JP2002203809A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

Info

Publication number
JP2002203809A
JP2002203809A JP2001327096A JP2001327096A JP2002203809A JP 2002203809 A JP2002203809 A JP 2002203809A JP 2001327096 A JP2001327096 A JP 2001327096A JP 2001327096 A JP2001327096 A JP 2001327096A JP 2002203809 A JP2002203809 A JP 2002203809A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
thin film
gas
silicon thin
crystal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001327096A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideo Miura
英生 三浦
Shunji Moribe
俊二 守部
Hisayuki Kato
久幸 加藤
Atsuyoshi Koike
淳義 小池
Shuji Ikeda
修二 池田
Asao Nishimura
朝雄 西村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2001327096A priority Critical patent/JP2002203809A/ja
Publication of JP2002203809A publication Critical patent/JP2002203809A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2924/00Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
    • H01L2924/0001Technical content checked by a classifier
    • H01L2924/0002Not covered by any one of groups H01L24/00, H01L24/00 and H01L2224/00

Landscapes

  • Internal Circuitry In Semiconductor Integrated Circuit Devices (AREA)
  • Insulated Gate Type Field-Effect Transistor (AREA)
  • Recrystallisation Techniques (AREA)
  • Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)
  • Electrodes Of Semiconductors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明の目的は、主として特定の結晶面方位に
揃えた多結晶層及び、該手段を使用して作製した半導体
装置構造を提供することにある。 【構成】基板1上の下地膜2の界面近傍30における不
純物濃度を膜内部よりも極端に低く(限り無くゼロに近
く)するか、十分高いかに制御された層3を設けること
により、該シリコン層4を結晶化した後の多結晶層の結
晶面方位を主として特定の結晶面方位に揃えることで、
薄膜の内部応力等の機械的特性、あるいは多結晶シリコ
ンの各結晶粒内に形成する半導体素子の電気特性を良好
にし、該多結晶シリコン薄膜の表面を酸化して形成する
シリコン熱酸化膜の膜厚均一にすることが達成される。 【効果】結晶面の配向性を特定の結晶面方向に制御する
ことができるので、内部応力の値を制御した均質な多結
晶層を安定して得られるという効果がある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シリコン薄膜を使
用した半導体装置及びその製造方法において、膜内部応
力の変化、及び内部応力の変化に起因した結晶欠陥の発
生を防止する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置の製造には、シリコン薄膜が
電極あるいは配線材料として使用されている。このシリ
コン薄膜は、半導体材料であるので、配線材料として使
用するためには、電気抵抗を低減する必要があり、一般
的にIII族あるいはV族の元素(例えばB、P、As等)
が拡散導入されている。従来この不純物導入には、膜表
面からの熱拡散あるいはイオン打ち込み技術が応用され
ている。
【0003】近年、半導体装置構造が複雑化しているた
め、薄膜を堆積する表面の段差をできる限り小さくする
ことで、薄膜堆積の均一性を向上させることを目的とし
て、シリコン薄膜をはじめとして各薄膜の膜厚を薄くす
る傾向がある。膜厚が薄くなると、膜表面からの熱拡散
あるいはイオン打ち込み技術で不純物を導入した場合、
膜下地まで不純物が入り込んでしまう、あるいは下地界
面近傍に導入した不純物が濃縮偏析してしまうなどの問
題が生じた。このため、シリコン薄膜堆積時に不純物を
同時に導入するというin-situドーピング技術が提案さ
れ、製品製造に適用されている。
【0004】シリコン薄膜を堆積する方法としては、ま
ずアモルファス状態で堆積した後、熱処理で多結晶化す
る方法と、始めから多結晶状態で堆積する方法がある。
一般的に、アモルファス状態を経て熱処理で多結晶層を
形成した方が結晶粒径が粗大化する傾向にあるため、薄
膜の低抵抗化を達成するためにはこの方法で多結晶膜を
形成する方が好ましい。このため、不純物を同時に導入
したアモルファスシリコン薄膜を堆積し、熱処理で結晶
化させて多結晶シリコン薄膜を形成する方法が広く使用
されている。
【0005】尚、この種の従来技術としては、特開昭6
2−54423号、特開平4−137724号公報に開
示のものが挙げられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前述した
各従来技術では以下のような問題点があった。アモルフ
ァス(微結晶状態も含む)シリコン薄膜を熱処理を用い
て結晶化させる場合、一般に結晶核はシリコン薄膜と下
地の界面から成長することが知られている。従って、下
地界面近傍のアモルファスシリコン膜の不純物濃度ある
いはその分布によって、成長する結晶の状態(例えば結
晶核の発生密度や発生温度、ひいては結晶粒径、あるい
は成長する結晶面指数)が変化してしまう場合がある。
【0007】この結晶化反応時には、薄膜の体積変化も
生じるため、膜の内部応力状態も大きく変化する。この
結晶化反応時に発生する応力の符号(すなわち引張り応
力か圧縮応力か)及びその絶対値は、成長する結晶状態
によって大きく変化する。このため、アモルファス(微
結晶状態も含む)薄膜内部の不純物濃度及び分布を制御
しないと、シリコン薄膜の内部応力あるいは結晶状態が
制御できなくなり、発生応力が大きくなる、あるいは薄
膜を堆積するウエハ内部で、薄膜の内部応力や成長する
結晶面に分布が生じ、薄膜端部近傍に発生する応力集中
の度合いや結晶状態も分布を持つことになり、シリコン
