JP2002235703A - 遮断器の流体圧駆動装置 - Google Patents

遮断器の流体圧駆動装置

Info

Publication number
JP2002235703A
JP2002235703A JP2001035309A JP2001035309A JP2002235703A JP 2002235703 A JP2002235703 A JP 2002235703A JP 2001035309 A JP2001035309 A JP 2001035309A JP 2001035309 A JP2001035309 A JP 2001035309A JP 2002235703 A JP2002235703 A JP 2002235703A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
closing
pilot
chamber
switching valve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001035309A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinji Seto
信治 瀬戸
Tadahiko Nogami
忠彦 野上
Yasuhide Takeda
康秀 武田
Daisuke Ebisawa
大輔 海老沢
Hiroyoshi Sadamura
弘祥 定村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2001035309A priority Critical patent/JP2002235703A/ja
Publication of JP2002235703A publication Critical patent/JP2002235703A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Driving Mechanisms And Operating Circuits Of Arc-Extinguishing High-Tension Switches (AREA)
  • Fluid-Pressure Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】遮断器の流体圧駆動装置において、低コストで
信頼性の高いポンピング動作を防止する装置を提供する
こと。 【解決手段】接点1、2を動作させる流体圧シリンダ4
を制御する切換弁13を有し、これを切換動作する開路
用パイロット弁37、閉路用パイロット弁39を有し、
閉路用パイロット弁39が開いた状態で開路指令が入っ
た場合にポンピング動作しないようにアンチポンピング
ピストン42の一側を閉路用パイロット弁39の2次側
に、他側を切換弁13のパイロット室28側に接続す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遮断器の流体圧駆
動装置に係わり、特に、電力用遮断器の流体圧駆動装置
に好適なものに関する。
【0002】
【従来の技術】落雷等の非常時に電力供給系統を保護す
るために設けられる電力用遮断器はきわめて高速の開閉
動作が要求され、また高い信頼性が求められる。特に、
開路動作後すぐに閉路動作を行う、あるいは開路動作と
閉路動作を繰り返すポンピング動作は、機構的にも、電
気的にも大きな負担がかかるので、好ましくない。この
ポンピング動作は閉路指令が入ったままで、開路指令が
入った場合や、長期間停止状態のためにパイロット弁の
弁体が固着してしまうなどの状況になった場合に起きる
可能性がある。そのため、ポンピングを防止するアンチ
ポンピング機構が必要となる。
【0003】従来の遮断器の流体圧駆動装置としては、
特開2000−90784号公報に示されているよう
に、接触子の開閉を繰返すポンピング動作を防止するこ
とができ、アンチポンピング機構が小型で安価且つ制御
性の優れた遮断器の流体圧駆動装置を得るために、接触
子を開閉する接触子開閉用ピストンと、これを動作させ
る制御弁機構とを備え、制御弁機構は切換弁と切換制御
弁とを有し、切換弁は接触子開閉用ピストンのシリンダ
操作室への圧力を切換えるように接続され、切換制御弁
は閉路用切換制御弁と開路用切換制御弁とを有する遮断
器の流体圧駆動装置であり、逆止弁を閉じる動作を行う
アンチポンピングピストンを設け、閉路用切換制御弁の
2次側と逆止弁の1次側との間から流体戻り側に接続す
