JP2002176933A - 可食印刷用フィルム - Google Patents

可食印刷用フィルム

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JP2002176933A JP2000378908A JP2000378908A JP2002176933A JP 2002176933 A JP2002176933 A JP 2002176933A JP 2000378908 A JP2000378908 A JP 2000378908A JP 2000378908 A JP2000378908 A JP 2000378908A JP 2002176933 A JP2002176933 A JP 2002176933A
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Kenji Yokoi
井 鍵 二 横
Michinobu Yokoi
井 道 信 横
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 鮮明な印刷仕上がりが得られ、保冷効果を有
し、かつ生クリームを食する際に食感に違和感がない可
食印刷用フィルムの提供。 【解決手段】グリセリン脂肪酸エステル、オリゴ糖シロ
ップ、ソルビトール、メチルセルロース、クエン酸、粉
末水飴、トレハロース、澱粉、植物ガム、二酸化チタ
ン、ブドウ糖多糖類、水などをそれぞれ所定割合で含む
一つの原料液を剥離台紙に噴射し、その上に時間をずら
してもう一方の原料液を噴射した後、乾燥、剥離して2
層構造とした複合可食フィルムとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷可能な紙状の
可食フィルムであって、バースデーケーキやクリスマス
ケーキなどの食品の上に文字や絵を描くための可食印刷
用フィルム(以後「可食フィルム」と記す)である。
【0002】
【従来の技術】食品、特にバースデーケーキやクリスマ
スケーキなどのデコレーションケーキは、スポンジの上
にクリームやチョコレートで文字や絵を描いて飾ってい
る。また、結婚式の記念に蒲鉾などの練り製品にも文字
や絵を描いて引き出物にされている。これら食品へのデ
コレーションは手間を要する作業であった。
【0003】このため食品の表面に効率良く文字や絵を
描く方法として、可食性のフィルムに文字や絵を描いて
食品の表面をコーテイングする技術が提案されている。
例えば、特開平7−231756号公報では、食用可能
な金箔や銀箔で文字や絵を箔押し印刷した水溶性の可食
フィルムを使用し、アイスクリーム、デコレーションケ
ーキのクリーム部、寒天、水羊羹などの水分を含んだ食
品に載せ、その水分により水溶性可食フィルムが溶けて
文字や絵を食品の上に残す方法が記載されている。
【0004】特開昭54−35227号公報では、澱
粉、アミロース、カゼイン、プルランなどの水溶性の可
食フィルムに着色料を用いて文字や絵を印刷し、これを
印刷面を外側にしてポリプロピレン製フィルムに貼付け
て乾燥させ、印刷面を内側にして円筒状に加工し、この
円筒内部にすり身などの水分を含む原料を充填し、すり
身の水分で水溶性の可食フィルムを溶かして文字や絵が
転写された蒲鉾とする方法が記載されている。
【0005】特開平10−215792号公報では、可
食性のフィルムをケーキに使用した時に、ケーキにナイ
フを入れる段階で、フィルムが軟らかいケーキのクリー
ムにめり込み、ケーキが変形すると共に、文字や絵も崩
れてしまう欠点を改良し、ケーキのクリームになじみ、
ナイフできれいにカットできる水溶性の可食フィルムを
作る方法が記載されている。
【0006】この可食フィルムは、粒径2〜40μmの
可溶性澱粉、澱粉加水分解物、結晶セルロース、増粘
剤、乳化剤、及び軟化剤を原料とし、前記原料を水で練
った原料液を支持体上にコーティングして薄膜状として
乾燥さえたものである。しかしながら、コーティングで
は取扱いに耐える厚さにすることが出来ない問題があっ
た。また、乾燥してクラックが入ったり、湿度が高いと
台紙に癒着してしまい剥がせなくなるという問題があっ
た。
【0007】これらの問題に対し、特許公報30992
93号公報では、乾燥によるひび割れ、高湿度環境での
吸湿による剥離台紙への癒着、この癒着による剥離時の
ちぎれをなくし、経時劣化、保存性を改良した原料液組
成、およびそれからの可食フィルムの提案がなされた。
【0008】また、可食フィルムの表面に文字や絵を描
くには、可食インキを用いて印刷し、これをバタークリ
