JP2002241714A - インクジェット記録用粘着シート - Google Patents

インクジェット記録用粘着シート

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JP2002241714A
JP2002241714A JP2001039672A JP2001039672A JP2002241714A JP 2002241714 A JP2002241714 A JP 2002241714A JP 2001039672 A JP2001039672 A JP 2001039672A JP 2001039672 A JP2001039672 A JP 2001039672A JP 2002241714 A JP2002241714 A JP 2002241714A
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adhesive sheet
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Yasushi Kawashima
康司 川島
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Keiwa Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一般的に使用されている水性インクで画像を
インク受容層に出力後インク受容層を直接被着体に貼着
可能で、層構成の簡単なインクジェット記録用粘着シー
トを提供することである。 【解決手段】 基材1と、基材1の一方の面に設けたイ
ンク受容層2とから、インクジェット記録用粘着シート
を構成する。インク受容層2は、水溶性粘着剤を主成分
として含有する。水溶性粘着剤は、アクリル酸エステル
系共重合体であってもよい。基材1を、透明または半透
明合成樹脂フィルムまたは画像を透過できる紙で構成す
る。そして、基材1の他方の面には、艶消し処理や紫外
線防止処理などの表面処理層3を形成してもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェット記
録用粘着シートに関し、粘着層に印字可能なインクジェ
ット記録用粘着シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録方式は、種々の作動
原理によりインクの微少液滴を飛翔させて紙などの記録
シートに付着させ、画像・文字等の記録を行うものであ
るが、出力方式の簡便さ、低騒音で印字品質に優れ、そ
して低コストであるなどの特徴があり、漢字を含め各種
図形及びカラー画像等の記録装置として種々の用途にお
いて、近年急速に普及している。
【0003】ところで、出力後の記録シートを、ディス
プレイに用いる場合には、壁面などに接着剤または画鋲
を用いて固定するのが一般的である。また、野外ディス
プレイのように雨水や直射日光のあたるところに展示す
る場合には、通常透明なフィルムをラミネートし画像面
を保護したうえ、さらに裏面に粘着テープまたは画鋲、
その他の補助材料により壁面に固定するという方法や、
バックプリント用シートの受像面にミラーイメージで出
力した後、受像面に防水処理を施し、接着剤を用いて壁
面に張り合わせるなどと言った方法がある。しかし、こ
れらは画像出力後に後処理が必要であるため、手間やコ
ストがかかり不便であった。また、基材の一方の面に粘
着剤、他方の面にインク受容層を設けた粘着シートが知
られている。しかし、この粘着シートは、インク受容層
が表面材として不可避的に設けられているものであり、
画像面を保護するために、表面保護シートを貼着した
り、表面保護コートをすることが必要であり、また、粘
着シートの層構造も複雑になる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
を解決するためになされたものであり、一般的に使用さ
れている水性インクで画像をインク受容層に出力後イン
ク受容層を直接被着体に貼着可能な、層構成の簡単なイ
ンクジェット記録用粘着シートを提供することをその目
的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めになされた発明は、基材の一方の面にインク受容層を
設けたインクジェット記録用シートにおいて、インク受
容層が水溶性粘着剤を主成分として含有することを特徴
とするインクジェット記録用粘着シートであり、水溶性
粘着剤がアクリル酸エステル系共重合体であってもよ
く、基材が、透明または半透明合成樹脂フィルムであ
り、基材が、画像を透過できる紙であってもよい。
【0006】この発明によれば、インクジェット記録用
粘着シートのインク受容層に一般的な水性インクで画像
等を印字した記録シートを被着体に直接貼ることができ
るので、基材が表面保護層となり、層構成が簡単とな
り、コストが低減できる。また、アクリル酸エステル系
共重合体を水溶性粘着剤として用いると、粘着強度が向
