JP2002224349A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2002224349A
JP2002224349A JP2001025925A JP2001025925A JP2002224349A JP 2002224349 A JP2002224349 A JP 2002224349A JP 2001025925 A JP2001025925 A JP 2001025925A JP 2001025925 A JP2001025925 A JP 2001025925A JP 2002224349 A JP2002224349 A JP 2002224349A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 設置スペースを確保する上で生じる不都合が
抑制された可変表示装置が設けられた遊技機を提供す
る。 【解決手段】 可変表示装置8は、カラー可変表示が可
能な有機EL表示器300を用いて構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ遊技機や
コイン遊技機あるいはスロットマシンなどで代表される
遊技機に関する。詳しくは、可変表示可能な可変表示装
置を含み、該可変表示装置の表示結果が特定の表示態様
となったことを条件として特定遊技状態に制御可能とな
る遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の遊技機として従来から一般的に
知られているものに、たとえば、パチンコ遊技機、コイ
ン遊技機またはスロットマシン等のように、可変表示可
能な可変表示装置を含み、該可変表示装置の表示結果が
特定の表示態様となったことを条件として特定遊技状態
に制御可能となるものがある。
【0003】そして、たとえば、パチンコ遊技機におい
ては、前記特定の表示態様を導出表示するための可変表
示装置に、CRT(Cathode Ray Tube)やLCD(Li
quidCrystal Display)を用いているものがある。上記
パチンコ遊技機は、前述の可変表示装置の可変表示の開
始後に、可変表示が停止して特定の表示態様(たとえ
ば、「7,7,7」)が導出表示されたことを条件とし
て、特定遊技状態(たとえば、大当たり状態)に制御さ
れる。したがって、可変表示装置は、遊技の興趣性を向
上させるために大きな役割を果たしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年、
可変表示による興趣をより高めるため、より大きなサイ
ズの可変表示装置を用いる傾向がある。そして、上記従
来の可変表示装置をCRTやLCDで構成したものは、
ブラウン管やバックライトを用いているため、可変表示
装置自体の厚さが大きくなり、遊技機における可変表示
装置の設置スペースを確保する上で不都合が生じるた
め、可変表示装置の大きさや設置場所が制約されてい
た。また、従来のEL(エレクトロルミネサンス)表示
パネルは、単に面発光体として装飾用にのみ用いられ、
遊技機の可変表示器として用いることができないもので
あった。
【0005】この発明は上述の問題に鑑みてなされたも
のであって、その目的は、設置スペースを確保する上で
生じる不都合が抑制された可変表示装置が設けられた遊
技機を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段の具体例およびその効果】
(1) 可変表示装置(特別図柄表示領域9,普通図柄
表示領域10)の可変表示を開始した後の表示結果が特
定の表示態様(たとえば、「7,7,7」,「7」)と
なったことを条件として遊技者にとって有利な特定遊技
状態(大当たり状態、普通電動役物開放可能状態等)に
制御可能となる遊技機(パチンコ遊技機1)であって、
前記可変表示装置は、複数色を発色可能であるととも
に、任意の画像を表示可能な有機EL表示器(EL表示
器300,EL表示器400等)を用いて構成されてい
る(図8〜図12参照)。
【0007】上記の構成によれば、可変表示装置を、設
置スペースを確保する上で生じる不都合が抑制された構
造とするこができる。
【0008】なお、後述する実施の形態ではパチンコ遊
技機1の特別図柄表示領域9または普通図柄表示領域1
0に用いた例を示したが、スロットマシン1001の識
別情報を更新表示するリールユニット1023(リール
1023L,C,R)に上記したEL表示器の構成を用
いても同様の効果を得ることができる。
【0009】(2) 遊技の進行を制御する遊技制御手
段(遊技制御基板31)と、該遊技制御手段とは別に設
けられ、前記有機EL表示器を制御する表示制御手段
(表示制御基板80)とを含んでいる。
【0010】スロットマシンでは、遊技制御手段は、遊
技制御基板1110であり、EL制御手段は演出制御基
板1101である。
【0011】上記の構成によれば、遊技制御手段にEL
表示器に関するの制御負担をかけることが抑制される。
【0012】(3) 打玉が打込まれる遊技領域が形成
された遊技盤(遊技盤6)を含み、前記有機EL表示器
を前記遊技盤の前面側に設けている(図4、図5、図
8、図11および図12参照)。
【0013】上記の構成によれば、遊技盤に大きな開口
部を設ける必要がなくなるため、遊技盤の加工が容易に
なる。
【0014】(4) 前記表示制御手段を、前記遊技盤
の裏面側に設けている(図11参照)。
【0015】上記の構成によれば、遊技者が注目する遊
技盤の前面における演出等の制御を行なうのに好適な位
置に表示制御手段を設置できる。
【0016】(5) 前記遊技盤に、前記有機EL表示
器と前記表示制御手段とを電気的に接続する配線を通す
開口(コード通孔131)を設けている(図11参
照)。
【0017】上記の構成によれば、有機EL表示器全体
を取付けるための開口を設けなくとも遊技盤の裏側の制
御手段と電気的に接続することが可能となる。
【0018】(6) 前記有機EL表示器を、前記遊技
盤に取付けるための取付部材を含んでいる(図8および
図11参照)。
【0019】上記の構成によれば、EL表示器を取付け
るための部品点数の増加を抑制することができる。
【0020】(7) 前記取付部材は、前記遊技盤の前
面を装飾する装飾部材を含んでいる。
【0021】上記の構成によれば、取付部材と装飾部材
とを兼用させることができる。 (8) 前記有機EL表示器は前記取付部材に対してス
ライドさせることにより着脱可能である(図15参
照)。
【0022】上記の構成によれば、スライド取付けを可
能な構造にしておけば有機EL表示器の取付けが容易に
なる。
【0023】(9) 前記有機EL表示器は前記取付部
材に対して湾曲させて取付けられる(図15参照)。
【0024】上記の構成によれば、表面的に立体感を出
すことができ、斬新な演出や、遊技者には有機EL表示
器の表示内容が見え易くなる等の効果がある。
【0025】(10) 前記有機EL表示器と前記表示
制御手段とは一体に設けられている(図15参照)。
【0026】上記の構成によれば、有機EL表示器と表
示制御手段の設置が容易となり、かかる表示ユニット自
体の小型化が可能となる。
【0027】(11) 前記有機EL表示器の前面側に
該有機EL表示器を保護する保護部材(保護カバー13
5)を設けている(図8および図10参照)。
【0028】上記の構成によれば、保護部材によりEL
表示器の前面側が損傷することを抑制するこができる。
【0029】(12) 前記有機EL表示器は、前記複
数種類の識別情報を更新表示可能であり、前記特定の表
示態様は識別情報を更新した後の表示結果が特定の組合
せとなったことである(図1および図9の(a))。
【0030】上記の構成によれば、複数種類の識別情報
の更新表示の結果により、特定の表示態様を表示するこ
とができるので、遊技の興趣性が向上する。
【0031】(13) 前記有機EL表示器は、前記更
新表示においては前記識別情報をスクロール表示可能で
ある(図1および図9の(a))。
【0032】上記の構成によれば、スクロール表示を用
いることにより、遊技者に期待感をもたせた更新表示を
行なうことが可能となる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。なお、以下の実施の形態におい
ては、遊技機の一例としてパチンコ遊技機およびスロッ
トマシンを示すが、遊技者の遊技の結果が所定の態様と
なった場合に特定遊技状態に制御可能となる遊技機であ
れば他の遊技機においても適用することが可能である。
【0034】(実施の形態1)図1は、実施の形態1の
パチンコ遊技機1の一例の正面図である。パチンコ遊技
機1は、額縁状に形成されたガラス扉枠2を有する。ガ
ラス扉枠2の下部表面には、打球供給皿3がある。打球
供給皿3の下部には、打球供給皿3から溢れた景品玉を
貯留する余剰玉受皿4と打球を発射する打球操作ハンド
ル(ノブ)5とが設けられている。ガラス扉枠2の後方
の周縁部には、外枠110(図2参照)が設けられてい
る。ガラス扉枠2の後方には遊技盤6が着脱可能に取付
けられている。また、遊技盤6の前面には遊技領域7が
設けられている。
【0035】遊技領域7の中央付近には、特別図柄表示
領域9(可変表示部)を有する可変表示装置8が設けら
れており、可変表示装置8の上部には普通図柄表示領域
10(可変表示器)が、下部には始動入賞記憶表示器1
8が、それぞれ設けられている。
【0036】また、可変表示装置8の下方には始動入賞
口14を構成する始動用電動役物15が、その側部には
打玉を導く通過ゲート11が、それぞれ設けられてい
る。さらに、始動用普通電動役物15の下方には可変入
賞球装置19が取付けられている。
【0037】可変表示装置8の特別図柄表示領域9(可
変表示部)では、「左図柄」、「中図柄」、「右図柄」
の3つの特別図柄が上から下へスクロールされることに
よって可変表示される。このパチンコ遊技機1では、特
別図柄として、左中右図柄共通で数字図柄「1」〜
「9」、および、英字図柄「A」〜「C」の計12図柄
が表示される。特別図柄は、打玉が始動入賞口14へ始
動入賞することに基づいて可変開始される。その他、特
別図柄表示領域9には、遊技の演出効果を高めるための
様々なキャラクタが表示される。
【0038】可変表示装置8の側部の通過ゲート11に
進入した打玉は、ゲートスイッチ12により検出された
後、玉の出口となるステージ13を経て、始動入賞口1
4の方に導かれる。ゲートスイッチ12で打玉が検出さ
れると、普通図柄表示領域10(可変表示器)に停止表
示されている普通図柄が可変開始する。そして、その表
示結果が予め定められた特定の表示結果(たとえば、
「7」)となった場合には、ソレノイドが励磁されるこ
とによって始動入賞口14を構成している始動用電動役
物15が所定時間開成し、打玉を始動入賞口14に入賞
させ易い状態となる。
【0039】普通図柄表示領域10(可変表示器)の可
変表示中に打玉が通過ゲート11を通過した場合には、
その通過が記憶され、普通図柄表示領域10(可変表示
器)の可変表示が終了して再度変動を開始可能な状態に
なってからその通過記憶に基づいて普通図柄表示領域1
0(可変表示器)が可変開始する。この通過記憶の上限
はたとえば「4」に定められており、現時点での通過記
憶数はゲート通過記憶表示器41により表示される。
【0040】始動入賞口14に入った始動入賞玉は、始
動入賞口スイッチ17によって検出される。始動入賞口
スイッチ17で打玉が検出されると、可変表示装置8の
特別図柄が可変開始する。たとえば、特別図柄の可変表
示中に打玉が始動入賞口スイッチ17で検出された場合
には、その始動入賞が記憶され、特別図柄の変動が終了
して再度、変動を開始可能な状態になってからその始動
入賞記憶に基づいて特別図柄が可変開始する。この始動
入賞記憶の上限はたとえば「4」に定められており、現
時点での始動入賞記憶数は始動入賞記憶表示器18によ
り表示される。始動入賞記憶表示器18は4個の表示部
(LED)を有し、始動入賞が記憶される毎に、そのL
EDを1つ追加して点灯する。そして、特別図柄表示領
域9(可変表示部)において特別図柄の可変表示が開始
される毎に、LEDを1つ消灯させる。
【0041】可変表示装置8における左中右の各特別図
柄のスクロールは、たとえば、左図柄、右図柄、中図柄
の順で終了して最終的な表示結果が導出表示される。そ
の結果、同一種類の図柄のゾロ目(たとえば、111、
222等)が停止表示されると大当りとなる。大当りが
発生すれば、ソレノイドが励磁されて開閉板20aが傾
動して可変入賞球装置19の大入賞口20が開口する。
これにより、可変入賞球装置19が遊技者にとって有利
な第1の状態となる。この第1の状態は、所定期間(た
とえば30秒間)の経過または打玉の所定個数(たとえ
ば10個)の入賞のうちいずれか早い方の条件が成立す
ることにより終了し、遊技者にとって不利な第2の状態
となる。
【0042】大入賞口20には、特定領域(Vポケッ
ト)に入った入賞玉を検出するVカウントスイッチ22
と、特定領域以外の通常領域へ入賞した入賞玉を検出す
るカウントスイッチ23とが設けられている。第1の状
態となっている可変入賞球装置19内に進入した打玉が
特定領域(Vポケット)に入賞してVカウントスイッチ
22により検出されれば、その回の第1の状態の終了を
待って再度開閉板20aが開成状態にされて第1の状態
となる。
【0043】この第1の状態の繰返し継続制御は最大1
5回まで実行可能であり、繰返し継続制御が実行されて
いる遊技状態を特定遊技状態(大当り状態)という。な
お、繰返し継続制御において、可変入賞球装置19が第
1の状態にされている状態がラウンドと呼ばれる。繰返
し継続制御の実行上限回数が16回の場合には、第1ラ
