JP2002178555A - 光学装置と書込みヘッド及び画像形成装置 - Google Patents

光学装置と書込みヘッド及び画像形成装置

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JP2002178555A
JP2002178555A JP2000375348A JP2000375348A JP2002178555A JP 2002178555 A JP2002178555 A JP 2002178555A JP 2000375348 A JP2000375348 A JP 2000375348A JP 2000375348 A JP2000375348 A JP 2000375348A JP 2002178555 A JP2002178555 A JP 2002178555A
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optical
light
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optical system
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JP2000375348A
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Yasuhiro Osawa
康宏 大澤
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】結像光学系を小型化して等倍像を精度良く結像
する。 【解決手段】透明基板31の平行な片面に一定間隔をお
いて設けた2枚の凸レンズ32,33と、透明基板31
の他方の面で、2枚の凸レンズ32,33の中間に設け
られた凹面鏡34で光学系3aを形成する。物面1から
の光を凸レンズ32に入射して集光し、集光した光を凹
面鏡34で反射して凸レンズ33により像面2に集光し
て、物面1の画像の等倍画像を物面2に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 〔発明の詳細な説明〕この発明は、電子写真方式のプリ
ンタや複写機等で文字や画像を書き込む書込み光学系等
に使用する光学装置と書込みヘッド及びそれを使用した
画像形成装置、特に光学装置の小型化に関するものであ
る。
【0002】発光ダイオード(LED)を使用したLE
Dアレイは、電子写真方式のプリンタや複写機などで画
像の書込み用に利用されている。このLEDアレイを使
用したプリンタは、レーザーラスタ方式のプリンタと比
較して、振動や熱による光学系の変形に強い利点を有す
る。このLEDアレイを使用したプリンタの書込み光学
系は、図14に示すように、LEDアレイ30から発し
た光を結像レンズ61により感光体19の表面に集光し
て感光面を露光して潜像を形成する。
【0003】また、近年は、プリンタや複写機はカラー
対応で、かつ高精細な画像を形成することが要求される
とともに、小型化と低コスト化が望まれている。カラー
化に対応するためには、複数の感光体を用いるタンデム
方式を採用することが多く、小型化と低コスト化には小
径のドラムの感光体を採用し、高精細な画像を形成する
ために結像光学系も短焦点化されつつある。このためL
EDアレイを使用した書込みヘッドを感光体に近接する
ため、結像光学系の薄型化と小型化が望まれている。
【0004】この書込みヘッドの薄型化と小型化のため
に、例えば特開平7−108709号公報に示された書込みヘ
ッドは、図15に示すように、複数のロッドレンズアレ
イを配列してハウジング62に取り付けられた結像レン
ズアレイ63の光軸と面発光型のLEDアレイ30の各
LEDの光軸を一致するようにLEDアレイ30を配置
し、結像レンズアレイ63の入射側に結像レンズアレイ
63の各ロッドレンズの配列と同じ配列で、ロッドレン
ズの径より小さな径の複数の穴を有する絞り部材64を
配置し、LEDアレイ30の各LEDからの直接光だけ
を感光体19に照射して感光体19に鮮明で正確な潜像
を形成するようにしている。
【0005】面発光型のLEDアレイ30からの光を集
光する場合、LEDアレイ30の基板面を支持基板65
に貼り合わせることが一般的である。そこで結像レンズ
アレイ63は支持基板65に対して垂直方向に配置さ
れ、LEDアレイ30からの光を支持基板65に対して
垂直方向に取り出す。支持基板65にはLEDアレイ3
