JP2002203778A - 加熱処理装置 - Google Patents
加熱処理装置Info
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Abstract
処理することができる加熱処理装置を提供すること。 【解決手段】 基板Wを所定温度に加熱処理する加熱処
理装置であって、基板Wを近接または載置して加熱処理
する加熱プレート51と、加熱プレート51の基板配置
面に対向して設けられ、加熱プレート51に面する部分
が同心状に少なくとも中央に配置された第1の領域71
とその外側に配置された第2の領域72とを有し、これ
ら第1および第2の領域71および72をそれぞれ含む
第1のヒートパイプ73および第2のヒートパイプ74
を有する天板63と、加熱プレート51と天板63との
間の空間Sを囲繞する囲繞部材62と、加熱プレート5
1の外周から天板63の中央に向かう気流を空間S内に
形成する気流形成手段66,67と、天板63の第1の
ヒートパイプ73の温度を制御して第1の領域71の温
度を制御する温度制御機構80とを具備する。
Description
ハ等の基板にレジスト塗布・現像処理を施す際等に基板
を加熱処理する加熱処理装置に関する。
工程においては、半導体ウエハ(以下、単にウエハとい
う)にレジストを塗布し、これにより形成されたレジス
ト膜を所定の回路パターンに応じて露光し、この露光パ
ターンを現像処理することによりレジスト膜に回路パタ
ーンが形成されている。
いては、レジスト塗布後の加熱処理(プリベーク)、露
光後の加熱処理(ポストエクスポージャーベーク)、現
像後の加熱処理(ポストベーク)等、種々の加熱処理が
行われている。
プレートを配置して構成された加熱処理装置によって行
われており、この加熱プレートの表面にウエハを近接ま
たは載置して、加熱プレートをヒーターにより加熱する
ことによってウエハを加熱処理する。
ートの外周を囲繞するカバーを配置し、その上にウエハ
配置面と対向するように天板を設けて加熱プレートと天
板との間に処理空間を形成し、加熱プレートの外側から
処理空間に空気等の気体を導入し、天板の中央から排出
して、処理空間に外側から中央へ向かう気流を形成しな
がらウエハの加熱処理を行うものが一般的に用いられて
いる。そして、このような加熱処理装置では加熱処理の
際にウエハが均一に加熱されることが求められ、そのた
めに加熱プレートの温度分布を極力均一にしようとして
いる。
うな気流はウエハの周縁部からウエハの中央部に向かっ
て流れることとなり、高温のウエハ上を通過することに
よって加熱された気体がウエハ中央部に集まってから処
理空間の外へ排出されるため、加熱プレートが均一に加
熱されていたとしても、実際にはこのような気流の影響
でウエハの中央部の温度が周縁部の温度よりも高くなっ
てしまう。
であって、基板の面内温度均一性を高くして基板を加熱
処理することができる加熱処理装置を提供することを目
的とする。
め、本発明の第1の観点では、基板を所定温度に加熱処
理する加熱処理装置であって、その表面に基板を近接ま
たは載置して加熱処理する加熱プレートと、前記加熱プ
レートの基板配置面に対向して設けられ、前記加熱プレ
ートに面する部分が少なくとも第1の領域と第2の領域
を有する天板と、前記天板の第1の領域および第2の領
域の少なくとも一方の温度を制御する温度制御機構とを
具備し、前記温度制御機構は、前記加熱プレートの加熱
によって基板に生じる温度分布に応じて、前記天板の第
1の領域および第2の領域の少なくとも一方の温度を制
御することを特徴とする加熱処理装置を提供する。
に加熱処理する加熱処理装置であって、その表面に基板
を近接または載置して加熱処理する加熱プレートと、前
記加熱プレートの基板配置面に対向して設けられ、前記
加熱プレートに面する部分が少なくとも第1の領域と第
2の領域を有し、これら第1の領域および第2の領域を
それぞれ含む第1のヒートパイプおよび第2のヒートパ
イプを有する天板と、前記天板の第1のヒートパイプお
よび第2のヒートパイプの少なくとも一方の温度を制御
して前記第1の領域および第2の領域のうち少なくとも
一方の温度を制御する温度制御機構とを具備し、前記温
度制御機構は、前記加熱プレートの加熱処理によって基
板に生じる温度分布に応じて、前記天板の第1のヒート
パイプおよび第2のヒートパイプの少なくとも一方の温
度を制御することを特徴とする加熱処理装置を提供す
る。
に加熱処理する加熱処理装置であって、その表面に基板
を近接または載置して加熱処理する加熱プレートと、前
記加熱プレートの基板配置面に対向して設けられ、前記
加熱プレートに面する部分が同心状に少なくとも中央に
配置された第1の領域とその外側に配置された第2の領
域とを有する天板と、前記加熱プレートと前記天板との
間の空間を囲繞する囲繞部材と、前記加熱プレートの外
周から前記空間に気体を導入し、その空間内に前記天板
の中央に向かう気流を形成する気流形成手段と、前記天
板の第1の領域の温度を制御する温度制御機構とを具備
し、前記温度制御機構は、前記基板の中央部の熱放射が
大きくなるように、前記天板の第1の領域の温度を制御
することを特徴とする加熱処理装置を提供する。
に加熱処理する加熱処理装置であって、その表面に基板
を近接または載置して加熱処理する加熱プレートと、前
記加熱プレートの基板配置面に対向して設けられ、前記
加熱プレートに面する部分が同心状に少なくとも中央に
配置された第1の領域とその外側に配置された第2の領
域とを有し、これら第1の領域および第2の領域をそれ
ぞれ含む第1のヒートパイプおよび第2のヒートパイプ
を有する天板と、前記加熱プレートと前記天板との間の
空間を囲繞する囲繞部材と、前記加熱プレートの外周か
ら前記空間に気体を導入し、その空間内に前記天板の中
央に向かう気流を形成する気流形成手段と、前記天板の
第1のヒートパイプの温度を制御して第1の領域の温度
を制御する温度制御機構とを具備し、前記温度制御機構
は、前記基板の中央部の熱放射が大きくなるように、前
記天板の第1のヒートパイプの温度を制御することを特
徴とする加熱処理装置を提供する。
