JP2002173450A - 糖脂質特異的硫酸転移酵素遺伝子を含む医薬組成物 - Google Patents

糖脂質特異的硫酸転移酵素遺伝子を含む医薬組成物

Info

Publication number
JP2002173450A
JP2002173450A JP2000372586A JP2000372586A JP2002173450A JP 2002173450 A JP2002173450 A JP 2002173450A JP 2000372586 A JP2000372586 A JP 2000372586A JP 2000372586 A JP2000372586 A JP 2000372586A JP 2002173450 A JP2002173450 A JP 2002173450A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
leu
cells
gene
pharmaceutical composition
cst
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000372586A
Other languages
English (en)
Inventor
Jinichi Inokuchi
仁一 井ノ口
Yasuyuki Igarashi
靖之 五十嵐
Koichi Honke
孝一 本家
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hokkaido Technology Licensing Office Co Ltd
Original Assignee
Hokkaido Technology Licensing Office Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hokkaido Technology Licensing Office Co Ltd filed Critical Hokkaido Technology Licensing Office Co Ltd
Priority to JP2000372586A priority Critical patent/JP2002173450A/ja
Publication of JP2002173450A publication Critical patent/JP2002173450A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Enzymes And Modification Thereof (AREA)
  • Micro-Organisms Or Cultivation Processes Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【解決課題】 医薬組成物、特に癌治療用医薬組成物を
提供すること。特に、造腫瘍性および転移性の高い腫瘍
細胞を含む癌の治療用医薬組成物を提供すること。 【解決手段】 動物細胞内、特に哺乳動物細胞内で遺伝
子を発現させるために必要な配列に機能可能に接続され
たCST遺伝子を含む医薬組成物。特に、適切な宿主細胞
内で動物細胞に感染し得る組換えウイルスを生成するた
めの配列を有した組換えウイルス発現用核酸分子中に哺
乳動物細胞内で遺伝子を発現させるために必要な配列に
機能可能に接続されたCST遺伝子が組み込まれた核酸分
子を含む医薬組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、癌治療用の医薬組
成物に関する。また、本発明はインテグリンβ-1サブユ
ニットの高発現に起因する疾患の治療用医薬組成物に関
する。
【0002】
【従来の技術】ヒトの癌、例えば、肺癌、胃癌、腎臓
癌、肝臓癌を含む多くの癌において、細胞内の硫酸化糖
脂質、特に硫酸化スフィンゴ糖脂質(スルファチド)が
増加することが知られている。増加するスルファチドの
中でも、ガラクトシルスルファチドおよびラクトシルス
ルファチドが顕著である。前述のように多くの癌細胞に
おいてスルファチドが増加することが報告されている
が、これらのスルファチドはゴルジ膜に存在するセレブ
ロシドスルホトランスフェラーゼ(EC.2.8.2.11)の作
用により、3'-ホスホアデノシン5'-ホスホ硫酸から基質
である糖脂質に硫酸基が転移されて生成することが分か
っている。この酵素は他の硫酸転移酵素、例えば、ステ
ロイド、胆汁酸、グリコサミノグリカンなどを硫酸化す
る酵素とは異なり、ガラクトシルセラミド(GalCer)、ラ
クトシルセラミド(LacCer)などの糖脂質を基質とし、そ
れぞれガラクトシルスルファチド(SM4)およびラクトシ
ルスルファチド(SM3)を生成する。この酵素をコードす
る遺伝子は既にクローニングされており、その配列を配
列番号1に示した。この酵素は、特に腎臓癌細胞におい
て発現が顕著に上昇することが知られており、その結果
として腎臓癌細胞にスルファチドが蓄積することが報告
されている。これらの硫酸化糖脂質は接着タンパク質、
例えば、ラミニン、トロンボスポジン、プロペルジンを
初めとして、生理機能の明らかな多くのタンパク質とin
vitroで結合能を有することが報告されている(Archive
s of Biochemistry and Biophysics, 267, 405-415 (19
88))。一方、多くの癌細胞においてインテグリン、特に
インテグリンβ-1サブユニットが強く発現されているこ
とが知られている。インテグリンはαおよびβヘテロダ
イマーを形成する一群の分子ファミリーを構成する生体
分子であり、細胞表面のリガンドや細胞外マトリックス
に結合することが知られている分子である。インテグリ
ンは、そのβサブユニットにより更にβ-1、β-2、β-3
サブグループに分類されている。また、インテグリンの
発現量が癌細胞の生体内における増殖速度や転移などの
悪性度と密接に関連していることが報告されており、ま
た、インテグリンファリミーに属する個々のインテグリ
ン分子によって癌の悪性度との関連性が異なることが報
告されている。例えば、β-1サブグループに属するα5
β1はその発現量が増加すると腫瘍形成が認められなく
なることが報告されている(Cell. 60, 849-859 (199
0))。一方α6分子の発現増加は逆に転移能が増加する傾
向が報告されている(Cancer Res. 49, 2615-2620 (198
9))。またインテグリンβ-1サブユニットは、癌以外に
も種々の疾患、例えばアテローム性動脈硬化症、炎症、
喘息等のアレルギー、多発性硬化症のような神経性疾患
にも関与していることが知られている(例えば、Mousa
ら、Drug Disc. Today, 2, 187-199, 1997)。前述した
ように、癌細胞においてはCST遺伝子の発現が上昇し、
スルファチドが増加すること、および、インテグリンの
発現量が癌の悪性度と関連することが知られていたが、
細胞内で生合成されたスルファチドの機能は必ずしも明
らかにされていない。また、スルファチドの細胞内量と
インテグリン発現量との関係、更には、スルファチドの
細胞内量と癌の悪性度との因果関係は明らかにされてい
ない。また、癌以外の疾患と細胞内スルファチドとの因
果関係も明らかにされていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、医薬組成
物、特に癌治療用医薬組成物を提供することを目的とす
る。また、本発明は造腫瘍性および転移性の高い腫瘍細
胞を含む癌の治療用医薬組成物を提供することを目的と
する。特に、本発明は、インテグリンβ-1サブユニット
の発現と関連した癌およびその他の疾病の治療用医薬組
成物を提供することを目的とする。また、本発明は、前
述の癌に含まれる癌細胞の増殖を生体内で抑制、および
/または前述の癌に含まれる癌細胞を死滅させ得る医薬
組成物を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、糖脂質特
異的な硫酸転移酵素の一つ、セレブロシドスルホトラン
スフェラーゼ(以下、CSTと略す)を癌細胞内で発現さ
せることによって、癌細胞の接着能が著しく低下するこ
とを見出し、更に研究を進めることによって本発明を完
成させるに至った。すなわち、本発明は、動物細胞内、
特に哺乳動物細胞内で遺伝子を発現させるために必要な
配列に機能可能に接続されたCST遺伝子を含む医薬組成
物である。特に、本発明は、適切な宿主細胞内で動物細
