JP2002228755A - 放射線発生装置 - Google Patents

放射線発生装置

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JP2002228755A
JP2002228755A JP2001026025A JP2001026025A JP2002228755A JP 2002228755 A JP2002228755 A JP 2002228755A JP 2001026025 A JP2001026025 A JP 2001026025A JP 2001026025 A JP2001026025 A JP 2001026025A JP 2002228755 A JP2002228755 A JP 2002228755A
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radiation
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JP2001026025A
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Sadahiro Kawasaki
定博 川崎
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 放射線発生装置の運転パルス1パルス当たり
の出力が変化しても、モニターチャンバーのモニター値
に基づく照射線量と物質の吸収線量の比例関係を維持で
きる放射線発生装置を得る。 【解決手段】 収集効率算出部20において、モニター
チャンバー7の電極に集められる放射線発生装置の運転
パルス当たりの電荷量と、当該モニターチャンバーの電
極に印加される印加電圧を用いて吸収線量を算出し、そ
の算出された吸収線量から収集効率を求め、この収集効
率によって、収集効率補正部16がモニターチャンバー
のモニター値から算出した吸収線量率に対する収集効率
の補正を行うようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、X線あるいは電
子線などを悪性腫瘍等に照射してこれを治癒させるため
の医療用の放射線発生装置をはじめとする、放射線発生
のための放射線発生装置に関し、特に、それより出力さ
れる放射線の量を測定する線量モニター機能に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】図8は従来の放射線発生装置(ライナッ
ク)の概略構成を示すブロック図である。図において、
1はライナック本体、2は電子銃、3は加速器、4は偏
向磁石、5はビーム軌道、6は金属ターゲット、7はモ
ニターチャンバー、8はアイソセンター、9は収集電荷
測定部、10は吸収線量算出部、11は表示部、12は
運転パルス繰り返し制御部、13は積算線量カウンタ
ー、14はビームON/OFF制御部である。
【0003】次に動作について説明する。電子銃2から
発生した電子ビームは加速器3にて加速され、偏向磁石
4によって270°偏向された後、大気中に取り出され
る。この電子ビームを金属ターゲット6に衝突させて放
射線を発生させ、発生した放射線の線量をモニターチャ
ンバー7によって測定する。すなわち、ライナック本体
1から出力される放射線は電離作用を持っており、物質
中を通過すると正負の電荷を生じる。モニターチャンバ
ー7では電圧が印加された平行電極間を放射線が通過す
ることによって、それに充填された気体が電離作用をう
ける。その時、発生した電荷は各電極に集められるの
で、電荷量、または電荷量に比例した値を測定すること
ができる。したがって、収集電荷測定部9、吸収線量算
出部10を用いて吸収線量率を算出し、表示部11に表
示すれば、ライナック本体1から出力される照射線量を
モニターすることができる。
【0004】医療用の放射線発生装置においても、この
ようなモニターチャンバー7によってライナック本体1
から出力される放射線の量をモニターすることが可能で
ある。しかしながら、医療用の放射線発生装置では、モ
ニターチャンバー7を用いてモニターされる電荷量(以
下モニターチャンバー7のモニター値という)より求め
られる照射線量の値と、人体に与えられる吸収線量の値
が比例関係にあることを前提にしており、その校正定数
が変化してしまうと正しい吸収線量を知ることができな
くなってしまう。したがって、医療用の放射線発生装置
においては、モニターチャンバー7のモニター値と実際
に人体に与えられる吸収線量との関係は比例関係にある
ことが必要である。
【0005】なお、校正定数が変化する要因は様々であ
るが、モニターチャンバー7に関していえば、例えばイ
オンの再結合によるものがある。放射線の通過によって
モニターチャンバー7内に発生した正負の電荷の中に
は、電極に達する前に再結合するものもある。すなわ
ち、モニターチャンバー7で測定される電荷量は再結合
しなかった電荷のみである。放射線の量が増えて、モニ
ターチャンバー7内の電離密度が高くなるとイオンの再
結合が起こりやすくなるので収集効率は低下する。この
場合、モニターチャンバー7で発生した電荷量から算出
した吸収線量は、実際の吸収線量よりも小さい値とな
る。したがって、あらかじめある線量率でモニターチャ
ンバー7のモニター値の校正を行って、その照射線量が