を加熱するための加熱プレートの基板配置面に対向し
て、その加熱プレートに面する部分が少なくとも第1の
領域と第2の領域を有する天板を設け、温度制御機構に
より、加熱プレートの加熱によって基板に生じる温度分
布に応じて、前記天板の第1の領域および第2の領域の
少なくとも一方の温度を制御する。すなわち、基板の温
度は、加熱プレートのみならず加熱プレートに対向した
天板によっても影響を受け、天板の熱吸収が大きいほど
基板の放熱量が大きく温度が低下する度合いが大きいか
ら、基板面内に温度分布が生じるような場合に、天板の
第1および第2の領域のうち、基板の温度が高くなる部
分に対応するほうの温度を低くすれば、その領域の熱吸
収を大きくすることができ、結果として基板における加
熱が過剰で温度が高くなる傾向がある部分の放熱を促進
してその部分の温度を低下させることができるので、基
板の面内温度均一性を高めることができる。しかもその
温度の低下の度合いを温度制御機構により制御すること
ができるので、基板の面内温度均一性の程度が極めて高
い。
板が、その加熱プレートに面する部分が少なくとも第1
の領域と第2の領域を有し、かつこれら第1の領域およ
び第2の領域をそれぞれ含む第1のヒートパイプおよび
第2のヒートパイプを有するので、ヒートパイプの温度
均一化作用により各領域内で温度を均一にすることがで
きるとともに、大量の熱を容易に輸送する作用によりこ
れら領域の少なくとも一方を温度制御する際に速やかに
所定の温度にすることができる。したがって、基板の面
内温度均一性を一層高くすることができる。
熱プレートの外周から前記空間に気体を導入し、その空
間内に前記天板の中央に向かう気流を形成するものが多
用されており、この場合に気流の影響により基板の中央
部の温度が高くなる傾向にあるが、本発明の第3の観点
では、加熱プレートに面する部分が同心状に少なくとも
中央に配置された第1の領域とその外側に配置された第
2の領域とを有する天板を設け、基板の中央部の熱放射
が大きくなるように、天板の第1の領域の温度を制御す
るので、温度の高くなる傾向にある基板の中央部の温度
を低下させ、結果として基板の面内温度均一性を高くす
ることができる。
は、その加熱プレートに面する部分が同心状に少なくと
も中央に配置された第1の領域とその外側に配置された
第2の領域とを有し、これら第1の領域および第2の領
域をそれぞれ含む第1のヒートパイプおよび第2のヒー
トパイプを有するので、上述のヒートパイプの温度均一
化作用および大量の熱を容易に輸送する作用によりによ
り、天板の各領域内で温度を均一にすることができると
ともに、第1の領域を温度制御する際に速やかに所定の
温度にすることができる。したがって、基板の面内温度
均一性を一層高くすることができる。
の領域のうち、基板温度が高い部分に対応するほうが他
方よりも熱吸収率が高いことが好ましい。これにより、
基板のより温度が高くなる部分の熱放射が促進され、基
板の面内温度均一性をより迅速に高めることができる。
この場合に、理論的に黒体が最も熱吸収率が大きく、ミ
ラーが最も熱吸収が小さいので、天板の第1の領域およ
び第2の領域のうち、基板のより温度が高くなる部分に
対応するほうを黒体とし、他方をミラーとすることが好
ましい。
明の実施の形態について詳細に説明する。図1は本発明
の一実施形態に係る加熱処理ユニットが搭載された半導
体ウエハのレジスト塗布・現像処理システムを示す概略
平面図、図2はその正面図、図3はその背面図である。
は、搬送ステーションであるカセットステーション10
と、複数の処理ユニットを有する処理ステーション11
と、処理ステーション11と隣接して設けられる露光装
置(図示せず)との間で半導体ウエハ(以下単にウエハ
と記す)Wを受け渡すためのインターフェイス部12と
を具備している。
体としてのウエハWを複数枚例えば25枚単位でウエハ
カセットCRに搭載された状態で他のシステムからこの
システムへ搬入またはこのシステムから他のシステムへ
搬出したり、ウエハカセットCRと処理ステーション1
1との間でウエハWの搬送を行うためのものである。
は、図1に示すように、カセットCを載置する載置台2
0上に図中X方向に沿って複数(図では4個)の位置決
め突起20aが形成されており、この突起20aの位置
にウエハカセットCRがそれぞれのウエハ出入口を処理
ステーション11側に向けて一列に載置可能となってい
る。ウエハカセットCRにおいてはウエハWが垂直方向
(Z方向)に配列されている。また、カセットステーシ
ョン10は、ウエハカセット載置台20と処理ステーシ
ョン11との間に位置するウエハ搬送機構21を有して
いる。このウエハ搬送機構21は、カセット配列方向
(X方向)およびその中のウエハWのウエハ配列方向
(Z方向)に移動可能なウエハ搬送用アーム21aを有
しており、このウエハ搬送用アーム21aによりいずれ
かのウエハカセットCRに対して選択的にアクセス可能
となっている。また、ウエハ搬送用アーム21aは、θ
方向に回転可能に構成されており、後述する処理ステー
ション11側の第3の処理ユニット群G3に属するアラ
イメントユニット(ALIM)およびエクステンション
ユニット(EXT)にもアクセスできるようになってい
る。
対して塗布・現像を行う際の一連の工程を実施するため
の複数の処理ユニットを備え、これらが所定位置に多段
に配置されており、これらによりウエハWが一枚ずつ処
理される。この処理ステーション11は、図1に示すよ
うに、中心部に搬送路22aを有し、この中に主ウエハ
搬送機構22が設けられ、搬送路22aの周りに全ての
処理ユニットが配置されている。これら複数の処理ユニ
ットは、複数の処理ユニット群に分かれており、各処理
ユニット群は複数の処理ユニットが鉛直方向に沿って多
段に配置されている。
に、筒状支持体49の内側に、ウエハ搬送装置46を上
下方向(Z方向)に昇降自在に装備している。筒状支持
体49はモータ(図示せず)の回転駆動力によって回転
可能となっており、それにともなってウエハ搬送装置4
6も一体的に回転可能となっている。
後方向に移動自在な複数本の保持部材48を備え、これ
らの保持部材48によって各処理ユニット間でのウエハ