ウンドから第16ラウンドまでの16ラウンド分、可変
入賞球装置19が第1の状態にされ得る。
【0044】可変表示装置8に表示された大当りの結果
が予め定められた確変図柄のゾロ目により構成されるも
のである場合には、通常遊技状態に比べて大当りが発生
する確率が向上された確率変動状態となる。以下、確変
図柄による大当りを確変大当りという。また、確変図柄
以外の大当り図柄を非確変図柄といい、非確変図柄のゾ
ロ目による大当りを非確変大当りという。確変大当りが
発生すると、所定の継続期間だけ、確率変動状態に制御
される。また、この期間内に、再度確変大当りが発生し
た場合には、2回目の確変大当りに伴う特定遊技状態の
終了後に、再び確率変動状態となる。
【0045】この特別遊技状態には、確率変動状態以外
に特別図柄または普通図柄の可変表示時間を短縮して単
位時間当りの大当たりの発生確率を向上させる時間短縮
状態が含まれる。
【0046】さらに、図1には、パチンコ遊技機1に隣
接して設置され、プリペイドカードが挿入されることに
より玉貸を可能にするカードユニット50も示されてい
る。
【0047】遊技者がカード残高の記録されたプリペイ
ドカードをカード挿入口155に挿入すると、そのプリ
ペイドカードに記録されているカード残高が読取られ
る。次に、遊技者が所定の貸玉操作を行なうことによ
り、予め入力設定されている貸出単位額分の残高が減額
されるとともに、その貸出単位額分の打玉がパチンコ遊
技機1の打球供給皿3に貸出される。
【0048】カードユニット50には端数表示スイッチ
152が設けられている。この端数表示スイッチ152
を押圧操作することにより、たとえばカード残高やエラ
ーが発生した場合のエラーコードなどの情報がパチンコ
遊技機1に設けられた情報表示器(図示省略)に表示さ
れる。
【0049】図2は、図1に示した有機エレクトロルミ
ネサンス(Elecro Luminescence)表示器(以下「有機
EL表示器」という。)100がガラス扉枠2に設けら
れたパチンコ遊技機1の外枠110を、パチンコ遊技機
1の設置島から取外したときの斜視図である。パチンコ
遊技機の外枠110はその側壁をカードユニット50に
当接して設けられている。外枠110の前面にはパチン
コ遊技機1の前面を装飾するガラス扉枠2が上側に取付
けられ、ガラス扉枠2の下側には遊技領域に打玉を打込
むための遊技球が貯留されている打球供給皿3が設けら
れ、さらに打球供給皿3の下側にはファール球および払
戻し球が貯留される余剰玉受皿4が設けられている。ま
た、余剰玉受皿4の下部には遊技球を遊技領域に打込む
ための操作ハンドル5が設けられている。
【0050】また、ガラス扉枠2には、種々の装飾ラン
プが設けられているが、その装飾効果をもたらすものの
一例としてガラス扉枠2の上部中央には有機EL表示器
100が設けられている。この有機EL表示器100
は、遊技者が見やすい角度になるように、ガラス扉枠2
側に対し凸状となるような曲面形状であるとともに、上
部が下部より前側に傾斜している。なお、有機EL表示
器100は、装飾用の表示のみならず、遊技機の遊技方
法の説明などの情報伝達用の表示にも用いられる。
【0051】なお、この有機EL表示器100は、エレ
クトロルミネサンス層を用いたパネルであるため湾曲さ
せても機能に支障をきたすことや損傷することがない。
また、液晶表示パネルのように見る方向によっては遊技
者が見づらくなるというようなことも防止されているた
め、装飾用表示装置としての有機EL表示器は視野角が
広くなっている。なお、有機EL表示器100に表示さ
れる表示内容については図5および図6を用いて後述す
る。
【0052】また、打球供給皿3の上面には打球供給皿
3に対して玉を払出すときに用いられる玉貸ボタン20
1、および、打球供給皿3に貯留されている玉を余剰玉
受皿へ返却するための返却ボタン202が設けられてい
るとともに、それらの間に有機EL表示器200が設け
られており、この有機EL表示器200により玉貸しが
可能か、返却が可能か、あるいは残高がいくら残ってい
るのか等が表示されるが詳細については図7を用いて後
述する。
【0053】図3は、有機EL表示器301,302,
303,304が前面ガラス120に設けられたパチン
コ遊技機1の正面図である。ガラス扉枠2、打球供給皿
3、余剰玉受皿4、操作ハンドル5は図1に示したパチ
ンコ遊技機1と同様であるが、前面ガラス120が間に
空間を持つ2枚のガラス板から構成されており、その2
枚のガラス板の間に有機EL表示器301,302,3
03,304がそれぞれ設けられていることが図1に示
した場合と異なる。この有機EL表示器301,30
2,303,304における表示内容は図5および図6
を用いて詳細に後述する。
【0054】このように、本願発明の遊技機は、厚みを
低減可能な有機EL表示器を遊技機に用いたことによ
り、設置スペースを確保する上で生じる不都合が抑制さ
れた構造となった表示装置が用いられているのである。
また、有機EL表示器100によれば、カラー可変表示
により任意の画像を表示できるので、機種変更がされて
も、開閉部材としてのガラス扉枠2を装飾するための装
飾部材を新たに設ける手間を省くことができるのであ
る。さらに、消費電力が少なくてよい有機EL表示器を
装飾用、情報伝達用または可変表示用に用いているの
で、遊技機における電力の消費を節約することができる
のである。
【0055】図4は、図3の前面ガラス120のX−X
断面図である。図3から分かるように、図3の前面ガラ
ス120は、ガラス板120a,120bの2枚のガラ
ス板から構成されており、その2枚のガラス板120
a,120bの間に有機EL表示器303が挿入されて
いる。
【0056】図5は、図3の有機EL表示器302,3
03,304において表示される表示内容を示す図であ
る。有機EL表示器302,303,304において
は、その順番に所定のキャラクタが順次巡回するような
表示内容が表示される。なお、この有機EL表示器30
2,303,304用いて、大当りの予告や、客待ち中
の表示、確変および時短の表示、大当り中の表示等の報
知表示を行なってもよい。
【0057】図6の(a)〜(h)は、図1〜図3の有
機EL表示器において表示される表示内容を説明するた
めの図である。有機EL表示器においては、以下のよう
な表示内容を表示することが可能である。
【0058】図6の(a)に示すように、有機EL表示
器100においては、パチンコ遊技機の機種名を表示し
てもよい。また、図6の(b)に示すように、「おめで
どうございます!」「本日5回目の大当りです!」のよ
うな、大当り時における大当り情報の報知のための表示
を行なってもよい。また、図6の(c)に示すように、
「1・3・7無制限,その他交換」のように、可変表示
装置に導出表示された図柄により遊技者が得ることがで
きる利益の説明、すなわち、遊技場における遊技の運営
方法の表示を行なう表示であってもよい。
【0059】また、ホールの管理コンピュータにおい
て、有機EL表示器301,302,303,304お
よび有機EL表示器100を制御する場合には、たとえ
ば、通常状態においては確変図柄で大当りすれば終日無
制限とする営業を行なっているが、開店から12時まで
の間に大当りすれば確変図柄以外の図柄で大当りしても
終日無制限にするというようなサービスタイム営業を行
なっている場合において、図6の(d)に示すように、
「ただいまタイムサービス中!!」というような営業形
態の特徴を示す表示内容を表示するようにしてもよい。
また、図6の(e)に示すように、機種のスペックを説
明する表示内容を表示するようにしてもよい。たとえ
ば、「大当り確率1/315」「確変突入率1/2」
「確変継続100回」のような表示を行なうのである。
さらに、図6の(f)に示すように、「ただいま確変中
!!」のように確変状態となったことの報知のための表
示に用いてもよい。
【0060】また、図6の(g)に示すように、リーチ
の信頼度の説明のための表示に用いてもよい。たとえば
「リーチA信頼度☆」「リーチB信頼度☆☆☆」「リー
チC信頼度☆☆☆☆☆」のような表示を行なうのであ
る。さらに、確変図柄「1・3・5・7」のように、確
変図柄がいかなる図柄かを表示するようにしてもよい。
これにより、機種変更がされても、確率変動状態となる
図柄の組合せがいかなるものかを表示するための装飾部
材を新たに設ける手間を省くことができる。また、遊技
方法を説明するための内容表示を、有機EL表示器を用
いて行なうようにすれば、機種変更がされても、遊技方
法を説明する表示の装飾部材を新たに設ける手間を省く
ことができる。
【0061】なお、図6の(g)では単に「リーチA」
「リーチB」「リーチC」のような文字で表示する例を
示したが、これらのリーチの特徴部分を画像で表示する
ようにすることも可能である。たとえば、あるキャラク
タが静止表示されている図柄に対してこれを再び変動さ
せようとするアクションを行なう点に特徴がある場合
に、この様子を認識できる画像や動画を表示することが
考えられる。また、リーチアクションが所定の段階に進
んだ後、更に発展する場合(例えば前述のような静止し
ている図柄を再び変動させようとするアクションの結
果、変動することなく一旦はキャラクタが消えるが、再
び別のキャラクタが表示されてアクションを行なう場合
など)、このような発展の仕方があることを認識できる
ような画像または動画を表示することが考えられる。ま
た、図6の(g)では3種類のリーチを同時に表示して
いるが、1又は2以上のリーチの種類を表示した後に、
それ以外のリーチの種類を表示するように、表示内容を
経時的に切り替えて表示するようにしてもよい。なお、
このような経時的に切り替えて表示される内容について
はリーチの種類に限らず図6の(a)〜図6の(h)ま
たはそれ以外のいずれの内容であってもよい。
【0062】遊技方法を説明する画像については、たと
えば、遊技盤の盤面を画像で表示し、打ち玉の表示、打
ち玉が始動入賞する様子、図柄が変動する様子、大当り
図柄が表示される様子、大入賞口が開く様子などを画像
または動画で表示することにより説明することが考えら
れる。また、いわゆるハネ物(2種)の遊技機について
は、始動入賞により2種役物が開放する様子、2種役物
におけるV入賞口に打ち玉が入賞する様子、等を画像や
動画で表示することが考えられる。また、いわゆる権利
物(3種)の遊技機については、図柄が当りとなり、権
利発生用の入賞口が開放する様子、権利発生用の入賞口
への入賞を促す表示(例えば矢印表示とともに「ここに
5秒以内に入賞させる」などの説明表示)、などを表示
することが考えられる。以上の表示により遊技者は、遊
技の方法を容易に視認することができる。
【0063】上記図1〜図6に示したように、本実施の
形態のパチンコ遊技機1においては、できる限り機種交
換に伴って取り外す遊技盤6以外の機種交換に伴って取
外さない遊技枠としての外枠110に、装飾部材または
情報伝達部材の代わりに有機EL表示器を設けるように
しているため、機種交換に伴う部品の交換作業の負担を
抑制することができるのである。
【0064】図7は、打球供給皿3に設けられた有機E
L表示器200の表示内容を説明するための図である。
図1において示した打球供給皿3の上面には、有機EL
表示器200が設けられているが、その左側には玉貸ボ
タン201が設けられており、その右側には返却ボタン
202が設けられており、有機EL表示器200におい
て「玉貸できます」「貸出単位」「500円」「返却」
「残高」「0円」のような表示を行なうのである。
【0065】この図7の(a)に示すような「玉貸でき
ます」のような表示は、カードユニット50にカードが
挿入されて玉貸ができる状態となっているときに表示さ
れる。また、図7の(b)に示すように、カードの残高
がなくなってカードユニット50からカードが遊技者に
返却される場合には、「返却します」「残高0円」が表
示される。また、図7の(c)に示すように、エラーが
発生した場合には、有機EL表示器200において「エ
ラー発生!!」「係員をお呼びください!」が表示され
るのである。また、エラーの種類を示すエラーコードの
表示をしてもよいし、エラーの解消方法(たとえば、下
皿で満タンエラーが発生したときには「下皿の玉はドル
箱に流してください」等、玉切れしたときには「玉切れ
です。玉を補給して下さい。」等)を示す表示を行なっ
てもよい。また、確率変動状態における大当たり確率を
表示してもよいし、大当たり中の現在のラウンド回数を
表示してもよい。なお、カードが挿入されていないとき
にはデモンストレーション画像が表示されている。
【0066】図8は、遊技盤6に有機EL表示器300
を設け、その有機EL表示器300の前側に保護カバー
135を取付けるために遊技盤の盤面に凹部を形成した
場合の例を示す図である。図8に示すように、遊技盤6
に設けられた長方形状の嵌め込み用の凹部に有機EL表
示器300が嵌め込まれ、有機EL表示器300の上面
に透明色の保護カバー135が取付けられる。この保護
カバー135により有機EL表示器300の前面側がパ
チンコ玉により損傷することを抑制されている。
【0067】なお、図8に示す例では、普通図柄表示領
域10(可変表示器)、ゲート通過記憶表示器41、特
別図柄表示領域9(可変表示部)、始動入賞記憶表示器
18、装飾ランプ25は、有機EL表示器300により
画像表示されるため、遊技盤6には設けられていない。
【0068】すなわち、有機EL表示器300の画像表
示領域におけるそれぞれ予め定められた領域に、普通図
柄、ゲート通過記憶表示、特別図柄、特別図柄始動入賞
記憶表示、盤面の両サイドの遊技効果を高めるための演
出表示部が表示されるため、従来のように、個々に表示
装置、ランプLEDなどを備える必要がない。また、機
