JP2002189033A - 分注方法、分注システム、およびチップストッカ装置 - Google Patents

分注方法、分注システム、およびチップストッカ装置

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JP2002189033A
JP2002189033A JP2000390498A JP2000390498A JP2002189033A JP 2002189033 A JP2002189033 A JP 2002189033A JP 2000390498 A JP2000390498 A JP 2000390498A JP 2000390498 A JP2000390498 A JP 2000390498A JP 2002189033 A JP2002189033 A JP 2002189033A
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Japan
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chip
dispensing
tip
sample
reagent
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JP2000390498A
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Yasushi Miki
康 三木
Toru Tamura
亨 田村
Shiro Uechi
史朗 上地
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KAINOSU KK
Furuno Electric Co Ltd
Original Assignee
KAINOSU KK
Furuno Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 検体や試薬の相互汚染を引き起こすことなく
第1チップ51の再使用を可能にする。 【解決手段】 複数種類の溶液である検体や試薬を使い
捨ての第1チップ51を用いて分注するものである。第
1チップ51が着脱可能に装着され、この第1チップ5
1を任意の位置に移動させることにより検体や試薬の分
注を行う分注装置27と、第1チップ51を一時的に保
管する第1チップストッカ装置50と、第1チップスト
ッカ装置50に分注後の第1チップ51を抜脱して保管
させるように分注装置27を制御すると共に、この第1
チップ51で分注された検体や試薬の種類を記憶してお
き、第1チップストッカ装置50に保管中の第1チップ
51で分注した検体や試薬と同一種の検体や試薬を分注
するときに、この保管中の第1チップ51を装着するよ
うに分注装置27を制御する情報処理装置2とを有して
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、免疫自動分析装
置および生化学分析装置等に使用されるチップを保管す
るチップストッカ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、体液中の微量成分を検査する免
疫自動分析装置および生化学分析装置等は、検体や試
薬、純水等の溶液を吸引および排出することにより高精
度に分注可能な分注装置を備え、この分注装置により多
数の検体に対して各種の試薬を分注して反応度を測定す
ることにより検体を検査する。従って、分析装置は、分
注時に検体や試薬が相互汚染を起こすと、正確な反応度
が得られずに検査精度が低下するため、分注装置のノズ
ルの先端部に使い捨てのチップを着脱可能に装着するこ
とによって、このチップ内で検体や試薬を取り扱いなが
ら分注し、分注を行う毎に使用済みのチップを廃棄して
未使用のチップに交換することにより相互汚染を防止し
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のように、分注を行う毎に未使用のチップを使用する
ものでは、検体の検査数、即ち、分注回数に比例してチ
ップの使用数が増大し、この使用数が使用済みのチップ
の廃棄数ともなるため、検査に要するコストが高騰し易
いという問題がある。また、検査毎にチップの供給およ
び廃棄を行う必要があるため、未使用のチップの保管ス
ペースと使用済みのチップの廃棄スペースとを大きな容
積で確保することが必要となり、ひいては分析装置が大
型化するという問題もある。尚、このような問題は、免
疫自動分析装置に限らず、使い捨てチップを用いて分注
を行う全ての装置において生じている。
【0004】従って、本発明は、分注回数が増大しても
チップの使用数を抑制することができるように、検体や
試薬の相互汚染を引き起こすことなくチップを再使用す
ることができるチップストッカ装置を提供するものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1の発明は、複数種類の溶液を使い捨てのチ
ップを用いて分注する分注方法であって、分注後のチッ
プを一時的に保管し、該チップで分注した同一種類の溶
液を分注するときに、該溶液の分注を前記保管中のチッ
プにより行うことを特徴としている。
【0006】上記の構成によれば、分注後に使用済みと
なったチップを一時的に保管し、同一種類の溶液の分注
を行うときに、このチップを再使用するため、種類の異
なる溶液間で相互汚染を起こすことがないと共に、従来
のように分注回数に比例してチップの廃棄数や未使用の
チップの使用数が増大することもない。これにより、チ
ップに要するコストを十分に低減することが可能にな
る。さらに、この分注方法を採用した装置においては、
未使用のチップの保管スペースおよび使用済みのチップ
の廃棄スペースを小さな容積にすることができるため、
装置の小型化を実現することも可能になる。
【0007】請求項2の発明は、複数種類の溶液を使い
捨てのチップを用いて分注する分注システムであって、
前記チップが着脱可能に装着され、該チップを任意の位
置に移動させることにより前記溶液の分注を行う分注装
置と、前記チップを一時的に保管するチップストッカ装
置と、前記チップストッカ装置に分注後のチップを抜脱
して保管させるように前記分注装置を制御すると共に、
該チップで分注された溶液の種類を記憶しておき、前記
チップストッカ装置に保管中のチップで分注した溶液と
同一種の溶液を分注するときに、該保管中のチップを装
着するように前記分注装置を制御する分注制御装置とを
有することを特徴としている。
【0008】上記の構成によれば、分注後に使用済みと
なったチップをチップストッカ装置で一時的に保管して
おき、同一種類の溶液の分注を行うときに、このチップ
を再使用するように、分注制御装置が分注装置を制御す
ることによって、種類の異なる溶液間で相互汚染を起こ
すことがないと共に、従来のように分注回数に比例して
チップの廃棄数や未使用のチップの使用数が増大するこ
ともない。これにより、チップに要するコストを十分に
低減することが可能になる。さらに、この分注システム
を採用した装置においては、未使用のチップの保管スペ
ースおよび使用済みのチップの廃棄スペースを小さな容
積にすることができるため、装置の小型化を実現するこ
とも可能になる。
【0009】請求項3の発明は、請求項2に記載の分注
システムであって、免疫自動分析装置に適用されること
を特徴としている。上記の構成によれば、多数の検体や
試薬を溶液として取り扱う免疫自動分析装置にとって極
めて有効である。
【0010】請求項4の発明は、使い捨てのチップを分
注装置に対して鉛直方向に着脱可能に装着し、該チップ
を任意の位置に移動させることにより複数種類の溶液を
分注する分注システムに使用されるチップストッカ装置
であって、前記チップの上昇時に係合することにより該
チップを前記分注装置から抜脱する抜脱機構と、前記分
注装置から抜脱されたチップを鉛直方向に載置する載置
