JP2002181934A - 計時装置、計時方法、及び測距装置 - Google Patents

計時装置、計時方法、及び測距装置

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JP2002181934A
JP2002181934A JP2000382288A JP2000382288A JP2002181934A JP 2002181934 A JP2002181934 A JP 2002181934A JP 2000382288 A JP2000382288 A JP 2000382288A JP 2000382288 A JP2000382288 A JP 2000382288A JP 2002181934 A JP2002181934 A JP 2002181934A
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timing
pulse signal
reception timing
clock pulse
pulse
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Naoto Inaba
直人 稲葉
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    • G01S17/02Systems using the reflection of electromagnetic waves other than radio waves
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    • G01S17/10Systems determining position data of a target for measuring distance only using transmission of interrupted, pulse-modulated waves
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高周波数の発信器等を必要とせずにパルス信
号の受信タイミングをクロックパルスの発生間隔より短
い分解能にて計測する。 【解決手段】 レーザ測距装置100は、パルス状のレ
ーザ光を繰り返し照射させるためのパルス発生回路13
0、半導体レーザ112と、前記レーザ光を受光するた
めのフォトダイオード122、受信回路150を備え
る。制御回路160は、受光タイミングをクロックパル
スのカウント値に基づいて測定する。レーザ測距装置1
00は、前記クロックパルスに対するレーザ光の照射タ
イミングを所定間隔でシフトさせるシフト回路140を
備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、計時装置、計時方
法、及び測距装置に関し、特にパルス信号の受信タイミ
ングを計時する計時装置等に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、所定のタイミングで発信され
たパルス信号の受信タイミングを、例えば、発信タイミ
ングを基準に計時する計時装置が知られている。そし
て、かかる計時装置を用いた測定装置として、例えば、
レーザ光を目的物に照射し、その反射光を受光して、目
的物までの距離を測定する測距装置が提案されている。
この測距装置では、レーザ光の発光タイミング(発信タ
イミング)から反射光の受光タイミング(受信タイミン
グ)までの時間差を、一定間隔で発生するクロックパル
スのカウント値で求め、斯く求めた時間差(カウント
値)と、パルス状のレーザ光の光速度とに基づいて、目
的物までの距離を求めるようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記距離装
置では、時間差の計測精度が、距離の計測精度にそのま
ま直結する。例えば、クロックパルスの周波数が80M
Hzの発振器が用いられていれば、クロック周期は1
2.5nsecであり、1クロックパルスの発生間隔に
相当する測距の分解能は、光速を考慮して約2mとな
る。
【0004】ここで、パルス状のレーザ光の発光タイミ
ングとその反射光の受光タイミングとの時間差は、クロ
ックパルス(サンプルクロック)のカウント値として求
められるため、距離計測の精度を高めるのであれば、よ
り周波数の高いクロックパルスの発振器を用いればよ
く、この場合、高速の信号処理が可能なIC等も必要と
なる。例えば、300MHz程度の発振器を用いれば、
当該測距装置の分解能を50cm程度まで上げられる。
【0005】しかし、発信器は、周波数が高いほど高価
