JP2002208646A - 半導体装置、半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置、半導体装置の製造方法

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JP2002208646A
JP2002208646A JP2001002975A JP2001002975A JP2002208646A JP 2002208646 A JP2002208646 A JP 2002208646A JP 2001002975 A JP2001002975 A JP 2001002975A JP 2001002975 A JP2001002975 A JP 2001002975A JP 2002208646 A JP2002208646 A JP 2002208646A
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memory
storage layer
semiconductor device
memory cell
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JP2001002975A
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Masayuki Tanaka
正幸 田中
Mitsuhiro Noguchi
充宏 野口
Akira Aida
晃 合田
Shigehiko Saida
繁彦 齋田
Yoshitaka Tsunashima
祥隆 綱島
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 素子信頼性を維持しつつ高集積化することが
可能な半導体装置およびその製造方法を提供すること。 【解決手段】 メモリエレメントは、その電荷蓄積層に
シリコン、窒素、および水素を含み、かつ、電荷蓄積層
はシリコンおよび窒素が第1および第2に多い構成元素
であり、かつ、電荷蓄積層中のシリコンと水素との結合
の体積密度が1×1020cm‐3以下である。これに
より、電荷蓄積層の電荷保持特性が向上するので信頼性
を向上させることができ、よって、同じ保持特性を得る
のに、従前よりも電荷蓄積層を薄膜化することが可能と
なり、より低い電圧で書き込みおよび消去を行うことが
できる。これにより、絶縁耐圧が低い、狭い素子分離膜
の間隔を用いることができ、よりメモリセルを縮小化す
ることが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、情報を記憶する半
導体装置およびその製造方法に係り、特に、素子信頼性
を維持しつつ高集積化することに適する半導体装置およ
びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】不揮発性半導体メモリ(EEPROM)
は、ドレインソース間に形成されるチャネルから絶縁膜
を介してトンネル電流により電荷を電荷蓄積電極に注入
し、これによりディジタルビット情報の格納を行う。読
み出しにおいては、その電荷量によりMOSFETのコ
ンダクタンスが変化することを利用して格納情報を読み
出す。
【0003】EEPROMの中でも、メモリセルを複数
個直列または並列接続しメモリブロックを形成したNA
ND型またはAND型EEPROMは、選択トランジス
タゲートの数をメモリセルのそれより大幅に減らすこと
ができるので、この点からはより高集積化に適する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、信頼性
を維持しつつメモリセルを縮小してさらに高集積化する
には一定の困難さが存在する。図27、図28、図29
を用いてこの困難性について、以下説明する。
【0005】図27は、MONOS(metal oxide ni
tride oxide semiconductor)膜を用いるNAND型
EEPROMのメモリセルブロックの回路図である。図
27において、45はNAND型メモリセルブロックを
示し、1つのメモリセルブロック45には、複数本のデ
ータ選択線WL0、…、WL15が接続される。なお、
MONOS膜中の窒化膜(nitride)には例えばSiN
が用いられる。
【0006】図27に示すように、それぞれが電荷蓄積
電極26を有するMOSトランジスタM0、…、M15
の不揮発性メモリセルは直列に接続される。その直列端
の一方が選択トランジスタS1を介してデータ転送線B
Lに接続され、他端が選択トランジスタS2を介して共
通ソース線SLに接続される。なお、それぞれのトラン
ジスタM0、…、M15、S1、S2は、同一のp型ウ
ェル上に形成されている。
【0007】MOSトランジスタM0、…、M15の制
御電極は、データ選択線WL0、…、WL15にそれぞ
れ接続される。また、一つのデータ転送線BLに接続さ
れた複数のメモリセルブロックから1つのメモリセルブ
ロックを選択するため、選択トランジスタS1の制御電
極がブロック選択線SSLに接続され、選択トランジス
タS2の制御電極がブロック選択線GSLに接続され
る。
【0008】以上述べた構成により、いわゆるNAND
型メモリセルブロック45が形成される。
【0009】この従来例において、データ選択線が敷設
される方向のメモリセルの配置ピッチ(ロー方向ピッ
チ)a1は、データ転送線が敷設される方向のメモリセ
ルの配置ピッチ(カラム方向ピッチ)b1より大きくな
っている。これは、一つには、LOCOS法などの素子
分離方法の能力に限界があり、素子分離幅をチャネル幅
と同等程度まで狭くすると隣接素子領域間の耐圧が劣化
してしまうという間題が生ずるからである。
【0010】なお、浮遊ゲートと絶縁膜を用いた従来の
EEPROMにおいても、浮遊ゲート、制御ゲート間の
容量を大きく確保するため素子分離領域に浮遊ゲート電
極を形成する必要があり、やはりa1をb1よりも大き
く設定している。
【0011】b1は、通常、リソグラフィによる解像度
で決まる最小ピッチとすることが可能である。これに対
し、例え絶縁膜により良好な素子分離ができるトレンチ
素子分離法などを用いても、a1はb1より小さくなら
ない。
【0012】さらに、従来例では、図28(a)に示す
ように、a1は、例えばWSi、W、Al、Cuなどの
シリサイドまたは金属で形成されたデータ転送線36の
配線のピッチでもある。この配線材料の加工は基板とな
る半導体の加工よりもエッチング選択比の確保が難し
く、このため狭ピッチ化が妨げられる。また、データ転
送線のデータ転送線コンタクトとの位置合わせ余裕を確
保する意味でもa1の狭ピッチ化には困難さが存在す
る。
【0013】以上のように、a1をより小さく形成する
には種々の問題が存在し、高集積化を妨げている。
【0014】また、微細化されたトンネル酸化膜25に
ついては、信頼性劣化や動作マージン減少の問題が存在
する。すなわち、従来のMONOSメモリでは、図28
に示す素子分離端部側で素子分離酸化膜24の厚さが変
化することやLOCOS形成時のホワイトリボンの残り
のために、トンネル酸化膜25の膜厚がその中央部の厚
さより薄膜化するか厚膜化して形成される。
【0015】素子分離酸化膜24の耐圧を維持するため
には、素子分離酸化膜24の厚さを確保することが必要
である。素子分離酸化膜24の厚さの確保から、例えa
1を小さくしても、素子分離酸化膜24の上面のうち最
も高い位置とp型シリコン領域23のトンネル酸化膜2
5との接触面の位置との高低差は縮小せず、これにより
トンネル酸化膜25の膜厚変化領域の幅は減少しない。
【0016】ここで、素子分離端部側でトンネル酸化膜
25の膜厚が所定厚より薄く形成されると、その部分に
その中央部より書き込みおよび消去時に大きな電界が印
加されるため、素子分離端部側でのトンネル酸化膜25
の特性が疲労劣化し、信頼性(寿命)を損なう。
【0017】逆に、素子分離端部側でトンネル酸化膜2
5の膜厚が所定厚より厚く形成されると、その部分の書
き込み時電界が小さくなるため、素子分離端部側で十分
に書き込みが行われなくなる。このため、書き込み状態
のトランジスタのしきい値電圧は、上記端部側の影響で
低下したものになり、この結果、書き込み状態にあるト
ランジスタのしきい値電圧(以下、書き込みしきい値と
いう。)と消去状態にあるトランジスタのしきい値電圧
(以下、消去しきい値という。)との差が縮小し、動作
マージンが低下してしまう。
【0018】また、従来のMONOS膜で用いていたシ
リコン窒化膜26は、そこで保持された電荷が容易に漏
れてしまうために、微細化に伴い薄膜化するのが困難と
いう問題が存在する。
【0019】さらに、従来のMONOS膜においては、
読み出し動作に用いるゲート電圧印加のときに電荷の捕
獲が生じるため、AND型やNAND型メモリセルに用
いるのに適さないという問題がある。
【0020】すなわち、一般に、MONOS膜において
は次のような現象が生じる。電荷蓄積層に正の電荷が蓄
積している状態、すなわち消去状態となっているMON
OSメモリセルでは、読み出しのためソースドレイン電
極に対して制御ゲートに正の電圧を印加すると、ソース
ドレインと電気的に接続されたチャネル領域から、電荷
蓄積層に電子がわずかながら注入されてしまいそのメモ
リセルのしきい値が上昇してしまう。換言すると、読み
出しのためメモリセルにストレスを加えていることにな
る。
【0021】このとき、ゲート電圧が高いほど、電荷蓄
積層・チャネル領域間の電界が強くなるので、注入され
る電流が増加し、同じストレス印加時間でもそのしきい
値の上昇量は大きい。また、電荷蓄積層とチャネル領域
との間の絶縁膜が薄膜化されているほど、同じ電圧でも
強電界になるためこの電流注入が顕著になる。
【0022】例えば、特開平11−330277号公報
の図4に示されているように、従来のシリコン窒化膜を
電荷蓄積層として用いたメモリセルエレメントでは、
2.5V以下の低い制御電圧でもしきい値上昇が生じて
しまうことが知られている。
【0023】また、ストレスがあまりかけられていない
状態であって電荷蓄積層に負の電荷が蓄積している状
態、すなわち書込み状態となってから間もないMONO
Sメモリセルでは、ソースドレイン電極に対して制御ゲ
ートに負の電圧を印加すると、電荷蓄積層からチャネル
領域ヘ電子が放出、あるいは電荷蓄積層に正孔が注入さ
れてしまいそのメモリセルのしきい値が徐々に低下して
しまう。
【0024】このとき、ゲート電圧が高いほど、電荷蓄
積層、チャネル領域間の電界が強くなるので、放出され
る電流が増加し、そのしきい値の下降量が大きくなる。
【0025】上記のようなしきい値変化は、AND型や
NAND型メモリセルのようなメモリセルが直列または
並列に接続され、それぞれが独立にデータ読み出しをさ
れるメモリセルブロックで特に問題となる。これを図2
9を用いて説明する。
【0026】図29(a)、(b)において、45は、
それぞれ、NAND型ブロック、AND型ブロックで形
成される1つのメモリセルブロックを示している。な
お、同図の各記号に付される括弧内には、読み出し時に
印加される電圧を符号として表示したものが示されてい
る。
【0027】電荷蓄積電極を有するトランジスタ(不揮
発性メモリセル)M0、…、M15は、電荷蓄積電極に
貯えられた電荷量によってしきい値電圧Vtが変化する
トランジスタである。図9(a)では、トランジスタM
0、…、M15は直列に接続され、その直列の一端が選
択トランジスタS1を介してデータ転送線BL1、BL
2に接続され、他端が選択トランジスタS2を介して共
通ソース線SLに接続される。さらに、メモリセルM0
〜M15の制御電極は、データ選択線WL0、…、WL
15にそれぞれ接続される。
【0028】また、データ転送線BL1、BL2に接続
されたメモリセルブロック45から1つのメモリセルブ
ロックを選択するため、選択トランジスタS1の制御電
極はブロック選択線SSLに接続され、選択トランジス
タS2の制御電極はブロック選択線GSLに接続され
る。以上により、いわゆるNAND型メモリセルブロッ
ク45(点線の領域)が形成される。
【0029】ブロック選択線GSLおよびSSLはデー
タ選択線WL0、…、WL15と同一方向に形成され、
データ転送線BL1、BL2は、データ選択線WL0、
…、WL15と直交する方向に配置される。メモリセル
ブロック45内のトランジスタM0、…、M15は、デ
ータ転送線BL1、BL2とデータ選択線WL0、…、
WL15との交点に形成され、それぞれ独立にデータの
保持および呼び出しが可能となっている。
【0030】このようなNAND配置のメモリセルエレ
メントからデータを読み出す場合を、WL14に接続さ
れたトランジスタM14のデータを読み出す場合を例に
挙げて以下説明する。
【0031】データ読み出しでは、データ転送線BL1
またはBL2(以下、BLと記して総称する。)に正の
電圧を加え、SLを0Vとする。このようにデータ転送
線BLとSLとの間に電圧差を与えた状態で、WL14
には、その書込みしきい値と消去しきい値の中間の電圧
Vrefをゲート電圧として印加する。このときSLと
BLの間に接続されたM14以外のトランジスタ、すな
わちM0ないしM13とM15、およびS2、S1を導
通状態に保つことにより、BLとSLの間の導通、非導
通を検知してM14の情報を読み出すことができる。
【0032】すなわち、トランジスタM0、…、M1
3、M15については、これをその書込み消去状態(0
/1の記憶状態)によらず導通状態に保つため、それら
のゲート電圧に書込みしきい値よりも高い電圧Vrea
dが印加されることが必要となる。このような電圧Vr
eadを必要とする読み出し操作を繰り返すことによ
り、トランジスタM0、…、M13、M15のうち消去
しきい値は電荷の捕獲により次第に上昇する。
【0033】したがって、消去しきい値が書込みしきい
値に近づくためデータが破壊するリードディスターブ
(read disturb)が生じる。このとき、V
readはVrefよりも高い電圧であるため、NAN
D配置でのリードディスターブは、データを読み出すト
ランジスタよりもそのトランジスタに直列に接続された
非選択トランジスタの方が大きく影響を受ける。
【0034】このリードディスターブを抑制するためV
read電圧を低くすると、Vreadと書込みしきい
値の各セルにおける分布の上限値との差が縮小し、トラ
ンジスタM0、…、M13、M15の駆動電流が低下す
るので、M14に接続される直列抵抗成分が大きくなっ
てしまう。この直列抵抗成分が上昇すると、消去しきい
値のセル(導通状態のセル)を読み出す場合のセル電流
をIcell、各直列抵抗をRとして、例えば、M0を
読み出す場合にはM15を読み出す場合に比較して、R
×Icell以上に読み出すメモリセルソース端の電位
が上昇する。このため、M15を読み出す場合には、そ
れがVref以上の消去しきい値を有すると初めて非導
通状態となるが、M0を読み出す場合には、それがわず
か(Vref−R×Icell)以上の消去しきい値を
有すると非導通状態となり、消去状態(導通状態)が書
き込み状態(非導通状態)として誤読み出しされてしま
う問題が生じる。
【0035】さらに、Rによって、BL、SL間を流れ
る電流が小さくなるので、消去しきい値(導通状態)の
メモリセルを読み出した場合と書き込みしきい値(非導
通状態)のメモリセルを読み出した場合のBLでの電位
の差が小さくなり、読み出し電圧マージンが低下し、読
み出し時間が増大してしてしまう問題がある。
【0036】また、図29(b)は、電荷蓄積電極を有
する不揮発性メモリセルであるMOSトランジスタM
0、…、M15が並列に接続された、いわゆるAND型
メモリセルブロックを示す図である。この場合も、図2
9(a)におけるNAND型メモリセルと類似する問題
がある。これを以下に説明する。
【0037】並列接続されたMOSトランジスタM0、
…、M15は、その一端が選択トランジスタS1を介し
てデータ転送線BL1に接続され、他端が選択トランジ
スタS2を介して共通ソース線SLに接続される。な
お、この他の符号、接続関係については、図29(a)
の場合と同様である。
【0038】このようなAND配置のメモリセルエレメ
ントからデータを読み出す場合を、WL14に接続され
たトランジスタM14のデータを読み出す場合を例に挙
げて説明する。
【0039】データ読み出しでは、データ転送線BL1
に正の電圧を加え、SLを0Vとする。BL1とSLと
