JP2002188556A - 液圧モータ - Google Patents

液圧モータ

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JP2002188556A
JP2002188556A JP2000384105A JP2000384105A JP2002188556A JP 2002188556 A JP2002188556 A JP 2002188556A JP 2000384105 A JP2000384105 A JP 2000384105A JP 2000384105 A JP2000384105 A JP 2000384105A JP 2002188556 A JP2002188556 A JP 2002188556A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 斜板の各傾転位置における傾斜角度を容易に
変更することができ、さらに小形にすることができるピ
ストン装置を提供することである。 【解決手段】 斜板15には、シリンダブロック12の
変位自在に嵌まり込むピストン13を支持するための支
持面37が形成される。この斜板15は、回転軸線L1
0に垂直な平面に対する支持面37の成す角度が小さい
小傾転位置50と、回転軸線L10に垂直な平面に対す
る支持面37の成す角度が大きい大傾転位置51とにわ
たって、傾転自在に設けられる。ケーシング16には、
位置決め部材60が着脱自在に設けられ、小傾転位置で
斜板15を位置決めする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえば油圧ポン
プおよび液圧モータとして、好適に実施することができ
るピストン装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図7は、従来の技術の液圧モータの斜板
1を簡略化して示す断面図である。斜板1を備える液圧
モータは、たとえば特開昭59−79078に示されて
いる。この液圧モータは、シリンダブロックに収納され
るピストンの一端部が、斜板1に向けて押圧されてい
る。ピストンは斜板1の支持面2に沿って変位するの
で、ピストン室への作動油の供給およびピストン室から
の作動油の排出を制御することによって、シリンダブロ
ックが回転軸線L1まわりに回転駆動される。斜板1
は、ピボットボール3を介して、傾転自在にケーシング
4に支持され、この斜板1を小傾転位置および大傾転位
置に切換えて、高速運転(小容量)および低速運転(大
容量)に切換えることができる。運転状態の切換にあた
って、支持面2と反対側であり、ピボットボール3の一
方側の当接面5をケーシング4の斜板1に対向する受面
に当接させて、小傾転位置の位置決めをし、支持面2と
反対側であり、ピボットボール3の他方側の当接面6を
ケーシング4の斜板1に対向する受面に当接させて、大
傾転位置の位置決めをしている。
【0003】図8は、他の従来の技術の液圧モータの斜
板1を簡略化して示す断面図である。この図8に示す従
来の技術は、図7に示す従来の技術と類似しており、同
様の構成については同一の符号を付して説明を省略す
る。図8に示す液圧モータは、たとえば実開昭61−1
30779に示されている。この液圧モータにおいて、
運転状態を切換えるにあたっては、支持面2と同一側の
当接面8をケーシング4に形成される係止突起9の受面
に当接させて、小傾転位置の位置決めをし、前記当接面
6をケーシング4の斜板1に対向する受面に当接させ
て、大傾転位置の位置決めをしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】特開昭59−7907
8に開示される従来の技術では、当接面5,6を、ケー
シング4の受面に当接させて位置決めしており、大傾転
位置、小傾転位置のいずれかの傾斜角度を変更して容量
を変更するためには、別途にもう1つの斜板を形成し、
その斜板と交換しなければならない。さらにこのように
斜板を交換するためには、液圧モータを一度分解し、用
意したもう1つの斜板を組込むように、液圧モータを組
立直さなければならない。したがって容量の変更が困難
であり、手間および多額の費用を要する。
【0005】実開昭61−130779に開示される上
述の各従来の技術では、斜板1の位置決めをするにあた
って、斜板1の回転軸線L1から遠い位置に設けた当接
面6,8を、ケーシング4の受面およびケーシング4の
突起部9の受面に当接させて、位置決めをしているの
で、ケーシング4に受面を直接形成しなければならず、
この複雑かつ高精度の加工を可能にするために、ケーシ
ング4が大形になり、液圧モータを小形にすることがで
きない。さらに容量を変更するためには別途もう1つの
斜板を形成し、その斜板と交換するか、別途もう1つの
ケーシング4を形成し、そのケーシングと交換しなけれ
ばならない。したがって容量の変更が困難であり、手間
および多額の費用を要する。
【0006】また、特公平7−99137に、図8の係
