JP2002171407A - 画像処理装置及び画像処理方法 - Google Patents

画像処理装置及び画像処理方法

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JP2002171407A JP2000364629A JP2000364629A JP2002171407A JP 2002171407 A JP2002171407 A JP 2002171407A JP 2000364629 A JP2000364629 A JP 2000364629A JP 2000364629 A JP2000364629 A JP 2000364629A JP 2002171407 A JP2002171407 A JP 2002171407A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 より複雑な閾値条件処理を簡単に行って高速
に誤差拡散処理を行ない高品位な画像を形成することが
できる画像処理装置及び画像処理方法を提供することで
ある。 【解決手段】 複数の濃度成分からなる多値画像データ
に誤差拡散処理を施してその結果を出力する際に、複数
の濃度成分のうち、第1の濃度成分に誤差拡散処理を実
行するに当たり、その誤差拡散処理に用いる閾値を第2
の濃度成分の濃度値に基づいて決定し、その決定された
閾値に基づいて第1の濃度成分に関して誤差拡散処理を
実行し、その実行結果を出力するとともに、複数の濃度
成分のうち、第2の濃度成分に誤差拡散処理を実行する
に当たり、その誤差拡散処理に用いる閾値を第1の濃度
成分の濃度値に基づいて決定し、その決定された閾値に
基づいて第2の濃度成分に関して誤差拡散処理を実行
し、その実行結果を出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像処理装置及び画
像処理方法に関し、特に、多値画像濃度データに誤差拡
散処理を施して擬似中間調処理を行う画像処理装置及び
画像処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、多値画像を2値で表現する疑似階
調処理として誤差拡散法が知られている("An Adaptive
Algorithm for Spatial Gray Scale" in society for I
nformation Display 1975 Symposium Digest of Techni
cal Papers, 1975, 36)。この方法は、着目画素をP、そ
の濃度をv、着目画素Pの周辺画素P0、P1、P2、P3の濃度
をそれぞれv0、v1、v2、v3、2値化のための閾値をTと
すると、着目画素Pにおける2値化誤差Eを周辺画素P0、P
1、P2、P3に経験的に求めた重み係数W0、W1、W2、W3で
振り分けてマクロ的に平均濃度を元画像の濃度と等しく
する方法である。
【0003】例えば、出力2値データをoとすると v ≧ T ならば o = 1, E = v - Vmax; ....(1) v < T ならば o = 0, E = v - Vmin; ( ただし、Vmax:最大濃度、Vmin:最小濃度 ) v0 = v0 + E × W0; ....(2) v1 = v1 + E × W1; ....(3) v2 = v2 + E × W2; ....(4) v3 = v3 + E × W3; ....(5) ( 重み係数の例: W0 = 7/16, W1 = 1/16, W2 = 5/16, W
3 = 3/16 )と表すことができる。
【0004】従来、例えば、カラーインクジェットプリ
ンタ等、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロ
(Y)、ブラック(K)4色のインクを用いて多値画像
を出力する際には、各色独立に誤差拡散法等を用いて疑
似階調処理を行っていたために、1色について見た場合
には視覚特性が優れていても、2色以上が重なると必ず
しも良好な視覚特性が得られなかった。
【0005】この問題を改良するために、特開平8−2
79920号公報および特開平11−10918号公報
等においては、2色以上を組み合わせて誤差拡散法を用
いることにより、2色以上が重なり合う場合においても
良好な視覚特性の得られる擬似中間調処理方法が開示さ
れている。
【0006】また、特開平9−139841号公報にお
いては、2色以上を独立に疑似中階調処理をしたのち
に、入力値の合計により出力値の修正を行い、同様な改
良を行う方法が開示されている。
【0007】特に、カラー画像の中濃度領域の粒状感を
低減するのに、シアン成分(C)とマゼンタ成分(M)
のドットが互いに重なり合わない様に画像形成をする事
が効果的であり、そのために以下の手法が用いられてい
る。
【0008】図14は従来のインクジェット方式に従う
画像形成制御を示す図である。
【0009】ここでは、画像データは各画素各濃度成分
(YMCK)が8ビット(階調値が0〜255)の多値
データで表現されるとして説明する。
【0010】多値カラー画像の注目画素のC成分とM成
分の濃度Ct、Mtは夫々、原画像のC成分とM成分の濃
度値を夫々、C、Mとすれば、 Ct = C + Cerr Mt = M + Merr と表される。ここで、CerrとMerrとはC成分とM成分
夫々について注目画素に対して誤差拡散された値であ
る。
【0011】図14に示されるように、C、Mの画像形
成に関し、注目画素のC成分とM成分の濃度に従って、
4通りの画像形成制御を行う。 1.(Ct+Mt)の和が閾値(Threshold 1)以下、即
ち、図14の領域(1)に属する場合には、Cインクも
Mインクも用いてドット記録はしない。 2.(Ct+Mt)の和が閾値(Threshold 1)を越えて
おり、かつ、(Ct+Mt)の和が別の閾値(Threshold
2)未満であり、かつ、Ct>Mtである、即ち、図14
の領域(2)に属する場合には、Cインクのみでドット
記録を行う。 3.(Ct+Mt)の和が閾値(Threshold 1)を越えて
おり、かつ、(Ct+Mt)の和が別の閾値(Threshold
2)未満であり、かつ、Ct≦Mtである、即ち、図14
の領域(3)に属する場合には、Mインクのみでドット
記録を行う。 4.(Ct+Mt)の和が別の閾値(Threshold 2)以上
である、即ち、図14の領域(4)に属する場合には、
CインクとMインクとを用いてドット記録を行う。
【0012】なお、ここで、Threshold 1<Threshold 2
である。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
例では、C成分とM成分についての画像形成方法をC成
分とM成分の濃度値の和に基づいて変えているため、単
純な画像形成制御しか行うことができず、例えば、処理
対象となる画像のデータが閾値の前後で変動するような
画素が近接して存在する場合、その狭い領域でCインク
とMインクの重なり合いが発生する画素とそうではない
画素とが混在し、結局のところ、形成画像の質が劣化し
てしまう。
【0014】このようなことを防止するためには、より
複雑な閾値分割をすれば良いが、そのようにすると、そ
の分だけ閾値条件処理をより複雑にする必要が有り、結
局処理時間が長くなる事が避けられない。
【0015】さらに、従来のようなC成分とM成分の濃
度値の和に基づく処理では閾値処理が単純にならざるを
得ず、柔軟性に富む処理を行なうことは困難であるとい
う問題もあった。
【0016】また、ブラック(K)成分も加えて3つの
成分の和を用いて排他的誤差拡散を行おうとすれば、例
えば、以下に示すコードのように非常に複雑な処理が必
要となる。
