JP2002195497A - 液位制御装置 - Google Patents

液位制御装置

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JP2002195497A
JP2002195497A JP2000395669A JP2000395669A JP2002195497A JP 2002195497 A JP2002195497 A JP 2002195497A JP 2000395669 A JP2000395669 A JP 2000395669A JP 2000395669 A JP2000395669 A JP 2000395669A JP 2002195497 A JP2002195497 A JP 2002195497A
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gas
liquefaction
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liquefied
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JP2000395669A
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Atsushi Miyamoto
篤 宮本
Shingo Kuniya
晋吾 國谷
Naoko Takagi
直子 高木
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Air Water Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】複雑な制御システムを必要とせず、設備費が安
価な液化装置を提供する。 【解決手段】容器1と、この容器1にガス(気化LP
G)を供給する供給手段と、この供給手段により上記容
器1内に供給されたガスをその液化温度以下に冷却して
液化しこのLPG5を上記容器1内に溜めるパルスチュ
ーブ冷凍機6の熱交換器7等とを備えている。そして、
上記容器1内に溜まるLPG5の液位を所望の液位に保
持するように、上記所望の液位に対応する上記容器1の
部分に上記熱交換器7等を配設している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種の液化ガス製
造装置や液化ガス貯蔵装置等に用いる液位制御装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、各種の液化ガス製造装置等で
は、冷熱源として、液化するガスの液化温度よりも低い
流体や冷凍機を使用し、その冷熱を、液化室内に設けた
凝縮器や熱交換器等を介して、液化室に供給されるガス
に伝熱して凝縮,液化させ、液化ガスを製造するように
している。また、液化室と、ここで凝縮させた液化ガス
を溜める貯留室とが一体になっている(例えば、1つの
容器で液化室と貯留室とが兼用されている)場合には、
液化ガスが容器内に所定の容量以上に製造・貯留されな
いように、上記容器に液位制御装置を設けるのが一般的
である。このような液位制御装置には、種々のものがあ
る。
【0003】例えば、図15に示す液位制御装置では、
液化室と貯留室とを兼用する容器51内の上部空間(容
器51内で凝縮させた液化ガス52を所望の液位に保持
する場合に、その液位より上側空間の気相部)に、液化
するガスの液化温度よりも低い低温流体を冷熱源として
使用する凝縮器53を配設している。この凝縮器53へ
の低温流体の供給量は制御弁53aで調整されている。
また、容器51の頂部にガス供給管54が接続されてお
り、容器51の底部にガス取出管55が接続されてい
る。そして、このガス取出管55に設けた開閉弁55a
を閉弁した状態でガス供給弁54aを開弁すると、ガス
供給管54から容器51内にガスが供給され、このガス
に凝縮器53を介して上記冷熱源からの冷熱が伝熱され
て上記ガスが凝縮,液化し、容器51内に溜まる。ま
た、容器51には、液化ガス52の液位を検知するセン
サ56が取り付けられており、液化ガス52の液位が所
定の液位に到達すると信号を発し、制御弁53aを閉弁
する。これにより、凝縮器53への低温流体の供給が停
止され、液化ガス52が凝縮しなくなり、液化ガス52
の液位の上昇が止まる。図において、53bは開閉弁で
ある。
【0004】上記センサ56は差圧式液面指示調節計で
あり、容器51の気相部と底部との液重量による差圧を
検知するもので、液面検知用のセンサとしては一般的で
あるが、容器51の運転圧力によって液化ガス52の液
密度が変動する関係上、液化ガス52を所定の液位に制
御しようとする場合には、圧力センサ57によりガス供
給弁54aを調整し、容器51の気相部を所定の圧力に
保圧する構造をとる。なお、運転圧力が一定である場合
には、ガス供給弁54aは2次圧力調整弁で代用でき、
その場合に圧力センサ57は不要になる。
【0005】また、図16に示す液位制御装置では、容
器51内の上部空間にパルスチューブ冷凍機58の冷端
部58aおよびこの冷端部58aに連結する熱交換器5
9を配設している。このパルスチューブ冷凍機58は、
圧縮機60に代表される付属設備により駆動されてい
る。この液位制御装置も、図15に示す液位制御装置と
同様に、容器51内にガスが供給されると、このガスに
上記冷端部58aおよび熱交換器59を介してパルスチ
ューブ冷凍機58で発生する冷熱が伝熱されて上記ガス
が凝縮,液化し、容器51内に溜まる。また、この液位