る管路に二つの絞りを設け、この二つの絞りの途中をア
ンチポンピングピストン操作室に接続し、このアンチポ
ンピングピストン操作室の反対側の部屋を常に低圧側に
接続するものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、二
つの絞りの途中をアンチポンピングピストン操作室に接
続してアンチポンピング機能を持たせているため、温度
等の変化による作動流体の粘性の変化等に対処する設計
が難しく、絞りを必要とするためにコスト高となってい
た。
【0005】本発明の目的は、閉路用パイロット弁が開
いた状態で開路用パイロット弁が開いた場合にのみ動作
するアンチポンピングピストンを有する低コストで信頼
性の高い遮断器の流体圧駆動装置を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】また、上記目的を達成す
るために、本発明の代表的な発明の1つである遮断器の
流体圧駆動装置では、電流の流通遮断を行う接点を開路
動作または閉路動作させる流体圧シリンダと、前記流体
圧シリンダを開路動作または閉路動作させる切換弁と、
開路指令をうけて前記切換弁を開路操作状態にする開路
用パイロット弁と、閉路指令を受けて前記切換弁を閉路
操作状態にする閉路用パイロット弁と、作動流体を加圧
供給する流体圧源と、排出された作動流体を回収し貯蔵
するリザーバとを備え、前記切換弁は、高圧にすると閉
路操作状態に、低圧にすると開路操作状態に切換える切
換弁パイロット室を有し、前記開路用パイロット弁は、
その一次側を前記切換弁パイロット室に至る管路に、そ
の二次側を戻り側にそれぞれ接続し、前記閉路用パイロ
ット弁は、その一次側を供給側に、その二次側を前記切
換弁パイロット室に至る管路にそれぞれ接続し、さら
に、前記閉路用パイロット弁と前記切換弁パイロット室
との間に前記切換弁パイロット室から前記閉路用切換弁
パイロット室への流れを阻止する逆止弁を設けると共
に、前記逆止弁を閉じる動作を行うアンチポンピングピ
ストンを設け、前記アンチポンピングピストンは、その
アンチポンピングピストン反逆止弁側室を前記閉路用パ
イロット弁の2次側に、そのアンチポンピングピストン
逆止弁側室を前記切換弁パイロット室側にそれぞれ接続
したものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の遮断器の流体圧駆
動装置の一実施例を図1ないし図11を用いて説明す
る。
【0008】図1は閉路状態(通電中の状態)を、図2
は開路動作の初期の状態を、図3は開路動作の後期の状
態を、図4は開路状態(遮断した状態)、図5は閉路動
作中の初期の状態を、図6は閉路動作中の後期の状態
を、図7は閉路動作後に閉路用パイロット弁が開いたま
まの状態を、図8は閉路動作後に閉路用パイロット弁が
開いたままの状態での開路動作の初期の状態を、図9は
同じく開路動作の中期の状態を、図10は同じく開路動
作の後期の状態を、図11は同じく開路状態を、それぞ
れ示す。
【0009】固定接触子1と可動接触子2から成る接点
を開閉する遮断器の流体圧駆動装置3は、ピストン5で
可動接触子2を駆動する流体圧シリンダ4を備え、流体
圧シリンダ4の小受圧面積側6には、流体圧源8から吐
き出されアキュムレータ9に蓄圧された作動流体の供給
圧が常時作用し、シリンダ操作室7を成す大受圧面積側
は、開路用主弁11と閉路用主弁12によって高圧の供
給圧側またはリザーバ10につながる低圧の戻り側に選
択的に接続される。
【0010】開路用主弁11は、シリンダ操作室7を低
圧の戻り側に接続して開路動作させるための2方弁であ
る。開路用主弁パイロット室17には切換弁13の制御
ポート14が接続され、弁体15は、ばね16の力およ
び開路用主弁パイロット室17を高圧にしたときに作用
する力によって閉じられ、開路用主弁パイロット室17
を低圧にしたときにシリンダ操作室7から押し出される
流体の圧力によって開かれる。弁体15の背面には常に
戻り側に通じて低圧になっている低圧室18が設けけら
れており、その分だけ開路用主弁パイロット室17の内
径は弁座19よりも小径にしてある。但し、閉路状態に
おいて弁座19から外側に作用する供給圧によって弁体
15を開こうとする力よりも、開路用主弁パイロット室
17にかかる供給圧によって弁体15を閉じようとする
力の方が大きくなるように構成してある。
【0011】閉路用主弁12は、シリンダ操作室7を高
圧の供給側に接続して閉路動作させるための2方弁であ
り、弁体20とピストン21を有する。弁体20にはば