機構とを有することを特徴としている。上記の構成によ
れば、チップを昇降させるという簡単な動作によって、
チップを分注装置に対して着脱することができる。
【0011】請求項5の発明は、請求項4に記載のチッ
プストッカ装置であって、前記載置機構で載置されたチ
ップの下方に配置され、該チップから滴下する溶液を受
け止める液受けトレイを有することを特徴としている。
上記の構成によれば、チップに残存した溶液が保管中に
滴下した場合でも、この溶液を液受けトレイが受け止め
るため、チップストッカ装置が溶液で汚れることがな
い。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図1ないし
図14に基づいて以下に説明する。本実施の形態に係る
分注システムは、図3に示すように、酵素免疫測定装置
に適用されている。酵素免疫測定装置は、分注処理や測
定処理等を行う測定装置本体1と、測定装置本体1の制
御や測定データの情報処理を行うパーソナルコンピュー
タ等の情報処理装置2とを有している。測定装置本体1
は、オペレータに対向するようにワーク空間部4が形成
された筐体5と、ワーク空間部4を覆うように形成さ
れ、このワーク空間部4を開閉するように筐体5に回動
自在に設けられたカバー部材6とを有している。
【0013】上記のワーク空間部4における底面には、
平板状のワークテーブル7が設けられている。ワークテ
ーブル7は、中心部で一部が重複するように第1ワーク
領域と第2ワーク領域とに区分されている。図4に示す
ように、第1ワーク領域は、分注装置27の移動範囲と
されており、オペレータ側から見て右側に配置されてい
る。一方、第2ワーク領域は、搬送装置28の移動範囲
とされており、オペレータ側から見て左側に配置されて
いる。両ワーク領域の重複部分には、希釈部24と第1
分注部25とBF分離部26とが設けられている。ま
た、重複部分を除いた第1ワーク領域には、検体保管部
8とバーコードリーダ部12と希釈液保管部13と第1
・第2試薬保管部14とチップストッカ部15と第1チ
ップ保管部16と第1チップ廃棄部17とが設けられて
いる。一方、重複部分を除いた第2ワーク領域には、第
3試薬保管部18と第2チップ保管部19とセル保管部
20と第2チップ廃棄部21と第2分注部22と測定部
23とが設けられている。
【0014】上記の第1ワーク領域の検体保管部8は、
オペレータ側の最前列の中心部に配置されている。検体
保管部8は、検体ラック10を搬送可能に収容する第1
検体保管庫8aと第2検体保管庫8bとを備えている。
両検体保管庫8a・8bは、左右方向に並列配置されて
いる。そして、これら検体保管庫8a・8bに収容され
る検体ラック10は、検体を収容した検体容器9を複数
本単位で直列状態に保持するように形成されており、直
列方向が左右方向に一致するように載置されている。
【0015】上記の両検体保管庫8a・8bは、検体の
蒸発による濃度低減のため冷却するように図示しない冷
却器を備えている。また、第1検体保管庫8aは、検体
ラック10を載置して後方に搬送可能なベルト部材11
と、検体ラック10を第2検体保管庫8b方向(右方
向)に移動可能な図示しないスライド機構とを備えてお
り、最前列の検体ラック10をベルト部材11により後
方に搬送し、検体ラック10が後面壁に当接して最後列
に位置したときに、この検体ラック10をスライド機構
により第2検体保管庫8bに移動させるように動作す
る。一方、第2検体保管庫8bは、検体ラック10を載
置して前方に搬送可能なベルト部材11と、検体ラック
10を第1検体保管庫8a方向(左方向)に移動可能な
図示しないスライド機構とを備えており、最後列の検体
ラック10をベルト部材11により前方に搬送し、検体
ラック10が前面壁に当接して最前列に位置したとき
に、この検体ラック10をスライド機構により第1検体
保管庫8aに移動させるように動作する。
【0016】上記の第1検体保管庫8aの前方には、筐
体5の一部として形成された扉部材5aが開閉可能に設
けられている。扉部材5aは、図3の二点鎖線で示すよ
うに開放状態にされたときに、第1検体保管庫8aと外
部とを連通状態にさせることによって、外部から第1検
体保管庫8aへの検体ラック10の搬入出を可能にして
いる。また、扉部材5aには、図示しないインターロッ
ク機構が設けられており、このインターロック機構は、
情報処理装置2からの指令信号により扉部材5aの開閉
を禁止することによって、オペレータの不用意な扉部材
5aの開放を防止している。
【0017】また、第1検体保管庫8aの後方には、バ
ーコードリーダ部12が配置されている。バーコードリ
ーダ部12には、図5(a)〜(c)に示すように、検
体や試薬の内容を示すバーコードを読み取り処理するバ
ーコードリーダ装置30が設けられている。バーコード
リーダ装置30は、一端部に検出窓32aが形成された
箱型形状の検出器本体32と、検出窓32aから外部の
バーコードラベルを検出するように検出器本体32に内
蔵されたコード検出器31と、検出器本体32を昇降可
能に支持する検出器昇降機構33とを備えている。検出
器昇降機構33は、検出器本体32の下面を支持する検
出器支持体34と、検出器支持体34の両側面の上部お
よび下部に回転自在に設けられたローラ部材35と、検
出器支持体34の両側面に対向するように左右対称に設
けられ、ローラ部材35の溝部35aに係合することに
より検出器本体32を鉛直方向に案内するガイド部材3
6とを備えている。
【0018】さらに、バーコードリーダ装置30は、検
出器支持体34を上方向に付勢する図示しなスプリング
バネ等のバネ部材と、検出器支持体34が最下端に押し
下げられるごとに係止および係止解除を繰り返す図示し
ないラッチ機構とを備えている。これにより、バーコー
ドリーダ装置30は、オペレータによる検出器本体32
の押し下げ操作によって、検出器本体32を下側の検体
読み取り位置と上側の試薬読み取り位置とに位置決めす
ることが可能になっている。尚、検出器本体32は、検
出器支持体34に対して着脱可能にされていることが望
ましく、この場合には、オペレータが検出器本体32を
把持して任意の位置に移動させることが可能になる。
【0019】上記のように構成されたバーコードリーダ
装置30は、図4に示すように、コード検出器31によ
る検出領域が第1検体保管庫8aと第2検体保管庫8b
との間に位置するように設けられている。そして、第1
検体保管庫8aから第2検体保管庫8bに検体ラック1
0が移動されるときには、図6(a)〜(c)に示すよ
うに、検体容器9の側面に貼付されたバーコードラベル
のバーコードを読み取るため、検出器本体32が下側の
検体読み取り位置に設定される。また、図4の第1・第
2試薬保管部14に試薬を補給等するときには、図7
(a)〜(c)に示すように、試薬容器37の側面に貼
付されたバーコードラベルのバーコードを読み取るた
め、検出器本体32が上側の試薬読み取り位置に設定さ
れる。尚、検体容器9のバーコードは、検体容器9に収
容された検体の管理番号等の検体データを示している。
試薬容器37のバーコードは、試薬の種類やロット番
号、有効期限等の試薬データを示している。
【0020】上記のバーコードリーダ装置30(バーコ
ードリーダ部12)の右側には、図4に示すように、希
釈液保管部13が配置されている。希釈液保管部13
は、5本等の複数本の希釈液容器38を保管可能にされ
ている。希釈液容器38には、検体を所定倍率に希釈す
る際に使用される希釈液が収容されている。希釈液保管
部13の右側には、試薬容器37を冷却しながら保管す
る第1・第2試薬保管部14が配置されている。第1・
第2試薬保管部14には、図8(a)〜(c)に示すよ
うに、第1試薬である磁性微粒子と第2試薬である標識
抗体とを保管する第1・第2試薬冷却庫40が設けられ
ている。第1・第2試薬冷却庫40は、内部に保冷空間
42が形成された箱型形状の保冷収容体41と、保冷収
