JP2002167198A - 高所作業台車 - Google Patents

高所作業台車

Info

Publication number
JP2002167198A
JP2002167198A JP2000365034A JP2000365034A JP2002167198A JP 2002167198 A JP2002167198 A JP 2002167198A JP 2000365034 A JP2000365034 A JP 2000365034A JP 2000365034 A JP2000365034 A JP 2000365034A JP 2002167198 A JP2002167198 A JP 2002167198A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
link
lever
worker
groove
switching
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000365034A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshio Ueki
良夫 植木
Mitsuaki Koho
光明 幸保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SHIYOOSHIN KK
Shoshin Co Ltd
Original Assignee
SHIYOOSHIN KK
Shoshin Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SHIYOOSHIN KK, Shoshin Co Ltd filed Critical SHIYOOSHIN KK
Priority to JP2000365034A priority Critical patent/JP2002167198A/ja
Publication of JP2002167198A publication Critical patent/JP2002167198A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Agricultural Machines (AREA)
  • Harvesting Machines For Specific Crops (AREA)
  • Harvester Elements (AREA)
  • Forklifts And Lifting Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高所作業する作業者の安全性を確保し、操作
性が良く、しかも低コストで製造できる高所作業台車を
提供する。 【解決手段】 作業者搭乗部8の高さ位置が所定高さに
到達したときに作業台車本体1の走行速度が一定速度以
下になるようアクセルレバー11を強制的に低速側へ切
換え、作業者搭乗部8の高さ位置が更に上昇しても該ア
クセルレバー11が低速状態で維持されるように調整す
るアクセルレバー調整機構16を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する利用分野】本発明は、自走可能な作業台
車に回動可能に設けられたブーム先端部に作業者搭乗部
が取り付けられ、該作業者搭乗部が水平を保って昇降可
能な高所作業台車に関する。
【0002】
【従来の技術】りんご、もも、みかんなどの果樹園で収
穫作業を行う場合、比較的高所で収穫を行う必要性があ
ることから、作業効率や安全性を高めるためはしごにか
わって自走式の高所作業台車が用いられている。この高
所作業台車は、クローラー式の走行装置やディーゼルエ
ンジン、更には油圧ポンプを含む油圧駆動機構を備えた
台車本体と、該台車本体に起立して設けられた旋回軸に
回動可能に連繋するブームと、旋回軸とブームとに連繋
して設けられた昇降シリンダと、旋回軸及びブームを旋
回させる旋回シリンダ、ブームの先端部に取り付けら
れ、該ブームが上下動しても水平位置を保って昇降可能
な作業者搭載部(バケット)が設けられている。
【0003】作業者搭載部には、スタータキーやアクセ
ルレバー、昇降・スイングペダル、左右のクローラーの
走行レバーなどの各種操作部や作業者が座る座席が設け
られている。また、作業者搭載部には荷台を取り付ける
ことも可能である。
【0004】作業者は果樹園で高所で収穫作業を行う場
合には、下降位置にある作業者搭載部に乗って、スター
タキーを回してエンジンを作動させ、次いで昇降・スイ
ングペダルを操作することで、昇降シリンダや旋回シリ
ンダを作動させることで所望の高さ位置及び向きに作業
者搭載部を移動配置させる。この状態で収穫作業をオ行