ね22の力が作用している。閉路用主弁パイロット室2
4には開路用主弁パイロット室17と同様に切換弁13
の制御ポート14が接続される一方、弁体20の背面に
は導通孔25を介してシリンダ操作室7を接続した弁室
につながる補助室26が設けてある。弁座27の直径
は、閉路用主弁パイロット室24の内径即ちピストン2
1の外径よりも小さく、かつ、補助室26の内径よりも
大きくしてある。従って、弁体20は、閉路用主弁パイ
ロット室24を低圧にすれば、ばね22の力と、弁座2
7と補助室26の径差の部分に作用する供給圧による
力、および、補助室26に作用する圧力による力によっ
て閉じられ、閉路用主弁パイロット室24を高圧にすれ
ば、ここで発生する力によって開かれる。
【0012】切換弁13は、切換弁パイロット室28を
閉路用パイロット弁39および開路用パイロット弁37
によって高圧または低圧に選択的に切り換えることによ
り、開路用主弁パイロット室17および閉路用主弁パイ
ロット室24に通じる制御ポート14を、高圧の供給側
につながる供給側弁室29または低圧の戻り側につなが
る戻り側弁室30のいずれかに接続する2位置3方弁で
ある。弁体31の円筒部32は供給側弁座33よりも小
径にして円筒部32の背面を戻り側に開き、切換弁パイ
ロット室28の受圧面積は、戻り側弁座34と円筒部3
2の径差の部分の受圧面積よりも大きくなるように構成
してある。さらに、切換弁パイロット室28は絞り35
を経て制御ポート14を有する弁室に接続されている。
【0013】尚、弁体31の円筒部32の背面には保持
機構36が設けてある。この機構36は、流体圧がない
ときに弁体31を機械的に保持するためのものであり、
流体圧による通常の動作には影響を及ぼさない程度の保
持力にしてある。
【0014】開路用パイロット弁37および閉路用パイ
ロット弁39は、ともに開路用ソレノイド38または閉
路用ソレノイド40を励磁すると開き、励磁を解くとば
ね力で閉じる構成の2方弁であり、両者は間に逆止弁4
1を挟んで直列に接続してある。閉路用パイロット弁3
9の1次側は高圧の供給側に、2次側は逆止弁41を経
て開路用パイロット弁37の1次側および切換弁パイロ
ット室28に、開路用パイロット弁37の2次側は低圧
の戻り側に接続している。
【0015】さらに、逆止弁41の背面にはアンチポン
ピングピストン42とばね43が設けてあり、ばね43
はアンチポンピングピストン逆止弁側室46に設けられ
ている。また、閉路用パイロット弁39の2次側から管
路が設けられ、アンチポンピングピストン反逆止弁側室
44に接続している。アンチポンピングピストン42の
反逆止弁側には、円筒部45が設けられており、円筒部
45の背面を戻り側に開き、アンチポンピングピストン
反逆止弁側室44と円筒部45の径差の部分に作用する
供給圧による力が、切換弁13が閉路操作状態に切換わ
る時にアンチポンピングピストン逆止弁側室46に作用
する力よりも小さくなるように設定してある。
【0016】次に、本実施例の動作を説明する。
【0017】上記の構成により、図1の閉路状態では、
シリンダ操作室7、開路用主弁パイロット室17と閉路
用主弁パイロット室24、切換弁パイロット室28、閉
路用パイロット弁39と開路用パイロット弁37の1次
側、逆止弁41の2次側、アンチポンピングピストン反
逆止弁側室44は全て高圧であり、全ての弁は閉じてい
る。
【0018】この状態において開路指令が発せられる
と、図2に矢印で示すように、開路用ソレノイド38が
励磁されて開路用パイロット弁37が押し開かれ、切換
弁パイロット室28が低圧の戻り側に接続されるので、
切換弁13が供給側弁室29と制御ポート14を有する
弁室に作用する高圧によって開路操作状態に切り換わ
る。このとき、アンチポンピングピストン逆止弁室46
が低圧になり、逆止弁41が開くことによって、管路4
7でつながっているアンチポンピングピストン反逆止弁
側室44の圧力は低圧になるため、アンチポンピングピ
ストン42は動作せず、また逆止弁41はすぐに閉じ
る。切換弁13が開路操作状態に切り換わったことによ
り、制御ポート14およびこれに接続する開路用主弁パ
イロット室17が戻り側に接続して低圧になるため、開
路用主弁11は流体圧シリンダ4のシリンダ操作室7か
ら作用する高圧によって開いてシリンダ操作室7を戻り
側へ接続し、ピストン5と可動接触子2が開路動作を開
始する。
【0019】その後は、シリンダ4の小受圧面積側6に
かかる高圧によってシリンダ操作室7の流体が押し出さ
れる際に開路用主弁11の前後に発生する圧力差によっ
