JP2002184841A - 電流導入端子及び基板支持装置 - Google Patents
電流導入端子及び基板支持装置Info
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Abstract
差によるストレスを吸収することのできる電流導入端子
を提供すること。 【解決手段】 本発明の電流導入端子10は、一端に電
気機器18が接続される第1接続部14が設けられ、他
端に他の電気機器22が接続される第2接続部16が設
けられている導電ロッド12と、この導電ロッドを囲む
シリンダ24と、シリンダと導電ロッド間に取り付けら
れたベローズ32とを備える。導電ロッドはシリンダに
対して三次元的に相対移動可能となっている。従って、
例えばシリンダ24を基板支持装置1のステージ3に気
密に固定し、ペディスタル2内の電気ヒータ5に導電ロ
ッドを接続した状態において、ステージとペディスタル
間で熱膨張差が生じても、導電ロッドの動作によりスト
レスを吸収することができる。
Description
うな半導体製造装置における基板支持装置等で用いられ
る電流導入端子に関する。
被処理基板である半導体ウェハに対し、熱CVDプロセ
ス、アニールプロセス或いは酸化膜形成プロセス等の熱
処理が施されることがある。このような熱処理プロセス
においては、通常、熱源として電気ヒータを内蔵した基
板支持装置が用いられ、真空チャンバ内で処理が行われ
る。
支持装置1は、上面に半導体ウェハWが載置され支持さ
れるセラミック製のペディスタル2と、このペディスタ
ル2が取り付けられるステンレス製のステージ3と、両
者間に配置された熱的に絶縁性のある絶縁プレート4
と、ペディスタル2の内部に埋設された電気ヒータ5と
を備えている。また、図示しないが、ペディスタル2の
上面に、半導体ウェハWを静電力により支持する静電チ
ャックが設けられている場合もある。
供給は、ステージ3を貫通して取り付けられた電流導入
端子10を通して行われる。従来一般の電流導入端子1
0は固定式と称されるもので、基本的には、ステージ3
の取付穴に固定された1本の導電ロッドから構成されて
いる。
置1は、上面側が真空チャンバ6内に配置され、下面側
は大気に晒されるため、真空チャンバ6内の真空を保つ
ために、ステージ3の取付穴の内壁面と電流導入端子1
0との間の間隙は気密にシールされている。
D装置等における基板支持装置1のステージ3は低温で
あるのに対してペディスタル2は高温となるため、上述
したような従来の電流導入端子10では、材料の違いに
より生ずるステージ3とペディスタル2との間の熱膨張
差を吸収することができないという問題がある。
気ヒータ5の端子との間に熱膨張差を吸収するための可
撓性の導電板(図示しない)を配置する等の手段を採っ
ていた。
取付けやメンテナンスを困難とするものである。また、
電気ヒータ5は大電流の供給が必要となるため、部品点
数が多くなり、その結果として部品間の電気的接続部が
増えることは好ましくない。
ロッドを取付穴の内壁面に溶接又はロウ付けによって固
定しているが、固定後、導電ロッドの位置調整ができな
いという問題がある。このため、導電ロッドを取付穴に
取り付ける際に位置調整、特に高さ方向の位置調整を行
う必要があるが、その作業は手間がかかるものであっ
た。
種々の問題点を解決することのできる電流導入端子、及
びそのような電流導入端子を有する基板支持装置を提供
することにある。
に、本発明による電流導入端子は、一端に電気機器が接
続され、他端に他の電気機器が接続されるようになって
いる導電ロッドと、導電ロッドに対して該導電ロッドの
長手方向において摺動可能に且つ前記長手方向に直交す
る方向において移動可能に、導電ロッドを囲むよう取り
付けられた筒状体と、一端が前記導電ロッドに気密に接
合されると共に他端が筒状体に気密に接合され、導電ロ
ッドを囲む伸縮可能な管状体と、所定の取付部位に対し
て前記筒状体を気密に取り付けるための取付手段とを備
えることを特徴としている。
うな基板支持装置のステージに形成された取付穴に取り
付けられた場合、筒状体と導電ロッドとの間の間隙は管
状体により閉じられ、且つまた、筒状体と取付穴との間
も気密にシールされるので、この電流導入端子により真
空が破られることはない。
