JP2002225004A - 木材又は木製品の湿熱処理による滅菌乾燥方法 - Google Patents

木材又は木製品の湿熱処理による滅菌乾燥方法

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JP2002225004A JP2001030147A JP2001030147A JP2002225004A JP 2002225004 A JP2002225004 A JP 2002225004A JP 2001030147 A JP2001030147 A JP 2001030147A JP 2001030147 A JP2001030147 A JP 2001030147A JP 2002225004 A JP2002225004 A JP 2002225004A
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Yasunori Yoshida
康則 吉田
Ichiro Oshiki
市郎 押木
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Taiheiyo Cement Corp
Taiheiyo Materials Corp
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Taiheiyo Cement Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 木材又は木製品を大量にしかも短時間で確
実に消毒・乾燥することを可能とした木材又は木製品の
湿熱処理による滅菌乾燥方法を提供する。 【解決手段】 木材又は木製品を、湿熱処理装置内に導
入し、高圧蒸気を湿熱処理装置内に供給することによっ
て1.2〜5気圧に昇圧し、飽和蒸気雰囲気で木材又は
木製品を湿熱処理し、しかる後に真空減圧処理すること
を含むこととした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、木材又は木製品の
湿熱処理による滅菌乾燥方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、木材又は木製品、例えば建築用材
等に関しては、病害虫、有害微生物等が伝染することを
防ぐために、消毒を行うことが必要であった。このよう
な消毒の方法として、臭化メチル等の薬剤による薫蒸処
理、又は常圧における所定温度・所定時間の乾熱処理も
しくは湿熱処理を行うこと等が試みられていた。
【0003】しかし、臭化メチル等の薬剤による薫蒸処
理は、環境保全の観点から問題があった。また、従来の
乾熱処理又は湿熱処理では、材の厚さが30mm程度の
ものでも3〜6時間を要し、材の厚さによっては数十時
間といった長時間を要することがあり、しかも十分な処
理効果を望めないおそれがあった。ちなみに、建築用材
では、現行のJASSの規定では、80℃で2日間を要する
とされている。
【0004】さらに、建築用材、特に建築用高規格材で
は、近年、木材の耐久性を維持するために、含水率を2
0%以下にすることが要望されるに至っている。これ
は、寄生虫・シロアリ等の蔓延を防ぎ、高含水率による
腐敗劣化等を未然に防ぐためである。しかし、このよう
な含水率を達成するためには、40日間に及ぶ天日乾燥
を含む乾燥処理が必要であり、その負担の大きさから実
質上市場の要請には応えきれない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事情に
対してなされたものであり、木材又は木製品を大量にし
かも短時間で確実に消毒・乾燥することを可能とした木
材又は木製品の湿熱処理による滅菌乾燥方法を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る木材又は木製品の湿熱処理による滅菌
乾燥方法は、木材又は木製品を、湿熱処理装置内に導入
し、高圧蒸気を湿熱処理装置内に供給することによって
1.2〜5気圧に昇圧し、飽和蒸気雰囲気で木材又は木
製品を湿熱処理し、しかる後に真空減圧処理することを
