JP2002238669A - パイプ棚 - Google Patents

パイプ棚

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JP2002238669A
JP2002238669A JP2001043566A JP2001043566A JP2002238669A JP 2002238669 A JP2002238669 A JP 2002238669A JP 2001043566 A JP2001043566 A JP 2001043566A JP 2001043566 A JP2001043566 A JP 2001043566A JP 2002238669 A JP2002238669 A JP 2002238669A
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pipe
fitting
section
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JP2001043566A
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Tsutomu Imai
勤 今井
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Asvel Co Ltd
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Asvel Co Ltd
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  • Assembled Shelves (AREA)
  • Standing Axle, Rod, Or Tube Structures Coupled By Welding, Adhesion, Or Deposition (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 組立や分解時、あるいは棚の高さ調節時にパ
イプの側板への固定が容易に行えることができ使用に便
利なパイプ棚を、低コストで提供する。 【解決手段】 一対の側板1、1のうち少なくともいず
れか一方の側板1に設けられ、横断面がほぼ楕円形の内
周空間4を有するパイプ固定部3と、弾性を有し、断面
が内周空間4の横断面とほぼ同じ形状をなして内周空間
4に嵌合する嵌合部7と、嵌合部7に隣接してこれより
大径の外形を備えた鍔部8とを外周に有する一方、断面
がパイプ2の外周断面とほぼ同じ円形をなすパイプ挿通
部9を内周に有する筒状取付具6とを備え、パイプ挿通
部9にパイプ2の端部を挿通し且つパイプ固定部3の内
周空間4に嵌合部7を嵌合した後、筒状取付具3を回転
して、パイプ2筒状取付部6を介してパイプ固定部3に
固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、円筒形パイプや円
柱ロッド等が一対の側板間に横架された組立式のパイプ
棚に関し、殊にシューズラックや台所のシンク下等で利
用される整理棚等に用いられるものに関する。
【0002】
【従来の技術】この種のパイプ棚は、一対の側板とパイ
プ状杆を組み合わせた簡単な構造で軽量であるので、シ
ューズラックや台所の整理棚等の家庭用品として広く普
及してきている。
【0003】このパイプ棚を構成する各部材は、販売・
購入時には陳列や持ち運び等に有利なように分解されて
おり、使用時に各部材を組み立てる組立式になってい
る。そして組立後も、用途に応じて複数ある棚の高さを
調節できるように、パイプ状杆と側板とが取外し可能に
固定されている。
【0004】従来のパイプ棚の1例として、図1(全体
の基本構成は同じであるので本発明の全体斜視図を参酌
する。)、図8および図9を用いて以下、説明する。
【0005】このパイプ棚は図1に示すように、左右一
