JP2002201758A - 発熱コンクリート体 - Google Patents

発熱コンクリート体

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JP2002201758A
JP2002201758A JP2000401327A JP2000401327A JP2002201758A JP 2002201758 A JP2002201758 A JP 2002201758A JP 2000401327 A JP2000401327 A JP 2000401327A JP 2000401327 A JP2000401327 A JP 2000401327A JP 2002201758 A JP2002201758 A JP 2002201758A
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Japan
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concrete
heat
generating
weight
parts
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JP2000401327A
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English (en)
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Sanji Kamigaki
三次 神垣
Shinichi Kuratomi
伸一 倉富
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KAMIGAKIGUMI KK
Original Assignee
KAMIGAKIGUMI KK
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/91Use of waste materials as fillers for mortars or concrete

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  • Resistance Heating (AREA)
  • Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 発熱により融雪や暖房ができ、コンクリート
の強度を兼ね備え、床材、壁材、屋根材として用いるこ
とができる発熱コンクリート体を提供することにある。 【解決手段】 竹炭を混入した炭コンクリート板部5に
2つの銅導電体6を埋設して発熱コンクリート体4を形
成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、炭入りコンクリー
トに含有させた竹炭・木炭・活性炭等の木質炭化物に電
圧をかけて木質炭化物の電気抵抗によって発熱するよう
にした発熱コンクリート体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来において、屋根に積もった雪を除去
する雪下ろしは人が行っていた。しかし、雪下ろしは非
常に労力がかかり、また屋根から落ちるなどの危険も伴
っていた。この対策として、屋根に配管を行って蒸気を
送って管から発熱させて融雪するものが考えられるが、
蒸気が徐々に冷えてくるため均一な効果を得られず、ま
た、設備が高価になる。屋根にヒーターなどを取り付け
ることも考えられるが積雪量が多いとその重さに強度的
に耐えられないものとなる。また、これらは建物の美観
を損ねやすい。また、ヒーター付きカーペット等によっ
て床暖房を行う際に、そのカーペット等の上に重い物を
載せるとヒーターが断線するなどの故障が起こることが
あった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、従来のこれらの課題を解消し、発熱により
融雪や暖房ができ、コンクリートの強度を兼ね備え、床
材、壁材、屋根材又はこれらを構成するための構造体、
建材として用いることができる発熱コンクリート体を提
供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決した本
発明の構成は、 1) セメント100重量部に対して木質炭化物10重
量部以上を配合した炭コンクリート原料に所要量の水を