て開路用主弁11は開いた状態を保ち、図3に示す開路
状態に至る。
【0020】また、シリンダ操作室7から戻り側への流
れが止まるので、開路用主弁11前後の圧力差がなくな
るため、開路用主弁11はばね16によって閉じられ
る。一方、開路用ソレノイド38の励磁が解かれるの
で、開路用パイロット弁37もばね力によって閉じ、再
び全ての弁が閉じた図4に示した状態となる。
【0021】尚、開路用主弁パイロット室17とともに
閉路用主弁パイロット室24も低圧になるので、閉路用
主弁12のピストン21が一旦上方へ動くが、閉路用主
弁12は始めから閉じており、ピストン21だけが動い
ても閉じたままなので上記の開路動作には影響しない。
【0022】次に、図4の開路状態において閉路指令が
発せられると、図5に示すように、閉路用ソレノイド4
0が励磁され、閉路用パイロット弁39が押し開かれて
供給側に接続している1次側から2次側へ流入し、逆止
弁41を押し開いて、切換弁パイロット室28を高圧に
して切換弁13を閉路操作状態に切り換える。このとき
切換弁パイロット室28の圧力は、切換弁動作中は供給
圧までは上昇しない。即ち、弁座33と円筒部32の径
差によって作用する供給圧、円筒部32周囲のパッキン
の摩擦力等の負荷に打ち勝ってアンチポンピングピスト
ン42を駆動するに足るだけの圧力しか切換弁パイロッ
ト室28に生じない。アンチポンピングピストン反逆止
弁側室44は供給圧がかかっており、アンチポンピング
ピストン逆止弁側室46は切換弁パイロット室28の圧
力とほぼ同じになっている。このとき、アンチポンピン
グピストン反逆止弁側室44に作用する力は、円筒部4
5を設けることにより、アンチポンピングピストン逆止
弁側室46に作用する力より小さくなるように構成する
ことにより、アンチポンピングピストン42は動作しな
い。切換弁13の動作により、図6に示すように、制御
ポート14およびこれに接続する閉路用主弁パイロット
室24が高圧になるため、閉路用主弁12のピストン2
1と弁体20が下方に動いて弁を開き、シリンダ操作室
7を高圧側に接続し、矢印に示すようにピストン5と可
動接触子2は閉路動作を開始する。この際、シリンダ操
作室7は、シリンダ動作開始時に瞬時に高圧となる。
【0023】シリンダ操作室7の圧力上昇とともに導通
孔25を経て補助室26の圧力も高まるが、ピストン5
が動いている間は供給圧までは上昇しない。即ち、小受
圧面積側6に作用する供給圧、可動接触子等の質量、ピ
ストン5周囲のパッキンの摩擦力等の負荷に打ち勝って
ピストン5を駆動するに足るだけの圧力がシリンダ操作
室7に生じ、この圧力は概ね小受圧面積側6とシリンダ
操作室7の受圧面積の比で決まるが、シリンダ操作室7
の方が受圧面積が大きいのでこの圧力は供給圧よりも低
い値となる。従って、この圧力ではピストン21は閉路
用主弁パイロット室24に作用する供給圧によって下方
に押されており、この力は補助室26やばね22から上
方に作用する力よりも大きくなるように構成してある。
よって、ピストン5の閉路動作中、閉路用主弁12は開
いた状態に保たれ、閉路動作を継続する。
【0024】この際、切換弁13が閉路操作状態に切り
換わると、開路用主弁パイロット室17も高圧になる
が、開路用主弁11は閉路動作開始前から閉じており、
弁を閉じる力が増すだけなので何ら動作に影響は与えな
い。
【0025】そして、閉路動作が終了してピストン5が
停止し流れが止まると、シリンダ操作室7、導通孔2
5、補助室26が供給圧まで高まるので、ばね22の力
によって弁体20とピストン21を押し上げて閉じる。
これら一連の動作の結果、図1に示した閉路状態に至
る。
【0026】次に、何らかの異常状態、あるいは手動操
作により、閉路用パイロット弁39が開いたままの状態
(図7)で、開路指令が入った場合の動作について説明
する。
【0027】図7の状態で開路指令が発せられると、図
8に示すように開路用パイロット弁37が開くことによ
り、切換弁パイロット室28の圧力は低下し、切換弁1
3は供給側弁室29と制御ポート14を有する弁室に作
用する高圧によって矢印に示すように開路操作状態に切
り換わる。このとき逆止弁41は、アンチポンピングピ
ストン逆止弁側室46の圧力低下により、矢印に示すよ
うに一旦開く。
【0028】しかし、切換弁パイロット室28の圧力
は、切換弁13が動作し終わると、閉路用パイロット弁
39と逆止弁41、および開路用パイロット弁37の開
口量によって決まる圧力にまで低下し、切換弁パイロッ