上し、鮮明なカラー画像が得られる。
【0007】この発明において、基材の他方の面が、艶
消し処理されているインクジェット記録用粘着シートを
用いると、入射光の反射がないので、画像等の印字物を
鮮明に見ることができる。
【0008】また、この発明において、基材の他方の面
が、紫外線防止処理されているインクジェット記録用粘
着シートを用いると、屋外等の光線の強い場所で使用し
たとき、画像等の印字物の退色等や粘着剤の強度低下等
を防止することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、適宜図面を参照しつつ、本
発明の実施の形態について説明する。
【0010】図1は、本発明の一実施形態に係るインク
ジェット記録用粘着シートの一部が示された断面図であ
る。このインクジェット記録用粘着シートは、基材1
と、この基材1の一方の面に形成されたインク受容層2
とから構成されている。
【0011】基材1としては、紙素材、合成樹脂フィル
ム等を用いることができる。基材1に使用可能な紙素材
としては、画像等の印字物を透過できる材質のもの、例
えば、和紙、硫酸紙、トレーシングペーパー等が好まし
く使用できる。
【0012】また、基材1が合成樹脂フィルムである場
合に使用可能な合成樹脂としては、フィルムにした場
合、透明または半透明となる合成樹脂が使用できる。例
えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、
スチレン−メタクリル酸メチル樹脂、ポリメチルペンテ
ン、エチレン−酢酸ビニル樹脂、エチレン−アクリル酸
メチル樹脂、エチレン−アクリル酸エチル樹脂、エチレ
ン−アクリル酸樹脂、エチレン−メタクリル酸メチル樹
脂、エチレン−メタクリル酸樹脂、アイオノマー樹脂、
ポリカーボネート、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポ
リビニルアルコール、エチレン−ビニルアルコール樹
脂、ポリビニルピロリドン、アセチルセルロース等が挙
げられる。
【0013】基材1として、紙素材を用いる場合、この
紙素材の坪量は、特に限定されないが、一般的には30
g/m2以上450g/m2以下程度とされている。ま
た、基材1に合成樹脂フィルムを用いる場合、この合成
樹脂フィルムの厚みは特に制限されないが、一般的には
8μm以上200μm以下程度とされている。
【0014】インク受容層2は、基本的に水溶性粘着剤
を主成分とする粘着剤からなる層である。
【0015】水溶性粘着剤としては、例えば、天然高分
子またはその誘導体(例えば、デンプン、アルギン酸ま
たはその塩、アラビアゴム、ゼラチン、カゼイン、デキ
ストリン等)、セルロース誘導体(例えば、メチルセル
ロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチル
セルロース等)、ポリアルキレンオキサイド(例えば、
ポリエチレンオキサイド、エチレンオキサイド−プロピ
レンオキサイド共重合体等)、ビニルアルコール系重合
体(例えば、ポリビニルアルコール、エチレン−ビニル
アルコール共重合体等)、エチレン系重合体(エチレン
−無水マレイン酸共重合体等)、アクリル酸エステル系
共重合体等が挙げられる。
【0016】上記アクリル酸エステル系共重合体として
は、例えば、アクリル酸エチル、アクリル酸n−ブチ
ル、アクリル酸iso−ブチル、アクリル酸2エチルヘ
キシル、アクリル酸ラウリル、アクリル酸ベンジル、ア
クリル酸シクロヘキシル等のアルキル基の炭素数2〜1
2程度のアクリル酸アルキルエステルやメタクリル酸n
−ブチル、メタクリル酸iso−ブチル、メタクリル酸
2エチルヘキシル、メタクリル酸ラウリル、メタクリル
酸ベンジル、メタクリル酸シクロヘキシル等のアルキル
基の炭素数4〜12程度のメタクリル酸アルキルエステ
ル等と、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸等のモ
ノカルボン酸、マレイン酸、フマル酸、シトラコン酸、
イタコン酸等の多価カルボン酸等のカルボキシル基含有
モノマーを共重合させたポリマーの、カルボキシル基の
一部を水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸水素ナ
トリウム等のアルカリ金属や、アミン、アルカノールア
ミン等で中和した水溶性樹脂であり、また、グリセリ
ン、ペンタエリスリトール等の多価アルコールや、ポリ
エチレングリコール、ポリプロピレングリコール等のポ
リエーテルポリオール等の水溶性可塑剤の存在下で、ア
クリル酸エステルと、その他の共重合可能なビニルモノ
マーを共重合して得られる、可塑剤に付加した付加重合
樹脂等も含まれる。
【0017】前記水溶性アクリル酸エステル系粘着剤
の、凝集力と、耐熱性とを向上させるため、官能基含有
モノマーとして、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリ
レート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート
等、N−メチロールアクリルアミド等のヒドロキシル基
含有モノマーの他に、(メタ)アクリルアミド、ジメチ
ルアミノエチルメタクリレート、アリルグリシジルエー
テル等が共重合されたり、主モノマー成分の残留カルボ
キシル基等を架橋点として用いて変性してもよい。これ
らの水溶性粘着剤は単独でまたは二種以上混合して使用
できる。
【0018】また、これらの水溶性粘着剤を柔軟にする
ために、グリセリン、ペンタエリスリトール、ソルビッ
ト等の多価アルコール、ポリエチレングリコール、ポリ
プロピレングリコール等のポリエーテルポリオール等の
水溶性可塑剤を混合してもよく、さらに水溶性粘着剤と
可塑剤の相溶性を向上させるため、脂肪酸エステルの完
全或いは部分鹸化物であるアニオン性界面活性剤や、ポ
リオキシエチレンアルキルエーテルなどのノニオン性界
面活性剤、第4級アンモニウム塩を含有するカチオン性
界面活性剤等を添加してもよい。
【0019】水溶性粘着剤として、アクリル酸エステル
系共重合体を使用すると、インク受容層の被着体への粘
着強度が向上し、屋外で使用したとき、太陽光などの光
での粘着強度の低下を防止することができる。また、ア
クリル酸エステル系共重合体は、基本的には、透明体で
あるので、本発明のインク受容層に使用した場合には、
カラー画像などをインクジェット印字を行うと、非常に
鮮明な画像が得られることになる。水溶性粘着剤には、
粘着付与樹脂を配合することも可能である。紙の接着等
に用いられる粘着剤では、粘着付与剤の添加は必要とさ
れないが、水溶性粘着剤には通常、ロジン系樹脂及びそ
の誘導体、ブチラール樹脂、ポリイソブチレン、テルペ
ン樹脂、テルペンフェノール樹脂、テルペン−インデン
樹脂、ポリスチレン樹脂、クマロン樹脂、脂肪族系石油
樹脂及びその水添樹脂、芳香族系石油樹脂及びその水添
樹脂等の粘着付与剤が好ましく使用される。
【0020】前記水溶性粘着剤には必要に応じて無機顔
料を含有させてもよい。無機顔料を含有させることによ
り、インク受容層2のインク吸収性、印字性が向上す
る。無機顔料としては、二酸化珪素(ホワイトカーボ
ン、コロイダルシリカなど)、微粒子状珪酸カルシウ
ム、ゼオライト、アルミノ珪酸マグネシウム、微粒子状
炭酸マグネシウム、微粒子状アルミナ、タルク、カオリ
ン、デラミカオリン、クレー、珪藻土、重質炭酸カルシ
ウム、軽質炭酸カルシウム、炭酸亜鉛、炭酸マグネシウ
ム、二酸化チタン、酸化亜鉛、水酸化アルミニウム、水
酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、珪酸マグネシウ
ム、珪酸アルミニウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウ
ム、セリサイト、ベントナイト等を挙げることができ
る。
【0021】さらに、染料の定着性を向上させるため、
染料固着剤を用いるのが有利である。染料固着剤は、通
常、分子中にカチオン基(特に、グアニジル基や第4級
アンモニウム塩型の強いカチオン基)を有している。染
料固着剤は水溶性であることが好ましい。
【0022】染料固着剤としては、例えば、ジシアン系
固着剤(ジシアンジアミド−ホルマリン重縮合体等)、
ポリアミン系固着剤(ジエチレントリアミン、トリエチ
レンテトラミン、ポリアリルアミン、フェニレンジアミ
ン、ジシアンジアミド−ジエチレントリアミン重縮合体
等)、ポリカチオン系固着剤等が挙げられる。
【0023】なお、インク受容層2には、必要に応じ
て、分散剤、蛍光染料、pH調整剤、消泡剤、湿潤剤、
防腐剤、酸化防止剤、界面活性剤等の各種添加剤を塗膜
性能を損なわない範囲で添加することができる。
【0024】インク受容層2の膜厚としては、3〜10
0μmが好ましく、5〜50μmがより好ましい。イン
ク受容層2を5〜30μmにすることが特に好ましい。
インク受容層2をこの厚みにすることにより、インクが
インク受容層2と基材1との界面まで良好に浸透して、
画像などが印字されるので、基材面から鮮明な画像が得
られるためである。インク受容層2の膜厚が、3μm未
満では、良好なインク吸収性が得られず、100μmを
越えると生産性が悪くなる。
【0025】本発明のインクジェット記録用粘着シート
は、基材1の一方の面に、上記組成の塗工液を塗布乾燥
することにより、製造することができる。塗工方法とし
ては既知の各種方法を採用することができ、例えば、エ
アーナイフコーター、カーテンコーター、ダイコータ
ー、ブレードコーター、ゲートロールコーター、バーコ
ーター、ロッドコーター、ロールコーター、キスロール
コーター、ビルブレードコーター、ショートドエルブレ
ードコーター、グラビアコーター等により塗工すればよ
い。
【0026】本発明のインクジェット記録用粘着シート
は、基材1と、基材1の一方の面に、水溶性粘着剤を主
体にした上記組成のインク受容層2とから形成されてい
る。一般的には、このインク受容層2の上面に離型紙が
設けられていて、基材1/インク受容層2/離型紙の構
