JP2002173710A - 高強度高靭性鋼板の製造方法 - Google Patents

高強度高靭性鋼板の製造方法

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JP2002173710A
JP2002173710A JP2000368326A JP2000368326A JP2002173710A JP 2002173710 A JP2002173710 A JP 2002173710A JP 2000368326 A JP2000368326 A JP 2000368326A JP 2000368326 A JP2000368326 A JP 2000368326A JP 2002173710 A JP2002173710 A JP 2002173710A
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tempering
strength
toughness
steel sheet
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Ryuji Muraoka
隆二 村岡
Shigeru Endo
茂 遠藤
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JFE Engineering Corp
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NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高価な合金元素の少ない添加量で、低温靭性
に優れ、降伏強さが690N/mm2 以上の鋼板を製造
する。 【解決手段】 質量%で、C:0.03〜0.09%、
Si:0.05〜0.5%、Mn:1.5〜2.0%、
P:0.02%以下、S:0.005%以下、Nb:
0.005〜0.05%、Ti:0.005〜0.02
%、Al:0.05%以下を含有する鋼を650℃以上
の圧延終了温度で圧延し、その後、10℃/秒以上の冷
却速度で400℃以下まで冷却し、次いで、下記の
(1)式で定義される焼戻しパラメーターTPが0〜2
000の範囲となる条件で焼戻しを行う。但し(1)式
において、T:焼戻し温度(℃)、t:保持時間
(秒)、r:加熱速度(℃/秒)である。 TP=(T-300)×[20+5log[(t+(T-300)/r)/3600]]……
(1)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、降伏強さが690
N/mm2 以上である米国石油協会(API)規格のX
100グレード以上の高強度と、優れた靭性とを有する
高強度高靭性鋼板の製造方法に関するもので、この鋼板
は、天然ガスや原油の輸送用ラインパイプをはじめ、各
種圧力容器や産業機械等に使用される。
【0002】
【従来の技術】近年、天然ガスや原油の輸送用として使
用されるラインパイプは、高圧化による輸送効率の向上
や薄肉化による現地溶接能率の向上のため、高強度化す
る傾向にある。これまでに、API規格でX80グレー
ドまでのラインパイプが実用化されており、更にX10
0グレードに対する要求が出てきている。
【0003】このような高強度鋼管用鋼板に関して、特
開平7−292416号公報や特開平8−199292
号公報等が開示されているが、これらではCu、Mo、
Ni等の高価な合金元素の添加を前提としており、鋼板
の製造コストが高いという問題点がある。
【0004】又、特許第3015923号には、圧延機
及び冷却装置と同一の製造ライン上に加熱装置を設置
し、この加熱装置を用いて、圧延、冷却に引き続き、連
続的に鋼板の焼戻しを行い、高強度鋼板を製造する方法
が開示されている。しかしながら、この技術では、焼戻
し時に懸念される鋼材のDWTT特性に関しては検討し
ておらず、DWTT特性に優れた鋼板を必ずしも製造す
ることができないという問題点がある。又、焼戻し後の
冷却速度を限定しており、そのための設備が必要になる
という問題点もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記事情に鑑
みなされたもので、その目的とするところは、高価な合
金元素の少ない添加量で、低温靭性に優れ、降伏強さが
690N/mm2 以上の鋼板を製造する方法を提供する
ことである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記課題
を解決するために、熱間圧延の終了後に直ちに加速冷却
