JP2002171442A - 電子カメラおよび光量制御方法 - Google Patents

電子カメラおよび光量制御方法

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JP2002171442A
JP2002171442A JP2000368967A JP2000368967A JP2002171442A JP 2002171442 A JP2002171442 A JP 2002171442A JP 2000368967 A JP2000368967 A JP 2000368967A JP 2000368967 A JP2000368967 A JP 2000368967A JP 2002171442 A JP2002171442 A JP 2002171442A
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aperture
value
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electronic camera
semiconductor
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JP2000368967A
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Yoichi Washizu
洋一 鷲頭
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Olympus Corp
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】モニタに表示するスルー画でのスミア発生を簡
単な制御で防止することを可能とした電子カメラを提供
する。 【解決手段】システムコントローラ29は、スルー画表
示機能がオンに設定されている間、第1段レリーズスイ
ッチ31がオンになる前は、絞り14の絞り値をスルー
画表示に適した値に固定する。そして、第1段レリーズ
スイッチ31がオンになると、システムコントローラ2
9は、スルー画表示中に測光した結果から絞り14の絞
り値を設定するとともに、この絞り値設定後に再度測光
してCCD18の素子シャッタのシャッタ速度を決定す
る。さらに、第2段レリーズスイッチ32がオンになっ
てCCD18の露光が行われると、システムコントロー
ラ29は、その露光完了時から少なくとも読み出し完了
時までの間、シャッタ15を閉じて被写体光のCCD1
8への入射を遮断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、たとえばCCD
2次元イメージセンサなどの半導体撮像素子により被写
体像を撮像する電子カメラおよび光量制御方法に係り、
特に、モニタを用いたスルー画表示時のスミア発生を簡
単な制御で防止することを可能とした電子カメラおよび
光量制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、被写体像を撮像光学系により半導
体撮像素子、たとえばCCD2次元イメージセンサ上に
結像して電気信号に変換し、これにより得られた被写体
像の画像データを半導体メモリや磁気ディスクのような
記録媒体に記録する、いわゆる電子カメラが広く普及し
つつある。
【0003】この種の電子カメラは、レンズが捉えてい
る被写体像をリアルタイムに表示するため、または、記
録媒体に記録された撮影画像を再生するためのモニタを
備えるものがほとんどであり、ユーザは、このモニタに
表示された被写体像を参照することにより、構図の決定
やピント合わせを実行する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の電子
カメラでは、レンズが捉えている被写体像をリアルタイ
ムに表示する、いわゆるスルー画表示を行う際、撮影準
備指示や撮影指示のためのレリーズ操作が行われる前
は、絞りを開放値に固定するのが通例であった。
【0005】しかしながら、近年のレンズ製造技術や情
報処理技術の向上に伴ない、電子カメラにも開放F値の
小さいレンズが搭載されるようになってきたため、スル
ー画として表示するための被写体像を、従来のように、
絞りを開放にした状態で得たのでは、高輝度の被写体を
撮影対象としたときに、スミアを発生させ易く、構図の
決定やピント合わせのためにユーザに提供する画面を非
常に見づらいものとしてしまうといった問題があった。
【0006】この発明はこのような事情を考慮してなさ