胞に感染し得る組換えウイルスを生成するための配列を
有した組換えウイルス発現用核酸分子中に哺乳動物細胞
内で遺伝子を発現させるために必要な配列に機能可能に
接続されたCST遺伝子が組み込まれた核酸分子を含む医
薬組成物である。更に、本発明は、前述のウイルスとし
てレトロウイルまたはアデノウイルスを用いた医薬組成
物である。また本発明は、動物細胞内で遺伝子を発現さ
せるために必要な配列に機能可能に接続されたCST遺伝
子をゲノム中に含む組換えウイルスを産生し得る産生細
胞を含む医薬組成物である。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の医薬組成物は、その有効
成分として、宿主細胞内で発現させるために必要な配列
に機能可能に接続されたCST遺伝子を含む。一般には、
本発明において、CST遺伝子は遺伝子治療用に開発さ
れ、使用されているベクターを利用することができる。
ここで、「ベクター」とは目的の遺伝子または目的の遺
伝子を含む核酸分子を標的とする組織または細胞へ運ぶ
ための機能を有する構造物の総称である。そのようなベ
クターとしては特に限定されず、一般に遺伝子治療に利
用されるベクターが使用可能である。そのようなベクタ
ーは、例えば、それ自体に毒性が少ない、遺伝子導入効
率が高い、細胞および/または組織特異性がある、宿主
のゲノムに対する予測できない不活化が少ない、等の性
質の一部または全てを備えている。これらのベクターは
大きく分けると、ウイルス系ベクターと非ウイルス系ベ
クターとに分類されるが、いずれも本発明の組成物の作
製に利用できる。ウイルス系ベクターは細胞に対する感
染性を有することが特徴であり、これらのベクターにつ
いては更に以下に詳述する。非ウイルス系ベクターには
プラスミド、コスミド、リポソーム等が含まれ、これら
のベクターも当業者によく知られたものである。特にリ
ポソームは古くから抗癌剤等のデリバリーシステムに使
用されてきており、単膜構造のSUV(比較的小さい)お
よびLUV(比較的大きい)、多重膜構造のMLVが知られて
いる。これらはいずれも本発明の組成物の作製に利用で
きるが、安定性に優れたMLVが特に好ましい。また、治
療対象の部位または組織が限定されるが、物理的に遺伝
子を導入する方法、例えばパーティクルガンやエレクト
ロポレーションによる導入法、あるいはリン酸カルシウ
ム法等を、特に手術と併用して利用してもよい。いずれ
のベクターを用いるかは、治療すべき部位あるいは状
態、患者の健康状態等によって適切に選択することがで
きる。
【0006】本発明の組成物に含まれる、CST遺伝子を
含むベクターとしてはウイルスベクターが好ましい。そ
のようなウイルスベクターとしては、遺伝子治療に利用
されるウイルスベクター一般が含まれ、例えば、アデノ
ウイルスベクター、アデノ随伴ウイルスベクター、レト
ロウイルスベクター等種々のタイプのウイルスベクター
が利用できる。これらの中でも、高力価のウイルス液
(約1010〜1011pfu/mlに至る)が容易に得られ、構造的
に安定であるアデノウイルスベクターが特に好ましい。
腫瘍の治療の場合は導入遺伝子の発現が一過性でもよ
く、またゲノムに組み込まれる必要性がないためその点
でもアデノウイルスベクターが有利である。実際、アデ
ノウイルスベクターは一般に2週間〜1か月以上にわた
って感染細胞の核内に存在し、導入遺伝子の発現が続く
ため、本発明の組成物に利用するためには特に適してい
る。しかしながら、本発明において使用されるCST遺伝
子は正常細胞に対しては毒性が殆ど無く、またゲノム中
にCST遺伝子が組み込まれ、かつ発現した腫瘍細胞はい
ずれ消失するため、ゲノム中に導入遺伝子を組み込むア
デノ随伴ウイルスベクターやレトロウイルスベクターも
利用可能である。特に、宿主細胞のゲノムに組み込まれ
るベクターの中では、アデノ随伴ウイルスはそのゲノム
への組込み部位が限定されているため、正常細胞におい
て正常な遺伝子をランダムに不活化する可能性が少ない
ため好ましい。このようなウイルスベクターは多数開発
されており、一部は商業的に入手可能である。また、こ
のようなウイルスベクターの作製は一般的な分子生物学
的手法を用いて行うことができ、各々のタイプのウイル
スベクターの作製に固有の技術も当業者によく知られた
ものである。本発明においてはそのような既知のベクタ
ーのいずれも使用することができる。
【0007】このようなウイルスベクターが由来する野
生型ウイルスは一般には正常細胞と腫瘍細胞とを区別せ
ずに感染することができるため、遺伝子治療の分野にお
いて様々な方法で腫瘍特異性を付与された組換えウイル
スを利用したウイルスベクターが開発されている。本発
明の組成物の有効成分であるCST遺伝子を含む組換え核
酸分子はこのような腫瘍特異的感染能を有するウイルス
ベクターによって腫瘍細胞にデリバリーされることが特
に好ましい。腫瘍特異性を付与するための試みがこれま
でに多数行われてきている。例えば、レトロウイルスを
構成するエンベロープタンパク質に特定のレセプターに
対するリガンドを結合させる、あるいは特定の抗原に対
する抗体を結合させる、アデノウイルスを構成するファ
イバータンパク質を改変するまたは腫瘍細胞特異的抗体
を結合させる等により標的細胞特異性を付与する試み等
が行なわれている。また、核酸分子自体に腫瘍細胞特異
的抗体分子を結合させる試みも行なわれている。更に、
特にアデノウイルスベクターについては、その抗原性を
低減させるため種々の改変を加えたアデノウイルスベク
ターが開発されている。これらの特異性を有するベクタ
ーまたは特異性を付与された核酸分子を本発明の組成物
に含めることができる。
【0008】遺伝子治療で使用され得るウイルスベクタ
ーは一般に、それ自体は感染細胞内で増殖できないか
(アデノウイルスベクターの場合)、あるいはパッケー
ジングが行われない(レトロウイルスベクターの場合)
等の理由で感染性のウイルスを新たに生成しないように
構築されている。そのため、CST遺伝子を含むこれらの
ウイルスベクターは増殖あるいはパッケージングに必要
な因子を供給する特別な細胞中、例えば、レトロウイル
スベクターの場合はgag、pol、envを供給する細胞内
で、アデノウイルスベクターの場合はE1を構成的に発現
する細胞で増殖させることによってウイルス粒子として
回収する。このような細胞は産生細胞と称される。すな
わち、産生細胞は目的遺伝子を含むウイルス発現用核酸
分子を有し、その増殖あるいはパッケージングに必要な
因子をtransに供給することのできる細胞である。その
結果、産生細胞は目的遺伝子、すなわちCST遺伝子を有
する核酸分子をゲノムとするウイルス粒子を放出するこ
とができる。本発明の組成物のためにこれらの産生細胞
も利用することができる。このようなtrans因子供給細
胞は当業者によく知られたものであり、商業的に入手可
能である。従って、分子生物学の一般的手法に従って、
そのような細胞を前述のウイルスベクターで形質転換す
れば目的の産生細胞を得ることができる。
【0009】本発明の組成物中のCST遺伝子はベクター
中で動物細胞、特に哺乳動物細胞、より好ましくはヒト
細胞中で効率よく発現するために必要な配列に機能可能
に接続された形態で存在している。一般には、CST遺伝
子は、動物細胞発現用の「発現カセット」に組み込まれ
ていると称される。「発現カセット」は少なくとも宿主
細胞内で機能するプロモーター、ターミネーターを含
み、更にエンハンサーのような発現制御配列を含んでい
ても良い。またプロモーターは構成的であっても、組織
特異的、あるいは腫瘍細胞特異的であっても良い。本発
明で使用するCST遺伝子は正常細胞に対して認められる
ほどの毒性を有しないため必ずしも組織特異性あるいは
腫瘍細胞特異性は必要ではない。発現カセットに組み込
まれたCST遺伝子は、裸のDNA、あるいは前述したように
プラスミド、コスミド、ウイルスベクターと組み合わせ
て使用される。裸のDNA、プラスミド、コスミド等のそ
れ自体は感染性を有しないベクター系を用いる場合は一
般にはリポソームベクターを利用するのが好ましいが、
前述したような物理的遺伝子導入法を利用することもで
きる。特に本発明に適したウイルスベクターと組み合わ
せて使用する場合には、本発明の組成物中のCST遺伝子
は、例えばウイルスゲノムの一部に挿入或いはウイルス
ゲノムの一部を置換した組換えウイルスをコードする組
換え「ウイルス発現用核酸分子」として存在するのが好
ましい。ここで、「ウイルス発現用核酸分子」とは、前
