JP2002226856A - 空隙充填用注入薬液組成物、及びそれを用いた空隙充填工法 - Google Patents

空隙充填用注入薬液組成物、及びそれを用いた空隙充填工法

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JP2002226856A
JP2002226856A JP2001031177A JP2001031177A JP2002226856A JP 2002226856 A JP2002226856 A JP 2002226856A JP 2001031177 A JP2001031177 A JP 2001031177A JP 2001031177 A JP2001031177 A JP 2001031177A JP 2002226856 A JP2002226856 A JP 2002226856A
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Mitsuhiro Yoshida
光宏 吉田
Kazuyuki Tanaka
一幸 田中
Teppei Saito
鉄平 斎藤
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Nippon Polyurethane Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トンネル、地下構造物、高層ビルの基礎構造
等におけるコンクリート構造物と周囲の岩盤ないし地盤
との間や、岩盤ないし地盤の内部に発生した空隙を埋め
るために用いられる、空隙充填材用注入薬液組成物にお
いて、充填作業時の環境負荷が小さく、得られる発泡体
も土壌汚染の程度を軽減でき、作業性に優れ、貯蔵安定
性が良好である空隙充填材用注入薬液組成物を提供す
る。 【解決手段】 活性水素基含有化合物(A)とイソシア
ネート基末端ウレタンプレポリマー(B)からなる空隙
充填用注入薬液組成物において、(B)が二核体を20
〜70質量%含有するポリメリックMDI(B1)とプ
ロピレンオキサイドユニットを5質量%以上含有する数
平均分子量100〜10,000の水酸基含有ポリエー
テル(B2)との反応から得られるものであり、かつ、
(B1)中の二核体が2,2′−MDIと2,4′−M
DIを合計で5〜60質量%含有することを特徴とする
前記注入薬液組成物、及びそれを用いた空隙充填工法に
より解決する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トンネル、地下構
造物、高層ビルの基礎構造等におけるコンクリート構造
物と周囲の岩盤ないし地盤との間や、岩盤ないし地盤の
内部に生じた空隙を埋めるために用いられる、空隙充填
用注入薬液組成物及びそれを用いた空隙充填工法に関す
るものである。更に詳しくは、トンネル工事や高層ビル
建設等の際、覆工コンクリートの背面や岩盤ないし地盤
の内部等の空隙充填に用いられ、低温安定性、作業性、
混合性に優れ、更に岩盤ないし地盤中の水分に影響され
ることなく安定した反応性と発泡性を有し、しかも土壌
汚染をひきおこす可能性の少ない空隙注入薬液組成物及
びそれを用いた空隙充填工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、トンネル、地下構造物、高層
ビルの基礎構造と周囲の岩盤ないし地盤との間や、岩盤
ないし地盤の内部に発生した空隙部を埋める空隙充填工
法には、モルタル充填工法、膨張材混入モルタル充填工
法、ベントナイトモルタル充填工法等が実施されてい
る。しかるにこのような工法は、材料そのものの体積が
大きいこと、大がかりな設備が必要となり作業機械の搬
入、設置その他諸準備に手間がかかり狭いスペースでの
作業性が低下することがあった。更に空隙部に水がある
場合には充填材の硬化が遅くなり、施工に長時間要する
だけでなくセメントペーストの急速な硬化が進まないこ
とにより施工性、止水性が低下するという問題があっ
た。そのため近年、上記問題点を解決する方法として、
ウレタン系の空隙充填材を使用することが提案され、実
施に供されている
【0003】このようなウレタン系空隙充填材として、
特公昭52−33412号公報、特開昭52−7895
5号公報、特開昭53−93623号公報、特開昭55
−39568号公報、特開昭55−122998号公報
等、特開平6−33697号公報、特開平8−3023
48号公報、特開2000−281742号公報等が提
案されている。
【0004】特公昭52−33412号公報には、クル
ードTDIやクルードMDIと、ポリオール、発泡膨張
剤、硬化促進剤、界面活性剤からなる充填材が示されて
いる。特開昭52−78955号公報には、イソシアネ
ート基含有親水性ウレタンプレポリマー、有機ポリイソ
シアネート、セメント、水からなる速硬化性ポリウレタ
ン樹脂組成物が示されている。特開昭53−93623
号公報には、有機ポリイソシアネートやそれのイソシア
ネート基末端ウレタンプレポリマーに、親水性を付与さ
せてセメントや水との混合性を向上させる技術が開示さ
れている。特開昭55−39568号公報、特開昭55
−122998号公報には、三級アミノ基含有ポリオー
ルを使用して発泡硬化性を向上させる技術が開示されて
いる。特開平6−33697号公報には、ポリイソシア
ネートを主成分とするT液と、ポリオールを主成分とす
るR液の2液を、容量比率でT液:R液=2:1の割合
で混合して前記空隙内に注入し、発泡硬化させて空隙内
に充填することを特徴とした、トンネル等の空隙充填方
法が提案されている。特開平8−302348号公報に
は、ケイ酸ナトリウム水溶液(A成分)とイソシアネー
ト化合物(B成分)とを反応させて発泡硬化させるに際
し、A成分中に多官能アルコールにプロピレンオキサイ
ドを開環付加重合してなるポリヒドロキシ化合物、及び
シリコーン系界面活性剤を含むことを特徴とする空隙充
填材が提案されている。特開2000−281742号
公報には、ポリオールとヌレート化触媒と水を含有する