相対運動が可能となっている。従って、導電ロッドの一
端を基板支持装置のペディスタル内の電気ヒータに接続
し、筒状体をステージに固定した状態では、ペディスタ
ルとステージ間に熱膨張差が生じても、導電ロッドと筒
状体との間の相対運動により熱膨張差は吸収される。こ
の相対運動は、筒状体の固定後において、導電ロッドの
位置調整をも可能とするものである。
であり、該取付穴の内壁面がステンレス鋼からなる場合
には、取付手段は、筒状体の周囲に気密に取り付けられ
た環状のガイシと、ガイシの周囲に取り付けられたコバ
ール(KOVAR)製の環状体とを備える構造とするこ
とが好ましい。ガイシにより導電ロッド及び筒状体から
取付穴の内壁面への電気の流れを遮断することができる
からである。また、コバール製の環状体によりガイシと
ステンレス鋼との間のシールが容易となるからである。
である。
な回転を阻止するための回り止め手段を設けることが好
ましい。具体的には、筒状体により導電ロッドの少なく
とも一部を囲み、筒状体の内壁面及びこの内壁面に対向
する導電ロッドの外壁面の断面形状を相対的な回転を阻
止する形状とすることが有効である。この構成では、導
電ロッドに電気機器をねじやボルト等で接続する場合、
筒状体が固定されていれば、導電ロッドを把持する等し
て回り止めをする必要がない。
適な実施形態について詳細に説明する。なお、本明細書
において、「上」、「下」等の語は図面に示す状態に基
づいており、便宜的なものである。また、同一又は相当
部分には同一符号を付するものとする。
実施形態を示しており、図2は図1の電流導入端子10
を、例えば熱CVD装置のような半導体製造装置におけ
る基板支持装置1に取り付けた状態を示している。基板
支持装置1は、図5も参照して説明するならば、半導体
製造装置の真空チャンバ6内に配置されており、電気ヒ
ータ5が埋設されたセラミック製のペディスタル2と、
ペディスタル2の下側にSiO2等の熱的絶縁性に優れ
た絶縁プレート4を介して配置されたステンレス製のス
テージ3とから構成されている。真空チャンバ6の底部
には開口部7が形成されており、ステージ3からはこの
開口部7を囲む筒状部8が延び、真空チャンバ6の底面
に気密に固定されている。
る1本の導電ロッド12を備えている。導電ロッド12
の両端には導電性のめねじ部材14,16が、導電ロッ
ド12の一部分として一体的に設けられており、上側の
めねじ部材14は、電気ヒータ5の端子18を接続する
ためのボルト20を受け、下側のめねじ部材16は、外
部電源(図5の符号9)からの電源ケーブル22が接続
されるようになっている。
れたシリンダ(筒状体)24内に配置されている。シリ
ンダ24の上端は開放されており、めねじ部材14の上
端がそこから突出している。また、シリンダ24の下端
の中央には開口部26が設けられており、この開口部2
6に導電ロッド12が挿通されている。めねじ部材14
とシリンダ24の側壁部との間、及び、導電ロッド12
とシリンダ24の開口部26の内壁面との間には、所定
の大きさの間隙28,30が形成されている。従って、
導電ロッド12及びめねじ部材14はシリンダ24に対
し、長手軸線方向に沿って移動可能であると共に、その
軸線に直角な方向においても若干の移動が可能となって
いる。
とシリンダ24の内壁面とは水平断面形状が多角形とな
っている。これは、後述するが、ボルト20をねじ込む
際にめねじ部材14がシリンダ24内で回転することを
防止するためである。
6との間には、導電ロッド12を囲むようにして、ベロ
ーズ(管状体)32が取り付けられている。ベローズ3
2は伸縮可能であり、横方向への動きも僅かな場合には
許容するので、シリンダ24と導電ロッド12との間の
三次元的な相対運動は可能となっている。また、ベロー
ズ32の端部とシリンダ24及びめねじ部材16とは気
密に接合されている。従って、シリンダ24の開口部2
6を通しての気体の流通はこのベローズ32によって阻
止される。
からなる筒状の絶縁ガイシ34が配置されている。この
絶縁ガイシ34の下端に対しては、シリンダ24の下部
の外面に一体的に形成された鍔部36がかしめられ、こ
れにより両者間は気密に結合されている。
ガイシ34の上部を取り囲んでいる。環状体38はコバ
ール(KOVAR)から作られていることが好ましく、