単結晶基板内部に転位などの結晶欠陥が発生したり、シ
リコン単結晶内部に形成した半導体素子の電気特性にウ
エハ内部で分布が生じるなどの不良が発生してしまうと
いう問題が生じている。
【0008】本発明は、この点に鑑みてなされたもので
あり、本発明の目的は、当該半導体装置の製造歩留りあ
るいは信頼性を向上できる半導体装置構造及びその製造
方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】アモルファス(微結晶状
態も含む)シリコン薄膜と下地(例えば二酸化硅素膜)
界面近傍の不純物濃度及びその分布を制御し、結晶核の
発生状態を均一に近い状態になるようにし、熱処理後の
多結晶膜の結晶状態(結晶粒径あるいは結晶の配向性)
が安定(均一)となるようにすればよい。
【0010】下地界面近傍の不純物濃度及びその分布を
最も簡単に制御する方法としては、界面近傍に不純物を
導入しない層を設けるか、逆に界面近傍の不純物濃度を
極端に高くする方法がある。これらの手段により、結晶
化後の多結晶層の結晶面方位が主として特定の方位に揃
うため、結晶状態の安定に伴い上記目的が達成される。
【0011】不純物を含まないシリコン薄膜を堆積する
ガスで結晶成長モードが均一になるような厚さの層を形
成した後、不純物を含んだガスも導入してシリコン薄膜
を堆積する。若しくはシリコン薄膜を形成する場合に、
不純物を導入するガスで下地表面より高濃度の不純物層
を形成した後、シリコン薄膜を堆積するガスも導入して
シリコン薄膜を堆積する。以上の方法により、前記の下
地界面近傍の制御を行い、結晶の問題による半導体装置
の製造歩留りを防ぎ、信頼性を向上させることができ
る。
【0012】
【発明の実施の形態】アモルファスシリコン薄膜を熱処
理によって多結晶化させたとする。膜断面における結晶
化反応進行状態の結晶構造観察例によると、シリコン薄
膜は例えば厚さ約100nmのシリコンの熱酸化膜上に形
成されている。ただし、この酸化膜の膜厚は数nm以上あ
れば十分である。そして、アモルファス状態の一部が結
晶化している状況が捉えられる。
【0013】多結晶化された膜は、各結晶粒が下地界面
近傍から成長を開始し、膜表面に向けて柱状に成長して
いくことが確認できる。言い換えると、各結晶粒の結晶
核は、膜と下地の界面近傍において発生していることに
なる。しかし、ここで注目すべき点は、膜の表面方向か
ら観察場合、結晶粒の平面形状が大きく二種類に別れて
いることがわかる。すなわち、ヒトデ形状に成長してい
る結晶粒と、楕円形状に成長している結晶粒が混在して
いる。
【0014】この中で、楕円形状に成長している結晶粒
は、シリコンの単結晶であり、膜上面に向けてシリコン
結晶の(311)面が成長していることが電子線回折法
による測定で明らかになっている。一方、ヒトデ形に成
長した結晶は、シリコンの多結晶であること、及び各”
手”の部分の結晶はシリコンの(111)結晶面を向い
た単結晶状態となっていることが同様にして明らかにな
っている。
【0015】特に本結晶粒は、ヒトデ形の中央付近から
各”手”が成長しており、ヒトデ形の中心部近傍のP濃
度が膜の平均濃度よりも30%〜50%も高くなってい
ることも分析によって明らかになっている。この結果か
ら、本結晶粒の核は、Pが高濃度に偏析して形成されて
いるものと考えられる。この傍証としては、本ヒトデ形
の結晶粒密度が、結晶成長の開始時点からほとんど変化
しないという実験事実がある。
【0016】結晶粒の成長過程では、まずヒトデ形の結
晶粒が成長を開始し、楕円形の結晶粒は、遅れて成長を
開始する。ただし、楕円形の結晶粒密度は、時間と共に
単調に増加する傾向にあり、この点においても成長形態
が大きく異なる。シリコン結晶の物理特性には結晶異方
性が存在するため、このように結晶面の配向が異なる結
晶粒が混在すると、膜の中で物理特性にミクロな分布が
形成されることになる。
【0017】半導体素子の製造にこのような膜を使用す
ることは好ましいことではなく、結晶の配向性は極力揃
っていることが望ましい。さらに、結晶面の配向性によ
って、膜の内部応力状態にも変化が生じる。この内部応
力の値は(111)結晶面が成長した場合が最も高い値
を示し、結晶面指数が高く((111)面から(21
1)、(311)面へと向かう方向)なるほど低くな
る。測定例を挙げると結晶面指数が(111)面のとき
は内部応力は1200MPa、(211)面のときは10
00MPa、(311)面のときは800MPaである。これ
は、シリコン結晶においては、(111)結晶面が最稠
密面で最も原子密度が高いため、他の結晶面が成長した
場合と比較すると相対的に膜の収縮率が大きくなるため
と考えられる。
【0018】膜単体が自由収縮する場合には応力は発生
しないが、実際には下地とシリコン薄膜が接着(あるい
は密着)しているために膜は拘束されて自由収縮は行な
えず、結果として膜内部に応力が発生する。発生する応
力の値は収縮率が大きい膜ほど高くなると考えられ、こ
のため(111)結晶面が成長した場合に最も膜の内部
応力が高くなる。
【0019】この膜の内部応力の値は、主として単一の
結晶面が成長した場合の応力例であり、異なった結晶面
方向に成長した結晶粒が混在した場合には、各結晶方位
の結晶粒の占積率に応じて中間状態の値をとることにな
る。この場合には膜の内部応力を制御するということは
非常に困難となる。なお、膜の内部応力値が高い(11
1)結晶面が成長する場合でも、半導体素子構造あるい
は使用材料の組み合わせ等を変更することで、素子全体
の内部応力を不良が発生しないレベルに低減することは
可能であるため、発生する応力値が既知でありさえすれ
ば、使用不可能ということにはならない。あくまで、成
長結晶が異なった結晶面を有した混在状態であることが
膜の均質性(応力値が変動するという点も含め)の点で
問題となる。
【0020】そこで、下地界面近傍におけるP濃度を積
極的に制御して膜の堆積を行ない、結晶成長過程の観察
を行なった。
【0021】その結果から、Pドープを行なってシリコ
ン薄膜を形成する場合に、下地界面近傍のP濃度を積極
的に制御することでシリコン薄膜の結晶成長を制御でき
ることが明らかとなった。本薄膜堆積方法を使用するこ
とで特定の結晶面を成長させることが可能となる。つま
り本薄膜堆積方法により薄膜を形成後に熱処理を施し、
薄膜を結晶化させることで、電気抵抗が十分低く、かつ
結晶状態がそろった多結晶シリコン薄膜(すなわち、内
部応力状態もばらつかない多結晶シリコン薄膜)を得る
ことができる。
【0022】以上の観点から均質性の高い、成長結晶面
の揃った多結晶膜を得るためには、膜の結晶成長を制御
することが重要であることがわかる。さらに、膜堆積時
点で最初から多結晶層を成長させる場合においても膜堆
積開始時点のP濃度を制御することが結晶成長を制御す
るという観点からは重要となる。故に、本膜堆積方法は
多結晶薄膜の結晶面制御という観点からは非常に重要と
なることがわかる。
【0023】本発明では、III族あるいはV族元素を導入
したシリコン薄膜を使用してなる半導体装置において、
該シリコン薄膜の膜下地界面近傍における不純物濃度を
膜内部の平均濃度よりも極端に低いか(限り無くゼロに
近い)か、十分高いかに制御されていることを特徴と
し、結果的には結晶化後の多結晶層の結晶面方位が主と
して特定の結晶面方位にそろっていることを特徴とす
る。
【0024】以下、本発明の第一の実施例として下地界
