JP2002194838A - 建築用パネル - Google Patents

建築用パネル

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JP2002194838A
JP2002194838A JP2001353584A JP2001353584A JP2002194838A JP 2002194838 A JP2002194838 A JP 2002194838A JP 2001353584 A JP2001353584 A JP 2001353584A JP 2001353584 A JP2001353584 A JP 2001353584A JP 2002194838 A JP2002194838 A JP 2002194838A
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foam material
building panel
stud
foam
indoor side
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JP2001353584A
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Masahiro Tsuji
昌宏 辻
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Ibiden Co Ltd
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Ibiden Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】発泡材をリサイクル可能にするとともに、発泡
材の強度を確保する。 【解決手段】木造家屋の軸組11間に設けられ、発泡材
3と間柱4とを含んで構成された建築用パネル1におい
て、発泡材3の形成材料をポリスチレンにすることで、
発泡材3をリサイクル可能にする。又、発泡材3の発泡
倍率を30〜70倍に設定することにより、発泡材3の
強度を確保する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、建築用パネルに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、軸組に内装材と外装材とを取り
付けてなる木造家屋の壁の場合、断熱性の向上を目的と
して、内装材と外装材とがなす空間内に各種断熱用の建
築用パネルを配置することが一般的に行われる。即ち、
建築用パネルは、通常、隣接する木製の柱間にはめ込ま
れた状態で使用される。
【0003】図17に示すように、この種の建築用パネ
ル50は、その外側面を構成する面材51を備えてい
る。面材51の片面側の中央部にはパネル長手方向に沿
って延びる1本の間柱52が接合されている。又、面材
51において間柱52が設けられた面側には、断熱機能
を有する発泡材53が接合されている。この発泡材53
は、ポリウレタン等の合成樹脂を、面材51の周囲に設
けた図示しない型内に充填することにより成形されるも
のである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の建築
用パネル50においては、木造家屋の解体等によりポリ
ウレタン製の発泡材53を焼却処分すると、シアンガス
等の有毒ガスが発生する。そのため、発泡材53を処分
する方法としては、埋め立て地等に埋めるという方法を
とっていた。いずれにしても、発泡材53を何度も繰り
返し使用するのではなく、1回で使い捨て処分としてい
たため、リサイクルすることができないという問題があ
った。
【0005】この発明は、前記問題点を解決するために
なされたものであり、第1の目的は、発泡材をリサイク
ルすることが可能な建築用パネルを提供することにあ
る。又、発泡材の材料をリサイクル可能なものに変更し
ても、発泡材の強度を確保することが可能な建築用パネ
ルを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、木造家屋の軸組間に設けられ、木製の面材と該面材
に形成された発泡材と補強部材とを含んで構成された建
築用パネルにおいて、前記面材の補強部材が設けられた
片側面には発泡材が形成され、前記発泡材の形成材料を