A液と、イソシアネートを主成分とするB液とからな
り、上記A液とB液の混合比が、重量比で、A液:B液
=1:3〜1:7の範囲に設定され、かつ、上記水の配
合量がA液とB液の合計量中0.8〜2.5重量%の範
囲に設定されている空洞充填用組成物が示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特公昭
52−33412号、特開平6−33697号公報記載
の充填材は、液の冬期の貯蔵安定性や高粘度化について
考慮がされていない。特開昭52−78955号公報、
特開昭53−93623号公報に開示されている技術で
は、水との混合性が向上することで、また、特開昭55
−39568号公報、特開昭55−122998号公報
に開示されている技術ではポリイソシアネートとポリオ
ールとの反応性が向上しているので、強度発現性が速く
なるが、注入薬液組成物が送液中に粘度上昇して送液不
良を起こし、充填不足、空隙が生じやすい。更に、ポリ
イソシアネート組成物を親水性の活性水素基含有化合物
で変性して得られる親水性イソシアネート基末端ウレタ
ンプレポリマーは、岩盤ないし地盤に含まれる水分に対
する親和性が向上しているため、雨水等により溶出物が
発生して、地下水、井戸水、河川水の汚染の原因となり
やすい。特開平8−302348号公報に開示されてい
る技術では、発泡倍率が不十分である。特開2000−
281742号公報に開示されている技術では、A液と
B液の相溶性や、得られる発泡体の水汚染性に関する考
慮がなされていない。
【0006】イソシアネート基末端ウレタンプレポリマ
ーを用いる場合、希釈剤を用いる方法は希釈により粘度
低下効果があるため送液中の粘度上昇を抑制することが
でき、更に、アーチ上部と地山との間の空隙の充填や、
シールド工法によって掘進される坑道と、この坑道の覆
工を行う環の軸方向連結からなるライニングとの間で生
じる空隙の充填や、岩盤、地盤への浸透性の向上を図る
ことができる場合がある。
【0007】しかし、トンネル工事用の空隙充填用注入
薬液組成物も含めたウレタン系注入薬液全般について
は、「山岳トンネル工法におけるウレタン注入の安全管
理に関するガイドライン」(平成4年10月、日本道路
公団発行)に沿って管理するものとされており、このガ
イドラインに定める地下水の水質基準に適合する注入薬
液が必要である。すなわち、希釈剤は硬化した樹脂中に
取り込まれた後、経時により僅かずつ樹脂外へしみ出し
てくるのが通例であるので、土壌汚染の防止の観点から
は好ましくない。
【0008】環境保護上、これらの希釈剤を使用しなけ
れば必然的にシステムの粘度上昇や低温での固化現象を
きたし、実用に供することが困難になり、実用上の利点
と環境保護との両立を図ることがこれまで困難な状況で
あった。
【0009】
【問題を解決するための手段】そこで本発明者等は、ト
ンネル、地下構造物、高層ビルの基礎構造等におけるコ
ンクリート構造物と、周囲の岩盤ないし地盤との空隙を
埋めるために用いられる、空隙充填材用注入薬液組成物
において、充填作業時の環境負荷が小さく、得られる発
泡体も土壌汚染の程度を軽減でき、作業性に優れ、貯蔵
安定性が良好である空隙充填材用注入薬液組成物を提供
するために鋭意研究を重ねた結果、特定組成のジフェニ
ルメタンジイソシアネート系多核縮合体を特定組成の水
酸基含有ポリエーテルによりウレタン変性することによ
り得られるイソシアネート基末端ウレタンプレポリマー
が上述の問題点を解決できることを見い出し、本発明に
至った。
【0010】すなわち本発明は、下記の(1)〜(5)
に示されるものである。 (1) 活性水素基含有化合物(A)とイソシアネート
基末端ウレタンプレポリマー(B)からなる空隙充填用
注入薬液組成物において、(B)が二核体を20〜70
質量%含有するジフェニルメタンジイソシアネート系多
核縮合体(B1)とプロピレンオキサイドユニットを5
質量%以上含有する数平均分子量100〜10,000
の水酸基含有ポリエーテル(B2)との反応から得られ
るものであり、かつ、(B1)中の二核体が2,2′−
ジフェニルメタンジイソシアネートと2,4′−ジフェ
ニルメタンジイソシアネートを合計で5〜60質量%含
有することを特徴とする、前記注入薬液組成物。
【0011】(2)更に触媒(C)からなることを特徴
とする、前記(1)の空隙充填用注入薬液組成物。
【0012】(3)更に界面活性剤(D)からなること
を特徴とする、前記(1)又は(2)の空隙充填用注入
薬液組成物。
【0013】(4)更に発泡剤(E)からなることを特
徴とする、前記(1)〜(3)のいずれかの空隙充填用
注入薬液組成物。
【0014】 更に難燃剤(F)からなることを特徴と
する、前記(1)〜(4)のいずれかの空隙充填用注入
薬液組成物。
【0015】(6)前記(1)〜(5)のいずれかの注
入薬液組成物を空隙に注入して固結させることを特徴と
する、空隙充填工法。
【0016】
【発明の実施の形態】まず、空隙充填用注入薬液組成物
について述べる。本発明に用いられる活性水素基含有化
合物(A)は、1分子内に活性水素基を有する化合物で
あれば使用できる。具体的には、後述するイソシアネー
ト基末端ウレタンプレポリマー(B)を得るために用い
られる水酸基含有ポリエーテル(B2)はそのまま使用
できる。更に(B2)以外のポリエーテルポリオール、
水酸基含有アミン系ポリエーテル、アミノアルコール、
ポリオキシエチレンモノアルキルエーテル類、アジピン
酸、無水フタル酸等の二塩基酸とエチレングリコール、
ジエチレングリコール、トリメチロールプロパン等のグ
リコールやトリオールとの脱水縮合反応により得られる
各種ポリエステルポリオール、ε−カプロラクタムの開
環重合により得られるラクトン系ポリオール、ポリカー
ボネートポリオール、アクリル系ポリオール、ポリブタ
ジエン系ポリオール、ノボラック樹脂やレゾール樹脂等
のフェノール系ポリオール、更にはポリオール中でアク
リロニトリル、スチレン等のビニル系モノマーをラジカ
ル重合させたいわゆるポリマーポリオール、テトラヒド
