JP2002177222A - 眼科装置 - Google Patents

眼科装置

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JP2002177222A
JP2002177222A JP2000384573A JP2000384573A JP2002177222A JP 2002177222 A JP2002177222 A JP 2002177222A JP 2000384573 A JP2000384573 A JP 2000384573A JP 2000384573 A JP2000384573 A JP 2000384573A JP 2002177222 A JP2002177222 A JP 2002177222A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成により被検者の視線の方向を変
え、検眼範囲を広めることができる眼科装置を提供す
る。 【解決手段】 顎台15に、シャフト17を中心に顎台
に対して回動可能な移動部材16が取り付けられる。顎
台と移動部材にそれぞれ顎受け部15a、16cが形成
される。顎受け部16cが裏面にくるときは(A、
C)、被検者はその顎を顎台の顎受部15aに乗せ、ま
た表面にくるときは(B、D)、移動部材の顎受け部1
6cに乗せて着座する。被検者の額は額当て14で固定
され、顎位置が眼底カメラに対して前後する方向で異な
る位置をとるので、被検者の視線の方向を変化させるこ
とができ、検眼範囲を広めることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、眼科装置、特に額
当てに額を当て、顎台に顎を乗せて着座する被検者の被
検眼を検眼する検眼装置を備えた眼科装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、眼底を検査する眼底カメラのよ
うな検眼装置では、眼底の検査位置を種々変化させるた
めに、検眼装置の対物レンズの光軸の角度を変化させる
必要が生じる。そのために、検眼装置本体を俯仰させる
構成が知られている(例えば、実公昭57−36167
号公報、実公平2−28882号公報など)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
眼科装置では、装置本体に重量があり、そのため本体を
俯仰させる手段を頑丈な構造にしなければならず、複雑
な機構となり、コスト上昇の原因となっていた。また、
俯仰角度は限定されていて広い範囲をカバーすることが
できないので、例えば、眼底上部を撮影する場合、本体
を下にして仰がせ、固視灯などを用いて被検者の視線が
上を向くように誘導しており、被検者の負担が大きくな
る、という問題があった。
【0004】従って、本発明は、このような問題点を解
決するためになされたもので、簡単な構成により被検者
の視線の方向を変えることができ、検眼範囲を広めるこ
とが可能な眼科装置を提供することをその課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、被検者の被検眼を検眼する検眼装置と、
被検者の額を当接させる額当てと、検眼装置に対して前
後する方向で異なる位置に被検者の顎を受ける顎受け部
を備えた顎台とを有する構成を採用している。
【0006】このような構成で、異なる位置にある顎受
け部で検眼装置に近い位置にある顎受け部は、使用位置
と非使用位置に切り換えられ(図1、図3)、あるいは
異なる位置にある各顎受け部は顎台に対して不動にされ
る(図6)。
【0007】また、本発明では、被検者の被検眼を検眼
する検眼装置と、被検者の額を当接させる額当てと、被
検者の顎を受ける顎受け部を備えた顎台とを有し、該顎
受け部が検眼装置に対して前後する方向で異なる位置に
移動可能である構成も採用している。
【0008】このような構成では、顎受け部自体が顎台
に対して移動するもので、例えば、顎受け部は顎台に対
してスライド可能になっており、顎受け部はスライドす
ることにより異なる位置に移動し(図2)、あるいは、
顎受け部が垂直軸を中心に回動可能になっており、顎受
け部が回動することにより異なる位置に移動し(図
4)、あるいは、顎受け部が顎台に対して着脱可能にな
っており、着脱位置を変えることにより顎受け部が異な
る位置に移動する(図5)。また例えば、顎受け部は顎