の間に電圧を与えた状態で、WL14には、その書込み
しきい値と消去しきい値の中間の電圧Vrefをゲート
電圧として印加する。このとき、SLとBLの間に接続
されたM14以外のメモリセルトランジスタ、すなわち
M0ないしM13とM15を非導通状態にし、かつ選択
トランジスタS2とS1を導通状態に保ち、BLとSL
の間の導通、非導通状態を検知することによってM14
の情報を読み出すことができる。
【0040】すなわち、トランジスタM0、…、M1
3、M15については、これをその書込み消去状態(0
/1の記憶状態)によらず非導通状態に保つため、それ
らのゲート電圧として消去しきい値よりも低い電圧Vr
ead2が印加されることが必要となる。このような電
圧Vreadを必要とする読み出し操作を繰り返すこと
により、トランジスタM0、…、M13、M15の書き
込みしきい値は電荷のトラップにより次第に低下する。
【0041】したがって、書込みしきい値が消去しきい
値に近づくためデータが破壊するリードディスターブが
生じる。このとき、Vread2はVrefよりも低い
電圧であるため、AND配置でのリードディスターブ
は、データを読み出すトランジスタよりもそのトランジ
スタに並列に接続された非選択トランジスタの方が大き
く影響を受ける。
【0042】このリードディスターブを抑制するためV
read2電圧を高くすると、Vread2と消去しき
い値の各セルにおける分布の下限値との差が縮小し、ト
ランジスタM0、…、M13、M15を十分に遮断でき
なくなりリーク電流が流れる。このリーク電流は、M1
4を流れる電流に加算されてBLとSLとの間を流れる
が、その大きさはトランジスタM0、…、M13、M1
5の書き込み/消去の状態に依存するものであり、消去
状態のトランジスタ数が多いほど大きくなる。
【0043】したがって、このリーク電流分の増大によ
り、消去状態のメモリセルを読み出した場合と書き込み
状態のメモリセルを読み出した場合とのBLの電位の差
が小さくなり、読み出し電圧マージンが低下し誤読み出
しが生じてしまう問題がある。
【0044】なお、上記とは異なるタイプの浮遊ゲート
電極を蓄積電極として用いたEEPROMでも、蓄積電
極と制御電極の間にONO(SiO2−SiN−SiO
2)膜を用いた場合には、そのSiN膜において電荷の
捕獲が生じやすいことから、書き込みおよび消去時にO
NO膜中に電荷が蓄積され、メモリセルたるトランジス
タのしきい値が変動してしまう問題が生じる。
【0045】以上述べたように、従来のメモリセルを高
集積化、微細化しようとすると、データ選択線方向に縮
小するのが困難な問題が存在し、素子分離端部を起因と
して信頼性が低下したり、書き込み消去しきい値マージ
ンが低下する問題があった。また、従来のSiN膜を半
導体メモリの電荷蓄積層、または層間膜に用いた場合に
は、複数個直列または並列接続したメモリブロックをマ
トリックスに形成した半導体メモリに適さないという問
題があった。
【0046】本発明は、上記の問題を解決すべくなされ
たもので、情報を記憶する半導体装置およびその製造方
法に係り、特に、素子信頼性を維持しつつ高集積化する
ことが可能な半導体装置およびその製造方法を提供する
ことを目的とする。
【0047】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明に係る半導体装置は、電気的に情報を書込み
消去可能な半導体装置において、電荷の量によって情報
を記憶する電荷蓄積層を有するメモリエレメントを具備
し、前記メモリエレメントは、その電荷蓄積層にシリコ
ン、窒素、および水素を含み、かつ、前記電荷蓄積層は
シリコンおよび窒素が第1および第2に多い構成元素で
あり、かつ、前記電荷蓄積層中のシリコンと水素との結
合の体積密度が1×1020cm‐3以下であることを
特徴とする。(請求項1)。
【0048】これにより、電荷蓄積層の電荷保持特性が
向上するので信頼性を向上させることができる。よっ
て、同じ保持特性を得るのに、従前よりも電荷蓄積層を
薄膜化することが可能となり、より低い電圧で書き込み
および消去を行うことができる。これにより、絶縁耐圧
が低い、狭い素子分離膜の間隔を用いることができ、十
分なメモリセル動作マージンを得ることができ、よりメ
モリセルを縮小化することが可能となる。したがって、
素子信頼性を維持しつつ高集積化することが可能にな
る。
【0049】また、電気的に情報を書込み消去可能な半
導体装置において、電荷の量によって情報を記憶する電
荷蓄積層を有するメモリエレメントを具備し、前記メモ
リエレメントは、その電荷蓄積層がシリコン窒化層から
なり、かつ、前記電荷蓄積層中のシリコンと水素との結
合の体積密度がシリコン原子数と窒素原子数との和の体
積密度の1/50以下であることを特徴とする(請求項
2)。
【0050】この手段によっても上記の請求項1に記載
の手段によるのと同様の作用により素子信頼性を維持し
つつ高集積化することが可能になる。
【0051】また、半導体領域上に形成された電気的に
情報を書込み消去可能な半導体装置において、電荷の量
によって情報を記憶する電荷蓄積層を有するメモリエレ
メントを具備し、前記メモリエレメントは、前記電荷蓄
積層と、制御ゲートと、前記半導体領域を基準として前
記電荷蓄積層の前記制御ゲート側に形成された絶縁層と
を有する電界効果トランジスタであり、さらに、前記絶
縁層にシリコン、窒素、および水素を含み、かつ、前記
絶縁層はシリコンおよび窒素が第1および第2に多い構
成元素であり、かつ、前記絶縁層中のシリコンと水素と
の結合の体積密度が1×1020cm‐3以下であるこ
とを特徴とする(請求項9)。
【0052】これにより、電荷蓄積層の制御ゲート側に
形成された絶縁層は、電子がまだ捕獲されていないトラ
ップの密度が低くなる。よって、従来例と等しい膜厚の
ONO膜を用いても、ONO膜を通じて浮遊ゲートから
漏れる電子を減らすことができ、より電荷の保持特性が
良くなり、かつ、ONO膜の薄膜化によりメモリセルの
縮小化が可能になる。したがって、素子信頼性を維持し
つつ高集積化することが可能になる。
【0053】また、半導体領域上に形成された電気的に
情報を書込み消去可能な半導体装置において、電荷の量
によって情報を記憶する電荷蓄積層を有するメモリエレ
メントを具備し、前記メモリエレメントは、前記電荷蓄
積層と、制御ゲートと、前記半導体領域を基準として前
記電荷蓄積層の前記制御ゲート側に形成された絶縁層と
を有する電界効果トランジスタであり、かつ、前記絶縁
層がシリコン窒化層からなり、かつ、前記絶縁層中のシ
リコンと水素との結合の体積密度がシリコン原子数と窒
素原子数との和の体積密度の1/50以下であることを
特徴とする(請求項10)。
【0054】この手段によっても上記の請求項9に記載
の手段によるのと同様の作用により素子信頼性を維持し
つつ高集積化することが可能になる。
【0055】また、電気的に情報を書込み消去可能な半
導体装置において、電荷の量によって情報を記憶する電
荷蓄積層を有するメモリエレメントを具備し、前記メモ
リエレメントは、前記電荷蓄積層と、制御ゲートと、前
記電荷蓄積層について前記制御ゲートとは異なる側に形
成されたチャネルとを有する電界効果トランジスタであ
り、その電荷蓄積層は絶縁体膜からなり、かつ前記制御
ゲートより内側に形成されていることを特徴とする(請
求項16)。
【0056】これにより、制御ゲート辺縁での電界の広
がり効果が減衰し、ゲート素子分離端での電界集中およ
び電界低下に起因する書込みしきい値の低下現象、いわ
ゆる、サイドウォーク(sidewalk)現象が生じにくくな
るため、より信頼性の高いトランジスタを形成すること
ができる。したがって、素子信頼性を維持しつつ高集積
化することが可能になる。
【0057】また、電流端子を直列または並列に接続さ
れた複数のメモリエレメントと、前記直列または並列に
接続された複数のメモリエレメントの接続端に電流端子
の一方が接続された単数または複数直列の選択スイッチ
ング素子とを有するデータ再書き込み可能な第1のメモ
リセルユニットと、電流端子を直列または並列に接続さ
れた複数のメモリエレメントと、前記直列または並列に
接続された複数のメモリエレメントの接続端に電流端子
の一方が接続された単数または複数直列の選択スイッチ
ング素子とを有するデータ再書き込み可能な第2のメモ
リセルユニットとを具備し、前記第1および第2のメモ
リセルユニットは、前記複数のメモリエレメントと接続
される側とは異なる側で前記選択スイッチング素子の他
方の電流端子が互いに接続されており、かつ、前記メモ
リセルユニットは、データ転送線と直行する方向に複数
並列に形成され、前記データ転送線とデータ選択線は、
それぞれ複数個のメモリエレメントと接続され、前記選
択スイッチング素子は、制御電極を有し、前記制御電極
に接続される制御線は、前記データ選択線と平行に形成
され、前記データ選択線に沿った前記メモリエレメント
の最小ピッチは、前記データ選択線の最小ピッチよりも
小さいことを特徴とする(請求項24)。
【0058】第1および第2のメモリセルエレメントと
選択スイッチング素子の上記のような配置により、デー
タ選択線に沿ったメモリエレメントの最小ピッチが、デ
ータ選択線の最小ピッチよりも小さいピッチとなる配置
が実現され得る。したがって、素子信頼性を維持しつつ
高集積化することが可能になる。
【0059】また、本発明に係る半導体装置の製造方法
は、レジスト材を積層膜上に塗布する工程と、前記塗布
されたレジスト材をストライプ状に、かつ残されるレジ
スト材の面積が除去されるレジスト材の面積より狭くな
るようにパターニングする工程と、前記ストライプ状に
パターニングされたレジスト材をマスクに前記積層膜の
上層側をエッチングする工程と、前記エッチングされた
積層膜のエッチング側面に接して、かつ前記エッチング
側面に接する側とは異なる側が互いに接することなく絶
縁膜を形成する工程と、前記形成された絶縁膜をマスク
に前記積層膜をその下層側を含めてエッチングする工程
とを有することを特徴とする(請求項30)。
【0060】これにより、セルトランジスタのチャネル
幅を、露光量で線幅が大きく変化するリソグラフィでな
く、絶縁膜のマスク材により決定し得、より高精度、高
密度に形成することができる。したがって、素子信頼性
を維持しつつ高集積化することが可能になる。
【0061】
【発明の実施の形態】本発明の好ましい実施形態とし
て、請求項1または2において、前記メモリエレメント
は、前記電荷蓄積層と制御ゲートとを有する電界効果ト
ランジスタである。
【0062】また、本発明の好ましい実施形態として、
請求項1または2において、電流端子を直列または並列
に接続された複数のメモリエレメントと、前記直列また
は並列に接続された複数のメモリエレメントの接続端に
電流端子の一方が接続された単数または複数直列の選択
スイッチング素子とを有するデータ再書き込み可能な第
1のメモリセルユニットと、電流端子を直列または並列
に接続された複数のメモリエレメントと、前記直列また
は並列に接続された複数のメモリエレメントの接続端に
電流端子の一方が接続された単数または複数直列の選択
スイッチング素子とを有するデータ再書き込み可能な第
2のメモリセルユニットとを具備し、前記第1および第
2のメモリセルユニットは、前記複数のメモリエレメン
トと接続される側とは異なる側で前記選択スイッチング
素子の電流端子の他方が互いに接続されており、かつ、
前記複数のメモリエレメントがそれぞれ前記電荷蓄積層
と制御ゲートとを有する電界効果トランジスタである。
【0063】また、本発明の好ましい実施形態として、
請求項4において、前記選択スイッチング素子は、前記
メモリセルユニットと同じ導電型ウェル上に形成された
電界効果トランジスタである。
【0064】また、本発明の好ましい実施形態として、
請求項4において、前記メモリセルユニットは、データ
転送線と直行する方向に複数並列に形成され、前記デー
タ転送線とデータ選択線は、それぞれ複数個のメモリエ
レメントと接続され、前記選択スイッチング素子は、制
御電極を有し、前記制御電極に接続される制御線は、前
記データ選択線と平行に形成される。
【0065】また、本発明の好ましい実施形態として、
請求項5において、前記選択スイッチング素子の前記制
御電極は、前記ウェルに印加される電圧に対して負の電
圧となる。
【0066】また、本発明の好ましい実施形態として、
請求項5において、前記メモリエレメントの前記制御電
極と前記電荷蓄積層との間に流れる電流は、前記メモリ
エレメントの前記電荷蓄積層と前記ウェルとの間に流れ
る電流以上となる。
【0067】また、本発明の好ましい実施形態として、
請求項9または10において、電流端子を直列または並
列に接続された複数のメモリエレメントと、前記直列ま
たは並列に接続された複数のメモリエレメントの接続端
に電流端子の一方が接続された単数または複数直列の選
択スイッチング素子とを有するデータ再書き込み可能な
第1のメモリセルユニットと、電流端子を直列または並
列に接続された複数のメモリエレメントと、前記直列ま
たは並列に接続された複数のメモリエレメントの接続端
に電流端子の一方が接続された単数または複数直列の選
択スイッチング素子とを有するデータ再書き込み可能な
第2のメモリセルユニットとを具備し、前記第1および
第2のメモリセルユニットは、前記複数のメモリエレメ
ントと接続される側とは異なる側で前記選択スイッチン
グ素子の電流端子の他方が互いに接続されており、か
つ、前記複数のメモリエレメントが、それぞれ、前記電
荷蓄積層と、制御ゲートと、前記半導体領域を基準とし
て前記電荷蓄積層の前記制御ゲート側に形成された絶縁
層とを有する電界効果トランジスタである。
【0068】また、本発明の好ましい実施形態として、
請求項11において、前記選択スイッチング素子は、前
記メモリセルユニットと同じ導電型ウェル上に形成され
た電界効果トランジスタである。
【0069】また、本発明の好ましい実施形態として、
請求項12において、前記メモリセルユニットは、デー
タ転送線と直行する方向に複数並列に形成され、前記デ
ータ転送線とデータ選択線は、それぞれ複数個のメモリ
エレメントと接続され、前記選択スイッチング素子は、
制御電極を有し、前記制御電極に接続される制御線は、
前記データ選択線と平行に形成される。
【0070】また、本発明の好ましい実施形態として、
請求項12において、前記選択スイッチング素子の前記
制御電極は、前記ウェルに印加される電圧に対して負の
電圧となる。
【0071】また、本発明の好ましい実施形態として、
請求項11において、前記メモリエレメントの前記制御
電極と前記電荷蓄積層との間に流れる電流は、前記メモ
リエレメントの前記電荷蓄積層と基板との間に流れる電
流以上となる。
【0072】また、本発明の好ましい実施形態として、
請求項16において、前記電荷蓄積層は、前記電界効果
トランジスタの前記制御ゲートから前記チャネルまでの
シリコン酸化膜に換算した実効絶縁体膜厚をtとして、
0.4t以上前記制御ゲートよりも内側に形成されてい
る。
【0073】また、本発明の好ましい実施形態として、
請求項16において、前記電荷蓄積層は、シリコン窒化
層からなる。
【0074】また、本発明の好ましい実施形態として、
請求項16において、電流端子を直列または並列に接続
された複数のメモリエレメントと、前記直列または並列
に接続された複数のメモリエレメントの接続端に電流端
子の一方が接続された単数または複数直列の選択スイッ
チング素子とを有するデータ再書き込み可能な第1のメ
モリセルユニットと、電流端子を直列または並列に接続
された複数のメモリエレメントと、前記直列または並列
に接続された複数のメモリエレメントの接続端に電流端
子の一方が接続された単数または複数直列の選択スイッ
チング素子とを有するデータ再書き込み可能な第2のメ
モリセルユニットとを具備し、前記第1および第2のメ
モリセルユニットは、前記複数のメモリエレメントと接
続される側とは異なる側で前記選択スイッチング素子の
他方の電流端子が互いに接続されており、かつ、前記複
数のメモリエレメントが、それぞれ、前記電荷蓄積層
と、制御ゲートと、前記電荷蓄積層について前記制御ゲ
ートとは異なる側に形成されたチャネルとを有する電界
効果トランジスタである。
【0075】また、本発明の好ましい実施形態として、
請求項19において、前記選択スイッチング素子は、前
記メモリセルユニットと同じ導電型ウェル上に形成され
た電界効果トランジスタである。
