JP2002205342A - 注型浴槽の製造方法 - Google Patents

注型浴槽の製造方法

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JP2002205342A
JP2002205342A JP2001003743A JP2001003743A JP2002205342A JP 2002205342 A JP2002205342 A JP 2002205342A JP 2001003743 A JP2001003743 A JP 2001003743A JP 2001003743 A JP2001003743 A JP 2001003743A JP 2002205342 A JP2002205342 A JP 2002205342A
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microbeads
bathtub
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molding
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Yukimasa Nishida
幸政 西田
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Wako Seisakusho KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来よりも軽く、曲げ強度と保温性に優れた
注型浴槽の製造方法を提供する。 【解決手段】 成形樹脂に、マイクロビーズ12を混入
したので、その分だけ成形樹脂の注入量を減らして、浴
槽1の軽量化を図ることができる。マイクロビーズ12
内の気体が熱を保持するので、従来のFRPからなる浴
槽と比べて保温性も良好となる。マイクロビーズ12を
混入することにより、基材層11に可撓性を持たせるこ
とができるので、曲げ強度の向上が図られ、完成された
浴槽1は従来のFRPを素材とする浴槽と比べて割れ難
いものとなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、注型浴槽の製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】繊維強化プラスチック(以下FRP(Fi
ber Reinforced Plastics)と称す)とは、耐水、耐薬、
耐熱性に優れた樹脂と、抗張力に優れた性能を有するガ
ラス繊維との複合材料であり、従来から浴槽、浄化槽な
どの住宅機材として広く使用されている。従来のFRP
を素材とする注型浴槽の構成を図6に示す。この注型浴
槽1は、成形樹脂を硬化してなる基材層11と、該基材
層11の裏面側に配設されたガラスマット10とからな
り、成形樹脂が硬化する際に、ガラスマット10と基材
層11とが不離一体に結合することにより、FRPが形
成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、FRPは比重
が大きいため、それを素材とする注型浴槽は重量が重
く、運搬および施工に手間が掛かる。また、FRPは耐
衝撃性に優れるものの、曲げ強度が劣るため、一箇所に
長期にわたって荷重が加わると、基材層11がひび割れ
て、水漏れする場合がある。FRPは熱伝導率が高く、
保温性に欠ける点でも問題がある。
【0004】本発明の目的は、従来よりも軽く、保温性
に優れた注型浴槽の製造方法を提供するにある。本発明
の目的は、耐衝撃性を低下させることなく、曲げ強度の
向上を図ることができる注型浴槽の製造方法を得るにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、加熱硬化
により基材層となる成形樹脂、またはガラスマットに含
浸させる成形樹脂にマイクロビーズを混入させると、成
形樹脂量を減らして浴槽の軽量化を図ることができると
ともに、耐衝撃性を低下させることなく曲げ強度が向上
し、さらに保温性が向上することを見出して、本発明を
開発するに至った。
【0006】すなわち本発明は、図3に示すように、下
型3の型面にゲルコート層9を形成する工程と、下型3
に上型4に組み合わせて形成した成形型2の成形空間5
内に、マイクロビーズ12が混入された成形樹脂を注入
し、該成形樹脂を成形型2ごと加熱して硬化させる工程
とからなる注型浴槽の製造方法である。ここでマイクロ
ビーズとは、内部に気体が充満された微小なカプセルを
意味する。
【0007】本発明方法では、前記成形型2の形成に先