台に対して折りたたみ可能になっており、顎受け部は折
りたたまれることにより異なる位置に移動する(図
7)。
【0009】更に、本発明では、被検者の被検眼を検眼
する検眼装置と、被検者の額を当接させる額当てと、被
検者の顎を受ける顎受け部を備えた顎台と、顎台に取り
付けられ、第1と第2の位置に移動可能な移動部材とを
有し、移動部材が第2の位置に移動したときは、前記顎
受け部より検眼装置側に更に顎受け部が形成される構成
も採用している。
【0010】このような構成では、顎台に移動可能な移
動部材が取り付けられ、移動部材の移動により更に顎受
け部が形成される。例えば、移動部材は、顎台の検眼装
置側に取り付けられた一面に顎受け部を有する表裏反転
可能な部材であり、第2の位置に移動したときは顎受け
部が表面にきて、検眼装置側に更に顎受け部が形成され
る(図1)。あるいは、移動部材は、水平軸を中心に顎
台に対して回動可能な顎受け部を有する部材であり、第
2の位置に移動したときは顎受け部が水平面にきて、検
眼装置側に更に顎受け部が形成される(図3)。
【0011】以上のいずれの構成でも、検眼装置に対し
て前後する方向に沿って異なる位置で被検者の顎を受け
ることができるので、検眼装置本体を俯仰させることな
く、被検者の視線の向きを上下方向に変えさせることが
でき、検眼範囲を広めることが可能になる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面に示す実施の形態に基
づいて本発明を詳細に説明する。
【0013】[第1実施形態]図1には、眼科装置を構
成する検眼装置の一例として眼底カメラ10が図示され
ている。対物レンズ10bを有する眼底カメラ10は、
操作レバー11とそれに付随の操作リング11aの操作
により架台12上を前後左右方向に移動でき、また被検
者13に対して上下方向に移動できるように構成されて
いる。更に眼底カメラ10は、被検眼13aを中心に水
平面内で回動できると共に、軸10aを中心に垂直面内
でも回動できるようになっている。
【0014】また、架台12には、2本の支柱18が取
り付けられており、これらの支柱間には、被検者の額を
当接させる額当て14と、被検者の顎を受ける顎受け部
15aを備えた顎台15が取り付けられている。この顎
台15は、2本の支柱18に沿って上下方向に移動で
き、また所定の高さに固定することができる。
【0015】この顎台15には、シャフト17を介して
シャフト軸を中心に回動可能に支持された移動部材16
が取り付けらる。移動部材16には、眼底カメラ10の
対物レンズ10bの光軸10cに沿った方向(眼底カメ
ラに対して前後する方向)に見て眼底カメラから遠い方
に位置する突出部16aと、近い方に位置する突出部1
6bが形成され、各突出部16aと16bは垂直方向に
互いに逆方向に突出しており、また突出部16bからは
顎受け部16cとなる面が形成される。
【0016】このような構成において、被検者13の顎
を眼底カメラ10から遠ざかる位置に受けて着座させた
い場合には、顎台15を所定の高さに調節した後、図1
(A)、(C)に示したように、突出部16aが垂直上
方を向くように移動部材16を顎台15に対して回転さ
せる。このような状態で、被検者13は、その額を額当
て14に当て、またその顎を顎受け部15aに乗せ、ま
た顎前部を突出部16aに当接させて着座するので、そ
の視線の方向は、例えば眼底カメラ10の対物レンズ1
0bの光軸10cにほぼ一致した方向となる。
【0017】一方、眼底上部を観察ないし撮影しようと
して被検者の視線の方向を上方に向けさせたい場合に
は、移動部材16をシャフト17の軸を中心に180度
回転させ、表裏を反転させる。このとき、図1(B)、
(D)に示したように、顎受け部16c並びに突出部1
6bが上方に現れるので、被検者13は顎を顎受け部1
6cに乗せ、顎前部を突出部16bに当接させて着座す
るようになり、また被検者13の額は額当て14で固定
される形となるので、被検者の視線の方向は、対物レン
ズ10bの光軸10cを仰ぐ角度となって、眼底カメラ
10は、眼底の上部を観察ないし撮影できるようにな
る。このとき、顎台15の顎受け部15aと移動部材1
6に形成される顎受け部16cは、ほぼ同一面となって
いるので、被検者は顎を顎受け部に乗せるとき、違和感
を感じることはない。
【0018】このように、移動部材の顎受け部16c
