JP2002200548A - 研磨方法 - Google Patents

研磨方法

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JP2002200548A
JP2002200548A JP2000398998A JP2000398998A JP2002200548A JP 2002200548 A JP2002200548 A JP 2002200548A JP 2000398998 A JP2000398998 A JP 2000398998A JP 2000398998 A JP2000398998 A JP 2000398998A JP 2002200548 A JP2002200548 A JP 2002200548A
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polisher
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Hiroshi Amano
啓 天野
Atsuo Inoue
篤郎 井上
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  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 自由曲面形状の光学部品や、その光学部品を
成型するための成形用金型などを、高精度で高能率に研
磨加工することができる研磨方法を提供すること。 【解決手段】 研磨加工に用いる工具1の作用面の形状
を、前工程で用いられた工具の作用面の曲率半径よりも
大きい形状の曲面に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自由曲面形状の光
学部品や、その光学部品を成型するための成形用金型な
どを、高精度で高能率に加工する研磨方法に関する。
【0002】
【従来の技術】SiCなどのように硬質の脆性材料は研
磨レートが非常に低いため、それらを被加工体として基
材から所望の非球面までの加工を全てを研磨加工で行っ
た場合には、著しく長い加工時間を要する。そのため、
従来は、所望の非球面に近い形状までの加工を研削加工
で行った後、研削加工時に砥石の形状が転写されて形成
された周期100μm、振幅100〜200nmP・V
程度の微小うねりの修正と、研削加工で形成された脆性
モードの加工面の除去を機械又は手による研磨により行
い、形状誤差30nmP・V、表面粗さ5nmRa以下
の非球面形状の鏡面を得ていた。
【0003】その一例を説明すると、例えば、回転対称軸
を持った非球面形状や、あるいは、回転対称軸を持たな
い自由曲面形状の、レンズやその成形用金型またはミラ
ーなどは、ダイヤモンドバイトあるいは研削砥石を用い
て、工作機械の母性原理を利用した切削または研削加工
で形状が仕上げられる。
【0004】図7は、セラミックス製の凹非球面形状ミ
ラーの研削加工装置の例で、研削加工装置は、被加工体
51を保持して回転する主軸52を備えた本体53を載
置したZ軸テーブル54と、被加工体51の対向位置に
工具台55に設けたれた砥石駆動用のエアスピンドル5
6に固定された研削砥石57を備えたXYテーブル58
が配置されている。それにより、回転している被加工体
51に対して回転している研削砥石57が接触して所定
の研削加工を施している。
【0005】その後、機械加工の場合は、図8に示すよ
うな研磨装置を用いて研磨加工を施している。この研磨
装置は、被加工体51を保持して回転する主軸62を備
えた本体63を載置したZ軸テーブル64と、被加工体
51の対向位置に工具台65に設けたれた、駆動用のエ
アスピンドル66に固定された研磨工具67を備えたX
Yテーブル68が配置されている。なお、研磨工具67
は弾性体で形成されている。回転している被加工体51
に対して回転している研磨工具67が接触して所定の研
磨加工を施している。研磨工具67は弾性体で形成され
ているので、被加工体51の表面に倣って、所望の表面
粗さになるまで研磨加工を施して、被加工体51の表面
を仕上げている。
【0006】図9(a)〜(c)を用いて、これらの場
合の被加工体51の被加工面51aの状況を説明する
と、図9(a)に示すように、切削または研削では、工具
57の回転振れや工具57の設定送り間隔、工具57の
位置決め誤差、機械の振動などによって、工具57の作
用面の形状に応じたうねり(連続または不連続のくぼ
み)が、加工面に発生している。
