JP2002159445A - 電子内視鏡装置および電子内視鏡装置のスコープ - Google Patents

電子内視鏡装置および電子内視鏡装置のスコープ

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JP2002159445A
JP2002159445A JP2000359750A JP2000359750A JP2002159445A JP 2002159445 A JP2002159445 A JP 2002159445A JP 2000359750 A JP2000359750 A JP 2000359750A JP 2000359750 A JP2000359750 A JP 2000359750A JP 2002159445 A JP2002159445 A JP 2002159445A
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light
optical fiber
light guide
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emission
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JP2000359750A
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Masafumi Shimada
雅史 島田
Kazushige Tanaka
千成 田中
Hiroshi Sano
浩 佐野
Kunikiyo Kaneko
邦清 金子
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Pentax Corp
Original Assignee
Asahi Kogaku Kogyo Co Ltd
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  • Optical Fibers, Optical Fiber Cores, And Optical Fiber Bundles (AREA)
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  • Instruments For Viewing The Inside Of Hollow Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スコープ先端部の構成が簡素化されるととも
に、観察部位の形状に応じて光を部位に照射し、画面に
表示される被写体像の明るさを適切にする。 【解決手段】 ビデオスコープ40内にライトガイド5
0を設ける。ライトガイド50を2つの光ファイババン
ドル50A、50BによってY字型に形成し、ライトガ
イド50の入射端52を光ファイババンドル50A、5
0Bそれぞれの入射端52A、52Bで分岐し、ライト
ガイド50の出射端51を光ファイババンドル50A、
50Bそれぞれの入射端51A、51Bを同心円状に配
置することによって形成する。入射端52A、52Bに
対応するように、第1および第2LEDランプ15A、
15Bを設ける。そして、第1および第2LEDランプ
15A、15Bから放射される光を第1および第2ラン
プドライバ14A、14Bによって別々に調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撮像素子を有する
ビデオスコープと、撮像素子から読み出される画像信号
を処理してモニタへ映像信号を出力するプロセッサとを
備えた電子内視鏡装置に関し、特に、スコープ先端へ伝
達される光を放射する光源の発光制御に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、撮像素子を有するビデオスコープ
内には、プロセッサ内の光源から放射された光を観察部
位側のスコープ先端部へ伝達するライトガイド(光ファ
イババンドル)が設けられており、光源から放射され、
ライトガイドを通って先端部側の端面であるライトガイ
ドの出射端から出射した光は、配光レンズを介して観察
部位に照射する。配光レンズは光を拡散させる拡散レン
ズであり、ライトガイドの出射端から出射した光は拡散
しながら観察部位へ到達する。配光レンズにより観察部
位全体に光が照射することでモニタの画面に映し出され
る被写体像では、自動調光機能を働かせることにより、
画面の中央部と周辺部両方とも適切な明るさが得られ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、観察対
象が大腸などの管腔部の場合、画面周辺部が明る過ぎて
中央部の明るさが低下し、また、観察対象が胃壁などの
平面部である場合、中央部付近が極端に明る過ぎてハレ
ーションが生じる恐れがある。このように、観察対象の
形状の違いによって画面に映し出される被写体像の明る
さに偏りが生じると、患部の観察や処置が困難となる。
【0004】このような問題点を解決するため、例え
ば、観察部位の周辺部と中央部を別々に照射するため、
開口数の異なる光ファイバーバンドルを組み合わせたラ
イトガイドをY字型に構成し、分岐される2つの出射端
から周辺部と中央部へ向けて光を照射させる方法が知ら
れている(特開平9−66020号参照)。光量調整に
関しては、2つの出射端から出射する光の強度を別々に
調整するため、ライトガイドの入射端と光源との間に移
動可能な遮蔽板を設けている。しかしながら、このよう
な方法では配光レンズを2つ設ける必要があり、先端部
のサイズが大きくなってしまう。また、遮蔽板を使った
光量調整では観察部位に到達する総光量が変化してしま
うととともに、遮蔽された光の分だけランプの光利用効
率低下によるパワーロスが生じる。
【0005】そこで本発明では、スコープ先端部の構成
が簡素化されるとともに、観察部位の形状に応じて光を
部位に照射し、画面に表示される被写体像の明るさを適
切にすることができる電子内視鏡装置を得ることを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の電子内視鏡装置
は、被写体像が形成される撮像素子と、撮像素子のある
先端部へ光を伝達するライトガイドとを有するスコープ
と、映像を表示する表示装置が接続されるともにスコー
プが着脱自在に接続されるプロセッサであって、撮像素
子から読み出される被写体像に応じた画像信号を映像信
号に変換して表示装置へ出力するプロセッサとを備え
る。ライトガイドは、少なくとも2つの光ファイバー束
により構成されるとともに、プロセッサ側にある光ライ
トガイドの入射端が該少なくとも2つの光ファイバー束
の入射端毎に分岐される一方、少なくとも2つの光ファ
イバー束が束ねられることによってスコープの先端側に
あるライトガイドの出射端が1つの出射端として形成さ
れたことを特徴とするライトガイドである。そして、プ
ロセッサは、光源用のランプであって、少なくとも2つ
の光ファイバー束の入射端それぞれに対応するように配
置され、少なくとも2つの光ファイバー束の入射端へそ
れぞれ光を放射するランプと、ランプの出力を制御し
て、ライトガイドの入射端に入射する光の光量を少なく
とも2つの光ファイバー束毎に調整する光量制御手段と
を有することを特徴とする。
【0007】ライトガイドの入射端が少なくとも2つに
分岐され、各入射端に応じてランプの出力が制御される
ことにより、単一の光源による光の放射に比べ、ライト
ガイドの出射端から出射する光の輝度分布(強度分布)
を一様でない分布とすることができる。したがって、観
察部位の形状に応じて少なくとも2つの光ファイバー束