【0076】また、本発明の好ましい実施形態として、
請求項20において、前記メモリセルユニットは、デー
タ転送線と直行する方向に複数並列に形成され、前記デ
ータ転送線とデータ選択線は、それぞれ複数個のメモリ
エレメントと接続され、前記選択スイッチング素子は、
制御電極を有し、前記制御電極に接続される制御線は、
前記データ選択線と平行に形成される。
【0077】また、本発明の好ましい実施形態として、
請求項20において、前記選択スイッチング素子の前記
制御電極は、前記ウェルに印加される電圧に対して負の
電圧となる。
【0078】また、本発明の好ましい実施形態として、
請求項16において、前記メモリエレメントの前記制御
電極と前記電荷蓄積層との間に流れる電流は、前記メモ
リエレメントの前記電荷蓄積層と基板との間に流れる電
流以上となる。
【0079】また、本発明の好ましい実施形態として、
請求項24において、前記選択スイッチング素子は、し
きい値が異なる2つのMISFETの電流端子を直列に
接続して形成される。
【0080】また、本発明の好ましい実施形態として、
請求項25において、前記メモリセルユニットは、2つ
直列の選択スイッチング素子を有し、その一方の端は前
記メモリエレメントに接続され、他方の端は前記データ
転送線に接続され、前記データ選択線方向に隣接し異な
るデータ転送線に接続された2つの前記メモリセルユニ
ットは、前記データ転送線に接続される選択スイッチン
グ素子のしきい値がメモリ側に接続される選択スイッチ
ング素子のしきい値よりもともに大きくなる。
【0081】また、本発明の好ましい実施形態として、
請求項2または10において、前記電荷蓄積層として形
成されるシリコン窒化層は、SixHyBz(B:ハロ
ゲン、かつz>y)なる化合物を用いた化学気相成長法
によって形成され、かつ、膜中のシリコン−水素結合が
1×20cm−3以下である。
【0082】また、本発明の好ましい実施形態として、
請求項2または10において、前記電荷蓄積層として形
成されるシリコン窒化層は、膜中のハロゲン濃度が1×
19cm−3以上である。
【0083】また、本発明の好ましい実施形態として、
請求項2または10において、前記電荷蓄積層として形
成されるシリコン窒化層は、その厚さ全体のうち下面か
ら10%もしくはそれより上部側においてハロゲンが1
×20cm−3以上含まれる層を5nm以下膜厚で有
し、前記シリコン窒化層のうちのそれ以外は、ハロゲン
をl×20cm−3以下含むシリコン窒化層にて形成さ
れている。
【0084】以下、本発明の実施形態を図面を参照しな
がら説明する。 (第1の実施の形態)
【0085】図1は、本発明の第1の実施形態たる半導
体装置で用いられるメモリセルブロックの等価回路図で
あり、図2は、同じくそのメモリセルブロックの構造を
示す概略的な平面図である。なお、図27ないし図29
と同一の部分には、同一符号をつけて詳しい説明を省略
する。また、図の記号の添え字は、用いられている素子
のブロック内での位置の違いを表わすためのものであ
り、主記号が同じものは同じ材質の材料を示している。
【0086】図1、図2に示すように、データ転送線コ
ンタクト30d一つあたり二つのメモリセルストリング
が並列に接続されていること、およびブロック選択トラ
ンジスタの制御配線SSL1、SSL2が2つ直列に形
成されている点が、前記従来例と異なっている。なお、
図1、図2は、やや詳しくは、それぞれNANDセルブ
ロック45の等価回路および平面図であり、図2は、図
1のセルブロックを2つ並列した構造を示しており、特
に、図2では、セル構造をわかりやすくするために、ゲ
ート電極27よりも下の構造のみを示してある。
【0087】図1に示すように、このメモリセルブロッ
クは、電荷蓄積電極26を有する電界効果トランジスタ
(不揮発性メモリセル)第1列M0、…、M15が直列
に接続され、その直列端の一方が、直列に接続された選
択トランジスタSS1およびSS2を介してデータ転送
線BLに接続され、直列端の他方が選択トランジスタG
S1を介して共通ソース線SLに接続される。
【0088】また、この第1列と平行に、電荷蓄積電極
26を有する電界効果トランジスタ(不揮発性メモリセ
ル)第2列M0、…、M15が直列に接続され、その直
列端の一方が、直列に接続された選択トランジスタSS
3およびSS4を介してデータ転送線BLに接続され、
直列端の他方が選択トランジスタGS2を介して共通ソ
ース線SLに接続される。なお、第1列、第2列のトラ
ンジスタM0、…、M15、および選択トランジスタS
S1、…、SS4は、同一のp型ウエル上に形成されて
いる。
【0089】トランジスタM0、…、M15の制御電極
は、データ選択線WL0、…、WL15にそれぞれ接続
される。また、データ転送線BLに接続された複数のメ
モリセルブロックから1つのメモリセルブロックを選択
するため、選択トランジスタSS1およびSS3の制御
電極はブロック選択線SSL1に接続され、選択トラン
ジスタSS2およびSS4の制御電極はブロック選択線
SSL2に接続される。なお、選択トランジスタSS1
は、SS2よりもしきい値が低い例えばデプレッション
(Depletion)型のトランジスタであり、また、SS4
もSS3よりもしきい値が低い例えばデプレション型の
トランジスタである。
【0090】選択トランジスタGS1、GS2の制御電
極はブロック選択線GSLに接続される。
【0091】なお、上記で、ブロック選択線SSL1、
SSL2、GSLは、データ選択線WL0、…、WL1
5と同一方向に形成されることが、高集積化には望まし
い。
【0092】以上の構成により、NAND型メモリセル
ブロック45(点線の領域)が形成される。
【0093】なお、この実施の形態では、メモリセルブ
ロック45に2×16=2個のメモリセルが存在する
例を示したが、データ転送線およびデータ選択線に接続
されるメモリセルの数は複数であればよく、2個(n
は正の整数)であればアドレスデコードをする上では望
ましい。
【0094】次に、この実施形態に係るメモリセルブロ
ックの構造について、さらに詳しく、図3、図4をも参
照して説明する。図3(a)、図3(b)は、それぞ
れ、図2中のB−Ba断面、C−Ca断面の矢視図であ
り、図4は、図2中のA−Aa断面の矢視図である。B
−Ba断面はメモリセル部の断面図であり、C−Ca断
面はデータ転送部の断面である。
【0095】図2、図3(a)、(b)、図4に示すよ
うに、例えば、ボロン不純物濃度が1014cm−3
ら1019cm‐3の間のp型シリコン領域23には、
例えば、0.5から15nmの厚さのシリコン酸化膜ま
たはオキシナイトライド膜25、25SSL1、25
SSL2、25GSLが形成され、このうち25がトン
ネルゲート絶縁膜となる。
【0096】ここで、シリコン酸化膜またはオキシナイ
トライド膜25SSL1、25SS L2、25
GSLは、トンネルゲート絶縁膜25よりも例えば3n
m以上厚く形成されており、シリコン酸化膜またはオキ
シナイトライド膜25SSL1、25 SSL2、25
GSLを流れる誤書込みや誤消去の電流をトンネルゲー
ト絶縁膜25よりも減少させるように形成されている。
【0097】さらに、トンネルゲート絶縁膜25の上層
には、例えばシリコン窒化膜からなる電荷蓄積層26が
4nmから50nmの厚さで選択的に形成されている。
また、さらにその上層には、例えば、厚さ0.5nmか
ら30nmの間のシリコン酸化膜またはオキシナイトラ
イド膜からなるブロック絶縁膜40を介して、例えば、
リン、ヒ素、またはボロンが1017cm−3から10
2lcm−3不純物添加されたポリシリコン層41が1
0nmから500nmの厚さで形成されている。
【0098】ポリシリコン層41は、シリコン酸化膜ま
たはオキシナイトライド膜25SS L1、2
SSL2、25GSLの上面にも接して形成されてい
る。トンネルゲート絶縁膜25、電荷蓄積層26、ブロ
ック絶縁膜40、ポリシリコン層41は、例えばシリコ
ン酸化膜からなる素子分離絶縁膜24が形成されていな
い領域上に、p型シリコン領域23と自己整合的に形成
されている。これは、例えば、p型シリコン領域23に
トンネルゲート絶縁膜25、電荷蓄積層26、ブロック
絶縁膜40、ポリシリコン層41を全面堆積した後、パ
ターニングしてp型シリコン領域23に達するまで、例
えば0.05〜0.5μmの深さでエッチングし、絶縁
膜24を埋め込むことで形成することができる。
【0099】このようにすると、トンネルゲート絶縁膜
25、電荷蓄積層26、ブロック絶縁膜40、ポリシリ
コン層41を段差のない平面に全面形成できるので、よ
り均一性の向上した特性のそろった成膜を行うことがで
きる。
【0100】さらに、ポリシリコン層41の上層には、
例えば、リン、ヒ素、またはボロンを1017〜10
2lcm−3不純物添加したポリシリコン、あるいは、
WSi(タングステンシリサイド)とポリシリコンとの
スタック構造、またあるいは、NiSi、MoSi、T
iSi、CoSiとポリシリコンのスタック構造からな
る制御ゲート27が10nmから500nmの厚さで形
成されている。
【0101】この制御ゲート27は、図2において隣接
するメモリセルブロックで接続されるように紙面左右方
向にブロック境界まで形成されており、データ選択線W
L0、…、WL15およびブロック選択線SSL、GS
Lを形成している。
【0102】なお、p型シリコン領域23は、n型シリ
コン領域22によってp型半導体基板21と独立に電圧
印加できるようになっていることが、消去時の昇圧回路
負荷を減らし消費電力を抑えるためには望ましい。
【0103】この実施の形態のゲート形状では、p型シ
リコン領域23の側壁が絶縁膜24で覆われているの
で、制御ゲート27を形成する前のエッチングでp型シ
リコン領域23が露出することがなく、制御ゲート27
がp型シリコン領域23よりも下に来ることを防ぐこと
ができる。よって、p型シリコン領域23と絶縁膜24
との境界でのゲート電界集中が発生しにくく、またしき
い値の低下した寄生トランジスタも生じにくい。
【0104】さらに、図3(a)に示すように、電荷蓄
積層26の素子分離絶縁膜24に接した側壁は、ゲート
電極41(上記では、ポリシリコン層。以下では適宜、
ゲート電極という。)よりも内側に形成され、かつp型
シリコン領域23よりも内側に形成されている。このよ
うな電荷蓄積層26の形成は、本実施形態のひとつの特
徴として採り得るものであり、その程度は1から50n
mの範囲でゲート電極41より内側である。
【0105】ここで、ゲート電極41辺縁の電気力線は
等角写像を用いて近似的に求めることができる。すなわ
ち、(シリコン酸化膜(ブロック絶縁膜)40の膜厚)
+(電荷蓄積層26の膜厚)×(シリコン酸化膜の誘電
率)/(電荷蓄積層26の誘電率)+(シリコン酸化膜
25の膜厚〉をttotalとして、ゲート電極41端
から(a・ttotal/2π)だけ入った部分の電気
力線は、ゲート周辺側に中心部で(a・ttotal
2π)×2/exp(a+1)だけ膨らむことが判って
いる。
【0106】よって、0.4ttotal以上電荷蓄積
層26をゲート電極41の端から内側に形成することに
よって、電荷蓄積層26たるシリコン窒化膜辺縁への電
気力線の垂直成分の弱まりをその平面部の5%以下に抑
えることができる。このようにすることによってゲート
電極41辺縁での電界の広がり効果が減衰し、結果、通
常5%程度存在する構造ばらつきに比較して無視できる
ようなものになるために望ましい。
【0107】これらにより、ゲート素子分離端での電界
集中および電界低下に起因する書込みしきい値の低下現
象、いわゆる、サイドウォーク(sidewalk)現象が生じ
にくくなるため、より信頼性の高いトランジスタを形成
することができる。また、素子分離端でのゲート端部の
しきい値が上昇し平面部のしきい値とより一致するよう
になるため、より書き込みしきい値のマージンを大きく
確保することができ、さらに、端の形状効果によりしき
い値が変動する影響を緩和することができる。
【0108】また、図4に示すように、これらゲート電
極41の両側には、例えば5nmから200nmの厚さ
のシリコン窒化膜またはシリコン酸化膜からなる側壁絶
縁膜43が形成され、さらにこれらに挟まれてソースま
たはドレイン電極となるn型拡散層28が形成されてい
る。
【0109】これら拡散層28、電荷蓄積層26、およ
び制御ゲート27により、電荷蓄積層26に蓄積された
電荷量を情報とするMONOS型EEPROMセルが形
成されており、そのゲート長としては、0.5μm以下
0.01μm以上とすることができる。これらソースド
レインn型拡散層28は、例えばリンやヒ素、アンチモ
ンの表面濃度が1017cm‐3から1021cm−3
となるように、かつ深さが10nmから500nmの間
となるように形成されている。さらに、これらn型拡散
層28は隣接するメモリセル同士で共有され、NAND
接続が実現されている。
【0110】また、図2、図4において、制御ゲート2
SSL1、27SSL2、27 SLは、それぞれS
SL1、SSL2、GSLに相当するブロック選択線に
接続されたゲート電極であり、上記のMONOS型EE
PROMの制御ゲート27と同層で形成されている。制
御ゲート27SSL1、27SSL2、27GSLのゲ
ート長は、メモリセルのゲート電極27のゲート長より
も長く、例えば、1μm以下0.02μm以上に形成す
ることにより、ブロック選択時と非選択時のオンオフ比
を大きく確保でき、誤書き込みや誤読み出しを防止でき
る。
【0111】本実施形態では、選択トランジスタSS2
およびSS3のしきい値の最低値が、SS1およびSS
4のしきい値の最高値よりも高く設定されており、この
ため、例えばSS1およびSS4の方が0.05μm以
上短いゲート長で形成されているところに特徴がある。
これにより、SS1およびSS4の方が短チャネル効果
が著しく、よりしきい値が低いトランジスタを形成する
ことができる。
【0112】また、図2に示すように、隣接するデータ
転送線コンタクト30dに接続されるNANDメモリセ
ル列では、SSLx(x=1、2、3、4)のパターン
が線対称となっている。これにより、制御ゲート27
SSL1、27SSL2のパターン周期をメモリセル列
のピッチの2倍まで緩和することができ、メモリセル列
と同じピッチのリソグラフィを必要とせず、より緩いリ
ソグラフィで形成することができる。
【0113】ここで、また、データ転送線コンタクト3
0d周辺の素子配置および構造について図5をも参照し
てさらに説明する。図5は、データ転送線コンタクト3
0d周辺の素子配置および構造を示す平面図である。
【0114】図5において、太い破線で囲まれた領域7
8は、例えば、チャネルボロン濃度が低いか、リンまた
はヒ素を注入することによって、しきい値を低下させた
領域を示しており、ゲート電極27SSL1、27
SSL2のパターンのゲート長が短い領域を覆うように
形成されている。勿論、SS1、SS2、SS3、SS
4のゲート長を変化させ短チャネル効果によってしきい
値に差を付ける方法(上記ですでに説明)と、この不純
物添加によってしきい値に差を付ける方法とは独立に実
施することができる。
【0115】また、図5に示すように、データ転送線コ
ンタクト30d列に対して線対称に制御ゲート27
SSL1、27SSL2、および領域78のパターンを
形成することによって、パターン間の間隔c1、d1を
データ選択線ピッチb1以上に低下させることができ
る。よって、領域78については、制御ゲート27形成
よりもより低い解像度のリソグラフィを用いて安価にパ
ターン形成することができる。
【0116】また、図4に示すように、隣接する側壁4
3との間には、電荷蓄積層26が形成されていないの
で、その領域に電子が蓄積することにより生じるソース
ドレイン領域の抵抗上昇を防ぐことができる。
【0117】また、制御ゲート27SSL1の片側に形
成されたソースまたはドレイン電極となるn型拡散層2
8dは、例えば、タングステンやタングステンシリサイ
ド、チタン、チタンナイトライド、またはアルミニウム
からなるデータ転送線36 と、コンタクト31dを
介して接続されている。ここで、データ転送線36
は、隣接するメモリセルブロックで接続されるように、
図2において紙面上下方向にブロック境界まで形成され
ている。
【0118】一方、制御ゲート27GSLの片側に形成
されたソースまたはドレイン電極となるn型拡散層28
sは、コンタクト31sを介してソース線となるSLと