制御装置にも、図15に示す液位制御装置と同様に、容
器51に、差圧式液面指示調節計からなるセンサ56が
取り付けられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
両液位制御装置のように、差圧式液面指示調節計からな
るセンサ56を使用する場合には、容器51の上部空間
(すなわち、気相部)の圧力調整が必要不可欠である。
しかも、液化ガス52の液位を保持するためには凝縮器
53もしくはパルスチューブ冷凍機58の駆動を停止す
る必要があり、上記センサ56による凝縮器53もしく
はパルスチューブ冷凍機58の制御が必要不可欠とな
る。このため、制御弁53aもしくはパルスチューブ冷
凍機58を制御するシステムが必要となり、複雑で、高
価なものとなる。
【0007】本発明は、このような事情に鑑みなされた
もので、複雑な制御システムを必要とせず、設備費の安
価な液位制御装置の提供をその目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、液化室と、この液化室にガスを供給する
供給手段と、この供給手段により上記液化室内に供給さ
れたガスをその液化温度以下に冷却して液化しこの液化
ガスを上記液化室内に溜める冷却手段とを備え、上記液
化室内に溜まる液化ガスの液位を所望の液位に保持する
ように、上記所望の液位に対応する上記液化室の部分に
上記冷却手段を配設した液位制御装置を第1の要旨と
し、外部から供給される液化ガスを溜める貯留室と、こ
の貯留室内の液化ガスが気化して溜まる気相部のガスを
その液化温度以下に冷却して液化し上記液化ガス中に戻
す冷却手段とを備え、上記貯留室内に溜まる液化ガスの
液位を所望の液位に保持するように、上記所望の液位に
対応する上記貯留室の部分に上記冷却手段を配設した液
位制御装置を第2の要旨とする。
【0009】すなわち、本発明の第1の液位制御装置
は、液化室と、この液化室にガスを供給する供給手段
と、この供給手段により上記液化室内に供給されたガス
をその液化温度以下に冷却して液化しこの液化ガスを上
記液化室内に溜める冷却手段とを備えている。そして、
上記液化室内に溜まる液化ガスの液位を所望の液位に保
持するように、上記所望の液位に対応する上記液化室の
部分に上記冷却手段を配設している。このように、液化
室内に供給されたガスを冷却手段の冷熱で凝縮,液化し
て液化室内に溜め、かつ、この液化室に上記冷却手段を
配設する構造である場合には、上記凝縮,液化された液
化ガスの液位が液化室内で次第に上昇し、やがて上記冷
却手段が液化ガス中に浸漬する。その状態では、冷却手
段の冷熱が液化ガスの液位より上側空間のガス(すなわ
ち、液化室の上部空間に溜まるガス)に全く伝わらなく
なるか、もしくは殆ど伝わらなくなり、それ以上液化ガ
スの液位の上昇は起こらなくなるか、もしくは実用上支
障のない程度の微小な液位の上昇しか起こらなくなる。
そして、上記冷却手段が浸漬する位置を上記所望する液
位に予め設定しておくことにより、上記所望の液位に液
化ガスの液位を保持することが可能になる。したがっ
て、本発明の第1の液位制御装置では、従来例のような
複雑な制御システムを必要とせず、設備が簡略化し、設
備コストが低減される。
【0010】また、本発明の第2の液位制御装置は、外
部から供給される液化ガスを溜める貯留室と、この貯留
室内の液化ガスが気化して溜まる気相部のガスをその液
化温度以下に冷却して液化し上記液化ガス中に戻す冷却
手段とを備えている。そして、上記貯留室内に溜まる液
化ガスの液位を所望の液位に保持するように、上記所望
の液位に対応する上記貯留室の部分に上記冷却手段を配
設している。このように、貯留室内の液化ガスが気化し
て溜まる気相部のガスを冷却手段の冷熱で凝縮,液化し
て上記液化ガス中に戻し、かつ、上記所望の液位に対応
する上記貯留室の部分に上記冷却手段を配設する構造で
ある場合には、液化ガスの液位が上記所望の液位より下
側である間は、上記冷却手段が液化ガスの液位より上側
に位置しているため、上記気相部のガスを冷却手段の冷
熱で凝縮,液化して上記液化ガス中に戻すことができる
が、液化ガスの液位が上記所望の液位と同じになると、
液化ガス中に冷却手段が浸漬する。その状態では、冷却
手段の冷熱が上記気相部のガスに全く伝わらなくなる
か、もしくは殆ど伝わらなくなり、それ以上液化ガスの
液位の上昇は起こらなくなるか、もしくは実用上支障の
ない程度の微小な液位の上昇しか起こらなくなり、上記
所望の液位に液化ガスの液位を保持することが可能にな
る。したがって、本発明の第2の液位制御装置でも、従
来例のような複雑な制御システムを必要とせず、設備が
簡略化し、設備コストが低減される。
【0011】なお、本発明において、「液化ガス」は、
例えば、LNG,LPG,液化空気のように複数成分で
構成されていてもよいし、例えば、窒素,アルゴン,酸
素のように単一成分で構成されていてもよい。また、
「冷却手段」とは、例えば、液化ガスの液化温度よりも
低い流体を使用する凝縮器,熱交換器もしくはパルスチ
ューブ冷凍機等の冷凍機の冷熱発生部分(凝縮器,熱交
換器の伝熱面等およびパルスチューブ冷凍機の冷端部や
これに接続する熱交換器等)や、この冷熱発生部分に液
化室内もしくは貯留室内のガスを供給する供給手段(液
化室外もしくは貯留室外に配設した冷熱発生部分に対
し、液化室内もしくは貯留室内のガスを供給するため
に、このガスを液化室外もしくは貯留室外に取り出す取
り出し路のガス取り出し口等)が挙げられる。
【0012】また、本発明の液位制御装置は、各種の液