ロフランのカチオン重合により得られるポリテトラメチ
レン系ポリオール等を挙げることができる。これらは、
単独又は二種以上の混合物として使用することができ
る。本発明で好ましい活性水素基含有化合物(A)は、
プロピレンオキサイドユニットを50質量%以上含有す
るポリエーテルポリオールである。
【0017】イソシアネート基末端ウレタンプレポリマ
ー(B)との混合性を考慮すると、活性水素基含有化合
物(A)の数平均分子量は100〜10,000であ
り、好ましくは200〜5,000であり、更に好まし
くは200〜3,000である。数平均分子量が100
より小さいとウレタン基濃度が高くなり、強度は発現す
るが低温時に固化のおそれがある。一方、数平均分子量
が10,000より大きいと逆にウレタン基濃度が低く
なり、強度不足のため空隙充填用注入薬液組成物として
は好ましくない。また、平均官能基数は1〜10のもの
が好ましく、特に2〜6が好ましい。
【0018】本発明に用いられるイソシアネート基末端
ウレタンプレポリマー(B)は、ジフェニルメタンジイ
ソシアネート系多核縮合体(以後ポリメリックMDIと
略称する)(B1)と、水酸基含有ポリエーテル(B
2)との反応から得られるものである。
【0019】(B)の粘度は、活性水素基含有化合物
(A)との混合性だけでなく、空隙への注入性、浸透性
を向上させるため、25℃で300mPa・s以下が好
ましく、更に好ましくは50〜200mPa・sであ
る。粘度が大きすぎると、作業性が低下しやすいだけで
はなく、薬液注入の際にポンプ圧を高くしなければなら
ず、ラインの破損を招きやすい。また、(B)のイソシ
アネート含量は20〜32質量%であり、好ましくは2
5〜32質量%であり、更に好ましくは28〜32質量
%である。
【0020】本発明に用いられるポリメリックMDI
(B1)は、例えばアニリンとホルマリンとの縮合反応
によって得られる縮合混合物(ポリアミン)をホスゲン
化等によりアミノ基をイソシアネート基に転化すること
によって得られる、縮合度の異なる有機イソシアネート
化合物の混合物を意味する。(B1)の組成は、アニリ
ンとホルマリンとの縮合時の原料組成比や反応条件、各
種ポリメリックMDIの混合比等を変えることによって
様々なものが得られる。本発明に用いられる(B1)
は、イソシアネート基への転化後の反応液、又は反応液
から溶媒の除去、又は一部ジフェニルメタンジイソシア
ネート(以後MDIと略称する)を留出分離した缶出
液、反応条件や分離条件等の異なった数種の混合物、更
にMDIを添加したものであってもよい。本発明に用い
られる(B1)の組成は、1分子中にイソシアネート基
及びベンゼン環を各2個有する、いわゆる二核体を20
〜70質量%、1分子中にイソシアネート基及びベンゼ
ン環を各3個以上有する、いわゆる多核体混合物を80
〜30質量%含む混合物であり、好ましくは二核体を3
0〜60質量%及び多核体混合物を70〜40質量%含
む混合物である。また、イソシアネート基の一部をビウ
レット、アロファネート、カルボジイミド、オキサゾリ
ドン、アミド、イミド、イソシアヌレート、ウレトジオ
ン等に変性したものであってもよい。
【0021】(B1)中の二核体含有量が20質量%よ
り低い時は、(B)の低粘度化が達成できず、70質量
%より高い時には二核体自体の低温時の固化(結晶化)
による影響が強く出て、特に冬期の貯蔵安定性が低下す
るため好ましくない。
【0022】ポリメリックMDI中の二核体すなわちM
DIは、2,2′−ジフェニルメタンジイソシアネート
(以後2,2′−MDIと略称する)、2,4′−ジフ
ェニルメタンジイソシアネート(以後2,4′−MDI
と略称する)、4,4′−ジフェニルメタンジイソシア
ネート(以後4,4′−MDIと略称する)の3種類の
異性体が存在する。本発明に用いられるポリメリックM
DI(B1)中の二核体は、2,2′−MDIと2,
4′−MDIを合計で5〜60質量%、4,4′−MD
Iが95〜40質量%含有するものであり、好ましくは
2,2′−MDIと2,4′−MDIの合計が10〜5
0質量%、4,4′−MDIが90〜50質量%含有す
るものである。
【0023】二核体中の、2,2′−MDIと2,4′
−MDIの合計含有量が5質量%より低い場合は、低温
時の固化(結晶化)による影響が強く出ること、活性水
素基含有化合物との相溶性が低下すること等により好ま
しくない。60質量%より高い時は、4,4′−MDI
よりも2,2′−MDIと2,4′−MDIの方が分子
構造的に柔軟なため強度が発現しにくく、強度が要求さ
れるトンネル工事用の空隙充填注入薬液組成物としては
不適当である。
【0024】なお、(B1)の二核体含有量や、二核体
の異性体構成比はゲルパーミエーションクロマトグラフ
ィーやガスクロマトグラフィーによって得られる各ピー
クの面積百分率を基に検量線から求めることができる。
【0025】また、少量であるならば、テトラメチレン
ジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、
3−メチル−1,5−ペンタンジイソシアネート、リジ
ンジイソシアネート等の脂肪族ジイソシアネート、更に
は、イソホロンジイソシアネート、水素添加トリレンジ
イソシアネート、水素添加キシレンジイソシアネート、
水素添加ジフェニルメタンジイソシアネート、テトラメ
チルキシレンジイソシアネート等の脂環族ジイソシアネ
ートも使用できる。また、これらのイソシアネート基の
一部をビウレット、アロファネート、イソシアヌレー
ト、ウレトジオン、オキサゾリドン、アミド、イミド等
で変性したものも使用することができる。これらは、単
独又は二種以上の混合物として使用することができる。
【0026】本発明に用いられる水酸基含有ポリエーテ
ル(B2)は、プロピレンオキサイドユニットを5質量
%以上含有し、数平均分子量が100〜10,000で
あり、好ましくはプロピレンオキサイドユニットを30
〜100質量%含有し、数平均分子量が150〜5,0