Wの受け渡しを実現している。
においては、4個の処理ユニット群G1,G2,G3,
G4が搬送路22aの周囲に実際に配置されており、処
理ユニット群G5は必要に応じて配置可能となってい
る。
ット群G1,G2はシステム正面(図1において手前)
側に並列に配置され、第3の処理ユニット群G3はカセ
ットステーション10に隣接して配置され、第4の処理
ユニット群G4はインターフェイス部12に隣接して配
置されている。また、第5の処理ユニット群G5は背面
部に配置可能となっている。
P内でウエハWをスピンチャック(図示せず)に載置し
てウエハWにレジストを塗布するレジスト塗布処理ユニ
ット(COT)および同様にカップCP内でレジストの
パターンを現像する現像処理ユニット(DEV)が下か
ら順に2段に重ねられている。第2の処理ユニット群G
2も同様に、2台のスピナ型処理ユニットとしてレジス
ト塗布処理ユニット(COT)および現像処理ユニット
(DEV)が下から順に2段に重ねられている。
3に示すように、ウエハWを載置台SPに載せて所定の
処理を行うオーブン型の処理ユニットが多段に重ねられ
ている。すなわち、レジストの定着性を高めるためのい
わゆる疎水化処理を行うアドヒージョンユニット(A
D)、位置合わせを行うアライメントユニット(ALI
M)、ウエハWの搬入出を行うエクステンションユニッ
ト(EXT)、冷却処理を行うクーリングユニット(C
OL)、露光処理前や露光処理後、さらには現像処理後
にウエハWに対して加熱処理を行う4つの加熱処理ユニ
ット(HP)が下から順に8段に重ねられている。な
お、アライメントユニット(ALIM)の代わりにクー
リングユニット(COL)を設け、クーリングユニット
(COL)にアライメント機能を持たせてもよい。
の処理ユニットが多段に重ねられている。すなわち、ク
ーリングユニット(COL)、クーリングプレートを備
えたウエハ搬入出部であるエクステンション・クーリン
グユニット(EXTCOL)、エクステンションユニッ
ト(EXT)、クーリングユニット(COL)、および
4つの加熱処理ユニット(HP)が下から順に8段に重
ねられている。
理ユニット群G5を設ける場合には、案内レール25に
沿って主ウエハ搬送機構22から見て側方へ移動できる
ようになっている。したがって、第5の処理ユニット群
G5を設けた場合でも、これを案内レール25に沿って
スライドすることにより空間部が確保されるので、主ウ
エハ搬送機構22に対して背後からメンテナンス作業を
容易に行うことができる。
(X方向)については、処理ステーション11と同じ長
さを有している。図1、図2に示すように、このインタ
ーフェイス部12の正面部には、可搬性のピックアップ
カセットCRと定置型のバッファカセットBRが2段に
配置され、背面部には周辺露光装置23が配設され、中
央部には、ウエハ搬送機構24が配設されている。この
ウエハ搬送機構24は、ウエハ搬送用アーム24aを有
しており、このウエハ搬送用アーム24aは、X方向、
Z方向に移動して両カセットCR,BRおよび周辺露光
装置23にアクセス可能となっている。また、このウエ
ハ搬送用アーム24aは、θ方向に回転可能であり、処
理ステーション11の第4の処理ユニット群G4に属す
るエクステンションユニット(EXT)や、さらには隣
接する露光装置側のウエハ受け渡し台(図示せず)にも
アクセス可能となっている。
においては、まず、カセットステーション10におい
て、ウエハ搬送機構21のウエハ搬送用アーム21aが
カセット載置台20上の未処理のウエハWを収容してい
るウエハカセットCRにアクセスして、そのカセットC
Rから一枚のウエハWを取り出し、第3の処理ユニット
群G3のエクステンションユニット(EXT)に搬送す
る。
ト(EXT)から、主ウエハ搬送機構22のウエハ搬送
装置46により、処理ステーション11に搬入される。
そして、第3の処理ユニット群G3のアライメントユニ
ット(ALIM)によりアライメントされた後、アドヒ
ージョン処理ユニット(AD)に搬送され、そこでレジ
ストの定着性を高めるための疎水化処理(HMDS処
理)が施される。この処理は加熱を伴うため、その後ウ
エハWは、ウエハ搬送装置46により、クーリングユニ
ット(COL)に搬送されて冷却される。
ユニット(COL)で所定の温度に冷却さたウエハW
は、引き続き、ウエハ搬送装置46によりレジスト塗布
ユニット(COT)に搬送され、そこで塗布膜が形成さ
れる。塗布処理終了後、ウエハWは処理ユニット群
G3,G4のいずれかの加熱処理ユニット(HP)内で
プリベーク処理され、その後いずれかのクーリングユニ
ット(COL)にて所定の温度に冷却される。
ト群G3のアライメントユニット(ALIM)に搬送さ
れ、そこでアライメントされた後、第4の処理ユニット
群G 4のエクステンションユニット(EXT)を介して
インターフェイス部12に搬送される。
ストを除去するために周辺露光装置23によりウエハの
周縁例えば1mmを露光し、次いで、インターフェイス
部12に隣接して設けられた露光装置(図示せず)によ
り所定のパターンに従ってウエハWのレジスト膜に露光
処理が施される。
ス部12に戻され、ウエハ搬送機構24により、第4の
処理ユニット群G4に属するエクステンションユニット
(EXT)に搬送される。そして、ウエハWは、ウエハ
搬送装置46により、いずれかの加熱処理ユニット(H
P)に搬送されてポストエクスポージャーベーク処理が
施され、次いで、クーリングユニット(COL)により
所定の温度に冷却される。
EV)に搬送され、そこで露光パターンの現像が行われ
る。現像処理終了後、ウエハWはいずれかの加熱処理ユ
ニット(HP)に搬送されてポストベーク処理が施さ
れ、次いで、クーリングユニット(COL)により所定
温度に冷却される。このような一連の処理が終了した
後、第3処理ユニット群G3のエクステンションユニッ
ト(EXT)を介してカセットステーション10に戻さ
れ、いずれかのウエハカセットCRに収容される。
第1の実施形態に係る加熱処理ユニット(HP)につい
て説明する。図4は本発明の第1の実施形態に係る加熱
処理ユニットを模式的に示す断面図、図5は図4の加熱