毎に入射する光の光量を定めることで、画面に映し出さ
れる被写体像は画面全体で適切な明るさに維持される。
また、ライトガイドの出射端が1つであるため、配光レ
ンズは1つだけで済み、スコープ先端の構成が簡素化さ
れる。光源のサイズを小型化し、ライトガイドの入射端
へ効率良く光を放射すため、ランプは発光ダイオードか
らなることが望ましい。
【0008】観察部位の出射方向に沿った中心部とその
周辺部に照射する光の強度をそれぞれ別々に調整するた
め、ライトガイドの出射端は、少なくとも2つの光ファ
イバー束それぞれの出射端が同心円状に配置されること
によって形成されていることが望ましい。
【0009】好ましくは、ライトガイドは、第1および
第2の光ファイバー束によって構成される。この場合、
第1の光ファイバー束の出射端である第1出射端と第2
の光ファイバー束の出射端である第2出射端によって形
成されるライトガイドの出射端は、第1出射端がライト
ガイドの出射端の中心部となり、第2出射端が第1出射
端を囲うように第1および第2出射端が同心円状に配置
されることによって形成されることが望ましい。それに
応じて、ランプは、第1の光ファイバー束の入射端であ
る第1入射端と第2の光ファイバー束の入射端である第
2入射端それぞれに対応するように配置される第1およ
び第2の発光ダイオードランプとを有することが望まし
く、光量制御手段は、第1および第2の発光ダイオード
ランプの出力をそれぞれ別々に調整する。
【0010】画面に映し出される被写体像の明るさが全
体的に均一な明るさとするため、発光量御手段は、ライ
トガイドの出射端から出射した後被写体に反射して撮像
素子の撮像面(受光面)に到達する光の照度分布がほぼ
一様な分布となるように、第1および第2の発光ダイオ
ードランプの出力を調整することが望ましい。ただし、
撮像素子の撮像面に到達する光の照度分布は、撮像素子
から読み出される画像信号の電圧レベル(蓄積電荷量の
分布)分布を意味する。通常、スコープは、ライトガイ
ドの出射端および撮像素子の先端部側にそれぞれ配置さ
れるとともに、それぞれ固有の照度分布特性をそれぞれ
有する配光レンズと対物レンズとを有する。ただし、配
光レンズの光の照度分布特性は、一様な輝度分布の光が
配光レンズ43に入射したときの被写体の照射面上にお
ける照度分布の特性を表し、対物レンズの光の照度分布
特性は、一様な輝度分布の光が対物レンズに入射したと
きの撮像素子の撮像面に到達する光の照度分布の特性を
表す。この場合、配光レンズ、対物レンズの照度分布特
性を考慮して、光量制御手段は、ライトガイドの出射端
から出射して配光レンズを介して被写体に照射した光が
反射して対物レンズを介して撮像素子に到達するときの
撮像素子の撮像面における光の照度分布がほぼ一様な分
布となるように、第1および第2の発光ダイオードラン
プの出力を調整することが望ましい。
【0011】一方、ライトガイドの出射端における同心
円状配列とは別の形状として、ライトガイドの出射端の
領域を分割するように少なくとも2つの光ファイバー束
の出射端がそれぞれ扇状に形成されていることが望まし
い。これにより、各光ファイバー束の出射端の向く方向
の被写体の領域についてそれぞれ別々に光の強度を調整
することができる。
【0012】好ましくは、ライトガイドは、第1および
第2の光ファイバー束によって構成される。この場合、
第1の光ファイバー束の出射端である第1出射端と第2
の光ファイバー束の出射端である第2出射端によって形
成されるライトガイドの出射端が、半円状の第1出射端
および第2出射端によって形成され、ランプは、第1の
光ファイバー束の入射端である第1入射端と第2の光フ
ァイバー束の入射端である第2入射端それぞれに対応す
るように配置される第1および第2の発光ダイオードラ
ンプとを有し、光量制御手段は、第1および第2の発光
ダイオードランプの出力をそれぞれ別々に調整すること
が望ましい。
【0013】映し出される被写体像を第1および第2の
光ファイバー束の出射端の方向にそれぞれ沿って2等分
したときに一方の領域が他方の領域との明るさに差が生
じないようにするため、光量制御手段は、表示装置に表
示される被写体像の明るさが前記撮像素子の撮像面の第
1出射端に対応する第1領域と第2出射端に対応する第
2領域に関して対称性をもつように、第1および第2の
発光ダイオードランプの出力を調整することが望まし
い。被写体の形状が非対称的な形状(一方が窪んでいる
ような形状)である場合にでも適切な明るさで被写体像
が表示される。
【0014】常に被写体像の明るさを適正な状態にする
ため、プロセッサは、撮像素子から所定時間間隔毎に読
み出される画像信号に基づいて、第1領域の輝度値と第
2領域の輝度値とをそれぞれ算出する輝度値算出手段を
有することが望ましく、光量制御手段は、第1領域の輝
度値と第2領域の輝度値との差が所定値以上ある場合、
第1領域の輝度値と第2領域の輝度値とが実質的に等し
くなるように、第1および第2の発光ダイオードランプ
の出力を調整することが望ましい。
【0015】本発明の電子内視鏡装置のスコープは、被
写体像が形成される撮像素子と、撮像素子のある先端部
の方向へ光を伝達するライトガイドとを有し、映像を表
示する表示装置が接続されるとともに、撮像素子から読
み出される被写体像に応じた画像信号を映像信号に変換
して表示装置へ出力するプロセッサに着脱自在に接続さ
れる電子内視鏡装置のスコープある。そして、ライトガ
イドは、少なくとも2つの光ファイバー束により構成さ
れとともに、プロセッサ側にある光ライトガイドの入射
端が該少なくとも2つの光ファイバー束の入射端毎に分
岐される一方、少なくとも2つの光ファイバー束が束ね
られることによってスコープの先端側にあるライトガイ
ドの出射端が1つの出射端として形成されることを特徴
とする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下では、図面を参照して本発明
の実施形態である電子内視鏡装置について説明する。
【0017】図1は、第1の実施形態である電子内視鏡
装置を示した正面図である。
【0018】ビデオスコープ40は、プロセッサ10へ
着脱自在に接続可能であり、プロセッサ10には観察画
像が表示されるモニタ30が接続される。検査、手術等
が行われる間、ビデオスコープ40の挿入部49が体内
へ挿入される。ビデオスコープ40のコネクタ部46の
先端には、光源用差込口47A、47Bと電気コネクタ
46Bが取りつけられている。
【0019】ビデオスコープ40内には、プロセッサ1
0内にある光源用のランプ(ここでは図示せず)をビデ
オスコープ40の先端部48まで伝達するライトガイド
(ここでは図示せず)が設けられており、光源用差込口
47A、47Bの端部47AT、47BTは、それぞれ
ライトガイドの入射端となる。プロセッサ10における
ビデオスコープ40が装着される接続部21には、挿入
口22Bと電気ソケット22Aが設けられ、光源用差込
口47A、47Bがプロセッサ10の挿入口22Bに指
し込まれるとともに、電気コネクタ46Bが電気ソケッ
ト22Aに装着される。プロセッサ正面には電源スイッ
チPW、パネルスイッチ18が設けられており、パネル
スイッチ18は自動調光時の参照値設定などを行うため
にオペレータによって操作される。
【0020】図2は、電子内視鏡装置のブロック図であ
り、図3は、ライトガイドの出射端を概略的に示した正
面図である。
【0021】ビデオスコープ40内に設けられた、ビデ
オスコープ40の先端部48へ光を伝達するライトガイ
ド50は、2つの光ファイババンドル50A(第1の光
ファイバー束)、光ファイババンドル(第2の光ファイ
バー束)50Bによって構成され、Y字型に形成されて