00、特に好ましくはプロピレンオキサイドユニットを
50〜100質量%含有し、数平均分子量が200〜
3,000である。また、平均官能基数は1〜10のも
のが好ましく、特に2〜4が好ましい。
【0027】(B2)の数平均分子量が100より小さ
いと、得られる発泡体におけるウレタン基濃度が高くな
り、強度は発現するが低温時に固化のおそれがある。一
方、10,000より大きいと逆にウレタン基濃度が低
くなり、強度不足のため空隙充填用注入薬液組成物とし
ては好ましくはない。
【0028】(B2)のプロピレンオキサイドユニット
含有量が5質量%より低いと本発明の活性水素基含有化
合物との反応により得られる発泡体に親水性が付与さ
れ、土壌汚染の原因となりうる。前述の(B1)と(B
2)の反応により得られるイソシアネート基末端ウレタ
ンプレポリマー(B)の場合は、活性水素基含有化合物
(A)との反応において、親水性を付与されたイソシア
ネート基末端ウレタンプレポリマーや三級アミノ基含有
ポリオールを用いる場合とは異なり、その反応による粘
度上昇が穏やかであるため、流れ不良による充填不足、
空隙形成が生じることがない。
【0029】(B2)の平均官能基数が必要以上に大き
すぎる場合は、(B)の低粘度化が達成できない。
【0030】(B2)は、低分子の活性水素基含有化合
物を開始剤として用いてエチレンオキサイド、プロピレ
ンオキサイド、ブチレンオキサイド、グリシジルエーテ
ル、メチルグリシジルエーテル、スチレンオキサイド等
の環状エーテルモノマーの単独又は二種以上の混合物を
公知の方法により付加重合することによって得られる。
なお、本発明において(A)及び(B2)の平均官能基
数とは、開始剤の平均官能基数を意味し、また、プロピ
レンオキサイドユニットの含有量とは、付加させる環状
エーテルモノマー中のプロピレンオキサイドの含有量を
意味する。
【0031】開始剤に用いられるものとしては、低分子
モノオール類、低分子ポリオール類、低分子アミノアル
コール類、低分子モノアミン類、低分子ポリアミン類等
の他、フェノール、チオールが用いられる。
【0032】低分子モノオール類としては、メタノー
ル、エタノール、プロパノール、ブタノール、オクタノ
ール、ラウリルアルコール、エチレングリコールモノブ
チルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテ
ル等が挙げられる。
【0033】低分子ポリオール類としては、エチレング
リコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコ
ール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジ
オール、ジプロピレングリコール、1,2−ブタンジオ
ール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオー
ル、1,6−ヘキサンジオール、シクロヘキサン−1,
4−ジオール、シクロヘキサン−1,4−ジメタノー
ル、水素添加ビスフェノールA、グリセリン、トリメチ
ロールプロパン、ペンタエリスリトール、ソルビトー
ル、蔗糖、ジグリセリン等が挙げられる。
【0034】低分子アミノアルコール類としては、モノ
エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノー
ルアミン、N−メチルエタノールアミン、N−メチルジ
エタノールアミン、N−エチルエタノールアミン、N−
n−ブチルエタノールアミン、N−n−ブチルジエタノ
ールアミン、N−(β−アミノエチル)エタノールアミ
ン、N−(β−アミノエチル)イソプロパノールアミン
等が挙げられる。
【0035】低分子モノアミン類としては、エチルアミ
ン、プロピルアミン、ブチルアミン、ジエチルアミン、
ジブチルアミン、アニリン、N−メチルアニリン等が挙
げられる。
【0036】低分子ポリアミン類としては、テトラメチ
レンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、トリレンジア
ミン、4,4′−ジアミノジフェニルメタン、3,3′
−ジメチル−4,4′−ジアミノジシクロヘキシルメタ
ン、ジエチルトリアミン、ジブチルトリアミン、ジプロ
ピレントリアミン等が挙げられる。
【0037】本発明において、好ましい(B2)の開始
剤は、アミノ基を有しない化合物であり、具体的には上
述の低分子モノオール、低分子ポリオールから選択され
るものである。低分子アミノアルコール類、低分子モノ
アミン類、低分子ポリアミン類を開始剤に用いると、得
られるポリエーテルは三級アミノ基含有ポリオールとな
り、イソシアネート基との反応性が必要以上に大きくな
り、注入時における(A)と(B)との混合液の粘度が
大きくなりすぎるため好ましくない。
【0038】(B1)と(B2)を反応させる際の、イ
ソシアネート基と水酸基との当量比(イソシアネート基
/水酸基)は1.5〜500が好ましく、更には5〜4
00の範囲が好ましい。
【0039】このように、本発明におけるイソシアネー
ト基末端ウレタンプレポリマー(B)は、プロピレンオ
キサイドユニットとウレタン基を有するものである。こ
のため、活性水素基含有化合物(A)との相溶性が良好
であり、得られる発泡体が疎水性が強いため、地下水等
にしみ出る汚染物質の量が少なくなる。更に、イソシア
ネートにウレタン基を導入しているため、コンクリート
や岩盤に対する接着性が向上することも期待できる。
【0040】本発明では、活性水素基含有化合物(A)
とイソシアネート基末端ウレタンプレポリマー(B)と
の反応性を調整する目的で、触媒(C)を用いることが
好ましい。触媒(C)としては、具体的には、トリエチ
ルアミン、トリエチレンジアミン、N−メチルモルホリ
ン、N−メチルイミダゾール、ピリジン、N,N,
N′,N′−テトラメチルヘキサメチレンジアミン、ビ
ス(2−ジメチルアミノエチル)エーテル、α−ピコリ
ン、N,N,N′,N′−テトラメチルプロピレンジア