0のほかにドライバLSIや周辺回路を搭載することが
必要であることから、支持基板65の幅を小さくするに
は限界があり、ハウジング62を感光体19に近付ける
と、感光体19に対する占有角が支持基板65の大きさ
により狭くできず、感光体19の周囲に配置される他の
現像ユニットや定着ユニットに必要な空間を圧迫すると
いう問題がある。
【0006】これに対して特開平8−32110号公報に
は、感光体に対する占有角を小さくした書込みヘッドが
示されている。この書込みヘッドは、図16に示すよう
に、端面発光型のLEDアレイ66を使用し、端面発光
型のLEDアレイ66のpn接合面67とロッドレンズ
アレイを使用した結像レンズ61の光軸を一致させ、円
筒状の支持体68の内径を結像レンズ61の外径と等し
くして、円筒状の支持体68の軸心に沿って光を出射す
るようにしている。この書込みヘッドは円筒状の支持体
68の内径が結像レンズ61の外径と等しく形成され、
支持体68の軸心に沿って光を出射する。この書込みヘ
ッドにおいて、端面発光型のLEDアレイ66にはドラ
イバLSIや周辺回路を搭載しているため、円筒状の支
持体68の長手方向には小さくできないが厚さを薄くで
き、書込みヘッドの厚さを結像レンズ61の厚さ程度ま
で薄くできるため、円筒状の支持体68を感光体19に
接近させても、感光体19に対する占有空間を狭くする
ことができる。
【0007】また、特開平8−79447号公報にはロッド
レンズアレイを使用しない結像光学系が示されている。
この結像光学系は、図17に示すように、物面70の光
が第1の基板71のレンズ72に入射して、スペーサ板
73を挟んで設けた第1の基板71の開口74と第2の
基板75の開口76を経由して第2の基板75に設けら
れたレンズ77で集光されて像面78に結像する。ま
た、第1の基板71のレンズ72に入射した斜めの光は
第1の基板71の隣接する開口74の間の遮光面79で
遮るようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
8−32110号公報に示された端面発光型のLEDアレイ
は、面発光型LEDアレイに比べて製造と実装に手間が
かかるため、書込みヘッドのコスト上昇の原因となる。
このため面発光型LEDアレイを用いて書込みヘッドを
構成することが望ましい。また、端面発光型のLEDア
レイを用いた場合、結像レンズの厚さは現状で3mm程
度であるが、さらに薄くすることは取り扱いや剛性の点
であまり期待できない。
【0009】また、特開平8−79447号公報に示した光
学系でロッドレンズアレイを使用した光学系と同じ焦点
距離と解像度を得ようとすると、複数のレンズ72と開
口74と遮光面79を有する第1の基板71とスペーサ
73及び複数の開口76とレンズ77を有する第2の基
板74の厚さがロッドレンズアレイを使用した光学系と
同じ程度となるため、光学系全体の厚さを薄くすること
はできない。また、第1の基板71と第2の基板74を
積層する構造であるため、製造時には各レンズと開口の
光軸合わせを厳密に行なう必要があり、レンズと開口の
面数が増えると、それだけ組み立て時の軸合わせ工程で
工数がかかり、コストアップの原因になってしまう。
【0010】この発明は係る短所を改善し、結像光学系
を小型化して等倍像を精度良く結像することができる光
学装置と書込みヘッド及びそれを使用した画像形成装置
を提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明に係る光学装置
は、板状の透明基板の表面と裏面の両面若しくは片面に
1又は複数の光学素子を配置し、物面から透明基板に入
射した光を各光学素子を経由して像面に出射して像面に
等倍像を結像することを特徴とする。
【0012】上記透明基板に配置された光学素子は反射
素子を含み、反射素子の周辺に非反射構造を配置すると
良い。
【0013】また、透明基板に配置された光学素子は入
射側集光素子と出射側集光素子を含むと良い。
【0014】さらに、上記入射側集光素子と出射側集光
素子の光軸が交叉する位置に稜線を配置したルーフプリ
ズムを有することがのぞましい。
【0015】また、板状の透明基板が平行平板であり、
透明基板の一方の片面の光学素子が全て平面鏡であって
も良い。
【0016】さらに、光学素子を透明基板の一方の面に
設け、透明基板の他方の面が全反射面になるように各光
学素子を配置しても良い。
【0017】また、透明基板の光の入射面と出射面のい