【0017】 Ct = C + Cerr Mt = M + Merr Kt = K + Kerr If( Ct + Mt + Kt > Threshold 1 ) If(Ct + Mt + Kt < Threshold 2 ) If( Ct > Mt && Ct > Kt) Print C Else If( Mt > Ct && Mt > Kt) Print M Else Print K Else If(Ct + Mt + Kt < Threshold 3 ) If( Ct < Mt && Ct < Kt) Print M Print K Else If( Mt < Ct && Mt < Kt) Print C Print K Else Print C Print M Else Print C Print M Print K 本発明は上記従来例に鑑みてなされたもので、より複雑
な閾値条件処理を簡単に行って高速に誤差拡散処理を行
ない高品位な画像を形成することができる画像処理装置
及び画像処理方法を提供することを目的としている。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の画像処理装置は、以下のような構成からな
る。
【0019】即ち、複数の濃度成分からなる多値画像デ
ータに誤差拡散処理を施して前記誤差拡散処理の結果を
出力する画像処理装置であって、前記複数の濃度成分の
うち、第1の濃度成分に誤差拡散処理を実行するに当た
り、該誤差拡散処理に用いる閾値を第2の濃度成分の濃
度値に基づいて決定する第1決定手段と、前記第1決定
手段によって決定された閾値に基づいて前記第1の濃度
成分に関して誤差拡散処理を実行する第1誤差拡散実行
手段と、前記第1誤差拡散実行手段による実行結果を出
力する第1出力手段と、前記複数の濃度成分のうち、第
2の濃度成分に誤差拡散処理を実行するに当たり、該誤
差拡散処理に用いる閾値を第1の濃度成分の濃度値に基
づいて決定する第2決定手段と、前記第2決定手段によ
って決定された閾値に基づいて前記第2の濃度成分に関
して誤差拡散処理を実行する第2誤差拡散実行手段と、
前記第2誤差拡散実行手段による実行結果を出力する第
2出力手段とを有することを特徴とする画像処理装置を
備える。
【0020】前記第1及び第2決定手段は、前記閾値の
決定に、濃度値と閾値との関係を定めたテーブルを用い
ることが好ましい。
【0021】前記第1及び第2の決定手段は夫々、2値
化のみならず、多値化のために複数の閾値を決定しても
良い。その場合、前記第1及び第2の決定手段は夫々、
これら複数の閾値夫々の決定のために、複数のテーブル
を用いると良い。
【0022】さらに、前記複数の濃度成分のうち、第3
の濃度成分に誤差拡散処理を実行するに当たり、該誤差
拡散処理に用いる閾値を前記第1の濃度成分と前記第2
の濃度成分の濃度値との和に基づいて決定する第3決定
手段と、前記第3決定手段によって決定された閾値に基
づいて前記第3の濃度成分に関して誤差拡散処理を実行
する第3誤差拡散実行手段と、前記第3誤差拡散実行手
段による実行結果を出力する第3出力手段とを備えても
良い。
【0023】このように、第1、第2、第3の濃度成分
に対して誤差拡散処理を行なう場合には、前記第1の決
定手段は、第2の濃度成分の濃度値と第3の濃度成分の
濃度値との和に基づいて、第1の濃度成分に関する誤差
拡散処理に用いる閾値を決定し、前記第2の決定手段
は、第1の濃度成分の濃度値と第3の濃度成分の濃度値
との和に基づいて、第2の濃度成分に関する誤差拡散処
理に用いる閾値を決定すると良い。
【0024】さて、前記複数の濃度成分は、イエロ成
分、マゼンタ成分、シアン成分、及びブラック成分であ
り、第1の濃度成分はシアン成分であり、第2の濃度成
分はマゼンタ成分であり、第3の濃度成分はブラック成
分である。
【0025】またさらに、前記第1、第2、及び第3出
力手段から出力される誤差拡散処理実行結果を入力して
画像形成を行う、例えば、インクジェットプリンタのよ
うな画像形成手段を備えることが望ましい。
【0026】このインクジェットプリンタは熱エネルギ
ーを利用してインクを吐出するインクジェット記録ヘッ
ドを備え、このインクジェット記録ヘッドはインクに与
える熱エネルギーを発生するための電気熱変換体を備え
ていることが好適である。
【0027】また他の発明によれば、複数の濃度成分か
らなる多値画像データに誤差拡散処理を施して前記誤差
拡散処理の結果を出力する画像処理方法であって、前記
複数の濃度成分のうち、第1の濃度成分に誤差拡散処理
を実行するに当たり、該誤差拡散処理に用いる閾値を第
2の濃度成分の濃度値に基づいて決定する第1決定工程
と、前記第1決定工程において決定された閾値に基づい
て前記第1の濃度成分に関して誤差拡散処理を実行する
第1誤差拡散実行工程と、前記第1誤差拡散実行工程に
おける実行結果を出力する第1出力工程と、前記複数の
濃度成分のうち、第2の濃度成分に誤差拡散処理を実行
するに当たり、該誤差拡散処理に用いる閾値を第1の濃
度成分の濃度値に基づいて決定する第2決定工程と、前
記第2決定工程において決定された閾値に基づいて前記
第2の濃度成分に関して誤差拡散処理を実行する第2誤
差拡散実行工程と、前記第2誤差拡散実行工程における
実行結果を出力する第2出力工程とを有することを特徴
とする画像処理方法を備える。
【0028】さらに他の発明によれば、以上の画像処理
方法を実行するプログラムを格納したコンピュータによ
って読取可能な記憶媒体を備える。
【0029】以上の構成により本発明は、複数の濃度成
分からなる多値画像データに誤差拡散処理を施してその
結果を出力する際に、複数の濃度成分のうち、第1の濃
度成分に誤差拡散処理を実行するに当たり、その誤差拡
散処理に用いる閾値を第2の濃度成分の濃度値に基づい
て決定し、その決定された閾値に基づいて第1の濃度成
分に関して誤差拡散処理を実行し、その実行結果を出力
するとともに、複数の濃度成分のうち、第2の濃度成分
に誤差拡散処理を実行するに当たり、その誤差拡散処理
に用いる閾値を第1の濃度成分の濃度値に基づいて決定
し、その決定された閾値に基づいて第2の濃度成分に関
して誤差拡散処理を実行し、その実行結果を出力する。
【0030】
【発明の実施の形態】以下添付図面を参照して本発明の
好適な実施形態について詳細に説明する。
【0031】[共通実施形態]まず、以下のいくつかの
実施形態において共通に用いられる情報処理システムの
全体概要、ハードウェア構成の概要、ソフトウェア構成
の概要、及び、画像処理の概要について説明する。
【0032】図1は、本発明の共通実施形態に係る情報
処理システムの概略構成を示すブロック図である。
【0033】図1に示されているように、この情報処理
システムは、パソコン等で構成されるホスト装置51
と、プリンタ等で構成される画像出力装置52とを備
え、これらの間が双方向インタフェース53を介して接
続されている。そして、ホスト装置51のメモリには、
本発明を適用したドライバソフトウェア54がロードさ
れている。
【0034】1.ホスト装置51と画像出力装置52の
ハードウェア構成 次に、ホスト装置51と画像出力装置52のハードウェ
ア構成について説明する。
【0035】図2は情報処理システムを構成するホスト
装置51と画像出力装置52のハードウェア構成概要を
示すブロック図である。
【0036】図2に示されているように、ホスト装置5
1は処理部1000とこれに周辺装置を含めてホスト装
置全体を構成している。また、画像出力装置52は、記
録ヘッド3010、記録ヘッド3010を搬送するキャ
リアを駆動するキャリア(CR)モータ3011、用紙
を搬送する搬送モータ3012などの駆動部と、制御回
路部3003とから構成されている。
【0037】ホスト装置51の処理部1000は、制御
プログラムに従ってホスト装置の全体制御を司るMPU
1001、システム構成要素を互いに接続するバス10
02、MPU1001が実行するプログラムやデータ等