いる。ライトガイド50の出射端52は2つに分岐され
ており、光ファイババンドル50A、50Bの入射端
が、それぞれライトガイドの入射端52A、52Bとな
る。
【0022】プロセッサ10内には、ライトガイド50
の入射端52A、52Bに対応するようにランプ15を
構成する第1LEDランプ(第1発光ダイオードラン
プ)15A、第2LEDランプ15(第2発光ダイオー
ドランプ)Bがそれぞれ設けられている。第1および第
2LEDランプ15A、15Bは、複数の発光ダイオー
ドによって構成され、それぞれ第1ランプドライバ14
A、第2ランプドライバ14Bによって点灯される。第
1LEDランプ15Aから放射される光はライトガイド
50の一方の入射端52Aに入射し、第2LEDランプ
15Bから放射される光は他方の入射端52Bに入射す
る。第1LEDランプ15A、第2LEDランプから放
射される平行光は、漏れることなくほとんどすべてそラ
イトガイド50の入射端52A、入射端52Bにそれぞ
れ入射する。
【0023】2つの光ファイババンドル50A、50B
は、ビデオスコープ40内の先端部48に側において一
本のファイバーケーブルとして束ねられており、ライト
ガイド50の出射端51は、光ファイババンドル50A
の出射端(第1出射端)51Aと光ファイババンドル5
0Bの出射端(第2出射端)51Bによって1つの出射
面として形成されている。光ファイババンドル50Aの
入射端52Aに入射した光はすべて光ファイババンドル
50A内を通って出射端51Aから出射する。同様に、
光ファイババンドル入射端52Bに入射した光はすべて
光ファイババンドル50A内を通って出射端51Aから
出射する。なお、光ファイババンドル50A、50B
は、ともにコアとクラッドにより構成される多数の極細
ファイバにより形成される。
【0024】図3に示すように、ライトガイド50の出
射端51は、出射端51Aと出射端51Bが同心円状に
配置されるように形成され、出射端51Aの中心部には
光ファイババンドル50Aの出射端51A、その周辺部
には光ファイババンドル50Bの出射端51Bが配置さ
れる。また、ビデオスコープ40の先端部48では、光
を拡散させるための配光レンズ43がライトガイド50
の出射端51の前面(先端側)に配置される。第1LE
Dランプ15Aから放射されて出射端51Aから出射す
る光は、配光レンズ43を通して先端部48の中心方向
に沿って観察部位Sを照射する。この出射端51Aから
の光によって照射された部分は、モニタ30に表示され
る被写体像の画面中心付近となる。一方、第1LEDラ
ンプ15Bから放射されて出射端51Bから出射する光
は、第1LEDランプ15Aからの光によって照射され
た観察部位Sの部分の周辺を照射する。この出射端51
Bからの光によって照射された部分は、モニタ30に表
示される被写体像の周辺付近となる。
【0025】観察部位Sで反射した光は、対物レンズ4
1を介して撮像素子の1つであるCCD42に到達す
る。これにより、観察部位Sの画像(被写体像)がCC
D42の受光面に形成される。本実施形態では、カラー
撮像方式として同時単板方式が適用されており、シアン
(Cy)、マゼンタ(Mg)、イエロー(Ye)、グリ
ーン(G)の色要素からなる補色カラーフィルタが受光
面の上に配置されている。CCD42では、被写体像に
応じた画像信号が光電変換によって発生する。CCD4
2はCCDドライバ59によって駆動され、補色フィル
タを通過した色に応じた画像信号は1フレーム毎に順次
まとめて読み出され、初期回路44へ送られる。初期回
路44において増幅処理などが施された画像信号は、プ
ロセッサ10内の信号処理回路11へ出力される。な
お、ここではカラーテレビジョン規格としてNTSC方
式が適用されており、1フレーム分の画像信号は1/3
0秒間隔毎にCCD42から読み出される。
【0026】信号処理回路11では、ノイズ除去、A/
D変換などの処理が送られてくる画像信号に対して施さ
れる。さらに、信号処理回路11では、1フレーム分の
画像信号に基づいて輝度値が算出され、後述するよう
に、モニタ30に表示される観察部位Sの画像の輝度信
号が求められる。デジタル化された画像信号はビデオプ
ロセス回路12へ送られ、輝度信号はシステムコントロ
ール回路13へ送られる。
【0027】ビデオプロセス回路12では、デジタル化
された画像信号に対してアナログ変換などが施され、ア
ナログ化された画像信号はNTSCコンポジット信号な
どの映像信号に変換される。映像信号がモニタ30へ出
力されることにより、観察部位Sの画像がモニタ30の
画面に映し出される。
【0028】CPU(図示せず)やメモリであるRO
M、RAMを含むシステムコントロール回路13は、プ
ロセッサ10およびビデオスコープ40を制御する。シ
ステムコントロール回路13では、第1ランプドライバ
14A、第2ランプドライバ14Bに対して制御信号が
出力され、制御信号に基づいて第1および第2ランプド
ライバ14A、14Bから第1および第2LEDランプ
15A、15Bへそれぞれ点灯させるための電流が流れ
る。制御信号に基づき、第1および第2LEDランプ1
5A、15Bから放射される光の強度(光量)が別々に
調整される。タイミングジェネレータ17では、CCD
ドライバ59、初期回路44、信号処理回路11等の各
回路に対してクロックパルスが出力され、このクロック
パルスに応じて各回路における画像信号の処理タイミン
グが調整される。
【0029】EEPROM47には、ビデオスコープ4
0に関するデータ(ビデオスコープ40のタイプ又は名
称、CCD42の画素数などの電気的特性など)があら
かじめ記憶されており、ビデオスコープ40がプロセッ
サ10に接続されると、自動的にそのデータがEEPR
OM47から読み出され、システムコントロール回路1
3へ送られる。パネルスイッチ18において自動調光の
参照輝度値が設定されると、その設定値に応じた信号が
システムコントロール回路13へ送られる。また、シス
テムコントロール回路13では、送られてきたビデオス
コープ40のタイプに関するデータがスコープタイプ別
の配光レンズおよび対物レンズの照度分布特性が示され
たルックアップテーブルで照合され、接続されたビデオ
スコープ40の配光レンズ43および対物レンズ41の
各照度分布特性のデータが抽出される。
【0030】図4は、ライトガイド50の出射端51と
配光レンズ43と、観察部位Sの断面形状を示した図で
あり、図5は、第1および第2LEDランプ15A、1
5Bから放射された光が観察部位Sに照射して反射し、
その反射した光がCCD42に到達するまでの光の照度
分布、輝度分布等を示した図である。図4、図5を用い
て、第1および第2LEDランプ15A、15Bから放
射される光の輝度分布とCCD42に到達する光の照度
分布との関係について説明する。なお、ここでは観察部
位Sは平面形状であり、また、第1LEDランプ15A
から放射される光の強度と第2LEDランプ15Bから
放射される光の強度は等しい。また、図4では、配光レ
ンズ43により観察部位Sを照射する光路と観察部位S
からの反射光の光路を便宜上重ねて描いており、その反
射光路上にここでは対物レンズ41とCCD42が破線
で示されている。
【0031】第1および第2LEDランプ15A、15
Bから放射される光の強度分布(輝度分布)、すなわち
ライトガイド50の入射端52A、52Bにそれぞれ入
射する光の輝度分布は、図5に示すように、入射端52
A、52Bの中心軸に垂直な方向r1、r2に沿って一
様な分布である。ただし、ライトガイド50の入射端5
2A、52Bにそれぞれ入射する光の輝度は入射端全域
ですべて等しく、入射端52A、52Bの中心軸に垂直
な方向であれば方向r1、r2以外の分布も同様な一様
