JP2002177147A - 飲料抽出装置 - Google Patents

飲料抽出装置

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JP2002177147A
JP2002177147A JP2000377166A JP2000377166A JP2002177147A JP 2002177147 A JP2002177147 A JP 2002177147A JP 2000377166 A JP2000377166 A JP 2000377166A JP 2000377166 A JP2000377166 A JP 2000377166A JP 2002177147 A JP2002177147 A JP 2002177147A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 香気を十分に生かし、味が良く高品質のコー
ヒーを工業的に大量生産し、紅茶、緑茶などの抽出にお
いても味が良くて高品質の飲料を大量生産する。 【解決手段】 原料を処理液で抽出することにより抽出
液を製造できる抽出室101と、抽出室101の下面開
口部117を覆うフィルタ106と、フィルタ106の
下方に位置して抽出された抽出液を一時的に貯留する濾
過液受け116と、抽出室101の上面開口部118を
封止する上蓋119と、抽出室101に処理液を注入す
ることができる注入部107と、抽出された抽出液を濾
過液受け116から排出することができる排出部108
と、抽出室101内を高圧力下に保つことができる圧力
制御部900と、濾過液受け116への抽出液の流下を
制御する液面レベル制御部と圧力制御部を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、飲料抽出装置に関
し、詳しくは、コーヒーや緑茶などの飲料抽出装置に関
し、より詳しくは、抽出効率を上昇させて短時間で抽出
可能とし、コーヒー、紅茶、緑茶などの抽出原料から生
じる渋味や雑味などの抽出を抑制することにより、香り
が良くて程よい苦味を有する飲料を得ることができる飲
料抽出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、コーヒーの抽出方法としては、
ドリップ法、サイフォン法、エスプレッソ法、ウォータ
ードリップ法などがあり、工業的に大量に抽出する場合
においてもほぼ同様の方法が用いられている。
【0003】コーヒーを抽出するには従来から熱水が広
く用いられている。これは熱水の利用により、コーヒー
豆の内部に存在する炭酸ガスを追い出して、コーヒー豆
内部にまで早く熱水が浸透し、短時間のうちに有効成分
を抽出できるからである。
【0004】熱水による抽出は、直ちに飲用する場合は
問題がない。しかしながら、製品として市場に流通する
場合には、香気成分の変質や揮散を生じたり、熱と酸素
との存在により酸化を生じるという問題がある。すなわ
ち、コーヒーを工業的に大量に抽出する目的で、ドリッ
プまたはサイフォン式を応用した大型抽出機を用いる場
合、一般に熱湯または温水で抽出されるが、家庭などで
小量を抽出する場合に比べ、熱湯や温水と豆(粉砕物)
が接触する時間が長く、また抽出された液が高温に保持
される為、味や香りが悪くなる傾向にある。
【0005】これに対しダッチコーヒーの名で知られる
ように、従来から冷水抽出の技術が存在している。この
冷水抽出では香気成分の変質はほとんど問題にならな
い。しかしながら、冷水が豆内部に浸透するのに時間が
掛かり効率的な抽出ができないため、工業的な抽出法と
しては必ずしも望ましくない。
【0006】このように消費者のニーズに応え、入れた
てのコーヒーにより近づけるため、コーヒー豆の香り成
分をいかに逃がさずに抽出し、しかもそれを工業的に大
量に生産することが切望されている。
【0007】一方、ここ数年ドリンク市場の拡大はめざ
ましく、コーヒーのみならず、緑茶、ウーロン茶、麦茶
など、嗜好の多様化を反映して商品も多彩になってい
る。紅茶の抽出方式としては、紅茶の豊かな風味をとら
えるのに熱水によるドリップ式抽出などが行なわれてお
り、また、緑茶、ウーロン茶、麦茶の抽出方式として
は、香ばしい香りと味を引き出すのに熱水による浸漬式
抽出などが行なわれている。
【0008】しかしながら、上述した、紅茶、緑茶、ウ
ーロン茶、麦茶などの抽出においても、熱湯と原料粉砕
物とが接触する時間が長く、また抽出された液が高温に
保持される為、味や香りにおいて改良すべき余地があっ
た。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述の問題を
解決するためのものであり、豆の内部に含まれる香気を
十分に抽出し、味が良くて高品質のコーヒーを工業的に
大量生産できるとともに、紅茶、緑茶、ウーロン茶、麦
茶などの抽出においても味が良くて高品質の飲料を大量
生産することができる飲料抽出装置を提供するものであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る飲料抽出装
置は、請求項1に記載のように、原料を処理液で抽出す
ることにより抽出液を製造できる抽出室と、前記抽出室
の下面開口部を覆うフィルタと、前記フィルタの下方に
位置して抽出された抽出液を一時的に貯留する濾過液受
けと、抽出室の上面開口部を封止する上蓋と、前記抽出
室に処理液を注入することができる注入部と、抽出され
た抽出液を前記濾過液受けから排出することができる排
出部と、を有する飲料抽出装置において、前記抽出室内
を高圧力下に保つことができる圧力制御部を有する飲料
抽出装置である。
【0011】また、本発明に係る飲料抽出装置は、請求
項2に記載のように、請求項1記載の発明において、前
記圧力制御部は、前記抽出室内の圧力を0.2〜0.5
MPaに制御することができる飲料抽出装置である。
【0012】また、本発明に係る飲料抽出装置は、請求
項3に記載のように、請求項1記載の発明において、前
記圧力制御部は、原料を処理液で抽出する抽出工程にお
いて、前記フィルタの上に載置された原料の層である原
料層の上方部と下方部との圧力差を0.1〜0.3MP
aに制御することができる飲料抽出装置である。
【0013】〔作用〕抽出室内に処理液を注入して、フ
ィルタ上に載置された原料を抽出することができる。原
料に処理液が注がれることにより、抽出された抽出液は
フィルタを通して一時的に濾過液受けに貯留される。濾
過液受けに貯留された抽出液は排出部から排出させるこ
とができる。本発明に係る飲料抽出装置においては、原
料を処理液で抽出する抽出工程において、抽出室内を高
圧力下に保つことにより、原料の抽出を比較的短時間で
行なうことができる。原料の抽出を比較的短時間で行な
うことができるから、抽出工程においてえぐみなどの成
分を十分に抑制することができるのである。また、本発
明に係る飲料抽出装置は、抽出工程において、抽出室内
を高圧力下に保つことにより、処理液を原料中心部にま
で十分に浸透させることができる。処理液を原料中心部
