JP2002233542A - 創傷被覆材及びその製造方法 - Google Patents

創傷被覆材及びその製造方法

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JP2002233542A
JP2002233542A JP2001033964A JP2001033964A JP2002233542A JP 2002233542 A JP2002233542 A JP 2002233542A JP 2001033964 A JP2001033964 A JP 2001033964A JP 2001033964 A JP2001033964 A JP 2001033964A JP 2002233542 A JP2002233542 A JP 2002233542A
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Takamitsu Kuroyanagi
能光 黒柳
Ryoji Suzuki
良治 鈴木
Takeo Obara
健男 小原
Ikuo Sato
郁郎 佐藤
Toshimoto Kanayama
敏司 金山
Masami Ishida
雅美 石田
Kazuo Watabe
一夫 渡部
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Shiseido Co Ltd
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Shiseido Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】架橋ヒアルロン酸スポンジと補強材等の他の材
料とを組み合わせた創傷被覆材において、ピンセットで
の処理や縫合にも十分耐え得るような機械的強度を有
し、且つ創傷の治療に有用な創傷被覆材を提供する。 【解決手段】ヒアルロン酸及び/又はその誘導体がジ−
又はポリ官能基エポキシドの架橋剤により架橋された架
橋ヒアルロン酸を主成分とする架橋ヒアルロン酸スポン
ジ層と、未架橋のヒアルロン酸スポンジ層とを含む多層
構造物を特徴とする創傷被覆材。前記創傷被覆材に、ポ
リウレタンフィルム層及び/又は不織布を貼付すること
が好適である。さらに、前記創傷被覆材に生理活性物質
を含浸させることが可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は創傷被覆材及びその
製造方法、特にヒアルロン酸を用いた創傷被覆材の改良
に関する。
【0002】
【従来の技術】ヒアルロン酸は、動物組織の細胞間質に
多く、具体的には、眼硝子体、臍帯、関節液、皮膚、軟
骨、その他の結合組織に存在するムコ多糖の一つであ
り、ヒアルロン酸及びその誘導体は水溶液やゲルの形態
で、眼科手術の補助剤や外科手術後の組織の癒着を防止
するための組成物として医療用途で幅広く利用されてい
る。これらのうちでも、機械的安定性が要求される場合
には架橋ヒアルロン酸ゲルが用いられている。
【0003】しかし、求められる機械的安定性がより大
きい場合には、上記架橋ヒアルロン酸ゲルでもその要求
に十分答えられない状況があった。例えば、架橋ヒアル
ロン酸ゲルの成形物は、ピンセットで処理する際や縫合
する際に容易に破壊されてしまう点で問題であり、上記
ピンセット処理や縫合にも耐えうる様なより高い機械的
強度が求められていた。さらに、架橋ヒアルロン酸ゲル
成形物は、生理食塩水中に膨潤状態で貯蔵しなければな
らないと言った保管面での問題も有していた。
【0004】そこで、架橋ヒアルロン酸ゲルから水分を
除去して、架橋ヒアルロン酸スポンジを作製することに
より、上記問題を解決しようとする試みがなされるよう
になったが、保管面での問題は解決され、また機械的強
度もある程度まで改善されるものの、十分と言えるもの
ではなかった。そのため、特公平7−30124号公報
においては、さらに上記で得られた架橋ヒアルロン酸ス
ポンジに圧力をかけて圧縮することにより機械的強度を
改善している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特公平
7−30124号公報に記載の技術では、スポンジ構造