ミン、N,N,N′,N′−テトラキス(2−ヒドロキ
シプロピル)エチレンジアミン、N−メチルモルホリ
ン、1,2−ジメチルイミダゾール、1,5−ジアザ−
ビシクロ(4,3,0)ノネン−5、1,8−ジアザビ
シクロ(5,4,0)−ウンデセン−7(以下DBUと
略称する)、これらアミン系触媒のボラン塩、DBUフ
ェノール塩、DBUオクチル酸塩、DBU炭酸塩等の活
性水素基を含有しないアミン系触媒、トリエタノールア
ミン、N,N,N′−トリメチルアミノエチル−エタノ
ールアミン等活性水素を有するアミン系触媒、ジブチル
チンジラウレート、スタナスオクトエート等の錫系触
媒、ナフテン酸マグネシウム、ナフテン酸鉛、酢酸カリ
ウム、オクチル酸カリウム等のカルボキシレート類、ト
リエチルホスフィン、トリベンジルホスフィン等のトリ
アルキルホスフィン類、ナトリウムメトキシド等のアル
コキシド類、亜鉛系有機金属触媒等が挙げられる。触媒
(C)の添加量は、活性水素基含有化合物(A)に対し
て0.01〜5質量%が好ましく、特に0.05〜3質
量%が好ましい。また(C)は、あらかじめ(A)に配
合しておくことが好ましい。(B)に(C)を配合して
おくと、(B)の貯蔵安定性が低下しやすくなる。
【0041】本発明では、活性水素基含有化合物(A)
及び後述する発泡剤(E)に用いられる水と、イソシア
ネート基末端ウレタンプレポリマー(B)との混合性や
反応性を調整する目的で、界面活性剤(D)を添加する
ことが好ましい。界面活性剤(D)としては、公知の脂
肪酸塩、アルキルスルホン酸塩、アルキルベンゼンスル
ホン酸塩、アルキルアンモニウム塩、アルキルベンゼン
アンモニウム塩、アルキルアミノ酸等のイオン性界面活
性剤、エチレンオキサイドを50質量%以上含有するア
ルキレンオキサイドを開環付加させて得られるポリエー
テルや日本ユニカー製のL−5340、テー・ゴールド
シュミット製のB−8451、B−8407等の各種の
シロキサンポリアルキレンオキサイドブロック共重合体
等のシリコーン系界面活性剤等のノニオン性界面活性剤
が挙げられる。界面活性剤(E)は、(A)及び/又は
(B)に添加することができる。(E)の添加量は、
(A)に対して0.05〜5質量%が好ましい。
【0042】本発明では、充填後の混合薬液が空隙を十
分に充填させるため、発泡剤(E)を用いることが好ま
しい。この発泡剤(E)としては、水、炭化水素、ハイ
ドロフルオロカーボンから選択されるものであり、特に
水単独が好ましい。なお、必要に応じて、通常ウレタン
発泡に用いられる公知の発泡剤を併用使用してもよい。
発泡剤(E)の添加量は、水の場合は、活性水素基含有
化合物(A)に対して1〜20質量%であり、水以外の
発泡剤、すなわちペンタン、ヘキサン等の炭化水素や、
HFC−245fa、HFC−365mfc、HFC−
134a等のハイドロフルオロカーボンの場合は、
(A)に対して、0〜40質量%である。
【0043】本発明では、薬液が密閉空間で使用され、
また、熱源が近くにある状況で使用されることが多いの
で、難燃剤(F)を使用することが好ましい。難燃剤
(F)としては、ハロゲン系化合物、リン酸エステル系
化合物、リン系化合物、窒素化合物、ホウ素系化合物、
硫黄系化合物等が挙げられる。これらは、単独もしくは
併用して使用できる。前記難燃剤用ハロゲン系化合物と
しては、ヘキサブロモシクロドデカン、1,1,2,2
−テトラブロモエタン、1,2,3,4−テトラブロモ
エタン、1,4,5,6−テトラブロモ無水フタル酸、
テトラブロモビスフェノールA等が挙げられる。リン酸
エステル系化合物としては、トリメチルホスフェート、
トリエチルホスフェート、トリブチルホスフェート、ト
リ−2−エチルヘキシルホスフェート、トリブトキシエ
チルホスフェート、トリクレジルホスフェート、トリキ
シレニルホスフェート、クレジルジフェニルホスフェー
ト、キシレニルジフェニルホスフェート、2−エチルヘ
キシルジフェニルホスフェート等のノンハロゲン燐酸エ
ステル類、トリス(β−クロロエチル)ホスフェート、
トリス(β−クロロプロピル)ホスフェート、トリス
(2,3−ジブロモプロピル)ホスフェート、トリス
(2,3−ジクロロプロピル)ホスフェート、トリス
(1,3−ジクロソプロピル)ホスフェート、トリス
(2−クロロエチル)ホスフェート、トリス(2,4,
6−トリブロモフェニル)ホスフェート、ビス(β−ク
ロロエチル)ビニルホスホン酸エステル、トリアリルホ
スフェート等の含ハロゲン縮合燐酸エステル類が挙げら
れる。リン系化合物としては、オルソリン酸、リン酸ア
ンモニウム、ポリリン酸アンモニウム、リン酸尿素、リ
ン酸グアニル尿素、ポリホスホリルアミド、リン酸メラ
ミン、ポリホスホリルアミドアンモニウム、ホスホリル
トリアニライド、ホスホニトリル、トリス(2−カルバ
モイルエチル)ホスフィン、トリス(2−カルバモイル
エチル)ホスフィンオキシド、ホスホリルアミド、ホス
フィンアミド、ビニルホスホン酸等が挙げられる。窒素
系化合物としては、トリメチロールメラミン、及びN−
メチロールアクリルアミド等が挙げられる。ホウ素系化
合物としては、ホウ酸、リン酸ホウ素、ホウ酸アンモニ
ウム等が挙げられる。硫黄系化合物としては、チオ尿
素、硫酸アンモニウム、スルファミン酸アンモニウム等
が挙げられる。その他の難燃剤用化合物としては、三酸
化アンチモン、四酸化アンチモン、五酸化アンチモン、
アンチモン酸ソーダ、三塩化アンチモン、塩化亜鉛、塩
化スズ、二酸化錫、水酸化アルミニウム、水酸化マグネ
シウム等の無機化合物が挙げられる。なお、臭素系難燃
剤を用いた場合、アンチモン化合物、例えば、三酸化ア
ンチモン、四酸化アンチモン、五酸化アンチモン、アン
チモン酸ソーダ等を難燃助剤として用いると難燃効果が
向上する。本発明においては、常温液状であり、比重も
大きくないリン酸エステル系難燃剤が好ましい。難燃剤
(F)の添加量は、(B)に対して1〜30質量%が好
ましい。
【0044】本発明においては、上記の触媒(C)、界
面活性剤(D)、発泡剤(E)、難燃剤(F)以外に必
要に応じて、セメント、高炉スラグ、石こう、炭酸カル