硬ロウ等により環状体38と絶縁ガイシ34とは気密に
接合される。
0は、基板支持装置1を製造する際、絶縁プレート4及
びペディスタル2が組み付けられる前の状態において、
ステージ3に形成された取付穴40に上側から挿入さ
れ、環状体38の外周面とステージ3の取付穴40の内
壁面との間を溶接等により気密に接合して取り付けられ
る。この後、ステージ3上に絶縁プレート4及びペディ
スタル2を所定の位置に配置し適当な手段で固定する
と、絶縁プレート4の貫通孔42及び電気ヒータ5の端
子18が、電流導入端子10と同軸に整列する。そし
て、ヒータ端子18に通ずるペディスタル2の穴44か
らボルト20を入れ、ヒータ端子18の穴を通してめね
じ部材16のボルト穴46にねじ込むことで、ヒータ端
子18は電流導入端子10の導電ロッド12と電気的に
接続される。
用いて回り止めをせずとも、シリンダ24の内壁面とめ
ねじ部材14の外壁面は多角形となっているので、めね
じ部材14が空回りすることはないので、上側からのボ
ルト締め作業だけでヒータ端子18とめねじ部材14と
の接続を簡単に行うことができる。勿論、これは、ベロ
ーズ32のねじれを防止するものでもある。また、ステ
ージ3の取付穴40に対する電流導入端子10の取付位
置の精度が低くとも、ステージ3に固定されているシリ
ンダ24に対して導電ロッド12が三次元的に変位可能
となっているので、ヒータ端子18とめねじ部材14と
の接続も極めて容易に行うことができる。
に電気的な絶縁材料からなる筒状体であるが、これら
は、ステンレス製のステージ3とヒータ端子18又はめ
ねじ部材14との間の放電、及び、ステージ3とベロー
ズ32又はシリンダ24との間の放電をそれぞれ防止す
るためのものである。
端子10が取り付けられた状態において、真空チャンバ
6内を真空にすると、前述したように、シリンダ24の
開口部26はベローズ32により閉じられており、しか
もシリンダ24とステージ3との間も絶縁ガイシ34及
び環状体38により密閉されているので、大気が真空チ
ャンバ6内に流入することはない。
ると、熱膨張差によりペディスタル2内のヒータ端子1
8がステージ3の取付穴40に対して水平方向にずれる
が、ステージ3に固定されたシリンダ24に対して、ヒ
ータ端子18に接続された導電ロッド12は水平方向に
移動可能となっているため、そのような熱膨張差を吸収
することができる。更に、電気ヒータ5の熱は導電ロッ
ド12を伸張させるが、そのような伸びもベローズ32
が追従的に伸びることで許容し、真空を破ることもな
い。また、シリンダ24及び絶縁ガイシ34も径方向に
僅かに膨張するが、環状体38がU字状となっているの
で、そのような膨張も吸収される。
10は上記の如く動作するため、基板支持装置1及び電
流導入端子10にストレスは発生せず、基板支持装置
1、電気ヒータ5及び電流導入端子10の破損を防止す
ることができる。また、電気ヒータ5の端子18と導電
ロッド12との間の接続も確実なものとなり、導電ロッ
ド12とヒータ端子18との直接接触とも相俟って、大
電流の供給も可能となる。これらの効果は、先に述べた
製造の容易性と共に、基板支持装置1の設計の自由度を
向上させるものである。
るが、その際にはボルト20を取り外すだけで電流導入
端子10に対するペディスタル2の取外しが可能とな
り、メンテナンスも極めて容易となる。
細に説明したが、本発明は上記実施形態に限られないこ
とは言うまでもない。
シリンダ24を取り付けるための取付手段が絶縁ガイシ
34と環状体38となっているが、取付部位の構成によ
っては取付手段の形態は上記実施形態に限られず、電気
ヒータ等の電気機器との接続部もめねじ部材である必要
はない。
付穴40の周縁から筒状体52を下方に延設し、その筒
状体52に対して環状体54(前記環状体38に代わる
部材)の外側端部をガスケット56を介して突き合わ
せ、ユニオン58,59で結合させる構成を採ってもよ
い。かかる場合、ステージ3に対して電流導入端子10
を脱着することができるので、電流導入端子10の交換
も容易に行うことができる。
に電気ヒータ5を接続することとしているが、基板支持
装置1における静電チャックの端子を接続するような場
合にも適用可能である。更には、半導体製造装置におけ
る基板支持装置内の電気機器に限られず、圧力差及び温