含むこととした。この湿熱処理は、オートクレーブ装置
で行うことが好ましい。このような湿熱処理装置として
は、コンクリート二次製品であるコンクリートパイル又
はALCパネルをオートクレーブ養生するためのオート
クレーブ装置を好ましいものとして挙げることができる
が、これらに限定されるものではない。
【0007】本発明に係る木材又は木製品の湿熱処理に
よる滅菌乾燥方法では、その対象は、木材又は木製品で
ある。「木材」とは、木製品の原材を含み、かつ角材等
を含む概念であり、例えば、建築用高規格材等の建築用
材、輸出用梱包に使用される木材の他、輸出用木材その
ものも含む。本発明は、消毒に加えて乾燥処理が必須の
建築用高規格材に特に好適である。また、本明細書中、
「木製品」とは、木製梱包材を初め椅子、机等の家具類
も含む概念である。また、「木製梱包材」とは、例えば
木箱、パレット、木枠、支柱等をいう。
【0008】本発明に係る木材又は木製品の湿熱処理に
よる滅菌乾燥方法を実施することにより、木材又は木製
品が消毒される。「消毒」の概念には、病害虫の駆除、
有害菌などの有害微生物の滅菌又は殺菌処理が含まれ
る。消毒の対象となる病害虫としては、マツノザイセン
チュウ、エゾマツオオキクイムシ、オオキクイムシ、オ
オバキクイムシ、カラマツヤツバキクイムシ、マツノマ
ダラカミキリ、ツヤハダゴマダラカミキリ、ヤツバキク
イムシ、ヒゲナガカミキリ属、キバチ、アメリカシロヒ
トリ等を挙げることができる。有害菌としては、クリ胴
枯病菌等を挙げることができる。
【0009】本発明に係る木材又は木製品の湿熱処理に
よる滅菌方法で、木材又は木製品を処理する際、最低
1.2気圧が必要である。この気圧に達しないと、短時
間で木材又は木製品の温度を上昇させることができない
からである。5気圧を超えると、処理雰囲気が150℃
を超えてしまい、処理される木材又は木製品が炭化、ク
ラック等のおそれがあり好ましくない。
【0010】本発明に係る木材又は木製品の湿熱処理に
よる滅菌乾燥方法では、高圧蒸気を湿熱処理装置内に供
給することによって1.2〜5気圧に昇圧し、木材又は
木製品の芯部温度を該木材又は木製品が炭化しない範囲
であって、少なくとも目標温度以上で、少なくとも目標
時間以上保持する。ここで、目標温度、目標時間は、消
毒対象となる病害虫、微生物に応じて要求される仕様に
対応して定まる温度である。本発明に係る木材又は木製
品の湿熱処理による滅菌乾燥方法では、高圧蒸気を湿熱
処理装置内に供給することによって1.2〜5気圧に昇
圧するので、このような目標温度に迅速に到達する。本
発明に係る木材又は木製品の湿熱処理による滅菌乾燥方
法では、例えば、マツノザイセンチュウを主たる消毒対
象とする場合、芯部温度を56℃以上で30分間以上保
つことが必要である。そこで、目標温度を56℃、目標
時間を30分と設定することが好適である。なお、「芯
部温度」は、熱電対等によって測定される。ここで、後
に説明するように、湿熱処理を繰り返す場合、2回目以
降の湿熱処理では、目標とする気圧に昇圧すれば、目標
時間は特に設定する必要はない。
【0011】本発明に係る木材又は木製品の湿熱処理に
よる滅菌乾燥方法では、湿熱処理に続く真空減圧処理に
よって、木材又は木製品の乾燥を行う。また、真空減圧
処理の後、再度の湿熱処理と引き続き真空減圧処理をさ
らに1回以上繰り返すことが好ましい。好適には、3回
から8回繰り返すことが好ましく、木種、充填率等によ
り適宜回数を設定することが好ましい。通常4回繰り返
すことが最も好適である。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に添付図面に示した実施の形
態を参照しながら、本発明に係る木材又は木製品の湿熱
処理による滅菌乾燥方法を説明する。図1は、本発明に
係る木材又は木製品の湿熱処理による滅菌乾燥方法を実
施するための湿熱処理装置の一実施の形態について主要
な構成要素を示す概念図である。この実施の形態で用い
る装置は、コンクリート二次製品であるコンクリートパ
イル又はALCパネルをオートクレーブ養生するための
オートクレーブ装置を用いた湿熱処理装置である。この