であり、又、不要な電気的輻射が生じ易くなってこれが
誤動作を招くことがある。更に、高速処理が要求される
ICは、動作時の発熱量が大きく、測距装置の小型化に
適さない。従って、低価格、小型化が要求される一般用
途の民生用測距装置等においては、その分解能を上げる
ことが困難であった。
【0006】本発明は、かかる事情に鑑みてなされたも
ので、高周波数の発信器等を必要とせずに、パルス信号
の受信タイミングを、クロックパルスの発生間隔より短
い分解能にて計測可能な計時装置、計時方法、及びこれ
を用いた測距装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1の計時装置は、パルス信号を繰り返し発信
させる発信部と、前記パルス信号を受信し前記パルス信
号の受信タイミングをクロックパルスのカウント値に基
づいて測定する受信部とを備える計時装置であって、前
記発信部が、前記クロックパルスに対する発信タイミン
グを所定間隔でシフトさせながら前記パルス信号を発信
させるものである。繰り返し発信されたパルス信号の発
信タイミングを、複数回、所定間隔でシフトさせながら
当該受信タイミングをクロックパルスに基づいてカウン
トして、複数のカウント値を得ることができる。
【0008】又、請求項2の計時装置は、前記所定間隔
をクロックパルス周期よりも短い一定間隔とし、前記シ
フトの幅の最大値を前記クロックパルスの1周期以上と
したものである。又、請求項3の計時装置は、前記受信
部が、前記発信タイミングがシフトされる毎に得られる
前記カウント値の度数分布に応じて、前記受信タイミン
グを計数するものである。
【0009】又、請求項4の計時装置は、前記受信部
が、前記パルス信号を複数回シフトさせたときに得られ
る前記複数のカウント値をT(1)〜T(m)、各カウント値
の発生度数をN(1)〜N(m)としたときに、前記パルス信
号の受信タイミングtを、 t=[N(1)×T(1)+N(2)×T(2)+…+N(m)×T(m)]
/[N(1)+N(+2)+…N(m)] (但し、m、Nは整数)に基づいて求めるものである。
【0010】又、請求項5の計時装置は、パルス信号を
繰り返し発信させる発信部と、前記パルス信号を受信
し、前記パルス信号の受信タイミングをクロックパルス
のカウント値に基づいて測定する受信部とを備える計時
装置であって、前記受信部が、受信タイミングを所定間
隔でシフトさせるものである。又、請求項6の計時方法
は、パルス信号を繰り返し発信させる手順と、前記パル
ス信号を受信し、前記パルス信号の受信タイミングをク
ロックパルスのカウント値に基づいて測定する手順と、
前記クロックパルスに対する発信タイミングを所定間隔
でシフトさせながら前記パルス信号を発信させる手順と
を含むものである。繰り返し発信されたパルス信号の発
信タイミングを、複数回、所定間隔でシフトさせながら
当該受信タイミングをクロックパルスに基づいてカウン
トして、複数のカウント値を得ることができる。
【0011】又、請求項7の測距装置は、前記発信部
が、前記パルス信号としてパルス状のレーザ光を発信
し、目的物に向かって照射する光源部を備え、前記受信
部が、前記目的物から反射された前記パルス状のレーザ
光を受光する受光部を備え、前記受信部が前記パルス状
のレーザ光の受信タイミングを測定するものである。
又、請求項8の測距装置は、請求項7に記載の計時装置
と、前記測定された受信タイミングと前記パルス状のレ
ーザ光の光速度に基づいて前記目的物までの距離を演算
する距離演算部とを備えるものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図1から図9を用いて説明する。図1は、本発明が
適用されるレーザ測距装置100の斜視図、図2は、そ
の内部構成を示すブロック図である。レーザ測距装置1
00は、図1に示すように、その上面にパワー及び測距
開始ボタン101、モード変更ボタン102が設けられ
ている。又、その前面にレーザ照射窓103、レーザ受
光窓104が設けられ、その背面にはファインダ窓(図
示省略)が設けられている。
【0013】レーザ測距装置100の内部には、レーザ
照射窓103側にコリメートレンズ111が、レーザ受
光窓104側に集光レンズ121が配置されている。
又、レーザ測距装置100の内部には、図2に示すよう
に、コリメートレンズ111側に、半導体レーザ(発光
素子)112、パルス発生回路130、シフト回路14
0が配置されている。又、集光レンズ121側に、フォ
トダイオード(受光素子)122、受信回路150が配
置されている。
【0014】制御回路160は、上記したパルス発生回
路130から出力される発光開始信号を、シフト回路1
