JP2002191482A - 掛布団等用の特殊シルク綿 - Google Patents

掛布団等用の特殊シルク綿

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JP2002191482A
JP2002191482A JP2000396694A JP2000396694A JP2002191482A JP 2002191482 A JP2002191482 A JP 2002191482A JP 2000396694 A JP2000396694 A JP 2000396694A JP 2000396694 A JP2000396694 A JP 2000396694A JP 2002191482 A JP2002191482 A JP 2002191482A
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cocoon
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Kiyoshi Hara
清 原
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TOYOHASHI SEIMEN KK
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 優れた弾力性と、湯茶等をこぼした時などに
水分を撥き返す撥水性がある反面、使用中に身体から出
る汗等は調湿性のある絹繊維で調湿、除去する等の特性
を発揮し、然も極めて軽量であり、かつまた保温力が強
いなど、その優れた特性は高級ダウン羽毛綿入り掛布団
と比較して殆ど差が無く、然も価格は高級ダウン入り羽
毛布団の1/3以下に出来る、特殊シルク綿を提供す
る。 【解決手段】 保温性、通気性、調湿性及び捲縮性のあ
る繭毛羽をヌメリ感の富んだ柔軟な風合と反発性のある
触感を付与するシリコーン撥水剤に任意量の触媒液を混
合した溶液を噴霧吹付けし、それを熱乾燥処理したもの
を打綿機で絡合展綿状とし、それを積層して用途に応じ
た厚さ、目つき、大きさ及び形状に成形して設けた掛布
団用の特殊シルク綿。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】掛布団の場合、繭毛羽(「蚕
が繭を造る時、足場として最初に張る糸」広辞苑、即ち
絹繊維の一種。)に、滑り感に富んだ柔軟な風合と反発
性のある感触を附与するシリコーン撥水剤に触媒液を其
の1/3以上の量(任意でよい)を混合した溶液を噴霧
附着した後、熱処理乾燥加工し、それを打綿機にて展綿
状としたものを積層し、用途に応じた厚さ、目つき、大
きさ、形状に成形して設けたものであり、
【0002】日本工業規格(JIS L−2001)に
依る弾性(圧縮)回復率90%以上の優れた弾力性と、
湯茶等をこぼした時などに水分を撥き返す撥水性がある
反面、使用中に身体から出る汗等は調湿性のある絹繊維
で調湿、除去する等の特性を発揮し、然も極めて軽量で
あり、かつまた保温力が強いなど、その優れた特性は高
級ダウン羽毛綿入り掛布団と比較して殆ど差が無く、然
も価格は高級ダウン入り羽毛布団の1/3以下に出来
る、特殊シルク綿を提供するものである。
【0003】
【従来技術とその課題】従来、掛布団用として盛んに使
用された繭毛羽に依る絹繊維綿はその主成分がセリシン
とヘブラインの2種で出来ておりその内セリシンは湯茶
等をこぼした時などに、セリシンの含まれた繊維全体が
固着して使用上不能となる欠点が出るため、従前はセリ
シンが溶解しないように、ホルマリン液を鉄製の容器に
入れ、それを直火で熱蒸気化し、該ホルマリン液の熱蒸
気を密室内に詰めた繭毛羽に浸透させて、セリシンが湯
水に溶融せぬようにホルマリンを定着加工し、それを乾
燥後、打綿機にて展綿状としたものを掛布団用の詰め綿
として製造していたものであり、業務用の他に一般に市
販もされるなど, 昭和40年頃まで一大産業になってい
たものである。
【0004】然る処、ホルマリン液を使用したものは子
供等の身体にふれると身体に発疹が起こる等の中毒性の
ある事が判明し、遂に衣料用製品については法律でホル