ようなオートクレーブ装置に用いられるオートクレーブ
缶は、容量が大きく、内部の雰囲気が均一に保たれるの
で本発明の目的に適う。まず、この湿熱処理装置につい
て説明する。
【0013】この湿熱処理装置は、木材又は木製品とし
て建築用高規格材を湿熱処理することを目的としてい
る。まず、建築用高規格材を直接処理するための本体部
分としてオートクレーブ缶1を備える。このオートクレ
ーブ缶1には、温度検出手段2及び圧力検出手段3が設
けられている。また、オートクレーブ缶1には、給排気
装置4及び高圧蒸気注入装置5が接続されている。給排
気装置4の排気機能をつかさどる機器としては、通常真
空ポンプを用いる。
【0014】上記温度検出手段2及び圧力検出手段3
は、当業者にとって公知の温度センサー、圧力センサー
等の必要な要素を含み、これらの手段からの検出信号
は、中央制御装置6に伝達される。また、該中央制御装
置6は、給排気装置4及び高圧蒸気注入装置5を制御し
て、オートクレーブ缶1内の温度、圧力をコントロール
する。なお、温度検出手段2は、オートクレーブ缶1内
の温度と、建築用高規格材の芯部温度の各々を検出す
る。芯部温度を検出する手段としては、熱電対を用いた
温度検出装置が好適である。
【0015】オートクレーブ缶1内には、オートクレー
ブ用台車7によって、建築用高規格材を導入することが
できるようになっている。オートクレーブ缶1は、長手
方向の前端に図示しない入口ドアを備えており、後端に
出口ドアを備えている。台車7は、入口ドア入り、出口
ドアから出て行くことができるようになっている。ま
た、入口ドア及び出口ドアは、図示しない油圧装置によ
って自動的に開閉できるように構成されている。そし
て、これらのドアが閉成されているときは、オートクレ
ーブ缶1内が気密状態に保たれる。
【0016】オートクレーブ缶1は、高圧で耐えられる
ように一般的に鋼製である。建築用高規格材を大量に処
理する場合には、大容量のオートクレーブ装置が必要で
ある。コンクリートパイル又はALCパネルのオートク
レーブ処理用のオートクレーブ缶1は、通常直径2.5
〜4.0m、長さ20〜60mであり、容量的に、本発
明の湿熱処理に好適であり、建築用高規格材を大量に処
理できる。
【0017】上記給排気装置4は、図示しない給気弁、
排気弁、空気抜き弁を含み、これらの開閉を行うことに
よって、オートクレーブ缶1内の圧力を所定のものとす
る。また、高圧蒸気注入装置5は、図示しないボイラか
らの高圧蒸気をオートクレーブ缶1内に導入する。
【0018】次に、上記構成の湿熱処理装置を用いた、
湿熱処理による滅菌方法の一実施の形態について説明す
る。まず、オートクレーブ用台車7に建築用高規格材を
積み込み、オートクレーブ缶1に搬入する。
【0019】台車7に積み込まれた建築用高規格材は、
オートクレーブ缶1に導入される。そして、中央制御装
置6に設定した圧力条件、温度条件等に応じて、建築用
高規格材の湿熱処理を開始する。湿熱処理は、中央制御
装置6に初期設定を行うことにより、通常自動運転によ
って実施することができる。
【0020】次いで、高圧蒸気注入装置5が働いて、オ
ートクレーブ缶1内に高圧蒸気が注入される。これによ
って、オートクレーブ缶1内の温度及び圧力が上昇す
る。
【0021】本実施の形態に係る湿熱処理による滅菌方
法では、オートクレーブ缶1内の雰囲気を1.2気圧か
ら5気圧、好ましくは2気圧から3気圧の範囲に保持
し、飽和蒸気雰囲気で建築用高規格材を処理する。本実
施の形態では、高圧蒸気を導入しながらオートクレーブ
缶1内の雰囲気を昇圧させ、1.2気圧から5気圧、好
ましくは2気圧から3気圧の飽和蒸気雰囲気とする。こ
の飽和蒸気雰囲気で、木製パレットの芯部温度を監視す
る。建築用高規格材が針葉樹製で、消毒の主たる対象が
マツノザイセンチュウの場合、芯部の目標温度を56℃
とし、目標時間を30分とする。1.2気圧から5気
圧、好ましくは2気圧から3気圧に昇圧することによっ
て、速やかにかつ確実に芯部温度を上昇させることがで
きる。したがって、確実に消毒が行われると共に、全体
の処理時間も短時間で済む。
【0022】本実施の形態では、少なくとも目標時間以
