JP2002185587A

JP2002185587A - デジタル式携帯電話機

Info

Publication number: JP2002185587A
Application number: JP2000360676A
Authority: JP
Inventors: Keith Benson; ベンソンキース
Original assignee: Funge Systems Inc
Current assignee: Funge Systems Inc
Priority date: 2000-11-28
Filing date: 2000-11-28
Publication date: 2002-06-28

Abstract

(57)【要約】【課題】一つのデジタル式携帯電話機において、加入
者認識用モジュールカードを２種類以上を使い分けるこ
とによって、デジタル式携帯電話の利用効率をより広げ
ることを目的とする。【解決手段】加入者認識用モジュールを有する形式の
デジタル式携帯電話機において、該電話機は、少なくと
も一つが電話機の外側に装着される少なくとも二つの加
入者認識用モジュールと、使用者がアクセス可能であ
り、使用者がモジュールの一方又は他方を選択すること
ができるようになったスイッチ手段とを具備する。スイ
ッチ手段を使用者が操作することにより、希望の電話回
線網を通して通信を行なうことができる。本発明のもう
一つの特徴は、内外２種類のモジュールカードを結ぶ銅
製導線に折り曲げに強い軟性の素材を用いたことにあ
る。この銅製導線の配線基板は極めて薄い板でありなお
かつ十分な耐久性を持つ。配線の表面および裏面はポリ
エステル合成樹脂でコーティングしてある。この配線基
板は極めて薄く、電話機の本体に対して何らの変更も加
える必要がない。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、デジタル式携帯
電話機の改良に関するものであり、特に、複数の加入者
認識用モジュールから一つをスイッチ操作により選択で
きるようになったデジタル式携帯電話機に関するもので
ある。

【０００２】

【従来技術】デジタル式携帯電話機は通常、電話機の本
体内の一定の差込口に「回線網契約加入者認識用モジュ
ールカード」(以下「モジュールカード」と呼ぶ)と呼ば
れるチップを組み込んだ基板を挿入して使用する。この
モジュールカードをその電話回線網を提供する企業が予
め器機に装着することで、利用者が自分の契約する業者
の回線網に連結することができる仕組みになっている。
通常、各携帯電話機からアクセスできる電話回線網は、
その電話機が予め指定した業者のものに限定される仕組
みになっているが、実際には、一社のみに対して有効な
モジュールカード基板を、別のモジュールカード基板と
差し替えることによって、同じ電話機からさらに別の会
社の電話回線網にアクセスすることが可能である。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、現在流
通しているデジタル式携帯電話機は、このモジュールカ
ードの取り替えができないわけではないが、その取替え
作業が必ずしも容易にできるものではない。例えばノキ
ア（Nokia）製の形式番号２１１０号機の場合、モジュ
ールカードを交換するためには、まずバッテリーを取り
はずし、外装カバーを開き、止め具を操作してロック状
態を解除した上で回転式支え部をリリースポジションに
押し込んでこれを取り除いてモジュールカードをホルダ
ーから抜き取ることになるが、この抜き取りにはかなり
の操作を必要とする。

【０００４】こうした操作を要するために、電話回線網
を現在利用中のネットワーク提供会社から他のネットワ
ーク提供会社に変更しようとする場合は、まず電話をオ
フの状態にし、さらに器機を一旦全面的に停止してモジ
ュールカードの差し替えを行った後、再び立ち上げを行
う必要がある。

【０００５】現状では、各デジタル電話回線網の間には
利用者が適宜どちらかを選んで利用できる互換性はな
く、しかも各回線網提供会社の間にはその利用料金が大
きく異なるため、もし異なる電話回線網をその都度選ん
で利用することができるとすれば、 a) 特定の回線網の利用可能範囲内にある、あるいは別
種の回線網の利用がより便利であるなどに応じて選択し
て利用できる、 b) 利用料金が大きく異なる中で希望する料金の回線網
を利用できる、などの点で、エンドユーザにとって大き
な利益となる。

【０００６】現在流通しているデジタル式携帯電話機で
これを行うことは可能だが、回線網を一社から他社へ乗
りかえるためには、前述の如くの操作を行ってモジュー
ルカードを取り替えなければならないため、ユーザは煩
わしさを厭い通常そうした操作を行おうとしないのが現
状である。

【０００７】電話回線網提供企業は他社との競争に遅れ
を取らないための対策に積極的であり、そのことが却っ
て、ユーザに取って抜きん出て有利な料金体系を持ちな
がら、回線網の規模が必ずしも大きくないためユーザが
関心を示さないなどのケースも生じてくるなどの難点を
生む結果になっている。ユーザに取っては、料金の安さ
だけでなく広域のアクセスが可能であるかどうかも重要
な条件であり、ユーザはこの両者のバランスの上に立っ
て回線網の選択を行うことになるため、この選択ができ
ないことは電話回線網提供企業側にとっても不利益な結
果を生むことになる。

