JP2002234304A - 中子付きリムホイール及びタイヤ・リムホイール組立体 - Google Patents

中子付きリムホイール及びタイヤ・リムホイール組立体

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JP2002234304A
JP2002234304A JP2001033999A JP2001033999A JP2002234304A JP 2002234304 A JP2002234304 A JP 2002234304A JP 2001033999 A JP2001033999 A JP 2001033999A JP 2001033999 A JP2001033999 A JP 2001033999A JP 2002234304 A JP2002234304 A JP 2002234304A
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rim wheel
tire
rim
air chamber
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Hiroshi Morinaga
啓詩 森永
Hidetoshi Yokota
英俊 横田
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Bridgestone Corp
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    • B60C17/04Tyres characterised by means enabling restricted operation in damaged or deflated condition; Accessories therefor utilising additional non-inflatable supports which become load-supporting in emergency
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 乗り心地性などの他性能を犠牲にすることな
く、自動車の大きな要求性能である静粛性や操縦安定性
を向上させ、かつタイヤパンク時の安全性を向上できる
タイヤ・リムホイール組立体を提供する。 【解決手段】 箱状の4つの中子片52をタイヤ14内
で連結して円環状の中子20を得る。タイヤ14と中子
20を第1のリムホイール構成部材16の外周面に挿入
し、その後、第2のリムホイール構成部材18を第1の
リムホイール構成部材16に連結する。リム外周部に中
子20が配置されると、中子20とリム外周部とで囲ま
れた4つの副気室60が形成される。中子片52の連通
孔64と副気室60とがヘルムホルツ共鳴吸音器として
機能し、車内騒音の一因であるタイヤ14の空洞共鳴を
低減する事ができる。タイヤ14は通常のものを使用で
きるので乗り心地が低下しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はタイヤを取り付ける
車両用の中子付きリムホイール及び中子付きリムホイー
ルにタイヤを装着したタイヤ・リムホイール組立体に係
り、特に、高い操縦安定性を確保しつつ車両に伝達され
る振動を抑制し、乗り心地の向上、車内騒音の低減等を
図ることのできる中子付きリムホイール及びタイヤ・リ
ムホイール組立体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、タイヤパンク時の安全性を確保す
るために、ランフラットタイヤや、中子と呼ばれる荷重
支持体の技術が開発されてきている。
【0003】ランフラットタイヤに関しては、特開平5
−229316号公報に記載されているような、サイド
部に断面三日月形状の補強ゴムを配置したタイヤが市販
されてきている。
【0004】中子に関しては、特開平2−246811
号公報に記載されているような、リムのウエル部に組立
体を配置するものなどが提案されている。
【0005】どちらも、パンク時の走行距離延長に一定
の効果を有しているものの、サイド補強タイヤは、補強
ゴムによる重量増と縦バネの高さに起因し、乗り心地性
が悪化する傾向にあり、また、中子体も重量増による乗
り心地を悪化させる傾向にあるという問題点がある。
【0006】したがって、パンク時の安全性は向上する
ものの、通常内圧の走行時にはユーザーにとっては最後
まで不利益しかもたらさないものであり、ランフラット
タイヤ普及の障害になっている。
【0007】一方、中子の乗り心地性に関する欠点を克
服する技術としては、空気室を有する支持部を設けたホ
イールが特開平1−314612号公報に開示されてい
る。
【0008】前記支持部内の空気室とタイヤ気室とは方
向性素子を設けた連通部によって連結されており、タイ
ヤに体積変化が生じるような衝撃力が入った際に、該連
通部の流通抵抗により衝撃を減衰させようとするもので
ある。
【0009】また、特開平7−17222号公報には、
中子組立体に多孔質物質または繊維状物質を装着し、タ
イヤ内空洞共鳴音を抑制し、車内騒音を低減する技術が
開示されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記公知技術の内、特
開平1−314612号公報に開示されているリムホイ
ールは、ビードシート部よりも径の大きい支持部がリム
部と一体構造となっているので、実質的にタイヤビード
をリムへ、支持部を超えて組み付けることができない致
命的な欠点を有している。
【0011】また、特開平7−17222号公報に開示
されているリムホイールでは、空洞共鳴音はある程度低
減するものの、その改良効果は充分ではないという問題
点を有している。
【0012】さらに、多孔質物質または繊維状物質を走
行中、あるいはリム組み時に剥がれないように装着する
事は、製造工数の増大を招き、工業生産上好ましくな
い。
【0013】本発明は上記事実を考慮し、乗り心地性な
どの他性能を犠牲にすることなく、自動車の大きな要求
性能である静粛性や操縦安定性を向上させ、かつタイヤ
パンク時の安全性を向上しうる実用的な中子付きリムホ
イール及びタイヤ・リムホイール組立体を提供すること
が目的である。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、一対のリムフランジ部を有するリムホイールと、前
記リムホイールの外周部に配置される中子とを有する中
子付きリムホイールであって、前記リムホイールは、一
方のリムフランジ部を備える第1のリムホイール構成部
材と、前記第1のリムホイール構成部材とは軸方向に分
割可能とされ他方のリムフランジ部を備える第2のリム
ホイール構成部材と、前記第1のリムホイール及び前記
第2のリムホイールの少なくとも一方のリム外周部に装