を一時記憶するDRAM1003、システムバスとメモ
リバス、MPU1001を接続するブリッジ1004、
例えば、CRTなどの表示装置2001にグラフィック
情報を表示するための制御機能を備えたグラフィックア
ダプタ1005を含んでいる。
【0038】さらに、処理部1000はHDD装置20
02とのインタフェースを司るHDDコントローラ10
06、キーボード2003とのインタフェースを司るキ
ーボードコントローラ1007、IEEE1284規格
に従って画像出力装置52との間の通信を司る、パラレ
ルインタフェースである通信I/F1008を備えてい
る。
【0039】さらに、処理部1000には、グラフィッ
クアダプタ1005を介して操作者にグラフィック情報
等を表示する表示装置2001(この例では、CRT)
が接続されている。更に、プログラムやデータが格納さ
れた大容量記憶装置であるハードディスクドライブ(H
DD)装置2002、キーボード2003が夫々、コン
トローラを介して接続されている。
【0040】一方、画像出力装置52の制御回路部30
03は、制御プログラム実行機能と周辺装置制御機能と
を兼ね備えた、画像出力装置本体52の全体制御を司る
MCU3001、制御回路部内部の各構成要素を接続す
るシステムバス3002、記録データの記録ヘッド30
10への供給、メモリアドレスデコーディング、キャリ
アモータへの制御パルス発生機構等を制御回路として内
部に納めたゲートアレイ(G.A.)を備えている。
【0041】また、制御回路部3003は、MCU30
01が実行する制御プログラムやホスト印刷情報等を格
納するROM3004、各種データ(画像記録情報やヘ
ッドに供給される記録データ等)を保存するDRAM3
005、IEEE1284規格に従いホスト装置51と
の間の通信を司るパラレルインタフェースである通信I
/F3006、ゲートアレイ3003から出力されたヘ
ッド記録信号に基づき、記録ヘッド3010を駆動する
電気信号に変換するヘッドドライバ3007を備えてい
る。
【0042】さらに、制御回路部3003は、ゲートア
レイ3003から出力されるキャリアモータ制御パルス
を実際にキャリア(CR)モータ3011を駆動する電
気信号に変換するCRモータドライバ3008、MCU
3001から出力された搬送モータ制御パルスを、実際
に搬送モータを駆動する電気信号に変換するLFモータ
ドライバ3009を備えている。
【0043】次に画像出力装置52の具体的構成につい
て説明する。
【0044】図3は、画像出力装置52の代表的な実施
形態であるインクジェットプリンタIJRAの構成の概
要を示す外観斜視図である。
【0045】図3において、駆動モータ5013の正逆
回転に連動して駆動力伝達ギア5009〜5011を介
して回転するリードスクリュー5005の螺旋溝500
4に対して係合するキャリッジHCはピン(不図示)を
有し、ガイドレール5003に支持されて矢印a,b方
向を往復移動する。キャリッジHCには、記録ヘッドI
JHとインクタンクITとを内蔵した一体型インクジェ
ットカートリッジIJCが搭載されている。5002は
紙押え板であり、キャリッジHCの移動方向にわたって
記録用紙Pをプラテン5000に対して押圧する。50
07,5008はフォトカプラで、キャリッジのレバー
5006のこの域での存在を確認して、モータ5013
の回転方向切り換え等を行うためのホームポジション検
知器である。5016は記録ヘッドIJHの前面をキャ
ップするキャップ部材5022を支持する部材で、50
15はこのキャップ内を吸引する吸引器で、キャップ内
開口5023を介して記録ヘッドの吸引回復を行う。5
017はクリーニングブレードで、5019はこのブレ
ードを前後方向に移動可能にする部材であり、本体支持
板5018にこれらが支持されている。ブレードは、こ
の形態でなく周知のクリーニングブレードが本例に適用
できることは言うまでもない。又、5021は、吸引回
復の吸引を開始するためのレバーで、キャリッジと係合
するカム5020の移動に伴って移動し、駆動モータか
らの駆動力がクラッチ切り換え等の公知の伝達機構で移
動制御される。
【0046】これらのキャッピング、クリーニング、吸
引回復は、キャリッジがホームポジション側の領域に来
た時にリードスクリュー5005の作用によってそれら
の対応位置で所望の処理が行えるように構成されている
が、周知のタイミングで所望の動作を行うようにすれ
ば、本例にはいずれも適用できる。
【0047】なお、上述のように、インクタンクITと
記録ヘッドIJHとは一体的に形成されて交換可能なイ
ンクカートリッジIJCを構成しても良いが、これらイ
ンクタンクITと記録ヘッドIJHとを分離可能に構成
して、インクがなくなったときにインクタンクITだけ
を交換できるようにしても良い。
【0048】また、インクジェットプリンタIJRAの
内部には、図2において言及した制御回路部が内蔵され
ている。
【0049】記録ヘッドIJHは、YMCK各成分の多
値濃度データに基づいて、少なくともイエロ(Y)、マ
ゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の4つの
インクを用いてカラー画像を記録することができる。
【0050】2.ソフトウェア構成の概要及び画像処理
の概要 図4は、上述した情報処理システムで用いられるソフト
ウェアの構造を示すブロック図である。
【0051】図4から分かるように、画像出力装置52
に対して記録データを出力するためには、ホスト装置5
2において、階層構造をしたアプリケーションソフトウ
ェアとオペレーティングシステムとドライバソフトの3
つが互いに連携して画像処理を行う。
【0052】この実施形態では、画像出力装置夫々に個
別に依存する部分は、装置固有描画機能31−1、31
−2、……、31−nが扱い、画像処理装置の個別の実
装に依存するプログラム部品を共通的に処理を行なうこ
とができるプログラムと分離し、かつドライバソフトウ
ェアの根幹処理部分を個別の画像出力装置から独立した
構造にしている。
【0053】量子化量に変換された線分割化画像は、色
特性変換33や中間調処理(ハーフトーニング)34な
どの画像処理が施され、さらにプリントコマンド生成3
5において、データ圧縮/コマンドを付加した上で作成
されたデータをOS(オペレーティングシステム)に用
意されたスプーラ22を通じて画像出力装置52へ渡す
ことになる。
【0054】図4に示すように、アプリケーションソフ
トウェアの階層には、アプリケーションソフトウェア1
1が設けられ、OS(オペレーティングシステム)の階
層には、アプリケーションソフトウェア11からの描画
命令を受け取る描画処理インタフェース21と生成した
画像データをインクジェットプリンタ等の画像出力装置
52へ渡すスプーラ22とが設けられている。
【0055】そして、ドライバソフトウェアの階層に
は、画像出力装置固有の表現形式が記憶された装置固有
描画機能31−1、31−2、……、31−nと、OS
からの線分割化画像情報を受け取りドライバ内部の表色
系からデバイス固有の表色系への変換を行う色特性変換
部33と、デバイスの各画素の状態を表す量子化量への
変換を行うハーフトーニング部34と、ハーフトーニン
グが施された画像データを画像出力装置52へのコマン
ドを付加してスプーラ22に出力するプリントコマンド
生成部35とが設けられている。
【0056】次に、図4と共に図5の画像処理概要を示
すフローチャートを参照して、アプリケーションソフト
ウェアが画像出力装置52へ画像を出力する場合につい
て、具体的に説明する。
【0057】アプリケーションソフトウェア11が画像
出力装置52へ画像を出力する場合は、まず、アプリケ
ーションソフトウェア11がOSの描画処理インタフェ
ース21を通じて、文字・線分・図形・ビットマップな