【０００８】本発明は、こうした問題を解決する鍵を提
供するもので、特に広域の回線網を持たないネットワー
クプロバイダーに取って価値が高く、一方ユーザに取っ
ても、現在のように機械的な操作の煩雑さに患わされる
ことなく、よりニーズに合った選択ができることになる
という大きな利点を約束するものである。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明の第一の態様によ
れば、最低限２種類のモジュールカードを使用するもの
で、利用者がこの２種類のカードのいずれかをスイッチ
操作によって選択することができる、加入者認識用モジ
ュールを有する形式の携帯電話機が提供される。

【００１０】第二の態様によれば、最低限２種類のモジ
ュールカードをホルダー内に収め、このホルダーを通常
のデジタル式携帯電話機の外側に装着し、ユーザはスイ
ッチ操作によって希望するモジュールカードを選択して
使用するものである。電話機の外側に別途に装着したホ
ルダーのスイッチと内部に既存するホルダーとは導線で
結ばれている。

【００１１】第三の態様によれば、既存の内部モジュー
ルカードホルダーにユーザが差し替えて使用することが
できるタイプのモジュールカードを装着して使用するも
のである。差し替え可能モジュールカードは電話機と電
子的に接続されるよう配線処理がなされている。この電
話機内の差し替え可能モジュールカードはさらに機外に
装着された外部モジュールカードホルダーと配線でつな
がっている。外部ホルダーには最低限２種類のモジュー
ルカードの装填が可能で、これらは内部の差し替え可能
モジュールカードと配線的に連結されており、これによ
って電話機本体と電子的に連結している。いずれのモジ
ュールカードを使用するかの選択は、外部モジュールカ
ードに装置されたスイッチの操作によって行う。

【００１２】第四の態様によれば、既存の内部モジュー
ルカードホルダーにユーザが差し替えて使用することの
できるタイプのモジュールカードを設置し、これを配線
的に電話機本体外に装着したホルダーと接続し、ここか
ら最低限２種の外部モジュールカードに連結させる方式
である。この最低限２種類のモジュールカードの選択は
スイッチ操作によってそのまま内部のモジュールカード
に伝達され、さらに配線を通して直接内部配線と連結す
る。

【００１３】以上の構成において問題となることの一つ
は、電話機の内部部品から該電話機の外部に装着した加
入者認識用モジュールへの電気的な接続をどのようにし
て行なうかである。

【００１４】現在市場に流通している各種のデジタル式
携帯電話機を詳細に調査した結果、いずれの電話機の場
合も、あるケースにおいては厚さ０．３mmより薄い非常
に薄い電線を、カバーの下の通路及び角部を這わせてか
ら、外部装着加入者認識用モジュールカードホルダーに
到達させることができることが分かった。

【００１５】外部装着加入者認識用モジュールカードホ
ルダーは、電話機本体の外部に適正な方法により固定さ
れることが好ましい。またスイッチは、機械的なスイッ
チであることが好ましい。

【００１６】また、外部に装着したモジュールカードホ
ルダーには、デジタル式電話機の機能に関する限り付加
的な機能を提供するために、電子的アクセス可能なメモ
リー及び該メモリー内にプログラムされたソフトウェア
を付加的に設けることが好ましい。このメモリー及びプ
ログラムソフトウェアが備えているロジックによって、
当該電話機の接続に関し、回線接続条件および経済性の
両面から見て最善の電話回線網を選択することが可能と
なる。

【００１７】そうした機能を付加することによって、電
話機のユーザはどの電話回線網を利用することが特定の
地域との交信に有利であるか、また料金的に最善である
かの判断を行う必要がなくなり、これをコンピュータロ
ジックによる電子スイッチである付加機能によって操作
させることが可能となる。

【００１８】また、これにさらにメモリーを追加するこ
とによって音声記録機能を持たせることができる。デジ
タル式電話機の機能に組み合わされる追加的機能を、外
部モジュール内又はこれに接続して組み込むことができ
る。

【００１９】さらに、外部取出用の配線は、基板と、各
回路に対して基板上に横設された導電トラックと、その
上の被覆層とからなる集合的フレキシブル回路基板であ
ることが好ましい。この基板にはポリエステル合成樹脂
製を用い、また、導電トラックには金メッキ接触表面を
備えた銅を材質として使用することが好ましい。