種名表示、機種特有の遊技盤6の盤面デザイン画像(図
示される人を模したキャラクタ、デフォルメされた文
字、その他の装飾画像など)も有機EL表示器300に
表示されるため、機種変更時において盤面デザインを変
更するための印刷などを新たに施す必要がなく、遊技盤
のリサイクル使用の可能性が高まる。また、有機EL表
示器300に表示される各表示内容の表示位置は固定的
でもよく、任意に変更することも可能である。たとえ
ば、遊技中に有機EL表示器300の全領域が特別図柄
表示領域になったり、有機EL表示器300の全領域を
つかってリーチ演出を行なったり、特別図柄表示領域が
他の表示位置に移動するなど、表示内容の意外性をより
高め興趣向上を図ることができる。
【0069】また、機種名表示部36も有機EL表示器
300の中で表示されることになる。なお、始動入賞口
14の上側の障害釘は、遊技場においてその間隔を調整
する必要があるため、釘が打てるだけのスペースは残し
て有機EL表示器300を設けている。
【0070】さらに、有機EL表示器300が設けられ
ている遊技盤6の領域においては、障害釘を打ち込むこ
とができないため、透明色の保護カバー135の前面側
を凹凸形状にすることにより、障害釘を用いずに遊技球
の流れを形成することになる。また、保護カバー135
および有機EL表示器300はそれぞれ四隅に設けられ
た取付用のねじ孔にねじ135aが挿入されて遊技盤6
に取付けられている。また特別図柄表示領域9(可変表
示部)および普通図柄表示領域10(可変表示器)にお
いては、縦方向に文字、数字またはキャラクタなどの図
柄がスクロールする場合や、図柄が左から右に移動する
場合のような表示が行なわれる。
【0071】図8に示すような構造にすることにより、
遊技者が注目する遊技盤6において様々な演出を行なう
ことが可能となっている。また、特別可変表示装置とし
ての特別図柄表示領域9(可変表示部)に、厚さを薄く
することができる有機EL表示器300を用いるため、
遊技者の関心が高い特定遊技状態の発生に関わる可変表
示装置の設置場所を多様化させることも可能となってい
る。また、特別図柄の更新表示を行なう特別図柄表示領
域9(可変表示部)としての有機EL表示器300で
は、スクロール表示が行なわれて、遊技者に期待感をも
たせた更新表示が行なわれることになる。
【0072】図9は、有機EL表示器300の特別図柄
表示領域9(可変表示部)で行なわれるスクロール表示
とキャラクタの移動画像を説明するための図である。有
機EL表示器300の特別図柄表示領域9(可変表示
部)では、始動入賞口14に始動入賞があったときに
は、図9の(a)に示すように、左、中、右の3の領域
で図柄が上から下へ向かって所定の順序でスクロールす
る更新表示を行ない、該更新表示を行なっていないとき
には、図9の(b),(c)に示すように、キャラクタ
が左、中、右の3の領域とは関わりなく左から右へ移動
していくような可変表示を行なうのである。なお、図9
の(a)と図9の(b),(c)とを重ねて表示しても
よい。
【0073】図10は、表面に各種装飾が施された保護
カバー135を示す図である。図11は、図10の保護
カバー135を遊技盤6に取付けた場合における図8の
Y−Y断面の一部を示す図である。図10および図11
から分かるように、遊技盤6の嵌め込み凹部に有機EL
表示器300が嵌め込まれた後で透明色の保護カバー1
35が有機EL表示器の前面を覆うように取付けられて
いる。
【0074】また、有機EL表示器300の下部から有
機EL表示器用の電源コード32が引出されている。こ
の有機EL表示器300用の電源コード32は、遊技盤
6に設けられたコード通し孔131から引出されてい
る。このコード通し孔131は比較的小さな孔でよいた
め、遊技盤6に大きな開口部を設けていた従来のLCD
やCRTを用いる遊技機に比較して、遊技盤6の加工が
容易な構造となっている。
【0075】また、有機EL表示器300全体を取付け
るための開口を設けなくとも遊技盤6の裏側に表示制御
基板80設けても、表示制御基板80と有機EL表示器
300との間の電気的接続が可能となるため、表示制御
基板80のみを変更することで機種変更が可能となると
ともに変更作業の効率化を図ることができる。
【0076】また、図10に示すように、保護カバー1
35には、普通図柄表示領域10(可変表示器)、ゲー
ト通過記憶表示部41、特別図柄表示領域9(可変表示
部)、ステージ13等の色づけされた突出装飾部28が
設けられており、このような保護カバー135が有機E
L表示器300の表面に固定されている。これにより、
有機EL表示器300を取付けるため部品点数の削減が
図られているのである。
【0077】また保護カバー135の表面には、遊技球
の流下方向に変化をつけるための風車7が設けられてい
る。これ以外にも釘状や壁状の突出部等を設ける構成と
してもよい。また、図10の玉受部138には、打ち玉
を打ち出す強さが強すぎる場合に、打ち玉を受けるため
の樹脂が設けられていると共に、前面側には装飾や遊技
機の大当り確率などのスペックが表示される。
【0078】さらに玉受部138の下方には玉誘導レー
ルが設けられ、玉を誘導する。図10に示すように保護
カバー135の左側にも玉誘導レールが設けられ、かか
る玉誘導レールの上方には遊技領域7に打ち込まれた玉
が跳ね返って、再び玉誘導レールに戻ってしまうことを
防止する玉返り防止部材が設けられている。これらの玉
誘導レールは、保護カバー135が遊技盤6に取り付け
られた際に、遊技盤6の上部及び下部に設けられた玉誘
導レールに連接され、打ち玉を遊技領域に誘導する。
【0079】なお、普通図柄表示装置としての普通図柄
表示領域10(可変表示器)を有機EL表示器300で
構成したが、始動入賞口14を有する普通電動役物15
の前面側に普通図柄表示装置としての有機EL表示器を
設けてもよい。また、遊技領域7に打ち込まれた打玉を
受けて遊技領域7の下方へ落とすための打球受部138
も色づけされた突出部が保護カバー135の前面側に形
成されたものである。
【0080】図12は、パチンコ遊技機1において中央
飾り8aに有機EL表示器400を設けた場合の例を示
す図である。中央飾り8aの普通図柄表示領域10(可
変表示器)の表示部に有機EL表示器400を用いるこ
とにより装飾効果をもたらす場合の例である。なお、こ
の場合には特別図柄表示領域9(可変表示部)は、LC
D、CRT、または有機EL表示器等いかなるものであ
ってもよい。
【0081】この普通図柄表示領域10(可変表示器)
においては、従来のように始動入賞口14を開成させる
か否かを決定するための普通図柄の変動に用いてもよい
が、他に、大当り予告用、または、リーチ予告用として
用いてもよい。また、確変中および時短中であることを
報知するために用いてもよい。なお、有機EL表示器4
00は大変高価なものであるため、表示器の一部として
用いることにより表示器の製造コストを節減することが
できるのである。
【0082】図12に示すように、普通可変表示装置と
しての普通図柄表示領域10(可変表示器)に厚さを薄
くできる有機EL表示器400を用いているため、遊技
者の関心が比較的高い普通図柄表示領域10(可変表示
器)の設置場所および設置構造を多様化させる可能性を
増大させることができるのである。
【0083】図13は、アタッカ、すなわち、大入賞口
20の内部に有機EL表示器500を設けた場合の例を
示す図である。図13の(a)においては、大入賞口2
0を開閉する開閉扉20aが前面側に傾動し大入賞口2
0の内部が見えている状態を示す図である。大入賞口2
0の奥には、有機EL表示器500が大入賞口20とほ
ぼ同一形状に設けられており、図13の(b)に示すよ
うに、V入賞があった場合には「V」の文字を大きく示
し、15個の遊技球の払出しがあるカウント入賞があっ
た場合には「COUNT」の文字の下にカウント入賞が
いくつかあったかの個数を表示するための表示が行なわ
れる。その他、大当たり中のラウンド数の表示、大当た
り図柄、その他の演出表示を行なってもよい。また、大
入賞口20を開閉する開閉板20aを透明にして、有機
EL表示器500により、アタッカ内で大当り予告また
はリーチ予告等をしてもよいし、さらに、大当り中であ
ることを表示してもよい。また、開閉板20aの前面側
に有機EL表示器を設けてもよい。
【0084】図14は、有機EL表示器600と中央飾
り8aを一体に設けた場合の例を示す断面図である。図
11に示した中央飾りの特別図柄表示領域9(可変表示
器)の部分には、前面側にまず有機EL表示器600が
中央飾り8aの表面の形状に沿って折り曲げられて挿入
され、その折り曲げられて挿入された有機EL表示器6
00の前面側を覆うように透明色の保護カバー135が
設けられている。
【0085】そのため、ステージ部13においても、表
示を行なうことができるため、立体感のある演出が実行
できる。また、有機EL表示器600の下部からは有機
EL表示器用の電源コード32がコード通し孔131を
通して接続されており、有機EL表示器600用の電源
コード32の一端は中央飾り8aの裏面側に設けられた
表示制御基板80内に導入されている。
【0086】なお、図14では、有機EL表示器600
が遊技盤の断面の幅内に収まるように遊技盤に開口を設
けて、有機EL表示器600を設けているが、そのよう
な開口を設けず遊技盤の前面側に有機EL表示器600
および中央飾り8aを設けるようにしてもよい。
【0087】図15は、表示制御基板ボックス85と有
機EL表示器700とが一体に設けられた例を示す図で
ある。表示制御基板80が内部に設けられる直方体状の
表示制御基板ボックス85の一面の側方の切り欠きから
有機EL表示器700が挿入されて、表示制御基板ボッ
クス85内に表示制御基板80と有機EL表示器700
とが一体的に設けられるのである。表示制御基板85に
おいて有機EL表示器700の表面側は開口としてもよ
いが、開口としない構成でもよい。これにより、表示制
御基板ボックス85が保護カバーとして機能することに
なる。
【0088】また、表示制御基板ボックス85に有機E
L表示器700を湾曲させて取付け一体的に構成するよ
うにしてもよい。
【0089】このように表示制御基板ボックス85と有
機EL表示器700とを一体にしてバックライトの不要
な有機EL表示器700を使うことで表示制御基板ボッ
クス85の厚みを低減させることが可能となるのであ
る。また、表示制御基板ボックス85の構造を有機EL
表示器700のスライド取付けが可能な構造にしておく
ことにより有機EL表示器700の取付けが容易になる
のである。また、有機EL表示器700とこの有機EL
表示器700を制御する表示制御基板80とを一体化す
ることで、有機EL表示器700と表示制御基板80と
を接続するための部品点数を低減することが可能となっ
ている。
【0090】有機EL表示器600は、遊技盤の前方に
向かって凹凸面を形成するように設置してもよい。従来
の表示器では表示面が平坦であるため、ドラムが上下方
向に回転するような演出を効果的にみせることができな
かった。有機EL表示器を遊技盤面上に前方に突出した
凸面を形成するように取付けた場合には、ドラムが回転
するような演出表示をよりそれらしくみせることができ
る。一方、有機EL表示器600を、遊技盤面の奥行き
方向に窪んだ凹面を形成するようにした場合には、より
奥行き感や立体感のある演出が可能となる。すなわち、
遊技盤の限られた面積内での演出において、奥行き感や
立体感は、効果的な演出を行なう上で重要な要素とな
る。従来において使用された、CRTやLCDを用いた
場合には、表示器自体の厚みのため、遊技機の奥行き方
向に表示器を設けるには限界があった。有機EL表示パ
ネルを用いれば、このような問題が解消される。なお、
有機EL表示器の取付けは、上下方向に湾曲させても左
右方向に湾曲させてもよい。
【0091】また、有機EL表示器は可撓性を有してい
るため、単一の有機EL表示パネルを用いて、多面を有
する表示面を形成することも可能となる。すなわち、遊
技盤の前方に対する面の角度がそれぞれ互いに異なる複
数の表示面を形成することが可能である。複数の表示面
が接する部分は、接線であっても、曲面を形成してもよ
い。たとえば、三面鏡のような表示面を形成することが
可能である。
【0092】このような多面の表示面を有する表示器を
用いれば、特別図柄毎に表示する面を異ならせて変動表
示を行なう等、いままでになかった、より立体感のある
表示演出が可能となる。
【0093】図16は、有機EL表示器800をガラス
板120bの裏側に設けた場合の例を示す図である。こ
のような構造にすることによりガラス板120bの裏面
に有機EL表示器800を設け遊技盤6と電気的に接続
する電気配線810と表示制御基板80とが接続される
ことにより、遊技球は有機EL表示器800の裏面側を
通過することが可能となるので従来の遊技機にない興趣
を提供できるのである。
【0094】図17は、パチンコ遊技機1の各種基板構
成を説明するためのブロック図である。払出制御基板3
7、ランプ制御基板35、音声制御基板70、発射制御
基板91および表示制御基板80が示されている。主基
板(遊技制御基板)31には、プログラムに従ってパチ
ンコ遊技機1を制御する基本回路53と、ゲートスイッ
チ12、始動入賞口スイッチ17、Vカウントスイッチ
22、カウントスイッチ23および入賞口スイッチ19
a,24aからの信号を基本回路に与えるスイッチ回路
58と、該入賞球装置15を開閉するソレノイド16お
よび大入賞口20の開閉板20aを開閉するソレノイド
21を基本回路53からの指令に従って駆動するソレノ
イド回路59とが搭載されている。
【0095】また、主基板31は、基本回路53から与