ームが塗布されたケーキの表面に被せられるが、バター
クリームの油分や、ホイップクリームの水分で印刷がに
じむといった問題があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、印刷がにじ
まず鮮明な印刷仕上がりが得られ、保冷効果を有し、か
つ生クリームを食する際に食感に違和感がない可食フィ
ルムを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】そこで、請求項1の発明
は、可食フィルムであって、原料液が グリセリン脂肪酸エステル : 400〜600重量部 オリゴ糖シロップ : 3,000〜4,000重量部 ソルビトール : 2,000〜2,500重量部 メチルセルロース : 1,800〜2,200重量部 クエン酸および/あるいはソルビン酸 : 15〜20重量部 粉末水飴 : 50〜70重量部 トレハロース : 250〜350重量部 粉末セルロース : 2,000〜2,800重量部 コーンスターチ : 2,500〜3,500重量部 ローカスト・ビーン・ガム : 200〜220重量部 二酸化チタン : 90〜120重量部 マイクロクリスタルセルロース : 300〜440重量部 カルボキシメチルセルロース : 12〜18重量部 ブドウ糖多糖類 : 200〜300重量部 澱粉 : 40〜60重量部 水 : 15000重量部 からなることを特徴とする。
【0011】請求項2の発明は、可食フィルムであっ
て、原料液が グリセリン脂肪酸エステル : 300〜500重量部 麦芽糖 : 2,500〜3,500重量部 ソルビトール : 1,300〜1,600重量部 メチルセルロース : 50〜60重量部 ソルビン酸 : 18〜21重量部 粉末セルロース : 800〜1,200重量部 コーンスターチ : 2,000〜2,900重量部 ローカスト・ビーン・ガム : 200〜210重量部 二酸化チタン : 60〜90重量部 マイクロクリスタルセルロース : 300〜440重量部 カルボキシメチルセルロース : 12〜18重量部 ブドウ糖多糖類 : 300〜440重量部 澱粉 : 75〜110重量部 水 : 15,000重量部 からなることを特徴とする。
【0012】請求項3の発明は、可食フィルムであっ
て、剥離台紙上に、請求項1の原料液を噴射し、その上
に時間をずらして請求項2の原料液を噴射し、原料液が
噴きつけられた剥離台紙を乾燥、剥離して2層構造の複
合フィルムとすることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明は、ブドウ糖多糖類や澱粉
を含む各種成分を特定の比率で混合してなる原料液から
なることを特徴とする可食フィルムである。
【0014】本発明の可食フィルムは、請求項1記載の
原料液(以下「A液」と略す。)組成からのものと、請
求項2記載の原料液(以下「B液」と略す。)組成から
のものがあり、これら原料液の各成分を均一に混合して
ペースト状とし、これを剥離紙の上に噴射し、乾燥して
フィルムにする。
【0015】A液の組成で、グリセリン脂肪酸エステル
は400〜600重量部、好ましくは500重量部であ
り、オリゴ糖シロップは3,000〜4,000重量
部、好ましくは3,500重量部であり、ソルビトール
は2,000〜2,500重量部、好ましくは2,20
0重量部であり、メチルセルロースは1,800〜2,
200重量部、好ましくは2,000重量部であり、ク
エン酸および/あるいはソルビン酸は15〜20重量
部、好ましくは18重量部であり、粉末水飴は50〜7
0重量部、好ましくは60重量部であり、トレハロース
は250〜350重量部、好ましくは300重量部であ
り、粉末セルロースは2,000〜2,800重量部、
好ましくは2,400重量部であり、コーンスターチは
2,500〜3,500重量部、好ましくは3,000
重量部であり、ローカスト・ビーン・ガムは200〜2
20重量部、好ましくは210重量部であり、二酸化チ
タンは90〜120重量部、好ましくは100重量部で
あり、マイクロクリスタルセルロースは300〜440
重量部、好ましくは365重量部であり、カルボキシメ
チルセルロースは12〜18重量部、好ましくは15重
量部であり、ブドウ糖多糖類は200〜300重量部、
好ましくは250重量部であり、澱粉は40〜60重量
部、好ましくは50重量部であり、水は15000重量
部である。
【0016】B液の組成で、グリセリン脂肪酸エステル
は300〜500重量部、好ましくは400重量部であ
り、麦芽糖は2,500〜3,500重量部、好ましく