止突起9をボルトを用いて固定する液圧モータが示され
ている。このモータにおいて、上記容量変更のために仮
に係突起9を取外すことができるとしても、そのために
は、液圧モータを分解しなければならず、やはり容量の
変更が困難であり、手間および多額の費用を要する。
【0007】本発明の目的は、斜板の各傾転位置におけ
る傾斜角度を容易に変更することができ、さらに小形に
することができる液圧モータを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、ケーシング
と、回転軸線まわりに回転自在にケーシングに支持さ
れ、ピストン室が形成されるシリンダブロックと、ピス
トン室に伸長方向および縮退方向に変位自在に嵌まり込
み、シリンダブロックの回転に伴って、伸長方向および
縮退方向に往復変位するピストンと、ピストンのピスト
ン室から突出する端部を支持するための支持面を有し、
回転軸線に垂直な平面に対する支持面の成す角度が小さ
い小傾転位置と、回転軸線に垂直な平面に対する支持面
の成す角度が大きい大傾転位置とにわたって、傾転自在
に設けられる斜板と、ケーシングに着脱自在に設けら
れ、小傾転位置および大傾転位置の少なくともいずれか
一方で、斜板を位置決めする位置決め部材とを含み、位
置決め部材は、支持部を有する棒状であって、ケーシン
グを貫通して形成される支持孔に支持部が嵌まり込んだ
状態で支持され、位置決め部材の軸線に垂直な平面に投
影したとき、ケーシング内に挿入される部分の外形線に
囲まれる領域が支持部の外形線に囲まれる領域内に含ま
れる形状に形成されることを特徴とする液圧モータであ
る。
【0009】本発明に従えば、斜板は、小傾転位置およ
び大傾転位置の少なくともいずれか一方において位置決
め部材で位置決めされ、この傾転位置に対応する容量で
安定して運転することができる。しかも斜板を位置決め
するこの位置決め部材は、ケーシングに着脱自在に設け
られており、位置決め部材を交換するだけで、この位置
決め部材で位置決めされる傾転位置における斜板の角度
を変更し、容量を変更することができる。さらにケーシ
ングによって、斜板を直接受ける必要がないので、ケー
シングに複雑かつ高精度の加工を施す必要がなく、この
ような加工のためのスペースなどが不要であり、ケーシ
ングを小形にすることができる。
【0010】位置決め部材は、支持部が支持孔に嵌まり
込んだ状態で支持され、ケーシング内に挿入される部分
の外形が、支持部の外形よりも小さく形成されており、
このケーシング内に挿入される部分は、支持部が嵌まり
込む支持孔よりも小さく、この支持孔を通過することが
できる。支持孔は、ケーシングを貫通して形成されてお
り、したがって位置決め部材は、ケーシングをはじめピ
ストン装置を分解することなく、ケーシングの外部から
支持孔を介して内部に挿入することができるとともに、
ケーシングの外部に支持孔を介して取出すことができ
る。
【0011】さらに本発明は、支持部は、外周面が円筒
状に形成され、位置決め部材を所定位置で固定するため
の固定部材を有することを特徴とする。
【0012】本発明に従えば、位置決め部材の支持部の
外周面が円筒状に形成されるので、この支持部が嵌まり
込む支持孔もその内周面が円筒状でよく、ケーシングに
容易にかつ安価に加工して支持孔を形成することができ
る。さらに固定部材を備えており、支持部の外周面を円
筒状にしても、固定部材によって、位置決め部材を所定
位置に固定することができる。
【0013】さらに本発明は、位置決め部材は、ケーシ
ングの外表面と面一または外表面よりも内方に没入して
設けられ、支持孔から外部に臨む部分に内ねじが刻設さ
れるねじ孔が形成されることを特徴とする。
【0014】本発明に従えば、位置決め部材は、ケーシ
ングの外表面と面一または外表面よりも内方に没入して
設けられ、位置決め部材がケーシングから外部に突出し
ていないので、位置決め部材が邪魔になることない。し
たがってピストン装置の配置上などの制限が少なく、ま
た取扱いが容易になる。さらにこのような位置決め部材
の支持孔から外部に臨む部分には、ねじ孔が形成されて
おり、外ねじが刻設されたねじ部を有する部材を連結す
ることができる。したがってこのねじを利用して、作業
者が手でまたは工具によって把持することができる部材
を取付け、この部材を把持して、位置決め部材を外部に
容易に取出すことができる。
【0015】さらに本発明は、位置決め部材は、斜板の
当接部を受けて係止する係止部を有し、係止部には、当
接部の当接面と同様の形状である係止面が形成されるこ
とを特徴とする。
【0016】本発明に従えば、斜板の位置決め部材に係
止される当接部の当接面と、位置決め部材の斜板を係止
する係止部の係止面とは、同様の形状に形成される。こ
れによって斜板と位置決め部材とが面接触で相互に当接
した状態で、斜板を位置決めすることができる。
【0017】さらに本発明は、位置決め部材は、外周面
が円筒状に形成されかつケーシングに支持される支持部
を有する棒状であって、係止部には、当接部の当接面と
同様の形状であり、かつ位置決め部材の軸線からの距離
