JP2002173157A - 合成樹脂製容器蓋 - Google Patents

合成樹脂製容器蓋

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JP2002173157A
JP2002173157A JP2001046345A JP2001046345A JP2002173157A JP 2002173157 A JP2002173157 A JP 2002173157A JP 2001046345 A JP2001046345 A JP 2001046345A JP 2001046345 A JP2001046345 A JP 2001046345A JP 2002173157 A JP2002173157 A JP 2002173157A
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Yuji Kanano
裕児 叶野
Hisashi Nakajima
寿 中嶋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容器の口頸部(50、150)を確実に密封
し、且つ過剰トルクを必要とすることなく口頸部から離
脱され、そしてまた所要回転角度以上回転せしめられた
後に口頸部が開封される形態の容器蓋(2、102)を
提供する。また、成形の際の必要時間を相当短縮できる
にもかかわらず印刷工程において不都合を発生せしめる
等の問題がない容器蓋を提供する。 【解決手段】 容器蓋の天面壁(4、104)の内面に
は、所要形状を有し且つ所要寸法に設定されている、外
側筒状シール片(32、132)、内側筒状シール片
(34、134)、及びこれらの間に配置された環状シ
ール突条(36、136)が配設されている。天面壁の
中央部(42)の肉厚は所定範囲に低減せしめられてお
り、その内面には所定厚さのリブ(48)が複数個形成
されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、合成樹脂から一体
に形成された合成樹脂製容器蓋、更に詳しくは円形天面
壁とこの天面壁の周縁から垂下する円筒形スカート壁と
を具備し、天面壁の内面には下方に延出する1個又は2
個の筒状シール片が形成されている形態の合成樹脂製容
器蓋に関する。
【0002】
【従来の技術】飲料用容器のための容器蓋として、ポリ
プロピレン、ポリエチレンの如き適宜の合成樹脂から全
体が一体に形成された合成樹脂製容器蓋が提案され、実
用に供されている。かかる容器蓋は、円形天面壁とこの
天面壁の周縁から垂下する円筒形スカート壁とを具備
し、天面壁の内面には下方に延出する1個又は2個の筒
状シール片が形成されている。特開平10−35699
号公報の図3に開示されている容器蓋においては、天面
壁の内面には、下方に延出する2個の筒状片、即ち外側
筒状片及び内側筒状シール片が形成されている。天面壁
の内面には、更に、外側筒状片の基部に隣接する環状シ
ール突条が形成されている。天面壁の外面には、例えば
オフセット印刷によって商品名、製造乃至販売業者名等
が印刷される。スカート壁の内周面には雌螺条が形成さ
れている。かような容器蓋は口頸部の外周面に雄螺条が
形成されている容器に装着される。容器蓋の雌螺条を口
頸部の雄螺条に螺合せしめて、口頸部に容器蓋を装着す
ると、内側筒状シール片が口頸部の内周面に密接せしめ
られ、そしてまた環状シール突条が口頸部における外周
面と頂面との境界領域に密接せしめられる。外側筒状片
は口頸部の外周面に密接ではなくて比較的弱く接触せし
められ、口頸部における外周面と頂面との境界領域に対
する環状シール突条の密接を助成する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】而して、上述した形態
の従来の容器蓋には、次のとおりの解決すべき問題が存
在する。第一に、上述した形態の従来の容器蓋において
は、容器の口頸部に容器蓋を装着すると口頸部が充分確
実に密封され、口頸部を開封する際には過剰トルクを必
要とすることなく適切なトルクを容器蓋に加えて容器蓋
を回転せしめることによって口頸部から容器蓋を離脱せ
しめることができる、という基本的要件が充分確実に充
足されることが必要である。加えて、口頸部を開封する
際に、容器蓋を所要回転角度以上に渡って回転せしめた
後に口頸部の密封が解除されることも重要である。この
点について更に詳述すると、通常、容器蓋のスカート壁
には周方向に延在する弱化ラインが形成されており、ス
カート壁は弱化ラインよりも上方の主部と弱化ラインよ
りも下方のタンパーエビデント裾部とに区画されてお
り、上記雌螺条は主部の内周面に形成されており、タン
パーエビデント裾部の内周面には適宜の形態でよい係止
手段が形成されている。容器の口頸部に容器蓋が装着さ
れると、係止手段は口頸部の外周面に形成されている係
止あご部に係止せしめられる。容器の口頸部を開封する
ために容器蓋を開方向に回転せしめると、弱化ラインが
少なくとも部分的に破断され、これによって係止あご部
に対する係止手段の係止が解除され、口頸部から容器蓋
を離脱することが許容される。容器蓋を開方向に回転せ
しめる際には、弱化ラインが少なくとも部分的に破断さ
れた後に口頸部の密封が解除されることが重要である。
弱化ラインが少なくとも部分的に破断される前に口頸部
の密封が解除されてしまう場合には、容器蓋が徒されて
開方向に回転せしめられ口頸部の密封は解除されたが弱
化ラインは破断されない、従って容器蓋が徒されて口頸
部の密封が解除されてしまったことの根拠が残留しな
い、という事態が発生する。然るに、上述した形態の従
来の容器蓋においては、容器蓋及び/又は口頸部の製作
公差或いは容器蓋及び/又は口頸部が受けた熱変化等に
起因して、容器蓋が所定回転角度迄回転せしめられる前
に口頸部の密封が解除されてしまう傾向があり、そして
また上述した基本的要件を充足することができなくなる
こともある。
【0004】第二に、上述した形態の容器蓋は、適宜の
合成樹脂から圧縮成形或いは射出成形によって形成され
るが、かかる成形工程における成形効率は、当業者には
周知の如く成形型内での必要冷却時間に大きく依存して
いる。必要冷却時間を経過する前に成形型から成形され
た容器蓋を離脱せしめると、円形天面壁に許容範囲を越
えた変形が発生、更に詳しくは天面壁の中央が没入して