立って、図3(B)に示すように上型4の型面にガラス
マット10を貼り付ける工程を含ませることができる。
ここでガラスマット10とは、短く切ったガラス繊維を
ランダムに重ねて布状にしたものである。
【0008】また本発明は、図5に示すように、ガラス
マット10に、マイクロビーズ12が混入された成形樹
脂を含浸させる工程と、下型3の型面にゲルコート層9
を形成する工程と、上型4の型面に前記ガラスマット1
0を貼り付けた状態で、該上型4を下型3に組み合わせ
て成形型2を形成する工程と、成形型2の成形空間5内
に成形樹脂を注入し、該成形樹脂を成形型2ごと加熱し
て硬化させる工程とからなる注型浴槽の製造方法であ
る。
【0009】本発明方法では、マイクロビーズ12を除
いた成形樹脂と各種添加剤の総重量100に対して、マ
イクロビーズ12が2〜10パーセント混入させること
が好ましい。マイクロビーズ12が、直径5〜100μ
mの中空球体であることが好ましい。
【0010】
【発明の作用効果】成形樹脂にマイクロビーズ12を混
入したので、その分だけ成形樹脂の注入量を減らして、
浴槽1の軽量化を図ることができる。マイクロビーズ1
2内の気体が熱を保持するので、従来のFRPからなる
浴槽と比べて保温性も良好となる。マイクロビーズ12
を混入することにより、成形樹脂を硬化してなる基材層
11又はガラスマット10に可撓性を持たせることがで
きるので、曲げ強度の向上が図られ、完成された浴槽1
は従来のFRPを素材とする浴槽と比べて割れ難いもの
となる。浴槽1の最表面にゲルコート層9を設けたの
で、マイクロビーズ12が表面に現れることはなく、美
観が損なわれることもない。
【0011】マイクロビーズ12の混入量は、マイクロ
ビーズ12を除いた成形樹脂と各種添加剤の総重量10
0に対して、マイクロビーズ12が2パーセント以上、
10パーセント以下混入させることが好ましく、特に5
〜7%であることが好ましい。2%未満では、十分な軽
量効果を得られず、保温性の向上を図ることができな
い。10%を超えると、耐衝撃性が著しく低下して、得
られた成形品は浴槽には適さない。
【0012】マイクロビーズ12は、直径5μm以上、
100μm以下の中空球体であることが好ましく、特に
7〜10μmであることが好ましい。直径が5μm未満
では、保温性の向上が見られない。直径が100μmを
超えると、耐衝撃性が著しく低下する。
【0013】
【実施の形態】(第1の実施形態) 以下、本発明の第
1の実施形態に係る注型浴槽について、図1ないし図3
を参照して説明する。図2において、注型浴槽1を製造
するための金型(成形型)2は、雄型の下型3と雌型の
上型4とを組み合わせてなるものであり、その内側には
浴槽1と相似形の成形空間5を有する。この成形空間5
内にはFRPのマトリックスとなる成形樹脂、例えば熱
硬化性不飽和ポリエステル樹脂が注入される。
【0014】本実施形態に係る注型浴槽1は、図3に示
すような手順で製造される。まず、図3(A)に示すご
とく塗装ガンを用いて下型3の型面にクリアー系のゲル
コート樹脂、次いで着色ゲルコート樹脂を吹き付け塗装
して、透明ゲルコート層7および着色ゲルコート層8と
からなるゲルコート層9を形成する。着色ゲルコート樹
脂の塗装に際しては、複数色のゲルコート樹脂を予め混
合したものを吹き付けてもよいし、3色ガンのような多
色ガンを用いてもよい。
【0015】次に図3(B)に示すごとく、上型4の型
面に剥離剤を塗布してから、成形樹脂が含浸されたガラ
スマット10を貼り付ける。そして、図3(C)に示す
ごとく、下型3に上型4を組み合わせて金型2を形成す
る。
【0016】最後に、金型2の成形空間5内に成形樹脂
を注入し、金型2ごと50〜100℃で加熱して成形樹
脂を硬化させて図1に示すような基材層11を形成した
のち、成形品を金型2から取り外す。ここでは、金型2
内に注入される成形樹脂に、空気などの不活性ガスが充
満されたマイクロビーズ12を混入させた。マイクロビ
ーズ12の混入量は、マイクロビーズ12を除いた成形
樹脂と各種添加剤の総重量100に対して、マイクロビ
ーズ12が2パーセント以上、10パーセント以下混入
させることが好ましい。マイクロビーズ12は、熱可塑
性樹脂を素材とする5〜100μmの球形状のものを用
いることが好ましい。なお、マイクロビーズ12は、熱
膨張性を有するものであってもよく、この場合には、膨
張後の直径が5〜100μmであればよい。マイクロビ
ーズ12には、耐溶剤性があることと、135℃以上の
耐熱性が要求される。耐熱温度を135℃以上としたの
は、バランス釜を用いた追い炊きや差し湯の際に、釜と