容体41を振盪可能に支持すると共に保冷空間42を冷
却する冷却ユニット43とを備えている。
【0021】上記の保冷収容体41は、長方形の平板状
に形成された底面壁部材44と、底面壁部材44の四辺
から立ち上げられた側面壁部材45と、側面壁部材45
の上部に設けられた上面壁部材46とを有している。こ
れらの壁部材44〜46は、熱伝導率の低いABS等の
合成樹脂からなっている。底面壁部材44および上面壁
部材46は、高い強度を得るように、上記の合成樹脂を
高密度に圧縮することにより全体が形成されている。ま
た、上面壁部材46には、試薬容器37の外径に略一致
した穴径を有した複数の容器穴46aが形成されてお
り、これらの容器穴46aは、試薬容器37を確実に保
持すると共に、全容器穴46aで試薬容器37を保持し
たときに、保冷空間42の冷気を外部に漏洩させないよ
うに機能する。さらに、上面壁部材46の表面には、保
管領域が例えば赤色や黒色等の色分けにより区分されて
おり、この色分け区分は、オペレータが種類の異なる試
薬、即ち、磁性微粒子(第1試薬)や標識抗体(第2試
薬)を収容した試薬容器37を第1・第2試薬冷却庫4
0にまとめて保管するときの確認を容易にしている。
【0022】また、側面壁部材45は、内側に凹部を有
するように上述の合成樹脂を高密度に圧縮して形成され
た外壁部45aと、外壁部45aの凹部に嵌合された内
壁部45bとからなっている。内壁部45bは、合成樹
脂を高発泡倍率で発泡させることによって、内部に多数
の独立気泡を存在させたものであり、独立気泡中のガス
により極めて小さな熱伝導率を有している。そして、こ
のように構成された側面壁部材45は、外壁部45aに
より大きな強度を有すると共に、内壁部45bにより大
きな断熱性を有している。
【0023】上記の保冷収容体41の内部には、保冷空
間42の底面を構成する載置板47が横設されている。
載置板47は、アルミニウム等の高い熱伝導率を有した
金属で形成されている。載置板47の裏面には、冷却ユ
ニット43が接続されている。冷却ユニット43は、載
置板47を介して試薬容器37を冷却する冷却機能を有
していると共に、保冷収容体41を水平方向に振盪する
振盪機能を有している。
【0024】上記のように構成された第1・第2試薬冷
却庫40の右側には、図4に示すように、チップストッ
カ部15が配置されている。チップストッカ部15に
は、複数の使用済みの第1チップ51を一時的に保管す
るチップストッカ装置50が設けられている。チップス
トッカ装置50は、直列状態に配置された複数のストッ
カ機構52からなっている。各ストッカ機構52は、図
1(a)〜(d)および図2(a)〜(d)に示すよう
に、第1チップ51を後述する分注装置27のノズル5
3に対して着脱可能に保持するように構成されている。
【0025】尚、第1チップ51は、上端から下端にか
けて径を減少させた逆円錐形状に形成されており、上端
部内側には、ノズル53の先端部を嵌入可能なノズル勘
合部51aが形成されている。また、第1チップ51の
上部外側には、急激に外径を減少させた段部51bが形
成されており、下端部には、検体や試薬を吸排出するよ
うにチップ穴51cが形成されている。
【0026】上記の第1チップ51を保持するストッカ
機構52は、第1チップ51を鉛直方向に載置する載置
台54を備えている。載置台54は、水平方向に設定さ
れた平板部54aと、平板部54aの一端部から鉛直方
向に立ち上げられた立上部54bとを有している。平板
部54aには、他端部の中心位置から内側方向にかけて
第1切欠部54cが形成されている。第1切欠部54c
は、第1チップ51を支持するように、第1チップ51
の段部51bの外径よりも小さな切欠幅に設定されてい
る。また、平板部54aの上方には、立上部54bの側
面に設けられたチップ載置部材55と、立上部54bの
上端に設けられたチップ抜脱部材56とがこの順に配置
されている。
【0027】上記のチップ載置部材55には、第2切欠
部55aが第1切欠部54cの上方に位置するように形
成されている。第2切欠部55aは、第1チップ51の
上端部の外径よりも僅かに大きな切欠幅を有しており、
平板部54aの第1切欠部54cとで第1チップ51を
水平方向に支持するようになっている。また、チップ抜
脱部材56は、上昇する第1チップ51の上縁部に当接
してノズル53と第1チップ51とを切り離すことがで
きるように、ノズル53の外径よりも大きく、且つ第1
チップ51の上端部の外径よりも小さな切欠幅に設定さ
れた第3切欠部56aを有している。
【0028】また、上記の載置台54は、スペーサ57
を介して取付け板58に固定されている。スペーサ57
は、載置台54の平板部54aに第1チップ51が載置
されたときに、第1チップ51の下端部を取付け板58
の上方に位置させるようにスペーサ長が設定されてい
る。また、取付け板58上には、第1チップ51から滴
下した試薬等の溶液を受け止める液受けトレイ59が設
けられており、液受けトレイ59は、第1チップ51の
下方に位置するように配置されている。
【0029】上記のように構成されたチップストッカ装
置50の後方には、図4に示すように、第1チップ保管
部16が配置されている。第1チップ保管部16には、
多数の第1チップ51をマトリックス状に保管する2台
の第1チップラック60が前後方向に配列されている。
そして、この第1チップ保管部16の後方には、第1チ
ップ廃棄部17が配置されており、第1チップ廃棄部1
7には、使用済みの第1チップ51を機外へ廃棄する廃
棄口17aが設けられている。
【0030】上記の第1チップ保管部16の左側に位置
する第1ワーク領域と第2ワーク領域との重複部分に
は、希釈部24と第1分注部25とBF分離部26とが
オペレータ側から後方にかけてこの順に配置されてい
る。希釈部24には、検体を所定の希釈倍率に希釈する
際に使用される希釈液分注装置62が設けられている。
希釈液分注装置62は、多数の希釈液カップ61を着脱
自在に備えたカップ載置盤24aと、この載置盤24a
を水平方向に振盪する図示しない振盪機構とを備えてい
る。
【0031】また、第1分注部25には、検体と試薬と
を反応させる反応テーブル装置63が設けられている。
反応テーブル装置63は、多数のセル29を保持する回
転テーブル64を備えている。回転テーブル64には、
セル29を着脱自在に保持するセル保持穴64aがマト
リックス状に配置されている。回転テーブル64は、図
9に示すように、スライド支持機構65により水平方向
に移動自在に支持されている。スライド支持機構65
は、回転テーブル64の底面を左右方向に移動自在に支
持する一対の第1スライド機構65aと、これらのスラ
イド機構65aを前後方向に移動自在に支持する一対の
第2スライド機構65bとを有している。そして、スラ
イド支持機構65は、支持台66上に設けられており、
支持台66は、スペーサ部材67を介して基台68に設
けられている。
【0032】上記の支持台66と基台68との間には、
正方向および逆方向に任意の回転速度で回転可能なステ
ッピングモータ等の振盪用モータ69が配置されてい
る。振盪用モータ69は、スライド支持機構65の中心
部に回転軸69aが位置するように、支持台66の下面
に取り付けられている。回転軸69aには、円柱形状の
偏心部材70が設けられている。偏心部材70の上面に
は、図10にも示すように、偏心軸70aが回転軸69
aの回転中心(軸)から外れた位置に設けられている。
偏心軸70aは、ベアリング部材72を介して回転テー
ブル64の底面部に回転自在に連結されている。そし
て、このように構成された反応テーブル装置63は、ス
ライド支持機構65により回転テーブル64の配設方向
を同一方向に維持させながら、この回転テーブル64を
振盪用モータ69により正方向および逆方向に回転させ
ることによって、例えば図14(a)〜(d)に示すよ
