JP2002171221A - 送信電力制御装置 - Google Patents

送信電力制御装置

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JP2002171221A
JP2002171221A JP2000364984A JP2000364984A JP2002171221A JP 2002171221 A JP2002171221 A JP 2002171221A JP 2000364984 A JP2000364984 A JP 2000364984A JP 2000364984 A JP2000364984 A JP 2000364984A JP 2002171221 A JP2002171221 A JP 2002171221A
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power control
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mobile radio
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JP2000364984A
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Kazunori Kudo
和律 工藤
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
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    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 無線基地局から移動無線装置に送信電力の制
御指示が通知される場合に、無線地上局からの制御指示
により移動無線装置が送信電力の増減を制御する送信電
力制御装置において、移動無線装置の受信品質が劣化し
た状態にあるとき直ちには送信電力を増減制御させな
い。 【解決手段】 本発明装置は、移動無線装置が無線基地
局からの受信品質を判定して、この判定結果に基づいて
同種類の制御指示を繰り返し受けるべき回数を設定し、
この繰り返し受けるべき回数分の制御指示が通知される
と、移動無線装置の送信電力を増減すべく制御させる送
信電力制御判定手段を移動無線装置に有した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動局から基地局
にデータ送信などを行う場合に、基地局から指示された
制御内容を判定して基地局への送信電力を増減させる送
信電力制御装置に関するものである。特に、送信電力制
御ビット(TPCビット)を用いた閉ループによる移動
通信システムに適している。
【0002】
【従来の技術】従来より移動通信システム、たとえばC
DMA(符号分割多重アクセス)によるセルラー(小ゾ
ーン構成)移動通信システムでは、図2に示すような通
信環境の変化に対処して送信電力の増減制御を行ってい
た。すなわち無線基地局110a,110b・・・か
ら、各該当セルラー領域内に通信電波を発射するが、こ
の通信電波が高層ビル群120a,120b・・・に妨
げられながら拡散していく。このために該当セルラー内
の各地点からは、マルチパス(複数の伝搬経路)を経由
した無線電波140a,140b,140c・・・によ
って無線基地局110aと通信を行うので受信電波の電
界強度が頻繁に変動せざるを得ない。
【0003】したがって、これらの地点を常時移動して
いる移動無線装置130では、通信中の送信信号に無線
基地局との閉ループによる電力制御を行うことによっ
て、最適な通信品質が得られるように送信電力を調節し
ている。たとえば通信中のトラヒックチャネルに着目し
て、そのチャネルで受信した無線基地局110aからの
指示により送信電力の制御を行う方法がある。なお、各
無線基地局110a,110b・・・は無線基地局制御
装置110の交換網などに接続されている。
【0004】図3に示す一従来例の移動無線装置130
では、無線電波140a,140b,140c・・・の
送受信をしながらRAKE合成を行う無線周波部131
から、受信復調部132が、トラヒックチャネルの受信
信号をそのRAKE出力として導入し復調を行う。そし
て復調後のデジタル信号から、送信電力制御情報切り出
し部133がユーザデータ出力S101を分離させて通
信処理部134に送出する。通信処理部134では、ユ
ーザデータ出力S101を画像および音声合成、各種演
算処理に用いると共に、これらの処理結果としてユーザ
データ入力S102を生成して可変利得送信増幅器13
5に導入する。可変利得送信増幅器135では、後述す