着され、前記第1のリムホイール及び前記第2のリムホ
イールの少なくとも一方のリム外周部との間に複数の周
方向に不連続な副気室を形成する環状の中子と、タイヤ
内面とリムホイール間に形成されるタイヤ気室に前記副
気室を連通させる連通部と、を有し、前記副気室と前記
連通部とがヘルムホルツ共鳴吸音器として機能すること
を特徴としている。
【0015】次に、請求項1に記載の中子付きリムホイ
ールの作用を説明する。
【0016】本発明では、リムホイールを、一方のリム
フランジ部を備える第1のリムホイール構成部材と、他
方のリムフランジ部を備える第2のリムホイール構成部
材とで構成し、両者を軸方向に分割可能としているの
で、中子をタイヤ中に予め挿入し、これを第1のリムホ
イール構成部材の外周面に組み付け、最後に第2のリム
ホイール構成部材を第1のリムホイール構成部材と連結
することによって、タイヤをリムに組み付けることがで
きる。
【0017】なお、場合によっては、中子をタイヤ中に
予め挿入し、これを第2のリムホイール構成部材の外周
面に組み付け、最後に第1のリムホイール構成部材を第
2のリムホイール構成部材と連結しても良い。
【0018】ところで、タイヤパンク時のタイヤ耐久性
に大きな影響を及ぼすタイヤたわみ量を抑制するために
は、中子はある程度の高さが必要である。
【0019】しかし、通常のタイヤリム組み工程の中
で、高さの高い中子をタイヤ中に挿入することは非常に
困難を伴う。
【0020】前述したように、本発明においては、中子
をタイヤ中に予め挿入した上で、第1のリムホイール構
成部材または第2のリムホイール構成部材に組み付ける
が、ある程度の高さのある、即ち、外周の大きな中子を
タイヤ内に挿入するためには、中子を分割した方が良
い。
【0021】即ち、タイヤビード周長より大きな周長の
ものをタイヤ内に挿入するには限界があり、中子が一体
式の円環状であると、せいぜい通常のリムフランジ外周
長と同程度の周長を有するものしかタイヤ内に挿入する
事ができない。
【0022】したがって、外周の大きな中子をタイヤ内
に挿入する場合には、中子を複数の中子片から構成する
分割式とし、中子片をタイヤ内に挿入した後に、連結手
段により円環状とする。
【0023】前述したように、連結によって円環状とな
った中子の内周部の周長は、接合されるリムホイールの
外周部の周長に等しいことが、がたつきを抑制する上で
好ましい。
【0024】連結機構としては特に限定されるものでは
ないが、例えば、ボルト、ビス等で固定する方法や、パ
チン錠のような連結機構を用いる方法や、高弾性のバン
ドで締め付ける方法などが上げられる。
【0025】中子付きリムホイールをこのような構成と
する事により、通常のタイヤチェンジャーを用いずに容
易にタイヤリム組みを行う事ができ、また、中子の設計
自由度も向上する。
【0026】ここで、第1のリムホイール構成部材と第
2のリムホイール構成部材とを連結し得られたリムホイ
ールのリム外周部に中子が配置されると、第1のリムホ
イール及び第2のリムホイールの少なくとも一方のリム
外周部との間に複数の周方向に不連続な副気室が形成さ
れる。
【0027】この副気室と連通部とがヘルムホルツ共鳴
吸音器として機能する。
【0028】低減させたい特定周波数の音に対して、副
気室の容積、連通部の断面積、長さ等を適宜選択する事
により、副気室にて共鳴吸音効果を発現させる事ができ
る。
【0029】ただし、副気室が周方向に連続している
と、ヘルムホルツ共鳴吸音器として機能しないばかり
か、新たな空洞共鳴を副気室内部で発生し、減音効果を
発現することができなが、本発明は副気室を周方向に不
連続としているので、このような問題は生じない。な
お、内部の副気室は円環状とならない様にしなければな
らないので、各中子片の片方、または両方の周方向端部
に隔壁を設けておくことが良い。
【0030】また、乗用車用のタイヤには、およそ25
0Hz付近に空洞共鳴と考えられピークが存在してお
り、車内騒音の一因となっているが、上記要素を適宜設
定することにより、この空洞共鳴音を大きく低減する事
ができる。
【0031】また、本発明の形態は、タイヤへの入力に
起因する振動の減衰性にも、良好な向上効果をもたら
す。
【0032】ヘルムホルツ共鳴吸音器の機能を得るため
に前記中子の連通部の断面積は比較的小さく設定される
ので、タイヤ変形時のタイヤ気室と副気室間の気体流通
に対して、抵抗を生じる。したがって、タイヤ変形に起
因する振動の減衰性が向上する。例えば、道路の突起を
乗り越した際などに生じる振動の減衰性を高めることが
できる。また、急なハンドル操作や高速走行などの高周
波の入力に対しては、見掛けのタイヤ動バネ定数が上が
り、操縦安定性を向上することができる。
【0033】なお、通常走行中に中子ががたつかないよ
うにすべく、中子の内周部の周長は、接合されるリムホ
イールの周長に等しいことが好ましい。また、中子の軸
方向両端をリムホイールによって挟み込むようにするな
どして中子をリムホイールに固定することが好ましい。
【0034】更に、必要に応じて、中子とリムホイール
の接合面に、ゴム、発泡プラスチック等の緩衝弾性材料
を配置しても良い。
【0035】また、リムホイールの材質は特に限定され
るものではないが、通常用いられる鉄、アルミニウム、
マグネシウム等が好ましい。
【0036】中子の材質も特に限定されるものではない
が、パンク時の荷重支持、路面からの衝撃を考慮する
と、鉄、アルミニウム、マグネシウムなどの金属材料、
繊維補強樹脂複合材、エンジニアリングプラスチック
等、強度の高いものが好ましい。
【0037】また、パンク時のタイヤ内面と中子の摩擦
熱を抑制すべく、シリコンオイル等の潤滑剤を中子表
面、あるいはタイヤ内面に塗布しておくことが好まし
い。
【0038】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の中子付きリムホイールにおいて、前記中子は、前記副
気室を区画する隔壁を複数備えていることを特徴として
いる。
【0039】次に、請求項2に記載の中子付きリムホイ
ールの作用を説明する。
【0040】前述したように、副気室は周方向に連続な
形態であると、ヘルムホルツ共鳴吸音器として機能しな
くなり、空洞共鳴音を低減できなくなる。したがって、
副気室を周方向に不連続とするために、予め中子に隔壁
を設けておくことが一つの手段として重要となる。本隔
壁は、各副気室間において、厳密な気密性は不必要であ
るが、できるだけ隙間が無いように設定することが、よ
り大きな減音効果を発現する上で好ましい。
【0041】また、隔壁を複数設けることにより、複数
の副気室が形成されることは、性能の汎用性を持たせる
上で重要である。
【0042】ある特定のリムサイズに対して、いくつか
のサイズ(高さ)のタイヤが装着されるケースが想定さ
れるが、空洞共鳴音の周波数はタイヤトレッド部内周と
リム外周によって決定され、同じリムであっても取り付