40を用いて所定のシフト値だけ遅延させて、半導体レ
ーザ112から所定のタイミング(発光タイミング)で
レーザ光を照射させる。一方で、制御回路160は、目
的物1で反射したレーザ光の受光タイミング(受信タイ
ミング)を受信回路150からの信号に基づいて検知す
る。
【0015】制御回路160は、発光タイミング(発信
タイミング)と受光タイミング(受信タイミング)との
時間差(図2(b)のt)を、クロックパルス(図5参
照)をカウントすることによって検出する。そして、制
御回路160は、この計数した時間差tと、レーザ光の
速度とに基づいて、レーザ測距装置100から目的物1
までの距離Lを算出する(距離演算部としての機能)。
制御回路160はこの算出結果を、ファインダ内の液晶
表示部170にて表示する。
【0016】ところで、時間差tの検出は、パルス状の
レーザ光を繰り返し発生させ、各々のレーザ光の発生毎
に繰り返し行われる。そして、複数回求められた時間差
tを統計処理して、1つの値(時間差)を求める。これ
は、突発的なノイズ等の影響により時間差が不正確に求
められることを防ぐためであり、時間差測定の信頼性の
向上のためである。そして、この実施の形態では、パル
ス状のレーザ光を複数回繰り返し発光する際に、その発
光タイミング(発信タイミング)を、これをカウントす
るためのクロックパルスに対して所定のシフト値Sだけ
ずらすようにしている。尚、この実施の形態では、コリ
メートレンズ111、半導体レーザ112、パルス発生
回路130、シフト回路140、制御回路160によっ
て発信部が構成され、このうちコリメートレンズ11
1、半導体レーザ112によって光源部が構成されてい
る。又、集光レンズ121、フォトダイオード122、
受信回路150、制御回路160によって受信部が構成
され、このうち集光レンズ121、フォトダイオード1
22によって受光部が構成されている。
【0017】このレーザ測距装置100では、レーザ光
の発光タイミングがシフト回路140の働きによって、
シフト値Sだけずらされる。この発光タイミングのシフ
トは複数回行われるが、各シフト値Sの差分ΔSは、ク
ロックパルス周期Txよりも短い。又、シフト値Sの最
大値Sxは、クロックパルス周期Tx以上である(図5
参照)。
【0018】ここで、シフト回路140は、図3に示す
ように、アナログスイッチ141、コンパレータ14
2、コンデンサ143等によって構成されている。そし
て、アナログスイッチ141にはパルス発生回路130
からの信号(発光開始信号)が入力され、この信号によ
ってアナログスイッチ141がオンしたときに定電流源
から電流Icが流れる。このコンパレータ142の他方
の端子には、シフト値Sを設定するための設定電圧Vc
が印加されている。
【0019】図4は、このシフト回路140によって発
光タイミングを遅延させたときのタイミングチャートで
ある。この図に示すように、アナログスイッチ141
が、発光開始信号により、図4(a)に示すようにオン
したときに電流Icが流れることによって、コンパレー
タ142の一方の電圧V1が図4(b)に示すように徐
々に大きくなる。そして、V1が閾値Vcを超えた時点
で、コンパレータ142の出力がハイレベルになる。こ
のハイレベルの出力が発生するまでの時間tdがシフト
値Sとなる。ここで、シフト値S(時間td)は以下の
ように表される。
【0020】 td=C×Vc/Ic (Cは、コンデンサの容量) …(1) このようにシフト回路140によって、シフト値設定電
圧Vcに応じて、半導体レーザ112の発光タイミング
(発信タイミング)が、所定時間td(S)遅延され
る。図5に、発光タイミングを、クロックパルス周期T
x内で、互いに異なるシフト値S(S1,S2…Sx)で
変化させたときの、当該発光タイミングと、このとき目
的物1で反射したレーザ光の受光タイミングと、クロッ
クパルスとの関係の一例を示す。
【0021】このとき得られたクロックパルス(図で
は、各クロックパルスが経過時間T1〜Tmで示されてい
る)のカウント値の発生度数をN(1)〜N(m)としたとき
に、レーザ光の受信タイミングtは、以下の式で求めら
れる。 t=[N1×T1+N2×T2+…+Nm×Tm]/[N1+N2+…Nm] …(2) (但し、m、Nは整数) ここで、図5に示すように、発光タイミング(発信タイ
ミング)を、クロックパルス周期Txより若干長い期間
Sx内で、10回シフトさせた場合を考える。
【0022】このとき何パルス目で反射光が検知される
か(受光タイミング)は、レーザ測距装置100から目
的物1までの距離Lによって異なる。今、パルス発生回
路130の発信器(図示省略)の周波数が80MHz
(周期12.5nsec)でレーザ測距装置100の分