うに、回転テーブル64に保持されたセル29内の検体
や試薬を撹拌可能になっている。また、反応テーブル装
置63には、撹拌時において検体と試薬との反応を促進
させるように、回転テーブル64内を所定温度に保温す
る図示しない保温用ヒータが設けられている。
【0033】さらに、図4に示すように、反応テーブル
63の後部には、複数のセル収容穴64aを直列状態に
配置することにより形成されたBFR部64bが設けら
れている。このBFR部64bの後方には、BFR部6
4bで保持されたセル29内から不要成分を除去するB
F分離部26が配置されている。BF分離部26には、
図9に示すように、磁石可動機構81と洗浄除去機構8
2とを備えたBF分離装置80が設けられている。
【0034】上記の磁石可動機構81は、セル29内の
磁性微粒子を引き寄せる磁石83と、磁石83をセル2
9の側面に対向させるように保持する磁石保持部材84
と、磁石83を図示実線の吸引位置と図示二点鎖線の待
機位置とに昇降させる磁石昇降機構85とを備えてい
る。磁石昇降機構85は、磁石保持部材84の下端部に
連結されたベルト部材85aと、ベルト部材85aを上
下方向に傾斜させるように設けられた従動プーリ85b
および駆動プーリ85cと、駆動プーリ85cを正方向
および逆方向に回転駆動させる昇降用モータ85dと、
これら部材85a〜85dを支持する昇降支持体85e
とを有している。そして、このように構成された磁石可
動機構81は、反応テーブル装置63においてセル29
内の検体や試薬が振盪により撹拌されているときには磁
石83を待機位置に下降させてセル29から離反させる
一方、反応テーブル装置63による振盪が停止されてい
るときには磁石83を吸引位置に上昇させてセル29の
側面に近接させる。
【0035】上記の磁石可動機構81の上方には、洗浄
除去機構82が設けられている。洗浄除去機構82は、
洗浄液をセル29に供給する洗浄液ノズル82aと、セ
ル29内から不要成分を吸引して除去する吸引ノズル8
2bと、これらノズル82a・82bをBFR部64b
のセル29に対して進退移動させるノズル移動機構82
cとを備えている。尚、これらのノズル82a・82b
は、図3の機外に設けられた各タンク124に接続され
ており、これらタンク124から洗浄液が供給されると
共に、タンク124に対して廃液を排出するようになっ
ている。そして、このように構成された洗浄除去機構8
2は、反応テーブル装置63においてセル29内の検体
や試薬が振盪により撹拌されているときには図示二点鎖
線の待機位置にノズル82a・82bを上昇させてセル
29から離反させる一方、反応テーブル装置63による
振盪が停止されているときには図示実線の吸引洗浄位置
にノズル82a・82bを下降させてセル29内にノズ
ル82a・82bの先端部を位置させる。
【0036】上記のBF分離装置80の左側には、第4
試薬である希硫酸等の反応停止液を分注する第2分注部
22が配置されている。第2分注部22には、セル29
を保持するセル保持部90aと、セル保持部90aに保
持されたセル29に対して反応停止液を分注する分注ノ
ズル90bと、反応停止液の余剰分を廃棄するトラフ部
90cとを備えた反応停止液分注装置90が設けられて
いる。尚、分注ノズル90bは、図3の機外に設けられ
たタンク124に接続されており、このタンク124か
ら反応停止液が供給されるようになっている。そして、
反応停止液分注装置90の前側には、第2チップ廃棄部
21が配置されており、第2チップ廃棄部21には、使
用済みの第2チップ87を機外へ廃棄する廃棄口21a
が設けられている。
【0037】一方、反応停止液分注装置90の左側に
は、測定部23が配置されている。測定部23には、セ
ル29を外周部の凹部91aに保持して回転するセル保
持盤91が設けられている。セル保持盤91は、回転す
ることにより凹部91aのセル29を吸光度測定位置と
廃液吸引位置とセル廃棄位置とに移動可能になってい
る。そして、吸光度測定位置には、図示しない測光装置
が設けられており、測光装置は、セル29内における検
体と試薬との呈色反応による呈色度合を示す光の透過量
を測定する。
【0038】上記の測定部23の前側には、セル保管部
20が配置されている。セル保管部20には、多数のセ
ル29をマトリックス状に保管する2台のセルラック9
3が左右方向に配列されている。そして、このセル保管
部20の前側には、第2チップ87を保管する第2チッ
プ保管部19と、第3試薬である呈色液を保管する第3
試薬保管部18とがこの順に配置されている。
【0039】上記の第3試薬保管部18には、第3試薬
冷却庫94が設けられている。第3試薬冷却庫94は、
図11に示すように、呈色液を収容した試薬容器95を
保管する保冷収容体96と、保冷収容体96を支持しな
がら試薬容器95を冷却する冷却ユニット97とを備え
ている。保冷収容体96は、高い断熱性を有した合成樹
脂製の側面壁96aと、試薬容器95の上部を保持する
ように開口された上面壁96bと、冷却ユニット97に
接続された底面壁96cと、これらの壁96a〜96c
で形成された保冷空間99とを有している。
【0040】上記の底面壁96cは、冷却ユニット97
により効率良く冷却されるように、熱伝導性に優れたア
ルミニウム等の金属により形成されている。底面壁96
cの上面には、試薬容器95を載置する合成樹脂製の載
置部材96dが設けられていると共に、試薬容器95の
側面に当接または近接するように金属製の内部側面壁9
6eが載置部材96dの周囲に設けられている。そし
て、第3試薬冷却庫94は、試薬容器95の底面側から
の冷却を載置部材96dで防止しながら、内部側面壁9
6eおよび保冷空間99により試薬容器95の側面側か
らの冷却を促進することによって、試薬容器95内の呈
色液を対流により撹拌する。
【0041】上記の第3試薬冷却庫94の上方には、図
4に示すように、搬送装置28が移動可能にされてい
る。搬送装置28の内部には、セル29を着脱可能に保
持するセル搬送機構101と、第3試薬保管部18の呈
色液を分注する第2分注機構102と、これら各機構1
01・102を鉛直(Z軸)方向に昇降させるZアーム
103a・103bとを備えている。上記のセル搬送機
構101は、図12に示すように、角柱形状の軸部材1
10と、軸部材110の一方の側面中心部に回動自在に
軸支され、先端部に係合凸部111aが形成された係合
部材111と、軸部材110の他方の側面中心部に回動
自在に軸支された当接部材112と、これら部材110
〜112を貫挿された貫挿部材113と、係合部材11
1および当接部材112を軸部材110方向に付勢する
ように設けられたバネ部材114とを備えている。
【0042】また、セル搬送機構101で保持されるセ
ル29は、図13に示すように、透明の樹脂により長方
体形状に形成されている。セル29は、呈色度合の測定
時に光が透過される光学面29aを両側面に備えてい
る。各光学面29aの幅方向の両端部には、一対の突起
部29bが上端から下端にかけて形成されており、これ
らの突起部29bは、運送や作業時における光学面29
aの接触による傷の発生を防止する。また、突起部29
bの上部には、係合凹部29cが形成されている。そし
て、このように構成されたセル29は、図12(a)〜
(c)に示すように、上述のセル搬送機構101が上方
から下降され、当接部材112が一方面側の突起部29
bに圧接される一方、係合部材111の係合凸部111
aが他方面側の係合凹部29cに係合されることにより
セル搬送機構101に把持される。また、セル29は、
図12(c)〜(e)に示すように、セル搬送機構10
1が図中左方向(係合部材111の配置方向)に移動さ
れて係合凸部111aと係合凹部29cとの係合が解除
された後、上昇されることによりセル搬送機構101か
ら開放される。
【0043】図4に示すように、上記のセル搬送機構1
01等を備えた搬送装置28は、第1Yアーム120a