処理ユニットの天板および囲繞部材を一部切り欠いて示
す斜視図、図6は図4の加熱処理ユニットの天板に形成
された第1および第2のヒートパイプを示す断面図、図
7は図4の加熱処理ユニットの制御系を示すブロック図
である。
は、図4に示すように、ケーシング50を有し、その内
部には円盤状をなす加熱プレート51が配置されてい
る。加熱プレート51は例えばアルミニウムで構成され
ており、その表面にはプロキシミティピン52が設けら
れている。そして、このプロキシミティピン52上に加
熱プレート51に近接した状態でウエハWが載置される
ようになっている。加熱プレート51の裏面には複数の
リング状発熱体53が同心円状に配設されている。そし
て、これら発熱体53は通電されることにより発熱し、
加熱プレート51を加熱してウエハWに対して加熱処理
を施すようになっている。この場合に、各リング状発熱
体53への通電量はそれぞれ独立に制御可能であること
が好ましい。
れており、支持部材54内は空洞となっている。加熱プ
レート51には、その中央部に3つ(2つのみ図示)の
貫通孔55が形成されており、これら貫通孔55にはウ
エハWを昇降させるための3本(2本のみ図示)の昇降
ピン56が昇降自在に設けられている。そして、加熱プ
レート51と支持部材54の底板54aとの間には貫通
孔55に連続する筒状のガイド部材57が設けられてい
る。これらガイド部材57によって加熱プレート51の
下のヒーター配線等に妨げられることなく昇降ピン56
を移動させることが可能となる。これら昇降ピン56は
支持板58に支持されており、この支持板58を介して
支持部材54の側方に設けられたシリンダー59により
昇降されるようになっている。
囲にはそれらを包囲支持するサポートリング61が設け
られており、このサポートリング61の上には昇降自在
の囲繞部材62が設けられている。この囲繞部材62の
上には天板63が設けられている。そして、この囲繞部
材62がサポートリング61の上面まで降下した状態
で、加熱プレート51と天板63との間にウエハWの処
理空間Sが形成され、この処理空間Sが囲繞部材62に
より囲繞された状態となる。その際に、サポートリング
61と囲繞部材62との間には微小な隙間64が形成さ
れ、この隙間64から処理空間Sへの空気の侵入が許容
される。また、ウエハWを加熱プレート51に対して搬
入出する場合には、図示しないシリンダーにより囲繞部
材62および天板63が上方に退避される。
れた排気口65を有しており、加熱プレート51の外周
側のサポートリング61および囲繞部材62の間の隙間
64から空気が導入され、排気口65および排気管66
を介して図示しない排気機構により処理空間Sが排気さ
れる。したがって、処理空間S内には加熱プレート51
の外周側から天板63の中央に向かう気流が形成され
る。この気流の制御は、排気管66に設けられた電磁弁
67により行われる。
加熱プレート51に対向する面は、排気口65を囲むよ
うに設けられた円環状の第1の領域71とその外側に設
けられた円環状の第2の領域72とを有している。ま
た、天板63は、第1の領域71を下面とする第1のヒ
ートパイプ73と、第2の領域72を下面とする第2の
ヒートパイプ74と、第1および第2のヒートパイプ7
3および74の間に設けられた断熱部材75とを有して
いる。断熱部材75は、第1のヒートパイプ71と第2
のヒートパイプ72との間で熱的な干渉を生じることを
防止する作用を有している。断熱部材75を設ける代わ
りに、第1および第2のヒートパイプ71および72を
離隔して設け、これらの間に空間が生じるようにしても
よい。
トパイプ74は、図6に示すように、それぞれ銅または
銅合金等の金属材料からなる外殻部材としてのコンテナ
77および78を有し、これらコンテナ77および78
内の空間には作動液Lが封入されている。このような第
1および第2のヒートパイプ73および74は、内部に
充填された作動液の蒸発現象と凝縮現象を利用して、大
量の熱を容易に輸送する作用、およびその中に温度の高
低がある場合に速やかに熱を輸送して温度を均一化する
作用を有する。具体的には、図6に示すように、第1お
よび第2のヒートパイプ73および74は、加熱プレー
ト51によりその下部が加熱されると作動液Lが蒸発
し、蒸気流となって低温部である上部へ高速移動し、上
下方向に温度が均一化される。この際に、上部で低温の
コンテナ77および78の上壁に接触して冷却され凝縮
し、凝縮液は重力により元の位置へ戻る。また、周方向
および径方向に温度の高低がある場合にも蒸気流の移動
により温度が均一化される。第1および第2のヒートパ
イプ73および74の内部空間は、囲繞部材62の周方
向に略一定の断面厚さを有している。なお、作動液L
は、コンテナ77,78の材質に悪影響を及ぼさないも
のが選択され、例えば、水、アンモニア、メタノール、
アセトン、フロン等を用いることができる。
度を制御して結果的に第1の領域71の温度を制御する
温度制御機構80が設けられている。この温度制御機構
80は、第1の領域に熱を伝達するための棒状をなす金
属製の熱伝達部材81と、この熱伝達部材81の先端に
設けられ、放熱面積可変のフィン82aを有する放熱部
材82およびフィン82aの放熱面積を変化させるため
のアクチュエータ83からなる放熱機構84と、上記熱
伝達部材81の一部分に巻回された誘導コイル85およ
び誘導コイル85に高周波電力を供給する高周波電源8
6からなる加熱機構87と、放熱機構84のアクチュエ
ータ83および加熱機構87の高周波電源86を制御す
るコントローラ88とを有している。この温度制御機構
80は、後述するように、第1の領域71を第2の領域
72よりも所定温度低くなるように制御する。
に示すように、ユニットコントローラ90により制御さ
れる。具体的には、加熱プレート51内の適宜箇所に
は、加熱プレート51の温度を計測する熱電対等の複数
の温度センサー70が設けられ、この温度センサー70
からの検出信号はユニットコントローラ90に送信さ
れ、その検出情報に基づいてユニットコントローラ90
から温調器91に制御信号が送信され、その制御信号に