解能が2m、レーザ測距装置100から目的物1までの
距離Lが500mの場合を考える(図5、図6)。
【0023】このとき半導体レーザ112の発光タイミ
ングを期間Sx内で10回シフトさせる。又、シフト値
S(S1,S2…Sx)は互いに一定時間(差分ΔS)だ
けずれているとする。このとき、仮にN−1番目のクロ
ックパルス(Tn-1)で1回、N+1番目のクロックパ
ルス(Tn)で8回、N+1番目のクロックパルス(T
n+1)で1回という具合にカウントされたとすると(図
6(a))、このとき得られるヒストグラムは図6
(b)に示すようになる。この測定結果を、上記した式
(2)に当てはめることで、受信タイミングが算出さ
れ、これよりレーザ測距装置100から目的物1までの
距離L1(ここでは500m)が算出される。
【0024】又、レーザ測距装置100から目的物1ま
での距離Lが、上記した距離L1(500m)より、丁
度、1分解能(2m)分ずれている場合(距離L2=5
02m)には、10回のシフトで10回発生したレーザ
光の受光タイミングは、図7(a)に示すようになり、
クロックパルス(Tn)で1回、クロックパルス(Tn+
1)で8回、クロックパルス(Tn+2)で1回カウントさ
れる。このとき得られるヒストグラムを図7(b)に示
す。この測定結果を、上記した式(2)に当てはめる
と、受信タイミングの算出を経てレーザ測距装置100
から目的物1までの距離L1(ここでは502m)が算
出される。
【0025】このように、目的物1までの距離Lが分解
能(例えば、2m)の整数倍であれば(例えば、500
m、502m…)、ヒストグラムは、クロックパルスが
1つ宛ずれるもののヒストグラムの形状は、略同じにな
る。これに対して、レーザ測距装置100から目的物1
までの距離Lが、上記した距離L1、L2との間(例え
ば、L3=501m)のときには、形状の異なるヒスト
グラム(図8(b))が得られる。
【0026】すなわち、図8(a)に示すように、レー
ザ測距装置100から目的物1までの距離L3が501
mであれば、レーザ測距装置100の分解能が2mであ
るから、カウント値は、500mか502mの何れかを
表す値(Tn又はTn+1)となる。ここで、発光タイミ
ングが10回シフトされて、レーザ光が照射されるた
め、受光タイミングを示す期間は、500mに相当する
クロックパルス(Tn)、502mに相当するクロック
パルス(Tn+1)でカウントされる。
【0027】図8の例では、距離Lが、L1(500
m)とL2(502)の丁度真中の距離L3(501
m)であるから、10回シフトされて照射されたレーザ
光の受光タイミングは、クロックパルスTnで5回、ク
ロックパルスTn+1で5回カウントされる(図8(b)
のヒストグラム)。このように得られたカウント値を上
記した式(2)に当てはめることで、受信タイミングの
算出を経てL3の値(501m)を求めることができ
る。
【0028】尚、レーザ測距装置100から目的物1ま
での距離L3が501mのときには、L1(500m)
とL2(502m)との丁度真中であるから、発生度数
が図8(b)に示すように、5回ずつに分かれている
が、距離L1(500m)、L2(502m)との何れ
かに近ければ、その分、クロックパルスTnとクロック
パルスTn+1でのカウント数(発生度数の分布)が偏
る。
【0029】この場合にも得られたカウント値を上記し
た式(2)に代入することで、L1(500m)とL2
(502m)との間の点で距離を、従来の分解能(2
m)より細かな分解能で得ることができる。尚、上記し
た例では、シフト値Sの差分が一定(ΔS)である場合
を例にあげて説明したが、シフト値が予め分かっていれ
ば、式(2)とは異なる、これらの変化する差分を有す
るシフト値に対応する算出式を用いることにより、演算
によって距離Lを精細に求めることができる。
【0030】又、レーザ測距装置100による測距の精
度を高めるのであれば、シフトの回数を増やし、シフト
値の差分ΔSを短くすればよい。このように、半導体レ
ーザ112の発光タイミング(発信タイミング)をシフ
トさせて受光タイミングを高精度に求めることで、レー
ザ測距装置100の測距の精度が向上する。このとき、
発光タイミングをも同様の手法によって高精度に求めれ
ば、更に測距の精度が向上する。
【0031】又、発光タイミングを求めるに当たって、
半導体レーザ112の発光をセンサ119(図2中、破
線で示す)で直接検出し、発光タイミングを実際に検出
した時点より、受光タイミングのカウントを始めること
で、測定精度を高めることができる。図9は、上記した
測距を行うために制御回路160内のCPU(図示省
略)で実行される測距プログラムを示すフローチャート