どの描画命令を発行する(ステップS1)。
【0058】画面/紙面を構成する描画命令が完結する
と(ステップS2)、OSは、ドライバソフトウェア内
部の装置固有描画機能31−1,31−2,…,31−
nを呼び出しつつ、各描画命令を、OSの内部形式から
装置固有の表現形式(各描画単位を線分割化したもの)
に変換し(ステップS3)、しかる後に画面/紙面を線
分割化した画像情報としてドライバソフトウェアへ渡す
(ステップS4)。
【0059】ドライバソフトウェア内部では、色特性変
換部33によってデバイスの色特性を補正すると共に、
ドライバソフトウェア内部の表色系からデバイス固有の
表色系への変換を行い(ステップS5)、さらにハーフ
トーニング部34によってデバイスの各画素の状態を表
す量子化量への変換(ハーフトーニング)を行う(ステ
ップS6)。なお、ここでの量子化量への変換とは、画
像出力装置52の処理するデータの形態に対応し、例え
ば、画像出力装置による記録が2値データに基づき行わ
れる場合は、2値化し、画像出力装置による記録が多値
データ(濃淡インクによる記録、大小インクによる記録
を行うため)に基づき行われる場合は、多値化されるこ
とである。
【0060】このハーフトーニングについての詳細は、
後述する各実施形態において説明する。
【0061】プリントコマンド生成モジュール35は、
いずれも量子化(2値化、多値化)された画像データを
受け取る(ステップS7)。プリントコマンド生成モジ
ュール35は、量子化された画像情報を相異なる方法に
て画像出力装置の特性に合わせて加工する。更にこのモ
ジュールともにデータ圧縮、コマンドヘッダの付加を行
う(ステップS8)。
【0062】その後、プリントコマンド生成モジュール
35は、OS内部に設けられたスプーラ22に生成した
データを受け渡し(ステップS9)、画像出力装置52
へのデータ出力を行う(ステップS10)。
【0063】なお、この実施形態では、図5のフローチ
ャートに従ったプログラムをホスト装置51内の記憶装
置に格納し動作することにより、上述の制御方法を実現
させることが可能となる。
【0064】以上のように、ドライバソフトウェアの根
幹処理部分を個別の画像出力装置から独立した構造にし
ているので、ドライバソフトウェアと画像出力装置間の
データ処理の分担を、ドライバソフトウェアの構成を損
なうことなく柔軟に変更することが可能になり、ソフト
ウェアの保守及び管理面で有利となる。
【0065】次に、以上説明した共通実施形態に従うシ
ステムを用いたいくつかの実施形態について説明する。
以下の各実施形態では、ハーフトーニング部34によっ
て実行される誤差拡散処理の詳細について説明する。
【0066】なお、以下に説明する誤差拡散処理は、各
画素がイエロ(Y)成分、マゼンタ(M)成分、シアン
(C)成分、ブラック(K)成分からなる濃度データで
あり、各成分は8ビット(256階調表現)で構成され
る多値の画像データを用いることとする。
【0067】[第1実施形態]ここでは、従来例とは異な
り、複雑な閾値条件処理も可能な誤差拡散処理について
説明する。この実施形態に従う誤差拡散処理の対象とな
るのは、C成分とM成分の多値画像データである。
【0068】この実施形態では、誤差拡散処理によって
多値濃度データを2値化する場合を扱う。
【0069】図6はこの実施形態に従う画像形成制御に
ついて示すフローチャートである。
【0070】以下、このフローチャートを参照してこの
実施形態の特徴を説明する。
【0071】まず、ステップS10では従来例のように
注目画素のC成分とM成分夫々の濃度値Ct、Mtを求め
る。次に、ステップS20では、求められたM成分の濃
度値Mtに基づいて、C成分の誤差拡散で用いる閾値
(Cthreshold)を求める。具体的には、この実施形態
では、表1及び表2に示すような閾値テーブルをホスト
装置52のHDD2002或いはDRAM1003に設
定しておき、この閾値テーブルを参照することでその閾
値を決定する。
【0072】ステップS30では、ステップS20で求
められた閾値(Cthreshold)と注目画素の濃度値Ctと
を比較する。ここで、Ct≧Cthresholdであれば処理は
ステップS40に進み、Cインクで記録を行うように設
定する。その後、処理はステップS50に進む。これに
対して、Ct<Cthresholdであれば、処理はステップS
40をスキップしてステップS50に進む。
【0073】さて、ステップS50では求められたC成
分の濃度値Ctに基づいて、M成分の誤差拡散で用いる
閾値(Mthreshold)を求める。具体的には、この実施
形態では、表1及び表2に示すような閾値テーブルをホ
スト装置52のHDD2002或いはDRAM1003
に設定しておき、この閾値テーブルを参照することでそ
の閾値を決定する。
【0074】従って、この実施形態では表1及び表2に
示す閾値テーブルはC成分とM成分に対して共通に用い
られることになる。
【0075】ステップS60では、ステップS50で求
められた閾値(Mthreshold)と注目画素の濃度値Mtと
を比較する。ここで、Mt≧Mthresholdであれば処理は
ステップS70に進み、Mインクで記録を行うように設
定する。その後、処理はステップS50に進む。これに
対して、Mt<Mthresholdであれば、処理はステップS
70をスキップして処理を終了する。
【0076】以上のような処理を実行することにより、
従来例の図14と同じ閾値処理となる図7(a)で示し
たような閾値条件処理も、図7(a)で示す閾値条件よ
りも複雑な閾値条件となる図8(a)に示すような閾値
条件処理も、共通の形式をもつ閾値テーブルを定義し、
その閾値テーブル中の値を異なるように設定するだけで
容易に複雑な閾値設定処理が可能になる。
【0077】表1は図7(a)に対応する閾値条件をも
つ閾値テーブルであり、表2は図8(a)に対応する閾
値条件をもつ閾値テーブルである。
【0078】
【表1】
【0079】
【表2】 例えば、図7(a)に示すような閾値条件処理をこの実
施形態に従って実行する場合、最初に、ステップS20
〜S40では図7(b)に示すような閾値条件処理が実
行され、次に、ステップS50〜S70では図7(c)
に示すような閾値条件処理が実行される。
【0080】同様に、図8(a)に示すような閾値条件
処理をこの実施形態に従って実行する場合、最初に、ス
テップS20〜S40では図8(b)に示すような閾値
条件処理が実行され、次に、ステップS50〜S70で
は図8(c)に示すような閾値条件処理が実行される。
【0081】従って以上説明した実施形態に従えば、所
定の形式の閾値テーブルを用いて閾値条件処理を行なう
ので、例えば、図9に示すように、閾値条件が複雑で
も、処理を複雑にすることなく容易に行うことができ、
また処理が簡単であるゆえに複雑な閾値条件処理も高速
に行うことができる。
【0082】[第2実施形態]第1実施形態では誤差拡散
処理によって多値濃度データを2値化する場合を扱った
が、この実施形態では、誤差拡散処理によって多値濃度
データを3値化する場合を扱う。
【0083】図10はこの実施形態に従う画像形成制御
について示すフローチャートである。
【0084】以下、このフローチャートを参照してこの
実施形態の特徴を説明する。
【0085】まず、ステップS100では従来例のよう
に注目画素のC成分とM成分夫々の濃度値Ct、Mtを求
める。次に、ステップS110では、求められたM成分
の濃度値Mtに基づいて、C成分の誤差拡散で用いる2
つの閾値(Cthreshold1とCthreshold2)を求める。具
体的には、この実施形態では、表3〜表6に示すような
閾値テーブルをホスト装置52のHDD2002或いは
DRAM1003に設定しておき、この閾値テーブルを
参照することでその閾値を決定する。
【0086】ステップS120では、ステップS110