分布となる。以下では、第1および第2LEDランプ1
5A、15Bから放射される光の強度分布をそれぞれ輝
度分布D1、D2で表し、輝度の大きさをIで表す。
【0032】第1および第2LEDランプ15A、15
Bから放射される光は平行光であり、ライトガイド50
に入射した光は全反射しながら減衰せずに進行するた
め、出射端51から出射する光の輝度分布L0は方向r
に沿って一様分布となる。ただし、ライトガイド50の
出射端51の中心軸を通る方向rは、ライトガイド50
の入射端52A、52Bの中心軸を通る方向r1、r2
に対応する。上述したように、ライトガイド50の出射
端51では、第1LEDランプ15Aに対応する出射端
51Aと第2LEDランプ15Bに対応する出射端51
Bとが同心円状に配置されていることから、破線で示す
輝度分布D’1は輝度分布D1に対応し、輝度分布D’
1の両側の輝度分布D’2は輝度分布D2に対応する。
【0033】図5に示す配光レンズ43による光の照度
分布特性M0は、破線M0’で表される一様な輝度分布
の光が配光レンズ43に入射したときの観察部位Sの照
射面上における照度分布を表す。観察部位Sの照射面上
における照度分布は、出射端51における中心軸Uと観
察部位Sとの交点SCを中心とし、方向rに沿ったライ
ンに沿って表された照度分布である。配光レンズ43は
中心軸Uに関して回転対称性を有するレンズであり、方
向r以外の照度分布特性も同様の曲線分布となる。ここ
では、照度の大きさをI’で表し、観察部位Sの照射面
上において交点SCからの距離をθで表す。なお、θは
配光レンズ43の射出面43Bにおいて出射端51の中
心軸Uが通る基準点BRと、基準点BRと求める観察部
位Sの照射面上の位置(例えば、位置SG)とのなす角
を表す。
【0034】照度分布特性M0からわかるように、配光
レンズ43の中心から離れた位置を通過した光の輝度は
配光レンズ43による拡散の影響によって小さくなる。
ここでは出射端51から出射する光の輝度分布L0は一
様であることから、配光レンズ43を通過した光が観察
部位Sに照射した時の照度分布Z0は、中心SC付近の
照度が大きく、周辺部分の照度が小さい分布曲線とな
る。
【0035】図5に示す対物レンズ41の光の照度分布
特性J0は、破線J0’で表される一様な輝度分布の光
が対物レンズ41に入射したときのCCD42の受光面
における照度分布の特性を表す。ここでの照度分布は、
CCD42から読み出される画像信号の電圧レベル(す
なわち、所定時間における蓄積電荷量)分布を示し、そ
の大きさをI”で表す。照度分布特性J0は、CCD4
2の受光面の中心を通り方向rに沿った方向Xに沿った
分布曲線である。ただし、対物レンズ41、CCD42
の中心を通る軸U’がライトガイド50の出射端51に
おける中心軸Uと平行となるように、対物レンズ41、
CCD42が配置されているものとする。対物レンズ4
1の照度分布特性J0は、配光レンズ43の照度分布特
性M0と同じ傾向のものであり、観察部位Sの平面で反
射した光の照度分布が一様である場合に、その光がCC
D42に到達すると、受光面の中心X0から離れた周辺
部分の照度が低下する。照度分布Z0で表される光がC
CD42の受光面に到達することから、CCD42の受
光面における光の照度分布P0は、図5に示すように、
受光面の中心Xから離れた受光面の両端付近で極端に照
度が小さい分布曲線となる。
【0036】このように第1および第2LEDランプ1
5A,15Bから放射される光の輝度分布を等しくする
と、配光レンズ43、対物レンズ41の照度分布特性に
より、CCD42の受光面に到達する光の照度分布が一
様とならない。その結果、モニタ30の画面上では、画
面の周辺部と画面中央付近の明るさが異なる映像が映し
出される。さらに、観察部位Sの形状が、球面状であ
り、あるいは管腔状(管状)である場合、LEDランプ
15A、15Bから同じ輝度分布の光を放射するだけで
は所望する明るさ分布となる映像を得ることができな
い。
【0037】本実施形態では、CCD42の受光面にお
ける光の照度分布、すなわちCCD42から読み出され
る画像信号の電圧レベル分布の積分値が一様となるよう
に、観察対象の形状に応じてLEDランプ15A、15
Bから放射される光の強度がそれぞれ別々に適宜調整さ
れる。
【0038】図6〜図11を用いて、LEDランプ15
A、15Bからそれぞれ放射される光の強度について説
明する。本実施形態では、観察部位Sの形状として、平
面状、球面状、および管腔形状が考慮され、それぞれの
形状に対応するようにLEDランプ15A、15Bの発
光強度、すなわち出力が調整される。
【0039】通常、観察対象に応じてビデオスコープは
使い分けられており、これらのビデオスコープに搭載さ
れる光学系としては、主に大腸などの管腔形状の部位を
観察するのに適した光学系や、おもに胃などの平面状あ
るいは球面状の部位を観察するのに適した光学系があ
る。すなわち、観察部位の形状に応じて配光レンズ、対
物レンズの照度分布特性も対応させるのが望まれる。以
下では、胃などの上部消化管を観察するためのスコープ
をタイプAのビデオスコープ40、上部消化管、下部消
化管以外の部位を観察するスコープをタイプBのビデオ
スコープ40、大腸などの下部消化管を観察するための
スコープをタイプCのビデオスコープ40と表し、それ
ぞれの形状に対応して駆動制御されるLEDランプ15
A、15Bから放射される光によるCCDの受光面での
照度分布について説明する。
【0040】図6は、タイプAのビデオスコープ40と
胃内部などの球面形状である観察部位Sを示した図であ
り、図7は、球面形状に対応して第1および第2LED
ランプ15A、15Bから放射される光の輝度分布、球
面における照度分布、CCD42における受光面の照度
分布を示した図である。
【0041】図6に示すように、観察部位Sが球面状で
ある場合、タイプAのビデオスコープ40内にある配光
レンズ43Aの射出面43ABの基準点BRから中心軸
Uに沿った観察部位Sの中心SCまでの距離と、出射面
43Bから観察部位Sの中心SCから離れた周辺部まで
の距離とは略等しい。このような球面形状により、タイ
プAのビデオスコープ40内に設けられた配光レンズ4
3A、対物レンズ41Aの照度分布特性は、図7に示す
ような照度分布M1およびJ1に定められる。
【0042】第1および第2LEDランプ15A、15
Bの輝度分布E1、E2からわかるように(図7参
照)、第1LEDランプ15Aの輝度IE1は、第2L
EDランプ15Bの輝度IE2に比べて小さい。したが
って、ライトガイド50の出射端51での輝度分布L1
は、出射面51の中心部の輝度が小さく、出射面51の
周上付近の輝度が大きい輝度分布となる。出射端51か
ら出射した光が照度分布特性M1の配光レンズ43Aを
通過すると、球面状の観察部位Sの照度分布Z1は、図
7に示すような曲線分布となる。そして、観察部位Sの
球面において反射し、対物レンズ41Aを通ってCCD
42の受光面に到達した光の照度分布P1は、ほぼ一様
な分布となる。
【0043】このように球面状の観察部位Sに対応する
タイプAのビデオスコープ40を使用する場合、第1L
EDランプ15Aに比べて第2LEDランプ15Bから
放射される光の輝度が大きくなるように、第1および第
2LEDランプ15A、15Bが制御される。換言する
と、第1および第2LEDランプ15A、15Bから放
射される光の輝度の大きさIE1、IE2は、CCD4
2の受光面での輝度分布がほぼ一様分布となるような輝
度に定められる。
【0044】図8は、上部消化管、下部消化管以外の観
察部位のうちで平面形状である観察部位Sを示した図で
あり、図9は、平面形状に対する第1および第2LED