成になっている。この構成の場合、水溶性粘着剤を主成
分とする塗工液を基材1の一方の面に塗工するのではな
く、離型紙に塗工して乾燥させ、これを基材1に張り合
わせることによってインク受容層2を形成することもで
きる。
【0027】図2は、本発明の他の実施形態に係るイン
クジェット記録用粘着シートの一部が示された断面図で
ある。このインクジェット記録用粘着シートは、基材1
と、この基材1の一方の面にインク受容層2が形成さ
れ、基材1の他方の面に表面処理層3が形成されてい
る。基材1が透明または半透明合成樹脂フィルムで形成
されている場合、基材1の他方の面は、所望により、艶
消し処理、ビーズコート、紫外線防止処理等の表面処理
を行って、表面処理層3を形成してもよい。
【0028】表面処理層3の形成は、以下の表面処理方
法により行われる。
【0029】艶消し処理方法としては、基材1の合成樹
脂フィルムの表面をエンボス加工する方法、合成樹脂フ
ィルム(基材1)の表面をサンドブラスト等で凹凸加工
する方法、無機微粒子を合成樹脂フィルム(基材1)の
表面に塗装する方法等があり、いずれの方法で艶消し処
理を行ってもよい。
【0030】合成樹脂フィルム(基材1)の塗装による
艶消し処理における無機微粒子としては、例えば、二酸
化珪素(ホワイトカーボン、コロイダルシリカなど)、
微粒子状珪酸カルシウム、ゼオライト、アルミノ珪酸マ
グネシウム、微粒子状炭酸マグネシウム、微粒子状アル
ミナ、タルク、カオリン、デラミカオリン、クレー、珪
藻土、重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウム、炭酸
亜鉛、炭酸マグネシウム、二酸化チタン、酸化亜鉛、水
酸化アルミニウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシ
ウム、珪酸マグネシウム、珪酸アルミニウム、硫酸カル
シウム、硫酸バリウム、セリサイト、べントナイト等を
挙げることができる。これらの無機微粒子は単独でまた
は2種以上混合して用いられる。
【0031】これらの無機微粒子を合成樹脂フィルム
(基材1)に塗装するために、バインダーを使用するこ
とが好ましい。これらの無機微粒子のバインダーとして
は、例えば、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン樹脂、
ポリエステルウレタン樹脂、アクリル系樹脂(アクリル
酸エステル及びメタクリル酸エステルの重合体または共
重合体、アクリル酸及びメタクリル酸の重合体または共
重合体等)、エチレン−酢酸ビニル共重合樹脂、ポリビ
ニルアルコール、ポリビニルブチラール等を挙げること
ができる。これらのバインダーは、単独でまたは2種以
上組合せて用いられる。
【0032】また、合成樹脂フィルム(基材1)の表面
光沢や表面特性を変化させるために、行うビーズコート
に使用するビーズとしては、例えば、ガラスビーズ、中
空ガラスビーズ、架橋ポリスチレンビーズ、架橋アクリ
ル系樹脂ビーズ、ポリエチレンビーズ、尿素樹脂ビー
ズ、メラミン樹脂ビーズ等が挙げられる。これらのビー
ズは、単独でまたは2種以上混合して用いられる。
【0033】これらのビーズを、合成樹脂フィルム(基
材1)にコートするためには、バインダーが使用され
る。バインダーとしては、例えば、ポリエステル系樹
脂、ポリウレタン樹脂、ポリエステルウレタン樹脂、ア
クリル系樹脂(アクリル酸エステル及びメタクリル酸エ
ステルの重合体または共重合体、アクリル酸及びメタク
リル酸の重合体または共重合体等)、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合樹脂、ポリビニルアルコール、ポリビニルブ
チラール等を挙げることができる。これらのバインダー
は、単独でまたは2種以上組合せて用いられる。
【0034】基材1の耐候性の改良、画像等の印字物の
退色等や粘着剤の強度低下等を防止するための紫外線防
止処理としては、基材1になる合成樹脂に紫外線防止剤
を添加し、溶融混合したフィルムを基材1として使用す
る方法、アクリル系樹脂等の耐候性の優れた樹脂に紫外
線防止剤を溶融混練したフィルムを基材1の他方の面に
張り合わせる方法、基材1の他方の面に紫外線防止剤を
コートする方法等が挙げられ、いずれの方法で紫外線防
止処理を行ってもよい。
【0035】上記紫外線防止処理に使用される紫外線防
止剤としては、例えば、2−ヒドロキシベンゾフェノン
誘導体(例えば、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾ
フェノン、2−ヒドロキシ−4−オクトキシベンゾフェ
ノン、2−ヒドロキシ−4ドデシルオキシベンゾフェノ
ン、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−5−スルホベンゾ
フェノン、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノンな
ど)、2−ヒドロキシベンゾトリアゾール誘導体(例え