基づいて温調器91から発熱体電源92に出力調整信号
が送信される。さらに、このユニットコントローラ90
は、加熱処理に際して、シリンダー59に制御信号を送
って昇降ピン56の昇降を制御するとともに、排気管6
6に設けられた電磁弁67の開度を制御して排気量を制
御する。また、上述のコントローラ88に対して、適宜
の基準値、例えば温度センサー70の検出信号または設
定値に基づいて第1のヒートパイプ73の制御を行うよ
うに指令を発する。なお、ユニットコントローラ90
は、塗布・現像システムのシステムコントローラ(図示
略)からの指令に基づいて制御信号を出力するようにな
っている。
(HP)では、以下のようにして、ウエハWの加熱処理
が行われる。
Wを加熱処理ユニット(HP)のケーシング50内に搬
入し、昇降ピン56に受け渡し、この昇降ピン56を降
下させることにより、ウエハWが所定温度に加熱された
状態にある加熱プレート51の表面に設けられたプロミ
キシティピン52に載置される。
下させて処理空間Sを形成し、図示しない排気機構によ
り排気口65および排気管66を介して排気することに
より、隙間64から空気が流入し、加熱プレート51の
外周側から天板63の中央に向かう気流が形成された状
態でウエハWに加熱処理が施される。
周縁部からウエハの中央部に向かって流れることとな
り、高温のウエハ上を通過することによって加熱された
気体がウエハW中央部に集まってから処理空間Sの外へ
排出されるため、従来の加熱処理装置の場合には、加熱
プレート51が発熱体53により均一に加熱されていた
としても、実際にはこのような気流の影響でウエハWの
中央部の温度が周縁部の温度よりも高くなってしまう。
いて、ウエハWの中央部に対応する第1の領域71の温
度を、その周囲の第2の領域72よりも所定温度低くな
るように温度制御機構80により制御する。ウエハWの
温度は、加熱プレート51のみならず加熱プレートに対
向した天板63によっても影響を受け、天板63の熱吸
収が大きいほどかつ天板63の熱放射度が小さいほどウ
エハWの温度が低下する度合いが大きいから、このよう
にウエハWの中央部の温度が高くなるといった、ウエハ
W面内に温度分布が生じるような場合に、天板63のウ
エハW中央部に対応する第1の領域71の温度を第2の
領域72の温度よりも低くすれば、第1の領域71の熱
吸収を大きくすることができ、結果的にウエハWの中央
部の熱放出を大きくしてその部分の温度を低下させるこ
とができ、ウエハWの面内温度均一性を高くすることが
できる。しかも、温度制御機構80によりその温度の低
下の度合いを制御することができるので、ウエハWの面
内温度均一性は極めて高いものとなる。
一化する原理について簡単に説明する。上記のように加
熱プレート51と天板63とが対向して設けられている
場合、加熱プレート51によって加熱されたウエハWか
ら放出された熱放射エネルギーは、天板63に達してそ
の一部が吸収され残部が反射されてウエハWに戻り、ウ
エハW上で同様に一部が吸収され残部が反射されるとい
った作用が繰り返される。したがって、ウエハWから放
出される単位面積当たりの総エネルギーをQ1とする
と、Q1はウエハWの放射度E1と反射エネルギとの和
に等しい。この際の反射エネルギーは、天板63から放
出される単位面積当たりの総エネルギーQ2にウエハW
の反射率r1を乗じたものとなる。すなわち、以下の
(1)式で表す関係が成り立つ。 Q1=E1+r1Q2 ……(1)
放出される単位面積当たりの総エネルギーQ2は、天板
63の放射度E2と反射エネルギとの和に等しく、この
反射エネルギーは、上記Q1に天板の反射率r2を乗じ
たものとなり、以下の(2)式で表す関係が成り立つ。 Q2=E2+r2Q1 ……(2)
3の放射率をε2とすると、以下の(3)および(4)
式の関係があるため、これをそれぞれ(1)および
(2)に代入すると、(5)および(6)式の関係が導
かれる。 r1=1−ε1 ……(3) r2=1−ε2 ……(4) Q1=E1+(1−ε1)Q2 ……(5) Q2=E2+(1−ε2)Q1 ……(6)
の温度T1は天板63の温度T2よりも高くなってお
り、その分の熱がウエハWから天板63へ放射により供
給されることとなり、その際の単位面積当たりの熱量Q
は以下の(7)式で表すことができる。 Q=Q1−Q2 ……(7)
出する熱量が大きいほどウエハWの温度を低下させるこ
とができる。したがって、従来、温度が高くなる傾向に
あるウエハWの中央部において放出する熱量Qを大きく
することができればよい。そのためには、天板63のそ
の部分に対応する領域、すなわち第1の領域71の熱吸
収を大きくすればよく、本実施形態では第1の領域71
の熱吸収を大きくするために第1の領域71の温度を第
2の領域72の温度よりも低くなるようにした。
第2の領域72をそれぞれ含む第1のヒートパイプ73
および第2のヒートパイプ74を有するので、ヒートパ
イプの温度均一化作用により各領域内で温度を均一にす
ることができるとともに、大量の熱を容易に輸送する作
用により温度制御機構80により第1のヒートパイプ7
3を温度制御する際に速やかに所定の温度にすることが
できる。したがって、この点からもウエハWの面内温度
均一性を極めて高くすることができる。
高くすればよいことから、第1の領域71の温度を低く
することに加えて第1の領域71の熱吸収自体を第2の
領域72よりも高くすることも有効である。このために
は、第1の領域71と第2の領域72とで色彩を変化さ
せることが挙げられるが、最も効果的であるのは、第1
の領域71を放射率が1の黒体とし、第2の領域72を
反射率が1のミラーとすることである。第1の領域71
を黒体とするためには、図8に示すように、コンテナ7
7の下面に黒色セラミックス95を設けることが好適で
ある。第2の領域72をミラーとするには、コンテナ7
8の下面に金泊96を貼る等すればよい。
った後、囲繞部材62および天板63を上方に移動し、
ウエハWを昇降ピン56により持ち上げる。その状態で
ウエハ搬送装置46をウエハWの下方に挿入してウエハ
搬送装置46がウエハWを受け取り、加熱処理ユニット
(HP)からウエハWを搬出して次工程のユニットに搬