ランプ15A、15Bから放射される光の輝度分布、平
面における照度分布、CCD42における受光面の照度
分布を示した図である。
【0045】図8に示すように、観察部位Sの形状が照
射光軸(中心軸U)方向にほぼ垂直な方向に沿って平面
形状である場合、タイプBのビデオスコープ40に設け
られた配光レンズ43Bの射出面43BBの基準点BR
から中心軸Uに沿った観察部位Sの中心SCまでの距離
と比べ、基準点BRから観察部位Sの中心SCから離れ
た位置(ここでは、位置SRで表す)までの距離が長
い。そして、タイプBのビデオスコープ40内に設けら
れる配光レンズ43B、対物レンズ41Bは、平面形状
を考慮して図9に示すような照度分布特性M2、J2を
それぞれ有する。
【0046】第1および第2LEDランプ15A、15
Bから放射される光の輝度分布F1、F2からわかるよ
うに(図9参照)、第1LEDランプ15Aから放射さ
れる光の輝度IF1は、第2LEDランプ15Bから放
射される光の輝度IF2よりも小さい。この輝度の差Δ
Dは、観察部位Sが球面状である場合の輝度差よりも大
きい(図7、図9参照)。このとき、ライトガイド50
の出射端51における輝度分布L2が出射端51の中心
付近が極端に小さく、周上付近で大きくなるように、第
1および第2ランプ15A、15Bが制御される。この
ような輝度分布L2による光が配光レンズ43Bを通っ
て観察部位Sに照射すると、その平面の照度分布Z2
は、図9に示すような曲線分布となる。そして、CCD
42の受光面における光の照度分布P2は、実質的にほ
ぼ一様な分布となる。
【0047】図10は、大腸内部などの管腔形状である
観察部位Sを示した図であり、図11は、管腔形状に対
するLEDランプ15A、15Bから放射される光の輝
度分布、管腔における照度分布、CCD42における受
光面の照度分布を示した図である。
【0048】図10に示すように、観察部位Sが管腔状
である場合、出射端51から出射した光は観察部位Sの
内壁に反射する一方、出射端51の中心軸Uに沿って進
行する光はほとんど反射しない。このような観察部位S
の形状に応じて、タイプCのビデオスコープ40内に設
けられる配光レンズ43Cおよび対物レンズ41Cは、
図10に示すような照度分布特性M3、J3をそれぞれ
有する。
【0049】第1および第2LEDランプ15A、15
Bから放射される光の輝度分布G1、G2からわかるよ
うに(図11参照)、第1LEDランプ15Bから放射
される光の輝度IG1は、第1LEDランプ15Aから
放射される光の輝度IG2よりも大きくなるように調整
される。そのため、ライトガイド50の出射端51にお
ける光の輝度分布L3は、中心軸U付近では輝度が大き
く、周上付近では輝度が小さくなる。輝度分布L3の光
が配光レンズ43Cを介して管腔状の観察部位Sに照射
されたときの照度分布Z3は、中心軸Uに沿った中心位
置SC付近で照度が大きく、観察部位Sの内壁付近の周
辺部で照度が小さい。そして、CCD42の受光面にお
ける光の照度分布P3は、実質的にほぼ一様な分布とな
る。
【0050】図12は、プロセッサ全体の動作を示すメ
インルーチンである。プロセッサ10の電源がON状態
になると、メインルーチンが実行開始される。
【0051】ステップ101では、絞りやLEDランプ
15A、15Bなどが初期値に設定される。ステップ1
02では、後述するスコープ関連の処理が実行される。
ステップ103では、その他の処理、たとえば日付表示
処理などが実行される。電源がOFF状態になるまで、
繰り返しステップ102、103が実行される。
【0052】図13は、スコープ接続にしたがって第1
および第2LEDランプ15A、15Bから放射される
光の強度を調整する発光調整動作を示したステップ10
2のサブルーチンである。ここでは、先に示したタイプ
A、B、Cのビデオスコープ40がプロセッサ10に適
宜接続される。
【0053】ステップ201では、ビデオスコープ40
が取り外されているか否かが判定される。すなわち、観
察部位を変更して新たなタイプのビデオスコープ40へ
交換するため今まで接続されていたビデオスコープ40
が取り外されたか否かが判定される。ビデオスコープ4
0が取り外されていると判断されると、ステップ202
に進む。一方、ビデオスコープ40が取り外されておら
ず、接続されたままであると判断された場合、このルー
チンは終了する。
【0054】ステップ202では、ビデオスコープ40
が新たに接続されたか否かが判定される。すなわち、ビ
デオスコープ40がプロセッサ10から取り外された状
態から新たにビデオスコープ40が接続されたか否かが
判定される。新たにビデオスコープ40が接続されたと
判断されると、ステップ203へ進む。一方、取り外さ
れた後ビデオスコープ40はまだプロセッサ10に接続
されていないと判断された場合、接続されるまで繰り返
しステップ102が実行される。
【0055】ステップ203では、接続されたビデオス
コープ40内のEEPROM47からスコープのタイプ
の情報が含まれたデータが読み出され、システムコント
ロール回路13へ送られる。そして、ステップ204で
は、接続されたビデオスコープ40がタイプAであるか
否かが判定される。
【0056】ステップ204において接続されたビデオ
スコープ40がタイプAであると判断された場合、ステ
ップ208に移る。ステップ208では、第1および第
2LEDランプ15A、15Bから放射される光の輝度
分布の初期設定がそれぞれ図7に示す輝度分布E1、E
2となるように、第1および第2LEDランプ15A、
15Bの出力が調整される。このとき、第1および第2
LEDランプ14A、14Bから第1および第2LED
ランプ15A、15Bへ送られる電流が輝度分布E1、
E2に応じた値に設定される。ステップ208が実行さ
れると、このサブルーチンは終了し、図12のステップ
102へ戻る。一方、ステップ204において接続され
たビデオスコープ40がタイプAではないと判断された
場合、ステップ205に移る。ステップ205では、接
続されたビデオスコープ40がタイプBであるか否かが
判定される。
【0057】ステップ206において接続されたビデオ
スコープ40がタイプBであると判断された場合、ステ
ップ206に移る。ステップ206では、第1および第
2LEDランプ15A、15Bから放射される光の輝度
分布の初期設定がそれぞれ輝度分布F1、F2(図9参
照)となるように、第1および第2LEDランプ15
A、15Bの出力が調整される。ステップ206が実行
されると、このサブルーチンは終了し、図12のステッ
プ102へ戻る。一方、ステップ206において、接続
されたビデオスコープ40がタイプBではないと判断さ
れた場合、ステップ207に移る。
【0058】ステップ207では、第1および第2LE
Dランプ15A、15Bから放射される光の輝度分布の
初期設定がそれぞれ輝度分布G1、G2(図11参照)
となるように、第1および第2LEDランプ15A、1
5Bの出力が調整される。ステップ207が実行される
と、このサブルーチンは終了し、図12のステップ10
2へ戻る。
【0059】一度スコープが接続されると、スコープが
取り外されない限り、スコープが接続された時に実行さ
れた第1LEDランプ15A,第2LEDランプ15B
の発光の設定が維持される。
【0060】図14は、自動調光を実行する割り込みル
ーチンである。この割り込みルーチンは、NTSC方式
の場合には、1/30秒間隔毎に図12のメインルーチ
ンに割り込んで実行される。
【0061】ステップ301では、LEDランプ15
A、15Bが点灯しているか否かが判定される。LED
ランプ15A,15Bが点灯されていると判断された場