れたものであり、モニタに表示するスルー画でのスミア
発生を簡単な制御で防止することを可能とした電子カメ
ラおよび光量制御方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、この発明の電子カメラは、たとえばレリーズボ
タンの半押しや全押しなどによる撮影準備開始や本撮影
の指示前は、絞りの絞り値をスルー画表示に適した値、
つまり、少なくとも開放状態よりも透過光量が小さい値
に固定するようにしたものであり、そのために、半導体
撮像素子により得られる被写体像を即時的に表示するス
ルー画表示機能を有する電子カメラにおいて、前記半導
体撮像素子の撮像面上に入射される被写体光の光量を調
整するための絞り手段と、所定の操作に基づく撮影準備
開始前は、前記絞り手段の絞り値をスルー画表示のため
に開放値よりも透過光量の小さい予め定められた値に設
定し、所定の操作に基づく撮影準備開始後は、前記絞り
手段の絞り値を撮影条件に沿った開放値を含む値に設定
するように前記絞り手段を駆動制御する光量制御手段と
を具備することを特徴とする。
【0008】また、この発明の電子カメラは、前記光量
制御手段が、所定の操作に基づく撮影完了後、前記絞り
手段の絞り値を再び前記予め定められた値に設定するよ
うに前記絞り手段を駆動制御することを特徴とする。
【0009】この発明の電子カメラにおいては、スルー
画表示時の絞りを適切な値に設定するように制御される
ため、たとえ高輝度の被写体を撮影対象としたときであ
っても、構図の決定やピント合わせのためにユーザに提
供する画面にスミアを発生させることを防止する。
【0010】また、この発明の電子カメラは、前記半導
体撮像素子の撮像面上に入射される被写体光を遮断する
シャッタ手段を具備し、前記光量制御手段が、所定の操
作に基づく撮影時における前記半導体撮像素子の撮像面
上の露光完了時から所定期間、前記シャッタ手段を用い
て前記半導体撮像素子の撮像面上に入射される被写体光
を遮断することを特徴とする。
【0011】この発明の電子カメラにおいては、露光完
了時から所定期間、半導体撮像素子の撮像面上に入射さ
れる被写体光を遮断すべくメカニカルシャッタを駆動制
御するため、撮影画像でのスミア発生も防止する。
【0012】また、この発明の電子カメラは、前記スル
ー画表示機能の稼動/非稼動を切り換える切り換え手段
を具備し、前記光量制御手段が、前記切り換え手段によ
り前記スルー画表示機能が非稼動状態にあるときは、所
定の操作に基づく撮影準備開始前および撮影完了後にお
ける前記絞り手段の駆動制御を行わないことを特徴とす
る。
【0013】この発明の電子カメラにおいては、無駄な
動作を排除すべく、撮影準備開始前の絞りの制御をスル
ー画表示時のみ、つまり必要時のみ実行する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
実施形態を説明する。
【0015】図1は、この電子カメラの外観を示す図で
ある。
【0016】図1に示すように、この電子カメラは、大
きく分けて、カメラ本体1とレンズ鏡筒2とからなる。
カメラ本体1には、光学ファインダ3やポップアップタ
イプのストロボ4のほか、操作部としてレリーズボタン
5、メニューボタン6、十字ボタン7、OKボタン8、
液晶モニタボタン9およびズームレバー10などが設け
られ、さらに表示部としてカラー液晶ディスプレイ(L
CD)11が設けられている。
【0017】次に、図2を用いてこの電子カメラの内部
の詳細な構成を説明する。
【0018】図2において、レンズ鏡筒2に設けられた
ズームレンズ12およびAFレンズ13を通過する被写
体光は、絞り14およびシャッタ15により光量が制御
される。絞り14は、通過する被写体光量を内部の複数
枚の羽根の位置に応じて機械的に制限するものであり、
絞りアクチュエータ16が、絞り14の開口量を指示に
応じてたとえば開放値F1.8、2、2.8、…、8に
設定する。シャッタ15は、被写体光を通過/遮断すべ
く羽根の位置で開閉するものであり、シャッタアクチュ
エータ17が、シャッタ15の開閉を指示に応じて実行
する。
【0019】このズームレンズ12、絞り14、シャッ
タ15およびAFレンズ13を通過した被写体光はカメ
ラ本体1内に導かれ、カラー半導体撮像素子であるCC
D2次元カラーイメージセンサ(以下、単にCCDとい
う)18に入射して、CCD18の撮像面上に被写体像
を結像する。
【0020】CCD18は、光電変換を行なう複数の画
素を2次元のマトリクス状に配列して撮像面を構成し、
さらに撮像面にカラーフィルタを配置したものであり、
撮像面に結像された被写体像に対応した信号電荷を蓄積