送する。
を侵入させて処理空間Sに気流を形成したが、図9に示
すように、不活性ガス等のガスを処理空間Sに導入する
ようにしてもよい。すなわち、上記サポートリング61
の代わりにガス通流孔97が形成されたサポートリング
61′を設け、ガス通流孔97にガス供給管98を接続
して処理空間Sにガスを導入するようにし、囲繞部材6
2とサポートリング61′をシールリング99で密閉す
るようにすることもできる。なお、ガス通流孔97は円
周状に形成されていてもよいし、円筒状をなすサポート
リング61′の円周に沿って複数設けられていてもよ
い。
発明の第2の実施形態に係る加熱処理ユニットについて
説明する。図10は本発明の第2の実施形態に係る加熱
処理ユニットを模式的に示す断面図、図11はその内部
および気流を模式的に示す水平断面図である。図10お
よび図11において、第1の実施形態と同じものには同
じ符号を付して説明を省略する。
下側には、矩形状をなす加熱プレート51′が配置され
ている。加熱プレート51′の表面にはプロキシミティ
ピン52′が設けられており、このプロキシミティピン
52′上に加熱プレート51′の表面に近接した状態で
ウエハWが載置されるようになっている。加熱プレート
51′の裏面には複数の直線状の発熱体53′が略平行
に配列されている。そして、これら発熱体53′は通電
されることにより発熱し、加熱プレート51′を加熱し
てウエハWを昇温するようになっている。
持されており、支持部材54′内は空洞となっている。
支持部材54′の周囲にはそれを包囲支持するサポート
リング61′が設けられており、このサポートリング6
1′の上には昇降自在の囲繞部材62′が設けられてい
る。この囲繞部材62′の上には天板63′が設けられ
ている。そして、この囲繞部材62′がサポートリング
61′の上面まで降下した状態で、加熱プレート51′
と天板63′との間にシールリング101により外部か
ら密閉された処理空間S′が形成され、この処理空間
S′が囲繞部材62′により囲繞された状態となる。
レート51′の略一辺の幅を有し、かつ複数のガス吐出
孔103を有し、処理空間S′内に不活性ガス、空気等
の気体を供給するための気体供給ノズル102が設けら
れ、この気体供給ノズル102には、サポートリング6
1′内に複数設けられた気体通流孔104に接続されて
おり、さらにこれら気体通流孔104には、不活性ガ
ス、空気等の気体を供給するための気体供給管105が
接続されている。
加熱プレート51′の略一辺の幅を有し、かつ複数の気
体排出孔107を有し、処理空間S′内の気体を排出す
るための排気ノズル106が設けられ、この排気ノズル
106には、サポートリング61′内に複数設けられた
気体通流孔108に接続されており、さらにこれら気体
通流孔108には排気管109が接続されている。
間S′へ供給された気体は排気ノズル106から排気さ
れ、処理空間S′内には図10に示すような加熱プレー
ト51′の一端側から他端側に向かう一方向の気流が形
成される。
る面は、排気ノズル106側の矩形状をなす第1の領域
71′とその残余の矩形状をなす第2の領域72′とを
有している。また、天板63′は、第1の領域71′を
下面とする第1のヒートパイプ73′と、第2の領域7
2′を下面とする第2のヒートパイプ74′と、第1お
よび第2のヒートパイプ73′および74′の間に設け
られた断熱部材75′とを有している。断熱部材75′
を設ける代わりに、第1および第2のヒートパイプ7
1′および72′を離隔して設け、これらの間に空間が
生じるようにしてもよい。
ートパイプ74′は、形状が異なるだけで基本的に第1
の実施態様の第1のヒートパイプ73および第2のヒー
トパイプ74と同様、金属材料からなる外殻部材として
のコンテナと、コンテナ内の空間に封入された作動液L
とを有しており、作動液の蒸発現象と凝縮現象を利用し
て、大量の熱を容易に輸送する作用、およびその中に温
度の高低がある場合に速やかに熱を輸送して温度を均一
化する作用を有する。具体的には、加熱プレート51′
によりその下部が加熱されると作動液Lが蒸発し、蒸気
流となって低温部である上部へ高速移動し、上下方向に
温度が均一化される。この際に、上部で低温のコンテナ
の上壁に接触して冷却され凝縮し、凝縮液は重力により
元の位置へ戻る。また、水平方向に温度の高低がある場
合にも蒸気流の移動により温度が均一化される。第1お
よび第2のヒートパイプ73′および74′の内部空間
は、水平方向に略一定の断面厚さを有している。
の実施形態の第1のヒートパイプ73と同様、その温度
を制御して結果的に第1の領域71′の温度を制御する
温度制御機構80が設けられている。この温度制御機構
80は、第1の領域71′を第2の領域72′よりも所
定温度低くなるように制御する。
(HP)により加熱処理を行う際には、まず、第1の実
施形態の場合と同様、ウエハWをウエハ搬送装置46に
よりケーシング50内に搬入して、プロキシミティピン
52′上に載置する。
を降下して処理空間S′を形成し、気体供給管105お
よび気体通流孔104を介して気体供給ノズル102の
複数のガス吐出孔103から処理空間S′内に気体を供
給し、排気ノズル106の気体排出孔107から気体通
流孔108および排気管109を介して排気することに
より、処理空間S′に加熱プレート51′の一端側から
他端側に向かう一方向の気流を形成する。
で、発熱体53′に給電することにより、加熱プレート
51′上のウエハWを加熱処理する。このように加熱プ
レート51′の上面に一方向の気流を形成するので、第
1の実施形態の天板63と異なり、天板63′の中央部
には排気口が設けられておらず、滞留した気体から塵や
埃がウエハ上面に落下するといったことがない。また、
天板63′に排気構造が設けられる必要がないため装置
自体の上下方向の寸法を小さくすることができる。
は、高温のウエハ上を通過することによって加熱された
気体が排気ノズル106から排出されるため、加熱プレ
ート51′が発熱体53′により均一に加熱されていた
としても、天板が従来のような単なる金属板の場合に
は、このような気流の影響でウエハWの排気ノズル10