ポリスチレンにするとともに、同発泡材の発泡倍率を3
0〜70倍に設定し、且つ前記発泡材に含まれる気泡は
独立していることを要旨とするものである。
【0007】次に、この発明の作用について説明する。
請求項1に記載の発明によれば、発泡材の形成材料はポ
リスチレンからなるため、同発泡材をリサイクルするこ
とが可能になる。従って、木造家屋の解体等に伴って発
泡材を処分する場合には、発泡材を1回で使い捨てるこ
とがない。又、発泡材の発泡倍率が30〜70倍に設定
されているため、熱伝導率を低くすることができるとと
もに、発泡材の強度を確保することができる。また、発
泡材に含まれる気泡は独立しているため、押圧すること
によって適度の塑性変形を起こす。このため、建築用パ
ネルを軸組に組み付けやすくなる。又、建築用パネルを
例えば断熱用として使用する場合には、連続気泡である
場合と比べて、断熱性が向上する。更に、建築用パネル
を遮音用として使用する場合には遮音性が向上する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、この発明の建築用パネルを
木造家屋用の建築用パネルに具体化した一実施形態を図
面に基づいて説明する。
【0009】図1は木造家屋の屋内側からみた建築用パ
ネル1の正面図を示す。図2は建築用パネル1の平断面
図である。図1,図2に示すように、建築用パネル1
は、基本的に、面材2、発泡材3及び間柱4等によって
構成されている。
【0010】面材2は建築用パネル1の外側面を構成す
るものであり、発泡材3よりもひとまわり大きな外形寸
法を有している。前記面材2は、合板(木製)から構成
されている。面材2の片側面の中央部には、パネル長手
方向に沿って延びる木製の間柱4が1本接合されてい
る。面材2において間柱4が設けられた面側には、断熱
機能を有する発泡材3が接着されている。発泡材3は、
いわば1本の間柱4により、パネル長手方向に沿って2
つに分割された状態となっている。発泡材3は、建築用
パネル1が断熱効果を発揮する際にその主たる部分を担
うものである。
【0011】そして、建築用パネル1を組み付ける際に
おいて、木造家屋の軸組11を構成する柱12間と梁や
土台等の横架材13で囲まれた設置空間(図4参照)K
に、発泡材3がはめ込まれるようになっている。なお、
軸組11に建築用パネル1をはめ込みやすくするため
に、発泡材3の幅は柱12間の幅よりも若干狭く形成さ
れている。但し、発泡材3と柱12との間の隙間は、規
格により5mm以下の寸法にすることが決められてい
る。
【0012】発泡材3の面材2に対する屋外側面S1と
相対する屋内側面S2には、木造家屋に配設される電気
配線を通すための肉薄部5が2つ凹設されている。各肉
薄部5は、間柱4の長手方向に沿って延びており、建築
用パネル1の左右両端縁に形成されている。つまり、各
肉薄部5は熱壁パネル1の幅方向において間柱4から最
も離れた位置に形成されている。そして、肉薄部5の屋
内側に相当する面及び発泡材3の左右両端面S4,S6
に相当する面は、それぞれ開放されている。なお、この
実施形態において、発泡材3の幅に対する肉薄部5の幅
の比は、10〜80%に設定されている。
【0013】発泡材3において、肉薄部5以外の部分
は、同肉薄部5よりも厚みのある肉厚部6となってい
る。即ち、発泡材3において肉薄部5と間柱4との間の
領域、発泡材3の上下両端部の領域は全て肉厚部6とな
っている。これにより、間柱4の左右両側面に接する部
分は肉厚部6となっている。なお、この実施形態におい
て、肉厚部6の厚さに対する肉薄部5の厚さの比は、2
5〜50%に設定されている。
【0014】発泡材3の屋内側面S2は、間柱4の面材
2に対する屋外側面S11と相対する屋内側面S12よ
りも屋内側に張り出している。そして、軸組11におけ
る設置空間Kに建築用パネル1をはめ込んだ状態では、
屋内側面S2は柱12及び横架材13よりも屋内側に配
置される。従って、建築用パネル1をはめ込んだ状態で
は、発泡材3の屋内側面S2は柱12及び横架材13よ
りも屋内側に配置されることになる。
【0015】なお、この実施形態において、発泡材3の
屋内側面S2は、間柱4の屋内側面S12から1〜3m
m張り出している。更には1mm〜2mmであることが
好ましい。そして、発泡材3の屋内側面S2に対して木