対の側板1、1間に、前後一対の円筒形のパイプ2が平
行に複数段に横架されて起立状態で床面等に載置されて
いる。側板1、1間にパイプ2を横架するため、従来例
では図8と図9に示すように、ビス16を用いて固定す
る方法を採っていた。
【0006】パイプ2の内周壁には、ビス16の脚部外
面の雄ねじ13に螺合するための雌ねじ部14が設けら
れており、側板1の通孔15にビス16の脚部を通して
パイプ2の雌ねじ部14に雄ねじ13を螺合しながらビ
ス16を締め付けることにより、パイプ2の両端部を側
板1にそれぞれ固定していた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、図8と図9
に示した従来のパイプ棚におけるパイプ固定方法では、
バイプ2の内周壁に雌ネジ部14を加工する必要がある
ので、コストがかかると共に、パイプ棚の組立や分解
時、あるいは使用時に棚の高さを調節する際に、いちい
ちビス16を回してパイプ2との螺合を解く必要がある
ので、その調節の頻度が多いときには非常に不便である
し、その作業自体も面倒であった。
【0008】そこで本発明は、組立や分解時、あるいは
棚の高さ調節時にパイプ状杆の側板への固定が容易に行
えることができ使用に便利なパイプ棚を、低コストで提
供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のパイプ棚は上記
目的を達成するために、外周断面が円形のパイプ状杆の
両端部が一対の側板にそれぞれ固定されることによっ
て、前記側板間に前記パイプ状杆が横架されるパイプ棚
において、少なくともいずれか一方の側板に設けられ、
横断面がほぼ楕円形の内周空間を有するパイプ固定具
と、弾性を有し、断面が前記内周空間の横断面とほぼ同
じ形状をなして前記内周空間に嵌合する嵌合部と、この
嵌合部に隣接してこれより大径の外形を備えた鍔部とを
外周に有する一方、断面が前記パイプ状杆の外周断面と
ほぼ同じ円形をなすパイプ挿通部を内周に有する筒状取
付具とを備え、この筒状取付具のパイプ挿通部にパイプ
状杆の端部を挿通すると共に、長径と短径の方向をそれ
ぞれ合わせた状態で、パイプ固定具の内周空間に前記嵌
合部を嵌合した後、筒状取付具を所定角度軸まわりに回
転して、パイプ状杆を筒状取付具を介してパイプ固定具
に固定するように構成したことを特徴とする。
【0010】このパイプ棚において、パイプ固定具と筒
状取付具を用いて、パイプ状杆の端部を側板に固定する
にはまず、断面がパイプ状杆の外周断面とほぼ同じ円形
をなしている筒状取付具のパイプ挿通部に、パイプ状杆
の端部を挿通すると共に、パイプ固定具の内周空間に筒
状取付具の嵌合部を嵌合する。その際、嵌合関係にある
パイプ固定具と筒状取付具は、その嵌合部分において内
周と外周とが横断面楕円形に形成されているので、長径
と短径の方向をそれぞれ合わせた状態で嵌合できる。そ
して筒状取付具の鍔部を操作して所定角度軸まわりに回
転させると、嵌合部(筒状取付具の筒状部の外周)が内
周空間(パイプ固定具の内周)内で同方向に回転し、そ
の回転に伴って、嵌合部の長径壁が内周空間の短径壁に
徐々に向かって圧接される。その圧接によって、内周空
間の短径壁が、弾性を有する嵌合部の長径壁を径方向内
方に押圧してその部分を圧縮する。筒状取付具の筒状部
は以上のような構成上、外周断面が楕円形で内周断面が
円形になることから、前記圧縮される長径部分は必然的
に厚肉となり、その厚肉部に受ける押圧力によって、パ
イプ挿通部に挿通されているパイプ状杆を径方向内方に
押圧する。つまり筒状取付具がパイプ状杆とパイプ固定
具との間に挟持された状態となってパイプ状杆が抜けな
くなることで、パイプ状杆を筒状取付具を介してパイプ
固定具ひいてはそれを設けた側板に確実に固定すること
ができる。尚、パイプ固定具は少なくともいずれか一方
の側板に設けているので、他方の側板に対しては別な固
定方法を用いても良い。