【００２０】好ましいものとしてこれから説明するもの
は、加入者認識用モジュールを用いる形式のデジタル式
携帯電話機である。その電話機における改良点は、少な
くとも二つの加入者認識用モジュールを収容するため
の、電話機の外部に装着されるホルダーが設けられてい
ることにより、それら二つのモジュールを一つの同一電
話機で、使用に際してスイッチにより容易に選択するこ
とができる点である。

【００２１】さらに、通常電話機の内側にある加入者認
識用モジュールから読み出すために使用される電気的接
点を接続するために使用することができるフレキシブル
回路基板が用いられることが好ましい。このフレキシブ
ル回路基板は、製造段階において必要な、電話機の保護
カバーの間に自然に生じる間隙を通して電話機内部から
外部に引き出すことができる。その結果、外部装着加入
者認識用モジュールを、如何なる電話機においても、製
造業者の保証を侵害することなく接続することができ
る。

【００２２】さらに他の態様として、本発明は、電話回
線網使用の許可及び／又は認証を確立するための加入者
認識用モジュールを必要とする形式のデジタル式携帯電
話機を提供するものであり、該携帯電話機は、その内の
少なくとも一つが電話回線網使用の許可及び／又は認証
のための加入者認識用モジュールである少なくとも二つ
のメモリーモジュールを収容するように設けられた手段
を有する。各メモリーは電話機の他の機能的な部品要素
と常時電気的な接続がなされるように保持されている。
この携帯電話機は更に、使用者によって何時でも操作可
能であり、また、使用者が、デジタル式携帯電話機に関
する限り追加の機能を提供するための追加的に設けら
れ、電気的にアクセス可能なメモリー及びそのメモリー
内にプログラムされたソフトウェアを含む、モジュール
又はモジュールの一部の一つ、幾つか、又は全部を選択
するようになったスイッチ手段を有する。

【００２３】電気的にアスセス可能なメモリー及びプロ
グラムソフトウェアは、磁気的な接続・連絡によってア
クセスすることができるモジュールによって少なくとも
一部が提供されることが好ましい。

【００２４】モジュールの内の少なくとも一つは、モジ
ュールを有することにより、携帯電話機の更なる機能要
素への接続への切り替えを行なうようになっていること
が好ましい。

【００２５】更に他の態様として、本発明は、加入者認
識用モジュールを有する形式のデジタル式携帯電話機を
提供するものであって、該携帯電話機は、少なくとも二
つの加入者認識用メモリーモジュールを、各モジュール
が携帯電話機の機能部品要素との電気的接続が保たれた
状態で保持するための装置と、使用者によって又は使用
者に対してアクセス可能であって、選択の内の少なくと
も一つが設けられているメモリーモジュールの内の一
つ、幾つか、又は全部を使用者が選択するようになった
スイッチ手段と、加入者認識用モジュール又は更に使用
者挿入手段を保持するための手段と、デジタル式電話機
の接続を通して、最も接続し易い電話回線網及びコスト
的に最も有利な電話回線網を調査するロジックを、他の
機能のためのロジックと共に備えたアクセス手段とを有
する。

【００２６】更に他の態様として、本発明は、加入者認
識用モジュールを有する形式のデジタル式携帯電話機を
提供するものであって、該携帯電話機は、少なくとも二
つの加入者認識用モジュールを、各モジュールが携帯電
話機の機能部品要素との電気的接続が保たれた状態で保
持するための装置と、使用者に対してアクセス可能であ
って、使用者が、デジタル式携帯電話機の機能に足され
るように外部モジュール内に組み込まれた又は接続され
た追加機能を有した追加メモリーを備えた使用者が挿入
可能な装置で選択するようになったスイッチ手段とを有
する。

【００２７】

【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら本
発明の詳細を説明する。

【００２８】図１、２、３、４は、現在広く出回ってい
るデジタル式携帯電話機（図中の番号１）にモジュール
カード選択の機能を付加した電話機を示す。図中の参照
番号２は電話機前面を示し、ここにコントロールボタン
が設けられる。参照番号３はマイク、４はスピーカー、
５は文字表示スクリーンをそれぞれ示す。

【００２９】電話機の裏側には、デジタル通信サービス
の提供者に対して加入者を認識させるための加入者認識
用モジュールを保持するための手段が設けられている。

【００３０】図２に特に良く示されているように、バッ
テリーを取り外した電話機において、フレキシブル配線
６は平面状に先ず形成され、そして、ポリエステル基板
と、トラックに沿った導電体を提供するためにポリエス
テル基板内のエッチ化チャンネル内に堆積したトラック
と、これの上のポロエステルプラスチック材料の被覆と
から構成される。