接する部位が局所的ではあるが、120℃以上となるこ
とに拠る。
【0017】図1はその成形品の断面図であり、成形樹
脂が硬化してなる基材層11とガラスマット10とが不
離一体に接合してFRPが形成され、基材層11上にゲ
ルコート層9が積層形成された浴槽1が得られた。基材
層11には、マイクロビーズ12が均一に散在されてい
ることが確認された。
【0018】本実施形態においては、成形樹脂に、気体
が充填されたマイクロビーズ12を混入したので、その
分だけ成形樹脂の注入量を減らして、浴槽1の軽量化を
図ることができる。マイクロビーズ12内部の気体が熱
を保持するので、従来のFRPからなる浴槽と比べて保
温性も良好となる。基材層11にマイクロビーズ12を
散在させると、基材層11に可撓性を持たせて、浴槽1
それ自身の曲げ強度が向上するので、完成された浴槽1
は従来のFRPを素材とする浴槽と比べて割れ難いもの
となる。浴槽1の最表面にはゲルコート層9が設けられ
ているので、マイクロビーズ12が表面に現れて、浴槽
1の美観が損なわれることもない。
【0019】(第2実施形態) 図4に本発明の第2実
施形態に係る注型浴槽を、図5にその製造方法を示す。
まず図5(A)に示すごとく、成形樹脂が貯留された液
槽15にガラスマット10を30分程度浸け、ガラスマ
ット10に成形樹脂を含浸させる。本実施形態において
は、かかる成形樹脂に、空気などの不活性ガスが充満さ
れたマイクロビーズ12を混入させた。マイクロビーズ
12の混入量は、マイクロビーズ12を除いた成形樹脂
と各種添加剤の総重量100に対して、マイクロビーズ
12が2パーセント以上、10パーセント以下混入させ
ることが好ましい。マイクロビーズ12は、熱可塑性樹
脂を素材とする5〜100μmの球形状のものを用いる
ことが好ましい。マイクロビーズ12には、耐溶剤性が
あることと、135℃以上の耐熱性が要求される。
【0020】図5(A)の工程に前後して、図5(B)
に示すごとく塗装ガンを用いて下型3の型面にクリアー
系のゲルコート樹脂、次いで着色ゲルコート樹脂を吹き
付け塗装して、透明ゲルコート層7と着色ゲルコート層
8とからなるゲルコート層9を形成する。
【0021】次に、上型4の型面に剥離剤を塗布してか
ら、先の成形樹脂が含浸されたガラスマット10を貼り
付けたのち、図5(C)に示すごとく下型に上型を組み
合わせて金型を形成する。最後に、この金型の成形空間
内に成形樹脂を混入し、金型2ごと50〜100℃で加
熱して成形樹脂を硬化させて基材層11を形成したの
ち、成形品を金型2から取り外す。図4はその成形品の
断面図であり、成形樹脂が硬化してなる基材層11とガ
ラスマット10とが不離一体に結合してFRPが形成さ
れ、基材層11上にゲルコート層9が積層形成された浴
槽が得られた。ガラスマット10には、マイクロビーズ
12が均一に散在されていることが確認された。
【0022】本実施形態においては、ガラスマット10
に含浸させる成形樹脂に、気体が充填されたマイクロビ
ーズ12を混入したので、その分だけガラスマット10
に含浸させる成形樹脂の量を減らして、浴槽1の軽量化
を図ることができる。マイクロビーズ12内部の気体が
熱を保持するので、保温性も良好となる。マイクロビー
ズ12を散在させることにより、ガラスマット10に可
撓性を持たせて、浴槽1それ自身の曲げ強度の向上を図
ることができるので、完成された浴槽1は従来のFRP
を素材とする浴槽と比べて割れ難いものとなる。
【0023】
【実施例】次に、本発明の実施例について説明する。た
だし、本発明はそれらの実施例のみに限定されるもので
はない。なお、実施例1〜5は上述の第1実施形態に、
実施例6〜10は第2実施形態に対応する。
【0024】(実施例1) 下型の型面に、塗装ガンに
よりクリアー系ゲルコート樹脂(光学濃度0.1)を吹き
付け塗装して、透明ゲルコート層を形成した。透明ゲル
コート層が完全に乾いてから、または半乾きの状態から
3色の着色ゲルコート樹脂を3色ガンにより吹き付け塗
布し、着色ゲルコート層を形成した。ここでは、赤系色
の3種の着色ゲルコート樹脂を用いた。透明ゲルコート
層および着色ゲルコート層の層厚は、それぞれ500μ
mとした。
【0025】次に、ガラスマットに不飽和ポリエステル
樹脂を含浸させたものを用意し、上型の型面に剥離剤
(トリビニルアルコール)を塗布してから、ガラスマッ
トを上型の型面に貼り付けた。そして、下型と上型とを
組み合わせて金型を形成し、この金型の成形空間に下記
の組成からなる成形樹脂を注入した。 不飽和ポリエステル樹脂 100重量部 水酸化アルミニウム 130重量部 常温硬化剤 1重量部 促進剤 0.4重量部 トナー 3重量部 マイクロビーズ 4.7重量部 なお、上記配合割合により、4.7÷(100+130+