けるタイヤの高さ(扁平率)が変わってくると、空洞共
鳴音の周波数は変わってしまう。
【0043】副気室を複数化すると、これらの連通部の
寸法、あるいは気室容積を変えて、共鳴周波数をずらす
事が出来るようになり、汎用性を持たせることができる
ようになる。
【0044】各副気室の共鳴周波数は、例えば、10〜
30Hz程度ずらすことが好ましい。
【0045】副気室の数は、複数であれば特に限定され
るものではないが、3個以上が好ましい。また、回転バ
ランス上、隔壁の位置は周上等配分であることが好まし
い。
【0046】また、あるタイヤサイズが決まっている場
合でも、荷重条件等により周波数が変化したり、ピーク
がブロードになったりあるいは二山となることがあるの
で、この点からもやはり副気室は複数化し、共鳴周波数
をずらしておいた方が好ましい。
【0047】請求項3に記載の発明は、請求項1または
請求項2に記載の中子付きリムホイールにおいて、前記
副気室と前記連通部とで構成されるヘルムホルツ共鳴吸
音器の共鳴周波数が100〜500Hzの範囲内に設定
されていることを特徴としている。
【0048】次に、請求項3に記載の中子付きリムホイ
ールの作用を説明する。
【0049】タイヤ気室内の空洞共鳴周波数は、タイヤ
とリムの周長によって決まるが、軽自動車用の小さなタ
イヤではこの周波数が高周波になり、トラック用の大き
なタイヤでは低周波になる。本発明者らが、空洞共鳴周
波数が250Hzの一般的な乗用車用タイヤを用いて検
討したところによると、設定が100〜500Hzの範
囲内でも、空洞共鳴音低減効果が確かめられた。したが
って、タイヤという閉空間においては上記のような比較
的広い範囲設定が許容される。
【0050】現在のタイヤサイズの構成からすると、各
タイヤの共鳴周波数はおおよそ180〜300Hzの範
囲にあり、ヘルムホルツ共鳴吸音器の設定周波数も、こ
の範囲になるように各寸法を調整することが、より大き
な減音効果を得る為に好ましい。
【0051】なお、副気室と連通部とで構成されるヘル
ムホルツ共鳴吸音器の共鳴周波数は、例えば、下式
(1)によって求めることができる。
【0052】
【数1】
【0053】f0(Hz):共鳴周波数 Vn(cm3):副気室の体積 Ln(cm):連通部の長さ Sn(cm2):連通部の断面積 ここで、nは複数個の副気室が有る場合の、それぞれの
副気室の番号である。
【0054】また、各副気室に複数(i)の連結部が存
在する場合には、それぞれの連結部の断面積をSi、長
さをLiとすると、 Sn=ΣSi(i=2〜i) Ln=ΣSi・ Li/ΣSi として計算すれば良い。
【0055】請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請
求項3の何れか1項に記載の中子付きリムホイールにお
いて、前記副気室の総容積が、前記タイヤ気室と前記副
気室とを合わせたタイヤ気室総容積の2%以上50%以
下であることを特徴としている。
【0056】次に、請求項4に記載の中子付きリムホイ
ールの作用を説明する。
【0057】副気室の総容積が、タイヤ気室と副気室と
を合わせたタイヤ気室総容積の2%未満になると、操縦
安定性改良や空洞共鳴音低減の効果が小さくなる。
【0058】一方、副気室の総容積が、タイヤ気室と副
気室とを合わせたタイヤ気室総容積の50%を越える
と、高周波入力に対してバネ定数が上がり過ぎるので逆
に好ましくない。
【0059】なお、副気室の総容積は、タイヤ気室と副
気室とを合わせたタイヤ気室総容積の10〜40%が更
に好ましい。
【0060】請求項5に記載の発明は、請求項1乃至請
求項4の何れか1項に記載の中子付きリムホイールにお
いて、前記中子片の周方向端部には、中子片同士を連結
する連結手段を備えていることを特徴としている。
【0061】次に、請求項5に記載の中子付きリムホイ
ールの作用を説明する。
【0062】中子片の周方向端部に、中子片同士を連結
する連結手段を備えているので、ボルト等の連結部材を
別途必要とせず、中子片同士を連結することができる。
【0063】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
の中子付きリムホイールにおいて、連結手段は、径方向
に開口する凹部または孔と、径方向に突出し前記凹部ま
たは前記孔に係合する凸部と、を有することを特徴とし
ている。
【0064】次に、請求項6に記載の中子付きリムホイ
ールの作用を説明する。
【0065】例えば、中子片の一端側に凹部または孔を
設け、他端側に凸部を設けることで、一方の中子片の凹
部または孔に、他の中子片の凸部を係合することで、中
子片同士を周方向に容易に連結する事が出来る。また、
連結手段は、凹部または孔と、凸部とで構成できるの
で、構成が簡素で済み、製造コストを低く抑えることが
出来る。
【0066】請求項7に記載の発明は、請求項1乃至請
求項6の何れか1項に記載の中子付きリムホイールにお
いて、前記中子の周方向直角断面形状において、径方向
内側部分の軸方向幅が径方向外側部分の軸方向幅よりも
大きいことを特徴としている。
【0067】次に、請求項7に記載の中子付きリムホイ
ールの作用を説明する。
【0068】中子は、タイヤパンク時に、タイヤのたわ
みを抑制し、荷重を支持し、一定の距離を走行する耐久
性を有している事が重要である。
【0069】また、タイヤパンク時の走行中に受ける衝
撃力に対する耐破壊性も有していなければならない。
【0070】このため、中子の受ける応力が一箇所に集
中せず、分散される構造とする必要がある。したがっ
て、中子の外周面の周方向直角断面形状としては、出来
るだけ曲率の小さい曲面の無い方が好ましい。
【0071】また、タイヤパンク時に中子とタイヤトレ
ッド内面が接触する面積が小さいと、接触面の接触圧が
高くなり、発熱やトレッド内面の摩耗が促進されるので
好ましくない。
【0072】したがって、中子の周方向直角断面形状と
しては、外周部分がフラットか、またはタイヤのトレッ
ドのように大きな曲率を持ち、かつ、所謂タイヤのショ
ルダー〜サイド部に相当する部分の曲率を大きくするた
めに(応力分散のため)、径方向内側部分の軸方向幅の
方が広くなる、裾広がりの形状となっていることが好ま
しい。
【0073】請求項8に記載の発明は、請求項1乃至請
求項7の何れか1項に記載の中子付きリムホイールにお
いて、前記中子の一部分が、装着されるタイヤのビード
部の径方向内側に配置されることを特徴としている。
【0074】次に、請求項8に記載の中子付きリムホイ
ールの作用を説明する。
【0075】装着されるタイヤのビード部の径方向内側
に中子の一部分を配置することにより、タイヤのビード
部にて中子を固定することが出来る。
【0076】また、中子が複数の中子片から構成される
ような場合、通常内圧走行中、あるいはタイヤパンク時
の走行中に、中子片の連結部が万が一外れる場合があっ