である。
【0032】レーザ測距装置100に設けられたパワー
及び測定開始ボタン101が押圧され電源が投下される
と、先ず、ステップS1でクロックパルスのカウントが
開始され、続くステップS2で半導体レーザ112の発
光処理が行われる。ここではシフト回路140によって
発光タイミングが、上記した一定のシフト値だけシフト
される。
【0033】次のステップS3では、フォトダイオード
122が、目的物1で反射されたレーザ光を検知したか
否かが判別される。この判別結果が“No”であるうち
はクロックパルスのカウントが継続され、判別結果が
“Yes”に転じると、ステップS4でこの時点でのク
ロックパルスのカウント値が取り込まれる。次のステッ
プS5では、今回取り込まれたカウント値を用いたヒス
トグラムの更新が行われ、続くステップS6で、n回
(例えば、10回)の検出が行われたか否かが判別され
る。
【0034】このステップS6の判別結果が“No”で
あるうちは、上記したステップS1〜ステップS5が繰
り返し実行される。そして、ステップS6の判別結果が
“Yes”に転じたとき、ステップS7に進み、この時
点までに得られたヒストグラムに基づいて、レーザ測距
装置100から目的物1までの距離Lの演算が行われ
る。
【0035】尚、発信タイミングをシフトさせのではな
く、例えば、図10に示すように受信タイミングを、シ
フト回路140と略同一の遅延回路によってシフトさせ
て(図10のS1〜Sx)カウント用の信号を発生させ
てもよい。又、上記した実施の形態では、レーザ測距装
置100において、半導体レーザ112の受光タイミン
グを計数する例をあげて説明したが、他の発光素子(例
えば、LED)を用いた測定機器にも本発明は適用可能
である。
【0036】以上の説明では、クロックパルスに対する
発信タイミングをシフトさせながらパルス信号を発信さ
せる例を説明したが、これの代わりに、パルス信号に対
するクロックパルスの発信タイミングをシフトさせる場
合も考え方は全く等価であり、本発明の範囲に入る。
【0037】更に又、以上の説明では、説明の簡単のた
めに、ひとつのシフト値に対してレーザ光を1回測定す
る場合を説明した。ひとつのシフト値に対して複数のレ
ーザ光を測定する場合も、シフト値を最大シフト値まで
変化させながら受信タイミングを測定するサイクルを複
数繰り返してもよい。以上のように、本発明は、以上の
説明の範囲に限定されるものでなく、本発明の精神の全
ての範囲に及ぶ。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の計時装
置又は請求項6の計時方法によれば、クロックパルスに
対する発信タイミングを所定間隔でシフトさせながらパ
ルス信号が発信されるので、例えば、繰り返し発信され
たパルス信号の発信タイミングを、複数回、所定間隔で
シフトさせながら当該受信タイミングをクロックパルス
に基づいてカウントし、得られた複数のカウント値を統
計処理にて演算することで、クロックパルスの発生間隔
より短い間隔で、当該受信タイミングを計数することが
できる。
【0039】又、請求項2の計時装置によれば、パルス
信号が、クロックパルス周期よりも短い一定間隔でシフ
トされ、その最大値がクロックパルスの1周期以上であ
るので、受信タイミングを複数回求め、これを統計処理
する際の適正なサンプリングが可能になる。又、請求項
3、請求項4の計時装置によれば、受信部が、発信タイ
ミングがシフトされる毎に得られるクロックパルスのカ
ウント値の度数分布に応じて、受信タイミングを計数す
るので、簡易な統計処理が可能になる。
【0040】又、請求項5の計時装置によれば、受信タ
イミングが所定間隔でシフトされるので、例えば、繰り
返し発信されたパルス信号のシフトされた受信タイミン
グをクロックパルスに基づいてカウントし、得られた複
数のカウント値を統計処理にて演算することで、クロッ
クパルスの発生間隔より短い間隔で、当該受信タイミン
グを計数することができる。
【0041】又、請求項7、請求項8の測距装置によれ
ば、パルス状のレーザ光の発光タイミングと受光タイミ
ングとの時間差を高精度に計数できるので、目的物まで
の距離測定の分解能が高まり、又、その測距精度も向上
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されたレーザ測距装置100の斜
視図である。
【図2】レーザ測距装置100の内部構成を示すブロッ
ク図である。
【図3】シフト回路140の構成を示す回路図である。
【図4】シフト回路140による発光タイミング(発信
タイミング)のシフト値を説明するためのタイミングチ
ャートである。
【図5】目的物1までの距離Lを求める際の受光タイミ