が破壊されてしまい、保水性を発現できない点で好まし
いとは言えなかった。一方、架橋ヒアルロン酸スポンジ
の機械的強度を改善するために、前記スポンジと補強材
等の他の材料を組み合わせた創傷被覆材の開発も行われ
ているが、機械的強度、創傷治癒効果がともに十分な材
料は得られていないのが現状である。本発明は、前記従
来の課題に鑑みなされたもので、架橋ヒアルロン酸スポ
ンジと補強材等の他の材料とを組み合わせた創傷被覆材
において、ピンセットでの処理や縫合にも十分耐え得る
ような機械的強度を有し、且つ創傷の治療に有用な創傷
被覆材を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題に鑑み、本発明
者らが鋭意検討した結果、ヒアルロン酸及び/又はその
誘導体がジ−又はポリ官能基エポキシドの架橋剤により
架橋された架橋ヒアルロン酸スポンジ層と未架橋のヒア
ルロン酸スポンジ層を含む多層構造を特徴とする創傷被
覆材は、ピンセットでの処理や縫合にも十分耐え得るよ
うな機械的強度と優れた創傷治療効果を有することを見
出し、さらに、上記創傷被覆材は、未架橋のヒアルロン
酸スポンジ層に生理活性物質を組み合わせて用いること
ができることから、皮膚欠損創等の創傷の治療を簡便か
つ有効に行うことが可能であることを見出し、本発明を
完成するに至った。
【0007】本発明の主題は即ち、ヒアルロン酸及び/
又はその誘導体がジ−又はポリ官能基エポキシドの架橋
剤により架橋された架橋ヒアルロン酸スポンジ層と未架
橋のヒアルロン酸スポンジ層を含む多層構造を特徴とす
る創傷被覆材である。前記創傷被覆材において、ヒアル
ロン酸の分子量が50万以上であることが好適である。
【0008】前記創傷被覆材において、微生物発酵法に
より得られるヒアルロン酸を使用することが好適であ
る。さらに、前記創傷被覆材の架橋ヒアルロン酸スポン
ジ層側にポリウレタンフィルム層及び/又は不織布を貼
付することが好適である。また、前記創傷被覆材に生理
活性物質を含浸させることが好適である。
【0009】前記創傷被覆材は、下記(A)、(B)工
程を含む製造方法により調製されることが好適である。 (A) ヒアルロン酸及び/又はその誘導体の水溶液に
ジ−又はポリ官能基エポキシドの架橋剤を添加混合し濃
縮する工程、凍結真空乾燥工程、及び洗浄工程。 (B) 前記(A)工程後、架橋剤を含まないヒアルロ
ン酸の水溶液を積層し、凍結真空乾燥させる工程。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の好適な実施形態
について説明する。なお、本明細書において「スポン
ジ」の用語は、独立気泡あるいは連続気泡を有する多孔
質体について用いられる。初めに創傷被覆材の好適な製
造方法について詳細に説明する。 (A)架橋化工程 本発明の被覆材を構成する架橋ヒアルロン酸スポンジを
製造する際には、まずヒアルロン酸及び/又はその誘導
体の水溶液と架橋剤とを混合濃縮して、分子間架橋物を
得る。
【0011】原料として用いるヒアルロン酸及び/又は
その誘導体の分子量は、特に限定されるものではない
が、具体的には、平均分子量が好ましくは10万〜40
0万程度のものが、より好ましくは50万〜300万程
度のものが挙げられる。
【0012】また、ヒアルロン酸の誘導体としては、ヒ
アルロン酸ナトリウム塩、ヒアルロン酸カリウム塩等の
ヒアルロン酸金属塩や、ヒアルロン酸のヒドロキシル
基、カルボキシル基等がエーテル化、エステル化、アミ
ド化、アセタール化、ケタール化されて得られるヒアル
ロン酸誘導体等が挙げられる。これらのヒアルロン酸誘
導体のうちでも、本発明においては、ヒアルロン酸ナト
リウムが好ましく用いられる。
【0013】本発明において、ヒアルロン酸及び/又は
その誘導体は、市販品を用いることが可能であり、従来
公知の方法で製造することも可能であるが、鶏冠、臍帯
など動物由来のヒアルロン酸は、プリオン、ウィルス等
を含有する可能性も否定できないことから、動物由来原
料を使用しない微生物発酵法にて得られるヒアルロン酸
及び/又はその誘導体を用いることが好適である。
【0014】本工程では、ヒアルロン酸及び/又はその
誘導体を適当量の水に溶解した水溶液がまず作製され