にまで十分に浸透させることができるから、原料に含ま
れる成分を十分に抽出させることができるのである。
【0014】本発明に係る飲料抽出装置は、原料の抽出
を行なう抽出工程において、圧力制御部にて抽出室内の
圧力を0.2〜0.5MPaに制御することができる。
抽出室内の圧力を0.2〜0.5MPaに制御すること
により、原料の抽出に要する抽出時間を短時間にするこ
とができるとともに、処理液を原料に十分に浸透させる
ことができる。
【0015】本発明に係る飲料抽出装置は、原料の抽出
を行なう抽出工程において、圧力制御部にて、フィルタ
の上に載置された原料の層である原料層の上方部と下方
部との圧力差を0.1〜0.3MPaに制御することが
できる。原料層の上方部と下方部との圧力差を0.1〜
0.3MPaに制御することによっても、原料の抽出に
要する抽出時間を短時間にすることができるとともに、
処理液を原料に十分に浸透させることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】(本発明に係る飲料抽出装置の概
略)本発明に係る飲料抽出装置の全体は図1に示されて
いる。なお、本実施形態においては処理液としては湯を
用いる。ここで、湯とは60〜150℃のお湯を意味す
るものとするが、本発明に係る飲料抽出装置に用いるこ
とができる湯の温度範囲は、この温度範囲に限定される
ものではない。配管P1から導入された水は、ポンプ2
00を経由して配管P2を経由してプレート式熱交換器
300に流入する。プレート式熱交換器300には、配
管P3から高温のスチームが流入しており、高温のスチ
ームは、プレート式熱交換器300で配管P2から流入
した水と熱交換した後にドレンとなって配管P4から排
出される。配管P2から流入してプレート式熱交換器3
00で熱交換した湯は、配管P5を経由して注入部10
7に導かれる。
【0017】配管P2の途中には開閉度合いを調整する
ことができるバルブV2が設けられている。また、バル
ブV2とプレート式熱交換器300との間には、配管P
2を通過する水の流量を測定することができる流量セン
サーS1が設けられている。そして、バルブV2と流量
センサーS1との間には、それらを信号で連絡する流量
コントロール部FICが設けられている。たとえば、流
量センサーS1で配管P2内の水の流量が大きいと測定
される場合にあっては、流量コントロール部FICにて
バルブV2の開度を減少するように指令を出すことがで
きる。また、流量センサーS1で配管P2内の水の流量
が小さいと測定される場合にあっては、流量コントロー
ル部FICにてバルブV2の開度を増大するように指令
を出すことができる。
【0018】配管P5の途中には温度センサーS2が設
けられており、配管P5内を流れる湯の温度を検知する
ことができる。また、配管P3の途中には、開閉度合い
を調整することができるバルブV3が設けられている。
そして、バルブV3と温度センサーS2との間には、そ
れらを信号で連絡する温度コントロール部TICが設け
られている。たとえば、温度センサーS2で配管P2内
の湯温が高いと測定される場合にあっては、温度コント
ロール部TICにてバルブV3の開度を減少するように
指令を出すことができる。また、温度センサーS2で配
管P5内を流れる湯温が低いと測定される場合にあって
は、温度コントロール部TICにてバルブV3の開度を
増大するように指令を出すことができる。
【0019】配管P5からは湯が注入部107から抽出
室101へ注入される。抽出室101の上面開口部11
8には上蓋119が設けられており、上蓋119には投
入口103が設けられている。抽出室101の下面開口
部117にはフィルタ106が設けられており、このフ
ィルタ106の下方には濾過液受け116が設けられて
いる。なお、濾過液受け116は抽出室101の下蓋と
しての役割を有する。フィルタ106上には粉砕された
コーヒー豆(以下、コーヒー豆と略する。)が載置され
ており、注入部107から注入された湯によって、コー
ヒー豆の原料に含まれる成分が抽出されて抽出液ができ
あがる。抽出液は、濾過液受け116の下流に設けられ
た排出部108から排出され、配管P8を経由してポン
プ400に導かれる。抽出液は、ポンプ400から配管
P9を経由してプレート式熱交換器500に導かれる。
プレート式熱交換器500には、配管P11から冷却水
が導かれており、配管P9から導かれた抽出液と熱交換
した後、配管P12から排出される。また、冷却水と熱
交換をすることで冷却された抽出液は、配管P10を通
過して図示されていない抽出液タンクに導かれる。抽出
した抽出液をプレート式熱交換器500を用いて急冷す
ることで、コーヒー豆に含有される揮発性フレーバーも
効率良く回収することができるのである。
【0020】上蓋119の上方には窒素ガス充填部11
5が設けられている。窒素ガス充填部115には図示さ
れていない窒素ガスタンクより抽出室101内に窒素ガ
スを充填することができる。抽出室101内に窒素ガス
を充填することにより、抽出室101内の圧力を上昇さ
せることができるのである。また、上蓋119の上方に
は抽出室101内のガスを排気することができる排気部
122が設けられており、排気部122からは配管P6
が設けられ外部へ抽出室101内のガスを排気すること
ができる。配管P6の途中にはバルブV1が設けられて
おり、開閉を調節することができる。バルブV1と排気
部122との間には圧力センサーS3が設けられてお
り、圧力センサーS3は配管P6内のガスの圧力を測定
することができる。そして、バルブV1と圧力センサー
S3との間において、それらを信号で連絡する圧力コン
トロールPICが設けられている。たとえば、圧力セン
サーS3で配管P6内の圧力が大きいと測定される場合
にあっては、圧力コントロールPICにてバルブV1の
開度を増大するように指令を出すとともに、窒素ガス充
填部115からは窒素ガスが抽出室101内に充填しな
いように制御させることができる。一方、圧力センサー
S3で配管P6内の圧力が小さいと測定される場合にあ
っては、圧力コントロールPICにてバルブV1を閉じ
るように指令を出すことができるし、また、圧力コント
ロールPICにてバルブV1を閉じる指令を出すととも
に、窒素ガス充填部115から抽出室101内に窒素ガ
スを充填させることが可能である。
【0021】(抽出室近傍の説明)以下に、抽出室10
1近傍の説明を記載する。本発明に係る飲料抽出装置1
00は、図2に示すように、原料を処理液で抽出するこ
とにより抽出液を製造することができる抽出室101
と、前記抽出室101の下面開口部117を覆うフィル
タ106と、前記フィルタ106の下方に位置して抽出
された抽出液を一時的に貯留する濾過液受け116と、
抽出室101の上面開口部を封止する上蓋119と、抽
出室101に湯を注入することができる注入部107
と、抽出された抽出液を濾過液受け116から排出する
ことができる排出部108と、を有して構成されてい
る。なお、濾過液受け116は抽出室101の下蓋の役
割をも有することになる。