は3,000重量部であり、ソルビトールは1,300
〜1,600重量部、好ましくは1,400重量部であ
り、メチルセルロースは50〜60重量部、好ましくは
55重量部であり、ソルビン酸は18〜22重量部、好
ましくは20重量部であり、粉末セルロースは800〜
1,200重量部、好ましくは1,000重量部であ
り、コーンスターチは2,000〜2,900重量部、
好ましくは2,400重量部であり、ローカスト・ビー
ン・ガムは200〜220重量部、好ましくは200重
量部であり、二酸化チタンは60〜90重量部、好まし
くは75重量部であり、マイクロクリスタルセルロース
は300〜440重量部であり、好ましくは365重量
部であり、カルボキシメチルセルロースは12〜18重
量部、好ましくは15重量部であり、ブドウ糖多糖類は
300〜440重量部、好ましくは360重量部であ
り、澱粉は75〜110重量部、好ましくは90重量部
であり、水は15,000重量部5550重量部であ
る。
【0017】原料液の各成分の混合にあたり、混合する
順序、方法は特に限定するものでないが、実用上好まし
い実施の形態は、A液については、以下の4つの群に分
け、まず(1)グリセリン脂肪酸エステル(400〜6
00重量部)、オリゴ糖シロップ(3,000〜4,0
00重量部)、ソルビトール(2,000〜2,500
重量部)、メチルセルロース(1,800〜2,200
重量部)を水(9000重量部)に溶解し、この中に別
途(2)水(b)(1300重量部)を加熱してクエン
酸および/あるいはソルビン酸(15〜20重量部)、
粉末水飴(50〜70重量部)、トレハロース(250
〜350重量部)を溶解させた液を加え、攪拌して均一
にし、次いで(3)粉末セルロース(2,000〜2,
800重量部)、コーンスターチ(2,500〜3,5
00重量部)、ローカスト・ビーン・ガム(200〜2
20重量部)、二酸化チタン(90〜120重量部)、
マイクロクリスタルセルロース(300〜440重量
部)、カルボキシメチルセルロース(12〜18重量
部)を加えて充分よく混合し均一に溶解させた後、最後
に(4)ブドウ糖多糖類(200〜300重量部)、澱
粉(40〜60重量部)を水(4700重量部)に溶解
した液を加え、均一なペースト状液体とする。
【0018】B液については、以下の4つの群に分け、
まず(1)グリセリン脂肪酸エステル(300〜500
重量部)、麦芽糖(2,500〜3,500重量部)、
ソルビトール(1,300〜1,600重量部)、メチ
ルセルロース(50〜60重量部)を水(a)(840
0重量部)に溶解し、この中に別途(2)水(b)(1
000重量部)を加熱してソルビン酸(18〜21重量
部)を溶解させた液を加え、攪拌して均一にし、次いで
(3)粉末セルロース(800〜1,200重量部)、
コーンスターチ(2,000〜2,900重量部)、ロ
ーカスト・ビーン・ガム(200〜210重量部)、二
酸化チタン(60〜90重量部)、マイクロクリスタル
セルロース(300〜440重量部)、カルボキシメチ
ルセルロース(12〜18重量部)を加えて充分よく混
合し均一に溶解させた後、最後に(4)ブドウ糖多糖類
(300〜440重量部)、澱粉(75〜110重量
部)を水(5,600重量部)に溶解した液を加え、均
一なペースト状液体とする。
【0019】以上の組成物以外に、安定剤として少量の
リン酸塩類を加えることがあるが、本発明は、本発明の
効果が損なわれない範囲においてその他成分を混じるこ
とを何ら妨げるものではない。
【0020】このようにして調製した原料液からの可食
フィルム製造は、剥離台紙上に該原料液を噴きつけによ
り塗布し、乾燥してフィルム状にすることにより行われ
る。本発明のA液から、及びB液からそれぞれ異なった
性状の可食フィルムが得られるが、本発明ではさらにA
液からの可食フィルムとB液からの可食フィルムを合わ
せた複合可食フィルムを形成することができる。
【0021】複合可食フィルムの製造は、剥離台紙上に
第1の原料液を噴射し、その上に第2原料液を噴射する
ことで2層構造とするものである。A液とB液はどちら
を先に噴射するかは、任意に決められる。またA液から
の可食フィルムとB液からの可食フィルムは、同じ厚さ
でもよく、あるいは1方を他方より厚くしてもよい。A
液とB液の噴射のタイミングは、先の噴射と後の噴射の
間に2〜3秒以上あいていればよく、一方の原料液を完
全に乾燥しフィルムとした後に、その上に次の原料液を
噴射することであってもよい。
【0022】本発明は、原料液組成にブドウ糖多糖類と