造家屋を構成する内装材が押し当てられることにより、
発泡材3の屋内側面S2と、間柱4の屋内側面S12と
が面一になる。
【0016】図1〜図4に示すように、発泡材3の4つ
の上下両端面S3,S5及び左右両端面S4,S6は、
それぞれ垂直面3aと傾斜面3bとから構成されてい
る。各垂直面3aは、いずれも発泡材3の面材2に対す
る屋外側面S1に対して直交している。又、垂直面3a
は、発泡材3の屋外側面S1から屋内側面S2にむけて
所定厚さ分だけ形成されている。そして、垂直面3aに
対応する発泡材3の断面積は、発泡材3の厚さ方向にお
いて等しくなっている。
【0017】一方、傾斜面3bは発泡材3の残りの厚さ
分だけ形成されている。そして、傾斜面3bに対応する
発泡材3の断面積は、同発泡材3の屋内側面S2に向か
う程小さくなっている。又、傾斜面3bは、いずれも屋
外側面S1に相対する屋内側面S2側から可視である。
従って、屋外側面S1の面積は、屋内側面S2の面積よ
りも大きくなっている。
【0018】そして、軸組11における設置空間Kに建
築用パネル1をはめ込んだ状態において、傾斜面3bは
柱12及び横架材13よりも屋内側に配置されることに
なる。なお、各垂直面3aと各傾斜面3bとがなす角度
θは、一般的には1°〜30°であることが好ましく、
さらには3°〜20°であることが好ましく、特には5
°〜10°であることが好ましい。
【0019】発泡材3の形成材料は、分子構造中に窒素
を含まないポリマーとなっている。この実施形態におい
て発泡材3の形成材料は、CN結合(炭素/窒素結合)
のないポリスチレンフォームを使用している。ポリスチ
レンフォームを選択した理由は、次の通りである。まず
第1に、ポリスチレンフォームは、家屋の解体等により
発泡材3を処分する際に、1回で使い捨てとするのでは
なく何度もリサイクルすることが可能だからである。第
2に、ポリスチレンフォームは内部に微細で独立した気
孔(非連続の気孔)を備えるものであるため、押圧する
ことによって適度の塑性変形を起こすからである。それ
ばかりか、断熱性にも優れるからである。
【0020】又、発泡材3の発泡倍率は、30〜70倍
の範囲内に設定されている。この範囲の倍率にした理由
は次の通りである。即ち、発泡倍率が30倍よりも低い
と、発泡材3内に含まれる気泡が減るため、形成材料で
あるポリスチレンを多く必要とする。従って、発泡材3
の材料費が高くなるからである。又、発泡倍率が70倍
よりも高いと、気泡の増加に伴って熱伝導率は高くなる
という利点はある。しかし、発泡材3全体の強度が低下
してしまうからである。よって、発泡材3の熱伝導率と
強度とのバランスがよい。なお、発泡材3の発泡倍率
は、35〜65倍の範囲内にした方が好ましく、40〜
60倍の範囲内に収める方がよりいっそう好ましい。
【0021】図1,図4に示すように、前記間柱4の上
下両端には、位置決め部7a,7bが、間柱4の長手方
向に沿って突設されている。従って、位置決め部7a,
7bは、それぞれ発泡材3の上下両端面S3,S5から
外方に突出されている。又、位置決め部7aは、発泡材
3の中心線上に設けられている。かかる位置決め部7
a,7bは、軸組11を構成する横架材13と同じ材料
(木製)からなるものである。
【0022】木造家屋の軸組11を構成する横架材13
には、位置決め部7a,7bに対応して一対の係合部8
a,8bが凹設されている。各係合部8a,8bは、各
横架材13の中央部にそれぞれ形成されている。又、各
係合部8a,8bは、それぞれ軸組11に対する建築用
パネル1の組み付け方向に沿って延びている。そして、
建築用パネル1を軸組11に組み付ける際に、上下各係
合部8a,8bには前記各位置決め部7a,7bが係合
されるようになっている。
【0023】上記の建築用パネル1は、例えば以下のよ
うな手順を経て作製することができる。まず、用意して
おいた面材2の片側面に、接着剤等を用いて間柱4を接
合する。次に、形成されるべき発泡材3の形状に相当す
る凹部を備える成形型上に、間柱4側を下に向けた状態
で前記面材2をセットする。そして、一対の治具によっ
て上下方向から成形型及び面材2に押圧力を付加する。
この状態で、面材2と成形型とがなす内部空間内に出発
原料と発泡材とを注入した後、熱を加えてそれらを発泡
させる。冷却によって発泡材3が充分に硬化した後、成
形型から面材2を取り外す。すると、前記面材2上に、