述のtrans因子を供給し得る適切な宿主細胞内でウイル
ス粒子を生成するための配列を有した核酸分子を言う。
本発明の組成物中の組換えウイルス発現用核酸分子は一
般にそのゲノム上に欠損領域を有し、その領域にCST遺
伝子を含んでいる。
【0010】本発明の組成物は、上述したようなCST遺
伝子を発現させ得る核酸構築物、またはそのような核酸
構築物を含むベクターと製薬上許容できる担体を混合す
ることによって作製することができる。例えば、本発明
の組成物は前述の核酸構築物と水、生理食塩水、等張の
アミノ酸溶液、グルコース等の等張液とを混合すること
によって作製することができる。本発明の組成物は更
に、保存剤、着色剤、緩衝剤、希釈剤、賦形剤芳香剤等
を含んでいても良い。本発明の組成物は、治療すべき組
織の位置、状態、患者の年齢、健康状態等に依存して経
口投与、非経口投与のいずれの投与経路でも使用するこ
とができる。非経口投与としては、例えば、口腔内投
与、静脈内投与、筋肉内投与、皮膚または皮下または皮
内投与、筋肉内投与、気管または気道内投与等、および
これらの器官を含む癌組織への直接注入等の経路を利用
することができる。特に、本発明の組成物がその有効成
分としてCST発現カセットを含むウイルスベクターを含
む場合は、経口投与、静脈内投与、皮膚、皮下または皮
内投与、筋肉内投与、気管または気道内投与、癌組織へ
の直接注入のいずれも使用することができる。吸入によ
る気管または気道内投与、静脈内投与、癌組織への直接
注入が簡便でもあり効果の点でも好ましい。本発明の組
成物がその有効成分としてCST発現カセットを含むウイ
ルス産生細胞を含む場合は、癌組織への直接注入が好ま
しい。
【0011】経口投与に適した剤形としては、錠剤、カ
プセル、乳液剤、懸濁剤、顆粒剤、シロップ等を上げる
ことができる。非経口投与に適した剤形としては、例え
ば注射用製剤、気管または気道内投与のためのエーロゾ
ル製剤、軟膏、坐薬等を挙げることができる。これらの
製剤およびその調製方法はこの分野で知られた標準的な
技術を用いて調製することができる。また、本発明の組
成物は、CST遺伝子発現用構築物およびそれを運ぶベク
ターが凍結乾燥に耐える場合には、適当な液体を加える
だけで使用可能な凍結乾燥品として調製することもでき
る。本発明の組成物は、1回分ごとに製剤化し適切な容
器で保存、販売等してもよく、数回分をまとめて保存、
販売等してもよい。保存方法は各剤形に応じて標準的な
方法を利用することができるが、ウイルスベクターを使
用する場合はその活性を失わないように、またリポソー
ムを使用する場合は安定に存在し得る条件が選ばれる。
そのような条件もまた当業者によく知られたものであ
る。
【0012】本発明の組成物がその有効成分としてウイ
ルスベクターを含む場合、ヒト成人あたり105〜1012pf
u、好ましくは107〜1011pfuに対応するウイルス粒子を
含む量で投与するのが好ましい。それぞれのタイプのウ
イルスベクターによって、調製できるウイルス溶液の力
価が異なっているため、それに応じて選択される。例え
ば、レトロウイルスベクターの場合は、産生細胞の培養
により一般には105〜106pfu/ml、あるいは108pfu/ml程
度の力価のものが得られ、一方アデノウイルスベクター
の場合は一般に1010〜1011pfu/ml程度の力価のものが容
易に得られ、これに対応して1回に投与する量を決定す
ることができる。例えば、癌組織へのCST遺伝子を含む
アデノウイルスベクターの直接注入の場合は、108pfu/m
l〜1011pfu/mlのウイルス液を全量約0.1ml〜数ml程度投
与することができる。
【0013】投与のために高力価のウイルス溶液が得ら
れない場合は、更に超遠心等によりウイルス粒子を濃縮
することができる。また、高力価のウイルス溶液が得ら
れないレトロウイルスのようなウイルスベクターの場合
は、前述したようなウイルス産生細胞を癌組織へ直接注
入することも好ましく、この場合は治療すべき癌組織の
大きさに依存して104〜108個/回、特に105〜107個/回
の産生細胞を注入することが好ましい。また、裸の、ま
たは特異性を付与した核酸分子自体を投与する場合、お
よび、リポソームに結合あるいは被包化されたCST遺伝
子を投与する場合は、例えば、DNAとして1回の総量1〜
100μg、好ましくは10〜100μgとなるように腫瘍組織へ
の直接注入により投与することができる。本発明の組成
物の投与回数および期間は投与形態、治療すべき癌の状
態、患者の健康状態や年齢等に応じて必要により変化さ
せることができ、1回〜数回/一日を毎日、あるいは一
定間隔で数日〜数ヶ月に割って必要なだけ投与しても良
い。あるいは、単回投与であってもよい。投与回数およ
び期間は癌の遺伝子治療に使用される一般的な治療計画
に従って行なうことができる。
【0014】本発明の組成物は、上述のような形態およ
び方法により癌の治療のために使用することができる。
本発明の組成物は、種々の癌の治療に適用可能である
が、インテグリン分子、特にβ-1サブユニットを発現し
ている癌の治療に適している。更に、本発明の組成物は
インテグリンβ-1サブユニットを発現しており、かつSM
3の発現が低いまたは検出できない癌の治療に特に適し
ている。このような癌には、例えば、肺癌、胃癌、大腸
癌、メラノーマ、グリオーマ、前立腺癌、膵臓癌などが
含まれる。このような癌に、本発明の組成物を適用し、
それらの癌を構成する癌細胞内でCST遺伝子を発現させ
ると、細胞接着能等が著しく減少し、癌細胞の造腫瘍
性、転移性が低下あるいは失われ、好ましい実施態様に
おいては癌組織中の癌細胞が死滅する。また、本発明
は、インテグリンβ-1サブユニットの高発現に起因する
疾患の治療にも使用することができる。
【実施例】実施例1.SM3高発現細胞株の作製 3LLルイス肺癌細胞から樹立したJ5(LacCer高発現株)を
用いてCST遺伝子をベクターpcDNA3.1/Zeo(+)(invtrogen
社)に導入した。ヒトCST gene全長(配列番号1)のう
ち2890番目から4278番目の約1260bpの断片を用いて、そ
れぞれ5'末端側にEcoRIサイト、3'末端側にXbaIサイト
をもつアダプターを結合させ、商業的に入手可能なベク
ターpcDNA3.1/Zeo(+)(Invitrogen)(図1)のEcoRI、Xb
aIサイトに挿入した。このCST遺伝子挿入プラスミドに
制限酵素のSspIを作用させて直線化し、LipofectAMINE
(GIBCO BRL)を用いてリポフェクション法により、親株
であるJ5 細胞にトランスフェクトした。トランスフェ
クトの際には、J5 細胞を直径60mmのプレートにサブコ
ンフルエントになるまで培養し、トランスフェクトした
翌日に直径100 mmのプレート5枚に撒き直した。その二
日後に各プレートに抗生物質zeocinを300μg/mlの濃度
になるように添加し、培養を続けた。zeocin耐性を獲得
した細胞がコロニーを形成し、直径3 mmほどの大きさに
なった頃に単離し、さらに培養を続けた。そのうちSM3
を安定に高発現している細胞2株をJ5/CST1、J5/CST2と
した。同様のトランスフェクト操作をpcDNA3.1/Zeo(+)
を用いて行うことで、コントロール細胞となるMockも作
製した。培養中は挿入遺伝子の発現の低下を避けるた
め、永続的にzeocinを加え続けた。これらの細胞株から
常法に従って、mRNAを調製し、ノーザンブロットにより
CST遺伝子の発現を確認した(図1)。図1から明らか
なように、対照としたベクターのみを導入した細胞(Moc
k)ではCST遺伝子のmRNAは検出できず、CST遺伝子を含む
ベクターを導入した細胞J5/CST1およびJ5/CST2では、CS
T遺伝子mRNAが明瞭に検出された。
【0015】次に、各細胞株におけるCSTの酵素活性を
35S放射標識したPAPSからのGalCerへの硫酸基転移活性
として測定した。その結果、MockにはCST活性は全く認
められず、J5/CST1およびJ5/CST2株においては高いCST
活性が確認された(図1B)。更に、MockおよびJ5/CST
1、J5/CST2株から糖脂質画分を調製し、薄層シリカゲル
クロマトグラフィーによりSM3の存在を調べた。その結
果、J5/CST1、J5/CST2株のみにCST活性と相関したSM3の
発現が確認された(図1C)。以下の実験においては、M
ockおよびJ5/CST1、J5/CST2細胞株を使用した。
【0016】実施例2.SM3高発現細胞株のin vitroに
