JP2002166549A - 流体放出方法 - Google Patents

流体放出方法

Info

Publication number
JP2002166549A
JP2002166549A JP2001299272A JP2001299272A JP2002166549A JP 2002166549 A JP2002166549 A JP 2002166549A JP 2001299272 A JP2001299272 A JP 2001299272A JP 2001299272 A JP2001299272 A JP 2001299272A JP 2002166549 A JP2002166549 A JP 2002166549A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
diaphragm
fluid
ejector
electrode
diaphragms
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001299272A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4739620B2 (ja
Inventor
Arthur M Gooray
エム グーレイ アーサー
J Lawler George
ジェイ ローラー ジョージ
Paul Galambos
ガランボス ポール
Frank J Peter
ジェイ ピーター フランク
Kevin Zavadil
ザバディル ケビン
Richard C Givler
シー ギブラー リチャード
Jr Joseph Crowley
クロウリー ジュニア ジョセフ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Xerox Corp
Original Assignee
Xerox Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Xerox Corp filed Critical Xerox Corp
Publication of JP2002166549A publication Critical patent/JP2002166549A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4739620B2 publication Critical patent/JP4739620B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/135Nozzles
    • B41J2/14Structure thereof only for on-demand ink jet heads
    • B41J2/14314Structure of ink jet print heads with electrostatically actuated membrane