い、収穫位置を変える場合には、左右の走行レバーを操
作して走行装置を作動させ、作業し易い位置へ前後進又
は旋回動させる。このとき走行装置の走行速度はアクセ
ルレバーを低速から高速側へ変えることによりエンジン
の回転数を上げて任意の速度で移動することができる。
【0005】作業者搭載部が高所にある状態で、アクセ
ルを高速にして走行し始めると、高所作業台車のバラン
スが悪い上に、不整地や傾斜地が多くしかも樹木の枝葉
などの障害物の多い果樹園では、ブームが傾いたり作業
者搭載部が振動したりして作業者の安全性が損なわれる
おそれがあった。また、作業者の操作ミスにより作業者
搭載部が高所にある状態で、台車を比較的高速で走行さ
せてしまう場合も想定される。
【0006】近年、作業安全性への関心の高まりによ
り、作業者搭載部が所定高さ以上では台車の走行速度が
一定以上にならないようにアクセルレバーを強制的に低
速に切換える高所作業台車が開発され実用化されてい
る。例えば特開昭63−94917号公報や特開平11
−6899号公報などに示す車速制御する高所作業台車
が提案されている。
【0007】特開昭63−94917号公報に示す高所
作業台車は、作業者搭乗部が高位置にあるほどキャブレ
ターを低速側に作動させる調速手段が設けられている。
この調速手段は、スロットルレバーを低速側に押圧する
押圧レバーを該スロットルレバーと同軸状に設け、作業
者搭乗部の上昇に伴ってブームと押圧レバーとを連結す
るワイヤを引っ張り、スロットルレバーを摩擦板の抵抗
に抗して低速側に作動させ、作業者搭乗部が下降する際
にはワイヤが弛むためスロットルレバーが低速状態を保
たれるようになっている。また、特開平11−1168
99号公報には、ブームの昇降を検出する昇降検出手段
を設け、作業者搭乗部が中間位置以外の上昇位置及び下
降位置にあるときに油圧ポンプから油圧モータへ送り込
まれる油圧回路を切換えて車速を低速に切換えるように
なっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】特開昭63−9491
7号公報に示す高所作業台車の調速手段は、押圧レバー
が摩擦板と共にスロットルレバーと同軸状にねじ止めさ
れており、この押圧レバーをワイヤにて引っ張って摩擦
板の抵抗に抗して低速側に戻しているため、摩擦板の摩
擦抵抗やねじの締め付け具合によって、押圧レバーが戻
りきらなかったり、ワイヤに過度のテンションが加わっ
て伸びが生じたりするおそれがあり、スロットルレバー
の低速側への切換えが不十分になるおそれがある。ま
た、押圧レバーは一旦低速側に切換えると、作業者搭乗
部が下降してもそのままであるため、作業者は、押圧レ
バーを摩擦板の抵抗に抗して基に戻してからでないと、
スロットルレバーを高速側に切換えて台車を高速で走行
させることができず、操作性が悪いという課題もあっ
た。また、特開平11−116899号公報に示す高所
作業台車の車速制御装置は、ブームの昇降を検出する昇
降検出手段に連繋して油圧ポンプから油圧モータへ送り
込まれる油圧回路を切換えているため、部品点数が多く
装置構成も複雑化して製造コストも高くなる。また、ブ
ームが下降位置より中間位置へ、上昇位置から中間位置
へ移動する場合には、台車は必ず高速走行に切り換るた
め、特にブームが上昇位置から中間位置へ移動する場合
には、作業者搭乗部に収穫物を積載している場合もある
ため安全な設計とはいい難い。更には、一端がスロット
ルレバー(アクセルレバー)に連繋し他端がカム溝に連
繋するワイヤの他端側をブームの上下動に応じて回動す
るカムのカム溝に沿って移動させるようにしても良い
が、作業者搭乗部の高さ位置によっては、スロットルレ
バーを操作し難いという課題もある。
【0009】本発明の目的は、上記従来技術の課題を解
決し、高所作業する作業者の安全性を確保し、操作性が
良く、しかも低コストで製造できる高所作業台車を提供
することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は次の構成を備える。即ち、自走可能な作業
台車本体に回動可能に設けられたブーム先端部に作業者
搭乗部が取り付けられ、該作業者搭乗部が水平を保って
昇降可能な高所作業台車において、作業者搭乗部に設け
られ、前記作業台車本体の走行速度を遠隔操作可能なア
クセルレバーと、作業者搭乗部の高さ位置が所定高さに
到達したときに作業台車本体の走行速度が一定速度以下
になるようアクセルレバーを強制的に低速側へ切換え、
作業者搭乗部の高さ位置が更に上昇しても該アクセルレ
バーが低速状態で維持されるように調整するアクセルレ
バー調整機構とを具備したことを特徴とする。
【0011】また、アクセルレバー調整機構は、アクセ
ルレバー調整機構は、アクセルレバーに係止したまま低