する。このCCD18には撮像回路19が付属してお
り、この撮像回路19によって、露光、読み出し、素子
シャッタ、ゲイン調整、電力供給等が制御される。ま
た、CCD18からの出力は、A/D変換器20により
デジタル信号に変換された後、AE(自動露出)処理部
21、AF(自動焦点調整)処理部22および画像処理
部23に画像信号として入力される。
【0021】AE処理部21では、A/D変換器20よ
り出力されるデジタル化された画素信号を受け、各画素
からの画素信号の累積加算を主体とする演算処理を行な
い、この累積加算値に基づき被写体の明るさに応じたA
E評価値を求める。
【0022】AF処理部22では、A/D変換器20よ
り出力されるデジタル化された画素信号を受け、たとえ
ば1画面分の画素信号の高周波成分をハイパスフィルタ
により抽出し、これに対して累積加算等の演算処理を行
なうことによって高域側の輪郭成分量に対応するAF評
価値を算出する。
【0023】また、画像処理部23では、A/D変換器
20より出力されるデジタル化された画素信号に対し
て、ISO感度設定、オートホワイトバランス、輝度/
色信号生成、ガンマ処理等が施されることにより、所定
フォーマットのカラー画像信号が生成される。
【0024】この画像処理部23によって生成されたカ
ラー画像信号は、たとえばDRAMからなるバッファメ
モリ24に一時的に記憶される。このバッファメモリ2
4には液晶制御部25が接続され、カラー画像信号は、
ここで表示出力に適した形態に変換された後、TFT方
式などのカラー液晶ディスプレイ(LCD)11に供給
され、スルー画としてリアルタイムに表示される。
【0025】また、バッファメモリ24にはさらに圧縮
伸長部26が接続される。この圧縮伸長部26は、バッ
ファメモリ24に記憶された画像信号を読み出して圧縮
(符号化)処理を行なうことにより、記録媒体27への
記録に適した形態とするための圧縮処理部と、記録媒体
27に記録された画像データを読み出して伸長(復号
化)処理を行なう伸長処理部とからなる。この圧縮処理
の方式としては、たとえばJPEG方式が用いられる
が、これに限られるものではない。再生時は、伸長処理
された画像信号がバッファメモリ24に一時記憶され、
液晶制御部25を経てカラー液晶ディスプレイ(LC
D)11で適宜表示される。なお、記録媒体27は、た
とえばカード型フラッシュメモリのような半導体メモリ
により構成されたメモリカードが一般的に使用される
が、これに限られるものではなく、たとえばハードディ
スクやフロッピー(登録商標)ディスクのような磁気記
録媒体等、種々の形態のものを使用できる。
【0026】また、ストロボ4は、被写体を照明するた
めの光源であり、ストロボ制御回路28によってストロ
ボ4の発光量が制御される。ストロボ制御回路28は、
所定量の電荷を蓄積可能なストロボ用コンデンサを備
え、このストロボ用コンデンサを充放電させてストロボ
4を駆動する。
【0027】以上の各部の動作は、すべてシステムコン
トローラ29によりその制御が司られるが、このシステ
ムコントローラ29は、AE処理部21およびAF処理
部22の処理結果と操作部30からの指令に基づいて各
部を制御するものであり、CPUを用いて構成される。
【0028】つまり、システムコントローラ29は、A
E処理部21で得られたAE評価値に基づき、絞りアク
チュエータ16を介して絞り14を制御することで光量
を制御したり、さらには撮影回路19を介してCCD1
8の電荷蓄積時間を制御することにより、自動露出(A
E)処理を行ない、AF処理部22で得られたAF評価
値に基づき、AFレンズ13を光軸方向に移動させて自
動焦点調整(AF)処理を行なう。また、システムコン
トローラ29は、ズームレバー10の操作に応じてズー
ムレンズ12を所定の倍率位置に設定する。
【0029】操作部30は、ユーザによる操作に基づい
て各種の動作を行なわせるための指令信号を発生してシ
ステムコントローラ29に伝達する。具体的には、操作
部30には撮影指示のためのスイッチとして、第1段レ
リーズスイッチ31と第2段レリーズスイッチ32とが
設けられている。
【0030】第1段レリーズスイッチ31は、画像の撮
像動作に先立って行なう予備動作であるAE処理および
AF処理を開始させる指令信号を発生させる。第2段レ
リーズスイッチ32は、第1段レリーズスイッチ31に
より発生される指令信号を受けて画像の実際の撮像動作
を開始させる指令信号を発生させる。
【0031】さらに、操作部30には、この電子カメラ
の動作モードや撮影モードを指示したり、あるいは、各
種撮影条件を設定するためのメニュースイッチ33、十
