JP2002204679A - コレステロール低下剤を添加した牛乳基材の飲料物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 コレステロール低下剤を添加した牛乳基材の
飲料物を提供する。 【解決手段】 飲料物の約０．２重量％乃至約２．０重
量％の量のスタノール・エステル、および随意的に、安
定化剤、増量剤、乳化剤、およびこれらの混合物から選
択される付加的な成分を含有している牛乳を基材とする
飲料物であって、各付加的な成分が飲料物の約０．０１
重量％乃至約０．０５重量％である。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は牛乳を基材とする飲
料物へのコレステロール低下剤の混合に関する。

【０００２】

【従来の技術】人間の臨床的な調査によりスタノール・
エステル（stanol esters）が食事療法において各個体
におけるコレステロール量を大幅に低下すること、およ
びこれにより冠状動静脈に関わる心臓病を減少すること
が示されている。２０００年９月８日に米国食品薬品局
は食品ラベル上および食品のラベル付けにおいて植物ス
テロール／スタノールの各エステルと冠状動静脈に関わ
る心臓病（ＣＨＤ）の減少した危険性との関連について
の健康に関する主張の使用の認可を開始した（６５連邦
公報（ＦＲ）第５４６８５号、２０００年９月８日）。
特に、少なくとも２週間にわたり毎日３．４グラムのス
タノール・エステルを摂取することがＨＤＬの量に悪影
響を及ぼすことなくＬＤＬコレステロールの量を１４％
まで低下することであると立証されたと決定されてい
る。

【０００３】植物ステロール（またはフィトステロー
ル）の特性、とりわけ、スタノール・エステルの特性は
従来的な飲料物の形態への配合に特に適していない。す
なわち、これらの化合物の乏しい湿潤性がこれらを液体
のような水性基材の形態に混合することを困難にしてい
る。加えて、これらの高い融点およびワックス状の特性
がこれらの処理を難しくしている。

【０００４】一方、スタノール・エステルは基準成分の
４２％が脂肪と考えられるような脂肪を含有している製
品中には比較的容易に分散する。従って、スタノール・
エステルを低脂肪量の乳飲料物、特に低脂肪／無脂肪の
牛乳に混合することは困難である。さらに、この食事療
法用の成分は牛乳に混合するために適当な様式で処理す
る必要がある。すなわち、この食事療法用の成分を牛乳
中に混合する場合には、６０日間の貯蔵寿命を通してこ
の食事療法用の成分を懸濁状態に維持するための様式で
その配合および処理方法を調整する必要がある。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】それゆえ、乳飲料物に
おけるこれらの成分に対する口に合う安定な適用形態を
求める消費者の要求に適合しない問題点がある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明者は乳飲料物内に
スタノール・エステルを効果的に混合できることを見出
した。この方法によりコレステロール低下剤のための口
に合う安定な適用形態を得ることができる。本発明は飲
料物の約０．２重量％乃至約２．０重量％の量でスタノ
ール・エステルを含有しており、さらに随意的に安定化
剤、増量剤、乳化剤、およびこれらの混合物から選択さ
れる付加的な成分を含有している牛乳基材の飲料物であ
り、当該付加的な成分はそれぞれ上記飲料物の約０．０
１重量％乃至約０．０５重量％の量で存在している。

【０００７】

【発明の実施の形態】本発明は許容可能な味および口あ
たりの特性を有する貯蔵寿命を延長した製品を提供し、
当該製品において、コレステロール低下剤が牛乳基質中
に分散されている。この牛乳基質は、別の成分の中にお
いて、牛乳およびコレステロール低下剤を含有してい
る。随意的に、乳化剤、安定化剤、脂肪、着色剤、香味
料、風味マスキング剤、甘味料、増量剤等を含むがこれ
らに限らない別の成分もこの牛乳基質に混合される。

