JP2002201845A - 戸パネルのストッパー - Google Patents

戸パネルのストッパー

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JP2002201845A
JP2002201845A JP2000338382A JP2000338382A JP2002201845A JP 2002201845 A JP2002201845 A JP 2002201845A JP 2000338382 A JP2000338382 A JP 2000338382A JP 2000338382 A JP2000338382 A JP 2000338382A JP 2002201845 A JP2002201845 A JP 2002201845A
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door panel
latch piece
stopper
piece
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JP2000338382A
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Tsuginaka Koyama
次中 湖山
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Enomoto Co Ltd
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Enomoto Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 戸パネルの下部と床面との間に設けられて、
戸パネルを閉じ位置に保持するストッパーであって、戸
パネルが不用意に移動するのを阻止する。 【解決手段】 ストッパー7は、戸パネル1の下部に装
着されるラッチ体8と、床面F側に配されるラッチ受9
とからなる。ラッチ体8は、ハウジング10内に上下動
自在に支持したラッチ片11と、ラッチ片11の下面に
装着された磁石14と、ラッチ片11を上向きに移動付
勢するばね12とを備えている。ラッチ受9はホルダ3
2に磁性金属板からなる吸着板33を備えている。ラッ
チ片11が磁石14を介して吸着板33に磁気吸着する
ことにより、ラッチ体8をラッチ受9で捕捉し、これに
より戸パネル1が開き方向に移動するのを阻止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁力を利用して戸
パネルを任意の開閉位置で保持するストッパーに関す
る。
【0002】
【従来の技術】この種の磁力を利用したストッパーに
は、特許第3002189号公報がある。そこでは、床
面側の陥没穴に磁性金属からなる可動片を配設し、戸パ
ネルの下面の凹部に磁石を埋設している。そして、戸パ
ネルが閉止されると、磁石の磁気吸着力によって可動片
が引き上げられて凹部内に嵌入し、戸パネルが厚み方向
へ揺れるのを阻止している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のストッパーによ
れば、床面の陥没穴に可動片を配設するので、陥没穴内
にごみが詰まりやすく、定期的なメンテナンスを要す
る。陥没穴内に落ち込んだ異物によって、可動片の引き
上げ動作が阻害されやすい。また、戸パネル側には凹部
を、床面側には陥没穴をそれぞれ形成する必要があるた
め、施工に余分な手間を要し、既設の戸パネルにストッ
パーを新たに取り付ける場合の工事が大掛かりとなる。
【0004】本発明は、ごみ詰まりの問題を生じること
がなく、メンテナンスが不要な戸パネル用のストッパー
を提供するにある。本発明の目的は、既設の戸パネルに
対しても手軽に取り付けることができるストッパーを得
るにある。本発明の目的は、戸パネルの振れ止めが確実
に行えるストッパーを提供するにある。本発明の目的
