JP2002223180A - スペクトラム拡散通信システムの信号処理部 - Google Patents
スペクトラム拡散通信システムの信号処理部Info
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- JP2002223180A JP2002223180A JP2001018341A JP2001018341A JP2002223180A JP 2002223180 A JP2002223180 A JP 2002223180A JP 2001018341 A JP2001018341 A JP 2001018341A JP 2001018341 A JP2001018341 A JP 2001018341A JP 2002223180 A JP2002223180 A JP 2002223180A
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Abstract
重化チャネル数分だけ独立に必要としていた周波数変換
回路等1系統のみで実現するスペクトラム拡散通信シス
テムの信号処理部を提供する。 【解決手段】 送信側では、複数の情報データ系列を同
一の疑似ランダム符号系列を用いてスペクトラム拡散変
調処理をベースバンドに対して行い、互いにデータシン
ボル速度Rの周波数量の整数倍を周期とする正弦波信号
および余弦波信号を用いてベースバンド信号の周波数変
換および多重化処理を行う。また、受信側では、単一周
波数信号を用いてスペクトラム拡散多重化受信信号を高
周波信号からベースバンド信号に変換し、互いにデータ
シンボル速度Rの周波数量の整数倍を周期とする正弦波
信号および余弦波信号を用いて周波数変換処理を施す。
Description
ンス(DS:Direct Sequence)−スペクトラム拡散
(SS:Spread Spectrum)通信方式を適用する固定衛
星通信システム、移動体衛星通信システム、固定陸上無
線通信システム、陸上移動体通信システム、無線LAN
システム、構内無線通信システム等の全ての無線通信シ
ステム、あるいは、光ファイバ、同軸ケーブル等の有線
を用いて情報伝送を行う全ての有線通信システムに適用
される。また、スペクトラム拡散処理を施す情報データ
信号の変調方式としてM相位相変調(MPSK:Mは2
の乗数)方式、復調方式として遅延検波方式を適用する
システムにおいて利用される。
拡散通信システムの高速化を図る手法として、全ての同
時通信局に共通に与えられた1つの疑似ランダム符号だ
けを用いて多元接続を行う手法(CFO−SSMA方
式:Carrier Frequency Offset-Spread Spectrum Multi
ple Access Method)として、特開平5−26818
9、角谷、篠永、「スペクトラム拡散通信システム」が
開示されている。本手法は、複数の送信局が同一の疑似
ランダム符号を用いて各々独立のディジタル情報をスペ
クトラム直接拡散変調し、複数搬送波の中心周波数を互
いに異なるようにし、信号波の占有周波数帯域を互いに
重なるよう設定して受信側に送信することを特徴として
いる。このとき、各送信局が互いにデータシンボル速度
の整数倍の周波数分だけ離れた搬送波周波数を利用すれ
ば、受信側では搬送波の中心周波数が既知な所望波を帯
域通過フィルタで抽出することにより、他信号波の影響
を受けずに所望する情報を受信、復調することが理想的
に可能となる。
線システムの送受信機構成例であり、同時送信局数がn
の場合を示している。図において、301−1〜301
−nは2進符号化された各通信局の情報信号、302−
1〜302−nは情報信号と疑似ランダム符号を2進乗
算する変調器、303−1〜303−nは情報信号のス
ペクトラムを拡散するための疑似ランダム(PN:Pseu
do Noise)符号系列、304−1〜304−nは302
−1〜302−nで得られたベースバンド信号に対して
305−1〜305−nで与えられる搬送波を変調する
変調器、305−1〜305−nは搬送波を与える局部
発振器、306−1〜306−nは変調信号から送信に
必要な周波数成分を取り出す帯域通過フィルタを各々表
している。スペクトラム拡散通信方式は有線通信システ
ム、無線通信システムともに用いることができ、307
はそれらの伝送媒体中で個々の信号が多重される様子を
表している。また、308は受信信号から復調に必要な
周波数成分を取り出す帯域通過フィルタ、309は周波
数変換器であり、310は周波数変換のための局部発信
器、311は帯域制限された信号から送信された情報を
得る復調器、312は復調器により得られた情報信号を
各々表している。
いに信号波の中心周波数をデータシンボル速度の整数倍
だけ離して通信を行うため、スペクトラム拡散通信シス
テムにおいて同一の疑似ランダム符号を用いた場合で
も、各通信局が互いに干渉を与えることなく双方向とも
に通信を行うことができる。従って、疑似ランダム符号
の数が制限されているシステムにおいても、各送信局か
らの信号波の中心周波数をデータシンボル速度の整数倍
だけずらすことにより疑似ランダム符号の再利用を行う
ことができ、限られた周波数帯域幅内において同時通信
を行うことのできる局数を大幅に増加させることができ
る。更に、各通信局は同一の疑似ランダム符号を使用す
るため通信装置の装置規模を小型化することも可能とな
る。しかしながら、CFO−SSMA方式では、各送信
局から同時送信されるスペクトラム直接拡散変調波群の
タイミングが受信側で一致した状態でなければ理想的に
干渉のない通信を行うことができない。すなわち、各送
信局からのスペクトラム直接拡散変調波が受信側におい
て同期が取れた状態で受信されなければ、各送信局から