或いは焼入れして高強度鋼板特に高強度ラインパイプ用
鋼板を製造する方法における焼戻し条件に注目し、鋭意
検討を重ねた。即ち、後述する実施例の表1に示す鋼種
1を用い、熱間圧延に引き続き加速冷却して鋼板を作製
し、次いで、焼戻し温度T、保持時間t及び加熱速度r
を種々変化させて焼戻しを行い、これら条件のDWTT
特性並びに強度に及ぼす影響を調査した。その際、焼戻
し温度T、保持時間t及び加熱速度rからなる焼戻し条
件を下記の(1)式で定義される焼戻しパラメーターT
Pで評価することとした。但し(1)式において、T:
焼戻し温度(℃)、t:保持時間(秒)(t>0)、
r:加熱速度(℃/秒)である。
【0007】
【数1】
【0008】図1にその調査結果を示す。図1は、DW
TTでの延性破面率(−30℃)及び降伏強さに及ぼす
焼戻しパラメーターTPの影響を示す図であり、図1か
ら明らかなように、焼戻しパラメーターTPが0未満の
場合には、焼戻しによる降伏強さの上昇が十分ではな
く、降伏強さが690N/mm2 以上の高強度を得るこ
とができない。一方、焼戻しパラメーターTPが200
0を越える場合には、過度の炭化物の析出や粗大化によ
り低温靭性が著しく劣化し、目標の延性破面率85%を
確保することができない。このように、焼戻しパラメー
ターTPを0〜2000の範囲に制御することで、焼戻
し後に降伏強さ690N/mm2 以上の高強度と優れた
低温靭性とを得られるとの知見が得られた。
【0009】又、過度の炭化物の析出や粗大化を抑制さ
せること並びに生産性を阻害しない範囲内で材質を安定
化させることの2点から、前記(1)式を満足しつつ、
更に、焼戻し温度Tを350〜450℃、加熱速度rを
10℃/秒以上、保持時間tを10〜240秒とするこ
とが好ましいとの知見が得られた。
【0010】本発明は、これら知見に基づきなされたも
ので、第1の発明による高強度高靭性鋼板の製造方法
は、質量%で、C:0.03〜0.09%、Si:0.
05〜0.5%、Mn:1.5〜2.0%、P:0.0
2%以下、S:0.005%以下、Nb:0.005〜
0.05%、Ti:0.005〜0.02%、Al:
0.05%以下を含有する鋼を650℃以上の圧延終了
温度で圧延し、その後、10℃/秒以上の冷却速度で4
00℃以下まで冷却し、次いで、前記の(1)式で定義
される焼戻しパラメーターTPが0〜2000の範囲と
なる条件で焼戻しを行うことを特徴とするものである。
【0011】第2の発明による高強度高靭性鋼板の製造
方法は、質量%で、C:0.03〜0.09%、Si:
0.05〜0.5%、Mn:1.5〜2.0%、P:
0.02%以下、S:0.005%以下、Nb:0.0
05〜0.05%、Ti:0.005〜0.02%、A
l:0.05%以下を含有し、更に、Cu:0.5%以
下、Ni:0.5%以下、Cr:0.5%以下、Mo:
0.3%以下、V:0.05%以下、Ca:0.000
5〜0.0035%のうち1種又は2種以上を含有する
鋼を650℃以上の圧延終了温度で圧延し、その後、1
0℃/秒以上の冷却速度で400℃以下まで冷却し、次
いで、前記の(1)式で定義される焼戻しパラメーター
TPが0〜2000の範囲となる条件で焼戻しを行うこ
とを特徴とするものである。
【0012】第3の発明による高強度高靭性鋼板の製造
方法は、第1の発明又は第2の発明において、焼戻し温
度Tを350〜450℃、加熱速度rを10℃/秒以
上、保持時間tを10〜240秒とすることを特徴とす
るものである。
【0013】以下に、本発明において高強度と優れた低
温靭性とを併せ持つ高強度高靭性鋼板の化学成分組成、
並びに、圧延条件及び圧延後の冷却条件を上述したよう
に限定した理由を、それぞれの作用と共に説明する。
【0014】C:C含有量が0.09質量%(以下、単
に「%」と表示する)を越えると、母材並びに溶接熱影
響部の靭性の劣化を招き、又、溶接性の観点からもC含
有量は低いほうが望ましく、上限を0.09%に限定し
た。一方、0.03%未満ではX100グレード以上の
所定の強度を確保することができない。従って、C含有
量を0.03〜0.09%の範囲内に限定した。
【0015】Si:Siは脱酸のために添加されるもの
で、0.05%未満では十分な脱酸効果が得られない。
一方、0.5%を越えると溶接熱影響部の靭性並びに溶
接性の劣化を引き起こす。従って、Si含有量を0.0
5〜0.5%の範囲内に限定した。
【0016】Mn:Mnは鋼板の強度及び靭性の向上に
有効な成分で、1.5%未満ではその効果が少なく、一
方、2.0%を越えると溶接性と溶接熱影響部の靭性と
が著しく劣化する。従って、Mn含有量を1.5〜2.