Landscapes

  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
  • Reciprocating Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 静電流体放出器内の流体放出用の静電ポテン
シャルを増大させる。 【解決手段】 本発明の流体放出器は、密閉型二連ダイ
アフラム構造210,212、とそれに平行に対向する
電極構造220,222、および放出する流体を収容す
る構造を含む。比較的非圧縮性の流体を収容するダイア
フラム・チャンバ214は、ダイアフラムの後方に配置
され、ダイアフラムにより密閉される。少なくとも一つ
のノズル孔242は、ダイアフラムの一つの上の放出器
の前面板240に形成される。第一ダイアフラム210
の変形により、圧力は第二ダイアフラム212に送られ
る。送られた圧力と、密閉型ダイアフラム・チャンバ2
14内に収容されている比較的非圧縮性の流体は、第二
ダイアフラム212を反対方向に変形させ、ノズル孔2
42を介して流体を強制的に放出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、流体放出器およ
び流体放出方法に基づく、マイクロマシンまたはマイク
ロ電子機械システムに関する。
【0002】
【従来の技術】流体放出器は、インクジェット記録また
は印刷用に開発されている。インクジェット記録装置
は、記録時の極めて静かな動作、高速印刷、インク選択
の高い自由度、および低コストの普通紙を使用可能とい
った多くの利点を提供する。記録する必要があるときだ
けインクを出力する、いわゆる「ドロップオンデマン
ド」駆動方法は現在では平凡な方法となっている。ドロ
ップオンデマンド駆動方法では、記録に用いられないイ
ンクを回収する必要がない。
【0003】インクジェット印刷用の流体放出器には一
つ以上のノズルがあり、小さなインクの液滴を形成およ
び制御し高解像度を実現して、色分解能を向上させなが
らよりシャープな文字を印刷できる。特に、ドロップオ
ンデマンド・インクジェット印刷ヘッドは一般に高解像
度プリンタ用に用いられる。
【0004】ドロップオンデマンド技術は一般に、いく
つかの種類のパルス発生器を用いて液滴を形成し放出す
る。例えば、ある種類の印刷ヘッドでは、電圧を印加し
たときに変形する圧電壁にインクノズルを備えたチャン
バを取り付けることができる。その変形の結果、流体は
液滴としてノズルの開口部から強制的に放出される。次
に、その液滴は対応する印刷面に直接衝突する。駆動部
として圧電デバイス等を用いる方法は、JP B−19
90−51734に記載されている。
【0005】別の種類の印刷ヘッドは、ヒートパルスに
よって形成した気泡を用いて、流体をノズルから強制的
に放出する。その液滴は、気泡が壊れたときにインク供
給部から分離する。気泡を生成するためにインクを加熱
することで生じた圧力を用いる方法が、JP B−19
86−59911に記載されている。
【0006】さらに別の種類のドロップオンデマンド印
刷ヘッドは、静電アクチュエータを組み込んでいる。こ
の種の印刷ヘッドは、静電力を利用してインクを放出す
る。このような静電印刷ヘッドの例は、クロール(Kr
oll)等の米国特許第4,520,375号と、日本
特許出願公開番号289351/90に開示されてい
る。米国特許第4,520,375号に開示されている
インクジェットのヘッドは、インク放出チャンバの一部
を構成するダイアフラムを有する静電アクチュエータを
用い、ベース板は、そのダイアフラムと対向するインク
放出チャンバの外側に配置されている。そのインクジェ
ットのヘッドは、ダイアフラムとベース板の間に時間的
に変化する電圧を印加することによって、インク放出チ
ャンバのノズル通路を介してインクの液滴を放出する。
従って、そのダイアフラムとベース板はキャパシタとし
て機能し、ダイアフラムを機械的な動きに設定し、流体
をダイアフラムの動きに応じて放出する。一方、日本特
許出願公開番号289351/90に記載されているイ
ンクジェットのヘッドは、ダイアフラム上に固定した静
電アクチュエータに電圧を印加することによって、その
ダイアフラムを変形させる。この結果、インク放出チャ
ンバ内にインクを吸い込む。電圧を取り除くと、ダイア
フラムはその変形前の状態に戻りインク放出チャンバか
らインクを放出する。
【0007】液滴放出器は、印刷だけでなく、半導体や
平板表示装置産業におけるフォトレジスト等の液体の塗
布、薬品や生体サンプルの配送、化学反応用の複数の化
学物質の配送、DNA塩基配列の処理、相互作用の研究
や分析用の薬品や生体物質の配送、マイクロマシン内の
固定または着脱型ガスケットとして使用可能なプラスチ