【0007】研磨工程では、図9(b)に示すように、研
磨工具67のポリシャあるいは研磨クロスは、樹脂や布
織物などの弾性体が用いられているので、被加工体51
の被加工面51aのうねり形状に沿って砥粒71が作用
して、高能率な研磨が行われる。その結果、図9(c)
に示すような、被加工体51の被加工面51aに関して
の仕上面が得られる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
方法では、被加工面の表面粗さ成分を短時間で低減させ
る(表面粗さを向上させる)方法としては有効である
が、うねりを除去する能率は低い。そのため、うねりを
除去する能率を高めるために、比較的大きな粒径の砥粒
を用いる粗研磨工程を経ることが必要とされる。ところ
が、大きな粒径の砥粒を用いた場合、前工程(切削また
は研削)で作られた形状を保ったまま、面性状のみを向
上(うねりおよび表面粗さを向上)させることは非常に
難しい。このため、研磨工程においても形状精度測定を
随時行い、その測定結果に基づいて部分的に形状を整え
る形状修正加工が必要とされ、研磨加工の工程に要する
時間と手間は著しく大きい。
【0009】また、手研磨で行なった場合は、加工の良
否が作業者の研磨技能に大きく左右され、かつ、長時間
を連続で行なう研磨加工が難しいために、被加工体が大
面積、大口径である場合、その非球面加工は極めて困難
である。そのため、手研磨では鏡面の口径はおよそφ1
00mm程度に制限されていた。
【0010】また、硬質の脆性材料を加工物とするこれ
らの研磨加工をNC制御の超精密加工装置で行う試みも
なされているが、ポリシャの曲率半径が所望の非球面の
曲率半径より著しく小さいため、研磨作用領域が極めて
小さく、研磨レートが低く実際の加工には不向きであっ
た。
【0011】本発明はこれらの事情にもとづいてなされ
たもので、自由曲面形状の光学部品や、その光学部品を
成型するための成形用金型などを、高精度で高能率に研
磨加工することができる研磨方法を提供することを目的
としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明による手
段によれば、切削あるいは研削による前工程での加工に
より所定形状に形成された被加工体に対して研磨加工を
施す研磨方法において、前記研磨加工は、作用面の形状
が前記前工程で用いられた工具の作用面の曲率半径より
も大きい形状の曲面を有する工具を用いておこなうこと
を特徴とする研磨方法である。
【0013】また請求項2の発明による手段によれば、
前記研磨加工は、銅又は錫又はそれらの合金のいずれか
による前記工具を用いておこなうことを特徴とする研磨
方法である。
【0014】また請求項3の発明による手段によれば、
切削あるいは研削による前工程での加工により所定形状
に形成された被加工体に対して研磨加工を施す研磨方法
において、前記研磨加工は、弾性体のボディの外周に砥
粒が分散された作用面が形成されている工具を用いてお
こなうことを特徴とする研磨方法である。
【0015】また請求項4の発明による手段によれば、
前記研磨加工は、前記作用面が軟質金属により形成され
た工具を用いておこなうことを特徴とする研磨方法であ
る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の研磨装置と研磨方
法の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0017】第1の実施の形態では、被加工体としてセ
ラミックス製ミラーを研磨加工した場合について説明す
る。このセラミックス製ミラーは、直径φ120mm
で、近似曲率半径が210mmのセラミックス製の回転
対称凹非球面ミラーである。
【0018】まず、図7に示した超精密非球面加工装置
を用いて被加工体3の研削加工を行なう。なお、超精密
非球面加工装置の構造については、従来の技術の項で説
明しているので、その説明は省略する。
【0019】超精密非球面加工装置では、平形R付形状
(半径100mm、作用面断面半径100mm、ホイー
ル厚さ10mm)のダイヤモンド砥石(砥石メッシュサ
イズ#1200:砥粒サイズ約12μm)を用いて、凹
非球面形状ミラーを研削加工する。被加工体3は超精密
非球面加工装置の主軸端面に装着され、20rpmの速
度で回転される。砥石は砥石駆動用のエアスピンドル5
2に装着され、6000rpmの速度で回転され、超精
密非球面加工装置のX軸およびZ軸の同時制御動作によ