で求められた1つの閾値(Cthreshold1)と注目画素の
濃度値Ctとを比較する。ここで、Ct≧Cthreshold1で
あれば処理はステップS130に進み、さらに、ステッ
プS110で求められたもう1つの閾値(Cthreshold
2)と注目画素の濃度値Ctとを比較する。ここで、Ct
≧Cthreshold2であれば処理はステップS140に進
み、Cインクを用いて大きなインク液滴を吐出して記録
を行うように設定する。その後、処理はステップS16
0に進む。これに対して、Ct<Cthreshold2であれ
ば、処理はステップS150に進み、Cインクを用いて
小さなインク液滴を吐出して記録を行うように設定す
る。その後、処理はステップS160に進む。
【0087】また、ステップS120において、Ct<
Cthreshold1であれば、処理はステップS130〜S1
50をスキップしてステップS160に進む。
【0088】さて、ステップS160では求められたC
成分の濃度値Ctに基づいて、M成分の誤差拡散で用い
る2つの閾値(Mthreshold1とMthreshold2)を求め
る。具体的には、この実施形態では、表3〜表6に示す
ような閾値テーブルをホスト装置52のHDD2002
或いはDRAM1003に設定しておき、この閾値テー
ブルを参照することでその閾値を決定する。
【0089】従って、この実施形態では表3〜表6に示
す閾値テーブルはC成分とM成分に対して共通に用いら
れることになる。
【0090】ステップS170では、ステップS160
で求められた1つの閾値(Mthreshold1)と注目画素の
濃度値Mtとを比較する。ここで、Mt≧Mthreshold1で
あれば処理はステップS180に進み、さらに、ステッ
プS160で求められたもう1つの閾値(Mthreshold
2)と注目画素の濃度値Mtとを比較する。ここで、Mt
≧Mthreshold2であれば処理はステップS190に進
み、Mインクを用いて大きなインク液滴を吐出して記録
を行うように設定する。その後、処理は終了する。これ
に対して、Mt<Mthreshold2であれば、処理はステッ
プS200に進み、Mインクを用いて小さなインク液滴
を吐出して記録を行うように設定する。その後、処理は
終了する。
【0091】これに対して、ステップS170におい
て、Mt<Mthreshold1であれば、処理はステップS1
80〜S200をスキップして処理を終了する。
【0092】以上のような処理を実行することにより、
図11(a)で示したような閾値条件処理も図12
(a)に示すような閾値条件処理も、共通の形式をもつ
閾値テーブルを定義し、その閾値テーブル中の値を異な
るように設定するだけで容易に複雑な閾値設定処理が可
能になる。
【0093】表3と表4とは図11(a)に対応する閾
値条件をもつ閾値テーブルであり、表5と表6とは図1
2(a)に対応する閾値条件をもつ閾値テーブルであ
る。
【0094】
【表3】
【0095】
【表4】
【0096】
【表5】
【0097】
【表6】 例えば、図11(a)に示すような閾値条件処理をこの
実施形態に従って実行する場合、最初に、ステップS1
10〜S150では図11(b)に示すような閾値条件
処理が実行され、次に、ステップS160〜S200で
は図11(c)に示すような閾値条件処理が実行され
る。
【0098】同様に、図12(a)に示すような閾値条
件処理をこの実施形態に従って実行する場合、最初に、
ステップS110〜S150では図12(b)に示すよ
うな閾値条件処理が実行され、次に、ステップS160
〜S200では図12(c)に示すような閾値条件処理
が実行される。特に、図12に示す閾値条件は中間調画
像の一様性を改善するために有効なものである。
【0099】従って以上説明した実施形態に従えば、多
値画像データを3値化する場合でも所定の形式の閾値テ
ーブルを用いて閾値条件処理を行なうので、閾値条件が
複雑でも、処理を複雑にすることなく容易に行うことが
でき、また処理が簡単であるゆえに複雑な閾値条件処理
も高速に行うことができる。
【0100】なお、この実施形態では、3値化のみを扱
ったが、画像出力装置であるインクジェットプリンタが
ドロップ変調と同色系の濃度の異なるインク(例えば、
淡シアンインク、濃シアンインク、淡マゼンタインク、
濃マゼンタインク)を用いることによって4値化や5値
化などに対応可能である場合には、4値化、5値化など
の多値の誤差拡散処理を行なうための閾値テーブルを作
成しても良いことは言うまでもない。
【0101】[第3実施形態]第1、第2実施形態では誤
差拡散処理によって多値濃度データの内、C成分とM成
分とを扱った場合について説明したが、この実施形態で
は、これらの成分に加えてK成分も扱う。
【0102】図13はこの実施形態に従う画像形成制御
について示すフローチャートである。
【0103】以下、このフローチャートを参照してこの
実施形態の特徴を説明する。
【0104】まず、ステップS210では注目画素のC
成分とM成分とK成分夫々の濃度値Ct、Mt、Ktを求
める。次に、ステップS220では、求められたM成分
の濃度値MtとK成分の濃度値Ctに基づいて、C成分の
誤差拡散で用いる閾値(Cthreshold)を求める。具体
的には、この実施形態では、表7に示すような閾値テー
ブルをホスト装置52のHDD2002或いはDRAM
1003に設定しておき、この閾値テーブルを参照する
ことでその閾値を決定する。
【0105】ステップS230では、ステップS220
で求められた閾値(Cthreshold)と注目画素の濃度値
Ctとを比較する。ここで、Ct≧Cthresholdであれば
処理はステップS240に進み、Cインクで記録を行う
ように設定する。その後、処理はステップS250に進
む。これに対して、Ct<Cthresholdであれば、処理は
ステップS240をスキップしてステップS250に進
む。
【0106】さて、ステップS250では求められたC
成分の濃度値CtとK成分の濃度値Ktとに基づいて、M
成分の誤差拡散で用いる閾値(Mthreshold)を求め
る。具体的には、この実施形態では、表7に示すような
閾値テーブルをホスト装置52のHDD2002或いは
DRAM1003に設定しておき、この閾値テーブルを
参照することでその閾値を決定する。
【0107】ステップS260では、ステップS250
で求められた閾値(Mthreshold)と注目画素の濃度値
Mtとを比較する。ここで、Mt≧Mthresholdであれば
処理はステップS270に進み、Mインクで記録を行う
ように設定する。その後、処理はステップS280に進
む。これに対して、Mt<Mthresholdであれば、処理は
ステップS270をスキップしてステップS280に進
む。
【0108】さらに、ステップS280では求められた
C成分の濃度値CtとM成分の濃度値Mtとに基づいて、
K成分の誤差拡散で用いる閾値(Kthreshold)を求め
る。具体的には、この実施形態では、表7に示すような
閾値テーブルをホスト装置52のHDD2002或いは
DRAM1003に設定しておき、この閾値テーブルを
参照することでその閾値を決定する。
【0109】従って、この実施形態では表7に示す閾値
テーブルはC成分とM成分とK成分とに対して共通に用
いられることになる。
【0110】ステップS290では、ステップS280
で求められた閾値(Kthreshold)と注目画素の濃度値
Ktとを比較する。ここで、Kt≧Kthresholdであれば
処理はステップS300に進み、Kインクで記録を行う
ように設定する。その後、処理は終了する。これに対し
て、Kt<Kthresholdであれば、処理はステップS30
0をスキップして終了する。
【0111】以上の処理のコアの部分をコードで表現す
ると以下のようになる。