る。前記水溶液におけるヒアルロン酸及び/又はその誘
導体の濃度は、用いるヒアルロン酸及び/又はその誘導
体の種類や分子量等にもよるが、概ね0.1〜5.0重
量%、好ましくは1.0〜2.0重量%程度とすること
ができる。また、前記水溶液のPHは、酸性、中性、塩
基性のいずれの条件でもよいが、好ましくは、中性又は
酸性の条件が用いられる。
【0015】次いで、前記水溶液に、架橋剤が添加混合
される。本製造方法において用いる架橋剤は、上述のヒ
アルロン酸及び/又はその誘導体の分子を架橋させる作
用を有し、洗浄によって十分に除去可能なものであれば
特に制限されず、例えば、エーテル、エステルもしくは
アミド結合を生じる二官能性又は多官能性の従来公知の
架橋剤を用いることが可能である。架橋剤として、本発
明において好ましくは、ジ−又はポリ官能基エポキシド
が用いられる。
【0016】ジ−又はポリ官能基エポキシドとして、具
体的には、エチレングリコールジグリシジルエーテル、
グリセロールジグリシジルエーテル、グリセロールトリ
グリシジルエーテルなどが挙げられる。上記水溶液に添
加されるジ−又はポリ官能基エポキシドの量は、ヒアル
ロン酸に対して概ね0.02〜0.5重量%の割合であ
ることが好ましく、より好ましくは0.1〜0.5重量
%、特に好ましくは0.1重量%程度の添加量である。
また、リン酸二水素アンモニウム等の四級アンモニウム
塩や三級アミン等の触媒を添加することもできる。
【0017】上記水溶液への架橋剤の添加混合により、
ヒアルロン酸及び/又はその誘導体は分子間架橋する
が、分子間架橋反応を促進するために、混合液を必要に
応じて加熱することが好ましい。加熱温度は約30〜7
0℃が好ましく、より好ましい温度は、約40〜60℃
であり、特に好ましい温度は約50℃である。70℃を
越えるような高い温度で加熱すると混合液に気泡が生じ
て、得られる架橋ヒアルロン酸スポンジのスポンジ構造
の均一性が十分でない場合がある。30℃より低い温度
では、分子間架橋反応速度が小さくなり、所望の濃度の
分子間架橋物を得るのに長時間を要することがある。
【0018】この様に上記混合液を加熱することによ
り、混合液中ではヒアルロン酸及び/又はその誘導体の
ジ−又はポリ官能基エポキシドによる分子間架橋が進
み、混合液は濃縮されて、ヒアルロン酸及び/又はその
誘導体の分子間架橋物が得られる。本製造方法において
は、用いるヒアルロン酸及び/又はその誘導体の水溶液
における溶質濃度や、架橋剤の種類、添加量等にもよる
が、得られる架橋ヒアルロン酸スポンジの機械的強度を
考慮すれば、前記混合液を概ね体積が初期体積の2/3
〜1/10、特に好ましくは1/2程度まで濃縮するこ
とが好ましい。
【0019】(B)凍結真空乾燥工程 上記(A)工程後、濃縮物は、凍結真空乾燥される。凍
結の条件は大きな氷の結晶を形成させないために、約−
30〜−85℃、好ましくは約−50〜−85℃、より
好ましくは−85℃程度の温度で急速冷凍される。真空
条件は、3〜50Pa程度が好ましく、より好ましくは
3〜10Pa程度である。
【0020】凍結真空乾燥処理の時間は、凍結真空乾燥
装置の大きさやヒアルロン酸及び/又はその誘導体の分
子間架橋物の量や形状に依存するので、それらに合わせ
て適宜選択すればよい。
【0021】次いで、乾燥物は未反応の架橋剤等が洗浄
除去される。洗浄に用いられる溶媒は特に制限されない
が、水、メタノール、エタノール又はその混合溶液等を
単独又は組み合わせて用いることが好ましい。その後、
未架橋のヒアルロン酸を積層させ、前記と同様にして凍
結真空乾燥させる。
【0022】本発明の被覆材における架橋ヒアルロン酸
スポンジは、それ自体は水不溶性であるが高空隙率のス
ポンジ構造を有することから高い吸水性と保水性を有
し、生理活性物質の水溶液を多量に保持することが可能
となる。
【0023】また、積層させた未架橋のヒアルロン酸
は、創傷面で滲出液に溶解するが、その一部が架橋ヒア
ルロン酸スポンジ層に保持されて創傷面に徐放されるこ
とにより、細胞の移動を促進し、細胞の増殖に適した環
境を提供できるので、優れた創傷被覆効果を発揮する。
【0024】本発明の被覆材としては、上記の架橋ヒア
ルロン酸スポンジ層と未架橋のヒアルロン酸スポンジ層