人体に与える吸収線量を指示するようにした医療用の放
射線発生装置であっても、線量率が変化すると同じ校正
定数では正しい吸収線量を示さないことがある。
【0006】そのため、医療用の放射線発生装置におい
て意図的に線量率を変化させる場合には、運転パルス繰
り返し制御部12により、放射線発生装置の運転パルス
当たりの出力は一定のままで運転パルスの繰り返しを変
化させている。なお、放射線発生装置の運転パルス間隔
は数msec以上であり、イオンの再結合は1パルスの
中の問題と考えることができる。
【0007】また、吸収線量算出部10で算出された吸
収線量は積算線量カウンター13によってカウントされ
て積算され、この積算線量カウンター13で積算された
積算線量が指定された吸収線量に達すると、当該放射線
発生装置の放射線の発生を停止させる信号が、ビームO
N/OFF制御部14よりライナック本体1に対して自
動的に送られる。医療用の放射線発生装置ではこれによ
って、規定値の吸収線量が患者に照射されると放射線の
発生を停止する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の放射線発生装置
は以上のように構成されているので、意図せずに放射線
発生装置の運転パルス1パルス当たりの出力が変動した
場合において、収集効率の変化をできるだけ小さくする
ために、モニターチャンバー7の電極に印加する電圧を
できる限り高くしたり、運転パルス当たりの出力を小さ
くしたり(収集効率が高い動作条件でモニターチャンバ
ー7を使用した方が、運転パルス当たりの出力の変動に
対して収集効率の変化は小さくなる)しているが、これ
らの対策を行ってもまだ、収集効率の変化を完全になく
すことはできないという課題があった。
【0009】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、放射線発生のための運転パルス1
パルス当たりの出力が変化しても、モニターチャンバー
のモニター値に基づく照射線量と物質の吸収線量の比例
関係を維持できる放射線発生装置を得ることを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明に係る放射線発
生装置は、あらかじめ測定しておいた、電離箱線量計の
モニター値から算出した吸収線量と電離箱線量計の収集
効率との関係を、吸収線量/収集効率記録部に記録して
おき、この吸収線量/収集効率記録部の記録内容に基づ
いて、電離箱線量計のモニター値から算出された吸収線
量に対して収集効率による補正を行うようにしたもので
ある。
【0011】この発明に係る放射線発生装置は、あらか
じめ測定しておいた、電子ビームのビーム電流と収集効
率との関係を、ビーム電流/収集効率記録部に記録して
おき、このビーム電流/収集効率記録部の記録内容に基
づいて、電離箱線量計のモニター値から算出された吸収
線量に対して収集効率による補正を行うようにしたもの
である。
【0012】この発明に係る放射線発生装置は、電離箱
線量計の電極に集められる運転パルス当たりの電荷量を
測定し、その測定された電荷量から算出した収集効率を
用いて、電離箱線量計のモニター値から算出された吸収
線量率に対する収集効率の補正を行うようにしたもので
ある。
【0013】この発明に係る放射線発生装置は、電離箱
線量計の電極に集められる運転パルス当たりの電荷量よ
り吸収線量を算出し、その算出された吸収線量から求め
た収集効率を用いて、電離箱線量計のモニター値から算
出された吸収線量率に対する収集効率の補正を行うよう
にしたものである。
【0014】この発明に係る放射線発生装置は、電離箱
線量計の電極に印加される印加電圧をモニターし、収集
効率の計算に、収集電荷測定部で測定された電荷量また
はその電荷量より算出された吸収線量率とともに、その
印加電圧も用いるようにしたものである。
【0015】この発明に係る放射線発生装置は、収集効
率の補正を行った後の吸収線量率を用いて積算線量をカ
ウントし、カウントされた積算線量が指定の吸収線量に
達した場合に放射線の発生を停止させるようにしたもの
である。
【0016】この発明に係る放射線発生装置は、運転パ
ルスの繰り返しを、収集効率の補正が行われた後の吸収
線量率が一定となるようにコントロールするようにした
ものである。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1による放
射線発生装置(ライナック)の概略構成を示すブロック
図である。図において、1は当該放射線発生装置のライ
ナック本体である。このライナック本体1内において、
2は電子ビームを発生させる電子銃であり、3はクライ
ストロンにて増幅されたマイクロ波が蓄えられて、電子
銃2からの電子ビームにエネルギーを与える電子線形加
速器などによる加速器である。4は加速器3で加速され
た電子ビームを270°偏向させる偏向磁石であり、5
はそのときの電子ビームの軌跡を示すビーム軌道であ
る。6はこの電子ビームが衝突すると、X線あるいは電
子線などの放射線を発生する金属ターゲットであり、放
射線治療にX線を用いる医療用の放射線発生装置におい
ては制動X線を発生させる。7は金属ターゲット6で発
生したX線(放射線)の線量をリアルタイムで測定する
ために、通過する放射線量に応じた電荷を発生させる、
平行平板電極を備えた透過型の電離箱による電離箱線量