マリンの使用を禁示となり、従って、ホルマリン加工の
ため同様の欠点のある繭毛羽絹繊維、綿の生産も順次中
止廃業されて、現在では全く生産されていない状態であ
る。
【0005】但し、現在でも、繭のまま熱湯で煮沸して
セリシンを溶解除去してヘブラインだけとし、それを手
で延ばして繊維を併重し適当の厚さとしたものは、真綿
(まわた)の名称で製品として生産されて、掛布団用等
に使用されているがセリシンを除去した結果として弾力
性が低く、嵩高性も使用中もとの厚さの半分位までに減
少し、また手工業製品であるため生産量も極く少いため
高価であるのが欠点である。
【0006】
【発明が解決した課題】従来のホルマリン定着手段によ
り加工した絹毛羽綿が製造中止になって、当業者が廃業
するに至っていることに鑑み、本発明は、従来の手段に
依らず、種々の優れた特性のある繭毛羽に依る絹繊維綿
を復活させ、更に良い製品に改造せんとして、新しく撥
水性シリコーン液に依る熱処理加工を研究開発し、下記
の手段によって有効にその課題を解決したものである。
【0007】
【課題を解決する手段】即ち本発明1は、保温性、調湿
性、捲縮性のある繭毛羽に、滑り感に富んだ柔軟な風合
と反発性を付与するシリコーン撥水剤に触媒液を混合し
た溶液を、繭毛羽の表面に付着するように噴霧加工し、
それを熱乾燥加工し繭毛羽相互が付着したものわを打綿
機にて絡合展綿状となし、それを用途に応じた長さ、厚
さ、形状等に成形して設けたものであり、
【0008】繭毛羽(絹繊維)の欠点である湯水に浸透
の場合固着して使用にたえない等が無く、然も使用中嵩
減りして薄くなる欠点が無く、また、柔軟で弾力回復率
の特に高い弾力性と肌さわりの良い特徴を有する、掛布
団等用の特殊シルク綿によって課題を解決したものであ
る。
【0009】
【発明1の実施例】(請求項1のもの)発明1の実施例
につき説明すると、絹繊維の繭毛羽(天然繊維のため太
さ、細さ、長さは一定せず)を長さ50mm内外に切断
したものに、シリコーン撥水剤に適量の触媒液(例え
ば、松本油脂製薬株式会社製TSC−450。但し同質
のものであれば何れの製品でも任意。)を混合した溶液
を噴霧吹付けしたものを、100℃〜110℃内外の熱
にて乾燥処理加工し、それを打綿機で絡合展綿状とし
て、厚さ100mm内外、長さ2100mm、巾150
0mm、目つき1.5kg〜2.0kg内外に成形切断
して設けた、掛布団用の特殊シルク綿である。本品(絹
繊維100%製のシリコーン加工掛用布団等用の特殊シ
ルク綿)の検査成績 (JIS L−2001規格)(乾燥温度110℃) 圧縮率36.7 弾力回復率95%
【0010】
【課題を解決する手段】本発明2は、保温性、調湿性、
捲縮性のある繭毛羽に、滑り感に富んだ柔軟な風合と反
発性を付与するシリコーン撥水剤に触媒液を混合した溶
液を、繭毛羽の表面に付着するように噴霧加工し、それ
を熱乾燥加工し繭毛羽相互が付着したものわを打綿機に
て絡合展綿状となし、それを用途に応じた長さ、厚さ、
形状等に成形して設けた掛布団等用の特殊シルク綿(用
途に応じ厚さは任意)の表面に、
【0011】シリコーン撥水剤に触媒液をを混合した溶
液に、接着力の強い合成樹脂液を少量混合した溶液を噴
霧吹きつけし、それを乾燥処理して設けたものである、
特殊シルク綿によって課題を解決したものである。
【0012】
【発明2の実施例】(請求項2のもの)上記実施例1に
よって製造した掛布団等用の特殊シルク綿を芯材(厚さ
10mm内外の展綿状)とし、その上下両面に、シリコ
ーン剤に適量の触媒液を混合した溶液に接着性の強い合
成樹脂液を少量混合し噴霧加工に適当な溶液としたもの
を、展綿状の芯材の片面(表面)に噴霧吹付けし、その
吹付けた面を上になる様に2枚以上併重し、そのものの
四方の側面に同溶液を噴霧吹付けたものを加熱乾燥処理
加工して接着乾燥一体化して設けた、特殊シルク綿であ
る。 本品の検査成績 (規格JIS L−2001) (乾燥温度100℃〜1
10℃。乾燥熱度を高くすると捲縮が多く出来る。) 圧縮率36.7 弾力回復率90%以上
【0013】
【課題を解決する手段】本発明3は、保温性、調湿性、
捲縮性のある繭毛羽に、滑り感に富んだ柔軟な風合と反
発性を付与するシリコーン撥水剤に触媒液を混合した溶
液を、繭毛羽の表面に付着するように噴霧加工し、それ
を熱乾燥加工し繭毛羽相互が付着したものわを打綿機に
て絡合展綿状となした掛布団等用の特殊シルク綿、若し
くは、上記掛布団等用の特殊シルク綿の表面に、シリコ
ーン撥水剤に触媒液をを混合した溶液に、接着力の強い
合成樹脂液を少量混合した溶液を噴霧吹きつけし、それ
を乾燥処理して設けた特殊シルク綿を原料綿とし、それ
らを紡錘して設けたものである、特殊シルク綿製の糸に
よって課題を解決したものである。
【0014】
【発明の効果】絹繊維の毛羽が滑らかですべり良く柔軟
な風合と、加えて反発性のあるシリコーン撥水剤溶液を
噴霧吹付けしたものを乾燥加工し、それを打綿機にて絡
合展綿状となし掛布団用としたものであるため、現在市
販中の高級羽毛綿(100%の水鳥の羽毛)の性能、効
果とさして差が無く、然も価格は1/3以下の実用品値
段で提供でき、加えて湯茶等をこぼしても撥水性がある
ために直ぐ乾き、その反面、身体から出る汗等は絹繊維
の調湿特性に依りサラサラとして極めて感触の良い特徴
がある。
【0015】特に優れた肌さわりの良い柔軟性は、公知
の硬度計(SRIS−0101型G5−701)の検査
で硬さ0.5〜3以下であって、身体に最も理想的な柔
軟性を示す成績を有する、掛布団等用の特殊シルク綿を
提供し得る。
【0016】本発明品は掛布団等用の他、各種の防寒衣
料用等に使用しても最適の成績を有する特殊シルク綿で
ある。
【0017】本発明掛布団等用の特殊シルク綿は、その
柔軟さ、滑らかさ、軽さ等の諸性能において羽毛綿(純
良なダウン=水禽の羽毛)と大差の無い反面、価格は格
段に安価であり、また従来の羽根綿(フェザー)、羊毛
綿(ウール)に比して性能、価格何れも格段に優れる特
徴がある。
【手続補正書】
【提出日】平成13年1月29日(2001.1.2
9)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 掛布団等用の特殊シルク綿
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】掛布団の場合、繭毛羽(「蚕
が繭を造る時、足場として最初に張る糸」広辞苑、即ち
絹繊維の一種。)に、滑り感に富んだ柔軟な風合と反発
性のある感触を附与するシリコーン撥水剤に接着用の触
媒液を其の1/2以上の量(任意でよい)を混合した溶
液を噴霧附着した後、熱処理乾燥加工し、それを打綿機
にて展綿状としたものを積層し、用途に応じた厚さ、目
つき、大きさ、形状に成形して設けたものであり、(備
考、触媒は高級脂肪酸金属塩であり、洗濯してもシリコ
ーンが落ちない効果がある。)
【0002】日本工業規格(JIS L−2001)に
依る弾性(圧縮)回復率99%以上の優れた弾力性と、
湯茶等をこぼした時などに水分を撥き返す撥水性がある
反面、使用中に身体から出る汗等は調湿性のある絹繊維
で調湿、除去する等の特性を発揮し、然も極めて軽量で
あり、かつまた保温力が強いなど、その優れた特性は高
級ダウン羽毛綿入り掛布団と比較して殆ど差が無く、然
も価格は高級ダウン入り羽毛布団の1/3以下に出来
る、特殊シルク綿を提供するものである。
【0003】
【従来技術とその課題】従来、掛布団用として盛んに使
用された繭毛羽に依る絹繊維綿はその主成分がセリシン
とヘブラインの2種で出来ておりその内セリシンは湯茶
等をこぼした時などに、セリシンの含まれた繊維全体が
固着して使用上不能となる欠点が出るため、従前はセリ
シンが溶解しないように、ホルマリン液を鉄製の容器に
入れ、それを直火で熱蒸気化し、該ホルマリン液の熱蒸
気を密室内に詰めた繭毛羽に浸透させて、セリシンが湯
水に溶融せぬようにホルマリンを定着加工し、それを乾
燥後、打綿機にて展綿状としたものを掛布団用の詰め綿
として製造していたものであり、業務用の他に一般に市
販もされるなど, 昭和40年頃まで一大産業になってい
たものである。
【0004】然る処、ホルマリン液を使用したものは子
供等の身体にふれると身体に発疹が起こる等の中毒性の
ある事が判明し、遂に衣料用製品については法律でホル
マリンの使用を禁示となり、従って、ホルマリン加工の
ため同様の欠点のある繭毛羽絹繊維、綿の生産も順次中