面近傍の不純物濃度及びその分布を制御する方法の中
で、界面近傍に不純物を導入しない場合について図1、
図2、図3、図4、図5、図6、図7を使用して説明す
る。本実施例は、本発明をMOS(MetalーOxideーSemicon
ductor)型トランジスタのゲート電極製造に適用したも
のである。図1は膜堆積直後(パターニング後)の断面
構造を示したものであり、図2は多結晶膜を形成し、絶
縁膜6を堆積した後の断面構造を示したものである。図
3、図4、図5、図6はシリコン薄膜に導入する不純物
として、例えばP(燐)を平均濃度で4×1020/cm3
程度下地界面近傍にまで導入した厚さ約500nmのアモ
ルファスシリコン薄膜を熱処理によって多結晶化させた
場合の結晶成長過程の透過電子顕微鏡観察例の膜断面図
(図3、図5)と表面図(図4、図6)であり、うち図
5、図6はノンドープ層を形成したときのものである。
図7はゲート電極膜の形成方法を示した流れ図である。
【0025】図7の流れ図に基づいて表面にシリコン酸
化膜2を形成したシリコン基板1上にPドープシリコン
薄膜を堆積する方法を説明する。Pドープシリコン薄膜
を堆積を開始する(i)。まずシリコン膜を堆積するガ
ス(例えばSiH4ガスあるいはSi2H6ガス)のみを使用し
て所定の時間アモルファス膜の堆積を行なう(ii)。こ
れにより図1の積極的にPをドープしないノンドープ層
3が形成される(iii)。所定の時間経過後からPドー
プガス(例えばPH3ガス)を導入を開始する(iv)。そ
してPドープアモルファスシリコン膜4の堆積を連続し
て所定の厚さになるまで行なう(v)。このときに膜全
体の厚さ及び平均P濃度は、下地界面近傍におけるP濃
度の制御を積極的に行わなかったときの膜と同様にす
る。これにより図1に示した構造のアモルファスシリコ
ン薄膜が形成される(vi)。この後熱処理によって結晶
化反応を生じさせPドープ多結晶シリコン膜5を形成す
る。
【0026】以上の方法により多結晶化された膜は、各
結晶粒が下地界面近傍から成長を開始し、膜表面に向け
て柱状に成長していくことが膜の断面方向から観察した
図3及び図5より確認できる。言い換えると、各結晶粒
の結晶核は、膜と下地の界面近傍において発生している
ことになる。しかし、ここで注目すべき点は、膜の表面
方向から観察した場合、ノンドープ層を形成していない
図4では結晶粒の平面形状が大きく二種類に別れている
ことがわかる。すなわち、ヒトデ形状に成長している結
晶粒と、楕円形状に成長している結晶粒が混在してい
る。それに対してノンドープ層を形成した図6ではヒト
デ形結晶粒が認められずに全ての結晶粒が楕円型の成長
をしていることが分かる。この楕円型の結晶は、先に述
べたようにシリコンの(311)結晶面が膜表面に向け
て成長しているものであることが電子線回折測定結果か
ら確認されている。
【0027】本測定結果から、積極的にPをドープしな
いノンドープ層を膜下地界面近傍に形成することで(3
11)結晶面のみが成長する膜を形成することが可能で
あることが明らかとなった。
【0028】膜全体の電気抵抗率を低減させるために
は、この不純物を導入しない層の厚さを無闇に厚くする
ことはできないが、結晶成長モードが均一になるような
必要最小限の厚さのみ不純物を導入しない層を設け、該
層の上部膜には膜全体の電気抵抗を所定の値に制御する
に十分な量の不純物を導入すればよい。
【0029】なお、このノンドープ層の厚さは1nm以上
ないと効果が低減してしまうことが実験から明らかとな
った。これは、ノンドープ層形成後にPドープが開始さ
れるため、ノンドープ層の厚さが1nm以上ないとPドー
プ膜堆積中にPが拡散してノンドープ層に侵入してしま
うためと考えられる。そのために、特定の結晶面の成長
が支配的でなくなり、通常の製造方法の様に内部応力の
制御が困難になる。1nm以上あればPドープ膜堆積中に
Pが拡散しても下地界面近傍のノンドープ層までは影響
が及ばず、結晶粒の成長には影響がでないためと考えら
れる。また、該膜厚は10nm以下で十分であることも実
験的に確認されている。10nm以上にしても、特定の結
晶面の成長の割合は変化せずにむしろシリコン薄膜の電
気抵抗をが増加してしまう。よってシリコン薄膜の電気
抵抗を低減させるためには、不純物を含まない層の厚さ
は1nm以上10nm以下の範囲で十分である。それ故、前
記のアモルファス膜の堆積を行なう所定の時間とは、こ
の範囲の膜厚が得られるまでのことである。
【0030】また、膜堆積時点ではじめから多結晶層を
成長させる場合においても膜堆積開始時点のP濃度を制
御することで結晶成長を制御することが出来る。例えば
SiH4ガスを使用してシリコン酸化膜上に多結晶層を形成
する場合には、Pの導入に時間遅れを設けると先の例の
ように(311)結晶面が、Pを積極的に導入すると
(211)結晶面が、それぞれ支配的に成長することが
明らかとなっている。
【0031】本構造の薄膜の形成は特に二回に分けて行
なう必要はなく、不純物を導入したシリコン薄膜をin-s
ituドーピングで形成する場合に、不純物を導入するガ
スの流入をシリコン薄膜を形成するガスの流入開始から
所定の時間遅らせて開始させればよい。これにより、連
続的に不純物を含まないシリコン薄膜層と不純物を含ん
だシリコン薄膜層を形成することができる。
【0032】シリコン薄膜を形成する際に導入する元素
は、必ずしもPである必要はなく、B(ほう素)あるい
はAs(ヒ素)でも構わない。従ってドープガスやドー
プアモルファスシリコン膜、多結晶膜は、他案としてB
(ほう素)あるいはAs(ヒ素)等のドープをしたガス
やアモルファスシリコン膜、多結晶膜もありうる。以下
の実施例についても同様である。
【0033】なお、本実施例では、アモルファスシリコ
ン膜をパターニングした後(図1の後)で結晶化反応生
じさせているが、これはパターニングの前でも構わな
い。さらに、シリコン薄膜中に導入する元素も、必ずし
もPある必要はなく、B(ほう素)あるいはAs(ヒ
素)でも構わない。以下の実施例についても同様であ
る。
【0034】また、本薄膜形成方法及び構造は、MOS
型トランジスタ構造のゲート電極のみに限定されるもの
ではなく、バイポーラトランジスタのエミッタ電極、ベ
ース電極コレクタ電極形成、あるいはフラッシュメモリ
構造のゲート電極、浮遊電極、制御電極等に適用しても
構わない。
【0035】次に、本発明の第二の実施例としてシリコ
ン薄膜の下地界面近傍の不純物濃度を十分高い値に制御
する場合を図8、図9、図10を使用して説明する。本
実施例は第一の実施例と同様に、本発明をMOS型トラ
ンジスタのゲート電極製造に適用したものである。図8
は膜の堆積過程を示した流れ図であり、図9は膜堆積直
後の断面構造(膜堆積後のパターニング実施後)を示し
たものであり、図10は多結晶膜を形成し、絶縁膜6を
した後の断面構造を示したものである。
【0036】シリコン薄膜の下地界面近傍の不純物濃度
を十分高い値に制御するためにはシリコン薄膜を形成す
る場合に、不純物を導入するガスを、シリコン薄膜を堆
積するSiH4ガスあるいはSi2H6ガスよりも所定の時間早
く導入し、下地表面近傍に高濃度の不純物層を形成した
後で、SiH4ガスあるいはSi2H6ガスを導入して不純物を
含んだシリコン薄膜を堆積すればよい。
【0037】図8の流れ図により本実施例を説明する。
本実施例では表面にシリコン酸化膜2を形成したシリコ