【0022】また、図2に示すように、抽出室101内
には、複数の羽根からなる豆ならし羽根105が設けら
れており、その豆ならし羽根105の上方には回転シャ
ワーノズル104が設けられている。豆ならし羽根10
5と回転シャワーノズル104とは、ともに回転軸12
0に設けられており、昇降式攪拌装置102を作動させ
て回転軸120を上下に移動させた場合、豆ならし羽根
105と回転シャワーノズル104とは、ともに上下方
向に移動することになる。回転軸120内には管路が設
けられており、注入部107からは抽出室101内に注
入される処理液は、その回転軸120内の管路を通過し
て、回転シャワーノズル104から抽出室101内に注
がれる。原料を抽出することができる処理液としては、
たとえば水や湯を用いることが可能であり、本実施の形
態においては処理液として湯を使用する。
【0023】濾過液受け116は開閉自在に構成されて
おり、たとえば、開いた状態の濾過液受け116とフィ
ルタ106との角度を70°とするところまで、濾過液
受け116を開くことが可能である。濾過液受け116
の開閉は、抽出室101の側部に設けられた下蓋開閉装
置112によって操作される。また、濾過液受け116
には抽出された抽出液を排出することができる排出部1
08が設けられている。
【0024】抽出室101の下方には、上方に向けて開
口部を有するカス受けホッパー109が設けられてお
り、カス受けホッパー109の下端部にはコンベアー1
11が設けられている。抽出が終了した後は、濾過液受
け116を開いて抽出が完了したコーヒー豆のカスをカ
ス受けホッパー109に落とすことができる。カス受け
ホッパー109に落とされたコーヒー豆のカスは、コン
ベアー111に乗って図示されていない粕受タンクに移
動することとなる。濾過液受け116にはフィルタ洗浄
装置110が設けられており、このフィルタ洗浄装置1
10にてフィルタ106に付着している抽出が完了した
コーヒー豆のカスおよび油分を落とし、濾過フィルター
を洗浄することができる。
【0025】図2に示すように、上蓋119には、抽出
室101の洗浄の際に利用する温水を抽出室101に注
入することができる温水注入部114が設けられてい
る。また、上蓋119には、抽出室101の洗浄の際に
利用するCIP洗浄液を抽出室101に注入することが
できるCIP洗浄液注入部113が設けられている。な
お、CIPとは定置洗浄という意味である。コーヒー豆
の抽出が終了した後は、抽出室101内の洗浄を行なう
必要があり、温水注入部114とCIP洗浄液注入部1
13とを利用することにより、抽出室101内の洗浄を
行なうことができる。なお、抽出室の高さAとしては1
200〜1500mm程度に設計することが可能であ
る。また、抽出室の直径Dとしては1550〜2200
mm程度に設計することが可能である。
【0026】(抽出手順の説明)コーヒー豆の抽出は以
下の手順によって行なわれる。すなわち、まず、ロード
セルにて抽出に用いる粉砕されたコーヒー豆の量を測定
する。そして、そのコーヒー豆を投入口103から抽出
室101内に入れる。抽出室101内に入れられたコー
ヒー豆はフィルタ106上に略山状に載置される。コー
ヒー豆を入れた投入口103を閉じると、抽出室101
は密閉状態となる。抽出室101を密閉状態とすること
ができるから、抽出室101内を高圧力状態にすること
ができる。
【0027】次に、昇降攪拌装置102を作動させ、投
入したコーヒー豆の高さに応じて、豆ならし羽根105
を下降させる。豆ならし羽根105が所定の高さまで下
降した後、豆ならし羽根105をゆるやかに数回程度回
転させることにより、フィルタ106上に載置されたコ
ーヒー豆の高さを一定にならすことができる。なお、豆
ならし羽根105の下降の度合いは、昇降攪拌装置に設
けられているロータリーエンコーダにて認知することが
でき、目視にて豆ならし羽根105の下降度合いを確認
できる。
【0028】次に、再度、昇降攪拌装置102を作動さ
せ、回転シャワーノズル104を所定高さまで上昇させ
る。回転シャワーノズル104を所定高さまで上昇させ
るのは、コーヒー豆の抽出の際に、回転シャワーノズル
104にて、フィルタ106上に載置されたコーヒー豆
に偏ることなく湯を降りかけるためである。なお、回転
シャワーノズル104の高さは、昇降攪拌装置102に
設けられているロータリーエンコーダによって目視にて
認知することが可能である。回転シャワーノズル104
は複数の羽根部材が回転軸120を中心に均等に設けら
れており、それら複数の羽根部材の下方には湯の出口で
ある孔部が複数設けられている。
【0029】次に、回転シャワーノズル104を回転さ
せつつ、回転シャワーノズル104に設けられた複数の
孔部から湯を噴射する。回転シャワーノズル104は所
定の高さまで上昇しているので、湯を均一にコーヒー豆
に降り注がせることができる。コーヒー豆の抽出工程に
おいて、抽出室101内の抽出温度は60〜150℃に
設定することが可能であり、たとえば125℃に設定す
ることができる。
【0030】なお、抽出室101内に湯が充填されてい
くにつれて、抽出室101内に存在する気体の温度が上
昇することになる。抽出室101内に存在する気体の体
積が膨張するにつれて抽出室101内の圧力が上昇する
ことになる。抽出室101内の圧力を大気圧よりも高圧
力にすることにより、フィルタ106上に載置されたコ
ーヒー豆への湯の浸透度を上昇させることができるので
ある。コーヒー豆への湯の浸透度を向上させることがで
きるから、コーヒー豆の原料に含まれる成分を十分に抽
出させることが可能なのである。また、抽出室101内
の圧力を大気圧よりも高圧力にすることにより、フィル
タ106上に載置されたコーヒー豆への湯の浸透を短時
間で達成させることができる。コーヒー豆への湯の浸透
を短時間で行なうことができるから、抽出も比較的短時
間で行なうことができ、えぐみなどの不要な成分まで抽
出されることはなくなった。コーヒー豆の抽出工程にお
いて、抽出室101内の圧力を0.2〜0.5MPaに
設定することができ、たとえば0.32MPaに設定す
ることが可能である。
【0031】回転シャワーノズル104からの給湯を継
続することで、フィルタ106上に載置されたコーヒー
豆全体をまんべんなく湯が流下することになる。コーヒ
ー豆全体をまんべんなく湯が流下することで、コーヒー
豆層全体からまんべんなく原料に含まれている成分を抽
出した抽出液は、下蓋の役割をもする濾過液受け116
に貯留することになる。
【0032】回転シャワーノズル104からの給湯をさ
らに続けることにより、フィルタ106上に載置された
コーヒー豆の上面にまで湯を満たすことができる。フィ
ルタ106上に載置されたコーヒー豆の上面にまで湯を
満たすことにより、コーヒー豆から原料に含まれる成分
を十分に抽出させることができるのである。フィルタ1
06に載置されたコーヒー豆に湯が浸透するにつれて、
コーヒー豆内部に含有される二酸化炭素およびその他発
生ガスもフィルタ106を通過し、濾過液受け116に
流入する。濾過液受け116に占める二酸化炭素および