合、ビデオスコープ40がプロセッサ10に接続され、
CCD42から画像信号が読み出されているとみなさ
れ、ステップ302に進む。一方、第1および第2LE
Dランプ15A,15Bが点灯されていないと判断され
た場合、ビデオスコープ40がプロセッサ10に接続さ
れておらず、CCD42から画像信号が読み出し不可能
とみなされ、この割り込みルーチンは終了する。
【0062】ステップ302では、CCD42から読み
出される画像信号に基づいて求められた1フレーム分の
輝度データから、代表輝度値が算出される。輝度データ
は、モニタ30に表示される被写体像を構成する各画素
の1フレーム分の輝度レベルが表されたデータである。
ただし、輝度レベルの範囲は0〜255であり、各画素
の輝度値は256段階に分類されている。そして、この
輝度データに基づいて、代表輝度値Ysが算出される。
ここでの代表輝度値は、各画素の輝度レベルの平均値で
ある。代表輝度値Ysが算出されると、ステップ303
に進む。
【0063】ステップ303では、代表輝度値Ysと参
照輝度値Yrとの差|Ys−Yr|が許容値C0(ここ
では、許容値C0=5)よりも小さいか否かが判定され
る。ここでの参照輝度値Yrは128である。代表輝度
値Ysと参照輝度値Yrとの差|Ys−Yr|が許容値
C0よりも小さい、すなわち実質的に代表輝度値Ysと
参照輝度値Yrとが等しいと判断された場合、割り込み
ルーチンは終了する。一方、代表輝度値Ysと参照輝度
値Yrとの差|Ys−Yr|が許容値Cよりも小さくな
いと判断されると、ステップ304へ進む。ステップ3
04では、代表輝度値Yrが参照輝度値Ysよりも大き
いか否かが判定される。
【0064】ステップ304において代表輝度値Yrが
参照輝度値Ysよりも大きいと判断された場合、ステッ
プ305に進む。ステップ305では、代表輝度値Yr
と参照輝度値Ysとの差の分だけ第1および第2LED
ランプ15A、15Bから放射される光の輝度が下がる
ように(暗くなるように)、第1および第2ランプドラ
イバ14A、14Bから第1および第2LEDランプ1
5A、15Bへ送られる電流の値が調整される。ステッ
プ305が実行されると、割り込みルーチンは終了す
る。一方、ステップ304において代表輝度値Yrが参
照輝度値Ysよりも大きくないと判断された場合、ステ
ップ306に進む。ステップ306では、代表輝度値Y
rと参照輝度値Ysとの差の分だけ第1および第2LE
Dランプ15A、15Bから放射される光の輝度が下が
るように(暗くなるように)、第1および第2ランプド
ライバ14A、14Bから第1および第2LEDランプ
15A、15Bへ送られる電流の値が調整される。ステ
ップ306が実行されると、割り込みルーチンは終了す
る。
【0065】このように第1の実施形態によれば、ライ
トガイド50が2つの光ファイババンドル50A、50
Bによって構成されており、ライトガイド50の入射端
52が2つの入射端52A、52Bに分岐される一方、
2つの光ファイババンドルライトガイド50A、50B
を束ねることでライトガイド50の出射端51が1つの
出射面として形成される。そして、第1および第2LE
Dランプ15A、15Bがそれぞれ入射端52A、52
Bに対応するように配置され、光ファイババンドル50
Aの出射端51Aから出射し、画面で観察される観察部
位Sの画像の中心付近を照らす光の照度(強度)と、光
ファイババンドル50Bの出射端51Bから出射し、モ
ニタ30の画面で観察される観察部位Sの画像の周辺近
を照らす光の照度(強度)とがそれぞれ別々に調整され
る。これにより、観察部位Sの形状、すなわちビデオス
コープ40のタイプにかかわらず、適正な明るさの被写
体像がモニタ30で観察される。
【0066】なお、ライトガイド50は、3本以上の光
ファイババンドルで構成してもよい。この場合、ライト
ガイド50の入射端は、ファイババンドルの数だけ設け
られ、各入射端に対応するようにLEDランプが配置さ
れる。
【0067】次に、図15〜19を用いて、第2の実施
形態について説明する。第2の実施形態では、第1の実
施形態と異なり、ライトガイドの出射端はそれぞれ半円
状に2分割され、被写体像の明るさを所定時間間隔毎に
検出して明るさを調整する。それ以外の構成で第1の実
施形態と同じ構成要素については、同一の符号が伏され
ている。
【0068】図15は、第2の実施形態におけるライト
ガイドを示した図であり、図16はライトガイドの出射
端を示した図である。
【0069】ライトガイド150は、2つの光ファイバ
ーバンドル150A、150Bによって構成されてお
り、第1の実施形態と同じようにY字型形状である。ラ
イトガイド150の2つの入射端152A、152Bに
は、第1および第2LEDランプ15A、15Bから放
射された光がそれぞれ入射する。ライトガイド150
は、出射端151の側で1つに束ねられており、光ファ
イババンドル150A、150Bの出射端151A、1
51Bによって1つの出射端151が形成される。
【0070】図16に示すように、光ファイババンドル
150A、150Bの出射端151A、151Bはそれ
ぞれ半円状に形成され、円状の出射端51は中心を通る
軸AUに沿って2分割されている。このように出射端1
51が形成されることにより、光ファイババンドル15
0Aの出射端151A、光ファイババンドル150Bの
出射端151Bの向く観察部位S上の方向をそれぞれが
別々に照射することができる。
【0071】図17は、第2の実施形態における観察部
位Sの形状の一例を示した図であり、図18は、図17
に示す形状に対するLEDランプ15A、15Bから放
射される光の輝度分布、照度分布、CCD42における
受光面の照度分布を示した図である。ライトガイド15
1、配光レンズ143、対物レンズ141等を有するビ
デオスコープ40を、ここではタイプDのスコープとし
て表す。なお、タイプDのビデオスコープ40は、タイ
プAと同じ上部消化管を観察するスコープである。
【0072】上部消化管観察において観察部位Sが図1
7に示すような形状である場合、すなわち、出射端15
1の中心軸Uと観察部位Sとの交点SCを境として左右
非対称な形状で、光ファイババンドル150Aに対応す
る観察部位Sの部位面S1の方が、光ファイババンドル
150Bに対応する観察部位Sの部位面S2に比べて、
配光レンズ143(ビデオスコープ40の先端部49)
からの距離が長い。
【0073】図18に示すように、タイプDのビデオス
コープ40における配光レンズ143、対物レンズ14
1の照度分布特性M4、J4は、タイプAのビデオスコ
ープ40の照度分布特性M1、J1と同じである。(図
7参照)。観察部位Sの形状が図17に示す非対称形状
である場合、第1および第2LEDランプ15A、15
Bの輝度分布がそれぞれ輝度分布H1と輝度分布H2
(図18参照)となるように、第1および第2LEDラ
ンプ15A、15Bの出力が調整される。輝度分布H
1、H2からわかるように、部位面S2に対応する第2
LEDランプ15Bから放射される光の輝度IH2に比
べ、配光レンズ143からの距離が遠い部位面S1に対
応する第1LEDランプ15Aから放射される光の輝度
IH1が大きい。その結果、ライトガイド151の出射
端151から出射する光の輝度分布L4は、図18に示
すような輝度分布となる。
【0074】部位面S1が部位面S2に比べて配光レン
ズ143から離れた距離にあるため、非対称形状の観察
部位Sにおける照度分布Z4は、図18に示すように出
射端151の中心軸Uに関して対称な分布となる。そし
て、CCD42の受光面における光の照度分布P2も、
受光面の中心X0に関して対称な分布となる。
【0075】図19は、第2の実施形態において自動調