天面壁が許容範囲を越えて凹面状になってしまう傾向が
ある。天面壁に許容範囲を越える変形を発生せしめるこ
となく必要冷却時間を短縮するためには、天面壁、特に
内側筒状シール片よりも内側に位置する中央部の肉厚を
低減せしめて、天面壁、特にその中央部の冷却を促進す
ることが意図される。しかしながら、天面壁、特にその
中央部の肉厚を低減せしめると、次のとおりの別個の問
題が発生する。天面壁の外面に所要印刷を施す際には、
マンドレルに容器蓋を被嵌してマンドレルの先端面に天
面壁の中央部の内面を当接せしめ、次いで印刷域におい
て容器蓋の天面壁の外面に合成ゴムの如き弾性を有する
材料から形成されたオフセット印刷ローラを作用せしめ
ている。天面壁の外面に通常の許容範囲である幾分かの
歪が存在する場合でも、充分に良好な印刷を遂行するた
めには、容器蓋の天面壁の外面に印刷ローラを作用せし
める際に印刷ローラを1mm程度圧縮せしめることが重
要である。然るに、天面壁、特にその中央部の肉厚を低
減せしめて、例えば1mmにせしめた場合、容器蓋を被
嵌していない状態におけるマンドレルの先端面と印刷ロ
ーラの周表面との間の間隙を実質上零に設定しなければ
ならない。そして、かように設定すると、何等かの偶発
的事由によって容器蓋が被嵌されることなくマンドレル
が印刷域を通して移動せしめられた時にマンドレルの先
端面に印刷インクが付着し、従って後にこのマンドレル
に容器蓋が被嵌された場合、容器蓋の天面壁の中央部の
内面が印刷インクによって汚されてしまう。かような事
態の発生を回避するために、マンドレルの先端面と印刷
ローラの周表面との間の間隙を大きくすると、マンドレ
ルに被嵌された容器蓋の天面壁の外面に印刷ローラが作
用せしめられる際の印刷ローラの圧縮量が過小になり、
天面壁の外面に通常の許容範囲である幾分かの歪が存在
する場合に良好な印刷を遂行することができなくなる。
更にまた、天面壁、特にその中央部の肉厚を低減せしめ
ると、必然的に天面壁の剛性が低下し、これに起因して
内側筒状シール片の所謂撓み性が過大になり、従って内
側筒状シール片と容器の口頸部の内周面との密接圧力が
過小になり、口頸部の密封が不充分になってしまう傾向
がある。
【0005】本発明は上記事実に鑑みてなされたもので
あり、その第一の技術的課題は、容器の口頸部に容器蓋
を装着すると口頸部が充分確実に密封され、且つ口頸部
を開封する際には過剰トルクを必要とすることなく適切
なトルクを容器蓋に加えて容器蓋を回転せしめることに
よって口頸部から容器蓋を離脱せしめることができると
共に、口頸部を開封する際には容器蓋を所要回転角度以
上に渡って回転せしめた後に口頸部の密封が解除され
る、新規且つ改良された合成樹脂製容器蓋を提供するこ
とである。
【0006】本発明の第二の技術的課題は、圧縮成形或
いは射出成形の際の必要冷却時間を相当短縮することが
できるにもかかわらず、印刷工程において不都合を発生
せしめることがなく、そしてまた容器の口頸部の密封を
不充分にせしめることもない、新規且つ改良された合成
樹脂製容器蓋を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の第一の局面によ
れば、上記第一の目的を達成する合成樹脂製容器蓋とし
て、円形天面壁と、該天面壁の周縁から垂下する円筒形
スカート壁とを具備する、合成樹脂から一体に形成され
た合成樹脂製容器蓋において、該天面壁の内面には、下
方に延出する外側筒状シール片、下方に延出する内側筒
状シール片、及び該外側筒状シール片と該内側筒状シー
ル片との間に位置する、下方に膨出せしめられた環状シ
ール突条が形成されており、容器の口頸部に容器蓋を装
着すると、該外側筒状シール片の内周面が口頸部の外周
面に密接せしめられ、該内側筒状シール片の外周面が口
頸部の内周面に密接せしめられ、該環状シール突条が口
頸部の頂面に密接せしめられ、容器の口頸部に容器蓋を
装着する前の状態において、該外側筒状シール片の内周
面の、口頸部の外周面に密接せしめられる部分における
最小内径D1は口頸部の被密接外周面の外径D2よりも
小さく、0.05mm≦(D2−D1)≦0.60mm
であり、該内側筒状シール片の外周面の、口頸部に密接
せしめられる部分における最大外径D3は口頸部の被密
接内周面の内径D4よりも大きく、0.25mm≦(D
3−D4)≦1.50mmである、ことを特徴とする容
器蓋が提供される。
【0008】本発明の第一の局面において提供される容
器蓋は、それに限定されるものではないが、ポリエチレ
ンテレフタレートの如き適宜の合成樹脂から形成された
容器に、80乃至95℃程度に加熱した内容物を充填す
る(所謂ホットパック充填)場合に、特に好都合に使用
することができる。当業者には周知の如く、80乃至9
5℃程度に加熱した内容物が充填される合成樹脂製容器
は、通常、所定形状に成形された後に、口頸部が加熱さ
れて結晶化され、これに起因して口頸部の寸法精度が幾
分低下せしめられる。
【0009】好ましくは、該内側筒状シール片の外周面
は、容器蓋の中心軸線に対して傾斜角度θ1をなして下
方に向かって半径方向外方に傾斜して延出し、次いで該
中心軸線に対して傾斜角度θ2をなして下方に向かって
半径方向内方に傾斜して延出している。該傾斜角度θ1
は5乃至25度で、該傾斜角度θ2は5乃至30度でよ
い。該内側筒状シール片の内周面は、該中心軸線に対し
て傾斜角度θ3をなして下方に向かって半径方向外方に
傾斜して延出し、次いで該中心軸線に対して実質上平行
に延出するのが好適である。好適には、該内側筒状シー
ル片の外周面は該天面壁の内面から2.50乃至3.5
0mmである長さL1だけ下方に離隔した位置において
該最大外径D3を有する。好適形態においては、該最大
外径D3を有する部位よりも上方において、該内側筒状
シール片の内周面の傾斜角度θ3は該内側筒状シール片
の外周面の傾斜角度θ1よりも大きい。該外側筒状シー
ル片の内周面は、該中心軸線に対して傾斜角度θ4をな
して下方に向かって半径方向内方に傾斜して延在し、次
いで下方に向かって半径方向外方に傾斜して延在してい
る。該傾斜角度θ4は13乃至23度でよい。該外側筒
状シール片の外周面は、該中心軸線に対して傾斜角度θ
5を成して下方に向かって半径方向内方に傾斜して延出
している。該傾斜角度θ5は該傾斜角度θ4よりも大き
く、15乃至25度でよい。好ましくは、該外側筒状シ
ール片の内周面は該天面壁の内面から0.60乃至1.