ト室28につながっているアンチポンピングピストン逆
止弁側室46の圧力が低下することにより、アンチポン
ピングピストン反逆止弁側室44の力がアンチポンピン
グピストン逆止弁側室46の力に打ち勝ってアンチポン
ピングピストン42は動作し図9のように逆止弁41を
閉じる。
【0029】切換弁動作後は、通常の開路動作と同様で
あり、図10に示すように遮断動作を完了し、図11に
示す開路状態に至る。切換弁動作後に開路指令が切れ、
開路用パイロット弁37が閉じても、逆止弁41は閉じ
たままであり、アンチポンピングピストン逆止弁側室4
6は低圧に保たれ、アンチポンピングピストン反逆止弁
側室44は常に供給圧がかかっているため、逆止弁41
を閉保持し続ける。したがって、開路状態は保持され
る。
【0030】よって、閉路用パイロット弁39が開いた
状態であっても、各部の圧力は何ら変化せず、逆止弁4
1は閉じたままである。従って、切換弁13は閉路操作
状態に切り換えられず、閉路動作は行われない。即ち、
閉路用パイロット弁39に異常が生じた場合は、切換弁
13の閉路状態はアンチポンピングピストン42により
そのまま保持され、開路指令が発せられれば開路動作は
遂行されるが、一旦開路した後は閉路できなくなる。従
って、開路動作後に勝手に閉路する誤動作事故を防止す
るアンチポンピング機構として機能する。
【0031】以上のように、本実施例によれば、アンチ
ポンピング機構を閉路用パイロット弁39が開いたまま
の状態で開路用パイロット弁38が開いたときだけ、ア
ンチポンピングピストン42が動作する構成としたた
め、時間調整のための絞りをなくすことができ、製作が
容易になり、低コストで信頼性の高い遮断器の流体圧駆
動装置を提供することができる。
【0032】次に、本発明の他の実施例を図12ないし
図18に示す。
【0033】本実施例は、図1ないし図11に示した実
施例の開路用主弁11と閉路用主弁12を取り除いて切
換弁13の制御ポート14を流体圧シリンダ4のシリン
ダ操作室7に接続し、切換弁13で直接流体圧シリンダ
を駆動するように構成した実施例である。図12は閉路
状態を、図13は開路動作の初期の状態を、図14は開
路動作の後期の状態を、図15は閉路動作中の初期の状
態を、図16は閉路動作中の後期の状態を、図17は閉
路動作後、閉路用パイロット弁39が開いたままの状態
での開路動作の初期の状態を、図18は同じく開路動作
の後期の状態を、それぞれ示す。
【0034】開路用主弁11と閉路主弁12がない点以
外は、図1ないし図11に示した実施例とすべて同じ構
成であり、通常の状態での開路動作、閉路動作、および
閉路用パイロット弁39に異常が生じて開いたままにな
った場合の開路動作とも前述の実施例と同じである。
【0035】本実施例は小容量から中容量の遮断器を駆
動する流体圧駆動装置に適している。本実施例によれ
ば、図1ないし図11に示した実施例と同じ効果が得ら
れ、さらに主弁が不要なのでさらに小型化でき製作も容
易になる。
【0036】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、アンチ
ポンピング機構を閉路用パイロット弁が開いたままの状
態で開路用パイロット弁が開いたときだけ、アンチポン
ピングピストンが動作する構成としたため、時間調整の
ための絞りをなくすことができ、製作が容易になり、低
コストで信頼性の高い遮断器の流体圧駆動装置を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例の遮断器の閉路状態を示す
構成図である。
【図2】同遮断器の開路動作中の初期の状態を示す構成
図である。
【図3】同遮断器の開路動作中の後期の状態を示す構成
図である。
【図4】同遮断器の開路状態を示す構成図である。
【図5】同遮断器の閉路動作中の初期の状態を示す構成
図である。
【図6】同遮断器の閉路動作中の後期の状態を示す構成
図である。
【図7】同遮断器の閉路状態で閉路用パイロット弁が開
いたままの状態を示す構成図である。
【図8】遮断器の閉路状態で閉路用パイロット弁が開い
たままの状態からの開路動作の初期の状態を示す構成図
である。
【図9】同遮断器の閉路状態で閉路用パイロット弁が開
いたままの状態からの開路動作の中期の状態を示す構成
図である。
【図10】同遮断器の閉路状態で閉路用パイロット弁が
開いたままの状態からの開路動作の後期の状態を示す構
成図である。
【図11】同遮断器の閉路状態で閉路用パイロット弁が
開いたままの状態からの開路動作後の状態を示す構成図
である。
【図12】本発明の第二実施例の遮断器の閉路状態を示
す構成図である。
【図13】同遮断器の開路動作中の初期の状態を示す構
成図である。
【図14】同遮断器の開路動作中の後期の状態を示す構
成図である。
【図15】同遮断器の閉路動作中の初期の状態を示す構
成図である。
【図16】同遮断器の閉路動作中の後期の状態を示す構
成図である。
【図17】同遮断器の閉路状態で閉路用パイロット弁が
開いたままの状態からの開路動作の初期の状態を示す構
成図である。
【図18】同遮断器の閉路状態で閉路用パイロット弁が
開いたままの状態からの開路動作の後期の状態を示す構
成図である。
【符号の説明】
1…固定接触子、2…可動接触子、3…流体圧駆動装
置、4…流体圧シリンダ、5…ピストン、6…小受圧面
積室、7…シリンダ操作室、8…流体圧源、11…開路
用主弁、12…閉路用主弁、13…切換弁、28…切換
弁パイロット室、37…開路用パイロット弁、39…閉
路用パイロット弁、41…逆止弁、42…アンチポンピ
ングピストン。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 武田 康秀 茨城県日立市国分町一丁目1番1号 株式 会社日立製作所電機システム事業部内 (72)発明者 海老沢 大輔 茨城県日立市国分町一丁目1番1号 株式 会社日立製作所電機システム事業部内 (72)発明者 定村 弘祥 茨城県日立市国分町一丁目1番1号 株式 会社日立製作所電機システム事業部内 Fターム(参考) 3H089 AA60 AA61 BB10 BB16 CC01 DA02 DA04 DA14 DB33 DB43 HH05 JJ20 5G028 AA03 AA08 BB01 BB06 CB06

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電流の流通遮断を行う接点を開路動作また
    は閉路動作させる流体圧シリンダと、前記流体圧シリン
    ダを開路動作または閉路動作させる切換弁と、開路指令
    をうけて前記切換弁を開路操作状態にする開路用パイロ
    ット弁と、閉路指令を受けて前記切換弁を閉路操作状態
    にする閉路用パイロット弁と、作動流体を加圧供給する
    流体圧源と、排出された作動流体を回収し貯蔵するリザ
    ーバとを備え、前記切換弁は、高圧にすると閉路操作状
    態に、低圧にすると開路操作状態に切換える切換弁パイ
    ロット室を有し、前記開路用パイロット弁は、その一次
    側を前記切換弁パイロット室に至る管路に、その二次側
    を戻り側にそれぞれ接続し、前記閉路用パイロット弁
    は、その一次側を供給側に、その二次側を前記切換弁パ
    イロット室に至る管路にそれぞれ接続し、さらに、前記
    閉路用パイロット弁と前記切換弁パイロット室との間に
    前記切換弁パイロット室から前記閉路用切換弁パイロッ
    ト室への流れを阻止する逆止弁を設けると共に、前記逆
    止弁を閉じる動作を行うアンチポンピングピストンを設
    け、前記アンチポンピングピストンは、そのアンチポン
    ピングピストン反逆止弁側室を前記閉路用パイロット弁
    の2次側に、そのアンチポンピングピストン逆止弁側室
    を前記切換弁パイロット室側にそれぞれ接続したことを
    特徴とする遮断器の流体圧駆動装置。
  2. 【請求項2】電流の流通遮断を行う接点を開路動作また
    は閉路動作させる流体圧シリンダと、前記流体圧シリン
    ダを開路動作または閉路動作させる少なくとも一つの制
    御弁と、前記流体圧シリンダを開路動作または閉路動作
    させる切換弁と、開路指令をうけて前記切換弁を開路操
    作状態にする開路用パイロット弁と、閉路指令を受けて
    前記切換弁を閉路操作状態にする閉路用パイロット弁
    と、作動流体を加圧供給する流体圧源と、排出された作
    動流体を回収し貯蔵するリザーバとを備え、前記切換弁
    は、高圧にすると閉路操作状態に、低圧にすると開路操
    作状態に切換える切換弁パイロット室を有し、前記開路
    用パイロット弁は、その一次側を前記切換弁パイロット
    室に至る管路に、その二次側を戻り側にそれぞれ接続
    し、前記閉路用パイロット弁は、その一次側を供給側
    に、その二次側を前記切換弁パイロット室に至る管路に
    それぞれ接続し、さらに、前記閉路用パイロット弁と前
    記切換弁パイロット室との間に前記切換弁パイロット室
    から前記閉路用切換弁パイロット室への流れを阻止する