により前後(Y軸)方向に移動可能に設けられている。
第1Yアーム120aは、第1ワーク領域および第2ワ
ーク領域におけるオペレータから最も離れた最後列に配
設されたXアーム121により左右(X軸)方向に移動
可能に支持されている。これにより、搬送装置28のセ
ル搬送機構101および第2分注機構102は、Xアー
ム121と第1Yアーム120aとZアーム103a・
103bとで移動されることによって、第1ワーク領域
上のワーク空間部4の任意の位置に移動可能にされてい
る。
【0044】また、上記のXアーム121は、第2Yア
ーム120bも左右(X軸)方向に移動可能に支持して
いる。第2Yアーム120bには、分注装置27が前後
(Y軸)方向に移動可能に設けられている。分注装置2
7は、搬送装置28の第2分注機構102と同一機能を
有した第1分注機構122と、第1分注機構122を鉛
直(Z軸)方向に昇降させるZアーム123とを備えて
いる。これにより、分注装置27の第1分注機構122
は、Xアーム121と第2Yアーム120bとZアーム
123とで移動されることによって、第2ワーク領域上
のワーク空間部4の任意の位置に移動可能にされてい
る。
【0045】上記の構成において、酵素免疫測定装置の
動作を通じて分注システムおよびチップストッカ装置の
動作を説明する。
【0046】〔準備工程〕先ず、図3に示すように、カ
バー部材6が押し上げられて筐体5のワーク空間部4が
開放される。そして、未使用のセル29や第1チップ5
1、第2チップ87が準備され、各保管部20・16・
19にセットされる。また、呈色液(第3試薬)および
希釈液は、試薬容器95および希釈液容器38にそれぞ
れ収容された状態で第3試薬保管部18および希釈液保
管部13にセットされる。
【0047】次に、磁性微粒子(第1試薬)および標識
抗体(第2試薬)を第1・第2試薬保管部14にセット
する場合には、磁性微粒子および標識抗体が試薬容器3
7に収容された後、収容した試薬の種類やロット番号、
有効期限等の試薬データを示すバーコードラベルが試薬
容器37の側面に貼付される。また、図7(a)〜
(c)に示すように、バーコードリーダ装置30の検出
器本体32が試薬読み取り位置に引き上げられることに
よって、コード検出器31の検出窓32aが検体容器9
の上方に位置される。
【0048】この後、上記の試薬容器37がオペレータ
により把持されて検出窓32aの前方(読み取り領域
A)に位置されることによって、試薬容器37に貼付さ
れたバーコードラベルのバーコードがコード検出器31
により読み取られる。バーコードは、試薬データとして
バーコードリーダ装置30から情報処理装置2に出力さ
れ、情報処理装置2の記録装置に格納されると共にモニ
ター装置に画面表示される。そして、画面表示された試
薬データがオペレータにより確認されながら、試薬容器
37が第1・第2試薬冷却庫40に搬入され、載置位置
が情報処理装置2に登録される。これにより、磁性微粒
子(第1試薬)および標識抗体(第2試薬)は、情報処
理装置2において保管位置や保管時期等が管理されなが
ら第1・第2試薬保管部14にセットされる。
【0049】また、検体を検体保管部8にセットする場
合には、図6に示すように、バーコードリーダ装置30
の検出器本体32が検体読み取り位置に押し下げられ、
コード検出器31の検出窓32aが検体容器9の側方に
位置される。この後、図3の二点鎖線で示すように、扉
部材5aが開かれることによって、第1検体保管庫8a
の前側に開口部が形成される。そして、検体を収容した
検体容器9が検体ラック10に所定数単位で収容された
後、この検体ラック10が開口部から第1検体保管庫8
a内に搬入される。尚、準備工程時においては、扉部材
5aを開かずに上方から直接的に検体ラック10を第1
検体保管庫8aに搬入するようにし、後述の測定工程時
において、測定済みの検体と未測定の検体とを交換する
際に扉部材5aを開いて搬入出するようになっていて良
い。
【0050】検体ラック10が第1検体保管庫8aに搬
入されると、図4に示すように、検体ラック10がベル
ト部材11により後方に搬送され、保管庫8aの後面壁
に当接して最後列に位置されたときに、スライド機構に
より第2検体保管庫8b方向に移動される。図6(a)
〜(c)に示すように、検体ラック10の移動により検
体容器9がバーコードリーダ装置30の読み取り領域A
を通過すると、検体容器9に貼付されたバーコードラベ
ルのバーコードがコード検出器31により読み取られ
る。バーコードは、検体データとしてバーコードリーダ
装置30から情報処理装置2に出力され、情報処理装置
2の記録装置に格納される。この後、検体ラック10の
全体が第2検体保管庫8bに移動されると、ベルト部材
11により検体ラック10が前方に搬送される。そし
て、このような各検体保管庫8a・8bにおける検体ラ
ック10の搬送動作と、バーコードリーダ装置30の読
み取り動作とが繰り返されることによって、検体番号等
の検体データを確認された多数の検体が情報処理装置2
に管理されながら第2検体保管庫8bにセットされる。
【0051】〔保管工程〕上記のようにして検体や試薬
のセットが完了すると、各保管部において冷却処理や撹
拌処理が実施される。尚、この保管工程は、上述の準備
工程や後述の測定工程が実施される期間において行われ
る。
【0052】具体的に説明すると、第1・第2試薬保管
部14においては、図8(a)〜(c)に示すように、
冷却ユニット43により載置板47が冷却されることに
よって、この載置板47に載置された試薬容器37が底
面側から直接的に冷却されると共に、保冷空間42を介
して側面側から間接的に冷却される。また、このように
試薬容器37を冷却しながら収容する保冷収容体41
は、冷却ユニット43の振盪機能により水平方向に揺動
される。この結果、試薬容器37に収容された磁性微粒
子(第1試薬)や標識抗体(第2試薬)は、振盪により
撹拌されることによって、磁性微粒子の均一な分布が得
られると共に全体が均一な温度に冷却される。
【0053】上記の保冷収容体41は、側面壁部材45
の内壁部45bが多数の独立気泡を有することにより優
れた断熱性を有している。従って、この内壁部45bで
側面を囲まれた保冷空間42は、外部に対して熱的に十
分に隔離された状態になっているため、急速に所望の冷
却温度にまで低下すると共に、冷却後の温度が小さなラ
ンニングコストで安定に維持される。また、保冷収容体
41は、側面壁部材45の外壁部45aにより内壁部4
5b全体を覆っている。そして、この内壁部45bは、
大きな強度を有するように合成樹脂を高密度に圧縮する
ことにより形成されている。従って、内壁部45bが独
立気泡により脆い状態であっても、外壁部45aにより
保護されているため、内壁部45bが簡単に崩れ落ちる
ようなことはない。
【0054】一方、図4の第3試薬保管部18において
は、図11に示すように、冷却ユニット97により底面
壁96cが冷却されることによって、この底面壁96c
に接触した内部側面壁96eおよび保冷空間99が冷却
される。一方、保冷空間99内の試薬容器95は、断熱
性を有した載置部材96dを介して底面壁96cに載置
されている。これにより、試薬容器95は、底面側から
の冷却が載置部材96dにより防止される一方、側面側
からの冷却が内部側面壁96eおよび保冷空間99によ
り促進された状態になる。この結果、試薬容器95に収
容された呈色液は、側面側(外周側)に位置する呈色液
が低温度化して大きな比重となり、重力の影響を受けて
下降することによって、外周側で下降して内周側で上昇
するという対流現象を発生させることになる。従って、
第3試薬冷却庫94は、試薬容器95を振盪させる機構
を備えなくても、対流現象により呈色液を撹拌すること
ができるため、呈色液の全体を均一の温度に冷却するこ
とができる。尚、上記の対流現象を利用した撹拌は、希
釈液保管部13の希釈液容器38に収容された希釈液に
対して行われても良い。