計としてのモニターチャンバーである。8は電子ビーム
の中心軸上の一点であるアイソセンターで、上記各放射
線発生機構が搭載されたライナック本体1の回転の中心
となる。
【0018】また、9はモニターチャンバー7に放射線
が通過することにより発生する電荷量の測定を行う収集
電荷測定部であり、10はこの収集電荷測定部9にて測
定された電荷量から単位時間あたりの吸収線量(吸収線
量率)を算出する吸収線量算出部である。15はモニタ
ーチャンバー7のモニター値から算出された吸収線量に
対する、モニターチャンバー7内の電荷の収集効率の関
係をあらかじめ測定しておき、この算出された吸収線量
と収集効率との関係を記録しておく吸収線量/収集効率
記録部である。16は吸収線量/収集効率記録部15に
記録されている吸収線量と収集効率との関係をもとに、
吸収線量算出部10がモニターチャンバー7のモニター
値から算出した吸収線量率に対して、収集効率による補
正を行う収集効率補正部である。11はこの収集効率補
正部16によって補正された吸収線量率を表示する表示
部である。
【0019】次に動作について説明する。ライナック本
体1内の電子銃2が発生した電子ビームは、クライスト
ロンによって増幅されたマイクロ波が蓄えられている加
速器3に送られてエネルギーが与えられて加速され、数
MeV〜数十MeVの高エネルギー電子ビームとなる。
この加速された電子ビームは偏向磁石4に送られ、その
磁界の作用によりビーム軌道5に沿って走行し、270
°偏向されて大気中に取り出される。ここで、この放射
線発生装置が医療用であって、その放射線治療にX線を
用いる場合には、上記取り出された電子ビームを金属タ
ーゲット6に衝突させて制動X線を発生させる。発生し
たX線の線量は、平行平板による電極を有する透過型の
電離箱線量計であるモニターチャンバー7を用いて、リ
アルタイムにモニターされる。すなわち、モニターチャ
ンバー7でX線の線量に応じて発生した電荷量を収集電
荷測定部9で計測し、吸収線量算出部10でそれより吸
収線量率を算出する。なお、これら各放射線発生機構は
ライナック本体1に搭載されており、ライナック本体1
はアイソセンター8を中心として回転することができ
る。
【0020】次に出力される放射線量のモニター方法に
ついて述べる。医療用の放射線発生装置から出力される
X線や電子線などの放射線は電離作用を持っており、物
質中を通過すると正負の電荷を生じる。この発生する電
荷量によって放射線の量を表す単位が照射線量である。
空気1kg中に1Cの電荷を生じる場合、この放射線の
照射線量を1C/kgと表す。モニターチャンバー7は
平行に向かい合った平板電極を有しており、この電極間
に電圧が印加されている。放射線の通過によってモニタ
ーチャンバー7に充填された気体が電離作用をうけ、イ
オン化して電荷を発生させる。発生した電荷は平行配置
された各平板電極に集められるので、適当な回路処理を
行えば電荷量、または電荷量に比例した値を測定するこ
とができる。したがって、モニターチャンバー7を用い
れば、ライナック本体1から出力される照射線量に対応
した電荷量を常時モニターすることができる。
【0021】上記のように、ライナック本体1が備える
モニターチャンバー7を用いてモニターされる量は照射
線量という場の量である。しかしながら、医療用の放射
線発生装置はその用途上、人体組織がどの程度の放射線
を受けたかが注目される。放射線防護の観点からみた単
位に吸収線量があり、物質1kgが放射線から1Jのエ
ネルギーを付与された場合、その物質が受けた吸収線量
は1Gyである。放射線が物質とどの程度の相互作用を
行うかは対象となる物質に依存するので、同じ照射線量
の放射線場であっても対象となる物質が異なると、その
物質が受ける吸収線量は異なる。
【0022】しかしながら、医療用の放射線発生装置で
対象となるのは人体組織と固定されているので、通常は
ライナック本体1からの出力線量は、人体組織が受ける
吸収線量によって表されることが多い。このように対象
とする物質が固定されているので、モニターチャンバー
7のモニター値より求めた照射線量に適切な定数を乗じ
ることによって、吸収線量を知ることができる。ただ
し、放射線と物質との相互作用の度合いは放射線の線種
(X線または電子線)やエネルギーによっても異なり、
これらを変更することが可能な場合には、それぞれの場
合に応じて校正定数を変更しなければならない。モニタ
ーチャンバー7のモニター値より求めた照射線量から吸
収線量へ変換する際の校正定数は、治療に先だってあら
かじめ測定される。
【0023】この実施の形態1による放射線発生装置に
おいては、ライナック本体1が備えているモニターチャ
ンバー7における、イオンの再結合の効果をあらかじめ
測定して記録しておき、これを用いて放射線発生装置の
運転時におけるモニターチャンバー7のモニター値を、
その記録内容を用いてリアルタイムで補正している。こ
のイオン再結合の効果を測定する際には、照射線量が正
確に判明している放射線場の中にモニターチャンバー7
を設置して、そのモニターチャンバー7の発生する電荷
量を収集電荷測定部9によって測定する。測定された電
荷量を吸収線量算出部10に送り、吸収線量算出部10
はその電荷量から単位時間あたりの吸収線量である吸収
線量率を算出する。吸収線量/収集効率記録部15で
は、このようにしてあらかじめ行う測定によって、モニ
ターチャンバー7のモニター値から算出した吸収線量