速側へ切換え可能な切換えレバーと、ブームと作業者搭
乗部との連結部を回動支点として該ブームの上下動に伴
なって回動可能に設けられたリンクレバーと、切換えレ
バーと前記リンクレバーとを連結する連結ワイヤとを備
え、連結ワイヤのリンク側連結部は、リンクレバーの長
手方向に形成されたリンク溝に連結されており、該リン
クレバーの回動動作に応じてリンク溝の一方の溝端から
他方の溝端位置へスライド可能に連結されていることを
特徴とする。また、作業者搭乗部とリンクレバーとを連
結するリンク戻しスプリングが設けられており、リンク
レバーはリンク戻しスプリングに引き戻されてブームに
突設されたリンクガイドピンに常時突き当てられたまま
回動することを特徴とする。また、切換えレバーは、リ
ターンスプリングにより引っ張られてアクセルレバーの
高速側に相当する基準位置に保持されており、作業者搭
乗部が下降位置より所定高さ迄上昇すると、リンクレバ
ーの回動により連結ワイヤが引かれて切換えレバーがリ
ターンスプリングの引張り力に抗して基準位置より反対
側へ移動する際にアクセルレバーに係止してそのまま低
速側へ切換えることを特徴とする。また、作業者搭乗部
が下降位置において連結ワイヤのリンク側連結部がリン
ク溝の一端側に位置しており、作業者搭乗部が所定高さ
まで上昇すると、リンクレバーの回動に伴って連結ワイ
ヤを引きながらリンク溝の中間位置までスライドし、作
業者搭乗部が更に上昇してリンクレバーが更に回動して
も、リンク側連結部がリンク溝の他端位置へスライドし
て連結ワイヤの引張り力を逃すことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について添付図面と共に詳述する。図1、図2、図3は
作業者搭乗部が下降位置、所定高さ位置、最高上昇位置
の各位置にあるときのアクセルレバー調整機構の動作説
明図、図4は高所作業台車の側面図、図5は高所作業台
車の上視図である。
【0013】先ず、高所作業台車の概略構成について図
4及び図5を参照して説明する。1は作業台車本体であ
り、左右一対のクローラー式の走行装置2、エンジン
3、更には油圧ポンプや油圧モータを含む油圧駆動機構
(図示せず)を備えている。走行装置2の駆動スプロケ
ット4は油圧モータにより回転駆動される。5はブーム
であり、一端側が作業台車本体1に起立して設けられた
旋回フレーム6に横軸7を中心に回動可能に連繋してい
る。8は作業者搭載部(バケット)であり、ブーム5の
他端側に連結されている。作業者搭載部8はブーム5が
上下動しても水平位置を保って昇降するようになってい
る。9は昇降シリンダでありブーム5と旋回フレーム6
とに連繋して設けられている。昇降シリンダ9は、油圧
駆動により伸縮され、ブーム5を横軸7を中心に回動さ
せて作業者搭載部8を昇降させる。旋回フレーム6は図
示しない旋回シリンダにより旋回軸を中心に回動するよ
うになっている。作業台車本体1の本体カバー25に
は、収穫物を積載可能な積載板26が設けられている。
【0014】作業者搭載部8には、エンジン3を始動さ
せるスタータキー10、作業台車の走行速度を遠隔操作
可能なアクセルレバー11、昇降シリンダ9や旋回シリ
ンダを作動させて作業者搭載部8を昇降・旋回させる昇
降・スイングペダル12、左右のクローラーの作動制御
する走行レバー13、14などの各種操作部や作業者が
座る座席15が設けられている。昇降・スイングペダル
12は、例えば前側又は後側を踏むと上昇又は下降し、
左側又は右側を踏むと左右に旋回動し、斜め(45度)
に踏むと上下動と旋回動を組み合わせた動作をするよう
になっている。走行レバー13、14は、左右のクロー
ラーの動作を司るもので前後進、左右旋回動をするよう
になっている。各種操作部からの指令は、作業者搭載部
8よりブーム5のフレーム内に配線された各種ケーブル
を通じて台車本体1に伝達されるようになっている。作
業者搭載部8の前方側フレーム8aは開閉可能になって
おり、下降位置にあるときに作業者は地上から前方側フ
レーム8aを開閉して乗り降りすることができる。ま
た、作業者搭載部8には荷台8bを取り付けることも可
能である。
【0015】また、高所作業台車には、アクセルレバー
調整機構16が設けられている。このアクセルレバー調
整機構16は、作業者搭乗部8の高さ位置が所定高さに
到達したときに作業台車本体1の走行速度が一定速度以
下になるようアクセルレバー11を強制的に低速側へ切
換え、作業者搭乗部8の高さ位置が更に上昇しても該ア
クセルレバー11が低速状態で維持されるように調整す
るものである。
【0016】以下、アクセルレバー調整機構16の構成
について図1〜図3を参照して具体的に説明する。17
は切換えレバーであり、作業者搭乗部8のフレームに、
アクセルレバー11とは別個に回動可能に設けられてい