    逆止弁を設けると共に、前記逆止弁を閉じる動作を行う
    アンチポンピングピストンを設け、前記アンチポンピン
    グピストンは、そのアンチポンピングピストン反逆止弁
    側室を前記閉路用パイロット弁の2次側に、そのアンチ
    ポンピングピストン逆止弁側室を前記切換弁パイロット
    室側にそれぞれ接続したことを特徴とする遮断器の流体
    圧駆動装置。
  3. 【請求項3】電流の流通遮断を行う接点を開路動作また
    は閉路動作させる流体圧シリンダと、前記流体圧シリン
    ダを開路動作または閉路動作させる切換弁と、開路指令
    をうけて前記切換弁を開路操作状態にする開路用パイロ
    ット弁と、閉路指令を受けて前記切換弁を閉路操作状態
    にする閉路用パイロット弁と、作動流体を加圧供給する
    流体圧源と、排出された作動流体を回収し貯蔵するリザ
    ーバとを備え、前記切換弁は、高圧にすると閉路操作状
    態に、低圧にすると開路操作状態に切換える切換弁パイ
    ロット室を有し、前記開路用パイロット弁は、その一次
    側を前記切換弁パイロット室に至る管路に、その二次側
    を戻り側にそれぞれ接続し、前記閉路用パイロット弁
    は、その一次側を供給側に、その二次側を前記切換弁パ
    イロット室に至る管路にそれぞれ接続し、さらに、前記
    閉路用パイロット弁と前記切換弁パイロット室との間に
    前記切換弁パイロット室から前記閉路用切換弁パイロッ
    ト室への流れを阻止する逆止弁を設けると共に、前記逆
    止弁を閉じる動作を行うアンチポンピングピストンを設
    け、前記アンチポンピングピストンは、そのアンチポン
    ピングピストン反逆止弁側室を前記閉路用パイロット弁
    の2次側に、そのアンチポンピングピストン逆止弁側室
    を前記切換弁パイロット室側にそれぞれ接続すると共
    に、前記アンチポンピングピストン逆止弁側室にばねを
    設けることにより、前記アンチポンピングピストン反逆
    止弁側室の力が前記切換弁が閉路操作状態に切り換わる
    ときの前記アンチポンピングピストン逆止弁側室に作用
    する力よりも小さくなり、かつ、前記閉路用パイロット
    弁が開いた状態で、前記開路用パイロット弁が開いた場
    合に前記アンチポンピングピストン逆止弁側室に作用す
    る力よりも大きくなるように設定したことを特徴とする
    遮断器の流体圧駆動装置。
  4. 【請求項4】電流の流通遮断を行う接点を開路動作また
    は閉路動作させる流体圧シリンダと、前記流体圧シリン
    ダを開路動作または閉路動作させる切換弁と、開路指令
    をうけて前記切換弁を開路操作状態にする開路用パイロ
    ット弁と、閉路指令を受けて前記切換弁を閉路操作状態
    にする閉路用パイロット弁と、作動流体を加圧供給する
    流体圧源と、排出された作動流体を回収し貯蔵するリザ
    ーバとを備え、前記切換弁は、高圧にすると閉路操作状
    態に、低圧にすると開路操作状態に切換える切換弁パイ
    ロット室を有し、前記開路用パイロット弁は、その一次
    側を前記切換弁パイロット室に至る管路に、その二次側
    を戻り側にそれぞれ接続し、前記閉路用パイロット弁
    は、その一次側を供給側に、その二次側を前記切換弁パ
    イロット室に至る管路にそれぞれ接続し、さらに、前記
    閉路用パイロット弁と前記切換弁パイロット室との間に
    前記切換弁パイロット室から前記閉路用切換弁パイロッ
    ト室への流れを阻止する逆止弁を設けると共に、前記逆
    止弁を閉じる動作を行うアンチポンピングピストンを設
    け、前記アンチポンピングピストンは、そのアンチポン
    ピングピストン反逆止弁側室を前記閉路用パイロット弁
    の2次側に、そのアンチポンピングピストン逆止弁側室
    を前記切換弁パイロット室側にそれぞれ接続すると共
    に、前記アンチポンピングピストン反逆止弁側室に突出
    して背面を戻り側に開放した円筒部を設けることによ
    り、前記アンチポンピングピストン反逆止弁側室の力が
    前記切換弁が閉路操作状態に切り換わるときの前記アン
    チポンピングピストン逆止弁側室に作用する力よりも小
    さくなり、かつ、前記閉路用パイロット弁が開いた状態
    で、前記開路用パイロット弁が開いた場合に前記アンチ
    ポンピングピストン逆止弁側室に作用する力よりも大き