0%の範囲内に限定した。
【0017】P:Pは不純物元素であり、高強度ライン
パイプでは母材並びに熱影響部の靭性を確保するため
に、Pを協力低減することが望ましいが、過度の脱Pは
コスト上昇を招く。従って、P含有量を0.02%以下
に限定した。
【0018】S:Sは不純物元素であり、MnSを形成
して母材並びに溶接熱影響部の靭性を劣化させる。Ca
を添加してMnS系介在物からCaS系介在物へと形態
制御しても、X100グレードの高強度材の場合には、
微細に分散したCaS系介在物も靭性低下の要因となり
得る。従って、硫化物系介在物の絶対量を少なくするた
めに、S含有量を0.005%以下に限定した。
【0019】Nb:Nbはスラブの加熱時及び圧延時で
の結晶粒の成長を抑制し、ミクロ組織を微細化して、ラ
インパイプとしての十分な靭性を付与する元素として必
要である。その効果は0.005%以上で顕著であり、
一方、0.05%を越えると、その効果が飽和すると共
に溶接熱影響部の靭性を劣化させる。従って、Nb含有
量を0.005〜0.05%の範囲内に限定した。
【0020】Ti:TiはTiNを形成してスラブ加熱
時や溶接熱影響部の結晶粒成長を抑制し、結果としてミ
クロ組織の微細化をもたらし、靭性を改善する効果があ
る。その効果は0.005%以上で顕著であり、一方、
0.02%を越えると逆に靭性の劣化を引き起こす。従
って、Ti含有量を0.005〜0.02%の範囲内に
限定した。
【0021】Al:Alは脱酸剤として添加するが、
0.05%を越えると溶接熱影響部の靭性を劣化させ
る。従って、Al含有量を0.05%以下に限定した。
【0022】本発明では上記の合金元素の外に、鋼板の
強度特性に応じて、Cu、Ni、Cr、Mo、V、及び
Caの群から選択された1種又は2種以上を含有させて
も良く、以下にその成分の限定理由を述べる。
【0023】Cu:Cuは強度上昇に有効な元素の1つ
であるが、0.5%を越えると溶接性を阻害する。従っ
て、添加する場合には0.5%以下に限定した。
【0024】Ni:Niは靭性改善と強度向上に有効な
元素であるが、0.5%を越えるとその効果が飽和す
る。従って、添加する場合には0.5%以下に限定し
た。
【0025】Cr:CrはMnと共に、鋼板のC含有量
が少なくても十分な強度を得るために有効な元素である
が、0.5%を越えると溶接性に悪影響を及ぼす。従っ
て、添加する場合には0.5%以下に限定した。
【0026】Mo:Moは靭性の改善と強度の上昇に有
効な元素の1つであるが、0.3%を越えるとその効果
が飽和すると共に、靭性の劣化を招き更に溶接性を阻害
する。従って、添加する場合には0.3%以下に限定し
た。
【0027】V:Vは強度の上昇に有効な元素の1つで
あるが、0.05%を越えると靭性の劣化を招く。従っ
て、添加する場合には0.05%以下に限定した。
【0028】Ca:Caは硫化物系介在物の形態を制御
して靭性を改善するが、0.0005%以上でその効果
が現れ、一方、0.0035%を越えると効果が飽和
し、逆に清浄度を低下させて靭性を劣化させる。従っ
て、添加する場合には0.0005〜0.0035%の
範囲内に限定した。
【0029】次に、製造条件について説明する。
【0030】圧延終了温度:圧延終了温度が低温である
ほど組織の微細化により母材靭性は向上する。しかし、
圧延終了温度が650℃未満の場合、フェライト変態が
進行して、圧延に続いて行う加速冷却又は焼入れの効果
がなくなるばかりか、フェライトの加工硬化が著しくな
り、靭性が劣化する。従って、圧延終了温度を650℃
以上に限定した。
【0031】圧延後の冷却速度:本発明では熱間圧延終
了後、直ちに又は設備的に不可避の空冷を挟んで加速冷
却或いは焼入れを行う。その際の冷却速度が10℃/秒
未満では、ベイナイト変態等による変態強化や組織の微
細化等の加速冷却及び焼入れの効果が得られない。従っ
て、圧延後の冷却速度を10℃/秒以上に限定した。