澱粉を含んでいることにその特徴がある。ブドウ糖多糖
類は、好ましくは、β−1,3−グルカンであり、蓄冷
・蓄熱効果のあることが知られている〔特許公報254
7900号公報〕。しかし、従来既知の組成に単にブド
ウ糖多糖類と澱粉を追加的に加えたのでは、充分に本発
明で示す効果が得られないどころか、従来の組成の優れ
た特性をなくすこともある。よく知られているように、
可食フィルムは、印刷性がよいこと、アイスクリームや
生クリームなど水分の多いものに接触するという特殊事
情、さらに食したときの感触などを考慮されなければな
らない。可食フィルムはこれらの要求点を鑑み、一般に
組成成分は多岐に亘り、かつ組成比は非常に複雑、かつ
微妙な関係にある。本発明で提案する2つの組成はこの
ような観点から選ばれたものであり、2種の可食フィル
ムの性状には微妙な違いがあるが、いずれも生クリーム
や蒲鉾など水分の多い食品に被せたときにも印刷がにじ
まず、むしろ印刷が鮮明になることから通常の字や絵は
もちろん写真を非常に鮮明に描くことができるようにな
る。さらに保冷効果が高い、生クリームになじみ食感に
違和感がないなどの効果が得られ、さらに食物繊維によ
る整腸作用が期待できるなど従来に比べ非常に優れた可
食フィルムとなる。
【0023】また、本発明では上記異なる2種の組成の
可食フィルムを組合せた複合可食フィルムを提案する
が、複合可食フィルムはそれぞれの単独フィルムに比べ
本発明の特徴がより顕著になる。複合可食フィルムにお
いては、2種のフィルムの厚さを同じにしてもよいが、
一方を他に比べて厚くすることでまた違った性状のフィ
ルムとなり、それぞれの目的によって任意に厚さを決め
ることができる。
【0024】本発明のフイルムは、原料液から公知の方
法で製造でき、例えば、特開平10―201429号公
報、特許第3099293号公報に提案された方法があ
る。
【0025】可食フィルムの製造装置は、一般に搬送手
段と、原料噴射手段、乾燥手段、型抜き手段、パッキン
グ手段とから構成されている。図1は可食フィルムの製
造装置の例を示したもので、ここでは原料搬送手段と、
原料噴射手段を示した。可食印刷用フィルムの原料液1
は、各成分の材料を計量し、例えば上記に示したような
順序で攪拌しつつ混合し、ペースト状に調製し、原料液
タンク2に貯蔵する。
【0026】搬送手段Aは、無限軌道で周回するチェー
ンコンベア10と、そのチェーンコンベア10を周回さ
せる駆動部11と、チェーンコンベア10を支持する支
持ローラ12と、チェンコンベア10の上部に取付けら
れ、剥離台紙9を載置して搬送する搬送台13から構成
されている。
【0027】原料液噴射手段Bは、搬送手段Aにより搬
送される搬送台13の到着を感知し、自動的に原料液1
を噴きつけ動作するスプレーガン6を備えている。スプ
レーガン6に原料液1を連続的に供給する原料液タンク
2とその間に連結された原料液供給管3、原料液供給管
3に接続され、原料液1の供給量を適度に保つ圧力調製
弁5によりスプレーガン6からの原料液1の噴射を一定
かつ安定して行えるようにしている。複合可食フィルム
の製造には2つの原料液を用い、それぞれにスプレーガ
ンが必要であるので、2系統の原料液スプレーシステム
をチェーンコンベア10上の剥離台紙9の動く方向に並
べて設置することになる。(図1では一方の原料液スプ
レーシステムの圧縮空気管以降を省略してある)2つの
スプレーガン6、6′の間隔は、剥離台紙9の動く速度
と2つの原料液1,1′噴射タイミングによって決定さ
れる。
【0028】ここに示した例では、剥離台紙は所定の大
きさに切断され、その上に原料液を噴射しているので原
料液の噴射は断続的に行われる。剥離台紙がロール状に
巻いた長尺の場合には、原料液は、剥離台紙の流れに合
わせて連続的に噴射することによって目的が達せられ
る。
【0029】剥離台紙は、例えば紙を基材とし、下面を
ポリエチレンフィルムあるいはポリプロピレンフィル
ム、上面をシリコン塗料でコーティングした表面平滑で
耐熱性、耐水性、耐油性をもった薄紙で、原料液1が乾
燥するまでの支持体の働きをする。
【0030】剥離台紙上で乾燥され形成された可食印刷
フィルムは、その後、剥離台紙上に付いたまま型抜き、
パッキング、輸送、保存され、さらに印刷の際は給紙ト
レイから給紙され、文字、絵、写真が印刷される。印刷
された可食印刷フィルムは、はじめて剥離台紙9から剥
がされ、ケーキなどの食品に載せられて用いることとな
る。(乾燥工程以後は図示してない)
【0031】図2には、2つのスプレーガンから複合可
食フィルムを形成する様子を模式図にした。剥離台紙3