(吸収線量率)に対するモニターチャンバー7の収集効
率の関係を事前に把握しておき、それらの関係をビーム
電流/収集効率記録部17に記録する。
【0024】ここで、照射線量とモニターチャンバー7
のモニター値とは比例関係ではないが、前述のように、
この関係を事前の測定によって把握しておけば、実際に
放射線発生装置を運転している際にも、リアルタイムに
モニターチャンバー7のモニター値から真の照射線量を
知ることができる。この関係から、モニターチャンバー
7のモニター値から算出した吸収線量率に対する収集効
率の関係を容易に知ることができる。したがって、収集
電荷測定部9の測定値を吸収線量算出部10にて吸収線
量率に変換した後、それを収集効率補正部16に送り、
収集効率補正部16では吸収線量/収集効率記録部15
の記録内容を参照して、その吸収線量率に対して収集効
率による補正を行っている。なお、補正された吸収線量
率は表示部11に送られて表示される。
【0025】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、吸収線量/収集効率記録部15に記録された吸収線
量に対する収集効率の関係に基づいて、モニターチャン
バー7のモニター値から算出した吸収線量率に収集効率
の補正を行っているので、放射線発生装置の運転パルス
当たりの出力が変化した場合でも、モニターチャンバー
7のモニター値に基づく照射線量と人体に与えられる吸
収線量の比例関係を維持することができるという効果が
得られる。
【0026】実施の形態2.図2はこの発明の実施の形
態2による放射線発生装置の概略構成を示すブロック図
である。図において、1はライナック本体、2は電子
銃、3は加速器、4は偏向磁石、5はビーム軌道、6は
金属ターゲット、7はモニターチャンバー、8はアイソ
センター、9は収集電荷測定部、10は吸収線量算出
部、11は表示部であり、これらは図1に同一符号を付
して示した実施の形態1におけるそれらに相当する部分
であるため、詳細な説明は省略する。
【0027】また、17はあらかじめ測定しておいた、
金属ターゲット6に衝突する電子ビームのビーム電流値
と収集効率との関係を記録しているビーム電流/収集効
率記録部である。なお、16はこのビーム電流/収集効
率記録部17に記録されたビーム電流と収集効率との関
係を用いて、モニターチャンバー7のモニター値から吸
収線量算出部10が算出した吸収線量率に対して収集効
率の補正を行っている点で、図1に同一符号を付して示
した実施の形態1におけるそれとは異なった収集効率補
正部である。
【0028】次に動作について説明する。ここで、医療
用の放射線発生装置でX線を発生する場合、金属ターゲ
ット6に加速した電子ビームを衝突させて制動X線を発
生させるが、同じエネルギーの電子ビームであれば、発
生する制動X線の量は電子ビームのビーム電流値に比例
する。したがって、事前の測定によって電子ビームのビ
ーム電流の値と発生する制動X線の線量との関係を把握
しておけば、金属ターゲット6に衝突する電子ビームの
ビーム電流値をモニターすることによってX線の量を知
ることができる。しかしながら、その測定精度はそれほ
ど期待できず、収集効率の問題があったとしても、モニ
ターチャンバー7による線量モニターの方が遥かに正確
に線量を測定することができる。したがって、電子ビー
ムのビーム電流値を用いた線量モニターは、これまで実
際には用いられることはなかった。
【0029】しかしながら、基本的には、モニターチャ
ンバー7を線量モニターとして使用し、収集効率の補正
の目安として、電子ビームのビーム電流値を用いること
は可能である。この実施の形態2においては、あらかじ
め行う測定によって電子ビームのビーム電流の値とX線
の線量との関係を事前に把握しておき、金属ターゲット
6に衝突する電子ビームのビーム電流値から収集効率を
算出して、それらの関係をビーム電流/収集効率記録部
17に記録する。収集電荷測定部9はモニターチャンバ
ー7の発生する電荷量を測定し、その測定値を吸収線量
算出部10にて吸収線量率に変換した後、収集効率補正
部16に送る。収集効率補正部16ではビーム電流/収
集効率記録部17の記録内容を参照して現在のビーム電
流から収集効率を算出し、吸収線量算出部10で算出し
た吸収線量率に対してその収集効率による補正を行う。
このようにして補正された吸収線量率は表示部11に表
示される。
【0030】以上のように、この実施の形態2によれ
ば、ビーム電流/収集効率記録部17に記録された電子
ビームのビーム電流値と収集効率との関係に基づいて、
モニターチャンバー7のモニター値から算出した吸収線
量率に収集効率の補正を行っているので、電子ビームの
ビーム電流値を用いた線量モニターが実用的なものとな
るという効果が得られる。
【0031】実施の形態3.図3はこの発明の実施の形
態3による放射線発生装置の概略構成を示すブロック図
であり、相当部分には図1と同一符号を付してその説明
を省略する。図において、18は収集電荷測定部9にて
測定された電荷量から収集効率を算出する収集効率算出
部であり、その収集電荷測定部9は放射線発生装置が放
射線を発生するための運転パルス1パルス当たりに、モ
ニターチャンバー7の電極に集められる電荷量を測定す
るものである。
【0032】次に動作について説明する。なお、基本的