ン基板1上にPドープアモルファスシリコン膜4を堆積
する(i)。まず、膜堆積開始直後にPドープガスのみ
を導入する(ii)。所定の時間導入し、P高濃度層7を
形成する(iii)。その後シリコン薄膜を堆積するガス
(例えばSiH4ガスあるいはSi2H6ガス)を導入する(i
v)。そしてPドープアモルファスシリコン膜4の堆積
を連続して所定の厚さになるまで行う(v)。このとき
の膜全体の厚さ及び平均P濃度は、下地界面近傍のP濃
度の制御を積極的に行わなかったときの膜と同様にす
る。これにより図9に示した構造のアモルファスシリコ
ン薄膜が形成される(vi)。この後熱処理によって結晶
化反応を生じさせPドープ多結晶シリコン膜5を形成す
る。
【0038】本堆積方法を採用することにより、下地と
なるシリコン酸化膜2の界面近傍に、偏析しているP高
濃度層7が形成された後、Pドープアモルファスシリコ
ン膜4が形成される。この膜に熱処理を施し、結晶化反
応を生じさせ多結晶層を形成すると高濃度に偏析したP
が結晶核となり結晶成長が進行することで、ヒトデ型の
結晶粒が実質9割以上と支配的に成長し、成長粒はシリ
コン結晶の(111)結晶面が膜表面に向かうように成
長する。このため、結晶化反応完了後の多結晶膜は、膜
表面が(111)結晶面に揃った均質な膜となり、内部
応力も安定した所定の値を持った状態となる。
【0039】本薄膜形成方法及び構造は、MOS型トラ
ンジスタ構造のゲート電極のみに限定されるものではな
く、バイポーラトランジスタのエミッタ電極、ベース電
極、コレクタ電極形成、あるいはフラッシュメモリ構造
のゲート電極、浮遊電極、制御電極等に適用しても構わ
ない。
【0040】次に本発明の第三の実施例を図7、図1
1、図12を使用して説明する。本実施例は、本発明を
トランジスタやダイオード等の半導体素子を形成する多
結晶シリコン薄膜形成に適用したものである。図7は該
多結晶シリコン薄膜の形成過程の流れ図を示したもの
で、図11は膜堆積直後の断面構造、図12は多結晶シ
リコン膜を堆積して、該多結晶シリコン薄膜中にトラン
ジスタを形成したものの断面構造を示したものである。
なお、該トランジスタを形成するための不純物の導入過
程は本発明の本質とは直接関係ないので省略してある。
【0041】本実施例においては、基板12上にシリコ
ン基板1とは異なる材質の下地膜8を形成し、その上に
Pドープシリコン薄膜を形成する(i)。まずシリコン
薄膜を堆積するガス(例えばSiH4ガスあるいはSi2H6ガ
ス)のみを導入する(ii)。所定の時間導入し、ノンド
ープアモルファスシリコン層3を所定の膜厚となるよう
形成する(iii)。その後不純物Pをドープするガスを
導入する(iv)。そしてPドープアモルファスシリコン
膜4の堆積を連続して所定の厚さになるまで行う
(v)。このときの膜全体の厚さ及び平均P濃度は、下
地界面近傍のP濃度の制御を積極的に行わなかったとき
の膜と同様にする。こうして形成した薄膜の断面構造を
示したのが図11である(vi)。
【0042】本例においては、初期のノンドープ層にお
いて既に(311)結晶面が成長を開始しているため、
Pドープ層も(311)結晶面の成長が継続し、最終的
に(311)結晶面が膜表面に向いた均質な多結晶膜を
堆積することができる。また、第一の実施例同様Pを積
極的に導入すると(211)結晶面が支配的に成長す
る。この後熱処理によって結晶化反応を生じさせPドー
プ多結晶シリコン膜5を形成する。その後にトランジス
タを形成した半導体装置の断面構造を示したものが図1
2である。
【0043】本実施例ではバイポーラトランジスタを形
成しているため、ベース電極10、エミッタ電極9、コ
レクタ電極11等も形成されている。これら各電極は必
ずしも近接させて設ける必要はなく、また並びの順番も
任意で構わない。また、該多結晶層中に形成するのは必
ずしもバイポーラトランジスタに限定されるものではな
く、ダイオードや他の型のトランジスタ等の半導体素子
でも構わない。
【0044】本実施例においては、Pドープアモルファ
スシリコン薄膜の下地界面近傍にノンドープ層が存在し
ていることから、熱処理による結晶化反応時にシリコン
の(311)あるいは(211)結晶面が膜表面に向け
て支配的(90%以上)な多結晶層が得られ、かつ内部
応力状態も安定したPドープシリコン薄膜が得られるた
め、各結晶粒内に形成した半導体素子(例えばトランジ
スタ)の特性がばらつきが少なく安定化されるという効
果がある。
【0045】次に本発明の第四の実施例を図8、図1
3、図14を使用して説明する。本実施例は、本発明を
膜中にトランジスタやダイオード等の半導体素子を形成
する多結晶シリコン薄膜形成に適用したものである。図
8は膜形成過程の流れ図を示したもので、図13は膜堆
積直後の断面構造、図14は形成した多結晶シリコン薄
膜中に形成したトランジスタの断面構造を示したもので
ある。なお、該トランジスタを形成するための不純物の
導入過程は本発明の本質とは直接関係ないので省略して
ある。
【0046】図8の流れ図により本実施例を説明する。
本実施例においては、基板12上にシリコン基板1とは
異なる材質の下地膜8を形成し、その上にPドープシリ
コン薄膜4を形成する(i)。まず、膜堆積開始直後に
Pドープガスのみを導入する(ii)。所定の時間導入
し、P高濃度層7を形成する(iii)。その後シリコン
薄膜を堆積するガス(例えばSiH4ガスあるいはSi2H6ガ
ス)を導入する(iv)。そしてPドープアモルファスシ
リコン膜4の堆積を連続して所定の厚さになるまで行う
(v)。このときの膜全体の厚さ及び平均P濃度は、下
地界面近傍のP濃度の制御を積極的に行わなかったとき
の膜と同様にする。これにより図13示した構造のアモ
ルファスシリコン薄膜が形成される(vi)。
【0047】この膜に熱処理を施し、結晶化反応を生じ
させPドープ多結晶シリコン膜5を形成すると高濃度に
偏析したPが結晶核となり結晶成長が進行することで、
成長粒はシリコン結晶の(111)結晶面が膜表面に向
かうように成長する。このため、結晶化反応完了後の多
結晶膜は、膜表面が(111)結晶面に揃った均質な膜
となり、均質な多結晶層が得られ、内部応力も安定した
所定の値を持った状態のPドープシリコン薄膜が得られ
るため、各結晶粒内に形成した半導体素子(例えばトラ
ンジスタ)の特性がばらつきが少なく安定化されるとい
う効果がある。
【0048】該多結晶層中にトランジスタを形成した半
導体装置の断面構造を示したのが図14である。本実施
例ではバイポーラトランジスタを形成しているため、ベ
ース電極10、エミッタ電極9、コレクタ電極11等も
形成されている。これら各電極は必ずしも近接させて設
ける必要はなく、また並びの順番も任意で構わない。ま
た、該多結晶層中に形成するのは必ずしもバイポーラト
ランジスタに限定されるものではなく、ダイオードや他
の型のトランジスタ等の半導体素子でも構わない。さら
に、シリコン薄膜中に導入する元素は、必ずしもPであ
る必要はなく、B(ほう素)あるいはAs(ヒ素)でも
構わない。
【0049】次に本発明の第五の実施例を図7、図15
を使用して説明する。図15は、本発明を使用して堆積
した多結晶シリコン薄膜をMOS型トランジスタのゲー
ト電極に使用した場合の断面構造図である。
【0050】本実施例においては、SiH4ガスを使用して
表面にシリコン酸化膜2を形成したシリコン基板1上に
Pドープシリコン薄膜を堆積する(i)。まずシリコン