化ガス製造装置や液化ガス貯蔵装置等に用いられる。上
記液化ガス製造装置としては、例えば、常温では気体状
態にあるガスを所定の温度に冷却して液化し液化ガスを
製造する液化ガス製造装置等が挙げられる。この場合
に、液化室で製造した液化ガスを液化室に溜めるタイプ
の液化ガス製造装置では、液化室に本発明の液位制御装
置を設け、液化室で製造した液化ガスを液化室とは別の
貯留室に溜めるタイプの液化ガス製造装置では、貯留室
に本発明の液位制御装置を設ける。また、液化ガス貯蔵
装置としては、例えば、自動車用燃料タンク等の、各種
の液化ガス貯蔵装置が挙げられる。
【0013】本発明の第1の液位制御装置において、上
記所望の液位に対応する上記液化室の部分に冷却手段の
冷熱発生部を配設している場合には、液化室内のガスを
液化室外に取り出す取り出し路や、この取り出し路で取
り出したガスを液化して液化室内に戻す戻し路を設ける
必要がなく、構造が簡素化する。一方、本発明の第2の
液位制御装置において、上記所望の液位に対応する上記
貯留室の部分に冷却手段の冷熱発生部を配設している場
合にも、本発明の第1の液位制御装置と同様の作用・効
果を奏する。
【0014】本発明の第1の液位制御装置において、上
記液化室内のガスを液化室外に取り出す取り出し路と、
上記取り出し路で取り出したガスを冷却手段により得ら
れる冷熱で液化する液化手段と、上記液化手段で液化し
た液化ガスを液化室内に戻す戻し路とを備え、上記所望
の液位に対応する上記液化室の部分に上記取り出し路の
ガス取り出し口を配設している場合には、上記冷却手段
や液化手段を液化室外に設けているため、これらのメン
テナンスが容易になる。一方、本発明の第2の液位制御
装置において、上記貯留室内の気相部のガスを貯留室外
に取り出す取り出し路と、上記取り出し路で取り出した
ガスを冷却手段により得られる冷熱で液化する液化手段
と、上記液化手段で液化した液化ガスを貯留室内に戻す
戻し路とを備え、上記所望の液位に対応する上記貯留室
の部分に上記取り出し路のガス取り出し口を配設してい
る場合にも、本発明の第1の液位制御装置と同様の作用
・効果を奏する。
【0015】また、本発明の第1の液位制御装置におい
て、上記所望の液位が、液化ガスが液化室内にその内容
積の90%溜まったときの液位である場合には、この液
位に液化ガスの液位を保持することができる。一方、本
発明の第2の液位制御装置において、上記所望の液位
が、液化ガスが貯留室内にその内容積の90%溜まった
ときの液位である場合にも、本発明の第1の液位制御装
置と同様の作用・効果を奏する。なお、高圧ガス保安法
では、貯蔵タンク内への液体の充填は最大90%までで
ある、と規定されている。
【0016】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施の形態を図
面にもとづいて詳しく説明する。
【0017】図1は本発明の液位制御装置の一実施の形
態を示している。図において、1は液化ガス製造装置の
液化室と貯留室とを兼用する容器(図15の容器51参
照)であり、その周壁2は、内部が真空に保持された内
外二重壁3,4で構成されている(図2参照)。また、
上記容器1には、その周壁2の側壁部分2aの所定部分
(図1のB部)にパルスチューブ冷凍機6(この実施の
形態では、アクティブバッファ型のパルスチューブ冷凍
機が用いられている)が固定されており、このパルスチ
ューブ冷凍機6の冷端部6aおよびこの冷端部6aに連
結する熱交換器7(この熱交換器7も、冷端部6aの一
部を構成する)が容器1内に配設されている(この実施
の形態では、圧縮機に代表される付属設備等は図示せ
ず。以下の各実施の形態においても、同じ)。そして、
上記冷端部6aおよび熱交換器7の上端面の位置が、L
NG5を容器1内にその内容積の90%収容したとき
の、LNG5の液面Aと面一になるように、もしくはL
NG5の液面Aで塞がれるように、位置決めされてい
る。その理由は、高圧ガス保安法で、容器1内への液体
の充填は最大90%までである、と規定されていること
から、容器1内にLNG5を90%を超えて収容した場
合には、容器1の上部空間(すなわち、気相部)のガス
(気化LNG)を液化できないようにするためであり、
一方、90%以下であれば、容器1の上部空間のガスを
液化できるようになる。図2において、3a,4aは周
壁2を構成する内外二重壁3,4の側壁部分である。
【0018】また、上記容器1には、その頂部にガス供
給弁8a付きガス供給管8が接続されているとともに、
底部に開閉弁9a付きガス取出管9が接続されている。
上記ガス供給弁8aとしては、所定圧力のLNG5をガ
ス取出管9から送出することができるように、容器1の
上部空間に所定圧力のガスを導入する2次圧力調整弁を
用いている。上記所定圧力は、LNG5を容器1内にそ
の内容積の90%収容したときの、容器1の上部空間の
圧力に設定されている。また、上記開閉弁9a付きガス
取出管9は、図15に示す開閉弁55a付きガス取出管
55と同様構造としている。
【0019】また、上記容器1には、図15に示す液位
制御装置におけるセンサ56に代えて液面センサ(液面
指示計)10aが取り付けられており、圧力センサ57
に代えて圧力センサ(圧力指示計)10bが取り付けら
れている。これら両センサ10a,10bは確認用であ
って、制御に要する信号を発するものではない。
【0020】上記構成において、開閉弁9aを閉弁した
状態でガス供給弁8aを開弁すると、ガス供給管8から
容器1内にガスが供給され、このガスにパルスチューブ
冷凍機6の冷端部6aおよび熱交換器7を介してパルス