は、静粛性に富んだストッパーを得るにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、図2に示すご
とく、開閉操作される戸パネル1の下部と床面Fとの間
に設けられて、戸パネル1を維持保持するストッパー7
において、図1に示すごとく戸パネル1の下部に装着さ
れるラッチ体8と、床面Fに固定されてラッチ体8を捕
捉するラッチ受9とからなる。ラッチ体8は、図3およ
び図4に示すごとく、戸パネル1に固定されるハウジン
グ10と、ハウジング10で上下動可能に案内支持され
るラッチ片11と、ラッチ片11を上向きに移動付勢す
るばね12と、ラッチ片11の下端に配設される磁石1
4とを含む。ラッチ受9は磁性材料を素材とする吸着板
33を備えている。そして、戸パネル1の開閉に伴っ
て、ラッチ体8がラッチ受9の上方に位置する状態にお
いて、磁石14がばね12の付勢力に抗して吸着板33
の上面に磁気吸着することにより、ラッチ片11をラッ
チ受9で捕捉して、戸パネル1を所望の開閉位置で保持
できるようにしたものである。なお、ここで言う磁性材
料とは、磁性金属の他、樹脂に磁性金属粉を練り込んだ
ものであってもよく、要は磁石14が磁気吸着し得るも
のであればよい。
【0006】ラッチ受9は、図5および図6に示すごと
くラッチ片11の進入を許す溝35を備えたホルダ32
と、ホルダ32に装着されて溝35の下面側を覆う吸着
板33とを含んでおり、吸着板33の上面には、ラッチ
片11を抜け止め保持する係合部39を突設する。これ
にて、図7に示すごとくラッチ片11が溝35内へ進入
して、磁石14が吸着板33に磁気吸着したとき、ラッ
チ片11を係合部39で受け止めて溝35から不用意に
抜け出るのを防いでいる。
【0007】ハウジング10には、図4に示すごとくば
ね12の上端を支持するばね掛体13が上下動可能に支
持されて、任意の上下位置において調整用ボルト22で
ハウジング10に締結固定される。ばね掛体13のハウ
ジング10への締結位置を上下に変更することにより、
ラッチ片11の吊り下げ位置を変更調整できる。
【0008】図8に示すごとく、ラッチ片11の下面に
は、該ラッチ片11の上下寸法と略同等の深さ寸法を有
する陥没穴46を凹み形成し、該陥没穴46内に、柱状
の金属製の補強材45を直立状に圧嵌装着することがで
きる。
【0009】別のラッチ片11は樹脂成形品からなるラ
ッチ本体72と、ラッチ本体72に外嵌する管状の補強
体73とで構成する。
【0010】図8に示すごとく、ラッチ片11の下端部
分を、樹脂などの比較的軟質の素材で形成するととも
に、磁石14がラッチ片11の下端から突出しないよう
にしてもよい。
【0011】
【発明の作用効果】例えば、戸パネル1が図2に示すご
とく上側ガイドレール2に上ランナ4を介して走行自在
に吊り下げ支持されていて、戸パネル1を閉じ位置で保
持する場合、戸パネル1が閉じ位置に到ると、ラッチ片
11が下端の磁石14を介してばね12の付勢力に抗し
て下降し、ラッチ片11の下端が吸着板33の上面に磁
気吸着される。これで、ラッチ体8がラッチ受9で捕捉
され、戸パネル1が開き方向に移動するのを阻止して位
置保持する。
【0012】戸パネル1側のラッチ体8にラッチ片11
を上下動自在に設け、床面F上のラッチ受9に吸着板3
3を装着する形式であるから、ラッチ受9側に塵埃が溜
まり難く、従来例に比べて施工の手間を著しく省くこと
ができる。既設の戸パネル1に対しても、これの前後の
一側面の下端にラッチ体8を、床面F側にラッチ受9を
それぞれビス止め等で簡単に取り付けられ、ストッパー
の組み付けが容易に行える。ラッチ片11は前記ばね1
2で吊持されているので、ラッチ片11の下端が吸着板
33上に正しく位置合わせされていない場合にも、ラッ
チ片11を吸着板33上に納まるよう確実に磁気吸着さ
せることができ、戸パネル1や、ラッチ体8およびラッ
チ受9の位置精度などに厳密性が要求されない点でも有
利である。