薄膜を堆積するガス(SiH4ガス)のみを導入する(i
i)。所定の時間導入し、ノンドープアモルファスシリ
コン層3を所定の膜厚となるよう形成する。これにより
(311)結晶面が膜表面に向けて配向した膜が形成さ
れる(iii)。その後不純物Pをドープするガスを導入
する(iv)。そしてPドープアモルファスシリコン膜4
の堆積を連続して所定の厚さになるまで行う(v)。こ
のときの膜全体の厚さ及び平均P濃度は、下地界面近傍
のP濃度の制御を積極的に行わなかったときの膜と同様
にする。(vi)。この後熱処理によって結晶化反応を生
じさせPドープ多結晶シリコン膜5を形成する。これに
より図15に示した構造の多結晶層が形成される。
【0051】本例においては、初期のノンドープ層にお
いて既に(311)結晶面が成長を開始しているため、
Pドープ層も(311)結晶面の成長が継続し、最終的
に(311)結晶面が膜表面に向いた均質な多結晶膜を
堆積することができる。膜質が均質であるので内部応力
状態を制御した膜を安定に得られるという効果がある。
シリコン薄膜中に導入する元素は、必ずしもPである必
要はなく、B(ほう素)あるいはAs(ヒ素)でも構わ
ない。
【0052】次に本発明の第六の実施例を図8、図15
を使用して説明する。図15は、本発明を使用して堆積
した多結晶シリコン薄膜をMOS型トランジスタのゲー
ト電極に使用した場合の断面構造図である。
【0053】図8の流れ図により本実施例を説明する。
本実施例においては、SiH4ガスを使用してPドープシリ
コン薄膜を表面にシリコン酸化膜2を形成したシリコン
基板1上に堆積する(i)。まず、膜堆積開始直後にP
ドープガスのみを導入する(ii)。所定の時間導入し、
P高濃度層7を形成する(iii)。その後シリコン薄膜
を堆積するガス(SiH4ガス)を導入する(iv)。そして
Pドープアモルファスシリコン膜4の堆積を連続して所
定の厚さになるまで行う(v)。このときの膜全体の厚
さ及び平均P濃度は、下地界面近傍のP濃度の制御を積
極的に行わなかったときの膜と同様にする。
【0054】本堆積方法を採用することにより、下地の
シリコン酸化膜2界面近傍には、高濃度にPが偏析した
層が形成された多結晶シリコン薄膜が形成される。高濃
度に偏析したPが結晶核となり結晶成長が進行すること
で、成長粒はシリコン結晶の(211)結晶面が膜表面
に向かうように成長する。このため、図15に示した結
晶化反応完了後のPドープ多結晶シリコン膜5は、膜表
面が(211)結晶面に揃った均質な膜となり、内部応
力も安定した所定の値を持った状態となる。
【0055】シリコン薄膜中に導入する元素は、必ずし
もPである必要はなく、B(ほう素)あるいはAs(ヒ
素)でも構わない。本実施例においては膜表面に(21
1)結晶面が支配的に成長したPドープ多結晶シリコン
膜を得ることができるため、膜質が均質で内部応力状態
を制御した膜を安定に得られるという効果がある。
【0056】次に本発明の第七の実施例を図8、図12
を使用して説明する。本実施例は多結晶シリコン薄膜を
堆積して、該多結晶シリコン薄膜中にトランジスタを形
成したものであり、図12は該多結晶層中にトランジス
タを形成した半導体装置の断面構造を示したものであ
る。図8は該多結晶シリコン薄膜の形成過程を流れ図で
示したものである。なお、該トランジスタを形成するた
めの不純物の導入過程は本発明の本質とは直接関係ない
ので省略してある。
【0057】図8の流れ図により本実施例を説明する。
本実施例においては、シリコン基板1とは異なる材質の
基板12上にシリコン酸化膜2を形成し、その上にPド
ープシリコン薄膜を形成する(i)。まず、膜堆積開始
直後にPドープガスのみを導入する(ii)。所定の時間
導入し、P高濃度層7を形成する(iii)。その後シリ
コン薄膜を堆積するガス(SiH4ガス)を導入する(i
v)。そしてPドープアモルファスシリコン膜4の堆積
を連続して所定の厚さになるまで行う(v)。このとき
の膜全体の厚さ及び平均P濃度は、下地界面近傍のP濃
度の制御を積極的に行わなかったときの膜と同様にす
る。本堆積方法を採用することにより、シリコン酸化膜
2界面近傍には、高濃度にPが偏析した層が形成された
後Pドープ多結晶シリコン膜5が形成された多結晶シリ
コン薄膜が形成される。
【0058】高濃度に偏析したPが結晶核となり結晶成
長が進行することで、成長粒はシリコン結晶の(21
1)結晶面が膜表面に向かうように成長する。このた
め、結晶化反応完了後の多結晶膜は、膜表面が(21
1)結晶面に揃った均質な膜となり、内部応力も安定し
た所定の値を持った状態となる。シリコン薄膜中に導入
する元素は、必ずしもPである必要はなく、B(ほう
素)あるいはAs(ヒ素)でも構わない。
【0059】本実施例ではバイポーラトランジスタを形
成しているため、ベース電極10、エミッタ電極9、コ
レクタ電極11等も形成されている。これら各電極は必
ずしも近接させて設ける必要はなく、また並びの順番も
任意で構わない。また、該多結晶層5中に形成するのは
必ずしもバイポーラトランジスタに限定されるものでは
なく、ダイオードや他の型のトランジスタ等の半導体素
子でも構わない。
【0060】本実施例においては、Pドープアモルファ
スシリコン薄膜の下地界面近傍にノンドープ層が存在し
ていることから、熱処理による結晶化反応時にシリコン
の(211)結晶面が膜表面に向けて支配的に成長し、
均質な多結晶層が得られ、かつ内部応力状態も安定した
Pドープシリコン薄膜が得られるため、各結晶粒内に形
成した半導体素子(例えばトランジスタ)の特性がばら
つきが少なく安定化されるという効果がある。
【0061】次に本発明の第八の実施例を図16を使用
して説明する。本実施例は、本発明をフラッシュメモリ
構造に適用したものである。図16はこのフラッシュメ
モリの断面構造を示したものである。本実施例において
は、シリコン基板1上にシリコン酸化膜2(極薄の酸化
膜)を形成し、その上に本発明のPドープ多結晶シリコ
ン膜5を堆積し、該多結晶シリコン薄膜表面を熱酸化し
て形成した多結晶シリコン熱酸化膜28の上に浮遊電極
となる導電性薄膜27を堆積した構造となっている。
【0062】Pドープ多結晶シリコン膜5は、本発明の
第一の実施例で述べたように下地酸化膜界面近傍にノン
ドープ層を形成して作製したものでも構わないし、第二
の実施例で述べたように高濃度のPドープ層を形成して
作製したものでも構わない。いずれの作製方法を経たも
のでも、該膜の表面方向(膜厚方向)は主として特定の
結晶面方位に揃った膜構造となるのは既に述べた通りで
ある。
【0063】本Pドープ多結晶シリコン薄膜5の表面を
熱酸化してシリコン酸化膜28を形成する場合、該多結
晶シリコン薄膜の表面方向の結晶方位が揃っているた
め、各結晶粒上に成長する熱酸化膜の厚さが揃うという
特徴がある。これは、シリコン結晶を熱酸化する場合、
酸化膜の成長速度が結晶方位によって異なるという異方
性の影響が無くなるために生じる結果であり、均一な膜
厚を確保することができる。
【0064】なお、本実施例においては、Pドープ多結
晶シリコン膜5と浮遊電極27の間には熱酸化膜28し
か設けていないが、絶縁膜の誘電率を高くするために該
熱酸化膜28と浮遊電極27の間に窒化硅素膜あるいは
窒化硅素膜とシリコン酸化膜の積層構造を追加しても構
わない。また、多結晶シリコン薄膜に添加する不純物は
Pに限るものではなく、B(ほう素)、As(ヒ素)等