チューブ冷凍機6で発生した冷熱が伝熱され凝縮,液化
してLNG5を製造する。製造されたLNG5は容器1
内に溜まり、次第にLNG5の液位が上昇し、やがて容
器1の内容積の90%に到達して容器1の上部空間が上
記所定圧力になると、ガス供給弁8aが閉弁して容器1
内へのガスの供給が止まる。また、その状態では、上記
冷端部6aおよび熱交換器7がLNG5中に埋没し(図
2参照)、上記冷端部6aおよび熱交換器7の冷熱でガ
スを冷却して液化することができなくなる。これによ
り、LNG5の液位の上昇が止まり、LNG5の液位が
所望の液位(LNG5を容器1内にその内容積の90%
収容したときの液位)に設定される。
【0021】この設定ののち、容器1内でLNG5が蒸
発して気化ガスが生成されると、LNG5の液位が低下
する(一方、容器1の上部空間の圧力は上昇する)が、
この液位の低下に伴い、上記冷端部6aおよび熱交換器
7がLNG5の液面から露呈し、上記生成された気化ガ
スを上記冷端部6aおよび熱交換器7の冷熱で冷却して
液化し、容器1内のLNG5に戻す。これにより、LN
G5の液位が上昇し、上記所望の液位に戻る。そして、
上記所望の液位に戻ると、上記冷端部6aおよび熱交換
器7がLNG5中に埋没してLNG5の液位の上昇が止
まる。このようにして、LNG5の液位を上記所望の液
位に保持することができる。
【0022】上記のように、この実施の形態では、液化
ガス製造装置の一部を構成する容器1内のLNG5の液
位を一定に制御することができる。しかも、従来例のよ
うな複雑な制御システムを必要とせず、設備が安価にな
る。さらに、所望の液位に対応する容器1の部分にパル
スチューブ冷凍機6の冷端部6aおよび熱交換器7を配
設しただけの簡単構造である。
【0023】図3は本発明の液位制御装置の他の実施の
形態を示している。図において、11は内部にLNG5
が収容された貯蔵タンク(貯留室)であり、上記実施の
形態と同様に、その周壁2は、内部が真空に保持された
内外二重壁3,4で構成されている。10aは液面セン
サであり、10bは圧力センサであり、両センサ10
a,10bは、上記実施の形態で用いた両センサ10
a,10bと同様構造をしている。15は貯蔵タンク1
1の周壁2の天井壁部分2bの上方に配設された液化手
段であり、上記貯蔵タンク11に取り付けられた載置台
15aに載置されている。図において、3b,4bは周
壁2を構成する内外二重壁3,4の天井壁部分である。
【0024】上記液化手段15は、断熱箱16と、この
断熱箱16の天井壁に設けたパルスチューブ冷凍機12
(この実施の形態でも、アクティブバッファ型のパルス
チューブ冷凍機が用いられている)と、上記断熱箱16
もしくはパルスチューブ冷凍機12に取り付けられた温
度検出器(図示せず)とからなり、上記パルスチューブ
冷凍機12の冷端部12aが断熱箱16の内部に配設さ
れている。そして、上記パルスチューブ冷凍機12を作
動させた状態では、上記パルスチューブ冷凍機12の冷
端部12aの温度が気化ガスの液化温度以下になるよう
に設定されており、これにより、後述する取り出しパイ
プ13を通って断熱箱16の上部空間に送られてきた気
化ガスを上記冷端部12aの冷熱で液化して断熱箱16
の下部に溜めるとともに、後述する戻しパイプ14を通
して貯蔵タンク11内に戻すようにしている。また、上
記パルスチューブ冷凍機12の冷端部12aの温度が気
化ガスの凝固点以下になると、これを温度検出器で検出
してパルスチューブ冷凍機12の作動を止めるようにし
ている。
【0025】上記載置台15aは、図4に示すように、
その脚部15bが貯蔵タンク11の周壁2の天井壁部分
2bに支受,固定されている。また、上記載置台15a
に断熱箱16,コンプレッサー17等が載置されてい
る。
【0026】13は上記貯蔵タンク11の上部空間に溜
まる気化ガスを取り出して断熱箱16の上部空間に送る
取り出しパイプであり、その一端開口は断熱箱16の上
部空間に連通している。また、図5に示すように、上記
取り出しパイプ13の他端部は上記貯蔵タンク11の周
壁2の天井壁部分2bを貫通して貯蔵タンク11の上部
空間に突入しており、その他端開口(ガス取り出し口)
13aの位置が、LNG5を貯蔵タンク11内にその内
容積の90%収容したときの、LNG5の液面Aと面一
になるように、もしくはLNG5の液面Aで塞がれるよ
うに、位置決めされている。これにより、貯蔵タンク1
1内にその内容積の90%を超えてLNG5を収容した
場合には、取り出しパイプ13から気化ガスを取り出し
て液化することができなくなり、一方、90%以下であ
れば、取り出しパイプ13から気化ガスを取り出して液
化できるようになる。
【0027】14は上記断熱箱16の下部に溜まるLN
G5を貯蔵タンク11の上部空間に戻す戻しパイプであ
り、断熱箱16の底壁から垂下している。そして、戻し
パイプ14の一端開口が断熱箱16の下部のLNG5に
連通している。また、戻しパイプ14の他端部が貯蔵タ
ンク11の周壁2の天井壁部分2bを貫通して貯蔵タン
ク11の上部空間に突入しており、その他端開口14a
の位置が、上記取り出しパイプ13の他端開口13aと
同様に、LNG5を貯蔵タンク11内にその内容積の9
0%収容したときの、LNG5の液面Aと面一になるよ
うに、もしくはLNG5の液面Aで塞がれるように、位
置決めされている。このような両パイプ13,14と断
熱箱16とは切り離し可能に連結されている。
【0028】上記構成において、LNG5を貯蔵タンク
11内にその外部から供給し、LNG5が貯蔵タンク1