る。切換えレバー17は、L字形状をしており、作業者
搭乗部8の上昇に伴って回動して後述するようにアクセ
ルレバー11に係止したまま低速側へ切換えるようにな
っている。18はリンクレバーであり、ブーム5と作業
者搭乗部8との連結部に設けられた支点軸19を中心に
回動可能に設けられている。このリンクレバー18に
は、長手方向にリンク溝20が形成されている。
【0017】21は連結ワイヤであり、切換えレバー1
7とリンクレバー18との間を連結している。連結ワイ
ヤ21のリンク側連結部21aは、リンクレバー18の
リンク溝20に連結されており、リンクレバー18の回
動動作に応じてリンク溝20の一方の溝端位置20aか
ら溝中間位置20bを経て他方の溝端位置20cへスラ
イド可能に連結されている。連結ワイヤ21の切換え側
連結部21bは切換えレバー17に連結されている。
【0018】また、22はリンク戻しスプリングであ
り、一端が作業者搭乗部8側に連結され、他端がリンク
レバー18に連結されている。ブーム5の作業者搭乗部
8の連結側近傍には、リンクガイドピン23が突設され
ている。リンク戻しスプリング22は、ブーム5が上方
に回動するにしたがってリンクレバー18の姿勢が自重
により下向きに逃げないようにリンクガイドピン23側
に戻すように引っ張っている。よって、リンクレバー1
8はリンク戻しスプリング22により常時リンクガイド
ピン23に突き当てられたまま回動するようになってい
る。
【0019】また、24はリターンスプリングであり、
一端が切換えレバー17に連繋し他端が作業者搭乗部8
のフレームに連繋している。切換えレバー17は作業者
搭乗部8が下降位置にあるとき(図1参照)に、アクセ
ルレバー11の高速側に相当する基準位置Pにあるよう
にリターンスプリング24により引っ張られている。作
業者搭乗部8が下降位置Aより所定高さ位置B迄上昇す
ると、リンクレバー18の回動によりリンク溝20にて
連結する連結ワイヤ21が引かれて、切換えレバー17
がリターンスプリング24の引張り力に抗して基準位置
Pより反対側位置Qへ移動し、このとき切換えレバー1
7はアクセルレバー11に係止したまま低速側へ切換え
るようになっている(図2参照)。
【0020】次に、アクセルレバー調整機構16の動作
について、作業者搭載部8の昇降動作と共に説明する。
先ず、図4に示すように下降位置にある作業者搭載部8
に、作業者が乗り込んでスタータキー10を回してエン
ジン3を始動させる。作業者は、走行レバー13、14
を操作して走行装置2を駆動させて作業台車本体1を走
行させることができる。走行速度を早くする場合には、
アクセルレバー11を低速側より高速側に回動させてエ
ンジン3の回転数を高めることで速度を速めて走行させ
ることができる。
【0021】図1において、作業者搭載部8が下降位置
Aにあるとき、切換えレバー17はリターンスプリング
24により引っ張られて、基準位置P側に保持されてい
る。また、切換えレバー17に切換え側連結部21bで
連結する連結ワイヤ21も同方向に引っ張られて、リン
ク側連結部21aはリンクレバー18のリンク溝20の
溝端位置20aにて係止している。また、リンクレバー
18は、左斜め上方に傾いた状態で、リンク戻しスプリ
ング22により引っ張られてリンクガイドピン23に突
き当てられている。
【0022】作業者は、走行中若しくは走行停止状態に
おいて、昇降・スイングペダル12を操作してブーム5
を上方へ回動させ、作業者搭載部8を図2に示す所定高
さ位置B(約2m)まで上昇させる。このとき、リンク
レバー18は、リンク戻しスプリング22によりリンク
ガイドピン23に突き当てられたまま支点軸19を中心
に図2の反時計回り方向に回動する。また、リンク溝2
0に連結する連結ワイヤ21は、リンクレバー18の回
動により同方向へ引っ張られる。これにより、切換え側
連結部21bにて連結する切換えレバー17を基準位置
Pから反対側位置Qまで回動させるので、アクセルレバ
ー11が高速側にある場合には、これに係止したまま低
速側に切換える。本実施例ではアクセルレバー11の切
換えにより作業台車本体1の走行速度が1km/h以下
となるように低速に切換えられる。また、作業者搭載部
8が、所定高さ位置Bまで上昇すると、リンクレバー1
8の姿勢が水平方向に向くため、リンク溝20に係止す
るワイヤリンク側連結部21aは、連結ワイヤ21に作
用する引張り力により溝中間位置20bまでスライドす
る。この状態で切換えレバー17は反対側位置Qへ移動
した状態にあるので、アクセルレバー11は確実に低速
側へ切換えられている。
【0023】作業者が、昇降・スイングペダル12を操
作して作業者搭載部8を図3に示す最高上昇位置C(約
3m)まで上昇させると、ブーム5の回動に伴ないリン