が異なる複数の係止面が形成されることを特徴とする。
【0018】本発明に従えば、位置決め部材は、ケーシ
ングに支持される支持部の外周面が円筒状に形成されて
おり、軸線まわりのどの位置にあってもケーシングによ
って支持することができる。このような位置決め部材の
係止部には、軸線からの距離が異なる複数の係止面が形
成される。これによって位置決め部材に係止される斜板
は、係止される係止面によって、異なる角度で位置決め
される。したがって位置決め部材をその軸線まわりに回
動させて、斜板を係止する係止面を変更するだけで、斜
板の角度を変更することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態の
液圧モータ10を示す断面図である。液圧モータ10
は、作動流体の力を回転力に変換して出力する斜板形液
圧モータであって、たとえば産業機械および建設機械な
どに設けられ、これら機械を駆動するために用いられ
る。この液圧モータ10は、基本的に、シリンダブロッ
ク12と、複数のピストン13と、複数のシュー14
と、斜板15とを含み、これらは液圧モータ10が備え
るケーシング16に収納されている。また液圧モータ1
0は、さらに回転軸17を含み、この回転軸17は、軸
線方向一端部18がケーシング16から部分的に突出し
た状態で、複数のベアリング19を介してケーシング1
6に、その軸線と一致する回転軸線L10まわりに回転
自在に支持されている。
【0020】シリンダブロック12は、回転軸17が同
軸に挿通され、たとえばスプラインによって相互の回転
が阻止された状態で、回転軸17に設けられ、このよう
にして回転軸線L10まわりに回転自在に設けられる。
またシリンダブロック12には、複数、本実施の形態で
は9つのピストン室27が、周方向に等しい間隔をあけ
て形成され、さらに各ピストン室27に個別に連なるシ
リンダポート28が、周方向に等しい間隔をあけて形成
される。各ピストン室27は、回転軸線L10と平行な
軸線を有し、シリンダブロック12の軸線方向一端部で
開口する。各シリンダポート28は、シリンダブロック
12の軸線方向他端部で開口する。
【0021】液圧モータ10は、ケーシング16内でケ
ーシング16に固定される弁板20をさらに備えてい
る。弁板20には、供給ポート21(図1には理解を容
易にするために周方向に位置をずらして示す)が形成さ
れ、ケーシング16に形成される供給通路22を介して
供給源に接続される。供給源は、たとえばポンプおよび
タンクからなってもよい。また弁板20には、排出ポー
トが形成され、ケーシング16に形成される排出通路を
介して排出場所に接続される。排出場所は、たとえば供
給源が有するタンクによって実現されてもよい。シリン
ダブロック12は、相互間のシールを達成して、軸線方
向他端部が弁板20に摺動自在に当接する状態で設けら
れ、シリンダブロック12の角度位置に応じて、各シリ
ンダポート28が、供給ポート21および排出ポートの
いずれか一方に接続される。
【0022】各ピストン13は、大略的に円柱状であ
り、シリンダブロック12の各ピストン室27に、相互
間のシールを達成した状態で部分的にそれぞれ嵌まり込
んで収納され、油圧室31を形成する。また各ピストン
13は、軸線に沿った伸長方向および縮退方向に変位自
在に設けられ、このピストン13の変位によって、各油
圧室31の容積がそれぞれ変化する。また各ピストン1
3のピストン室27から突出する側の軸線方向一端部3
3は、外表面が球面状に形成されている。
【0023】各シュー14は、その軸線方向一端部に軸
線に垂直な当接面34が形成されるフランジ部35を有
するとともに、軸線方向他端部で開口する嵌合凹所36
が形成される。各シュー24の嵌合凹所36に臨む内表
面は、球面状に形成され、この嵌合凹所36に軸線方向
一端部33を嵌合させて、各シュー14は、嵌合凹所3
6および前記一端部33の中心を回動中心として、直交
3軸まわりに単独および組合わせて回動自在に、ピスト
ン13に連結される。
【0024】斜板15は、シリンダブロック12の軸線
方向一端部側に設けられ、各ピストン13の軸線方向一
端部33を支持、本実施の形態では間接的に支持するた
めの支持面であって、各シュー14の当接面を受けて支
持する平坦な支持面37を有する。この斜板15は、支
持面37と反対側の表面部に球形状の凹所が形成されて
おり、ケーシング16に装着され、一端が球形状のピボ
ットボール24が斜板の前記凹所に嵌まり込んで、回転
軸線L10と垂直な方向に延びる傾転軸線L11まわり
に傾転自在に設けられている。この傾転軸L11は、斜
板の傾転角によらず、各ピストン13の一端33の中心
部により作られる図心を通り、斜板15の支持面37に
垂直な直線に対して、上死点側(図の上方)にずれて配
置される。
【0025】この斜板15は、液圧モータ10が備える
駆動機構38によって、傾転軸線L11まわりに傾転駆
動され、支持面37の回転軸線L10に垂直な平面に対
して成す角度が変更される。駆動機構38は、たとえば
ケーシング16に形成されるプランジャ室に伸長および