接続されている。このソース線SLは、隣接するメモリ
セルブロックで接続されるように、図2において紙面左
右方向にブロック境界まで形成されている。勿論、n型
拡散層28sを紙面左右方向にブロック境界まで形成す
ることにより、ソース線としてもよい。
【0119】これらBLコンタクトおよびSLコンタク
トは、例えばn型またはp型にドープされたポリシリコ
ンやタングステン、およびタングステンシリサイド、A
l、TiN、Tiなどが充填されて、導電体領域となっ
ている。さらに、これらSLおよびBLと、前記トラン
ジスタとの間は、例えばSiO2やSiNからなる層間
膜281によって充填されている。さらに、このBL上
部には、例えばSiO2、SiN、または、ポリイミド
らなる絶縁膜保護層37や、図には示していないが、例
えば、W、AlやCuからなる上部配線が形成されてい
る。
【0120】本実施形態では、図2に示すように、メモ
リセルのB−Ba方向、すなわち、データ選択線方向に
沿ったピッチが、A−Aa方向、すなわち、データ転送
線方向に沿ったピッチよりも小さく、本レイアウトの最
小ピッチとなっている。この最小ピッチは、ゲート長方
向の微細化とは独立に実施することができる。
【0121】さらに、データ転送線のピッチは、チャネ
ル幅方向ピッチの2倍に緩和することができる。また、
メモリセルアレイからの入出力のゲート電極配線および
データ転送線配線のピッチは従来と同じピッチに緩和す
ることができ、センスアンプやローデコーダー、およ
び、周辺回路については、従来と同じ配線ピッチで形成
することができる。
【0122】さらに、微細化の困難なゲート配線や金属
配線、およびコンタクトを微細化することなく形成する
ことができ、配線間のあわせズレ余裕を確保し、配線間
短絡やエレクトロマイグレーションやストレスマイグレ
ーションによる信頼性劣化の問題を緩和することができ
る。
【0123】すなわち、周辺回路についてはリソグラフ
ィで決定されるピッチですべて形成することができ、メ
モリセルについては容易にこのリソグラフィによる制限
よりもより高密度に形成することができる。
【0124】なお、図1に示したセルブロックの動作、
およびセンスアンプやローデコーダーなどの周辺回路の
動作自体は、例えば、特開平9−251791号公報に
記載の例から当業者において予期し得る動作なので説明
を省略する。
【0125】次に、図6ないし図14を用いて、上記で
説明したトランジスタ、特に、リソグラフィで決まるピ
ッチよりも小さい素子分離と活性領域のピッチを形成す
る製造工程を説明する。図6ないし図14は、図1に対
応するメモリセルアレイの製造工程を示すための平面図
および断面図であり、以下、順を追って図番に従い説明
する。
【0126】図6(b)は、図6(a)のB−Ba断面
の矢視図である。まず、あらかじめ、ボロン不純物濃度
が1014cm‐3から1019cm‐3の間のp型シ
リコン基板21上に、レジストを塗布しリソグラフィを
行い、例えば、リンまたはヒ素、アンチモンからなるイ
オンを、例えば100〜1000keVで1×10
cm‐2〜1×1015cm‐2注入してn型ウェル2
2を形成する。
【0127】さらに、ボロンまたはインジウムからなる
イオンを、例えばボロンの場合100〜1000keV
で1×1011cm‐2〜1×1015cm‐2注入し
てp型ウェル23を形成する。さらに、ボロンの場合3
〜50keV、インジウムの場合30〜300keVで
1×1011cm‐2から1×1014cm‐2までの
間のドーズ(dose:用量)でチヤネルイオンとしてセル
アレイ領域に注入する。なお、この後、例えば、図5に
示した領域78のパターンでリソグラフィを行い、リン
またはヒ素を3〜50keVで1×1011cm‐2
ら1×1014cm‐2までの間のドーズで注入して、
選択トランジスタSSlおよびSS4領域のしきい値を
低く設定するようにしてもよい。
【0128】この後、前記p型ウェル23上に選択トラ
ンジスタの絶縁膜となるシリコン酸化膜またはオキシナ
イトライド膜を2nm〜20nmの厚さ全面形成し、領
域61の部分の前記絶縁膜が残るようにレジストで覆
い、セル部を形成する部分の絶縁膜を剥離する。その
後、セルトランジスタのトンネル絶縁膜となるシリコン
酸化膜またはオキシナイトライド膜25を2nm〜20
nmの厚さ全面形成し、その後に、4nmから50nm
の厚さからなるシリコン窒化膜26、26SSL、26
GSLを形成し、0.5nmから15nmの厚さからな
るシリコン酸化膜またはオキシナイトライド膜(ブロッ
ク絶縁膜)40を追加全面形成する。さらに、25
SSL1、25SSL2、25GSLの以外の部分、す
なわちメモリセル部分の前記絶縁膜が残るようにレジス
トで覆い、25SSL1、25SSL2、25GSL
部分の膜40およびシリコン窒化膜26を選択除去す
る。
【0129】さらに、例えば、アモルファスシリコン膜
または多結晶シリコン膜41を厚さ10〜500nm全
面堆積する。この膜41は、後で積層するエッチングス
トッパ膜68の応力や、膜68をエッチングして取り除
いた場合のp型ウエル23に入るエッチングダメージを
減らすために、例えば、10nm以上の厚さで形成する
ことが望ましい。
【0130】ついで、例えば、シリコンオキシナイトラ
イド膜やシリコン酸化膜からなる3〜50nmの厚さの
バッファ層69を全面堆積し、トレンチ絶縁膜埋め込み
の際のエッチングストッパ膜となるシリコン窒化膜68
を厚さ10〜400nm全面堆積する。
【0131】さらに、シリコンオキシナイトライド膜や
シリコン酸化膜からなる厚さ3〜20nmの第2のエッ
チングストッパ層67を全面堆積した後、例えば、シリ
コン窒化膜からなる厚さ3〜20nmの第3のエッチン
グストッパ層66を全面堆積する。
【0132】さらに、シリコン酸化膜、BPSG(boro
−phospho silicate glass)、PSG(phospho sil
icate glass)、またはBSG(boro silicate glas
s)からなる10〜500nmの厚さの層65を全面堆
積する。これは、素子領域を形成する際のマスク材とな
り、膜68よりも厚く形成することが、膜68を残膜な
く完全にパターン転写するのに望ましい。
【0133】この後、レジスト60を塗布し図6(a)
の形状にリソグラフィによりパターニングを行う。この
リソグラフィにおけるパターンのピッチS1は、セルト
ランジスタのB‐Ba方向ピッチの2倍となるようにす
る。S1としては、例えば、0.05μm以上1μm以
下とする。ここで、最小ピッチがセル部のみに要求され
る場合には、セルアレイ部以外での回路のレジスト60
のパターンは従来のパターンにレジストの変換差を加え
るだけでそのまま用いることができ、セルアレイ部以外
の回路のピッチは従来と等しく形成できる。また、図6
(a)のように、セル部のレジストパターンは直線の周
期的繰り返しパターンなので、ランダムな折れ曲がりが
ある2次元パターンよりも、セル部の解像度を最大にす
るように調整することが容易に可能で、より微細なパタ
ーンが形成できる。
【0134】ついで、レジストパターンを例えば一部灰
化することによって、レジスト60の幅を細める。この
レジスト60の幅は、S1の半分以下で0.04μm以
上とし、典型的には、(S1)/4程度となるようにす
るのが、メモリセルの素子分離と活性領域との比率をほ
ぼ等しくするのに望ましい。なお、リソグラフィをオー
バー露光することによって細いレジスト残しパターンが
作成できる場合には、この灰化は必要ない。
【0135】さらに、レジスト60をマスクとして、シ
リコン酸化膜65をシリコン窒化膜66が露出するまで
異方性エッチングする。この際、第3のエッチングスト
ッパ膜66に対して選択比があるエッチングガス条件を
選ぶことにより、図7(a)の平面図、および図7
(b)のB‐Ba断面図を得る。
【0136】ついで、レジスト60を灰化して取り除い
た後、全面に例えばシリコン窒化膜またはアモルファス
シリコン膜62を0.02μmから0.5μmの範囲で
堆積し、全面異方性エッチングを行うことにより、切り
立ったシリコン酸化膜65の側面に膜62を選択的に残
す(図8(a)、(b))。膜62の膜厚としては、
{S1−(図7(b)の膜65の幅)}/2以下となる
ようにし、典型的には、(S1)/4程度となるように
するのが、メモリセルの素子分離と活性領域との比率を
ほぼ等しくするのに望ましい。
【0137】この際に、第2のエッチングストッパ膜6
7に対して選択比があるエッチングガス条件を選ぶこと
により、図8(a)の平面図および図8(b)のB‐B
a断面図に示すように、膜67が表面に露出するように
形成することができる。このようにすることにより、膜
(絶縁膜マスク)62のピッチS2はリソグラフィで制
限されるS1の半分にすることができる。
【0138】ついで、レジスト70を塗布し、データ転
送線を接続するコンタクトが形成されるn型拡散層28
d、および、ソース線を接続するコンタクトが形成され
るn型拡散層28sの部分を覆うように、リソグラフィ
を行う。この際、図では示していないが、メモリセルア
レイ以外の、例えば、センスアンプやローデコーダーに
使われるトランジスタのゲート部分は、レジスト70に
覆われるようにする。
【0139】以上により、図9(a)に示す平面、およ
び図8(b)に示すB‐Ba断面、および図9(b)の
C‐Ca断面のように形成がなされる。図9(a)から
明らかなように、このレジスト70の最小残り幅は、デ
ータ転送線を接続するコンタクトが形成されるn型拡散
層28dの幅程度あり、セルトランジスタの選択ゲート
幅よりも十分大きいため、安価な解像度の低いリソグラ
フィによって形成することができる。
【0140】ついで、レジスト70とシリコン窒化膜6
2をマスクとして、セルアレイ部のシリコン酸化膜65
を異方性エッチングによって取り除いた後、レジスト7
0を灰化して取り除く。第2のエッチングストッパ膜6
7およびシリコン窒化膜66に対して選択比があるエッ
チングガス条件を選ぶことにより、図10(a)に示す
平面、および図10(b)に示すB‐Ba断面、図10
(c)に示すC‐Ca断面のように、第2のエッチング
ストッパ膜67あるいはシリコン窒化膜68が表面に露
出するように形成することができる。
【0141】ついで、シリコン窒化膜62およびシリコ
ン酸化膜65をマスク材として、異方性エッチングして
シリコン窒化膜62およびシリコン酸化膜65の複合パ
ターンを垂直にシリコン窒化膜68に転写する。この
際、膜65のエッチング前の膜厚を68よりも大きく確
保することにより、シリコン酸化膜69が露出するまで
異方性エッチングを行うことができる。また、この時の
エッチングは、エッチングガス条件を調整し、シリコン
窒化膜62とシリコン酸化膜65のエッチング速度が等
しくなるようにすることが、膜62と膜65とのエッチ
ング後の段差を小さくし膜68の凸凹を小さくし、後で
埋め込み酸化膜を平坦化し易くするために望ましい。
【0142】この後、シリコン窒化膜68をマスク材と
して、シリコン酸化膜69、多結晶シリコン41、ON
O膜(40、26、25)、およびシリコン基板21を
エッチングする。シリコン基板21のエッチング量は、
例えば、深さ0.1〜2μmの間の深さとし、p型ウエ
ル領域23内で止まるようにする。また、この基板エッ
チングのテーパー角度は、70度から90度の間とし、
85度以上89度以下が素子分離のテーパー角による幅
の広がりを抑え、良好な素子分離特性を得るのに望まし
い。これにより、図11(a)に示す平面、および図1
1(b)に示すB‐Ba断面、図11(c)に示すC‐
Ca断面のように形成をなすことができる。
【0143】ついで、半導体基板の表面欠陥を減少させ
るために、酸化雰囲気中でアニールすることによって、
トレンチ内に、例えば、厚さ2〜50nmのシリコン酸
化膜73を形成する。この酸化膜73を形成する段階
で、図12(b)および図12(c)に示すように、ポ
リシリコンで形成された電極41の表面も酸化され、シ
リコン酸化膜72が形成される。
【0144】一般にポリシリコンの方が単結晶シリコン
よりも酸化速度が速いため、図12(b)および図12
(c)に示すように、膜72の方が膜73よりも厚く形
成される。このようにして、図12(a)に示す平面、
および図12(b)に示すB‐Ba断面、図12(c)
に示すC‐Ca断面のように形成をなすことができる。
なお、この状態では、図12(b)に示すように電荷蓄
積層26はシリコン窒化膜で形成され、シリコンp型ウ
エル23およびゲート電極41よりも酸化されにくいた
め、その側面が、シリコンp型ウエル23およびゲート
電極41よりもトレンチ側に飛び出した形状となる。
【0145】ついで、電荷蓄積層であるシリコン窒化膜
26を、例えば80〜200℃に熱したリン酸によって
エッチングすることにより、図13(a)に示すB‐B
a断面、図13(b)に示すC‐Ca断面のように形成
をなす。
【0146】ここで、シリコン窒化膜26の側面が、ゲ
ート電極41よりも1nm〜40nmだけ活性領域側に
引っ込んだ形状となるようにし、このエッチング量は、
例えば、(シリコン酸化膜(ブロック絶縁膜)40の膜
厚)+(電荷蓄積層26の膜厚)×(シリコン酸化膜の
誘電率)/(電荷蓄積層の誘電率)+(シリコン酸化膜
25の膜厚)をttotalとして、0.4t
total程度のシリコン窒化膜26をゲート電極41
の端から内側に形成することがシリコン窒化膜26の電
気力線の垂直成分の弱まりを抑えるために望ましい。
【0147】なお、シリコン酸化膜72、73の形成工
程とシリコン窒化膜26のエッチバック工程とは、順序
を入れ替えてもよい。シリコン窒化膜26のエッチバッ
ク工程を、シリコン酸化膜72、73の形成工程の後に
行った場合には、ゲート絶縁膜25およびトップ酸化膜
(ブロック絶縁膜)40がバーズビーク(bird’s bea
k)によって厚膜化しにくくなり、よりサイドウォーク
(sidewalk)現象を防ぐことができる。
【0148】一方、シリコン窒化膜26のエッチバック
工程をシリコン酸化膜72、73の形成工程の前に行っ
た場合には、シリコン窒化膜26のエッチバックした部
分に膜72、73の酸化剤が入るため、よりゲート端の
酸化が進み厚く酸化され、シリコン窒化膜26側面が熱
酸化膜(シリコン酸化膜)72、73に保護されて埋め
込み材(素子分離酸化膜、絶縁膜)24の汚染に影響に
受け難くなり、良好な保持特性を繰り返し書き込み消去
後も維持することができる。
【0149】なお、図13(a)および図13(b)に
示すような断面を作成する工程で、電荷蓄積層(シリコ
ン窒化膜)26を選択的にエッチングする方法を用いる
ことにより、図13(b)に示すように、選択トランジ
スタ部分のゲート絶縁膜25はエッチングされず、良好
な絶縁特性を保つことができる。
【0150】次に、溝を充填するのに十分な量の、例え
ば、0.1〜2μmの厚さのシリコン酸化膜からなる絶
縁膜24を堆積する。この後、例えば、800〜110
0度でHOまたはAr、N、O雰囲気でアニール
し、絶縁膜24をより密にしてもよい。
【0151】この後、エッチバックまたは化学的機械的
研磨(Chemical Mechanical Polishing:CMP)を膜6
8が露出するまで行い、図14(t)に示す平面、およ
び図14(b)に示すそのB‐Ba断面、図14(c)
に示すそのC‐Ca断面のように形成をなすことができ
る。
【0152】以後は図示していないが、膜68を、絶縁
膜24に対して選択比を有するエッチング、例えば、8
0〜200℃に熱したリン酸で取り去る。この後、例え
ば、フッ化アンモニウム溶液または希フッ酸によって、
バッファ膜69を取り去る。さらに、例えば、リン、ヒ
素、またはボロンを1019cm‐3以上ドープした多
結晶シリコン膜27またはTiNやTaN、W、A1を
10〜300nm堆積して、リソグラフィを行い、ゲー
ト電極を形成する。この後、ゲート電極の両側にソース
電極およびドレイン電極を形成してMISFETを形成
する。
【0153】本実施形態では、電荷蓄積層であるシリコ
ン窒化膜26の端をエッチングしているので、例えば、
トレンチ形成時にシリコン窒化膜26の端に導入された
欠陥を取り除くことができる。また、端部分の電界集中
または発散の効果が少なく、保持特性が良好で欠陥によ
る疲労特性劣化が少ないMONOSセルを実現すること
ができる。
【0154】さらに、製造工程で詳述したように、解像
度が高いリソグラフィが必要とされる工程は、従来と同