クレバー18が更に図3の反時計回り方向へ回動して連
結ワイヤ21を引っ張ろうとする。しかしながら、リン
クレバー18の姿勢が左斜め下方に向くため、リンク溝
20に連結するリンク側連結部21aが図2の溝中間位
置20bより溝端位置20cへスライドする。これによ
って、作業者搭乗部8が更に上昇してリンクレバー18
が更に回動しても、連結ワイヤ21を更に引っ張らない
ようにテンションを逃すようになっている。したがっ
て、作業者搭載部8が最高上昇位置Cへ上昇しても、連
結ワイヤ21に過度のテンションが加わるのを防止し、
しかも切換えレバー17は反対側位置Qに保持されたま
まであるので、アクセルレバー11は低速側へ切換えら
れたまま保持されている(図3参照)。
【0024】作業者は、昇降・スイングペダル12を操
作して作業者搭載部8を図3に示す最高上昇位置Cから
図2に示す所定高さ位置Bまで下降させると、ブーム5
の回動に伴なってリンクレバー18が支点軸19を中心
に時計回り方向に回動する。このとき、リンクレバー1
8の姿勢が左斜め下方から水平方向に変化するため、連
結ワイヤ21のリンク溝20に連結するリンク側連結部
21aが図3の溝端位置20cより溝中間位置20bへ
移動する。
【0025】そして、作業者搭載部8を図2に示す所定
高さ位置Bから図1に示す下降位置Aまで下降させる
と、ブーム5の回動に伴なってリンクレバー18が支点
軸19を中心に更に時計回り方向に回動する。このと
き、リンクレバー18の姿勢が水平方向から左斜め上方
に変化するため、連結ワイヤ21のリンク溝20に連結
するリンク側連結部21aが図2の溝中間位置20bよ
り溝端位置20aへ移動する。また、連結ワイヤ21
は、リンクレバー18の戻り及びリターンスプリング2
4の引張り力により切換えレバー17が反対側位置Qよ
り基準位置Pへ回動して復帰する。よって、作業者搭載
部8が所定高さ位置Bより下降すれば、切換えレバー1
7が基準位置P側へ復帰し始めるので、作業者はアクセ
ルレバー11を高速側に切換えて走行速度を徐々に速め
ることができる。
【0026】上記構成によれば、高所作業台車に、リン
クレバー18、切換えレバー17およびこれらを連結す
る連結ワイヤ21などを備えたアクセルレバー調整機構
16を設けたので、作業者搭乗部8の高さ位置が下降位
置Aから所定高さ位置Bに上昇したときに、リンクレバ
ー18の回動に応じて作業台車本体1の走行速度が一定
速度以下になるよう切換えレバー17によりアクセルレ
バー11を強制的に低速側へ切換え、作業者搭乗部8の
高さ位置が更に上昇して最高上昇位置Cになっても該ア
クセルレバー11が低速状態で維持されるので、高所作
業においてアクセルレバー11を高速側へ切換える誤操
作するおそれもなく、安全性、信頼性を向上させること
ができ、アクセルレバー調整機構16は構造が簡易であ
るため安価に製造でき、メンテナンスも容易に行える。
また、切換えレバー17は、作業者搭乗部8が所定高さ
位置Bより下降すると、基準位置Pへ徐々に戻るように
なっているため操作性も良く、アクセルレバー11の急
激な高速側への操作を抑止できるため、操作安全性が高
い。
【0027】以上、本発明の好適な実施例について述べ
てきたが、本発明は上述した実施例に限定されるのもの
ではなく、アクセルレバー調整機構16のリンクレバー
18やリンク溝20の形状や長さ、アクセルレバー11
を低速側へ調整する作業者搭乗部8の高さ位置や作業台
車本体1の走行速度などは任意に設定できる等、発明の
精神を逸脱しない範囲で多くの改変を施し得るのはもち
ろんである。
【0028】
【発明の効果】本発明の高所作業台車は、上述したよう
に、アクセルレバー調整機構を用いて、作業者搭乗部の
高さ位置が下降位置から所定高さ位置に上昇したとき
に、作業台車本体の走行速度が一定速度以下になるよう
アクセルレバーを強制的に低速側へ切換え、作業者搭乗
部の高さ位置が更に上昇しても該アクセルレバーが低速
状態で維持されるので、高所作業においてアクセルレバ
ーを高速側へ切換える誤操作するおそれもなく、安全
性、信頼性を向上させることができ、アクセルレバー調
整機構は構造が簡易であるため安価に製造できメンテナ
ンスも容易に行える。また、アクセルレバーは、作業者
搭乗部が所定高さ位置より下降すると、高速側へ徐々に
切換え可能になっているため、操作安全性が高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】作業者搭乗部が下降位置にある場合のアクセル
レバー調整機構の動作説明図である。
【図2】作業者搭乗部が所定高さ位置にある場合のアク
セルレバー調整機構の動作説明図である。
【図3】作業者搭乗部が最高上昇位置にある場合のアク
セルレバー調整機構の動作説明図である。
