JP2002214744A - 画像形成用支持体および写真要素 - Google Patents

画像形成用支持体および写真要素

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JP2002214744A JP2001394407A JP2001394407A JP2002214744A JP 2002214744 A JP2002214744 A JP 2002214744A JP 2001394407 A JP2001394407 A JP 2001394407A JP 2001394407 A JP2001394407 A JP 2001394407A JP 2002214744 A JP2002214744 A JP 2002214744A
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Dennis John Eichorst
ジョン イーコースト デニス
Charles Leo Bauer
レオ バウアー チャールズ
Brian K Brady
ケネス ブラディ ブライアン
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 密着性の良好な画像形成用支持体を提供する
こと。 【解決手段】 二面を有するポリエステル系ベースと、
該ベースの片面上に累置された導電層とを含んで成る画
像形成用支持体であって、該導電層が、ポリウレタン系
バインダーと親水性コバインダーとの配合物に導電性含
金属微粒子を分散させたものを含み、かつ、該ポリウレ
タン系バインダーが少なくとも350%の極限破断点伸
び率を示す脂肪族アニオン性ポリウレタンであることを
特徴とする画像形成用支持体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般に感光性画像
形成要素に、具体的には、アニール工程時の他層に対す
る密着性が改良されているフィルム支持体に関する。
【0002】
【従来の技術】写真フィルムの製造では、ハロゲン化銀
粒子をゼラチンに分散させてなる画像形成層を、完成品
の支持体となり物理的一体性を提供する高分子フィルム
支持体上に付着させる。典型的には、セルロース系また
はポリエステル系の支持体、例えば、ポリ(エチレンテ
レフタレート)(PET)およびポリ(エチレンナフタ
レート)(PEN)が採用されている。画像形成用途の
多くで、ポリエステル系支持体の方が三酢酸セルロース
系支持体よりも有利であると考えられている。これは、
ポリエステル系支持体が優れた物理的強度、寸法安定性
を示し、しかも多くの薬品について耐薬品性を有するか
らである。その上、ポリエステル系支持体は、三酢酸セ
ルロース系支持体よりも、効率的に、かつ、低コストで
製造することができる。しかしながら、ポリエステル系
支持体の化学的不活性という特質は、同時に、ゼラチン
系写真乳剤のような極性材料のPETやPEN基材に対
する密着性を許容できるものとする上で、困難さをもた
らすことになる。
【0003】ハロゲン化銀乳剤やバッキング層のポリエ
ステル系支持体に対する許容できる密着性を得るため、
支持体の配向および結晶化の前や配向後に密着性促進層
または下塗層を適用すること、支持体を表面処理するこ
と、等をはじめとする様々な方策が採用されている。固
定層または下塗層の密着性は、米国特許第2,627,0
88号および同第3,143,421号に記載されている
ように、含塩素共重合体の使用をはじめとする各種方法
により助長される。米国特許第3,501,301号に
は、ポリエステルの延伸およびヒートセットまたは結晶
化の前に接着剤層を適用することや、ポリエステルフィ
ルム表面を攻撃する有機溶剤の添加が記載されている。
さらに、十分な密着性を得るため、写真乳剤を塗布する
前に、支持体の乳剤側にゼラチン含有層を続けて塗布し
なければならないことも多い。
【0004】同様に、ポリエステル系支持体の裏側に表
面処理や下塗系を施すことにより、導電性帯電防止層、
耐磨耗層、磁性層、ハレーション防止層、カール抑制
層、減摩層その他の補助層の密着性を高める。ポリエス
テル系支持体の乳剤側、裏側の両方について特に有効な
下塗系は、塩化ビニリデン含有ポリマーである。
【0005】上記ポリエステルフィルムの利点にもかか
わらず、ロール形態で使用する場合には、しつこく残る
コアセットカールが起こり、取り扱い性を低下させるこ
とがある。カメラを小型化する傾向が増大しているた
め、より小さなフィルムカートリッジで同じ露光数を維
持するには写真画像形成要素を薄くする必要がある。写
真要素の薄型化には、フィルム支持体を薄くすることが
最も効果的である。しかしながら、特に小さなフォーマ
ットのフィルムの場合、ポリエステル系支持体を使用し
なければならないコアセット、寸法安定性および物理的
強度に対する要求が増大することになる。これらの増大
する要求を満たすため、写真要素では、ポリエチレンテ
レフタレートやポリエチレンナフタレートのようなガラ
ス転移点が50℃〜200℃であるポリ(アルキレン芳
香族ジカルボキシレート)を含むポリエステル系支持体
を採用する場合が多くなっている。その上、ポリエステ
ル系支持体を40℃から最高でガラス転移温度までの温
度で0.1〜1500時間にわたり熱処理すると、コア
セットカールが大幅に抑制されることも周知である。
【0006】高分子支持体、画像形成層および密着性向
上層の他に、帯電防止層、減摩層または搬送制御層、疎
水性バリア層、ハレーション防止層、磨耗およびスクラ
ッチ防止層、透明磁気記録層その他の特殊機能層をはじ
めとする各種補助層を各種画像形成要素に含めることも
周知である。このような透明磁気記録層を感光性ハロゲ
ン化銀写真要素に含めて使用することについては、米国
特許第3,782,947号、同第4,279,945号、
同第4,302,523号、同第5,217,804号、同
第5,229,259号、同第5,395,743号、同第
5,413,900号、同第5,427,900号、同第
5,498,512号、他に記載されている。このような
要素では、画像を通常の写真処理で記録できると同時
に、従来の磁気記録技術で採用されているものと同様の
技法により情報を磁気記録層に同時に記録し、また、磁
気記録層から読み出すことができる。
【0007】写真業界では、静電荷の発生および放電に
まつわる問題が長年にわたり認識されている。電荷の蓄
積は粉塵を引き付けることとなり、物理的欠陥を生ぜし
める虞がある。蓄積した電荷の放電は、増感乳剤に不規
則なカブリパターンまたはスタチックマークを生ぜしめ
る虞がある。粉塵の存在は、磁気記録層を含む画像形成
要素の場合、物理的欠陥をもたらして写真要素の画質を
低下させる虞があるのみならず、ノイズをもたらすこと
により磁気記録性能(例、S/N比、「ドロップ・アウ
ト」等)を低下させる虞もある。帯電によるこうした問
題を防止するため、導電層または帯電防止層を写真要素
に導入して静電荷を散逸させることができる各種周知の
方法がある。典型的には、透明磁気記録層を含む写真要
素の場合、該磁気記録層の下方に位置するバッキング層
として帯電防止層を存在させる。
【0008】上述のように、必要な物理特性を付与する
ため、特に小型カメラ用の小さいフォーマットのフィル
ムのような最近の用途についてはコアセットを許容水準
にまで抑制するため、ポリエステル系支持体を熱処理ま
たはアニールすることが望まれる。さらに、下塗層また
はバッキング層を含む支持体をアニールすることは、製
造効率上有利である。ポリエステル系支持体上に帯電防
止層を塗被したものをアニールすることについては、米
国特許第5,629,141号、同第5,582,963
号、同第5,585,229号、同第5,739,309号
および同第5,766,835号に記載されている。上記
特許明細書に記載されている方法は、ポリエステル系支
持体の表面処理に続き、ゼラチンに酸化錫を分散させて
なる帯電防止層を適用することからなる。上記特許明細
書の場合には、帯電防止層をバッキング層として有する
支持体に熱処理を施している。熱処理後、写真乳剤側に
下塗層を適用し、更に別のバッキング層を適用すること
もできる。米国特許第5,629,141号、同第5,5
82,963号、同第5,585,229号および同第5,
739,309号には、更に別のバッキング層として、