50mmである長さL2だけ下方に離隔した位置におい
て該最小内径D1を有する。
【0010】(D2−D1)及び(D3−D4)が過小
になると、口頸部の密封が不充分になる傾向があると共
に、口頸部を開封する際に容器蓋を所要回転角度に渡っ
て回転せしめられる前に口頸部の密封が解除される傾向
が発生する。他方、(D2−D1)及び(D3−D4)
が過大になると、口頸部を開封する際に容器蓋に加えな
ければならないトルクが過剰になってしまう傾向があ
る。
【0011】本発明の第二の局面によれば、上記第二の
目的を達成する合成樹脂製容器蓋として、円形天面壁
と、該天面壁の周縁から垂下する円筒形スカート壁とを
具備し、該天面壁の内面には下方に延出し容器の口頸部
の内周面に密接せしめられる筒状シール片が形成されて
いる、合成樹脂から一体に形成されている合成樹脂製容
器蓋にして、該天面壁における、該筒状シール片よりも
内側に位置する中央部の内面には複数個のリブが配設さ
れており、該天面壁の該中央部の肉厚T1は0.80乃
至1.20mmであり、該リブの肉厚T2は0.20乃
至1.00mmであり、該肉厚T1と該肉厚T2との和
(T1+T2)は1.20乃至1.80mmである、こ
とを特徴とする容器蓋が提供される。
【0012】好ましくは、該肉厚T1は0.90乃至
1.10mmであり、該肉厚T2は0.30乃至0.5
0mmであり該肉厚T1と該肉厚T2との和(T1+T
2)は1.30乃至1.50mmである。好適形態にお
いては、該リブの各々は放射状に延びている。該リブは
等角度間隔をおいて配設され、該天面壁の該中央部の中
心から外周縁まで連続して延びている。該リブの横断面
形状は矩形であり、底面図において該天面壁の該中央部
の面積をS1とし該リブの合計面積をS2とすると、
0.10S1<S2<0.40S1、好ましくは0.1
5S1<S2<0.35S1である。
【0013】天面壁の中央部の肉厚T1が過大になる、
リブの肉厚T2が過大になる、或いは天面壁の中央部の
肉厚T1とリブの肉厚T2の和が過大になると、天面壁
に許容範囲を越える変形を発生せしめないための必要冷
却時間が長くなってしまう。天面壁の中央部の肉厚T1
が過小になると、天面壁の剛性が過小になり、容器の口
頸部の密封が不充分になる。リブの肉厚T2が過小にな
る、或いは天面壁の中央部の肉厚T1とリブの肉厚T2
の和が過小になると、天面壁の剛性が過小になると共
に、印刷工程においてマンドレルの先端面と印刷ローラ
の周表面との間隙を著しく小さく設定することが必要に
なり、上述した如く容器蓋の天面壁の中央部の内面が印
刷インクで汚されてしまう虞が発生する。
【0014】更に、本発明の第三の局面によれば、上記
第一の目的を達成する容器蓋として、円形天面壁と、該
天面壁の周縁から垂下する円筒形スカート壁とを具備す
る、合成樹脂から一体に形成された合成樹脂製容器蓋に
おいて、該天面壁の内面には、下方に延出する外側筒状
シール片、下方に延出する内側筒状シール片、及び該外
側筒状シール片と該内側環状シール片との間に位置す
る、下方に膨出せしめられた環状シール突条が形成され
ており、容器の口頸部に容器蓋を装着すると、該外側筒
状シール片の内周面が口頸部の外周面に密接せしめら
れ、該内側筒状シール片の外周面が口頸部の内周面に密
接せしめられ、該環状シール突条が口頸部の頂面に密接
せしめられ、容器の口頸部に容器蓋を装着する前の状態
において、該内側筒状シール片の外周面の、口頸部の内
周面に密接せしめられる部分における最大外径D3は口
頸部の被密接内周面の内径D4よりも大きく、0.25
mm≦(D3−D4)≦1.50mmであり、該外側筒
状シール片の内周面は、該中心軸線に対して傾斜角度θ
6をなして下方に向かって半径方向外方に傾斜して延出
し、次いで下方に向かって半径方向外方に円弧状に延出
している、ことを特徴とする容器蓋が提供される。
【0015】本発明の第三の局面において提供される容
器蓋は、それに限定されるものではないが、ポリエチレ
ンテレフタレートの如き適宜の合成樹脂から形成された
容器に、無菌乃至減菌状態で常温の内容物を充填する
(所謂アセプティック充填)場合に、特に好都合に使用
することができる。当業者には周知の如く、常温の内容
物が充填される合成樹脂製容器は、通常、口頸部が加熱
されて結晶化されることがなく、口頸部の寸法精度が相
当高い。
【0016】好ましくは、該外側筒状シール壁の外周面
は該中心軸線に対して実質上平行に延出している。該内
側筒状シール片の外周面は、容器蓋の中心軸線に対して
傾斜角度θ1をなして下方に向かって半径方向外方に傾
斜して延出し、次いで該中心軸線に対して傾斜角度θ2
をなして下方に向かって半径方向内方に傾斜して延出し
ているのが好適である。該傾斜角度θ1は5乃至25度
よい。該内側筒状シール片の内周面は、該中心軸線に対
して傾斜角度θ3をなして下方に向かって半径方向外方
に傾斜して延出し、次いで該中心軸線に対して実質上平
行に延出するのが好適である。好適には、該内側筒状シ
ール片の外周面は該天面壁の内面から2.50乃至3.
50mmである長さL1だけ下方に離隔した位置におい
て該最大外径D3を有する。好適形態においては、該最
大外径D3を有する部位よりも上方において、該内側筒
状シール片の内周面の傾斜角度θ3は該内側筒状シール
片の外周面の傾斜角度θ1よりも大きい。
【0017】(D3−D4)が過小になると、口頸部の
密封が不充分になる傾向があると共に、口頸部を開封す
る際に容器蓋を所要回転角度に渡って回転せしめられる
前に口頸部の密封が解除される傾向が発生する。他方、
(D3−D4)が過大になると、口頸部を開封する際に
容器蓋に加えなければならないトルクが過剰になってし
まう傾向がある。外側筒状シール片の内周面が、中心軸
線に対して傾斜角度θ6をなして下方に向かって半径方
向外方に傾斜して延出し、次いで下方に向かって半径方
向外方に円弧状に延出していることに起因して、口頸部
に対する容器蓋の装着を充分容易に遂行することがで
き、容器蓋の装着不良が発生する虞は実質上皆無であ
る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明に従って構成された
合成樹脂製容器蓋の好適実施形態を図示している添付図
面を参照して、更に詳細に説明する。
【0019】図1を参照して説明すると、本発明に従っ
て構成された全体を番号2で示す容器蓋は、内容物を8
0乃至95℃程度に加熱して容器に充填する所謂ホット
パック充填方式の場合に好適に使用し得るものであり、
ポリプロピレン又はポリエチレンの如き適宜の合成樹脂
から全体が一体に形成されている。かかる容器蓋2は、
円形天面壁4と、この天面壁4の周縁から垂下する円筒
形スカート壁6とを具備している。スカート壁6には周
方向に延びる破断可能ライン8が形成されており、スカ
ート壁6は破断可能ライン8よりも上方の主部10と破
断可能ライン8よりも下方のタンパーエビデント裾部1
2とに区画されている。スカート壁6の内周面には下方
を向いた環状肩面14が形成されており、そしてかかる
環状肩面14から下方に延びる突条16が周方向に適宜
の間隔をおいて複数個形成されている。上記破断可能ラ
イン8は、突条16の軸線方向中間部において、スカー
ト壁6の外周面から切断刃(図示していない)を作用せ
しめ、突条16の少なくとも一部を残留せしめてスカー
ト壁6を切断することによって形成されている。突条1
6の各々の切断されることなく残留せしめられた部分が
所謂橋絡部18を構成し、タンパーエビデント裾部12
は橋絡部18を介してスカート壁6の主部10に接続さ
れている。
【0020】スカート壁6の主部10の外周面には、そ
の下端部近傍に、下方に向かって外径が漸次増大する円
錐台形状部20が形成されている。タンパーエビデント
裾部12の外周面も、下方に向かって外径が漸次増大す
る円錐台形状にせしめられている。主部10の外周面に
おける円錐台形状部20の上方に位置する部分には、そ
こに掛けられる指の滑りを防止するための凹凸形状22
が形成されている。スカート壁6の主部10の内周面に
は雌螺条24が形成されている。かかる雌螺条24に