【図4】高所作業台車の側面図である。
【図5】高所作業台車の上視図である。
【符号の説明】
1 作業台車本体 2 走行装置 3 エンジン 4 駆動スプロケット 5 ブーム 6 旋回フレーム 7 横軸 8 作業者搭載部 9 昇降シリンダ 10 スタータキー 11 アクセルレバー 12 昇降・スイングペダル 13、14 走行レバー 15 座席 16 アクセルレバー調整機構 17 切換えレバー 18 リンクレバー 19 支点軸 20 リンク溝 21 連結ワイヤ 21a リンク側連結部 21b 切換え側連結部 22 リンク戻しスプリング 23 リンクガイドピン 24 リターンスプリング 25 本体カバー 26 積載板
フロントページの続き Fターム(参考) 2B041 AA07 AA13 AB05 AC11 BB03 BB05 BB14 BB15 2B075 JA01 JA03 JA19 2B076 AA07 DA02 DC01 DD04 EA01 EA09 EB05 EC23 ED01 3F333 AA12 AA15 AB01 AC01 BB03 BB10 BD02 CA21 FA03 FA20

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自走可能な作業台車本体に回動可能に設
    けられたブーム先端部に作業者搭乗部が取り付けられ、
    該作業者搭乗部が水平を保って昇降可能な高所作業台車
    において、 前記作業者搭乗部に設けられ、前記作業台車本体の走行
    速度を遠隔操作可能なアクセルレバーと、 前記作業者搭乗部の高さ位置が所定高さに到達したとき
    に前記作業台車本体の走行速度が一定速度以下になるよ
    う前記アクセルレバーを強制的に低速側へ切換え、前記
    作業者搭乗部の高さ位置が更に上昇しても該アクセルレ
    バーが低速状態で維持されるように調整するアクセルレ
    バー調整機構とを具備したことを特徴とする高所作業台
    車。
  2. 【請求項2】 前記アクセルレバー調整機構は、 前記アクセルレバーに係止したまま低速側へ切換え可能
    な切換えレバーと、 前記ブームと作業者搭乗部との連結部を回動支点として
    該ブームの上下動に伴なって回動可能に設けられたリン
    クレバーと、 前記切換えレバーと前記リンクレバーとを連結する連結
    ワイヤとを備え、 前記連結ワイヤのリンク側連結部は、前記リンクレバー
    の長手方向に形成されたリンク溝に連結されており、該
    リンクレバーの回動動作に応じて前記リンク溝の一方の
    溝端から他方の溝端位置へスライド可能に連結されてい
    ることを特徴とする請求項1記載の高所作業台車。
  3. 【請求項3】 前記作業者搭乗部と前記リンクレバーと
    を連結するリンク戻しスプリングが設けられており、前
    記リンクレバーは前記リンク戻しスプリングに引き戻さ
    れて前記ブームに突設されたリンクガイドピンに常時突
    き当てられたまま回動することを特徴とする請求項2記
    載の高所作業台車。
  4. 【請求項4】 前記切換えレバーは、リターンスプリン
    グにより引っ張られて前記アクセルレバーの高速側に相
    当する基準位置に保持されており、前記作業者搭乗部が
    下降位置より所定高さ迄上昇すると、前記リンクレバー
    の回動により前記連結ワイヤが引かれて前記切換えレバ
    ーが前記リターンスプリングの引張り力に抗して前記基
    準位置より反対側へ移動する際に前記アクセルレバーに
    係止してそのまま低速側へ切換えることを特徴とする請
    求項2記載の高所作業台車。
  5. 【請求項5】 前記作業者搭乗部が下降位置において前
    記連結ワイヤのリンク側連結部がリンク溝の一端側に位
    置しており、前記作業者搭乗部が所定高さまで上昇する
    と、前記リンクレバーの回動に伴って連結ワイヤを引き
    ながらリンク溝の中間位置までスライドし、前記作業者
    搭乗部が更に上昇して前記リンクレバーが更に回動して
    も、前記リンク側連結部がリンク溝の他端位置へスライ
    ドして前記連結ワイヤの引張り力を逃すことを特徴とす
    る請求項2記載の高所作業台車。
JP2000365034A 2000-11-30 2000-11-30 高所作業台車 Pending JP2002167198A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000365034A JP2002167198A (ja) 2000-11-30 2000-11-30 高所作業台車