の不純物を使用しても構わない。
【0065】本実施例においては、Pドープ多結晶シリ
コン膜5と浮遊電極28の間に形成される熱酸化膜の膜
厚を局所的(各結晶粒単位で)にも均一に形成できるの
で、酸化膜の厚さのばらつきに起因した耐圧のばらつき
を制御することができるとともに、膜厚のばらつきが少
ないことから該酸化膜の厚さの設計値を薄くできるとい
う効果がある。
【0066】次に、本発明の第九の実施例を図7、図
8、図17を使用して説明する。本実施例は、本発明の
薄膜堆積構造及び堆積方法を実現する薄膜堆積装置の構
成を示したものである。図17は膜堆積を行うCVD
(Chemical Vapor Deposition)装置を示した図であ
る。CVD装置は薄膜堆積室20、ガス導入制御装置2
1、ガス流入制御弁22、シリコン膜堆積用ガスボンベ
23、不純物元素導入用ガスボンベ24、膜堆積室内制
御装置25、ガス排気装置26等から構成される。な
お、CVD装置の構造は図においては縦型炉形式にした
が(ヒータは図示せず)、横型炉形式でも枚葉処理方式
でも構わない。
【0067】薄膜堆積室20内にはボード32に載せら
れたウェハ31があり、膜堆積室内制御装置25は、膜
堆積室内の温度環境や膜を堆積する基板の搬送制御等を
行なうものである。シリコン膜堆積用ガスボンベ23は
シリコン薄膜を堆積するために使用するガス(例えばSi
H4ガスあるいはSi2H6ガス)を蓄えておくものである。
不純物元素導入用ガスボンベ24はシリコン薄膜中に導
入するB、P、As等の不純物を導入するためのガスを
蓄えておくものである。
【0068】ガス導入制御装置21は薄膜堆積方法の流
れ図である図7あるいは図8に示した方法によってPド
ープシリコン薄膜を堆積する場合に各ガスを膜堆積室2
0内に導入するタイミングを、ガス流入制御弁22を開
閉するタイミングを制御することで調整するものであ
る。なお、本実施例においては、シリコン堆積用ガス及
び不純物導入用ガスの導入経路は各1本ずつ示されてい
るが、それぞれ複数本設けて薄膜堆積室20内に導入し
ても構わないがいずれの導入経路とのガスの導入のタイ
ミングは、ガス導入制御装置21によって制御される構
成となっていなければならない。また、本装置を使用し
て堆積する不純物ドープシリコン薄膜はアモルファス層
であっても多結晶層であっても構わない。
【0069】本製造装置を使用すると、下地界面近傍に
積極的に不純物を入れないノンドープ層あるいは不純物
が高濃度に偏析した層を作製することができるので、多
結晶シリコン薄膜の膜表面に向けた結晶配向性を制御す
ることが可能となり、膜質が均質でかつ内部応力が所定
の値となる安定した膜を製造できるという効果がある。
【0070】尚、以上の実施例の説明においては結晶方
位が(311)あるいは(211)あるいは(111)
面を例示したが、本発明はこれらの面に限定されるもの
ではなく(100)或いは(110)等の面についても
含むものである。
【0071】
【発明の効果】本発明を使用した多結晶シリコン薄膜及
び該シリコン薄膜を使用した半導体装置において、該多
結晶シリコン薄膜の膜表面に向いた結晶の結晶面の配向
性を特定の結晶面方向に制御することができ、内部応力
の値を制御した均質な多結晶シリコン薄膜を安定して得
られるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の半導体装置の断面構造図で
ある。
【図2】本発明の一実施例の半導体装置の断面構造図で
ある。
【図3】Pドープアモルファスシリコン薄膜断面におけ
る成長する結晶の構造の電子顕微鏡写真である。
【図4】Pドープアモルファスシリコン薄膜平面におけ
る成長する結晶の構造の電子顕微鏡写真である。
【図5】ノンドープ層を設けたときのPドープアモルフ
ァスシリコン薄膜断面における成長する結晶の構造の電
子顕微鏡写真である。
【図6】ノンドープ層を設けたときのPドープアモルフ
ァスシリコン薄膜平面における成長する結晶の構造の電
子顕微鏡写真である。
【図7】本発明の一実施例の薄膜堆積方法の流れ図であ
る。
【図8】本発明の一実施例の薄膜堆積方法の流れ図であ
る。
【図9】本発明の一実施例の半導体装置の断面構造図で
ある。
【図10】本発明の一実施例の半導体装置の断面構造図
である。
【図11】本発明の一実施例の半導体装置の断面構造図
である。
【図12】本発明の一実施例の半導体装置の断面構造図
である。
【図13】本発明の一実施例の半導体装置の断面構造図
である。
【図14】本発明の一実施例の半導体装置の断面構造図
である。
【図15】本発明の一実施例の半導体装置の断面構造図
である。
【図16】本発明の一実施例の半導体装置の断面構造図
である。
【図17】本発明の一実施例の薄膜堆積装置の構成図で
ある。
【符号の説明】
1…シリコン基板、2…シリコン酸化膜、3…ノンドー
プアモルファスシリコン層、4…Pドープアモルファス
シリコン膜、5…Pドープ多結晶シリコン膜、6…絶縁
膜、7…P高濃度層、8…下地膜、9…エミッタ電極、
10…ベース電極、11…コレクタ電極、12…基板、
20…薄膜堆積室、21…ガス導入制御装置、22…ガ
ス流入制御弁、23…シリコン膜堆積用ガスボンベ、2
4…不純物元素導入用ガスボンベ、25…膜堆積室内制
御装置、26…ガス排気装置、27…浮遊電極、28…
多結晶シリコン熱酸化膜、30…下地界面、31…ウェ
ハ、32…ボード。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年11月15日(2001.11.
15)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/285 H01L 21/285 C 5F140 21/3205 21/88 P 29/78 29/78 301G (72)発明者 加藤 久幸 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体事業部内 (72)発明者 小池 淳義 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体事業部内 (72)発明者 池田 修二 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体事業部内 (72)発明者 西村 朝雄 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 Fターム(参考) 4G077 AA07 AB02 BA04 DB04 DB09 DB12 EF01 TB02 TC02 TC13 TC19 4M104 AA01 BB01 BB40 CC01 CC05 DD43 DD44 DD45 DD78 EE03 EE05 EE08 EE12 EE16 EE17 GG06 GG09 GG19 HH20 5F033 HH04 LL04 LL06 LL07 PP03 PP06 PP33 QQ73 RR04 RR06 TT02 VV06 VV10 VV16 WW02 XX19 5F045 AA03 AB03 AC01 AC19 AF08 BB02 BB12 CA05 DA61 5F052 AA12 CA04 DA01 DB01 EA11 FA06 JA01 JA05 JA10 5F140 AA00 BA01 BF01 BF04 BF32 BF33 BF37 BG28 BG31 BG33 CE10