が、図1(A)、(C)に示すように、裏面にくる(顎
受け部16cが非使用位置に切り換えられる)ときに
は、被検者はその顎を、眼底カメラに対して前後する方
向で眼底カメラから遠い位置にある顎受け部15aに、
また、図1(B)、(D)に示すように、表面にきて
(顎受け部16cが使用位置に切り換えられ)眼底カメ
ラ側に顎受け部が形成されるときには、被検者はその顎
を、眼底カメラに近い顎受け部16cに乗せるので、眼
底カメラ10を軸10aを中心に回動させて俯仰させる
ことなく、移動部材の回動だけで、被検者の視線の向き
を上下に変化させることができるようになる。
【0019】[第2実施形態]図2には、本発明の他の
実施形態が図示されており、この実施形態では、顎台2
0に顎受け部21が設けられ、この顎受け部21が顎台
20に対して眼底カメラの前後方向にスライド可能に構
成される。顎台20には、溝穴23bを有するレバー2
3がピン23aを介してそれぞれ左右に取り付けられ、
また、顎台20には、顎受け部21がスライドできるよ
うに、案内レール20a(図2(D))が形成されてい
る。
【0020】また、顎受け部21には、顎前部を位置決
めさせる突出部22が取り付けており、更に顎受け部2
1はその両側に、顎台20の案内レール20a上を滑動
するスライダ21aを有し、またこの顎受け部21に
は、ピン24aを介して顎受け部21に取り付けられ、
ピン24bがレバー23の溝穴23bに係合するレバー
24がそれぞれ左右に取りつけられている。また、顎受
け部21は、顎台20に固定された固定手段(固定ビ
ス)25により顎台20に対して固定できるようになっ
ている。
【0021】なお、顎台以外の他の部分は、第1実施形
態と同様であり、その詳細な説明は省略する。
【0022】このような構成において、被検者13の顎
を眼底カメラ10から遠い位置に受けて着座させたい場
合には、顎台20を所定の高さに調節した後、図2
(A)、(C)に示したように、顎受け部21を被検者
側にスライドさせた状態に設定する。このような状態
で、被検者13は、その額を額当て14に当て、またそ
の顎を顎受け部21に乗せ、顎前部を突出部22に当接
させて着座するので、その視線の方向は、対物レンズ1
0bの光軸10cにほぼ一致した方向となる。
【0023】一方、眼底上部を観察ないし撮影しようと
して被検者の視線を上方に向けさせたい場合には、顎受
け部21を眼底カメラ側に移動させる。レバー23、2
4のピンと溝穴の嵌合によりスライダ21aが顎台20
の案内レール20a上をスライドするので、図2
(B)、(D)に示したように、顎受け部21が眼底カ
メラ10に近い位置に移動する。そして、被検者13は
顎を顎受け部21に乗せ、その前部を突出部22に当接
させて着座する。この場合被検者13の額は額当て14
で固定される形となるので、被検者の視線の方向は、対
物レンズ10bの光軸10cを仰ぐ角度となって、眼底
カメラ10は、眼底の上部を観察ないし撮影できるよう
になる。
【0024】なお、顎受け部21は、移動後固定ビス2
5により顎台20に対して固定できるので、スライド位
置がずれるのを防止することができる。また、レバー2
3を、例えばストッパーを用いて図2(C)、(D)に
図示した位置以上に移動できないようにすることによ
り、図2(C)、(D)の位置を移動限界位置とするこ
とができる。
【0025】このように、顎受け部21は、眼底カメラ
に対して前後する方向で異なる位置に移動可能であるの
で、この実施形態でも、第1の実施形態と同様な効果が
得られる。またこの実施形態では、顎受け部21を眼底
カメラに対して連続的に前後方向に移動させることがで
きるので、第1の実施形態に比較して顎を連続した位置
に位置決めすることができ、被検者の視線方向を連続し
て変化させることができる。
【0026】[第3実施形態]図3には、本発明の他の
実施形態が図示されており、この実施形態では、顎受け
部30aを備えた顎台30と、その顎台の水平軸30b
を中心に回動可能な移動部材31が設けられ、この移動
部材に突出部31aと顎受け部31bが形成される。顎
台以外の他の部分は、第1実施形態と同様であり、その
詳細な説明は省略する。
【0027】このような構成において、被検者13の顎
を眼底カメラ10から遠い位置に受けて着座させたい場
合には、顎台30を所定の高さに調節した後、図3
(A)、(C)に示したように、移動部材31を直立し