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000365034A JP2002167198A (ja) 2000-11-30 2000-11-30 高所作業台車

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002167198A true JP2002167198A (ja) 2002-06-11

Family

ID=18835878

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000365034A Pending JP2002167198A (ja) 2000-11-30 2000-11-30 高所作業台車

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002167198A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011001171A (ja) * 2009-06-19 2011-01-06 Kawashima Nogu Seisakusho:Kk 農業用高所作業機
CN102530776A (zh) * 2010-10-07 2012-07-04 永恒力集团 具有高度可调节的物料承载装置的地面运输车
JP2012147744A (ja) * 2011-01-20 2012-08-09 Yanmar Co Ltd コンバイン
CN104298165A (zh) * 2014-09-19 2015-01-21 西北农林科技大学 一种果园作业平台的plc控制***
WO2021039915A1 (ja) * 2019-08-29 2021-03-04 北越工業株式会社 高所作業車の操作盤

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011001171A (ja) * 2009-06-19 2011-01-06 Kawashima Nogu Seisakusho:Kk 農業用高所作業機
CN102530776A (zh) * 2010-10-07 2012-07-04 永恒力集团 具有高度可调节的物料承载装置的地面运输车
JP2012147744A (ja) * 2011-01-20 2012-08-09 Yanmar Co Ltd コンバイン
CN104298165A (zh) * 2014-09-19 2015-01-21 西北农林科技大学 一种果园作业平台的plc控制***
WO2021039915A1 (ja) * 2019-08-29 2021-03-04 北越工業株式会社 高所作業車の操作盤
CN114364629A (zh) * 2019-08-29 2022-04-15 北越工业株式会社 高空作业车的操作盘

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7797918B2 (en) Mower with flip up armrest carrying operational controls and display
US11529907B2 (en) Access system for a work vehicle
JP2002167198A (ja) 高所作業台車
JP2006027782A (ja) 自走農用高所作業機の走行速度牽制装置
US20210400888A1 (en) Tree Felling Head Control System and Method
JP3653142B2 (ja) 自走型茶園管理機の走行装置
JP2002167184A (ja) 高所作業台車の座席装置
JP2001341998A (ja) 高所作業車
JPH0410140Y2 (ja)
JP4207208B2 (ja) 乗用草刈機の刈取り部昇降装置
JP2630711B2 (ja) 茶園管理装置
JP2001341997A (ja) 高所作業車
JPS5927713Y2 (ja) 刈取作業車
JP4304455B2 (ja) 草刈り機
JPS61271139A (ja) 救助用または作業用車両のシート構造物
JP4033713B2 (ja) 農用高所作業機
JP2597854B2 (ja) 操作レバー装置
JPH0746924A (ja) フロントマウント型乗用芝刈機
JPH0532158A (ja) 移動作業車における車体持上げ装置
JPH0720158Y2 (ja) 自走式作業台車の走行安全装置
JP2552033Y2 (ja) 作業車輌の傾斜制御装置
JP2589221Y2 (ja) コンバインの刈取部における泥かみ防止装置
JPS5812927Y2 (ja) 作業機のア−ム上昇制限装置
JPS6040099Y2 (ja) コンバインにおける走行装置
JP3142161B2 (ja) 水田作業機