ても、中子がビード部によって固定されているので、走
行不能になることを避けられる。
【0077】なお、好ましくは、両側のタイヤビード部
の径方向内側に、中子の一部分が配置されている形態が
良い。
【0078】請求項9に記載の発明は、請求項1乃至請
求項8の何れか1項に記載の中子付きリムホイールにお
いて、前記中子の外周面に、弾性材料層が設けられてい
ることを特徴としている。
【0079】次に、請求項9に記載の中子付きリムホイ
ールの作用を説明する。
【0080】本発明では、中子の外周面に設けた弾性材
料層が路面からの振動を吸収するので、タイヤパンク時
の走行の乗り心地性を改善することができる。
【0081】また、弾性材料層がタイヤパンク時の衝撃
を緩衝するので、中子の耐破壊性が向上する。
【0082】なお、タイヤパンク時、弾性材料層は荷重
を支持し、走行によるトレッド内面との摩擦等により発
熱する。このため、応力分散、放熱性改良のために、タ
イヤトレッドのように、必要に応じて弾性材料層に溝を
形成しても良い。
【0083】弾性材料としては、特に限定されるもので
はないが、ゴム、合成樹脂、発泡体(例えば、スポン
ジ)等を上げることが出来る。中子への結合方法として
は、接着による方法、加硫接着による方法などがある。
【0084】請求項10に記載の発明は、請求項1乃至
請求項9の何れか1項に記載の中子付きリムホイールに
おいて、前記副気室内に、消音材が内包されていること
を特徴としている。
【0085】次に、請求項10に記載の中子付きリムホ
イールの作用を説明する。
【0086】副気室内に消音材(吸音材)を内包させる
ことにより、副気室の消音効果が大きくなるので更に好
ましい。
【0087】消音材の材質は特に限定されるものでは無
いが、例えば、綿状体やフォーム状のものを上げること
ができる。
【0088】請求項11に記載の発明は、請求項1乃至
請求項10の何れか1項に記載の中子付きリムホイール
において、前記連通部は、開口面積を電気的に可変可能
な弁を含むことを特徴としている。
【0089】次に、請求項11に記載の中子付きリムホ
イールの作用を説明する。
【0090】電気的に開口面積を変更可能な弁を連通部
に設けたので、例えば、自動車の車載コンピュータによ
り、内部空気の通過抵抗を変更することができ、高速応
答速度で振動吸収特性を変更することができる。
【0091】これにより、車室内の振動や騒音が最少と
なるように開口面積を自動的に変更することができる。
【0092】請求項12に記載の発明は、請求項11に
記載の中子付きリムホイールにおいて、前記弁は、車両
に設けられた振動検出センサの振動検出結果に基づいて
制御されることを特徴としている。
【0093】次に、請求項12に記載の中子付きリムホ
イールの作用を説明する。
【0094】例えば、大入力時等の振幅の大きな振動を
振動検出センサが検出した場合には、開口面積を大きく
変更してバネ定数を低減し、衝撃を緩和して乗り心地を
改善することができる。
【0095】なお、振動検出センサの取り付け部位は、
振動を検出可能な部位であればどこでも良いが、サスペ
ンションのバネ下部が路面に近い部分で振動を検出でき
好ましい。
【0096】請求項13に記載の発明は、請求項1乃至
請求項12の何れか1項に記載の中子付きリムホイール
において、前記中子と前記リムホイールとの相対回転を
阻止する回転阻止手段を設けたことを特徴としている。
【0097】次に、請求項13に記載の中子付きリムホ
イールの作用を説明する。
【0098】回転阻止手段が中子とリムホイールとの相
対回転を阻止するので、タイヤパンク走行時の前後力の
伝達性が向上し、また、タイヤの周方向の捩れ変形を抑
制することができるので、パンク後の走行可能距離を延
長することが出来る。
【0099】請求項14に記載の発明は、請求項1乃至
請求項13の何れか1項に記載の中子付きリムホイール
にタイヤを組み付けたタイヤ・リムホイール組立体であ
って、リムホイールビードシートから前記中子の径方向
最外面までの径方向距離が、リムホイールビードシート
からタイヤトレッド部内面までの径方向距離の30〜7
0%の範囲内にあることを特徴としている。
【0100】次に、請求項14に記載のタイヤ・リムホ
イール組立体の作用を説明する。
【0101】リムホイールビードシート部から中子のリ
ム径方向の最外面までの径方向距離、即ち、中子の高さ
が、リムホイールビードシート部からタイヤトレッド部
内面までの径方向距離の30%未満であると、タイヤパ
ンク時のタイヤの潰れ変形が非常に大きくなり、タイヤ
耐久性が悪くなるので、タイヤパンク後の走行可能距離
が短くなり好ましくない。
【0102】一方、中子高さが、リムホイールビードシ
ートからタイヤトレッド部内面までの径方向距離の70
%を越えると、内圧充填した通常走行時において、段差
乗り上げ時などにタイヤと中子が接触し、異常振動を引
き起こす虞があるので好ましくなく、また、中子の破壊
原因ともなる。
【0103】タイヤサイズにもよるが、リムホイールビ
ードシートから中子の径方向最外面までの径方向距離
が、リムホイールビードシートからタイヤトレッド部内
面までの径方向距離の40〜60%の範囲内にあること
が更に好ましい。
【0104】
【発明の実施の形態】[第1の実施形態]本発明のタイ
ヤ・リムホイール組立体の第1の実施形態を図1乃至図
4にしたがって説明する。
【0105】図1に示すように、本実施形態のタイヤ・
リムホイール組立体10は乗用車用であり、中子付きリ
ムホイール12にタイヤ14を装着したものである。
【0106】中子付きリムホイール12は、第1のリム
ホイール構成部材16、第2のリムホイール構成部材1
8及び中子20から構成されている。
【0107】第1のリムホイール構成部材16及び第2
のリムホイール構成部材18の材質は、通常のリムホイ
ールと同様に鉄、アルミニウム、マグネシウム等の金属
である。
【0108】第1のリムホイール構成部材16は、ホイ
ールディスク22の外周部に車両内側(矢印IN方向
側)へ延びる円筒部24が一体的に設けられている。
【0109】この円筒部24の車両内側の端部には、タ
イヤ14の一方のビード部14Aが装着される一方のビ
ードシート部26及びリムフランジ28が一体的に設け
られている。
【0110】図2に示すように、円筒部24の車両外側
の端部には環状凹部30が形成されており、環状凹部3
0の側面30Aには環状のオーリング溝32及び環状の
オーリング溝34が形成されている。
【0111】なお、オーリング溝32にはオーリング3
6が、オーリング溝34にはオーリング38が嵌め込ま
れている。
【0112】また、側面30Aには、オーリング溝32
とオーリング溝34との間に、貫通していない複数のボ
ルト孔40が周方向に複数形成されている。
【0113】第2のリムホイール構成部材18は、円筒
部24の車両外側の端部に形成された環状凹部30に車
両外側側から挿入されている。