    くなるように設定したことを特徴とする遮断器の流体圧
    駆動装置。
JP2001035309A 2001-02-13 2001-02-13 遮断器の流体圧駆動装置 Pending JP2002235703A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001035309A JP2002235703A (ja) 2001-02-13 2001-02-13 遮断器の流体圧駆動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001035309A JP2002235703A (ja) 2001-02-13 2001-02-13 遮断器の流体圧駆動装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002235703A true JP2002235703A (ja) 2002-08-23

Family

ID=18898772

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001035309A Pending JP2002235703A (ja) 2001-02-13 2001-02-13 遮断器の流体圧駆動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002235703A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105443463A (zh) * 2015-12-01 2016-03-30 河南平芝高压开关有限公司 防跳跃分合闸液压操作机构及使用该操作机构的断路器

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105443463A (zh) * 2015-12-01 2016-03-30 河南平芝高压开关有限公司 防跳跃分合闸液压操作机构及使用该操作机构的断路器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4781270B2 (ja) 自動車用ブレーキシステム
CA2784960A1 (en) Clutch system and method for operating a clutch system
US5419236A (en) Method for controlling a hydraulic drive and configuration for carrying out the method
US4785712A (en) Hydraulic operating apparatus for electric circuit breaker
JP2002235703A (ja) 遮断器の流体圧駆動装置
JP2002245904A (ja) 遮断器の流体圧駆動装置
KR100505379B1 (ko) 차단기의 유체압 구동장치
CN114829217B (zh) 阀装置
KR100346091B1 (ko) 차단기의 유체압 구동장치
EP1515052B1 (en) Dynamically-monitored double valve with retained memory of valve states
TWI224170B (en) Hydraulic pressure actuating apparatus for circuit breaker
JPS5810005Y2 (ja) 蓄圧油圧回路
JP3001229B2 (ja) リリーフ機能付き流体装置
JP3473453B2 (ja) 遮断器の流体圧駆動装置
JP3348013B2 (ja) 遮断器の流体駆動装置
JP2001325862A (ja) 遮断器の流体圧駆動装置
JP3139812B2 (ja) 液圧駆動装置
JP3187196B2 (ja) アクチュエータ制御装置
JP3334560B2 (ja) 油圧操作器
JPS6224801Y2 (ja)
JP5512611B2 (ja) 遮断器の流体圧駆動装置及びその駆動方法
JP2002093290A (ja) 遮断器の流体圧駆動装置
JP3168110B2 (ja) 油圧作動装置におけるサーボバルブのロック防止装置
CA1269024A (en) Hydraulic operating apparatus
WO1997021036A1 (en) Hydraulic pilot brake valve