JP2002179496A - シリコン単結晶の育成方法およびシリコンウェーハ - Google Patents

シリコン単結晶の育成方法およびシリコンウェーハ

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Abstract

(57)【要約】 【課題】Grown-in欠陥を抑制し、パーティクルモニター
用として、さらにデバイス製造に適した低欠陥ウェーハ
を製造できる。 【解決手段】(1) CZ法によって窒素濃度を1×1013at
oms/cm3〜1×1015atoms/cm3とし、単結晶温度が1150℃
〜1000℃での冷却速度を2.5℃/min以上としてシリコン
単結晶を育成する方法であって、OSFの円形領域の外
径がウェーハ直径の3/5以下になるように単結晶を引
き上げることを特徴とするシリコン単結晶の育成方法、
およびこれから作製されるシリコンウェーハである。 (2) さらに、酸素濃度が9×1017atoms/cm3(ASTM'79)
以下にし、電気特性を向上させるために、酸素の外方拡
散処理を施すことが望ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体の集積回路
素子に使用されるシリコン単結晶、およびその単結晶か
ら得られ、デバイス製造に用いられるシリコンウェー
ハ、または集積回路を形成させる工程を管理するために
用いられるパーティクルモニター用シリコンウェーハに
関するものである。
【0002】
【従来技術】従来から、半導体の高集積回路用材料とし
て使用されるシリコン単結晶は、主に、チョクラルスキ
ー法(以下、「CZ法」という)によって製造される。
【0003】図1は、CZ法によるシリコン単結晶の育
成方法を説明する単結晶育成装置の概略構成を示す図で
ある。育成装置の中心位置に坩堝1が配され、この坩堝
1は二重構造であり、内側の石英製容器1aとこの外側に
配置された黒鉛製容器1bとから構成されている。このよ
うな構成からなる坩堝1は、所定の速度で回転するよう
に支持され、坩堝1の外側にはヒーター2が同心円筒状
に配設されている。この坩堝1の内部には、前記ヒータ
ー2の加熱によって溶融された原料の溶融液3が充填さ
れており、坩堝1の中心にはワイヤー等からなる引き上
げ軸4が装置の上方から配設されている。
【0004】前記の引き上げ軸4の先には種結晶5が取
り付けられており、単結晶6を育成するため、この種結
晶5を溶融液3の表面に接触させる。さらに、溶融液3
の表面上方では単結晶6を囲繞するように熱シールド材
7が配置される。そして、引き上げ軸4を、坩堝1の回
転と反対方向に所定の速度で回転させながら種結晶5を
熱シールド材7で囲繞しながら引き上げることによっ
て、種結晶5の先端に溶融液3を凝固させて単結晶6を
成長させていく。
【0005】このように育成されたシリコン単結晶から
シリコンウェーハが切り出され、半導体の高集積回路用
の材料に供される。ところが、この集積回路の不良原因
の大半がパーティクルに起因するものである。このよう
なパーティクルは市販される表面検査装置によって検出
されるが、この検出結果によれば、不良原因となるパー
ティクルとして集積回路作製時に発生したり、プロセス
装置から発生したパーティクルが検出されるだけではな
く、単結晶の育成時に形成された空洞(Void)欠陥も検
出される。
【0006】近年、半導体の集積回路素子(デバイス)
の集積高密度化の急速な進展により、シリコンウェーハ
の品質への要求は、ますます厳しくなっている。そし
て、デザインルールの一層の微細化にともない、製造ラ
インでのパーティクルを厳しく管理することが求められ
る。製造ラインにおけるパーティクル管理を徹底するた
め、製造ラインにはデバイス製造用のウェーハだけでな
く、パーティクルをモニターするために使用されるダミ
ーウェーハも投入されている。当然のことながら、この
パーティクルモニター用ウェーハでは、表面検査機器に
よってパーティクルとして検出される結晶欠陥が低密度
であることが要求されている。
【0007】CZ法によって製造されたシリコン単結晶
または切り出されたウェーハを、酸化雰囲気で高温熱処
理を施すと、単結晶の引き上げ軸を中心とするリング状
の酸化誘起積層欠陥(以下、「OSFリング」という)
が発生することがある。その他に、その面内に数種類の
微小欠陥が形成されるが、これらは単結晶の育成時に形
成された結晶欠陥であって、いわゆるGrown-in欠陥と呼
ばれる。
【0008】OSFリングが発生した単結晶では、その
内側領域と外側領域では結晶物性は異なり、検出される
Grown-in欠陥も相違する。OSFリングの内側領域に
は、MOS型デバイスのゲート膜耐圧特性を劣化させる
点欠陥(空孔)に関係するGrown-in欠陥が105〜106個/c
m3程度存在している。このGrown-in欠陥はCOPと称さ
れ、内部が空洞(Void)の八面体構造を基本としてい
る。
【0009】0.35μm以下のデザインルールによるUL
SIデバイスでは、COPはゲート膜耐圧特性だけでな
く、素子分離不良も生じさせる。このため、高い歩留ま
りでデバイス製造を行うには、このCOPをウェーハ表
層から除く必要がある。また、表面検査機器によれば、
COPは表面異物として検出されるので、パーティクル
モニターとして用いられるウェーハは、そのサイズを縮
小あるいは消滅させる必要がある。一方、OSFリング
の外側領域には、デバイスのリ一ク電流特性を悪化させ
る点欠陥(格子間シリコン)に関係したGrown-in欠陥と
して、転位クラスターが10 3〜から104個/cm3程度存在し
ている。
【0010】図2は、育成されたシリコン単結晶を切り
出して、高温酸化処理を施したのち結晶面を観察した結
果を模式的に示した図である。シリコン単結晶の中心部
にはCOP領域があり、その外側にOSFリング領域が
拡がり、OSFリング領域の外側に酸素析出領域が位置
する。さらに、酸素析出領域の外側には酸素析出抑制領
域が拡がり、最外周に転位クラスター領域が拡がってい
る。
【0011】図2に示す結晶面において、OSFリング
領域とこれに外接する酸素析出領域および酸素析出抑制
領域には、微細なサイズ若しくは極低密度の酸素析出物
以外にはGrown-in欠陥が存在しない領域である。前述の
通り、OSFリング領域は高温の酸化処理によって、酸
化誘起積層欠陥(Oxidation-induced stacking fault:
以下、「OSF」という)を誘起する領域であるが、そ
の核は酸素析出物であると考えられている。しかし、高
温酸化処理前の育成ままの状態、すなわち、as-grownの
状態では、OSFを誘起する核(以下、「OSF核」と
いう)を直接検出することは極めて困難であり、上記の
表面検査機器による評価では、Grown-in欠陥が観察され
ない領域として認識される。
【0012】OSFリングの発生位置は、育成中の引き
上げ速度の影響を受け、育成されるシリコン単結晶内の
融点から1300℃近傍までの温度勾配Gとし、引き上げ速
度を∨とした場合に、∨/Gの関係によって制御される
ことが確認されている。したがって、単結晶の育成中に
∨/G値を所定の範囲に設定することによって、結晶面
内の任意位置にOSFリングを発生させることができ
る。
【0013】このようにOSFリングを任意位置に発生
できるので、発生位置を制御して、ウェーハ面の同心円
状に発生するGrown-in欠陥を低減させる方法が提案され
ている。まず、OSFリングをウェーハの外周部に発生
させて、OSFリングの内側に発生するCOP密度を低
減させる方法として、次の提案がある。
【0014】特公平3-080338号公報では、シリコンウ
ェーハの表面に熱酸化膜を形成する工程の直前で、水素
ガスを含む非酸化性雰囲気で1100℃以上の温度で熱処理
することにより、表層のCOPを消滅させる方法が開示
されている。また、特開平10-208987号公報によれば、a
s-grownの状態でCOP密度を高くすることによって欠
陥サイズを微細にし、微細なサイズになったCOPを熱
処理によって消滅させる方法が提案されている。しか
し、これら上述したCOP密度の低減方法では、いずれ
も欠陥低減のために熱処理が必要になることから、工程
増加が必須となり、製造コストの増大を招くことにな
る。
【0015】一方、OSFリングをウェーハの内側に発
生させて、COPによる欠陥部分を中心部に集中させる
か、若しくは欠陥部分を中心部で消滅させる方法も提案
されている。しかし、このらの方法では、引き上げ速度
を著しく低下させる必要があるため、生産性が低下す
る。さらに品質的にも、OSFリングを結晶内側に収縮
させることによる転位発生の恐れがある。
【0016】また、OSFリング領域の外側に位置する
酸素析出領域および酸素析出抑制領域をウェーハ全面に
わたって形成させ、結晶軸の方向にも維持させる方法が
提案されている。しかし、この方法を実効あるものにす
るには、欠陥分布が面内均一になるようなホットゾーン
を作製すること、および前述の∨/G値を厳密に制御さ
せながらの結晶育成を行う必要があることから、作業性
の維持が困難になる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】前述の通り、従来技術
によってOSFリングの発生位置を制御して、COP領
域、OSFリング領域の欠陥を低減したり、酸素析出領
域および酸素析出抑制領域をウェハ全面に拡げようとし
ても、有効な対策とはなり得なかった。
【0018】これらの問題点を解決するため、本願出願
人は、先に、育成中に窒素をドープすることによって、
ウェーハ結晶面の全域がOSF核からなる領域、または
OSF核および酸素析出領域、若しくはこれらの領域に
加え酸素析出抑制領域で構成されるシリコン単結晶の製
造方法を提案している(特開2000-272997号公報参
照)。
【0019】この提案の方法によって得られたシリコン
ウェーハは、製造コストの増大を伴うことなく、Grown-
in欠陥の発生を効果的に抑制できることが確認されてい
るが、条件によっては、極めて微細なCOPがウェーハ
中心部に存在することがある。このような微細なCOP
は、繰り返しウェーハ洗浄によってピットとして顕在化
する場合もあることから、ウェーハ中心部に存在する微
細なCOPをなくすため、さらなる改善が必要になる。
【0020】本発明は、上述した従来技術の問題点の解
決、または先に提案した製造方法のさらなる改善を図る
ためになされたものであり、製造コストの増大を伴うこ
となく、簡易な製造工程で、CZ法による引き上げ条件
およびウェーハの中央部に発生するOSF核の円形領域
の外径を規定することによって、Grown-in欠陥の発生を
有効に抑制することができるシリコン単結晶およびシリ
コンウェーハを提供することを目的としている。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、窒素ドー
プがシリコン単結晶の欠陥挙動に及ぼす影響を明らかに
するため、CZ法によって窒素をドープした場合、ドー
プしない場合に区分して直径6”の単結晶を育成し、Gr
own-in欠陥の分布を調査した。
【0022】図3(a)は、CZ法で窒素をドープするこ
となく、引き上げ速度が0.7mm/minで育成した単結晶か
ら切り出したウェーハのas-grownの状態で欠陥状況を観
察した結果を模式的に示す図である。同図に示すよう
に、ウェーハの中心部にはCOP領域であって、空洞
(Void)が存在する領域があり、その外側にウェーハ直
径のほぼ1/2の直径を有するOSF核が存在する領域
がある。そのOSF核領域の外側に酸素析出領域が拡が
り、酸素析出領域の外側に酸素析出抑制領域が拡がり、
最外周に転位クラスター領域が拡がっている。
【0023】図3(b)は、CZ法で窒素を濃度1×1014a
toms/cm3でドープして、引き上げ速度が0.7mm/minで育
成した単結晶から切り出したウェーハのas-grownの状態
で欠陥状況を観察した結果を模式的に示す図である。窒
素を所定濃度でドープすることによって、OSF核と空
洞(Void)とが混在する領域がウェーハの中心部に発生
している。これにより、OSF核が存在する領域がウェ
ーハ中心に向かって拡大し、円形領域を形成している。
それと同時に、OSF核領域の外側でも酸素析出領域が
外周側に拡大している。対象ウェーハを酸化性雰囲気で
1100℃×16hrの高温酸化処理を施して、OSF密度を測
定すると、OSF核領域およびOSF核と空洞(Void)
の混在領域とも103/cm2以上が観察される。
【0024】さらに、本発明者らは、窒素ドープされた
結晶中のCOP形成に及ぼす熱履歴の影響を調査するた
め、CZ法で窒素をドープして、直径6”のシリコン単
結晶の引き上げ途中過程での引き上げ速度変更実験を実
施した。具体的な実験条件は、シリコン原料の融液中に
1×1014atoms/cm3の窒素をドープし、引き上げ速度が
0.7mm/minで長さ500mmまで直胴部を育成し、長さ500mm
の時点で引き上げ速度を1.4mm/minに変更して育成を続
け、育成長さが550mmになった時点で、再び引き上げ速
度を0.7mm/minとして、そのまま長さ850mmまで育成した
後、テール絞りを行って引き上げ過程を終了した。
【0025】このようにして育成された単結晶は、引き
上げ速度の変更にともなって、その熱履歴が変化する。
すなわち、引き上げ速度を増速することによって、引き
上げ速度変更開始時の温度から低温側へ100℃前後の温
度領域で急冷されることになる。そして、窒素ドープさ
れ引き上げ速度の変更によって急冷された単結晶は、図
3(b)に示すと同様の欠陥状況が観察されることが確認
された。
【0026】図4は、引き上げ速度変更実験によって得
られたウェーハ表面におけるLPD(1ight point defe
ct)を測定した結果を示す図である。供試されたウェー
ハは、結晶温度1400〜800℃から急冷された結晶部位か
ら切り出され、次いで、繰り返し10回のSC−1洗浄(St
andard Cleaning)が行われ、表面検査装置を用いてL
PD密度を測定している。
【0027】図4から、SC−1洗浄を繰り返すことによ
って、ウェーハ表面近傍に存在する緻密な空洞(Void)
を顕在化させ、LPDとして検出できることが分かる。
しかし、引き上げ過程で結晶温度が1150℃〜1000℃の範
囲から急冷する場合には、LPD密度が著しく減少する
ことが分かる。
【0028】確認のため、窒素をドープしない結晶につ
いて、同様の引き上げ速度変更実験試験を行い、LPD
密度を測定したが、多数のLPDが観察された。すなわ
ち、窒素をドープしない場合には、引き上げ過程で結晶
温度が1150℃〜1000℃の範囲から急冷しても、SC−1洗
浄を数回繰り返すことによって、表面検査装置によって
ウェーハ表面近傍でLPDが多数観察される。このこと
から、窒素をドープすることによって、結晶中における
空孔の拡散速度が減速され、さらに、1150℃〜1000℃の
温度範囲での空孔の形成温度を急冷することで、その形
成を完全に抑制できることが分かる。
【0029】本発明は、上述したCZ法による窒素ドー
プが欠陥挙動に及ぼす影響調査、および引き上げ速度変
更実験の解析結果から得られた知見に基づいて完成され
たものであり、下記(1)〜(2)のシリコン単結晶の育成方
法、および(3)〜(4)のシリコンウェーハを要旨としてい
る。 (1) CZ法によって窒素濃度を1×1013atoms/cm3〜1
×1015atoms/cm3とし、単結晶温度が1150℃〜1000℃で
の冷却速度を2.5℃/min以上としてシリコン単結晶を育
成する方法であって、育成された単結晶からウェーハを
切り出して高温酸化処理を施した場合に、ウェーハの中
央部に発生するOSFの円形領域の外径がウェーハ直径
の3/5以下になるように単結晶を引き上げることを特
徴とするシリコン単結晶の育成方法である。 (2) 上記のシリコン単結晶の育成方法では、シリコン単
結晶中の酸素濃度が9×1017atoms/cm3(ASTM'79)以下
であるのが望ましい。 (3) CZ法によって単結晶温度が1150℃〜1000℃での冷
却速度を2.5℃/min以上として育成され、窒素濃度が1
×1013atoms/cm3〜1×1015atoms/cm3であり、高温酸化
処理を施した後に、ウェーハの中央部に発生するOSF
の円形領域の外径がウェーハ直径の3/5以下であるこ
とを特徴とするシリコンウェーハである。 (4) 上記シリコンウェーハでは、酸素濃度が9×1017at
oms/cm3(ASTM'79)以下にするのが望ましい。また、電
気特性を向上させるために、酸素の外方拡散処理を施す
ことが望ましい。
【0030】
【発明の実施の形態】本発明の方法では、CZ法によっ
て窒素をドープし、結晶温度が1150℃〜1000℃の範囲で
急冷して育成されたシリコン単結晶からウェーハを切り
出し、高温酸化処理を施した場合に、ウェーハの中央部
に発生するOSFの円形領域の外径がウェーハ直径の3
/5以下になるように育成することを特徴としている。
ただし、上記のOSFの円形領域は、前記図3(b)に示
すas-grownの状態では、OSF核領域およびOSF核と
空洞(Void)の混在領域に相当する。
【0031】CZ法の引き上げ過程でシリコン単結晶に
ドープする窒素濃度は、1×1013atoms/cm3〜1×1015a
toms/cm3とする。窒素ドープによる空孔の拡散抑制の作
用は、濃度1×1013atoms/cm3以上で発揮されるので、
これを濃度下限と規定する。一方、窒素が高濃度にドー
プされると、as-grownの状態でOSF核が高密度に結晶
全面に形成することになるので、その上限を1×1015at
oms/cm3と規定した。
【0032】ここで、ウェーハにドープした窒素濃度
は、引き上げ前のシリコンに対するドープした窒素量、
シリコンの融液並びに固相とでの窒素の分配係数、およ
び結晶の固化率から計算される。すなわち、シリコン中
の窒素の初期濃度C0は、原料シリコンの原子量と添加
した窒素原子数とから計算され、結晶中の窒素濃度CN
は下記(a)式で計算される。
【0033】 CN=C0k(1−x)k-1 ・・・ (a) 上記(a)式で、kは窒素の平行偏析係数であり、7×10
-4を使用できる。xは固化率であり、結晶引き上げ重量
を初期チャージ量で割ったものとして表される。
【0034】一般的に高速引き上げで単結晶を育成する
と、OSF核領域が外周に発生するようになり、低速で
育成すると、発生する領域が外周から内側に収縮するよ
うになる。OSF核領域がウェーハ内部に現れる場合に
は、窒素ドープによる空洞欠陥の縮小機能が有効に発揮
される。これに対し、OSF核領域がウェーハ最外周部
に発生したり、またはウェーハ外に外れたりする場合に
は、空洞欠陥の縮小機能が発揮されないことがある。本
発明では、窒素ドープによる空洞欠陥の縮小機能を有効
に発揮させるため、ウェーハの中央部に発生するOSF
の円形領域の外径がウェーハ直径の3/5以下になるよ
うにしている。
【0035】さらに、本発明の方法では、シリコン単結
晶の1150℃〜1000℃の温度範囲での冷却速度を2.5℃/mi
n以上にする。対象とする結晶温度を1150℃〜1000℃と
限定しているのは、当該温度範囲が空洞(Void)の形成
温度域に相当し、前記図4に示すように、該当温度範囲
を急冷することによって、LPD密度を著しく減少でき
るからである。また、このときの冷却速度を2.5℃/min
以上としているのは、後述する実施例で示すように、各
実験での試行結果に基づくものであり、空孔の形成を完
全に抑制するためである。冷却速度の上限は特に限定し
ないが、育成中の単結晶を過度に冷却すると結晶内部に
残留応力が発生し、単結晶が割れる恐れがあることから
8.5℃/min以下にするのが望ましい。
【0036】モニター用ウェーハとして使用する場合に
は、結晶中に含有される酸素濃度を特に規定しないが、
酸素濃度の低い条件で引き上げることにより、OSF核
の発生密度を低減することは可能である。本発明者ら
は、OSF核領域を含むウェーハであっても、酸素濃度
が9×1017atoms/cm3以下で育成された結晶から切り出
されたウェーハは、良好な電気特性を有することから、
モニター用ウェーハとしてだけでなく、製品ウェーハと
しても使用可能である。
【0037】本発明のウェーハでは、9×1017atoms/cm
3を超えた酸素濃度で育成された単結晶から切り出され
た場合であっても、酸素の外方拡散処理を施すことによ
って、OSFの発生は抑制され、電気特性の改善が図れ
る。酸素の外方拡散処理を施すことでウェーハ表面近傍
に存在しているOSF核を収縮または消滅させることが
可能になり、ウェーハの全面にわたって表面近傍に空洞
またはOSF核が存在しないウェーハが作製することが
できる。酸素の外方拡散は高温で行うほど処理時間が短
縮できるので、処理温度は900℃以上で行うのが望まし
い。また、非酸化性雰囲気で外方拡散処理することによ
って、ウェーハ表面での酸化膜の成長が阻害されるの
で、表面近傍の酸素濃度がより低下することになり、外
方拡散の効果が促進される。
【0038】本発明で採用する窒素ドープ方法は、原料
中または溶融液中への窒化物の混合や、炉内に窒素また
は窒素化合物ガスを流しながら単結晶を育成したり、溶
融前に高温多結晶シリコンに窒素ガスまたは窒素化合物
ガスを吹き付けるなどの慣用されている方法であればよ
い。さらに、原料として窒素を添加したFZシリコン結
晶、または表面に窒化珪素膜を形成したウェーハを原料
シリコンに添加して単結晶引き上げを行う方法や、窒素
または窒素化合物ガス雰囲気中で多結晶シリコンを溶融
することにより原料シリコンに窒素を添加する方法や、
窒化物製にするか、または石英坩堝に窒素を添加したも
のを坩堝として用いて単結晶の育成を行う方法なども採
用することができる。
【0039】
【実施例】本発明の効果を確認するために、次の実施例
1、2によって確認実験を実施した。以下、実験結果を
詳細に説明するが、本発明の内容はこれら実施例に限定
されるものではない。 (実施例1)図1に示した育成装置を用いて、窒素を4.