【0013】ラッチ受9が、溝35を備えたホルダ32
と、ホルダ32に装着された吸着板33とからなり、吸
着板33の上面に係合部39を有するストッパーによれ
ば、ラッチ片11をラッチ受9で捕捉した状態におい
て、磁石14と吸着板33との磁気吸着作用に加えて、
ラッチ片11が係合部39と係合するので、ラッチ片1
1がラッチ受9から抜け出るのを防いで、戸パネル1を
さらに確実に位置保持できる。
【0014】ラッチ片11をラッチ受9で捕捉した状態
においては、ラッチ片11が磁石14を介して吸着板3
3に磁気吸着されているので、戸パネル1に対して外力
が作用するような場合にも、ラッチ片11がホルダ32
の溝35内でガタついて、戸パネル1が騒音を起こすの
を防止し、静粛性を向上できる。
【0015】ハウジング10に対して、ラッチ片11の
吊り下げ位置がばね掛体13を介して変更できるように
してあると、磁石14が吸着板33に磁気吸着した状態
におけるばね12の張力を大小に変更できる。つまり、
戸パネル1を位置保持状態から解除するときの操作力を
大小に変更調整でき、ストッパーの位置保持力(解除操
作力)を使用者の好みに応じて設定でき、とくに前記係
合部39が存在するときに有利である。
【0016】ラッチ片11を樹脂成形品とすると、ラッ
チ片11自身の剛性が低下して、変形や破損しやすくな
る。この点本発明では、ラッチ片11の下面に、その上
下寸法と略同等の深さ寸法を有する陥没穴46を凹み形
成し、この陥没穴46内に柱状の金属製の補強材45を
直立状に圧嵌装着してあるので、該補強材45でラッチ
片11の機械的強度を良好に保つことができる。これは
とくに、ラッチ体8とラッチ受9との距離が長く、ラッ
チ片11がハウジング10から下方に大きく突出するよ
うな仕様の場合に有効である。
【0017】樹脂成形品からなるラッチ本体72と、ラ
ッチ本体72に外嵌する管状の補強体73とで構成した
ラッチ片11は、ハウジング10に対して管状の補強体
73が摺動するので、先の補強材45を用いる場合に比
べて、ラッチ片11の構造強度をさらに向上でき、例え
ば、戸パネル1に大きな外力が作用する場合に、ラッチ
片11の変形をよく防止できる。
【0018】ラッチ片11の下端部分を、樹脂などの比
較的軟質の素材で形成し、そのうえで、磁石14がラッ
チ片11の下端から突出しないようにしてあると、磁石
14が吸着板33と衝突することによる騒音の発生を抑
えて、戸ストッパーの静粛性の向上を図り得る。なお、
「ラッチ片11の下端部分を樹脂などの比較的軟質の素
材で形成する」とは、ラッチ片11の下端部分にゴムな
どの緩衝材を配設することを含む概念である。
【0019】
【実施例】(第1実施例) 図1ないし図4は本発明の
ストッパーをクローゼット用の折り吊戸に適用した第1
実施例を示す。図1及び図2において、符号1は木製の
戸パネル、2はアルミニウム型材からなる上側ガイドレ
ールである。隣接する左右2枚の戸パネル1・1は、ヒ
ンジ3を介して折りたたみ自在に接続された吊戸になっ
ている。戸パネル1・1の上面の左右両端寄りには上ラ
ンナ4・4が、吊元側(左側)の戸パネル1の下面には
ピボット軸5がそれぞれ装着されている。上側ガイドレ
ール2は、断面コ字状のアルミニウム形材からなり、開
閉始端側(右側)にある上ランナ4を介して両戸パネル
1・1が折りたたみ開閉自在に吊り下げ保持されてい
る。
【0020】戸パネル1を完全に展開した閉じ状態にお
いては、戸パネル1をその位置に保持しておく必要があ
り、またその開閉始端側(図2の右側)の下部が戸パネ
ル1の厚み方向である前後方向に揺動するのを規制する
ことが望まれる。そこで、右側の戸パネル1の開閉始端
の下部と床面Fとの間に、本発明に係るストッパー7が
設けられている。このストッパー7は、戸パネル1の下
部に装着されるラッチ体8と、床面F側に固定されてラ
ッチ体8を係合捕捉するラッチ受9とからなる。
【0021】図1および図3においてラッチ体8は、戸
パネル1の下部に固定されるハウジング10と、ハウジ