【0114】第2のリムホイール構成部材18は、円筒
部24と組み合わせることでリム21を構成する。
【0115】第2のリムホイール構成部材18には、他
方のリムフランジ42と、タイヤ14の他方のビード部
14Bが装着される他方のビードシート部44、ビード
シート部44のリム径方向内側に設けられる厚肉の外壁
部46を備えている。
【0116】外壁部46には、前記ボルト孔40と対向
する位置に、ボルト貫通孔48が形成されている。
【0117】ボルト貫通孔48には、ボルト50が挿入
され、該ボルト50がボルト孔40にねじ込まれること
によって第2のリムホイール構成部材18が第1のリム
ホイール構成部材16に固定されている。
【0118】第2のリムホイール構成部材18を第1の
リムホイール構成部材16に固定することにより、第2
のリムホイール構成部材18の外壁部46が第1のリム
ホイール構成部材16の環状凹部30に密着し、オーリ
ング36及びオーリング38が圧縮されて外壁部46と
環状凹部30との間をシールする。
【0119】図1に示すように、円筒部24の外周面に
おいて、ビードシート部26の車両外側部分は一定径の
中子取り付け面31とされ、中子取り付け面31はビー
ドシート部26よりも径方向内側に位置している。
【0120】なお、中子取り付け面31は、第2のリム
ホイール構成部材18のビードシート部44に対しても
径方向内側に位置している。
【0121】この中子取り付け面31には、図3
(A),(B)に示すような環状の中子20が配設され
ている。
【0122】図3(A),(B)に示すように、本実施
形態の中子20は、4個の中子片52から構成されてい
る。
【0123】中子片52は、径方向内側が開放された1
/4円弧形状の箱であり、内周部分の軸方向幅W1が外
周部分の軸方向幅W2よりも広く、周方向直角断面形状
が図1に示すように台形を呈している。
【0124】中子片52は、荷重を支持するため、鉄、
アルミニウム、マグネシウムなどの金属材料、繊維補強
樹脂複合材、エンジニアリングプラスチック等、強度の
高い材質で形成することが好ましい。
【0125】中子片52の外周部分52Aは、一定径で
あり(円筒を1/4にした形状)、タイヤ14のトレッ
ド14Cの内面と略平行である。
【0126】なお、中子片52の外周部分52Aと軸方
向側面部分52Bとは、円弧部分52Cで滑らかに接続
されている。
【0127】中子片52の周方向両側に位置する壁面
(隔壁)52Dには、ボルト貫通孔54が2個形成され
ている。
【0128】各中子片52は、ボルト貫通孔54を挿通
させたボルト56と、このボルト56に螺合させたナッ
ト58により円環状に連結されている。
【0129】4つの中子片52を連結して得られた中子
20の内径は、第1のリムホイール構成部材16の中子
取り付け面31の外径と同一径に設定されている。
【0130】図1に示すように、中子20は、軸方向の
一端が第2のリムホイール構成部材18の外壁部46に
当接し、軸方向の他端が第1のリムホイール構成部材1
6のビードシート部26と中子取り付け面31とで形成
される段部に当接しており、これにより軸方向の移動が
阻止されている。
【0131】また、ビードシート部26,44から中子
20の径方向最外面(外周部分52A)までの径方向距
離H1が、ビードシート部26,44からトレッド14
Cの内面までの径方向距離L2の30〜70%の範囲内
にあることが好ましい。
【0132】箱状の中子片52が第1のリムホイール構
成部材16の円筒部24で塞がれることで副気室60を
構成する。本実施形態では、4つの中子片52から中子
20が構成されているので、4つの副気室60が構成さ
れることになる。
【0133】また、装着されたタイヤ14とリム21と
中子20との間には、密閉されたタイヤ気室62が形成
される。
【0134】各中子片52には、タイヤ気室62と副気
室60とを連通させる円形の連通孔64が外周部分52
Aに形成されている。
【0135】本実施形態では、副気室60と連通孔64
とでヘルムホルツ共鳴吸音器を構成している。
【0136】ここで、タイヤ・リムホイール組立体10
において、副気室60の総容積(本実施形態では4個分
の容積)を、タイヤ気室62と全ての副気室60とを合
わせたタイヤ気室総容積の2%以上50%以下に設定す
ることが好ましく、中でも10%以上40%以下が更に
好ましい。
【0137】次に、本実施形態のタイヤ・リムホイール
組立体10の組み立て手順を説明する。
【0138】図4(A)に示すように、タイヤ14の内
部に中子片52を挿入し、タイヤ14内で4つの中子片
52をボルト56及びナット58を用いて連結し、円環
状の中子20を得る(図3参照)。
【0139】次に、図4(B)に示すように、中子20
及びタイヤ14を第1のリムホイール構成部材16の軸
方向から挿入する。なお、タイヤ14の一方のビード部
14Aをビードシート部26に配置する。
【0140】次に、オーリング溝32にオーリング36
を嵌め込み、オーリング溝34にオーリング38を嵌め
込む。
【0141】次に、第2のリムホイール構成部材18
を、第1のリムホイール構成部材16の環状凹部30に
挿入し、タイヤ14の他方のビード部14Bを第2のリ
ムホイール構成部材18のビードシート部44に配置す
る。そしてボルト50にて第2のリムホイール構成部材
18を第1のリムホイール構成部材16に固定する。
【0142】その後、バルブ(図示せず)より空気を充
填する。 (作用)次に、本実施形態のタイヤ・リムホイール組立
体10の作用を説明する。
【0143】本実施形態のタイヤ・リムホイール組立体
10において、タイヤ14がパンク等して内圧が低下し
た場合、タイヤ14のトレッド内面が中子20に当接し
てタイヤ14のたわみを抑え、中子20荷重を支持する
ので、走行を維持することができる。
【0144】通常の走行時においては、副気室60と連
通孔64とがヘルムホルツ共鳴吸音器として機能する。
【0145】例えば、乗用車用であるタイヤ14には、
およそ250Hz付近に空洞共鳴と考えられピークが存
在しており、車内騒音の一因となっているが、副気室6
0の容積、連通孔64の断面積、長さ等を適宜選択する
事により、この空洞共鳴音を大きく低減する事ができ
る。
【0146】また、本実施形態では、副気室60が周方
向に連続していないので、新たな空洞共鳴を副気室内部
で発生させることが無い。
【0147】また、ヘルムホルツ共鳴吸音器の機能を得
るために中子20の連通孔64の断面積は比較的小さく
設定されるので、タイヤ変形時のタイヤ気室62と副気
室60との間の気体流通に対して抵抗を生じ、タイヤ変
形に起因する振動の減衰性が向上する。このため、道路
の突起を乗り越した際などに生じる振動の減衰性を高め
ることができ、急なハンドル操作や高速走行などの高周
波の入力に対しては、見掛けのタイヤ動バネ定数が上が
り、操縦安定性を向上できる。
【0148】なお、低減させたい周波数の振動が複数あ