1内にその内容積の90%収容されるようにする。LN
G5が上記90%収容されるまでは(図5参照)、貯蔵
タンク11内でLNG5が蒸発して生成された気化ガス
は、両パイプ13,14を通って断熱箱16内に流入
し、ここでパルスチューブ冷凍機12の冷端部12aの
冷熱で冷却されて液化したのち、重力落下により戻しパ
イプ14を通って貯蔵タンク11内のLNG5に戻る
(図5において、戻しパイプ14内のLNG5を斜線で
表わす。以下、同じ)。
【0029】つぎに、LNG5が上記90%収容される
と、両パイプ13,14の他端開口13a,14aがL
NG5の液面Aで塞がれるため、貯蔵タンク11の上部
空間に溜まる気化ガスは、両パイプ13,14に流入し
なくなり、断熱箱16および戻しパイプ14内のLNG
5は戻しパイプ14を通って貯蔵タンク11のLNG5
に少し戻る(図6参照)。
【0030】一方、断熱箱16内では、LNG5が上記
90%収容されたのちも、パルスチューブ冷凍機12の
冷端部12aの冷熱で気化ガスが液化されており、これ
により、断熱箱16内が徐々に減圧され、所定値まで減
圧されると、断熱箱16の上部空間と貯蔵タンク11の
上部空間との差圧により貯蔵タンク11内のLNG5が
両パイプ13,14を介して断熱箱16内に少し吸い上
げられる(図7参照。この図7において、取り出しパイ
プ13内のLNG5を斜線で表わす。以下、同じ)。そ
して、ついには断熱箱16内に吸い上げられたLNG5
中に上記冷端部12aが埋没するようになる(図8参
照。この図8に示すように、断熱箱16内のLNG5中
に上記冷端部12aが埋没するとき、貯蔵タンク11内
のLNG5の液位が上記液面Aでの液位と同じになるよ
うに、貯蔵タンク11へのLNG5の供給量が設定され
ている)と、上記冷端部12aの冷熱で断熱箱16内の
気化ガスを冷却して液化することができなくなる。これ
により、貯蔵タンク11のLNG5の液位が上下動しな
くなり、所望の液位(LNG5を容器1内にその内容積
の90%収容したときの液位)に設定される。
【0031】この設定ののち、貯蔵タンク11内でLN
G5が気化してその液位が低下すると、両パイプ13,
14の他端開口13a,14aが貯蔵タンク11内のL
NG5の液面から離間し、取り出しパイプ13内のLN
G5が取り出しパイプ13を通って落下するとともに、
断熱箱16および戻しパイプ14内のLNG5が戻しパ
イプ14を通って落下し、それぞれ貯蔵タンク11内の
LNG5に戻る。これに伴い、断熱箱16内のLNG5
の液位が低下し、このLNG5中に埋没していた上記冷
端部12aが外部に露呈し、取り出しパイプ13を通っ
て断熱箱16内に流入する気化ガスを上記冷端部12a
の冷熱で冷却,液化して断熱箱16内に溜めるととも
に、戻しパイプ14を通して貯蔵タンク11内のLNG
5に戻す。これにより、貯蔵タンク11および断熱箱1
6内のLNG5の液位が上昇し、貯蔵タンク11内のL
NG5の液位が上記所望の液位に戻るとともに、上記冷
端部12aが断熱箱16内のLNG5中に埋没し、貯蔵
タンク11および断熱箱16内のLNG5の液位の上昇
が止まる。このようにして、貯蔵タンク11内のLNG
5の液位を上記所望の液位に保持することができる。
【0032】上記のように、この実施の形態では、取り
出しパイプ13および戻しパイプ14によりLNG5の
液面Aを一定に制御することができる。しかも、液化手
段15を上記両パイプ13,14から切り離し、その状
態で液化手段15のメンテナンスを行うことができ、メ
ンテナンスが簡単になる。
【0033】図9は本発明の貯蔵タンク装置のさらに他
の実施の形態を示している。この実施の形態では、液化
手段15が貯蔵タンク11の周壁2の側壁部分2a上部
の横側方に配設されており、その脚部(図示せず)は貯
蔵タンク11の周壁2の側壁部分2aに支受,固定され
ている。また、取り出しパイプ18の一端開口は断熱箱
16の上部空間に連通しており、他端部は貯蔵タンク1
1の周壁2の側壁部分2aの外側壁4aを貫通して内側
壁3aに開口している。そして、取り出しパイプ18の
他端開口(ガス取り出し口)18aの位置が、LNG5
を貯蔵タンク11内にその内容積の90%収容したとき
の、LNG5の液面Aと面一になるように、もしくはL
NG5の液面Aで塞がれるように、位置決めされてい
る。
【0034】一方、戻しパイプ19は、断熱箱16のL
NG5が重力落下により貯蔵タンク11の上部空間に戻
るように、下向き傾斜状に取り付けられており、その一
端開口が断熱箱16の下部のLNG5に連通している。
また、戻しパイプ19の他端部は貯蔵タンク11の周壁
2の側壁部分2aの外側壁4aを貫通して内側壁3aに
開口しており、その他端開口19aの位置は、上記取り
出しパイプ18の他端開口18aの下側に位置決めされ
ている。それ以外の部分は上記実施の形態と同様であ
り、同様の部分には同じ符号を付している。
【0035】上記構成において、LNG5を貯蔵タンク
11内にその外部から供給し、LNG5が貯蔵タンク1
1内にその内容積の90%収容されるようにする。LN
G5が上記90%収容されるまでは(図10参照)、貯
蔵タンク11内でLNG5が蒸発して生成された気化ガ
スは、両パイプ18,19を通って断熱箱16内に流入
し、ここでパルスチューブ冷凍機12の冷端部12aの
冷熱で冷却されて液化したのち、重力落下により戻しパ
イプ19を通って貯蔵タンク11内のLNG5に戻る
(図10において、戻しパイプ19内のLNG5を斜線
で表わす。以下、同じ)。
【0036】つぎに、LNG5が上記90%収容される
と、取り出しパイプ18の他端開口18aがLNG5の