【0055】〔測定工程〕次に、図3に示すように、情
報処理装置2に対して測定処理の開始指令が入力される
と、情報処理装置2は、準備工程で予め登録された検体
データに基づいて測定対象となる検体の試験内容データ
を読み出し、測定装置本体1に送信する。そして、例え
ば試験内容データが検体を1ステップ法で測定すること
を示していれば、測定装置本体1は、この試験内容デー
タに基づいて以下のように動作する。
【0056】先ず、図4に示すように、Xアーム121
および第1Yアーム120aの駆動により搬送装置28
がセルラック93の上方に移動され、セルラック93に
保管されたセル29の真上にセル搬送機構101が位置
決めされる。この後、図12に示すように、Zアーム1
03aの駆動によりセル搬送機構101がセル29に向
かって下降され(同図(a))、係合部材111と当接
部材112とがセル29の突起部29b・29bで押し
広げられた後(同図(b))、係合部材111の係合凸
部111aがセル29の係合凹部29cに係合される
(同図(c))。そして、バネ部材114が係合部材1
11と当接部材112とをセル29方向に付勢して係合
状態を維持させることによって、セル搬送機構101に
よりセル29を引き上げることが可能になる(把持動
作)。
【0057】セル搬送機構101によりセル29が把持
されると、図4に示すように、セル搬送機構101と共
にセル29が上昇され、第1分注部25に設けられた反
応テーブル装置63のセル保持穴64aに移載される。
この後、図12に示すように、セル搬送機構101が係
合部材111の配設方向に水平移動され、係合状態が解
除された後(同図(d))、セル搬送機構101が上昇
されることによりセル29から切り離される(開放動
作:同図(e))。
【0058】また、上記のようにしてセル29が反応テ
ーブル装置63に移載されているときに、Xアーム12
1および第2Yアーム120bの駆動により分注装置2
7が第1チップラック60の上方に移動され、第1チッ
プラック60に保管された第1チップ51の真上に第1
分注機構122が位置決めされる。そして、Zアーム1
23の駆動により第1分注機構122が第1チップ51
に向かって下降され、図2(a)に示すように、第1分
注機構122のノズル53が第1チップ51のノズル勘
合部51aに嵌合されることによって、分注装置27に
第1チップ51が着脱可能に装着される。
【0059】次に、図4に示すように、分注装置27が
第2検体保管庫8bの上方に移動され、測定対象となる
検体容器9の真上に位置決めされる。そして、第1チッ
プ51が下降され、検体容器9に第1チップ51が挿入
された後、検体が第1チップ51内に吸引される。この
後、上述の搬送装置28がセル29を反応テーブル装置
63にセットして退避したときに、このセル29に対し
て上記の第1チップ51が搬送され、第1チップ51内
の検体がセル29に吐出されることによって、検体の分
注が行われる。
【0060】検体の分注が完了すると、分注装置27に
装着された第1チップ51がチップストッカ装置50に
搬送されて一時的に保管される。尚、この第1チップ5
1を再使用する可能性が全くなければ、第1チップ51
が第1チップ廃棄部17の廃棄口17aから装置外に廃
棄される。
【0061】即ち、図1(a)・(b)に示すように、
第1チップ51がチップ抜脱部材56から露出した平板
部54aの上方に位置決めされた後、第1チップ51が
平板部54aの第1切欠部54c間に位置するように下
降される。そして、図1(c)・(d)に示すように、
第1チップ51の段部51bが平板部54aの上方に位
置し、且つ第1チップ51の上端がチップ抜脱部材56
の下方に位置したときに、第1チップ51が立上部54
b方向に水平移動される。
【0062】この後、図2(a)・(b)に示すよう
に、第1チップ51がチップ抜脱部材56の下方に位置
したときに上昇されることによって、第1チップ51の
上端縁がチップ抜脱部材56の下面に当接されて係合状
態とされる。この結果、図2(c)・(d)に示すよう
に、第1チップ51の上昇がチップ抜脱部材56により
阻止され、第1チップ51に嵌合されたノズル53のみ
が上昇することによって、第1チップ51がノズル53
から抜脱される。これにより、第1チップ51が平板部
54aに鉛直方向に支持されながらチップストッカ装置
50に保管される。
【0063】チップストッカ装置50に保管された第1
チップ51は、分注した検体や試薬の種類が情報処理装
置2において記憶および管理される。そして、以後の分
注処理時に同一の検体や試薬を分注するときに、この検
体や試薬の分注に使用した第1チップ51が特定され、
上述のチップストッカ装置50への保管動作とは逆の動
作によって、第1チップ51が搬送装置28に装着され
ることにより再使用される。
【0064】即ち、図2(c)・(d)に示すように、
平板部54aに鉛直方向に支持されながら保管された第
1チップ51の上方にノズル53が位置決めされた後、
図2(a)・(bに示すように、ノズル53が下降され
る。そして、ノズル53の先端部が第1チップ51の上
端部に嵌合されることによって、第1チップ51がノズ
ル53に装着される。この後、図1(c)・(d)に示
すように、ノズル53が第1チップ51と共に切欠部5
6a・54cに沿って水平移動されることによって、図
1(a)・(b)に示すように、第1チップ51がチッ
プストッカ装置50から取り出され、この第1チップ5
1を用いて分注が行われる。
【0065】次に、図4に示すように、第1チップラッ
ク60における未使用の第1チップ51が分注装置27
に装着され、この第1チップ51により第1・第2試薬
冷却庫40の試薬容器37から反応テーブル装置63の
セル29に対して磁性微粒子が分注される。分注が完了
すると、使用済みの第1チップ51は、再使用できるよ
うにチップストッカ装置50に一時的に保管される。一
方、反応テーブル装置63においては、図9に示すよう
に、振盪用モータ69が回転駆動されることによって、
回転テーブル64が偏心しながら水平方向に回転され
る。これにより、回転テーブル64に保持されたセル2
9内の溶液(検体および磁性微粒子を含む)は、図14
(a)に示すように、静止した状態からセル29の内壁
面に沿って流動を開始し、同図(b)に示すように、回
転テーブル64の回転方向と同一方向に渦流を発生させ
る。
【0066】回転を開始してから一定時間が経過する
と、図9に示すように、振盪用モータ69が逆方向に回
転駆動されることによって、回転テーブル64が逆方向
に回転される。これにより、回転テーブル64に保持さ
れたセル29内の溶液は、図14(c)に示すように、
渦流の流れ方向とは逆方向の力が付与されることによっ
て、逆方向の渦流を発生させる。そして、一定時間ごと
に回転テーブル64が回転方向を切り換えられることに
よって、セル29内の溶液が正逆方向の渦流を交互に発
生させる結果、図14(d)に示すように、溶液が十分
に撹拌されることになる。
【0067】また、図9に示すように、反応テーブル装
置63は、セル29内の溶液を所定の温度で保温してい
る。これにより、溶液である検体と磁性微粒子とが十分
に撹拌されながら保温されることによって、検体と磁性
微粒子との抗原抗体反応による結合が促進される。この
後、所定の反応待ち時間が経過すると、図4に示すよう
に、未使用の第1チップ51が第1チップラック60か
ら取り出され、この第1チップ51を用いて第1・第2
試薬冷却庫40の標識抗体(第2試薬)が分注される。
そして、検体と磁性微粒子と標識抗体とからなる溶液が
反応テーブル装置63により保温されながら撹拌される
ことによって、検体と標識抗体とが抗原抗体反応により
結合される。これにより、セル29内には、検体と磁性
微粒子と標識抗体との結合体からなる測定対象成分と、
検体と結合せずに余った磁性微粒子および標識抗体の単
体からなる不要成分とが存在することになる。