加えて混練して炭コンクリートを成形し、同炭コンクリ
ートに電圧を印加できるようにする電圧印加手段を備
え、前記炭コンクリートに電圧を印加し炭コンクリート
内の木質炭化物の電気抵抗により発熱するようにした発
熱コンクリート体 2) 電圧印加手段が、所定の間隔離した複数の電源と
接続される導電体を炭コンクリート内に埋設したもので
ある前記1)記載の発熱コンクリート体 3) 炭コンクリート原料の配合が、アルミナセメント
100重量部に対してシリカヒューム1〜20重量部、
シリコンカーバイト0.5〜20重量部、木質炭化物1
5〜120重量部である前記1)又は2)記載の発熱コ
ンクリート体 4) 炭コンクリート原料の配合が、ポルトランドセメ
ント100重量部に対して細骨材15〜40重量部、木
質炭化物15〜120重量部である前記1)又は2)記
載の発熱コンクリート体 5) コンクリート成形が板状になるよう成形した前記
1)〜4)いずれかに記載の発熱コンクリート体 6) 別の板状のコンクリート板とゴム板を取り付けた
前記5)記載の発熱コンクリート体 7) 外周を防水性のある絶縁シートで覆うようにした
前記1)〜6)いずれかに記載の発熱コンクリート体 8) 前記1)〜7)いずれかに記載の発熱コンクリー
ト体を多数連結した発熱コンクリート構造体 9) 発熱コンクリート体の連結が、隣り合う発熱コン
クリート体の電圧印加手段を接続できる連結構造にした
前記8)記載の発熱コンクリート構造体 10) 前記1)〜7)いずれかに記載の発熱コンクリ
ート体又は前記8)又は9)に記載の発熱コンクリート
構造体を建物の床材又は壁材として用いる構造にした発
熱コンクリート建材 11) 前記1)〜7)いずれかに記載の発熱コンクリ
ート体又は前記8)又は9)に記載の発熱コンクリート
構造体を建物の屋根材として用いる構造にした発熱コン
クリート建材 12) セメント100重量部に対して木質炭化物10
重量部以上を配合した炭コンクリート原料に所要量の水
を加えて混練し、建物の一部又は全部を炭コンクリート
で成形し、同炭コンクリートに電圧を印加できるように
する電圧印加手段を備え、前記炭コンクリートに電圧を
印加し炭コンクリート内の木質炭化物の電気抵抗により
建物の一部又は全部を温めることができるようにした建
造物 13) 電圧印加手段が所定の間隔離した複数の導電体
を炭コンクリート内に埋設したものである前記12)記
載の建造物 14) 炭コンクリート原料の配合が、アルミナセメン
ト100重量部に対してシリカヒューム1〜20重量
部、シリコンカーバイト0.5〜20重量部、木質炭化
物15〜120重量部である前記12)又は13)記載
の建造物 15) 炭コンクリート原料の配合が、ポルトランドセ
メント100重量部に対して細骨材15〜40重量部、
木質炭化物15〜120重量部である前記12)又は1
3)記載の建造物にある。
【0005】
【作用】本発明では、木質炭化物を混入した炭コンクリ
ートに電圧印加手段で電圧を印加することによって、炭
コンクリートに混入した木質炭化物に電圧を印加するこ
とになり、木質炭化物の電気抵抗によって炭コンクリー
ト自体を発熱させる。電圧印加手段が、導電体を炭コン
クリートに埋設するようにしたものは、所定の間隔の複
数の埋設した導電体間に電圧を印加することで炭コンク
リートに電圧が印加できるようにする。炭コンクリート
原料の配合がアルミナセメント100重量部に対してシ
リカヒューム1〜20重量部、シリコンカーバイト0.
5〜20重量部、木質炭化物15〜120重量部にした
ものと炭コンクリート原料の配合がポルトランドセメン
ト100重量部に対して細骨材15〜40重量部、木質
炭化物15〜120重量部にしたものは、木質炭化物の
発熱効果とコンクリートの強度を両立させる炭コンクリ
ートの配合にする。コンクリート成形が板状になるよう
成形したものは、発熱できるコンクリート製の板材とし
て用いることができる。別のコンクリート板とゴム板を
取り付けるようにしたものは、ゴム板により受ける力を
分散させることができ、又取り付ける部分に密着させる
ことができる。外周を防水性のある絶縁シートで覆うよ
うにしたものは、雨や水に触れることがある環境でも導
電体から流れる電流が外部に漏電しないようにする。発
熱コンクリート体を多数連結して発熱コンクリート構造
体にしたものは、広い範囲でコンクリートが発熱できる
構造体にできる。隣り合う発熱コンクリート体の導電体
を接続できるようにしたものは、発熱コンクリート体を
多数連結する際に隣り合う発熱コンクリート体の導電体
を接続して、複雑な配線構造とならないようにする。発