6近傍部分の温度が他の部分の温度よりも高くなる傾向
にある。
上述のように排気ノズル106近傍の第1の領域71′
とその他の第2の領域72′とし、第1の領域71′の
温度を、第2の領域72′よりも所定温度低くなるよう
に温度制御機構80により制御する。したがって、第1
の実施形態と同様、天板63′の第1の領域71′の温
度を第2の領域72′の温度よりも低くすることによっ
て、第1の領域71′の熱吸収を大きくすることがで
き、結果的にウエハWの排気ノズル106近傍の熱放出
を大きくしてその部分の温度を低下させることができ、
ウエハWの面内温度均一性を高くすることができる。し
かも、温度制御機構80によりその温度の低下の度合い
を制御することができるので、ウエハWの面内温度均一
性は極めて高いものとなる。
よび第2の領域72′をそれぞれ含む第1のヒートパイ
プ73′および第2のヒートパイプ74′を有するの
で、ヒートパイプの温度均一化作用により各領域内で温
度を均一にすることができるとともに、大量の熱を容易
に輸送する作用により温度制御機構80により第1のヒ
ートパイプ73′を温度制御する際に速やかに所定の温
度にすることができる。したがって、この点からもウエ
ハWの面内温度均一性を極めて高くすることができる。
様、第1の領域71′の温度を低くすることに加えて第
1の領域71′の熱吸収自体を第2の領域72′よりも
高くすることも有効であり、そのために、第1の領域7
1′と第2の領域72′とで色彩を変化させることがで
き、最も効果的には、第1の領域71′を黒体とし、第
2の領域72′をミラーとすることである。
た後、囲繞部材62′および天板63′を上方に移動さ
せ、ウエハWを昇降ピン56により持ち上げ、その状態
でウエハ搬送装置46をウエハWの下方に挿入してウエ
ハ搬送装置46がウエハWを受け取り、加熱処理ユニッ
ト(HP)からウエハを搬出して次工程のユニットに搬
送する。
ず、本発明の思想の範囲内で種々変形が可能である。例
えば上記実施の形態では、天板の加熱プレートの対向す
る面を第1の領域および第2の領域としたが、3つ以上
の領域としてもよいことはもちろんである。また、天板
の第1の領域の温度を制御するようにしたが、第2の領
域の温度を制御してもよいし、両方の温度を制御するよ
うにしてもよい。さらに、天板をヒートパイプで構成し
たが、これに限るものではない。また、加熱処理装置の
構造としても上記実施形態において例示した加熱処理ユ
ニットに限るものではなく種々の形態が可能である。さ
らに、レジスト塗布・現像処理システムの加熱処理につ
いて示したが、それ以外に用いられる加熱処理に適用す
ることも可能である。さらにまた、上記実施形態ではウ
エハをプロキシミティピン上に載置して間接的に加熱を
行った場合について示したが、ウエハを加熱プレート上
に直接載置して加熱してもよい。さらにまた、上記実施
形態では基板として半導体ウエハを用いた場合について
説明したが、半導体ウエハ以外の他の被処理基板、例え
ば液晶表示装置(LCD)用ガラス基板の加熱処理を行
う場合についても適用可能である。
基板を加熱するための加熱プレートの基板配置面に対向
して、その加熱プレートに面する部分が少なくとも第1
の領域と第2の領域を有する天板を設け、温度制御機構
により、加熱プレートの加熱によって基板に生じる温度
分布に応じて、前記天板の第1の領域および第2の領域
の少なくとも一方の温度を制御するので、基板面内に温
度分布が生じるような場合に、天板の第1および第2の
領域のうち、基板の温度が高くなる部分に対応するほう
の温度を低くしてその領域の熱吸収を大きくすることが
でき、結果として基板における加熱が過剰で温度が高く
なる傾向がある部分の放熱を促進してその部分の温度を
低下させることができるので、基板の面内温度均一性を
高めることができる。しかもその温度の低下の度合いを
温度制御機構により制御することができるので、基板の
面内温度均一性の程度が極めて高い。
部分が少なくとも第1の領域と第2の領域を有し、かつ
これら第1の領域および第2の領域をそれぞれ含む第1
のヒートパイプおよび第2のヒートパイプを有する構成
とすることにより、ヒートパイプの温度均一化作用によ
り各領域内で温度を均一にすることができるとともに、
大量の熱を容易に輸送する作用によりこれら領域の少な
くとも一方を温度制御する際に速やかに所定の温度にす
ることができる。したがって、基板の面内温度均一性を
一層高くすることができる。
に気体を導入し、その空間内に前記天板の中央に向かう
気流を形成する加熱処理装置において、加熱プレートに
面する部分が同心状に少なくとも中央に配置された第1
の領域とその外側に配置された第2の領域とを有する天
板を設け、基板の中央部の熱放射が大きくなるように、
天板の第1の領域の温度を制御することにより、温度の
高くなる傾向にある基板の中央部の温度を低下させ、結
果として基板の面内温度均一性を高くすることができ
る。
面する部分が同心状に少なくとも中央に配置された第1
の領域とその外側に配置された第2の領域とを有し、こ
れら第1の領域および第2の領域をそれぞれ含む第1の
ヒートパイプおよび第2のヒートパイプを有する構成と
することにより、上述のヒートパイプの温度均一化作用
および大量の熱を容易に輸送する作用により、天板の各
領域内で温度を均一にすることができるとともに、第1
の領域を温度制御する際に速やかに所定の温度にするこ
とができる。したがって、基板の面内温度均一性を一層
高くすることができる。
処理ユニットを備えた半導体ウエハのレジスト塗布・現
像処理システムの全体構成を示す平面図。
処理ユニットを備えた半導体ウエハのレジスト塗布・現
像処理システムの全体構成を示す正面図。
処理ユニットを備えた半導体ウエハのレジスト塗布・現
像処理システムの全体構成を示す背面図。
トを模式的に示す断面図。
を一部切り欠いて示す斜視図。
1および第2のヒートパイプを示す断面図。
ク図。
トの変形例の要部を示す断面図。
トの他の変形例を模式的に示す断面図。
ットを模式的に示す断面図。
を模式的に示す水平断面図。
Claims (16)
- 【請求項1】 基板を所定温度に加熱処理する加熱処理