る適切な増幅ゲインに基づいて送信電力の増幅を行い、
変調送信部136により送信信号を編成して無線周波部
131を介して無線基地局110aに送信する。
【0005】また、送信電力制御情報切り出し部133
からは、RAKE合成後の送信電力制御ビットS103
が分離して切り出され、通信周波数別の最小伝送単位と
なる各タイムスロット(スロット)ごとに増幅利得設定
制御処理部137に送出される。増幅利得設定制御処理
部14では、送信電力制御ビットS103にしたがって
増幅利得ステップ値記憶部138を検索する。その検索
結果として増減制御のための適切なステップ値S104
を読み出して可変利得送信増幅器135をステップ値S
104相当の増幅ゲインS105によって増減制御す
る。なお、これら受信復調部132、送信電力制御情報
切り出し部133、可変利得送信増幅器135、変調送
信部136 、増幅利得設定制御処理部137、増幅利
得ステップ値記憶部138からベースバンド部139を
構成する。この他にも移動無線装置130の送信電力制
御について、特開平8−32514号公報に開示された
開ループ制御によって他の移動無線装置との干渉を防ぐ
場合の一例が用いられる。
【0006】送信電力制御ビットS103は、図4に示
すようにユーザデータS101に付帯させた1ビットか
らなり、各スロットごとに単に送信電力を増加させるか
減少させるかを指示するビットである。このときの代表
的な制御手順としては、該当したトラヒックチャネルに
おける受信レベルおよび受信品質などを、あらかじめ設
定した基準値または目標値と比較する手順がある。これ
によると、受信品質などが高い場合には移動無線装置1
30による送信電力を減少させ、また低い場合には送信
電力を増加させて必要とする適切な電力が得られるよう
に指示させている。このように送信電力制御ビットS1
03によって、無線基地局110aから各スロットごと
に移動無線装置130の送信電力を制御して所要の受信
品質を維持させている。このような無線基地局110a
の送信電力制御について、たとえば特開平9−2753
73号公報に開示されたように、受信履歴に基づく増減
傾向を判断して最適化させる一例を用いても良い。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来例
による無線基地局110aでの受信品質を維持するだけ
の制御手順には、図2に示すマルチパスに伴うフェージ
ング現象に十分な対処がされていない。実際には、無線
基地局110aからマルチパス140a,140b,1
40c・・・を通って位相の異なる複数の通信電波が到
来するために、移動無線装置130が領域内を移動する
と、一般に周囲の伝搬経路の変化などによって急激なフ
ェージングが発生する場合がある。このために該当する
スロットに挿入されているユーザデータS101ばかり
か送信電力制御ビットS103そのものに誤りが発生
し、これにより誤った送信電力の増減を行ってしまうお
それがある。また、このように通信電波の伝搬環境が悪
い状態では、送信電力を増加させたい場合であるにもか
かわらず、その送信電力制御ビットS103を誤って判
定すると、逆に送信電力を減少させる結果となり、ます
ます通信品質を劣化させてしまうという重大な問題点が
あった。
【0008】これは、送信電力制御の前提条件が送信電
力制御ビットで示されるのに、その基礎となる送信電力
制御ビットの信頼性が厳格に保証されていないことに起
因する。これに対して従来の手順では、送信電力制御ビ
ットの確かさを予測して誤りが推定され得る場合には、
その制御ビットを単に採用しない構成などによって、送
信電力制御ビットの判定誤りによる通信品質のさらなる
劣化を防ぐ方法がとられていた。
【0009】たとえば送信電力制御ビットS103に、
そのビット誤りを推定するためのパリティー情報を付加
するとか、受信電波の信号電力対ノイズ電力比(SN
比)の大きさをスロットごとに測定して、送信電力制御
ビットS103のビット誤りの可能性を推測しながら送
信電力制御を行うかどうか判断する。しかしこれらの手
段を実現するには、無線基地局110aにパリティー情
報の生成回路、付加回路を設け、移動無線装置130に
パリティ情報の分離回路、照合回路など確認のためのハ
ードウェアを追加する必要がある。また、該当するスロ
ット内の主要な情報であるユーザデータ出力S101の
情報量が、パリティビット分だけ減少させると共に、前
述したSN比をスロットごとに計測演算するための高速
なハードウェアを必要とする新たな問題点を生じてしま
う。
【0010】以上のように、無線伝搬環境が急激かつ一
時的に悪化した際に情報の伝送誤りが発生することによ
って、無線地上局からの送信電力増加指示を移動無線装