字スイッチ34およびOKスイッチ35と、カラー液晶
ディスプレイ(LCD)11を用いたスルー画表示を行
うかどうかを選択するための液晶モニタスイッチ36
と、ズームレンズ12の倍率を設定するためのズームレ
バースイッチ37とが設けられている。
【0032】図1との対応を説明すると、第1段レリー
ズスイッチ31および第2段レリーズスイッチ32は、
レリーズボタン5の押下によりオン状態となるスイッチ
であり、レリーズボタン5を半押し状態にすると、第1
段レリーズスイッチ31のみがオンとなって画像の撮影
準備が指示され、システムコントローラ29による制御
で撮影動作に先立つ予備動作であるAE処理およびAF
処理が開始される。
【0033】また、レリーズボタン5を全押し状態にす
ると、第2段レリーズスイッチ32もオンとなって画像
の撮影記録が指示され、システムコントローラ29によ
る制御で画像が撮影され、記録媒体27に記録される。
【0034】メニュースイッチ33は、メニューボタン
6の押下によりオン状態となるスイッチであり、このメ
ニュースイッチ33がオンとなってメニューの表示が指
示され、システムコントローラ29による制御でメニュ
ーがカラー液晶ディスプレイ(LCD)11に表示され
る。また、十字スイッチ34は、十字キー7の押下によ
りオン状態となるスイッチであり、この十字スイッチが
オンとなってメニュー上のいずれかの項目の選択が指示
され、システムコントローラ29による制御でその項目
の設定に移行する。そして、OKスイッチ35は、OK
ボタン8の押下によりオン状態となるスイッチであり、
このOKスイッチ35がオンとなって設定の適用が指示
され、システムコントローラ29による制御でその項目
の設定が保持されてメニューから通常画面に復帰する。
【0035】さらに、液晶モニタスイッチ36は、液晶
モニタボタン9の押下によりオン状態となるスイッチで
あり、この液晶モニタスイッチ36がオンとなってスル
ー画表示機能のオン/オフが切り換わる。また、ズーム
レバースイッチ37は、ズームレバー10の操作方向に
応じた指令信号を発生させるスイッチであり、この指令
信号によりズームレンズ12の倍率が設定される。
【0036】また、システムコントローラ29は、前述
した各種の制御のほか、モニタを用いたスルー画表示時
のスミア発生を簡単な制御で防止するといった、この発
明に特有の光量制御を有する。以下、この光量制御につ
いて詳細に説明する。
【0037】この光量制御では、スルー画機能がオンに
設定されている場合であって、第1段レリーズスイッチ
31がオンになる前、つまりスルー画が表示されている
間、絞り14を開放(たとえばF1.8)にしておくの
ではなく、スルー画表示に適した値、より具体的には、
少なくとも開放状態よりも透過光量が小さい値に固定す
る。たとえば、開放値がF1.8の場合にF2.8に固
定する。また、素子シャッタのシャッタ速度は、適正な
明るさになるように、被写体光に応じて調整される。こ
れにより、高輝度の被写体を撮影対象としたときであっ
ても、スルー画表示時のスミア発生を防止する。また、
スルー画表示中は絞り14を固定し、シャッタ17も駆
動せずに開放しておくため、電力消費を低減できる。さ
らに、スルー画機能がオンに設定されている場合のみ、
この絞り14の制御を行うことにすれば、つまり、スル
ー画機能がオフに設定されている場合には、この絞り1
4の制御を行わないことにすれば、より無駄な動作を排
除できる。なお、絞りアクチュエータ16が自己保持タ
イプの場合は、動作させても構わない。
【0038】そして、第1段レリーズスイッチ31がオ
ンになると、この光量制御では、スルー画表示中に測光
した結果から絞り14の絞り値を設定するとともに、こ
の絞り値設定後に再度測光して、CCD18の素子シャ
ッタのシャッタ速度を決定する。この絞り値は、撮影者
が指定した値であってもよい。さらに、この光量制御で
は、第2段レリーズスイッチ32がオンになってCCD
18の露光が行われたときに、その露光完了時から少な
くとも読み出し完了時までの間、シャッタ15を閉じて
被写体光のCCD18への入射を遮断することにより、
撮影画像上でのスミア発生を防止する。なお、この後
は、絞り14の絞り値を再び前述のスルー画表示に適し
た値(たとえばF2.8)に固定し、次の第1レリーズ
スイッチ31のオンを待機する。
【0039】図3は、スルー画表示機能がオンに設定さ
れているときの光量制御を時系列に示すためのタイミン
グチャートである。図3に示すように、第1段レリーズ
スイッチ31がオンになる前(図3の(1))、動作モ
ードはスルー画表示モードであり、絞り14の絞り値は