は、周方向に適宜の間隔をおいて軸線方向に延びる切欠
26が形成されている。かかる切欠26は容器の口頸部
が開封される際の所謂通気路を構成する。
【0021】タンパーエビデント裾部12の内周面には
係止手段28が形成されている。図示の実施形態におけ
る係止手段28は、周方向に間隔をおいて配設された複
数個、例えば8個、の突出片30から構成されている。
突出片30の各々は、タンパーエビデント裾部12の内
周面に接続されている基縁から半径方向内方に向かって
上方に傾斜して突出せしめられている。所望ならば、他
の適宜の形態の突出片、突条又は突起等から係止手段を
構成することもできる。
【0022】図1と共に図2を参照して説明を続ける
と、本発明の一局面に従って構成された容器蓋2におい
ては、天面壁4の内面に、外側筒状シール片32、内側
筒状シール片34、及び外側筒状シール片32と内側筒
状シール片34との間に配置された環状シール突条36
が形成されていることが重要である。図2から明確に理
解される如く、図示の実施形態においては、天面壁4の
肉厚は、内側筒状シール片34よりも内側における中央
部においては比較的薄くてT1であり、内側筒状シール
片34と環状シール突条36との間ではT1よりも幾分
厚いT1−Aであり、環状シール突条36よりも外側に
おいてはT1−Aよりも更に幾分厚いT1−Bである
(天面壁2の肉厚については後に更に詳述する)。
【0023】説明の便宜上、外側筒状シール片32に先
立って内側筒状シール片34について詳細に説明する
と、図示の実施形態における内側筒状シール片34は天
面壁4の内面から下方に延出しており、その外周面は容
器蓋2の中心軸線38(図1)に対して傾斜角度θ1を
なして下方に向かって半径方向外方(図2において左
方)に傾斜して延出し、次いで上記中心軸線38に対し
て傾斜角度θ2をなして下方に向かって半径方向内方
(図2において右方)に傾斜して延出している。従っ
て、内側筒状シール片34の外周面には傾斜方向が逆転
する屈折部40が存在する。上記傾斜角度θ1は5乃至
25度程度であるのが好適であり、上記傾斜角度θ2は
5乃至30度程度であるのが好適である。図2に図示す
る断面図において、内側筒状シール片34の外周面にお
ける屈折部40よりも上方の部分は直線と曲率半径が比
較的大きい凹形状(かかる凹形状部分の傾斜角度θ1は
各部位における接線と上記中心軸線38とがなす角度で
ある)との組合せ或いは全体に渡って凹形状でよく、屈
折部40は曲率半径が比較的小さい凸形状である。図2
に図示する断面図において、内側筒状シール片34の外
周面における屈折部40よりも下方の主部は実質上直線
状に延び、下端部は略円弧状に延びている。内側筒状シ
ール片34の外周面は上述したとおりの形態である故
に、内側筒状シール片34は屈曲部40において最大外
径D3を有する。後の説明から明らかになるとおり、内
側筒状シール片34の屈曲部40は容器の口頸部の内周
面に密接せしめられ、従って上記最大外径D3は、内側
筒状シール片34の、容器の口頸部に密接せしめられる
部分の最大外径である。かかる最大外径D3を有する部
位は天面壁4の内面から2.50乃至3.50mmであ
る長さL1だけ下方に離隔した位置であるのが好適であ
る。
【0024】内側筒状シール片34の内周面は、上記中
心軸線38に対して傾斜角度θ3をなして下方に向かっ
て半径方向外方に傾斜して延出し、次いで上記中心軸線
38に対して実質上平行に延出している。成形後の型抜
きの容易性等の見地から、屈折部40よりも上方の部分
において傾斜角度θ3は上記傾斜角度θ1よりも大きい
のが好都合であり、傾斜角度θ3は7乃至30度程度で
よい。内側筒状シール片34の外周面及び内周面が上述
したとおりに形成されている故に、図2を参照すること
によって明確に理解される如く、内側筒状シール片34
の肉厚は下方に向かって漸次減少せしめられている。
【0025】図示の実施形態における外側筒状シール片
32も、天面壁4の内面から下方に延出せしめられてい
る。外側筒状シール片32の延出長さは内側筒状シール
片34の延出長さよりも短く、外側筒状シール片32の
延出長さは内側筒状シール片34の延出長さの略3分の
1程度である。外側筒状シール片32の内周面は、上記
中心軸線38に対して傾斜角度θ4をなして下方に向か
って半径方向内方に傾斜して延出し、次いで下方に向か
って半径方向外方に傾斜して延びている。上記傾斜角度
θ4は13乃至23度程度でよい。外側筒状シール片3
2の内周面における下方に向かって半径方向内方に傾斜
して延びる部分は直線状であり、下方に向かって半径方
向外方に傾斜して延びる部分は略弧状である。外側筒状
シール片32の内周面は傾斜方向が逆になる部位、従っ
て直線状の部分と略弧状の部分との境界部位において最
小内径D1を有する。後の説明から明らかになるとお
り、外側筒状シール片32の内周面における傾斜方向が
逆になる部位は容器の口頸部の外周面に密接せしめら
れ、従って上記最小内径D1は、外側筒状シール片32
の、容器の口頸部に密接せしめられる部分の最小内径で
ある。最小内径D1を有する部位は天面壁4の内面から
0.60乃至1.50mmである長さL2だけ下方に離
隔した位置であるのが好適である。
【0026】外側筒状シール片32の外周面は、上記中
心軸線38に対して傾斜角度θ5をなして下方に向かっ
て半径方向内方に傾斜して直線状に延びている。傾斜角
度θ5は上記傾斜角度θ4よりも幾分大きく15乃至2
5度であり、従って外側筒状シール片32の肉厚も下方
に向かって漸次低減せしめられているのが好都合であ
る。
【0027】外側筒状シール片32の基部に隣接して配
置されている環状シール突条36は略半円形状の横断面
形状を有する。環状シール突条36の突出量は、内側筒
状シール片34及び外側筒状シール片32の延出長さと
比べると相当小さく、内側筒状シール片34及び外側筒
状シール片32は半径方向内方及び外方に撓む比較的大
きな可撓性を有するが、環状シール突条36は実質上撓
み性を有しない。
【0028】本発明の他の局面においては、圧縮成形或
いは射出成形によって容器蓋を成形する際の成形型内で
の必要冷却時間、即ち成形型内で合成樹脂を所要形状に
流動せしめた後に成形型を開いて成形された容器蓋の離
脱を開始するまでの時間、を短縮するために、天面壁4
の肉厚、特にその内側筒状シール片34よりも内側に位
置する中央部42の肉厚、を充分に薄くせしめることが
重要である。図示の実施形態においては、天面壁4の中
央部42は肉厚T1を有し、天面壁4の内側筒状シール
片34と環状シール突条36との間の介在部44は肉厚
T1−Aを有し、環状シール突条36よりも外側の周縁
部46は肉厚T1−Bを有し、T1<T1−A<T1−
Bである。中央部42の肉厚T1は0.80乃至1.2
0mm、好ましくは0.90乃至1.10mm、である
ことが重要である。中央部42の肉厚T1が過大である
と、成形型内での必要冷却時間が長くなり成形効率が悪
くなる。中央部42の肉厚T1が過小であると、天面壁
4の剛性が過小になり、容器の口頸部の密封が不充分に
なる傾向がある。介在部44の肉厚T1−Aは1.10
乃至1.50mm程度でよく、周縁部46の肉厚T1−
Bは1.40乃至1.80mm程度でよい。
【0029】図1及び図2と共に図3を参照して説明す
ると、本発明の上記他の局面においては、肉厚がT1に
低減せしめられた天面壁4の中央部42の内面には複数
個のリブ48が配設されていることが重要である。図示
の実施形態においては、中央部42の中心から外周縁ま
で連続して放射状に延びる8本のリブ48が等角度間隔
をおいて配設されている。リブ48の各々は全長に渡っ
て同一の横断面形状を有するのが好適であり、図示の実
施形態におけるリブ48の横断面形状は矩形状である。
複数個のリブ48の肉厚T2は0.20乃至1.00m
m、好ましくは0.30乃至0.50mm、であること
が重要である。そして、天面壁4の中央部42の肉厚T
1と中央部42に配設されたリブ48の肉厚T2との和
(T1+T2)は1.20乃至1.80mm、特に1.