0×1012atoms/cm3〜1.3×1014atoms/cm3の濃度範囲でド
ープした、P型(100)、直径8インチ(203.2mm)のシ
リコン単結晶を育成した。この単結晶の初期酸素濃度は
8.5×1017atoms/cm3〜9.8×1017atoms/cm3(ASTM'79)
の範囲とし、OSF核領域が結晶面に存在する引き上げ
条件にて育成した。このとき、引き上げ速度または熱シ
ールド材の条件を変更して、1150℃〜1000℃の温度範囲
の冷却速度を1.56℃/min〜2.87の範囲で変化させた。育
成条件を表1に示す。
【0040】育成された各単結晶からウェーハを切り出
して表面研磨洗浄後に、これらのウェーハを1100℃で16
時間の高温熱処理を施した。次いで、これらのウェーハ
をライトエッチング液で2分間の選択エッチングを行
い、研磨面を光学顕微鏡にてエッチングピット密度をカ
ウントして、ウェーハ面に形成されているOSF領域を
確認した。
【0041】さらに、空洞(Void)欠陥を顕在化させる
ために、ウェーハを切り出して、繰り返しSC−1洗浄を
10回繰り返した後に、表面検査装置を用いてLPD(1i
ghtpoint defect)を測定した。測定したOSF円形領
域の外径およびLPD密度を表1に示す。
【0042】
【表1】 表1の結果から明らかなように、OSF円形領域の外径
がウェーハ直径の3/5以下(0.52)で、窒素濃度が1
×1013atoms/cm3以上で、かつ1150℃〜1030℃の温度範
囲での冷却速度が2.5℃/min以上の単結晶から作製され
たウェーハは、10回繰り返し洗浄後にもLPDが殆ど観
察されない(サンプル1およびサンプル2)。これに対
し、窒素濃度およびOSF円形領域の外径が本発明で規
定する範囲であっても、冷却速度が2.5℃/min以下で徐
冷する場合には、ウェーハ中心部でLPDが多数観察さ
れた(サンプル5およびサンプル6)。これは急冷が充
分でなく、空洞(Void)形成が完全に抑制されていない
ことを示している。
【0043】OSF円形領域の外径がウェーハ直径の3
/5以上(0.74)に存在するウェーハでは、他の条件が
本発明の規定範囲を具備する場合でも、ウェーハ中心部
で高密度のLPDが観察された(サンプル3)。また、
窒素濃度が1×1013atoms/cm 3より低濃度である場合に
は、窒素ドープによる空洞(Void)抑制作用が不充分な
ため、結晶中心部で多数のLPDが観察された(サンプ
ル4)。 (実施例2)実施例1と同様に、窒素を1.1〜1.6×1014
atoms/cm3の濃度範囲でドープした、P型(100)、直径
8インチのシリコン単結晶を育成した。この単結晶の初
期酸素濃度は8.5×1017atoms/cm3〜13.1×1017atoms/cm
3(ASTM'79)の範囲とし、高温処理後のOSF円形領域
の外径がウェーハ直径の3/5以下になる引き上げ条件
で育成した。このとき、1150℃〜1000℃の温度範囲の冷
却速度は、2.25〜2.67℃/minとほぼ一定とした。
【0044】実施例1と同様に、1100℃で16時間の高温
熱処理を施して、選択エッチングを行い、光学顕微鏡を
用いて、OSF領域を確認した。また、育成された単結
晶からウェーハを切り出し表面研磨洗浄後に、これらの
ウェーハに1150℃で4時間の酸素の外方拡散処理をで行
った。その後に赤外散乱装置を用いて、表面無欠陥層の
厚さを測定してウェーハ表層の完全性を調査した。OS
F円形領の外径および調査結果を表2に示す。
【0045】
【表2】 酸素濃度が9×1017atoms/cm3以下であると、表面無欠
陥層の厚さが10μm以上確保でき、良好な特性である。
これに対し、酸素濃度が10×1017atoms/cc以上になる
と、単結晶の育成時に形成されたOSFのサイズが増大
して、ウェーハ表面近傍での無欠陥層厚さが悪化する。
【0046】
【発明の効果】本発明のシリコン単結晶の育成方法およ
びシリコンウェーハによれば、CZ法による引き上げ条
件およびウェーハの中央部に発生するOSF核の円形領
域の外径を規定することによって、製造コストの増大を
伴うことなく、簡易な製造工程で、Grown-in欠陥の発生
を有効に抑制することができるシリコン単結晶およびシ
リコンウェーハを製造できる。しかも、さらに酸素濃度
を規定し、酸素の外方拡散処理を施すことによって、パ
ーティクルモニター用として最適なウェーハ、若しく
は、デバイス製造に適した低欠陥ウェーハを製造でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】CZ法によるシリコン単結晶の育成方法を説明
する単結晶育成装置の概略構成を示す図である。
【図2】育成されたシリコン単結晶を切り出して、高温
酸化処理を施したのち結晶面を観察した結果を模式的に
示した図である。
【図3】CZ法で窒素をドープする場合とドープしない
場合とに区分して育成した単結晶から切り出したウェー
ハのas-grownの状態で欠陥状況を観察した結果を模式的
に示す図である。
【図4】引き上げ速度変更実験によって得られたウェー
ハでのLPDを測定した結果を示す図である。
【符号の説明】
1:坩堝、 1a:石英製容器 1b:黒鉛製容器、 2:加熱ヒーター 3:融液、 4:引き上げ軸 5:種結晶、 6:単結晶 7:熱シールド材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 梅野 繁 佐賀県杵島郡江北町大字上小田2201番地 住友金属工業株式会社シチックス事業本部 内 (72)発明者 浅山 英一 佐賀県杵島郡江北町大字上小田2201番地 住友金属工業株式会社シチックス事業本部 内 (72)発明者 西川 英志 佐賀県杵島郡江北町大字上小田2201番地 住友金属工業株式会社シチックス事業本部 内 Fターム(参考) 4G077 AA02 BA04 CF10 EA02 EB01 EH09 HA12 PA06 PA10 PA16 5F053 AA13 AA23 DD01 FF04 GG01 HH04 RR03

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】チョクラルスキー法によって窒素濃度を1
    ×1013atoms/cm3〜1×1015atoms/cm3とし、単結晶温度
    が1150℃〜1000℃での冷却速度を2.5℃/min以上として
    シリコン単結晶を育成する方法であって、育成された単
    結晶からウェーハを切り出して高温酸化処理を施した場
    合に、ウェーハの中央部に発生する酸化誘起積層欠陥の
    円形領域の外径がウェーハ直径の3/5以下になるよう
    に単結晶を引き上げることを特徴とするシリコン単結晶
    の育成方法。
  2. 【請求項2】さらに、シリコン単結晶中の酸素濃度が9
    ×1017atoms/cm3(ASTM'79)以下であることを特徴とす
    る請求項1に記載のシリコン単結晶の育成方法。
  3. 【請求項3】チョクラルスキー法によって単結晶温度が
    1150℃〜1000℃での冷却速度を2.5℃/min以上として育
    成され、窒素濃度が1×1013atoms/cm3〜1×1015atoms
    /cm3であり、高温酸化処理を施した後に、ウェーハの中
    央部に発生する酸化誘起積層欠陥の円形領域の外径がウ
    ェーハ直径の3/5以下であることを特徴とするシリコ
    ンウェーハ。
  4. 【請求項4】さらに、酸素濃度が9×1017atoms/cm3(A
    STM'79)以下であることを特徴とする請求項3に記載の
    シリコンウェーハ。
  5. 【請求項5】酸素の外方拡散処理を施したことを特徴と
    する請求項3または4に記載のシリコンウェーハ。
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