な動作は実施の形態1の場合と同様であるため、ここで
はその説明は省略し、それとは異なったこの実施の形態
3に特徴的な部分についてのみ説明する。
【0033】一般に、電極に収集された電荷のモニター
チャンバー7内に発生した電荷に対する比で表される収
集効率fは次の式(1)で与えられる。なお、この式
(1)は医療用の放射線発生装置のような運転パルスの
繰り返しによる放射線発生装置の場合の式である。
【0034】
【数1】
【0035】ここで、上記式(1)において、 μ≒3.00×1010 V=印加電圧[V] d=電極間隔[m] r=電離箱線量計中に発生するパルス当たりの電離密度
[C/m−3pulse] である。
【0036】これまでにも述べたように、モニターチャ
ンバー7でモニターできるのは電極に集められる電荷p
であるから、f=p/rを用いて上記式(1)からrを
消去した、以下に示す式(2)がよく用いられる。
【0037】
【数2】
【0038】なお、上記式(2)において、 p=運転パルス当たり電極に集められる電離密度[C/
−3pulse] である。
【0039】この実施の形態3では、収集電荷測定部9
によって運転パルス当たりに、モニターチャンバー7の
電極に集められる電荷量を測定し、収集効率算出部18
によってこの収集電荷測定部9の測定した電荷量より、
上記式(2)を用いて収集効率をリアルタイムで算出す
る。収集効率算出部18でリアルタイムに算出された収
集効率は収集効率補正部16に送られ、収集効率補正部
16は吸収線量算出部10が算出した吸収線量率に対し
てこの収集効率による補正を行い、真の吸収線量を把握
して表示部11に出力する。
【0040】以上のように、この実施の形態3によれ
ば、モニターチャンバー7の電極に集められる運転パル
ス当たりの電荷量より収集効率を算出し、その収集効率
に基づいて吸収線量率の補正を行っているので、放射線
発生装置の運転パルス当たりの出力が変化した場合で
も、モニターチャンバー7のモニター値に基づく照射線
量と人体に与えられる吸収線量の比例関係を維持するこ
とができるという効果が得られる。
【0041】実施の形態4.図4はこの発明の実施の形
態4による放射線発生装置の概略構成を示すブロック図
であり、相当部分には図3と同一符号を付してその説明
を省略する。図において、19は吸収線量算出部10に
よって算出された吸収線量率から収集効率を算出する収
集効率算出部であり、その吸収線量算出部10は収集電
荷測定部9にて測定された、運転パルス当たりにモニタ
ーチャンバー7の電極に集められる電荷量から吸収線量
率の算出を行うものである。
【0042】次に動作について説明する。この場合の基
本的な動作は実施の形態3の場合と同様であるため、こ
こではその説明は省略し、それとは異なったこの実施の
形態4に特徴的な部分についてのみ説明する。
【0043】ここで、従来の放射線発生装置では、収集
電荷測定部9によって測定された収集電荷量、あるいは
適当な電気的処理によって扱いやすいレベルに増幅され
た信号に、実測による校正定数を乗じることによって、
人体が受ける吸収線量を算出している。したがって、従
来の放射線発生装置では収集される電荷の絶対量は重要
ではなく、また、実施の形態3における放射線発生装置
によると、これを測定するための特別な配慮が必要とな
る。
【0044】この実施の形態4による放射線発生装置で
は、校正定数を乗じた後の吸収線量率を用いてモニター
チャンバー7内に発生する電荷を算出している。すなわ
ち、収集電荷の絶対値を正確に測定する代わりに、校正
時に正確に測定される吸収線量率から照射線量率を逆算
するものである。この場合、吸収線量と照射線量の変換
係数はあらかじめ測定しておく必要がある。照射線量率
を放射線発生装置の運転繰り返し数で除算すれば、運転
パルス1パルス当たりの照射線量がわかる。照射線量は
空気1kg中に発生する電荷量であるから、モニターチ
ャンバー7内に発生する運転パルス1パルス当たりの電
荷量が算出できる。
【0045】この計算に用いられる吸収線量率は、収集
効率の補正を行う前のものであるため、ここで算出した
電荷量はモニターチャンバー7の電極に集められる電荷
量であり、実施の形態3の場合と同じく、式(2)を用
いて求めることができる。収集効率算出部19は、吸収
線量算出部10がモニターチャンバー7内に発生する電
荷量から算出した吸収線量率より、照射線量率を求め、
これを放射線発生装置の運転繰り返し数で除算して、運
転パルス当たりの電荷量に変換し、式(2)を用いて収
集効率を計算する。この収集効率算出部19で算出され
た収集効率は収集効率補正部16に送られ、収集効率補
正部16では吸収線量算出部10が算出した吸収線量率
に対してこの収集効率による補正を行い、それを表示部
11に出力する。
【0046】以上のように、この実施の形態4によれ
ば、運転パルス当たりの電荷量より算出した吸収線量か
ら収集効率を求め、それに基づいて吸収線量率の補正を
行っているので、放射線発生装置の運転パルス当たりの
出力が変化した場合でも、モニターチャンバー7のモニ
ター値に基づく照射線量と人体に与えられる吸収線量の
比例関係を維持することができるという効果が得られ
る。
【0047】実施の形態5.図5はこの発明の実施の形
態5による放射線発生装置の概略構成を示すブロック図
であり、相当部分には図4と同一符号を付してその説明
を省略する。図において、20は吸収線量算出部10に