の信号が互いに干渉を引き起こし、伝送路の回線品質を
大きく劣化させるという課題が存在する。
波数間隔がデータシンボル速度を単位とする周波数量の
整数倍となる複数の通信チャネルの1つの複合通信チャ
ネルと見なし、個々の通信局からはその複合通信チャネ
ルを用いて情報伝送を行うことにより、搬送波周波数間
隔がデータシンボル速度を単位とする周波数量の整数倍
となる通信チャネル間のタイミング制御誤差を発生させ
ることなく、通信局あたりの情報伝送速度の高速化、並
びに高品質な通信回線の提供が図れる通信チャネル多重
化装置を用いることを特徴とする方式(CFO−SS方
式:Carrier Frequency Offset-Spread Spectrum Multi
ple Access Method)として、特開平10−10777
1、石川、篠永、小林「スペクトラム拡散通信方式」が
開示されている。
システムの送信機構成例を示しており、複合通信チャネ
ルを構成する通信チャネル数がn、すなわち、同時送信
を行うチャネル数がnの場合を示している。図におい
て、401は通信局から送信する情報データ系列、40
2はシリアルなデータ系列をn個の出力端子に順次繰り
返し分配するシリアル−パラレル変換器、403−1〜
403−nは各通信チャネルごとに変調される情報デー
タ系列、404−1〜404−nは情報信号と405の
PN符号発生器から出力される406−1〜406−n
の疑似ランダム符号とを2進乗算する変調器、406−
1〜406−nは情報信号のスペクトラムを拡散するた
めの疑似ランダム符号系列、407−1〜407−nは
各通信チャネルごとに伝送されるスペクトラム拡散され
たベースバンド信号、408−1〜408−nは404
−1〜404−nで得られたベースバンド信号407−
1〜407−nを各通信チャネルの搬送波周波数f1〜
fnに応じて変調をかける変調器、409−1〜409
−nは各通信チャネルの搬送波周波数f1〜fnを与え
る局部発振器、410−1〜410−nは変調操作によ
り高周波領域に周波数変換されたスペクトラム拡散信
号、411−1〜411−nは変調信号から送信に必要
な周波数成分を取り出す帯域通過フィルタ、412−1
〜412−nは各帯域通過フィルタから出力されるスペ
クトラム拡散信号、413は各通信チャネルのスペクト
ラム拡散信号412−1〜412−nを合成する信号合
成器、414は信号合成器413の出力信号であるスペ
クトラム拡散合成信号、415はスペクトラム拡散合成
信号の送信電力を増幅する共通増幅器、416は共通増
幅器415により電力増幅されたスペクトラム拡散合成
信号、417は通信帯域幅外輻射を削除するための帯域
制限フィルタ、418は帯域制限フィルタ417の出力
信号を各々表している。スペクトラム拡散通信方式は有
線通信システム、無線通信システムともに用いることが
でき、418のスペクトラム拡散合成信号はそれらの伝
送媒体を介して別の通信局に伝送される。
システムの受信機構成例を示しており、複合通信チャネ
ルを構成する通信チャネル数がn、すなわち、同時送信
を行うチャネル数がnの場合を示している。図におい
て、421は別の通信局から送信された複合通信チャネ
ル受信信号、422は雑音除去用の受信フィルタ、42
3は受信フィルタ422の出力信号、424は復調器を
安定した状態で動作させるための自動利得制御器(AG
C)、425はAGCの出力信号、426−1〜426
−nは複合通信チャネルを構成する各通信チャネルの搬
送波周波数f0〜fnを受信機の整合フィルタ431−
1〜431−nの中心周波数f0に周波数変換するため
の周波数変換器、427−1〜427−nは各通信チャ
ネルの中心周波数f1〜fnに対応する周波数を発生す
る局部発振器、428−1〜428−nは周波数変換さ
れた各通信チャネルの中間周波受信信号、429−1〜
429−nは周波数拡散帯域幅外に存在する雑音成分を
除去するための帯域通過フィルタ、430−1〜430
−nは帯域通過フィルタの出力信号、431−1〜43
1−nはスペクトラム拡散信号から情報信号成分だけを
抽出する整合フィルタ、432−1〜432−nは各通
信チャネルごとのSAW整合フィルタ出力信号、433
−1〜433−nはSAW整合フィルタ出力信号をベー
スバンド信号に変換するための遅延検波回路、434−
1〜234−nは433−1〜433−nの遅延検波回
路の出力信号、435−1〜435−nは遅延検波出力
信号に含まれている高調波信号成分を除去し、情報信号
成分のみを抽出するための低域通過フィルタ、436−
1〜436−nは情報信号成分を含むベースバンド信
号、437−1〜437−nは遅延検波出力信号のピー
クポイント(判定ポイント)における情報データ信号を
判定するための判定器、438−1〜438−nは各通
信チャネルごとに得られた判定データ系列、439は4
38−1〜438−nの判定データ系列を元の連続デー
タ系列に変換するためのパラレル−シリアル変換器、4
40は439のパラレル−シリアル変換器から出力され
る情報データ系列を各々表している。
S方式の送信機では、何れも中間周波数(IF)帯、あ
るいは高周波数(RF)帯において搬送周波数の異なる
スペクトラム拡散信号を多重化した後、RF信号として
受信側に対して多重化スペクトラム拡散信号を伝送する
構成法を採用している。また、受信機では多重化チャネ
ル数分だけ多重化スペクトラム拡散信号を分岐回路によ
り同一のRF信号として分岐し、各スペクトラム信号波
の搬送波周波数に対応した局部発振周波数により同一の
IF信号に周波数変換した後、同一のSAW整合フィル
タによりスペクトラム拡散信号の相関検出を行い、遅延
検波方式によりベースバンドアナログ信号に変換、デー