所望形状をした発泡材3が形成され、これにより建築用
パネル1が完成する。
【0024】次に、本実施形態の建築用パネル1の施工
方法について説明する。図5は建築用パネル1を軸組1
1に組み付ける前の状態を示し、図6は建築用パネル1
を軸組11に組み付けた状態を示す。同図に示すよう
に、上記のように作成された建築用パネル1の発泡材3
を、柱12間と横架材13とで囲まれた設置空間Kには
め込む。このとき、横架材13に形成された係合部8
a,8bに建築用パネル1の上下両位置決め部7a,7
bが係入される。これにより、建築用パネル1はガイド
されながらはめ込まれるため、おのずと軸組11を構成
する柱12間の中心と発泡材3の中心とが一致する。こ
の結果、発泡材3と柱12との間の隙間は、規格寸法の
範囲内(5mm以下)に収められる。
【0025】又、発泡材3をはめ込むとき、係合部8
a,8bに対して位置決め部7a,7bはスライドす
る。しかし、かかる位置決め部7a,7b及び横架材1
3は共に木製であるため、両者の摩擦係数は比較的小さ
い。このため、位置決め部7a,7bは係合部8a,8
b内を滑らかに移動するため、発泡材3はスムーズには
め込まれる。そして、上記のようにはめ込まれた建築用
パネル1の取り付けは、面材2の周縁部分に図示しない
釘等を打ち付けることによって行われる。
【0026】更に、発泡材3の上下両端面S3,S5及
び左右両端面S4,S6には、傾斜面3bが形成されて
いる。そのため、発泡材3の屋内側面S2の面積は軸組
11における設置空間Kの投影面積よりもかなり小さ
い。従って、発泡材3をはめ込むとき、発泡材3の屋内
側面S2側が設置空間Kにスムーズに入る。
【0027】建築用パネル1が取り付けられた後、柱1
2に木造家屋の内装材(図6参照)15を取り付ける。
すると、発泡材3の屋内側面S2が内装材15により押
さえ付けられ、発泡材3の塑性変形によって、発泡材3
の屋内側面S2は間柱4の屋内側面S12と面一にな
る。その結果、発泡材3の屋内側面S2は内装材15の
裏面に圧接され、内装材15と発泡材3との間に全く隙
間が生じなくなり、内装材15と発泡材3との間で結露
が生じることはない。
【0028】それとともに、傾斜面3bは発泡材3の塑
性変形によってつぶれて無くなる。従って、発泡材3の
端面S3〜S6と軸組11を構成する柱12及び横架材
13との間には、傾斜面3bによる隙間が存在しないこ
とになる。但し、垂直面3aによる規格範囲内の僅かな
隙間(5mm以下)は存在する。この結果、発泡材3と
柱12及び横架材13との間に結露が生じることはな
い。そして、内装材15が組み付けられた後、面材2が
木造家屋の外部から見えないように木造家屋の外装材
(図6参照)16を配置し、その外装材16を軸組11
に取り付ける。
【0029】従って、この実施形態によれば以下のよう
な効果を得ることができる。 (1)発泡材3の形成材料はポリスチレンからなるた
め、発泡材3をリサイクルすることができる。従って、
例えばポリウレタン等のように、埋め立て処分する必要
がなく、環境に優しいものにすることができる。又、ポ
リスチレンは窒素を含まないポリマーであるため、発泡
材3を何回もリサイクルした後に、焼却処分してもシア
ンガス等の有毒ガスが発生するのを防止することができ
る。
【0030】(2)発泡材3の発泡倍率は30〜70倍
の範囲に設定されているため、適度な発泡倍率の範囲に
設定されているため、断熱効果を確保しつつ発泡材3の
強度が低下するのを防止することができる。又、材料
(ポリスチレン)の使用量を好適な範囲で収めることが
でき、材料費よる建築用パネル1の製造コストの高騰を
防止することができる。
【0031】(3)発泡材3に含まれる気泡は独立して
いるため、押圧することによって発泡材3は適度の塑性
変形を起こす。このため、発泡材3の屋内側面S2、間
柱4の屋内側面S12より若干張り出しても、軸組11
に建築用パネル1を取り付ける際に両面S2,S12を
容易に面一にすることができる。従って、建築用パネル
の組み付け作業性が向上する。又、発泡材3は独立した
気泡であるため、連続した気泡に比べて建築用パネルの
断熱性を向上させることができる。
【0032】(4)発泡材3の屋内側面S2には肉薄部
5が形成され、この肉薄部5は間柱4から離れた位置に
形成されている。そして、肉薄部5と間柱4との間に