えられるデータに従って、大当りの発生を示す大当り情
報、特別図柄表示部9の画像表示開始に利用された始動
入賞球の個数を示す有効始動情報、確率変動が生じたこ
とを示す確変情報等をホール管理コンピュータ等のホス
トコンピュータに対して出力する情報出力回路64を含
んでいる。
【0096】基本回路53は、ゲーム制御用のプログラ
ム等を記憶するROM54、ワークメモリとして使用さ
れる記憶手段の一例であるRAM55、制御用プログラ
ムに従って制御動作を行なうCPU56およびI/Oポ
ート部57を含む。この実施の形態ではROM54,R
AM55はCPU56に搭載されている。すなわち、C
PU56は、1チップマイクロコンピュータである。な
お、1チップマイクロコンピュータは、少なくともCP
U56が内蔵されていればよく、ROM54、RAM5
5およびI/Oポート部57は外付けであっても内蔵さ
れていてもよい。また、I/Oポート部57は、マイク
ロコンピュータにおける情報入出力可能な端子である。
【0097】さらに、主基板31には、電源投入時に基
本回路53をリセットするためのシステムリセット回路
65と、基本回路53から与えられるアドレス信号をデ
コードしてI/Oポート部57のうちいずれかのI/O
ポート部を選択するための信号を出力するアドレスデコ
ード回路67とが設けられている。なお、球払出装置9
7から主基板31に入力されるスイッチ情報もあるが、
図17においてはそれらは省略されている。
【0098】遊技球を打球して発射する打球発射装置は
発射制御基板91上の回路によって制御される駆動モー
タ94で駆動される。そして、駆動モータ94の駆動力
は、操作ハンドル5の操作量に従って調整される。すな
わち、発射制御基板91上の回路によって、操作ハンド
ル5の操作量に応じた速度で打球が発射されるように制
御される。
【0099】なお、この実施の形態では、ランプ制御基
板35に搭載されているランプ制御手段が、遊技盤に設
けられている始動入賞記憶表示器18、ゲート通過記憶
表示器41および装飾ランプ25の表示制御を行なうと
ともに、枠側に設けられている遊技効果ランプ・LED
28a,28b,28c、賞球ランプ51および球切れ
ランプ52の表示制御を行なう。
【0100】ここで、ランプ制御手段は発光体制御手段
の一例である。また、特別図柄を可変表示する特別図柄
表示領域9(可変表示部)および普通図柄を可変表示す
る普通図柄表示領域10(可変表示器)の表示制御は、
表示制御基板80に搭載されている図柄制御手段によっ
て行なわれる。これにより、遊技制御基板31に有機E
L表示器100等に関するの制御負担をかけることが抑
制されている。なお、本実施の形態においては、特別図
柄表示領域9(可変表示部)および普通図柄表示領域1
0(可変表示器)には、有機EL表示器が用いられてい
る。
【0101】また、満タンスイッチ48からの検出信号
は、主基板31にI/Oポート57に入力される。満タ
ンスイッチ48は、余剰玉受皿4の満タンを検出するス
イッチである。球切れ検出スイッチ167および球切れ
スイッチ187からの検出信号は、主基板31に入力さ
れる。球切れ検出スイッチ167は遊技球タンク38内
の補給玉の不足を検出するスイッチであり、球切れスイ
ッチ187は、遊技球通路内の遊技球の有無を検出する
スイッチである。
【0102】主基板31のCPU56は、球切れスイッ
チ187からの検出信号が球切れ状態を示しているか、
または、満タンスイッチ48からの検出信号が満タン状
態を示していると、玉貸し禁止を指示する払出制御コマ
ンドを送出する。玉貸し禁止を指示する払出制御コマン
ドを受信すると、払出制御基板37の払出制御用マイク
ロコンピュータ370は、玉貸処理を停止する。
【0103】さらに、球払出装置97の払出機構部分に
設けられ、実際に払出された払出玉を検出する賞球カウ
ントスイッチ301Aからの検出信号も、主基板31に
入力される。入賞があると、払出制御基板には、主基板
31の出力ポートから賞球個数を示す払出制御コマンド
が入力される。
【0104】表示制御回路60は打玉供給皿3に設けら
れた有機EL表示器200を制御する回路である。かか
る表示制御回路60へはカードユニット50から信号が
与えられ、カードに記憶される残額、カード受付待ち状
態、返却時、エラー時の表示などの表示が行なわれる。
なお、払出制御基板37に搭載される払出制御マイクロ
コンピュータの処理に基づいて、払出制御基板37から
表示制御回路60に信号が与えられ(若しくは払出制御
基板37と表示制御回路60とを単一の基板として構成
して)、各種表示を行なわせるようにしてもよい。すな
わち、有機EL表示器200により、より複雑な表示が
可能であるが、そのような表示を行なうためにはカード
ユニット50に搭載されるマイクロコンピュータのプロ
グラムを変更する必要がある。しかし、パチンコ店にお
いては既にカードユニット50が設置されておりこれら
を変更するにはコスト等で問題がある。そこで、有機E
L表示器200は、払出制御基板37がカードユニット
50からの信号に基づいて制御することにより、より複
雑な表示制御が可能になるとともに、従来の設備の変更
をより最小限にとどめることが可能となる。
【0105】カードユニット50には、カードユニット
制御用マイクロコンピュータが搭載されている。また、
カードユニット50には、端数表示装置152、連結台
方向表示器153、カード投入表示ランプ154および
カード挿入口155が設けられている(図1参照)。表
示制御回路60には、打球供給皿3の近傍に設けられて
いる度数表示LED、図3に示した玉貸ボタン201お
よび返却ボタン202が電気的に接続される。
【0106】カードユニット50には、遊技者の操作に
応じて、玉貸スイッチ信号および返却スイッチ信号が与
えられる。また、カードユニット50から表示制御回路
60には、プリペイドカードの残高を示すカード残高表
示信号および玉貸可能表示信号が与えられる。
【0107】上記のような信号が表示制御回路60から
打球供給皿3に設けられた有機EL表示器200(図2
参照)に出力されて、図7を用いて前述したような表示
内容の表示が行なわれる。
【0108】図18は、遊技制御基板31により行なわ
れる遊技制御メインフローを説明するためのフローチャ
ートである。遊技制御メインフローにおいては、まず、
S1において割込禁止が設定される。次に、S2におい
て、有機EL表示器の初期設定が行なわれる。すなわ
ち、初期画面が表示されるための設定がなされる。次
に、S3において、遊技制御基板31のRAM55にア
クセスするためのRAMアクセス可能設定が行なわれ
る。
【0109】次に、S4において、遊技機のリセットス
イッチがオンされたか否かが判別される。リセットスイ
ッチがオンされていればS7に進むが、リセットスイッ
チがオンされていなければS5に進み、RAM55にバ
ックアップデータがあるか否かが判別される。S5にお
いて、バックアップデータがあればS6に進み、電断時
前の状態へ復旧してから遊技メインフローを終了する。
また、S4においてリセットスイッチがオンされていれ
ば、遊技状態を初期の状態に設定するために、S7にお
いてRAM55に記憶されている情報をクリアする。
【0110】次に、S8において、割込みを許可してか
らS9において大当り等の乱数を更新するための処理を
行なう。S10において割込みがあったか否かが判別さ
れる。S10において割込みがあれば乱数更新を繰返す
が、S10において割込みがなければS11において入
賞スイッチなどのスイッチの検出信号に基づくスイッチ
入力処理を行なう。次に、S12において、大当たりの
判定などの遊技の進行のための遊技制御処理を行なう。
【0111】次に、S13において、入賞検出などに基
づいて遊技球を払い出すための払出制御処理を行なう。
次に、S14において、各種の電気部品でエラーが発生
しているか否かを検出して対処するためのエラー処理を
行なう。次に、S15において、表示結果としての図柄
をいかなる図柄にするかを決定するための表示用乱数の
更新処理を行なう。
【0112】図19は、表示制御基板80において行な
われる演出制御メインフローを説明するためのフローチ
ャートである。演出制御メインフローにおいては、ま
ず、SS1において割込禁止を設定する。次に、SS2
において、表示制御基板80の初期設定処理を行なう。
【0113】次に、SS3において、有機EL表示器1
00等を用いてに遊技機の機種名を示す表示をするため
のタイトル表示処理を行なう。このタイトル表示処理に
おいて、表示制御基板80は、電源投入時に遊技制御基
板31からのコマンドがなくても独自に、タイトル表示
等の機種特有の表示を行なうのであるが、遊技制御基板
31からのコマンドでタイトル表示等を行なうようにし
てもよい。次に、SS4において、表示制御基板80の
RAMにアクセスすることを可能にするためのRAMア
クセス可能設定処理を行なう。
【0114】タイトル表示などの盤面の装飾にかかる表
示は、遊技の進行とは直接関わりのない内容である。遊
技制御基板31が、このような遊技の進行に関わらない
表示を行なうためのコマンドを出力する処理を行なうこ
とは、無駄であり、遊技制御用のプログラム記憶エリア
を不要に使うことにもなる。したがって、タイトル表示
等は、表示制御基板80が独自に表示制御することが望
ましい。なお、特別図柄、普通図柄の表示制御は、遊技
制御基板31からコマンドの入力がない限り行なわれな
い。遊技の進行に関わる表示内容を、遊技の進行を統括
する遊技制御手段31の指示なく勝手に表示制御するこ
とは好ましくないからである。
【0115】次に、遊技機のセットリスイッチがオンさ
れたか否かが判別される。SS5において、リセットス
イッチがオンされていなければ、SS6においてバック
アップデータがあるか否かが判別される。SS6におい
て、バックアップデータがあれば、SS7において、電
断時前の状態へ復旧してから演出制御メインフローを終
了するが、SS5においてリセットスイッチがオンされ
ていれば、SS8において表示制御基板80のRAMに
記憶されている情報をクリアする。
【0116】次に、SS9において割込みを許可する。
次に、SS10において割込みがあったか否かが判別さ
れ、割込みがあればそのまま待機するが割込みがなけれ
ばSS11において、遊技制御基板31からのコマンド
に基づいて特別図柄表示領域9(可変表示部)の有機E
L表示器100等の画像を表示させるための演出制御処
理を行ない、SS12において表示制御に関わる各種電
気部品にエラーがあったか否かを判断して対処するため
のエラー処理を行なってSS10に戻り再び割込みがあ
ったか否かが判別される。
【0117】図20は、電源をONした後のパチンコ遊
技機1の遊技制御基板31および表示制御基板80に関
する制御のタイミングチャートである。図20の(a)
においては、大当り中であるか否かのタイミングを表示
する大当たり中信号の立上がりおよび立下りタイミング
が示されている。大当たり中信号が立上がっているとき
には大当たりフラグが成立して大入賞口を開放可能な状
態となっている。図20の(b)においては、確変中で
あるか否かのタイミングを表示する確変中信号のタイミ
ングが示されている。確変中信号が立上がっているとき
には確率変動フラグが成立して、高確率で大当たりが発
生する状態となっているのである。
【0118】図20の(c)においては、主基板表示コ
マンド(特図)、すなわち、遊技制御基板31が特別図
柄表示領域9(可変表示部)に表示される特別図柄を制
御するために表示制御基板80に対して出力するコマン
ドの出力タイミングが表示されている。A,C,H時点
においては、特別図柄の変動を開始するためのコマンド
が出力され、B,D,I時点においては、特別図柄の変
動を停止するためのコマンドが出力されている。これに
より、図20の(e)において、特別図柄の変動の開始
および停止が行なわれている。
【0119】また、E,F時点においては、大当たりラ
ウンド中の演出表示の開始および終了を示すコマンドが
出力されている。これにより、図20の(a)に示すよ
うに、E〜F間においては、大当たりフラグが成立して
いるとともに、図20の(i)に示すように、たとえ
ば、有機EL表示器100において、大当たり中である
ことが表示され、さらに、図20の(k)に示すよう
に、大当たり中の出玉の数の表示が行なわれている。
【0120】なお、G時点においては、確率変動状態を
開始するためのコマンドの出力が行なわれて、図20の
(b)に示すように、確率変動フラグが成立しており、
また、図20の(j)に示すように、確率変動状態が継
続する可変表示の残り回数が表示されることとなる。そ
して、H時点において、所定の可変表示回数が終了し
て、確率変動状態が終了するとともに確率変動状態であ
ることを表示することが終了されるのである。
【0121】図20の(d)においては、主基板表示コ
マンド(普通図柄)の変動開始および終了のタイミング
が表示されており、Jの時点において、普通図柄の変動
を開始するためのコマンドが出力され、Kの時点におい
て、普通図柄の変動を停止するためのコマンドが出力さ
れている。これにより、図20の(f)における普通図
柄の変動の期間が決定されている。
【0122】図20の(g)においては、L時点におい
て、大当たりまたは確率変動の予告表示を行なうタイミ
ングが示されている。図20の(h)においては、機種
名を示すタイトル表示のタイミングが示されている。こ
の図20の(g)および図20の(h)における表示
は、遊技制御基板31からのコマンドによりその表示タ
イミングが決定されるのではなく、表示制御基板80が
独自にその表示タイミングを決定して有機EL表示器の
制御を行なっているのである。なお、タイトルを表示し