熱コンクリート体又は発熱コンクリート構造体を建物の
床材又は壁材として用いる発熱コンクリート建材とした
ものは、建物の床又は壁が発熱できるようにする。発熱
コンクリート体又は発熱コンクリート構造体を建物の屋
根材として用いる発熱コンクリート建材としたものは建
物の屋根が発熱して融雪できるようにする。建物の一部
又は全部を炭コンクリートで成形したものは、電圧印加
により建物の一部又は全部の層状の炭コンクリートが発
熱するようにして建物の一部又は全部を温めるようにす
る。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の発熱コンクリート体、発
熱コンクリート構造体、発熱コンクリート建材、建造物
を構成する炭入りコンクリートを製造するセメントに
は、シリカセメント・アルミナセメント・ポルトランド
セメントなどがあり、木質炭化物が高い割合となるよう
混入できるものが好ましい。本発明の発熱コンクリート
体、発熱コンクリート構造体、発熱コンクリート建材、
建造物を構成する炭入りコンクリートを製造するセメン
ト・骨材をポーラスコンクリートにすることもできる。
本発明の発熱コンクリート体、発熱コンクリート構造
体、発熱コンクリート建材、建造物を構成する炭入りコ
ンクリートに混入する木質炭化物には、竹炭・木質・活
性炭などがあり、再生産性などを考慮して必要に応じて
決めればよい。電圧印加手段には、炭コンクリートに導
電体を埋設するよう成形するものや成形した炭コンクリ
ートの外側に導電体を取り付けたものがあり、どちらを
用いるようにしてもよい。導電体には、電極や電線など
があり、炭コンクリートに埋設する場合には適度な強度
を有しているものが好ましい。また、適度な導電性があ
る金属でもよく、通常の電極、電線の材質に用いるもの
に限らない。コンクリートの成形には、型枠を用いた成
形、塗布による成形、吹き付けによる成形があり用途、
成形する厚さなどから決めればよい。本発明の建造物の
建物の一部には、建物を構成する屋根・床・壁などや、
建物の構成物の一部である屋根の一部、床の一部、壁の
一部、また、屋根・床・壁の厚さ方向の一部となる外層
・内層・中間層が含まれるものとし、建物には、新設の
建物、既存の建物、コンクリート建造物、木造の建造物
が含まれるものとする。発熱コンクリート体の成形は板
状になるよう成形してもよいし、ブロック状になるよう
に成形してもよいし、その他の形状でもよく、用途、目
的から決めればよい。
【0007】
【実施例】本発明の各実施例について図面を参照して具
体的に説明する。 実施例1(図1〜6参照) 図1〜6に示す実施例1は、炭コンクリート原料の配合
がアルミナセメント100重量部に対してシリカヒュー
ム1〜20重量部、シリコンカーバイト0.5〜20重
量部、木質炭化物15〜120重量部であり、コンクリ
ート成形を板状にし、別のコンクリート板とゴム板を取
り付けるようにし、外周を防水性のある絶縁シートで覆
うようにした発熱コンクリート体の例であって、この発
熱コンクリート体を多数連結し、かつその連結が隣り合
う発熱コンクリート体の電圧印加手段である導電体を接
続できる構造にした発熱コンクリート構造体の例であ
り、この発熱コンクリート構造体を建物の屋根材として
用いるようにした発熱コンクリート建材の例である。図
1は実施例1の発熱コンクリート建材の発熱コンクリー
ト構造体を構成する発熱コンクリート体の平面図であ
る。図2は図1のA−A断面図である。図3は実施例1
の発熱コンクリート建材の発熱コンクリート構造体の連
結部分を示す説明図である。図4は実施例1の発熱コン
クリート建材の発熱コンクリート構造体の連結部分を示
す説明図である。図5は実施例1の発熱コンクリート建
材の発熱コンクリート構造体の説明図である。図6は実
施例1の発熱コンクリート建材の説明図である。図中、
1は屋根材として用いた発熱コンクリート建材、2は発
熱コンクリート建材を構成する発熱コンクリート構造
体、3は接続ユニット、3aは電源線、3bはコネクタ
部、4は発熱コンクリート構造体を構成する発熱コンク
リート体、5は炭コンクリート板部、5aは竹炭部分、
6は電圧印加手段の導電体として用いた銅導電体、7は
コネクタ、7aはターミナル、8は普通コンクリート板
部、9はゴム板部、10は電源、11は絶縁シート、1
2は中間コネクタ、12aはOリング部、15は家、1
5aは家の屋根である。
【0008】実施例1の発熱コンクリート体では、アル
ミナセメント100重量部に対してシリカヒューム3.
84重量部、シリコンカーバイト1.4重量部、木質炭
化物として竹炭が100重量部となるように配合した炭
コンクリート原料を用意する。竹炭は1mm〜2mmの
細片と竹炭粒子(0.5mm以下)が1:1の比率で配
合したものを用いる。次に2つの銅導電体6を用意する
銅導電体6は図1に示すようにくし状になる部分を有す
るものである。この2つの銅導電体6が接触せずそれぞ
れの部分が所定の間隔になるようにコンクリート型枠内
に配置する。この2つの銅導電体6の両端は図1,2に
示すように樹脂製のコネクタ7に差し込むようにして取
り付ける。次にコネクタ7にターミナル7aを2つ取り
付ける。ターミナル7aは一端が銅導電体6に接触する
ようにする。次に炭コンクリート原料に適当量の水を加
えて混練したものを銅導電体6,コネクタ7,ターミナ
ル7aを配置したコンクリート型枠内に注入して、図
1,2に示す発熱コンクリート体4の炭コンクリート板
部5を形成する。次に炭コンクリート板部5の上面に普
通コンクリート板部8を取り付け、下面にゴム板部9を
取り付けて発熱コンクリート体4を形成する。発熱コン
クリート体4は図2に示すように両端の辺部分の一方が
下側半分のみの厚さで他方が上側半分のみの厚さになる
ようにし、厚みの中央部分でコネクタ7及びターミナル
7aが炭コンクリート板部5から外部に露出するように
している。次に、発熱コンクリート体4のコネクタ7,
ターミナル7aの露出部分以外を覆うように防水性、絶
縁性のある絶縁シート11を取り付ける。
【0009】次にこの発熱コンクリート体4を多数連結
して発熱コンクリート構造体2を形成する。発熱コンク
リート体4の連結は図3,4に示すように発熱コンクリ
ート体4のコネクタ7,ターミナル7aの露出部分が隣
り合う別の発熱コンクリート体4のコネクタ7,ターミ
ナル7aの露出部分と対向するようにし、対向するコネ
クタ7に中間コネクタ12の上側、下側をそれぞれ挿入
するようにして、中間コネクタ12を介して連結するよ
うにする。中間コネクタ12内には接続端子が設けられ
ており、対向するコネクタ7のそれぞれのターミナル7
aに接続して対向するターミナル7aが電気的に接続さ
れるようにする。また、中間コネクタ12の両端近くの
外周には、Oリング部12aが設けられており、コネク
タ内部が密封されるようにして、外部から水などが入ら
ないようにする。次に、このようにして所定の数の発熱
コンクリート体4を連結したものの一端の発熱コンクリ
ート体4に、電源を供給するため、又は、端部で2つの
銅導電体6を接続するために接続ユニット3に接続す
る。
【0010】このようにして発熱コンクリート体4を多
数連結し、広い面を覆いかつそれぞれ発熱コンクリート
体4に通電できるようにした発熱コンクリート構造体2
を図6に示すように家15の屋根15aに発熱コンクリ
ート建材1として取り付ける。発熱コンクリート体4に
はゴム板部9を設けているのですべり止めとなりまた緩
衝材となる。
【0011】実施例1の発熱コンクリート建材1では、
交流100Vを通電する。接続ユニット3の電源線3a
を介してそれぞれの発熱コンクリート体4に通電がされ
ると、発熱コンクリート体4の炭コンクリート板部5に
埋設した2つの銅導電体6に電圧が印加される。炭コン
クリート板部5に混入している竹炭は、その電気抵抗に
より少量の電流を通し抵抗体として発熱する。発した熱
は表面の普通コンクリート板部8に伝わるので、屋根の
表面が暖められることになる。よって、降雪の多い場所
における家の屋根では積雪を融雪して屋根に積もらない
ようにでき、又は積雪の雪下ろしができる。これにより
積雪による家屋の倒壊を防ぐことができ、また雪下ろし
の手間を省くことができる。よって、家屋の倒壊や落ち
てくる雪の塊でケガをしたり、雪下ろしの際に屋根から
落ちてケガをするようなこともなくなり、安全で楽にす
ごすことができ、非常に有用である。また、このように
発熱コンクリート体を多数連結して発熱コンクリート構
造体とし、屋根材として用いる発熱コンクリート建材に
することによって既存の屋根への設置・撤去が容易にで
きる。
【0012】参考データとして、長さ55mm,直径
1.6mmの銅線の間隔を14mmにして炭コンクリー
トに埋設して交流100Vを印加し流れた電流値と炭コ
ンクリート表面の温度の変化を示す。
【0013】
【表1】
【0014】
【表2】
【0015】表1,2に示すように、炭コンクリート中
に混入する竹炭の割合を増やすことによって、低い抵抗
値を得られることを確認している。また、発熱によって
銅線も含めて抵抗値が高くなることによる電流値の低下
による発熱温度の変化に対しては、放熱体を炭コンクリ
ートに埋設して、発熱を表面に伝わりやすくして銅線周
りの温度を下げて電流を流しやすくしたり、一度通電を
止め、再通電するなど、又は炭コンクリートの厚さ、銅
線の間隔などを変えて、必要に応じて決めればよい。
【0016】実施例2(図7参照) 図7に示す実施例2は、建物の屋根をコンクリートで形
成する際に、導電体を埋設して炭コンクリートで形成す
るようにした建造物の例である。図中、16は導電体、
17は炭コンクリート部、18は普通コンクリート部で
ある。実施例2では、建物の屋根をコンクリート形成す
る際に型枠内に導電体16を配置し、炭コンクリートを
注入するいわゆる現場打ちによって発熱できる炭コンク
リート部17、普通コンクリート部18を層状に形成し
た建造物を形成している。このようにして発熱コンクリ
ート面を形成するようにしてもよい。その他作用、使い
方は実施例1と同じである。
【0017】実施例3(図8参照) 図8に示すのは、床材、壁材として発熱コンクリート構
造体を用いる発熱コンクリート建材とした例である。図
中、20は床材として用いた発熱コンクリート建材、2
0aは導電体、21は壁材として用いた発熱コンクリー
ト建材、21aは導電体である。実施例3では発熱コン
クリート建材を床材、壁材として用いている。このよう
に用いる場合には、コンクリートの表面を木目調にして
もよい。このように床材、壁材として用いることにより
暖房に使用すれば、自然な暖かさにできる。また、比較
的日に当たらなかったり、風通しが悪かったりするコン
クリート面に用いれば、結露防止等になりかび等を防止
することもできる。
【0018】実施例4(図9参照) 図9に示すのは、炭コンクリートの成形後に電圧印加手
段として電極板を取り付けた発熱コンクリート体の例で
ある。図9は実施例4の発熱コンクリート体の説明図で
ある。図中、22は発熱コンクリート体、23は炭コン
クリート部、24は普通コンクリート部、25は電圧印
加手段として用いた電極板である。実施例4では、普通
コンクリート部23の間に中間層として炭コンクリート
部23を設け、炭コンクリート部23の両端面部分に電
極板25をそれぞれ設けている。このように電極板25
を炭コンクリート部23成形後に取り付けるようにして
もよい。
【0019】実施例5(図10参照) 図10に示すのは、既存の建造物に炭コンクリートを塗
布して層状に設けるようにした建造物の例である。図1
0は実施例5の建造物の一部を示す説明図である。図
中、26は既存の建造物の壁部分、27は炭コンクリー
ト層、28は(電圧印加手段として用いた)電極板であ
る。実施例5では、既存の建造物の壁部分に炭コンクリ
ートを塗布して炭コンクリート層27を成形し、炭コン
クリート層27の表面に電極板28を取り付けている。
このようにして、既存の壁面を温めるようにして、結露
防止やカビ防止を行うようにすれば、非常に好ましいも
のとなる。また建造後に、結露するような部分にこのよ
うに炭コンクリートを吹き付け又は塗布し、電圧を印加
して温めるようにしてもよい。また、木造の建造物の外
壁ボード面やモルタル塗り面に炭コンクリート層を設け
るようにしてもよい。また、建造物の補修として炭コン
クリートを用いるようにしてもよい。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、発明により融雪や暖房
ができ、コンクリートの強度を兼ね備え、雪下ろしの手
間や危険をなくすことができ、床材、壁材、屋根材とし
て用いる発熱コンクリート体にできる。また、コンクリ
ート自体が発熱することにより非常に安全な発熱物とし
て使用できる。電圧印加手段が導電体を炭コンクリート
に埋設するようにしたものは、導電体の強度により使用
の用途に制限を受けないようにして幅広い用途に使用で
きる。炭コンクリートの配合がアルミナセメント100
重量部に対してシリカヒューム1〜20重量部、シリコ
ンカーバイト0.5〜20重量部、木質炭化物15〜1
20重量部にしたものと、炭コンクリートの配合がポル
トランドセメント100重量部に対して細骨材15〜4
0重量部、木質炭化物15〜120重量部にしたもの
は、アルミナセメント及びポルトランドセメントのそれ
ぞれの場合においてコンクリート自体が発熱し、かつ十
分な強度を持つようにして幅広い用途に用いることがで
きるようにする。コンクリート成形が板状になるよう成
形したものはさらに幅広い用途に用いることができるよ
うにする。別のコンクリート板とゴム板を取り付けるよ
うにしたものは、表面の性状を通常用いるコンクリート
にでき、ゴム板によりすべりにくくし取り付け作業等を
容易にし、また十分に緩衝して集中した荷重や衝撃に耐
えられるようにできる。外周を防水性のある絶縁シート
で覆うようにしたものは、雨雪が当たる場所でも安全に
使用できる。発熱コンクリート体を多数連結して発熱コ
ンクリート構造体にしたものは、広い場所でも融雪や暖
房ができる。隣り合う発熱コンクリート体の導電体を接
続できるようにしたものは、設置・撤去を容易にし、シ
ンプルな構造にできる。発熱コンクリート体又は発熱コ
ンクリート構造体を建物の床材又は壁材として用いる発
熱コンクリート建材としたものは、暖房やカビ防止がで
きる非常に有用なコンクリート建材にできる。発熱コン
クリート体又は発熱コンクリート構造体を建物の屋根材
として用いる発熱コンクリート建材としたものは、雪下
ろしの手間や危険をなくすことができ安全で快適な建物
になるように用いるコンクリート建材にできる。炭コン
クリートに導電体を埋設して建物の屋根又は壁若しくは
床を形成するコンクリート成形したものは、現場打ちで
もコンクリート自体が発熱して融雪や結露防止、暖房が
行えるコンクリート建造物にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の発熱コンクリート建材の発熱コンク
リート構造体を構成する発熱コンクリート体の平面図で
ある。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】実施例1の発熱コンクリート建材の発熱コンク
リート構造体の連結部分を示す説明図である。
【図4】実施例1の発熱コンクリート建材の発熱コンク
リート構造体の連結部分を示す説明図である。
【図5】実施例1の発熱コンクリート建材の発熱コンク
リート構造体の説明図である。
【図6】実施例1の発熱コンクリート建材の説明図であ
る。
【図7】実施例2の建造物の説明図である。
【図8】実施例3の発熱コンクリート建材の説明図であ
る。
【図9】実施例4の発熱コンクリート体の説明図であ
る。
【図10】実施例5の建造物の一部を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1 (屋根材として用いた)発熱コンクリート建材 2 (発熱コンクリート建材を構成する)発熱コンクリ
ート構造体 3 接続ユニット 3a 電源線 3b コネクタ部 4 (発熱コンクリート構造体を構成する)発熱コンク
リート体 5 炭コンクリート板部 5a 竹炭部分 6 (電圧印加手段の導電体として用いた)銅導電体 7 コネクタ 7a ターミナル 8 普通コンクリート板部 9 ゴム板部 10 電源 11 絶縁シート 12 中間コネクタ 12a Oリング部 15 家 15a (家の)屋根 16 導電体 17 炭コンクリート部 18 普通コンクリート部 20 (床材として用いた)発熱コンクリート建材 20a 導電体 21 (壁材として用いた)発熱コンクリート建材 21a 導電体 22 発熱コンクリート体 23 炭コンクリート部 24 普通コンクリート部 25 (電圧印加手段として用いた)電極板 26 (既存の建造物の)壁部分 27 炭コンクリート層 28 (電圧印加手段として用いた)電極板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) E04D 3/35 E04D 3/35 W 4G012 13/00 13/00 F E04F 13/14 102 E04F 13/14 102Z 15/08 15/08 Z H05B 3/14 H05B 3/14 F 3/20 328 3/20 328 //(C04B 28/06 (C04B 28/06 22:06 22:06 A 22:00 22:00 18:10) 18:10) B (72)発明者 倉富 伸一 福岡県福岡市東区名島1丁目12−14−201 Fターム(参考) 2E108 BB01 BN01 CC11 CV00 GG12 2E110 AA03 AA21 AB04 AB23 BA12 GA34W GB23W GB35W 2E162 CA11 CE01 FA00 FA01 FC05 3K034 AA04 AA05 AA08 AA16 BA08 BA13 BB04 BB14 BC16 CA02 CA15 CA28 CA32 HA01 HA09 JA01 JA10 3K092 PP20 QA05 QB03 QB08 QB14 QB32 QC06 QC16 QC25 RF03 RF11 VV03 VV12 VV25 4G012 PA12 PA26 PB01 PB04

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セメント100重量部に対して木質炭化
    物10重量部以上を配合した炭コンクリート原料に所要
    量の水を加えて混練して炭コンクリートを成形し、同炭
    コンクリートに電圧を印加できるようにする電圧印加手
    段を備え、前記炭コンクリートに電圧を印加し炭コンク
    リート内の木質炭化物の電気抵抗により発熱するように
    した発熱コンクリート体。
  2. 【請求項2】 電圧印加手段が、所定の間隔離した複数
    の電源と接続される導電体を炭コンクリート内に埋設し
    たものである請求項1記載の発熱コンクリート体。
  3. 【請求項3】 炭コンクリート原料の配合が、アルミナ
    セメント100重量部に対してシリカヒューム1〜20
    重量部、シリコンカーバイト0.5〜20重量部、木質
    炭化物15〜120重量部である請求項1又は2記載の
    発熱コンクリート体。
  4. 【請求項4】 炭コンクリート原料の配合が、ポルトラ
    ンドセメント100重量部に対して細骨材15〜40重
    量部、木質炭化物15〜120重量部である請求項1又
    は2記載の発熱コンクリート体。
  5. 【請求項5】 コンクリート成形が板状になるよう成形
    した請求項1〜4いずれかに記載の発熱コンクリート
    体。
  6. 【請求項6】 別の板状のコンクリート板とゴム板を取
    り付けた請求項5記載の発熱コンクリート体。
  7. 【請求項7】 外周を防水性のある絶縁シートで覆うよ
    うにした請求項1〜6いずれかに記載の発熱コンクリー
    ト体。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7いずれかに記載の発熱コン
    クリート体を多数連結した発熱コンクリート構造体。
  9. 【請求項9】 発熱コンクリート体の連結が、隣り合う
    発熱コンクリート体の電圧印加手段を接続できる連結構
    造にした請求項8記載の発熱コンクリート構造体。
  10. 【請求項10】 請求項1〜7いずれかに記載の発熱コ
    ンクリート体又は請求項8又は9に記載の発熱コンクリ
    ート構造体を建物の床材又は壁材として用いる構造にし
    た発熱コンクリート建材。
  11. 【請求項11】 請求項1〜7いずれかに記載の発熱コ
    ンクリート体又は請求項8又は9に記載の発熱コンクリ
    ート構造体を建物の屋根材として用いる構造にした発熱
    コンクリート建材。
  12. 【請求項12】 セメント100重量部に対して木質炭
    化物10重量部以上を配合した炭コンクリート原料に所
    要量の水を加えて混練し、建物の一部又は全部を炭コン
    クリートで成形し、同炭コンクリートに電圧を印加でき
    るようにする電圧印加手段を備え、前記炭コンクリート
    に電圧を印加し炭コンクリート内の木質炭化物の電気抵
    抗により建物の一部又は全部を温めることができるよう
    にした建造物。
  13. 【請求項13】 電圧印加手段が所定の間隔離した複数
    の導電体を炭コンクリート内に埋設したものである請求
    項12記載の建造物。
  14. 【請求項14】 炭コンクリート原料の配合が、アルミ
    ナセメント100重量部に対してシリカヒューム1〜2
    0重量部、シリコンカーバイト0.5〜20重量部、木
    質炭化物15〜120重量部である請求項12又は13
    記載の建造物。
  15. 【請求項15】 炭コンクリート原料の配合が、ポルト
    ランドセメント100重量部に対して細骨材15〜40
    重量部、木質炭化物15〜120重量部である請求項1
    2又は13記載の建造物。
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Cited By (6)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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