【0068】次に、上記のセル29が搬送装置28によ
りBFR部64bに移載される。この後、図9に示すよ
うに、BF分離装置80の磁石昇降機構85が作動され
ることによって、磁石83がBFR部64bにおけるセ
ル29の側面に対向するように位置決めされる。この結
果、セル29内の磁性微粒子が磁石83により引き寄せ
られることによって、磁性微粒子との結合体(測定対象
成分)および磁性微粒子がセル29の側面に集合する一
方、不要成分の標識抗体がセル29内の全体に分散した
状態になる。
【0069】次に、洗浄除去機構82が下降され、洗浄
液ノズル82aがセル29内に挿入される。洗浄液ノズ
ル82aの先端部がセル29の底部付近に到達すると、
図示しない吸引ポンプが作動され、洗浄液ノズル82a
による吸引動作が行われる。この際、検体を含む測定対
象成分は、磁性微粒子が磁石83によりセル29の側壁
に引き寄せられている。従って、不要成分の標識抗体が
洗浄液ノズル82aを介して外部に排出される。そし
て、このような排出動作が洗浄液をセル29に供給する
ことにより繰り返されることによって、不要成分(標識
抗体)が繰り返して除去される。
【0070】不要成分(標識抗体)が十分に除去される
と、図4に示すように、セル29が搬送装置28のセル
搬送機構101に把持され、第1分注部25のセル保持
穴64aに戻される。この後、第2チップ保管部19の
第2チップ87が搬送装置28の第2分注機構102に
装着され、この第2チップ87を用いて第3試薬保管部
18の呈色液がセル29に分注される。これにより、呈
色液と標識抗体とが呈色反応を起こし、標識抗体が発色
することによって、セル29内の溶液が変色を開始す
る。尚、溶液が変色する呈色度合は、標識抗体の存在量
と反応時間とで決定されるものであり、標識抗体の存在
量は、上述のBF分離装置80において検体と結合して
いない標識抗体が不要成分として除去されているため、
検体の存在量と比例関係にある。
【0071】次に、呈色液を分注されたセル29は、搬
送装置28により第2分注部22の反応停止液分注装置
90に移載される。そして、呈色液の分注により呈色反
応を開始してから一定の反応待機時間が経過したとき
に、反応停止液が分注されることによって、呈色反応が
停止される。これにより、セル29内の溶液は、標識抗
体(検体)の存在量に応じた呈色度合を示すことにな
る。
【0072】反応待機時間の終了前になると、セル29
が測定部23のセル保持盤91に移載される。そして、
セル保持盤91がセル29を保持しながら回転し、吸光
度測定位置においてセル29内の溶液の呈色度合が測定
され、廃液吸引位置においてセル29から溶液が廃棄さ
れ、セル廃棄位置においてセル29が廃棄される。そし
て、呈色度合の測定データは、図3の情報処理装置2に
送信され、情報処理装置2において検体の存在量を示す
データとして検体番号に対応して格納される。
【0073】尚、以上の測定動作においては、特定のセ
ル29に着目して一連の動作を説明しているが、実際の
測定動作は、分注装置27と搬送装置28とが並列的に
作動されることによって、複数のセル29の測定動作が
僅かにタイミングをずらして重複して行われる。
【0074】以上のように、本実施形態の分注システム
は、複数種類の溶液である検体や試薬を使い捨ての第1
チップ51を用いて分注するものであり、第1チップ5
1が着脱可能に装着され、この第1チップ51を任意の
位置に移動させることにより検体や試薬の分注を行う分
注装置27と、第1チップ51を一時的に保管する第1
チップストッカ装置50と、第1チップストッカ装置5
0に分注後の第1チップ51を抜脱して保管させるよう
に分注装置27を制御すると共に、この第1チップ51
で分注された検体や試薬の種類を記憶しておき、第1チ
ップストッカ装置50に保管中の第1チップ51で分注
した検体や試薬と同一種の検体や試薬を分注するとき
に、この保管中の第1チップ51を装着するように分注
装置27を制御する情報処理装置2(分注制御装置)と
を有した構成にされている。
【0075】そして、このように構成された分注システ
ムは、複数種類の検体や試薬を使い捨ての第1チップ5
1を用いて分注する際に、分注後の第1チップ51を一
時的に保管し、この第1チップ51で分注した同一種類
の検体や試薬を分注するときに、この検体や試薬の分注
を保管中の第1チップ51により行うようになってい
る。
【0076】上記の構成によれば、分注後に使用済みと
なった第1チップ51を一時的に保管し、同一種類の検
体や試薬の分注を行うときに、この第1チップ51を再
使用するため、種類の異なる検体や試薬間で相互汚染を
起こすことがないと共に、従来のように分注回数に比例
して第1チップ51の廃棄数や未使用の第1チップ51
の使用数が増大することもない。これにより、第1チッ
プ51に要するコストを十分に低減することが可能にな
る。さらに、この分注方法を採用することによって、未
使用の第1チップ51の保管スペースおよび使用済みの
第1チップ51の廃棄スペースを小さな容積にすること
ができるため、酵素免疫測定装置の小型化を実現するこ
とも可能になる。
【0077】尚、本実施形態においては、免疫自動分析
装置である酵素免疫測定装置に分注システムを適用した
場合について説明しているが、これに限定されるもので
はなく、使い捨てチップを用いて分注を行う全ての装置
に適用することができる。また、本実施形態において
は、使い捨ての第1チップ51を分注装置27に対して
鉛直方向に着脱可能に装着し、この第1チップ51を任
意の位置に移動させることにより複数種類の検体や試薬
を分注する分注システムに使用される第1チップストッ
カ装置50を以下のように構成している。即ち、第1チ
ップ51の上昇時に係合することによりこの第1チップ
51を分注装置27から抜脱する抜脱機構と、分注装置
27から抜脱された第1チップ51を鉛直方向に載置す
る載置機構とを有した構成にしている。これにより、第
1チップ51を昇降させるという簡単な動作によって、
第1チップ51を分注装置27に対して着脱することが
可能になっている。
【0078】尚、第1チップストッカ装置50は、例え
ば駆動モータや駆動シリンダ等で駆動される把持機構に
より第1チップ51を把持することによって、分注装置
27のノズル53に対して第1チップ51を着脱するよ
うになっていても良い。
【0079】
【発明の効果】請求項1の発明は、複数種類の溶液を使
い捨てのチップを用いて分注する分注方法であって、分
注後のチップを一時的に保管し、該チップで分注した同
一種類の溶液を分注するときに、該溶液の分注を前記保
管中のチップにより行う構成である。
【0080】上記の構成によれば、分注後に使用済みと
なったチップを一時的に保管し、同一種類の溶液の分注
を行うときに、このチップを再使用するため、種類の異
なる溶液間で相互汚染を起こすことがないと共に、従来
のように分注回数に比例してチップの廃棄数や未使用の
チップの使用数が増大することもない。これにより、チ
ップに要するコストを十分に低減することが可能にな
る。さらに、この分注方法を採用した装置においては、
未使用のチップの保管スペースおよび使用済みのチップ
の廃棄スペースを小さな容積にすることができるため、
装置の小型化を実現することも可能になる。
【0081】請求項2の発明は、複数種類の溶液を使い
捨てのチップを用いて分注する分注システムであって、
前記チップが着脱可能に装着され、該チップを任意の位
置に移動させることにより前記溶液の分注を行う分注装
置と、前記チップを一時的に保管するチップストッカ装
置と、前記チップストッカ装置に分注後のチップを抜脱
して保管させるように前記分注装置を制御すると共に、
該チップで分注された溶液の種類を記憶しておき、前記
チップストッカ装置に保管中のチップで分注した溶液と
同一種の溶液を分注するときに、該保管中のチップを装
着するように前記分注装置を制御する分注制御装置とを