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体基板上に形成された下地膜の上にシ
    リコン薄膜を形成し、該シリコン薄膜がIII族及びV族元
    素の群から選ばれる不純物を添加したものである半導体
    装置において、前記シリコン薄膜の結晶粒が前記下地膜
    の界面より前記シリコン薄膜表面に向けて主として柱状
    の組織からなり、各結晶粒の膜表面における結晶方位が
    主として特定の方位を向いていることを特徴とする半導
    体装置。
  2. 【請求項2】シリコン単結晶基板上に少なくともゲート
    酸化膜及びゲート電極の形成された半導体装置におい
    て、前記ゲート電極が、III族及びV族元素の群から選ば
    れる不純物が添加されたシリコン薄膜からなり、前記シ
    リコン単結晶基板上に形成された下地膜の上に積層され
    た前記シリコン薄膜の結晶粒が下地膜の界面より膜表面
    に向けて主として柱状組織からなり、各結晶粒の膜表面
    における結晶方位が主として特定の方位を向いているM
    OS型トランジスタであることを特徴とする半導体装
    置。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2記載の半導体装置
    において、各結晶粒の膜表面における結晶方位が実質的
    にシリコンの(311)及び(211)及び(111)
    の中から選ばれる1つの結晶面方位を向いていることを
    特徴とする半導体装置。
  4. 【請求項4】SiH4ガス及びSi2H6ガスの中から選ばれる
    ガスと、不純物としてIII族及びV族元素の中から選ばれ
    る元素を導入するためのガスを混合使用して堆積するシ
    リコン薄膜形成方法において、少なくても膜堆積直後か
    ら1nm以上の厚さの範囲で不純物が導入されないように
    前記不純物導入ガスを膜堆積開始直後から一定時間膜堆
    積室内に導入しないことを特徴とするシリコン薄膜の形
    成方法。
  5. 【請求項5】請求項4記載において、少なくても膜堆積
    直後から1nm以上10nm以下の厚さの範囲で不純物が導
    入されないように前記不純物導入ガスを膜堆積開始直後
    から一定時間膜堆積室内に導入しないことを特徴とする
    シリコン薄膜の形成方法。
  6. 【請求項6】SiH4ガス及びSi2H6ガスの中から選ばれる
    ガスと、不純物としてIII族及びV族元素の中から選ばれ
    る元素を導入するためのガスを混合使用して堆積するシ
    リコン薄膜形成方法において、前記不純物導入ガスを一
    定の時間SiH4ガス及びSi2H6ガスの中から選ばれるガス
    よりも早く膜堆積室内に導入することにより、前記シリ
    コン薄膜の下地膜の界面から膜表面に向けての近傍が前
    記シリコン薄膜全体の平均濃度以上の濃度の前記不純物
    を偏析させることを特徴とするシリコン薄膜の形成方
    法。
  7. 【請求項7】半導体基板上の下地膜の上にシリコン薄膜
    を形成する半導体装置の製造方法において、前記シリコ
    ン薄膜を請求項4乃至請求項6のいずれかの形成方法に
    より成膜することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】SiH4ガス及びSi2H6ガスの中から選ばれる
    ガスと、不純物としてIII族及びV族元素の群から選ばれ
    る元素を導入するためのガスを混合使用してシリコン薄
    膜を堆積するCVD装置において、前記III族及びV族元
    素の群から選ばれる元素を導入するためのガスが、SiH4
    ガス及びSi2H6ガスの中から選ばれるガスを薄膜堆積室
    に導入した後一定時間遅れて導入されるか、または前記
    ガスを薄膜堆積室に導入する一定時間前に導入するよう
    に制御する制御装置を有することを特徴とするCVD装
    置。
JP2001327096A 2001-10-25 2001-10-25 半導体装置及びその製造方法 Pending JP2002203809A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001327096A JP2002203809A (ja) 2001-10-25 2001-10-25 半導体装置及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001327096A JP2002203809A (ja) 2001-10-25 2001-10-25 半導体装置及びその製造方法