ックの、薄く細い層の成膜にも用いることができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題及び課題が解決するため
の手段】この発明のシステムと方法は、静電流体放出器
内の流体放出用の静電ポテンシャルを増大させる。
【0009】この発明のシステムと方法は別個に、静電
流体放出器により大きな流体放出速度を実現する。
【0010】この発明のシステムと方法は別個に、流体
放出の双方向モードを実現する。
【0011】この発明のシステムと方法は別個に、非圧
縮性流体の密閉型チャンバ内に補償作用を実現する。
【0012】この発明のシステムと方法は別個に、流体
放出器からの流体の放出用の能動的に駆動した放出サイ
クルを実現する。
【0013】この発明のシステムと方法は別個に、流体
放出器にサイクルの間、流体に加える力を増大させる。
【0014】この発明のシステムと方法は別個に、より
高い周波数性能を実現する。
【0015】この発明のシステムと方法は別個に、高性
能の誘電体を利用する。
【0016】この発明のシステムと方法の様々な典型的
実施例によると、密閉型二連ダイアフラムを用いて、流
体放出器から流体を放出する。
【0017】この発明のシステムと方法の様々な典型的
実施例によると、密閉型二連ダイアフラム構造を用い
て、双方向モードで流体放出器を動かす。この発明のシ
ステムと方法の他の様々な典型的実施例によると、二連
電極構造を用いて流体放出器から流体の放出を実現す
る。この発明のシステムと方法のさらに別の様々な典型
的実施例によると、二連ノズル構造を用いて流体放出器
から流体の放出を実現する。
【0018】この発明のシステムと方法の様々な典型的
実施例によると、流体放出器は、放出する流体用の収容
構造、密閉型二連ダイアフラムおよび二連電極を有す
る。この発明のシステムと方法の他の様々な典型的実施
例では、誘電性流体を二連ダイアフラムの背後に密閉す
る。この発明のシステムと方法の他の様々な典型的実施
例では、その誘電性流体は高性能誘電性流体であっても
よい。
【0019】この発明のこれらのおよび他の特徴と利点
は、この発明による様々な典型的実施例についての以降
の詳細な説明に記載され、またはそれから明らかにな
る。
【0020】
【発明の実施の形態】この発明のシステムと方法による
双方向流体放出器は、静電引力の原理に基づいて動作す
る。その流体放出器の基本的な形状は、密閉型二連ダイ
アフラム構造、その密閉型二連ダイアフラムに平行に対
向する電極構造、および放出する流体を収容する構造を
含む。比較的非圧縮性の流体を収容するダイアフラム・
チャンバは、ダイアフラムの後方に配置しダイアフラム
により密閉される。ダイアフラムの一つは、放出器の前
面板に形成したノズル孔に対向して配置される。二連電
極構造が好ましいが、選択自由である。駆動信号は、そ
の電極構造の少なくとも一つの電極に印加し、少なくと
も一つの電極と第一ダイアフラムの間に静電界を生成す
る。その第一ダイアフラムは、生成された静電界の静電
力によって少なくとも一つの電極に向かって引っぱられ
て変形する。変形時には、圧力は密閉型ダイアフラムの
第二ダイアフラムに送られる。送られた圧力と、密閉型
ダイアフラム・チャンバ内に収容されている高性能誘電
性流体等の比較的非圧縮性の流体は、第二ダイアフラム
を反対方向に変形させ、ノズル孔を介して流体を強制的
に放出する。液滴が放出された後、ダイアフラムは、変
形したダイアフラムの通常の弾性復元動作、または力を
加えることによって逆方向に動かされる。
【0021】この発明のシステムと方法では、二連ノズ
ル双方向流体放出器も考えられる。その密閉型二連ダイ
アフラム構造は、密閉型ダイアフラムと平行に対向する
二連電極構造、および放出する流体を収容する構造に加
えて、二連ノズル設計と組になっている。これらの典型
的実施例では、静電力は第一電極と第一ダイアフラムの
間に生成され、第一ダイアフラムを変形させる。変形時
には、圧力は第二ダイアフラムに送られる。送られた圧
力と、密閉型ダイアフラム・チャンバ内に収容されてい
る高性能誘電性流体等の比較的非圧縮性の流体は、第二
ダイアフラムを反対方向に変形させ、ノズル孔を介して
流体を強制的に放出する。液滴が放出された後、ダイア
フラムは、変形したダイアフラムの通常の弾性復元動
作、または力を加えることによって逆方向に動かされ
る。例えば、静電界の弛緩を制御することで、第一ダイ
アフラムをその未変形の位置に低速で戻すと、流体は対
応するノズル孔を介して放出されない。力を加えること
などで、第一ダイアフラムをその未変形の位置に高速で
戻すと、流体は対応するノズル孔を介して放出される。
両方のノズル孔を用いて、そのサイクルの交互のストロ
ークの両方で放出できるので、より高い周波数の動作が
可能になる。
【0022】この発明の双方向流体放出器は、シリコン