30乃至1.50mm、であることが重要である。更
に、図3に示す底面図において、天面壁4の中央部42
の面積をS1とし、リブ48の合計面積をS2とする
と、0.10S1<S2<0.40S1、特に0.15
S1<S2<0.35S1、であるのが好適である。リ
ブ48の肉厚T2、或いは中央部42の肉厚T1とリブ
48の肉厚T2との和(T1+T2)が過大になると、
成形型内での必要冷却時間が長くなり成形効率が悪くな
る。リブ48の肉厚T2、或いは中央部42の肉厚T1
とリブ48の肉厚T2との和(T1+T2)が過小にな
ると、天面壁4の剛性が過小になり、容器の口頸部の密
封が不充分になる傾向がある。そしてまた、印刷工程に
おいて次のとおりの問題が発生する。即ち、容器蓋2の
天面壁4の外面には通常商品名、製造乃至販売業者名等
がオフセット印刷されるが、かようなオフセット印刷
は、マンドレル(図示していない)に容器蓋2を被嵌し
てマンドレルの先端面に天面壁4の中央部42の内面を
当接せしめ、次いで印刷域において容器蓋2の天面壁4
の外面に合成ゴムの如き弾性を有する材料から形成され
たオフセット印刷ローラ(図示していない)を作用せし
めている。天面壁4の外面に通常の許容範囲である幾分
かの歪が存在する場合でも、充分に良好な印刷を遂行す
るためには、容器蓋2の天面壁4の外面に印刷ローラを
作用せしめる際に印刷ローラを1mm程度圧縮せしめる
ことが重要である。然るに、リブ48の肉厚T2、或い
は中央部42の肉厚T1とリブ48の肉厚T2との和
(T1+T2)が過小になると、天面壁2、特にその中
央部42の肉厚を低減せしめて、例えば1mm程度にせ
しめている故に、容器蓋2を被嵌していない状態におけ
るマンドレルの先端面と印刷ローラの周表面との間の間
隙を実質上零乃至著しく小さい値に設定しなければなら
ない。かように設定すると、何等かの偶発的事由によっ
て容器蓋2が被嵌されることなくマンドレルが印刷域を
通して移動せしめられた時にマンドレルの先端面に印刷
インクが付着し、従って後にこのマンドレルに容器蓋2
が被嵌された場合、容器蓋2の天面壁4の中央部42の
内面が印刷インクによって汚されてしまう。
【0030】図1及び図2には、容器蓋2が適用される
容器の口頸部の一部も二点鎖線で図示されている。ポリ
エチレンテレフタレートの如き適宜の合成樹脂から形成
することができる容器は略円筒形状の口頸部50を備え
ている。口頸部50は、容器を所要形状に成形した後に
加熱することによって結晶化されているのが好都合であ
る。口頸部50の外周面には雄螺条52とこの雄螺条5
2の下方に位置する環状係止あご部54(図1)が形成
されている。雄螺条52よりも上方に位置する上端部
は、実質上水平に延在する環状頂面56及び、実質上鉛
直に延在する円筒状外周面58を有する。口頸部50の
内周面62は実質上鉛直に延在する円筒状である。かよ
うな容器の口頸部50に容器蓋2を装着して口頸部50
を密封する際には、口頸部50に容器蓋2を被嵌して閉
方向、即ち図1及び図2において上方から見て時計方向
に回転せしめ、口頸部50の雄螺条52に容器蓋2の雌
螺条24を螺合せしめる。所要トルクで容器蓋2を閉方
向に回転せしめて図1及び図2に図示する状態にせしめ
ると、内側筒状シール片34は口頸部50内に進入せし
められ、内側筒状シール片34の屈折部40の外周面が
口頸部50の円筒状内周面62に密接せしめられる。環
状シール突条36は口頸部50の環状頂面56に密接せ
しめられ、外側筒状シール片32はその内周面が口頸部
50の円筒状外周面58に密接せしめられる。かくして
口頸部50が容器蓋2によって密封される。図2を参照
することによって明確に理解されるとおり、本発明の一
局面に従って構成された容器蓋2においては、容器の口
頸部50に容器蓋2を装着する前の状態において、外側
筒状シール片32の上記最小内径D1は、外側筒状シー
ル片32が密接せしめられる口頸部50の外周面58の
外径D2よりも小さく、0.05mm≦(D2−D1)
≦0.60mmであり、そしてまた内側筒状シール片3
4の上記最大内径D3は、内側筒状シール片34が密接
せしめられる口頸部50の内周面62の内径D4よりも
大きく、0.25mm≦(D3−D4)≦1.50mm
であることが重要である。本発明者等の経験によれば、
(D2−D1)及び(D3−D4)が過小になると、口
頸部50の密封が不充分になる傾向があると共に、口頸
部50を開封する際に容器蓋を所要回転角度に渡って回
転せしめられる前に口頸部50の密封が解除される傾向
が発生する。他方、(D2−D1)及び(D3−D4)
が過大になると、口頸部50に容器蓋2を装着する際及
び口頸部50から容器蓋2を離脱する際に容器蓋2に加
えなければならないトルクが過剰になってしまう傾向が
ある。容器蓋2のタンパーエビデント裾部12に形成さ
れている係止手段28は半径方向外方に弾性的に変形し
て口頸部50の環状あご部54を通過し、次いで弾性的
に復元して環状あご部54の下面に係止せしめられる。
【0031】容器の口頸部50を開封する際には、容器
蓋2を開方向、即ち図1及び図2において上方から見て
反時計方向に回転せしめる。かくすると、タンパーエビ
デント裾部12は、その内周面に形成されている係止手
段28が口頸部50の外周面に形成さている環状あご部
54の下面に係止せしめられている故に、上昇が阻止さ
れるが、容器蓋2のその他の部分は回転よって雄螺条5
2と雌螺条24との螺合が解除されるのに応じて上昇せ
しめられる。従って、スカート壁6に形成されている破
断可能ライン8、更に詳しくはその橋絡部18に相当な
応力が生成されて橋絡部18が破断され、タンパーエビ
デント裾部12がスカート壁6の主部10から分離され
る。次いで、容器蓋2の、タンパーエビデント裾部12
以外の部分は回転と共に上方に自由に移動せしめられ、
口頸部50から離脱せしめられる。
【0032】図4及び図5には、本発明に従って構成さ
れた合成樹脂製容器蓋の他の実施形態を図示している。
全体を番号102で示す容器蓋は、無菌乃至減菌状態に
おいて常温の内容物が充填される容器(アセプティック
充填が適用される容器)の口頸部に好都合に適用される
ものである。この容器蓋102も 円形天面壁104と
この天面壁104の周縁か垂下するスカート壁106と
を具備している。容器蓋102においても、天面壁10
4の内面には、外側筒状シール片132、内側筒状シー
ル片134、及び外側筒状シール片132と内側筒状シ
ール片134との間に配設された環状シール突条136
が形成されていることが重要である。
【0033】図4及び図5に図示する容器蓋102にお
いては、天面壁104の中央部、即ち内側筒状シール片
134よりも半径方向内側の部分は、比較的大きい肉厚
T3を有する。(従って、容器蓋104においては、上
述した本発明の他の局面に従う改良、即ち天面壁104
の中央部の肉厚を薄くして複数個のリブを配設するとい
う改良は採用されていない。この点について更に付言す
ると、アセプティック充填においては、容器蓋102の
内面を殺菌乃至減菌することが必要であり、それ故に天
面壁104の内面には凹凸等の形状変化が存在せず、可
及的に平坦であることが望ましく、天面壁104の内面
に複数個のリブ等を配設することは回避すべきであ
る。)。内側筒状シール片134の外周面基部に接続し
て形成されている環状シール突条136よりも半径方向
外方の部分における天面壁104の肉厚T3−Aは上記
肉厚T3よりも幾分小さい。肉厚T3は1.10乃至
1.80mmでよく、肉厚T3−Aは0.90乃至1.