上建築用高規格材の芯部温度が維持されるように、オー
トクレーブ缶1内の気圧を制御する。目標温度を少なく
とも目標時間維持した後、給排気装置4を制御する。典
型的には、オートクレーブ缶1内で、木材又は木製品を
蒸気を供給することによって、120℃に昇温する。こ
れには、通常約40分を要する。そして、120℃の状
態で蒸気の供給を止める。この状態で木材中心温度が5
6℃となる。ここで、30分以上放置する。木材中心温
度は、80℃まで上昇するので、30分経過すれば、消
毒の目的は達成される。
【0023】そして、このような湿熱処理に続いて乾燥
処理を行う。乾燥処理は、オートクレーブ缶1内を真空
減圧することによる真空減圧処理で実施する。典型的に
は、真空減圧処理は、30分以上、好適には30分行
う。真空減圧処理は、オートクレーブ缶1の内部を−
0.4kgf/cm2〜−0.8kgf/cm2に減圧す
ることによって行う。なお、ここで−0.4kgf/c
2〜−0.8kgf/cm2に減圧するとは、真空減圧
するための給排気装置4の操作設定をこの範囲の圧力に
設定し、給排気装置4を稼動することをいう。例えば、
−0.8kgf/cm2に給排気装置4の真空ポンプを
設定して稼動させると、この設定圧力に達するまで真空
ポンプが働く。−0.8kgf/cm2に達すると、真
空ポンプが運転を止める。この立ち上がりの時間を含め
て真空減圧処理の時間が設定される。なお、−0.8k
gf/cm2の状態が保持されているかどうかは、常時
モニターされ、真空度を保持するために真空ポンプを適
宜再稼動させる。
【0024】好適には、真空減圧処理の後、再度の湿熱
処理(約20分)と引き続く真空減圧処理(30分)を
さらに1回以上繰り返すことが好ましい。好適には、3
回から8回繰り返すことが好ましく、さらには、4回繰
り返すことが最も好適である。なお、4回の再度の繰り
返し処理で310分、8回の繰り返しで550分を要す
るが、いずれにしても従来より大幅な時間の短縮を図る
ことができる。再度の湿熱処理の際には、上記のように
120℃に昇温させた後の放置時間(30分)、すなわ
ち目標時間は、不要である。既に消毒済みだからであ
る。このように、再度の湿熱処理と引き続く真空減圧処
理をさらに1回以上繰り返すことにより、被処理品にそ
りや炭化等の製品劣化を生じることなく良好な乾燥処理
を行うことができる。以上のような乾燥処理によって、
建築用高規格材の含水率を20%以下とできる。この含
水率において、病害虫、有害微生物の棲息を防ぐことが
できる。
【0025】ここで、上記のように昇圧させ、また真空
減圧処理といった一連の操作の後、出口ドアを開くま
で、内部雰囲気を、温度検出手段2及び圧力検出手段3
で中央制御装置6が監視し、給排気装置4及び高圧蒸気
注入装置5を制御して、オートクレーブ缶1内の温度、
圧力を上述したように適正にコントロールする。
【0026】一連の処理が終わった建築用高規格材は、
オートクレーブ缶1から図示しない徐冷室に移送する。
徐冷室で、自己の保有顕熱によっても、建築用高規格材
から水蒸気が自然排出する。
【0027】本実施の形態で採用した湿熱処理装置で
は、容量の大きいオートクレーブ缶を用いたコンクリー
ト二次製品用のオートクレーブ装置を用いているので、
通常1ロット当たり150〜200m3の処理が可能で
ある。したがって、大量処理を行うことができ、しかも
上記したようにコンピュータ制御による自動化処理が可
能である。なお、本実施の形態では、処理対象を建築用
高規格材としたが、その他の木材又は木製品であって
も、図1について説明した実施の形態の方法を適用する
ことができる。また、目標温度、目標時間は、消毒の対
象となる病害虫、有害微生物に応じて適切に設定するこ
とができる。
【0028】
【実施例】実施例1 図1の湿熱処理装置を用いて、建築用高規格材を湿熱処
理によって消毒した。針葉樹製の建築用高規格材(12
0mm×120mm×4000mm)を総量170m3
をオートクレーブ缶内に設置し湿熱処理を行った。そし
て、高圧蒸気を注入することによって缶内を3気圧に4
0分で昇圧、120℃とした。一方、建築用高規格材の