【０００８】本発明によれば、「乳または牛乳（mil
k）」は全乳、スキム・ミルク、２％牛乳、および１％
牛乳、並びに豆乳を含む。

【０００９】本発明はスタノール・エステルを含むが、
ステロール・エステルも本発明の範囲内である。

【００１０】さらに、牛乳に加えて、ミルクセーキ、フ
ラッペ、スムージー（smoothies）、麦芽乳、牛乳基材
のプレパッケージ式アルコール飲料物、牛乳基材のプレ
パッケージ式コーヒー飲料物、完全栄養摂取用飲料物、
牛乳基材の食事療法用飲料物、および牛乳基材の幼児用
配合物等を含むがこれらに限らない別の乳飲料物も本発
明に含まれる。

【００１１】当該技術分野における熟練者において既知
の種々の技法がスタノール・エステルを牛乳中に分散さ
せるために使用できる。しかしながら、利用可能な処理
能力により最良の分散技法が決まる。例えば、低温また
は中温のスタノール・エステルを高剪断イン−タンク型
ホモジナイザーにより低温のミルク・バッチに直接的に
加えることが可能であり、スタノール・エステルをイン
ライン式高剪断ミキサーに先立って牛乳内に注入して牛
乳と共に循環させることも可能であり、予備低温殺菌処
理の場合には、溶融したスタノール・エステルをその低
温殺菌処理の開始中にホモジナイザーに先立って中温の
流れの中に注入することもでき、断片状にしたスタノー
ル・エステルを約１４０°Ｆ（６０℃）の牛乳に加えて
高剪断ミキサーにより混合して、槽内で牛乳と共に混合
または循環することも可能であり、ＵＨＴ処理のために
溶融したスタノール・エステルをホモジナイザーに先立
って直接的に予備加熱した牛乳の中に注入することもで
きる。さらに、スタノール・エステルを、例えば、Liqu
ifier攪拌装置のような高剪断装置により低温（約４０
°Ｆ（約４．４℃））の牛乳内に直接的に分散して水和
させることができる。

【００１２】本発明における使用に適している安定化剤
は牛乳基質内において、好ましくはＵＨＴ処理の場合で
少なくとも６０日間および無菌パッケージの場合にはさ
らに長く、スタノール・エステルの長期の分散を可能に
する物質である。好ましくは、この安定化剤は食用の親
水性コロイド、すなわち、澱粉（予備ゼラチン化した澱
粉および化学的に変性した澱粉）、粘性ゴム（天然また
は合成のいずれか）、または化学的に変性した多糖類で
ある。本発明における使用に適している好ましい安定化
剤はアカシア、寒天、アルギン、例えば、CM-611（ペン
シルバニア州フィラデルフィアのFMC社）等のカラジー
ナン、アラビア・ゴム、ゴーティ・ゴム、カラヤ・ゴ
ム、トラガカント・ゴム、例えば、TIC Guarcel 302
（メリーランド州、ベルキャンプのTIC Gums社）等のグ
アー・ゴム、例えば、Meyprodyn 200L（ニュージャージ
ー州クランベリーのRhodia Foods社）等のイナゴマメ・
ゴム、キサンタン・ゴム、アルギン酸ナトリウム、ステ
リル・ラクトリン酸ナトリウム（sodium steryl lactol
ate）、キサンタン・ゴム、メチル・セルロース、ヒド
ロキシエチル・セルロース、ヒドロキシプロピル・セル
ロース、ヒドロキシプロピル・メチルセルロース、およ
びカルボキシメチル・セルロース等のセルロース系ゴ
ム、およびこれらの混合物を含むがこれらに限らず、カ
ラジーナンが好ましい。さらに、例えば、Joha KM2（カ
リフォルニア州シミ・バレーのB.K. Landenburg社）等
の乳化剤の塩、例えば、SAIB FG（テネシー州キングス
ポートのEastman Chemical社）等の増量剤、例えば、K
Emplex, SSL（ミズーリ州カンサス・シティのAmerican
Ingredient社）およびAlphadim 90 NLK（ミズーリ州カ
ンサス・シティのAmerican Ingredient社）等の乳化
剤、例えば、Caprol ET（テネシー州メンフィスのAC Hu
mco社）等の結晶化抑制剤、およびこれらの混合物が随
意的に添加できる。