【0011】このような固定方法では、従来例のよう
に、パイプ状杆の内周壁にビスの雄ねじを螺合させるた
めの雌ネジ部を加工する必要がないので、その分の加工
コストがかからないという利点がある。そして、パイプ
棚の組立や分解時、あるいはパイプ棚が複数ある場合に
はその高さの調節時に、いちいちビスを回してパイプ状
杆との螺合を解く必要もなく、パイプ状杆をパイプ挿通
部に挿通させた筒状取付具を、パイプ固定具の内周空間
に嵌合した後は、殆どワンタッチに近い簡単な操作でそ
の固定と取り外しを行うことができるので作業が容易
で、使用に便利になる。
【0012】また上記発明において、筒状取付具を回転
させた際に、内周空間の短径壁に、嵌合部の長径壁が圧
接する位置で、前記回転を停止させるストッパー部が設
けられば、筒状取付具のパイプ固定具に対する回り止め
を図り、筒状取付具の筒状部において厚肉形成される長
径部分にてパイプ状杆を確実に固定できるので、強い外
力が筒状取付具の鍔部やパイプ状杆にかかった場合にも
その固定状態を維持できるようになると共に、前記固定
位置にいっきに回転操作することができ、作業を安心し
て確実に行えることができる。
【0013】そして前記ストッパー部が、内周空間の側
板側方向の周壁を径方向に向き合うように突出形成した
2つの突起と、筒状取付具の筒状部先端を軸方向に突出
形成した2つの突片とからなり、前記突起と前記突片と
を周方向に係合させるように構成したものにすれば、筒
状取付具の嵌合部をパイプ固定具の内周空間に嵌合して
回転させた際に、前記突起と前記突片とが周方向にそれ
ぞれ係合することで、前記回転を停止させることができ
好適である。
【0014】また上記発明において、パイプ固定具が、
前記内周空間の側板方向に、断面が前記パイプ状杆の外
周断面とほぼ同じ円形をなすパイプ支持空間を延設した
ものであれば、パイプ用支持空間に差し込んでそれを支
持できるので、上述したパイプ固定具の内周と筒状取付
具部の外周との嵌合・圧接によるパイプ状杆の固定をよ
り確実なものとすることができると共に、筒状取付具の
回転操作の際の位置決めになり、その回転操作を安定し
て行うことができる。
【0015】また上記発明におけるパイプ固定具は、側
板に一体形成すると、部品点数が減り、固定部の構造が
安定する。
【0016】また上記発明におけるパイプ状杆は、円筒
形パイプまたは円柱ロッド等、外周断面が円形のもの全
てに適用できる。
【0017】
【実施例】以下、本発明のパイプ棚の実施例について図
1〜図7を参照して具体的に説明する。
【0018】図1は、本発明のパイプ棚の全体斜視図で
ある。このパイプ棚は、合成樹脂製で左右一対の側板
1、1間に、樹脂を被覆したアルミや鉄等の金属製で前
後一対の円筒形のパイプ(パイプ状杆)2がそれぞれ平
行に複数組横架され、床面に載置されるスタンド型に構
成されている。尚、パイプ2は円筒形パイプの他、円柱
ロッド等の外周断面が円形のものすべてに適用できる。
また図1では前後のパイプ2が同じ高さになっている
が、本実施例のように靴12を載置するシューズラック
としてパイプ棚を構成する場合には、前方のパイプ2a
を後方のパイプ2bより低い位置にして、パイプ2bに
靴12の踵を引っ掛けるようにして(図1とは逆向き)
パイプ2に載置しても良い。
【0019】側板1は、軽量化と持ち運びに便利なよう
に窓部1aが開設され、その内面に、パイプ2を受けて
側板1に固定するためのパイプ固定部(パイプ固定具)
3が一体形成されている。尚、この側板1の形状はこれ
に限定されず、棚数が少ない場合には、パイプ2bを固
定する後方の側板部分を支柱とし、その支柱からパイプ
2aを固定する側板部分を腕状に突出させた形状として
もよい。また、パイプ2は、大径パイプと小径パイプと
からなるいわゆる入れ子式の伸縮パイプを用いて、横方
向に伸縮可能な棚として構成してもよいし、1組のパイ
プ数も前後一対の2本に限定されない。また、パイプ固