おける増殖能 MockおよびJ5/CST1細胞株を10%ウシ胎仔血清を含むダ
ルベッコ改変培地で培養し、1x105個の細胞を4日お
よび7日間培養し、細胞数をヘモサイトメーターで計測
した。両者の間で細胞数に差は認められなかった(図2
A)。一方、細胞の形態を顕微鏡で観察したところ、J5/
CST1細胞の培養物では球状の形態をした細胞が多数認め
られた(図2B、C)。この結果はJ5/CST2についても同
様であった。これらの結果は、細胞内におけるCST遺伝
子の発現が一般的な細胞毒性を有しないことを意味す
る。
【0017】実施例3.SM3高発現細胞株の細胞外マト
リックスタンパク質への接着能 MockおよびCST遺伝子導入細胞のフィブロネクチンおよ
びラミニンへの接着能を測定した。実験前日、10 μg/m
lに希釈したフィブロネクチンおよびラミニンのPBS溶液
を96穴プレートに100 μlずつ添加し、一晩、室温で静
置してマトリックス蛋白質をプレートにコートした。溶
液を除いた後、1%BSA-PBS溶液を100 μlずつ加えて1時
間、ブロッキングを行った。PBS 100 μlにて3回洗浄
し、0.1%BSA-RPMI1640(無血清) 50 μlを加えて37℃で
CO2インキュベートを行った。その後、検定を行う細胞
を10 mM EDTA-PBS溶液にてハーベストし、1×105 cells
/ml 0.1%BSA-RPMI1640(無血清)液を調製した。これを
各ウェルに50 μlずつ撒き(5×103/well)、30分から2
時間 CO2インキュベートした。接着していない細胞をプ
レートを逆さにして除き、RPMI1640(無血清)100μlで一
度洗浄した。再びRPMI1640(無血清)100 μlを加え、Cel
l counting kit (Dojindo)を10 μl/wellで添加し、2時
間 CO2インキュベートを行った。その後dual-wavelengt
h flying spot scanner (CS9300-PC, Shimadzu)にて450
nmの吸収波長を測定した。この際、細胞を入れずに操
作したブランクの吸収波長を0、各細胞の撒いた全量の
吸収波長を100として接着した細胞の割合を算出した。
その結果、J5/CST1株の接着能はMockと比較してフィブ
ロネクチンおよびラミニンのいずれに対しても著しく低
下していた(図3A、3B)。特にフィブロネクチン上では
細胞伸展能も低下していた(図3C、3D)。この結果はJ5
/CST2についても同様であった。
【0018】実施例4.SM3高発現細胞株におけるイン
テグリン分子の発現レベル (1)SM3高発現細胞株の細胞表面におけるインテグリ
ン分子の発現レベル Mock、J5/CST1、J5/CST2細胞細胞表面におけるインテグ
リン分子の発現量を調べた。フローサイトメトリーによ
りインテグリン分子(α5β1、α6β1)のMockおよびJ5
/CST-1細胞表面における発現を以下のように測定した。
サンプルにする細胞をエッペンチューブに1ラ106個ずつ
分注した。この際に1サンプルにつき二次抗体のみを入
れるブランクも作製した。FACS buffer(0.1%BSA, 0.1%
NaN3 in PBS)にて二回洗浄した後、抗インテグリン抗
体(抗インテグリンβ1抗体:MAB1997、抗インテグリン
α5β1抗体:MAB2514、抗インテグリンα6抗体:MAB137
8、いずれもCemicon)溶液(1:100 FACS buffer) を1
00 μl加え4℃、1時間インキュベートした。その後FACS
バッファーにて三回洗浄した後、DTAF標識ラット-IgG抗
体(112-016-062、Immunotech)溶液(1:100 FACS バ
ッファー)を100 μl 加え4℃、1時間、遮光下でインキ
ュベートした。FACS バッファーにて三回洗浄した後、5
00 μl のFACS バッファーに懸濁し、FACSortTM(Becto
n-Dickinson) にて測定を行った。SM3の発現を見る場
合は同様の操作で、一次抗体に抗SM3抗体(270897、生
化学工業)を、二次抗体にFITC標識マウス-IgM抗体(FI
-2020、Vector)を用いて行った。測定値は平均蛍光強
度で表し、Mockに対する遺伝子導入株の平均蛍光強度の
割合を示した。その結果、J5/CST1株ではMockに対して3
0〜50%減少していることが示された(図4A〜C)。こ
の結果はJ5/CST2についても同様であった。
【0019】(2)SM3高発現細胞におけるβ-1インテ
グリンmRNAレベルでの発現量 ノーザンブロッティング法により対照およびCST導入細
胞におけるβ-1インテグリンmRNAの発現量を以下のよう
に測定した。比較のため、同じ条件でリボゾームRNA(1
8Sおよび28SRNA)の量を測定した。 (i)プローブの作成 pGEM-1 (Promega) のEcoRI 部位に、マウスインテグリ
ンβ1 cDNAの5'末端から1kbp (アミノ酸の1〜333番目を
コード)の領域を挿入したプラスミドを使用し、制限酵
素AvaIIを用いた部分消化によって5'末端近傍のみを切
断して直線化し、SP6ポリメラーゼを作用させてジゴキ
シゲニン(DIG)標識されたアンチセンスRNA プローブ
を作製した。このプローブ作製にはDIG-RNA Labeling k
it (Boehringer Mannheim) を使用した。
【0020】(ii)ハイブリダイゼーション ホルムアルデヒドで変性させた1%アガロースゲルにサ
ンプルRNAをそれぞれ10μgずつ電気泳動し、ナイロンメ
ンブランに転写した。メンブランにUVを照射してRNAを
クロスリンクした後、(i)で作製したRNA プローブを加
えたハイブリダイズバッファーにて68℃で一晩ハイブリ
ダイズを行った。プローブをハイブリダイズさせたメン
ブランにアルカリフォスファターゼ標識抗ジゴキシゲニ
ン抗体(1/10000希釈)を作用させ、アルカリフォスファ
ターゼの化学発光基質としてCDP-Star(Disodium 4-ク
ロロ-3-(メトキシピロ{1,2-ジオキセタン-3,2'-(5'-ク
ロロ)トリシクロ [3.3.1.13,7]デカン}-4-yl)フェニル
リン酸二ナトリウム)を用いてX線フィルムに感光させ
検出を行った。抗体および化学発光試薬を用いた検出に
はDIG-Luminescent Detection kit (Boehringer Mannhe
im) を使用した。その結果、CST導入細胞J5/CST1および
J5/CST2ではβ-1インテグリンmRNA量が著しく減少して
いることが示された(図5)
【0021】実施例5.SM3高発現腫瘍細胞株のマウス
皮下における増殖能および造腫瘍性 SM3高発現細胞株J5/CST2およびベクターのみを導入した
mock細胞 2x105個を6週齡のC57BL/6マウス(各群5
匹)の皮下に移植し3週間後の腫瘍質量を測定した。そ
の結果J5/CST2細胞株移植群の腫瘍質量はMock株移植群
の約32%にまで減少していた(実験1)。別の同様な実
験において、9匹のマウスを用いて同様な実験を行なっ
た(実験2)。その結果、移植後数日でかすかな腫瘍形
成が観察されたものの、その後退縮し3週間後には全く
腫瘍が認められなかった。これらの結果を表1および表
2にまとめた。
【表1】表1.CST遺伝子発現腫瘍細胞の造腫瘍性
(1)
【0022】
【表2】表2.CST遺伝子発現腫瘍細胞の造腫瘍性
(2)
【0023】更に、ヌードマウスの皮下にmockおよびJ5
/CST2細胞を前述の実験1および2と同様に移植し、4
週間後の腫瘍形成を観察した。その結果、J5/CST2細胞
を移植群においてほとんど腫瘍が認められなかった(図
6)。これらの結果は、CST遺伝子の発現によって、癌
細胞の造腫瘍性がin vivoで抑制または消失したことを
示すものである。
【0024】
【発明の効果】本発明により、悪性度の高い、すなわち
高造腫瘍性および高転移性の癌の治療が可能となる。本
発明の組成物は一般的な細胞毒性を有せず、また患者に
多大な苦痛を与えることがないため、本発明により、安
全かつ簡便な癌の治療が可能となる。特に、本発明の組
成物の作用点の一つであるインテグリンβ-1サブユニッ
トは殆どの癌細胞において発現されているため、本発明
の組成物により非常に広範な癌の治療が可能となる。ま
た本発明の組成物により、インテグリンβ-1の高発現に
起因する疾患を治療することができる。
【0025】