【0032】鋼板の冷却温度:熱間圧延に引き続き行う
加速冷却或いは焼入れ時に鋼板を400℃以下まで冷却
(この温度を「冷却停止温度」という)すると、強度上
昇に著しい効果のある低温変態生成物が形成され、高強
度化が達成される。しかし、鋼板の冷却停止温度が40
0℃を越える場合には、この低温変態生成物が生成し難
い。従って、加速冷却或いは焼入れ時における鋼板の冷
却停止温度を400℃以下に限定した。
【0033】本発明では、熱間圧延に引き続いて行う加
速冷却或いは焼入れ時での冷却速度及び冷却停止温度を
上記の範囲に限定するので、少ない合金元素であっても
高強度を有する鋼板を製造することができる。又、本発
明では、焼戻し後の鋼板の冷却速度を制御する必要がな
いので、そのための設備が不要である。
【0034】
【発明の実施の形態】転炉や電気炉又はこれら精錬炉と
RH真空脱ガス装置等の二次精錬炉との組み合せにより
上記化学成分組成に溶製された溶鋼を普通造塊法や連続
鋳造法により凝固させ、スラブを得る。このスラブを厚
板ミルや熱延ミルで熱間圧延して鋼板に加工する。熱間
圧延の際、圧延終了温度を650℃以上とし、そして、
熱間圧延後、圧延して得られた高温の鋼板を、その表面
温度が400℃以下になるまで、10℃/秒以上の冷却
速度で加速冷却又は焼入れする。尚、スラブの加熱温度
は特に限定する必要はないが、圧延終了温度が650℃
以上確保できるように配慮する必要はある。
【0035】次いで、焼戻しパラメーターTPが0〜2
000の範囲内となるように、焼戻し温度T(℃)、保
持時間t(秒)、加熱速度r(℃/秒)を組み合わせ
て、鋼板の焼戻し処理を実施する。ここで保持時間tは
t>0とする。その際に、前述したように、焼戻し温度
Tを350〜450℃、加熱速度rを10℃/秒以上、
保持時間tを10〜240秒とすることが好ましい。
【0036】焼戻し処理は、圧延機及び加速冷却装置と
同一の製造ライン上(オンライン)に設けた加熱炉で実
施しても良く、又、オフラインに設けた加熱炉で実施し
ても良い。そして、焼戻し処理の加熱方式は、誘導加
熱、通電加熱、赤外線輻射加熱、ガス加熱、強制対流加
熱、雰囲気加熱等々、所要の加熱速度が得られるなら
ば、特に限定しない。但し、生産能率等を考慮すれば、
オンラインで且つ誘導加熱等の急速加熱を採用すること
が好ましい。急速加熱を行った場合には、加熱速度がガ
ス加熱に比べて速いので、同じ焼戻し温度Tであっても
ガス加熱に比べて在炉時間を短くすることができ、能率
向上が達成される。更に、Ac1点を越えない範囲内で焼
戻し温度Tを高くすれば一層在炉時間が短くなり、更な
る能率向上が可能となる。
【0037】このように、鋼板の化学成分組成を限定す
ると共に、熱間圧延条件、圧延後の冷却条件及び焼戻し
条件を限定することで、高価な合金元素を多量に添加す
ることなく、低温靭性に優れ、降伏強さが690N/m
2 以上の鋼板を安定して製造することが可能となる。
【0038】
【実施例】表1に示す化学成分組成の鋼種1〜10を用
いて、表2に示す製造条件で鋼板A〜Oを作製し、強度
とDWTT特性を調査した。更に、鋼板A〜Oを用いた
溶接熱履歴シミュレーションよりシーム溶接熱影響部
(HAZ)の靭性も調査した。母材の降伏強さ及び−3
0℃でのDWT試験の延性破面率も表2に併せて示す。
母材の強度は、降伏強さが690N/mm2 以上で良好
とし、又、母材の靭性は、−30℃での延性破面率が8
5%以上で良好とした。溶接熱履歴シミュレーションで
は溶接入熱50kJ/cmの加熱・冷却パターンを付与
し、この鋼板からシャルピー試験片を採取し、HAZの
シャルピー試験を実施した。HAZの靭性は、vE−2
0℃で50J以上を良好とした。尚、表1中及び表2中
で下線を付した数値は本発明の範囲外であることを示
す。
【0039】
【表1】
【0040】
【表2】
【0041】本発明範囲内の化学成分組成と本発明範囲
内の製造条件で作製した鋼板A〜Fでは、十分な強度と