ベース面のマイクロマシンの共通の製造技術に基づい
て、モノリシックバッチ製造によって容易に製造され、
非常に低コストの製造、高信頼性および「オンデマン
ド」液滴サイズ調節の可能性がある。しかし、この発明
のシステムと方法の以降の説明では、シリコンベースの
表面マイクロマシンに特定した形態に言及しているが、
実際には、この発明の双方向流体放出器用の他の材料や
製造技術も可能である。さらに、この発明のシステムと
方法は、このような放出器のどんな機械的構成(例えば
「ルーフシュータ」や「エッジシュータ」など)におい
ても、放出器のどんな大きさのアレイにおいても利用で
きる。
【0023】図1〜3は、「ルーフシュータ」構成の単
一の放出器の概略図を示している。図1に示したよう
に、放出器100はベース板110、電極120、ダイ
アフラム130およびノズル孔142を備えた前面板1
40を有する。ダイアフラム・チャンバ132は、ダイ
アフラム130によって放出する流体から密閉されてい
る。この例では、ダイアフラム・チャンバ132内には
空気を有する。
【0024】図3は、未変形状態のダイアフラム130
で初期状態の動作を示している。図1に示したように、
電界が電極120とダイアフラム130の間の空隙に生
成されると、ダイアフラム130が変形状態に変形す
る。ダイアフラム130が変形すると、流体が変形した
ダイアフラム130によって生成された空間に液ためか
ら引っぱられる。この液だめは、放出器100の周辺の
いずれかの部分に配置できる。
【0025】ダイアフラム130に均一な静電力が印加
されるとすると、その関係は(式1)のように近似でき
る。
【数1】 ここで、κは流体の誘電率とも呼ばれる非誘電率、ε0
は自由空間(つまり真空)の誘電率、Aは電極の断面
積、Eは静電界の強度である。これを式変形すると、加
えられる圧力は(式2)となる。
【数2】 直径「d」(半径「r」)の円形のダイアフラムの場
合、そのダイアフラムの中心に生じる最大の変形は、ほ
ぼ(式3)となる。
【数3】 ここで、
【数4】 Eはヤング率、tはダイアフラムの厚さ、uはポアッソ
ン比である。
【0026】実際には、ダイアフラム130が変形する
と、ダイアフラム130の中心は、ダイアフラム130
の周辺が受けるものとは異なる静電界、つまり力を受け
る。しかし、これらの関係は、基本的な方法を説明する
ために役立つ。
【0027】流体が放出されると静電界が除去され、ダ
イアフラム130の弾性復元力によって、ダイアフラム
130は図3に示したその未変形状態に戻る。図2は、
図1と3に各々示した変形状態と未変形状態の間の中間
非静止状態を示している。この弾性復元力は流体に送ら
れ、流体の一部を液だめに強制的に戻し、図3に示すよ
うに、流体の一部をノズル孔142から放出する。この
動作は、「縁反り」スプリングにやや似ている。ダイア
フラム130によって動かされる流体の量に対する、液
滴として放出する流体の割り合いは、放出器100の所
定の設計パラメータによって制御できる。このようなパ
ラメータには、ダイアフラム130の大きさ、加える
力、ダイアフラム130と前面板140の間の距離、お
よび例えば放出器100にバルブを組み込む等の、流れ
の制御に役立つ他の固有の機能が含まれる。図4は、所
定の面積と所定の電界強度に対して、流体に加える力と
ダイアフラム130の変形の間のおおよその定性的関係
を示している。
【0028】ダイアフラム130の変形を制御する方程
式からわかるように、放出中に流体に加わる有効な力を
制限する主要なパラメータは、ダイアフラム・チャンバ
132内の圧縮性流体の誘電率である。この場合、空気
はほぼ1の誘電率を有する。動作誘電体として空気を用
いることは製造を簡単にするが、そうすることは実現可
能な液滴の大きさと速度を制限し、インクジェットヘッ
ドの場合は印刷品質に影響し、放出器100の全体の性
能に影響する。
【0029】この発明のシステムと方法の様々な典型的
実施例は、このような欠点を克服する。図5〜7に示し
たこの発明による双方向流体放出器の第一の典型的実施
例において、流体放出器200は、第一ダイアフラム2
10、第二ダイアフラム212、および第一および第二
区分216、218を含むダイアフラム・チャンバ21
4を備えた密閉型二連ダイアフラム構成を有する。ダイ
アフラム・チャンバ214は、非圧縮性流体215を収
容している。ダイアフラム・チャンバ214は、ダイア
フラム210、212の両方の変形に支持点を提供する
一つ以上の支柱202を有することができる。
【0030】様々な典型的実施例において、放出器20
0は、第一電極220と第二電極222を含む二連電極
構成を有することもできる。各電極220、222は、
ダイアフラム210、212の対応する一つと平行に対
向している。