た位置に切り換える。このような状態で、移動部材31
の顎受け部31bは、垂直になって非使用状態となり、
被検者13は、その額を額当て14に当て、またその顎
を顎台の顎受け部30aに乗せて着座するので、その視
線の方向は、対物レンズ10bの光軸10cにほぼ一致
した方向となる。
【0028】一方、眼底上部を観察ないし撮影しようと
して被検者の視線を上方に向けさせたい場合には、移動
部材31を水平軸を中心に90度回転させ、顎受け部3
1bがほぼ水平となって(顎受け部31bが使用位置に
切り換えられる)、眼底カメラ側に顎受け部30aに続
く顎受け部31bが形成されるようにする。この状態で
は、図3(B)、(D)に示したように、被検者13は
顎を顎受け部31bに乗せ、また顎前部を突出部31a
に当接させて着座する。この場合、被検者13の額は額
当て14で固定される形となるので、被検者の視線の方
向は、対物レンズ10bの光軸10cを仰ぐ角度となっ
て、眼底カメラ10は、眼底の上部を観察ないし撮影で
きるようになる。
【0029】この実施形態でも、第1実施形態と同様な
効果が得られる。
【0030】[第4実施形態]図4には、本発明の他の
実施形態が図示されており、この実施形態では、顎受け
部40aと顎前部の位置を規制する突出部40bを有す
る顎台40が設けられ、この顎台40は、一方の端部に
おいて垂直軸となる支柱18(図4(C)、(D)にお
いて左側の支柱)を中心に回動可能に構成され、図4
(C)に示したように、顎台40が最も眼底カメラから
遠ざかる位置に回動するときは、右側の支柱18が顎台
40に形成された係合穴40cに係合し、顎台に取り付
けられた固定ネジ41を介して顎台の他端を支柱18に
固定できるように構成される。顎台以外の他の部分は、
第1実施形態と同様であり、その詳細な説明は省略す
る。
【0031】このような構成において、顎台40を所定
の高さに調節した後、図4(A)、(C)に示したよう
に、顎台40が最も眼底カメラから遠ざかる位置に回動
させ、固定ネジ41を介して顎台の他端を支柱18に固
定する。被検者は、その額を額当て14に当て、また顎
を顎受け部40aに乗せその顎前部を突出部40bに当
てて着座する。従って、この状態では、その視線の方向
は、対物レンズ10bの光軸10cにほぼ一致した方向
となる。
【0032】一方、眼底上部を観察ないし撮影しようと
して被検者の視線を上方に向けさせたい場合には、固定
ネジ41を緩め、顎台40を支柱18を中心にして回動
させる。このとき顎台の顎受け部40aも垂直軸(支柱
18)を中心に回動するので、図4(B)、(D)に示
したように、被検者13は、眼底カメラに近づいた顎受
け部40aに顎を乗せ、また顎前部を突出部40bに当
接させて着座するようになる。この場合、被検者13の
額は額当て14で固定される形となるので、被検者の視
線の方向は、対物レンズ10bの光軸10cを仰ぐ角度
となって、眼底カメラ10は、眼底の上部を観察ないし
撮影できるようになり、上述した各実施形態と同様な効
果が得られる。
【0033】なお、固定ネジ42は、これを締め付ける
ことにより顎台40の振れを防止するために設けられる
ものであり、図4(D)に図示した位置での顎台を安定
したものにすることができる。
【0034】この実施形態では、顎受け部40aを連続
的に回動させることができるので、第2実施形態と同様
に、視線方向を連続的に変えさせることができる。
【0035】[第5実施形態]図5には、本発明の他の
実施形態が図示されており、この実施形態では、顎台5
0の両側に眼底カメラに対して前後する方向に複数の穴
50aが形成され、また穴50aに嵌合するピン51
a、顎前部を規制する突出部51b並びに顎受け部51
cを有する移動部材51が設けられる。この移動部材5
1は、ピン穴構造により顎台50に着脱可能に取り付け
ることができ、顎受け部51cを眼底カメラに対して前
後する方向で異なる位置に移動させることができるよう
に構成される。顎台以外の他の部分は、第1実施形態と
同様であり、その詳細な説明は省略する。
【0036】このような構成において、上述した各実施
形態と同様に、顎台50を所定の高さに調節する。その
後、移動部材51を眼底カメラ10から遠い位置、ある
いは近い位置に着脱させる。これにより、顎受け部51
cは、眼底カメラに対して前後する方向で異なる位置に
移動するので、この顎受け部51cに顎を乗せて着座す