ング10内で上下動可能に案内支持されたラッチ片11
と、ラッチ片11を上向きに移動付勢するばね12と、
ばね12の上端が掛止されるばね掛体13とからなる。
ラッチ片11の下端には、磁石14が圧嵌装着で埋設さ
れている。
【0022】ハウジング10は、上下に長い四角筒状の
枠体16の左右に取付けベース18・18が一体に形成
されたプラスチック成形品である。戸パネル1の後面側
の下部にハウジング10が取付けベース18・18を介
してビス17で取り付けられる。枠体16の内部空室1
9内には、先のばね掛体13、ばね12およびラッチ片
11がそれぞれ組み込まれる。
【0023】図4においてばね掛体13は、ばね12の
上端が掛止固定される円柱状の掛止部20と、断面コ字
型の締結部21とからなる金属成形品である。掛止部2
0には貫通穴20aを設けてあり、この貫通穴20aに
ばね12の上端が挿入係止されている。締結部21は、
内部空室19内で上下動できる。締結部21を形成する
前後壁21a・21bには、内部空室19におけるばね
掛体13の上下高さ位置を調整するための調整用ボルト
(ねじ)22の挿入を許す挿入孔23が通設されてい
る。前後壁21a・21b間のスリットには上方より板
ナット24を挿入し、挿入孔23を介して板ナット24
のねじ孔に調整用ボルト22をねじ込むことができる。
調整用ボルト22は、枠体16の後面側に形成した上下
に長い操作孔25から挿入され、ドライバーで調整用ボ
ルト22を弛めることにより、ばね掛体13の固定位置
を上下に変更したのち再び該ボルト22を締結すること
によって、ラッチ片11の吊り下げ位置を自在に変更調
整できる。
【0024】図4にいてラッチ片11は、ばね12の下
端が掛止固定されることを許す円柱状の掛止部27と、
四角柱状の本体部28とからなる金属成形品である。掛
止部27には貫通穴27aを設けてあり、この貫通穴2
7aにばね12の下端が挿入係止される。本体部28の
下面には段付き円柱状の磁石14が圧嵌装着されてい
る。具体的には、本体部28側には下面に磁石14の挿
入を許す段付き陥没穴30を凹み形成し、陥没穴30内
に磁石14が圧嵌装着されている。
【0025】ばね掛体13とラッチ片11との間に介装
したばね12は、引っ張りばねとなっており、戸パネル
1の走行時にラッチ片11の下端が床面Fに接触しない
ように、前記ばね12でラッチ片11を上方に引き上げ
付勢している。
【0026】ラッチ受9は、図1、図3、図5および図
6に示すごとく、プラスチック成形品であるホルダ32
と、その下面側に配設された磁性金属板を素材とする吸
着板33とからなる。ホルダ32は、上下面および左右
の一側方が開口する平面視で略U字形状ないしコ字形状
の溝35を備えている。この溝35は、吊元側に指向し
て開口しており、この開口部分がラッチ片11用の進入
口36になる。吸着板33の上面には、溝35の進入口
36側に係合部39が突設されている。ホルダ32は、
これの下面に吸着板33をはさんだ状態で床面Fにビス
41で固定する。
【0027】戸パネル1を折りたたんだ状態から展開操
作すると、図2に示すようにその開閉始端側の上ランナ
4が上側ガイドレール2に案内されて右側に移動する。
このときラッチ片11は、ばね12で上方に引き上げら
れているので、ラッチ片11の下端は床面Fから上方に
浮き離れた状態のままで移動する。図7に示すごとく、
戸パネル1が展開された閉じ状態に近付くと、ラッチ片
11の下端がラッチ受9の吸着板33上に到る。これで
磁石14と吸着板33との間に生じる磁気吸着力が、ば
ね12の引き上げ付勢力を上回り、ラッチ片11が下降
してラッチ片11の下端が磁石14を介して吸着板33
に磁気吸着する。この状態から戸パネル1をさらに完全
な閉じ状態にして行くと、ラッチ片11がラッチ受9の
進入口36から係合部39を乗り越えて溝35内にカチ
ッと落ち込み係合し、これで吸着板33の上面に完全に
磁気吸着される。これにて、位置保持セット状態が手応