【0031】放出する流体230は、放出器200に供
給される。放出器200は、流体230を放出するノズ
ル孔242を備えた前面板240を有する。
【0032】放出器200は、図5〜7に示したような
双方向モードで、静電引力の原理に基づいて動作する。
図5は初期状態を示し、図6、7は放出する液滴を示し
ている。駆動信号は第二電極222に印加し、第二電極
222と第二ダイアフラム212の間に静電界を生成す
る。図6に示したように、静電引力によって、第二ダイ
アフラム212は第二電極222に向かって変形し変形
状態になる。変形時には、圧力はダイアフラム・チャン
バ214の第二区分218から、第一区分216と第一
ダイアフラム210に送られる。ダイアフラム・チャン
バ214内に収容されている比較的非圧縮性の流体21
5によって、送られた圧力は第一ダイアフラム210を
反対方向に変形させ、ノズル孔242を介して液滴を放
出する力を提供する。液滴が放出された後、変形したダ
イアフラム210、212の弾性復元動作や力を加える
ことによって逆方向に動く。
【0033】例えば、駆動信号を第一電極220に送
り、第一電極220と第一ダイアフラム210の間に電
界を生成することができる。従って、第一ダイアフラム
210は事実上双方向に駆動できる。第二電極を備える
ことで流体230の補充を手助けし、最大動作周波数を
増大させる。液滴が放出された後、第二電極222への
静電界は除去し、第一電極220と第一ダイアフラム2
10の間に静電界を生成して、補充サイクルを能動的に
強化する。
【0034】図8は、能動的に強化した放出サイクルを
有することによって生成した、放出する流体230に加
わる力を定性的に示している。そのサイクルの間に力を
有意に増大させることで、図1〜3に示した典型的実施
例に対して、図4と図8を比較することでわかるよう
に、図5〜7に示した双方向流体放出器の典型的実施例
を実現する。
【0035】図1〜3に示した放出器100について既
に説明したように、ダイアフラム210、212によっ
て動かされる流体の量に対する、液滴として放出する流
体230の割り合いは、放出器200の所定の設計パラ
メータによって制御できる。このパラメータには、ダイ
アフラム210、212の大きさ、加える力、ダイアフ
ラム210、212と前面板240の間の距離、および
例えば放出器200にバルブを組み込む等の、流れの制
御に役立つ他の固有の機能が含まれる。設計パラメータ
として用いることができる別の変数は、第一および第二
ダイアフラム210、212の相対的な大きさである。
【0036】既に開示して説明した一方向デバイスでは
空気を用いるが、この発明による双方向流体放出器の様
々な典型的実施例では、高性能非圧縮性誘電流体を用い
て、有意に大きな力を流体に加えることができる。例え
ば、蒸留水は約78の誘電率κを有する。これは、誘電
性流体として空気を用いる方法に比べて、放出する流体
に加える「スプリング」力を約78倍にできるダイアフ
ラム構造を設計できることを意味する。蒸留水はさら
に、約10-6S/mの非常に低い導電率を有し、エネル
ギ使用量を低減できる。S−流体、T−流体、オイル、
有機溶液等の他の誘電性流体を用いることもできる。S
−流体とT−流体は、例えば、染料ベースの水性イン
ク、マイクロエマルジョンインク、液晶インク、ホット
メルトインク、リポソームインク、顔料インクなど、様
々なインクと同じく、顔料や染料を含まない組成を有す
るテスト流体である。
【0037】図9〜14は、流体放出器300の第二の
典型的実施例を示しており、流体放出器300の異なる
動作段階を説明する。放出器300は、第一および第二
ノズル孔342、344を有する。
【0038】流体放出器300は、第一ダイアフラム3
10、第二ダイアフラム312、および第一および第二
区分316、318を含むダイアフラム・チャンバ31
4を備えた密閉型二連ダイアフラム構成を有する。ダイ
アフラム・チャンバ314は、非圧縮性流体315を収
容している。ダイアフラム・チャンバ314は、ダイア
フラム310、312の両方の変形に支持点を提供する
一つ以上の支柱302を有することができる。
【0039】様々な典型的実施例において、放出器30
0は、第一電極320と第二電極322を含む二連電極
構成を有することもできる。各電極320、322は、
ダイアフラム310、312の対応する一つと平行に対
向している。
【0040】放出する流体330は、放出器300に供
給される。放出器300は、流体330を放出する第一
および第二ノズル孔342、344を備えた前面板34
0を有する。
【0041】放出器300は、図9〜14に示したよう
な双方向モードで、静電引力の原理に基づいて動作す
る。図9は初期状態を示し、図10、11は放出する液
滴を示している。図12〜14は、第二ノズル孔344