タ判定を行う構成を採用していた。
びにCFO−SS方式を適用したスペクトラム拡散通信
システムの送受信機構成では、複数のスペクトラム拡散
信号の多重化処理(合成処理)、分岐処理、復調処理等
をRF帯、あるいはIF帯においてアナログ的に行って
いた。そのため、多重化チャネル数分だけ独立の波形整
形用アナログフィルタやアナログ素子であるSAW整合
フィルタを回路上に配置する必要があり、回路規模およ
び消費電力が大きくなるとともに部品コストが極めて高
くなるといった問題が生じていた。
回避するため、スペクトラム拡散通信システムのベース
バンド部分をゲートアレイ化することにより、送受信機
の回路規模、消費電力、コストを大幅に削減する手法
(参考文献:小川、衣笠、田中、椰、武井、「ディジタ
ルマッチドフィルタを用いたSS通信用1チップLSI
の開発」、電子情報通信学会スペクトラム拡散研究会、
SST94−65(1994−12))が実用化されて
いる。参考文献の図1に示されているように、この方式
ではスペクトラム拡散変調信号をベースバンド回路によ
り生成し、その出力信号に無線搬送波周波数を重畳して
スペクトラム拡散無線信号を出力するとともに、受信回
路ではベースバンド信号に変換されたスペクトラム拡散
受信信号をディジタルマッチドフィルタ(ディジタル整
合フィルタ)により復調する回路構成となっている。な
お、送信回路、受信回路共にシングルチャネル(1波の
み)のスペクトラム拡散信号を対象としており、CFO
−SSMA方式、およびCFO−SS方式のようなスペ
クトラム多重化信号を対象とした回路構成とはなってい
ない。
式、あるいはCFO−SS方式を適用した通信システム
のベースバンド信号処理回路として、前述した従来のス
ペクトラム拡散通信用ディジタル信号処理回路を用いる
場合、送信回路は複数のスペクトラム拡散信号ごとに独
立に用意する必要があるとともに、周波数変換器、周波
数変換用の局部発信器、D/A(ディジタル/アナロ
グ)変換器がチャネル数分だけ独立に必要となる。この
ため、従来のアナログ方式の場合と同様に回路規模が大
きくなると共に、消費電力、コストが高くなるという問
題は依然として解決することができない。
スペクトラム拡散ベースバンド受信信号を従来のスペク
トラム拡散通信用ディジタル信号処理回路で受信する場
合、RF帯あるいはIF帯において多重化されたスペク
トラム拡散信号ごとに周波数の異なる局部発信器を独立
に用意し、乗積演算により各スペクトラム拡散信号の中
心周波数が同一のベースバンド周波数となるように周波
数変換を行う必要がある。更に、これら複数のスペクト
ラム拡散ベースバンド信号は、独立のA/D(ディジタ
ル/アナログ)変換器によりディジタル信号に変換した
後、ディジタル整合フィルタに入力する必要がある。し
かしながら、この手法の場合、従来のアナログ方式と同
様に受信機回路が多重化される周波数チャネル分だけ独
立に用意する必要があるだけでなく、消費電力が大き
く、かつ、コストの高いA/D変換器をチャネル数分だ
け(QPSK変調適用時には更に2倍)用意する必要が
あり、回路規模の削減、省電力化、低コスト化に貢献す
ることはできない。
ンボルタイミングが同一で、独立の情報データ系列から
構成される複数の情報データ信号を、同一の疑似ランダ
ム符号系列によりスペクトラム直接拡散変調し、かつ、
互いにデータシンボル速度Rで規定される周波数量の整
数倍だけ離れた搬送波周波数を各スペクトラム拡散信号
の中心周波数として多重化するスペクトラム拡散通信シ
ステムにおいて、従来のアナログ方式による送受信機構
成の簡素化を図るだけでなく、従来のスペクトラム拡散
通信用ディジタル信号処理回路を用いる手法において多
重化チャネル数分だけ独立に必要としていた周波数変換
回路、A/D変換器、D/A変換器、ディジタルフィル
タ等を1系統のみで実現可能とするベースバンド信号処
理部に関するものである。
に、本発明によるスペクトラム拡散通信システムの信号
処理部では、送信側について、複数の情報データ系列に
対して同一の疑似ランダム符号系列によりスペクトラム
拡散変調を行う処理をベースバンドに対して行う手段
と、互いにデータシンボル速度Rで規定される周波数量
の整数倍の関係となる周波数量を周期とする正弦波信号
および余弦波信号を用いて複数のスペクトラム拡散ベー
スバンド信号の周波数変換および多重化処理を行う手段
とを有することを特徴とする構成を有している。変調方
式として位相変調方式を適用することも好ましい。
システムの信号処理部では、受信側について、複数のス
ペクトラム拡散信号により多重化されたスペクトラム拡
散多重化受信信号を、単一周波数信号を用いて高周波信
号からベースバンド信号に変換する手段と、そのスペク
トラム拡散ベースバンド多重化信号を互いにデータシン
ボル速度Rで規定される周波数量の整数倍を周期とする
正弦波信号および余弦波信号を用いて周波数変換処理を
施す手段とを有し、多重化前のスペクトラム拡散ベース
バンド信号群に分離することを特徴とする構成を有して
いる。
ついて、分離された複数のスペクトラム拡散ベースバン
ド信号に対して、同一の疑似ランダム符号により重み付
けられた同一構成のディジタル整合フィルタを用いて相
関処理を施す手段を更に有することも好ましい。また、
復調方式として遅延検波方式を適用することも好まし
い。
SMA方式、あるいはCFO−SS方式を適用したスペ
クトラム拡散通信システムに適用することを前提として
おり、送信側の信号処理部と、受信側の信号処理部とを
含むことも好ましい。
式、あるいはCFO−SS方式を用いる通信システムに
ディジタル方式によるベースバンド信号処理部を適用す
ることにより、従来の送受信機構成ではRF帯、あるい
はIF帯においてアナログ的に行っていた複数のスペク
