JP2002181010A - 油圧機器のシールリング - Google Patents

油圧機器のシールリング

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JP2002181010A
JP2002181010A JP2000378920A JP2000378920A JP2002181010A JP 2002181010 A JP2002181010 A JP 2002181010A JP 2000378920 A JP2000378920 A JP 2000378920A JP 2000378920 A JP2000378920 A JP 2000378920A JP 2002181010 A JP2002181010 A JP 2002181010A
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JP
Japan
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seal ring
seal
base portion
piston
cylinder housing
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JP2000378920A
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Koji Yamazaki
幸治 山崎
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 油圧機器の冷間時のクリアランスを小さくし
て暖機運転を低減したシールリングを提供すること。 【解決手段】 油圧機器100の相対的に変位する2つ
の部材102、110間を密封するシールリング10に
おいて、シールリング10は、相対的に変位する2つの
部材の一方に固定されるベース部12と、相対的に変位
する2つの部材の他方に対面するシール部14とを有し
ており、ベース部12とシール部14とを異なる材料に
て形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧機器の相対的
に変位する2つの部材間を密封するシールリングに関す
る。
【0002】
【従来の技術】油圧機器、例えば油圧ポンプや油圧シリ
ンダでは、該油圧機器内の相対的に変位する2つの部
材、例えばピストンとシリンダの間には隙間またはクリ
アランス(以下、単にクリアランスと記載する)が設け
られている。従って、クリアランスから作動油が漏洩す
ることを防止するために、ピストンとシリンダとの間に
はシールリングが配置される。そしてシールリングは、
ピストンへの焼付を防止するために、ピストンの材料よ
りも柔軟な材料、例えば銅合金が用いられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】油圧機器では、使用す
る間に内部の温度が高くなり、クリアランスが小さくな
るので、シールリングの寸法はこのクリアランスの減少
を見込んで決定される。従って、油圧機器が冷えている
ときには、クリアランスは比較的大きくなっている。既
述したように、シールリングは、ピストンの材料よりも
柔軟な材料、例えば銅合金が用いられているので、シー
ルリングの線熱膨張率は、ピストンの線熱膨張率よりも
大きくなっている。そのために、冷間時のクリアランス
は大きくならざるを得ず、そのために、従来技術の油圧
機器は暖機運転を長くしなければ成らない問題がある。
【0004】本発明は、こうした従来技術の問題を解決
することを技術課題としており、冷間時のクリアランス
を小さくして油圧機器の暖機運転を低減したシールリン
グを提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、油圧機器の相対的に変位する2つの部材間を密封す
るシールリングにおいて、前記シールリングは、前記相
対的に変位する2つの部材の一方に固定されるベース部
と、前記相対的に変位する2つの部材の他方に対面する
シール部とを有しており、前記ベース部とシール部とが
異なる材料にて形成されていることを特徴とするシール
リングを要旨とする。
【0006】こうした構成により、シールリング全体の
線熱膨張率を好ましく選定することが可能となる。前記
油圧機器は、例えば、円筒状のシリンダハウジングと、
該シリンダハウジング内で軸方向に往復自在に配設され
たピストンとを具備する油圧シリンダとすることがで
き、この場合、前記シールリングを環状のベース部と、
該ベース部の内周面に沿って設けられたシール部とを有
して、該シール部により画成される中心開口部を有する
環状部材にて形成して、前記シリンダハウジング内にお
いて前記ベース部が前記シリンダハウジング内壁に固定
され、前記中心開口部に前記ピストンが軸方向に摺動自
在に受容されるように配置することができる。この場
合、前記ベース部は、前記ピストンと概ね等しい線熱膨
張率を有する材料から形成することができる。
【0007】前記シール部は、前記ベース部よりも柔軟
な材料、例えば、銅合金から形成することができ、前記
シール部は前記ベース部に嵌合により、或いはアルミブ
ロンズを前記ベース部に肉盛り溶接して形成することが
できる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の好ましい実施形態を説明する。図2を参照すると、本
発明による密封部材を適用する油圧機器として油圧シリ
ンダ100が図示されている。油圧シリンダ100は、
シリンダを形成する中空状のシリンダハウジング10
2、シリンダハウジング102の内部空間104内にお
いてシリンダハウジング102に対して中心軸線Oの方
向に相対的に往復自在に配設されたピストン110とを
具備している。ピストン110は、中心軸線Oの方向に
延設された軸部114、116と、軸部114、116
の中間に設けられたピストン部112とを有している。
ピストン部112には不図示のオイルリングが取り付け
られている。シリンダハウジング102の内部空間には
軸部114、116を摺動自在に支持する軸受け10
6、108が設けられている。ピストン110の一方の
軸部116は、シリンダハウジング102の一方の端部
の中心部に形成された開口部102aを貫通してシリン
ダハウジング102の外部に突出している。シリンダハ
ウジング102の外部に突出している軸部116に被駆
動部材(図示せず)が連結される。
【0009】本実施形態では、シリンダハウジング10
2の内部空間104において軸受け106、108の内
側には一対のシールリング10が配設されており、ピス
トン部112と各シールリング10との間に伸張側圧力
室118および収縮側圧力室120が形成される。シリ
ンダハウジング102は、伸張側圧力室118と収縮側
圧力室120の各々に連通する油圧ポート102b、1
02cを有しており、油圧ポート102b、102cが
油圧シリンダ100の外部に設けられた油圧源(図示せ
ず)に連結される。
【0010】図1を参照すると、シールリング10は、
ピストン110の軸部114、116を通すための中心
開口部16を有した環状部材であり、半径方向外側に環
状のベース部材12と、ベース部12の内周面に沿って
形成されたシール部14とを有している。シールリング
10は、シリンダハウジング102内においてベース部
12がシリンダハウジング102の内壁に固定され、中
心開口部16にピストン110、本実施形態ではピスト
ン110の軸部116が中心軸線Oの方向に摺動自在に
受容されるように配置される。ベース部12はピストン
110と同じ線熱膨張率を有する材料から形成されてお
り、シール部14は柔軟な材料、例えば銅合金やアルミ
ニウム合金から形成されている。本実施形態では、ピス
トン110は鉄鋼材料から形成されており、ベース部1
2はピストン110と同じ鉄鋼材料から形成から成り、
シール部14は、銅合金、例えばアルミブロンズをベー
ス部12の内周面に沿って肉盛り溶接して形成されてい
る。
【0011】以下、本実施形態の作用を説明する。伸張
側圧力室118に連通する油圧ポート102bに油圧が
印加されると、ピストン110は図2において右方へ移
動し、収縮側圧力室120内の作動油が油圧ポート10
2cから排出される。反対に、収縮側圧力室120に連
通する油圧ポート102cに油圧が印加されると、ピス
トン110は図2において左方へ移動し、伸張側圧力室
118内の作動油が油圧ポート102bから排出され
る。その際、シリンダハウジング102の内部空間10
4内に配置されているシールリング10が、伸張側圧力
室118および収縮側圧力室120からの作動油の漏洩
を防止する。
【0012】シールリング10の中心開口部16とピス
トン110の腕部114、116との間には、両者が直
接接触することを防止するために所定のクリアランスが
設けられている。従来技術ではシールリングは銅合金等
の柔軟な材料のみで形成されており、また、こうしたク
リアランスを密封するために用いられる銅合金等の柔軟
な材料は、ピストン110を形成する鉄鋼材料よりも一
般的に大きな線熱膨張率を有している。そのために、従
来のシールリングは、油圧シリンダ100の温度変化に
対してピストンよりも大きく熱変形するので、冷間時の
クリアランスを大きく設定しなければならなかった。こ
れに対して本実施形態によるシールリング10は、ピス
トン110と同じ線熱膨張率を有する材料、典型的には
ピストン110と同じ材料、具体的には鉄鋼材料から成
るベース部12の内周面に柔軟な材料から成るシール部
14を設けたために、その線熱膨張率が各段に小さくな
っている。従って、冷間時のクリアランスを小さくする
ことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好ましい実施形態によるシールリング
であり、(a)は平面図、(b)は断面図である。
【図2】本発明のシールリングを適用する油圧機器の一
例としての油圧シリンダの断面図である。
【符号の説明】
10…シールリング 12…ベース部 14…シール部 100…油圧シリンダ 102…シリンダハウジング 110…ピストン