シウム、粘土、生石灰、消石灰、ベントナイト等の無機
充填剤、希釈剤、カップリング剤、更には分散剤、増粘
剤、酸化防止剤、耐熱性付与剤、老化防止剤、レベリン
グ剤等の各種添加剤を添加することもできるが、あくま
でも土壌汚染をおこさないものに限定すべきである。
【0045】例えば希釈剤としては、活性水素基含有化
合物(A)及び/又はイソシアネート基末端ウレタンプ
レポリマー(B)との相溶性、減粘性に優れ、更に貯蔵
安定性に優れることが必要で、低分子量二塩基酸のジエ
ステル類、モノ又は多価アルコール類の酢酸エステル
類、アルキレンカーボネート類、エーテル類、環状エス
テル類、酸無水物、各種のアクリル酸エステル、メタク
リル酸エステル等の反応性希釈剤、更には酢酸エチル、
トルエン、キシレン、テトラヒドロフラン、1,1,1
−トリクロロエタン、塩化メチレン、トリクロロフルオ
ロメタン等の有機溶剤が挙げられる。なお本発明におい
ては、これらの希釈剤は揮発性を有するため、反応の際
又は反応後はその一部又は全部が放出されるので、災害
予防や環境破壊の観点から使用しないほうが好ましい。
【0046】次に、本発明の空隙充填工法について述べ
る。触媒(C)、界面活性剤(D)、発泡剤(E)を用
いる場合は、各々の所定量をあらかじめ活性水素基含有
化合物(A)に添加、配合しておくのが好ましい。ま
た、難燃剤(F)を用いる場合はあらかじめイソシアネ
ート基末端ウレタンプレポリマー(B)に添加、配合し
ておくのが好ましい。活性水素基含有化合物(A)、及
び必要に応じて触媒(C)、界面活性剤(D)、発泡剤
(E)を配合したA液、イソシアネート基末端ウレタン
プレポリマー(B)及び必要に応じて難燃剤(F)から
なるB液とを、別々の原料タンクに入れる。A液とB液
の送液は、それぞれ流量、圧力等をコントロールしうる
比例配合式ポンプ(送液ポンプ)を用いて行われる。な
おA液とB液の配合比は各々の送液ポンプの流量を変え
ることにより、任意の配合比にすることが可能である。
液の混合は、混合ヘッドを設けたり、又は送液を単に合
流させることで可能である。混合液の注入は、ギアポン
プ、スクリューポンプ、プランジャーポンプ、エアポン
プ等を用いて、注入孔に設置した逆止弁等を内装した有
孔のロックボルト、注入ロッド、注入パイプ、注入ノズ
ル、注入ホース等を通して行うことができる。注入孔
は、コンクリート面に設けてもよいし、場合によっては
地山の外側からも設けることができる。このようにして
空隙内部に注入された混合液は、発泡・硬化して空隙を
充填することになる。また、場合によっては、A液とB
液をそれぞれ別の注入孔から注入し、空隙内部でA液と
B液を衝突混合させ、発泡・硬化させる方法も可能であ
る。注入圧力は0.05〜5MPa(ゲージ圧)が好ま
しい。空隙内部に注入された薬液の発泡・硬化は注入直
後から始まり、数時間程度で完全硬化する。また、本発
明の工法に用いられる装置は、原料タンク、注入ポン
プ、注入ノズル、注入ホース、圧力計、流量計、注入ポ
ンプ等、施工に必要な原料及び機械・機器の全てを移動
式の運搬車に積載したまま施工が可能である。更に積載
車の大きさは4ton平ボディで十分である。従って本
発明の工法は、機動性が発揮でき何時でも対応できるよ
うにコンパクトな設備で大量の急速施工が可能となり、
作業も単一化されているので特殊な技能作業員も必要な
い。このため、例えばトンネル補修工事に用いる場合、
短時間で複数箇所の施工が可能であり、また地山の応力
が緩和され、崩落等を防止したり、ひび割れの発生や成
長を押さえることができる等の効果が施工後短期間で発
揮される。
【0047】このときの活性水素基含有化合物(A)と
イソシアネート基末端ウレタンプレポリマー(B)との
配合比は、質量比で(A)/(B)=0.5〜2.0の
範囲が好ましい。
【0048】
【実施例】以下、本発明を実施例により詳細に説明する
が、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
特に断りのない限り、実施例及び比較例中の「%」は
「質量%」を示す。
【0049】〔A液の調製〕 調製例1〜7 表1にA液の原料仕込み量を示す。
【0050】
【表1】
【0051】 〔A液原料〕 OH−1 :ポリエーテルポリオール 三洋化成工業製 サンニックスAP−470 数平均分子量=470 平均官能基数=3 プロピレンオキサイドユニット=100% OH−2 :ポリエーテルポリオール 三洋化成工業製 サンニックスHS−211 数平均分子量=590 平均官能基数=4 プロピレンオキサイドユニット=100% OH−3 :ポリエーテルポリオール 旭電化工業製 CM−211 数平均分子量=2,100 平均官能基数=2 プロピレンオキサイドユニット=90% (エチレンオキサイドユニット=10%) TMHDA :N,N,N′,N′−テトラメチルヘキサメチレンジアミン B−8404:シリコーン系界面活性剤 テー・ゴールドシュミット製
【0052】〔B液の製造〕 合成例1〜9 攪拌機、温度計、窒素シール管及び冷却器のついた反応
器に、表2に示すポリイソシアネートとポリオールと
を、80℃で3時間反応させて、イソシアネート基末端
ウレタンプレポリマーB−1〜9を得た。なお、難燃剤
を用いる場合は反応終了後、添加した。それらの原料の
種類、使用量、分析値を表2に示す。なお、B−9は、
希釈剤なしでは粘度が高いため、更にプロピレンカーボ
ネートで希釈した。また、これらのイソシアネート基末
端ウレタンプレポリマーの低温安定性を下記の条件にて
測定した。その結果も表2に示す。