る場合(例えば、周波数特性に複数のピークがある場
合)には、各副気室60の容積、形状、各連通孔64の
断面積及び長さ等を適宜選択することにより、複数の周
波数の振動に対応することもできる。
【0149】なお、本実施形態では、副気室60は一つ
の連通孔64でタイヤ気室62と連通していたが、2以
上の連通孔64を対応させても良い。
【0150】また、本実施形態では、連通孔64が円形
であったが、円形以外であっても良いのは勿論であり、
空気が通過できるものであれば、連通孔64の代わりに
スリット、パイプ等の管状体を用いてタイヤ気室62と
副気室60とを連通させても良い。
【0151】なお、連通孔64にパイプ等の管状体を取
りつけても良く、管状体の長さ及び断面積を調整するこ
とにより吸音特性を変更することができる。
【0152】また、副気室60の内部に、グラスウー
ル、スポンジ等の綿状体やフォーム状の消音剤(吸音
材)を充填することや、内壁に貼り付けることもでき、
これにより吸音効果を更に高めることもできる。
【0153】また、必要に応じて、中子20とリムホイ
ール12の間に、ゴム、発泡プラスチック等の緩衝弾性
材料を配置しても良い。
【0154】また、パンク時のタイヤ内面と中子20と
の摩擦熱を抑制すべく、シリコンオイル等の潤滑剤を中
子20の表面、あるいはタイヤ内面に塗布しても良い。
【0155】なお、ビードシート部26,44から中子
20の径方向最外面までの径方向距離H1が、ビードシ
ート部26,44からトレッド14Cの内面までの径方
向距離L2の30%未満になると、タイヤ14の潰れ変
形が非常に大きくなり、タイヤ14の耐久性が悪くな
る。このため、タイヤパンク後の走行可能距離が短くな
り好ましくない。
【0156】一方、上記径方向距離H1が径方向距離L2
の70%を越えると、内圧充填した通常走行時におい
て、段差乗り上げ時などにタイヤ14と中子20が接触
し、異常振動を引き起こす虞があるので好ましくなく、
また、中子20の破壊原因ともなる。
【0157】なお、本実施形態のタイヤ・リムホイール
組立体10は乗用車用であるが、本発明は、トラック、
バス等の他の車両用のタイヤ・リムホイール組立体にも
適用可能であることは勿論である。
【0158】空洞共鳴周波数が250Hzの一般的な乗
用車用タイヤの場合、ヘルムホルツ共鳴吸音器の共鳴周
波数は100〜500Hzの範囲内であれば、空洞共鳴
音低減効果はある。また、現在のタイヤサイズの構成か
らすると、各タイヤの共鳴周波数はおおよそ180〜3
00Hzの範囲にあるので、ヘルムホルツ共鳴吸音器の
共鳴周波数も、この範囲になるように各寸法を調整する
ことがより大きな減音効果を得る為に好ましい。 [第2の実施形態]本発明のタイヤ・リムホイール組立
体の第2の実施形態を図5及び図6にしたがって説明す
る。なお、第1の実施形態と同一構成には同一符号を付
し、その説明は省略する。
【0159】図5,6に示すように、本実施形態の中子
片52は、周方向両側の壁面52Dが径方向内側に突出
しており、壁面52Dの突出した部分が第1のリムホイ
ール構成部材16の円筒部24に形成された軸方向に延
びる溝66に嵌合している。
【0160】このため、中子20のリムホイール12に
対する回転が阻止され、タイヤパンク走行時の前後力の
伝達性が向上し、また、タイヤ14の周方向の捩れ変形
を抑制することができるので、パンク後の走行可能距離
を延長することが出来る。
【0161】なお、その他の作用、効果は第1の実施形
態と同様である。 [第3の実施形態]本発明のタイヤ・リムホイール組立
体の第3の実施形態を図7にしたがって説明する。な
お、前述した実施形態と同一構成には同一符号を付し、
その説明は省略する。
【0162】図7に示すように、中子20の外周面に、
弾性材料層68が設けられている。
【0163】弾性材料層68は、ゴム、合成樹脂、発泡
体(例えば、スポンジ)等で形成され、接着(ゴムの場
合は加硫接着)等により固着されている。
【0164】なお、弾性材料層68には、中子片52の
連通孔64と連通する連通孔70が形成されている。
【0165】パンク時にタイヤ14のトレッド内面と接
触する中子20の外周面に弾性材料層68を設けたの
で、、タイヤパンク時の走行の乗り心地性を改善するこ
とができる。
【0166】また、弾性材料層68がタイヤパンク時の
衝撃を緩衝するので、中子20の耐破壊性が向上する。
【0167】また、応力分散、放熱性改良のために、弾
性材料層68に溝を形成しても良い。
【0168】なお、その他の作用、効果は前述した実施
形態と同様である。 [第4の実施形態]本発明のタイヤ・リムホイール組立
体の第4の実施形態を図8にしたがって説明する。な
お、前述した実施形態と同一構成には同一符号を付し、
その説明は省略する。
【0169】図8に示すように、本実施形態では、中子
片52の内端部分に軸方向外側に延設されたフランジ部
52Dが一体的に設けられており、このフランジ部52
Dがタイヤ14のビード部14A,Bの半径方向内側に
配置されている。
【0170】即ち、本実施形態では、このフランジ部5
2Dがビードシート部となっており、フランジ部52D
がタイヤ14のビード部14A,Bとリムホイール12
との間に挟持固定されている。
【0171】このため、通常内圧走行中、あるいはタイ
ヤパンク時の走行中に、中子片52の連結部分に不具合
が生じた場合があっても、中子片52が動いて走行不能
になることを避けられる。
【0172】なお、その他の作用、効果は前述した実施
形態と同様である。 [第5の実施形態]次に、本発明のタイヤ・リムホイー
ル組立体の第5の実施形態を図9にしたがって説明す
る。なお、前述した実施形態と同一構成には同一符号を
付し、その説明は省略する。
【0173】図9に示すように、中子20の連通孔64
には、各々電気制御により開口面積を変更可能な弁72
が取りつけられている。
【0174】弁72を制御するために用いられる配線7
4は、リムホイールと車軸(図示せず)との間に設けた
スリップリング76を介して、車両に搭載されたコンピ
ュータ78に接続されている。
【0175】車両のバネ下部(例えば、サスペンション
の車軸取付部分等)には、コンピュータ78に接続され
る振動検出センサ80を取りつける。
【0176】本実施形態では、弁72により開口面積を
変更する事が出来るため、振動吸収特性を変更すること
ができ、振動検出センサ80からの振動検出結果(周波
数、振幅、加速度等)に基づいて、車室内の騒音が最も
小さくなるようにコンピュータ78は弁72を制御する
ことが可能となる。
【0177】また、空気の通過を完全に阻止することも
できるため、必要な副気室60のみをタイヤ気室62と
連通させることもできる。
【0178】なお、振動検出センサ80の位置は、バネ
下部以外の部位に設けても良い。
【0179】これらの制御は、タイヤ単体だけでなく、
自動車のアクティブサスペンションと同時に制御するこ