二酢酸セルロースと架橋剤とからなる保護オーバーコー
ト層が記載されている。米国特許第5,766,835号
では、更に別のバッキング層として、支持体の熱処理
後、さらに架橋される二酢酸セルロースにCo-γ-Fe2O3
と研磨剤粒子とを分散させてなる磁性層を適用する。上
記特許明細書は、支持体の自己付着またはブロッキング
を防止するために、特定の熱処理条件を制御することが
重要であることも開示している。米国特許第5,629,
141号には、熱処理時の巻き付け張力もしくは湿度が
高すぎるまたは刻み高さ(knurl height)が低すぎる場合
に、自己付着が起こり得ることが記載されている。さら
に、支持体の帯電が自己付着を促進するので、帯電防止
のため導電性粒子を含めることが望ましいことも記載さ
れている。米国特許第5,585,229号には、巻き付
け張力、温度および刻み高さの他、熱処理中の粘着また
はブロッキング傾向を抑えるためにはロール径の差を小
さく維持しなければならないことが記載されている。ま
た、下塗層は典型的にはゼラチンを含むので、加熱時に
層が容易に接着してしまうことから、熱処理は、写真乳
剤側に下塗層を設ける前に行うことが好ましいことも記
載されている。米国特許第5,585,229号の実施例
1−26、2−21および3−26は、帯電防止層をゼ
ラチン下塗層に対してアニールした試料の場合、下塗層
を熱処理後に適用して調製した類似試料の場合と比較し
て、自己付着またはブロッキングの傾向が大幅に増大
し、かつ、平面性の不十分な領域が拡大したことを示し
ている。米国特許第5,739,309号は、支持体の熱
処理を真空中または不活性ガス流下で実施することを特
許請求し、さらに該熱処理を下塗層の適用前に実施する
ことが好ましいことを記載している。
【0009】上記特許明細書には、裸のまたは表面処理
されたポリエステル系支持体に対して帯電防止層の熱処
理が記載されている。ゼラチン含有下塗層に対するバッ
キング層の熱処理については、米国特許第5,580,7
07号、同第5,597,682号および同第5,719,
015号に記載されている。ポリエステル系支持体は、
両面をコロナ放電処理で表面処理した後、その乳剤側に
ゼラチン含有下塗層を適用する。該支持体の反対側は、
ゼラチンに酸化錫を分散させてなる帯電防止層であって
メタノールと水の混合物から塗布したものを有する。次
いで、該帯電防止層の上に、三酢酸セルロースを含有す
る保護層を塗布する。その後、下塗層、帯電防止層およ
び保護層を有する支持体を、写真乳剤層の適用前に熱処
理する。保護層のために必要な追加のコーティングは、
製造効率上望ましくない。
【0010】米国特許第5,459,021号に、支持体
と、ハロゲン化銀乳剤層と、磁気記録層と、微結晶の大
きさが平均で1〜20nmである金属酸化物粒子を含む層
とを有するハロゲン化銀写真材料が特許請求されてい
る。ポリエステル系支持体の両面を、コロナ放電により
表面処理し、続いてアクリル酸ブチル、スチレンおよび
追加のアクリレートからなる各種ラテックスポリマーを
使用して下塗層を適用した写真画像形成要素が記載され
ている。乳剤側の下塗層の上にはゼラチン下塗層をオー
バーコートし、反対側の下塗層上には、共重合体ラテッ
クスとゼラチンとの混合物に導電性金属酸化物粒子を分
散させてなる帯電防止層を塗布する。硝酸セルロースに
Co-γ-Fe2O3を分散させてなる磁性層も記載されてい
る。また、下塗層およびバッキング層を有するポリエチ
レンテレフタレートまたはポリエチレンナフタレート系
支持体をそれぞれ60℃または80℃の温度で24時間
熱処理することも記載されている。上記のように調製さ
れたフィルム試料のカールまたはコアセットが、直径1
0mmの心材に巻き付けて55℃、相対湿度20%の条件
下で3日間処理することによって評価されている。80
℃で熱処理されたポリエチレンナフタレートの試料の場
合、カール除去率は60〜70%となり、熱処理を施し
ていない類似試料のカール除去率50〜60%よりも多
少向上している。米国特許第5,459,021号で例証
されているコアセットの改良は、35mmフィルム用途の
場合は有利であり、室温での長期保存をシミュレートす
る。しかしながら、例証されているコアセット結果は、
心材の直径が10mm未満の6〜7mmが典型的であり、コ
アセット要件が一段と厳しいフォーマットの小さなフィ
ルムのための写真要素の場合には、十分に満足できる結
果ではない。その上、硝酸セルロースは易燃性であり、
製造時の安全性に大きな問題があることから、磁性層の
バインダーとして好ましくない。
【0011】特開平7−219122号公報に、スプー
ル巻取り時の耐ブロッキング性を改良するため、親水性
コロイドとメチルセルロースの配合物が記載されてい
る。同様に、米国特許第4,542,093号には、ゼラ
チンとメチルセルロースの配合物を下塗層の上に塗布す
ることにより、支持体の反対側の下塗層に対するブロッ
キングを防止し、さらに写真乳剤層でオーバーコートさ
れた時に良好な密着性を提供することが記載されてい
る。しかしながら、メチルセルロースを有する支持体を
アニールすることも、透明磁気記録層の密着性について
も、一切記載されていない。その上、写真乳剤層の良好
な密着性を例証する層は、透明磁気記録層の密着性を低
下させる虞がある。
【0012】写真画像形成要素において使用される場
合、ポリウレタン含有層は、一般には密着増進層または
下塗層、帯電防止層および耐磨耗層または保護層として
説明されている。特に最外層として有用であるポリウレ
タンの一種は、破断点引張り伸び率が50%以上であ
り、かつ、2%伸び率におけるヤング率が50,000
以上である脂肪族ポリウレタンである。このようなポリ
ウレタンの一例に、Witco社より市販されているWitcobo
nd 232があり、米国特許第5,786,134号、同第
5,776,668号、同第5,723,272号、同第
5,709,971号、同第5,695,920号、同第
5,679,505号、同第5,547,821号、他に耐
磨耗層、保護層および帯電防止層として有用であると教
示されている。米国特許第5,786,134号には、ポ
リウレタン(Witcobond 232)をゼラチンと組み合わせ
て含有する、タール汚染を減らすための最外層が教示さ
れている。
【0013】米国特許第5,718,995号に、350
%以上の極限破断点伸び率を示すアニオン性脂肪族ポリ
ウレタンをバインダーとして有する帯電防止層が、ポリ
エチレンナフタレートをはじめとする表面処理済ポリエ
ステル系支持体に対して優れた密着性を示すことが教示
されている。さらに、該帯電防止層が、上方に位置する
透明磁気記録層に対して優れた密着性を提供することも
記載されている。比較例によって、米国特許第5,71
8,995号は、上記米国特許明細書の好適なポリウレ
タン(Witcobond 232)の磁性バッキングパッケージの
密着性が不十分であることを示している。同様に、米国
特許第5,726,001号には、帯電防止層の上方また
は下方に位置する密着性を高めるために用いられるポリ
ウレタン層が記載されている。米国特許第5,719,0
16号および同第5,731,119号には、表面処理済
ポリエステル系支持体ではなく下塗層またはプライマー
層の上に塗布された帯電防止層のバインダーとして、3
50%以上の極限破断点伸び率を示す脂肪族アニオン性
ポリウレタンを使用することが記載されている。しかし
ながら、上記特許明細書には、最外層としてポリウレタ
ン含有層を有するポリエステル系支持体を80℃より高
温で熱処理することについては、記載がない。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、導電
性含金属粒子をフィルム形成性高分子バインダーに分散
させてなる帯電防止層を最外層として有する画像形成用
支持体を提供し、続いてこれを、乳剤の塗布前に、支持
体のブロッキングまたは自己接着を引き起こすことな
く、80℃より高い温度でアニールすることにある。本
発明のさらなる目的は、該アニール処理後の支持体にそ
の後適用される透明磁気記録層その他の補助層の優れた
密着性を実現することにある。さらに、該画像形成用支
持体が、該帯電防止層とは反対側の最外層として、熱処
理前に、ゼラチン下塗層をも有し、そして該ゼラチン下
塗層の上に、該支持体の熱処理後に、画像形成層を累置