【0112】 Ct = C + Cerr Mt = M + Merr Kt = K + Kerr Cthreshold = C_Threshold_Table[Mt+Kt] If( Ct >= Cthreshold ) Print C Mthreshold = M_Threshold_Table[Ct+Kt] If( Mt >= Mthreshold ) Print M Kthreshold = M_Threshold_Table[Ct+Mt] If( Kt >= Kthreshold ) Print K 以上のような処理を実行することにより、従来例でコー
ドを用いて説明したように複雑な閾値処理となる3成分
の閾値条件処理も、共通の形式をもつ閾値テーブルを定
義し、その閾値テーブル中の値を異なるように設定する
だけで容易に実行することが可能になる。
【0113】表7はCMK成分共通に用いる閾値テーブ
ルである。
【0114】
【表7】 従って以上説明した実施形態に従えば、所定の形式の閾
値テーブルを用いて閾値条件処理を行なうので、閾値条
件が複雑となる3成分を扱う誤差拡散処理でも、処理を
複雑にすることなく容易に行うことができ、また処理が
簡単であるゆえに複雑な閾値条件処理も高速に行うこと
ができる。
【0115】さらに、この実施形態を第2実施形態で説
明した3値化の処理と組み合わせすることで処理の単純
化と処理高速化の利点は更に大きくなる。
【0116】なお、本発明は前述の実施形態で説明した
閾値テーブルによって限定されるものではない。閾値テ
ーブルの形式は保持しながら、そのテーブルに設定され
る値を異ならせることで、例えば、以下に示すような種
々の閾値条件での処理が可能になる。
【0117】(1)C成分とM成分の濃度値の和(C+
M)ではなく、図9(a)に示すようにC成分とM成分
の濃度値夫々の二乗和(C2+M2)のような閾値条件を
用いる。表8はこのときに用いる閾値テーブルである。
【0118】
【表8】 インク吐出量が若干大きいインクジェットプリンタを画
像出力装置として用い、画像の極低濃度領域において孤
立しているCインクもしくはMインクによって形成され
るドットが容易に視認され、これらのドットの排他的配
置により逆に画像の一様性を損なう場合には、このよう
な閾値条件を用いると、C成分とM成分の相関を若干弱
めにすることができるので、画像一様性を維持する事が
可能となる。
【0119】(2)図9(b)に示すように、 閾値に
ノイズを重畳させた閾値条件を用いる。表9はこのとき
に用いる閾値テーブルである。
【0120】
【表9】
【0121】このような閾値条件を用いることで、Cイ
ンクもしくはMインクによるドットが連続して形成され
る可能性を低減する事が出来る。
【0122】(3)図9(c)に示すように、ハイライ
ト部と中間調から高濃度領域での誤差拡散の傾向を変化
させる。このような閾値条件を用いることで、中間調領
域におけるインクドットの付着位置の乱れによる画質劣
化を低減することができる。
【0123】(4)図9(d)に示すように、閾値境界
をできるだけなだらかにする。このような閾値条件を用
いることで、閾値境界付近におけるCインクとMインク
の排他的使用をする領域とそうではない領域との間の急
峻な変化を減らすことができ実際の画像の表現力を向上
させることができる。
【0124】このように、閾値テーブルを用いることで
閾値条件処理に柔軟性が加わることになる。このような
閾値テーブルを、例えば、インクジェットプリンタにお
ける実際のインク吐出量やインクの組成と組み合わせで
用いることで、画像形成処理内容や処理目的を容易に変
更できる。
【0125】さて、以上の実施形態においては、記録ヘ
ッドから吐出される液滴はインクであるとして説明し、
さらにインクタンクに収容される液体はインクであると
して説明したが、その収容物はインクに限定されるもの
ではない。例えば、記録画像の定着性や耐水性を高めた
り、その画像品質を高めたりするために記録媒体に対し
て吐出される処理液のようなものがインクタンクに収容
されていても良い。
【0126】以上の実施形態は、特にインクジェット記
録方式の中でも、インク吐出を行わせるために利用され
るエネルギーとして熱エネルギーを発生する手段(例え
ば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エネルギ
ーによりインクの状態変化を生起させる方式を用いるこ
とにより記録の高密度化、高精細化が達成できる。
【0127】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に1対1で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(イン
ク)を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状をすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(イン
ク)の吐出が達成でき、より好ましい。
【0128】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、さらに優れた記録を行うことができる。
【0129】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に熱作用面が屈曲する領域に配置されている構成を開
示する米国特許第4558333号明細書、米国特許第
4459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれ
るものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、
共通するスロットを電気熱変換体の吐出部とする構成を
開示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギ
ーの圧力波を吸収する開口を吐出部に対応させる構成を
開示する特開昭59−138461号公報に基づいた構
成としても良い。
【0130】さらに、記録装置が記録できる最大記録媒
体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているよう
な複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満た
す構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとして
の構成のいずれでもよい。
【0131】加えて、上記の実施形態で説明した記録ヘ
ッド自体に一体的にインクタンクが設けられたカートリ
ッジタイプの記録ヘッドのみならず、装置本体に装着さ
れることで、装置本体との電気的な接続や装置本体から
のインクの供給が可能になる交換自在のチップタイプの
記録ヘッドを用いてもよい。
【0132】また、以上説明した記録装置の構成に、記
録ヘッドに対する回復手段、予備的な手段等を付加する
ことは記録動作を一層安定にできるので好ましいもので
ある。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに対して
のキャッピング手段、クリーニング手段、加圧あるいは
吸引手段、電気熱変換体あるいはこれとは別の加熱素子
あるいはこれらの組み合わせによる予備加熱手段などが
ある。また、記録とは別の吐出を行う予備吐出モードを
備えることも安定した記録を行うために有効である。
【0133】さらに、記録装置の記録モードとしては黒
色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによってで
も良いが、異なる色の複色カラー、または混色によるフ
ルカラーの少なくとも1つを備えた装置とすることもで
きる。
【0134】以上説明した実施の形態においては、イン