置が減少指示と誤って判定してしまう場合が有り得る
が、その場合であっても送信電力を減少させないで、さ
らなる通信品質の劣化を招かないことが求められてい
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
めに、本発明は、無線基地局から移動無線装置に送信電
力の制御指示が通知される場合に、この制御指示により
移動無線装置が送信電力の増減を制御する送信電力制御
装置において、移動無線装置が無線基地局からの受信品
質を判定して、この判定結果に基づいて同種類の制御指
示を繰り返し受けるべき回数を設定し、この繰り返し受
けるべき回数分の制御指示が通知されると、移動無線装
置の送信電力を増減すべく制御させる送信電力制御判定
手段を移動無線装置に有したことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】(A)実施形態 (A−1)実施形態の構成 以下、本発明による送信電力制御装置をCDMA移動通
信システムに適用した実施形態の一例を図面を参照しな
がら詳述する。
【0013】この場合のCDMA移動通信システムは、
前述した図2に示すシステムと同様に、無線基地局制御
装置150に接続された複数の無線基地局110a,1
10b・・・群と、それぞれの無線基地局110a,1
10b・・・が管轄する小ゾーン領域内を移動している
一または複数の移動無線装置130とから構成される。
【0014】この実施形態のCDMA移動通信用送信電
力制御装置は、各移動無線装置のベースバンド部に適用
され、その機能としては、図1のブロック図で示すこと
ができる。図1において、ベースバンド部139aは、
前述した受信信号の受信復調部132、ユーザデータ出
力S101を分離する送信電力制御情報切り出し部13
3、後述する送信電力制御判定手段70、前述したユー
ザデータ入力S102を送信信号として増幅させる可変
利得送信増幅器135、変調送信部136を有してい
る。
【0015】送信電力制御判定手段70は、前述した送
信電力制御ビットS103のための制御情報蓄積記録部
71、送信電力制御のための増幅利得ステップ値記憶部
72、制御情報蓄積記録部71の記録内容によって送信
電力制御の必要性を判定しながら、増幅利得ステップ値
記憶部72のステップ値を検索する受信制御情報判定処
理部73、そのステップ値に基づいて判定結果による増
減制御を設定する増幅利得設定制御処理部74、前述し
た無線周波部131での受信品質を収集する品質状態収
集インターフェイス部75、受信品質の状態情報を記憶
して受信制御情報判定処理部73に判定処理を開始させ
る品質状態情報記憶部76を有している。
【0016】制御情報蓄積記録部71は、送信電力制御
情報切り出し部133からの送信電力制御ビットS10
3を時間の経過に伴って所定数のビット列として蓄積す
ると共に、蓄積したビット列の一斉読み出しと消去が可
能なメモリである。また、送信電力制御ビットS103
が減少指示値のときにカウントする電力減少指示ビット
連続カウンタと、その基準値レジスタとを有している。
【0017】増幅利得ステップ値記憶部72は、送信電
力を増加減少させる制御に必要な制御単位となるステッ
プ値S72があらかじめ記憶されたメモリである。
【0018】受信制御情報判定処理部73は、制御情報
蓄積記録部162から送信電力制御ビットS103のビ
ット列およびカウント値を読み取って制御情報S71と
し、これらに基づいて送信電力の増減指示S73を判定
する。また、増幅利得ステップ値記憶部73から増減制
御のステップ値S72を読み取って増減値を決定し、増
減指示と共に増減信号S73を形成して増幅利得設定制
御処理部74に送出する処理部である。受信制御情報判
定処理部73には、受信品質の不安定度(m)を送信電
力制御ビットS103が蓄積される連続ビット数(N
1)に変換するための連続ビット数対応テーブル、受信
品質を判定するときの安定基準値および最低しきい値、
フィンガーでの受信レベルの基準値の各レジスタを設け
てある。連続ビット数(N1)は、送信電力の減少要求
度合を判定するために用いられる。
【0019】連続ビット数対応テーブルには、図5に示
すように、あらかじめ受信品質の不安定度(m)を連続
ビット数(N)に対応させて二段階以上のレベルに区分
した整数値を配列し、数値「0」が最も安定しているこ
とを、また、数値の増加と共に受信品質の不安定度が高
くなると推定させる。たとえば、不安定度(m)=0は
安定度が高い状態を示しているから、受信ビット誤りが
ほとんど発生しないと推定されて連続ビット数(N1)
=1に変換される。このときは連続ビット数(N1)を
用いなくても従来例と同様にスロットごとの送信電力制