【配列表】 SEQUENCE LISTING <110> Hokkaido Technology Licensing Office Co., Ltd. <120> A pharmaceutical composition comprising giycolipid speciric cerebroside sulfotransferase <130> Y1H1058 <140> <141> <160> 2 <170> PatentIn Ver. 2.1 <210> 1 <211> 4730 <212> DNA <213> Homo sapiens <220> <221> exon <222> (733)..(861) <220> <221> CDS <222> (1728)..(1858) <220> <221> CDS <222> (3027)..(4167) <220> <221> exon <222> (1719)..(1858) <220> <221> exon <222> (3027)..(4485) <400> 1 ggtggcacca tctcggctca ctgcaacctc tacctcctgg gttcaagcga ttcttctacc 60 tcagcctcct gagtaactgg gactataggg gcatgccacc acacccagct agtttttgta 120 ttttcagtag agacagaatt tcaccatatt ggtcaggctt gtctcaaact cctgacctca 180 ggtgatccac cctcctcggc ctcccaaagt gctaggatta caggcgtgag ccaccgtgcc 240 cagccttgga ataattttta gtataactat gtcccatgca atatttggaa tatacttata 300 ctgtaaaaaa ttgtattcat tgtttatctg aaatttgaat ttaactgagc aaccctacag 360 gctggctttg gaaagggggt gggtatgtga gcagaggcct ggccagctgt gtgacttgag 420 ccttcttctt cccagctgtg agcctcagtt tctccatcag ccaccctaca gactctaggg 480 gcacaagggc cagtgaggag agaagagccc tgggctctta ctgggcacct cacctgtacc 540 actgtggggt gggtggcaca ggggacaggt agggctggct gtgccttctg aaaggtgaag 600 gattcaggcc ccanagagcc cttggccttc cctatagaca gccctggccc aggcctgggg 660 gagggagggc ccanggcacg gggagagggt cttcttttcc ttcttattta tttgtttatt 720 tatttgagac aggtgaattt ttttaaattt tgttttgtag agataggttc tcaccatatg 780 cccaggctgg tcttgaactc ctggctcaag cactccgcct gcctcatcct cccaaagtgc 840 tgggatgaca ggtgtgagcc actgtgccca ggctttttcc ttttgcctta gaaaagtgtt 900 tcatggtcgg gcgcgatggc tcacgtctgt catcccagca atttgggagg ccaaggcggg 960 cggattgctt gagcccagga gttcgagacc agcctaggca acgtggcaaa actgtctcta 1020 tttttaaaaa aattaaaata taaaaaagga aataatttca ttatgatgcc ctaaaaggta 1080 taaaaaataa cttcaggatc tgggagaatt tgaagtaaaa ttgaagaatg ttttaaatat 1140 atatttttat aaaaaataca agaaaaagaa acagaagaaa aaataagata actaaaaaaa 1200 aaaggtaata agtattagtt gtctcatttt ttcttctgtt tctttttctt ttatttctta 1260 tcagccagct taaaaattaa aaggagtgga aagtttgggg ccctggttct ctacccggtt 1320 cattttaatt tttaaatttt aaccttctcc ctgccccatt ccccaacctc tctttgagtt 1380 gcttcaccca ccgtctctgc aaccctgggg ctgtctcttt ccaggtggtt gtcagtctat 1440 ctctccagtg cctctctgtc cctgtctgga ccctgctggg gggccacaga gcaggcaaag 1500 gcagggctca actgccaggc ctgggcagcc ttgggggctc cctggggcca gcttcctgac 1560 acttgcccta ctctgtgctg cccctgcagg tgtctgag ggt ctc act gtg tca 1613 tcc aga gct gga gtg cag cgg cac agt cat ggc tca ctg gaa ctc agg 1661 ctc aag caa tcc tcc cgc ctc agc ctt cca agt aac tag gac tac agg 1709 cat gtg cca cca cgc ctg atg ctg cca ccg cag aag aag ccc tgg gag 1757 Met Leu Pro Pro Gln Lys Lys Pro Trp Glu 1 5 10 tcc atg gct aag ggg ctg gtg ctg ggc gcg ctc ttc act agt ttc ctg 1805 Ser Met Ala Lys Gly Leu Val Leu Gly Ala Leu Phe Thr Ser Phe Leu 15 20 25 ctg ctg gtg tac tcc tat gcc gtg ccc ccg ctg cat gcc ggc ctg gcc 1853 Leu Leu Val Tyr Ser Tyr Ala Val Pro Pro Leu His Ala Gly Leu Ala 30 35 40 tcc ac gtgagtggcc cagctgggca gatgatgggt gtaggtgggg gagggatggc 1908 Ser Thr accccaccca tggggccctg taattaccac agggcctgcc ccagtgatct tgggtagcca 1968 ccctgcaccc tgcaccatgc tgtgccagac agaaattcca ctgatggcag agctcgccgt 2028 gtaactctga gccttggtgt gcccatctgt gaagtgggga taaaaacaga gcctttcggc 2088 tgggcacggc aactcacgcc tgtaatccta gcactttggg aggcccaggc gggcagatcg 2148 tctgaggtca ggagttcgag accagcctgg ccaacatggt gaaaccccat ctctactaaa 2208 aatacaaaaa ttagctgggc atggtggtgt gtgtctgtaa tctcagctac ttgggagtct 2268 gaggcaggag aattgcttga acccggaagg cagaagttgc agtgagccga gatggcacca 2328 ctatactcca ggctgggcca acggagtgag actgtctcaa aacaaaaaga aaaacaaaca 2388 aacaaaaaaa acccagagcc ttcctcatag agcatgagaa tcaggtaaca ctgtctgtac 2448 agggctcaga tttgcatcat ctgagatgcc aacggggccc tggtgggggc gacctgtcca 2508 tgggcatgga ttcaaacggg tcggtctgac tccaggccca gctcctgaga accaggctct 2568 cccgtttcct catggggctg