【００３１】配線基板にこうした可撓性（フレキシブル
性）を持たせることで、基板は無理なく曲折することが
でき、取り外し可能モジュールカード７と電話機外部に
装着した外部モジュールカードホルダースイッチとの間
を電子的に結ぶ線路の役割を果たすことができる。配線
基板は電話機内部構造に沿ってしっかりと機体に固定さ
れており、図示の通り、番号８、９、１０、１１の位置
で階段状に折れ曲がって配置されており、また基板が極
めて薄いものであるように配慮されているため、いずれ
かの部位でも構造上の妨げになるということがなく、し
たがって電話機本体の構造に改造を加えるなどの必要は
一切ない。配線基板は図中１２の位置で平面上を左右方
向に曲折している。

【００３２】配線は最終的に外部スイッチ１３に至り、
これと接続される。スイッチ１３は、２つの加入者認識
用モジュールを保持するための手段を有している。この
スイッチ１３を例えば（１）から（２）に切り換える
と、取り外しカード７によって接続される有効的な活性
電気接続が有効的に切り換えられる。そのような電気的
な導電性トラックにより電話機１に対して装着すること
により、ユーザは、スイッチを切り換えるという最も簡
単な操作で、二枚の加入者認識用モジュールの何れか一
方を選択することができる。そのような作用は、電話機
のスイッチを必ずしも切って行なう必要がなく、したが
って、使用者は、装着されている加入者認識用カードの
一つ又は他のプロバイダーによって提供される複数のサ
ービスのなかで、丁度好ましいものがあるか否かを素早
くチェックすることができる。

【００３３】この電子配線基板の厚さは、４０００分の
１インチから８０００分の１インチ、平均で約６０００
分の１インチでしかないため、電話機本体の蓋その他の
開閉機能、バッテリー接続などの障害となる可能性は全
くない。

【００３４】次に、電話機の他の部分、他の配線の可能
性などについて述べることにする。電話機は、現在商品
として市場に出回っているデジタル式携帯電話機の中で
電話回線網加入者認識用モジュールを使用するタイプの
ものであればどれでも、本発明による追加的且つ有益な
特徴を持つように適宜変更を加えることができる。

【００３５】例えば、図５、６、７に示す実施例を見る
こととする。この例では、電話機１４は、バッテリーが
取り除かれた後にのみ開けることができる、加入者認識
用モジュールカードのための分離した小部屋を有する形
式の電話機である。

【００３６】したがって、参照番号１５で示される小部
屋には、例えば図５及び図７において開放位置に示され
ているスライドカバー１６を開けることによって、その
中にアクセスできる。

【００３７】加入者認識用モジュールは、参照番号１７
で示されるホルダーによって保持されるようになってい
る。このホルダー１７自体は、参照番号１８のところで
軸支される。

【００３８】図７から明らかな通り、本実施例によれ
ば、参照番号１８の取り外しカードは、加入者認識用モ
ジュールホルダー１７に挿入され、そうすることによ
り、参照番号１９で示される電気接点が、ホルダーを閉
じたとき、電話機の参照番号２０で示される電気接触部
に電気的に接続することになる。

【００３９】厚さが約６０００分の１インチで、ポリエ
ステルプラスチック材料からなる二つの層からなるトラ
ックは、ホルダー１７の背面上に位置するように注意が
払われて屈曲され、そして参照番号２１で示されるエッ
ジ部を横切って小部屋から外に引き出され、参照番号２
２で示されるスイッチへと接続される。

【００４０】この実施例の場合もまた、電話機本体の加
入者認識用モジュールカードからの取り出し電気接続
は、参照番号２２で示される分離した容易にアクセス可
能なスイッチ装置に接続される。

【００４１】この実施例においても、トラックは、電話
機本体の外側表面にこれが保護される位置で、貼られて
いる。

【００４２】図８を参照して、最も最新型のデジタル式
電話機である第三実施例を説明する。この実施例では、
バッテリーを取り外して示されている。図から明らかな
通り、参照番号２４で示されるスライダブルキャッチに
よって所定位置に保持される参照番号２３で示される電
気的取り出しカードが設けられている。この実施例の場
合、電気的接続部は、参照番号２４で示される電気通路
を通して延び、そして電話機本体の表面を通って最終的
には参照番号２５で示されるスイッチに接続される。ス
イッチ２５は、二つの加入者認識用カードの内の何れが
選択されているかを表示するための、参照番号２６で示
される表示窓を有する。スイッチ２５には、参照番号２
７で示されるエンドスイッチ部があり、これにより、必
要は切換え操作が行なわれる。