て、モニターチャンバー7の電極に集められる運転パル
ス当たりの電荷量から算出された吸収線量と、モニター
チャンバー7の電極に印加された印加電圧とに基づい
て、収集効率を算出する収集効率算出部である。
【0048】次に動作について説明する。この場合も、
基本的な動作は実施の形態3の場合と同様であるため、
ここではその説明は省略し、それとは異なったこの実施
の形態5に特徴的な部分についてのみ説明する。
【0049】ここで、式(2)を用いて算出される収集
効率は、モニターチャンバー7の平行配置された電極間
に印加される電圧によっても影響をうける。この実施の
形態5による放射線発生装置では、モニターチャンバー
7の電極に印加される印加電圧をモニターし、その印加
電圧を式(2)の計算に取りこむことによって収集効率
を計算している。すなわち、収集効率算出部20はモニ
ターチャンバー7のモニター値から算出した吸収線量率
から照射線量率を求め、これを放射線発生装置の運転繰
り返し数で除算して運転パルス当たりの電荷量にした値
と、モニターチャンバー7の電極に印加されている印加
電圧をモニターした印加電圧値とを用いて、式(2)か
ら収集効率を計算する。この収集効率算出部20で算出
された収集効率は収集効率補正部16に送られ、収集効
率補正部16では吸収線量算出部10が算出した吸収線
量に対してこの収集効率による補正を行い、それを表示
部11に出力する。
【0050】以上のように、この実施の形態5によれ
ば、モニターチャンバー7の電極に印加されている印加
電圧をモニターし、その印加電圧も用いて求めた収集効
率に基づいて吸収線量率の補正を行っているので、より
正確に算出された収集効率によって吸収線量率を補正す
ることが可能となって、放射線発生装置の運転パルス当
たりの出力が変化した場合でも、モニターチャンバー7
のモニター値に基づく照射線量と人体に与えられる吸収
線量の比例関係を維持することができるという効果が得
られる。
【0051】実施の形態6.図6はこの発明の実施の形
態6による放射線発生装置の概略構成を示すブロック図
であり、相当部分には図5と同一符号を付してその説明
を省略する。図において、13は収集効率補正部16で
収集効率の補正を行った後の吸収線量率を用いて積算線
量をカウントする積算線量カウンターであり、14はこ
の積算線量カウンター13でカウントされた積算線量が
指定の吸収線量に達した場合に、放射線の発生の停止を
指示する信号を生成し、ライナック本体1に出力するビ
ームON/OFF制御部である。なお、これら積算線量
カウンター13およびビームON/OFF制御部14
は、図8に同一符号を付して示した従来の放射線発生装
置におけるそれらと同様なものである。
【0052】次に動作について説明する。なお、基本的
な動作は実施の形態5の場合と同様であるため、ここで
はその説明は省略し、それとは異なったこの実施の形態
6に特徴的な部分についてのみ説明する。
【0053】ここで、従来の放射線発生装置では、モニ
ターチャンバー7のモニター値から算出した吸収線量率
を用いて積算線量のカウントを行い、積算線量が指定値
に達した時に自動的に放射線の発生停止を指示してい
る。したがって、積算線量はモニターチャンバー7内の
イオンの再結合によって実際よりも過小評価となった電
荷量から求めた吸収線量率をカウントしたものとなる。
そのため、従来の放射線発生装置ではこの実際より過小
評価された電荷値に基づく積算線量が指定値に達した
時、放射線の発生の停止が指示されることになる。
【0054】そこでこの実施の形態6による放射線発生
装置では、収集効率の補正をした吸収線量率を用いて積
算線量のカウントを行い、積算線量が指定値に達した時
に自動的に放射線の発生停止を指示するようにしてい
る。すなわち、吸収線量算出部10にて算出された吸収
線量率のモニターチャンバー7内のイオン再結合による
過小評価分を、収集効率補正部16で収集効率によって
補正し、この補正後の吸収線量率を用いた積算線量のカ
ウントを積算線量カウンター13にて行う。ビームON
/OFF制御部14はこの積算線量カウンター13のカ
ウントする積算線量を監視しており、積算線量が指定の
吸収線量に達すると、放射線の発生の停止を指示する信
号を生成してライナック本体1に出力する。これによ
り、電子銃2は電子ビームの発生を停止し、したがっ
て、金属ターゲット6に電子線が衝突することによる放
射線の発生も停止する。
【0055】以上のように、この実施の形態6によれ
ば、収集効率の補正を行った吸収線効率を用いて積算線
量をカウントし、積算線量が所定値に達すると放射線の
発生を停止しているので、より正確にモニターチャンバ
ー7のモニター値に基づく照射線量と人体に与えられる
吸収線量の比例関係を維持することができ、放射線発生
装置の運転パルス当たりの線量率が変化した場合でも、
患者に照射される積算線量は正確に吸収線量に等しくな
るという効果が得られる。
【0056】実施の形態7.図7はこの発明の実施の形
態7による放射線発生装置の概略構成を示すブロック図
であり、相当部分には図5と同一符号を付してその説明
を省略する。図において、12は収集効率補正部16で
収集効率の補正を行った後の吸収線量率を受けて、その
吸収線量率が一定となるように放射線発生装置の運転パ
ルスの繰り返しをコントロールする運転パルス繰り返し
制御部である。なお、この運転パルス繰り返し制御部1