その他発生ガスの容積が多くなり、また圧力が高くなる
と抽出液の流下が阻害されるため、バルブV5を通し排
気し、圧力を下げる。濾過液受け116内部の液面レベ
ルと圧力はセンサS4およびS5で検出する。なお、抽
出室101の側面には抽出室101内の液面の高さを測
定することができるD/Pセル121が設けられてい
る。D/Pセル121は、D/Pセルが設けられている
濾過液受け116の下端部から液面までの高さを測定す
ることができる。このD/Pセル121にて、フィルタ
106上に載置されたコーヒー豆の上面にまで湯が満た
されていることを確認できる。
【0033】予め設定したコーヒー豆の上面の高さまで
湯が満たされた場合、回転シャワーノズル104からの
給湯を止める。コーヒー豆の上面の高さまで湯が満たさ
れた状態を所定の時間保つことも可能であるが、あまり
にも長時間保った場合、コーヒー豆からえぐみ成分など
の好ましくない成分が抽出されてしまう。本発明に係る
飲料抽出装置では、抽出工程において抽出室101は大
気圧よりも高圧力下に保たれているから、コーヒー豆の
上面の高さまで湯が満たされるやいなや排出部108か
ら抽出された抽出液を排出する、もしくは、コーヒー豆
の上面の高さまで湯が満たされた状態を短時間保った
後、排出部108から抽出された抽出液を排出するので
ある。このように従来よりも抽出工程にかかる時間を短
くしてもコーヒー豆に含まれる成分の抽出は的確に行な
われており、しかもえぐみ成分などの余分な成分の抽出
を抑えることができる。
【0034】抽出された抽出液は排出部108から排出
される。このとき、濾過液受け116内の抽出液の排出
に伴い、フィルタ106上に載置されたコーヒー豆の層
であるコーヒー豆層の下方部の圧力が低下する。コーヒ
ー豆層の下方部の圧力が低下することにより、コーヒー
豆層上面に圧力を受けながら濾過液受け116側へ流下
する。コーヒー豆層上面に圧力を受けながら濾過液受け
116側へ流下することにより、抽出室101内部に保
有する残圧でコーヒー豆層が圧縮され抽出液が濾過液受
け116側へ排出される。
【0035】(圧力制御部の説明)本発明に係る飲料抽
出装置100には、抽出室101内を高圧力下に保つこ
とができる圧力制御部900が設けられている。圧力制
御部900は、抽出室101内の圧力を0.2MPa〜
0.5MPaに保つことができる。抽出室101内の圧
力を0.2MPa〜0.5MPaに保つことにより、コ
ーヒーの抽出にかかる抽出時間を短時間にできるととも
に、湯をコーヒー豆の中心部にまで十分に浸透させるこ
とができる。抽出室101内の圧力が0.2MPaより
小さい場合にあっては、コーヒー豆の抽出に時間がかか
る場合がある。一方、抽出室101内の圧力が0.5M
Paより大きい場合にあっては、コーヒー豆から不要な
成分が抽出される可能性があり、さらに抽出室101に
機械的な負担がかかる可能性があるからである。なお、
抽出室101内の圧力は、0.2MPa〜0.5MPa
の範囲に保つことが好適であり、それ以外の範囲の圧力
をとることを否定するものではない。
【0036】また、圧力制御部900は、コーヒー豆を
湯で抽出する抽出工程において、フィルタ106の上に
載置されたコーヒー豆の層であるコーヒー豆層の上方部
と下方部との圧力差を0.1〜0.3MPaに制御する
ことができる。コーヒー豆層の上方部と下方部との圧力
差を0.1〜0.3MPaに制御することにより、コー
ヒーの抽出にかかる抽出時間を短時間にできるととも
に、湯をコーヒー豆の中心部にまで十分に浸透させるこ
とができる。コーヒー豆層の上方部と下方部との圧力差
が0.1MPaよりも小さい場合にあっては、コーヒー
豆に含まれる成分を短時間にて抽出することが困難な場
合がある。一方、コーヒー豆層の上方部と下方部との圧
力差が0.3MPaよりも大きい場合にあっては、コー
ヒー豆からえぐみなどの不要な成分が抽出される可能性
があり、さらに抽出室101に機械的な負担がかかる可
能性があるからである。なお、コーヒー豆層の上方部と
下方部との圧力差は、0.1〜0.3MPaの範囲に保
つことが好適であり、それ以外の範囲の圧力差となるこ
とを否定するものではない。
【0037】本発明に係る飲料抽出装置100に使用さ
れる圧力制御部900は、流量コントロール部FIC
と、温度コントロール部TICと、圧力コントロール部
PICと、を組み合わせて抽出室101内の圧力を制御
することができる。抽出室101内の圧力制御の方法
は、流量コントロール部FICと、温度コントロール部
TICと、圧力コントロール部PICと、のうち少なく
ともいずれか一つを作動させることにより行なうことが
可能である。すなわち、流量コントロール部FICと、
温度コントロール部TICと、圧力コントロール部PI
Cと、の全て作動させることにより、抽出室101内の
圧力を制御することが可能である。また、流量コントロ
ール部FICと、温度コントロール部TICと、圧力コ
ントロール部PICと、のうち、いずれか一つを作動さ
せて、残りの二つを作動させないことによっても、抽出
室101内の圧力を制御することが可能である。上蓋1
19には抽出室101内の圧力を測定することができる
抽出室内圧力センサー123が設けられており、抽出室
内圧力センサー123で測定された圧力は信号により圧
力制御部900に伝達される。
【0038】換言すれば、本発明に係る飲料抽出装置
は、原料を処理液で抽出することにより抽出液を製造で
きる抽出室と、前記抽出室の下面開口部を覆うフィルタ
と、前記フィルタの下方に位置して抽出された抽出液を
一時的に貯留する濾過液受けと、抽出室の上面開口部を
封止する上蓋と、前記抽出室に処理液を注入することが
できる注入部と、抽出された抽出液を前記濾過液受けか
ら排出することができる排出部と、を有する飲料抽出装
置において、前記抽出室内を高圧力下に保つことができ
る圧力制御部を有し、前記圧力制御部は、前記抽出室に
注入される処理液の流量をコントロールすることで、前
記抽出室内の処理液の体積を調整して、前記抽出室内の
圧力を調整する流量コントロール部と、前記抽出室に注
入される処理液の温度をコントロールすることで、前記
抽出室内の温度を調整して、前記抽出室内の圧力を調整
する温度コントロール部と、前記抽出室内のガスの体積
をコントロールすることで、前記抽出室内の圧力を調整
する圧力コントロール部と、を有する飲料抽出装置とす
ることが可能である。
【0039】たとえば、抽出室101内の圧力を上昇さ
せる場合には、流量コントロール部FICによりバルブ
V2の開度を増大させることができる。バルブV2の開
度を増大させることにより配管P2内を流れる水の流量
が増加する。配管P2内を流れる水の流量の増加度は、
配管P2に設けられている流量センサーS1によって認
識することができる。配管P2内を流れる水の流量が増
加することにより、注入部107から抽出室101内に
注入される湯の量が増加することになり、その結果、抽
出室101のガスが存在する空間部分が狭まるので、抽
出室101内の圧力を上昇させることができるのであ
る。