スルー画表示に適した値に固定される。次に、第1段レ
リーズスイッチ31がオンになると(図3の(2))、
動作モードは撮影準備モードに移行し、絞り14の絞り
値がスルー画の表示に適した値から撮影条件に沿った適
正な値、もしくは撮影者が指定した値に再設定され、か
つ、この再設定された絞り14の絞り値をもとにCCD
18の素子シャッタのシャッタ速度が決定される。
【0040】また、第2段レリーズスイッチ32もオン
になると(図3の(3))、動作モードは露光モードに
移行し、先に決定されたシャッタ速度に基づく期間分だ
けCCD18の露光が行われ、次いで、動作モードが読
み出しモードに移行して、このCCD18の読み出しが
行われる。そして、この動作モードが露光モードから読
み出しモードに移行するときに(図3の(4))、シャ
ッタ15を閉め、CCD18の読み出しが完了して動作
モードがスルー画表示モードに戻るまで(図3の
(5))、その状態を保持する。そして、このスルー画
表示モードに戻ったタイミングで、絞り14の絞り値も
スルー画の表示に適した値に再設定する(図3の
(6))。
【0041】次に、図4に示すフローチャートを用い
て、スルー画表示機能がオンに設定されているときの光
量制御の動作手順を説明する。
【0042】システムコントローラ29は、まず、絞り
14の絞り値をスルー画表示に適した値に設定し(ステ
ップA1)、CCD18の素子シャッタのシャッタ速度
を決定して(ステップA2)、スルー画を撮影する(ス
テップA3)。次に、システムコントローラ29は、第
1段レリーズスイッチ31がオンかどうかを調べ(ステ
ップA4)、オフの間(ステップA4のNO)、ステッ
プA2からの処理を繰り返す。
【0043】一方、オンのとき(ステップA4のYE
S)、システムコントローラ29は、再度測光し、その
結果から絞り14の絞り値を設定して(ステップA
5)、CCD18の素子シャッタのシャッタ速度を決定
する(ステップA6)。
【0044】また、システムコントローラ29は、第2
段レリーズスイッチ32がオンになるのを待機し、オン
になると(ステップA7のYES)、CCD18の露光
を実行する(ステップA8)。この露光完了後、システ
ムコントローラ29は、ただちにシャッタ15を閉じ
(ステップA9)、その状態で、CCD18の読み出し
を実行する(ステップA10)。
【0045】そして、システムコントローラ29は、こ
の読み出しが完了したときに、シャッタ15を開け(ス
テップA11)、絞り14の絞り値をスルー画の表示に
適した値に再設定した後(ステップA1)、スルー画撮
影を行いながら、次の第1段レリーズスイッチ31のオ
ンを待機する。
【0046】このように、この電子カメラの光量制御に
よれば、スルー画表示モード中はシャッタ15を動作さ
せずに開放位置にし、絞り14を絞ることによってスル
ー画表示時のスミア発生を防止し、また、撮影時はCC
D18の露光完了時から読み出し完了時まではシャッタ
15を閉じることによって撮影画像上でのスミア発生も
防止する。
【0047】なお、前述の実施形態では、撮影面に結像
された被写体像を一時に読み出すプログレッシブ方式の
CCDを前提に説明したが、この発明の光量制御では、
メカニカルシャッタを用いてスミア発生を防止している
ので、これに限られず、偶数ラインと奇数ラインとを交
互に読み出すインタレース方式のCCDを搭載する電子
カメラにも適用することが可能である。
【0048】
【発明の効果】以上、詳述したように、この発明によれ
ば、スルー画表示時の絞りを適切な値に設定するように
制御されるため、たとえ高輝度の被写体を撮影対象とし
たときであっても、構図の決定やピント合わせのために
ユーザに提供する画面にスミアを発生させることを防止
する。
【0049】また、露光完了時から少なくとも読み出し
完了時までの間、半導体撮像素子の撮像面上に入射され
る被写体光を遮断すべくメカニカルシャッタを駆動制御
するため、スルー画のみならず、撮影画像上でのスミア
発生も防止する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施形態に係る電子カメラの外観を
示す図。
【図2】同実施形態の電子カメラの内部の詳細な構成を
説明するための図。
【図3】同実施形態の電子カメラのスルー画表示機能が
オンに設定されているときの光量制御を時系列に示すた
めのタイミングチャート。
【図4】同実施形態の電子カメラのスルー画表示機能が
オンに設定されているときの光量制御の動作手順を説明
するためのフローチャート。
【符号の説明】