御を行えばよい。また、不安定度(m)の最大値(mma
x)が送信電力制御ビットS103を無視させるための
連続数(Nnop)に変換される。
【0020】増幅利得設定制御処理部74は、受信制御
情報判定処理部73から導入された増減信号S73によ
って送信電力の増幅利得信号S74を設定し、これを目
標値として可変利得送信増幅器135の増幅利得を制御
する処理部である。
【0021】品質状態収集インターフェイス部75は、
無線周波部131で計測した受信電波の品質状態信号S
131を収集してRAKE合成を行うと共に、所定の周
期で品質状態情報S75に集約させながら品質状態情報
記憶部76の記憶内容を更新させるインターフェイスで
ある。この場合の所定周期としては、たとえば1秒程度
の周期が望ましいが、この他にも送信電力制御ビットS
103を切り出す時間間隔より十分に長い周期であれば
よい。
【0022】品質状態情報記憶部76は、品質状態情報
S75を導入して記憶すると共に、これを常に最新の品
質状態情報S76に更新しながら受信制御情報判定処理
部73の必要に応じて通知する。
【0023】以上の構成により、受信電波の品質状態信
号S131を利用して送信電力制御ビットの重み付けを
変え、送信電力を穏やかに減少制御させると共に、送信
電力制御ビットS103に対して単発的にビット誤りが
生じても、無線電波の伝搬環境の変化に応じた最適な連
続数が設定され、この連続数だけ送信電力制御ビットS
103が連続しない限りは、誤って送信電力を減少させ
てしまう誤制御を行うことが無くなる。
【0024】(A−2)実施形態の動作 無線電波の送受信が無線周波部131で行われ、受信復
調部132でデジタル信号に復調され、送信電力制御情
報切り出し部133で送信電力制御ビットS103が分
離されると共にユーザデータ出力S101が得られるこ
とと、ユーザデータ入力S102が可変利得送信増幅器
135で可変増幅され、変調送信部136で送信周波に
変調されることとは、前述した従来例のCDMA移動通
信用送信電力制御装置と同様であるため詳しい説明を省
略する。
【0025】そこでベースバンド部139aにおいて、
復調された受信電波から送信電力制御ビットS103を
分離させて切り出し、制御情報蓄積記録部71に蓄積さ
れているとして図6を参照しながら説明する。前提条件
として、品質状態情報記憶部76の記憶内容が常に最新
の品質状態情報S76に更新されているものとして、以
下の電力制御判定処理が実行される。まず受信制御情報
判定処理部73が、この最新の品質状態情報S76を定
期的に読み出すと共に(S101)、前回読み出した時
点以降に更新が行われたかどうかを判定する(S10
2)。これらの定期的な読み出し(S101)と更新の
判定(S102)とを現実に更新が行われるまで繰り返
し実行する。
【0026】また更新が行われると、最新の品質状態情
報S76によって受信品質の不安定度(m)を決定する
受信品質判定処理(S103)が実行され、前述した連
続ビット数対応テーブルによって送信電力の減少要求度
合を判定するための連続ビット数(N1)を決定する
(S104)。そして決定された連続ビット数(N1)
に基づいて、送信電力の制御が行われる(S105)。
【0027】続いて、受信品質判定処理(S101)の
一例を図7を参照して説明する。
【0028】前提として、品質状態収集インターフェイ
ス部131では、あらかじめ受信電波のノイズレベルに
対する信号強度が評価され、たとえば同一の小ゾーン内
の他の移動無線装置の存在を意識して希望波対干渉波電
力比(SIR値)を受信品質の判定要素として求める。
また、図示しない対応検出部から、受信電波にアサイン
ロックされているフィンガーパス(フィンガー)情報を
求め、これらを定期的に収集しながら品質状態情報S7
5にまとめて受信品質の状態を推定する。このときのフ
ィンガー情報としては、アサインロックされたフィンガ
ー数とそれぞれのフィンガーについての受信レベルを用
いればよい。
【0029】まず最新の品質状態情報S76のSIR値
によって、ノイズレベルに対して信号強度のマージン確
認の準備を行ってから(S201)、SIR値を所定の
安定基準値(SIRstd)と比較する(S202)。そ
してSIR値が安定基準値(SIRstd)よりも小さけ
れば、さらに最低しきい値(SIRmin)との比較を行
う(S208)。なお、安定基準値(SIRstd)、最
低しきい値(SIRmin)はあらかじめ受信制御情報判
定処理部73の各レジスタに設定しておく。
【0030】SIR値が最低しきい値(SIRmin)よ
りも小さければ、不安定度(m)を所定の最大値(mma
x)に設定する(S209)。このようにSIR値のマ
ージンがきわめて低い場合には、送信電力制御ビットS