装置であって、 その表面に基板を近接または載置して加熱処理する加熱
プレートと、 前記加熱プレートの基板配置面に対向して設けられ、前
記加熱プレートに面する部分が少なくとも第1の領域と
第2の領域を有する天板と、 前記天板の第1の領域および第2の領域の少なくとも一
方の温度を制御する温度制御機構とを具備し、 前記温度制御機構は、前記加熱プレートの加熱によって
基板に生じる温度分布に応じて、前記天板の第1の領域
および第2の領域の少なくとも一方の温度を制御するこ
とを特徴とする加熱処理装置。 - 【請求項2】 基板を所定温度に加熱処理する加熱処理
装置であって、 その表面に基板を近接または載置して加熱処理する加熱
プレートと、 前記加熱プレートの基板配置面に対向して設けられ、前
記加熱プレートに面する部分が少なくとも第1の領域と
第2の領域を有し、これら第1の領域および第2の領域
をそれぞれ含む第1のヒートパイプおよび第2のヒート
パイプを有する天板と、 前記天板の第1のヒートパイプおよび第2のヒートパイ
プの少なくとも一方の温度を制御して前記第1の領域お
よび第2の領域のうち少なくとも一方の温度を制御する
温度制御機構とを具備し、 前記温度制御機構は、前記加熱プレートの加熱処理によ
って基板に生じる温度分布に応じて、前記天板の第1の
ヒートパイプおよび第2のヒートパイプの少なくとも一
方の温度を制御することを特徴とする加熱処理装置。 - 【請求項3】 前記温度制御機構は、前記天板の第1の
ヒートパイプおよび第2のヒートパイプのうち基板のよ
り温度が高い部分に対応するほうのヒートパイプから熱
を放出させるための放熱機構と、そのヒートパイプに熱
を注入するための加熱機構と、前記加熱機構および/ま
たは前記放熱機構を制御するコントローラとを有するこ
とを特徴とする請求項2に記載の加熱処理装置。 - 【請求項4】 前記第1の領域を第2の領域よりも基板
のより温度が高い部分に対応させ、前記温度制御機構
は、前記第1の領域の温度を第2の領域の温度よりも低
くなるように制御することを特徴とする請求項1から請
求項3のいずれか1項に記載の加熱処理装置。 - 【請求項5】 前記温度制御機構は、前記第1の領域の
温度のみを制御することを特徴とする請求項4に記載の
加熱処理装置。 - 【請求項6】 前記第1の領域の熱吸収率を第2の領域
の熱吸収率よりも大きくすることを特徴とする請求項4
または請求項5に記載の加熱処理装置。 - 【請求項7】 前記第1の領域は黒体であり、前記第2
の領域はミラーであることを特徴とする請求項6に記載
の加熱処理装置。 - 【請求項8】 前記加熱プレートと前記天板との間の空
間に気流を形成する気流形成手段をさらに具備すること
を特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記
載の加熱処理装置。 - 【請求項9】 基板を所定温度に加熱処理する加熱処理
装置であって、 その表面に基板を近接または載置して加熱処理する加熱
プレートと、 前記加熱プレートの基板配置面に対向して設けられ、前
記加熱プレートに面する部分が同心状に少なくとも中央
に配置された第1の領域とその外側に配置された第2の
領域とを有する天板と、 前記加熱プレートと前記天板との間の空間を囲繞する囲
繞部材と、 前記加熱プレートの外周から前記空間に気体を導入し、
その空間内に前記天板の中央に向かう気流を形成する気
流形成手段と、 前記天板の第1の領域の温度を制御する温度制御機構と
を具備し、 前記温度制御機構は、前記基板の中央部の熱放射が大き
くなるように、前記天板の第1の領域の温度を制御する
ことを特徴とする加熱処理装置。 - 【請求項10】 基板を所定温度に加熱処理する加熱処
理装置であって、 その表面に基板を近接または載置して加熱処理する加熱
プレートと、 前記加熱プレートの基板配置面に対向して設けられ、前
記加熱プレートに面する部分が同心状に少なくとも中央
に配置された第1の領域とその外側に配置された第2の
領域とを有し、これら第1の領域および第2の領域をそ
れぞれ含む第1のヒートパイプおよび第2のヒートパイ
プを有する天板と、 前記加熱プレートと前記天板との間の空間を囲繞する囲
繞部材と、 前記加熱プレートの外周から前記空間に気体を導入し、
その空間内に前記天板の中央に向かう気流を形成する気
流形成手段と、 前記天板の第1のヒートパイプの温度を制御して第1の
領域の温度を制御する温度制御機構とを具備し、 前記温度制御機構は、前記基板の中央部の熱放射が大き
くなるように、前記天板の第1のヒートパイプの温度を
制御することを特徴とする加熱処理装置。 - 【請求項11】 前記温度制御機構は、前記第1のヒー
トパイプから熱を放出させるための放熱機構と、前記第
1のヒートパイプに熱を注入するための加熱機構と、前
記加熱機構および/または放熱機構を制御するコントロ
ーラとを有することを特徴とする請求項10に記載の加
熱処理装置。 - 【請求項12】 前記第1の領域の熱吸収率を第2の領
域の熱吸収率よりも大きくすることを特徴とする請求項
9から請求項11のいずれか1項に記載の加熱処理装
置。 - 【請求項13】 前記第1の領域は黒体であり、前記第
2の領域はミラーであることを特徴とする請求項12に
記載の加熱処理装置。 - 【請求項14】 前記天板の中央に排気口が設けられ、
前記第1の領域は、この排気口を囲むように設けられ、
前記気流形成手段は、前記加熱プレートの外周から導入
された気体を前記排気口を介して排出する排気機構を有
していることを特徴とする請求項9から請求項13のい
ずれか1項に記載の加熱処理装置。 - 【請求項15】 前記気流形成手段は、前記加熱プレー
トの外周から前記空間に気体を供給する気体供給機構を
有していることを特徴とする請求項14に記載の加熱処
理装置。 - 【請求項16】 前記第1のヒートパイプと第2のヒー
トパイプとは隣接して設けられ、これらの間は断熱され
ていることを特徴とする請求項2、請求項3、請求項9
または請求項10に記載の加熱処理装置。
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