定部3は側板1に一体形成した方が、部品点数が減り固
定部の構造が安定するので望ましいが、パイプ固定具と
して別体にすることも可能であるし、それをいずれか一
方の側板1に設けても良い。この場合には、他方の側板
1に対しては別な固定方法を用いて固定作業をより簡略
化することもできる。
【0020】図2の分解斜視図に示すように、側板1に
一体形成されたパイプ固定部3に、筒状取付具6を介し
てパイプ2の端部が固定されることによって、図1に示
したように、側板1、1間にパイプ2による棚が複数形
成される。
【0021】パイプ用筒部3と筒状取付具6の形状やそ
れらを用いたパイプ2の固定方法について、図2〜図7
を参照して説明する。
【0022】パイプ固定部3は、横断面が楕円形の内周
空間4を有し、この内周空間4の側板方向に、筒状取付
具6の筒状部6aの厚みの分だけ段状に縮径することに
よって、その断面がパイプ2の外周断面とほぼ同じ円形
をなすパイプ支持空間5を延設している。尚、内周空間
4が形成されている限り、パイプ支持空間5は必須では
ないが、このパイプ支持空間5は、パイプ2を差し込ん
でそれを支持できるので、後述する筒状取付具6を介し
たパイプ2の固定をより確実なものとすることができる
と共に、筒状取付具6の回転操作の際の位置決めにな
り、その回転操作を安定して行うことができ、好適であ
る。
【0023】筒状取付具6は、弾性を有する合成樹脂製
で、断面が内周空間4の横断面とほぼ同じ形状をなして
内周空間4に嵌合する嵌合部7と、この嵌合部7に隣接
してこれより大径の外形を備えた鍔部8とを外周に有す
る一方、断面がパイプ2の外周断面とほぼ同じ円形をな
すパイプ挿通部9を内周に有している。尚、前記楕円形
とは幾何学的に云う楕円形でなくても良く、長径の短径
との差が僅かな変形円に形成されていれば良い。
【0024】本実施例のパイプ棚は以上のように構成さ
れて、筒状取付具6のパイプ挿通部9にパイプ2の端部
を挿通すると共に、パイプ2をパイプ支持空間5に差し
込んで支持させつつ、前記楕円形の長径と短径の方向を
それぞれ合わせた状態で、パイプ固定部3の内周空間4
に嵌合部7を嵌合した後、筒状取付具6を回転させるこ
とによって、パイプ2の側板1への固定作業が行われ
る。尚、鍔部8周囲は操作がし易いようにローレット加
工が施されている。
【0025】以上のように、パイプ固定部3のパイプ支
持空間5と筒状取付具6のパイプ挿通部9の内径はパイ
プ2の支持ないし挿通が可能なようにパイプ形状に合わ
せて同径に形成されており、ビスを用いる必要もないの
で、パイプ2の端部を何ら加工する必要がない。また、
後述するように嵌合関係にあるパイプ固定具3の内周
(内周空間4周壁)ないし筒状部6aの外周(嵌合部
7)は、以上のように同形に変形されている関係上、内
周空間4では図3(b)に示すようにその短径壁4bが
厚肉部となり、嵌合部7では図4(a)に示すように、
逆にその長径壁7aが厚肉部となっている。尚、パイプ
固定具3の外周形状は特に規定されないので、その内周
空間4をなす短径壁4bの厚肉部は必須ではないが、嵌
合部7は外周形状が規定され、その内径もパイプ径に合
わせている関係上、長径壁7aの厚肉部は必須である。
【0026】内周空間4の周壁上縁にはテーパ部4cが
形成されると共に、その側板側方向でパイプ支持空間5
との境界部分には、突起(ストッパー部)11が、径方
向に突出形成されている。言い換えれば、パイプ支持空
間5の周壁の一部を内周空間4の短径壁4bまで延設し
ている。一方、筒状取付具6の筒状部6aの先端部に
は、突起11に係合する突片(ストッパー部)10が、
軸方向に突出形成されている。前記ストッパー部は、筒
状取付具6を回転させた際に、内周空間4の短径壁4b
に嵌合部7の長径壁7aが圧接する位置で、前記回転を
停止させるものである限り、この構成に限定されない。
また、パイプ固定部3内にパイプ支持空間5が形成され
ていない場合は、突起11は内周空間4をなす周壁の基