【0040】また、抽出室101内の圧力を上昇させる
場合には、温度コントロール部TICによりバルブV3
の開度を増大させることができる。バルブV3の開度を
増大させることにより、配管P3を流れるスチームの量
を多くすることができるから、配管P2からプレート式
熱交換器300に流れ込む水とスチームとの熱交換をよ
り促進させることができる。したがって、配管P5を流
れる湯の温度を上昇させることができ、温度上昇した湯
は注入部107から抽出室101に注ぎ込まれる。な
お、配管P5を流れる湯の温度は温度センサーS2にて
確認することができる。温度上昇した湯が抽出室101
に注ぎ込まれることにより、抽出室101内のガスが存
在する空間部分の温度を上昇させることができるから、
抽出室101内の圧力を上昇させることができるのであ
る。
【0041】また、抽出室101内の圧力を上昇させる
場合には、圧力コントロール部PICにより、バルブV
1を閉じるとともに、窒素ガス充填部115より抽出室
101内に窒素ガスを充填させることができる。なお、
配管P6内の圧力は圧力センサーS3にて確認すること
ができる。窒素ガス充填部115より抽出室101内に
窒素ガスを充填させることにより、抽出室101内の圧
力を上昇させることができる。
【0042】抽出室101内の圧力を上昇させる場合、
比較的短時間で抽出室101内の圧力上昇を行なう場合
にあっては、圧力コントロール部PICにより圧力上昇
を行なう。また、抽出室101内の湯面上昇を行ないつ
つ抽出室101内の圧力上昇を行なう場合には、流量コ
ントロール部FICにより圧力上昇を行なう。また、抽
出室101内の温度上昇を行ないつつ抽出室101内の
圧力上昇を行なう場合には、温度コントロール部TIC
により圧力上昇を行なう。
【0043】一方、抽出室101内の圧力を下降させる
場合、たとえば、流量コントロール部FICによりバル
ブV2の開度を減少させることができる。バルブV2の
開度を減少させることにより配管P2内を流れる水の流
量が減少する。配管P2内を流れる水の流量の減少度
は、配管P2に設けられている流量センサーS1によっ
て認識することができる。配管P2内を流れる水の流量
が減少することにより、注入部107から抽出室101
内に注入される湯の量が減少することになり、その結
果、抽出室101のガスが存在する空間部分が広がるの
で、抽出室101内の圧力を減少させることができるの
である。このように、抽出室101内の湯面高さを減少
させ、抽出室101内のガス空間部分を増加させること
により、抽出室101内の圧力を減少させる制御は、バ
ッチ式の抽出ではなく、一定量の湯を注入部107から
注ぎながら同時に一定量の湯を排出部108から排出す
る連続式の抽出において行なうことができる。
【0044】また、抽出室101内の圧力を下降させる
場合には、温度コントロール部TICによりバルブV3
の開度を減少させることができる。バルブV3の開度を
減少させることにより、配管P3を流れるスチームの量
を少なくすることができるから、配管P2からプレート
式熱交換器300に流れ込む水とスチームとの熱交換量
を少なくさせることができる。したがって、配管P5を
流れる湯の温度上昇を抑制させることができる。なお、
配管P5を流れる湯の温度は温度センサーS2にて確認
することができる。温度上昇が抑制された湯が抽出室1
01に注ぎ込まれることにより、抽出室101内のガス
が存在する空間部分の温度上昇を抑制させることができ
るから、抽出室101内の圧力を下降させることができ
るのである。このように、抽出室101内の温度を下降
させ、抽出室101内のガスの膨張の度合いを抑制する
ことにより、抽出室101内の圧力を減少させる制御
は、バッチ式の抽出ではなく、一定量の湯を注入部10
7から注ぎながら同時に一定量の湯を排出部108から
排出する連続式の抽出において行なうことができる。
【0045】また、抽出室101内の圧力を下降させる
場合には、圧力コントロールPICにより、バルブV1
の開度を増大させることができる。なお、抽出室101
内の圧力を下降させる場合においては、窒素ガス充填部
115からの窒素ガスの充填は行なわない。配管P6内
の圧力は圧力センサーS3にて確認することができる。
配管P6から抽出室101内に存在するガスを外部へ放
出するから、抽出室101内の圧力を減少させることが
できる。
【0046】抽出室101内の圧力を減少させる場合、
比較的短時間で抽出室101内の圧力減少を行なう場合
にあっては、圧力コントロールPICにより圧力減少を
行なう。また、抽出室101内の湯面下降を行ないつつ
抽出室101内の圧力減少を行なう場合には、流量コン
トロールFICにより圧力下降を行なう。また、抽出室
101内の温度低下を行ないつつ抽出室101内の圧力
下降を行なう場合には、温度コントロールTICにより
圧力減少を行なう。
【0047】(お茶の抽出)本発明に係る飲料抽出装置
は、コーヒー豆の抽出に使用できるのみならず、お茶の
抽出にも使用することができる。
【0048】お茶の抽出は以下の手順によって行なわれ
る。すなわち、まず、ロードセルにて抽出に用いる茶葉
の量を測定する。茶葉としては種々のものを使用するこ
とができるが、本実施の形態においては日本茶の葉を使
用した。そして、その茶葉を投入口103から抽出室1
01内に入れる。抽出室101内に入れられた茶葉はフ
ィルタ106上に略山状に載置される。茶葉を入れた投
入口103を閉じると、抽出室101は密閉状態とな
る。抽出室101を密閉状態とすることができるから、
抽出室101内を高圧力状態にすることができる。
【0049】次に、昇降攪拌装置102を作動させ、投
入した茶葉の高さに応じて、豆ならし羽根105を下降
させる。豆ならし羽根105が所定の高さまで下降した
後、豆ならし羽根105をゆるやかに数回程度回転させ
ることにより、フィルタ106上に載置された茶葉の高
さを一定にならすことができる。
【0050】次に、再度、昇降攪拌装置102を作動さ
せ、回転シャワーノズル104を所定高さまで上昇させ
る。そして、回転シャワーノズル104を回転させつ
つ、回転シャワーノズル104に設けられた複数の孔部
から湯を排出する。お茶の抽出において抽出に使用する
湯温は40〜80℃に設定することが可能であり、特に
60℃に設定することが好適である。回転シャワーノズ
ル104は所定の高さまで上昇しているので、湯を均一
に茶葉に降り注がせることができる。
【0051】なお、抽出室101内に湯が充填されてい
くにつれて、抽出室101内に存在する気体の温度が上
昇することになる。抽出室101内に存在する気体の体
積が膨張するにつれて抽出室101内の圧力が上昇する
ことになる。抽出室101内の圧力を大気圧よりも高圧
力にすることにより、フィルタ106上に載置された茶
葉への湯の浸透度を上昇させることができるのである。
また、抽出室101内の圧力を大気圧よりも高圧力にす
ることにより、フィルタ106上に載置された茶葉への
湯の浸透を短時間で達成させることができる。お茶の抽
出工程において、抽出室101内の圧力を0.1〜0.
5MPaに設定することが可能であり、特に0.24M
Paに設定することが好適である。茶葉への湯の浸透を
短時間で行なうことができるから、抽出も比較的短時間
で行なうことができ、渋みなどの不要な成分まで抽出さ
れることはなくなった。
【0052】回転シャワーノズル104からの給湯を継
続することで、フィルタ106上に載置された茶葉全体
をまんべんなく湯が流下することになる。茶葉全体をま
んべんなく湯が流下することで、茶葉から抽出されたう
まみ成分を含有する抽出液が得られる。うまみ成分を含
有した抽出液は、下蓋の役割をもする濾過液受け116
に貯留することになる。
【0053】回転シャワーノズル104からの給湯をさ
らに続けることにより、フィルタ106上に載置された
茶葉の上面にまで湯を満たすことができる。フィルタ1
06上に載置された茶葉の上面にまで湯を満たすことに
より、茶葉からうまみ成分を十分に抽出させることがで
きるのである。
【0054】予め設定した茶葉の上面の高さまで湯が満
たされた場合、回転シャワーノズル104からの給湯を
止める。茶葉の上面の高さまで湯が満たされた状態を所
定の時間保つことも可能であるが、あまりにも長時間保
った場合、茶葉から渋み成分などの好ましくない成分が
抽出されてしまう。本発明に係る飲料抽出装置では、抽
出工程において抽出室101は大気圧よりも高圧力下に
保たれているから、茶葉の上面の高さまで湯が満たされ
るやいなや排出部108から抽出された抽出液を排出す
る、もしくは、茶葉の上面の高さまで湯が満たされた状
態を短時間保った後、排出部108から抽出された抽出
液を排出するのである。このように従来よりも抽出工程
にかかる時間を短くしても茶葉からのうまみ成分の抽出
は的確に行なわれており、しかも渋み成分の抽出を抑え
ることができる。抽出された抽出液は排出部108から
排出される。
【0055】
【実施例】(実施例1)ロードセルにて粉砕されたコー
ヒー豆の量を測定し、200kgのコーヒー豆を使用し
た。コーヒー豆は標準豆を用いた。注入部107から抽
出室101内に注ぎ込まれる給湯温度は125℃に設定
した。コーヒーの抽出を行なう抽出工程において、抽出
室101内の温度は125℃であった。抽出に使用する
湯の量は1000リットルと設定した。抽出工程におい
て、抽出室101内の圧力は0.32MPaとなるよう
に設定した。給湯時間は6分間であった。ここで給湯時
間とは注入部107から湯が抽出室101に注入される
時間をいうものとする。実施例1における抽出は保持時
間0分とした。すなわち、抽出によっては、載置してあ
るコーヒー豆に湯を一定時間浸漬するホールディング行
ない、十分に抽出をおこなってから、排出部108から
抽出を完了した抽出液を排出する抽出方法があるが、本
実施例1においてはそのようなホールディングを行なう
時間は0とした。また、排出時間は7分30秒であっ
た。ここで排出時間とは注入部107から注入された湯
がコーヒー豆に接触し、ホールディング時間を経過した
後から抽出に用いた湯の大半が抽出液として排出部10
8から排出されたときまでをいうものとする。
【0056】抽出されたコーヒー抽出液をブリックス計
で測定することにより濃度を求めた。濃度は6.4ブリ
ックスであった。また、得られたコーヒー抽出液は72
9.8Kgであった。また、固形分回収率は23.35
%であった。
【0057】(実施例2)ロードセルにて粉砕されたコ
ーヒー豆の量を測定し、200kgのコーヒー豆を使用
した。コーヒー豆は標準豆を用いた。注入部107から
抽出室101内に注ぎ込まれる給湯温度は125℃に設
定した。コーヒーの抽出を行なう抽出工程において、抽
出室101内の温度は110℃であった。抽出に使用す
る湯の量は1000リットルと設定した。抽出工程にお
いて、抽出室101内の圧力は0.32MPaとなるよ
うに設定した。給湯時間は6分間であった。実施例2に
おける抽出は保持時間10分とした。また、排出時間は
7分30秒であった。
【0058】抽出されたコーヒー抽出液をブリックス計
で測定することにより濃度を求めた。濃度は7.0ブリ
ックスであった。また、得られたコーヒー抽出液は76
5.8Kgであった。また、固形分回収率は26.8%
であった。
【0059】(比較例1)ロードセルにて粉砕されたコ
ーヒー豆の量を測定し、200kgのコーヒー豆を使用
した。コーヒー豆は標準豆を用いた。注入部107から
抽出室101内に注ぎ込まれる給湯温度は100℃に設
定した。コーヒーの抽出を行なう抽出工程において、抽
出室101内の温度は71℃であった。抽出に使用する
湯の量は1000リットルと設定した。抽出工程におい
て、抽出室101内の圧力は0.1MPaすなわち大気
圧となるように設定した。給湯時間は6分間であった。
比較例における抽出は保持時間0分とした。また、排出
時間は7分30秒であった。
【0060】抽出されたコーヒー抽出液をブリックス計
で測定することにより濃度を求めた。濃度は4.3ブリ
ックスであった。また、得られたコーヒー抽出液は83
8.4Kgであった。また、固形分回収率は18.0%
であった。
【0061】上述の実施例1、実施例2および比較例1
の結果を下記に示す表1に記載する。実施例1、実施例
2および比較例1では、排出時間すなわち排出に要する
時間はそれぞれ7.5分と共通であるが、実施例1およ
び実施例2では抽出室の圧力を0.32MPaと高圧力
条件下に保ちまた実施例2は保持時間を長くしている一
方、比較例1では抽出室の圧力を0.1MPaすなわち
大気圧下に保っている。このため、実施例1および実施
例2に係る抽出液の濃度および固形分回収率は比較例に
係る抽出液の濃度および固形分回収率と比較して高いも
のとなっておりまた、実施例2に係る抽出液の濃度およ
び固形分回収率は実施例1に比較してさらに高いものと
なっている。したがって、抽出工程において抽出室の圧
力を高圧力条件下に保つことにより、大気圧条件下で抽
出する場合と比較して濃度および固形分回収率の高い抽
出液が得られ、また同じ高圧力条件下でも保持時間の長
いほうが濃度および固形分回収率の高い抽出液が得られ
る。したがって高圧力条件下に保つことにより、濃度お
よび固形分回収率を同一とする場合、抽出時間を大気圧
条件下に比べ短縮することが可能であると考えられる。
【0062】
【表1】
【0063】(官能試験結果)上述した実施例1に係る
コーヒー抽出液と、比較例1に係るコーヒー抽出液と、
をそれぞれ訓練された官能テスター10人によって味覚
官能試験を行なった。官能試験の結果、比較例1に係る
コーヒー抽出液のほうがおいしいと感じたテスターは3
名であった。その理由は、苦味がある、味が濃すぎる、
酸味がある、であった。一方、実施例1に係るコーヒー
抽出液の法がおいしいと感じたテスターは7名であっ
た。その理由は、香りが豊かである、味がまろやかであ
る、飲みやすくすっきりとした後味である、ほど良い苦
みがある、こくがあるのにすっきりしている、であっ
た。
【0064】(実施例3)ロードセルにて緑茶の茶葉の
量を測定し、60kgの緑茶葉を使用した。注入部10
7から抽出室101内に注ぎ込まれる給湯温度は60℃
に設定した。緑茶葉の抽出を行なう抽出工程において、
抽出室101内の温度は60℃であった。抽出に使用す
る湯の量は1500リットルと設定した。抽出工程にお
いて、抽出室101内の圧力は0.24MPaとなるよ
うに設定した。
【0065】抽出された緑茶抽出液をブリックス計で測
定することにより濃度を求めた。濃度は1.5ブリック
スであった。また、得られた緑茶抽出液は1204リッ
トルであった。また、固形分回収率は30.1%であっ
た。
【0066】(比較例2)ロードセルにて緑茶の茶葉の
量を測定し、60kgの緑茶葉を使用した。注入部10
7から抽出室101内に注ぎ込まれる給湯温度は60℃
に設定した。緑茶葉の抽出を行なう抽出工程において、
抽出室101内の温度は60℃であった。抽出に使用す
る湯の量は1500リットルと設定した。抽出工程にお
いて、抽出室101内の圧力は0.1MPaとなるよう
に設定した。
【0067】抽出された緑茶抽出液をブリックス計で測
定することにより濃度を求めた。濃度は1.4ブリック
スであった。また、得られた緑茶抽出液は1204リッ
トルであった。また、固形分回収率は28.1%であっ
た。
【0068】上述の実施例3および比較例2の結果を下
記に示す表2に記載する。実施例3に係る抽出液の固形
分回収率は比較例2に係る抽出液の固形分回収率と比較
して高いものとなっている。したがって、大気圧条件下
で抽出する場合と高圧力条件下で抽出する場合とを比較
して、抽出時間を同じとするならば、高圧力条件下では
より茶葉のうまみ成分を抽出することができることが理
解される。さらに、抽出工程において抽出室の圧力を高
圧力条件下に保つことにより、大気圧条件下で抽出する
場合と比較して同一の濃度としながら、抽出に要する抽
出時間を短縮することが可能であることが考えられる。
【0069】
【表2】
【0070】(官能試験結果)上述した実施例3に係る
緑茶抽出液と、比較例2に係る緑茶抽出液と、をそれぞ
れ訓練された官能テスター10人によって味覚官能試験
を行なった。官能試験の結果、比較例2に係る緑茶抽出
液のほうがおいしいと感じたテスターは3名であった。
その理由は、あっさりとしている、渋みがある、飲みや
すい、であった。一方、実施例3に係る緑茶抽出液の方
がおいしいと感じたテスターは7名であった。その理由
は、風味が豊かである、味がまろやかである、香りがい
い、渋みが少なくすっきりとした味である、であった。
【0071】(実施例4)ロードセルにて粉砕されたコ
ーヒー豆の量を測定し200kgのコーヒー豆を使用し
た。コーヒー豆は標準豆を用いた。注入部107から抽
出室101内に注ぎ込まれる給湯温度は125℃に設定
した。コーヒーの抽出を行う抽出工程において抽出室1
01内の温度は125℃であった。
【0072】抽出に使用する湯の量は1000リットル
と設定した。抽出工程において抽出室内の圧力は0.3
2MPaとなるように設定した。給湯時間は6分間であ
った。
【0073】給湯完了と同時に抽出液を払い出した。濾
過液受け116の液面センサS4が液面の低下を検出す
ると排気バルブV5を開き濾過液受け内の二酸化炭素ガ
スおよびその他のガスを排出した。濾過液受けの圧力が
0.12MPaとなるように排気バルブV5を調節し
た。
【0074】抽出室内の高い圧力で注ぎ込まれた湯が低
い圧力の濾過液受けに流下し、湯面より上に露出した原
料の表面も高い圧力で圧縮され原料内部の湯も濾過液受
けに流下し、ポンプ400で抽出液受けタンクに送られ
た。抽出液受けタンクに目標量の抽出液が流入した時点
で排出を完了とした。排出完了までの時間は7.5分で
あった。短時間で排出することにより品質の良い抽出液
を得ることができた。
【0075】(比較例3)ロードセルにて粉砕されたコ
ーヒー豆の量を測定し200kgのコーヒー豆を使用し
た。コーヒー豆は標準豆を用いた。注入部107から抽
出室101内に注ぎ込まれる給湯温度は125℃に設定
した。コーヒーの抽出を行う抽出工程において抽出室1
01内の温度は125℃であった。
【0076】抽出に使用する湯の量は1000リットル
と設定した。抽出工程においては抽出室内の圧力は0.