【0053】 〔ポリイソシアネート合成用原料〕 MDI−1:ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI) NCO含量=33.6% 2,2′−MDIと2,4′−MDIの総含有量=50% 4,4′−MDIの含有量=50% MDI−2:MDI NCO含量=33.6% 2,2′−MDI+2,4′−MDI=28% 4,4′−MDI=72% MDI−3:MDI NCO含量=33.6% 2,2′−MDI+2,4′−MDI=0% 4,4′−MDI=100% MDI−4:MDI NCO含量=33.6% 2,2′−MDI+2,4′−MDI=100% 4,4′−MDI=0% PMDI−1:ポリメリックMDI NCO含量=31.3% 2,2′−MDIと2,4′−MDIの総含有量=5% 4,4′−MDIの含有量=45% 多核体の総含有量=50% PMDI−2:ポリメリックMDI NCO含量=31.3% 2,2′−MDI+2,4′−MDI=6% 4,4′−MDI=30% 多核体の総含有量=64% PMDI−3:ポリメリックMDI NCO含量=31.1% 2,2′−MDI+2,4′−MDI=15% 4,4′−MDI=15% 多核体の総含有量=70% PMDI−4:ポリメリックMDI NCO含量=31.1% 2,2′−MDI+2,4′MDI=0% 4,4′−MDI=42% 多核体の総含有量=58% OH−4 :ポリエーテルポリオール 三洋化成工業製 サンニックスG−250 数平均分子量=250 平均官能基数=3 プロピレンオキサイドユニット=100% OH−5 :ポリエーテルポリオール 三洋化成工業製 サンニックスPP−200 数平均分子量=200 平均官能基数=2 プロピレンオキサイドユニット=100% OH−6 :ポリエーテルポリオール 武田薬品工業製 MF−16 数平均分子量=2,400 平均官能基数=3 プロピレンオキサイドユニット=80% (エチレンオキサイドユニット=20%) OH−7 :ポリエーテルポリオール 三洋化成工業製 サンニックスFA−702 数平均分子量=6,000 平均官能基数=4 プロピレンオキサイドユニット=100% OH−8 :ポリエーテルポリオール 三洋化成工業製 PEG−200 数平均分子量=200 平均官能基数=2 プロピレンオキサイドユニット=0% (エチレンオキサイドユニット=100%) OH−9 :ポリエーテルポリオール 三洋化成工業製 PEG−1540 数平均分子量=1,500 平均官能基数=2 プロピレンオキサイドユニット=0% (エチレンオキサイドユニット=100%) OH−10:ポリエーテルポリオール 日本油脂製 PEG−4000 数平均分子量=4,000 平均官能基数=2 プロピレンオキサイドユニット=0% (エチレンオキサイドユニット=100%)
【0054】〔低温安定性試験〕B−1〜9を−10℃
の条件下で一ヶ月間放置してから、その外観をチェック
した。結晶の発生していない場合を「良好」と判定し、
結晶が発生している場合は保温、加熱溶解が必要である
と考え、「不良」と判定した。
【0055】
【表2】
【0056】〔発泡試験、物性試験〕 実施例1〜5、比較例1〜4 表1に示すA−1〜7と表2に示すB−1〜9を表3、
4に示す組み合わせ、比率で配合し、600rpm/1
0秒間(20℃)の条件で混合攪拌した。得られた発泡
体は、以下の方法にて、外観、発泡倍率、一軸圧縮強度
及び耐水性を測定した。その結果を表3、4に示す。
【0057】
【表3】
【0058】
【表4】
【0059】[発泡体の試験方法] (1)発泡体の外観 得られた発泡体をナイフで切断し、その切断面の状況を
観察した。断面が不均一状態であるものを「不良」と判
定し、均一状態であるものを「良好」と判定した。 (2)発泡倍率 以下の式により発泡倍率を算出した。なお、液温は25
±1℃、室温は25±5℃であった。 発泡倍率=発泡後の発泡体の容積(cm3)/発泡前の
配合液の容積(cm3) (3)一軸圧縮強度 JSF T511(土壌工学会基準の土の一軸圧縮試験
方法)に準じて測定した。測定温度は10℃、20℃、
40℃にて行った。
【0060】〔水汚染性試験〕 実施例6〜10、比較例5〜8 表5に示す組み合わせで、A液、B液とをそれぞれ50
gずつ配合し、その直後の流動状態の液体をあらかじめ
300cm3 の水を入れたポリカップに素早く入れて、
水中での発泡状態を観察する。その際に、ポリカップの
水が透明であるものを「良好」と判定し、白濁したもの
を「不良」と判定した。結果を表5に示す。
【0061】
【表5】
【0062】表3〜5より、比較例のタイプによっては
実施例と遜色のない項目もあるが、総じて比較例はポリ
イソシアネートの低温安定性が悪く、また、発泡体の水
汚染性も悪いため環護面でも好ましくないと判断でき
る。
【0063】〔トンネルの空隙充填工事〕 実施例11 図1に示すように、既設トンネルの覆工コンクリートの
アーチ天端付近の背面に空隙が生じた。この空隙部3
に、実施例2に用いた注入薬液組成物を注入する工事を
行った。図2に示すように、覆工コンクリート2に、そ
の表面と空隙部3を連通する注入孔5を穿設した。図3
に示すように、この注入孔5に注入ノズル6を挿通し
た。次にA−2を30kg原料タンクAへ、B−2を3
0kg原料タンクBへ入れた。原料タンクA及び原料タ
ンクBには送液ポンプを設置した。各タンクから送液さ
れた液は、ミキシングヘッド内で混合され、ギアポンプ
にて注入ノズル6を通して、空隙部3に混合した薬液を
注入した。薬液の質量混合比は、A液/B液=100/
110とした。注入圧力は0.2MPaとした。注入し
た薬液は、図3に示すように、上記空隙充填用組成物が
発泡硬化して発泡体(発泡ウレタン)7となり、最終的
には図4に示すように、この発泡体(発泡ウレタン)7
により空隙部3がほぼ完全に充填された。
【0064】この工事により、空隙部3が発泡体(発泡
ウレタン)7により充填されるため、地山2の応力緩和
による崩落や、突き上げ力を抑えてひび割れ等の発生を
防止等の効果が見られた。また、地下水の汚染は確認さ
れなかった。
【0065】〔地山の空隙充填工事〕 実施例12 図5に示すように、地山2の内部に空隙3が発生した。
この空隙部3に、実施例1に用いた注入薬液組成物を注
入する工事を行った。図6に示すように、地山2に、そ
の表面と空隙部3を連通する長孔8を穿設し、この長孔
8に注入パイプ9を挿通した。次にA−1を30kg原
料タンクAへ、B−1を30kg原料タンクBへ入れ