芯部温度を熱電対を用いた温度検出装置によりモニター
したところ、高圧蒸気注入開始後40分で56℃に到達
した。56℃に到達後、高圧蒸気の注入を中止した。そ
の状態で30分経過させた。さらに、オートクレーブ缶
内を−0.8kgf/cm2で、真空減圧処理を行っ
た。真空減圧処理は、30分行った。この真空減圧処理
の後、再度の湿熱処理(約20分)と引き続く同様な真
空減圧処理をさらに4回繰り返した。その後、建築用高
規格材を取り出した。このような湿熱処理による消毒を
行った結果、マツノザイセンチュウ等の病害虫の棲息が
ないことを確認した。オートクレーブ缶から取り出し、
30分放置した後の含水率は、18%であった。
【0029】この実施例1により、310分間という短
時間で170m3という大量の建築用高規格材を確実に
消毒乾燥できることが確認された。
【0030】
【発明の効果】上記したところから明かなように、本発
明によれば、木材又は木製品を大量にしかも短時間で確
実に消毒・乾燥することを可能とした木材又は木製品の
湿熱処理による滅菌乾燥方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る木材又は木製品の湿熱処理による
滅菌乾燥方法を実施するための湿熱処理装置のうち、オ
ートクレーブ缶を用いた実施の形態を説明する概念図で
ある。
【符号の説明】
1 オートクレーブ缶 2 温度検出手段 3 圧力検出手段 4 給排気装置 5 高圧蒸気注入装置 6 中央制御装置 7 台車
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 押木 市郎 東京都千代田区西神田3−8−1 株式会 社アサノ内 Fターム(参考) 2B230 AA02 AA04 BA01 BA17 EA21 EB05 EB06 EB13 EB34 EC02 EC24

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 木材又は木製品を、湿熱処理装置内に導
    入し、高圧蒸気を湿熱処理装置内に供給することによっ
    て1.2〜5気圧に昇圧し、飽和蒸気雰囲気で木材又は
    木製品を湿熱処理し、しかる後に真空減圧処理すること
    を含む木材又は木製品の湿熱処理による滅菌乾燥方法。
  2. 【請求項2】 上記湿熱処理装置をオートクレーブ装置
    としたことを特徴とする請求項1の木材又は木製品の湿
    熱処理による滅菌乾燥方法。
  3. 【請求項3】 上記オートクレーブ装置が、コンクリー
    ト二次製品用オートクレーブ装置であることを特徴とす
    る請求項2の木材又は木製品の湿熱処理による滅菌乾燥
    方法。
  4. 【請求項4】 高圧蒸気を湿熱処理装置内に供給するこ
    とによって1.2〜5気圧に昇圧し、木材又は木製品の
    芯部温度を該木材又は木製品が炭化しない範囲であっ
    て、少なくとも目標温度以上で、少なくとも目標時間以
    上保持するようにしたことを特徴とする請求項1〜3の
    いずれかの木材又は木製品の湿熱処理による滅菌乾燥方
    法。
  5. 【請求項5】 木材又は木製品を構成する木材の芯部温
    度が56℃以上の56℃付近の温度で30分以上保持さ
    れるようにしたことを特徴とする請求項1〜4のいずれ
    かの木材又は木製品の湿熱処理による滅菌乾燥方法。
  6. 【請求項6】 上記真空減圧処理の後、湿熱処理と引き
    続く真空減圧処理をさらに1回以上繰り返すことを特徴
    とする請求項1〜5のいずれかの木材又は木製品の湿熱
    処理による滅菌乾燥方法。
  7. 【請求項7】 上記木材又は木製品が、建築用高規格材
    であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかの木材
    又は木製品の湿熱処理による滅菌乾燥方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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