を介して液滴を放出する戻り状態を示している。
【0042】動作中、駆動信号は第二電極322に印加
し、第二電極322と第二ダイアフラム312の間に静
電界を生成する。静電引力によって、第二ダイアフラム
312は第二電極322に向かって変形し変形状態にな
る。変形時には、圧力はダイアフラム・チャンバ314
の第二区分318から、第一区分316と第一ダイアフ
ラム310に送られる。ダイアフラム・チャンバ314
内に収容されている比較的非圧縮性の流体によって、送
られた圧力は第一ダイアフラム310を反対方向に変形
させ、ノズル孔342を介して液滴を放出する力を提供
する。液滴が放出された後、ダイアフラム310、31
2は、変形したダイアフラム310、312の弾性復元
動作や力を加えることによって逆方向に動く。この結
果、第二ノズル孔344から液滴が放出される。印加し
た静電界を次第に低減することで、第一ダイアフラム3
10をその未変形の位置に低速で戻すと、第二ノズル孔
344からは液滴は放出されない。このような構成は、
単一ノズル構成より高い周波数性能を提供する。
【0043】必要であれば、駆動信号を変調して、誘電
性流体の絶縁破壊許容度を増大させることができる。こ
の方法の本質は、ダイアフラムの「縁反り」動作全体で
実質的に一定の静電界を用いることである。臨界絶縁破
壊寸法が変化すると絶縁破壊強度も変化する流体の場
合、入力駆動信号を適切に調整して、最大可能電界強度
を得ることができる。より詳細には、誘電性流体内で発
生する電気的絶縁破壊または他の電気化学的反応を最小
にするために、駆動信号を調整して、所定の特性を有す
ることができる。例えば、システムを適切な高周波数で
駆動できる。またあるいはさらに、所望の周波数の両極
性パルス列を用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 密閉型ダイアフラムを用いる単一の流体放出
器の、ダイアフラムが歪んだ状態での典型的実施例の断
面図である。
【図2】 図1の単一の流体放出器の、ダイアフラムが
流体の液滴を放出している状態での断面図である。
【図3】 図1の単一の流体放出器の、ダイアフラムが
弛緩している状態での断面図である。
【図4】 図1〜3に示した単一の流体放出器の力対距
離の関係を示すグラフである。
【図5】 この発明による双方向流体放出器の、異なる
状態における第一の典型的実施例の断面図である。
【図6】 この発明による双方向流体放出器の、異なる
状態における第一の典型的実施例の断面図である。
【図7】 この発明による双方向流体放出器の、異なる
状態における第一の典型的実施例の断面図である。
【図8】 図5〜7に示した双方向流体放出器の典型的
実施例の力対距離の関係を示すグラフである。
【図9】 この発明による双方向流体放出器の、前方半
サイクルの異なる状態における第二の典型的実施例の断
面図である。
【図10】 この発明による双方向流体放出器の、前方
半サイクルの異なる状態における第二の典型的実施例の
断面図である。
【図11】 この発明による双方向流体放出器の、前方
半サイクルの異なる状態における第二の典型的実施例の
断面図である。
【図12】 図9〜11に示した双方向流体放出器の、
後方半サイクルの異なる状態における典型的実施例の断
面図である。
【図13】 図9〜11に示した双方向流体放出器の、
後方半サイクルの異なる状態における典型的実施例の断
面図である。
【図14】 図9〜11に示した双方向流体放出器の、
後方半サイクルの異なる状態における典型的実施例の断
面図である。
【符号の説明】
100,200,300 放出器、110 ベース板、
120,220,222,320,322 電極、13
0,210,212,310,312 ダイアフラム、
140,240,340 前面板、142,242,3
42,344ノズル孔。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ポール ガランボス アメリカ合衆国 ニューメキシコ州 アル ブクアーク モンテ ビスタ ブールバー ド 3506 (72)発明者 フランク ジェイ ピーター アメリカ合衆国 ニューメキシコ州 アル ブクアーク フリーダム ウェイ ノース イースト 9212 (72)発明者 ケビン ザバディル アメリカ合衆国 ニューメキシコ州 バー ニリロ エル ヴァレ セラーノ 419 (72)発明者 リチャード シー ギブラー アメリカ合衆国 ニューメキシコ州 アル ブクアーク メリウェザー アベニュー 9208 (72)発明者 ジョセフ クロウリー ジュニア アメリカ合衆国 カリフォルニア州 モー ガン ヒル ジャクソン オークス ドラ イブ 16525 Fターム(参考) 2C057 AF01 AF51 AF99 BA04 BA15