ctctgcacag acccagcaca gcctgtagct ggtgcaatac 2628 cagtggttgg tgatattaac ttgacacaga ggaaactgca aatttctgca aaaatggacc 2688 atttttgtcc tataaaatgg cagtttcatg tggcccaagc tgatattgat tcatggtaca 2748 tgcaacacag tggccatgaa tgagaggaga gcctgtgtgc ctcatctcac aacaccgtga 2808 atagggcctg ttatcgtccc catttcacag aagaggaaca tgaggctaga gaggccaaac 2868 cacccgcgca ggcacccagc ctggactcag gccccacagg tctcactatc ccagctcctt 2928 tgccaccact gttcccaata atctccctct ctaactacca gagtcctgag ggccccagca 2988 cccccctgag gctctcccca cctctctgtc cccagcag g acc ccg gag gcc gca 3042 Thr Pro Glu Ala Ala 45 gcg tcc tgc tct cca cct gca ctc gag cca gag gca gtg atc cgg gcc 3090 Ala Ser Cys Ser Pro Pro Ala Leu Glu Pro Glu Ala Val Ile Arg Ala 50 55 60 65 aac ggc tcg gcg ggg gag tgc cag ccg cgg cgc aac atc gtg ttc ttg 3138 Asn Gly Ser Ala Gly Glu Cys Gln Pro Arg Arg Asn Ile Val Phe Leu 70 75 80 aag acg cac aag acg gcc agc agc acc ctg ctc aac atc ctg ttc cgc 3186 Lys Thr His Lys Thr Ala Ser Ser Thr Leu Leu Asn Ile Leu Phe Arg 85 90 95 ttc ggc cag aag cac cgg ctc aag ttc gcc ttc cct aac ggc cgc aat 3234 Phe Gly Gln Lys His Arg Leu Lys Phe Ala Phe Pro Asn Gly Arg Asn 100 105 110 gac ttc gac tac ccg acc ttc ttc gcc cgc agc ctg gtg cag gac tat 3282 Asp Phe Asp Tyr Pro Thr Phe Phe Ala Arg Ser Leu Val Gln Asp Tyr 115 120 125 cgg ccc ggg gcc tgc ttc aac atc atc tgc aac cac atg cgc ttc cac 3330 Arg Pro Gly Ala Cys Phe Asn Ile Ile Cys Asn His Met Arg Phe His 130 135 140 145 tac gac gag gtg cgc ggc ctg gtg ccg acc aac gcc atc ttc atc acg 3378 Tyr Asp Glu Val Arg Gly Leu Val Pro Thr Asn Ala Ile Phe Ile Thr 150 155 160 gtg ctc cgc gac ccc gcc cgc ttg ttc gag tcc tcc ttc cac tac ttc 3426 Val Leu Arg Asp Pro Ala Arg Leu Phe Glu Ser Ser Phe His Tyr Phe 165 170 175 ggg ccg gtg gtg ccc ctc acg tgg aag ctc tcg gcc ggc gac aag ctg 3474 Gly Pro Val Val Pro Leu Thr Trp Lys Leu Ser Ala Gly Asp Lys Leu 180 185 190 acc gag ttc ctg caa gac ccg gat cgc tac tac gac ccc aac ggc ttc 3522 Thr Glu Phe Leu Gln Asp Pro Asp Arg Tyr Tyr Asp Pro Asn Gly Phe 195 200 205 aat gcc cac tac ctc cga aac ctg ctc ttc ttc gac ctg ggc tat gac 3570 Asn Ala His Tyr Leu Arg Asn Leu Leu Phe Phe Asp Leu Gly Tyr Asp 210 215 220 225 aac agc ctg gac ccc agc agc ccg cag gtg cag gag cac atc ctg gag 3618 Asn Ser Leu Asp Pro Ser Ser Pro Gln Val Gln Glu His Ile Leu Glu 230 235 240 gtg gag cgt cgc ttc cac ctg gtg ctc ctt caa gag tac ttc gac gag 3666 Val Glu Arg Arg Phe His Leu Val Leu Leu Gln Glu Tyr Phe Asp Glu 245 250 255 tcg ctg gtg ctg ctg aag gac ctg ctg tgc tgg gag ctg gag gac gtg 3714 Ser Leu Val Leu Leu Lys Asp Leu Leu Cys Trp Glu Leu Glu Asp Val 260 265 270 ctc tac ttc aag ctc aac gcc cgc cgc gac tcg ccc gtg ccg cgg ctc 3762 Leu Tyr Phe Lys Leu Asn Ala Arg Arg Asp Ser Pro Val Pro Arg Leu 275 280 285 tcg ggg gag ctg tat ggg cgc gcc acc gcc tgg aac atg ctg gac tcc 3810 Ser Gly Glu Leu Tyr Gly Arg Ala Thr Ala Trp Asn Met Leu Asp Ser 290 295 300 305 cac ctc tac cgc cac ttc aac gcc agc ttc tgg cgc aag gtg gag gcc 3858 His Leu Tyr Arg His Phe Asn Ala Ser Phe Trp Arg Lys Val Glu Ala 310 315 320 ttc ggg cgg gag cgc atg gcc cgc gag gtg gcc gcc ctg cgc cat gcc 3906 Phe Gly Arg Glu Arg Met Ala Arg Glu Val Ala Ala Leu Arg His Ala 325 330 335 aac gag cgc atg cgg acc atc tgc atc gac ggg ggc cac gcc gtg gac 3954 Asn Glu Arg Met Arg Thr Ile Cys Ile Asp Gly Gly His Ala Val Asp 340 345 350 gcc gcc gcc atc cag gac gag gcc atg cag ccc tgg cag ccg ctg ggc 4002 Ala Ala Ala Ile Gln Asp Glu Ala Met Gln Pro Trp Gln Pro Leu Gly 355 360 365 acc aag tcc atc ctg ggc tac aac ctc aag aag agc atc ggg cag cgg 4050 Thr Lys Ser Ile Leu Gly Tyr Asn Leu Lys Lys Ser Ile Gly Gln Arg 370 375 380 385 cac gcg cag ctc tgc cgg cgc atg ctc acg ccc gag atc cag tac ctg 4098 His Ala Gln Leu Cys Arg Arg Met Leu Thr Pro Glu Ile Gln Tyr Leu 390 395 400 