することも好ましい。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、二面を有する
ポリエステル系ベースと、該ベースの片面上に累置され
た導電層とを含んで成る画像形成用支持体であって、該
導電層が、ポリウレタン系バインダーと親水性コバイン
ダーとの配合物に導電性含金属微粒子を分散させたもの
を含み、かつ、該ポリウレタン系バインダーが少なくと
も350%の極限破断点伸び率を示す脂肪族アニオン性
ポリウレタンであることを特徴とする画像形成用支持体
を提供する。
【0016】該ポリエステル系ベースは、90℃〜20
0℃の範囲内のガラス転移温度を有することができる。
該親水性コバインダーは、ゼラチン、水溶性セルロース
エーテルおよび水溶性セルロースエーテルエステルから
なる群より選ぶことができる。該支持体は、約80℃か
ら該ポリエステル系ベースのTgまでの温度範囲内で
0.1〜1500時間アニール処理することができる。
本発明の非ブロッキング性アニール可能な支持体は、上
方に位置する磁性層に対して良好な密着性を提供する。
本発明による画像形成用パッケージは、アニール処理前
に独立した保護層を帯電防止層の上に配置する必要もな
ければ、磁性層に架橋剤を添加する必要もない。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明は、90℃〜200℃の範
囲内のガラス転移温度(Tg)を有することができるポ
リエステル系ベースと、フィルム形成性バインダーに導
電性含金属微粒子を分散させてなる帯電防止層を片側に
有する画像形成用支持体に関する。フィルム形成性バイ
ンダーは、350%以上の極限破断点伸び率を示す水分
散性の脂肪族アニオン性ポリウレタンバインダーと、ゼ
ラチン並びに水溶性セルロースエーテルまたはセルロー
スエーテルエステル、例えば、メチルセルロース、ヒド
ロキシエチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルセルロースおよびヒドロキシプ
ロピルメチルセルロースの中から選ばれた親水性コバイ
ンダーとの混合物からなる。最も好適な親水性コバイン
ダーはゼラチンおよびヒドロキシプロピルメチルセルロ
ースである。帯電防止層を最外層として有する画像形成
用支持体は、80℃から該ポリエステル系ベースのTg
までの温度範囲内で0.1時間〜1500時間の熱処理
を施される。好ましい実施態様では、画像形成用支持体
は、熱処理前に、帯電防止層とは反対側にゼラチン含有
下塗層をさらに塗布される。熱処理後、該支持体に、帯
電防止層の上に、透明磁気記録層その他の補助層を塗布
して累置することができる。帯電防止層において特定の
ポリウレタンと親水性コバインダーとを組み合わせたこ
とにより、熱処理に際して、最も有益なことに帯電防止
層とゼラチン下塗層との間の自己接着、すなわちブロッ
キングが防止される。その上、本発明のアニール処理済
画像形成用支持体に対する透明磁気記録層の密着性が優
れたものとなる。
【0018】本発明の複合型画像形成用支持体は、例え
ば、写真要素、静電写真要素、フォトサーモグラフィ要
素、マイグレーション要素、エレクトロサーモグラフィ
要素、誘電記録要素および感熱色素転写式画像形成要素
をはじめとする各種画像形成要素に適している。多種多
様な画像形成要素の組成及び機能に関しては、米国特許
第5,719,016号に詳説されている。本発明による
複合型支持体を用いて提供され得る画像形成要素は、構
造および組成に関して広範囲に異なるものとなり得る。
例えば、支持体のタイプ、画像形成層の数や組成、該要
素に含まれる補助層の数や種類に関して異なることがあ
る。典型的な写真画像形成要素の画像形成層は、親水性
透水性コロイド内に分散された感輻射線剤(例、ハロゲ
ン化銀)を含む。好適な親水性コロイドとしては、タン
パク質、例えば、ゼラチン、ゼラチン誘導体、セルロー
ス誘導体、多糖類、例えば、デキストラン、アラビアゴ
ム、等のような天然物と、水溶性ポリビニル化合物、例
えば、ポリ(ビニルピロリドン)、アクリルアミドポリ
マー、等のような合成高分子とが挙げられる。画像形成
性写真層の一般例はゼラチン/ハロゲン化銀系乳剤層で
ある。具体的には、該写真要素は、スチルフィルム、映
画フィルム、X線フィルム、グラフィックアーツフィル
ムまたはマイクロフィッシュであることができる。写真
要素は、黒白要素、ネガ/ポジ方式用カラー要素または
リバーサル方式用カラー要素であることができる。
【0019】本発明に有用なポリマーフィルム支持体
は、90℃〜200℃のガラス転移温度を有し、かつ、
ポリ-1,4-シクロヘキサンジメチレンテレフタレート、
ポリエチレン1,2-ジフェノキシエタン-4,4’-ジカルボ
キシレート、ポリブチレンテレフタレートおよびポリエ
チレンナフタレートのようなポリエステル系支持体、並
びにその配合物またはラミネートが含まれる。特に好適
なものは、ポリエチレンナフタレートおよびポリエチレ
ンナフタレートとポリエチレンテレフタレートとの配合
物である。更に別の好適なポリエステル系支持体、ポリ
エステル共重合体およびポリエステル配合物が、米国特
許第5,580,707号に詳しく記載されている。積層
型支持体は、同時押出法、インライン積層法またはオフ
ライン積層法によって製造することができる。本発明に
よるポリエステル系支持体の同時押出には、フィードブ
ロックまたはマルチマニホールドを使用することができ
る。二軸延伸積層型支持体は、未延伸または一軸延伸フ
ィルムを積層し、次いでその積層フィルムに追加の延伸
(配向)を施すことにより得られる。オフライン積層法
では、複数の二軸延伸済フィルムを加熱または各種接着
剤により積層することにより二軸延伸積層型支持体が得
られる。支持体は、無色であっても、色素や顔料の添加
により着色されていてもよい。高屈折率型ポリエステル
系支持体の場合には、光伝送またはエッジカブリの傾向
を減じるため、色素または顔料を添加することが特に望
ましい。また、蛍光防止のために紫外線吸収剤を添加し
てもよい。支持体の厚さは特に重要ではなく、本発明に
よる写真要素の場合、50μm〜254μm(2〜10
ミル)の厚さが適している。
【0020】フィルム支持体は、その片面または両面
を、ゼラチン下塗層またはゼラチン含有帯電防止層の適
用前に、各種プロセスによって表面処理されることがで
きる。各種プロセスには、コロナ放電処理、グロー放電
処理、大気圧グロー放電処理、UV照射処理、火炎処
理、電子ビーム処理または、ジクロロ酢酸、トリクロロ
酢酸、フェノール誘導体(例、レソルシノールおよびp
−クロロ−m−クレゾール)をはじめとする密着性増進
剤による処理、本発明の下塗層による上塗り前の溶剤洗
浄が含まれる。表面処理または密着性増進剤による処理
の他、塩化ビニリデン含有コポリマー、ブタジエン系コ
ポリマー、グリシジルアクリレートまたはメタクリレー
ト含有コポリマー、無水マレイン酸含有コポリマー、縮
合系ポリマー、例えば、ポリエステル、ポリアミド、ポ
リウレタン、ポリカーボネート、これらの混合物および
配合物、等のようなポリマーを含有する更に別の密着性
増進プライマーまたはタイ層を、ポリエステル系支持体
に適用してもよい。特に好適なプライマーまたはタイ層
は、含塩素ラテックスまたは溶剤塗布可能な含塩素高分
子層を含む。本発明のプライマーまたは下塗層としては
塩化ビニル含有ポリマーおよび塩化ビニリデン含有ポリ
マーが好ましい。典型的には、本発明のプライマー組成
物は、水系で、質量基準で約1〜20部のラテックスポ
リマー固形分と、0.1〜5部のレソルシノール、クロ
ロフェノールまたはクロロメチルフェノールのような密
着性増進剤とを含む。安定ラテックスポリマーは、米国
特許第2,627,088号および同第3,501,301
号に記載されているような乳化重合法で調製される。好
適な含塩素ポリマーは、約70〜100質量%の塩化ビ
ニルまたは塩化ビニリデン系モノマーを含む。上方に位
置する層の密着性を増進するため、酸含有モノマーを含
めることが望ましい。該ポリマーには、そのガラス転移
温度を調整するため、更に別のモノマーを含めることが
できる。好適な酸含有モノマーとして、アクリル酸、メ
タクリル酸、イタコン酸およびマレイン酸が挙げられ
る。ガラス転移温度の調整に適したモノマーには、アク