えで判ることになる。
【0028】従って、戸パネル1の完全な閉じ状態にお
いては、磁石14と吸着板33との間に働く磁気吸着力
でラッチ片11が吸着板33に吸着されて戸パネル1の
開き方向への移動が阻止されるとともに、溝35の前後
壁37・38がラッチ片11の移動を規制して、戸パネ
ル1の前後厚み方向へのガタつきも確実に阻止できる。
戸パネル1に断続的な外力が加わっても、ラッチ片11
と吸着板33との間には磁力が作用しているので、ラッ
チ片11が前後壁37・38に勢いよく衝突することも
なくなり、静粛性の向上も図り得る。とくに戸パネル1
を吊元方向(図2の左方向)に移動させるためには、係
合部39を乗り越えるだけの操作力を要するので、僅か
な外力でラッチ片11がラッチ受9の吸着板33から抜
け外れて戸パネル1が吊元方向へ不用意に移動すること
もない。ハウジング10に対するばね掛体13の固定位
置を上下に変更することにより、戸パネル1をストッパ
ー7から分離するときの操作力を大小に変更調整して、
ストッパー7の位置保持力を使用者の好みに応じて設定
できる。ラッチ受9は床面Fから僅かに突出しているだ
けであり、ユーザーがラッチ受9でつまずくような不具
合が発生することが少なく、所謂バリアフリー構造とな
る点でも有利である。
【0029】(第2実施例) 図8に本発明の第2実施
例を示す。この場合のラッチ片11は、金属に代えて樹
脂を素材としており、これに伴う剛性の低下を抑えるた
めに金属製の補強材45を組み込んでいる。具体的に
は、ラッチ片11の本体部28の下面に、ラッチ片11
の上下寸法と略同等の深さ寸法を有する段付き陥没穴4
6を凹み形成し、陥没穴46の小径部46a内に柱状の
補強材45を直立状に圧嵌装着し、次いで陥没穴46の
大径部46b内に磁石14を圧嵌装着している。これに
より、ラッチ片11を樹脂成形品としたことによる剛性
の低下を補強材45で補って、ラッチ片11の機械的強
度を良好に保つことができるので、ラッチ片11の変形
や破損を防止できる。これはとくにラッチ体8とラッチ
受9との間の距離が長く設定されており、ラッチ片11
がハウジング10から下方に向かって大きく突出するよ
うな場合に有効である。
【0030】また本実施例では、ラッチ片11の下端を
磁石14の下端よりも低く設定して、磁石14がラッチ
片11の下端から突出しないようにしている。これによ
り、樹脂成形品であるラッチ片11の下端が吸着板33
と当接することとなるので、磁石14が吸着板33と衝
突することによる騒音の発生を抑えて、静粛性の向上を
図り得る。なお、ラッチ片11の下端にゴムなどの緩衝
材を配設してもよく、要は樹脂、ゴムのごとく比較的軟
質の部材がラッチ片11の下端に配設されていればよ
い。
【0031】また、本実施例に係る戸パネルのストッパ
ーは、ラッチ片11の上下の移動限界を規制するための
規制機構を備えている。この規制機構は、ハウジング1
0の戸パネル1への装着面に上下方向に通設された溝4
7と、ラッチ片11に組み込まれて、溝47内を上下動
するピン48とを主な構成要素とする。ピン48は、ラ
ッチ片11の本体部28の上端付近に凹み形成された陥
没穴49内に圧嵌装着されており、ピン48の一端は、
陥没穴49から突出して溝47内に挿入されている。以
上より、溝47の上下端部にピン48が当接してラッチ
片11の移動限界を規制するので、何らかの作用により
ラッチ片11が引き出されて、ばね12の弾性力が損な
われたり、異常にばね12が圧縮されて、弾性力が変化
するのを阻止できる。溝47に沿ってラッチ片11は上
下動するので、ばね12で吊持されたラッチ片11がふ
らつくこともなく、戸パネル1のガタつきを確実に阻止
できる点でも有利である。
【0032】(第3実施例) 図9および図10は、本
発明を引戸に適用した第3実施例を示す。この実施例に
おけるラッチ体8は、戸パネル1に設けた取付け穴51
に下面側から圧嵌装着されるハウジング10と、ハウジ
ング10で上下動可能に案内支持されたラッチ片11