クが液体であることを前提として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであっても、室温で軟化も
しくは液化するものを用いても良く、あるいはインクジ
ェット方式ではインク自体を30°C以上70°C以下
の範囲内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範
囲にあるように温度制御するものが一般的であるから、
使用記録信号付与時にインクが液状をなすものであれば
よい。
【0135】加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで積極的に防止するため、
またはインクの蒸発を防止するため、放置状態で固化し
加熱によって液化するインクを用いても良い。いずれに
しても熱エネルギーの記録信号に応じた付与によってイ
ンクが液化し、液状インクが吐出されるものや、記録媒
体に到達する時点では既に固化し始めるもの等のよう
な、熱エネルギーの付与によって初めて液化する性質の
インクを使用する場合も本発明は適用可能である。この
ような場合インクは、特開昭54−56847号公報あ
るいは特開昭60−71260号公報に記載されるよう
な、多孔質シート凹部または貫通孔に液状または固形物
として保持された状態で、電気熱変換体に対して対向す
るような形態としてもよい。本発明においては、上述し
た各インクに対して最も有効なものは、上述した膜沸騰
方式を実行するものである。
【0136】さらに加えて、本発明に係る記録装置の形
態としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力
端末として一体または別体に設けられるものの他、リー
ダ等と組み合わせた複写装置、さらには送受信機能を有
するファクシミリ装置の形態を取るものであっても良
い。
【0137】なお、本発明は、複数の機器(例えばホス
トコンピュータ、インタフェース機器、リーダ、プリン
タなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの
機器からなる装置(例えば、複写機、ファクシミリ装置
など)に適用してもよい。
【0138】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体(または記録媒体)を、システムあるい
は装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュ
ータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納された
プログラムコードを読み出し実行することによっても、
達成されることは言うまでもない。この場合、記憶媒体
から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施
形態の機能を実現することになり、そのプログラムコー
ドを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実
行することにより、前述した実施形態の機能が実現され
るだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、
コンピュータ上で稼働しているオペレーティングシステ
ム(OS)などが実際の処理の一部または全部を行い、
その処理によって前述した実施形態の機能が実現される
場合も含まれることは言うまでもない。
【0139】さらに、記憶媒体から読み出されたプログ
ラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張カー
ドやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わ
るメモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示
に基づき、その機能拡張カードや機能拡張ユニットに備
わるCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、
その処理によって前述した実施形態の機能が実現される
場合も含まれることは言うまでもない。
【0140】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、他
の濃度成分の値を考慮して誤差拡散処理を行なうので、
他の成分との重なり合いを考慮した画像形成が可能にな
り、高品位な画像を形成することができるという効果が
ある。
【0141】また、請求項2、4、12、及び14に記
載の発明によれば、誤差拡散処理に用いる閾値決定をテ
ーブルを用いて行うので、より複雑な閾値条件処理を簡
単に行って高速に誤差拡散処理を行なうことが可能にな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の共通実施形態に係る情報処理システム
の概略構成を示すブロック図である。
【図2】情報処理システムを構成するホスト装置51と
画像出力装置52のハードウェア構成概要を示すブロッ
ク図である。
【図3】画像出力装置52の代表的な実施形態であるイ
ンクジェットプリンタIJRAの構成の概要を示す外観
斜視図である。
【図4】情報処理システムで用いられるソフトウェアの
構造を示すブロック図である。
【図5】画像処理概要を示すフローチャートである。
【図6】第1実施形態に従う画像形成制御について示す
フローチャートである。
【図7】第1実施形態で用いる閾値条件を示す図であ
る。
【図8】第1実施形態で用いる別の閾値条件を示す図で
ある。
【図9】適用可能な種々の閾値条件の例を示す図であ
る。
【図10】第2実施形態に従う画像形成制御について示
すフローチャートである。
【図11】第2実施形態で用いる閾値条件を示す図であ
る。
【図12】第2実施形態で用いる別の閾値条件を示す図
である。
【図13】第3実施形態に従う画像形成制御について示
すフローチャートである。
【図14】従来のインクジェット方式に従う画像形成制
御を示す図である。
【符号の説明】
11 アプリケーションソフトウェア 21 描画処理インタフェース 22 スプーラ 31−1、31−2、……、31−n 装置固有描画機
能 33 色特性変換 34 中間調処理(ハーフトーニング) 35 プリントコマンド生成 51 ホスト装置 52 画像出力装置 53 双方向インタフェース 54 ドライバソフトウェア 1000 処理部 1001 MPU 1002 バス 1003 DRAM 1004 ブリッジ 1005 グラフィックアダプタ 1006 HDDコントローラ 1007 キーボードコントローラ 1008 通信I/F 2001 表示装置 2002 HDD装置 2003 キーボード 3001 MCU 3003 制御回路部 3004 ROM 3005 DRAM 3006 通信I/F 3007 ヘッドドライバ 3008 CRモータドライバ 3009 LFモータドライバ 3010 記録ヘッド 3011 キャリア(CR)モータ 3012 搬送モータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平林 弘光 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 Fターム(参考) 2C262 AA02 AA24 AA26 AA27 AB13 BB03 BB08 BB22 BC01 DA06 5B057 AA11 CA01 CA08 CA12 CA16 CB01 CB07 CB12 CB16 CC01 CE13 CE14 CH07 CH08 5C077 LL18 LL19 MP08 NN11 PP33 PQ12 PQ23 RR04 RR08 RR15 RR16 TT05 5C079 HB03 KA12 KA15 LC09 LC11 MA04 MA11 NA05 NA11 NA27 PA03