た。原料タンクA及び原料タンクBには送液ポンプを設
置した。各タンクから送液された液は、先端部分でエア
ホースを取り込んで混合を行い、最後に注入パイプ9
で、空隙部3に注入した。薬液の質量混合比は、A液/
B液=100/110とした。注入圧力は3MPaとし
た。注入後、注入パイプ9を引き抜き、長孔8を埋め戻
した。注入した薬液は、図6に示すように、上記空隙充
填用組成物が発泡硬化して発泡体(発泡ウレタン)7と
なり、最終的には図7に示すように、この発泡体(発泡
ウレタン)7により空隙部3がほぼ完全に充填された。
【0066】この工事により、空隙部3が発泡体(発泡
ウレタン)7により充填されるため、陥没防止等の効果
が見られた。また、地下水の汚染は確認されなかった。
【0067】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明の空隙充填用
注入薬液組成物は、充填作業時の環境負荷が小さく、得
られる発泡体も土壌汚染の程度を軽減でき、作業性に優
れ、貯蔵安定性が良好であった。また、本発明の空隙充
填工法は、トンネル、地下構造物、高層ビルの基礎構造
等におけるコンクリート構造物と周囲の岩盤ないし地盤
との間や、岩盤ないし地盤の内部に発生した空隙を埋め
るのに適した工法であり、特に既設トンネルの補修に最
適なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の空隙充填用薬液組成物を用いた空隙充
填工法の一例を示す断面図である。
【図2】本発明の空隙充填用薬液組成物を用いた空隙充
填工法の一例を示す断面図である。
【図3】本発明の空隙充填用薬液組成物を用いた空隙充
填工法の一例を示す断面図である。
【図4】本発明の空隙充填用薬液組成物を用いた空隙充
填工法の一例を示す断面図である。
【図5】本発明の空隙充填用薬液組成物を用いた空隙充
填工法の一例を示す断面図である。
【図6】本発明の空隙充填用薬液組成物を用いた空隙充
填工法の一例を示す断面図である。
【図7】本発明の空隙充填用薬液組成物を用いた空隙充
填工法の一例を示す断面図である。
【符号の説明】
1:トンネル 2:地山 3:空隙部 4:覆工コンクリート 5:注入孔 6:注入ノズル 7:発泡体(発泡ウレタン) 8:長孔 9:注入パイプ
フロントページの続き Fターム(参考) 2D055 JA00 LA02 4H026 CB08 CC06 4J002 CH022 CK031 CK041 CK051 CP182 DD047 DE047 DE127 DG047 DH007 DH057 DK007 EB047 EB097 ED077 EL147 EN116 EN136 EP017 EU187 EV127 EV256 EV267 EW017 EW047 EW117 EW157 FD010 FD137 FD312 FD316 GJ02 GL00 4J034 BA05 CA02 CA13 CB03 CB08 DA01 DB01 DB03 DB07 DF01 DF02 DF12 DF16 DF20 DF22 DG01 DG03 DG04 DG05 DG06 DG09 DG14 DG23 DH01 DH06 DJ01 DJ08 DP18 DQ16 DQ18 GA06 GA33 HA01 HA06 HA07 HA14 HB06 HB08 HB09 HB12 HC03 HC12 HC17 HC22 HC34 HC35 HC46 HC52 HC61 HC63 HC64 HC67 HC71 HC73 JA42 KB04 KC02 KC07 KC08 KC17 KC18 KD02 KD04 KD12 KD17 KE02 MA01 MA03 MA11 MA12 MA14 MA15 MA16 MA24 NA02 NA03 NA06 QA05 QB13 QC01 QC05 RA08 RA10

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 活性水素基含有化合物(A)とイソシア
    ネート基末端ウレタンプレポリマー(B)からなる空隙
    充填用注入薬液組成物において、(B)が二核体を20
    〜70質量%含有するジフェニルメタンジイソシアネー
    ト系多核縮合体(B1)とプロピレンオキサイドユニッ
    トを5質量%以上含有する数平均分子量100〜10,
    000の水酸基含有ポリエーテル(B2)との反応から
    得られるものであり、かつ、(B1)中の二核体が2,
    2′−ジフェニルメタンジイソシアネートと2,4′−
    ジフェニルメタンジイソシアネートを合計で5〜60質
    量%含有することを特徴とする、前記注入薬液組成物。
  2. 【請求項2】 更に触媒(C)からなることを特徴とす
    る、請求項1に記載の空隙充填用注入薬液組成物。
  3. 【請求項3】 更に界面活性剤(D)からなることを特
    徴とする、請求項1又は2に記載の空隙充填用注入薬液
    組成物。
  4. 【請求項4】 更に発泡剤(E)からなることを特徴と
    する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の空隙充填用
    注入薬液組成物。
  5. 【請求項5】 更に難燃剤(F)からなることを特徴と
    する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の空隙充填用
    注入薬液組成物。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項に記載の注
    入薬液組成物を空隙に注入して固結させることを特徴と
    する、空隙充填工法。
JP2001031177A 2001-02-07 2001-02-07 空隙充填用注入薬液組成物、及びそれを用いた空隙充填工法 Pending JP2002226856A (ja)

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