と、ラッチ片11を上向きに移動付勢するばね12と、
ばね12の上端が掛止されるばね掛体13とからなる。
ラッチ片11の下端には、磁石14が圧嵌固定してあ
る。
【0033】ハウジング10は、上下端が開口する円筒
状の枠体16の下端にフランジ52を一体に形成したプ
ラスチック成形品からなる。枠体16の内部空室19内
には、先のばね掛体13、ばね12およびラッチ片11
がそれぞれ組み込まれる。
【0034】図9においてばね掛体13は、ばね12の
上端が掛止固定される円柱状の掛止部20と、係止部2
0より大径の締結部21とからなる樹脂成形品である。
掛止部20には貫通穴20aを設けてあり、この貫通穴
20aにばね12の上端が挿入係止されている。締結部
21は、先の内部空室19の上端内面に挿嵌されて、ハ
ウジング10の外面から打ち込まれるピン53で固定し
てある。
【0035】図9においてラッチ片11は、ばね12の
下端が掛止固定される円柱状の掛止部27と、掛止部2
7より大径の本体部28とからなる樹脂成形品である。
掛止部27には貫通穴27aを設けてあり、この貫通穴
27aにばね12の下端を係止する。本体部28の下面
には陥没穴30を凹み形成し、この陥没穴30内に2個
の磁石14を上下に隣接する状態で圧嵌装着している。
【0036】ばね12は引っ張りコイル形のばねからな
り、ラッチ片11を常に上方へ引き上げ付勢して、戸パ
ネル1の開閉時にラッチ片11の下端が床面Fと接触す
るのを防いでいる。
【0037】図10に示すように、ラッチ受9はホルダ
32と、その下面側に配設した吸着板33とからなる。
ホルダ32は、平面視が略V字状のプラスチック成形品
からなり、その板面の3箇所にビス穴54を通設し、左
右のビス穴54の間に、逆U字状の溝35を備えてい
る。ホルダ32の下面には、吸着板33を受け入れる浅
い座部55が凹み形成してある。吸着板33は、ホルダ
32とほぼ同形の磁性金属板製の板体からなり、その板
面には先のビス穴54に対応するビス穴56を通設し、
溝35に臨む板端に係合部39を突設してなる。ホルダ
32と吸着板33とは、ホルダ32の下面に吸着板33
をはめ込んだ状態で、床面Fにビス41で固定する。因
みに、ホルダ32および吸着板33は、吸着板33をラ
ッチ片11の磁石14に吸着させた状態で戸パネル1を
閉じ、ラッチ片11をばね12に抗して引き下げ、ホル
ダ32および吸着板33を床面Fに接当することによっ
て、簡単に位置決めできる。また、ホルダ32および吸
着板33のそれぞれのビス穴54・56を長穴で形成し
ているので、床面Fに仮固定した状態で前後左右に位置
調整し、ラッチ体8に対する位置決めを正確にしかも簡
単に行える。
【0038】上記のように、本発明のストッパー7を引
戸に適用すると、単に戸パネル1を閉じ操作するだけ
で、ラッチ体8がばね12に抗して下降し、ラッチ受9
と磁気吸着して閉じ状態を維持できるので、戸パネル1
の閉じ状態を維持するための錠、例えば鎌錠を別途設け
る必要がなく、その分戸パネル1のコストを削減でき
る。磁石14が吸着板33に吸着した状態においては、
ラッチ片11は溝35内に入り込み、さらにその周面が
係合部39と隣接している。そのため、戸パネル1に人
がもたれ掛かるような場合にも、ラッチ片11を溝35
および係合部39で受け止めて、戸パネル1が前後にが
たつくのを防止できる。床面Fに固定した状態における
ホルダ32と吸着板33との厚み寸法は3mm以下とする
ので、戸パネル1を開放した状態において、ホルダ32
がつまづきの原因になることはなく、所謂バリアフリー
を達成できる。
【0039】上記のラッチ受9は、そのまま折り戸のス
トッパー7に適用できるが、その場合には、溝35の開
口が吊元側へ向かって開口するように床面Fに固定し、
係合部39でラッチ片11を受け止めて、ラッチ片11
が溝35から抜け出るのを阻止する。そのために、図9
に示すように、係合部39の断面形状を非等脚台形状に
形成して、溝35と対向する内側斜辺部39aの傾斜角