【００１３】加えて、スタノールの代わりに安定化用成
分として別に選択される脂肪酸を用いることにより安定
化剤の必要性を排除することも可能である。

【００１４】本発明によれば、スタノール・エステルは
約０．２重量％乃至約２．０重量％、好ましくは約０．
２重量％乃至約０．７重量％の量で上記乳飲料物内に存
在している。さらに、約０．０１重量％乃至約０．０５
重量％の安定化剤、増量剤、および乳化剤等の付加的な
成分が上記配合物中に含有できる。

【００１５】本発明を実施するために超高温（「ＵＨ
Ｔ」）滅菌処理は必ずしも必要ではない。このＵＨＴ処
理および冷蔵（３８°Ｆ乃至４５°Ｆ（３．３℃乃至
７．２℃））保存は高品質で長い貯蔵寿命の乳飲料物を
可能にするが、比較的短い貯蔵寿命の製品のための低温
殺菌処理（ＨＴＳＴまたはＬＴＬＴ技法）の典型的な工
業法により処理した同一の配合物からも優れた品質が期
待できる。

【００１６】分散処理の後に、ＵＨＴ処理は当該技術分
野における熟練者において既知の任意の方法により行な
うことができる。また、直接的または間接的なＵＨＴ処
理のいずれも使用可能である。上述したように、ＵＨＴ
処理は乳飲料物に対して、例えば、少なくとも６０日間
の比較的長い貯蔵寿命を提供するが、例えば、６０日よ
りも短いさらに短い貯蔵寿命でも許容される乳飲料物の
場合にはこのような処理は必ずしも必要ではない。ま
た、比較的短い貯蔵寿命の乳飲料物が望まれる場合に、
標準的な乳産業における低温殺菌技法により、例えば、
優れた風味および少ない熱損傷等の比較的高い品質の製
品が提供できる。

【００１７】これらのＵＨＴ処理または低温殺菌処理の
後に、好ましくは約４０°Ｆ乃至約７０°Ｆ（約４．４
℃乃至約２１℃）において、上記乳飲料物をほとんど無
菌状態でピュアパック容器に詰めることができる。この
充填処理の後に、保存処理、入庫、配給、および小売処
理を冷蔵条件下（３８°Ｆ乃至４５°Ｆ（３．３℃乃至
７．２℃））で全て連続的に行なう。好ましくは、本発
明の乳飲料物はスキム・ミルクまたは２％牛乳、スタノ
ール・エステルおよびカラジーナンを含有している。

【００１８】つまり、本発明の延長した貯蔵寿命の製品
を作成するための方法はスタノール・エステルおよび、
例えば、カラジーナン等の安定化剤を容易に１００％分
散させるために十分な加熱処理／攪拌処理、直接的また
は間接的な蒸気注入によるＵＨＴ滅菌処理、およびピュ
アパック、ガラスまたはプラスチックのコンテナ内への
ほとんど無菌状態の充填処理を含む。その後の連続的な
保存処理、入庫、配給、および小売処理は冷蔵条件下
（３８°Ｆ乃至４５°Ｆ（３．３℃乃至７．２℃））で
行なう必要がある。このように温度を管理することによ
り、全体的に優れた品質が得られる。

【００１９】なお、比較的短い貯蔵寿命の製品が望まれ
る場合は、ＵＨＴ処理の代わりに標準的な低温殺菌処理
が利用できる。一方、比較的長い貯蔵寿命の場合は、Ｕ
ＨＴ処理および無菌パッケージ処理が利用できる。