は、間柱4と接する肉厚部6が形成されている。このた
め、発泡材3と間柱4との接着面積を増やすことができ
る。従って、発泡材3の形成材料(ポリスチレン)が、
間柱4に対する接着性が悪いものであっても、間柱4か
ら発泡材3が剥がれるのを防止することができる。
【0033】(5)発泡材3の肉薄部5は、発泡材3の
大部分をしめるのではなく、間柱4から最も離れた部分
に形成されている。従って、発泡材3の形成材料(ポリ
スチレン)が、比較的強度の弱いものであっても、建築
用パネル1全体の強度が低下するのを防止することがで
きる。
【0034】(6)木造家屋の屋内側に対応する発泡材
3の一部は、屋内側に対応する間柱4の屋内側面S12
よりも若干張り出している。このため、軸組11に取り
付けられた状態で、内装材15を取り付けることにより
発泡材3が塑性変形する。この変形により、発泡材3の
屋内側面S2と内装材15の裏面とを圧接することがで
きる。従って、断熱効果を確実に得ることができるとと
もに、発泡材3と内装材15との間に結露が生じるのを
防止することができる。
【0035】(7)発泡材3の端面S3〜S6には、同
発泡材3の屋外側面S1に対して直交する垂直面3a
と、その垂直面3aに隣接され発泡材3の屋内側面S2
側から可視の傾斜面3bとが形成されている。このた
め、断熱壁パネル1のはめ込み作業が比較的容易になる
という利点がある。それとともに、建築用パネル1の位
置決め部7a,7bを、軸組11の係合部8a,8bに
簡単にはめ込むことができる。
【0036】(8)間柱4の上下端部には位置決め部7
a,7bが突設されており、この位置決め部7a,7b
は軸組11側に設けられた係合部8a,8bに係合可能
となっている。このため、軸組11を構成する柱12間
の中心に建築用パネル1の中心を正確に位置合わせする
ことが迅速かつ容易に行える。従って、発泡材3と柱1
2との間の隙間を規格内の寸法に収めることができる。
【0037】(9)発泡材3を軸組11の設置空間Kに
はめ込み、軸組11に内装材15を組み付けることによ
り、発泡材3の傾斜面3bは無くなる。よって、発泡材
3の端面S3〜S6と軸組11を構成する柱12及び横
架材13との間には、垂直部3aのみが存在するため、
傾斜部3bによる大きい隙間は形成されない。この結
果、発泡材3と柱12及び横架材13との間に結露が生
じるのを防止することができる。
【0038】なお、この発明の実施形態は以下のように
変更してもよい。 ・発泡材3の形成材料は、ポリスチレンフォーム以外に
も、CN結合のない他のフェノール樹脂、シリコーン樹
脂、ユリア樹脂等を使用することも可能である。
【0039】・建築用パネルを家屋の壁に使用する以外
にも、床、野地、天井等に設けてもよい。特に天井に使
用する場合には、図7,図8に示すように、面材2を省
略した建築用パネル1を使用する。更に、面材2を省略
した場合には、発泡材3の傾斜面3bを屋内側に設ける
のではなく、屋外側に傾斜面3bを設けてもよい。又、
特に床や野地に使用する場合には、図13に示すよう
に、発泡材3の縁部に沿って四角状の枠体20を設け
る。又、建築用パネル1に枠体20を設けた場合には、
間柱4に設けた位置決め部7a,7bを省略する。そし
て、その代わりに、枠体20の上下両端部に位置決め部
7a,7bを突設してもよい。
【0040】・図13に示す以外にも、図14に示すよ
うに、間柱4の延長線上における枠体20の上下中央部
に位置決め部7a,7bを突設してもよい。 ・図15に示すように、間柱4に代えて筋違21にする
ことも可能である。この場合には、筋違21の両端部に
上下方向に沿って位置決め部7a,7bを突設すること
も可能である。
【0041】・図15に示す筋違21以外にも、図16
に示すように、長方形状をなす筋違21に変更してもよ
い。この場合には、筋違21の両端部を発泡材3の上下
両端面S3,S5及び左右両端面S4,S6から突出さ
せ、この突出部分を位置決め部7a,7bとしてもよ
い。なお、この位置決め部7a,7bに対応する軸組1
1の柱12及び横架材13に、係合部8a,8bをそれ
ぞれ形成してもよい。
【0042】・図9に示すように、間柱4の断面形状を
I状に形成してもよい。又、図10に示すように、間柱
4の両側面をジグザグ状に形成してもよい。更に、図1
1に示すように、間柱4にその長手方向に沿って所定間