【００４３】この実施例でもまた、トラック２４は電話
機の表面に貼着される。そのトラック２４の薄さ、及び
その基板と被覆がポリエステルプラスチック材料からな
るという材質構造的な理由により、トラックの角部を断
線することなく非常に小さい半径で密着して這わせるこ
とができる。トラックは、長期間の安定性と機械的に良
好な支持を確保するために、電話機ケースの表面上に貼
着される。この基板は、電話機に密着する側と基板の表
側の両面にポリエステル塗布が施され、一層の耐久性が
確保されている。

【００４４】図９には、取り外しカード２８と外部スイ
ッチ２９の間に延びる導線トラックの配線状態が示され
ている。

【００４５】カード２８は、その導電面が参照番号３０
によって示されるコネクタと電気的に接続するように保
持され、そして、導電層のトラックは次に、例えば参照
番号３１で示すような経路を経て、最終的にはスイッチ
手段２９に至る。スイッチ手段２９のところでは、トラ
ック自体が遠回しに折り曲げられており、その結果、参
照番号３２で示される一方の加入者認識用モジュール
と、３３で示される他方のモジュールは、それぞれ反対
向きの電気部品を、一つの電気トラックに電気的に接続
させることができる。

【００４６】図１０には、トラック３４が取り出し部３
５から二つの加入者認識用モジュール３７、３８に至
る、更に他の実施例が示されている。モジュール３７、
３８は、有効的な活性接続に電気的に接続されるように
なっている。

【００４７】図１１には更に他の実施例が示されてお
り、ここでも、トラック３９は、クロスハッチングで示
された電話機本体の外形線４０に密着して示されてい
る。この実施例でもまた、参照番号４１で示されるバッ
テリーは、トラック３９を通すのに余裕の間隙４２を残
すものとして示されている。

【００４８】この場合も、トラックの厚さは６０００分
の１インチである。ハウジングは、その間に、より厚い
ものを、バッテリーの再装填又は所定の位置への配置の
際に、障害となることなく受け入れるものである。

【００４９】図中の参照番号４３は切り換えスイッチ、
４４，４５は２枚の加入者認識用モジュールカード、４
６は内部の取り外し可能モジュールカードを示す。

【００５０】図１２、１３は、「フリップフォーン」型
デジタル式電話機の実施例である点がこれまでのものと
は異なる。本実施例の電話機の場合、開けることによっ
てキーパッドが出現し、またマイクロフォン位置を提供
する、参照番号４７で表わされる開閉式カバーが備わっ
ている。

【００５１】本実施例の場合、スイッチ手段４８は、こ
の開閉式カバー４７の外面に装着される。フレキシブル
トラック４９は開閉式カバー４７の表面に接着される。
この部分のトラックはカバーの開閉に伴って頻繁に曲折
することからくる疲労によく耐える必要があり、また間
隙を通すなどの制限がないところから、他個所に使用す
るトラックよりより厚いものを採用する。両図では、電
話機にもともと装着されている内部加入者認識用モジュ
ールカードへのトラックの接続は示されていない。

【００５２】図１２に示す実施例では、そこに示されて
いる電話回線網加入者認識用モジュールカード５０が、
通常のクレジットカードのサイズのように、より大きい
サイズのものとなっているが、その機能は既に述べた実
施例のものと全く同じである。

【００５３】次に、図１４、１５を参照しながらトラッ
クについて説明する。これらの図は、間に位置する銅ト
ラックの両面をポリエステルプラスチック材料で積層し
たものからなる典型的なトラックの詳細を示すものであ
る。

【００５４】取り外しカード位置５１のところには、参
照番号５２，５３で示される電気的接続点があり、これ
らは次に、金又はイリジウム等の適当な長期耐久性のあ
る材料によって被覆される。このように被覆された接続
点は、電気的な接続の目的でそのままに開放、放置され
る。

【００５５】スイッチのところで、各加入者認識用モジ
ュールへの接続は、トラックを折り返すことによって達
成され、したがって、トラックそのものは、一方として
参照番号５４で示される電気的コネクタ及び他方として
参照番号５５で示される電気コネクタの合計二組を有す
ることになる。参照番号５６のところに回路の切断箇所
があるので、電気的コネクタは接続をいろいろに変えて
接続することができる。例えば、共通接点コネクタを、
電気的コネクタ５７又は電気的コネクタ５９の何れか一
方に接続することができる。