縮退自在に嵌まり込むプランジャが、斜板に当接するよ
う形成され、プランジャ室への作動油の供給および排出
を制御することによって、斜板を傾転駆動することがで
きる。
【0026】液圧モータ10は、リテーナガイド40お
よび押さえ部材41を、さらに含む。リテーナガイド4
0は、回転軸17と同軸に挿通され、ガイド本体とばね
受部とを有し、ガイド本体は、たとえばスプラインによ
って相互の回転が阻止された状態で、回転軸17に設け
られ、ばね受部は、軸線方向一端部がガイド本体に当接
するように設けられる。ガイド本体は、回転軸線L10
上の一点を中心とする球状の案内面を有する。押さえ部
材41は、リテーナガイド40の案内面で支持される状
態で、案内面を含む球の中心を回動中心として、直交3
軸まわりに単独および組合わせて回動自在に、設けられ
る。この押さえ部材41は、周方向に等しい間隔をあけ
て勘合孔が形成されており、これら各勘合孔に各シュー
14が緩やかに嵌まり込んだ状態で、勘合孔に臨む周縁
部でシュー14のフランジ部35を係止して、各シュー
14を斜板15の支持面37に向けて押圧する。この状
態で、各シュー14は、斜板15の支持面37に沿う方
向には、押さえ部材41に対して変位が許容されてい
る。
【0027】また液圧モータ10は、シリンダブロック
12に、周方向に間隔をあけて、ばね部材、たとえば圧
縮コイルばね23が保持され、その一端部がリテーナガ
イドのばね受部に支持されている。この圧縮コイルばね
23のばね力がリテーナガイド40に伝達され、これに
よってリテーナガイド40が、押さえ部材41を上述の
ように案内および支持した状態で、押さえ部材41を斜
板15に向けて押圧し、押さえ部材41が各シュー14
を斜板15に押付け、各シュー14が斜板15から浮き
上がることが防止される。
【0028】このような液圧モータ10に、供給源から
作動油が供給されると、供給源に接続されるシリンダポ
ート28からピストン27に作動が供給され、そのピス
トン室に嵌まり込んでいるピストン13が伸長され、こ
れに伴ってシリンダブロック12が回転駆動され、同方
向に回転軸17が回転される。この回転軸17の回転を
たとえば一端部18から出力して、他の機械などを一方
向に駆動することができる。
【0029】液圧モータ10は、2段階可変容量形のモ
ータであり、斜板15は、回転軸線L10に垂直な平面
に対する支持面37の成す角度が小さい小傾転位置50
と、回転軸線に垂直な平面に対する支持面の成す角度が
大きい大傾転位置51とにわたって、傾転自在に設けら
れる。図1には、小傾転位置50にある斜板を実線で示
し、大傾転位置51にある斜板を仮想線で示す。この斜
板15を傾転させることによって、液圧モータ10の容
量を変更することができ、液圧モータ10では、斜板1
5が小傾転位置50にある小容量状態と、斜板15が大
傾転位置51にある大容量位置とに選択的に切換えて、
用いられる。
【0030】斜板15には、支持面37と反対側であ
り、回転軸線L10に関してピボットボールが嵌まり込
む凹所と反対側に、平面状である大傾転位置位置決め用
の当接面55が形成されている。またケーシング16に
は、斜板15に臨む部分に、平面状である大傾転位置位
置決め用の係止面56が形成されている。したがって斜
板15は、大傾転位置位置決め用の当接面55が、大傾
転位置位置決め用の係止面56に当接されて、大傾転位
置51に正確に位置決めされる。
【0031】また斜板15には、支持面37と同一側で
あり、回転軸線L10に関してピボットボールが嵌まり
込む凹所と反対側に、平面状である小傾転位置位置決め
用の当接面57が形成されている。本実施の形態では、
当接面57は、支持面37と面一に形成される。またケ
ーシング16には、位置決め部材60が着脱自在にもう
けられる。この位置決め部材60は、小傾転位置50
で、斜板15を位置決めするための部材である。斜板1
5は、小傾転位置位置決め用の当接面57が小傾転位置
の位置決め部材60の係止面61に当接されている。
【0032】図2は、図1の右側から見て一部を切欠い
て示す断面図である。図3は、図1の左側から見て斜板
15を簡略化して示す断面図である。図4は、1つの態
様の位置決め部材60を拡大して示す断面図である。斜
板15は、大略的に円板状であって、周方向一箇所に、
半径方向外方に突出する略矩形状の凸部65が形成さ
れ、この凸部65に小傾転位置位置決め用の当接面57
が形成されている。
【0033】ケーシング16には、斜板15の小傾転位
置位置決め用の当接面57が形成される部分である凸部
65が傾転軸線L11まわりに傾転できるように凹溝6
6が形成されている。ケーシング16の凹溝66の両側
には、傾転軸線L11と平行な軸線をそれぞれ有する支
持孔68および支持凹所69がそれぞれ形成される。支
持孔68はケーシング16を貫通して形成され、支持凹
所69は凹溝66にだけ開放して形成される。
【0034】位置決め部材60は、第1および第2の支
持部70,71と、係止部72とを有する棒状であっ