隔おきに透孔4aを形成してもよい。そして、透孔4a
に発泡材3が充填されるようにしてもよい。以上のよう
に、図9〜図11に示す建築用パネル1によれば、間柱
4に対する発泡材3の接着性を高めることができる。
【0043】・図12に示すように、発泡材3の屋内側
面S2と間柱4の接合面S12とを面一にしてもよい。 ・間柱4又は筋違21を複数本設けてもよい。この構成
にすれば建築用パネル1全体の強度をいっそう向上する
ことができる。
【0044】・建築用パネル1を断熱用として使用する
以外にも、遮音用に使用することも可能である。この場
合、発泡材3は独立気泡を有しているため、遮音効果は
高くなる。
【0045】・発泡材3の傾斜面3bに代えて、図9〜
図12に示すように、発泡材3の屋内側面S2側から可
視であるアール面3cを形成してもよい。次に、特許請
求の範囲に記載された技術的思想のほかに、前述した実
施形態によって把握される技術的思想をその効果ととも
に以下に列挙する。
【0046】(1) 請求項1において、前記発泡倍率
は40〜50倍に設定されている。この構成によれば、
発泡材の熱伝導率と強度とのバランスがよりいっそうよ
くなる。
【0047】(2) 請求項1、(1)のいずれかにお
いて、前記発泡材の屋内側面には肉薄部を設け、この肉
薄部を前記補強部材から離れた位置に形成し、同肉薄部
と前記補強部材との間に肉厚部を設けた。この構成によ
れば、補強部材から発泡材が剥がれるのを防止すること
ができる。又、建築用パネル全体の強度が低下するのを
防止することができる。
【0048】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、発泡材
をリサイクルすることができる。それとともに、発泡材
の材料をリサイクル可能なものに変更しても、発泡材の
強度を確保することができる。しかも、例えば建築用パ
ネルを断熱用として使用する場合には断熱性を向上する
ことができ、建築用パネルを遮音用として使用する場合
には遮音性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態における建築用パネルを屋内側から
みた図。
【図2】図1のA−A断面図。
【図3】建築用パネルの一部を拡大して示す平断面図。
【図4】軸組と発泡材とを分解して示す斜視図。
【図5】軸組に建築用パネルをはめ込む前の断面図。
【図6】軸組に建築用パネルをはめ込んだ後の断面図。
【図7】他の実施形態を示し、面材を省略した建築用パ
ネルの図。
【図8】図7のB−B断面図。
【図9】間柱の形状を変更した建築用パネルの平断面
図。
【図10】図9に示す間柱とは別の形状をなす建築用パ
ネルの平断面図。
【図11】図9,図10に示す間柱とは別の形状をなす
建築用パネルの平断面図。
【図12】発泡材と間柱とを側面を同一にした建築用パ
ネルの平断面図。
【図13】発泡材に枠体を設けた建築用パネルの図。
【図14】図13とは異なるタイプの建築用パネルの正
面図。
【図15】間柱の代わりに筋違を使用した建築用パネル
の図。
【図16】図15とは異なるタイプの建築用パネルの
図。
【図17】従来技術を示す建築用パネルの斜視図。
【符号の説明】
3…発泡材、4…間柱(補強部材)、11…軸組。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) E04C 2/24 E04C 2/24 Q

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 木造家屋の軸組間に設けられ、木製の面
    材と該面材に形成された発泡材と補強部材とを含んで構
    成された建築用パネルにおいて、 前記面材の補強部材が設けられた片側面には発泡材が形
    成され、前記発泡材の形成材料をポリスチレンにすると
    ともに、同発泡材の発泡倍率を30〜70倍に設定し、
    且つ前記発泡材に含まれる気泡は独立していることを特
    徴とする建築用パネル。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004092343A (ja) * 2002-09-04 2004-03-25 Mori:Kk 建築用パネル

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