トラム拡散信号の多重化処理(合成処理)、分岐処理、
復調処理等をベースバンド帯でディジタル的な演算処理
により実現することが可能となる。更に、多重化チャネ
ル数分だけ独立に必要としていた波形整形用アナログフ
ィルタやアナログ素子であるSAW整合フィルタを削除
することが可能となる。これらの効果により、送受信機
の回路構成の簡素化、部品点数の削減による小型化、省
電力化を実現することができる。
ジタル信号処理回路では多重化チャネル数分だけ独立に
必要としていた周波数変換回路、A/D変換器、D/A
変換器、ディジタルフィルタ等を1系統のみで実現する
ことが可能であり、ベースバンド信号処理回路の回路規
模、演算処理長を大幅に削減することができる。これに
より、消費電力が高く、かつ、高価なA/D変換器、D
/A変換器の個数を増やすことなく、CFO−SSMA
方式、およびCFO−SS方式をディジタル信号処理技
術により実現することが可能となる。
の対象とするCFO−SS方式について簡単に説明す
る。CFO−SS方式とは、「同一の拡散符号を用いて
周波数拡散変調した他の信号の搬送波周波数が、データ
シンボル速度の整数倍に相当する周波数オフセットして
いる場合には相関値ピークがゼロになる」という性質を
利用した方式であり、従来、搬送波周波数f0の1チャ
ネル(データシンボル速度R)だけであった通信チャネ
ルに対し、データシンボル速度で規定される周波数量の
整数倍(±R×N MHz)だけ搬送波周波数を互いに
オフセットさせた複数の通信チャネルを1つの複合通信
チャネルとして同時伝送することにより、限られた周波
数帯域内で情報伝送速度の高速化を図る手段である。C
FO−SS方式を用いることにより、2.4GHz帯IS
M(産業科学医療)バンドの26MHzという限られた
周波数帯域内で2Mbit/sスペクトラム拡散信号を最大
9チャネル多重化した18Mbit/sの高速無線シス
テムが提供可能となる。なお、従来のCFO−SS方式
を適用した無線システムは、スペクトラム拡散信号から
情報変調信号成分を抽出するための相関検出器としてS
AW整合フィルタを利用していたが、アナログ処理では
回路規模が大きくなり、かつ、部品コストが高くなる。
そこで、本発明ではCFO−SS方式の復調法としてデ
ィジタル整合フィルタを適用することを前提としてい
る。以下、本発明によるスペクトラム拡散通信システム
の信号処理部について、その実施形態を以下に示す。
トラム拡散通信システム(以後、CFO−SS無線シス
テムと呼ぶ)において、本発明による信号処理部を適用
した場合の送受信機構成ブロック図を示す。なお、CF
O−SS方式によるスペクトラム拡散信号の多重化チャ
ネル数をn、変調方式を差動符合化4相位相変調方式
(DQPSK)、復調方式を遅延検波方式と各々仮定し
て説明する。図において、CFO−SS無線システムは
高周波数(RF)部、中間周波数(IF)部、信号処理部か
ら構成され、図の太線で囲まれた部分63が本発明によ
る信号処理部を実現する構成ブロック図を表している。
なお、実施形態ではRF部、IF部から構成される一般的な
無線システムの送受信機構成を想定して説明するが、RF
帯から直接ベースバンド帯に周波数変換を行うダイレク
トコンバージョン方式についても同様のベースバンド信
号処理部を採用することができる。
周波(RF)受信信号は、3の帯域制限用フィルタ(BP
F)により所望信号を含むスペクトラム成分のみが抽出
され、6の低雑音増幅器により増幅された後、84のRF
ローカル発信器から出力される85のローカル信号が8
の乗算器により乗積され、10のBPFにより高周波成分
が除去された11のIF受信信号に変換される。次に、1
2の自動利得制御回路(AGC)により受信レベル調整が
施された13のIF受信信号は、26のIFローカル発信器
から出力される27および28のローカル信号が14お
よび15の乗算器により乗積され、17および22の低
域通過フィルタ(LPB)により高周波成分が除去された
後、18および23のベースバンド受信信号として19
および24のA/D変換器に入力される。ここで、24
のA/D変換器に入力される23のベースバンド受信信
号は、28のローカル信号が29の位相シフタによりπ
/2だけ位相がずれた状態で14のIF受信信号と乗積
されるため、19のA/D変換器に入力される18のベ
ースバンド受信信号とは直交関係が成り立つことにな
る。すなわち、19のA/D変換器の出力信号19はベ
ースバンド受信信号のIチャネル成分、24のA/D変
換器の出力信号25はQチャネル成分を各々表すことに
なる。
5は、各々31および32のベースバンド周波数変換器
に入力され、多重化前の複数のスペクトラム拡散信号に
対応したベースバンド信号に変換される。すなわち、C
FO−SS方式では複数のスペクトラム拡散信号が、互
いに中心周波数がデータシンボル速度で規定される周波
数量の整数倍だけ離れた状態で多重化されるが、31お
よび32のベースバンド周波数変換器により、所望のス
ペクトラム拡散信号がベースバンドとなるように周波数
変換が施されることになる。これら所望のスペクトラム
拡散信号がベースバンド信号となるように変換された3
3および34のベースバンド受信信号群は、35−1〜
nおよび36−1〜nのディジタル整合フィルタにより
37−1〜nおよび38−1〜nの情報変調信号成分の
みが抽出され、39−1〜nのDQPSK復調器により
40−1−1〜40−n−1および40−2−1〜40
−n−2の復調信号として出力される。最後に、41−
1〜41−nの判定回路により42−1−1〜42−n
−1および42−2−1〜42−n−2のディジタル判
定データに変換された後、43のパラレル/シリアル変