1+0.4+3)×100=2より、成形樹脂と各種添加
剤の総重量100に対して、マイクロビーズは2パーセ
ント含まれていることとなる。マイクロビーズは熱膨張
性を有するもので、膨張後の直径が5μmとなるものを
用いた。
【0026】最後に、金型ごと50〜100℃で加熱し
て成形樹脂を硬化させたのち、成形品を金型から取り外
して、図1に示すような浴槽を得た。
【0027】(実施例2〜5) 上述の実施例1におい
て、以下の表1に示すごとく、マイクロビーズの混入
量、マイクロビーズの大きさを変化させた以外は、実施
例1と同様にして浴槽を製造した。表1に実施例1〜5
に係る浴槽のマイクロビーズの含有量およびその大きさ
(膨張後の直径)を示す。
【0028】
【表1】
【0029】(比較例1〜9) 表2に示すごとくマイ
クロビーズの混入量とマイクロビーズの大きさ(直径)
を変化させた以外は、実施例1と同様にして浴槽を得
た。
【0030】
【表2】
【0031】実施例1〜5、および比較例1〜9の浴槽
に対して、重量、軽量率、保温性、曲げ強度、降伏点、
ヤング率について測定を行った。軽量率は、マイクロビ
ーズが混入されていない比較例1との対比において重量
の減少率を算出した。保温性は、JIS K 7055
に準じた。これらの実験結果を表3に示す。
【0032】
【表3】
【0033】表3より、実施例1〜5のマイクロビーズ
を混入した浴槽は、マイクロビーズを混入しない比較例
1と比べて19〜60%、その重量を軽くすることがで
きた。また、比較例1との対比において、保温性が向上
していること、および、耐衝撃性を良好に保ちながら、
曲げ強度および可撓性が向上していることが確認され
た。これに対して、マイクロビーズを一切混入しない比
較例1は、重量が重く、保温性や曲げ強度、可撓性に乏
しいものとなっていた。比較例2・3より、マイクロビ
ーズの混入量が2%未満では、充分な軽量効果が得られ
ず、また、保温性、曲げ強度に問題が生じることがわか
った。比較例6・7より、マイクロビーズの混入量が1
0%を超えると、耐衝撃性が著しく低下することが確認
された。比較例4・8より、マイクロビーズの直径が5
μm未満では、保温性に向上が見られないことが確認さ
れた。比較例5・9より、マイクロビーズの直径が10
0μmを超えると、耐衝撃性が著しく低下することが確
認された。
【0034】(実施例6) 上述の実施例1と同様に、
塗装ガンを用いて下型の型面にクリアー系のゲルコート
樹脂を吹き付け塗装して、層厚50μmの透明ゲルコー
ト層を形成した。この透明ゲルコート層が完全に乾いて
から、着色ゲルコート樹脂を吹き付け塗装して、層厚5
0μmの着色ゲルコート層を形成した。
【0035】次に、上型の型面に剥離剤を塗布してか
ら、成形樹脂が含浸されたガラスマットを貼り付け、次
いで、下型に上型を組み合わせて金型を形成した。本実
施例では、この成形樹脂に、空気などの不活性ガスが充
満されたマイクロビーズを以下の割合で混入させた。 不飽和ポリエステル樹脂 100重量部 水酸化アルミニウム 130重量部 常温硬化剤 1重量部 促進剤 0.4重量部 トナー 3重量部 マイクロビーズ 4.7重量部 なお、上記配合割合により、4.7÷(100+130+
1+0.4+3)×100=2より、成形樹脂と各種添加
剤の総重量100に対して、マイクロビーズは2パーセ
ント含まれていることとなる。マイクロビーズは熱膨張
性を有するもので、膨張後の直径が5μmとなるものを
用いた。
【0036】次に、金型の成形空間内に成形樹脂を混入
し、金型ごと50〜100℃で加熱して成形樹脂を硬化
させて基材層を形成したのち、成形品を金型から取り外
して、図4に示すような浴槽を得た。
【0037】(実施例7〜10) 上述の実施例6にお
いて、以下の表4に示すごとく、マイクロビーズの混入
量、マイクロビーズの大きさ(直径)を変化させた以外
は、実施例6と同様にして浴槽を製造した。表4に実施
例6〜10に係る浴槽のマイクロビーズの含有量および
その大きさ(膨張後の直径)を示す。
【0038】
【表4】
【0039】(比較例10〜17) 表5に示すごとく
マイクロビーズの含有量とマイクロビーズの大きさ(直
径)を変化させた以外は、実施例6と同様にして浴槽を
得た。
【0040】
【表5】
【0041】実施例6〜10、および比較例10〜17
の浴槽に対して、重量、保温性、曲げ強度、耐衝撃性に
ついて測定を行った。これらの測定方法は上述の実施例
1〜5、比較例1〜7と同様である。測定結果を表6に