止廃業されて、現在では全く生産されていない状態であ
る。
【0005】但し、現在でも、繭のまま熱湯で煮沸して
セリシンを溶解除去してヘブラインだけとし、それを手
で延ばして繊維を併重し適当の厚さとしたものは、真綿
(まわた)の名称で製品として生産されて、掛布団用等
に使用されているがセリシンを除去した結果として弾力
性が低く、嵩高性も使用中もとの厚さの半分位までに減
少し、また手工業製品であるため生産量も極く少いため
高価であるのが欠点である。
【0006】
【発明が解決した課題】従来のホルマリン定着手段によ
り加工した絹毛羽綿が製造中止になって、当業者が廃業
するに至っていることに鑑み、本発明は、従来の手段に
依らず、種々の優れた特性のある繭毛羽に依る絹繊維綿
を復活させ、更に良い製品に改造せんとして、新しく撥
水性シリコーン液に依る熱処理加工を研究開発し、下記
の手段によって有効にその課題を解決したものである。
【0007】
【課題を解決する手段】即ち本発明1は、保温性、調湿
性、捲縮性のある繭毛羽に、滑り感に富んだ柔軟な風合
と反発性を付与するシリコーン撥水剤に接着用の触媒液
(高級脂肪酸金属塩)を混合した溶液を、繭毛羽の表面に
付着するように噴霧加工し、それを熱乾燥加工したもの
を打綿機にて絡合展綿状となし、それを用途に応じた長
さ、厚さ、形状等に成形して設けたものであり、
【0008】繭毛羽(絹繊維)の欠点である湯水に浸透
の場合固着して使用にたえない等が無く、然も使用中嵩
減りして薄くなる欠点が無く、また、柔軟で弾力回復率
の特に高い弾力性と肌さわりの良い特徴を有する、掛布
団等用の特殊シルク綿によって課題を解決したものであ
る。
【0009】
【発明1の実施例】(請求項1のもの)発明1の実施例
につき説明すると、絹繊維の繭毛羽(天然繊維のため太
さ、細さ、長さは一定せず)を長さ50mm内外に切断
したものに、シリコーン撥水剤に適量の触媒液 (高級脂
肪酸金属塩)(例えば、松本油脂製薬株式会社製TSC
−470。但し同質のものであれば何れの製品でも任
意。)を混合した溶液を噴霧吹付けしたものを、100
℃〜110℃内外の熱にて乾燥処理加工し、それを打綿
機で絡合展綿状として、厚さ100mm内外、長さ21
00mm、巾1500mm、目つき1.5kg〜2.0
kg内外に成形切断して設けた、掛布団用の特殊シルク
綿である。本品(絹繊維100%製のシリコーン加工掛
用布団等用の特殊シルク綿)の検査成績(愛知県立三河
繊維技術センターに依る) (JIS L−2001規格)(乾燥温度105℃) 圧縮率36.1 弾力回復率99.1%
【0010】
【課題を解決する手段】本発明2は、保温性、調湿性、
捲縮性のある繭毛羽に、滑り感に富んだ柔軟な風合と反
発性を付与するシリコーン撥水剤に触媒液を混合した溶
液を、繭毛羽の表面に付着するように噴霧加工し、それ
を熱乾燥加工したものを打綿機にて絡合展綿状となし、
それを用途に応じた長さ、厚さ、形状等に成形して設け
た掛布団等用の特殊シルク綿(用途に応じ厚さは任意)
の表裏両面に、接着力の強い合成樹脂液を適量混合した
水溶液を噴霧吹きつけし、それを乾燥処理して設けた吹
き止め成形加工の特殊シルク綿によって課題を解決した
ものである。
【0011】
【発明2の実施例】(請求項2のもの)上記実施例1に
よって製造した掛布団等用の特殊シルク綿を芯材(厚さ
10mm内外の展綿状)とし、その上下両面に接着性の
強い合成樹脂液を水に混合し噴霧加工に適当な溶液とし
たものを、展綿状の芯材の片面(表面)に噴霧吹付け
し、その吹付けた面を上になる様上下2枚併重し接着乾
燥一体化して成形加工した、特殊シルク綿である。 本品の検査成績 (規格JIS L−2001) (乾燥温度100℃〜1
05℃。乾燥熱度を高くすると捲縮が多く出来る。) 圧縮率36.9 弾力回復率98.4%以上
【0012】
【発明の効果】絹繊維の毛羽が滑らかですべり良く柔軟
な風合と、加えて反発性のあるシリコーン撥水剤溶液を
噴霧吹付けしたものを乾燥加工し、それを打綿機にて絡
合展綿状となし掛布団用としたものであるため、現在市
販中の高級羽毛綿(100%の水鳥の羽毛)の性能、効
果とさして差が無く、然も価格は1/3以下の実用品値