103のビットエラーが多発する確立が高くなるので、
送信電力制御ビットS103の判定を行わずに、送信電
力を現状の値に固定したままで維持させる。
【0031】しかし、SIR値が最低しきい値(SIR
min)よりも高ければ、何らかのビット誤りを生じる可
能性があるため、そのSIR値の小ささに伴って不安定
度(m)を決定する(S207)。
【0032】また前述した判定処理S202において、
SIR値が安定基準値(SIRstd)以上であることか
ら十分なマージンが見込める場合には、アサインロック
された各フィンガーの受信レベル確認とそのフィンガー
数確認との準備処理を行う(S203)。
【0033】続いて各フィンガーについて、その受信レ
ベルを基準値(Efin)と照合し、基準値(Efin)以上
の受信レベルをもったフィンガー数(N2)が存在する
かどうかを確認する(S204)。なお、基準値(Efi
n)は単独で十分な受信品質が得られるマージンが見込
める受信レベルである。
【0034】そして照合条件を満たすフィンガー数(N
2)が一つ以上かどうか判定して(S205)、一つで
も存在すれば、受信品質が安定し得ると推定して不安定
度(m)=0に設定する(S206)。また、一つも存
在しなければ、ビット誤りが生じ得ると推定してSIR
値の小ささに伴って不安定度(m)を決定する(S20
7)。
【0035】一般に、移動無線装置130が現在位置す
る小ゾーンについて、その領域内の建造物との相対位置
関係、伝搬路周辺の物体の移動などによって受信電波の
伝搬環境に急激な変化が発生する場合がある。このよう
な場合に以上の手順によって、ノイズフロアに対する信
号受信強度のマージンが求まるために、それぞれのマー
ジンを段階的に評価することによって、変化に追従可能
なダイナミックレンジ、または一定の受信レベル以上で
安定したフィンガーを有しているかどうかを判定するこ
とができる。
【0036】また、送信電力制御処理(S105)の一
例を図8を参照して説明する。
【0037】前提として、制御情報蓄積記録部71に
は、受信信号から分離させて蓄積した送信電力制御ビッ
トS103群、蓄積したビット列のカウント値などを受
信制御情報判定処理部73の指示によって記憶し、また
必要に応じた読み出しにより転送させている。
【0038】まず受信制御情報判定処理部で、送信電力
制御ビットS103群を逐次に読み出して(S30
1)、そのビット値が増加指示値を示すか減少指示値か
を判定する(S302)。そして減少指示値であれば、
前述した電力減少指示ビット連続カウンタのカウント値
(k)を数値「1」だけインクリメントして制御情報蓄
積記録部71に記憶させる(S303)。このためカウ
ント値(k)は、減少指示値を示した送信電力制御ビッ
トS103の連続数となる。
【0039】続いて、インクリメントされたカウント値
(k)を、前述した連続ビット数(N1)と比較して
(S304)、カウント値(k)が連続ビット数(N
1)に達していなければ、送信電力制御ビットの1ビッ
ト読み出し処理(S301)に戻って減少指示値の連続
有無を繰り返し監視する。また、連続ビット数(N1)
に達したときには、カウント値(k)を0クリアする
(S305)。
【0040】そして前述した増幅利得ステップ値記憶部
72から、送信電力の増減制御のためのステップ値S7
2を読み出して(S306)、このステップ値S72に
相当する増幅利得の増減値(S73)を、増幅利得設定
制御処理部74に設定する(S307)。
【0041】また、前述した減少指示の判定処理(S3
02)で、送信電力制御ビットS103が増加指示値で
あれば、減少制御のおそれがないため直ちにカウント値
(k)を0クリアして(S308)、電力増減ステップ
読み出し処理(S306)、続けて増幅利得の増減値設
定処理(S307)を実行する。
【0042】なお、本実施形態では、電力減少指示ビッ
ト連続カウンタが送信電力制御ビットS103の連続数
をカウントする場合について一例を説明したが、これに
限定されることなく、同種類の送信電力制御ビットS1
03がとびとびに繰り返し得られる回数その他の頻度を
計測するカウンタとしても良い。この場合には、移動無
線装置での受信品質が劣化傾向にある段階を早期に捉え
て、事前予測的に送信電力の減少制御を避けることがで
きる。
【0043】さらに、CDMA変復調システムの移動無
線装置に適用したが、いわゆる遠近問題を扱いたい場合
であれば、前述した無線周波部、受信復調部、変調送信
部を別のFDMA、TDMA、これらの併用その他の変
復調方式と交換して適用して良い。また無線基地局から
の送信電力に対しても、さらに携帯電話、PHSの他、
高速処理機能を伴わせて自動車電話、列車電話、船舶無
線、衛星通信に適用しても良い。