示す。
【0042】
【表6】
【0043】表6より、実施例6〜10のマイクロビー
ズを混入した浴槽は、マイクロビーズを混入しない比較
例1と比べて9〜49%、その重量を軽くすることがで
きた。また、比較例1との対比において、保温性が向上
していること、および、耐衝撃性を良好に保ちながら、
曲げ強度が向上していることが確認された。これに対し
て、比較例10・11より、マイクロビーズの混入量が
2%未満では、充分な軽量効果が得られず、また、保温
性、曲げ強度に問題が生じることがわかった。比較例1
4・15より、マイクロビーズの混入量が10%を超え
ると、耐衝撃性が著しく低下することが確認された。比
較例12・16より、マイクロビーズの直径が5μm未
満では、保温性の向上が僅かとなることが確認された。
比較例13・17より、マイクロビーズの直径が100
μmを超えると、耐衝撃性が著しく低下することが確認
された。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係る注型浴槽の断面図である。
【図2】金型の断面図である。
【図3】第1実施形態に係る注型浴槽の製造方法の工程
図である。
【図4】第2実施形態に係る注型浴槽の断面図である。
【図5】第2実施形態に係る注型浴槽の製造方法の工程
図である。
【図6】従来の注型浴槽の断面図である。
【符号の説明】
1 注型浴槽 2 金型 3 下型 4 上型 5 成形空間 9 ゲルコート層 10 ガラスマット 11 基材層 12 マイクロビーズ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B29C 67/14 W Fターム(参考) 4F072 AA02 AA07 AB09 AB29 AD38 AE22 AF03 AK20 AL06 4F205 AA41 AB26 AD11 AD16 AH49 HA03 HA11 HA12 HA18 HA25 HA33 HA35 HA39 HA46 HA47 HB01 HB13 HF02 HK05 HK23 HM02 HT04 HT26 4J002 AA012 CF211 DE146 FA102 FD016

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下型3の型面にゲルコート層9を形成す
    る工程と、 下型3に上型4に組み合わせて形成した成形型2の成形
    空間5内に、マイクロビーズ12が混入された成形樹脂
    を注入し、該成形樹脂を成形型2ごと加熱して硬化させ
    る工程とからなることを特徴とする注型浴槽の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 前記成形型2の形成に先立って、上型4
    の型面にガラスマット10を貼り付ける工程を含む請求
    項1記載の注型浴槽の製造方法。
  3. 【請求項3】 ガラスマット10に、マイクロビーズ1
    2が混入された成形樹脂を含浸させる工程と、 下型3の型面にゲルコート層9を形成する工程と、 上型4の型面に前記ガラスマット10を貼り付けた状態
    で、該上型4を下型3に組み合わせて成形型2を形成す
    る工程と、 成形型2の成形空間5内に成形樹脂を注入し、該成形樹
    脂を成形型2ごと加熱して硬化させる工程とからなる注
    型浴槽の製造方法。
  4. 【請求項4】 マイクロビーズ12を除いた成形樹脂と
    各種添加剤の総重量100に対して、マイクロビーズ1
    2が2〜10パーセント混入されている請求項1又は2
    又は3記載の注型浴槽の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記マイクロビーズ12が、直径5〜1
    00μmの中空球体である請求項1又は2又は3又は4
    記載の注型浴槽の製造方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101834296B1 (ko) 2017-05-18 2018-03-05 (주)에코빌휴 안전 욕조 제조방법 및 그 제조방법으로 제조되는 안전욕조
DE102022109646A1 (de) 2022-04-21 2023-10-26 Duravit Aktiengesellschaft Sanitärgegenstand sowie Verfahren zur Herstellung eines solchen

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