って非球面断面曲線の軌跡で移動し、被加工体3である
ミラーの表面を研削する。
【0020】なお、1回の切り込み量は1μm以下に設
定されている。この研削加工によって、非球面ミラー
は、加工面全体の非球面形状精度0.3μmP−V、う
ねり成分0.15μmP−V、表面粗さ0.02μmR
aに加工される。
【0021】次に、図1に示すように、図7で示した超
精密非球面加工装置で、研削加工に用いた砥石に代え
て、砥石と同様の形状(平形R付形状)で銅製の研磨工
具1を砥石駆動用のエアスピンドル2に装着し、それに
より被加工体3に対して研磨加工を行う。なお、研磨工
具1の寸法は、半径150mm、作用面の断面半径15
0mmの形状で、前工程の研削で用いた砥石の作用面の
曲率半径よりも大きく、かつ被加工体3である非球面ミ
ラーの曲率半径よりも小さく、また、研磨工具1の肉厚
方向の曲率半径も非球面ミラーの曲率半径よりも小さい
ものを用いている。
【0022】この場合、被加工体3は、研削加工時と同
様に20rpmの速度で回転される。研磨工具1は10
0〜500rpm程度の低い速度で回転され、砥石と同
様に超精密非球面加工装置のX軸および2軸の同時制御
動作によって、すでに前工程で研削加工された非球面ミ
ラーの断面曲線に沿う軌跡で移動する。研磨工具1は、
銅や錫あるいはそれらの合金などの硬質素材が用いら
れ、その作用面には、ダイヤモンド砥粒(平均粒径3μ
m)が間欠的に供給される。その際、研磨工具1の作用
面は、非球面ミラー表面に対し接触させずに隙間を保
つ。隙間の寸法は、供給砥粒の平均粒径と同等(3μ
m)に設定する。
【0023】この研磨工程により、研削加工時に発生し
た、砥石の回転振れ設定送り間隔、超精密非球面加工装
置のX軸および2軸の同時制御動作の位置決め誤差、機
械の振動などにより発生している、砥石の作用面形状に
応じたうねり(運続または不連続のくぼみ)の凸部分が
選択的に研磨加工される。
【0024】次に、これらの工程による被加工体3の被
加工面の状況を、図2(a)〜(c)に示して説明す
る。
【0025】図2(a)に示すように、回転軸から研削
作用面までの距離である曲率半径rを有する研削砥石か
らなる工具4を用いた研削加工においては、工具4の回
転振れや工具4の設定送り間隔、工具4の位置決め誤
差、機械の振動などによって、工具4の作用面形状に応
じたうねり(連続または不連続のくぼみ)が、被加工体
3の被加工面3aに発生している。この場合、被加工面
3aの全体の非球面形状精度0.3μmP−V(=研削
加工精度)、うねり成分0.05μmP−V、表面粗さ
0.002μmRaに加工されている。
【0026】研磨工程では、図2(b)に示すように、平
均粒径1μmのダイヤモンド砥粒6を用いて、被加工体
3である非球面ミラーの表面全体を研磨し、被加工面3
aの全体の非球面形状精度0.3μmP−V(=研削加
工精度)、うねり成分0.05μmP−V、表面粗さ
0.002μmRaに加工する。研磨工具1の寸法は、
前工程の研削で用いた砥石の作用面の曲率半径よりも大
きく、かつ、非球面ミラーの曲率半径よりも小さいもの
を用いている。また、研磨工具1のポリシャあるいは研
磨クロスは、樹脂や織物などの弾性体が用いられている
ので、被加工体3の被加工面3bのうねり形状に沿って
ダイヤモンド砥粒6が作用して、高能率な研磨が行われ
る。その結果、図2(c)に示すような、被加工面3c
として、うねり成分の除去効率の高い仕上面が得られ
る。
【0027】なお、表面粗さの要求値が0.005μm
Ra以上の場合には、研磨工程を省略することができ
る。
【0028】また、研磨加工に用いるダイヤモンド砥粒
の粒径については、研削加工のうねり精度に応じて選択
する。
【0029】また、研磨加工に用いる超精密非球面加工
装置の構成は、上述の構成以外のものでも、同様の作用
を得ることが出来る。
【0030】次に本発明の第2の実施の形態について説
明する。
【0031】図3(a)は、本発明の研磨加工装置の要
部の模式平面図であり、図3(b)は、その側面図であ
る。
【0032】XYZの3軸方向に移動自在な移動テーブ
ル11には、研磨圧力センサ12とアクチュエータ13
が設けられ、また、静圧軸受(不図示)で軸支されたス
ピンドル14にポリシャ15が取付けられている。な
お、アクチュエータ13は研磨圧力センサ12の検出結
果に応じて作動する。また、ポリシャ15の回転は、ロ
ータリエンコーダとサーボモータを具備しNC制御部
(不図示)により制御されている。
【0033】一方、ポリシャ15に対向する位置に被加