5の上にスプレーガン31から第1の原料液を噴射し、
その上にスプレーガン32から第2の原料液を噴射し
て、第1の原料液からの可食フィルム36と第2の原料
液からの可食フィルム37が複合されたフィルムとする
ことができる。このとき、それぞれのスプレーガンから
の原料液の噴射量を変えることによりフィルムの厚さを
変えることができる。
【0032】
【発明の効果】本発明の可食フィルムは、請求項1ある
いは請求項2に記載された組成割合の原料液を用いるこ
とにより、生クリームや蒲鉾など水分の多い食品に被せ
たときにも印刷がにじまず、むしろ印刷が鮮明になるこ
とから通常の字や絵はもちろん写真を非常に鮮明に描く
ことができる。その他保冷効果が高い、生クリームにな
じみ食感に違和感がないなどの効果が得られ、さらに食
物繊維による整腸作用が期待できる可食フィルムを得る
ことができる。
【0033】請求項3に記載した2層構造の可食印刷用
フィルムとすることにより、本発明の効果はより顕著と
なり、かつ2層のそれぞれの厚さを変えることで使用目
的により適した性状を付与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】可食印刷用フィルムの製造装置の模式図。
【図2】複合可食フィルムの形成する様子を示す模式
図。
【符号の説明】 A:搬送手段 B:原料液噴射手段 1、1′: 原料液 2、2′: 原料液タンク 3、3′: 原料液供給管 4、4′: 原料液フィルター 5、5′: 圧力調節弁 6、6′: スプレーガン 7、7′: ノズル 8、8′: ソレノイド 9 : 剥離台紙 10 :チェーンコンベア 11 :チェーンコンベア駆動部 12 :支持ローラ 13 :搬送台 14 :洗浄槽 15 :給水口 16 :排水口 17 :圧縮空気管 18 :空気圧力調節弁 19 :コンプレッサー 20、20′: 弁 21、21′: 圧力板 31 :第1のスプレーガン 32 :第2のスプレーガン 33 :第1スプレーガンのノズル 34 :第2スプレーガンのノズル 35 :剥離台紙 36 :第1原料液からのフィルム 37 :第2原料液からのフィルム
フロントページの続き Fターム(参考) 4B035 LC03 LE06 LE07 LG01 LG06 LG08 LG17 LG19 LG20 LG21 LG23 LG26 LK03 LK04 LP26

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原料液が グリセリン脂肪酸エステル : 400〜600重量部 オリゴ糖シロップ : 3,000〜4,000重量部 ソルビトール : 2,000〜2,500重量部 メチルセルロース : 1,800〜2,200重量部 クエン酸および/あるいはソルビン酸 : 15〜20重量部 粉末水飴 : 50〜70重量部 トレハロース : 250〜350重量部 粉末セルロース : 2,000〜2,800重量部 コーンスターチ : 2,500〜3,500重量部 ローカスト・ビーン・ガム : 200〜220重量部 二酸化チタン : 90〜120重量部 マイクロクリスタルセルロース : 300〜440重量部 カルボキシメチルセルロース : 12〜18重量部 ブドウ糖多糖類 : 200〜300重量部 澱粉 : 40〜60重量部 水 : 15000重量部 からなることを特徴とする可食印刷用フィルム。
  2. 【請求項2】 原料液が グリセリン脂肪酸エステル : 300〜500重量部 麦芽糖 : 2,500〜3,500重量部 ソルビトール : 1,300〜1,600重量部 メチルセルロース : 50〜60重量部 ソルビン酸 : 18〜21重量部 粉末セルロース : 800〜1,200重量部 コーンスターチ : 2,000〜2,900重量部 ローカスト・ビーン・ガム : 200〜210重量部 二酸化チタン : 60〜90重量部 マイクロクリスタルセルロース : 300〜440重量部 カルボキシメチルセルロース : 12〜18重量部 ブドウ糖多糖類 : 300〜440重量部 澱粉 : 75〜110重量部 水 : 15,000重量部 からなることを特徴とする可食印刷用フィルム。
  3. 【請求項3】 剥離台紙上に、請求項1の原料液を噴射
    し、その上に時間をずらして請求項2の原料液を噴射
    し、原料液が噴きつけられた剥離台紙を乾燥、剥離して
    2層構造の複合フィルムとすることを特徴とする可食印
    刷用フィルム。
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