ともでき、これにより乗り心地改善、車室内の騒音低減
等に対してより大きな効果が期待できる。
【0180】また、ドライバーが、スイッチ操作等によ
り弁72を開閉しても良い。 [第6の実施形態]次に、本発明のタイヤ・リムホイー
ル組立体の第6の実施形態を図10及び図11にしたが
って説明する。
【0181】図10及び図11に示すように、本実施形
態の中子82は、2つの1/2円弧形状の中子片84か
ら構成されている。
【0182】中子片84の内部には、2つの隔壁86が
周方向に間隔をおいて形成されている。
【0183】したがって、本実施形態の中子82をリム
ホイールに装着することにより、6つの副気室が形成さ
れることになる。
【0184】なお、中子片84には、各副気室毎に連通
孔88が形成されている。
【0185】中子片84には、周方向の一方側に壁面9
0よりも周方向に突出する係合片92が一体的に形成さ
れている。中子片84の周方向の他方側には、係合片9
2の嵌合する凹部94が形成されている。
【0186】また、凹部94には径方向外側へ突出する
複数の突起96が形成されており、係合片92には突起
96の挿入される貫通孔98が形成されている。
【0187】本実施形態では、2つの中子片84をタイ
ヤ内に挿入し、中子片84を弾性変形させ、係合片92
を凹部94に嵌合することにより円環状の中子82が得
られる。
【0188】なお、図12及び図13は上記中子82の
変形例である。図12及び図13に示す実施形態では、
壁面90は片側しか設けられていない。中子片84の連
結手段としては、図12に示すように、中子片84の周
方向の一方側に断面略三角形の凹部及び凸部を形成し、
他方側に前記凹部及び凸部に嵌合する凸部及び凹部を形
成しても良く、図13に示すように、凹部及び凸部を滑
らかな曲線形状としても良い。 (試験例1)本発明の効果を確かめるために、比較例
(コントロール品:従来のリムホイールとタイヤとの組
み合わせ品)のタイヤ・リムホイール組立体1種類と、
本発明の適用された分割式のリムホイールと中子とタイ
ヤとを組み合わた実施例のタイヤ・リムホイール組立体
1種類とを試作し、通常の路面を模したドラム上に押し
付け、一定速度で走行させた際のタイヤ軸力を測定し
た。また、テストドライバーによる実車フィーリング試
験も実施した。
【0189】比較例:リムサイズ6JJ14の通常のア
ルミホイールに185/60R14サイズの通常の乗用
車用タイヤを装着したものである。タイヤ気室の容積
は、約23×103cm3である。
【0190】実施例:第1の実施形態(図1〜4参照)
で示した構造のタイヤ・リムホイール組立体であり、タ
イヤは比較例と同一品である。
【0191】中子片は、周方向両端側の隔壁が板厚1m
m、その他の部分が板厚2mmとされたアルミニウム製
で、4つの中子片で中子を構成されている。中子片は、
隔壁同士がボルト・ナットで連結されている。なお、中
子の表面にシリコンオイルを塗布している。
【0192】また、リムホイールビードシートから中子
の外周面までの径方向距離(中子の高さ)は、リムホイ
ールビードシートからタイヤトレッド部内面までの径方
向距離の58%に設定されている。
【0193】中子内の副気室総容積は、約8リットルで
あり、タイヤ気室総容積(タイヤ気室と副気室を合わせ
た容積)の約34%である。
【0194】各中子片には、トレッド側に直径2cmの
連通孔が4個形成されている。連通孔は周上等配分にな
るように配置した。
【0195】タイヤの内圧は、比較例及び実施例の何れ
も200kPaとした。
【0196】試験に用いたドラムは直径3mで、表面に
一般的な道路形状を模したアスファルトが貼り付けてあ
る。タイヤを荷重400kgfでドラムに押し付け、速
度60km/hで走行させた際の、各方向のドラム軸力
を測定し、周波数解析を行った。本試験は、振動として
車内に伝わる、所謂ロードノイズの試験法である。
【0197】図14(A)には上下方向の軸力解析結
果、図14(B)にはタイヤ前後方向の軸力解析結果が
示されている。
【0198】共に、250Hz近傍の空洞共鳴ピークが
大きく低減していることが確かめられた。
【0199】また、実施例のタイヤ・リムホイール組立
体を装着した乗用車と、比較例のタイヤ・リムホイール
組立体を装着した乗用車を用いて、テストコースにてテ
ストドライバー2人による実車走行を行い、操縦安定性
試験及び振動乗り心地試験を実施した。
【0200】操縦安定性試験に対しては、駆動性、制動
性、ハンドル応答性、操舵時のコントロール性を総合評
価し、振動乗り心地試験に関しては、良路走行時振動、
悪路走行時振動、段差などの特殊路走行時振動、車内騒
音を総合評価し、評価は比較例(コントロール)を10
0としたときの指数で示した。なお、指数の数値が大き
いほど良好である。結果は、以下の表1に示した通りで
ある。
【0201】
【表1】
【0202】試験の結果、実施例のタイヤ・リムホイー
ル組立体は、比較例対比、同等以上の操縦安定性を有
し、振動乗り心地性が大きく改善されている事が確かめ
られた。
【0203】振動乗り心地性に関しては、特に車内騒音
が大きく改善されていた。
【0204】(試験例2)中子の効果を確かめるため
に、試験例1と同様に実施例のタイヤ・リムホイール組
立体を装着した乗用車と、比較例のタイヤ・リムホイー
ル組立体を装着した乗用車を用い、右前輪の空気圧を0
としてパンク時の耐久試験を行った。
【0205】走行は、速度90km/hで直線や緩やか
なカーブを有する周回路で試験を実施した。
【0206】以下の表2に故障までの走行距離を示す
が、実施例では耐久性が大幅に向上していることが分
る。
【0207】
【表2】
【0208】(試験例3)副気室の周方向不連続化の効
果を確かめるために、試験例1の実施例の隔壁のみを取
り除いた中子を備えたタイヤ・リムホイール組立体を比
較例として試作し、試験例1と同様のドラム試験を行っ
た。
【0209】図15(A)には上下方向の軸力解析結
果、図15(B)にはタイヤ前後方向の軸力解析結果が
示されている。
【0210】試験の結果、副気室が周方向に連続してい
る比較例は、250Hz近傍の空洞共鳴ピークが大きく
なっており、低減効果が見られない事が確かめられた。
【0211】即ち、隔壁が空洞共鳴音低減に対して重要
な要件である事が分る。
【0212】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の中子付き
リムホイール及びタイヤ・リムホイール組立体は上記の
構成としたので、乗り心地性などの他性能を犠牲にする
ことなく、自動車の大きな要求性能である静粛性や操縦
安定性を向上させ、かつタイヤパンク時の安全性を向上
できる、という優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るタイヤ・リムホ
イール組立体の要部を示す回転軸に沿った断面図であ