70mmでよい。
【0034】図4及び図5を参照して説明を続けると、
容器蓋102における内側筒状シール片134は、上述
した容器蓋2における内側筒状シール片34と略同一で
あり、天面壁104の内面から下方に延出している。内
側筒状シール片134の外周面は、天面壁104の内面
から容器蓋102の中心軸線138(図4)と実質上平
行に幾分かの長さに渡って垂下した後に、上記中心軸線
138に対して傾斜角度θ1をなして下方に向かって半
径方向外方(図5において左方)に傾斜して延出し、次
いで上記中心軸線138に対して傾斜角度θ2をなして
下方に向かって半径方向内方(図5において右方)に傾
斜して延出している。従って、内側筒状シール片134
の外周面には傾斜方向が逆転する屈折部140が存在す
る。上記傾斜角度θ1は5乃至25度程度であるのが好
適であり、上記傾斜角度θ2は5乃至30度程度である
のが好適である。図5に図示する断面図において、内側
筒状シール片134の外周面における上端部は実質上直
線状に延び、屈折部140を含む主部は曲率半径が比較
的大きい凸形状(かかる凸形状部分の傾斜角度θ1及び
θ2は各部位における接線と上記中心軸線138とがな
す角度である)であり、下端部は略円弧状に延びてい
る。内側筒状シール片134の外周面は上述したとおり
の形態である故に、内側筒状シール片134は屈曲部1
40において最大外径D3を有する。図5を参照するこ
とによって理解される如く、内側筒状シール片134の
屈曲部140は容器の口頸部150の内周面162に密
接せしめられ、従って上記最大外径D3は、内側筒状シ
ール片134の、容器の口頸部150に密接せしめられ
る部分の最大外径である。かかる最大外径D3を有する
部位は天面壁104の内面から2.50乃至3.50m
mである長さL1だけ下方に離隔した位置であるのが好
適である。
【0035】内側筒状シール片134の内周面は、上記
中心軸線138に対して傾斜角度θ3をなして下方に向
かって半径方向外方に傾斜して延出し、次いで上記中心
軸線138に対して実質上平行に延出している。傾斜角
度θ3は7乃至30度程度でよい。内側筒状シール片1
34の外周面及び内周面が上述したとおりに形成されて
いる故に、図5を参照することによって明確に理解され
る如く、内側筒状シール片134の肉厚は下方に向かっ
て漸次減少せしめられている。
【0036】容器蓋102における外側筒状シール片1
32も、天面壁104の内面から下方に延出せしめられ
ている。外側筒状シール片132の延出長さは内側筒状
シール片134の延出長さよりも短く、外側筒状シール
片132の延出長さは内側筒状シール片134の延出長
さの略3分の1程度である。アセプティック充填が適用
される容器の場合、容器を所要形状に成形した後に口頸
部を加熱して結晶化する必要がなく、それ故に口頸部の
寸法精度は比較的高い。それ故に、本発明者らの経験に
よれば、口頸部の密封に関する必要条件は、基本的に
は、内側筒状シール片134による密封で充分である。
外側筒状シール片132は、口頸部に容器蓋102を装
着する際の容器蓋102の位置付け或いは外部からの菌
の進入防止に寄与する。かような見地から、外側筒状シ
ール片132の内周面は、上記中心軸線138に対して
傾斜角度θ6をなして下方に向かって半径方向外方に傾
斜して直線状に延出し、次いで下方に向かって半径方向
外方に円弧状に延出している。上記傾斜角度θ6は10
乃至25度程度でよい。図5を参照することによって理
解される如く、容器の口頸部150に容器蓋102が所
要とおりに装着されると、環状シール突条136が口頸
部150の頂面156に密接せしめられ、外側筒状シー
ル片132は図5に番号132Aで示す部位から下方の
部分が、口頸部150の外周面158に密接せしめられ
る。従って、外側筒状シール片132の内周面における
番号132Aで示す部位における内径が、口頸部150
の外周面158に密接せしめられる部分における最小内
径D1である。外側筒状シール片132の外周面は上記
中心軸線138に対して実質上平行に延出している。
【0037】図4及び図5に図示する容器蓋102にお
いても、図1乃至図3に図示する容器蓋2の場合と同様
に、容器の口頸部150に容器蓋102を装着する前の
状態において、外側筒状シール片132の上記最小内径
D1は、外側筒状シール片132が密接せしめられる口
頸部150の外周面158の外径D2よりも小さく、
0.05mm≦(D2−D1)≦0.60mmであり、
そしてまた内側筒状シール片134の上記最大内径D3
は、内側筒状シール片134が密接せしめられる口頸部
150の内周面162の内径D4よりも大きく、0.2
5mm≦(D3−D4)≦1.50mmであることが望
ましい。
【0038】環状シール突条136は、内側筒状シール
片134の外周面基部に接続して形成されており、全体
として略矩形状であり内周面下端部は曲率半径が小さい
円弧状である横断面形状を有する。環状シール突条13
6の突出量は、内側筒状シール片134及び外側筒状シ
ール片132の延出長さと比べると相当小さく、内側筒
状シール片134及び外側筒状シール片132は半径方
向内方及び外方に撓む比較的大きな可撓性を有するが、
環状シール突条136は実質上撓み性を有しない。
【0039】図4及び図5に図示する容器蓋102にお
ける上述した構成以外は、図1乃至図3に図示する容器
蓋2と実質上同一であるので、上述した構成以外の構成
については説明を省略する。
【0040】上述した容器蓋2(及び102)において
は、容器の口頸部50(及び150)を開封する際に
は、容器蓋2(及び102)のスカート壁6(及び10
6)に形成されている破断可能ライン8における全ての
橋絡部18が破断され、タンパーエビデント裾部12が
スカート壁6(及び106)の主部10から完全に分離
され、タンパーエビデント裾部12は口頸部50(及び
150)から離脱されることなく口頸部50(及び15
0)に残留せしめられる。所望ならば、破断可能ライン
8における橋絡部18のうちの少なくとも1個を破断さ
れることなく維持される強橋絡部にせしめると共に、タ
ンパーエビデント裾部12に軸線方向に延びる破断可能
ライン(図示していない)を形成し、口頸部50(及び
150)を開封する際には軸線方向に延びる破断可能ラ
インが破断されてタンパーエビデント裾部12が無端環
状から有端帯状に展開され、破断されることなく維持さ
れている強橋絡部を介してスカート壁6(及び106)
の主部10に接続され続けるタンパーエビデント裾部1
2も口頸部50(及び150)から離脱されるようにな
すこともできる。
【0041】実施例1 エチレン・プロピレンブロック共重合体(230℃、
2.16kgでのメルトフローインデックスが20g/
10分で、曲げ弾性率が1700MPa)を原材料とし
て、図1乃至図3に図示するとおりの形態の容器蓋を圧
縮成形した。成形した容器蓋は呼び径28mmの口頸部
を有する容器のための容器蓋であり、その主要寸法は次
のとおりであった。 D1・・・・・・・・・・24.70mm D3・・・・・・・・・・20.90mm T1・・・・・・・・・・ 1.00mm T2・・・・・・・・・・ 0.40mm T1−A・・・・・・・・ 1.30mm T1−B・・・・・・・・ 1.60mm
【0042】東洋製罐株式会社から商品名「TSK久喜
STHE500ナチュラルG」として販売されている、
呼び容積500ml、口頸部の呼び径28mmの口頸部
を有するポリエチレンテレフタレート製容器に、87℃
の水を充填し、次いで口頸部に上記容器蓋を21kgf