を有するものであれば、他の構成については特に制限さ
れるものではない。具体的には、架橋ヒアルロン酸スポ
ンジ層と未架橋のヒアルロン酸スポンジ層のみで構成さ
れていてもよく、あるいは架橋ヒアルロン酸スポンジ層
と未架橋のヒアルロン酸スポンジ層と一種または二種以
上の他の材料からなる層、例えば、ポリウレタンフィル
ム層、不織布層等とから構成されていてもよい。
【0025】本発明の被覆材に好ましく用いられるの
は、未架橋のヒアルロン酸スポンジ層−架橋ヒアルロン
酸スポンジ層−ポリウレタンフィルム層及び/又は不織
布層の順に3層を重ね合わせた被覆材である。また、加
圧や接着剤を用いる等により各層同士を緩やかにあるい
は強固に結合した積層体とすることも可能である。
【0026】本発明の被覆材に使用するポリウレタンフ
ィルムを製造するためのポリウレタン樹脂は、密着性、
柔軟性、透湿性、創傷面からの剥離性に優れるものなら
ば、いかなるものを使用してもよい。本発明の目的を達
成するために好適に用いられるポリウレタン樹脂および
ポリウレタンフィルムとしては、例えば、特開昭64-921
3 号公報またはPCT 国際公開 No.WO 92/19194 のパンフ
レットに開示されたものを挙げることができる。
【0027】ポリウレタンフィルムの厚みは10〜50μm
が好ましい。10μm 以下では塗布の際にピンホールがで
きやすく、またフィルムがブロッキングし易いので取り
扱い難いことがある。50μm 以上では十分な透湿性を得
にくい傾向がある。
【0028】ポリウレタンフィルムの透湿度は、好まし
くは厚み10 〜80μm において 2,000 g/m2 ・24hr以
上、さらに好ましくは3,000 g/m2 ・24hr以上 (JIS Z02
08 による測定) の高い透湿性能を有するものである。
これ以下では皮膚に貼付した際にムレを生じ、不快感を
与えるので好ましくない。また、100 %モジュラスが 2
0kg/cm2以下ではフィルムの粘着性が大きく、フィルム
同士がブロッキングを起こし易くなる。また 80 kg/cm2
以上では柔軟性に乏しくなり、透湿性も低下する傾向が
ある。100 %モジュラスは 好ましくは20 〜80kg/cm2
あり、さらに好ましくは 30〜50 kg/cm2である。
【0029】また、浸出液が多い創傷面の治療の場合に
は、ポリウレタンフィルムには開孔が形成されることが
望ましい。開孔の形状としては、針穴状、パンチ穴状、
十文字状、あるいは一文字状のスリット状開孔等を例示
することができるが、吸水保持力の観点から一文字状の
スリット状が好ましい。この場合には、スリットの長手
方向が易伸縮方向と交差する方向となるようにスリット
を形成することが望ましい。このような配置とすること
により、伸長程度に応じてスリットの開く程度が変化す
るので好ましい。スリットの長さは2mm〜5mm程度であ
ることが好ましく、スリットは並列状、千鳥状等の任意
の配列で形成することができる。
【0030】ポリウレタンフィルムに上記のような開孔
を設けることにより、創傷被覆材の適用初期に多量に分
泌される滲出液を効率よく排液(ドレナージ)すること
ができ、創面における滲出液の貯留を防止できる。ま
た、創傷被覆材使用後しばらくすると滲出液の分泌が少
なくなるので、滲出液が固化して開孔が閉塞され、創面
の水和環境を保持することができる。
【0031】本発明の被覆材に使用する不織布は伸長度
が比較的大きいものが良い。伸長度を長さ60cm、幅6cm
の不織布に 1500 g の荷重をぶら下げた場合に何cm伸び
るかを元の長さに対する百分率で表した場合、伸長度30
%〜200 %、好ましくは40%〜150 %のものを用いるこ
とが望ましい。不織布の厚さとしては、柔軟性、耐久
性、作業性、吸水性等の観点から、0.5mm 〜3mm程度、
好ましくは0.5mm 〜2mm程度が望ましい。
【0032】また、不織布の材質としては、柔軟性、耐
久性、吸水性、吸水性樹脂の担持力等の観点から、木材
パルプ、木綿等の天然繊維、レーヨン、キュプラ等の再
生繊維、アセテート等の半合成繊維、ナイロン、ポリエ
ステル、アクリル等の合成繊維が好適である。特に、ポ
リエステルとレーヨンとの 6:4〜8:2 (重量比)程度の
混合繊維からなる不織布を用いることにより、製造工程
中の熱で伸縮性が付与される。不織布を構成する繊維の
太さとしてはポリエステル繊維が 0.5d(デニール)〜
3.0 dのものが好ましく、レーヨン繊維は 1.0 d〜 3.5
dのものが好ましい。ポリエステル繊維とレーヨン繊維
はレーヨン繊維が 0.5d 程度太くなるように繊度差を付
けるのが良い。
【0033】本発明の創傷被覆材に用いる生理活性物質
として、具体的には、アスコルビン酸及びその誘導体、
ジブチリルサイクリックAMP、表皮細胞増殖因子、ス
ルファジアジン銀、ポビドンヨード、銀ゼオライト等を
挙げることができる。これら生理活性物質は、公知の方
法で製造することが可能であり、あるいは市販品を本発
明に用いることも可能である。
【0034】本発明の被覆材において、上記生理活性物
質は具体的には、ヒアルロン酸スポンジ層に含有される
かたちで用いることが可能である。
【0035】生理活性物質は、一般的に不安定であっ
て、滅菌操作や乾燥状態における長期保存が困難であ
り、また架橋工程で反応する可能性があるため、未架橋
ヒアルロン酸スポンジ層に含有されることが好ましい。
しかし、生理活性物質が安定性を有する場合にはこの限
りではなく、予め架橋ヒアルロン酸スポンジ層に添加し
ておくことが可能である。生理活性物質の添加は、通
常、粉体又は水溶液の形態で行われる。水溶液濃度は、
生理活性物質の種類等に応じて、適宜選択されるもので
ある。また、添加に際しては、必要に応じて生理活性物
質以外の物質、すなわち、一般に注射液等に使用される
薬学的に許容される各種化合物等を適宜配合することが
可能である。
【0036】本発明の被覆材は、未架橋のヒアルロン酸
スポンジ層側が創傷部に接するように使用されるが、包
帯状、あるいは数cm〜数十cm角のパット状など、創
傷の程度や深度、創面の面積等に応じて適当な大きさや
形状に加工して使用することができる。適用される創傷
については、特に制限されるものではなく、例えば、擦
過傷、皮膚剥脱、外傷性皮膚欠損創、分層採皮創、熱
傷、皮膚潰瘍、及び褥瘡などに広く適用可能である。ま
た、適用方法は、従来の被覆材を創傷に適用する方法と
同様の方法とすることができる。
【0037】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに具体的に
説明するが、本発明の範囲はこれらの実施例に限定され
ることはない。実施例に先立ち、酸性条件及び中性条件
において、ヒアルロン酸に対しての水溶性エポキシ化合
物の添加量を変化させて架橋ヒアルロン酸スポンジを製
造し、それぞれの架橋ヒアルロン酸スポンジの水溶解性
を調べた。
【0038】製造例1 微生物発酵法により製造された分子量約200万のヒ
アルロン酸の1%水溶液(pH7:中性)及び(pH
3.2:酸性)をそれぞれ調製し、水溶性エポキシ化合
物(デナコールEX−313TM:ナガセ化成工業)を
ヒアルロン酸に対して、0.5、0.1、0.02及び
0.004重量%の割合で添加した。この混合物100
gずつを不織布をしいたスチロール製容器(10×19
cm)に流し込み(液層約5mm)、50℃に設定した
乾燥機に入れて9時間反応させた。次いで、反応物を−
85℃の冷凍庫で急速凍結し、10Paで真空乾燥し
た。乾燥物を精製水中で入念に洗浄した。 再び−85℃の冷凍庫で急速凍結し、10Paで真空
乾燥して架橋ヒアルロン酸スポンジを得た。 得られた架橋ヒアルロン酸スポンジの特性を表1に示
す。
【0039】
【表1】 酸性条件 中性条件 ヒアルロン 酸に対する 0.5 0.1 0.02 0.004 0.5 0.1 0.02 0.004架橋剤の重量% 水溶解性 不溶 不溶 不溶 水溶 不溶 不溶 不溶 水溶 (膨潤・ (ゲル化 ゲル化) ・溶解)
【0040】表1より、ヒアルロン酸に対して、水溶性
エポキシ化合物の割合が0.02重量%以上である被覆
材は水に不溶であり、ピンセットでの処理や縫合にも十
分な機械的強度を有するものであった。
【0041】製造例2−1 微生物発酵法により製造された分子量約200万のヒ
アルロン酸の1%水溶液(pH3.2:酸性)を調製
し、水溶性エポキシ化合物(デナコールEX−313
TM:ナガセ化成工業)をヒアルロン酸に対して、0.