atg gac ctc ggc gcc aac ctg tgg gtc acc aag ctc tgg aag ttc att 4146 Met Asp Leu Gly Ala Asn Leu Trp Val Thr Lys Leu Trp Lys Phe Ile 405 410 415 cgc gat ttc ctg cgg tgg tga cgtcccaccg cccagcggct tgcctgcctg 4197 Arg Asp Phe Leu Arg Trp 420 ctcgctccct gcagaggggc tgagcaggac gccgctggtg ctggccgccc ccagccccct 4257 cctggtgcca cctcagaccc cggggtgagg gggggctccc tggggggagg cagccagcca 4317 agactgggcc catgaacaca gagagggcct aaccgagatc agtatttaac taattatacc 4377 agtttttatt aaaccccttt ccctccccga taaagaatgt tctatttctg cctcccctta 4437 aaggggagac ctcagaagta aaggaatttg atgttgtgtt tttgttaatc agcctcagtg 4497 gtggtgactt ggggtggggg ttggggtggg gggaaaccca agagaccaca gtggtgcctg 4557 ggtgagtctg tgggcagagc ccaatggggt ggcagggatt tgatgtgtta tttgctatat 4617 gctatagttc tatatggttc agggactccc atgagctacc aaggcctgga aaagcgcgtg 4677 tgtatgtgtg cgcttgtgtg cacgtgtgtg catgtgtgca tgtgtgtgtg atc 4730 <210> 2 <211> 423 <212> PRT <213> Homo sapiens <400> 2 Met Leu Pro Pro Gln Lys Lys Pro Trp Glu Ser Met Ala Lys Gly Leu 1 5 10 15 Val Leu Gly Ala Leu Phe Thr Ser Phe Leu Leu Leu Val Tyr Ser Tyr 20 25 30 Ala Val Pro Pro Leu His Ala Gly Leu Ala Ser Thr Thr Pro Glu Ala 35 40 45 Ala Ala Ser Cys Ser Pro Pro Ala Leu Glu Pro Glu Ala Val Ile Arg 50 55 60 Ala Asn Gly Ser Ala Gly Glu Cys Gln Pro Arg Arg Asn Ile Val Phe 65 70 75 80 Leu Lys Thr His Lys Thr Ala Ser Ser Thr Leu Leu Asn Ile Leu Phe 85 90 95 Arg Phe Gly Gln Lys His Arg Leu Lys Phe Ala Phe Pro Asn Gly Arg 100 105 110 Asn Asp Phe Asp Tyr Pro Thr Phe Phe Ala Arg Ser Leu Val Gln Asp 115 120 125 Tyr Arg Pro Gly Ala Cys Phe Asn Ile Ile Cys Asn His Met Arg Phe 130 135 140 His Tyr Asp Glu Val Arg Gly Leu Val Pro Thr Asn Ala Ile Phe Ile 145 150 155 160 Thr Val Leu Arg Asp Pro Ala Arg Leu Phe Glu Ser Ser Phe His Tyr 165 170 175 Phe Gly Pro Val Val Pro Leu Thr Trp Lys Leu Ser Ala Gly Asp Lys 180 185 190 Leu Thr Glu Phe Leu Gln Asp Pro Asp Arg Tyr Tyr Asp Pro Asn Gly 195 200 205 Phe Asn Ala His Tyr Leu Arg Asn Leu Leu Phe Phe Asp Leu Gly Tyr 210 215 220 Asp Asn Ser Leu Asp Pro Ser Ser Pro Gln Val Gln Glu His Ile Leu 225 230 235 240 Glu Val Glu Arg Arg Phe His Leu Val Leu Leu Gln Glu Tyr Phe Asp 245 250 255 Glu Ser Leu Val Leu Leu Lys Asp Leu Leu Cys Trp Glu Leu Glu Asp 260 265 270 Val Leu Tyr Phe Lys Leu Asn Ala Arg Arg Asp Ser Pro Val Pro Arg 275 280 285 Leu Ser Gly Glu Leu Tyr Gly Arg Ala Thr Ala Trp Asn Met Leu Asp 290 295 300 Ser His Leu Tyr Arg His Phe Asn Ala Ser Phe Trp Arg Lys Val Glu 305 310 315 320 Ala Phe Gly Arg Glu Arg Met Ala Arg Glu Val Ala Ala Leu Arg His 325 330 335 Ala Asn Glu Arg Met Arg Thr Ile Cys Ile Asp Gly Gly His Ala Val 340 345 350 Asp Ala Ala Ala Ile Gln Asp Glu Ala Met Gln Pro Trp Gln Pro Leu 355 360 365 Gly Thr Lys Ser Ile Leu Gly Tyr Asn Leu Lys Lys Ser Ile Gly Gln 370 375 380 Arg His Ala Gln Leu Cys Arg Arg Met Leu Thr Pro Glu Ile Gln Tyr 385 390 395 400 Leu Met Asp Leu Gly Ala Asn Leu Trp Val Thr Lys Leu Trp Lys Phe 405 410 415 Ile Arg Asp Phe Leu Arg Trp 420
【図面の簡単な説明】
【図1】対照細胞およびCST遺伝子導入細胞におけるCST
遺伝子のmRNAレベル (A)、酵素活性(B)、およびSM3レベ
ル(C)を示した図である。
【図2】対照細胞およびCST遺伝子導入細胞のin vitro
増殖能を示した図である。
【図3】対照細胞およびCST遺伝子導入細胞のフィブロ
ネクチンおよびラミニンに対する接着能(A,B)および、
フィブロネクチン(C、D)およびラミニン上における細
胞伸展能(E、F)を示したものである。
【図4】対照細胞およびCST遺伝子導入細胞表面のイン
テグリン分子の測定結果を示した図である。
【図5】対照細胞およびCST遺伝子導入細胞におけるβ-
1インテグリンmRNA量を測定した結果を示した図であ
る。
【図6】mockおよびJ5/CST-2細胞の造腫瘍性を比較した
図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C12N 9/10 C12R 1:91) 15/09 ZNA C12N 5/00 B //(C12N 15/09 ZNA 15/00 ZNAA C12R 1:91) C12R 1:91) Fターム(参考) 4B024 AA01 BA10 CA01 DA03 EA02 GA13 GA18 GA23 4B050 CC03 DD11 LL01 4B065 AA93X AA93Y AA95X AA97X AB01 BA05 BA06 CA29 CA44 4C084 AA13 NA14 ZB261 ZC192 4C086 AA01 AA02 EA16 MA01 MA04 NA14 ZB26

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動物細胞内で遺伝子を発現させるために
    必要な配列に機能可能に接続されたCST遺伝子を含む医