底部に設け、突片10は、筒状部6aを長く形成してそ
の先端が前記基底部に当接して突起11に係合できるよ
うに構成する必要がある。
【0027】ストッパー部を構成する突起11と突片1
0は、図5およびそのA−A線を断面した図6に示すよ
うに、筒状取付具6のパイプ挿通部9に挿通したパイプ
2を、パイプ固定部3のパイプ支持空間5に差し込んで
支持させた状態で、筒状取付具6の嵌合部7をパイプ固
定部3の内周空間4に嵌合し、図6の矢印B方向にほぼ
90°回転させた際に、図7に示すように、内周空間4
の短径壁4bに嵌合部7の長径壁7aが圧接する位置
で、前記回転を停止することができる。このようなスト
ッパー機能によって、筒状取付具6のパイプ固定部3に
対する回り止めを図り、筒状部6aで厚肉形成された長
径部分にてパイプ2を確実に固定できるので、強い外力
が筒状取付具の鍔部やパイプにかかった場合にもその固
定状態を維持できるようになると共に、前記固定位置に
いっきに回転操作することができ、作業を安心して確実
に行えることができる。
【0028】上記ストッパー部としての突起11や突片
10により上記回り止めが確実なものとなるが、回転操
作時の筒状取付具6の抜け止めや仮止めのため、パイプ
固定部3側では内周空間4の周壁に溝4dをリング状に
設ける一方、筒状取付具6側では嵌合部7の周壁に、溝
4dに対応した突条7cをリング状に設けている。
【0029】本実施例のパイプ棚において、パイプ固定
部3と筒状取付具6を用いて、パイプ2の端部を側板1
に固定するにはまず、筒状取付具8のパイプ挿通部9
に、パイプ2の端部を挿通し、さらに端部をパイプ固定
具3のパイプ支持空間5に支持させつつ、パイプ固定具
3の内周空間4に筒状取付具6の嵌合部7を嵌合する。
その際、嵌合関係にあるパイプ固定具3と筒状取付具6
は、その嵌合部分において内周と外周とが横断面楕円形
に形成されているので、図6に示すように長径と短径の
方向をそれぞれ合わせた状態で嵌合できる。その後、筒
状取付具6の鍔部8を、図6の矢印A方向に操作してほ
ぼ90°軸回りに回転させると、嵌合部(筒状取付具6
の筒状部6aの外周)7が内周空間(パイプ固定具3の
内周)4内で矢印Bのように回転し、その回転に伴っ
て、図7に示すように、嵌合部7の長径壁7aが内周空
間4の短径壁4bに徐々に向かって圧接される。その圧
接によって、短径壁4bが、弾性を有する前記長径壁7
aを矢印Cに示す径方向内方に押圧してその部分を圧縮
する。筒状部6aは以上のような構成上、外周断面が楕
円形で内周断面が円形になることから、前記圧縮される
長径部分は必然的に厚肉となり、その厚肉部に受ける押
圧力によって、パイプ挿通部9に挿通されているパイプ
2を径方向内方に押圧する。つまり筒状取付具6がパイ
プ2とパイプ固定具3との間に挟持された状態となって
パイプ2が抜けなくなることで、パイプ2を筒状取付具
6を介して、側板1に一体形成されたパイプ固定具3に
確実に固定することができる。
【0030】本実施例のパイプ固定方法では、従来例の
ように、パイプの内周壁にビスの雄ねじを螺合させるた
めの雌ネジ部を加工する必要がないので、その分の加工
コストがかからないという利点がある。そして、パイプ
棚の組立や分解時、あるいは複数ある棚の高さ調節時
に、いちいちビスを回してパイプ2との螺合を解く必要
もなく、パイプ2をパイプ挿通部9に挿通させた筒状取
付具6を、パイプ固定具3の内周空間4に嵌合した後
は、殆どワンタッチに近い簡単な操作でその固定と取り
外しを行うことができるので作業が容易で、使用に便利
になる。
【0031】本発明は上記実施例に示すほか種々の態様
に構成することができ、例えば、上記実施例ではパイプ
棚をスタンド式のシューズラックとして用いたが、その
他、台所のシンク下の整理棚として用いれば、前後のパ
イプ間に排水管を通す形でデッドスペースないように工
夫して使用することができる。また、上記のようなパイ
プ固定方法を採った組立式のパイプ棚であれば、壁面等