1重量%の割合で添加した。この混合物100gずつを
不織布をしいたスチロール製容器(10×19cm)に
流し込み(液層約5mm)、50℃に設定した乾燥機に
入れて7時間反応させた。次いで、反応物を−85℃の
冷凍庫で急速凍結し、10Paで真空乾燥した。乾燥物
を精製水中で入念に洗浄した。 再び−85℃の冷凍庫で急速凍結し、10Paで真空
乾燥して架橋ヒアルロン酸スポンジを得た。製造例2−2−1 製造例2−1の後に、微生物発酵法により製造された
分子量約200万のヒアルロン酸の1%水溶液100g
を積層した後、−85℃の冷凍庫で急速凍結し、10P
aで真空乾燥して架橋ヒアルロン酸スポンジ層に未架橋
のヒアルロン酸スポンジ層が接着した2層構造を持つ創
傷被覆材を得た。製造例2−2−2 製造例2−1の後に、微生物発酵法により製造された
分子量約200万のヒアルロン酸の1%水溶液にL−ア
スコルビン酸1gを混合した溶液100gを積層した
後、−85℃の冷凍庫で急速凍結し、10Paで真空乾
燥して架橋ヒアルロン酸スポンジ層に生理活性物質含有
の未架橋のヒアルロン酸スポンジ層が接着した2層構造
を持つ創傷被覆材を得た。
【0042】製造例3−1 微生物発酵法により製造された分子量約200万のヒ
アルロン酸の1%水溶液(pH3.2)を調製し、水溶
性エポキシ化合物(デナコールEX−313TM:ナガ
セ化成工業)をヒアルロン酸に対して、0.5重量%の
割合で添加した。また、上記と同じヒアルロン酸の1%
水溶液(pH7)を別に調製した後、触媒としてリン酸
二水素アンモニウムを0.02%になるように加え、さ
らに、上記水溶性エポキシ化合物をヒアルロン酸に対し
て0.5重量%の割合で添加した。上記のそれぞれの混
合物100gずつを不織布をしいたスチロール製容器
(10×19cm)に流し込み、70℃に設定した乾燥
機に入れて7時間反応させた。次いで、反応物を−85
℃の冷凍庫で急速凍結し、10Paで真空乾燥した。乾
燥物を精製水中で入念に洗浄した。 再び−85℃の冷凍庫で急速凍結し、10Paで真空
乾燥して架橋ヒアルロン酸スポンジを得た。製造例3−2 製造例3−1の後に、微生物発酵法により製造された
分子量約200万のヒアルロン酸の1%水溶液100g
を積層した後、−85℃の冷凍庫で急速凍結し、10P
aで真空乾燥して架橋ヒアルロン酸スポンジ層に未架橋
のヒアルロン酸スポンジ層が接着した2層構造を持つ創
傷被覆材を得た。
【0043】次に上記製造例2−2−1で得られた被覆
材について、以下に示す動物実験を行い、創傷治療効果
を評価した。動物実験 Wistar系ラットの背部に直径3cmの全層皮膚欠損創を
作製した。上記製造例2−2−1で得られた被覆材を約
4cm角に切り取り、これを前記全層皮膚欠損創に未架
橋のヒアルロン酸スポンジ層が接するように貼付し、一
般的な縫合方法により創周辺と縫合固定した。その上か
らポリウレタンフィルムで覆い、粘着性伸縮包帯で創を
保護した。実験開始5日後、10日後、及び15日後に
被覆材を交換し、その際に創面を観察し、創面積を測定
した(試験例1)。
【0044】また対照実験として、製造例2−1で得ら
れた架橋ヒアルロン酸スポンジ層のみの被覆材(試験例
2)、アルギン酸カルシウム材と未架橋ヒアルロン酸ス
ポンジ層の2層構造の被覆材(試験例3)、アルギン酸
カルシウム材のみの被覆材(試験例4)、及び未架橋ヒ
アルロン酸スポンジ層のみの被覆材(試験例5)を使用
して上記と全く同様にして、各種被覆材の動物の皮膚欠
損創への適用実験を行った。結果を表2に示す。
【0045】
【表2】 実験開始時の創面積に対する割合(%) 試験例1 試験例2 試験例3 試験例4 試験例5 実験開始10日後 20.9 35.2 32.9 39.1 36.6実験開始15日後 3.9 8.1 13.9 25.1 20.7
【0046】結果は、試験例1の被覆材を適用したラッ
トは、適用10日後の観察で、血管新生に富む顕著な肉
芽組織形成とそれに伴う創面積の著しい減少が認められ
た。適用15日後では、創面積の著しい減少に加えて創
面全体に表皮が形成されていた。また、試験例2の被覆