2は、図8に同一符号を付して示した従来の放射線発生
装置における運転パルス繰り返し制御部と同様のもので
ある。
【0057】次に動作について説明する。この場合も基
本的な動作は実施の形態5の場合と同様であるため、こ
こではその説明は省略し、それとは異なったこの実施の
形態7に特徴的な部分についてのみ説明する。
【0058】ここで、従来の放射線発生装置では、モニ
ターチャンバー7内のイオンの再結合によって実際より
も過小評価となった電荷量から求めた吸収線量率が一定
となるように、放射線発生装置の運転パルス繰り返しを
コントロールしていた。例えば、運転パルス1パルス当
たりの線量率が低下した場合には、運転パルスの繰り返
し率を上げて単位時間当たりの平均線量(線量率)が一
定となるようにしている。しかしながら、従来の放射線
発生装置では、運転パルス当たりの線量率が変化した時
点でモニターチャンバー7のモニター値から算出した線
量率はもはや正確な値ではなくなるので、モニターチャ
ンバー7のモニター値から算出した線量率が一定であっ
ても、真の線量率は変化していることになる。
【0059】そのため、この実施の形態7による放射線
発生装置では、収集効率の補正を行った吸収線量率が一
定となるように、放射線発生装置の運転パルスの繰り返
しをコントロールしている。すなわち、吸収線量算出部
10で算出された吸収線量率のモニターチャンバー7内
のイオン再結合による過小評価分を、収集効率補正部1
6において収集効率による補正を行い、補正された吸収
線量率を運転パルス繰り返し制御部12に入力する。運
転パルス繰り返し制御部12では、運転パルス1パルス
当たりの線量率が低下した場合には、運転パルスの繰り
返し率を上げ、また運転パルス1パルス当たりの線量率
が上昇した場合には、運転パルスの繰り返し率を下げる
ことによって、単位時間当たりの平均線量(線量率)が
一定となるように、運転パルスの繰り返し率をコントロ
ールしている。
【0060】以上のように、この実施の形態7によれ
ば、収集効率の補正が行われた吸収線効率が一定となる
ように、放射線発生装置の運転パルスの繰り返しをコン
トロールしているので、より正確にモニターチャンバー
7のモニター値に基づく照射線量と人体に与えられる吸
収線量の比例関係を維持することができ、患者には指示
された線量率によって正確に放射線を照射することが可
能になるという効果が得られる。
【0061】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、吸収
線量/収集効率記録部に記録されている、あらかじめ測
定された吸収線量と収集効率との関係に基づいて、電離
箱線量計のモニター値から算出した吸収線量率に収集効
率の補正を行うように構成したので、ある線量率で吸収
線量率への校正定数を把握していれば、放射線発生装置
の運転パルス1パルス当たりの線量率が変化した場合で
も、正確に吸収線量率を把握することができ、電離箱線
量計のモニター値に基づく照射線量と物質の吸収線量と
の比例関係を、より正確に維持できる放射線発生装置が
得られるという効果がある。
【0062】この発明によれば、ビーム電流/収集効率
記録部に記録されている、あらかじめ測定されたビーム
電流値と収集効率との関係に基づいて、電離箱線量計の
モニター値から算出した吸収線量率に収集効率の補正を
行うように構成したので、電子ビームのビーム電流値を
用いて放射線量をモニターする、実用的な放射線発生装
置が得られるという効果がある。
【0063】この発明によれば、電離箱線量計の電極に
印加されている印加電圧をモニターし、吸収線量率を補
正するための収集効率を、その印加電圧も用いて求める
ように構成したので、収集効率をより正確に算出するこ
とが可能になるという効果がある。
【0064】この発明によれば、収集効率の補正を行っ
た吸収線効率をカウントした積算線量が、所定値に達す
ると放射線の発生を停止するように構成したので、放射
線発生装置の運転パルス当たりの線量率が変化した場合
でも、照射される積算線量を吸収線量に正確に等しくす
ることができるという効果がある。
【0065】この発明によれば、収集効率による補正が
なされた吸収線効率が一定となるように、放射線発生装
置の運転パルスの繰り返しのコントロールを行うように
構成したので、放射線の照射を、指示された線量率で正
確に行うことが可能になるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による放射線発生装
置を示すブロック図である。
【図2】 この発明の実施の形態2による放射線発生装
置を示すブロック図である。
【図3】 この発明の実施の形態3による放射線発生装
置を示すブロック図である。
【図4】 この発明の実施の形態4による放射線発生装
置を示すブロック図である。
【図5】 この発明の実施の形態5による放射線発生装
置を示すブロック図である。
【図6】 この発明の実施の形態6による放射線発生装
置を示すブロック図である。
【図7】 この発明の実施の形態7による放射線発生装
置を示すブロック図である。
【図8】 従来の放射線発生装置を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
1 ライナック本体、2 電子銃、3 加速器、4 偏
向磁石、5 ビーム軌道、6 金属ターゲット、7 モ