に固定した支柱にブラケットを取付け、そのブラケット
を側板としてパイプを横架させてもよい。尚、、このパ
イプ固定方法は、上述したようにパイプ端部の外周断面
が円形であれば、パイプ棚以外の用途にも応用は可能で
ある。
【0032】
【発明の効果】本発明のパイプ棚は、パイプに雌ネジ加
工等の加工コストがかからず、組立や分解時、あるいは
棚の高さ調節時に、ねじ止め操作とは違う簡単な操作
で、その固定、取外し作業を容易に行えることができ、
便利に使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のパイプ棚の実施例の1例であるシュー
ズラックを示す斜視図。
【図2】同実施例の要部を分解して示す斜視図。
【図3】同実施例のパイプ固定部を示し、(a)は縦断
側面図、(b)は平面図。
【図4】同実施例の筒状取付具を示し、(a)は平面
図、(b)は一部を縦断した側面図。
【図5】同実施例の要部を一部破断して示す側面図。
【図6】図5のA−A線断面図。
【図7】図6を矢印方向に回転させた状態の断面図。
【図8】従来例の要部を示す斜視図。
【図9】従来例の要部を示す縦断側面図。
【符号の説明】
1 側板 2 パイプ(パイプ状杆) 3 パイプ固定部(パイプ固定具) 4 内周空間 4a 長径壁 4b 短径壁 5 パイプ支持空間 6 筒状取付具 6a 筒状部 7 嵌合部 7a 長径壁 7b 短径壁 8 鍔部 9 パイプ挿通部 10 突片(ストッパー部) 11 突起(ストッパー部)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周断面が円形のパイプ状杆の両端部が
    一対の側板にそれぞれ固定されることによって、前記側
    板間に前記パイプ状杆が横架されるパイプ棚において、 少なくともいずれか一方の側板に設けられ、横断面がほ
    ぼ楕円形の内周空間を有するパイプ固定具と、弾性を有
    し、断面が前記内周空間の横断面とほぼ同じ形状をなし
    て前記内周空間に嵌合する嵌合部と、この嵌合部に隣接
    してこれより大径の外形を備えた鍔部とを外周に有する
    一方、断面が前記パイプ状杆の外周断面とほぼ同じ円形
    をなすパイプ挿通部を内周に有する筒状取付具とを備
    え、この筒状取付具のパイプ挿通部にパイプ状杆の端部
    を挿通すると共に、長径と短径の方向をそれぞれ合わせ
    た状態で、パイプ固定具の内周空間に前記嵌合部を嵌合
    した後、筒状取付具を所定角度軸まわりに回転して、パ
    イプ状杆を筒状取付具を介してパイプ固定具に固定する
    ように構成したことを特徴とするパイプ棚。
  2. 【請求項2】 筒状取付具を回転させた際に、内周空間
    の短径壁に、嵌合部の長径壁が圧接する位置で、前記回
    転を停止させるストッパー部が設けられている請求項1
    記載のパイプ棚。
  3. 【請求項3】 ストッパー部は、内周空間の側板側方向
    の周壁を径方向に向き合うように突出形成した2つの突
    起と、筒状取付具の筒状部先端を軸方向に突出形成した
    2つの突片とからなり、前記突起と前記突片とを周方向
    に係合させるように構成したものである請求項2記載の
    パイプ棚。
  4. 【請求項4】 パイプ固定具は、前記内周空間の側板方
    向に、断面が前記パイプ状杆の外周断面とほぼ同じ円形
    をなすパイプ支持空間を延設したものである請求項1記
    載のパイプ棚。
  5. 【請求項5】 パイプ固定具は側板に一体形成されてい
    る請求項1から4のいずれか1項に記載のパイプ棚。
  6. 【請求項6】 パイプ状杆は、円筒形パイプまたは円柱
    ロッドである請求項1から5のいずれか1項に記載のパ
    イプ棚。
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