液面Aで塞がれるため、貯蔵タンク11の上部空間に溜
まる気化ガスは、取り出しパイプ18に流入しなくな
る。また、LNG5が上記90%収容されるまでに、戻
しパイプ19の下端開口19aがLNG5で塞がれ、貯
蔵タンク11の上部空間に溜まる気化ガスは、戻しパイ
プ19に流入しなくなるが、貯蔵タンク11内のLNG
5が戻しパイプ19を通って断熱箱16内に侵入してく
る。
【0037】一方、断熱箱16内では、LNG5が上記
90%収容されたのちも、上記冷端部12aの冷熱で気
化ガスが液化されており、これにより、断熱箱16内が
徐々に減圧され、所定値まで減圧されると、断熱箱16
の上部空間と貯蔵タンク11の上部空間との差圧により
貯蔵タンク11内のLNG5が両パイプ18,19を介
して断熱箱16内に少し吸い上げられる(図11参照。
この図11において、取り出しパイプ18内のLNG5
を斜線で表わす。以下、同じ)。そして、ついには断熱
箱16内に吸い上げられたLNG5中に上記冷端部12
aが埋没するようになる(図12参照。この図12に示
すように、断熱箱16内のLNG5中に上記冷端部12
aが埋没するとき、貯蔵タンク11内のLNG5の液位
が上記液面Aでの液位と同じになるように、貯蔵タンク
11へのLNG5の供給量が設定されている)と、上記
冷端部12aの冷熱で断熱箱16内の気化ガスを冷却し
て液化することができなくなる。これにより、貯蔵タン
ク11のLNG5の液位が上下動しなくなり、所望の液
位(LNG5を容器1内にその内容積の90%収容した
ときの液位)に設定される。
【0038】この設定ののち、貯蔵タンク11内でLN
G5が気化してその液位が低下すると、取り出しパイプ
18の他端開口18aが貯蔵タンク11内のLNG5の
液面から離間するとともに、断熱箱16内のLNG5の
液位も低下し、このLNG5中に埋没していた上記冷端
部12aが外部に露呈する。そして、取り出しパイプ1
8を通って断熱箱16内に流入する気化ガスを上記冷端
部12aの冷熱で冷却,液化して断熱箱16内に溜める
とともに、戻しパイプ19を通して貯蔵タンク11内の
LNG5に戻す。これにより、貯蔵タンク11および断
熱箱16内のLNG5の液位が上昇して上記所望の液位
に戻るとともに、上記冷端部6aが断熱箱16内のLN
G5中に埋没して貯蔵タンク11および断熱箱16内の
LNG5の液位の上昇が止まる。このようにして、貯蔵
タンク11内のLNG5の液位を上記所望の液位に保持
することができる。
【0039】上記のように、この実施の形態でも、上記
実施の形態と同様の作用・効果を奏する。
【0040】図13は本発明の貯蔵タンク装置のさらに
他の実施の形態を示している。この実施の形態では、貯
蔵タンク11の下端部(貯蔵タンク11の設置面の近
傍)に液化手段20と、加圧手段22を設けた断熱貯蔵
箱21とが配設されている。上記液化手段20は、上記
両実施の形態で用いた液化手段15と同様の構造であ
り、断熱箱25と、この断熱箱25の側壁に設けたパル
スチューブ冷凍機26と、上記断熱箱25もしくはパル
スチューブ冷凍機26に取り付けられた温度検出器(図
示せず)とからなっている。これら液化手段20,断熱
貯蔵箱21等は、貯蔵タンク11もしくは他の部材に固
定されている。
【0041】上記断熱貯蔵箱21の上部空間は液化手段
20の断熱箱25の下部のLNG5に開閉弁27a付き
連結パイプ27を介して連通しており、開閉弁27aの
開弁時には、液化手段20の断熱箱25の下部に溜まる
LNG5が連結パイプ27を通って断熱貯蔵箱21の上
部空間に流入してくる。また、加圧手段22は、上記断
熱貯蔵箱21の底壁と天井壁とを接続する接続パイプ2
8に、底壁側から順にヒータ等の加熱手段29と開閉弁
30とを設けたもので構成されている。そして、断熱貯
蔵箱21内を加圧する場合には、開閉弁30を開弁し、
断熱貯蔵箱21の下部に溜まるLNG5を加熱手段29
で加熱してガス化したのち断熱貯蔵箱21の上部空間に
供給し、この上部空間の内圧を高めることを行う。
【0042】取り出しパイプ31は、その一端開口が断
熱箱25の上部空間に連通し、他端部が貯蔵タンク11
の周壁2の側壁部分2aの外側壁4aを貫通して内側壁
3aに開口している。そして、取り出しパイプ31の他
端開口(ガス取り出し口)31aの位置が、LNG5を
貯蔵タンク11内にその内容積の90%収容したとき
の、LNG5の液面Aと面一になるように、もしくはL
NG5の液面Aで塞がれるように、位置決めされてい
る。
【0043】一方、戻しパイプ32は、断熱貯蔵箱21
の底壁からL字状に延びたのち上向きに延びており、そ
の一端開口が断熱貯蔵箱21の下部のLNG5に連通し
ている。また、戻しパイプ32の他端部が貯蔵タンク1
1の周壁2の側壁部分2aの外側壁4aを貫通して内側
壁3aに開口しており、その他端開口32aの位置が取
り出しパイプ31の他端開口31aの上側に位置決めさ
れている。また、この戻しパイプ32には、開閉弁32
bが取り付けられている。それ以外の部分は図9に示す
実施の形態と同様であり、同様の部分には同じ符号を付
している。
【0044】上記構成において、LNG5を貯蔵タンク
11内にその外部から供給し、LNG5が貯蔵タンク1
1内にその内容積の90%収容されるようにする。LN
G5が上記90%収容されるまでは、貯蔵タンク11内
でLNG5が蒸発して生成された気化ガスは、取り出し
パイプ31を通って断熱箱25内に流入し、ここでパル
スチューブ冷凍機26の冷端部26aの冷熱で冷却され
て液化したのち、断熱箱25の下部に溜められる。