工体3を保持した保持テーブル16がベッド17上に設
けられている。この保持テーブル16はポリシャ15の
加工点を中心にXZ平面で所定角度が回動自在に設けら
れている。この回動動作もロータリエンコーダとサーボ
モータを具備しNC制御部により制御されている。
【0034】これらの構成により、本実施の形態の研磨
加工では、可能な限り定常的な研磨加工を実現して研磨
加工を自動化している。そのため、ポリシャ15の揺
動、研磨作用領域の中心点での加工面法線(#13)と
ポリシャ15の回転軸(#14)との成す角度(#1
5)を一定に保つ制御を同時にNC制御部で行なってい
る。
【0035】その際に必要となるポリシャ15と被加工
体3との運動は、被加工体3または研磨ポリシャ15の
回転移動(#16)、研磨ポリシャ15または被加工体
3のX軸方向並進移動(#17)、および、研磨ポリシ
ャ15または被加工体3のZ軸方向並進移動(#18)
である。
【0036】さらに、研磨圧力センサ12により研磨圧
力を検出し、その検出結果に応じてアクチュエータ13
を作動させて、ポリシャ15を軸方向に微動させて、研
磨圧力を一定に維持する。なお、被加工体3の回転、研
磨ポリシャ15の回転、研磨ポリシャ15の回転移動
は、ロータリエンコーダとサーボモータを具備しNC制
御部により回転スピードや割り出し位置の制御が行なわ
れる。
【0037】なお、ポリシャ15の並進移動(#17、
#18)のガイドは、リニアスケールとサーボモータを
具備し、NC制御部により移動スピードや位置の制御が
可能なリニアモータガイド、エアスライドまたは油静圧
軸受け、または、これに類する軸受けを用いて行うこと
ができる。
【0038】また、研磨圧力を検出する研磨圧力センサ
12およびアクチュエータ13にはピエゾ素子を用いて
いる。
【0039】図4は、上述の加工方式において、所望の
非球面を球面で近似できる場合を示したものである。な
お、図3と同一部分については同一符号を付して個々の
説明を省略する。
【0040】この場合、研磨作用領域中心点での加工面
法線(#13)とポリシャ15の回転軸であるスピンド
ル14との成す角度(#15)を一定に保つために必要
となるポリシャ15と被加工体3の運動を、近似球面の
中心を回転中心とする被加工体3または研磨ポリシャ1
5の回転移動(#22)と、研磨ポリシャ15または被
加工体3のZ軸方向並進移動(#23)の2つに簡略化
することができる。そのため、制御が簡単になり加工の
生産性を向上させることができる。
【0041】次に、上述の加工の際のポリシャ15の作
用面と被加工体3の被加工面の状況等について、さらに
詳しく説明する。
【0042】図5は、ポリシャ15が砥粒18を介して
被加工体3に作用する様子を微視的に示した説明図であ
り、図6は同様の作用を巨視的に示した説明図である。
【0043】図5に示すように、ポリシャ15の作用面
15aは、微視的には、粒径がφ1〜10μmの砥粒1
8が分散してボディ19まで埋め込まれていることによ
り、被加工体3に対して効率よく研磨作用を及ぼしてい
る。また、前工程である研削加工時に用いた砥石の形状
が、被加工体3に転写されて形成された周期100μ
m、振幅100〜200nmP・V程度の徽小うねりの
凸領域3eに局所的に高い研磨圧力を与え、被加工体3
の凸領域3eを選択的に研磨して除去している。
【0044】そのためにポリシャ15のボディ19は、
粒径がφ1〜10μmの砥粒18に対しては、これを容
易に埋め込む軟らかな材質で、かつ、周期100μm、
振幅100〜200nmPV程度の微小うねりに対して
は、これに容易には倣わない堅さを有するもので形成さ
れている。
【0045】図6に示すように、ポリシャ15の作用面
15aは、また、巨視的には、研削加工後の非球面に直
径が数十〜数百mmの範囲で倣い、研磨作用領域を確保
して高い研磨レートを発揮する。この場合、図5に示し
たように、作用面15aは、さらに、砥粒18を介した
研磨作用によって、被加工体3の表面の微小うねりの凸
領域3eに形成された脆性モードの加工面(#7)を除
去し、微小うねりの凹領域3fに形成された脆性モード
の加工面(#9)を、微小うねりの凸領域3eの除去後
に除去する。
【0046】このような条件を満たすポリシャ15の作
用面15aを形成する材料として、例えば、銅などの軟
質金属の箔やめっきが用いられる。
【0047】研磨ポリシャ15のボディ19は、作用面
15aに研磨圧力(#10)を与え、これを研削加工後