【００２０】本発明による製品を製造する特別な方法の
一例において、スタノール・エステルを容器内で約１４
０°Ｆ（約６０℃）において溶融した。また、別の容器
において、例えば、粘性ゴムおよび／または塩類等の安
定化剤を牛乳中に混合した。その後、この牛乳−安定化
剤の混合物を約１４５°Ｆ（約６３℃）に加熱した。加
熱後、スタノール・エステルをこの加熱した牛乳−安定
化剤の混合物に加えた。その後、得られた混合物をBrau
n手持式ミキサーにより約２分間混合した。この手持式
の混合処理に続いて、約１４０°Ｆ（約６０℃）および
２０００ｐｓｉ乃至２５００／５００ｐｓｉ（１．３×
１０⁷パスカル乃至１．７×１０⁷ ／３．５×１０⁶ パ
スカル）において２段階の均質化処理を行なった。消毒
した容器に熱充填する前に１９０°Ｆ（８８℃）におい
て２分間の低温殺菌処理を行なった。その後、充填した
各容器を約５０°Ｆ（約１０℃）以下に冷却した後に、
冷蔵保存（約３８°Ｆ乃至約４５°Ｆ（約３．３℃乃至
約７．２℃））した。

【００２１】以上において本発明を概略的に説明したの
で、以下の各実施例は本発明を何ら制限することなくこ
れを詳細に説明することを目的としている。

【００２２】実施例 実施例１ 表１に記載する安定化剤を含有している０．７１％スタ
ノール・エステル（１．７ｇのスタノール・エステル／
１回あたり８オンスの供給量）および２％牛乳の製品を
以下のように作成した。先ず、スタノール・エステル
（Raisio）をスキム・ミルク中で（約１４５°Ｆ（約６
３℃）において）溶かして分散し、Braunミキサー（モ
デル番号：４１６９）により約２分間混合した。その
後、安定化剤および塩類をこの溶液に加えてBraunミキ
サー（モデル番号：４１６９）により約２分間混合し
た。次に、２段階の均質化処理を２０００ｐｓｉ乃至２
５００／５００ｐｓｉ（１．３×１０⁷パスカル乃至
１．７×１０⁷ ／３．５×１０⁶ パスカル）のいずれか
において行なった。原料の牛乳が開始成分である場合
に、この牛乳を１９０°Ｆ（８８℃）で２分間低温殺菌
処理した。得られた熱い牛乳を滅菌処理した容器の中に
詰めた。充填処理の後に、各コンテナを約２０°Ｆ（約
−６．７℃）以下の氷冷水中に移した。その後、冷却し
た各容器を官能検査および安定性のデータ用に（約３８
°Ｆ乃至約４５°Ｆ（約３．３℃乃至約７．２℃））に
おいて冷蔵庫内で保存した。

【００２３】上記製品についての安定性の試験を視覚的
な調査により行なった。この結果、カラジーナンを含有
している牛乳は全ての試験品の中で最も安定であると考
えられた。さらに、付加的な安定化剤による安定性、粘
度、加速安定性の測定（Quiskscan）および評価を連続
的に行なった。

【００２４】４０°Ｆ（４．４℃）における２週間の保
存の後に、QuickSCAN分析装置（部品番号６６０５４１
３、カリフォルニア州フラートンのBeckman Coulter
社）による製品についての安定性の試験を行なった。測
定した後方散乱のパーセント値をクリーム化の程度を示
すことのできる０日目における変数とした。

【００２５】クリーム化の決定のために用いた評価基準
は以下のようである。 全く無し−０ 僅か−１０％以下の後方散乱 中程度−１１％乃至２０％の後方散乱 高い−２０％よりも高い後方散乱