ニターチャンバー(電離箱線量計)、8 アイソセンタ
ー、9 収集電荷測定部、10 吸収線量算出部、11
表示部、12運転パルス繰り返し制御部、13 積算
線量カウンター、14 ビームON/OFF制御部、1
5 吸収線量/収集効率記録部、16 収集効率補正
部、17ビーム電流/収集効率記録部、18 収集効率
算出部、19 収集効率算出部、20 収集効率算出
部。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加速器によって加速された電子ビームを
    用いて放射線を発生させ、発生した放射線の線量をモニ
    ターする線量モニター機能を有する放射線発生装置にお
    いて、 前記放射線がその内部を通過し、当該放射線の通過時に
    発生する電荷量のモニターを行う電離箱線量計と、 あらかじめ測定しておいた、前記電離箱線量計のモニタ
    ー値から算出した吸収線量に対する前記電離箱線量計に
    おける収集効率の関係を記録しておく吸収線量/収集効
    率記録部と、 前記電離箱線量計のモニター値から算出された吸収線量
    率に対して、前記吸収線量/収集効率記録部の記録内容
    をもとに、収集効率による補正を行う収集効率補正部と
    を備えたことを特徴とする放射線発生装置。
  2. 【請求項2】 加速器によって加速された電子ビームを
    用いて放射線を発生させ、発生した放射線の線量をモニ
    ターする線量モニター機能を有する放射線発生装置にお
    いて、 前記放射線がその内部を通過し、当該放射線の通過時に
    発生する電荷量のモニターを行う電離箱線量計と、 あらかじめ測定しておいた、前記電子ビームのビーム電
    流と収集効率の関係を記録しておくビーム電流/収集効
    率記録部と、 前記電離箱線量計のモニター値から算出された吸収線量
    率に対して、前記ビーム電流/収集効率記録部の記録内
    容をもとに、収集効率による補正を行う収集効率補正部
    とを備えたことを特徴とする放射線発生装置。
  3. 【請求項3】 加速器によって加速された電子ビームを
    用いて放射線を発生させ、発生した放射線の線量をモニ
    ターする線量モニター機能を有する放射線発生装置にお
    いて、 前記放射線がその内部を通過し、当該放射線の通過時に
    発生する電荷量のモニターを行う電離箱線量計と、 放射線発生のための運転パルス当たりに、前記電離箱線
    量計の電極に集められる電荷量を測定する収集電荷測定
    部と、 前記収集電荷測定部にて測定された電荷量から収集効率
    を算出する収集効率算出部と、 前記電離箱線量計のモニター値から算出された吸収線量
    率に対して、前記収集効率算出部が算出した収集効率に
    よる補正を行う収集効率補正部とを備えたことを特徴と
    する放射線発生装置。
  4. 【請求項4】 加速器によって加速された電子ビームを
    用いて放射線を発生させ、発生した放射線の線量をモニ
    ターする線量モニター機能を有する放射線発生装置にお
    いて、 前記放射線がその内部を通過し、当該放射線の通過時に
    発生する電荷量のモニターを行う電離箱線量計と、 放射線発生のための運転パルス当たりに、前記電離箱線
    量計の電極に集められる電荷量を測定する収集電荷測定
    部と、 前記電離箱線量計のモニター値から算出された吸収線量
    率より収集効率を求める収集効率算出部と、 前記電離箱線量計のモニター値から算出された吸収線量
    率に対して、前記収集効率算出部が算出した収集効率に
    よる補正を行う収集効率補正部とを備えたことを特徴と
    する放射線発生装置。
  5. 【請求項5】 収集効率算出部が、電離箱線量計の電極
    に印加される印加電圧をモニターし、電離箱線量計で発
    生した電荷量、もしくはその電荷量より算出された吸収
    線量率とともに、この印加電圧も用いて収集効率の計算
    を行うものであることを特徴とする請求項3または請求
    項4記載の放射線発生装置。
  6. 【請求項6】 収集効率補正部で収集効率の補正を行っ
    た後の吸収線量率を用いて積算線量をカウントする積算
    線量カウンターと、 前記積算線量カウンターでカウントされた積算線量が指
    定の吸収線量に達した場合に、放射線発生の停止を指示
    する信号を生成するビームON/OFF制御部とを設け
    たことを特徴とする請求項1から請求項5のうちのいず
    れか1項記載の放射線発生装置。
  7. 【請求項7】 収集効率補正部で収集効率の補正が行わ
    れた後の吸収線量率が一定となるように、放射線発生の
    ための運転パルスの繰り返しをコントロールする運転パ
    ルス繰り返し制御部を設けたことを特徴とする請求項1
    から請求項5のうちのいずれか1項記載の放射線発生装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016537128A (ja) * 2013-11-20 2016-12-01 ペ エム ベ 電離放射線を用いる放射デバイス、特に放射線治療及び/又は放射線生物学のための電離放射線を用いる放射デバイス
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