cmのトルクを加えて装着した。そして、容器を39秒
横倒した後に正立状態に戻し、容器蓋に75℃の水を3
分間噴射し、50℃の水を15分間噴射し、更に30℃
の水を15分間噴射した。しかる後に5℃の温度下で5
日間放置した。
【0043】上記容器の口頸部の外径D2は24.94
mmで内径D4は20.60mmであり、従って、 D2−D1・・・・・・・0.24mm D3−D4・・・・・・・0.30mm であった。
【0044】しかる後に、容器蓋を開方向に回転せしめ
て容器の口頸部から離脱した、そして、この際の初期ト
ルク(即ち容器蓋の回転を開始するために必要であった
トルク)、破断ラインが破断開始されるまでの容器蓋の
回転角度(B角度)、口頸部の密封が解除されるまでの
容器蓋の回転角度(L角度)を測定した。容器を倒立状
態にして容器蓋の回転を遂行し、容器内に空気が進入す
る(容器内の水に気泡が進入する)ことによって、密封
解除を判別した。10個の容器蓋についての結果は下記
表1のとおりであった。B角度はL角度より小さいこと
が望まれ、B角度がL角度よりも大きい場合にはBL不
良と認定した。初期トルクは20kgfcm以下である
ことが望まれ、20kgfcmを越える場合にはトルク
不良と認定した。
【0045】実施例2 容器蓋におけるD3が21.41mmであり、D3−D
4が0.81mmである点を除いて実施例1と同様にし
て初期トルク、B角度及びL角度を測定した。その結果
は表2のとおりであった。
【0046】実施例3 容器蓋におけるD3が22.00mmであり、D3−D
4が1.40mmである点を除いて実施例1と同様にし
て初期トルク、B角度及びL角度を測定した。その結果
は表3のとおりであった。
【0047】比較例1 容器蓋におけるD3が20.80mmであり、D3−D
4が0.20mmである点を除いて実施例1と同様にし
て初期トルク、B角度及びL角度を測定した。その結果
は表4のとおりであった。
【0048】比較例2 容器蓋におけるD3が22.15mmであり、D3−D
4が1.55mmである点を除いて実施例1と同様にし
て初期トルク、B角度及びL角度を測定した。その結果
は表5のとおりであった。
【0049】実施例4 容器蓋におけるD1が24.84mmであり、D2−D
1が0.10mmである点を除いて実施例1と同様にし
てB角度及びL角度を測定した。その結果は表6のとお
りであった。
【0050】実施例5 容器蓋におけるD1が24.70mmであり、D2−D
1が0.24mmである点を除いて実施例1と同様にし
てB角度及びL角度を測定した。その結果は表6のとお
りであった。
【0051】比較例3 容器蓋におけるD1が24.92mmであり、D2−D
1が0mmである点を除いて実施例1と同様にしてB角
度及びL角度を測定した。その結果は表6のとおりであ
った。
【0052】
【表1】
【0053】
【表2】
【0054】
【表3】
【0055】
【表4】
【0056】
【表5】
【0057】
【表6】
【0058】
【発明の効果】本発明の一局面に従って構成された容器
蓋においては、容器の口頸部に容器蓋を装着すると口頸
部が充分確実に密封され、且つ口頸部を開封する際には
過剰トルクを必要とすることなく適切なトルクを容器蓋
に加えて容器蓋を回転せしめることによって口頸部から
容器蓋を離脱せしめることができると共に、口頸部を開
封する際には容器蓋を所要回転角度以上に渡って回転せ
しめた後に口頸部の密封が解除される。
【0059】本発明の他の局面に従って構成された容器
蓋によれば、圧縮成形或いは射出成形の際の必要冷却時
間を相当短縮することができるにもかかわらず、印刷工
程において不都合を発生せしめることがなく、そしてま
た容器の口頸部の密封を不充分にせしめることもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って構成された容器蓋の好適実施形
態を、一部を側面図で一部を断面図で示す図。
【図2】図1の容器蓋の一部を拡大して示す拡大部分断
面図。
【図3】図1の容器蓋の底面図
【図4】本発明に従って構成された容器蓋の他の実施形
態を、一部を側面図で一部を断面図で示す図。
【図5】図4の容器蓋の一部を拡大して示す拡大部分断
面図。
【符号の説明】
2:容器蓋 4:天面壁 6:スカート壁 32:外側筒状シール片 34:内側筒状シール片 36:環状シール突条 42:天面壁の中央部 48:リブ 50:容器の口頸部 102:容器蓋 104:天面壁 106:スカート壁 132:外側筒状シール片 134:内側筒状シール片 136:環状シール突条 150:容器の口頸部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E084 AA04 AA12 AB01 BA01 BA08 CA01 CC03 DA01 DB01 DB12 DC03 EA04 EC03 FA09 FB01 GA01 GB01 GB08 HA03 HB02 HB05 HC03 HD03 HD04 KA13 KB01 LB02

Claims (34)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円形天面壁と、該天面壁の周縁から垂下
    する円筒形スカート壁とを具備する、合成樹脂から一体
    に形成された合成樹脂製容器蓋において、 該天面壁の内面には、下方に延出する外側筒状シール
    片、下方に延出する内側筒状シール片、及び該外側筒状
    シール片と該内側筒状シール片との間に位置する、下方
    に膨出せしめられた環状シール突条が形成されており、 容器の口頸部に容器蓋を装着すると、該外側筒状シール
    片の内周面が口頸部の外周面に密接せしめられ、該内側
    筒状シール片の外周面が口頸部の内周面に密接せしめら
    れ、該環状シール突条が口頸部の頂面に密接せしめら
    れ、 容器の口頸部に容器蓋を装着する前の状態において、該
    外側筒状シール片の内周面の、口頸部の外周面に密接せ
    しめられる部分における最小内径D1は口頸部の被密接
    外周面の外径D2よりも小さく、0.05mm≦(D2
    −D1)≦0.60mmであり、該内側筒状シール片の
    外周面の、口頸部の内周面に密接せしめられる部分にお
    ける最大外径D3は口頸部の被密接内周面の内径D4よ
    りも大きく、0.25mm≦(D3−D4)≦1.50
    mmである、ことを特徴とする容器蓋。
  2. 【請求項2】 該内側筒状シール片の外周面は、容器蓋
    の中心軸線に対して傾斜角度θ1をなして下方に向かっ
    て半径方向外方に傾斜して延出し、次いで該中心軸線に
    対して傾斜角度θ2をなして下方に向かって半径方向内
    方に傾斜して延出している、請求項1記載の容器蓋。
  3. 【請求項3】 該傾斜角度θ1は5乃至25度で、該傾
    斜角度θ2は5乃至30度である、請求項2記載の容器
    蓋。
  4. 【請求項4】 該内側筒状シール片の内周面は、該中心
    軸線に対して傾斜角度θ3をなして下方に向かって半径
    方向外方に傾斜して延出し、次いで該中心軸線に対して
    実質上平行に延出する、請求項2記載の容器蓋。
  5. 【請求項5】 該内側筒状シール片の外周面は該天面壁
    の内面から2.50乃至3.50mmである長さL1だ
    け下方に離隔した位置において該最大外径D3を有す
    る、請求項2から4までのいずれかに記載の容器蓋。