じ図6(a)の工程だけであり、残りの工程は、S1よ
りも大きなリソグラフィ分解能でS2ピッチのメモリセ
ルを実現でき、従来と比較して解像度の高いリソグラフ
ィ工程を新規導入する必要がなく、より安価に高密度メ
モリセルを実現できる。
【0155】さらに、周辺トランジスタのチヤネル幅は
図8(b)中の(膜62の幅)×2+(膜65の幅)と
なり、リソグラフィの最小ピッチS1の線幅以上であれ
ば、あらかじめリソグラフィのマスク作成時にオフセッ
トを考慮しておくことによって、任意の幅が形成でき、
従来の回路設計手法をそのまま用いることができる。
【0156】さらに、データ保持用のメモリセルエレメ
ントの制御電圧源やデータ制御線駆動回路は従来例と同
じものを用いることができる。また、メモリセルマトリ
ックスに対しては、データ転送線の伸びる方向にメモリ
セルの追加は必要なく、消去ブロックサイズも従来例と
同じ大きさに構成することが可能で、データ選択線の伸
びる方向に面積増大を伴わずに回路を構成することが可
能である。
【0157】さらに、セルトランジスタM0〜M15の
チャネル幅は、露光量で線幅が大きく変化するリソグラ
フィでなく、マスク材(シリコン窒化膜またはアモルフ
ァスシリコン膜)62の堆積膜厚で決定されるので、精
度および再現性よく、チャネル幅を作成することができ
る。よって、セルトランジスタのカップリング比、およ
び駆動電流のチャネル幅揺らぎに起因するばらつきを抑
制することができ、読み出し電圧マージンが向上し、読
み出し時間も短縮することができる。 (第2の実施の形態)
【0158】本実施形態は、実施形態の構造的配置的特
徴に加え、さらに、蓄積電極(電荷蓄積層)26の膜質
を改善することにより、より電荷保持特性および誤書き
込み/誤消去特性を向上させた例である。
【0159】我々は、電荷蓄積層となるシリコン窒化膜
26について、水素−シリコン結合の体積密度を窒素原
子数とシリコン原子数の和の体積密度よりも十分少な
く、つまり、1/50以下、または水素−シリコン結合
を1×1020cm−3よりも低くすることによって、
シランやジクロロシランを用いて形成されたシリコン窒
化膜よりも良好なMONOS電荷保持特性を得るのに初
めて成功した。さらに、我々は、シリコン窒化膜26の
形成において、Si−Hボンドを減少させるには、H基
をハロゲン基で置き換えたカチオンガスを用いるのが従
来に比較して非常に有効であることを見出した。
【0160】図15は、トンネル酸化膜25の厚さを2
nmとし、電荷蓄積層膜26の厚さ、ブロック酸化膜4
0の厚さをそれぞれ5nmとして±6%以内で一致さ
せ、特に膜25と膜40とを同一装置かつ同一バッチで
製造したときのMONOSメモリセル構造についての特
性データを示すグラフである。この特性データは、制御
ゲート27を0Vとしたときの、そのデータ保持特性
(フラットバンド電圧の変化)である。
【0161】図15中に示す「従来例」は、SiCl
とNHを用いて形成したシリコン窒化膜26の場
合で、図15中「本願」は、SixHyBz(Bはハロ
ゲン元素、ただしz>y)とNHを用いて形成したシ
リコン窒化膜26の場合の特性である。
【0162】電荷蓄積層26に電荷が保持されていない
場合のフラットバンド電圧は、図15においてほぼ0V
となる。フラットバンド電圧が3Vの場合には、電荷蓄
積層26に電子が蓄積された状態で、フラットバンド電
圧が−1Vの場合には、電荷蓄積層26に正孔が蓄積さ
れた状態である。
【0163】図15の横軸はゲート電圧を0Vに保持し
た状態の書き込み/消去直後からの継続時間を示してお
り、書き込みしきい値を一致、すなわち、電荷蓄積層2
6の電子蓄積量をほぼ等しくした状態で、本願の膜の方
が電子保持状態のしきい値低下の、保持時間の対数に対
する傾きが、従来例の70%以下と小さくなることが明
らかとなった。
【0164】一方、図16に示すように、電荷蓄積層2
6の正孔蓄積量をほぼ等しくした状態で、本願の膜で
は、正孔保持状態のしきい値上昇の、保持時間の対数に
対する傾きは従来例と変わらない。
【0165】ここで、本実施形態ではブロック酸化膜4
0膜厚は5nmとトンネル酸化膜25膜厚に比較して十
分に厚いので、主たるリークはトンネル酸化膜25を通
じて起こる。また、トンネル絶縁膜25としては、従来
例と本願とで同じ条件で形成したものを用いているの
で、電荷蓄積層26に捕獲された電子が従来例よりp型
ウェル23に抜けにくくなっていることが判明した。従
来例よりも保持特性の良いこの特徴は成膜温度が700
度から900度の範囲で常に成立した。
【0166】一方、本実施形態の成膜方法では、例えば
図18に示すように、成膜温度が700度から900度
の範囲でSi−Hボンドの体積密度は0.1×1021
cm −3よりも少なく、N−Hボンドの体積密度は12
×1021cm‐3以下となった。なお、図18は、こ
の実施形態の成膜方法による電荷蓄積層26のSi−H
ボンドとN−Hボンドの密度を分析した結果を従来のも
のと比較して示すグラフである。このグラフに示すよう
に、従来のシランやジクロロシランを用いて形成された
シリコン窒化膜では、常にSi−Hのボンドの体積密度
は0.3×10 21cm−3以上であり、逆に、N−H
ボンドの体積密度は7×1021cm 以下であっ
た。
【0167】このことは、電子蓄積状態の保持特性を向
上させるには、N‐Hボンドではなく、Si‐Hボンド
を従来例よりも減少させることが重要なことを示してい
る。また、シリコン窒化膜形成時には、膜中のSi‐H
ボンドはカチオン元素によって、すなわち、Siの含ま
れているガス中のHの割合を減らすことによって減少で
きることを示している。
【0168】なお、N‐Hボンド、Si‐Hボンドの体
積密度は、例えば、透過型フーリエ変換赤外分光法を用
いて測定した吸収スペクトルにより求めることができ
る。吸収スペクトルから体積密度への変換は、文献
「W.A.Lanford andM.J.Rand,
J.Appl.Phys.vol.49(1978)P
2473」の記載内容に拠って行うことができる。ま
た、シリコン原子数と窒素原子数との和の体積密度は、
化学的定量分析により求めることができる。
【0169】図16は、図15に示すデータが得られた
ものと同一のMONOS構造において正孔保持状態にし
た後、制御ゲート27に正の電圧を印加した場合のしき
い値変化を示すグラフである。図16に示すように、従
来例と比較して、同じ保持ゲート電圧に対して、本実施
形態の方が明らかにフラットバンド電圧の変化量が小さ
く、正孔蓄積状態が保たれていることがわかる。
【0170】なお、初期書き込みしきい値依存性を検討
することにより、図16に示した保持ゲート電圧では、
電荷蓄積層26からの正孔の放出よりも電荷蓄積層26
への電子の注入が生じていることが判明している。よっ
て、このことは、電荷蓄積層26中において、電子がま
だ捕獲されていないトラップの密度が低いことを示して
いる。
【0171】図17は、図15に示すデータが得られた
ものと同一のMONOS構造において電子保持状態にし
た後、制御ゲート27に負の電圧を印加した場合のしき
い値変化を示すグラフである。図17に示すように、従
来例と比較して、同じ保持ゲート電圧に対して、本実施
形態の方が明らかにフラットバンド電圧の変化量が小さ
く、電子蓄積状態が保たれていることがわかる。
【0172】以上述べたように、本実施形態のシリコン
窒化膜をMONOSの電荷蓄積層26に用いることによ
り、電荷保持特性を向上させ信頼性を向上させることが
できる。よって、同じ保持特性を得るのに、従来例より
も電荷保持膜(電荷蓄積層)26を薄膜化することが可
能となり、より低い電圧で書き込みおよび消去を行うこ
とができる。
【0173】これにより、絶縁耐圧が低い、狭い素子分
離膜の間隔を用いることができ、十分なメモリセル動作
マージンを得ることができ、よりメモリセルを縮小化す
ることが可能となる。また、シリコン窒化膜26を薄膜
化することによりメモリセルのゲート電極のアスペクト
を低減することができ、よりゲートの微細加工が容易と
なる。
【0174】さらに、ゲート電圧印加時に電荷を捕獲す
るトラップを減少させることができ、AND型やNAN
D型メモリセルを形成した場合に、読み出し操作による
データ破壊を緩和することができる。また、NAND型
においては、より電圧の高いVreadを読み出し時に
直列に接続された非選択セルのゲート電極に印加するこ
とができ、より読み出し電流の直列セル抵抗の影響を小
さくすることができる。よって、読み出し電圧マージン
が向上し、読み出し時間も短縮することができる。
【0175】また、AND型においては、より電圧の低
いVread2を読み出し時に、並列に接続された非選
択セルのゲート電極に印加することができ、より非選択
セルのサブスレッショルドリーク電流の影響を小さくす
ることができる。よって、読み出し電圧マージンが向上
し、読み出し時間も短縮することができる。
【0176】さらに、成膜時にすでにSi−H結合の数
を小さく保つことができる。ここで、N−H結合よりも
Si−H結合の方が結合エネルギーが低いので、水素を
放出または捕獲しやすいが、本実施形態のシリコン窒化
膜26を用いることによって、膜26を堆積した後の熱
工程による水素抜けまたは捕獲による特性変化を従来例
よりも抑えることができる。
【0177】なお、電荷保持特性や信頼性に優れた電荷
蓄積層の形成方法は、上記方法によるのみではない。例
えば、まず、上記SixHyBzとアンモニアとにより
シリコン窒化膜の全膜厚のうち10%もしくはそれ以上
を形成する。
【0178】次いで、ウエハを大気開放することなく炉
内中に保持したまま、ガス種をシランやジクロロシラン
もしくはヘキサクロロジシランなどとして、上記Six
HyBzのシリコンソースによって成膜するよりもより
Si−H結合を多く含むSiN膜層を、通常のLP−C
VD法によってもしくは原子層成長法によって1原子層
から10原子層の範囲で形成する。このシリコン窒化層
膜厚は、5nm程度以下になる。なお、原子層成長法と
は、シリコンソースおよびアンモニアをどちらかのみ、
交互に炉内に導入して成膜を行う方法である。
【0179】次いで、さらに再びSixHyBzとアン
モニアにより、所望膜厚のシリコン窒化膜になるように
電荷蓄積層を形成する。この形成された電荷蓄積層の中
での原子成長法等による膜の位置は、膜中のハロゲン濃
度を測定することにより知ることが可能になる。すなわ
ち、原子成長法等による層形成時に使用したシリコンソ
ースが、SixHyBに比べてハロゲン比が少ないもの
であればその部分のハロゲン濃度が減少するし、ハロゲ
ン比が多いものであればハロゲン濃度が増加して、深さ
方向の位置を知ることができる。ハロゲン濃度は、例え
ば、SISM(セカンダリ・イオン・マス・スペクトロ
スコピー)を用いて測定することができる。
【0180】この場合では、シリコン窒化膜の膜全体の
うち下面からトップ酸化膜方向に10%以上の位置より
原子層成長法等にてトラップの多いシリコン窒化膜を形
成することで、電荷保持特性や信頼性に優れた電荷蓄積
層の形成が可能になる。なお、SixHyBzとアンモ
ニアとを用いた原子層成長法によってのみ電荷蓄積層を
形成する方法も有効である。
【0181】なお、以下に示すように、ゲート部分の形
成にダマシン技術を用いることで、電荷蓄積層として、
シリコン窒化膜とは異なる耐熱性のない膜を適用するこ
とが可能である。
【0182】図19(a)に、通常の方法により素子分
離形成、電極加工、側壁残し、ソース/ドレイン注入お
よび活性化が終了した構造断面図を示す。すなわち、シ
リコン基板101、拡散層102、シリコン酸化膜10
3、素子分離領域104、層間絶縁膜105、側壁絶縁
膜106、ダミーゲートのシリコン窒化膜層107、ダ
ミーゲートの多結晶シリコン層108が図示のように形
成される。
【0183】次いで、シリコン窒化膜107/多結晶シ
リコン108からなる、ダミーゲート部分をくり貫くた
めに、熱リン酸処理、CDE(chemical dry etchin
g)を行うことで、図19(b)に示すような構造を得
る。次いで、トンネル酸化膜109を形成し、次いでタ
ンタル酸化物(電荷蓄積層110)を形成し、次いでト
ップ酸化膜111を形成する。上部電極112を溝に埋
めこんだ後、化学的機械的研磨法により図19(c)に
示すような構造を得る。電荷蓄積層110としては、タ
ンタル酸化膜以外にも、TiOやAl、チタン
酸ストロンチウム、チタン酸バリウム、チタン酸ジルコ
ニウム鉛、またはそれらの混合膜および積層膜を用いる
ことも有効である。 (第3の実施の形態)
【0184】図20に、本発明の第3の実施形態に係る
メモリセルの等価回路とその構造を示す。本実施形態
は、第1の実施形態のNANDセルアレイブロック45
に代えて、1メモリセルストリングあたり1つのビット
線コンタクトとなるNANDセルアレイブロック45を
用いるものである。図20(b)は、NANDセルブロ
ック45の平面図で、図20(a)のセルブロックを3
つ並置した構造を示す。また、図20(b)は、セル構
造をわかりやすくするために、ゲート電極27よりも下
の構造のみを示している
【0185】図21(a)、図21(b)、図22は、
それぞれ、図20(b)におけるNANDセルアレイブ
ロック45のB−Ba、D−Da、A−Aa方向断面の
矢視図である。なお、第1、第2の実施形態と同一の部
分には、同一符号をつけて詳しい説明は省略する。
【0186】図20(a)は、例えば、SiNやSiO
Nの電荷蓄積電極26を有する電界効果トランジスタ
(不揮発性メモリセル)M0、…、M15が直列に接続
され、直列端の一方が選択トランジスタS1を介してデ
ータ転送線BLに接続され、また他方が選択トランジス
タS2を介して共通ソース線SLに接続されている。ま
た、それぞれのトランジスタM0、…、M15、S1、
S2は、同一のウエル上に形成されている。
【0187】図21、図22において、例えばボロン不
純物濃度が1014cm‐3から1019cm−3の間
のp型シリコン領域23上に、例えば、厚さ1から10
nmのシリコン酸化膜またはオキシナイトライド膜から
なるトンネルゲート絶縁膜25を介して、例えばSi
N、Si0Nからなる電荷蓄積層26が3nmから50
nmの厚さで形成されている。
【0188】この上に、例えば、厚さ2nmから10n
mの間のシリコン酸化膜からなる層間絶縁膜40を介し
て、例えばポリシリコンやWSi(タングステンシリサ
イド)とポリシリコンとのスタック構造、または、Ni
Si、MoSi、TiSi、CoSiとポリシリコンの
スタック構造からなる制御ゲート27が10nmから5
00nmの厚さで形成されている。
【0189】制御ゲート27は、図20(b)において
隣接するメモリセルブロック45で接続されるように紙
面左右方向にブロック境界まで形成されており、データ
選択線WL0、…、WL15および、選択ゲート制御線
SSL、GSLを形成している。
【0190】なお、p型シリコン領域23は、n型シリ
コン領域22によってp型半導体基板2と独立に電圧印
加できるようになっていることが、消去時の昇圧回路負
荷を減らし消費電力を抑えるためには望ましい。
【0191】本実施形態のゲート形状では、半導体領域
(p型シリコン領域)23の側壁が絶縁膜24で覆われ
ているので、選択ゲート電極27を形成する前のエッチ
ングで露出することがなく、ゲート電極27が半導体領
域23よりも下に来ることを防ぐことができる。よっ
て、半導体領域23と絶縁膜24との境界での、ゲート
電界集中やしきい値の低下した奇生トランジスタ発生が
起こりにくい。
【0192】さらに、図21(a)に示すように、電荷
蓄積層26の素子分離絶縁膜24に接した側壁は、ゲー
ト電極41よりも内側に形成され、かつ、半導体基板2
3よりも内側に形成されている。この内側に形成される
ことが本実施の形態として採り得るひとつの特徴であ
り、その程度は、1から50nmの範囲でゲート電極4
1より内側である。
【0193】ここで、ゲート辺縁の電気力線は等角写像
を用いて近似的に求めることができ、(シリコン酸化膜
40の膜厚)+(電荷蓄積層26の膜厚)×(シリコン
酸化膜の誘電率)/(電荷蓄積層26の誘電率)+(シ
リコン酸化膜25の膜厚享)をttotalとして、ゲ
ート電極端から(a・ttotal/2π)だけ入った
部分の電気力線は、ゲート周辺側に中心部で(t
total/2π)×2/exp(a+1)だけ膨らむ
ことが判っている。