材を適用したラットも、適用10日後の観察で顕著な肉
芽組織形成とそれに伴う創面積の減少が認められたが、
試験例1の被覆材を適用したラットと比較すると創傷治
癒の程度は明らかに低かった。適用15日後でも、創の
一部に表皮が形成されていない部位が残っていた。さら
に、試験例3、4の被覆材適用のラットも、創面積の減
少が認められたが、試験例3では創の一部に、試験例4
では創全面にアルギン酸カルシウム材と考えられる繊維
状の物質が付着し、試験例1、2に比較し、明らかに肉
芽組織形成が抑制されていた。適用15日後でも、特に
試験例4ではアルギン酸カルシウム材が創面に付着し、
表皮形成も遅れていた。試験例5の被覆材を適用したラ
ットは、適用10日後及び15日後の観察で創面積の減
少は認められるものの、創の一部でヒアルロン酸の被膜
はなくなり、創と不織布が癒着していた。なお、試験例
1及び2の被覆材は、ピンセットでの処理や縫合が十分
容易であった。
【0047】これらの結果から、架橋ヒアルロン酸スポ
ンジ層と未架橋ヒアルロン酸スポンジ層を積層させた被
覆材は、十分な機械的強度を有し、優れた創傷治癒能力
を有することが明らかである。
【0048】
【発明の効果】本発明の被覆材は、架橋ヒアルロン酸ス
ポンジ層と未架橋ヒアルロン酸スポンジ層を積層し、ま
た未架橋ヒアルロン酸スポンジ層を創体に対向するよう
にするので、ピンセットでの処理や縫合にも十分耐え得
るような機械的強度を有し、且つ創傷の治療に有用な創
傷被覆材となることができる。
フロントページの続き (72)発明者 小原 健男 神奈川県横浜市金沢区福浦2丁目12番1号 株式会社資生堂リサーチセンター(金沢 八景)内 (72)発明者 佐藤 郁郎 神奈川県横浜市金沢区福浦2丁目12番1号 株式会社資生堂リサーチセンター(金沢 八景)内 (72)発明者 金山 敏司 神奈川県横浜市金沢区福浦2丁目12番1号 株式会社資生堂リサーチセンター(金沢 八景)内 (72)発明者 石田 雅美 神奈川県横浜市金沢区福浦2丁目12番1号 株式会社資生堂リサーチセンター(金沢 八景)内 (72)発明者 渡部 一夫 神奈川県横浜市金沢区福浦2丁目12番1号 株式会社資生堂リサーチセンター(金沢 八景)内 Fターム(参考) 4C081 AA02 AA12 BA12 BB08 CA182 CD081 DA02 DA05 DB03 DC04 EA02

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ヒアルロン酸及び/又はその誘導体がジ−
    又はポリ官能基エポキシドの架橋剤により架橋された架
    橋ヒアルロン酸を主成分とする架橋ヒアルロン酸スポン
    ジ層と、未架橋のヒアルロン酸スポンジ層とを含む多層
    構造を特徴とする創傷被覆材。
  2. 【請求項2】請求項1記載の創傷被覆材において、ヒア
    ルロン酸及び/又はその誘導体の分子量が50万以上で
    あることを特徴とする創傷被覆材。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載の創傷被覆材におい
    て、微生物発酵法により得られるヒアルロン酸及び/又
    はその誘導体を使用することを特徴とする創傷被覆材。
  4. 【請求項4】請求項1〜3記載の創傷被覆材の架橋ヒア
    ルロン酸スポンジ層側にポリウレタンフィルム層及び/
    又は不織布を貼付することを特徴とする創傷被覆材。
  5. 【請求項5】請求項1〜4記載の創傷被覆材に生理活性
    物質を含浸させることを特徴とする創傷被覆材。
  6. 【請求項6】請求項1〜4記載の創傷被覆材の下記
    (A)、(B)工程を含む製造方法。 (A) ヒアルロン酸及び/又はその誘導体の水溶液に
    ジ−又はポリ官能基エポキシドの架橋剤を添加混合し濃
    縮する工程、凍結真空乾燥工程、及び洗浄工程。 (B) 前記(A)工程後、架橋剤を含まないヒアルロ
    ン酸の水溶液を積層し、凍結真空乾燥させる工程。
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