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の濃度成分からなる多値画像データ
    に誤差拡散処理を施して前記誤差拡散処理の結果を出力
    する画像処理装置であって、 前記複数の濃度成分のうち、第1の濃度成分に誤差拡散
    処理を実行するに当たり、該誤差拡散処理に用いる閾値
    を第2の濃度成分の濃度値に基づいて決定する第1決定
    手段と、 前記第1決定手段によって決定された閾値に基づいて前
    記第1の濃度成分に関して誤差拡散処理を実行する第1
    誤差拡散実行手段と、 前記第1誤差拡散実行手段による実行結果を出力する第
    1出力手段と、 前記複数の濃度成分のうち、第2の濃度成分に誤差拡散
    処理を実行するに当たり、該誤差拡散処理に用いる閾値
    を第1の濃度成分の濃度値に基づいて決定する第2決定
    手段と、 前記第2決定手段によって決定された閾値に基づいて前
    記第2の濃度成分に関して誤差拡散処理を実行する第2
    誤差拡散実行手段と、 前記第2誤差拡散実行手段による実行結果を出力する第
    2出力手段とを有することを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記第1及び第2決定手段は、前記閾値
    の決定に、濃度値と閾値との関係を定めたテーブルを用
    いることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記第1及び第2の決定手段は夫々、複
    数の閾値を決定することを特徴とする請求項1に記載の
    画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記第1及び第2の決定手段は夫々、前
    記複数の閾値夫々の決定のために、複数のテーブルを用
    いることを特徴とする請求項3に記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 前記複数の濃度成分のうち、第3の濃度
    成分に誤差拡散処理を実行するに当たり、該誤差拡散処
    理に用いる閾値を前記第1の濃度成分と前記第2の濃度
    成分の濃度値との和に基づいて決定する第3決定手段
    と、 前記第3決定手段によって決定された閾値に基づいて前
    記第3の濃度成分に関して誤差拡散処理を実行する第3
    誤差拡散実行手段と、 前記第3誤差拡散実行手段による実行結果を出力する第
    3出力手段とをさらに有することを特徴とする請求項1
    に記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】 前記第1、第2、第3の濃度成分に対し
    て誤差拡散処理を行なう場合には、 前記第1の決定手段は、前記第2の濃度成分の濃度値と
    前記第3の濃度成分の濃度値との和に基づいて、前記第
    1の濃度成分に関する誤差拡散処理に用いる閾値を決定
    し、 前記第2の決定手段は、前記第1の濃度成分の濃度値と
    前記第3の濃度成分の濃度値との和に基づいて、前記第
    2の濃度成分に関する誤差拡散処理に用いる閾値を決定
    することを特徴とする請求項5に記載の画像処理装置。
  7. 【請求項7】 前記複数の濃度成分は、イエロ成分、マ
    ゼンタ成分、シアン成分、及びブラック成分であり、 前記第1の濃度成分はシアン成分であり、 前記第2の濃度成分はマゼンタ成分であり、 前記第3の濃度成分はブラック成分であることを特徴と
    する請求項1に記載の画像処理装置。
  8. 【請求項8】 前記第1、第2、及び第3出力手段から
    出力される誤差拡散処理実行結果を入力して画像形成を
    行う画像形成手段をさらに有することを特徴とする請求
    項5に記載の画像処理装置。
  9. 【請求項9】 前記画像形成手段は、インクジェットプ
    リンタであることを特徴とする請求項8に記載の画像処
    理装置。
  10. 【請求項10】 前記インクジェットプリンタは熱エネ
    ルギーを利用してインクを吐出するインクジェット記録
    ヘッドを備え、 前記インクジェット記録ヘッドはインクに与える熱エネ
    ルギーを発生するための電気熱変換体を備えていること
    を特徴とする請求項9に記載の画像処理装置。
  11. 【請求項11】 複数の濃度成分からなる多値画像デー
    タに誤差拡散処理を施して前記誤差拡散処理の結果を出
    力する画像処理方法であって、 前記複数の濃度成分のうち、第1の濃度成分に誤差拡散
    処理を実行するに当たり、該誤差拡散処理に用いる閾値
    を第2の濃度成分の濃度値に基づいて決定する第1決定
    工程と、 前記第1決定工程において決定された閾値に基づいて前
    記第1の濃度成分に関して誤差拡散処理を実行する第1
    誤差拡散実行工程と、 前記第1誤差拡散実行工程における実行結果を出力する
    第1出力工程と、 前記複数の濃度成分のうち、第2の濃度成分に誤差拡散
    処理を実行するに当たり、該誤差拡散処理に用いる閾値
    を第1の濃度成分の濃度値に基づいて決定する第2決定
    工程と、 前記第2決定工程において決定された閾値に基づいて前
    記第2の濃度成分に関して誤差拡散処理を実行する第2
    誤差拡散実行工程と、 前記第2誤差拡散実行工程における実行結果を出力する
    第2出力工程とを有することを特徴とする画像処理方
    法。
  12. 【請求項12】 前記第1及び第2決定工程は、前記閾
    値の決定に、濃度値と閾値との関係を定めたテーブルを
    用いることを特徴とする請求項11に記載の画像処理方
    法。
  13. 【請求項13】 前記第1及び第2の決定工程は夫々、
    複数の閾値を決定することを特徴とする請求項11に記
    載の画像処理方法。
  14. 【請求項14】 前記第1及び第2の決定工程は夫々、
    前記複数の閾値夫々の決定のために、複数のテーブルを
    用いることを特徴とする請求項13に記載の画像処理方
    法。
  15. 【請求項15】 前記複数の濃度成分のうち、第3の濃
    度成分に誤差拡散処理を実行するに当たり、該誤差拡散
    処理に用いる閾値を前記第1の濃度成分と前記第2の濃
    度成分の濃度値との和に基づいて決定する第3決定工程
    と、 前記第3決定工程において決定された閾値に基づいて前
    記第3の濃度成分に関して誤差拡散処理を実行する第3
    誤差拡散実行工程と、 前記第3誤差拡散実行工程における実行結果を出力する
    第3出力工程とをさらに有することを特徴とする請求項
    11に記載の画像処理方法。
  16. 【請求項16】 前記第1、第2、第3の濃度成分に対
    して誤差拡散処理を行なう場合には、 前記第1の決定工程は、前記第2の濃度成分の濃度値と
    前記第3の濃度成分の濃度値との和に基づいて、前記第
    1の濃度成分に関する誤差拡散処理に用いる閾値を決定
    し、 前記第2の決定工程は、前記第1の濃度成分の濃度値と
    前記第3の濃度成分の濃度値との和に基づいて、前記第
    2の濃度成分に関する誤差拡散処理に用いる閾値を決定
    することを特徴とする請求項15に記載の画像処理装
    置。
  17. 【請求項17】 請求項11乃至16のいずれかに記載
    の画像処理方法を実行するプログラムを格納したコンピ
    ュータ装置読み取り可能な記憶媒体。
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