度差が生じるチャンバ間を仕切る仕切板内の電気機器に
電流を供給する場合にも、本発明の電流導入端子を用い
ることができる。
シリンダ24の水平断面形状が多角形となっているが、
回り止め手段としての断面形状は楕円形等、種々考えら
れ、他の位置に導電ロッド12とシリンダ24との間の
相対的に回転を防止する回り止め手段を設けることも可
能である。
CVD装置における基板支持装置内の電気ヒータ等の電
気機器に導電ロッドを接続する場合、当該導電ロッドが
三次元的な動きが可能となっているので、容易に取り付
けることができる。従って、電流導入端子の取付けの
際、或いはメンテナンスの際、作業時間を短縮すること
ができる。
を可能とするので、大電流の供給も可能となり、基板支
持装置等の設計の自由度も増す。
張差によるストレスを吸収するので、取付機器や電流導
入端子の破損を防止することが可能となる。
断面図である。
ータに接続した状態を示す断面図である。
す、図2と同様な断面図である。
支持装置の構成を示す概略図である。
子、12…導電ロッド、14…めねじ部材、16…めね
じ部材、18…ヒータ端子(電気機器)、22…電源ケ
ーブル(電気機器)、24…シリンダ(筒状体)、2
8,30…間隙、32…ベローズ(管状体)、34…絶
縁ガイシ(取付手段)、38…環状体(取付手段)、4
0…取付穴。
Claims (7)
- 【請求項1】 一端に電気機器が電気的に接続され、他
端に他の電気機器が電気的に接続されるようになってい
る導電ロッドと、 前記導電ロッドに対して前記導電ロッドの長手方向にお
いて摺動可能に且つ前記長手方向に直交する方向におい
て移動可能に、前記導電ロッドを囲むよう取り付けられ
た筒状体と、 一端が前記導電ロッドに気密に接合されると共に他端が
前記筒状体に気密に接合され、前記導電ロッドを囲む伸
縮可能な管状体と所定の取付部位に対して前記筒状体を
気密に取り付けるための取付手段とを備える電流導入端
子。 - 【請求項2】 前記取付部位が前記筒状体を収容する取
付穴であり、該取付穴の内壁面がステンレス鋼からな
り、 前記取付手段が、前記筒状体の周囲に気密に取り付けら
れた環状のガイシと、前記ガイシの周囲に取り付けられ
たコバール(KOVAR)製の環状体とを備える請求項
1に記載の電流導入端子。 - 【請求項3】 前記管状体がベローズである請求項1又
は2に記載の電流導入端子。 - 【請求項4】 前記筒状体と前記導電ロッドとの間の相
対的な回転を阻止する回り止め手段を備える請求項1〜
3のいずれか1項に記載の電流導入端子。 - 【請求項5】 前記筒状体は前記導電ロッドの少なくと
も一部を囲み、前記筒状体の内壁面及び該内壁面に対向
する前記導電ロッドの外壁面の断面形状が、前記筒状体
と前記導電ロッドとの間の相対的な回転を阻止する形状
となっている請求項1〜3のいずれか1項に記載の電流
導入端子。 - 【請求項6】 真空チャンバ内で被処理基板に対して加
熱を行う半導体製造装置における基板支持装置に取り付
けられる請求項1〜5のいずれか1項に記載の電流導入
端子。 - 【請求項7】 請求項1〜5のいずれか1項に記載の電
流導入端子を備える、被処理基板を支持するための基板
支持装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006302888A (ja) * | 2005-04-19 | 2006-11-02 | Ngk Insulators Ltd | 給電部材及び加熱装置 |
JP2011176064A (ja) * | 2010-02-24 | 2011-09-08 | Sumitomo Electric Ind Ltd | ウェハ保持体 |
JP2019175883A (ja) * | 2018-03-26 | 2019-10-10 | 日本特殊陶業株式会社 | 加熱装置 |
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-
2000
- 2000-12-01 JP JP2000367335A patent/JP4861549B2/ja not_active Expired - Fee Related
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