【0044】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、無線基地
局から移動無線装置に送信電力の制御指示が通知される
場合に、この制御指示により移動無線装置が送信電力の
増減を制御する送信電力制御装置において、移動無線装
置が無線基地局からの受信品質を判定して、この判定結
果に基づいて同種類の制御指示を繰り返し受けるべき回
数を設定し、この繰り返し受けるべき回数分の制御指示
が通知されると、移動無線装置の送信電力を増減すべく
制御させる送信電力制御判定手段を移動無線装置に有し
たので、一般に無線電波の伝搬環境が悪化するにつれ
て、無線基地局からの制御指示そのものが誤って判定さ
れ得る場合があっても、同種類の制御指示が設定回数繰
り返されたときに限り、その制御指示によって送信電力
を増減制御させる。このため受信品質の劣化に伴い誤っ
て減少制御指示が判定されても、直ちに送信電力を制御
させてしまわないので無線基地局との従前の通信品質を
維持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の構成例を示す機能ブロック図であ
る。
【図2】CDMA移動通信システムの一例を示す説明図
である。
【図3】従来の移動無線装置の構成例を示す機能ブロッ
ク図である。
【図4】ユーザデータに付帯させた送信電力制御ビット
の一例を示す説明図である。
【図5】実施形態の連続数変換テーブルの構成例を示す
説明図である 。
【図6】実施形態の特徴動作(電力判定処理)の一例を
示すフローチャートである。
【図7】特徴動作の受信品質判定処理例を示すフローチ
ャートである。
【図8】特徴動作の送信電力制御処理例を示すフローチ
ャートである。
【符号の説明】
70…送信電力制御判定手段、71…制御情報蓄積記録
部、72…増幅利得ステップ値記憶部、74…増幅利得
設定制御処理部、75…品質情報収集インターフェイス
部、76…品質状態情報記憶部、131…無線周波部、
132…受信復調部、133…送信電力制御情報切り出
し部、135…可変利得送信増幅器、136変調送信
部、S101…ユーザデータ出力、S102…ユーザデ
ータ入力、S103…送信電力制御ビット、S131…
品質状態信号、S71…制御情報、S72…ステップ
値、S73…増減値、S75,S76…品質状態情

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無線基地局から移動無線装置に送信電力
    の制御指示が通知される場合に、この制御指示により移
    動無線装置が送信電力の増減を制御する送信電力制御装
    置において、 移動無線装置が無線基地局からの受信品質を判定して、
    この判定結果に基づいて同種類の制御指示を繰り返し受
    けるべき回数を設定し、この繰り返し受けるべき回数分
    の制御指示が通知されると、移動無線装置の送信電力を
    増減すべく制御させる送信電力制御判定手段を移動無線
    装置に有したことを特徴とする送信電力制御装置。
  2. 【請求項2】 前記送信電力制御判定手段が、送信電力
    制御ビットを無線基地局から連続して繰り返し受けるべ
    き回数を設定するものであることを特徴とする請求項1
    記載の送信電力制御装置。
  3. 【請求項3】 前記送信電力制御判定手段が、受信電波
    の希望波対干渉波電力比の減少、アサインロックされて
    いる受信電波のフィンガー数の減少、受信電波のフィン
    ガーレベルの減少のうちからいずれか一つを契機とし
    て、繰り返し受けるべき回数を設定するものであること
    を特徴とする請求項1または2記載の送信電力制御装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009012489A (ja) * 2007-06-29 2009-01-22 Hitachi Ltd 無線列車制御システム及び無線列車制御方法
US7634288B2 (en) 2003-07-30 2009-12-15 Nec Corporation Mobile communication system, mobile communication terminal, power control method used therefor, and program therefor
JP2009302614A (ja) * 2008-06-10 2009-12-24 Hitachi Communication Technologies Ltd 無線基地局及び無線通信システム

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