有する構成である。
【0082】上記の構成によれば、分注後に使用済みと
なったチップをチップストッカ装置で一時的に保管して
おき、同一種類の溶液の分注を行うときに、このチップ
を再使用するように、分注制御装置が分注装置を制御す
ることによって、種類の異なる溶液間で相互汚染を起こ
すことがないと共に、従来のように分注回数に比例して
チップの廃棄数や未使用のチップの使用数が増大するこ
ともない。これにより、チップに要するコストを十分に
低減することが可能になる。さらに、この分注システム
を採用した装置においては、未使用のチップの保管スペ
ースおよび使用済みのチップの廃棄スペースを小さな容
積にすることができるため、装置の小型化を実現するこ
とも可能になる。
【0083】請求項3の発明は、請求項2に記載の分注
システムであって、免疫自動分析装置に適用される構成
である。上記の構成によれば、多数の検体や試薬を溶液
として取り扱う免疫自動分析装置にとって極めて有効で
ある。
【0084】請求項4の発明は、使い捨てのチップを分
注装置に対して鉛直方向に着脱可能に装着し、該チップ
を任意の位置に移動させることにより複数種類の溶液を
分注する分注システムに使用されるチップストッカ装置
であって、前記チップの上昇時に係合することにより該
チップを前記分注装置から抜脱する抜脱機構と、前記分
注装置から抜脱されたチップを鉛直方向に載置する載置
機構とを有する構成である。上記の構成によれば、チッ
プを昇降させるという簡単な動作によって、チップを分
注装置に対して着脱することができる。
【0085】請求項5の発明は、請求項4に記載のチッ
プストッカ装置であって、前記載置機構で載置されたチ
ップの下方に配置され、該チップから滴下する溶液を受
け止める液受けトレイを有する構成である。上記の構成
によれば、チップに残存した溶液が保管中に滴下した場
合でも、この溶液を液受けトレイが受け止めるため、チ
ップストッカ装置が溶液で汚れることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】チップストッカ装置に第1チップを保管する過
程を示す説明図であり、(a)は正面視した状態、
(b)は平面視した状態、(c)は正面視した状態、
(d)は平面視した状態である。
【図2】チップストッカ装置に第1チップを保管する過
程を示す説明図であり、(a)は正面視した状態、
(b)は平面視した状態、(c)は正面視した状態、
(d)は平面視した状態である。
【図3】酵素免疫測定装置の一部を破断して示す斜視図
である。
【図4】酵素免疫測定装置の各部の配置状態を示す説明
図である。
【図5】バーコードリーダ装置を概略構成を示すもので
あり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面
図である。
【図6】バーコードリーダ装置を検体読み取り位置に設
定した状態を示す説明図であり、(a)は平面視した状
態、(b)は正面視した状態、(c)は側面視した状態
である。
【図7】バーコードリーダ装置を試薬読み取り位置に設
定した状態を示す説明図であり、(a)は平面視した状
態、(b)は正面視した状態、(c)は側面視した状態
である。
【図8】第1・第2試薬冷却庫の概略構成を示す断面図
であり、(a)は平面視した状態、(b)は正面視した
状態、(c)は側面視した状態である。
【図9】反応テーブル装置およびBF分離装置の動作状
態を示す説明図である。
【図10】反応テーブル装置の回転テーブルが偏心され
ている状態を示す説明図である。
【図11】第3試薬冷却庫における試薬容器の保管状態
を示す説明図である。
【図12】セル搬送機構がセルを着脱する状態を示す説
明図であり、(a)はセル搬送機構をセルに下降させる
状態、(b)はセル搬送機構をセルに押し当てた状態、
(c)はセル搬送機構をセルに係合させた状態、(d)
はセル搬送機構とセルとの係合を解除した状態、(e)
はセル搬送機構をセルから離反させた状態である。
【図13】セルの概略構成を示す説明図であり、(a)
は平面視した状態、(b)は正面視した状態、(c)は
側面視した状態である。
【図14】セル内の溶液が撹拌される状態を示す説明図
であり、(a)は静止した状態、(b)は正方向の渦流
を生じた状態、(c)は逆方向の渦流を生じた状態、
(d)は正逆方向の渦流を交互に生じた状態である。
【符号の説明】
1 測定装置本体 2 情報処理装置 4 ワーク空間部 5 筐体 6 カバー部材 7 ワークテーブル 8 検体保管部 9 検体容器 10 検体ラック 12 バーコードリーダ部 13 希釈液保管部 14 第1・第2試薬保管部 15 チップストッカ部 16 第1チップ保管部 17 第1チップ廃棄部 18 第3試薬保管部 19 第2チップ保管部 20 セル保管部 21 第2チップ廃棄部 22 第2分注部 23 測定部 24 希釈部 25 第1分注部 26 BF分離部 27 分注装置 28 搬送装置 29 セル 101 セル搬送機構 102 第2分注機構 103a Zアーム 103b Zアーム 120a 第1Yアーム 120b 第2Yアーム 121 Xアーム 121 Xアーム 122 第1分注機構 123 Zアーム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田村 亨 兵庫県西宮市芦原町9番52号 古野電気株 式会社内 (72)発明者 上地 史朗 東京都文京区本郷2丁目38番地18号 株式 会社カイノス内 Fターム(参考) 2G058 AA09 BA02 BB02 BB06 BB07 BB12 CB15 CC11 CD04 CF12 CF21 CF25 EA02 EA04 ED02 ED35 FA03 GA03 GC02 GC05 GC08 GD00 HA01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数種類の溶液を使い捨てのチップを用
    いて分注する分注方法であって、 分注後のチップを一時的に保管し、該チップで分注した
    同一種類の溶液を分注するときに、該溶液の分注を前記
    保管中のチップにより行うことを特徴とする分注方法。
  2. 【請求項2】 複数種類の溶液を使い捨てのチップを用
    いて分注する分注システムであって、 前記チップが着脱可能に装着され、該チップを任意の位
    置に移動させることにより前記溶液の分注を行う分注装
    置と、 前記チップを一時的に保管するチップストッカ装置と、 前記チップストッカ装置に分注後のチップを抜脱して保
    管させるように前記分注装置を制御すると共に、該チッ
    プで分注された溶液の種類を記憶しておき、前記チップ
    ストッカ装置に保管中のチップで分注した溶液と同一種
    の溶液を分注するときに、該保管中のチップを装着する
    ように前記分注装置を制御する分注制御装置とを有する
    ことを特徴とする分注システム。
  3. 【請求項3】 免疫自動分析装置に適用されることを特
    徴とする請求項2に記載の分注システム。
  4. 【請求項4】 使い捨てのチップを分注装置に対して鉛
    直方向に着脱可能に装着し、該チップを任意の位置に移
    動させることにより複数種類の溶液を分注する分注シス
    テムに使用されるチップストッカ装置であって、 前記チップの上昇時に係合することにより該チップを前
    記分注装置から抜脱する抜脱機構と、 前記分注装置から抜脱されたチップを鉛直方向に載置す
    る載置機構とを有することを特徴とするチップストッカ
    装置。
  5. 【請求項5】 前記載置機構で載置されたチップの下方
    に配置され、該チップから滴下する溶液を受け止める液
    受けトレイを有することを特徴とする請求項4に記載の
    チップストッカ装置。
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