る。
【図2】第1の実施形態に係るタイヤ・リムホイール組
立体の車両外側のリムフランジ付近の拡大断面図であ
る。
【図3】(A)は第1の実施形態に係るタイヤ・リムホ
イール組立体の中子の側面図であり、(B)は赤道面に
沿った断面図である。
【図4】(A)乃至(C)はタイヤ・リムホイール組立
体の組み立て手順を示す説明図である。
【図5】本発明の第2の実施形態に係るタイヤ・リムホ
イール組立体の要部を示す回転軸に沿った断面図であ
る。
【図6】第2の実施形態に係るタイヤ・リムホイール組
立体の中子片の周方向端部付近の拡大断面図である。
【図7】本発明の第3の実施形態に係るタイヤ・リムホ
イール組立体の要部を示す回転軸に沿った断面図であ
る。
【図8】本発明の第4の実施形態に係るタイヤ・リムホ
イール組立体の要部を示す回転軸に沿った断面図であ
る。
【図9】本発明の第5の実施形態に係るタイヤ・リムホ
イール組立体の要部を示す回転軸に沿った断面図であ
る。
【図10】(A)は本発明の第6の実施形態に係るタイ
ヤ・リムホイール組立体の中子を示す赤道面に沿った断
面図であり、(B)は図10(A)に示す中子片の端部
付近の拡大断面図である。
【図11】図10に示す中子片を示す斜視図である。
【図12】本発明の第6の実施形態に係るタイヤ・リム
ホイール組立体の中子の変形例を示す赤道面に沿った断
面図である。
【図13】本発明の第6の実施形態に係るタイヤ・リム
ホイール組立体の中子の変形例を示す赤道面に沿った断
面図である。
【図14】(A)は試験例1の上下方向の軸力解析結
果、(B)は試験例1のタイヤ前後方向の軸力解析結果
である。
【図15】(A)は試験例3の上下方向の軸力解析結
果、(B)は試験例3のタイヤ前後方向の軸力解析結果
である。
【符号の説明】
10 タイヤ・リムホイール組立体 12 リムホイール 14 タイヤ 14C トレッド(タイヤトレッド部) 16 第1のリムホイール構成部材 18 第2のリムホイール構成部材 26 ビードシート部(ビードシート) 28 リムフランジ部 42 リムフランジ部 44 ビードシート部(ビードシート) 52D 壁面(隔壁) 60 副気室 62 タイヤ気室 64 連通孔(連通部) 66 溝(回転阻止手段) 68 弾性材料層 72 弁 80 振動検出センサ 96 突起(凸部、連結手段) 98 貫通孔(孔、連結手段)

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対のリムフランジ部を有するリムホイ
    ールと、前記リムホイールの外周部に配置される中子と
    を有する中子付きリムホイールであって、 前記リムホイールは、一方のリムフランジ部を備える第
    1のリムホイール構成部材と、前記第1のリムホイール
    構成部材とは軸方向に分割可能とされ他方のリムフラン
    ジ部を備える第2のリムホイール構成部材と、 タイヤのビード間より挿入可能な複数の中子片を周方向
    に連結することにより前記第1のリムホイール及び前記
    第2のリムホイールの少なくとも一方のリム外周部に円
    環状に装着され、前記第1のリムホイール及び前記第2
    のリムホイールの少なくとも一方のリム外周部との間に
    複数の周方向に不連続な副気室を形成する中子と、 タイヤ内面とリムホイール間に形成されるタイヤ気室に
    前記副気室を連通させる連通部と、を有し、 前記副気室と前記連通部とがヘルムホルツ共鳴吸音器と
    して機能することを特徴とする中子付きリムホイール。
  2. 【請求項2】 前記中子は、前記副気室を区画する隔壁
    を複数備えていることを特徴とする請求項1に記載の中
    子付きリムホイール。
  3. 【請求項3】 前記副気室と前記連通部とで構成される
    ヘルムホルツ共鳴吸音器の共鳴周波数が100〜500
    Hzの範囲内に設定されていることを特徴とする請求項
    1または請求項2に記載の中子付きリムホイール。
  4. 【請求項4】 前記副気室の総容積が、前記タイヤ気室
    と前記副気室とを合わせたタイヤ気室総容積の2%以上
    50%以下であることを特徴とする請求項1乃至請求項
    3の何れか1項に記載の中子付きリムホイール。
  5. 【請求項5】 前記中子片の周方向端部には、中子片同
    士を連結する連結手段を備えていることを特徴とする請
    求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の中子付きリム
    ホイール。
  6. 【請求項6】 連結手段は、径方向に開口する凹部また
    は孔と、径方向に突出し前記凹部または前記孔に係合す
    る凸部と、を有することを特徴とする請求項5に記載の
    中子付きリムホイール。
  7. 【請求項7】 前記中子の周方向直角断面形状におい
    て、径方向内側部分の軸方向幅が径方向外側部分の軸方
    向幅よりも大きいことを特徴とする請求項1乃至請求項
    6の何れか1項に記載の中子付きリムホイール。
  8. 【請求項8】 前記中子の一部分が、装着されるタイヤ
    のビード部の径方向内側に配置されることを特徴とする
    請求項1乃至請求項7の何れか1項に記載の中子付きリ
    ムホイール。
  9. 【請求項9】 前記中子の外周面に、弾性材料層が設け
    られていることを特徴とする請求項1乃至請求項8の何
    れか1項に記載の中子付きリムホイール。
  10. 【請求項10】 前記副気室内に、消音材が内包されて
    いることを特徴とする請求項1乃至請求項9の何れか1
    項に記載の中子付きリムホイール。
  11. 【請求項11】 前記連通部は、開口面積を電気的に可
    変可能な弁を含むことを特徴とする請求項1乃至請求項
    10の何れか1項に記載の中子付きリムホイール。
  12. 【請求項12】 前記弁は、車両に設けられた振動検出
    センサの振動検出結果に基づいて制御されることを特徴
    とする請求項11に記載の中子付きリムホイール。
  13. 【請求項13】 前記中子と前記リムホイールとの相対
    回転を阻止する回転阻止手段を設けたことを特徴とする
    請求項1乃至請求項12の何れか1項に記載の中子付き
    リムホイール。
  14. 【請求項14】 請求項1乃至請求項13の何れか1項
    に記載の中子付きリムホイールにタイヤを組み付けたタ
    イヤ・リムホイール組立体であって、 リムホイールビードシートから前記中子の径方向最外面
    までの径方向距離が、リムホイールビードシートからタ
    イヤトレッド部内面までの径方向距離の30〜70%の
    範囲内にあることを特徴とするタイヤ・リムホイール組
    立体。
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