【0194】よって、0.4ttotal以上電荷蓄積
層26をゲート電極41の端から内側に形成することに
よって、シリコン窒化膜の電気力線の垂直成分の弱まり
を平面部の5%以下に抑えることができる。このように
することによって、ゲート端での電界の広がり効果が減
衰し、通常5%程度存在する構造ばらつきに比較して無
視できるようになるために望ましい。
【0195】これらにより、ゲート素子分離端での電界
集中および電界低下に起因する書込みしきい値の低下現
象、いわゆる、サイドウォーク現象が生じにくくなるた
め、より信頼性の高いトランジスタを形成することがで
きる。また、素子分離端でのゲート端部のしきい値が上
昇し平面部のしきい値とより一致するようになるため、
より書き込みしきい値のマージンを大きく確保すること
ができ、さらに、端の形状効果によりしきい値が変動す
る影響を緩和することができる。
【0196】なお、この電荷蓄積層26の端をゲート電
極41よりも内側に形成する工程は、第1の実施形態に
おける図13(a)、図13(b)で説明した工程を用
いればよいので省略する。
【0197】これらゲート電極の両側には、例えば5n
mから200nmの厚さのシリコン窒化膜またはシリコ
ン酸化膜からなる絶縁膜43が形成され、さらにこれに
挟まれてソースまたはドレイン電極となるn型拡散層2
8が形成されている。これら拡散層28と電荷蓄積層2
6、制御ゲート27により、M−ONO−S型不揮発性
EEPROMセルが形成されており、電荷蓄積層のゲー
ト長としては、0.5μm以下0.01μm以上とする
ことができる。
【0198】これらソースドレインn型拡散層28は、
例えばリンやヒ素、アンチモンの表面濃度が1017
−3から1021cm−3となるように、かつその深
さが10nmから500nmの間になるように形成され
ている。また、これらn型拡散層28はメモリセル同士
で直列に接続され、NAND接続が実現されている。
【0199】制御ゲート27SSL、27GSLは、そ
れぞれブロック選択線SSL、GSLに接続されたゲー
ト電極であり、前記M−ONO−S型EEPROMの制
御電極と同層で形成されている。これら制御ゲートは、
例えば3から15nmの厚さのシリコン酸化膜またはオ
キシナイトライド膜からなるゲート絶縁膜25SSL
よび25GSLを介してP型ウェル23と対向し、電界
効果トランジスタを形成している。
【0200】ここで、ゲート電極27SSL、27
GSLのゲート長は、メモリセルゲート電極のゲート長
よりも長く、例えば、1μm以下0.02μm以上とし
て形成することにより、ブロック選択時と非選択時のオ
ンオフ比を大きく確保でき、誤書き込みや誤読み出しを
防止できる。
【0201】また、制御ゲート27SSLの片側に形成
されたソースまたはドレイン電極となるn型拡散層28
dは、例えば、タングステンやタングステンシリサイ
ド、チタン、チタンナイトライド、またはアルミニウム
からなるデータ転送線36BLとコンタクト31dを介
して接続されている。ここで、データ転送線36
BLは、隣接するメモリセルブロックで接続されるよう
に図20(b)の紙面上下方向にブロック境界まで形成
されている。
【0202】一方、制御ゲート27GSLの片側に形成
されたソースまたはドレイン電極となるn型拡散層28
sは、コンタクト31sを介してソース線となるSLに
接続されている。このソース線SLは、隣接するメモリ
セルブロックで接続されるように図20(b)の紙面左
右方向にブロック境界まで形成されている。勿論、n型
拡散層28sを紙面左右方向にブロック境界まで形成す
ることにより、ソース線としてもよい。
【0203】これらBLコンタクト、SLコンタクト
は、例えばn型またはp型にドープされたポリシリコン
やタングステン、およびタングステンシリサイド、A
l、TiN、Tiなどが充填されて、導電体領域となっ
ている。さらに、これらSLおよびBLと、前記トラン
ジスタとの間は、例えばSiOやSiNらなる層間膜
281によって充填されている。さらに、このBL上部
には、例えばSiO、SiN、または、ポリイミドら
なる絶縁膜保護層37や、図には示していないが、例え
ば、W、AlやCuからなる上部配線が形成されてい
る。
【0204】本実施形態では、M−ONO−S型セルを
用いているため、浮遊ゲート型EEPROMセルよりも
書き込み電圧および消去電圧を低電圧化することがで
き、素子分離間隔を狭めゲート絶縁膜厚を薄膜化しても
耐圧を維持することができる。よって、高電圧が印加さ
れる回路の面積を小さくでき、よりチップ面積を縮小す
ることができる。
【0205】さらに、電荷蓄積層26の厚さを20nm
以下に小さくでき、よりゲート形成時のアスペクトを低
減でき、ゲート電極の加工形状を向上させ、層間絶縁膜
281のゲート間の埋め込みも向上させることができ、
より耐圧を向上させることができる。また、浮遊ゲート
電極を形成するためのプロセスやスリット作成プロセス
が不要であり、よりプロセス工程を短くすることがてき
る。
【0206】さらに、電荷蓄積層26が絶縁体で、1つ
1つの電荷トラップに電荷が捕獲されているので、放射
線に対して電荷が抜けにくく強い耐性を持たせることが
できる。また、電荷蓄積層26の側壁絶縁膜43が薄膜
化しても、電荷蓄積層26に捕獲された電荷がすべて抜
けてしまうことなく良好な保持特性を維持できる。 (第4の実施の形態)
【0207】図23は、本発明の第4の実施形態に係る
メモリセルの等価回路およびその構造を示す図である。
本実施形態は、第3の実施形態のNANDセルアレイブ
ロック45をANDセルアレイブロックに変更したもの
である。
【0208】図23(a)、(b)、図24(a)、
(b)は、それぞれ、すでに述べた図20(a)、
(b)、図21(b)、(a)に対応するものであっ
て、ANDセルアレイブロックの回路、ANDセルアレ
イブロックの平面、ブロック選択ゲート部断面、メモリ
セル部断面を示す図である。
【0209】図23(a)に示すように、電荷蓄積層2
6を有する電界効果トランジスタ(不揮発性メモリセ
ル)M0、…、M15が電流端子を並列に接続され、そ
の一端がブロック選択トランジスタS1を介してデータ
転送線BLに接続され、また他端がブロック選択トラン
ジスタS2を介して共通ソース線SLに接続されてい
る。また、それぞれのトランジスタM0、…、M15、
S1、S2は、同一のウエル上に形成されている。
【0210】メモリセルM0、…、M15の制御電極
は、データ選択線WL0、…、WL15にそれぞれ接続
される。また、データ転送線BLに接続された複数のメ
モリセルブロックから1つのメモリセルブロックを選択
するため、ブロック選択トランジスタS1の制御電極は
ブロック選択線SSLに接続され、ブロック選択トラン
ジスタS2の制御電極はブロック選択線GSLに接続さ
れている。以上により、いわゆAND型メモリセルブロ
ック45(点線の領域)が形成される。
【0211】ブロック選択線SSLおよびGSLは、メ
モリセルエレメントへのデータ選択線WL0、…、WL
15と同じ層の配線で形成されている。またメモリセル
ブロック45には、ブロック選択線は少なくとも1本以
上あればよく、データ選択線と同一方向に形成されるこ
とが、高密度化には望ましい。
【0212】また、本実施形態では、メモリセルブロッ
ク45に16=2個のメモリセルが接続されている例
を示したが、データ転送線およびデータ選択線に接続す
るメモリセルの数は複数であればよく、2個(nは正
の整数)であることがアドレスデコードをする上では望
ましい。
【0213】また、図24(a)、図24(b)は、そ
れぞれ、図23(b)に示すメモリセルブロック45の
D−Da方向断面の矢視図、B−Ba方向断面の矢視図
を示しているが、特に、図23(b)では、セル構造を
わかりやすくするために、ゲート電極27よりも下の構
造のみを示している。
【0214】メモリセルに相当する部分のB−Ba断面
を示す図24(b)に示すように、例えば、0.5から
10nmの厚さのトンネルゲート絶縁膜(シリコン酸化
膜またはオキシナイトライド膜)25を介して、例えば
シリコン窒化膜からなる電荷蓄積層26が4nmから5
0nmの厚さで形成されている。この上に、例えば、厚
さ2nmから30nmの間のブロック絶縁膜(シリコン
酸化膜またはオキシナイトライド膜)40を介して、例
えばポリシリコン層41が10nmから500nmの厚
さで形成されている。
【0215】これらのトンネルゲート絶縁膜25、電荷
蓄積層26、ブロック絶縁膜40は、例えば、シリコン
酸化膜からなる素子分離絶縁膜24が形成されていない
領域に、p型シリコン領域23と自己整合的に形成され
ている。これは、例えば、半導体領域(p型シリコン領
域)23に、膜25、膜26、膜40、膜41を全面堆
積した後、パターニングして半導体領域23に達するま
で、例えば0.05〜0.5μmの深さエッチングし、
絶縁膜24を埋め込むことで形成することができる。
【0216】このようにして膜25および膜26、膜4
0を段差の少ない平面に全面形成できるので、より均一
性の向上した特性の揃った成膜を行うことができる。ま
た、セル部の層間絶縁膜46とn型拡散層28は、トン
ネル絶縁膜25を形成する前にあらかじめトンネル絶縁
膜25を形成する部分に例えば、ポリシリコンによるマ
スク材を形成し、イオン注入によってn型拡散層を形成
後、全面に層間絶縁膜46を堆積し、CMPおよびエッ
チバックによって膜25部分に相当する部分の前記マス
ク材を選択的に取り除くことで自己整合的に形成するこ
とができる。
【0217】さらに、ポリシリコン、または、WSi
(タングステンシリサイド)とポリシリコンとのスタッ
ク構造、または、CoSiとポリシリコンのスタック楕
造からなる制御ゲート27が10nmから500nmの
厚さで形成されている。この制御ゲート27は、図23
(b)において隣接するメモリセルブロックで接続され
るように紙面左右方向にブロック境界まで形成されてお
り、データ選択線WL0、…、WL15、およびブロッ
ク選択線SSL、GSLを形成している。
【0218】なお、p型シリコン領域23は、n型シリ
コン領域22によってp型半導体基板21と独立に電圧
印加できるようになっていることが、消去時の昇圧回路
負荷を滅らし消費電力を抑えるためには望ましい。
【0219】また、図24(b)に示すように、メモリ
セルに相当するB−Ba断面において、これらゲート電
極の下には、例えば5nmから200nmの厚さのシリ
コン酸化膜またはオキシナイトライド膜からなる層間絶
縁膜46を挟んでソースまたはドレイン電極となるn型
拡散層28が形成されている。これら拡散層28、電荷
蓄積層26、および制御ゲート27により、電荷蓄積層
に蓄積された電荷量を情報とするMONOS型EEPR
OMセルが形成されている。
【0220】このセルのゲート長としては、0.5μm
以下0.01μm以上とすることができる。また、図2
4(b)に示すように、層間絶縁膜46はソースドレイ
ン電極(拡散層)28を覆うように、かつチャネル上に
も形成される方が、ソースドレイン端での電界集中によ
る異常書込みを防止する上では望ましい。
【0221】これらソースドレインn型拡散層23は、
例えばリンやヒ素、アンチモンの表面濃度が1017
−3から1021cm‐3となるように、かつその深
さが10nmから500nmの間で形成されている。さ
らに、これらn型拡散層28はBL方向に隣接するメモ
リセル同士共有され、AND接続が実現されている。
【0222】また、膜27SSL、膜27GSLは、そ
れぞれSSLおよびGSLに相当するブロック選択線に
接続されたゲート電極であり、上記のMONOS型EE
PROMのデータ選択線WL0、…、WL15に相当す
る膜27と同層に形成されている。ここで、図24
(a)に示すように、ブロック選択トランジスタS1
は、膜28、膜28dをソース電極、ドレイン電極、膜
27SSLをゲート電極としてMOS型FETを形成し
ており、ブロック選択トランジスタS2は、膜28、膜
28sをソース電極、ドレイン電極、膜27GSLをゲ
ート電極としてMOS型FETを形成する。
【0223】ゲート電極27SSL、27GSLのゲー
ト長は、メモリセルゲート電極のゲート長よりも長く、
例えば、1μm以下0.02μm以上と形成することに
より、ブロック選択時と非選択時のオンオフ比を大きく
確保でき、誤書き込みや誤読み出しを防止できる。
【0224】本実施形態では、ANDセルを用いている
ので、メモリセルブロックの直列抵抗を小さく一定とす
ることができ、多値化した場合のしきい値を安定させる
のに向いている。
【0225】勿論、第2の実施形態で説明したシリコン
窒化膜26を本実施形態でも用いることができ、リード
ディスターブを減少させることができることは明らかで
ある。 (第5の実施の形態)
【0226】図25、図26は、それぞれ、浮遊ゲート
型EEPROMを用いたNANDセルブロックのB−B
a方向断面、A−Aa方向断面の構造を示す図である
(ここで、B−Ba方向、A−Aa方向については、図
2、図20(b)と同様である。)。B−Ba方向断面
は、メモリセル部断面に相当する。この実施形態に係る
等価回路および平面構成は、それぞれ、図1、図2と同
じなので省略する。
【0227】従来と比較して本実施形態の特徴的なとこ
ろは、制御ゲート27と浮遊ゲート26との間に形成さ
れたONO膜に第2の実施形態の窒化膜を用いているこ
とであり、また、第1の実施形態と比較して特徴的なと
ころは、第1の実施形態のMONOS構造を浮遊ゲート
構造に置き換えたことである。なお、第1の実施形態に
説明した構造と同じ部分の説明は省略する。
【0228】図25、図26に示すように、浮遊ゲート
電極26を有するMOSトランジスタ(不揮発性メモリ
セル)M0、…、M15は、直列に接続される。また、
例えば、ボロン不純物濃度が1014cm−3から10
19cm−3の間のp型シリコン領域23に、例えば、
3から15nmの厚さからなるシリコン酸化膜またはオ
キシナイトライド膜25、25SSL1、2
SSL2、25GSLから形成されたトンネルゲート
絶縁膜を介して、例えばリンまたはヒ素を1018cm
から102lcm‐3添加したポリシリコンからな
る電荷蓄積層26、26 SL1、26SSL2、26
GSLが10nmから500nmの厚さで形成されてい
る。
【0229】これらの膜25、25SSL1、25
SSL2、25GSL、電荷蓄積層26、2
SSL1、26SSL2は、例えば、シリコン酸化膜
からなる素子分離絶縁膜24が形成されていないp型シ
リコン領域23上に、p型シリコン領域23と自己整合
的に形成されている。これは、例えば、半導体領域(p
型シリコン領域)23に膜25、層26を全面堆積した
後、パターニングして半導体領域23に達するまで、半
導体領域23を例えば0.05〜0.5μmの深さエッ
チングし、絶縁膜24を埋め込むことで形成することが
できる。このようにして膜25および層26を段差のな
い平面に全面形成できるので、より均一性の向上した特
性の揃った成膜を行うことができる。
【0230】この上に、例えば、それぞれ、厚さ3nm
から30nmの間のシリコン酸化膜/シリコン窒化膜/
シリコン酸化膜からなるブロック絶縁膜77、76、7
5を介して、例えばリン、ヒ素、またはボロンを10
17cm−3〜102lcm 不純物添加したポリシ
リコン、または、WSi(タングステンシリサイド)と
ポリシリコンとのスタック構造、または、NiSi、M
oSi、TiSi、CoSiとポリシリコンのスタック
構造からなる制御ゲート27が10nmから500nm
の厚さで形成されている。
【0231】制御ゲート27は、隣接するメモリセルブ
ロックで接続されるようにブロック境界まで形成されて
おり、データ選択線WL0、…、WL15を形成してい
る。
【0232】なお、p型シリコン領域23は、n型シリ
コン領域22によってp型半導体基板21と独立に電圧
印加できるようになっていることが、消去時の昇圧回路
負荷を減らし消費電力を抑えるためには望ましい。
【0233】本実施形態のゲート形状では、半導体領域
23の側壁が絶縁膜24で覆われているので、浮遊ゲー
ト電極26を形成する前のエッチングで露出することが
なく、ゲート電極26が半導体領域23よりも下に来る
ことを防ぐことができる。よって、半導体領域23と絶
縁膜24との境界で、ゲート電界集中やしきい値の低下
した奇生トランジスタの発生を抑制する。さらに、電界
集中に起因する書込みしきい値の低下現象、いわゆる、
サイドウォーク現象が生じにくくなるため、より信頼性