て、軸線方向両端部に第1および第2の支持部70,7
1が形成され、これら第1および第2の支持部70,7
1間に、係止部72が形成されている。この位置決め部
材60は、第1の支持部70が支持孔68に嵌まり込ん
で支持孔68の周縁部で支持されるとともに、第2の支
持部71が支持孔69に嵌まり込んで支持孔69の周縁
部で支持され、ケーシング16に安定して支持される。
【0035】また位置決め部材60は、位置決め部材6
0の軸線に垂直な平面に投影したとき、ケーシング内に
挿入される部分である第2の支持部71および係止部7
2の外形線に囲まれる領域が、第1の支持部70の外形
線に囲まれる領域内に含まれる形状に形成される。具体
的には、第1の支持部70は、位置決め部材60の軸線
を中心とする円柱状であって、第2の支持部71は、第
1の支持部70と同様に、位置決め部材60の軸線を中
心とし、かつ同一の外径を有する。また係止部72は、
第1および第2の支持部70,71に対して段差を有し
て小径に形成される。これによって位置決め部材60
は、支持孔68を介して、第2の支持部71および係止
部72をケーシング16内に挿入し、またケーシング1
6内から外部に取出すことができる。
【0036】係止部72は、位置決め部材60の軸線に
垂直な断面形状が円形または一部を切欠いた略円形に形
成される。係止部72には、一例を挙げれば、たとえば
図1に示すように、円周を1個所切欠いて、1つの平面
状の係止面61を形成するようにしてもよい。
【0037】また、必要に応じて図4に示すように円周
を3個所切欠いて、第1〜第3の平面状の係止面61〜
63を形成することができる。これら第1〜第3の係止
面61〜63は、それぞれの垂線が軸線まわりに等角度
で配置されるように形成されている。また第1〜第3の
係止面61〜63は、位置決め部材60の軸線からの距
離D1〜D3がそれぞれ異なるように形成される。本実
施の形態では、第1の係止面61の軸線からの距離D1
が最も小さく、第3の係止面63の軸線からの距離D3
が最も大きく、第2の係止面62の軸線からの距離D2
が、第1の係止面61の軸線からの距離D1より大き
く、第3の係止面63の軸線からの距離D3よりも小さ
く形成されている。
【0038】またケーシング16には、位置決め部材6
0を所定位置で固定するための固定部材75が設けられ
る。固定部材75は、棒状であって、たとえば基端部で
ねじを利用してケーシング16に着脱自在に設けられ
る。この固定部材75がケーシング16に設けられた状
態で、その先端部はケーシング内に突出している。位置
決め部材60は、また第1の支持部70に、周方向に間
隔をあけて3つの嵌合凹所77,78,79が形成され
る。固定部材75は、ケーシング16に設けられた状態
で、その先端部が位置決め部材60の各嵌合凹所77,
78,79のいずれかに嵌合され、これによって位置決
め部材60のケーシング外への抜けを防止するととも
に、位置決め部材60の軸線まわりの回動を防止するこ
とができる。なお、位置決め部材60が図1のような構
成である場合、嵌合凹所77を1つだけ形成すればよ
い。
【0039】固定部材75が、第1の嵌合凹所77に嵌
合された状態では、第1の係止面61が斜板15の当接
面57に対向し、当接面57を第1の係止面61に当接
させて、斜板15を位置決めすることができる。固定部
材75が、第2の嵌合凹所78に嵌合された状態では、
第2の係止面62が斜板15の当接面57に対向し、当
接面57を第2の係止面62に当接させて、斜板15を
位置決めすることができる。固定部材75が、第3の嵌
合凹所79に嵌合された状態では、第3の係止面63が
斜板15の当接面57に対向し、当接面57を第3の係
止面63に当接させて、斜板15を位置決めすることが
できる。
【0040】このように位置決め部材60で斜板15を
位置決めし、斜板15を小傾転位置に正確に位置決めす
ることができる。さらに第1〜第3の係止面61〜63
が、位置決め部材60の軸線からの距離D1〜D3が異
なるので、斜板15を係止する係止面を変更することに
よって、小傾転位置における斜板の角度を変更すること
ができる。
【0041】図5は、図4に示す態様の位置決め部材6
0を簡略化して示す斜視図である。図1〜図4も併せて
参照して、位置決め部材60は、ケーシング16の外表
面と面一または外表面よりも内方に没入して、本実施の
形態では、外表面と面一に設けられる。このような位置
決め部材60の支持孔67から外部に臨む部分、したが
って第1の支持部70には、内ねじが刻設されるねじ孔
80が形成される。これによって位置決め部材60に
は、外ねじが刻設されるねじ部を有する把持部材である
ボルト81を、ねじ孔80が形成される部分にねじ部を
螺着して、ボルト81を着脱自在に装着することができ
る。
【0042】本実施の形態の液圧モータ10によれば、
斜板15は、小傾転位置において位置決め部材60で正
確に位置決めされ、この小傾転位置に対応する容量で安
定して運転することができる。斜板15を位置決めする
この位置決め部材60は、ケーシング16に着脱自在に
設けられており、位置決め部材60を交換することがで
きる。これによって、斜板15を軸線に垂直な平面に対
する角度が異なる角度となる状態で支持できる複数の位
置決め部材60を準備しておくことによって、この位置
決め部材60を交換するだけで、小傾転位置における斜
板15の角度を変更し、容量を変更することができる。
さらにケーシング16によって、斜板を直接受ける必要
がないので、ケーシング16に複雑かつ高精度の加工を
施す必要がなく、このような加工のためのスペースなど
が不要であり、かつ斜板を組込む際にケーシング16の
斜板を受ける部分を避けるために回転軸L10に対して
位置決め部材と反対側にケーシングとの隙間を余分に設
ける必要もなく、ケーシング16を小形にすることがで
きる。したがって容量変更のためのケーシング16への
加工は、位置決め部材60を支持できるようにだけすれ
ばよく、この位置決めのための加工が簡略化かつ容易化
され、加工コストを低減することができる。このように
コンパクトなケーシング設計が可能となり、モータ全体
を小形にできる。
【0043】また交換用の斜板15を準備しておき、斜
板15を交換して容量を変更する場合に比べ、斜板15
よりも小さい交換用の位置決め部材60を準備しておく
だけでよく、容量の変更に対処することができ、管理が
容易になるとともに、その管理費を低減することができ
る。
【0044】また位置決め部材60は、第1の支持部7
0が支持孔68に嵌まり込んだ状態で支持され、ケーシ
ング16に着脱自在に設けることできる。位置決め部材
60は、ケーシング内に挿入される第2の支持部71お
よび係止部72の外形が、第1の支持部70の外形より
も小さく形成されている。これによってケーシング内に
挿入される第2の支持部71および係止部72は、第1
の支持部70が嵌まり込む支持孔68よりも小さく、こ
の支持孔68を通過することができる。支持孔68は、
ケーシング16を貫通して形成されており、したがって
位置決め部材60は、ケーシング16をはじめ液圧モー
タ10を分解することなく、ケーシング16の外部から
支持孔68を介して内部に挿入することができるととも
に、ケーシング16の外部に支持孔68を介して取出す
ことができる。したがってこのような位置決め部材60
の交換を、さらに容易にすることができる。もちろん手
間が少なく、短時間での交換が可能である。
【0045】さらに位置決め部材60の第1および第2
の支持部70,71の外周面が円筒状に形成されるの
で、第1および第2の支持部が嵌まり込む支持孔68お
よび支持凹所69もその内周面が円筒状でよく、ケーシ
ング16に容易にかつ安価に加工して支持孔68および
支持凹所69を形成することができる。さらに固定部材
75を備えており、第1および第2の支持部70の外周
面を円筒状にしても、固定部材75によって、位置決め
部材60を所定位置に固定することができる。このよう
に斜板15を位置決めするための構成をより簡単な構成
で、したがって簡単な加工で実現することができる。
【0046】さらに位置決め部材60は、ケーシング1
6に支持される第1および第2の支持部70,71の外
周面が円筒状に形成されており、軸線まわりのどの位置
にあってもケーシング16によって支持することができ
る。このような位置決め部材60の係止部72には、位
置決め部材60の軸線からの距離が異なる複数の係止面
を形成することができる。これによって位置決め部材6
0に係止される斜板15は、係止される係止面によっ
て、異なる角度で位置決めされる。したがって位置決め
部材60をその軸線まわりに回動させて、斜板15を係
止する係止面を変更するだけで、斜板の角度を変更する
ことができる。したがって1つの位置決め部材で、複数
の角度で斜板を位置決めすることができ、準備すべき位
置決め部材の数を少なくし、管理がさらに容易になると
ともに、その管理費をさらに低減することができる。当
然製造コストを低減し、低コストのピストン装置を実現
することができる。
【0047】さらに位置決め部材60は、ケーシング1
6の外表面と面一に設けられ、位置決め部材60がケー
シング16から外部に突出していないので、位置決め部
材60が邪魔になることない。したがって液圧モータ1
0の配置上などの制限が少なく、また取扱いが容易にな
る。さらにこのような位置決め部材60の支持孔68か
ら外部に臨む部分、したがって第1の支持部70には、
ねじ孔80が形成されており、外ねじが刻設されたねじ
部を有するボルト81を連結することができる。したが
って作業者は、手でまたは工具によって把持することが
できるボルト81を取付け、このボルト81を把持し
て、位置決め部材60を外部に容易に取出すことができ
る。このように液圧モータ10の配置上などの制限を少
なくし、かつ取扱いを容易にしたうえで、位置決め部材
60の外部への取出しを容易にすることができる。
【0048】さらに斜板15の位置決め部材60に係止
される当接部65の当接面57と、位置決め部材60の
斜板15を係止する係止部72の第1〜第3の係止面6
1〜63とは、同様の形状に形成される。これによって
斜板15と位置決め部材60とが面接触で相互に当接し
た状態で、斜板15を位置決めすることができる。これ
によって圧力を分散させて、斜板15および係止部材6
0に局所的に大きな圧力が作用することを防ぐことがで
きる。小傾転位置にある場合、斜板15には、各ピスト
ン13に働く作動油の油圧力の合力F1と、ピボットボ
ール24からの反力F2と、駆動機構36のピストンか
らの押圧力F3とが働くとともに、位置決め部材60か
ら支持力F4が作用する。これら各力F1〜F4の合力
が0となることによって斜板15が定位置に配置され、
液圧モータ10の安定した回転が得られる。したがって
位置決め部材60からの支持力F4は大きくなければな
らず、逆に位置決め部材60には、大きな押圧力が斜板
15から作用する。このような状態で用いられる位置決
め部材60であっても、上述のような面接触による係止
によって、斜板15および位置決め部材60が部分的に
へたりを生じて変形することを防止し、耐久性を高くす
ることができる。
【0049】さらに係止部72は、第1および第2の支
持部70,71に対して段差を有して小径に形成されて
おり、位置決め部材60の交換時に、係止部72がハウ
ジング16に当接して損傷してしまうことが防がれる。
また位置決め部材60の保管中にも、係止部72には、
他の部材などが当接しないようにして保管することが可
能であり、係止部72の損傷を防ぐことができる。した
がって係止部72の損傷による斜板15の係止状態の変
化を確実に防ぐことができる。
【0050】図7は、本発明の実施の他の形態の液圧モ
ータ210を示す断面図である。本実施の形態では、上
記位置決め部材60と同様の位置決め部材260は、斜
板15を大傾転位置で位置決めするために用いられる。
さらに小傾転位置および大傾転位置の両方において、位
置決めするように、上記位置決め部材60と併せて2つ
用いてもよい。また位置決め部材60は、端部に第1の
支持部70を有し、ケーシング16と面一に形成された
けれども、ケーシングから没入してもよい。また逆に、
ケーシングから外部に突出してもよく、他の機能を有す
る部分、たとえば作業者が把持するための部分が設けら
れていてもよい。
【0051】上述の各実施の形態は、本発明の例示に過
ぎず、本発明の範囲内において、構成を変更することが
できる。たとえば一方向にだけ回転するモータに限ら
ず、正逆両方向に回転するモータであってもよい。また
産業機械および建設機械以外の他の機械ならびに車両な
どに用いてもよい。またピストン室27の数は、例示の
9つに限定されることはなく、8以下であってもよい
し、10以上であってもよく、もちろん偶数であっても
よい。
【0052】
【発明の効果】請求項1記載の本発明によれば、斜板に
比べて小さくかつ加工が容易な位置決め部材を交換する
だけで、位置決め部材で位置決めされる傾転位置におけ
る斜板の角度を変更し、容量を変更することができる。
したがって容量変更のための加工、すなわちケーシング
に直接加工を施して支持する場合に比べ、位置決め部材
を支持できるようにだけすればよく、この位置決めのた
めの加工が簡略化かつ容易化され、加工コストを低減す
ることができる。また交換用の斜板を準備しておき、斜
板を交換して容量を変更する場合に比べ、斜板よりも小
さい交換用の位置決め部材を準備しておくだけでよく、
容量の変更に対処することができ、管理が容易になると
ともに、その管理費を低減することができる。さらにケ
ーシングに複雑かつ高精度の加工を施す必要がなく、ケ
ーシングを小形にすることができ、モータを小形にする
ことができる。このようにコンパクトなケーシング設計
が可能となり、たとえばモータサイズにあった規格フラ
ンジを実現することができる。
【0053】さらに位置決め部材は、ケーシングをはじ
めピストン装置を分解することなく、ケーシングの外部
から支持孔を介して内部に挿入することができるととも
に、ケーシングの外部に支持孔を介して取出すことがで
きる。したがってこのような位置決め部材の交換を、さ
らに容易にすることができる。もちろん手間を少なく、
短時間での交換が可能である。
【0054】請求項2記載の本発明によれば、支持部が
嵌まり込む支持孔を円筒状形成すればよく、容易にかつ
安価に加工して支持孔を形成することができる。しかも
支持部の外周面を円筒状にしても、固定部材によって、
位置決め部材を所定位置に固定することができる。この
ように斜板を位置決めするための構成をより簡単な構成
で、したがって簡単な加工で実現することができる。
【0055】請求項3記載の本発明によれば、位置決め
部材がケーシングから外部に突出しないようにして、位
置決め部材が邪魔になることを防ぎ、ピストン装置の配
置上などの制限を少なく、また取扱いを容易にすること
ができる。さらにこのような位置決め部材の挿通孔から
外部に臨む部分には、作業者が手でまたは工具によって
把持することができる部材を取付けることが可能であ
り、この部材を把持して、位置決め部材を外部に容易に
取出すことができる。このようにピストン装置の配置上
などの制限を少なくし、かつ取扱いを容易にしたうえ
で、位置決め部材の外部への取出しを容易にすることが
できる請求項4記載の本発明によれば、斜板と位置決め
部材とが面接触で相互に当接した状態で、斜板を位置決
めすることができるので、面圧を低減させて、斜板およ
び係止部材に局所的に大きな圧力が作用することを防ぐ
ことができる。したがって斜板および位置決め部材が部
分的にへたりを生じて変形することを防止し、耐久性を
高くすることができる。
【0056】請求項5記載の本発明によれば、位置決め
部材をその軸線まわりに回動させて、斜板を係止する係
止面を変更するだけで、斜板の角度を変更することがで
きる。したがって1つの位置決め部材で、複数の角度で
斜板を位置決めすることができ、準備すべき位置決め部
材の数を少なくし、管理がさらに容易になるとともに、
その管理費をさらに低減することができる。当然製造コ
ストを低減し、低コストのピストン装置を実現すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の液圧モータ10を示す
断面図である。
【図2】図1の右側から見て一部を切り欠いて液圧モー
タ10を示す断面図である。
【図3】図1の左側から見て斜板15を簡略化して示す
断面図である。
【図4】本発明における位置決め部材60の1つの態様
を拡大して示す断面図である。
【図5】図4に示す位置決め部材60を簡略化して示す
斜視図である。
【図6】本発明の実施の他の形態の液圧モータ210を
示す断面図である。
【図7】従来の技術の液圧モータの斜板1を示す断面図
である。
【図8】従来の技術の液圧モータの斜板1を示す断面図
である。
【符号の説明】
10,210 液圧モータ 12 シリンダブロック 13 ピストン 14 シュー 15 斜板 16 ケーシング 17 回転軸 20 弁板 60,260 位置決め部材 57 当接面 61〜63 係止面 65 当接部 67 支持孔 68 支持凹所 70,71 支持部 72 係止部 75 固定部材 76〜79 嵌合凹所 80 ねじ孔 81 ボルト L10 回転軸線 L11 傾転軸線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3H084 AA07 AA16 AA45 BB23 BB24 BB25 BB26 BB27 BB30 CC32 CC35

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーシングと、 回転軸線まわりに回転自在にケーシングに支持され、ピ
    ストン室が形成されるシリンダブロックと、 ピストン室に伸長方向および縮退方向に変位自在に嵌ま
    り込み、シリンダブロックの回転に伴って、伸長方向お
    よび縮退方向に往復変位するピストンと、 ピストンのピストン室から突出する端部を支持するため
    の支持面を有し、回転軸線に垂直な平面に対する支持面
    の成す角度が小さい小傾転位置と、回転軸線に垂直な平
    面に対する支持面の成す角度が大きい大傾転位置とにわ
    たって、傾転自在に設けられる斜板と、 ケーシングに着脱自在に設けられ、小傾転位置および大
    傾転位置の少なくともいずれか一方で、斜板を位置決め
    する位置決め部材とを含み、 位置決め部材は、支持部を有する棒状であって、ケーシ
    ングを貫通して形成される支持孔に支持部が嵌まり込ん
    だ状態で支持され、位置決め部材の軸線に垂直な平面に
    投影したとき、ケーシング内に挿入される部分の外形線
    に囲まれる領域が支持部の外形線に囲まれる領域内に含
    まれる形状に形成されることを特徴とする液圧モータ。
  2. 【請求項2】 支持部は、外周面が円筒状に形成され、 位置決め部材を所定位置で固定するための固定部材を有
    することを特徴とする請求項1記載の液圧モータ。
  3. 【請求項3】 位置決め部材は、ケーシングの外表面と
    面一または外表面よりも内方に没入して設けられ、支持
    孔から外部に臨む部分に内ねじが刻設されるねじ孔が形
    成されることを特徴とする請求項1または2記載の液圧
    モータ。
  4. 【請求項4】 位置決め部材は、斜板の当接部を受けて
    係止する係止部を有し、係止部には、当接部の当接面と
    同様の形状である係止面が形成されることを特徴とする
    請求項1〜3のいずれかに記載の液圧モータ。
  5. 【請求項5】 位置決め部材は、外周面が円筒状に形成
    されかつケーシングに支持される支持部を有する棒状で
    あって、係止部には、当接部の当接面と同様の形状であ
    り、かつ位置決め部材の軸線からの距離が異なる複数の
    係止面が形成されることを特徴とする請求項4記載の液
    圧モータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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