ば、2−(2′−ヒドロキシ−5′−メチルフェニル)
ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−5′−
t−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2′
−ヒドロキシ−5′−3’,5’−ジ−t−ブチルフェ
ニル)ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−
3’,5′−ジ−t−アミルフェニル)ベンゾトリアゾ
ールなど)、サリチル酸系誘導体(例えば、フェニルサ
リシレート、p−t−ブチルフェニルサリシレート、p
−オクチルフェニルサリシレートなど)、シアノアクリ
レート系誘導体(例えば、2−エチルヘキシル−2−シ
アノ−3,3’−ジフェニルアクリレート、エチル−2
−シアノ−3,3’−ジフェニルアクリレートなど)等
が挙げられ、好ましくは、2−ヒドロキシベンゾフェノ
ン誘導体、2−ヒドロキシベンゾトリアゾール誘導体を
挙げることができる。
【0036】これらの紫外線防止剤を、合成樹脂フィル
ム(基材1)に塗工するためには、バインダーが使用さ
れる。バインダーとしては、例えば、ポリエステル系樹
脂、ポリウレタン樹脂、ポリエステルウレタン樹脂、ア
クリル系樹脂(アクリル酸エステル及びメタクリル酸エ
ステルの重合体または共重合体、アクリル酸及びメタク
リル酸の重合体または共重合体等)、エチレン−酢酸ビ
ニル共重合樹脂、ポリビニルアルコール、ポリビニルブ
チラール等を挙げることができる。これらのバインダー
は、単独でまたは2種以上組合せて用いられる。
【0037】表面処理層3は、基材1の他方の面に、上
記組成の表面処理液を塗布乾燥することにより、製造す
ることができる。塗工方法としては既知の各種方法を採
用することができ、例えば、エアーナイフコーター、カ
ーテンコーター、ダイコーター、ブレードコーター、ゲ
ートロールコーター、バーコーター、ロッドコーター、
ロールコーター、キスロールコーター、ビルブレードコ
ーター、ショートドエルブレードコーター、グラビアコ
ーター等により塗工すればよい。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のインクジ
ェット記録用粘着シートは、インク受容層2が水溶性粘
着剤を主成分として含むので、通常一般に使用されてい
る水性インクで画像などを印字でき、この印字面を直接
被着体に貼ることで、基材1が表面保護層となり、層構
成が簡単となり、コストが低減できる。
【0039】この発明において、基材1の他方の面が、
艶消し処理されているインクジェット記録用粘着シート
であると、入射光の反射がないので、画像等の印字物を
鮮明に見ることができる。
【0040】また、本発明において、基材1の他方の面
が、紫外線防止処理されているインクジェット記録用粘
着シートであると、屋外などの光線の強い場所で使用し
たとき、画像等の印字物の退色などや粘着剤の強度低下
などを防止することができる。
【0041】そして、印字したインクジェット記録用粘
着シートを被着体から剥がした際に、粘着剤が被着体に
残った場合でも、水で拭き取ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施形態に係るインクジェ
ット記録用粘着シートの一部が示された断面図である。
【図2】図2は、本発明の他の実施形態に係るインクジ
ェット記録用粘着シートの一部が示された断面図であ
る。
【符号の説明】
1 基材 2 インク受容層 3 表面処理層

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材の一方の面にインク受容層を設けた
    インクジェット記録用シートにおいて、前記インク受容
    層が水溶性粘着剤を主成分として含有することを特徴と
    するインクジェット記録用粘着シート。
  2. 【請求項2】 水溶性粘着剤が、アクリル酸エステル系
    共重合体である請求項1に記載のインクジェット記録用
    粘着シート。
  3. 【請求項3】 基材が、透明または半透明合成樹脂フィ
    ルムである請求項1または2に記載のインクジェット記
    録用粘着シート。
  4. 【請求項4】 基材が、画像を透過できる紙である請求
    項1または2に記載のインクジェット記録用粘着シー
    ト。
  5. 【請求項5】 基材の他方の面が、艶消し処理されてい
    る請求項1乃至3のいずれかに記載のインクジェット記
    録用粘着シート。
  6. 【請求項6】 基材の他方の面が、紫外線防止処理され
    ている請求項1乃至3のいずれかに記載のインクジェッ
    ト記録用粘着シート。
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Cited By (3)

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