段で提供でき、加えて湯茶等をこぼしても撥水性がある
ために直ぐ乾き、その反面、身体から出る汗等は絹繊維
の調湿特性に依りサラサラとして極めて感触の良い特徴
がある。
【0013】特に優れた肌さわりの良い柔軟性は、公知
の硬度計(SRIS−0101型G5−701)の検査
で硬さ0.5〜3以下であって、身体に最も理想的な柔
軟性を示す成績を有する、掛布団等用の特殊シルク綿を
提供し得る。
【0014】本発明品は掛布団等用の他、各種の防寒衣
料用等に使用しても最適の成績を有する特殊シルク綿で
ある。尚、絹紡績糸の原料用としても最適の成績を有す
る特殊シルク綿である。
【0015】本発明掛布団等用の特殊シルク綿は、その
柔軟さ、滑らかさ、軽さ等の諸性能において羽毛綿(純
良なダウン=水禽の羽毛)と大差の無い反面、価格は格
段に安価であり、また従来の羽根綿(フェザー)、羊毛
綿(ウール)に比して性能、価格何れも格段に優れる特
徴がある。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】保温性、調湿性、捲縮性のある繭毛羽に、
    滑り感に富んだ柔軟な風合と反発性を付与するシリコー
    ン撥水剤に触媒液を混合した溶液を、繭毛羽の表面に付
    着するように噴霧加工し、それを熱乾燥加工し繭毛羽相
    互が付着したものわを打綿機にて絡合展綿状となし、そ
    れを用途に応じた長さ、厚さ、形状等に成形して設けた
    ものであり、繭毛羽(絹繊維)の欠点である湯水に浸透
    の場合固着して使用にたえない等が無く、然も使用中嵩
    減りして薄くなる欠点が無く、また、柔軟で弾力回復率
    の特に高い弾力性と肌さわりの良い特徴を有する、掛布
    団等用の特殊シルク綿。
  2. 【請求項2】保温性、調湿性、捲縮性のある繭毛羽に、
    滑り感に富んだ柔軟な風合と反発性を付与するシリコー
    ン撥水剤に触媒液を混合した溶液を、繭毛羽の表面に付
    着するように噴霧加工し、それを熱乾燥加工し繭毛羽相
    互が付着したものわを打綿機にて絡合展綿状となし、そ
    れを用途に応じた長さ、厚さ、形状等に成形して設けた
    掛布団等用の特殊シルク綿(用途に応じ厚さは任意)の
    表面に、 シリコーン撥水剤に触媒液をを混合した溶液に、接着力
    の強い合成樹脂液を少量混合した溶液を噴霧吹きつけ
    し、それを乾燥処理して設けたものである、特殊シルク
    綿。
  3. 【請求項3】保温性、調湿性、捲縮性のある繭毛羽に、
    滑り感に富んだ柔軟な風合と反発性を付与するシリコー
    ン撥水剤に触媒液を混合した溶液を、繭毛羽の表面に付
    着するように噴霧加工し、それを熱乾燥加工し繭毛羽相
    互が付着したものわを打綿機にて絡合展綿状となした掛
    布団等用の特殊シルク綿、若しくは、上記掛布団等用の
    特殊シルク綿の表面に、シリコーン撥水剤に触媒液をを
    混合した溶液に、接着力の強い合成樹脂液を少量混合し
    た溶液を噴霧吹きつけし、それを乾燥処理して設けた特
    殊シルク綿を原料綿とし、それらを紡錘して設けたもの
    である、特殊シルク綿製の糸。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105326283A (zh) * 2015-11-26 2016-02-17 十堰家楼真丝工贸有限公司 一种生态型桑蚕丝被的加工工艺

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0874179A (ja) * 1994-08-31 1996-03-19 Toray Dow Corning Silicone Co Ltd 繊維糸状物用ストレート油剤組成物
JP2000296280A (ja) * 1999-04-15 2000-10-24 Toyohashi Seimen Kk 掛布団等用のシルク綿

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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