【表１】

【００２６】実施例２ スキム・ミルクを使用したことを除いて、上記実施例１
に記載した処理方法を表２に記載する各安定化剤につい
て行なった。

【表２】

【００２７】実施例３ １％牛乳を使用したことを除いて、上記実施例１に記載
した処理方法を表３に記載する安定化剤について行なっ
た。

【表３】

【００２８】本発明の実施態様は以下の通りである。 （１）さらに、安定化剤、増量剤、乳化剤、およびこれ
らの混合物から成る群から選択される付加的な成分を含
有しており、各付加的な成分が飲料物の約０．０１重量
％乃至約０．０５重量％の量である請求項１に記載の牛
乳を基材とする飲料物。 （２）前記安定化剤が食用の親水性コロイド、粘性ゴ
ム、変性した多糖類、およびこれらの混合物から成る群
から選択される実施態様（１）に記載の牛乳を基材とす
る飲料物。 （３）前記安定化剤がアカシア、寒天、アルギン、カラ
ジーナン、アラビア・ゴム、ゴーティ・ゴム、カラヤ・
ゴム、トラガカント・ゴム、グアー・ゴム、イナゴマメ
・ゴム、キサンタン・ゴム、アルギン酸ナトリウム、ス
テリル・ラクトリン酸ナトリウム（sodium steryl lact
olate）、キサンタン・ゴム、メチル・セルロース、ヒ
ドロキシエチル・セルロース、ヒドロキシプロピル・セ
ルロース、ヒドロキシプロピル・メチルセルロース、お
よびカルボキシメチル・セルロース等のセルロース系ゴ
ム、およびこれらの混合物から成る群から選択される実
施態様（２）に記載の牛乳を基材とする飲料物。 （４）前記安定化剤がカラジーナンである実施態様
（３）に記載の牛乳を基材とする飲料物。 （５）前記牛乳を基材とする飲料物が牛乳、ミルクセー
キ、フラッペ、スムージー（smoothies）、麦芽乳、牛
乳基材のプレパッケージ式アルコール飲料物、牛乳基材
のプレパッケージ式コーヒー飲料物、完全栄養摂取用飲
料物、牛乳基材の食事療法用飲料物、および牛乳基材の
幼児用配合物から成る群から選択される請求項１に記載
の牛乳を基材とする飲料物。

【００２９】（６）前記安定化剤がカラジーナンである
請求項２に記載の牛乳。 （７）前記牛乳が全乳、スキム・ミルク、２％牛乳、１
％牛乳、および豆乳から成る群から選択される請求項２
に記載の牛乳。 （８）さらに、約０．０１重量％乃至約０．０５重量％
の増量剤、または約０．０１重量％乃至約０．０５重量
％の乳化剤、またはこれらの両方を含有している請求項
２に記載の牛乳。

【００３０】

【発明の効果】従って、本発明によれば、口に合う安定
な適用形態でコレステロール低下剤を含有する牛乳基材
の飲料物が提供できる。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 マリー・ボイヤー アメリカ合衆国、19034 ペンシルベニア 州、フォート・ワシントン、ウォレス・ド ライブ 1209 (72)発明者 ダーレン・ハーディー−マンシー アメリカ合衆国、08551 ニュージャージ ー州、リンゴーズ、パトリック・ヘンリ ー・プレイス ２ (72)発明者 トーマス・ジュン・ヒラスナ アメリカ合衆国、14850 ニューヨーク州、 イサカ、イー・ステイト・ストリート 945 (72)発明者 スコット・マイヤーズ アメリカ合衆国、14882 ニューヨーク州、 ランシング、アスベリー・ロード 224 (72)発明者 アラン・ローデン アメリカ合衆国、46060 インディアナ州、 ノベルスビル、バックアイ・コート 700 (72)発明者 シュリ・カント・シャーマ アメリカ合衆国、14850 ニューヨーク州、 イサカ、グラハム・ロード・２・エフ 100 Ｆターム(参考） 4B001 AC06 AC44 AC99 EC05 4B017 LC03 LE10 LK06 LK18 LL04 LL09 4B018 LB07 LB08 LE05 MD07 MD71 ME14

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 飲料物の約０．２重量％乃至約２．０重
   量％の量でスタノール・エステルを含有している牛乳を
   基材とする飲料物。
2. 【請求項２】 約０．２重量％乃至約０．７重量％のス
   タノール・エステルおよび約０．０１重量％乃至約０．
   ０５重量％の安定化剤を含有している牛乳。