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24831094A Division JP3599290B2 (ja) 1994-09-19 1994-09-19 半導体装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002203809A true JP2002203809A (ja) 2002-07-19

Family

ID=19143366

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001327096A Pending JP2002203809A (ja) 2001-10-25 2001-10-25 半導体装置及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002203809A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8278659B2 (en) 1996-05-28 2012-10-02 The Trustees Of Columbia University In The City Of New York Uniform large-grained and grain boundary location manipulated polycrystalline thin film semiconductors formed using sequential lateral solidification and devices formed thereon
KR101212378B1 (ko) * 2004-11-18 2012-12-13 더 트러스티이스 오브 콜롬비아 유니버시티 인 더 시티 오브 뉴욕 결정 방위 제어형 폴리실리콘막을 생성하기 위한 장치 및 방법
US8411713B2 (en) 2002-08-19 2013-04-02 The Trustees Of Columbia University In The City Of New York Process and system for laser crystallization processing of film regions on a substrate to minimize edge areas, and structure of such film regions
US8415670B2 (en) 2007-09-25 2013-04-09 The Trustees Of Columbia University In The City Of New York Methods of producing high uniformity in thin film transistor devices fabricated on laterally crystallized thin films
US8426296B2 (en) 2007-11-21 2013-04-23 The Trustees Of Columbia University In The City Of New York Systems and methods for preparing epitaxially textured polycrystalline films
US8479681B2 (en) 2002-08-19 2013-07-09 The Trustees Of Columbia University In The City Of New York Single-shot semiconductor processing system and method having various irradiation patterns
US8557040B2 (en) 2007-11-21 2013-10-15 The Trustees Of Columbia University In The City Of New York Systems and methods for preparation of epitaxially textured thick films
US8663387B2 (en) 2003-09-16 2014-03-04 The Trustees Of Columbia University In The City Of New York Method and system for facilitating bi-directional growth
US8734584B2 (en) 2004-11-18 2014-05-27 The Trustees Of Columbia University In The City Of New York Systems and methods for creating crystallographic-orientation controlled poly-silicon films
US8796159B2 (en) 2003-09-16 2014-08-05 The Trustees Of Columbia University In The City Of New York Processes and systems for laser crystallization processing of film regions on a substrate utilizing a line-type beam, and structures of such film regions

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8859436B2 (en) 1996-05-28 2014-10-14 The Trustees Of Columbia University In The City Of New York Uniform large-grained and grain boundary location manipulated polycrystalline thin film semiconductors formed using sequential lateral solidification and devices formed thereon
US8278659B2 (en) 1996-05-28 2012-10-02 The Trustees Of Columbia University In The City Of New York Uniform large-grained and grain boundary location manipulated polycrystalline thin film semiconductors formed using sequential lateral solidification and devices formed thereon
US8680427B2 (en) 1996-05-28 2014-03-25 The Trustees Of Columbia University In The City Of New York Uniform large-grained and gain boundary location manipulated polycrystalline thin film semiconductors formed using sequential lateral solidification and devices formed thereon
US8411713B2 (en) 2002-08-19 2013-04-02 The Trustees Of Columbia University In The City Of New York Process and system for laser crystallization processing of film regions on a substrate to minimize edge areas, and structure of such film regions
US8479681B2 (en) 2002-08-19 2013-07-09 The Trustees Of Columbia University In The City Of New York Single-shot semiconductor processing system and method having various irradiation patterns
US8883656B2 (en) 2002-08-19 2014-11-11 The Trustees Of Columbia University In The City Of New York Single-shot semiconductor processing system and method having various irradiation patterns
US9466402B2 (en) 2003-09-16 2016-10-11 The Trustees Of Columbia University In The City Of New York Processes and systems for laser crystallization processing of film regions on a substrate utilizing a line-type beam, and structures of such film regions
US8663387B2 (en) 2003-09-16 2014-03-04 The Trustees Of Columbia University In The City Of New York Method and system for facilitating bi-directional growth
US8796159B2 (en) 2003-09-16 2014-08-05 The Trustees Of Columbia University In The City Of New York Processes and systems for laser crystallization processing of film regions on a substrate utilizing a line-type beam, and structures of such film regions
KR101212378B1 (ko) * 2004-11-18 2012-12-13 더 트러스티이스 오브 콜롬비아 유니버시티 인 더 시티 오브 뉴욕 결정 방위 제어형 폴리실리콘막을 생성하기 위한 장치 및 방법
US8734584B2 (en) 2004-11-18 2014-05-27 The Trustees Of Columbia University In The City Of New York Systems and methods for creating crystallographic-orientation controlled poly-silicon films
US8415670B2 (en) 2007-09-25 2013-04-09 The Trustees Of Columbia University In The City Of New York Methods of producing high uniformity in thin film transistor devices fabricated on laterally crystallized thin films
US8871022B2 (en) 2007-11-21 2014-10-28 The Trustees Of Columbia University In The City Of New York Systems and methods for preparation of epitaxially textured thick films
US8557040B2 (en) 2007-11-21 2013-10-15 The Trustees Of Columbia University In The City Of New York Systems and methods for preparation of epitaxially textured thick films
US8426296B2 (en) 2007-11-21 2013-04-23 The Trustees Of Columbia University In The City Of New York Systems and methods for preparing epitaxially textured polycrystalline films

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3599290B2 (ja) 半導体装置
EP0383230B1 (en) Manufacturing Method of a Semiconductor Device
US7528424B2 (en) Integrated circuitry
JP4095064B2 (ja) 薄膜トランジスター及びその製造方法
US6794713B2 (en) Semiconductor device and method of manufacturing the same including a dual layer raised source and drain
US6048781A (en) Semiconductor processing method for providing large grain polysilicon films
KR19990072884A (ko) 다결정실리콘구조물의제조방법
JP2002343742A (ja) (100)面のSi上のエピタキシャルニッケルシリサイドまたはアモルファスSi上の安定したニッケルシリサイドを含むデバイスおよびその製造方法
JPH0283934A (ja) 非晶質シリコンを利用した自己整列トランジスタの製造方法
JP2002203809A (ja) 半導体装置及びその製造方法
US8102052B2 (en) Process for the simultaneous deposition of crystalline and amorphous layers with doping
KR20020027775A (ko) 인이 도핑된 비정질 막의 금속 유도 결정화 방법
JP3006396B2 (ja) 半導体薄膜の形成方法
JPH0786601A (ja) 多結晶シリコンmosトランジスタ及びその製造方法
JP3064363B2 (ja) Si薄膜の形成方法
JPH0547660A (ja) 半導体薄膜の固相成長方法
KR100342867B1 (ko) 반도체 장치의 코발트 실리사이드막을 갖는 게이트전극 형성방법
JPH05144730A (ja) 半導体装置の製造方法
JPH04137619A (ja) 半導体装置の製造方法
JPH05121440A (ja) 薄膜トランジスタの製造方法
JPH03104170A (ja) 半導体素子、その中間体およびその製法
JPH01220846A (ja) 配線形成方法
JPH02174219A (ja) 半導体装置の製造方法
JPH0496219A (ja) 多結晶シリコン半導体膜の形成方法
JPH0423428A (ja) 半導体装置及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Effective date: 20040308

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20050906

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051104

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061024

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061222

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20070130

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A521 Written amendment

Effective date: 20070402

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070424