  6. 【請求項6】 該最大外径D3を有する部位よりも上方
    において、該内側筒状シール片の内周面の傾斜角度θ3
    は該内側筒状シール片の外周面の傾斜角度θ1よりも大
    きい、請求項4記載の容器蓋。
  7. 【請求項7】 該外側筒状シール片の内周面は、該中心
    軸線に対して傾斜角度θ4をなして下方に向かって半径
    方向内方に傾斜して延在し、次いで下方に向かって半径
    方向外方に傾斜して延在している、請求項1記載の容器
    蓋。
  8. 【請求項8】 該傾斜角度θ4は13乃至23度であ
    る、請求項7記載の容器蓋。
  9. 【請求項9】 該外側筒状シール片の外周面は、該中心
    軸線に対して傾斜角度θ5を成して下方に向かって半径
    方向内方に傾斜して延出している、請求項7記載の容器
    蓋。
  10. 【請求項10】 該傾斜角度θ5は該傾斜角度θ4より
    も大きく、15乃至25度である、請求項9記載の容器
    蓋。
  11. 【請求項11】 該外側筒状シール片の内周面は該天面
    壁の内面から0.60乃至1.50mmである長さL2
    だけ下方に離隔した位置において該最小内径D1を有す
    る、請求項7記載の容器蓋。
  12. 【請求項12】 該天面壁における、該内側筒状シール
    片よりも内側に位置する中央部の内面には複数個のリブ
    が配設されており、該天面壁の該中央部の肉厚T1は
    0.80乃至1.20mmであり、該リブの肉厚T2は
    0.20乃至1.00mmであり、該肉厚T1と該肉厚
    T2との和(T1+T2)は1.20乃至1.80mm
    である、請求項1記載の容器蓋。
  13. 【請求項13】 該肉厚T1は0.90乃至1.10m
    mである、請求項12記載の容器蓋。
  14. 【請求項14】 該肉厚T2は0.30乃至0.50m
    mである、請求項12記載の容器蓋。
  15. 【請求項15】 該肉厚T1と該肉厚T2との和(T1
    +T2)は1.30乃至1.50mmである、請求項1
    2記載の容器蓋。
  16. 【請求項16】 該リブの各々は放射状に延びている、
    請求項12記載の容器蓋。
  17. 【請求項17】 該リブは等角度間隔をおいて配設さ
    れ、該天面壁の該中央部の中心から外周縁まで連続して
    延びている、請求項16記載の容器蓋。
  18. 【請求項18】 該リブの横断面形状は矩形であり、底
    面図において該天面壁の該中央部の面積をS1とし該リ
    ブの合計面積をS2とすると、0.10S1<S2<
    0.40S1である、請求項12記載の容器蓋。
  19. 【請求項19】 0.15S1<S2<0.35S1で
    ある請求項18記載の容器蓋。
  20. 【請求項20】 円形天面壁と、該天面壁の周縁から垂
    下する円筒形スカート壁とを具備し、該天面壁の内面に
    は下方に延出し容器の口頸部の内周面に密接せしめられ
    る筒状シール片が形成されている、合成樹脂から一体に
    形成されている合成樹脂製容器蓋にして、 該天面壁における、該筒状シール片よりも内側に位置す
    る中央部の内面には複数個のリブが配設されており、該
    天面壁の該中央部の肉厚T1は0.80乃至1.20m
    mであり、該リブの肉厚T2は0.20乃至1.00m
    mであり、該肉厚T1と該肉厚T2との和(T1+T
    2)は1.20乃至1.80mmである、ことを特徴と
    する容器蓋。
  21. 【請求項21】 該肉厚T1は0.90乃至1.10m
    mである、請求項20記載の容器蓋。
  22. 【請求項22】 該肉厚T2は0.30乃至0.50m
    mである、請求項20記載の容器蓋。
  23. 【請求項23】 該肉厚T1と該肉厚T2との和(T1
    +T2)は1.30乃至1.50mmである、請求項2
    0記載の容器蓋。
  24. 【請求項24】 該リブの各々は放射状に延びている、
    請求項20記載の容器蓋。
  25. 【請求項25】 該リブは等角度間隔をおいて配設さ
    れ、該天面壁の該中央部の中心から外周縁まで連続して
    延びている、請求項24記載の容器蓋。
  26. 【請求項26】 該リブの横断面形状は矩形であり、底
    面図において該天面壁の該中央部の面積をS1と該リブ
    の合計面積をS2とすると、0.10S1<S2<0.
    40S1である、請求項20記載の容器蓋。
  27. 【請求項27】 0.15S1<S2<0.35S1で
    ある請求項26記載の容器蓋。
  28. 【請求項28】 円形天面壁と、該天面壁の周縁から垂
    下する円筒形スカート壁とを具備する、合成樹脂から一
    体に形成された合成樹脂製容器蓋において、 該天面壁の内面には、下方に延出する外側筒状シール
    片、下方に延出する内側筒状シール片、及び該外側筒状
    シール片と該内側環状シール片との間に位置する、下方
    に膨出せしめられた環状シール突条が形成されており、 容器の口頸部に容器蓋を装着すると、該外側筒状シール
    片の内周面が口頸部の外周面に密接せしめられ、該内側
    筒状シール片の外周面が口頸部の内周面に密接せしめら
    れ、該環状シール突条が口頸部の頂面に密接せしめら
    れ、 容器の口頸部に容器蓋を装着する前の状態において、該
    内側筒状シール片の外周面の、口頸部の内周面に密接せ
    しめられる部分における最大外径D3は口頸部の被密接
    内周面の内径D4よりも大きく、0.25mm≦(D3
    −D4)≦1.50mmであり、 該外側筒状シール片の内周面は、該中心軸線に対して傾
    斜角度θ6をなして下方に向かって半径方向外方に傾斜
    して延出し、次いで下方に向かって半径方向外方に円弧
    状に延出している、 ことを特徴とする容器蓋。
  29. 【請求項29】 該外側筒状シール片の外周面は該中心
    軸線に対して実質上平行に延出している、請求項28記
    載の容器蓋。
  30. 【請求項30】 該内側筒状シール片の外周面は、容器
    蓋の中心軸線に対して傾斜角度θ1をなして下方に向か
    って半径方向外方に傾斜して延出し、次いで該中心軸線
    に対して傾斜角度θ2をなして下方に向かって半径方向
    内方に傾斜して延出している、請求項28記載の容器
    蓋。
  31. 【請求項31】 該傾斜角度θ1は5乃至25度で、該
    傾斜角度θ2は5乃至30度である、請求項30記載の
    容器蓋。
  32. 【請求項32】 該内側筒状シール片の内周面は、該中
    心軸線に対して傾斜角度θ3をなして下方に向かって半
    径方向外方に傾斜して延出し、次いで該中心軸線に対し
    て実質上平行に延出する、請求項30記載の容器蓋。
  33. 【請求項33】 該内側筒状シール片の外周面は該天面
    壁の内面から2.50乃至3.50mmである長さL1
    だけ下方に離隔した位置において該最大外径D3を有す
    る、請求項30記載の容器蓋。
  34. 【請求項34】 該最大外径D3を有する部位よりも上
    方において、該内側筒状シール片の内周面の傾斜角度θ
    3は該内側筒状シール片の外周面の傾斜角度θ1よりも
    大きい、請求項32記載の容器蓋。
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