【００５６】図１７はスイッチ部の内部を示す。参照番
号６０で示されるトラック６０は、“Ｓ”字状に曲げら
れる。その結果、最上部には、参照番号６１、６２、６
３で示されるスイッチコネクタが設けられ、そして、参
照番号６４、６５で示される二つの加入者認識用モジュ
ールが、背面合わせで重ねた状態で、参照番号６６で示
されるスロット内に挿入されるようになっている。その
結果、両カードの接点面は表側に現われ、これらがトラ
ックの接点と接触するようになっている。

【００５７】参照番号６７で示される電気接触板は、ス
ポンジパッド６８の圧力の元でスイッチ操作プレート６
９内に支持され、電気接触板６７の各電気接触部が、ス
イッチ操作に基づき、一方ではコンタクト６１および６
２、あるいは他方ではコンタクト６２および６３のいず
れかの組み合わせでそのコンタクト間を跨って接続す
る。これによって、一方でモジュール６４、あるいは他
方でモジュール６５のいずれかの活性接続の選択が実行
されることになる。

【００５８】ケース７１とそのカバー７２は、上で説明
した全ての部品を一体的に収容する。一体的に組み立て
られると、スイッチの断面は、図１８及び図１９のよう
になる。これらの図から分かる通り、トラック６０は、
参照番号７３の位置において強く折り返されて、そこに
最上位面を提供する。そこでは、電気的な接触６７が有
効的に達成され、適切なコンタクト面を跨って有効な電
気的な接続が達成される。

【００５９】

【発明の効果】以上の如く、この発明は様々なタイプの
デジタル式携帯電話機に有効に対応できる。従ってユー
ザは、様々なデジタル式電話回線網プロバイダーの提供
するほぼあらゆるタイプのデジタル電話回線網を自由に
選択して利用することができるため、現在市場に流通し
ている通話手段へのアクセス効率を大きく向上させるこ
とができる。また、本発明はだれでも簡単に手持ちの電
話に装着することができ、これを利用することで通話効
果に何らの支障が起こることなく、また通話可能な距
離、地域などが制限されるなどの欠点が生じることは全
くない。

【００６０】既に述べた通り、現在流通しているデジタ
ル式携帯電話機は、プラスチック製のボディーが機械部
を覆っており、ボディー各所の開閉部および連結部に存
在する間隙を縫って本発明の配線基板を通すことは極め
て容易であり、また電子機械部には全く改造を施すもの
ではないため、電話機メーカ側の許可を取るなどの必要
はなく、その保証責任を受けられないなどの可能性はな
い。それのみならず、本発明は、異なるモジュールカー
ドを併用することができ、また異なるロジックに基づく
通話選択を行うことができるなどの特徴を有するため、
ユーザの側にも大きな利益をもたらすことになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は、バッテリー及びモジュールカードホル
ダーを除去すると共に、導電トラックが電話機上部に設
けられたスイッチに向かって外形状に沿って設けられた
状態を示す第１実施例のデジタル電話機の斜視図であ
る。

【図２】図２は、図１に示した同電話機の上方を示す斜
視図である。

【図３】図３は、図１、２に示した同電話機の上方を背
後よりみた斜視図であって、バッテリーが装填され、ス
イッチが第１の位置から第２の位置に切り替えてある状
態を示す斜視図である。

【図４】図４は図１、２、３に示した同電話機を更に別
の方向から見た全体斜視図である。

【図５】図５は、加入者認識用モジュール（ＳＩＭカー
ド）カバーが開放され、バッテリイーが取り外された状
態で、取り出しカードからのトラックを示した第２実施
例の電話機の斜視図である。

【図６】図６は、図５と同じ電話機を同じ方向から見た
図であり、電話機の機体を破線で示すと共に配線部を実
線で示した図である。

【図７】図７は、図５、６と同じ電話機において、モジ
ュールカードホルダーが開かれ、差し替えできる新しい
タイプのカードが差し込まれようとする状態を示す図で
ある。

【図８】図８は、構造を理解し易くするためにバッテリ
ーが除去され、加入者認識用モジュールに接続されるス
イッチが電話機の裏側に設けられた状態を示す、第３実
施例の電話機の斜視図である。

【図９】図９は、本発明と直接関係無い部分はハッチン
グで示すと共に、内部構造と外部装着モジュールカード
ホルダーとを結ぶ配線の様子を特に示した第４実施例の
電話機の断面図である。