    薬組成物。
  2. 【請求項2】 動物細胞に感染し得る組換えウイルス発
    現用核酸分子中に動物細胞内で遺伝子を発現させるため
    に必要な配列に機能可能に接続されたCST遺伝子が組み
    込まれた核酸分子を含む、請求項1に記載の医薬組成
    物。
  3. 【請求項3】 組換えウイルス発現用核酸分子が組換え
    レトロウイルス発現用核酸分子または組換えアデノウイ
    ルス発現用核酸分子または組換えアデノ随伴ウイルス発
    現用核酸分子である、請求項2に記載の医薬組成物であ
    る。
  4. 【請求項4】 動物細胞内で遺伝子を発現させるために
    必要な配列に機能可能に接続されたCST遺伝子を有する
    リポソームを含む、請求項1に記載の医薬組成物。
  5. 【請求項5】 動物細胞内で遺伝子を発現させるために
    必要な配列に機能可能に接続されたCST遺伝子をゲノム
    中に含む組換えウイルスを産生し得る産生細胞を含む医
    薬組成物。
  6. 【請求項6】 ウイルスがレトロウイルスまたはアデノ
    ウイルスまたはアデノ随伴ウイルスである、請求項5に
    記載の医薬組成物。
  7. 【請求項7】 癌の治療を目的とする請求項1〜6のい
    ずれか1項に記載の医薬組成物。
  8. 【請求項8】 インテグリンβ-1サブユニットを発現し
    ている癌細胞の増殖を抑制および/またはインテグリン
    β-1サブユニットを発現している癌細胞を死滅させるこ
    とによる癌の治療を目的とする請求項1〜6のいずれか
    1項に記載の医薬組成物。
JP2000372586A 2000-12-07 2000-12-07 糖脂質特異的硫酸転移酵素遺伝子を含む医薬組成物 Pending JP2002173450A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000372586A JP2002173450A (ja) 2000-12-07 2000-12-07 糖脂質特異的硫酸転移酵素遺伝子を含む医薬組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000372586A JP2002173450A (ja) 2000-12-07 2000-12-07 糖脂質特異的硫酸転移酵素遺伝子を含む医薬組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002173450A true JP2002173450A (ja) 2002-06-21

Family

ID=18842109

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000372586A Pending JP2002173450A (ja) 2000-12-07 2000-12-07 糖脂質特異的硫酸転移酵素遺伝子を含む医薬組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002173450A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016074693A (ja) * 2007-07-27 2016-05-12 イマティクス バイオテクノロジーズ ゲーエムベーハー 免疫療法用の新規免疫原性エピトープ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016074693A (ja) * 2007-07-27 2016-05-12 イマティクス バイオテクノロジーズ ゲーエムベーハー 免疫療法用の新規免疫原性エピトープ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Liu et al. Inhibition of insulin-like growth factor I receptor expression in neuroblastoma cells induces the regression of established tumors in mice
Cole et al. Tumor-targeted, systemic delivery of therapeutic viral vectors using hitchhiking on antigen-specific T cells
KR100421753B1 (ko) 아데노-수반바이러스(aav)리포좀및이와관련된방법
CN101883845B (zh) 工程树突细胞及其在癌症治疗中的应用
JP2002522509A (ja) リソソーム貯蔵疾患治療組成物および方法
US20050255510A1 (en) Fra-1 expression in brain cancer
CN101443047A (zh) 在哺乳动物细胞中Li表达的抑制作用
KR19990066967A (ko) 비정상적인 망막 혈관형성을 치료하기 위한 유전자 치료법과vegf 안티센스용 dna 운반체로써 사용되는 히알루론산
Kuga et al. Fibronectin fragment-facilitated retroviral transfer of the glutathione-S-transferase π gene into CD34+ cells to protect them against alkylating agents
US20040072259A1 (en) Methods and products for manipulating hematopoietic stem cells
Thanarajasingam et al. Delivery of CCL21 to metastatic disease improves the efficacy of adoptive T-cell therapy
Luo et al. Immunotherapy of tumors with protein vaccine based on chicken homologous Tie-2
US6723561B2 (en) Materials and methods relating to the transfer of nucleic acid into quiescent cells
Chen et al. Enrichment of transiently transfected mesangial cells by cell sorting after cotransfection with GFP
WO2019184886A1 (zh) 促进免疫细胞增殖的方法
JP2002173450A (ja) 糖脂質特異的硫酸転移酵素遺伝子を含む医薬組成物
CN116832177A (zh) 干扰趋化素样因子超家族成员6(cmtm6)表达的基因治疗载体的制备和抗肿瘤应用
US11591621B2 (en) Method of treating diseases associated with elevated KRAS expression using CRISPR-GNDM system
Liang et al. More than chemotaxis: a new anti-tumor DC vaccine modified by rAAV2-SLC
Licht et al. Retroviral transfer of human MDR1 gene to hematopoietic cells: effects of drug selection and of transcript splicing on expression of encoded P-glycoprotein
CN112430579A (zh) 靶向Her2并干扰IL-6表达的嵌合抗原受体T细胞及其制备方法和应用
Verma et al. Gene transfer into human umbilical cord blood-derived CD34+ cells by particle-mediated gene transfer
JP2003501040A (ja) アデノウイルスベクターおよびトランスジーン生成物に対する耐性誘導の方法
US10870690B2 (en) Protein therapeutant and method for treating cancer
JP2003500336A (ja) (自己)免疫疾患の治療におけるアポトーシス誘発剤の使用