る被検者の視線の方向を、対物レンズ10bの光軸10
cに対して上下方向に変えることができ、上述した各実
施形態と同様な効果が得られる。
【0037】なお、この実施形態では、移動部材51
は、2箇所にしか着脱できないが、穴50aを眼底カメ
ラの前後方向に2箇所以上設けることにより、移動部材
を2箇所以上の複数箇所で着脱可能にし、被検者の視線
の方向を微調節して変化させるようにすることもでき
る。
【0038】[第6実施形態]図6には、本発明の他の
実施形態が図示されており、この実施形態では、顎台6
0に複数の顎受け部60a、60bが眼底カメラに対し
て前後する方向に形成されており、その場合、眼底カメ
ラに近い位置にある顎受け部60bは遠い位置にある顎
受け部60aより一段高くなっており、また顎受け部6
0bには、突出部60cが形成される。顎台以外の他の
部分は、第1実施形態と同様であり、その詳細な説明は
省略する。
【0039】このような構成において、上述した各実施
形態と同様に、顎台60を所定の高さに調節する。その
場合、各顎受け部は顎台に対して不動の位置となってお
り、被検者が顎受け部60aに顎を載せる場合は、図6
(A)、(C)に示したように、顎受け部60bとの段
差によりその顎前部が位置決めされる。従って、被検者
の顎は眼底カメラに対して後方位置になり、その視線の
方向は、対物レンズ10bの光軸10cにほぼ一致した
方向となる。
【0040】一方、被検者が顎受け部60bに顎を載せ
る場合は、図6(B)、(D)に示したように、被検者
の顎前部は突出部60cにより位置決めされ、顎受け部
60bが眼底カメラに近い位置にあり、また顎受け部6
0aより一段高くなっているので、被検者の視線の方向
は、対物レンズ10bの光軸10cを仰ぐ角度となり、
上述した各実施形態と同様な効果が得られる。
【0041】なお、この実施形態では、顎受け部は2箇
所しか形成されていないが、眼底カメラの前後方向に2
箇所以上設け、眼底カメラに近い各顎受け部を遠い顎受
け部よりそれぞれ一段高くすることにより、被検者の視
線の方向を種々に変化させることもできる。
【0042】[第7実施形態]図7には、本発明の他の
実施形態が図示されており、この実施形態では、顎台7
0に対して上下に折りたたみ可能な移動部材71が設け
られる。この移動部材71には、下方に延びるピン71
a、顎受け部71b並びに上方に延びる突出部71cが
形成される。また、この移動部材71には、軸71dを
中心に回動可能なレバー72が取り付けられ、このレバ
ー72は、顎台70の軸70bを中心に回動可能なレバ
ー73とピン74を介して回動可能に結合される。また
顎台70には、移動部材71のピン71aと係合する穴
70aが形成されている。
【0043】顎台以外の他の部分は、第1実施形態と同
様であり、その詳細な説明は省略する。
【0044】このような構成において、上述した各実施
形態と同様に、顎台70を所定の高さに調節する。被検
者13の顎を眼底カメラ10から遠い位置に位置決めし
て着座させたい場合には、図7(A)、(C)に示した
ように、移動部材71を顎台70上に折りたたむ。この
ときに、移動部材71のピン71aを顎台70の穴70
aに係合させて両者の位置を固定させる。このような状
態で、被検者13は、その額を額当て14に当て、また
その顎を移動部材71の顎受け部71bに乗せ顎前部を
突出部71cに当接させて着座するので、その視線の方
向は、対物レンズ10bの光軸10cにほぼ一致した方
向となる。
【0045】一方、眼底上部を観察ないし撮影しようと
して被検者の視線を上方に向けさせたい場合には、移動
部材71を図7(B)、(D)に示したように引き出し
た状態にする。この状態では、被検者13はその顎を、
眼底カメラ側に引き伸ばされた顎受け部71bに乗せて
着座するので、被検者の視線の方向は、対物レンズ10
bの光軸10cを仰ぐ角度となって、眼底カメラ10
は、眼底の上部を観察ないし撮影できるようになり、各
実施形態と同様な効果が得られる。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、被検
者の顎を検眼装置に対して前後する方向で異なる位置に
移動させることができるので、検眼装置本体を俯仰させ
ることなく、被検者の視線の向きを変えることができ、
検眼範囲を広めることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)、(B)は、本発明の第1実施形態によ
る眼科装置の側面図、(C)、(D)は顎台の上面図で
ある。
【図2】(A)、(B)は、本発明の第2実施形態によ
る眼科装置の側面図、(C)、(D)は顎台の上面図で
ある。
【図3】(A)、(B)は、本発明の第3実施形態によ
る眼科装置の側面図、(C)、(D)は顎台の上面図で
ある。
【図4】(A)、(B)は、本発明の第4実施形態によ
る眼科装置の側面図、(C)、(D)は顎台の上面図で
ある。
【図5】(A)、(B)は、本発明の第5実施形態によ
る眼科装置の側面図、(C)、(D)は顎台の上面図で
ある。
【図6】(A)、(B)は、本発明の第6実施形態によ
る眼科装置の側面図、(C)、(D)は顎台の上面図で
ある。
【図7】(A)、(B)は、本発明の第7実施形態によ
る眼科装置の側面図、(C)、(D)は顎台の側面図で
ある。
【符号の説明】
10 眼底カメラ 13 被検者 14 額当て 15、20、30、40、50、60、70 顎台 16、31、41、71 移動部材

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検者の被検眼を検眼する検眼装置と、 被検者の額を当接させる額当てと、 検眼装置に対して前後する方向で異なる位置に被検者の
    顎を受ける顎受け部を備えた顎台と、 を有することを特徴とする眼科装置。
  2. 【請求項2】 検眼装置に近い位置にある顎受け部が使
    用位置と非使用位置に切り換えられることを特徴とする
    請求項1に記載の眼科装置。
  3. 【請求項3】 異なる位置にある各顎受け部が顎台に対
    して不動であることを特徴とする請求項1に記載の眼科
    装置。
  4. 【請求項4】 被検者の被検眼を検眼する検眼装置と、 被検者の額を当接させる額当てと、 被検者の顎を受ける顎受け部を備えた顎台とを有し、 該顎受け部が検眼装置に対して前後する方向で異なる位
    置に移動可能であることを特徴とする眼科装置。
  5. 【請求項5】 前記顎受け部が顎台に対してスライド可
    能になっており、顎受け部がスライドすることにより異
    なる位置に移動することを特徴とする請求項4に記載の
    眼科装置。
  6. 【請求項6】 前記顎受け部が垂直軸を中心に回動可能
    になっており、顎受け部が回動することにより異なる位
    置に移動することを特徴とする請求項4に記載の眼科装
    置。
  7. 【請求項7】 前記顎受け部が顎台に対して着脱可能に
    なっており、着脱位置を変えることにより顎受け部が異
    なる位置に移動することを特徴とする請求項4に記載の
    眼科装置。
  8. 【請求項8】 前記顎受け部が顎台に対して折りたたみ
    可能になっており、顎受け部が折りたたまれることによ
    り異なる位置に移動することを特徴とする請求項4に記
    載の眼科装置。
  9. 【請求項9】 被検者の被検眼を検眼する検眼装置と、 被検者の額を当接させる額当てと、 被検者の顎を受ける顎受け部を備えた顎台と、 顎台に取り付けられ、第1と第2の位置に移動可能な移
    動部材とを有し、 移動部材が第2の位置に移動したときは、前記顎受け部
    より検眼装置側に更に顎受け部が形成されることを特徴
    とする眼科装置。
  10. 【請求項10】 前記移動部材は、顎台の検眼装置側に
    取り付けられた一面に顎受け部を有する表裏反転可能な
    部材であり、第2の位置に移動したときは顎受け部が表
    面にきて、検眼装置側に更に顎受け部が形成されること
    を特徴とする請求項9に記載の眼科装置。
  11. 【請求項11】 前記移動部材は、水平軸を中心に顎台
    に対して回動可能な顎受け部を有する部材であり、第2
    の位置に移動したときは顎受け部が水平面にきて、検眼
    装置側に更に顎受け部が形成されることを特徴とする請
    求項8に記載の眼科装置。
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JP2000201896A (ja) * 1999-01-18 2000-07-25 Nikon Corp 眼科機器

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