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体放出器から流体を放出する方法であ
    って、 流体放出器の二連ダイアフラム構成の第一ダイアフラム
    を第一の方向に動かす第一静電力を生成し、 その第一ダイアフラムの第一方向への動きに応じて、第
    一方向とは反対の第二方向に第二ダイアフラムを動かす
    ことで、その流体放出器から流体を放出する方法。
JP2001299272A 2000-11-24 2001-09-28 流体放出器 Expired - Fee Related JP4739620B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US09/718,476 US6409311B1 (en) 2000-11-24 2000-11-24 Bi-directional fluid ejection systems and methods
US09/718,476 2000-11-24

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002166549A true JP2002166549A (ja) 2002-06-11
JP4739620B2 JP4739620B2 (ja) 2011-08-03

Family

ID=24886212

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001299272A Expired - Fee Related JP4739620B2 (ja) 2000-11-24 2001-09-28 流体放出器

Country Status (4)

Country Link
US (1) US6409311B1 (ja)
EP (1) EP1208982B1 (ja)
JP (1) JP4739620B2 (ja)
DE (1) DE60132746T2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004098058A (ja) * 2002-09-05 2004-04-02 Xerox Corp マイクロ電子機械システムベースの流体噴射システム及び方法
JP2009534217A (ja) * 2006-04-21 2009-09-24 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ インクジェットヘッド用の流体放出装置

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6406130B1 (en) * 2001-02-20 2002-06-18 Xerox Corporation Fluid ejection systems and methods with secondary dielectric fluid
US6863382B2 (en) 2003-02-06 2005-03-08 Eastman Kodak Company Liquid emission device having membrane with individually deformable portions, and methods of operating and manufacturing same
US6886916B1 (en) 2003-06-18 2005-05-03 Sandia Corporation Piston-driven fluid-ejection apparatus
US20050127207A1 (en) * 2003-12-10 2005-06-16 Xerox Corporation Micromechanical dispensing device and a dispensing system including the same
US20050127206A1 (en) * 2003-12-10 2005-06-16 Xerox Corporation Device and system for dispensing fluids into the atmosphere
US20050129568A1 (en) * 2003-12-10 2005-06-16 Xerox Corporation Environmental system including a micromechanical dispensing device
US7108354B2 (en) * 2004-06-23 2006-09-19 Xerox Corporation Electrostatic actuator with segmented electrode
TWI250629B (en) 2005-01-12 2006-03-01 Ind Tech Res Inst Electronic package and fabricating method thereof
US7331655B2 (en) * 2005-05-19 2008-02-19 Xerox Corporation Fluid coupler and a device arranged with the same
FR2933318B1 (fr) * 2008-07-01 2012-12-07 Bic Soc Dispositif et systeme d'ejection de liquide

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0872240A (ja) * 1994-07-04 1996-03-19 Seiko Epson Corp インクジェット記録装置
JP2000141656A (ja) * 1998-11-09 2000-05-23 Ricoh Co Ltd インクジェットヘッド及びその製造方法