換器により、44のシリアル出力データとして出力され
る。
系列45が46のシリアル/パラレル変換器により2n
個のパラレルデータ47−1−1〜47−n−1および
47−2−1〜47−n−2に変換され、61のPN符
号発生器により生成されたスペクトラム拡散用の拡散符
号62と48−1〜nの乗算器により乗積され、49−
1−1〜49−n−1および49−2−1〜49−n−
2のスペクトラム拡散されたデータ信号系列として50
−1〜nのDQPSK変調器に入力される。次に、DQ
PSK変調器群の出力信号50−1−1〜50−n−1
および50−2−1〜50−n−2は、52−1〜52
−nのベースバンド周波数変換器に入力され、データシ
ンボル速度で規定される周波数量Δfの整数倍を周期と
する余弦周波数信号および正弦周波数信号が乗積された
後、54の加算器によりIチャネル成分、Qチャネル成
分ごとに独立して55および56のスペクトラム拡散ベ
ースバンド多重化信号として出力される。最後に、57
および58のディジタルフィルタにより波形整形が施さ
れた後、64および65のD/A変換器により66およ
び67のスペクトラム拡散ベースバンド多重化アナログ
信号に変換される。
ベースバンド多重化アナログ信号は、26のIFローカル
発信器から出力される72のローカル信号および74の
位相シフタによりπ/2だけ位相がずらされた75のロ
ーカル信号と68および69の乗算器により乗積され、
76の直交変調器により合成された後、78のBPFに
より高調波信号成分が除去される。更に、84のRFロー
カル発信器から出力される86のローカル信号と80の
乗算器により乗積され、高周波信号81に変換された
後、最後に82の電力増幅器(PA)によって送信電力
が増幅され、3のBPFを通過後、1のアンテナにより
送信される。
スペクトラム拡散通信システムの送信回路構成に関する
実施形態を示す。尚、破線で囲まれる部分は、ベースバ
ンド周波数変換器に相当する。図において101の入力
データ系列は、102のシリアル−パラレル変換器によ
り、nチャネル分のパラレルデータ系列群103に変換
され、スペクトラム拡散信号の周波数チャネルごとに分
配される。次に、108−1〜nの差動符合化器により
差動符合化が施された後、Iチャネル成分およびQチャ
ネル成分ごとに104のPN符号発生器から生成される
拡散符号106と110−1−1〜110−1−nおよ
び110−2−1〜110−2−nの乗算器により乗積
され、スペクトラム拡散ベースバンドデータ系列信号1
11−1−1〜111−1−nおよび111−2−1〜
111−2−nに変換される。
よび110−2−1〜110−2−nのベースバンドス
ペクトラム信号群は、各周波数チャネルごとに105の
単一周波数信号発生回路から生成されるスペクトラム拡
散多重化信号の中心周波数からの周波数オフセット量に
応じた搬送波信号群107が112−1−1〜112−
1−n、112−2−1〜112−2−n、112−3
−1〜112−3−n、および112−4−1〜112
−4−nの乗算器により乗積される。すなわち、基本周
期の異なる正弦波信号、および余弦波信号(発振周波数
f1、f2、・・・、fn)が独立に乗積される。な
お、正弦波信号は余弦波信号を113−1〜113−n
および114−1〜114−nの位相シフタを用いて生
成される。最後に、各通信チャネルに対応する独立のス
ペクトラム拡散ベースバンド信号群115および116
は、Iチャネル、Qチャネルごとに117−1および1
17−2の加算器により多重化され、118および11
9のスペクトラム拡散ベースバンド多重化信号(Iチャ
ネル成分およびQチャネル成分)として出力される。こ
こで、搬送波の乗積、並びに加算器による多重化処理は
以下の数式に基づいて行われる。但し、I1(t)〜I
n(t)、並びに、Q1(t)〜Qn(t)は、時刻t
における各周波数チャネルのIチャネル、およびQチャ
ネルのベースバンドデータ信号を各々表している。
nは、n=2m+1(mは任意の整数)で表した場合、 f1=−mΔf f2=−(m−1)Δf ・・・ fm=−Δf fm+1=0 fm+2=Δf ・・・ fn−1=(m−1)Δf fn=mΔf (3) の関係となる。但し、Δfはシンボル速度Rで規定され
る周波数量を表している。
ム拡散ベースバンド多重化信号は、120および121
のベースバンドディジタルフィルタにより波形処理が施
された後、124および125のD/A変換器に入力さ
れ、126および127のスペクトラム拡散ベースバン
ド多重化アナログ信号として出力された後、128の直
交変調器により131のIF送信信号に変換される。
適用したCFO−SS無線システムの受信構成ブロック
図を示す。尚、破線で囲まれる部分は、ベースバンド周
波数変換器に相当する。図において、151のIF受信
信号は、152の直交変調器により準同期検波され、1
57−1および157−2のLPFにより高調波信号が
除去された後、158および159のスペクトラム拡散
ベースバンド多重化受信信号としてIチャネル成分、Q
チャネル成分ごとに160−1および160−2のA/
D変換器に入力される。次に、A/D変換器によりアナ
ログ−ディジタル変換された161および162のスペ
クトラム拡散ベースバンド多重化ディジタル受信信号
は、163−1および163−2の分岐回路により、1
64および165のスペクトラム拡散ベースバンド多重
化ディジタル受信信号群として出力される。
ディジタル信号群は、166の単一周波数信号発生回路
から生成されるスペクトラム拡散多重化信号の中心周波
数からの周波数オフセット量に応じた余弦波信号群16
7が168−1−1〜168−1−n、168−2−1
〜168−2−n、168−3−1〜168−3−n、
および168−4−1〜168−4−nの乗算器により
乗積される。すなわち、基本周期の異なる正弦波信号、
および余弦波信号(発振周波数f1、f2、・・・、f
n)が独立に乗積される。なお、正弦波信号は余弦波信
号を169−1〜169−nおよび170−1〜170
−nの位相シフタを用いて生成される。更に、171−
1−1〜171−n−1および171−1−2〜171
−n−2の加算器を用いた加算処理により、180−1
−1〜180−n−1および180−1−2〜180−
n−2のスペクトラム拡散ベースバンド多重化ディジタ
ル受信信号をスペクトラム拡散信号の周波数チャネルご
とに検出することができる。ここで、スペクトラム拡散
ベースバンド多重化信号からf1〜fnの搬送波周波数
を有する各周波数チャネルの情報信号成分のみを検出す
る手法は以下の数式に基づいて行われる。
よび180−1−2〜180−n−2のスペクトラム拡
散ベースバンド信号を172−1−1〜172−n−1
および172−1−2〜172−n−2のディジタル整
合フィルタを通過させることにより、各チャネルごとに
181−1−1〜181−n−1および181−1−2
〜181−n−2のベースバンド信号(Iチャネル成
分、Qチャネル成分)が抽出される。また、172−1
−2〜172−n−2のディジタル整合フィルタにより
抽出された復調信号は、182のタイミング再生回路に
より再生されたサンプリングタイミングに基づきサンプ
リングされた後、171−1〜nのベースバンド遅延検
波回路により2値信号に変換されるとともに、176−
1〜nのデータ判定回路により各周波数チャネルごとに
データ判定が行われる。最後に、177−1−1〜17
7−n−1および177−1−2〜177−n−2の判
定データ系列群は、178のパラレル−シリアル変換器
によりシリアル判定データ系列として出力される。
フィルタの回路構成例を示す。図において、1チップ長
間隔で配置された202−1〜kの遅延素子(kは拡散
符号のビット数に相当)の出力を、204−1〜204
−kのPN符号に相関づけられた重み係数と乗積し、2
06の加算器によりそれらの和を求めることによって各
チャネルのIチャネル、Qチャネルのベースバンド信号
成分207が抽出できる。なお、ディジタル整合フィル
タのタップ間隔は1チップ長に相当するが、演算処理は
通常1サンプル周期毎に行われる。最後に、抽出された
ベースバンド信号成分を各チャネル毎に用意したベース
バンド遅延検波回路に入力することにより、判定データ
を検出することができる。
FO−SS方式を適用する通信システムにおいて、複数
のスペクトラム拡散信号の多重化処理、分岐処理、復調
処理等をディジタル演算処理により簡易な回路で実現す
ることが可能となる。 (2)多重化チャネル数分だけ独立に必要としていた波
形整形用アナログフィルタやアナログ素子であるSAW
整合フィルタを使用せずに済むため、送受信機の回路構
成の簡素化、部品点数の削減による小型化、省電力化が
実現可能となる。 (3)従来のスペクトラム拡散通信用ディジタル信号処
理回路では多重化チャネル数分だけ独立に必要としてい
た周波数変換回路、A/D変換器、D/A変換器、ディ
ジタルフィルタ等を1系統のみで実現することが可能と
なる。 (4)スペクトラム拡散通信システムを対象とする従来
のベースバンド信号処理回路の回路規模、演算処理長を
大幅に削減可能となる。 (5)消費電力が高く、かつ、高価なA/D変換器、D
/A変換器の個数を増やすことなく、CFO−SSMA
方式、およびCFO−SS方式をディジタル信号処理技
術により実現することが可能となる。
ム拡散通信システムの送受信機構成図である。
ム拡散通信システムの送信回路の構成図である。
ム拡散通信システムの受信回路の構成図である。
ム拡散通信システムの受信回路の構成要素であるディジ
タル整合フィルタの回路構成図である。
拡散多元接続(CFO−SSMA)方式における送受信
機構成図である。
拡散通信(CFO−SS)方式における送信機構成図で
ある。
拡散通信(CFO−SS)方式における受信機構成図で
ある。
用) 36−1〜n ディジタル整合フィルタ(Qチャネル
用) 37−1〜n ディジタル整合フィルタ出力信号(Iチ
ャネル) 38−1〜n ディジタル整合フィルタ出力信号(Qチ
ャネル) 39−1〜n DQPSK復調器 40−1−1〜40−n−1 DQPSK復調器出力信
号(Iチャネル成分) 40−1−2〜40−n−2 DQPSK復調器出力信
号(Qチャネル成分) 41−1〜n 判定回路 42−1−1〜42−n−1 ディジタル判定データ
(Iチャネル成分) 42−1−2〜42−n−2 ディジタル判定データ
(Qチャネル成分) 43 パラレル/シリアル変換器 44 出力データ系列 45 入力データ系列 46 シリアル/パラレル変換器 47−1−1〜47−n−1 パラレルデータ系列(I
チャネル成分) 47−1−2〜47−n−2 パラレルデータ系列(Q
チャネル成分) 48−1〜n 乗算器 49−1−1〜49−n−1 スペクトラム拡散データ
信号系列(Iチャネル成分) 49−1−2〜49−n−2 スペクトラム拡散データ
信号系列(Qチャネル成分) 50−1〜n DQPSK変調器 51−1−1〜51−n−1 DQPSK変調信号(I
チャネル成分) 51−1−2〜51−n−2 DQPSK変調信号(Q
チャネル成分) 52−1〜n ベースバンド周波数変換器 53−1−1〜53−n−1 ベースバンド周波数変換
器出力信号(Iチャネル成分) 53−1−2〜53−n−2 ベースバンド周波数変換
器出力信号(Qチャネル成分) 54 加算器 55 スペクトラム拡散ベースバンド多重化信号(Iチ
ャネル成分) 56 スペクトラム拡散ベースバンド多重化信号(Qチ
ャネル成分) 57、58 ディジタルフィルタ 59 ディジタルフィルタ出力信号(Iチャネル成分) 60 ディジタルフィルタ出力信号(Qチャネル成分) 61 PN符号発生器 62 拡散符号系列 63 ベースバンド信号処理回路 64、65 ディジタル/アナログ(D/A)変換器 66 スペクトラム拡散ベースバンド多重化アナログ信
号(Iチャネル成分) 67 スペクトラム拡散ベースバンド多重化アナログ信
号(Qチャネル成分 68、69 乗算器 70 スペクトラム拡散IF多重化アナログ信号(Iチ
ャネル成分) 71 スペクトラム拡散IF多重化アナログ信号(Qチ
ャネル成分) 72、73 ローカル信号 74 π/2位相シフタ 75 位相シフタ出力信号 76 直交変調器 77 スペクトラム拡散IF多重化ベクトル信号 78 帯域制限用フィルタ(BPF) 79 帯域制限用フィルタ出力信号 80 乗算器 81 スペクトラム拡散多重化信号 82 電力増幅器(PA) 83 電力増幅されたスペクトラム拡散多重化信号 84 RFローカル発振器 85、86 ローカル信号 101 入力データ系列 102 シリアル/パラレル変換器 103 パラレルデータ系列群 104 PN符号発生器 105 単一周波数信号発生回路 106 拡散符号系列 107 余弦波信号群 108−1〜n 差動符合化器 109−1−1〜109−n−1 差動符号化器出力信
号(Iチャネル成分) 109−1−2〜109−n−2 差動符号化器出力信
号(Qチャネル成分) 110−1−1〜110−n−1 乗算器(Iチャネル
用) 110−1−2〜110−n−2 乗算器(Qチャネル
用) 111−1−1〜111−n−1 スペクトラム拡散ベ
ースバンドデータ系列信号(Iチャネル用) 111−1−2〜111−n−2 スペクトラム拡散ベ
ースバンドデータ系列信号(Qチャネル用) 112−1−1〜112−n−1、112−1−2〜1
12−n−2、112−1−3〜111−n−3、11
2−1−4〜111−n−4 乗算器 113−1〜n +π/2位相シフタ 114−1〜n −π/2位相シフタ 115 スペクトラム拡散ベースバンド信号群(Iチャ
ネル成分) 116 スペクトラム拡散ベースバンド信号群(Qチャ
ネル成分) 117−1 加算器(Iチャネル用) 117−2 加算器(Qチャネル用) 118 スペクトラム拡散ベースバンド多重化信号(I
チャネル成分) 119 スペクトラム拡散ベースバンド多重化信号(Q
チャネル成分) 120 ベースバンドディジタルフィルタ(Iチャネル
用) 121 ベースバンドディジタルフィルタ(Qチャネル
用) 122 ベースバンドディジタルフィルタ出力信号(I
チャネル成分) 123 ベースバンドディジタルフィルタ出力信号(Q
チャネル成分) 124 ディジタル/アナログ変換器(Iチャネル用) 125 ディジタル/アナログ変換器(Qチャネル用) 126 スペクトラム拡散ベースバンド多重化アナログ
信号(Iチャネル成分) 127 スペクトラム拡散ベースバンド多重化アナログ
信号(Qチャネル成分) 128 直交変調器 129 IFローカル発振器 130 ローカル信号 131 スペクトラム拡散多重化IF送信信号 151 IF受信信号 152 直交変調器 153 IFローカル発振器 154 ローカル信号 155 直交変調器出力信号(Iチャネル成分) 156 直交変調器出力信号(Qチャネル成分) 157−1 低域通過フィルタ(Iチャネル用) 157−2 低域通過フィルタ(Qチャネル用) 158 スペクトラム拡散ベースバンド多重化受信信号
(Iチャネル成分) 159 スペクトラム拡散ベースバンド多重化受信信号
(Qチャネル成分) 160−1 アナログ/ディジタル(A/D)変換器
(Iチャネル用) 160−2 アナログ/ディジタル(A/D)変換器
(Qチャネル用) 161 スペクトラム拡散ベースバンド多重化ディジタ
ル受信信号(Iチャネル成分) 162 スペクトラム拡散ベースバンド多重化ディジタ
ル受信信号(Qチャネル成分) 163−1、2 分岐回路 164 スペクトラム拡散ベースバンド多重化ディジタ
ル受信信号群(Iチャネル成分) 165 スペクトラム拡散ベースバンド多重化ディジタ
ル受信信号群(Qチャネル成分) 166 単一周波数信号発生回路 167 余弦波信号群 168−1−1〜168−n−1、168−1−2〜1
68−n−2、168−1−3〜168−n−3、16
8−1−4〜168−n−4 乗算器 169−1〜n −π/2位相シフタ 170−1〜n +π/2位相シフタ 171−1−1〜171−n−1、171−1−2〜1
71−n−2 加算器 172−1−1〜172−n−1、172−1−2〜1
72−n−2 ディジタル整合フィルタ 173−1−1〜173−n−1、173−1−2〜1
73−n−2 サンプリング回路 174−1〜n ベースバンド遅延検波回路 175−1−1〜175−n−1 ベースバンド遅延検
波出力信号(Iチャネル成分) 175−1−2〜175−n−2 ベースバンド遅延検
波出力信号(Qチャネル成分) 176−1〜n データ判定回路 177−1−1〜177−n−1 判定データ系列信号
(Iチャネル成分) 177−1−2〜177−n−2 判定データ系列信号
(Qチャネル成分) 178 パラレル/シリアル変換器 179 シリアル判定データ系列 180−1−1〜180−n−1 スペクトラム拡散ベ
ースバンド多重化ディジタル受信信号(Iチャネル成
分) 180−1−2〜180−n−2 スペクトラム拡散ベ
ースバンド多重化ディジタル受信信号(Qチャネル成
分) 181−1−1〜181−n−1 ディジタル整合フィ
ルタ出力信号(Iチャネル成分) 181−1−2〜181−n−2 ディジタル整合フィ
ルタ出力信号(Qチャネル成分) 201 スペクトラム拡散ベースバンド多重化ディジタ
ル受信信号 202−1〜n 遅延素子 203−1〜n 遅延素子出力 204−1〜n 重み係数 205−1〜n 重み付け信号群 205 加算器 206 ディジタル整合フィルタ出力信号 300−1〜300−n 情報データ系列 301−1〜301−n 変調器 302−1〜302−n 疑似ランダム符号 303−1〜303−n 変調器 304−1〜304−n 局部発振器 305−1〜305−n 帯域通過フィルタ 306 伝搬路モデルを表す合成器 307 帯域通過フィルタ 308 局部発振器 309 周波数変換器 310 復調器 311 判定データ系列 312 自動利得制御回路 401 情報データ系列 402 シリアル−パラレル変換器 403−1〜3−n 情報データ系列 404−1〜4−n 変調器 405 PN符号発生器 406−1〜406−n PN(疑似ランダム)符号系
列 407−1〜407−n スペクトラム拡散信号 408−1〜408−n 変調器 409−1〜409−n 局部発振器 410−1〜410−n スペクトラム拡散高周波信号 411−1〜411−n 帯域通過フィルタ 412−1〜412−n 帯域通過後スペクトラム拡散
高周波信号 413 信号合成器 414 スペクトラム拡散合成信号 415 共通増幅器 416 スペクトラム拡散合成信号 417 帯域制限用フィルタ 418 スペクトラム拡散合成送信信号 421 複合通信チャネル受信信号 422 受信フィルタ 423 受信フィルタ出力信号 424 自動利得制御器(AGC) 425 AGC出力信号 426−1〜426−n 周波数変換器 427−1〜427−n 局部発振器 428−1〜428−n 中間周波受信信号 429−1〜429−n 帯域通過フィルタ 430−1〜430−n 帯域通過フィルタ出力信号 431−1〜431−n 整合フィルタ 432−1〜432−n 整合フィルタ出力信号 433−1〜433−n 遅延検波回路 434−1〜434−n 遅延検波出力信号 435−1〜435−n 低域通過フィルタ 436−1〜436−n 低域通過フィルタ出力信号 437−1〜437−n 判定器 438−1〜438−n 判定データ系列 439 パラレル−シリアル変換器 440 情報データ系列
Claims (6)
- 【請求項1】 1つ以上の通信局について、データシン
ボル速度Rおよびシンボルタイミングが同一で、独立の
情報データ系列から構成される複数の情報データ信号を
同一の疑似ランダム符号系列によりスペクトラム直接拡
散変調し、かつ、互いにデータシンボル速度Rで規定さ
れる周波数量の整数倍だけ離れた搬送波周波数を各スペ
クトラム拡散信号の中心周波数として多重化し、無線若
しくは有線伝送路を介して同時伝送することにより、該
複数のスペクトラム拡散信号間で互いに干渉がなく、か
つ、伝送速度の高速化が図れるスペクトラム拡散通信シ
ステムの信号処理部において、 送信側について、前記スペクトラム拡散変調をベースバ
ンド信号に対して行う手段と、前記周波数量の整数倍を
周期とする正弦波信号および余弦波信号を用いて前記ベ
ースバンド信号の周波数変換および多重化を行う手段と
を有することを特徴とするスペクトラム拡散通信システ
ムの信号処理部。 - 【請求項2】 変調方式として位相変調方式を適用する
ことを特徴とする請求項1に記載のスペクトラム拡散通
信システムの信号処理部。 - 【請求項3】 1つ以上の通信局について、データシン
ボル速度Rおよびシンボルタイミングが同一で、独立の
情報データ系列から構成される複数の情報データ信号を
同一の疑似ランダム符号系列によりスペクトラム直接拡
散変調し、かつ、互いにデータシンボル速度Rで規定さ
れる周波数量の整数倍だけ離れた搬送波周波数を各スペ
クトラム拡散信号の中心周波数として多重化し、無線若
しくは有線伝送路を介して同時伝送することにより、該
複数のスペクトラム拡散信号間で互いに干渉がなく、か
つ、伝送速度の高速化が図れるスペクトラム拡散通信シ
ステムの信号処理部において、 受信側について、前記複数のスペクトラム拡散信号によ
り多重化された受信信号を、単一周波数信号を用いて高
周波信号からベースバンド信号に変換する手段と、前記
周波数量の整数倍を周期とする正弦波信号および余弦波
信号を用いて前記ベースバンド信号の周波数変換を行う
手段とを有し、前記複数の情報データ信号に関係付けら
れた複数のスペクトラム拡散ベースバンド信号群に分離
することを特徴とするスペクトラム拡散通信システムの
信号処理部。 - 【請求項4】 前記分離された複数のスペクトラム拡散
ベースバンド信号に対して、前記同一の疑似ランダム符
号により重み付けられた同一構成のディジタル整合フィ
ルタを用いて相関処理を施す手段を更に有することによ
り、情報変調信号成分を独立に抽出することを特徴とす
る請求項3に記載のスペクトラム拡散通信システムの信
号処理部。 - 【請求項5】 復調方式として遅延検波方式を適用する
ことを特徴とする請求項3又は4に記載のスペクトラム
拡散通信システムの信号処理部。 - 【請求項6】 請求項1又は2に記載の前記送信側の信
号処理部と、請求項3から5のいずれか1項に記載の前
記受信側の信号処理部とを含むことを特徴とするスペク
トラム拡散通信システムの信号処理部。
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- 2001-01-26 JP JP2001018341A patent/JP3716748B2/ja not_active Expired - Fee Related
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