光を実行する割り込みルーチンである。この割り込みル
ーチンは、NTSC方式に従って、1/30秒間隔毎に
メインルーチンに割り込んで実行される。
【0076】ステップ401の実行は、図14のステッ
プ301の実行と同じである。すなわちランプ15の点
灯検出により画像信号が読み出されているとみなし、そ
の場合ステップ402に進む。
【0077】ステップ401では、代表輝度値Ysとと
もに、部位面S1に対応する被写体像の領域の第1領域
代表輝度値Ysaと、部位面S1に対応する被写体像の
領域の第2領域代表輝度値Ysbが算出される。ここで
は、モニタ30の画面の左側半分の領域の平均輝度値が
代表輝度値Ysaとして、画面の右側半分の領域の平均
輝度値が代表輝度値Ysbとして算出される。
【0078】ステップ403の実行は、図14のステッ
プ303の実行と同じであり、参照輝度値Yrと代表輝
度値Ysとの差|Ys−Yr|が許容値C0以下である
か否かが判定される。許容値C0以下であると判断され
ると、ステップ404に移る。
【0079】ステップ404では、第1および第2領域
代表輝度値Ysa,Ysbとの差|Ysa−Ysb|が
領域差許容値C1以下であるか否かが判定される。第1
および第2領域代表輝度値Ysa,Ysbとの差が領域
差許容値C1以下である、すなわち部位面S1に対応す
る明るさと部位面S2に対応する明るさが実質的に同じ
であると判断された場合、このまま割り込みルーチンは
終了する。一方。第1および第2領域代表輝度値Ys
a,Ysbとの差が領域差許容値C1以下でない、すな
わち部位面S1に対応する明るさと部位面S2に対応す
る明るさとの差が大きいと判断された場合、ステップ4
05へ進む。
【0080】ステップ405では、第1領域代表輝度値
Ysaが第2領域代表輝度値Ysbよりも小さいか否か
が判定される。第1領域代表輝度値Ysaが第2領域代
表輝度値Ysbよりも小さいと判断されると、ステップ
406へ移り、第1および第2領域代表輝度値Ysa,
Ysbとの差の分だけ第1LEDランプ15Aの出力が
増加される。一方、第1領域代表輝度値Ysaが第2領
域代表輝度値Ysbよりも小さくない、すなわち大きい
と判断されると、ステップ407へ移り、第1および第
2領域代表輝度値Ysa,Ysbとの差の分だけ第2L
EDランプ15Bの出力が増加される。ステップ406
もしくはステップ407が実行されると、この割り込み
ルーチンは終了する。
【0081】一方、ステップ403において参照輝度値
Yrと代表輝度値Ysとの差|Ys−Yr|が許容値C
0以下ではないと判断されると、ステップ408へ進
む。ステップ408〜410の実行は、図14のステッ
プ304から306の実行と同じであり、参照輝度値Y
rと代表輝度値Ysとの差の分だけ、第1および第2L
EDランプ15A、15Bの出力が増加、もしくは減少
される。ステップ409もしくは410が実行される
と、割り込みルーチンは終了する。
【0082】このように第2の実施形態によれば、ライ
トガイド150の出射端151がそれぞれ半円状に形成
された光ファイババンドル150Aの出射端151Aと
光ファイババンドル150Bの出射端151Bによって
形成され、出射端151Aの向く観察部位Sの領域と出
射端151Bの向く観察部位Sの領域には、それぞれ第
1および第2LEDランプ15A、15Bから放射され
る光が照射される。そして、第1領域代表輝度値Ysa
と第2領域代表輝度値Ysbが算出され、その差が大き
い場合には差がなくなるように第1および第2LEDラ
ンプ15A、15Bの出力が調整される。このような構
成により、非対称的な形状の観察部位Sにおいても、画
面上において適切な明るさの被写体像を検出することが
できる。
【0083】タイプDのビデオスコープ40は、上部消
化管に対応するスコープであるが、管腔形状に対応する
スコープに対してもライトガイド150を設けてもよ
い。
【0084】ライトガイド150は、3つ以上の光ファ
イババンドルによって構成されてもよい。この場合、ラ
イトガイド150の出射端は、光ファイババンドルの数
だけある扇状の各光ファイババンドルの出射端により構
成される。すなわち、ライトガイド150の出射端の領
域を扇状に分割した出射端によって1つの出射端面が形
成される。この場合、代表輝度値算出に関しては、モニ
タ30の画面上の領域を光ファイババンドルの数だけ分
割して各領域毎に代表輝度値を算出すればよい。
【0085】なお、光源として2組のLEDではなく、
2個のキセノンやハロゲンランプで構成し、2つのライ
トガイド入射端に入射される光の強さを2個の絞りなど
で個別にコントロールするようにしてもよい。
【0086】
【発明の効果】このように本発明によれば、スコープ先
端部の構成が簡素化されるとともに、観察部位の形状に
応じて光を部位に照射し、画面に表示される被写体像の
明るさを適切にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態である電子内視鏡装置を示した
正面図である。
【図2】電子内視鏡装置のブロック図である。
【図3】ライトガイドの出射端を概略的に示した正面図
である。
【図4】ライトガイドの出射端と配光レンズと、観察部
位の断面形状を示した図である。
【図5】第1および第2LEDランプから放射された光
がCCDに到達するまでの光の照度分布、輝度分布、C
CDの受光面における照度分布を示した図である。
【図6】球面形状である観察部位と、球面形状に対応す
るビデオスコープを示した図である。
【図7】球面形状に対する光の輝度分布、照度分布、C
CDの受光面における照度分布を示した図である。
【図8】平面形状である観察部位と、平面形状に対応す
るビデオスコープを示した図である。
【図9】平面形状に対する光の輝度分布、照度分布、C
CDの受光面における照度分布を示した図である。
【図10】管腔形状である観察部位と、管腔形状に対応
するビデオスコープを示した図である。
【図11】管腔形状に対する光の輝度分布、照度分布、
CCDの受光面における照度分布を示した図である。
【図12】プロセッサ全体の動作を示すメインルーチン
である。
【図13】スコープ接続にしたがった発光調整動作を示
すサブルーチンである
【図14】自動調光動作を示す割り込みルーチンであ
る。
【図15】第2の実施形態におけるライトガイドを示し
た図である。
【図16】ライトガイドの出射端を示した図である。
【図17】第2の実施形態における観察部位の形状の一
例を示した図である。
【図18】第2の実施形態における観察部位の形状に対
する光の輝度分布、照度分布、CCDの受光面における
照度分布を示した図である。
【図19】第2の実施形態における自動調光動作を示す
割り込みルーチンである。
【符号の説明】
10 プロセッサ 13 システムコントロール回路 14A 第1ランプドライバ 14B 第2ランプドライバ 15 LEDランプ(ランプ) 15A 第1LEDランプ(第1発光ダイオードラン
プ) 15B 第2LEDランプ(第2発光ダイオードラン
プ) 30 モニタ(表示装置) 40 ビデオスコープ 41、41A、41B、41C、141 対物レンズ 42 CCD(撮像素子) 43、43A、43B、43C 配光レンズ 50、150 ライトガイド 50A、150A 光ファイババンドル(第1の光フ
ァイバー束) 50B、150B 光ファイババンドル(第2の光フ