の高いトランジスタを形成することができる。
【0234】また、図26に示すように、ゲート電極の
両側には、例えば5nmから200nmの厚さのシリコ
ン窒化膜またはシリコン酸化膜からなる側壁絶縁膜43
が形成され、また、これらに挟まれてソースまたはドレ
イン電極となるn型拡散層28が形成されている。これ
ら拡散層28、電荷蓄積層26、および制御ゲート27
により、電荷蓄積層26に蓄積された電荷量を情報とす
る浮遊ゲート型EEPROMセルが形成されている。
【0235】この浮遊ゲート型EEPROMセルのゲー
ト長としては、0.5μm以下0.01μm以上とする
ことができる。また、ソースドレインn型拡散層28
は、例えばリンやヒ素、アンチモンの表面濃度が10
17cm‐3から102lcm となるように、かつ
その深さが10nmから500nmの間で形成されてい
る。さらに、これらn型拡散層28は隣接するメモリセ
ル同士共有され、NAND接続が実現されている。
【0236】制御ゲート27SSL1の片側に形成され
たソースまたはドレイン電極となるn型拡散層28d
は、例えば、タングステンやタングステンシリサイド、
チタン、チタンナイトライド、またはアルミニウムから
なるデータ転送線36BLと、コンタクト31dを介し
て接続されている。ここで、データ転送線36BLは、
隣接するメモリセルブロックで接続されるようにブロッ
ク境界まで形成されている。
【0237】一方、制御ゲート27GSL1の片側に形
成されたソースまたはドレイン電極となるn型拡散層2
8sは、コンタクト31sを介してソース線となるSL
と接続されている。このソース線SLは、隣接するメモ
リセルブロックで接続されるようにブロック境界まで形
成されている。勿論、n型拡散層28sをブロック境界
まで形成することにより、ソース線としてもよい。
【0238】これらBLコンタクト、およびSLコンタ
クトは、例えばn型またはp型にドープされたボリシリ
コンやタングステン、およびタングステンシリサイド、
Al、TiN、Tiなどが充填されて、導電体領域とな
っている。さらに、これらSLおよびBLと、トランジ
スタとの間は、例えばSiO2やSiNらなる層間膜2
81によって充填されている。また、このBL上部に
は、例えばSiO2、SiN、または、ポリイミドらな
る絶縁膜保護層37や、図には示していないが、例え
ば、W、AlやCuからなる上部配線が形成されてい
る。
【0239】本実施形態におけるセルトランジスタのB
−Ba方向ピッチを、リソグラフィの分解能よりも小さ
くする製造方法は、第1の実施形態で説明した製造方法
におけるONO絶縁膜(25、26、40)全体をトン
ネル絶縁膜25に置き換え、かつ、ゲート電極41を浮
遊ゲート電極26に置き換えることによって容易に実現
できるのは明らかである。
【0240】本実施形態でも、第1の実施形態と同様に
解像度が高いリソグラフィが必要とされる工程は、従来
と同じ図6の工程だけであり、残りの工程は、S1より
も大きなリソグラフィ分解能でS2ピッチのメモリセル
を実現でき、従来と比較して解像度の高いリソグラフィ
工程を新規導入する必要がなく、より安価に高密度メモ
リセルを実現できる。
【0241】また、周辺トランジスタのチャネル幅は、
図8(b)における(膜62の幅)×2+(膜65の
幅)となり、リソグラフィの最小ピッチS1の線幅以上
であれば、あらかじめリソグラフィのマスク作成時にオ
フセットを考慮しておくことによって、任意の幅が形成
でき、従来の回路設計手法をそのまま用いることができ
る。
【0242】また、データ保持用のメモリセルエレメン
トの制御電圧源やデータ制御線駆動回路については従来
と同じものを用いることができる。さらに、メモリセル
マトリックスに対しては、データ転送線の伸びる方向に
メモリセルの追加は必要なく、消去ブロックサイズも従
来例と同じ大きさに構成することが可能で、データ選択
線の伸びる方向に面積増大を伴わずに回路を構成するこ
とが可能である。
【0243】また、セルトランジスタM0、…、M15
のチャネル幅は、露光量で線幅が大きく変化するリソグ
ラフィでなく、マスク材(シリコン窒化膜またはアモル
ファスシリコン膜)62の堆積膜厚で決定されるので、
精度および再現性よく、チャネル幅を作成することがで
きる。よって、セルトランジスタのカップリング比、お
よび駆動電流のチャネル幅揺らぎ起因のばらつきを抑制
することができ、読み出し電圧マージンが向上し、読み
出し時間も短縮することができる。
【0244】本実施形態で、シリコン窒化膜76は、第
2の実施形態で説明したシリコン窒化膜を用いている。
図16、図17において説明したように、本発明のシリ
コン窒化膜においては、電子がまだ捕獲されていないト
ラップの密度が低い。よって、従来例と等しい膜厚のO
NO膜を用いても、ONO膜を通じて浮遊ゲートから漏
れる電子を減らすことができ、より電荷の保持特性が良
くなる。
【0245】また、成膜時にあらかじめSi−H結合の
数を小さく保つことができる。ここで、N−H結合より
もSi−H結合の方が結合エネルギーが小さいので、水
素の放出や捕獲をしやすいが、本実施形態のシリコン窒
化膜を用いることによって、ONO膜を堆積した後の熱
工程による水素抜けまたは捕獲による特性変化を従来よ
りも抑えることができる。
【0246】特に、基板に正の電圧を印加して消去を行
うNANDまたはAND型メモリセル構造では、消去と
書き込み時にONO膜に両極性のストレスが印加される
が、図16、図17に示したように、両極性のストレス
印加に対しても、本実施形態のONO膜は、電子を未だ
捕獲していない準位を介したリーク電流を従来例よりも
小さく保つことができる。
【0247】なお、本実施形態では、ONO膜に第2の
実施形態で説明した窒化膜を用いた例を示したが、さら
に上層の配線層に第2の実施形態の窒化膜を用いても勿
論良く、堆積した後の熱工程による水素抜けまたは捕獲
による特性変化を従来よりも抑える効果があることは明
らかである。
【0248】本願の発明の範囲は上記各実施形態に限ら
れない。実施形態ではスイッチ素子として主にn型電界
効果トランジスタを用いたが、これらは、ゲート入力を
反転すれば、p型n型を入れ替えてもよい。素子分離膜
や絶縁膜形成法自身は、シリコンをシリコン酸化膜やシ
リコン窒化膜に変換する上記で説明した以外の方法、例
えば酸素イオンを堆積したシリコンに注入する方法や、
堆積したシリコンを酸化する方法を用いてもかまわな
い。
【0249】また、電荷蓄積層26は、TiOやAl
、あるいは、タンタル酸化膜、チタン酸ストロン
チウムやチタン酸バリウム、チタン酸ジルコニウム鉛
や、それら積層膜を用いても、素子分離端での電界集中
を緩和する第1の実施形態の構造は有効である。
【0250】また、実施形態としては半導体基板21と
してp型Si基板を想定したが、代わりにn型Si基板
やSOI基板のSOIシリコン層、またはSiGe混
晶、SiGeC混晶など、シリコンを含む単結晶半導体
基板であればよい。さらに、p型半導体層23上のn型
MOSFETの形成について述べたが、n型半導体層2
3上のp型MOSFETの形成に置き換えてもよく、そ
の場合、上述の実施形態のn型をp型、p型をn型と読
み替え、さらに、ドーピング不純物種のAs、P、Sb
をIn、Bのいずれかと読み替えればよい。
【0251】また、ゲート電極27、41、および第5
の実施形態の浮遊ゲート電極26は、Si半導体、Si
Ge混晶、SiGeC混晶、TiSi、NiSi、Co
Si、TaSi、WSi、MoSiなどのシリサイドや
ポリサイド、Ti、Al、Cu、TiN、Wなどの金属
を用いることができ、多結晶であってもよいし、これら
の積層構造にしてもよい。また、アモルファスSi、ア
モルファスSiGe混晶、またはアモルファスSiCe
C混晶を用いることができ、これらの積層構造にしても
よい。
【0252】さらに、電荷蓄積層26はドット状に形成
されていてもよく、これによっても実施の形態で説明し
た方法が適用できることは言うまでもない。
【0253】その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲
で、様々に変形して実施することができる。
【0254】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
メモリエレメントの電荷蓄積層の電荷保持特性が向上す
るので信頼性を向上させることができる。よって、同じ
保持特性を得るのに、従前よりも電荷蓄積層を薄膜化す
ることが可能となり、より低い電圧で書き込みおよび消
去を行うことができる。これにより、絶縁耐圧が低い、
狭い素子分離膜の間隔を用いることができ、十分なメモ
リセル動作マージンを得ることができ、よりメモリセル
を縮小化することが可能となる。したがって、素子信頼
性を維持しつつ高集積化することが可能になる。
【0255】また、本発明によれば、メモリセルエレメ
ントの電荷蓄積層の制御ゲート側に形成された絶縁層に
おいて、電子がまだ捕獲されていないトラップの密度が
低くなり、これにより、従来例と等しい膜厚のONO膜
を用いても、ONO膜を通じて浮遊ゲートから漏れる電
子を減らすことができ、より電荷の保持特性が良くな
り、かつ、ONO膜の薄膜化によりメモリセルの縮小化
が可能になる。したがって、素子信頼性を維持しつつ高
集積化することが可能になる。
【0256】また、本発明によれば、メモリセルエレメ
ントの電荷蓄積層は絶縁体膜からなり、かつ制御ゲート
より内側に形成されているので、制御ゲート辺縁での電
界の広がり効果が減衰し、ゲート素子分離端での電界集
中および電界低下に起因する書込みしきい値の低下現
象、いわゆる、サイドウォーク(sidewalk)現象が生じ
にくくなるため、より信頼性の高いトランジスタを形成
することができる。したがって、素子信頼性を維持しつ
つ高集積化することが可能になる。
【0257】また、本発明によれば、第1および第2の
メモリセルエレメントと選択スイッチング素子との配置
により、データ選択線に沿ったメモリエレメントの最小
ピッチが、データ選択線の最小ピッチよりも小さいピッ
チとなる配置が実現され得る。したがって、素子信頼性
を維持しつつ高集積化することが可能になる。
【0258】また、本発明によれば、セルトランジスタ
のチャネル幅を、露光量で線幅が大きく変化するリソグ
ラフィでなく、絶縁膜のマスク材により決定し得、より
高精度、高密度に形成することができる。したがって、
素子信頼性を維持しつつ高集積化することが可能にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態たる半導体装置で用い
られるメモリセルブロックの等価回路図。
【図2】図1に示すメモリセルブロックの構造を示す概
略的な平面図。
【図3】図2中のB−Ba断面、C−Ca断面の矢視
図。
【図4】図2中のA−Aa断面の矢視図。
【図5】図2に示すデータ転送線コンタクト30d周辺
の素子配置および構造を示す平面図。
【図6】図1に示すメモリセルアレイの製造工程を説明
するための平面図および断面図。
【図7】図6に示す平面図および断面図より後の状態で
あって、図1に示すメモリセルアレイの製造工程を説明
するための平面図および断面図。
【図8】図7に示す平面図および断面図より後の状態で
あって、図1に示すメモリセルアレイの製造工程を説明
するための平面図および断面図。
【図9】図8に示す平面図および断面図より後の状態で
あって、図1に示すメモリセルアレイの製造工程を説明
するための平面図および断面図。
【図10】図9に示す平面図および断面図より後の状態
であって、図1に示すメモリセルアレイの製造工程を説
明するための平面図および断面図。
【図11】図10に示す平面図および断面図より後の状
態であって、図1に示すメモリセルアレイの製造工程を
説明するための平面図および断面図。
【図12】図11に示す平面図および断面図より後の状
態であって、図1に示すメモリセルアレイの製造工程を
説明するための平面図および断面図。
【図13】図12に示す平面図および断面図より後の状
態であって、図1に示すメモリセルアレイの製造工程を
説明するための断面図。
【図14】図13に示す断面図より後の状態であって、
図1に示すメモリセルアレイの製造工程を説明するため
の平面図および断面図。
【図15】本発明の第2の実施形態たる半導体装置で用
いられるMONOSメモリセル構造についての特性デー
タを示すグラフ。
【図16】図15に示すデータが得られたものと同一の
MONOS構造において、正孔保持状態にした後制御ゲ
ートに正の電圧を印加した場合のしきい値変化を従来の
ものと比較して示すグラフ。
【図17】図15に示すデータが得られたものと同一の
MONOS構造において、電子保持状態にした後制御ゲ
ートに負の電圧を印加した場合のしきい値変化を従来の
ものと比較して示すグラフ。
【図18】第2の実施形態の成膜方法による電荷蓄積層
のSi−HボンドとN−Hボンドの密度を分析した結果
を従来のものと比較して示すグラフ。
【図19】第2の実施形態に係る電荷蓄積層の別の形成
方法を説明する断面図。
【図20】本発明の第3の実施形態たる半導体装置で用
いられるメモリセルの等価回路とその構造を示す平面
図。
【図21】図20(b)に示したNANDセルアレイブ
ロックのB−Ba、D−Da方向断面の矢視図。
【図22】図20(b)に示したNANDセルアレイブ
ロックのA−Aa方向断面の矢視図。
【図23】本発明の第4の実施形態たる半導体装置で用
いられるセルアレイブロックの回路図およびの平面図。
【図24】図23(b)に示す平面図中のD−Da断
面、B−Ba断面の矢視図。
【図25】本発明の第5の実施形態たる半導体装置で用
いられるセルアレイブロックの断面図(B−Ba方
向)。
【図26】本発明の第5の実施形態たる半導体装置で用
いられるセルアレイブロックの断面図(A−Aa方
向)。
【図27】MONOS膜を用いるNAND型EEPRO
Mのメモリセルブロックの回路図(従来例)。
【図28】図27に示したメモリセルブロックの構造を
示す平面図、および断面図。
【図29】NAND型ブロック、AND型ブロックで形
成されるのメモリセルブロックの回路図(従来例)。
【符号の説明】
M0、…、M15……メモリセルトランジスタ SL…
…ソース線 WL0、…、WL15……データ選択線
BL、BL1……データ転送線 S1、S2……ブロッ
ク選択トランジスタ SSL、GSL、SSL1、SS
L2……ブロック選択線(制御配線、選択ゲート制御
線) SL……共通ソース線 SS1、SS2、SS
3、SS4、GS1、GS2……選択トランジスタ 2
1……p型シリコン基板(半導体基板) 22……n型
ウェル(n型シリコン領域) 23……p型ウェル(p
型シリコン領域、p型拡散層、p型半導体層、半導体基
板、半導体領域) 24……素子分離絶縁膜(素子分離
酸化膜) 25……シリコン酸化膜またはオキシナイト
ライド膜(ゲート酸化膜、トンネルゲート絶縁膜、トン
ネル酸化膜) 26……シリコン窒化膜(電荷蓄積層、
電荷蓄積電極、浮遊ゲート) 27……ゲート電極(制
御ゲート、制御ゲート電極、多結晶シリコン膜) 28……n型拡散層 30d……データ転送線コンタク
ト 31d……コンタクト 36BL……データ転送線
37……絶縁膜保護層 40……シリコン酸化膜(ブ
ロック酸化膜、ブロック絶縁膜、層間絶縁膜) 41…
…ゲート電極(ポリシリコン層、多結晶シリコン) 4
3……絶縁膜(側壁) 45……セルアレイブロック
(メモリセルブロック) 46……層間絶縁膜 60…
…レジスト 62……アモルファスシリコン膜 62……シリコン窒
化膜 65……シリコン酸化膜 66……エッチングス
トッパ膜(シリコン窒化膜) 67……エッチングスト
ッパ層(エッチングストッパ膜) 68……エッチング
ストッパ膜(シリコン窒化膜) 69……シリコン酸化
膜(バッファ膜、バッファ層) 70……レジスト 7
2…シリコン酸化膜 73…シリコン酸化膜 76……
シリコン窒化膜 77……ブロック絶縁膜 100……
シリコン基板 102……拡散層 103……シリコン酸化膜 104……素子分離領域
105……層間絶縁膜 106……側壁絶縁膜 107……シリコン窒化膜層
108……多結晶シリコン 109……トンネル酸化膜
110……電荷蓄積層 111……トップ酸化膜 1