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油圧機器の相対的に変位する2つの部材
    間を密封するシールリングにおいて、 前記シールリングは、前記相対的に変位する2つの部材
    の一方に固定されるベース部と、前記相対的に変位する
    2つの部材の他方に対面するシール部とを有しており、
    前記ベース部とシール部とが異なる材料にて形成されて
    いることを特徴とするシールリング。
  2. 【請求項2】 前記油圧機器が、円筒状のシリンダハウ
    ジングと、該シリンダハウジング内で軸方向に往復自在
    に配設されたピストンとを具備する油圧シリンダであ
    り、 前記シールリングは、環状のベース部と、該ベース部の
    内周面に沿って設けられたシール部とを有して、該シー
    ル部により画成される中心開口部を有する環状部材にて
    形成され、 前記シールリングは、前記シリンダハウジング内におい
    て前記ベース部が前記シリンダハウジング内壁に固定さ
    れ、前記中心開口部に前記ピストンが軸方向に摺動自在
    に受容されるように配置される請求項1に記載のシール
    リング。
  3. 【請求項3】 前記ベース部が、前記ピストンと概ね等
    しい線熱膨張率を有する材料から形成されている請求項
    2に記載のシールリング。
  4. 【請求項4】 前記シール部が、前記ベース部よりも柔
    軟な材料から形成されている請求項1から3の何れか1
    項に記載のシールリング。
  5. 【請求項5】 前記シール部が銅合金から成る請求項1
    から4の何れか1項に記載のシールリング。
  6. 【請求項6】 前記シール部は、前記ベース部に嵌合さ
    れている請求項1から5の何れか1項に記載のシールリ
    ング。
  7. 【請求項7】 前記シール部は、アルミブロンズを前記
    ベース部に肉盛り溶接して形成されている請求項1から
    6の何れか1項に記載のシールリング。
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Cited By (4)

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