32MPaとなるように設定した。給湯温度は6分間で
あった。
【0077】給湯完了と同時に抽出液を払い出した。払
出開始2分後濾過液受け116の液面センサS4が液面
の低下を検出しポンプ400の運転を停止した。濾過液
受けの内部にフィルター106に載置されたコーヒー豆
内部に含有される二酸化炭素およびその他発生ガスが流
入し、濾過液受けに占める二酸化炭素およびその他発生
ガスの容量が多くなりまた圧力が0.31MPaになっ
た。抽出室101との圧力差がほとんどなくなり抽出液
の流下が止まり抽出室101内に注ぎ込まれた湯の大半
が排出されずに残った。30分経過後コーヒー豆を攪拌
し強制的に湯を排出したが抽出液の品質は不可であっ
た。
【0078】(比較例4)ロードセルにて粉砕されたコ
ーヒー豆の量を測定し、200kgのコーヒー豆を使用
した。コーヒー豆は標準豆を用いた。注入部107から
抽出室101内に注ぎ込まれる給湯温度は125℃に設
定した。コーヒーの抽出を行う抽出工程において抽出室
101の温度は125℃であった。
【0079】抽出に使用する湯の量は1000リットル
と設定した。抽出工程において抽出室内に高圧エアーを
供給し、圧力が0.5MPaとなるように設定した。給
湯時間は6分間であった。給湯完了と同時に液を払い出
した。濾過液受け116の液面センサS4が液面の低下
を検出すると排気バルブV5を開き濾過液受け内の二酸
化炭素ガスおよびその他のガスを排出した。濾過液受け
の圧力が0.1MPaとなるように排気バルブV5を調
節した。
【0080】抽出室内の高い圧力で注ぎ込まれた湯が低
い圧力の濾過液受けに流下し、湯面より上に露出した原
料の表面も高い圧力で圧縮され原料内部の液も濾過液受
けに流下し、ポンプ400で抽出液受けタンクに送られ
た。
【0081】液受けタンクに目標量の抽出液が流入した
時点で排出を完了とした。排出完了までの時間は2.5
分であった。
【0082】排出完了後、濾過液受け116を下蓋開閉
装置112で開き、フィルター106上の原料粕を落と
した。フィルター106の金網は抽出工程で生じた大き
い差圧で濾過液受け方向に伸び、網目が大きくなりまた
は1部破断した。
【0083】液受けタンク内の抽出液にはフィルター1
06の金網を通過した細かな原料粉が含まれ品質は不可
であった。
【0084】
【表3】
【0085】なお、今回開示された実施の形態および実
施例はすべての点で例示であって制限的なものではない
と考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明
ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の
範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含ま
れることが意図される。
【0086】
【発明の効果】本発明に係る飲料抽出装置は、原料を処
理液で抽出する抽出工程において、圧力制御部で抽出を
行なう抽出室内の圧力を高圧力下に保つことができるの
で、従来よりも短時間で原料の抽出を行なうことができ
る。従来と比較して短時間で原料の抽出を行なうことが
できるので、長時間抽出に起因する渋み成分の抽出を極
めて効率的に抑制することができる。また、本発明に係
る飲料抽出装置は、抽出工程において、抽出室内の圧力
を高圧力下に保つことができるので、従来よりも原料に
含まれる成分の抽出を効率的に行なうことができる。こ
のように本発明に係る飲料抽出装置をコーヒー抽出液の
抽出に使用した場合にあっては、ブリックスすなわちコ
ーヒーに含まれる成分が多くとれ、しかも香りも良くに
がみもほど良いコーヒー抽出液を抽出することができ
た。また、コーヒー抽出液を短時間で抽出することによ
り、コーヒー抽出液の中に、雑味、えぐみなどが入るこ
とを回避できる。本発明に係る飲料抽出装置は、高温で
瞬間的に抽出できることから、たとえばエスプレッソコ
ーヒーの抽出に適している。さらに、本発明に係る飲料
抽出装置を用い、高温高圧で抽出を行なった場合、抽出
室から抽出の完了した抽出液を排出する時に、高圧側の
抽出室と低圧側の濾過液受けの間に生じる差圧で原料が
圧縮され原料内部の残液を回収することができる。本発
明に係る飲料抽出装置はコーヒーの抽出に使用できるの
みならず、緑茶などの茶飲料の抽出に使用することが可
能であり、本発明による利益は計り知れない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る飲料抽出装置を説明する図であ
る。
【図2】 本発明に係る飲料抽出装置を説明する図であ
る。
【符号の説明】
100 飲料抽出装置、101 抽出室、102 昇降
式攪拌装置、103投入口、104 回転シャワーノズ
ル、105 豆ならし羽根、106 フィルタ、107
注入部、108 排出部、109 カス受けホッパ
ー、110 フィルタ洗浄装置、111 コンベアー、
112 下蓋開閉装置、113 CIP洗浄液注入部、
114 温水注入部、115 窒素ガス充填部、116
濾過液受け、117 下面開口部、118 上面開口
部、119 上蓋、120 回転軸、121 D/Pセ
ル、200,400 ポンプ、300,500 プレー
ト式熱交換器。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原料を処理液で抽出することにより抽出
    液を製造できる抽出室と、前記抽出室の下面開口部を覆
    うフィルタと、前記フィルタの下方に位置して抽出され
    た抽出液を一時的に貯留する濾過液受けと、抽出室の上
    面開口部を封止する上蓋と、前記抽出室に処理液を注入
    することができる注入部と、抽出された抽出液を前記濾
    過液受けから排出することができる排出部と、を有する
    飲料抽出装置において、 前記抽出室内を高圧力下に保つことができる圧力制御部
    を有する飲料抽出装置。
  2. 【請求項2】 前記圧力制御部は、前記抽出室内の圧力
    を0.2〜0.5MPaに制御することができる請求項
    1記載の飲料抽出装置。
  3. 【請求項3】 前記圧力制御部は、原料を処理液で抽出
    する抽出工程において、前記フィルタの上に載置された
    原料の層である原料層の上方部と下方部との圧力差を
    0.1〜0.3MPaに制御することができる請求項1
    記載の飲料抽出装置。
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