ずれか一方又は両方を透明基板の側面に設けることが望
ましい。
【0018】さらに、光学素子をそれぞれ1列のアレイ
状に並べると良い。また、アレイ状に並べた光学素子の
間に遮光部を配置することが望ましい。
【0019】この発明に係る書込みヘッドは、上記光学
装置を、光源からの光を感光面に結像する結像光学系に
使用したことを特徴とする。
【0020】この発明に係る画像形成装置は、上記書込
みヘッドにより感光体に画像を書き込むことを特徴とす
る。
【0021】
【発明の実施の形態】この発明の物面から像面に等倍画
像を形成する光学系は、物面側に設けられた第の透明基
板と、第1の透明基板に接して像面側に設けられた第2
の透明基板とを有する。第1の透明基板は物面側の面に
設けらた第1の凸レンズと、第2の透明基板側の面に第
1の凸レンズと光軸を一致させて設けられた第2の凸レ
ンズを有する。第2の透明基板は第1の透明基板側の面
に設けられた第3の凸レンズと、像面側の面に第3の凸
レンズと光軸を一致させて設けられた第4の凸レンズを
有する。この第1の透明基板と第2の透明基板は、第2
の凸レンズと第3の凸レンズの光軸を一致させて、第2
の凸レンズと第3の凸レンズを接触させて配置されてい
る。
【0022】この光学系は、第1の透明基板の第1の凸
レンズと第2の凸レンズの光軸をレンズ面に対して斜め
にずらし、第1の凸レンズと第2の凸レンズの曲率を多
少変えて最適化し、同様に、第2の透明基板の第3の凸
レンズと第4の凸レンズの光軸をレンズ面に対して斜め
にずらし、第3の凸レンズと第4の凸レンズの曲率を多
少変えて最適化することにより、物面の画像を像面に等
倍画像として結像させることができる。したがって光学
系の厚さを薄くすることができるとともに、物面から第
1の透明基板までの距離と、第2の透明基板から像面ま
での距離を短くすることができる。
【0023】
【実施例】〔実施例1〕 図1はこの発明の一実施例の
構成図である。図に示すように、物面1の画像を像面2
に等倍の画像として結像する光学系3は、物面1側に設
けられた第1の透明基板4と、第1の透明基板4に接し
て像面2側に設けられた第2の透明基板5とを有する。
第1の透明基板4は物面1側の面に設けらた第1の凸レ
ンズ6と、第2の透明基板5側の面に第1の凸レンズ6
と光軸を一致させて設けられた第2の凸レンズ7を有す
る。第2の透明基板5は第1の透明基板4側の面に設け
られた第3の凸レンズ8と、像面2側の面に第3の凸レ
ンズ8と光軸を一致させて設けられた第4の凸レンズ9
を有する。この第1の透明基板4と第2の透明基板5
は、第2の凸レンズ7と第3の凸レンズ8の光軸を一致
させて、第2の凸レンズ7と第3の凸レンズ8を接触さ
せて配置されている。
【0024】この光学系3は、例えば図2に示すよう
に、物面1からの光束を集光レンズ10とリレーレンズ
11及び集光レンズ12を通して手して像面2に集光
し、物面1の画像を像面2に等倍画像として結像する従
来の正立結像光学系13と同等であり、この正立結像光
学系13の集光レンズ10とリレーレンズ11及び集光
レンズ12を第1の透明基板4と第2の透明基板5の各
凸レンズ6〜9で置き換えたものである。したがって第
1の透明基板4と第2の透明基板5を有する光学系3で
物面1の画像を像面2に等倍で形成することができる。
【0025】この光学系3は、例えば図3に示すよう
に、第1の透明基板4の第1の凸レンズ6と第2の凸レ
ンズ7の光軸をレンズ面に対して斜めにずらし、第1の
凸レンズ6と第2の凸レンズ7の曲率を多少変えて最適
化し、同様に、第2の透明基板5の第3の凸レンズ8と
第4の凸レンズ9の光軸をレンズ面に対して斜めにずら
し、第3の凸レンズ8と第4の凸レンズ9の曲率を多少
変えて最適化することにより、物面1の画像を像面2に
等倍画像として結像させることができる。したがって光
学系3の厚さを薄くすることができるとともに、物面1
から第1の透明基板4までの距離と、第2の透明基板5
から像面2までの距離を短くすることができる。
【0026】この光学系3を書込みヘッドに使用した複
写機やプリンタ等の画像形成装置の構成を図4に示す。
画像形成装置14は画像形成ユニット15と1次転写ユ
ニット16と2次転写ユニット17及び定着ユニット1
8を有する。画像形成ユニット15は、感光体19の周
囲に配置された帯電チャージャ20と書込ヘッド21と
シアン(C),マゼンタ(M),イエロー(Y),ブラ
ック(K)からなるカラー現像部22及びドラムクリー
ニング部23を有し、帯電チャージャ20で帯電した感
光体19上に書込みヘッド21からレーザビームを照射
して静電潜像を形成し、形成した静電潜像をカラー現像
部22で可視化してトナー像を形成する。1次転写ユニ
ット16は中間転写ベルト24と1次転写部25とテン
ションローラ26と2次転写ローラ27とクリーニング
部28及び基準位置センサ29を有し、カラー画像を形
成するときは、感光体19に形成された各色のトナー像
を中間転写ベルト24に1次転写して重ね合わせる。中
間転写ベルト24は感光体19上のトナー像を1次転写
するとき以外は接離機構によって感光体19の表面から
離れ、中間転写ベルト24に画像を1次転写するときだ
け感光体19の表面に圧接される。2次転写ユニット1
7は中間転写ベルト24に転写されたトナー像を記録紙
に2次転写する。定着ユニット18は記録紙に転写され
たトナー像を熱と圧力で定着する。
【0027】書込みヘッド21は、図5に示すように、
LEDアレイ30と、第1の透明基板4と第2の透明基
板5を有し、LEDアレイ30から出射されたレーザビ
ームを光学系3を通して感光体19に入射して、入力し
た画像と等倍の潜像を感光体19に形成する。このよう
にLEDアレイ30から出射されたレーザビームを第1
の透明基板4に斜めに入射し、入射したレーザビームを
光学系3から斜めに出射して感光体19に画像情報を書
き込むから、書込みヘッド21の厚さを薄くして小型化
することができる。
【0028】また、第1の凸レンズ6と第2の凸レンズ
7を有する第1の透明基板4と、第3の凸レンズ8と第
4の凸レンズ9を有する第2の透明基板5で等倍像を形
成する光学系3を構成した場合について説明したが、図
6に示すように、1枚の透明基板31で等倍像を形成す
る光学系3aを構成することもできる。この場合、光学
系3aは、透明基板31の平行な片面に一定間隔をおい
て設けた2枚の凸レンズ32,33と、透明基板31の
他方の面で、2枚の凸レンズ32,33の中間に設けら
れた凹面鏡34で形成している。この光学系3aは、物
面1からの光を凸レンズ32に入射して集光し、集光し
た光を凹面鏡34で反射して凸レンズ33により像面2
に集光して、物面1の画像の等倍画像を物面2に形成す
る。このように、透明基板31の中に光を透過させなが
ら処理を加えていく光学系を、一般に折り畳み光学系と
いう。折り畳み光学系は、光学系の途中にミラーを配
し、そのミラー面で光路を折り曲げることで空間を折り
畳むことができ、空間を折り畳むたびに厚さを縮小でき
る。この折り畳み光学系を用いると、光軸上に配置され
た光学素子を同一平面内に配置し直せるので、光学系を
製造する場合に、光学系を配置した面数が減って部品点
数を減らせることができる。また、同一面内の光学素子
を一括製造することにより製造工程を簡略化できる。、
さらに、面内に精度良く光学系を配置して製造すること
ができ、光軸に合わせて複数の部品をアライメントする
位置決め工程をなくすことができるという利点を有す
る。
【0029】この2枚の凸レンズ32,33と凹面鏡3
4を有する光学系3aを作製する場合、加工すべき面は
表面と裏面の実質2面となるので、表面の凸レンズ3
2,33と裏面の凹面鏡34を一括で作製することがで
きる。また、光学素子である凸レンズ32,33と凹面
鏡34の光軸合わせは、透明基板31の表面に配置する
凸レンズ32,33の位置精度と透明基板31の裏面に
配置する凹面鏡34の位置精度に置き換えられるので、
凸レンズ32,33を作製する型やマスクの精度と、凹
面鏡34を作成する型やマスクの精度で一意に決めるこ
とができる。例えば、凸レンズ32,33をマイクロレ
ンズで構成し、凹面鏡34をマイクロミラーで構成する
と、フォトリソグラフィによる位置指定を、例えば1μ
m以下の高精度で行なうことができ、複数のレンズを貼
り合わせる場合と比べて光軸合わせの精度を格段に向上
することができる。また、光学系3aを1枚の透明基板
31で形成することができ、光学系3aの厚さを薄くし
て小型化でき、この光学系3aを画像形成装置の書込み
ヘッド21に使用することにより、書込みヘッド21を
小型化することができる。
【0030】上記実施例は凸レンズ32,33の光路の
中間で凹面鏡34で反射して折り畳み光学系3aを構成
した場合について説明したが、反射面をレンズ面中間や
レンズ面と平行に設けなくても良い。また、板状の透明
基板に配置する光学系は、平板ミラー、曲面ミラー、プ
リズム、屈折型レンズ、グレーティングレンズ、波長フ
ィルター、偏光素子といった受動素子ばかりでなく、動
的に開口を切り替えられる液晶セル、電圧による屈折率
変化を用いた液晶レンズ、マイクロマシン技術を用いた
可動式マイクロミラーなどの能動素子であっても構わな
い。
【0031】〔実施例2〕 上記実施例は1枚の透明基
板31に設けた凸レンズ32,33と凹面鏡43で光学
系3aを構成した場合について説明したが、複数の反射
素子で等倍像を形成する光学系を構成しても良い。この
ように複数の反射素子を有する光学系3bは、図7の構
成図に示すように、透明基板35の側面に一定入射角で
形成された入射面36と、透明基板35の一方の面に形
成された凹面鏡37a,37bとグレーティングレンズ
38と、透明基板35の他方の面に形成された平面鏡3
9a,39b,39cを有する。この光学系3bに入射
した光は入射面36で屈折し、屈折した光を平面鏡39
aで反射し、この反射光を凸面鏡37aで集光したのち
平面鏡39bと凸面鏡37b及び平面鏡39cで順次反
射してグレーティングレンズ38aで集光して出射し等
倍像を形成する。このように透明基板35内を光が複数
回反射する場合、透明基板35を薄くすると、光を反射
する平面鏡39a,39b,39cと凸面鏡37a,3
7bが接近してフレア光などの不要光の影響を受け易
い。そこで平面鏡39a,39b,39cと凸面鏡37
a,37b及びグレーティングレンズ38a以外の面に
は非反射面40,41を設け、透明基板35を通る光の
光路を限定してフレア光の影響を低減する。
【0032】この光学系3bを作製するときは、図7
(a)に示すように、例えば石英ガラスからなる平板状
の透明基板35の一方の端部を一定の角度α、例えば8
0.1度の角度で研磨して入射面36を形成する。次に、
通常のフォトリソグラフィとエッチングにより、図7
(b)に示すように、透明基板35の一方の面に入射光
を集光するための凸面レンズ42aとリレーレンズとな
る凸面レンズ42b及び出射する光を集光するグレーテ
ィングレンズ38を形成する。その後、図7(c)に示
すように、凸面レンズ42a,42bの表面にアルミニ
ウムの蒸着とエッチングにより反射膜43a,43bを
形成して凸面鏡37a,37bを作製する。さらに、入
射光が透明基板35の他方の面で反射して凸面鏡42a
に入射する位置と、凸面鏡37aの反射光が透明基板3
5の他方の面で反射して凸面鏡37bに入射する位置及
び凸面鏡37bの反射光が透明基板35の他方の面で反
射してグレーティングレンズ38に入射する位置に反射
面44a,44b,44cを形成して平面鏡39a〜3
9cを作製する。このように透明基板35に、図9の平
面図に示すように、グレーティングレンズ38と凸面鏡
37a,37b及び平面鏡39a〜39cを作製すると
きに、グレーティングレンズ38等の光学素子を平面状
に並べているので、各光学素子間のアライメントは、素
子製造のためのフォトリソグラフィの精度で行なえるの
で、従来の手法による複数の光学素子をアライメントし
ながら貼り合わせる場合と比べて、格段にアライメント
精度を改善することができる。次に、図7(d)に示す
ように、透明基板35のグレーティングレンズ38を除
いた両面に黒色樹脂を塗布して非反射面40,41を形
成し、不要なフレア光が生じないようにして光学系3b
を作製する。
【0033】この作製した光学系3bを使用して書込み
ヘッド21を作製するときは、図7に示すように、プリ
ント基板45の上に光学系3bを貼り合わせ、光学系3
bと位置合わせをしてLEDアレイ30をスペーサ46
を介してプリント基板45の上に貼り合わせる。
【0034】このようにして作製された書込みヘッド2
1において、感光体19に画像情報を書き込むとき、L
EDアレイ30から出射された光は光学系3cの入射面
36に入射した光は入射面36で屈折し、屈折した光を
平面鏡39aで反射し、この反射光を凸面鏡37aで集
光したのち平面鏡39bと凸面鏡37b及び平面鏡39
cで順次反射してグレーティングレンズ38aで感光体
19の表面に集光して等倍像を形成する。この光が光学
系3cの透明基板35内を伝播するとき、平面鏡39a
〜39cで光路を限定しているので結像時の収差を改善
できる。また、光学系3bの厚さを薄くできるから、書
込みヘッド21を小型化することができる。
【0035】〔実施例3〕 上記実施例2はプリント基
板45の上に光学系3bとLEDアレイ30とを別々に
設けて書込みヘッド21を構成した場合について説明し
たが、LEDアレイ30を光学系と一体にして書込みヘ
ッド21を構成しても良い。図10,図11は、LED
アレイ30を光学系と一体にした書込みヘッド21の構
成を示し、図10は側面断面図、図11は平面図であ
る。図に示すように、書込みヘッド21は、光学系3c
と、光学系3cの透明基板50の上面に設けられたLE
Dアレイ30を有する。光学系3cは、光学素子として
例えばポリカーボネートからなる透明基盤50の入射側
の上面に設けられた凹面鏡51と、出射側の上面45度傾
いた集光レンズ52と、凹面鏡51と集光レンズ52の
間に設けられ、図12(a)の断面図に示すように、90
度の角度で形成されたルーフミラー53を有する。ま
た、LEDアレイ30と凹面鏡51との間の光路を挟ん
で、図12(b)に示すように、黒色樹脂を注入した遮
光溝54が設けられている。また、透明基板50の上下
両面は全反射面を構成するように、LEDアレイ30と
凹面鏡51等の各光学素子が配置されている。
【0036】この書込みヘッド21を作製するときは、
図13(a)に示すように、金型で例えばポリカーボネ
ート製の透明基板50と凹面鏡51を形成するための凸
レンズ55と集光レンズ52とルーフミラー53及び遮
光溝54を形成するための溝56を形成する。次に、図
13(b)に示すように、凸レンズ55の上面に反射面
5を形成して凹面鏡51を作製し、溝56に黒色樹脂を
注入して遮光溝54を作製して光学系3cを形成する。
次に透明基板50の上面の所定の位置にLEDアレイ3
0及びLEDアレイ30を駆動する駆動IC58をフリ
ップ実装する。このLEDアレイ30と駆動IC58を
実装するために、透明基板50の上面に配線パターンを
設けておく。
【0037】この書込みヘッド21で感光体19に書き
込み潜像を形成するとき、LEDアレイ30から出射し
た光のうち、概ね45度方向に放射された光束は、透明基
板50と空気との屈折率の差により、透明基板50の表
面と裏面の全反射面で反射され凹面鏡51に入射して反
射し平行光束となる。この平行光束が透明基板50の表
面と裏面の全反射面で反射しルーフミラー53によっ
て、図10の面に垂直方向に関して反転され、透明基板
50の表面と裏面の全反射面で反射して45度傾いた集光
レンズ53により感光体19の感光面に結像して入力し
た画像と等倍の像を形成する。この感光体19に等倍像
を形成するときに、隣接したチャネル間を遮光溝54で
遮光して、不要なフレア光を除去し結像の劣化を抑制す
る。また、等倍結像系を実現するため、ルーフミラー5
3により像反転を行なっているので、比較的明るい光学
系を実現することができる。また、透明基板50にLE
Dアレイ30と駆動IC58を集積化しているから、書
込みヘッド21を薄型で小型化することができるととも
に、容易に作製することができる。
【0038】
【発明の効果】この発明は以上説明したように、板状の
透明基板の表面と裏面の両面若しくは片面に1又は複数
の光学素子を配置し、物面から透明基板に入射した光を
各光学素子を経由して像面に出射して像面に等倍像を結
像するようにして、いわゆる折り畳み光学系を構成する
ことにより、光学装置の厚さを薄くして小型化すること
ができる。
【0039】また、透明基板に配置された反射素子の周
辺に非反射構造を配置することにより、光路を限定する
ことができ、フレア光の影響を減らすことができる。
【0040】また、透明基板に配置された光学素子は入
射側集光素子と出射側集光素子を含むことにより、光学
装置の凹凸を少なくして等倍結像光学系を容易に作製す
ることができる。
【0041】さらに、入射側集光素子と出射側集光素子
の光軸が交叉する位置に稜線を有するルーフプリズムを
配置することにより、入射した光を効率良く出射するこ
とができ、明るい等倍結像光学系を提供することができ
る。
【0042】また、板状の透明基板を平行平板で形成
し、透明基板の一方の片面の光学素子を全て平面鏡で構
成することにより、光学装置の凹凸を少なくして等倍結
像光学系を容易に作製することができる。
【0043】また、光学素子を透明基板の一方の面に設
け、透明基板の他方の面が全反射面になるように各光学
素子を配置することにより、透明基板の一面に反射膜を
積層する必要がないとともに平面にすることができ、等
倍結像光学系を容易に作製することができる。
【0044】さらに、透明基板の光の入射面と出射面の
いずれか一方又は両方を透明基板の側面に設けることに
より、表面に配置した光学系と独立に光の入射方向と出
射方向を規定でき、使い勝手の良い光学装置を実現する
ことができる。
【0045】また、光学素子をそれぞれ1列のアレイ状
に並べることにより、光学装置を小型化できるとともに
容易に作製することができる。
【0046】さらに、アレイ状に並べた光学素子の間に
遮光部を配置することにより、各光学系間の光学的クロ
ストークを減少させて結像性能を向上させることができ
る。
【0047】この光学装置を、光源からの光を感光面に
結像する書込みヘッドの結像光学系に使用することによ
り、書込みヘッドを小型化することができる。
【0048】また、この書込みヘッドをプリンタや複写
機等の画像形成装置に使用することにより、感光体に対
する書込みヘッドの占有領域を小さくすることができる
とともに、良質な等倍像を感光体に形成することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例の構成図である。
【図2】従来の正立結像光学系の構成図である。
【図3】上記実施例の光学系の他の配置図である。
【図4】画像形成装置の構成図である。
【図5】上記実施例の光学系を使用した書込みヘッドの
構成図である。
【図6】上記実施例の他の構成を示す構成図である。
【図7】第2の実施例の書込みヘッドの構成図である。
【図8】第2の実施例の光学系の作製工程を示す工程図
である。
【図9】第2の実施例の光学系の平面図である。
【図10】第3の実施例の書込みヘッドの構成図であ
る。
【図11】第3の実施例の書込みヘッドの平面図であ
る。
【図12】第3の実施例の光学系の断面図である。
【図13】第3の実施例の光学系の作製工程を示す工程
図である。
【図14】従来例の書込みヘッドの構成図である。
【図15】第2の従来例の書込みヘッドの構成図であ
る。
【図16】第3の従来例の書込みヘッドの構成図であ
る。
【図17】第4の従来例の書込みヘッドの構成図であ
る。
【符号の説明】
1;物面、2;像面、3;光学系、4;第1の透明基
板、5;第2の透明基板、6;第1の凸レンズ、7;第
2の凸レンズ、8;第3の凸レンズ、9;第4の凸レン
ズ、31;透明基板、32,33;凸レンズ,34;凹
面鏡。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板状の透明基板の表面と裏面の両面若し
    くは片面に1又は複数の光学素子を配置し、物面から透
    明基板に入射した光を各光学素子を経由して像面に出射
    して像面に等倍像を結像することを特徴とする光学装
    置。
  2. 【請求項2】 上記透明基板に配置された光学素子は反
    射素子を含み、反射素子の周辺に非反射構造を配置した
    請求項1記載の光学装置
  3. 【請求項3】 上記透明基板に配置された光学素子は入
    射側集光素子と出射側集光素子を含む請求項1又は2記
    載の光学装置。
  4. 【請求項4】 上記入射側集光素子と出射側集光素子の
    光軸が交叉する位置に稜線を有するルーフプリズムを配
    置した請求項3記載の光学装置。
  5. 【請求項5】 上記板状の透明基板が平行平板であり、
    透明基板の一方の片面の光学素子が全て平面鏡である請
    求項1記載の光学装置。
  6. 【請求項6】 上記光学素子を透明基板の一方の面に設
    け、透明基板の他方の面が全反射面になるように各光学
    素子を配置した請求項1乃至4のいずれかに記載の光学
    装置。
  7. 【請求項7】 上記透明基板の光の入射面と出射面のい
    ずれか一方又は両方を透明基板の側面に設けた請求項1
    乃至6のいずれかに記載の光学装置。
  8. 【請求項8】 上記光学素子をそれぞれ1列のアレイ状
    に並べた請求項1乃至7のいずれかに記載の光学装置。
  9. 【請求項9】 上記アレイ状に並べた光学素子の間に遮
    光部を配置した請求項8記載の光学装置。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至9のいずれかに記載の光
    学装置を、光源からの光を感光面に結像する結像光学系
    に使用したことを特徴とする書込みヘッド。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の書込みヘッドを有す
    ることを特徴とする画像形成装置。
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