【0045】つぎに、LNG5が上記90%収容された
状態で、開閉弁27aを開弁し、開閉弁30,32bを
閉弁すると、断熱箱25の下部のLNG5は重力落下に
より接続パイプ27を通って断熱貯蔵箱21内に流入し
断熱貯蔵箱21の下部に溜まる。つぎに、開閉弁27a
を閉弁し、開閉弁30,32bを開弁すると、加圧手段
22が作動して断熱貯蔵箱21の内圧が高まり、その内
圧が、LNG5を戻しパイプ32の他端開口32aにま
で押し上げることのできる圧力に到達すると、LNG5
が戻しパイプ32を通って貯蔵タンク11の上部空間に
送られ、貯蔵タンク11内のLNG5に戻される。
【0046】上記のように、この実施の形態でも、上記
両実施の形態と同様の作用・効果を奏する。しかも、貯
蔵タンク11の設置面の近傍に液化手段20と、加圧手
段22を設けた断熱貯蔵箱21とが配設されているた
め、貯蔵タンク11の設置面にいながらメンテナンスを
行うことができ、メンテナンスが非常に楽になる。
【0047】図14は本発明の貯蔵タンク装置のさらに
他の実施の形態を示している。この実施の形態では、断
熱箱16の底壁から大径パイプ35を垂下している。こ
の大径パイプ35は、貯蔵タンク11の上部空間に溜ま
る気化ガスを取り出して断熱箱16に送る(この断熱箱
16の下部にLNG5が溜まっている場合には、このL
NG5を気泡となって通したのち断熱箱16の上部空間
に送る)とともに、断熱箱16内のパルスチューブ冷凍
機12の冷端部12aの冷熱で冷却,液化されたLNG
5を貯蔵タンク11内のLNG5に戻す大径パイプであ
り、その一端開口は断熱箱16の底壁に開口している。
【0048】また、上記大径パイプ35の他端部は貯蔵
タンク11の周壁2の天井壁部分2bを貫通して貯蔵タ
ンク11の上部空間に突入しており、その他端開口(ガ
ス取り出し口)35aの位置が、LNG5を貯蔵タンク
11内にその内容積の90%収容したときの、LNG5
の液面Aと面一になるように、もしくはLNG5の液面
Aで塞がれるように位置決めされている。すなわち、上
記大径パイプ35は、図3に示す実施の形態における、
取り出しパイプ13と戻しパイプ14とを兼用したもの
である。それ以外の部分は図3に示す実施の形態と同様
であり、同様の部分には同じ符号を付している。また、
この実施の形態でも、図3に示す実施の形態と同様の作
用・効果を奏する。しかも、1本の大径パイプ35だけ
でよく、構造が簡素化する。
【0049】なお、図3,図9,図13および図14に
示す実施の形態では、断熱箱16を載置する載置台15
aを貯蔵タンク11に取り付けているが、これに限定す
るものではなく、他の部材に取り付けてもよい。また、
パルスチューブ冷凍機12,26の冷端部12a,26
aを断熱箱16,25の内部に配設しているが、断熱箱
16,25の周壁の内部や断熱箱16,25の外部に配
設してもよい。この場合には、上記冷端部12a,26
aに接続する熱交換器7等を断熱箱16,25の内部に
配設したり、断熱箱16,25の周壁の内周面に露呈さ
せたりすることを行う。また、貯蔵タンク11は燃料タ
ンクであってもよく、貯蔵タンク11の大きさ,形状等
は、特に限定されるものではない。また、貯蔵タンク1
1は、液化室で製造した液化ガスを液化室とは別の貯留
室に溜めるタイプの液化ガス製造装置の上記貯留室であ
ってもよいし、液化ガス貯蔵装置の貯留室であってもよ
い。
【0050】また、図13に示す実施の形態において、
戻しパイプ32を貯蔵タンク11の底壁から貯蔵タンク
11内に突入させ、これにより、断熱貯蔵箱21の下部
に溜まるLNG5を貯蔵タンク11内のLNG5中に戻
すようにしてもよい。また、連結パイプ27を取り除
き、液化手段20と断熱貯蔵箱21とを1つの断熱箱等
の内部に設けるようにしてもよい。この場合には、取り
出しパイプ31に開閉弁27aを取り付けることを行
う。
【0051】
【発明の効果】以上のように、本発明の第1および第2
の液位制御装置によれば、従来例のような複雑な制御シ
ステムを必要とせず、設備が簡略化し、設備コストが低
減される。
【0052】本発明の第1の液位制御装置において、上
記所望の液位に対応する上記液化室の部分に冷却手段の
冷熱発生部を配設している場合には、液化室内のガスを
液化室外に取り出す取り出し路や、この取り出し路で取
り出したガスを液化して液化室内に戻す戻し路を設ける
必要がなく、構造が簡素化する。一方、本発明の第2の
液位制御装置において、上記所望の液位に対応する上記
貯留室の部分に冷却手段の冷熱発生部を配設している場
合にも、本発明の第1の液位制御装置と同様の作用・効
果を奏する。
【0053】本発明の第1の液位制御装置において、上
記液化室内のガスを液化室外に取り出す取り出し路と、
上記取り出し路で取り出したガスを冷却手段により得ら
れる冷熱で液化する液化手段と、上記液化手段で液化し
た液化ガスを液化室内に戻す戻し路とを備え、上記所望
の液位に対応する上記液化室の部分に上記取り出し路の
ガス取り出し口を配設している場合には、上記冷却手段
や液化手段を液化室外に設けているため、これらのメン
テナンスが容易になる。一方、本発明の第2の液位制御
装置において、上記貯留室内の気相部のガスを貯留室外
に取り出す取り出し路と、上記取り出し路で取り出した
ガスを冷却手段により得られる冷熱で液化する液化手段
と、上記液化手段で液化した液化ガスを貯留室内に戻す
戻し路とを備え、上記所望の液位に対応する上記貯留室
の部分に上記取り出し路のガス取り出し口を配設してい
る場合にも、本発明の第1の液位制御装置と同様の作用
・効果を奏する。