リロニトリル、スチレン、メタクリロニトリル、グリシ
ジルアクリレートおよびアルキルアクリレートが含まれ
る。好適な含塩素ポリマーは、(1)塩化ビニリデンモノ
マー約70〜90質量%、(2)酸含有モノマー約0.5〜
15質量%および(3)Tg調整用モノマー約5〜30質
量%の混合物を含んでなる。下塗層として特に好適なポ
リマーが米国特許出願第09/106,623号に記載
されている。
【0021】下塗またはプライマー組成物は、ベース製
造中にインラインプロセスで、またはオフラインプロセ
スで、ポリエステル系ベースに適用することができる。
インラインプロセスで適用する場合、該層は、ポリエス
テル系ベース上に、延伸前に、延伸後に、または一軸延
伸後の二軸延伸前に、塗布することができる。記載のプ
ライマー組成物は、典型的には、米国特許第2,627,
088号および同第3,143,421号に従い適用され
る。米国特許第2,779,684号に詳説されているよ
うに、塗布組成物をアモルファス支持体材料上に塗布
し、乾燥し、そして得られたフィルムを、延伸工程その
他ヒートセットのような工程を適用することにより配向
させる。したがって、使用される特定の支持体フィル
ム、それをコーティングするための手順および装置、並
びに該フィルムの配向は、本発明の要件にはならない。
本発明のフィルム製品の処理には、当該技術分野で採用
されている通常の塗布装置および処理工程のいずれでも
使用することができる。
【0022】支持体の画像形成側については、ゼラチ
ン、ゼラチン誘導体、ゼラチンとフィルム形成性高分子
バインダーとの混合物またはゼラチンと非フィルム形成
性ポリマーラテックス粒子、等を含有する親水性下塗層
を、熱処理前のポリエステル系フィルムベースに適用す
る。該親水性下塗層は、表面処理済のポリエステル系支
持体に適用するか、または適当な任意のプライマー層の
上に累置することができる。支持体の画像形成側にとっ
て好適な下塗層は、米国特許出願第09/067,30
6号に記載されており、これを本願明細書に援用する。
ゼラチン下塗層の典型的な使用量は0.25〜5質量
%、好ましい使用量は0.5〜1質量%の範囲内であ
る。下塗層は添加物、例えば、分散剤、界面活性剤、可
塑剤、凝集助剤、溶剤、コバインダー、可溶性色素、固
体粒状色素、ヘイズ抑制剤、接着促進剤、硬膜剤、帯電
防止剤、艶消剤、等を含むことができる。塗工性や乾燥
性を変更するため、界面活性剤(塗布助剤)を使用する
こと、または水分散液に水混和性溶剤を含ませること
が、当該技術分野では慣例となっている。好適な溶剤に
は、ケトン、例えば、アセトンまたはメチルエチルケト
ン、並びにアルコール、例えば、エタノール、メタノー
ル、イソプロパノール、n−プロパノールおよびブタノ
ールが含まれる。下方の下塗層、プライマー層またはタ
イ層を、ゼラチン下塗組成物による濡れをよくするた
め、例えば、コロナ放電処理により、表面処理してもよ
い。
【0023】本発明の導電性帯電防止層は、典型的に
は、支持体の画像形成側とは反対側に塗布される。該帯
電防止層は、フィルム形成性高分子バインダーに導電性
含金属粒子を分散させてなる。該バインダーは、水分散
性ポリウレタンと、ゼラチン並びに水溶性セルロースエ
ーテルまたはセルロースエーテルエステル、例えば、メ
チルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロ
キシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース
およびヒドロキシプロピルメチルセルロースの中から選
ばれた親水性コバインダーとの混合物からなる。本明細
書中後述の比較例により例証するように、好適なポリウ
レタン系バインダーを使用しても、親水性コバインダー
を併用しないと、熱処理中にゼラチン下塗層に対してブ
ロッキングすることになる。好適な親水性コバインダー
を使用しても、該ポリウレタンを併用しないと、磁性層
の密着性が、特に架橋剤を添加しない場合に不十分とな
る。
【0024】好適なポリウレタン系バインダーは、脂肪
族性で、アニオン粒子電荷を有し、かつ、極限破断点伸
び率が約350%以上であることを特徴とする水分散性
ポリウレタンである。本発明による使用に適した脂肪族
アニオン性ポリウレタンのいくつかが、Witco Chemical
社、Greenwich, Conn.より、Witcobond W-290H(極限伸
び率600%)、W-293(725%)、W-506(550%)、W
-236(450%)およびW-234(350%)をはじめとし、
市販されている。
【0025】帯電防止層のコバインダーとして、および
好適な実施態様によるゼラチン含有下塗層のため、どの
ようなゼラチン、ゼラチン誘導体またはゼラチンと高分
子コバインダーとの組合せでも使用することができる。
好適なゼラチンには、アルカリ処理(すなわち、石灰処
理)ゼラチン、酸処理ゼラチンおよび酵素処理ゼラチン
が含まれる。ゼラチンは、当業者に公知の各種手段のい
ずれによっても硬化することができる。有用な硬膜剤と
して、ホルムアルデヒドおよびグルタルアルデヒドのよ
うなアルデヒド化合物、ジアセチルおよびシクロペンタ
ンジオンのようなケトン化合物、ビス(2-クロロエチル
ウレア)、2-ヒドロキシ-4,6-ジクロロ-1,3,5-トリアジ
ン並びに米国特許第3,288,775号および同第2,
732,303号並びに英国特許第994,869号に記
載されているもののような反応性ハロゲンを有する化合
物、N-ヒドロキシメチロールフタルイミド並びに米国特
許第2,732,316号および同第2,586,168号
に記載のもののようなN-メチロール化合物、米国特許第
3,103,437号に記載のイソシアネート、米国特許
第3,017,280号および同第2,983,611号に
記載のアジリジン化合物、米国特許第2,725,294
号および同第2,725,295号に記載の酸誘導体、米
国特許第3,091,537号に記載のエポキシ化合物、
ムコ塩素酸のようなハロゲン化カルボキシアルデヒド、
クロム30ミョウバン、硫酸ジルコニウムのような無機
化合物、並びに特開昭56−12853号、同58−3
2699号、同60−225148号、同51−126
125号、同58−50699号、同52−54427
号および米国特許第3,321,313号に記載のカルボ
キシル基活性化性化合物、等が挙げられる。ゼラチン含
有層はさらに、含塩素プライマー層の熱分解により発生
し得る塩酸を中和する酸掃去剤としても機能することが
できる。
【0026】好適な水溶性セルロースエーテルまたはセ
ルロースエーテルエステルには、メチルセルロース、ヒ
ドロキシエチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロー
ス、ヒドロキシプロピルセルロースおよびヒドロキシプ
ロピルメチルセルロースが含まれる。最も好適な親水性
コバインダーはゼラチンおよびヒドロキシプロピルメチ
ルセルロースである。好適なメチルセルロースポリマー
は、0〜2.5、好ましくは0.5〜2.5、最も好まし
くは1.0〜2.5の置換度を有する。メチルセルロース
またはメチルセルロース誘導体の重合度は、選択した塗
布法に必要とされる粘度によって主に選ばれることがで
きるので、広範囲に変動し得る。特に好適なメチルセル
ロース誘導体は、Dow Chemical社より商品名Methocel E
3, K35LVで市販されているヒドロキシプロピルメチルセ
ルロースである。更に別の好適な水溶性セルロース誘導
体には、ヒドロキシエチルセルロース(Natrosol 2SOL
R,Hercules Chemical社)、ヒドロキシプロピルセルロ
ース(Klucel Type E, Hercules)およびメチルセルロ
ース(Methocel A4M, Dow Chemical)が含まれる。
【0027】導電性帯電防止層に使用することができる
導電性含金属粒子には、例えば、導電性結晶性無機酸化
物、導電性金属アンチモン酸塩および導電性無機非酸化
物またはこれらの混合物が含まれる。結晶性無機酸化物
は、例えば、米国特許第4,275,103号、同第4,
394,441号、同第4,416,963号、同第4,4
18,141号、同第4,431,764号、同第4,49
5,276号、同第4,571,361号、同第4,99
9,276号および同第5,122,445号に記載され