ァイバー束) 51 出射端 51A、151A 第1出射端 51B、151B 第2出射端 52 入射端 52A 入射端(第1入射端) 52B 入射端(第2入射端)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02B 23/26 G02B 23/26 D H04N 7/18 H04N 7/18 M (72)発明者 佐野 浩 東京都板橋区前野町2丁目36番9号 旭光 学工業株式会社内 (72)発明者 金子 邦清 東京都板橋区前野町2丁目36番9号 旭光 学工業株式会社内 Fターム(参考) 2H040 BA09 CA04 CA06 CA11 CA12 CA23 DA18 GA02 GA11 2H046 AA02 AA39 AB08 AD01 4C061 CC06 GG01 JJ06 LL01 NN01 QQ07 RR02 RR22 5C054 AA05 CA04 CC07 CH07 FC12 FF02 HA12

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体像が形成される撮像素子と、前記
    撮像素子のある先端部へ光を伝達するライトガイドとを
    有するスコープと、 映像を表示する表示装置が接続されるともに前記スコー
    プが着脱自在に接続されるプロセッサであって、前記撮
    像素子から読み出される被写体像に応じた画像信号を映
    像信号に変換して前記表示装置へ出力するプロセッサと
    を備え、 前記ライトガイドが、少なくとも2つの光ファイバー束
    により構成されるとともに、前記プロセッサ側にある前
    記光ライトガイドの入射端が該少なくとも2つの光ファ
    イバー束の入射端毎に分岐される一方、前記少なくとも
    2つの光ファイバー束が束ねられることによって前記ス
    コープの先端側にある前記ライトガイドの出射端が1つ
    の出射端として形成され、 前記プロセッサが、 光源用のランプであって、前記少なくとも2つの光ファ
    イバー束の入射端それぞれに対応するように配置され、
    前記少なくとも2つの光ファイバー束の入射端へそれぞ
    れ光を放射するランプと、 前記ランプの出力を制御して、前記ライトガイドの入射
    端に入射する光の光量を前記少なくとも2つの光ファイ
    バー束毎に調整する光量制御手段とを有することを特徴
    とする電子内視鏡装置。
  2. 【請求項2】 前記ランプが、発光ダイオードからなる
    ことを特徴とする請求項1に記載の電子内視鏡装置。
  3. 【請求項3】 前記ライトガイドの出射端が、前記少な
    くとも2つの光ファイバー束それぞれの出射端が同心円
    状に配置されることによって形成されていることを特徴
    とする請求項2に記載の電子内視鏡装置。
  4. 【請求項4】 前記ライトガイドが第1および第2の光
    ファイバー束によって構成されるとともに、前記第1の
    光ファイバー束の出射端である第1出射端と前記第2の
    光ファイバー束の出射端である第2出射端によって形成
    される前記ライトガイドの出射端が、前記第1出射端が
    前記ライトガイドの出射端の中心部となり、前記第2出
    射端が前記第1出射端を囲うように前記第1および第2
    出射端が同心円状に配置されることによって形成され、 前記ランプが、前記第1の光ファイバー束の入射端であ
    る第1入射端と前記第2の光ファイバー束の入射端であ
    る第2入射端それぞれに対応するように配置される第1
    および第2の発光ダイオードランプとを有し、 前記光量制御手段が、前記第1および第2の発光ダイオ
    ードランプの出力をそれぞれ別々に調整することを特徴
    とする請求項3に記載の電子内視鏡装置。
  5. 【請求項5】 前記光量制御手段が、前記ライトガイド
    の出射端から出射した後被写体に反射して前記撮像素子
    の撮像面に到達する光の照度分布がほぼ一様な分布とな
    るように、前記第1および第2の発光ダイオードランプ
    の出力を調整することを特徴とする請求項4に記載の電
    子内視鏡装置。
  6. 【請求項6】 前記スコープが、前記ライトガイドの出
    射端の前面に配置される所定の配光照度分布特性をもつ
    配光レンズと、前記撮像素子の撮像面の前面に配置され
    る所定の配光照度分布特性をもつ対物レンズとを有し、 前記光量制御手段が、前記ライトガイドの出射端から出
    射して前記配光レンズを介して被写体に照射した光が反
    射して前記対物レンズを介して前記撮像素子に到達する
    ときの前記撮像素子の撮像面における光の照度分布がほ
    ぼ一様な分布となるように、前記第1および第2の発光
    ダイオードランプの出力を調整することを特徴とする請
    求項5に記載の電子内視鏡装置。
  7. 【請求項7】 前記ライトガイドの出射端の領域を分割
    するように前記少なくとも2つの光ファイバー束の出射
    端がそれぞれ扇状に形成されていることを特徴とする請
    求項2に記載の電子内視鏡装置。
  8. 【請求項8】 前記ライトガイドが第1および第2の光
    ファイバー束によって構成されるとともに、前記第1の
    光ファイバー束の出射端である第1出射端と前記第2の
    光ファイバー束の出射端である第2出射端によって形成
    される前記ライトガイドの出射端が、半円状の前記第1
    出射端および第2出射端によって形成され、 前記ランプが、前記第1の光ファイバー束の入射端であ
    る第1入射端と前記第2の光ファイバー束の入射端であ
    る第2入射端それぞれに対応するように配置される第1
    および第2の発光ダイオードランプとを有し、 前記光量制御手段が、前記第1および第2の発光ダイオ
    ードランプの出力をそれぞれ別々に調整することを特徴
    とする請求項7に記載の電子内視鏡装置。
  9. 【請求項9】 前記光量制御手段が、前記表示装置に表
    示される被写体像の明るさが前記撮像素子の撮像面の第
    1出射端に対応する第1領域と第2出射端に対応する第
    2領域に関して対称性をもつように、前記第1および第
    2の発光ダイオードランプの出力を調整することを特徴
    とする請求項8に記載の電子内視鏡装置。
  10. 【請求項10】前記撮像素子から所定時間間隔毎に読み
    出される画像信号に基づいて、前記第1領域の輝度値と
    前記第2領域の輝度値とをそれぞれ算出する輝度値算出
    手段をさらに有し、 前記光量制御手段が、前記第1領域の輝度値と前記第2
    領域の輝度値との差が所定値以上ある場合、前記第1領
    域の輝度値と前記第2領域の輝度値とが実質的に等しく
    なるように、記第1および第2の発光ダイオードランプ
    の出力を調整することを特徴とする請求項9に記載の電
    子内視鏡装置。
  11. 【請求項11】 被写体像が形成される撮像素子と、前
    記撮像素子のある先端部の方向へ光を伝達するライトガ
    イドとを有し、映像を表示する表示装置が接続されると
    ともに、前記撮像素子から読み出される被写体像に応じ
    た画像信号を映像信号に変換して前記表示装置へ出力す
    るプロセッサに着脱自在に接続される電子内視鏡装置の
    スコープであって、 前記ライトガイドが、少なくとも2つの光ファイバー束
    により構成されとともに、前記プロセッサ側にある前記
    光ライトガイドの入射端が該少なくとも2つの光ファイ
    バー束の入射端毎に分岐される一方、前記少なくとも2
    つの光ファイバー束が束ねられることによって前記スコ
    ープの先端側にある前記ライトガイドの出射端が1つの
    出射端として形成されることを特徴とする電子内視鏡装
    置のスコープ。
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