度を、外側斜辺部39bの傾斜角度より大きくしてい
る。つまり、ラッチ片11が溝35内へ張り込むとき
は、係合部39の乗越えを容易化し、一旦ラッチ片11
が溝内に入り込んだら、係合部39の乗越えを困難化し
て、ラッチ片11が溝35から抜け出るのを確実に阻止
している。
【0040】(第4実施例) 図11および図12はこ
の発明のストッパー7を、折り戸に適用した第4実施例
を示す。この実施例におけるラッチ体8は、第3実施例
で説明したラッチ体8と同じであるが、戸パネル1が折
り畳み開閉されるので、ラッチ受9の構造が第3実施例
で説明したラッチ受とは異なる。詳しくは、図12に示
すように、ホルダ32を第1ホルダ32Aと、第2ホル
ダ32Bの2部材で構成し、両ホルダ32A・32Bを
前後に分離配置して、両者間に溝35を形成した。この
場合の溝35は左右に進入口36を有していて、右勝手
と左勝手のいずれにも共用できる。ラッチ受9は、左右
の進入口36がそれぞれ戸パネル1の吊元を向くように
床面Fに固定する。両ホルダ32A・32Bの間の吸着
板33の板面には、左右一対の係合部39が膨出形成し
てある。
【0041】図11に戸パネル1のピボット構造を示
す。ピボット構造は、戸パネル1に埋め込み装着される
軸ユニット60と、床面Fに固定される軸受ユニット6
1とで構成する。軸ユニット60は、第3実施例におけ
るハウジング10と同様のケース62と、その下端にか
しめ固定した座金71で回転自在に支持されるナット6
3と、ナット63にねじ込まれるピボット軸64などで
構成する。ピボット軸64の下部には、軸部65が設け
てある。軸受ユニット61は、床面Fに固定されるコ字
枠状のベース66と、ベース66で左右スライドのみ可
能に案内支持される調整枠67とからなり、調整枠67
の一側に先の軸部65を軸支する軸受凹部68を凹み形
成してなる。調整枠67は、ベース66にねじ込まれた
ビス69で固定でき、長穴として形成したビス穴70の
範囲内で、左右方向へ位置調整できる。他は第3実施例
と同じであるので、同一部材に同一符号を付してその説
明を省略する。
【0042】この第4実施例におけるストッパー7は、
上レールで吊り下げ支持される引戸用のストッパーとし
て適用できる。その場合には、吸着板33に吸着したラ
ッチ片11を、溝35を前後に挟む第1ホルダ32A
と、第2ホルダ32Bとで受け止めて、戸パネル1が前
後にぐらつくのを防止できる。つまりストッパー7は、
位置決め作用と同時に振れ止め作用を発揮できる。
【0043】(第5実施例) 図13はラッチ片11の
第5実施例を示す。そこでは、樹脂成形品からなるラッ
チ本体72と、ラッチ本体72に外嵌する管状の補強体
73とでラッチ片11を構成して、ラッチ体11の構造
強度を強化した。補強体73はステンレスパイプなどの
非磁性金属で形成し、ラッチ本体72に圧嵌固定する。
磁石14はラッチ本体72および補強体73に接着固定
する。このように、補強体73で補強したラッチ片11
によれば、金属製の補強体73がハウジング10に対し
て摺動するので、ラッチ片11が上下動するときの摩擦
抵抗を小さくできる。さらに、第2実施例の補強材45
に比べて、ラッチ片11の構造強度をさらに向上でき、
例えば、戸パネル1に大きな外力が作用する場合に、ラ
ッチ片11の変形をよく防止できる。とくに、磁気吸着
時における、ラッチ片11のハウジング10からの突出
量が大きい場合にも、戸パネル1に作用する大きな外力
に耐えることができる。
【0044】本発明のストッパーが適用される戸パネル
1は、折り吊戸に限られず、引戸や揺動ドアであっても
よいし、戸パネル1を閉止状態に限られず開放状態や開
閉途中状態で位置保持するものであってもよい。戸パネ
ル1を開閉途中で位置決め保持する場合は、ラッチ片1
1の下端が吸着板33上を左右方向に通り抜けられるよ
うにする。また本発明の係合部39は吸着板33に凹み
形成されていて、ラッチ片11の下端が該係合部39に