の非球面に、直径が数十〜数百mmの範囲で倣わせるこ
とができるような弾性を有することが必要である。この
ような条件を満たすボディ19の材料として、例えばゴ
ム、ウレタン、又は、エアパッドなどを用いることがで
きる。
【0048】また、その形状と寸法として、例えば、所
望の非球面の最大曲率に等しい曲率を有する球面があ
る。作用面15aをボディ19の表面に形成する方法に
は、箔の接着、めっきなどを用いることができる。な
お、めっきを用いる場合は、無電解めっきで下地処理を
行なった後に、電気めっきで、厚さ0.1μm〜0.3
μmのCu膜を形成する。
【0049】また、これらによる研磨加工は、基本的に
被加工体3の軸中心回転(#11)および研磨ポリシャ
15の回転(#12)により行われる。
【0050】以上に述べたように、本発明によれば、Si
Cなどに代表される硬脆材料を被加工体3として所望の
非球面形状を形状誤差が30nmP・V以下、表面粗さ
が約5nmHa以下の鏡面に加工するための研磨ポリシ
ャ15を用いた研磨加工方法で、予め、研削加工により
所望の非球面に近い形状に形成された加工面を被加工面
として、研削加工時に砥石の形状が転写されて形成され
た周期100μm、振幅100〜200nmP・V程度
の微小うねりを修正すると共に、研削加工時に形成され
る脆性モードの加工面を除去し、延性モードの鏡面から
なる所望の非球面形状を創成することができる。
【0051】また、それらの研磨加工を自動で行うこと
ができ、さらに、研磨作用領域を広くとることにより、
高い研磨レートを確保することができる。
【0052】
【発明の効果】本発明によれば、自由曲面形状の光学部
品や、その光学部品を成型するための成形用金型などを
高精度で高能率に研磨加工することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の超精密非球面加工
装置の模式説明図。
【図2】(a)〜(c)は、加工工程に応じた被加工体
の被加工面の状況の説明図。
【図3】(a)は、本発明の第2の実施の形態の研磨加
工装置の要部の模式平面図、(b)は、その側面図。
【図4】本発明の第2の実施の形態の変形例。
【図5】ポリシャの作用する様子を微視的に示した説明
図。
【図6】ポリシャの作用する様子を巨視的に示した説明
図。
【図7】従来の研削加工装置の模式図。
【図8】従来の研磨加工装置の模式図。
【図9】(a)〜(c)は、加工工程に応じた被加工体
の被加工面の状況の説明図。
【符号の説明】
1…研磨工具、3…被加工体、3a、3b、3c…被加
工面、4…工具、6…ダイヤモンド砥粒、13…ポリシ
ャ、18…砥粒、19…ボディ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前工程での加工により所定形状に形成さ
    れた被加工体に対して研磨加工を施す研磨方法におい
    て、前記研磨加工は、作用面の形状が前記前工程で用い
    られた工具の作用面の曲率半径よりも大きい形状の曲面
    を有する工具を用いておこなうことを特徴とする研磨方
    法。
  2. 【請求項2】 前記研磨加工は、銅又は錫又はそれらの
    合金のいずれかによる前記工具を用いておこなうことを
    特徴とする請求項1記載の研磨方法。
  3. 【請求項3】 切削あるいは研削による前工程での加工
    により所定形状に形成された被加工体に対して研磨加工
    を施す研磨方法において、前記研磨加工は、弾性体のボ
    ディの外周に砥粒が分散された作用面が形成されている
    工具を用いておこなうことを特徴とする研磨方法。
  4. 【請求項4】 前記研磨加工は、前記作用面が軟質金属
    により形成された工具を用いておこなうことを特徴とす
    る請求項3記載の研磨方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013141736A (ja) * 2012-01-12 2013-07-22 Hitachi Constr Mach Co Ltd 球面研削装置及び研削加工方法

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JP2013141736A (ja) * 2012-01-12 2013-07-22 Hitachi Constr Mach Co Ltd 球面研削装置及び研削加工方法

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