12……上部電極 281……層間絶縁膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 合田 晃 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 齋田 繁彦 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 (72)発明者 綱島 祥隆 神奈川県横浜市磯子区新杉田町8番地 株 式会社東芝横浜事業所内 Fターム(参考) 5F001 AA43 AB02 AC02 AD53 AF05 AG12 AG28 5F083 EP32 EP42 EP76 GA05 GA09 GA15 GA19 GA25 HA02 HA10 JA02 JA04 JA05 JA06 JA14 JA15 JA31 JA36 JA37 JA39 JA40 JA53 LA12 NA01 PR36 PR39 PR40 5F101 BA29 BB02 BC02 BD34 BF01 BH09 BH13

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気的に情報を書込み消去可能な半導体
    装置において、 電荷の量によって情報を記憶する電荷蓄積層を有するメ
    モリエレメントを具備し、 前記メモリエレメントは、その電荷蓄積層にシリコン、
    窒素、および水素を含み、かつ、前記電荷蓄積層はシリ
    コンおよび窒素が第1および第2に多い構成元素であ
    り、かつ、前記電荷蓄積層中のシリコンと水素との結合
    の体積密度が1×1020cm‐3以下であることを特
    徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 電気的に情報を書込み消去可能な半導体
    装置において、 電荷の量によって情報を記憶する電荷蓄積層を有するメ
    モリエレメントを具備し、 前記メモリエレメントは、その電荷蓄積層がシリコン窒
    化層からなり、かつ、前記電荷蓄積層中のシリコンと水
    素との結合の体積密度がシリコン原子数と窒素原子数と
    の和の体積密度の1/50以下であることを特徴とする
    半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記メモリエレメントは、前記電荷蓄積
    層と制御ゲートとを有する電界効果トランジスタである
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の半導
    体装置。
  4. 【請求項4】 電流端子を直列または並列に接続された
    複数のメモリエレメントと、前記直列または並列に接続
    された複数のメモリエレメントの接続端に電流端子の一
    方が接続された単数または複数直列の選択スイッチング
    素子とを有するデータ再書き込み可能な第1のメモリセ
    ルユニットと、 電流端子を直列または並列に接続された複数のメモリエ
    レメントと、前記直列または並列に接続された複数のメ
    モリエレメントの接続端に電流端子の一方が接続された
    単数または複数直列の選択スイッチング素子とを有する
    データ再書き込み可能な第2のメモリセルユニットとを
    具備し、 前記第1および第2のメモリセルユニットは、前記複数
    のメモリエレメントと接続される側とは異なる側で前記
    選択スイッチング素子の電流端子の他方が互いに接続さ
    れており、かつ、前記複数のメモリエレメントがそれぞ
    れ前記電荷蓄積層と制御ゲートとを有する電界効果トラ
    ンジスタであることを特徴とする請求項1または2に記
    載の半導体装置。
  5. 【請求項5】 前記選択スイッチング素子は、前記メモ
    リセルユニットと同じ導電型ウェル上に形成された電界
    効果トランジスタであることを特徴とする請求項4に記
    載の半導体装置。
  6. 【請求項6】 前記メモリセルユニットは、データ転送
    線と直行する方向に複数並列に形成され、前記データ転
    送線とデータ選択線は、それぞれ複数個のメモリエレメ
    ントと接続され、 前記選択スイッチング素子は、制御電極を有し、前記制
    御電極に接続される制御線は、前記データ選択線と平行
    に形成されることを特徴とする請求項4に記載の半導体
    装置。
  7. 【請求項7】 前記選択スイッチング素子の前記制御電
    極は、前記ウェルに印加される電圧に対して負の電圧と
    なることを特徴とする請求項5に記載の半導体装置。
  8. 【請求項8】 前記メモリエレメントの前記制御電極と
    前記電荷蓄積層との間に流れる電流は、前記メモリエレ
    メントの前記電荷蓄積層と前記ウェルとの間に流れる電
    流以上となることを特徴とする請求項5に記載の半導体
    装置。
  9. 【請求項9】 半導体領域上に形成された電気的に情報
    を書込み消去可能な半導体装置において、 電荷の量によって情報を記憶する電荷蓄積層を有するメ
    モリエレメントを具備し、 前記メモリエレメントは、前記電荷蓄積層と、制御ゲー
    トと、前記半導体領域を基準として前記電荷蓄積層の前
    記制御ゲート側に形成された絶縁層とを有する電界効果
    トランジスタであり、さらに、前記絶縁層にシリコン、
    窒素、および水素を含み、かつ、前記絶縁層はシリコン
    および窒素が第1および第2に多い構成元素であり、か
    つ、前記絶縁層中のシリコンと水素との結合の体積密度
    が1×1020cm‐3以下であることを特徴とする半
    導体装置。
  10. 【請求項10】 半導体領域上に形成された電気的に情
    報を書込み消去可能な半導体装置において、 電荷の量によって情報を記憶する電荷蓄積層を有するメ
    モリエレメントを具備し、 前記メモリエレメントは、前記電荷蓄積層と、制御ゲー
    トと、前記半導体領域を基準として前記電荷蓄積層の前
    記制御ゲート側に形成された絶縁層とを有する電界効果
    トランジスタであり、かつ、前記絶縁層がシリコン窒化
    層からなり、かつ、前記絶縁層中のシリコンと水素との
    結合の体積密度がシリコン原子数と窒素原子数との和の
    体積密度の1/50以下であることを特徴とする半導体
    装置。
  11. 【請求項11】 電流端子を直列または並列に接続され
    た複数のメモリエレメントと、前記直列または並列に接
    続された複数のメモリエレメントの接続端に電流端子の
    一方が接続された単数または複数直列の選択スイッチン
    グ素子とを有するデータ再書き込み可能な第1のメモリ
    セルユニットと、 電流端子を直列または並列に接続された複数のメモリエ
    レメントと、前記直列または並列に接続された複数のメ
    モリエレメントの接続端に電流端子の一方が接続された
    単数または複数直列の選択スイッチング素子とを有する
    データ再書き込み可能な第2のメモリセルユニットとを
    具備し、 前記第1および第2のメモリセルユニットは、前記複数
    のメモリエレメントと接続される側とは異なる側で前記
    選択スイッチング素子の電流端子の他方が互いに接続さ
    れており、かつ、前記複数のメモリエレメントが、それ
    ぞれ、前記電荷蓄積層と、制御ゲートと、前記半導体領
    域を基準として前記電荷蓄積層の前記制御ゲート側に形
    成された絶縁層とを有する電界効果トランジスタである
    ことを特徴とする請求項9または10に記載の半導体装
    置。
  12. 【請求項12】 前記選択スイッチング素子は、前記メ
    モリセルユニットと同じ導電型ウェル上に形成された電
    界効果トランジスタであることを特徴とする請求項11
    に記載の半導体装置。
  13. 【請求項13】 前記メモリセルユニットは、データ転
    送線と直行する方向に複数並列に形成され、前記データ
    転送線とデータ選択線は、それぞれ複数個のメモリエレ
    メントと接続され、 前記選択スイッチング素子は、制御電極を有し、前記制
    御電極に接続される制御線は、前記データ選択線と平行
    に形成されることを特徴とする請求項12に記載の半導
    体装置。
  14. 【請求項14】 前記選択スイッチング素子の前記制御
    電極は、前記ウェルに印加される電圧に対して負の電圧
    となることを特徴とする請求項12に記載の半導体装
    置。
  15. 【請求項15】 前記メモリエレメントの前記制御電極
    と前記電荷蓄積層との間に流れる電流は、前記メモリエ
    レメントの前記電荷蓄積層と基板との間に流れる電流以
    上となることを特徴とする請求項11に記載の半導体装
    置。
  16. 【請求項16】 電気的に情報を書込み消去可能な半導
    体装置において、 電荷の量によって情報を記憶する電荷蓄積層を有するメ
    モリエレメントを具備し、 前記メモリエレメントは、前記電荷蓄積層と、制御ゲー
    トと、前記電荷蓄積層について前記制御ゲートとは異な
    る側に形成されたチャネルとを有する電界効果トランジ
    スタであり、その電荷蓄積層は絶縁体膜からなり、かつ
    前記制御ゲートより内側に形成されていることを特徴と
    する半導体装置。
  17. 【請求項17】 前記電荷蓄積層は、前記電界効果トラ
    ンジスタの前記制御ゲートから前記チャネルまでのシリ
    コン酸化膜に換算した実効絶縁体膜厚をtとして、0.
    4t以上前記制御ゲートよりも内側に形成されているこ
    とを特徴とする請求項16に記載の半導体装置。
  18. 【請求項18】 前記電荷蓄積層は、シリコン窒化層か
    らなることを特徴とする請求項16に記載の半導体装
    置。
  19. 【請求項19】 電流端子を直列または並列に接続され
    た複数のメモリエレメントと、前記直列または並列に接
    続された複数のメモリエレメントの接続端に電流端子の
    一方が接続された単数または複数直列の選択スイッチン
    グ素子とを有するデータ再書き込み可能な第1のメモリ
    セルユニットと、 電流端子を直列または並列に接続された複数のメモリエ
    レメントと、前記直列または並列に接続された複数のメ
    モリエレメントの接続端に電流端子の一方が接続された
    単数または複数直列の選択スイッチング素子とを有する
    データ再書き込み可能な第2のメモリセルユニットとを
    具備し、 前記第1および第2のメモリセルユニットは、前記複数
    のメモリエレメントと接続される側とは異なる側で前記
    選択スイッチング素子の他方の電流端子が互いに接続さ
    れており、かつ、前記複数のメモリエレメントが、それ
    ぞれ、前記電荷蓄積層と、制御ゲートと、前記電荷蓄積
    層について前記制御ゲートとは異なる側に形成されたチ
    ャネルとを有する電界効果トランジスタであることを特
    徴とする請求項16に記載の半導体装置。
  20. 【請求項20】 前記選択スイッチング素子は、前記メ
    モリセルユニットと同じ導電型ウェル上に形成された電
    界効果トランジスタであることを特徴とする請求項19
    に記載の半導体装置。
  21. 【請求項21】 前記メモリセルユニットは、データ転
    送線と直行する方向に複数並列に形成され、前記データ
    転送線とデータ選択線は、それぞれ複数個のメモリエレ
    メントと接続され、 前記選択スイッチング素子は、制御電極を有し、前記制
    御電極に接続される制御線は、前記データ選択線と平行
    に形成されることを特徴とする請求項20に記載の半導
    体装置。
  22. 【請求項22】 前記選択スイッチング素子の前記制御
    電極は、前記ウェルに印加される電圧に対して負の電圧
    となることを特徴とする請求項20に記載の半導体装
    置。
  23. 【請求項23】 前記メモリエレメントの前記制御電極
    と前記電荷蓄積層との間に流れる電流は、前記メモリエ
    レメントの前記電荷蓄積層と基板との間に流れる電流以
    上となることを特徴とする請求項16に記載の半導体装
    置。
  24. 【請求項24】 電流端子を直列または並列に接続され
    た複数のメモリエレメントと、前記直列または並列に接
    続された複数のメモリエレメントの接続端に電流端子の
    一方が接続された単数または複数直列の選択スイッチン
    グ素子とを有するデータ再書き込み可能な第1のメモリ
    セルユニットと、 電流端子を直列または並列に接続された複数のメモリエ
    レメントと、前記直列または並列に接続された複数のメ
    モリエレメントの接続端に電流端子の一方が接続された
    単数または複数直列の選択スイッチング素子とを有する
    データ再書き込み可能な第2のメモリセルユニットとを
    具備し、 前記第1および第2のメモリセルユニットは、前記複数
    のメモリエレメントと接続される側とは異なる側で前記
    選択スイッチング素子の他方の電流端子が互いに接続さ
    れており、かつ、前記メモリセルユニットは、データ転
    送線と直行する方向に複数並列に形成され、前記データ
    転送線とデータ選択線は、それぞれ複数個のメモリエレ
    メントと接続され、 前記選択スイッチング素子は、制御電極を有し、前記制
    御電極に接続される制御線は、前記データ選択線と平行
    に形成され、 前記データ選択線に沿った前記メモリエレメントの最小
    ピッチは、前記データ選択線の最小ピッチよりも小さい
    ことを特徴とする半導体装置。
  25. 【請求項25】 前記選択スイッチング素子は、しきい
    値が異なる2つのMISFETの電流端子を直列に接続
    して形成されることを特徴とする請求項24に記載の半
    導体装置。
  26. 【請求項26】 前記メモリセルユニットは、2つ直列
    の選択スイッチング素子を有し、その一方の端は前記メ
    モリエレメントに接続され、他方の端は前記データ転送
    線に接続され、 前記データ選択線方向に隣接し異なるデータ転送線に接
    続された2つの前記メモリセルユニットは、前記データ
    転送線に接続される選択スイッチング素子のしきい値が
    メモリ側に接続される選択スイッチング素子のしきい値
    よりもともに大きくなることを特徴とする請求項25に
    記載の半導体装置。
  27. 【請求項27】 前記電荷蓄積層として形成されるシリ
    コン窒化層は、SixHyBz(B:ハロゲン、かつz
    >y)なる化合物を用いた化学気相成長法によって形成
    され、かつ、膜中のシリコン−水素結合が1×20cm
    −3以下であることを特徴とする請求項2または請求項
    10に記載の半導体装置。
  28. 【請求項28】 前記電荷蓄積層として形成されるシリ
    コン窒化層は、膜中のハロゲン濃度が1×19cm−3
    以上であることを特徴とする請求項2または10に記載
    の半導体装置。
  29. 【請求項29】 前記電荷蓄積層として形成されるシリ
    コン窒化層は、その厚さ全体のうち下面から10%もし
    くはそれより上部側においてハロゲンが1×20cm
    −3以上含まれる層を5nm以下膜厚で有し、前記シリ
    コン窒化層のうちのそれ以外は、ハロゲンをl×20c
    −3以下含むシリコン窒化層にて形成されていること
    を特徴とする請求項2または10記載の半導体装置。
  30. 【請求項30】 レジスト材を積層膜上に塗布する工程
    と、 前記塗布されたレジスト材をストライプ状に、かつ残さ
    れるレジスト材の面積が除去されるレジスト材の面積よ
    り狭くなるようにパターニングする工程と、 前記ストライプ状にパターニングされたレジスト材をマ
    スクに前記積層膜の上層側をエッチングする工程と、 前記エッチングされた積層膜のエッチング側面に接し
    て、かつ前記エッチング側面に接する側とは異なる側が
    互いに接することなく絶縁膜を形成する工程と、 前記形成された絶縁膜をマスクに前記積層膜をその下層
    側を含めてエッチングする工程とを有することを特徴と
    する半導体装置の製造方法。
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