ングの測定の様子を示すタイミングチャートである。
【図6】目的物1までの距離L1が500mのときの受
光タイミングの測定の様子を示すタイミングチャートで
ある。
【図7】目的物1までの距離L2が502mのときの受
光タイミングの測定の様子を示すタイミングチャートで
ある。
【図8】目的物1までの距離L3が501mのときの受
光タイミングの測定の様子を示すタイミングチャートで
ある。
【図9】測距プログラムを示すフローチャートである。
【図10】目的物1までの距離Lを受信タイミングをシ
フトさせながら求める際の測定の様子を示すタイミング
チャートである。
【符号の説明】
1 目的物 100 レーザ測距装置 111 コリメートレンズ 112 半導体レーザ 121 集光レンズ 122 フォトダイオード 140 シフト回路 150 受信回路 160 制御回路 170 液晶表示部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F085 AA06 CC10 EE01 FF04 FF06 GG18 GG19 GG24 GG25 GG27 2F112 AD01 BA06 CA06 EA11 EA20 FA03 FA12 FA14 FA41 FA45 GA05 5J084 AA05 AC08 AD01 BA04 BA36 BB02 BB04 CA03 CA12 CA19 CA31 CA32 CA34 CA69 DA01 DA08 EA04

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パルス信号を繰り返し発信させる発信部
    と、 前記パルス信号を受信し、前記パルス信号の受信タイミ
    ングをクロックパルスのカウント値に基づいて測定する
    受信部とを備える計時装置であって、 前記発信部が、前記クロックパルスに対する発信タイミ
    ングを所定間隔でシフトさせながら前記パルス信号を発
    信させることを特徴とする計時装置。
  2. 【請求項2】 前記所定間隔がクロックパルス周期より
    も短い一定間隔であり、前記シフトの幅の最大値が前記
    クロックパルスの1周期以上であることを特徴とする請
    求項1に記載の計時装置。
  3. 【請求項3】 前記受信部は、前記発信タイミングがシ
    フトされる毎に得られる前記カウント値の度数分布に応
    じて、前記受信タイミングを計数することを特徴とする
    請求項2に記載の計時装置。
  4. 【請求項4】 前記受信部は、前記パルス信号を複数回
    シフトさせたときに得られる前記複数のカウント値をT
    (1)〜T(m)、各カウント値の発生度数をN(1)〜N(m)と
    したときに、前記パルス信号の受信タイミングtを、 t=[N(1)×T(1)+N(2)×T(2)+…+N(m)×T(m)]
    /[N(1)+N(+2)+…N(m)] (但し、m、Nは整数)に基づいて求めることを特徴と
    する請求項3に記載の計時装置。
  5. 【請求項5】 パルス信号を繰り返し発信させる発信部
    と、 前記パルス信号を受信し、前記パルス信号の受信タイミ
    ングをクロックパルスのカウント値に基づいて測定する
    受信部とを備える計時装置であって、 前記受信部が、受信タイミングを所定間隔でシフトさせ
    ることを特徴とする計時装置。
  6. 【請求項6】 パルス信号を繰り返し発信させる手順
    と、 前記パルス信号を受信し、前記パルス信号の受信タイミ
    ングをクロックパルスのカウント値に基づいて測定する
    手順と、 前記クロックパルスに対する発信タイミングを所定間隔
    でシフトさせながら前記パルス信号を発信させる手順と
    を含むことを特徴とする計時方法。
  7. 【請求項7】 前記発信部が、前記パルス信号としてパ
    ルス状のレーザ光を発信し、目的物に向かって照射する
    光源部を備え、 前記受信部が、前記目的物から反射された前記パルス状
    のレーザ光を受光する受光部を備え、 前記受信部が、前記パルス状のレーザ光の受信タイミン
    グを測定することを特徴とする請求項1から請求項5の
    何れか1項に記載の計時装置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の計時装置と、 前記測定された受信タイミングと前記パルス状のレーザ
    光の光速度に基づいて前記目的物までの距離を演算する
    距離演算部とを備えることを特徴とする測距装置。
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