【図１０】図１０は、図９に示したものと類似する実施
例の電話機の断面図である。

【図１１】図１１は、図８に示したタイプの内部断面図
である。

【図１２】図１２は、フリップ型開閉カバーを有する電
話機に適用した場合の更に他の実施例の電話機の概略図
である。

【図１３】図１３は、図１２に示す同一電話機を別の観
点から見た斜視図である。

【図１４】図１４は、典型的な配線トラックの平面図で
ある。

【図１５】図１５は、図１４に示す配線トラックの斜視
図である。

【図１６】図１６は、線１６に沿って切断した断面図で
ある。

【図１７】図１７は、フレキシブル配線部分につながる
スイッチ部の分解図である。

【図１８】図１８は、図１７の分解図に示したスイッチ
部の各構成部品を組み立てた後の断面図である。

【図１９】図１９は、図１８に示したスイッチ部を逆方
向から見た組立断面図である。

【図２０】図２０は、図１７、１８、１９に示したスイ
ッチ部の側面図である。

【符号の説明】

１デジタル式携帯電話機２電話機前面３マイク４スピーカ５文字表示スクリーン６フレキシブル配線７取り外し可能モジュールカード１３外部スイッチ１４電話機１５小部屋１６スライドカバー１７ホルダー１８取り外しカード１９電気接点２２スイッチ装置２３電気的取り出しカード２４電気通路２５スイッチ２６表示窓２７エンドスイッチ２８取り出しカード２９外部スイッチ３０コネクタ３２、３３、３７、３８加入者認識用モジュール４１バッテリー４７開閉式カバー４９フレキシブルトラック６４、６５加入者認識用モジュール６８スポンジパッド