1…カメラ本体 2…レンズ鏡筒 3…光学ファインダ 4…ストロボ 5…レリーズボタン 6…メニューボタン 7…十字ボタン 8…OKボタン 9…液晶モニタボタン 10…ズームレバー 11…カラー液晶ディスプレイ(LCD) 12…ズームレンズ 13…AFレンズ 14…絞り 15…シャッタ 16…絞りアクチュエータ 17…シャッタアクチュエータ 18…CCD2次元カラーイメージセンサ(CCD) 19…撮像回路 20…A/D変換器 21…AE処理部 22…AF処理部 23…画像処理部 24…バッファメモリ 25…液晶制御部 26…圧縮伸長部 27…記録媒体 28…ストロボ制御回路 29…システムコントローラ 30…操作部 31…第1レリーズスイッチ 32…第2レリーズスイッチ 33…メニュースイッチ 34…十字スイッチ 35…OKスイッチ 36…液晶モニタスイッチ 37…ズームレバースイッチ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体撮像素子により得られる被写体像
    を即時的に表示するスルー画表示機能を有する電子カメ
    ラにおいて、 前記半導体撮像素子の撮像面上に入射される被写体光の
    光量を調整するための絞り手段と、 所定の操作に基づく撮影準備開始前は、前記絞り手段の
    絞り値をスルー画表示のために開放値よりも透過光量の
    小さい予め定められた値に設定し、所定の操作に基づく
    撮影準備開始後は、前記絞り手段の絞り値を撮影条件に
    沿った開放値を含む値に設定するように前記絞り手段を
    駆動制御する光量制御手段とを具備することを特徴とす
    る電子カメラ。
  2. 【請求項2】 前記光量制御手段は、所定の操作に基づ
    く撮影完了後、前記絞り手段の絞り値を再び前記予め定
    められた値に設定するように前記絞り手段を駆動制御す
    ることを特徴とする請求項1記載の電子カメラ。
  3. 【請求項3】 前記半導体撮像素子の撮像面上に入射さ
    れる被写体光を遮断するシャッタ手段を具備し、 前記光量制御手段は、所定の操作に基づく撮影時におけ
    る前記半導体撮像素子の撮像面上の露光完了時から所定
    期間、前記シャッタ手段を用いて前記半導体撮像素子の
    撮像面上に入射される被写体光を遮断することを特徴と
    する請求項1または2記載の電子カメラ。
  4. 【請求項4】 前記スルー画表示機能の稼動/非稼動を
    切り換える切り換え手段を具備し、 前記光量制御手段は、前記切り換え手段により前記スル
    ー画表示機能が非稼動状態にあるときは、所定の操作に
    基づく撮影準備開始前および撮影完了後における前記絞
    り手段の駆動制御を行わないことを特徴とする請求項
    1、2または3記載の電子カメラ。
  5. 【請求項5】 半導体撮像素子により得られる被写体像
    を即時的に表示するスルー画表示機能と、前記半導体撮
    像素子の撮像面上に入射される被写体光の光量を調整す
    るための絞り手段とを有する電子カメラの光量制御方法
    であって、 所定の操作に基づく撮影準備開始前は、前記絞り手段の
    絞り値をスルー画表示のために開放値よりも透過光量の
    小さい予め定められた値に設定し、所定の操作に基づく
    撮影準備開始後は、前記絞り手段の絞り値を撮影条件に
    沿った開放値を含む値に設定するように前記絞り手段を
    駆動制御することを特徴とする光量制御方法。
  6. 【請求項6】 所定の操作に基づく撮影完了後、前記絞
    り手段の絞り値を再び前記予め定められた値に設定する
    ように前記絞り手段を駆動制御することを特徴とする請
    求項5記載の光量制御方法。
  7. 【請求項7】 前記電子カメラは、前記半導体撮像素子
    の撮像面上に入射される被写体光を遮断するシャッタ手
    段を有し、 所定の操作に基づく撮影時における前記半導体撮像素子
    の撮像面上の露光完了時から所定期間、前記シャッタ手
    段を用いて前記半導体撮像素子の撮像面上に入射される
    被写体光を遮断することを特徴とする請求項5または6
    記載の光量制御方法。
  8. 【請求項8】 前記電子カメラは、前記スルー画表示機
    能の稼動/非稼動を切り換える切り換え手段を具備し、 前記切り換え手段により前記スルー画表示機能が非稼動
    状態にあるときは、所定の操作に基づく撮影準備開始前
    および撮影完了後における前記絞り手段の駆動制御を行
    わないことを特徴とする請求項5、6または7記載の光
    量制御方法。
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