【0054】また、本発明の第1の液位制御装置におい
て、上記所望の液位が、液化ガスが液化室内にその内容
積の90%溜まったときの液位である場合には、この液
位に液化ガスの液位を保持することができる。一方、本
発明の第2の液位制御装置において、上記所望の液位
が、液化ガスが貯留室内にその内容積の90%溜まった
ときの液位である場合にも、本発明の第1の液位制御装
置と同様の作用・効果を奏する。なお、高圧ガス保安法
では、貯蔵タンク内への液体の充填は最大90%までで
ある、と規定されている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液位制御装置の一実施の形態を示す説
明図である。
【図2】上記液位制御装置の要部の説明図である。
【図3】本発明の液位制御装置の他の実施の形態を示す
説明図である。
【図4】載置台の説明図である。
【図5】液化手段の作用を示す説明図である。
【図6】上記液化手段の作用を示す説明図である。
【図7】上記液化手段の作用を示す説明図である。
【図8】上記液化手段の作用を示す説明図である。
【図9】本発明の液位制御装置のさらに他の実施の形態
を示す説明図である。
【図10】液化手段の作用を示す説明図である。
【図11】上記液化手段の作用を示す説明図である。
【図12】上記液化手段の作用を示す説明図である。
【図13】本発明の貯蔵タンク装置のさらに他の実施の
形態を示す説明図である。
【図14】本発明の貯蔵タンク装置のさらに他の実施の
形態を示す説明図である。
【図15】従来例を示す説明図である。
【図16】他の従来例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 容器 5 LNG 6 パルスチューブ冷凍機 7 熱交換器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高木 直子 大阪府堺市築港新町2丁6番地40 エア・ ウォーター株式会社堺工場内 Fターム(参考) 3E070 AA03 AB32 CA03 CB03 CC07 DA01 EA04 QA05 RA02 RA30 3E073 AA01 BB00 DA02 5H309 BB11 BB12 CC09 DD02 EE04 FF13 FF20 GG04 KK08

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液化室と、この液化室にガスを供給する
    供給手段と、この供給手段により上記液化室内に供給さ
    れたガスをその液化温度以下に冷却して液化しこの液化
    ガスを上記液化室内に溜める冷却手段とを備え、上記液
    化室内に溜まる液化ガスの液位を所望の液位に保持する
    ように、上記所望の液位に対応する上記液化室の部分に
    上記冷却手段を配設したことを特徴とする液位制御装
    置。
  2. 【請求項2】 上記所望の液位に対応する上記液化室の
    部分に冷却手段の冷熱発生部を配設している請求項1記
    載の液位制御装置。
  3. 【請求項3】 上記液化室内のガスを液化室外に取り出
    す取り出し路と、上記取り出し路で取り出したガスを冷
    却手段により得られる冷熱で液化する液化手段と、上記
    液化手段で液化した液化ガスを液化室内に戻す戻し路と
    を備え、上記所望の液位に対応する上記液化室の部分に
    上記取り出し路のガス取り出し口を配設している請求項
    1記載の液位制御装置。
  4. 【請求項4】 上記所望の液位が、液化ガスが液化室内
    にその内容積の90%溜まったときの液位である請求項
    1〜3のいずれか一項に記載の液位制御装置。
  5. 【請求項5】 外部から供給される液化ガスを溜める貯
    留室と、この貯留室内の液化ガスが気化して溜まる気相
    部のガスをその液化温度以下に冷却して液化し上記液化
    ガス中に戻す冷却手段とを備え、上記貯留室内に溜まる
    液化ガスの液位を所望の液位に保持するように、上記所
    望の液位に対応する上記貯留室の部分に上記冷却手段を
    配設したことを特徴とする液位制御装置。
  6. 【請求項6】 上記所望の液位に対応する上記貯留室の
    部分に冷却手段の冷熱発生部を配設している請求項5記
    載の液位制御装置。
  7. 【請求項7】 上記貯留室内の気相部のガスを貯留室外
    に取り出す取り出し路と、上記取り出し路で取り出した
    ガスを冷却手段により得られる冷熱で液化する液化手段
    と、上記液化手段で液化した液化ガスを貯留室内に戻す
    戻し路とを備え、上記所望の液位に対応する上記貯留室
    の部分に上記取り出し路のガス取り出し口を配設してい
    る請求項5記載の液位制御装置。
  8. 【請求項8】 上記所望の液位が、液化ガスが貯留室内
    にその内容積の90%溜まったときの液位である請求項
    5〜7のいずれか一項に記載の液位制御装置。
  9. 【請求項9】 上記冷却手段の冷熱源として、液化ガス
    の液化温度よりも低い流体を使用している請求項1〜8
    のいずれか一項に記載の液位制御装置。
  10. 【請求項10】 上記冷却手段の冷熱源として冷凍機を
    使用している請求項1〜8のいずれか一項に記載の液位
    制御装置。
  11. 【請求項11】 上記冷凍機がパルスチューブ冷凍機で
    ある請求項10記載の液位制御装置。
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