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】加入者認識用モジュールを有する形式の
デジタル式携帯電話機であって、該電話機は、少なくと
も二つの加入者認識用モジュールと、使用者がアクセス
可能であり、使用者がモジュールの一方又は他方を選択
することができるようになったスイッチ手段とを具備す
ることを特徴とするデジタル式携帯電話機。
【請求項２】現在流通しているデジタル式携帯電話機
に装着される外部装着ホルダーであって、少なくとも二
つの加入者認識用モジュールカードと、前記ホルダー内
の加入者認識用モジュールの何れか一つにアクセスする
ためのスイッチ手段と、そのように接続された外部加入
者認識用モジュールカードを、デジタル式携帯電話機の
既存の内部加入者認識用モジュールカードホルダーに位
置する加入者認識用モジュール取出しアダプタに電気的
に接続する手段とを受け入れることを特徴とする電話機
の外部装着ホルダー。
【請求項３】使用者が取外し可能な加入者認識用モジ
ュールカードを内部ホルダー内に有する形式のデジタル
式携帯電話機において、前記内部加入者認識用モジュー
ルカードホルダー内に、如何なる加入者認識用モジュー
ルと交換し、且つ、該加入者認識用モジュールカードの
電話機への電気的接続をなし、各加入者認識用モジュー
ルカードへの取出し用配線を有する取出しカードが設け
られ、前記取出し用配線は携帯電話機の本体から延出し
外部装着加入者認識用モジュールホルダーに至り、前記
外部装着加入者認識用モジュールホルダーは、少なくと
も二つの加入者認識用モジュールカードを保持するよう
になっており、それぞれのカードはその電気的接続部を
対応する取出し用配線に接続され、また、前記モジュー
ルホルダーは、前記取出し用配線の有効的な活性接続
を、前記外部カードホルダー内の加入者認識用モジュー
ルカードの内の第１のカードから、前記外部カードホル
ダー内の加入者認識用モジュールカードの内の第２又は
さらに他のカードに切り換えるためのスイッチ手段を有
していることを特徴とするデジタル式携帯電話機。
【請求項４】使用者が取外し可能な加入者認識用モジ
ュールカードを内部ホルダー内に有する形式のデジタル
式携帯電話機のための取出しカードであって、該取出し
カードは、前記ホルダー内において各加入者認識用モジ
ュール接続のための取出し用配線を有し、該取出し用配
線は携帯電話機の本体から延出し電話機のケースに装着
される外部装着加入者認識用モジュールホルダーに至
り、前記外部装着加入者認識用モジュールホルダーは、
少なくとも二つの加入者認識用モジュールカードを保持
するようになっており、それぞれのカードはその電気的
接続部を対応する取出し用配線に接続され、また、前記
モジュールホルダーは、前記取出し用配線の有効的な活
性接続を、前記外部カードホルダー内の加入者認識用モ
ジュールカードの内の第１のカードから、前記外部カー
ドホルダー内の加入者認識用モジュールカードの内の第
２又はさらに他のカードに切り換えるためのスイッチ手
段を有していることを特徴とする携帯電話機のための取
出しカード。
【請求項５】使用者が取外し可能な加入者認識用モジ
ュールカードを内部ホルダー内に有する形式のデジタル
式携帯電話機において、前記内部加入者認識用モジュー
ルカードホルダー内に取出しカードを有し、該取出しカ
ードは、加入者認識用モジュールカードへの電気的接続
を繰り返し、電話機内での電気的接続をなし、そして、
各加入者認識用モジュール接続のための取出し用配線を
有し、該取出し用配線は携帯電話機の本体から延出し電
話機のケースに装着される外部装着加入者認識用モジュ
ールホルダーに至り、前記外部装着加入者認識用モジュ
ールホルダーは、少なくとも二つの加入者認識用モジュ
ールカードを保持するようになっており、それぞれのカ
ードはその電気的接続部を対応する取出し用配線に接続
され、また、前記モジュールホルダーは、前記取出し用
配線の有効的な活性接続を、前記外部カードホルダー内
の加入者認識用モジュールカードの内の第１のカードか
ら、前記外部カードホルダー内の加入者認識用モジュー
ルカードの内の第２のカードに切り換えるためのスイッ
チ手段を有していることを特徴とするデジタル式携帯電
話機。
【請求項６】請求項２乃至５の何れかに記載のデジタ
ル式携帯電話機において、前記取出し用配線は、基板
と、該基板上の各回路の導電性トラックと、被覆とから
なる、一体的フレキシブル回路基板であることを特徴と
する携帯電話機。
【請求項７】請求項２乃至６の何れかに記載のデジタ
ル式携帯電話機において、前記取出し用配線は、ポリエ
ステルプラスチック材料からなる基板と、該基板上の各
回路の導電性トラックと、ポリエステルプラスチック材
料からなる被覆とからなる、一体的フレキシブル回路基
板であることを特徴とする携帯電話機。
【請求項８】電話回線網使用の許可及び／又は認証を
確立するための加入者認識用モジュールを必要とする形
式のデジタル式携帯電話機であって、該携帯電話機は、
その内の少なくとも一つが電話回線網使用の許可及び／
又は認証のための加入者認識用モジュールである少なく
とも二つのメモリーモジュールを収容するように設けら
れた手段を有し、各メモリーは電話機の他の機能的な部
品要素と常時電気的な接続がなされるように保持されて
おり、該携帯電話機は更に、使用者によって何時でも操
作可能であり、また、使用者が、デジタル式携帯電話機
に関する限り追加の機能を提供するための追加的に設け
られ、電気的にアクセス可能なメモリー及びそのメモリ
ー内にプログラムされたソフトウェアを含む、モジュー
ル又はモジュールの一部の一つ、幾つか、又は全部を選
択するようになったスイッチ手段を有することを特徴と
するデジタル式携帯電話機。
【請求項９】請求項８記載のデジタル式携帯電話機に
おいて、前記電気的にアクセス可能なメモリー及びプロ
グラムされたソフトウェアは、磁気的な接続・連絡によ
ってアクセスすることができるモジュールによって少な
くとも一部が提供されることを特徴とするデジタル式携
帯電話機。
【請求項１０】請求項８記載のデジタル式携帯電話機
において、モジュールの内の少なくとも一つのモジュー
ルは、モジュールを有することにより、携帯電話機の更
なる機能要素への接続への切り替えを実行することを特
徴とするデジタル式携帯電話機。
【請求項１１】加入者認識用モジュールを有する形式
のデジタル式携帯電話機であって、該携帯電話機は、少
なくとも二つの加入者認識用メモリーモジュールを、各
モジュールが携帯電話機の機能部品要素との電気的接続
が保たれた状態で保持するための装置と、使用者によっ
て又は使用者に対してアクセス可能であって、選択の内
の少なくとも一つが設けられているメモリーモジュール
の内の一つ、幾つか、又は全部を使用者が選択するよう
になったスイッチ手段と、加入者認識用モジュール又は
更に使用者挿入手段を保持するための手段と、デジタル
式電話機の接続を通して、最も接続し易い電話回線網及
びコスト的に最も有利な電話回線網を調査するロジック
を、他の機能のためのロジックと共に備えたアクセス手
段とを有することを特徴とするデジタル式携帯電話機。
【請求項１２】加入者認識用モジュールを有する形式
のデジタル式携帯電話機であって、該携帯電話機は、少
なくとも二つの加入者認識用モジュールを、各モジュー
ルが携帯電話機の機能部品要素との電気的接続が保たれ
た状態で保持するための装置と、使用者に対してアクセ
ス可能であって、使用者が、デジタル式携帯電話機の機
能に足されるように外部モジュール内に組み込まれた又
は接続された追加機能を有した追加メモリーを備えた使
用者が挿入可能な装置で選択するようになったスイッチ
手段とを有することを特徴とするデジタル式携帯電話
機。