ているタイミングと予告表示を行なっているタイミング
とは重ならないように制御されている。すなわち、タイ
トルを表示していた領域を使って予告表示を行なってい
る。なお、タイトルの表示を使って予告してもよい。例
えば、機種名の表示やその他盤面装飾のための表示の色
や形状、動作等により予告してもよい。
【0123】図20の(i)においては、大当り中表示
を表示しているタイミングが示されている。図20の
(j)においては、確変中の可変表示の残り回数を表示
しているタイミングが示されている。図20の(k)に
おいては、大当たり中の出玉数を示す表示をしているタ
イミングが示されている。
【0124】なお、前記の図20の(e)〜図20の
(k)の表示に関しては、前述した有機EL表示器を用
いて表示が行なわれるのである。なお、図20の(h)
に示すように、機種名を示すタイトル表示は、電源投入
直後に有機EL表示器で表示を行なうように表示制御基
板80の処理が行なわれるようになっている。
【0125】なお、実施の形態1においては、第1種パ
チンコ遊技機(いわゆる、フィーバー台と呼ばれるパチ
ンコ遊技機)に有機EL表示器を設けた例を示したが、
第2パチンコ遊技機(いわゆる、ハネモノと呼ばれるパ
チンコ遊技機)または第3種パチンコ遊技機(いわゆ
る、権利モノと呼ばれるパチンコ遊技機)のそれぞれの
表示器の部位および役割に適合させた方法で上記の有機
EL表示器を用いても、上記した第1種パチンコ遊技機
に有機EL表示器を用いた場合と同様の効果を得ること
ができる。
【0126】(実施の形態2)次に、図21〜図28を
用いて、本発明の実施の形態2の遊技機としてのスロッ
トマシンについて説明する。
【0127】図21は、スロットマシン1001の全体
正面図である。スロットマシン1001は、扉1500
(図25参照)と、本体(図示せず)とから構成されて
いる。
【0128】扉1500上部の左右にはスピーカ104
4,1045が設けられている。各スピーカからはステ
レオで、演出効果を高めるための音声やメロディ等の効
果音が出力される。なお、スロットマシン1001の下
方にも、効果音を出力するスピーカが内蔵されている。
【0129】遊技機の上部には、遊技効果ランプ部10
02が設けられている。遊技効果ランプ部1002の下
部には、演出用の有機EL表示器1100が設けられて
いる。この有機EL表示器1100には、様々な演出用
の画像が表示される。たとえば、入賞発生時にはキャラ
クタが所定動作を行なう画像が表示され、後述する当選
フラグが設定されていることがキャラクタの所定動作に
より告知される。
【0130】遊技パネル1012には、スロットマシン
1001の本体側に設けられた左リール1023L,中
リール1023C,右リール1023Rを透視可能な透
視窓1043と、有機EL表示器1200とが設けられ
ている。
【0131】遊技パネル1012の下の前面側に突出し
て形成された部分には、スタトレバー1033と、左ス
トップボタン1029L,中ストップボタン1029
C,右ストップボタン1029Rと、メダル詰まり解除
ボタン1028とが設けられている。
【0132】次に、スロットマシン1001で発生する
入賞役について説明する。入賞役には、小役入賞と、リ
プレイ入賞と、ビッグボーナス入賞と、レギュラーボー
ナス入賞等がある。図26に示すスロットマシン100
1の制御部は、スタートレバー1033を操作したタイ
ミングで、乱数を抽出し、いずれかの入賞役による入賞
の発生を許容するか否かを決定する。入賞の発生が許容
されていることを、“内部当選している”という。内部
当選した場合、その旨を示す当選フラグがスロットマシ
ン1001の内部で設定される。
【0133】当選フラグが設定されたゲームでは、その
当選フラグに対応する入賞役を引き込むことが可能なよ
うにリールが制御されるために、リールの目押し操作に
より、その当選フラグに対応する役の入賞を発生させる
ことが可能である。しかしながら、当選フラグが設定さ
れていないゲームでは、入賞が発生しないようにリール
が制御されるために、リールの目押し操作をしても入賞
を発生させることはできない。
【0134】当選フラグが設定されたにもかかわらず、
その当選フラグに対応する入賞を発生させることができ
なかった場合、その当選フラグはクリアされる。ただ
し、レギュラーボーナス入賞およびビッグボーナス入賞
の当選フラグについては、他の入賞役の当選フラグとは
異なり、その当選フラグが設定されたゲームで入賞が発
生しなかった場合であっても、その当選フラグに対応す
る入賞が発生するまで、次回以降のゲームにその当選フ
ラグが持ち越される。
【0135】以下に、入賞役の内容を説明する。 (1) 「小役入賞」とは、ビッグボーナスゲーム、レ
ギュラーボーナスゲームのような特別なゲームの発生、
またはリプレイゲームの発生を伴わない、有価価値(た
とえば、クレジットまたはメダル)の付与のみを伴う入
賞のことをいう。
【0136】(2) 「リプレイ入賞」とは、メダルあ
るいはクレジットを消費することなく次回のゲームを開
始できるという特典が与えられる入賞のことである。
【0137】(3) 「レギュラーボーナス入賞」と
は、レギュラーボーナスゲームを複数回行なうことがで
きる特典が付与される入賞のことである。レギュラーボ
ーナスゲームでは、レギュラーボーナスゲーム中に特有
の入賞役のみが有効になり、かつ、極めて高い確率で、
その入賞役が内部当選する。
【0138】(4) 「ビッグボーナス入賞」とは、ビ
ッグボーナスゲームを複数回行なうことができる特典が
付与される入賞のことである。ビッグボーナスゲームで
は、小役入賞およびレギュラーボーナス入賞の当選確率
が向上される。ビッグボーナスゲームは、レギュラーボ
ーナスの入賞が所定回数発生すること、または、予め定
められた上限回数のビッグボーナスゲームを消化するこ
と、のうち、いずれか早いほうの条件が成立するまで提
供される。
【0139】次に、スロットマシン1001により提供
されるゲームの概要について説明する。
【0140】ゲームを開始するためには、最初に賭数を
設定する。賭数は、1枚BETボタン1031またはM
AXBETボタン1030を押圧することにより、1〜
3のいずれかに設定できる。1枚BETボタン103
1、MAXBETボタン1030の操作が有効であるか
否かは、1枚BETボタン1031、MAXBETボタ
ン1030に内蔵されたBETランプの点灯状況によっ
て示される。
【0141】また、直接、メダルをメダル投入口102
7に投入することによって賭数を設定することも可能で
あり、メダルを1枚投入する毎に、所定の上限数の範囲
内で賭数が1ずつ加算される。なお、賭数の上限数を超
えてメダルが投入された場合、クレジット数が上限値に
達するまではクレジットが加算更新され、クレジット数
が上限値に達した時点でメダルがメダル払出穴1037
から返却される。
【0142】賭数が設定された場合にはスタート表示部
1016(図23参照)が点灯する。これにより、スタ
ートレバー1033の操作が有効に受付けられる状態に
なった旨が遊技者に報知される。スタート表示部101
6が点灯している際にスタートレバー1033を操作す
れば、各リール1023L,1023C,1023Rが
一斉に変動(スクロール)し始める。
【0143】ただし、スタートレバー1033を操作し
た時点がウエイトタイム期間内にあれば、リールがスク
ロールすることなく、ウエイト表示部1015が点灯す
る。その後、ウエイトタイム期間が経過してウエイト表
示部1015が消灯するのと同時にリールがスクロール
し始める。各リール1023L,1023C,1023
Rには、複数種類の図柄が描かれており、リールの回転
に伴って透視窓1043に現れる図柄の種類が次々と変
動される。また、スタートレバー1033を操作したタ
イミングで、レギュラーボーナス入賞またはビッグボー
ナス入賞が内部当選した場合には、ボーナス入賞を告知
することが可能なEL表示部1100において、入賞が
遊技者に報知される。
【0144】透視窓1043からは、3つのリール10
23L,1023C,1023Rの一部分が視認され
る。なお、各リール1023L,1023C,1023
Rが視認できる3つの領域部分を各リール1023L,
1023C,1023Rに対応させて左可変表示部、中
可変表示部、右可変表示部と呼ぶ。
【0145】透視窓1043の各可変表示部からは、各
リールに描かれた複数の図柄のうち、連続する3つの図
柄が上段、中段、下段の位置に表示されるとともに、上
段の上方部分には間もなく上段の位置に現れる図柄の一
部が、下段の下方部分には間もなく可変表示部の下に隠
れて見えなくなる図柄の一部が、それぞれ表示される。
【0146】リールの変動が開始されてから所定時間が
経過すれば、各ストップボタン1029L,1029
C,1029Rに設けられた操作有効ランプが点灯す
る。これにより、各ストップボタン1029L,102
9C,1029Rの押圧操作が有効な操作有効状態にな
ったことが遊技者に報知される。各ストップボタン10
29L,1029C,1029Rは、各リール1023
L,1023C,1023Rに対応して設けられてい
る。遊技者は自らの操作によって各リール1023L,
1023C,1023Rを停止させる順序を決定でき
る。遊技者がストップボタン1029L,1029C,
1029Rのうち、いずれかを押圧操作すれば、対応す
るストップボタンに設けられた操作有効ランプが消灯す
る。その後、操作されたストップボタンに対応するリー
ルの回転が停止する。
【0147】すべてのリール1023L,1023C,
1023Rが停止した時点で、透視窓1043から視認
される各リール1023L,1023C,1023Rの
上段、中段、下段の3段の図柄のうち、賭数に応じて定
められる有効な入賞ライン上に位置する図柄の組合わせ
によって入賞の有無が決定される。賭数が1の場合に
は、可変表示部における中段の横1列の入賞ラインのみ
が有効ラインとなる。賭数が2の場合には、可変表示部
における上段、中段、下段の横3列の入賞ラインが有効
ラインとなる。賭数が3の場合には、可変表示部におけ
る横3列と斜め対角線上2列の合計5本の入賞ラインが
有効ラインとなる。
【0148】有効ライン上における図柄の組合わせが予
め定められた所定の表示態様となって入賞が発生した場
合には、各種遊技効果ランプ部が所定の態様で点滅する
とともにスピーカから効果音が出力され、効果的な演出
がなされる。また、賭け表示部1018〜1022のう
ち入賞ラインに対応する表示部、およびバックライト
(各リール1023L,1023C,1023R内に設
けられたリールランプ)が点滅する。
【0149】そして、入賞に応じた数のメダルがクレジ
ットとして払出されてクレジット表示器1024(図2
3参照)のクレジット数が加算更新される。また、ペイ
アウト表示器1026(図23参照)には、その払出数
が表示される。なお、クレジット数が上限(=50)に
達した場合には、直接、メダルがメダル払出穴1037
から払出される。
【0150】また、特に予め定められた特定の表示態様
となった場合には、ビッグボーナス入賞あるいはレギュ
ラーボーナス入賞となり、クレジットが付与されるとと
もに、ビッグボーナスゲームあるいはレギュラーボーナ
スゲームを行なうことが可能な特定遊技状態となる。た
とえば、レギュラーボーナス入賞が発生すると、ゲーム
回数表示器1025にはレギュラーボーナスゲームを行
なうことができる回数(たとえば最大12回)が表示さ
れる。
【0151】そして、レギュラーボーナスゲームが消化
されるごとに、ゲーム回数表示器1025に表示されて
いるゲーム数が1ずつカウントダウンされて表示され
る。同様に、ビッグボーナス入賞が発生すると、ゲーム
回数表示器1025にはビッグボーナスゲームを行なう
ことができる回数(たとえば、最大30回)が表示さ
れ、ビッグボーナスゲームが消化されるごとに、ゲーム
回数表示器1025に表示されているゲーム数が1ずつ
カウントダウンされて表示される。
【0152】図22は、図21の有機EL表示器110
0において表示される表示内容を説明するための図であ
る。有機EL表示器1100においては、図22の
(a)に示すように、ビッグボーナスまたはレギュラー
ボーナスの当選の告知が行なわれる。また、図22の
(b)に示すように、ビッグボーナス中のメダルの獲得
枚数が表示される。
【0153】また、図22の(c)に示すように、ビッ
グボーナスの図柄およびレギュラーボーナスの図柄が表
示されている。このようにすれば、機種変更がされて
も、入賞状態の発生に関わる表示のための装飾パネルを
新たに設ける手間を省くことができるともに、遊技機の
遊技状態の変化を告知するための識別情報の組合せがい
かなるものかを表示するための装飾部材を新たに設ける
手間を省くことができるのである。
【0154】さらに、図22の(d)に示すように、ビ
ッグボーナスまたはレギュラーボーナスの予告表示が行
なわれている。また、図22の(e)に示すように、エ
ラー中の表示(コイン切れ,満タンなどのエラー原因の
コード番号またはエラー原因の名称そのものを表示して
もよい)が行なわれる。さらに、図22の(f)に示す
ように、小役図柄、払出枚数およびリプレイ図柄が表示
される。なお、図示していないが、スロットマシンにお
ける内部抽選が当選していることを示唆する図柄である
リーチ目を表示するようにしてもよいし、当選フラグが
成立していることを表示するようにしてもよい。また、
ビッグボーナス中にリプレイ図柄が所定回数表示され
て、小役入賞を上限回数まで獲得できないこととなるこ
とを避ける方法であるリプレイはずしの方法を表示して
もよいし、小役ゲーム中の遊技方法を表示するようにし
てもよい。
【0155】図23は、図21の有機EL表示器120