良好な母材靭性並びにHAZ靭性が得られた。本発明範
囲内の化学成分組成と本発明範囲外の製造条件で作製し
た鋼板G〜Kでは、強度又は母材靭性が十分ではない。
本発明範囲外の化学成分組成と本発明範囲内の製造条件
で作製した鋼板L,Mでは、母材靭性並びにHAZ靭性
が十分ではない。本発明範囲外の化学成分組成と本発明
範囲外の製造条件で作製した鋼板N,Oでは、母材靭性
並びにHAZ靭性更に強度が十分ではない。
【0042】
【発明の効果】本発明により、高価な合金元素を多量に
添加することなく、低温靭性に優れ、降伏強さが690
N/mm2 以上の鋼板を安定して製造することができ、
工業上有益な効果がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1】DWTTでの延性破面率及び降伏強さに及ぼす
焼戻しパラメーターTPの影響を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4K032 AA01 AA04 AA08 AA11 AA14 AA16 AA19 AA22 AA23 AA27 AA29 AA31 AA35 AA36 BA01 CC02 CC03 CC04 CD03 CF01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 質量%で、C:0.03〜0.09%、
    Si:0.05〜0.5%、Mn:1.5〜2.0%、
    P:0.02%以下、S:0.005%以下、Nb:
    0.005〜0.05%、Ti:0.005〜0.02
    %、Al:0.05%以下を含有する鋼を650℃以上
    の圧延終了温度で圧延し、その後、10℃/秒以上の冷
    却速度で400℃以下まで冷却し、次いで、下記の
    (1)式で定義される焼戻しパラメーターTPが0〜2
    000の範囲となる条件で焼戻しを行うことを特徴とす
    る高強度高靭性鋼板の製造方法。 TP=(T-300)×[20+5log[(t+(T-300)/r)/3600]]……(1) 但し(1)式において、T:焼戻し温度(℃)、t:保
    持時間(秒)(t>0)、r:加熱速度(℃/秒)であ
    る。
  2. 【請求項2】 質量%で、C:0.03〜0.09%、
    Si:0.05〜0.5%、Mn:1.5〜2.0%、
    P:0.02%以下、S:0.005%以下、Nb:
    0.005〜0.05%、Ti:0.005〜0.02
    %、Al:0.05%以下を含有し、更に、Cu:0.
    5%以下、Ni:0.5%以下、Cr:0.5%以下、
    Mo:0.3%以下、V:0.05%以下、Ca:0.
    0005〜0.0035%のうち1種又は2種以上を含
    有する鋼を650℃以上の圧延終了温度で圧延し、その
    後、10℃/秒以上の冷却速度で400℃以下まで冷却
    し、次いで、下記の(1)式で定義される焼戻しパラメ
    ーターTPが0〜2000の範囲となる条件で焼戻しを
    行うことを特徴とする高強度高靭性鋼板の製造方法。 TP=(T-300)×[20+5log[(t+(T-300)/r)/3600]]……(1) 但し(1)式において、T:焼戻し温度(℃)、t:保
    持時間(秒)(t>0)、r:加熱速度(℃/秒)であ
    る。
  3. 【請求項3】 焼戻し温度Tを350〜450℃、加熱
    速度rを10℃/秒以上、保持時間tを10〜240秒
    とすることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の
    高強度高靭性鋼板の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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