落ち込み係合する形式でもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】要部の斜視図である。
【図2】全体の正面図である。
【図3】第1実施例に係るストッパーの縦断正面図であ
る。
【図4】ラッチ体の分解斜視図である。
【図5】ホルダの平面図と正面図である。
【図6】吸着板の平面図と正面図である。
【図7】ラッチ片の動きを説明する概略正面図である。
【図8】第2実施例に係るストッパーの縦断正面図であ
る。
【図9】第3実施例に係るストッパーを示す図10にお
けるP−P線断面図である。
【図10】第3実施例のラッチ受の平面図である。
【図11】第4実施例に係るストッパーおよびピポット
構造の縦断正面図である。
【図12】図11におけるQ−Q線断面図である。
【図13】第5実施例を示す縦断正面図である。
【符号の説明】
1 戸パネル 2 上側ガイドレール 7 ストッパー 8 ラッチ体 9 ラッチ受 10 ハウジング 11 ラッチ片 12 ばね 13 ばね掛体 14 磁石 22 調整用ボルト 32 吸着板 33 ホルダ 35 溝 36 進入口 39 係合部 45 補強部材 46 陥没穴 F 床面

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開閉操作される戸パネル1の下部と床面
    Fとの間に設けられて、戸パネル1を位置保持するスト
    ッパーであって、 戸パネル1の下部に装着されるラッチ体8と、床面Fに
    固定されてラッチ体8を捕捉保持するラッチ受9とから
    なり、 ラッチ体8は、戸パネル1に固定されるハウジング10
    と、ハウジング10で上下動可能に案内支持されるラッ
    チ片11と、ラッチ片11を上向きに移動付勢するばね
    12と、ラッチ片11の下端に配設される磁石14とを
    含み、 ラッチ受9は磁性材料を素材とする吸着板33を備えて
    おり、 ラッチ体8がラッチ受9の上方に位置する状態におい
    て、磁石14がばね12の付勢力に抗して吸着板33と
    磁気吸着することにより、ラッチ片11をラッチ受9で
    捕捉して、戸パネル1を位置保持できるようにしたこと
    を特徴とする戸パネルのストッパー。
  2. 【請求項2】 ラッチ受9は、ラッチ片11の進入を許
    す溝35を備えたホルダ32と、ホルダ32に装着され
    て溝35の下面側を覆う吸着板33とを含んでおり、 吸着板33の上面に、ラッチ片11を抜け止め保持する
    係合部39が突設してある請求項1記載の戸パネルのス
    トッパー。
  3. 【請求項3】 ハウジング10に、ばね12の上端を支
    持するばね掛体13が上下動可能に支持されて、調整用
    ボルト22でハウジング10に締結固定されており、 ばね掛体13のハウジング10への締結位置を上下に変
    更することにより、ラッチ片11の吊り下げ位置を変更
    調整できる請求項1又は2記載の戸パネルのストッパ
    ー。
  4. 【請求項4】 ラッチ片11の下端に、該ラッチ片11
    の上下寸法と略同等の深さ寸法を有する陥没穴46が凹
    み形成されており、 該陥没穴46内に、柱状の金属製の補強材45が直立状
    に圧嵌装着されている請求項1又は2又は3記載の戸パ
    ネルのストッパー。
  5. 【請求項5】 ラッチ片11が樹脂成形品からなるラッ
    チ本体72と、ラッチ本体72に外嵌する管状の補強体
    73とで構成してある請求項1又は2又は3記載の戸パ
    ネルのストッパー。
  6. 【請求項6】 ラッチ片11の下端部分が、樹脂などの
    比較的軟質の素材で形成されており、 磁石14がラッチ片11の下端から突出しないようにし
    ている請求項1又は2又は3又は4記載の戸パネルのス
    トッパー。
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