0において表示される表示内容を説明するための図であ
る。有機EL表示器1200には、図23に示すよう
に、透視窓1043の左側に位置してメダルの投入枚数
に応じた有効ライン1,2,3を表示するための1枚賭
け表示部1018、2枚賭け表示部1019,102
1、および3枚賭け表示部1020,1022と、透視
窓1043の右側に位置してビッグボーナス終了時また
はエラー等で遊技不能のときに表示されるゲームオーバ
ー表示部1013、リプレイ入賞があったときに表示さ
れるリプレイ表示部1014、スタートレバーを押して
もスタートしない待ち時間であることを示すウエイト表
示部1015、リールの変動のスタートが可能であるこ
とを示すスタート表示部1016、およびメダルを投入
してもよいことを示す投入指示表示部(インサートメダ
ルランプ部ともいう。)1017と、透視窓1043の
下側に位置するクレジット表示部1024、ビッグボー
ナスゲーム中の間に行なったゲーム回数を表示するゲー
ム回数表示部1025、および払出すメダルの枚数を示
すペイアウト表示部1026とが設けられている。
【0156】即ち、図23における斜線部分はEL表示
層が形成されており、かかる部分に表示されている内容
は有機EL表示器に表示される内容である。なお、EL
表示層は薄膜であるため透光性を有するため、透視窓1
043にもEL表示層を形成して全面をEL表示パネル
として形成してもよい。このように構成してもEL表示
パネルからリールを視認することができるとともに、有
効ライン表示を有機EL表示器により行なったり、透視
窓1043の部分で内部当選の予告表示など各種演出、
当選フラグの告知などを行なってもよい。
【0157】また、ゲームオーバー表示部1013、リ
プレイ表示部1014、ウエイト表示部1015、スタ
ート表示部1016、投入指示表示部1017は図示の
ように別の領域に表示してもよいが、これらの表示は同
一のタイミングで表示する必要がないため、一の表示部
で切り替えて表示するようにしてもよい。この様にすれ
ば、予告などの演出に用いる表示部の領域を拡大するこ
とができる。また、ゲーム回数表示部1025は常時表
示する必要はなく、ボーナスゲーム中にだけ表示される
ようにしてもよい。
【0158】図24は、図21の有機EL表示器130
0において表示される表示内容を説明するための図であ
る。有機EL表示器1300においては、図24の
(a)に示すスロットA、または、図2の(b)に示す
スロットBのようにスロットの機種名が表示されるので
ある。このようにすれば、機種変更がされても、機種の
名称を表示するための装飾部材を新たに設ける手間を省
くことができる。
【0159】また、図24(c)に示すように、目押し
によりメダルを獲得できる時間であるCT(チャレンジ
タイム)が内部抽選に当選したことを表示してもよい。
このときには、CTに当選したことと同時に、「青い7
を狙いましょう!!」のような狙い目の表示とともに
「200枚獲得、若しくは150ゲームで終了しま
す。」等のようにCTの終了条件を表示するようにして
もよい。
【0160】また、CTの終了条件に近づいた場合には
「警告!」のように、CTが終了することを遊技者に識
別させる表示を行なうようにしてもよい。また、CT中
に獲得したメダル数や消化したゲーム数、残りゲーム数
を表示してもよい。
【0161】また、図示していないが、小役の図柄など
を表示して遊技者を助けるAT(アシストタイム)中で
あること、リプレイによりメダルを減らすことを防止で
きるRT(リプレイタイム)中であること、または、C
T、AT、RTの残り回数を表示するようにしてもよ
い。さらに、ビッグボーナスゲーム中におけるメダルの
獲得枚数、1日のリールの回転回数、ビッグボーナス中
もしくはレギュラーボーナス中のリールの回転回数を表
示するようにしてもい。
【0162】さらに、1回のビッグボーナス中における
小役入賞が上限回数まで入賞することなく終了するため
に最大限得られる利益を得られずにビッグボーナスゲー
ムを終了してしまうことを抑制するために遊技者が行な
う技法であるリプレイはずし(JACINはずし)の方
法、たとえば、「赤い7を狙いましょう!!」等を表示
するようにしてもい。このような情報をパネルで表示す
ると面積が限られたパネルに多くの情報を記載する必要
があるが、有機EL表示器により時間を前後して表示す
れば、一定の面積の表示器でより多くの情報をより大き
く表示できるのである。
【0163】図25は、スロットマシン1001の扉ベ
ース1500、有機EL表示器1100、有機EL表示
器1200、有機EL表示器1300、ならびに、それ
らを固定するための下側飾り枠1700、受皿1040
および上側飾り枠1600の取付斜視図である。
【0164】なお、従来は下側飾り枠1700に設けら
れるパネルを内側から照射するため蛍光灯を設けていた
が、有機EL表示器1300を設けたことにより、蛍光
灯などの発光体を設ける必要がなくなり、省スペース化
を図ることができる。
【0165】図26は、スロットマシン1001に設け
られた各種基板と電気部品との接続状況を説明するため
のブロック図である。
【0166】スロットマシン1001に設けられた各種
基板のうち、遊技制御基板1110によって遊技状態が
制御され、演出制御基板1101によって遊技状態に応
じた演出制御がなされる。
【0167】遊技制御基板1110には、左,中,右ス
トップスイッチ、1枚BETスイッチ、MAXBETス
イッチ、リールセンサ、満タンセンサ」等の各種スイッ
チおよびセンサが配線接続されている。
【0168】遊技制御基板1110に配線接続されたス
トップスイッチに設けられたランプおよび有機EL表示
器は遊技制御基板1110に搭載された制御部によって
制御される。また、制御部は、配線接続された各種スイ
ッチおよびセンサの検出信号を受け、遊技状態を制御す
る。
【0169】また、遊技制御基板1110は、有機EL
表示器1200の一部を制御することとしている。一部
とは、クレジット表示部、ゲームオーバー表示部など、
ゲームの進行に関わる表示である。この様な表示は演出
制御基板1101により制御してもよいが、演出制御基
板が故障した場合にも遊技の進行に支障をきたすことが
ないように遊技制御基板1110で制御することが望ま
しい。また、この様な遊技制御基板1110で直接制御
する表示については有機EL表示器を用いずに、7セグ
メント表示器、ドット表示器など別の表示器を設置する
ようにしてもよい。
【0170】演出制御基板1101は、遊技制御基板1
110と配線接続されている。遊技制御基板1110か
ら演出制御基板1101へは、バッファ回路を介して、
遊技状態を特定可能なコマンドが出力される。バッファ
回路は、遊技制御基板1110の内部から外部への信号
の出力は許容するが遊技制御基板1110の外部から内
部へ信号が入力されることを阻止する不可逆出力手段と
して機能する。
【0171】演出制御基板1101には、遊技効果ラン
プ1064、有機EL表示器1100,1200,13
00、スピーカ1066とが接続され、さらにリールラ
ンプが接続される。演出制御基板1101によって制御
される「遊技効果ランプ、有機EL表示器、スピーカ」
等は、遊技制御基板1110によって制御される各種表
示器と比較すると、それが機能しなくても遊技の進行自
体には影響を与えるものではなく、演出効果に主眼をお
いたものである。このため、演出制御基板1101に故
障が発生したとしても、遊技者に不利な遊技が提供され
てしまうことはない。なお、遊技制御基板1110によ
り制御される各種ランプ、および、表示器に報知される
情報を、演出制御基板1101によって制御される有機
EL表示器1100,1200,1300などで併せて
報知してもよい。
【0172】また、演出制御基板1101には、マイク
ロコンピュータが搭載されており、このマイクロコンピ
ュータには、遊技制御基板1110から送信されたコマ
ンドに対応した演出パターンを定めたデータテーブルが
記憶されている。このデータテーブルは、遊技効果ラン
プ1064、有機EL表示器1100,1200,13
00、スピーカ1066、およびリールランプ1231
別に分類されている。演出制御基板1101が、ビッグ
ボーナス入賞の発生等、所定の遊技状態を示すコマンド
を受信した場合、演出制御基板1101に搭載されたマ
イクロコンピュータは、その遊技状態に応じた演出パタ
ーンを各データテーブルから読み出し、その読み出した
演出パターンに従って遊技効果ランプ1064、有機E
L表示器1100,1200,1300、スピーカ10
66、およびリールランプ1231を制御する。
【0173】そのため、遊技制御基板1110に有機E
L表示器1100等を用いた演出に関する制御負担をか
けることが抑制される。また、本実施の形態のスロット
マシン1001は、特定遊技状態等に関わる特定の表示
態様を導出表示するためのストップボタン1029L,
1029C,1029Rからの信号の入力およびこれに
伴うリールモータ1232,1233,1231の制御
を遊技制御基板1110のみで行なうことができるの
で、制御系統が複雑となることを抑制されている。
【0174】図27は、スロットマシン1001の演出
制御基板1101に関わる制御のタイミングを説明する
ためのタイミングチャートである。図27の(a)にお
いては、ビッグボーナス中であることを示すボーナス中
信号の立上がりと立下りにより、ビッグボーナス中であ
る期間が示されている。図27の(b)には、遊技者に
入賞役がいかなるものかを知らせて遊技者をアシストす
る表示が行なわれているAT(アシストタイム)中であ
ることを示すタイミングが示されている。図27の
(c)には、遊技者が投入したコインの検出のタイミン
グが示されている。図27の(d)には、遊技者による
スタートレバー1033の操作タイミングが示されてい
る。
【0175】図27の(e)には、遊技者によるストッ
プスイッチの1029L,C,Rの操作タイミングが示
されている。図27の(f)には、リール1023L,
C,Rの変動のタイミングが示されている。図27の
(g)には、遊技制御基板1110から送信されてきた
コマンドの入力のタイミングが示されている。遊技制御
基板1110は、図27の(c)のコイン検出によりコ
マンドを出力し、図27の(h)に示すように、図23
に示した有効ライン表示を開始する。その後、A時点で
スタートレバー1033が操作されると、図27の
(i)に示すように、演出表示を開始する。B,C,D
時点でそれぞれストップボタン1029L,C,Rが操
作されて、最後のストップボタンが操作されたD時点に
おいて、図27の(h)に示すように、有効ライン表示
を終了するとともに、図27の(f)に示すように、リ
ール1023L,C,Rの変動が停止する。また、E時
点では、ビッグボーナスが入賞したため、ビッグボーナ
スとなったことを示す信号が入力されると、図27の
(a)に示すように、入賞が内部当選していることを示
す当選フラグが成立するとともに、図27の(k)に示
すように、ビッグボーナス中であることの表示が開始さ
れる。さらに、ビッグボーナス中には、F時点におい
て、新たにコインが1枚投入されてスタートレバー10
33が操作されると、図27の(n)に示すように、小
役フラグが成立している状態となる。その後、ストップ
ボタン1029L,C,Rが操作されて最後のストップ
ボタンの操作がされたG時点では、小役入賞フラグが成
立しているために、リールの停止図柄が小役入賞図柄と
なれば、図27の(m)に示すように、出メダルすなわ
ち払出されるメダルの枚数が表示されることになる。
【0176】さらに、所定回数のビッグボーナスゲーム
を終えると、図27の(a)に示すように、ビッグボー
ナス中であることを示すフラグが終了するとともに、図
27の(k)に示すように、ビッグボーナス中であるこ
を示す表示が終了して、その後においては、図27の
(b)に示すように、AT(アシストタイム)となるた
め、AT中であることを示すフラグが成立するととも
に、図27の(l)に示すように、ATがあと何回行な
われるかを表示する。そして、AT中に3枚のメダルが
投入されて、スタートレバー1033が操作されて図柄
の変動が開始されると、図27の(n)に示すように、
小役入賞が内部当選していることを示す小役フラグ表示
が行なわれる。その後、I時点で最初のストップボタン
1029が操作されれば、小役フラグ表示が終了して、
J,K時点でストップボタンが操作されて、最後のスト
ップボタンが操作されたK時点で、図27の(h)に示
すように、有効ライン表示が終了するとともに、図27
の(m)に示すように、出メダル表示すなわち払出され
るメダルの枚数が表示される。
【0177】なお、図27の(h)には、有効ライン表
示の表示タイミングが示され、図27の(i)には、演
出表示のタイミングが示されている。また、図27の
(j)には、遊技機の名称を示すタイトル表示の表示タ
イミングが示されている。この遊技機の名称を示すタイ
トル表示は、スロットマシンの電源が投入されれば演出
制御基板1101が遊技制御基板1110とは関係なく
独自に制御を行なって表示するものであり、スロットマ
シンの電源がONとなっている間は表示可能とされてい
るものである。図27の(k)には、ビッグボーナスと
なったことを示すための演出表示中であることを示す表
示タイミングが示されている。
【0178】タイトル表示などの盤面の装飾にかかる表
示は、遊技の進行とは直接関わりのない内容である。遊
技制御基板1110が、このような遊技の進行に関わら
ない表示を行なうためのコマンドを出力する処理を行な
うことは無駄であり、遊技制御用のプログラム記憶エリ
アを不要に使うことにもなる。したがって、タイトル表
示等は、演出制御基板1101が独自に表示制御するこ
とが望ましい。
【0179】また、図27の(l)には、ATの残り回
数を表示している間の表示タイミングが示されている。
図27の(m)には、出メダル表示払出メダルの数を表
示している間の表示タイミングが示されている。図27
の(n)には、小役入賞が内部当選していることを示す
小役フラグを表示している間の表示タイミングが示され
ている。なお、図27の(j)に示すように、タイトル
表示は、電源投入直後に有機EL表示器で表示を行なう
ように演出制御基板1101の処理が行なわれるよにな
っている。また、図27の(h)〜(n)の表示は、上
述して有機EL表示器により行なわれている。
【0180】図28は、上記した実施の形態1のパチン
コ遊技機または実施の形態2のスロットマシンと同様の
遊技機において、遊技機の前面に設けられた複数の有機
EL表示器の全てで1つの大きな表示を行なう場合の例
を示す図である。上記実施の形態1のパチンコ遊技機お
よび実施の形態2のスロットマシンにおいては、1つの
有機EL表示器で1つの意味内容をもつ表示を行なうよ
うにしたが、図28に示す例は、複数の有機EL表示器
で1つの意味内容をもつ表示を行なう場合の例である。
【0181】たとえば、図28の(a)に示すように、
パチンコ遊技機の前面側の上、中、下の位置に設けられ
た有機EL表示器それぞれに、「大」、「当」、「り」
を表示させて大当たりとなったことを表示するようにし
てもよいし、図28の(b)に示すように、パチンコ遊
技機の前面側の上、中、下の位置に設けられた有機EL
表示器それぞれに、確変図柄である図柄「7」を分割し
て表示するようにしてもよい。
【0182】また、たとえば、図28の(c)に示すよ
うに、スロットマシンの前面側の上、中、下の位置に設
けられた有機EL表示器それぞれに、「B」、「i」、
「G」を表示させてビッグボーナスとなったことを表示
するようにしてもよいし、図28の(d)に示すよう
に、キャラクタが複数の有機EL表示器にわたって一連
の動作を行なうようにしてもよい。
【0183】このような分割された複数の有機EL表示
器を用いて1つの意味内容を有する表示を行なうことに
より、意外性のあるよりダイナミックな演出を行なうこ
とができるので、可変表示が多様化して、遊技者が遊技
に飽きることが抑制されているとともに、遊技者以外の
遊技場に訪れている者にをも華やかな演出により遊技の
進行状況を見るように引き付けることができるので、遊
技場の雰囲気を盛り上げることができるようになる。な
お、図28の(c),(d)に示した例では、3つのリ
ール1023L,C,Rの前方に相当する部分において
も有機EL表示器を用いて更新表示を行なうことになる
例を示したが、リール部分は、図23に示したように、
更新表示を行なっているドラムが見えるような形状とし
てもよい。
【0184】図29はパチンコ機またはスロットマシン
における制御ブロック図、および、遊技店に設置される
管理コンピュータとの接続状態を示すブロック図であ
る。図29で主基板とは遊技(ゲーム)の進行を制御す
るとともに、遊技(ゲーム)の進行状況に応じて表示基
板(演出制御基板)に演出を行なうための演出制御信号
を送信する。演出制御信号に基づいて表示基板(演出制
御基板)は有機EL表示器を制御する。また、主基板は
管理コンピュータに対して、大当りとなっていることを
示す大当り情報、確変時短となっていることを示す確変
情報、特別図柄(またはリール)の変動を開始したのち
表示結果の確定に応じて出力される図柄確定信号、特に
パチンコ機で始動入賞検出があったことに応じて出力さ
れる始動検出情報、賞球またはコインを払出した数の情
報、玉またはコインを貸し出した数の情報、玉切れや満
タンなどの情報が出力されている。管理コンピュータか
らはこの様な情報に基づいて表示基板(演出制御基板)
に信号を送信する。たとえば、賞球数、大当り回数、確
変継続回数、単位時間当りの特別図柄の回転数、エラー
発生、あるいは、獲得した玉やコインで遊技を継続する
ことを可能とするラッキーナンバー、ホール側が提供す
るサービスの内容(たとえばタイムサービス中であるこ
と、サービスデーや新台の入荷情報)などを表示基板
(演出制御基板)に送信することで、表示基板が有機E
L表示器においてかかる情報を反映させた表示内容を表
示させることが可能である。
【0185】図30は、管理コンピュータのみが遊技機
の有機EL表示器を制御する場合のブロック図である。
主基板(遊技制御基板)から出力される情報は図29で
説明した内容と同じである。図30においては、表示基
板(演出制御基板)からも、管理コンピュータ側に情報
を出力する。例えば、実行された演出内容に関する情報
(実行されたリーチの種類や予告の種類など)である。
管理コンピュータはこの様な情報に基づき有機EL表示
器の制御を行なう。また、図30においては、遊技盤の
前面、遊技枠の前面、上皿などに設けられる有機EL表
示器における機種名表示、デザイン表示などの表示内容
に関するデータは、管理コンピュータ側に保持されてい
る。これにより管理コンピュータ側のデータを変更する
だけで、ホールに設置される複数の遊技機の装飾表示内
容を一括して変更することが可能である。
【0186】図31〜図33を用いて、上記実施の形態
1,2で用いた有機EL表示器の構造について詳細に説
明する。上記実施の形態1,2の有機ELを用いた表示
装置は、電流を流すことによって自ら光を発する自発光
素子であり、CRTよりも消費電力が少なく、また、L
CDのように視野角の問題を有さない。そこで、上記パ
チンコ遊技機およびスロットマシンの表示装置として有
機EL表示装置、CRTやLCDに代えて用いているの
である。
【0187】図31は本実施の形態の有機EL表示装置
を示す平面図、図32はそのA−A’断面図である。透
明絶縁基板501上に画素毎に選択駆動回路502が複
数配置されている。それぞれの選択駆動回路502には
画素電極504が接続され、それらを覆って有機EL層
505及び対向電極506が配置されている。選択駆動
回路502、画素電極504、有機EL層505、対向
電極506よりなる表示領域の周囲には選択駆動回路5
02を制御したり、画素電極504に所定の電圧を印加
するためのドライバ回路507a、507bが配置され
ている。ドライバ回路507は配線508によって端子
509に接続されている。それらの構造を覆ってアルミ
ニウムなどの金属からなるキャップ510が配置され、
透明絶縁基板501にシール551を用いて固着されて
いる。キャップ510と透明絶縁基板501との間の空
間512は、乾燥窒素が充填され、キャップ510の内
面には乾燥剤シート513が設置されている。
【0188】また、選択駆動回路502は、例えば、薄
膜トランジスタ(Thin Film Transistor;TFT)など
からなる半導体素子を複数有する。第1のTFTはドラ
イバ回路507aの出力に応じて導通、非導通を切り換
える。ドライバ回路507aの出力によって選択駆動回
路2の第1のTFTが導通となった画素電極504に
は、第2のTFTを介してドライバ回路507bの出力
に応じた電圧が印加され、対向電極506との間に電流
が流れる。発光層505は、ここに電流を流すことによ
って発光する構成であり、画素電極504と対向電極5
06との間に流れる電流量に応じた強度で発光する。発
生した光は、断面図下方向に透明絶縁基板1を透過して
視認される。そして、上記実施の形態1,2で用いた有
機EL層505は、各画素毎に異なる色を発色するよう
に各画素毎にそれぞれ形成されている。
【0189】すなわち、赤色、緑色および青色の三原色
の光を放つ有機発光材料を平面的に交互に配置して、こ
れらの3色の光の組み合わせにより複数色の光を形成す
るのである。なお、これ以外に、赤、緑、青の発光を生
じる3種類の発光材料を積層する方法、白色発光する有
機材料と3種類の共振器構造を形成する方法、白色発光
する有機材料と3原色のカラーフィルタを組合せる方
法、および、青色発光する有機材料と3原色に変換する
色変換層を組み合わせる方法であっても、複数色の光を
形成することが可能である。このような構成により、上
記実施の形態1のパチンコ遊技機1および実施の形態2
のスロットマシン1001に用いられる有機EL表示器
は、カラー可変表示が可能となっているのである。
【0190】図33は、1つの画素をより詳細に示した
断面図である。石英ガラス、無アルカリガラス等からな
る透明絶縁性基板501上に、Cr、Moなどの高融点
金属からなるゲート電極541が配置されている。ゲー
ト電極541の上には、SiN/SiO2よりなるゲー
ト絶縁膜542、及びポリシリコン膜からなる能動層5
43が順に積層されている。その能動層543には、ゲ
ート電極541上方のチャネル543cと、このチャネ
ル543cの両側に、高濃度領域のソース543s及び
ドレイン543dが設けられている。ソース543s及
びドレイン543dは、チャネル543c上のストッパ
絶縁膜544をマスクにしてイオンドーピングし更にゲ
ート電極541の両側をレジストにてカバーしてイオン
ドーピングしてゲート電極541の両側に低濃度領域と
高濃度領域とを有するいわゆるLDD構造である。選択
駆動回路2は、ゲート電極541、ゲート絶縁膜54
2、能動層543の総称である。
【0191】そして、ゲート絶縁膜542、能動層54
3及びストッパ絶縁膜544上の全面に、SiO2膜、
SiN膜及びSiO2膜の順に積層された層間絶縁膜5
45が形成され、ドレイン543dに対応して設けたコ
ンタクトホールにAl等の金属を充填して駆動電源線5
46に接続されている。更に全面に例えば有機樹脂から
成り表面を平坦にする平坦化絶縁膜545を形成する。
そして、その平坦化絶縁膜545のソース543sに対
応した位置にコンタクトホールを形成し、このコンタク
トホールを介してソース543sとコンタクトしたIT
O(Indium Thin Oxide)等から成る透明電極503が
配置される。
【0192】本実施の形態の有機EL層505は、MT
DATA(4,4 -bis(3-methylphenylphenylamino)biphe
nyl)から成る第1ホール輸送層505a、TPD(4,4
,4-tris(3-methylphe nylphenylamino)triphenylanin
e)からなる第2ホール輸送層505b、キナクリドン
(Quinacridone)誘導体を含むBebq2(10-ベンゾ
〔h〕キノリノール−ベリリウム錯体)から成る発光層
505c及びBebq2から成る電子輸送層505dか
らなる発光素子層である。
【0193】また、有機EL層505は、陽極から注入
されたホールと、陰極から注入された電子とが有機EL
層505の内部で再結合し、有機EL層505を形成す
る有機分子を励起して励起子が生じる。この励起子が放
射失活する過程で有機EL層505から光が放たれ、こ
の光が透明な陽極から透明絶縁基板501を介して外部
へ放出されて発光するのである。
【0194】なお、上記実施の形態1に示したパチンコ
遊技機に用いた有機EL表示器の構造は、スロットマシ
ンに適用することが可能であり、実施の形態2に示した
スロットマシンに用いた有機EL表示器の構造はパチン
コ遊技機に適用することが可能である。
【0195】(実施の形態3)次に、実施の形態3の遊
技機について説明する。本実施の形態の遊技機の構成お
よび機能は実施の形態1の遊技機および実施の形態2の
遊技機のそれぞれに適用することが可能であるが、実施
の形態1のパチンコ遊技機に設けた場合を例にして、以
下説明する。本実施の形態の遊技機の特徴は、遊技の進
行に伴って発生する遊技状態の変化を告知するための演
出を行なうために、EL表示機以外に物理的に構成され
た可動物(たとえば、何らかの表示物、または、何らか
のキャラクタ)を備えていることである。
【0196】図34は、本実施の形態の特別図柄表示部
9を構成する有機EL表示器の前面において、何らかの
予告表示を行なう可動物930が設けられた可変表示装
置8を説明するための説明図である。図34に示すよう
に、本実施の形態のパチンコ遊技機においては、遊技盤
6の裏側に設けられた可動物ソレノイド900が励磁す
ることによってプランジャ910が駆動(上下)する。
このプランジャ910の動作に伴ってリンク機構920
が動作して可動物930を遊技者が認識できない位置
(たとえば、飾り8aの後ろ)から遊技者が認識できる
位置(特別図柄表示部9の前)へ出現する。この可動物
930は、何らかの告知表示(たとえば、リーチ予告)
を表示可能な態様となっている。
【0197】図35は、本実施の形態の遊技機の可動物
930を制御する制御系統を説明するためのブロック図
である。本実施の形態の遊技機においては、遊技制御基
板31のCPU56から出力された指令信号が表示制御
基板80の入力バッファ回路120を介してCPU10
1に入力され、この遊技制御基板31からの指令信号の
入力に応じて、I/Oポート130を介して出力された
制御信号により、可動物ソレノイド900および普通図
柄可変表示部10が制御されるとともに、画像を処理す
るためのVDP(Video Display Proccessor)103
から出力された制御信号により特別図柄可変表示部9が
制御される。
【0198】また、演出に用いる可動物930の動作を
制御する基板は、遊技制御基板31であってもよいが、
遊技制御基板31からの指令信号を受けて制御を実行す
るサブ基板(表示制御基板80、ランプ#制御基板3
5、音制御基板70、または可動物930を制御するた
めにのみ用いられる可動物制御基板のいずれか)である
ほうが好ましい。可動物ソレノイド900の制御負担を
サブ基板が負うことによって、遊技制御基板31の制御
負担が軽減されるためである。
【0199】また、サブ基板は遊技制御基板31からの
コマンド#に応じて演出内容(変動表示パターン、また
は、ランプ点灯パターンなど)を決定するが、この演出
内容には、可動物930の動作パターン、可動物930
を動作させるタイミングも含まれている。
【0200】なお、可動物930を用いる遊技機と、可
動物930を用いない遊技機とで、サブ#基板を共通に
使用できるように、可動物930を動作させる電気的駆
動手段(ソレノイド#900またはモータ等)への接続
コネクタをサブ基板に設けておいてもよい。また、可動
物930を用いない場合には、サブ基板の接続コネクタ
を空き端子としておいて、出力ポートおよび電気的駆動
手段への電源を未使用にしておいてもよい。
【0201】図36は、遊技制御基板31から表示制御
基板80へ出力される特別図柄の変動パターンコマンド
と可動物930との対応関係を説明するための図であ
る。表示制御基板80においては、可動物930を動作
させるか否かを決定するために用いられる可動物予告乱
数が0〜100の範囲でカウントされ、再抽選を行なう
か否かを決定するために用いられる再抽選時可動物動作
乱数も0〜100の範囲でカウントされる。
【0202】変動パターンコマンド8000Hを受信し
た場合には、可変表示部9、ランプなどの発光体および
スピーカによりパターン1(はずれ)に対応した演出を
実行するとともに、可動物予告乱数を抽出し、得られた
値が1〜10のいずれかであった場合は、可動物による
予告が行なわれる。すなわち、たとえば、特別図柄が変
動開始時に可動物を動作させるのである。同様に、変動
パターンコマンド8001Hを受信した場合には、可変
表示部9、ランプなどの発光体およびスピーカによりパ
ターン1(当り)に対応した演出を実行するとともに、
可動物予告乱数を抽出し、得られた値が1〜70のいず
れかであった場合は、可動物による予告が行なわれる。
すなわち、パターン1においてハズレの場合は11/1
01の確率で動作し、パターン1において当りの場合は
71/101の確率で可動物が動作する。すなわち、可
動物が動作した場合には表示結果が当りになり易いとい
うことができる。以上8002H、8003Hにおいて
も、図36に示すように、可動物の動作をさせるか否か
を表示制御基板80により決定している。なお、800
3Hにおいては、一旦大当り図柄を表示した後に確変大
当りとするか否かを抽選する演出が行なわれる。このと
き、確変大当りとする場合には、確変大当りとならない
場合に比較して高い確率で可動物が動作する。すなわ
ち、確変抽選が行なわれる場合に可動物が動作すれば確
変大当りになり易いこととなる。なお、可動物の動作の
態様を複数パターン行なわせるようにしてもよい。たと
えば、可動物が1回のみ動作するパターンと、それ以上
動作するパターンや、動作する速さが異なるパターン、
モータを使用した場合には、1回回転するパターンと複
数回回転するパターン、回転速度が異なるパターンなど
が考えられる。
【0203】そして、遊技制御基板31からのコマンド
#に基づく演出内容(表示パターン、ランプパターンな
ど)が、リーチ、大当り、確変大当り、時短大当り等に
なるかに応じて、サブ基板が可動物930を動作させる
か否かを抽選により決定する。
【0204】また、可動物930の動作による演出内容
としては、リーチとなることの予告演出、複数種類ある
リーチの内いずれのリーチとなるかの予告演出、大当り
になることの予告演出、確率変動状態になることの予告
演出、時間短縮制御状態になることの予告、キャラクタ
による演出が行なわれる場合にキャラクタが出現するこ
との予告演出などがある。また、この可動物930は、
識別情報(図柄)が変動を開始し表示結果が確定するま
でに、一旦更新表示が停止(静止表示)された識別情報
(図柄)が再び変動を開始する場合に動作して、確率変
動状態、または、時間短縮制御の回数抽選を演出するた
めにも用いられる。
【0205】なお、識別情報(図柄等)を特定遊技状態
(大当り等)となる表示態様で更新表示の停止(静止表
示)した後において、確率変動状態等になるか否かに応
じて、可動物930が何回動作するか、この可動物93
0がどのような態様で動作するかを変化させてもよい
し、また、確率変動状態となる結果表示等の演出の結果
が一旦遊技者に不利となる結果となった後で、可動物9
30が動作すれば再度演出を開始して確率変動状態とな
る結果表示等の遊技者に有利となる表示結果とするよう
な演出を行なってもよい。
【0206】以下、実施の形態の特徴点や変形例を記載
する。 (1) 前記特定遊技状態において、遊技者にとって有
利な第1の状態(開成)と遊技者にとって不利な第2の
状態(閉成)とに変化可能な特別可変入賞球装置(特別
図柄表示領域9)を含み、前記可変表示装置は、前記特
定の表示態様を表示可能な特別可変表示装置である(図
8、図9、図11参照)。
【0207】上記の構成によれば、特別可変表示装置に
設置スペースの確保上の不都合が抑制されたEL表示器
を用いるため、遊技者の関心が高い特定遊技状態の発生
に関わる可変表示装置の設置場所を多様化させることが
できる。
【0208】(2) 遊技者にとって有利な第1の状態
(開成)と遊技者にとって不利な第2の状態(閉成)と
に変化可能であり、かつ、打玉の入賞を条件として前記
特別可変表示装置の可変表示開始条件が成立する普通可
変入賞球装置(始動入賞口14を有する普通電動役物1
5)と、前記可変表示装置と独立して可変表示可能であ
り、かつ、表示結果が所定の表示態様(たとえば、
「7」)となったことを条件として前記普通可変入賞球
装置を前記第1の状態に制御可能な普通可変表示装置
(普通図柄表示領域10)とを含み、該普通可変表示装
置は、カラー可変表示が可能な有機EL表示器を用いて
構成されている(図12参照)。
【0209】上記の構成によれば、普通可変表示装置に
設置スペースの確保上の不都合が抑制されたEL表示器
を用いるため、遊技者の関心が比較的高い普通可変表示
装置の設置場所を多様化させることができる。
【0210】また、今回開示された実施の形態はすべて
の点で例示であって制限的なものではないと考えられる
べきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく特許
請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意
味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図
される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 パチンコ遊技機の一例の正面図である。
【図2】 有機EL表示器がガラス扉枠に設けられたパ
チンコ遊技機の外枠をパチンコ遊技機の設置島から取外
したときの斜視図である。
【図3】 有機EL表示器が前面ガラスに設けられたパ
チンコ遊技機の正面図である。
【図4】 図3の前面ガラス120のX−X断面図であ
る。
【図5】 図3の有機EL表示器において表示される表
示内容を示す図である。
【図6】 図1の有機EL表示器および図3の有機EL
表示器において表示される表示内容を説明するための図
である。
【図7】 図2の打球供給皿に設けられた有機EL表示
器の表示内容を説明するための図である。
【図8】 遊技盤に有機EL表示器を設け、その有機E
L表示器の前側に保護カバーを取付けた場合の例を示す
図である。
【図9】 有機EL表示器で行なわれるスクロール表示
とキャラクタの移動画像を説明するための図である。
【図10】 有機EL表示器の保護カバーを示す図であ
る。
【図11】 図8のY−Y断面の一部を示す図である。
【図12】 パチンコ遊技機において中央飾りに有機E
L表示器を設けた場合の例を示す図である。
【図13】 大入賞口の内部に有機EL表示器を設けた
場合の例を示す図である。
【図14】 有機EL表示器と中央飾りを一体に設けた
場合の例を示す断面図である。
【図15】 表示制御基板ボックスと有機EL表示器と
が一体に設けられた例を示す図である。
【図16】 有機EL表示器をガラス板の裏側に設けた
場合の例を示す図である。
【図17】 パチンコ遊技機の各種基板構成を説明する
ためのブロック図である。
【図18】 パチンコ遊技機の遊技制御基板により行な
われる遊技制御メインフローを説明するためのフローチ
ャートである。
【図19】 パチンコ遊技機の表示制御基板において行
なわれる演出制御メインフローを説明するためのフロー
チャートである。
【図20】 パチンコ遊技機の遊技制御基板および表示
制御基板に関する制御のタイミングチャートである。
【図21】 スロットマシンの全体正面図である。
【図22】 図21のスロットマシンの有機EL表示器
において表示される表示内容を説明するための図である
【図23】 図21のスロットマシンの有機EL表示器
において表示される表示内容を説明するための図であ
る。
【図24】 図21のスロットマシンの有機EL表示器
において表示される表示内容を説明するための図であ
る。
【図25】 スロットマシンの扉ベース、有機EL表示
器、ならびに、それらを固定するための下側飾り枠、受
皿および上側飾り枠の取付斜視図である。
【図26】 スロットマシンに設けられた各種基板と電
気部品との接続状況を説明するためのブロック図であ
る。
【図27】 スロットマシンの遊技制御基板および演出
制御基板に関わる制御のタイミングチャートを説明する
ための図である。
【図28】 パチンコ遊技機またはスロットマシンの前
面に設けられた複数の有機EL表示器の全てで1つ意味
内容をもつ大きな表示を行なう場合の例を示す図であ
る。
【図29】 ホールの管理コンピュータと遊技機の表示
制御基板との両方が有機EL表示器を制御する場合のブ
ロック図である。
【図30】 ホールの管理コンピュータのみが遊技機の
有機EL表示器を制御する場合のブロック図である。
【図31】 本実施の形態の有機EL表示装置を示す平
面図である。
【図32】 図31のA−A’断面図である。
【図33】 1つの画素をより詳細に示した断面図であ
る。
【図34】 特別図柄表示部を構成する有機EL表示器
の前面において、何らかの予告表示を行なう可動物が設
けられた可変表示装置を説明するための説明図である。
【図35】 本実施の形態の遊技機の可動物を制御する
制御系統を説明するためのブロック図である。
【図36】 遊技制御基板から表示制御基板へ出力され
る特別図柄の変動パターンコマンドと可動物との対応関
係を説明するための図である。
【符号の説明】
100,200,300,400,500,600,7
00,800,1100,1200,1300 有機E
L表示器。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可変表示装置の可変表示を開始した後の
    表示結果が特定の表示態様となったことを条件として遊
    技者にとって有利な特定遊技状態に制御可能となる遊技
    機であって、 前記可変表示装置は、複数色を発色可能であるととも
    に、任意の画像を表示可能な有機EL表示器を用いて構
    成されていることを特徴とする、遊技機。
  2. 【請求項2】 遊技の進行を制御する遊技制御手段と、 該遊技制御手段とは別に設けられ、前記有機EL表示器
    を制御する表示制御手段とを含むことを特徴とする、請
    求項1に記載の遊技機。
  3. 【請求項3】 打玉が打込まれる遊技領域が形成された
    遊技盤を含み、 前記有機EL表示器を前記遊技盤の前面側に設けたこと
    を特徴とする、請求項1または請求項2に記載の遊技
    機。
  4. 【請求項4】 前記表示制御手段を、前記遊技盤の裏面
    側に設けたことを特徴とする、請求項3に記載の遊技
    機。
  5. 【請求項5】 前記遊技盤に、前記有機EL表示器と前
    記表示制御手段とを電気的に接続する配線を通す開口を
    設けたことを特徴とする、請求項4に記載の遊技機。
  6. 【請求項6】 前記有機EL表示器を、前記遊技盤に取
    付けるための取付部材を含むことを特徴とする、請求項
    3〜請求項5のいずれかに記載の遊技機。
  7. 【請求項7】 前記取付部材は、前記遊技盤の前面を装
    飾する装飾部材を含むことを特徴とする、請求項6に記
    載の遊技機。
  8. 【請求項8】 前記有機EL表示器は前記取付部材に対
    してスライドさせることにより着脱可能であることを特
    徴とする、請求項6または請求項7に記載の遊技機。
  9. 【請求項9】 前記有機EL表示器は前記取付部材に対
    して湾曲させて取付けられることを特徴とする、請求項
    3〜請求項8のいずれかに記載の遊技機。
  10. 【請求項10】 前記有機EL表示器と前記表示制御手
    段とは単一の収容体内に設けられていることを特徴とす
    る、請求項1または請求項2に記載の遊技機。
  11. 【請求項11】 前記有機EL表示器の前面側に該有機
    EL表示器を保護する保護部材を設けたことを特徴とす
    る、請求項1〜請求項10のいずれかに記載の遊技機。
  12. 【請求項12】 前記有機EL表示器は、前記複数種類
    の識別情報を更新表示可能であり、前記特定の表示態様
    は識別情報を更新した後の表示結果が特定の組合せとな
    ったことであることを特徴とする、請求項1〜請求項1
    1のいずれかに記載の遊技機。
  13. 【請求項13】 前記有機EL表示器は、前記更新表示
    においては前記識別情報をスクロール表示可能であるこ
    とを特徴とする、請求項12に記載の遊技機。
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