ている、ZnO、TiO、SnO、Al、I
、SiO 、MgO、BaO、MoO、WO
およびVまたはこれらの複合酸化物の中から選
ぶことができる。米国特許第5,484,694号に記載
されている、アンチモンドープ量が8原子%以上で、X
線微結晶サイズが100Å未満で、平均等価球直径が1
5nm未満であるが該X線微結晶サイズより小さくはない
というアンチモンをドープした酸化錫は、好適な粒状導
電性酸化物である。帯電防止層に使用するのに適した導
電性金属アンチモン酸塩には、例えば、米国特許第5,
368,995号および同第5,457,013号に記載
されているものが含まれる。アンチモン酸亜鉛が好適な
金属アンチモン酸塩である。帯電防止層に導電性粒子と
して使用するのに適した導電性無機非酸化物には、例え
ば、特開平4−55492号公報(平成4年2月24日
公開)に記載されているような、TiN、TiB、T
iC、NbB、WC、LaB、ZrB、MoB、
等が含まれる。導電性帯電防止層に含まれる導電性粒子
は、粒径または形状において特に限定されることはな
い。粒子形状は、概ね球形または等軸の粒子から、繊維
状、ウィスカ状またはリボン状のように高アスペクト比
の粒子まで、広範囲にわたることができる。さらに、米
国特許第5,719,016号および同第5,831,11
9号に記載されている導電性針状含金属粒子も帯電防止
剤として好適である。さらに、上記の導電性材料は、同
様に形状や組成に特に制限のない他の粒子の様々なもの
の表面にコーティングしてもよい。例えば、該導電性無
機材料を、非導電性SiO、AlまたはTiO
の粒子、ウィスカまたは繊維にコーティングすること
ができる。
【0028】好適な導電性粒子であるアンチモン酸亜鉛
およびアンチモンドープ型酸化錫の場合、導電性粒子の
体積率(%)は約20〜80質量%であり、これは約6
0/40〜95/5の導電性粒子対バインダーの比率に
相当する。好ましい針状導電性酸化錫粒子の好適な体積
率(%)は、約5〜70体積%、好ましくは約10〜5
0体積%の範囲内である。本発明の導電層は、画像形成
要素の種類による個別具体的要件に応じて適当な任意の
被覆量において支持体に適用することができる。例え
ば、ハロゲン化銀写真フィルムの場合には、約0.01
〜2g/m2の範囲内の乾燥被覆量が好適である。より好適
な乾燥被覆量は約0.03〜1g/m2の範囲内である。本
発明の導電層は、典型的には、1×1012Ω/□未満、
好ましくは1×1010Ω/□未満、より好ましくは1×
108Ω/□未満の表面抵抗率(20%RH、20℃)
を示す。本発明の導電層は、好ましい実施態様による透
明磁気記録層の下方に位置する場合、該透明記録層によ
るオーバーコーティング後の内部抵抗率(湿式電極抵抗
率)として1×1011Ω/□未満、好ましくは1×10
9Ω/□未満を示す。
【0029】45〜75体積%の範囲内で存在する導電
性粒子およびゼラチンを含有する帯電防止層およびゼラ
チン含有下塗層を最外層として有する本発明による被覆
支持体に、従来の支持体フィルム製造熱処理の後、支持
体のコアセットカール傾向を減じるため、長期の熱処
理、すなわちアニール工程を施す。このような「製造後
の」熱処理またはアニール処理は、米国特許第4,14
1,735号および同第5,326,689号(記載の温
度範囲は広い)に記載されているように、被覆フィルム
支持体を、約80℃(より好ましくは約90℃)から該
ポリマー支持体の概ねガラス転移温度(Tg)までの範
囲内の温度で、約0.1〜1500時間(より好ましく
は0.25〜500時間)の間加熱することを含む。コ
アセットカール傾向を抑えるための熱処理またはアニー
ル工程は、典型的な支持体製造時の加熱処理とは、主な
支持体製造プロセスの一部としてではなく支持体をロー
ルに巻き付けた後に実施される点で、峻別できるもので
ある。本発明の好適な実施態様では、画像形成用支持体
は、ポリエチレン-2,6-ナフタレートフィルムベースの
両面に塩化ビニリデン系プライマー層を被覆したものか
らなる。該支持体の片面上にゼラチン下塗層を適用し、
そして該支持体の反対側に、ゼラチンに酸化錫またはア
ンチモン酸亜鉛粒子を分散させた帯電防止用水性塗布組
成物を適用する。該支持体を、約90℃からポリエステ
ルベースのTgより4℃低い温度までの範囲内の温度で
0.25〜500時間の間アニール処理する。ポリエチ
レン-2,6-ナフタレートの場合、Tgが約140℃であ
るから、その熱処理温度は90℃〜120℃、好ましく
は100℃〜115℃、より好ましくは105℃〜11
5℃の範囲内である。
【0030】従来技術において示したように、熱処理工
程の際には、巻取り張力、巻取り速度、刻み高さ、湿
度、ロール径、ロール均一性、コア材およびコア径を考
慮することも重要である。好適な巻取り張力は3〜75
kg/m、より好ましくは5〜40kg/m、最も好ましくは1
0〜35kg/mの範囲内である。巻取り張力が高すぎる
と、特に画像形成側のゼラチン下塗と45〜55体積%
の導電性粒子を有するゼラチン含有帯電防止層との場合
に、支持体の自己接着が起こり得る。一方、該張力が3
kg/m未満であると、すべりが生じて取り扱い性が悪くな
る。巻取りは、一定張力で行ってもよいし、張力を徐々
に上げながらまたは下げながら行ってもよい。好適な方
法は張力を下げながら巻き取る方法である。巻取り工程
は、室温から支持体のTgまでの範囲内であれば任意の
温度で行うことができる。ロール状フォーマットにおい
て適当なコアセット抑制を達成するための高温での所要
時間を短縮するためには、支持体の巻取りを80℃より
も高温で行うことが好ましい。一般には、熱処理工程中
の湿度をコントロールすることが好ましい。好適な相対
湿度は0%〜85%、より好ましくは0%〜80%、最
も好ましくは0%〜75%の範囲内である。
【0031】支持体の熱処理後、本発明の帯電防止層に
は、必要に応じて、透明磁気記録層、耐磨耗層、保護
層、カール制御層、搬送制御層、減摩層、画像記録層、
密着性増進層、水または溶剤の浸透性を制御するための
層、等のような多種多様な追加の機能層または補助層を
オーバーコートすることができる。本発明の好ましい実
施態様では、該画像形成要素は、帯電防止層の上に累置
された透明磁気記録層をさらに含み、そしてハロゲン化
銀乳剤層を含む画像形成層を、支持体の熱処理後にゼラ
チン下塗層の上に累置する。
【0032】本発明による複合支持体および画像形成要
素に使用するのに適した透明磁性層として、例えば、リ
サーチ・ディスクロージャー(Research Disclosure)、1
992年11月、Item 34390に記載されているものが挙げら
れる。リサーチ・ディスクロージャー(Research Disclo
sure)は、Kenneth Mason Publications, Ltd.(DudleyHo
use, 12 North Street, Emsworth, Hampshire PO10 7D
Q, ENGLAND)の刊行物である。該磁性層は、製造または
性能を改良するための任意追加成分、例えば、架橋剤ま
たは硬膜剤、触媒、塗布助剤、分散剤、界面活性剤(フ
ッ素化界面活性剤を含む)、電荷制御剤、減摩剤、研磨
粒子、充填剤粒子、等を含有することができる。本発明
の磁性粒子は、強磁性または強磁性酸化物、他の金属を
含む複合酸化物、保護被膜を有する合金粒子、フェライ
ト、ヘキサフェライト、等を含むことができ、また、各
種の粒子形状、大きさおよびアスペクト比を示すことが
できる。透明磁性コーティングに有用な強磁性酸化物と
して、γ-Fe2O3、Fe3O4およびCrO2が挙げられる。磁性
粒子は、必要に応じて、他の金属との固溶体であること
及び/又は各種ドーパントを含有することができ、また
粒状または高分子材料のシェルでオーバーコートされて
いてもよい。ドーパント、固溶体成分またはオーバーコ
ートとして好適な追加金属は、酸化鉄の場合はCoおよび
Zn、そして二酸化クロムの場合はLi、Na、Sn、Pb、Fe、
Co、NiおよびZnである。従来の磁気記録分野で一般に実
施されているように、磁性粒子を表面処理することによ
り化学安定性を助長し、または分散性を改良することが
できる。さらに、磁性酸化物粒子は、米国特許第5,2
17,804号および同第5,252,441号に記載さ
れているように、低光散乱性横断面を有する屈折率の低
い酸化物その他の材料の厚い層を含有することもでき
る。コバルト表面処理型γ-酸化鉄が好適な磁性粒子で
ある。この種の強磁性粒子は市販されており、例えば、
戸田工業社より、商品名CSF 4085V2、CSF 4565V、CSF 4
585VおよびCND 865Vで、またISK Magnetics社より、商
品名RPX-4392、RPX-5003、RPX-5026およびRPX-5012でそ
れぞれ入手可能である。
【0033】透明磁気記録層、帯電防止層、または本発
明の下塗層の上に塗布される補助層に適した高分子バイ
ンダーとしては、ゼラチン;セルロース系化合物、例え
ば、硝酸セルロース、酢酸セルロース、二酢酸セルロー
ス、三酢酸セルロース、カルボキシメチルセルロース、
ヒドロキシエチルセルロース、酢酪酸セルロース、酢酸
プロピオン酸セルロース、酢酸フタル酸セルロース、
等;塩化ビニル系または塩化ビニリデン系コポリマー、
例えば、塩化ビニル/酢酸ビニル系コポリマー、塩化ビ
ニル/酢酸ビニル/ビニルアルコール系コポリマー、塩
化ビニル/酢酸ビニル/マレイン酸系コポリマー、塩化
ビニル/塩化ビニリデン系コポリマー、塩化ビニル/ア
クリロニトリル系コポリマー、アクリル酸エステル/塩
化ビニリデン系コポリマー、メタクリル酸エステル/塩
化ビニリデン系コポリマー、塩化ビニリデン/アクリロ
ニトリル系コポリマー、アクリル酸エステル/アクリロ
ニトリル系コポリマー、メタクリル酸エステル/スチレ
ン系コポリマー、熱可塑性ポリウレタン樹脂、熱硬化性
ポリウレタン樹脂、フェノキシ樹脂、フェノール樹脂、
エポキシ樹脂、ポリカーボネートまたはポリエステル樹
脂、ウレア樹脂、メラミン樹脂、アルキル樹脂、ウレア
-ホルムアルデヒド樹脂、等;ポリフッ化ビニル、ブタ
ジエン/アクリロニトリル系コポリマー、アクリロニト
リル/ブタジエン/アクリル酸系コポリマー、アクリロ
ニトリル/ブタジエン/メタクリル酸系コポリマー、ポ
リビニルアルコール、ポリビニルブチラール、ポリビニ
ルアセタール、スチレン/ブタジエン系コポリマー、ア
クリル酸コポリマー、ポリアクリルアミド、これらの誘
導体および部分加水分解物;その他の合成樹脂が挙げら
れる。他の好適なバインダーとしては、アクリル酸を含
むアクリレート、メタクリル酸を含むメタクリレート、
アクリルアミドおよびメタクリルアミド、イタコン酸お
よびその半エステルおよびジエステル、置換スチレンを
含むスチレン、アクリロニトリルおよびメタクリロニト
リル、酢酸ビニル、ビニルエーテル、ハロゲン化ビニ
ル、ハロゲン化ビニリデン並びにオレフィンのようなエ
チレン系不飽和モノマーから調製された付加型ポリマー
および共重合体の水性エマルション、並びにポリウレタ
ンまたはポリエステルイオノマーの水性分散体が挙げら
れる。透明磁気記録層に好適なバインダーには、ポリウ
レタン、ポリエステル、塩化ビニル系コポリマー並びに
セルロースエステル、特に二酢酸セルロースおよび三酢
酸セルロースが含まれる。フォーマットの小さい写真画
像形成要素に適用される透明磁気記録層の高分子バイン
ダーとして最も一般的に使用されているのは二酢酸セル
ロースである。二酢酸セルロースは適当な任意の架橋剤
または硬膜剤で架橋される場合が多いが、本発明によれ
ば架橋は不要である。
【0034】磁気記録層中のバインダーは必要に応じて
架橋されていてもよい。米国特許第3,479,310号
に記載されているように、-OH、-NT-12、-NHR(Rは有機
基)、等をはじめとする活性水素原子を含有するバイン
ダーは、イソシアネートまたはポリイソシアネートで架
橋することができる。好適なポリイソシアネートとし
て、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレン
ジイソシアネート、ジイソシアナトジメチルシクロヘキ
サン、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、イソ
ホロンジイソシアネート、ジメチルベンゼンジイソシア
ネート、メチルシクロヘキシレンジイソシアネート、リ
ジンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、ジ
フェニルメタンジイソシアネートおよびそれらのポリマ
ーが挙げられる。ポリイソシアネートは、過剰量の有機
ジイソシアネートを、ポリオール、ポリエーテル、ポリ
エステル、等の活性水素含有化合物と反応させて得られ
る。活性水素含有化合物としては、エチレングリコー
ル、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、
ブチレングリコール、トリメチロールプロパン、ヘキサ
ントリオール、グリセリン、ソルビトール、ペンタエリ
トリトール、ヒマシ油、エチレンジアミン、ヘキサメチ
レンジアミン、エタノールアミン、ジエタノールアミ
ン、トリエタノールアミン、水、アンモニア、ウレア、
等、ビューレット化合物、アロファネート化合物、等を
含むものが挙げられる。
【0035】本発明の好適な実施態様による写真要素
は、単色要素であっても多色要素であってもよい。多色
要素はスペクトルの三原色域のそれぞれに感光する複数
の画像色素生成ユニットを含有する。各ユニットは、ス
ペクトルの特定域に感光する単一乳剤層または多重乳剤
層を含むことができる。該要素の層は、画像形成ユニッ
トの層を含めて、当該技術分野で公知の各種順序にて配
置されることができる。別のフォーマットとして、スペ
クトルの三原色域の各々に感光する複数の乳剤を、区分
けされた単一層として配置することもできる。
【0036】典型的な多色写真要素は、支持体上に、一
層以上の赤感性ハロゲン化銀乳剤層に一種以上のシアン
色素生成カプラーを組み合わせてなるシアン色素像形成
ユニットと、一層以上の緑感性ハロゲン化銀乳剤層に一
種以上のマゼンタ色素生成カプラーを組み合わせてなる
マゼンタ色素像形成ユニットと、一層以上の青感性ハロ
ゲン化銀乳剤層に一種以上のイエロー色素生成カプラー
を組み合わせてなるイエロー色素像形成ユニットとを担
持した構成を有する。該要素は、フィルター層、中間
層、ハレーション防止層、オーバーコート層、下塗層、
等のような追加の層を含むこともできる。
【0037】本発明の一実施態様による写真要素は、好
ましくは、リサーチ・ディスクロージャー(Research Di
sclosure)、1992年11月、Item 34390に記載されている
ように、磁性層を適用して用いられる。また、リサーチ
・ディスクロージャー(Research Disclosure)、1994年
6月、Item 36230に記載されているように、本発明によ
る複合支持体を小フォーマットフィルムに有用な技術と
組み合わせて使用することも具体的に企図される。リサ
ーチ・ディスクロージャー(Research Disclosure)は、K
enneth Mason Publications, Ltd.(Dudley House, 12 N
orth Street, Emsworth, Hampshire PO10 7DQ, ENGLAN
D)の刊行物である。
【0038】本発明の複合支持体と組み合わせて使用す
ることができる写真乳剤および写真要素に使用するのに
適した材料についての以下の説明では、上述のように入
手できるリサーチ・ディスクロージャー(Research Disc
losure)、1994年9月、Item36544を参照し、これを以降
「リサーチ・ディスクロージャー」と称する。以降参照
するセクションは、該リサーチ・ディスクロージャー、
Item 36544におけるセクションをさす。
【0039】写真要素の画像形成層に使用されるハロゲ
ン化銀乳剤はネガ型、ポジ型のいずれであってもよい。
好適な乳剤およびその調製法、並びに化学増感および分
光増感の方法が、セクションIおよびIII〜IVに記載さ
れている。ベヒクルおよびベヒクル関連添加物はセクシ
ョンIIに記載されている。色素像形成剤および調節剤は
セクションXに記載されている。UV色素、蛍光増白
剤、発光色素、カブリ防止剤、安定剤、吸光材料、光散
乱材料、塗布助剤、可塑剤、減摩剤、帯電防止剤および
艶消剤は、例えば、セクションVI〜IXに記載されてい
る。層および層配置、カラーネガおよびカラーポジの特
徴、走査促進特徴、支持体、露光および処理について
は、セクションXI〜XXに記載されている。ハロゲン化銀
乳剤画像形成層の他、本発明による画像形成要素の画像
形成層は、例えば、米国特許第5,457,013号に記
載されている他の画像形成層のいずれでも含むことがで
きる。
【0040】
【実施例】本発明の方法を下記の実施例で説明するが、
本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。 比較例1 キャストしたポリ(エチレンナフタレート)(PEN)支
持体の両面に下塗材料の溶液をコーティングすることに
より下塗支持体を調製した。該溶液は、7%のポリ(ア
クリロニトリル−コ−塩化ビニリデン−コ−アクリル
酸)系ラテックスと、1%のレソルシノールと、0.2
%のサポニンを水に含むものとした。乾燥後、下塗PEN
を高温で延伸および幅出しし、厚さ約100nmの接着層
と厚さ約95nmのPEN層とを得た。この支持体の画像形
成側に、1%ゼラチンと0.01%サポニンを水に溶か
した溶液を、乾燥ゲル厚が約100nmとなるように塗布
した。ゼラチン下塗層と反対側には、ポリ(アクリロニ
トリル−コ−塩化ビニリデン−コ−アクリル酸)系ラテ
ックスにコロイド状五酸化バナジウムを分散させた帯電
防止層を、公称全乾燥被覆量が0.015g/m2となるよ
うに塗布した。該帯電防止層の上に、最終乾燥被覆量が
0.22g/m2となるように、水からポリウレタン層を塗
布した。該ポリウレタンにはWitco社から市販されてい
るWitcobond W236を使用した。最外層としてゼラチン下
塗層およびポリウレタン層を有する塗被支持体を、15.2
4 cm(6インチ)の心材に巻きつけて、100℃のオーブ
ンに3日間入れておいた。この試料は、アニール工程中
にブロッキングを起こし、後続の25のコーティングに
適さなかった。
【0041】比較例2 米国特許第5,718,995号に記載されている実施例
と同様に、好適な脂肪族アニオン性ポリウレタンバイン
ダーに、親水性コバインダーを併用せずに、導電性アン
チモン酸亜鉛粒子を分散させてなる帯電防止層を、表面
処理済ポリエチレンナフタレートに適用した。該支持体
は、帯電防止層の適用前に、窒素グロー放電処理によっ
て両面を処理しておいた。下記組成による帯電防止用塗
布組成物を、公称全乾燥被覆量が0.60g/m2となるよ
うに適用した。成分 質量%(湿潤時) コロイド状アンチモン酸亜鉛1 4.154 ポリウレタン系バインダー2 0.461 濡れ助剤3 0.033 水 95.382 1: Celnax CX-Z, Nissan Chemical America, Inc. 2: Witcobond W236, Witco Corp. 3: Triton X-100, Rohm & Haas
【0042】帯電防止層を有する支持体をナール処理(k
nurled)し、ロール全体に100℃48時間を与える条
件でアニール処理した。支持体をアニール処理した後、
帯電防止層の上に、下記組成を有する透明磁気記録層を
塗布した。磁性層の全体の乾燥被覆量は公称で1.5g/m
2とした。公称0.02g/m2のカルナバワックスを有する
減摩層を該磁気記録層に適用した。 二酢酸セルロース 2.51g 三酢酸セルロース 0.115g 磁性酸化物 Toda CSF-4085V2 0.113g 界面活性剤 Rhodafac PES 10 0.006g アルミナ Norton E-600 0.076g 分散助剤 Zeneca Solsperse 24000 0.004g 3M FC431 0.015g ジクロロメタン 67.919g アセトン 24.257g アセト酢酸メチル 4.851g
【0043】本発明により調製された磁性バッキングパ
ッケージおよび比較例を、帯電防止層性能、乾燥密着性
および湿潤密着性について評価した。帯電防止能の評価
は、塩橋湿式電極抵抗率(WER)測定技法を使用して
内部電気抵抗率を測定することにより行った(例えば、
“Resistivity Measurements on Buried ConductiveLay
ers”、R.A. Elder, pp. 251-254, 1991, EOS/ESD Symp
osium Proceedingsに記載)。典型的には、WER値が
約1×1012Ω/□よりも高い帯電防止層は、写真画像
形成要素を静電気から保護する上で有効ではないとみな
されるので、WER値は1×1011Ω/□未満であるこ
とが好ましく、さらには1×1010Ω/□未満であるこ
とがより好ましい。
【0044】磁性バッキングパッケージの乾燥密着性の
評価は、コーティングの小領域をカミソリ刃でけがくこ
とにより行った。けがいた領域に1本の高粘着性テープ
(3M 610テープ)を貼り付けては剥がす動作を複数回
行った。該粘着テープを、コーティングを剥離させるこ
となく剥がすことができる回数を、乾燥密着性の定量測
定値とする。乾燥密着性は、標準C−41処理により写
真処理の前後両方で評価した。湿潤密着性の評価は、ハ
ロゲン化銀写真要素の湿式処理をシミュレートする手順
を用いて行った。磁性バッキングパッケージの試料に幅
1mmのラインをけがいた。次いで、その試料を38℃の
KODAK Flexicolor現像液に浸漬し、3分15秒間浸漬し
ておいた。加熱現像液から試料を取り出し、次いでFlex
icolor現像剤を含む約25℃の別の浴に浸漬し、900
gの重りが付いたゴムパッド(直径約3.5cm)を試料
に接触させ、けがいたラインと直交する方向で前後に1
00回擦った。剥離した追加の材料の相対量(剥離%と
して報告)を、各種層の湿潤密着性の定量測定値とす
る。WER値および密着性の結果を表1に示す。
【0045】比較例3 キャストしたポリ(エチレンナフタレート)(PEN)支
持体の両面に下塗材料の溶液をコーティングすることに
より下塗支持体を調製した。該溶液は、7%のポリ(ア
クリロニトリル−コ−塩化ビニリデン−コ−アクリル
酸)系ラテックスと、1%のレソルシノールと、0.2
%のサポニンを水に含むものとした。乾燥後、下塗PEN
を高温で延伸および幅出しし、厚さ約100nmの接着層
と厚さ約95nmのPEN層とを得た。この支持体の画像形
成側に、1%ゼラチンと0.01%サポニンを水に溶か
した溶液を、乾燥ゲル厚が約100nmとなるように塗布
した。次いで、この支持体を110℃で乾燥し、そして
約140℃で熱緩和させた。
【0046】下塗済支持体のゼラチンコーティングとは
反対側に、比較例2に記載の帯電防止用塗布組成物を公
称全乾燥被覆量が0.60g/m2となるように塗布した。
両面に塩化ビニリデン系プライマー層を塗被し、乳剤側
にゼラチン含有下塗層を塗被し、そして該ゼラチン下塗
層とは反対側に帯電防止層を塗被した支持体を、比較例
2に記載したようにアニール処理した。
【0047】アニール処理済支持体は、比較例2と同様
に適用された透明磁気記録層を有したが、該塗布組成物
は、さらに架橋剤として二酢酸セルロースの質量に対し
5質量%のメラミン-ホルムアルデヒド樹脂Cymel 303(C
ytec md.)と、該架橋剤の質量に対し3質量%のパラト
ルエンスルホン酸(PTSA)とを含有した。比較例2に従
い、該磁気記録層の上にカルナバワックス減摩層をオー
バーコートし、そしてゼラチン下塗層の上に写真乳剤層
をオーバーコートした。WER値および密着性の結果を
表1に示す。
【0048】比較例4aおよび4b 比較例1と同様に塗被支持体を調製したが、但し、ポリ
ウレタン層の代わりに公称全乾燥被覆量0.22g/m2
ヒドロキシプロピルメチルセルロース(E3 Premium, Do
w Chemical社)層を使用した。最外層としてゼラチン下
塗層およびヒドロキシプロピルメチルセルロース層を有
する塗被支持体を、15.24 cm(6インチ)の心材に巻きつ
けてオーブンに入れ、100℃で3日間アニール処理し
た。支持体のブロッキングは認められなかった。続い
て、この支持体に透明磁気記録層とカルナバワックス減
摩層をオーバーコートした。比較例4aには比較例2に
記載の磁性層組成物を適用し、また比較例4bには比較
例3に記載の架橋型磁気記録層を適用した。WER値お
よび密着性の結果を表1に示す。
【0049】比較例5 比較例1と同様に塗被支持体を調製したが、但し、ポリ
ウレタン層の代わりに公称全乾燥被覆量0.22g/m2
ゼラチン層を使用した。最外層としてゼラチンを有する
塗被支持体を、15.24 cm(6インチ)の心材に巻きつけて
オーブンに入れ、100℃で3日間アニール処理した。
支持体は部分的にブロッキングを示し、後続のコーティ
ングには適さなかった。
【0050】実施例1 上記比較例3と同様にゼラチン下塗済支持体を調製し
た。ポリウレタンと親水性コバインダーとの混合物に導
電性アンチモン酸亜鉛コロイド粒子を分散させたものを
含有する公称固形分量4.6質量%の帯電防止用水性塗
布組成物を調製した。該塗布組成物の組成を以下に示
す。アンチモン酸亜鉛コロイド粒子の全バインダー量に
対する質量比は公称90/10とした。本例で使用した
ポリウレタン系バインダーはW236であり、また親水
性ポリマーはヒドロキシプロピルメチルセルロースであ
る。両面に塩化ビニリデン系プライマー層を塗被し、乳
剤側にゼラチン含有下塗層を塗被し、そして該ゼラチン
下塗層とは反対側に帯電防止層を塗被した支持体を、比
較例2に記載したようにアニール処理した。
【0051】成分 質量%(湿潤時) コロイド状アンチモン酸亜鉛1 4.154 ポリウレタン系バインダー2 0.231 親水性コバインダー3 0.231 濡れ助剤4 0.033 水 95.381 1: Celnax CX-Z, Nissan Chemical America, Inc. 2: Witcobond W236, Witco Corp. 3: E3 Premium, Dow Chemical Co. 4: Triton X-100, Rohm & Haas
【0052】アニール処理済支持体は、比較例2と同様
に適用された透明磁気記録層を有したが、該塗布組成物
は、さらに二酢酸セルロースの質量に対し10質量%の
架橋剤Cymel 303(Cytec md.)と、該架橋剤の質量に対し
3質量%のPTSAとを含有した。比較例2に従い、該磁気
記録層の上にカルナバワックス減摩層をオーバーコート
し、そしてゼラチン下塗層の上に写真乳剤層をオーバー
コートした。WER値および密着性の結果を表1に示
す。
【0053】実施例2 実施例1と同様にゼラチン下塗層と帯電防止層を有する
アニール処理済支持体を調製したが、但し、帯電防止層
の組成は以下の通りとした。該アニール処理済支持体に
は、さらに架橋型磁気記録層を塗被した。本例では、親
水性コバインダーはゼラチンとした。
【0054】成分 質量%(湿潤時) コロイド状アンチモン酸亜鉛1 4.154 ポリウレタン系バインダー2 0.116 ゼラチン 0.346 濡れ助剤3 0.033 水 95.351 1: Celnax CX-Z, Nissan Chemical America, Inc. 2: Witcobond W236, Witco Corp. 3: Triton X-100, Rohm & Haas
【0055】実施例1に記載したように、アンチモン酸
亜鉛、ポリウレタンバインダーおよび親水性コバインダ
ーを含有する帯電防止層を有するアニール処理済支持体
を調製した。本例では、アニール処理済支持体の上に、
二酢酸セルロースではなくメタクリル酸メチル/メタク
リル酸系コバインダーにCo-γ-Fe2O3粒子を分散させた
透明磁気記録層をオーバーコートした。
【0056】実施例4 実施例2に記載したように、アンチモン酸亜鉛、ポリウ
レタンバインダーおよび親水性コバインダーを含有する
帯電防止層を有するアニール処理済支持体を調製した。
本例では、アニール処理済支持体の上に、二酢酸セルロ
ースではなくメタクリル酸メチル/メタクリル酸系コバ
インダーにCo-γ-Fe2O3粒子を分散させた透明磁気記録
層をオーバーコートした。
【0057】実施例5 実施例2に記載したように、アンチモン酸亜鉛、ポリウ
レタンバインダーおよび親水性コバインダーを含有する
帯電防止層を有するアニール処理済支持体を調製した。
本例では、アニール処理済支持体の上に、二酢酸セルロ
ースではなく三酢酸セルロースにCo-γ-Fe2O3粒子を分
散させた透明磁気記録層をオーバーコートし、さらに架
橋剤を一切使用しなかった。
【0058】比較例1は、親水性コバインダーまたは導
電性粒子の存在しないポリウレタン層は、ゼラチン下塗
層に対してアニール時にブロッキングまたは自己接着す
ることを例証している。比較例2および3が例証するよ
うに、導電性アンチモン酸亜鉛粒子を添加すると、非ブ
ロッキング性のアニール可能な支持体が得られるが、酢
酸セルロース系磁気記録層の密着性は、特に写真処理後
の乾燥密着性について、十分な性能を達成するのはなお
も困難である。帯電防止層の上にゼラチン含有層を塗被
した場合も、ゼラチン含有帯電防止層について開示して
いる従来技術から予測できるように、アニール処理時に
ブロッキングを発生させる。しかしながら、導電性粒子
と、少なくとも350%の極限破断点伸び率を示す脂肪
族アニオン性ポリウレタンと、親水性コバインダーとを
組み合わせることにより、ゼラチン下塗層に対してブロ
ッキングすることなくアニール処理可能な帯電防止層が
提供され、しかも上方に位置する透明層に対する密着性
が優れたものとなる。最も注目すべきは、本発明の場
合、写真処理後に優れた乾燥密着性が得られることであ
る。
【0059】
【表1】
【0060】以下、本発明の好ましい実施態様を項分け
記載する。 〔1〕二面を有するポリエステル系ベースと、該ベース
の片面上に累置された導電層とを含んで成る画像形成用
支持体であって、該導電層が、ポリウレタン系バインダ
ーと親水性コバインダーとの配合物に導電性含金属微粒
子を分散させたものを含み、かつ、該ポリウレタン系バ
インダーが少なくとも350%の極限破断点伸び率を示
す脂肪族アニオン性ポリウレタンであることを特徴とす
る画像形成用支持体。 〔2〕該ポリエステル系ベースが90℃〜200℃の範
囲内のガラス転移温度を有する、〔1〕項に記載の画像
形成用支持体。 〔3〕該親水性コバインダーが、ゼラチン、水溶性セル
ロースエーテルおよび水溶性セルロースエーテルエステ
ルからなる群より選ばれた、〔1〕項に記載の画像形成
用支持体。 〔4〕該支持体が、80℃から該ポリエステル系ベース
のTgまでの温度範囲内で0.1〜1500時間アニー
ル処理されている、〔1〕項に記載の画像形成用支持
体。 〔5〕二面を有するポリエステル系ベースと、該ベース
の片面上に累置された導電層とを含む支持体であって、
該導電層が、ポリウレタン系バインダーと親水性コバイ
ンダーとの配合物に導電性含金属微粒子を分散させたも
のを含み、かつ、該ポリウレタン系バインダーが少なく
とも350%の極限破断点伸び率を示す脂肪族アニオン
性ポリウレタンである支持体、および画像形成層を含ん
で成る写真要素。 〔6〕該画像形成層がゼラチン/ハロゲン化銀系乳剤を
含む、〔5〕項に記載の写真要素。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 チャールズ レオ バウアー アメリカ合衆国,ニューヨーク 14580, ウエブスター,インペリアル ドライブ 1227 (72)発明者 ブライアン ケネス ブラディ アメリカ合衆国,ニューヨーク 14514, ノース チリ,キース テラス 28 Fターム(参考) 2H023 FC00 FC02

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二面を有するポリエステル系ベースと、
    該ベースの片面上に累置された導電層とを含んで成る画
    像形成用支持体であって、 該導電層が、ポリウレタン系バインダーと親水性コバイ
    ンダーとの配合物に導電性含金属微粒子を分散させたも
    のを含み、かつ、該ポリウレタン系バインダーが少なく
    とも350%の極限破断点伸び率を示す脂肪族アニオン
    性ポリウレタンであることを特徴とする画像形成用支持
    体。
  2. 【請求項2】 二面を有するポリエステル系ベースと、
    該ベースの片面上に累置された導電層とを含む支持体で
    あって、該導電層が、ポリウレタン系バインダーと親水
    性コバインダーとの配合物に導電性含金属微粒子を分散
    させたものを含み、かつ、該ポリウレタン系バインダー
    が少なくとも350%の極限破断点伸び率を示す脂肪族
    アニオン性ポリウレタンである支持体、および画像形成
    層を含んで成る写真要素。
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