Family Cites Families (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA1012198A (en) 1974-07-19 1977-06-14 Stephan B. Sears Method and apparatus for recording with writing fluids and drop projection means therefor
JPS5459936A (en) 1977-10-03 1979-05-15 Canon Inc Recording method and device therefor
US4520375A (en) 1983-05-13 1985-05-28 Eaton Corporation Fluid jet ejector
JP2854876B2 (ja) 1989-02-17 1999-02-10 株式会社リコー 記録ヘッド及び記録装置
DE4241045C1 (de) 1992-12-05 1994-05-26 Bosch Gmbh Robert Verfahren zum anisotropen Ätzen von Silicium
US5668579A (en) 1993-06-16 1997-09-16 Seiko Epson Corporation Apparatus for and a method of driving an ink jet head having an electrostatic actuator
EP0629502B1 (en) 1993-06-16 1998-09-02 Seiko Epson Corporation Inkjet recording apparatus
DE69624282T2 (de) 1995-04-19 2003-07-03 Seiko Epson Corp Tintenstrahlaufzeichnungskopf und Verfahren zu dessen Herstellung
US5783340A (en) 1995-09-06 1998-07-21 Sandia Corporation Method for photolithographic definition of recessed features on a semiconductor wafer utilizing auto-focusing alignment
US5798283A (en) 1995-09-06 1998-08-25 Sandia Corporation Method for integrating microelectromechanical devices with electronic circuitry
US5963788A (en) 1995-09-06 1999-10-05 Sandia Corporation Method for integrating microelectromechanical devices with electronic circuitry
US5828394A (en) 1995-09-20 1998-10-27 The Board Of Trustees Of The Leland Stanford Junior University Fluid drop ejector and method
US5919548A (en) 1996-10-11 1999-07-06 Sandia Corporation Chemical-mechanical polishing of recessed microelectromechanical devices
US5804084A (en) 1996-10-11 1998-09-08 Sandia Corporation Use of chemical mechanical polishing in micromachining
JPH10193600A (ja) * 1997-01-16 1998-07-28 Ricoh Co Ltd インクジェットヘッド
US5867302A (en) * 1997-08-07 1999-02-02 Sandia Corporation Bistable microelectromechanical actuator
JPH11115201A (ja) * 1997-10-16 1999-04-27 Seiko Epson Corp インクエンド検出器を備えたインクジェット記録装置
JP3813725B2 (ja) * 1998-01-23 2006-08-23 富士写真フイルム株式会社 インクジェットヘッド及びその駆動方法
WO1999047357A1 (fr) * 1998-03-18 1999-09-23 Seiko Epson Corporation Actionneur electrostatique, son procede de production et le dispositif d'injection de liquide l'utilisant
US6082208A (en) 1998-04-01 2000-07-04 Sandia Corporation Method for fabricating five-level microelectromechanical structures and microelectromechanical transmission formed
US6127198A (en) 1998-10-15 2000-10-03 Xerox Corporation Method of fabricating a fluid drop ejector

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0872240A (ja) * 1994-07-04 1996-03-19 Seiko Epson Corp インクジェット記録装置
JP2000141656A (ja) * 1998-11-09 2000-05-23 Ricoh Co Ltd インクジェットヘッド及びその製造方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004098058A (ja) * 2002-09-05 2004-04-02 Xerox Corp マイクロ電子機械システムベースの流体噴射システム及び方法
JP2009534217A (ja) * 2006-04-21 2009-09-24 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ インクジェットヘッド用の流体放出装置

Also Published As

Publication number Publication date
US6409311B1 (en) 2002-06-25
DE60132746D1 (de) 2008-03-27
EP1208982B1 (en) 2008-02-13
JP4739620B2 (ja) 2011-08-03
EP1208982A3 (en) 2003-08-13
DE60132746T2 (de) 2008-06-19
EP1208982A2 (en) 2002-05-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5828394A (en) Fluid drop ejector and method
EP2571696B1 (en) Fluid ejection device with circulation pump
US8033646B2 (en) Liquid drop dispenser with movable deflector
US9067414B2 (en) Liquid ejection head and method of driving the same
JP2002166549A (ja) 流体放出方法
US8449056B2 (en) Driving method of liquid discharge head and liquid discharge apparatus
US6367915B1 (en) Micromachined fluid ejector systems and methods
JP2009255514A (ja) 液体吐出方法、液体吐出ヘッド、及び、液体吐出装置
US6406130B1 (en) Fluid ejection systems and methods with secondary dielectric fluid
JP2002187272A (ja) 微細加工された流体エゼクタ用の磁気駆動システム
JP4237433B2 (ja) 流体噴射器
EP1193064B1 (en) An electrostatically switched ink jet device and method of operating the same
JP2013163290A (ja) 液体噴射装置およびその制御方法
JP2009538225A (ja) 液滴吐出のためのシステムと方法
US6416169B1 (en) Micromachined fluid ejector systems and methods having improved response characteristics
US8573747B2 (en) Electrostatic liquid-ejection actuation mechanism
US7105131B2 (en) Systems and methods for microelectromechanical system based fluid ejection
US6702209B2 (en) Electrostatic fluid ejector with dynamic valve control
US6874867B2 (en) Electrostatically actuated drop ejector
JPH02253962A (ja) インクジェット記録装置
US7712871B2 (en) Method, apparatus and printhead for continuous MEMS ink jets
KR100792351B1 (ko) 잉크젯 프린터 헤드

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080925

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20080925

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101109

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101116

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110216

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110405

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110428

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4739620

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140513

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees