JP2002159047A - Cdma移動通信システム - Google Patents

Cdma移動通信システム

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JP2002159047A
JP2002159047A JP2000355314A JP2000355314A JP2002159047A JP 2002159047 A JP2002159047 A JP 2002159047A JP 2000355314 A JP2000355314 A JP 2000355314A JP 2000355314 A JP2000355314 A JP 2000355314A JP 2002159047 A JP2002159047 A JP 2002159047A
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JP2000355314A
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Inventor
Kouji Takeo
幸次 武尾
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Oki Electric Industry Co Ltd
YRP Mobile Telecommunications Key Technology Research Laboratories Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
YRP Mobile Telecommunications Key Technology Research Laboratories Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 CDMA移動通信システムにおいて、トラヒ
ック偏りや高速度伝送などに伴うシステム効率の劣化に
対処する。 【解決手段】 セルを複数のサブエリアに分割し、各サ
ブエリアにタイムスロットを割当てる。基地局に最も近
いサブエリア1に属する移動局はタイムスロット1の区
間に基地局と通信を行ない、その外側のサブエリア2に
属する移動局はタイムスロット2の区間に、最も外側の
サブエリア3に属する移動局はタイムスロット3の区間
に、それぞれ、基地局と通信を行なう。これにより、サ
ブエリア毎の電力制御が可能となり、干渉量を抑制する
ことが可能となる。また、セル内のトラヒックの偏りに
応じてサブエリアを設計することが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、符号分割多元接続
(Code Division Multiple Access、CDMA)方式を
用いた移動通信システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】CDMA方式の特徴は、複数の移動局
が、同一の周波数帯域を用いて通信を行うことにある。
現在使用されている、あるいは使用が検討されているシ
ステムでは、全移動局は同一の上り回線用周波数帯域を
用いて信号を送信し、基地局から同一の下り回線用周波
数帯域を通して信号を受信する。また、上下回線で1つ
の周波数帯域を共用するシステムも検討されている。C
DMA方式では、同一の周波数帯域を使用するため、周
波数的な管理が容易である、という特徴がある。
【0003】通信チャネル毎に周波数を分離するシステ
ム、例えば周波数分割多元接続(Frequency Division M
ultiple Access、FDMA)方式では、全周波数帯域を
複数の狭帯域周波数に分離し、システム内の各セルに分
配する。この際、各セルでのトラヒック量や分配した狭
帯域周波数間の干渉などを考慮する必要がある。この様
な周波数設計は、システム導入時に行われるが、多大な
労力を必要とする。また、セル間にトラヒック量の差が
ある場合やトラヒック量の変動が予想される場合には、
周波数設計は更に複雑となる。しかし、異なる狭帯域周
波数間では干渉が生じないため、大きな干渉がある場合
には、その他の周波数を使用することで干渉を回避でき
る。また、トラヒック量に合わせた周波数設計も可能で
ある。
【0004】一方、前述したCDMA方式では、同一の
周波数帯域を使用するため、干渉を回避することが出来
ず、大きな干渉がある場合には全周波数帯域に影響して
しまう。また、通信チャネル間の完全な分離ができない
ため、トラヒック量に合わせた周波数設計も困難とな
る。セル内におけるトラヒック偏りについて、図11を
参照して説明する。この図に示すように、基地局BSA
とBSBとのセル境界付近にトラヒックが集中している
場所があるとする。CDMA方式では、送信電力制御を
前提としているため、上り回線において、この集中トラ
ヒックは多大な電力で送信し、図示するように隣接する
基地局BSAに干渉を与えることとなる。しかし、CD
MA方式では、干渉を分離することが出来ないため、隣
接基地局BSAでは、信号電力を増加させる等の手段を
用いて、通信品質の改善を行うことが必要となる。
【0005】近年の移動通信に対する需要の増加に対処
するため、基地局数が増加し、1つの基地局がカバーす
るセル領域は縮小化している。このため、トラヒック量
やトラヒック特性は、セル間あるいは時間により大きく
変動する。また、インターネット等のマルチメディア伝
送サービスを提供する場合、上下回線間でのトラヒック
量は大きく異なる。この様なトラヒック不均一性に対処
する手段として、あるいは、隣接セルや隣接セクタから
の干渉を回避する手段として、CDMA方式における通
信チャネルを分離する方式がある。ここでは、時間的に
分離する方法、周波数的に分離する方法、場所的に分離
する方法などが考えられる。
【0006】この様な分野の技術として、次の文献があ
る。、鈴木、笹岡、「セクタ内直交CDMAセルラシス
テムにおける干渉低減セクタ繰返し法の検討」、通信総
合研究所季報 Vol.42, No.2, pp.261-268 (June 1996) この文献に記載されている方式は、セクタ化による場所
的な分離方法とタイムスロットによる時間的な分離方法
を組合わせたものであり、各セクタ毎に時間スロットを
割り当てるものである。すなわち、図12に示すよう
に、セクタ1にタイムスロット1、セクタ2にタイムス
ロット2、セクタ3にタイムスロット3を割り当て、移
動局は、その属するセクタに割り当てられたタイムスロ
ットの区間に通信を行なう。この方式によれば、隣接す
るセクタおよびセルからの干渉を抑制することが出来
る。一方、セクタ間のトラヒック差やセクタ内のトラヒ
ック偏りに対しては柔軟な対処ができない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、タイム
スロットを用いた時間分割を行うことで、干渉抑制が可
能となり、システムとしての容量が増加することが期待
できるが、セル内に存在するトラヒック偏りに対しては
対処することができない。そこで、本発明は、時間分割
方式を採用した際に、セル内に存在するトラヒック偏り
や高速伝送に伴う干渉量の増加等を考慮した柔軟な設計
が可能なCDMA移動通信システムを提供することを目
的としている。また、セル内における干渉量およびセル
間の干渉量を抑制することができるCDMA移動通信シ
ステムを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のCDMA移動通信システムは、セル内を基
地局を中心とする複数のサブエリアに分割し、各サブエ
リア内に存在する移動局に対し、そのサブエリアに対し
て割り当てられたタイムスロットの区間だけ送信を許可
するようにしたものである。また、本発明の他のCDM
A移動通信システムは、セル内を基地局を中心とする複
数のサブエリアに分割し、基地局は、各サブエリア内に
存在する移動局に対し、そのサブエリアに対して割り当
てられたタイムスロットの区間に信号を送信するように
したものである。さらに、前記セルは複数のセクタに分
割されており、各セクタは前記複数のサブエリアに分割
されているものである。
【0009】さらにまた、本発明のさらに他のCDMA
移動通信システムは、セル内を基地局を中心とする複数
のサブエリアに分割し、各サブエリアに特定のタイムス
ロットを割り当てる構成とされたCDMA移動通信シス
テムであって、上り回線と下り回線とで異なるタイムス
ロットを使用するものである。さらにまた、本発明のさ
らに他のCDMA移動通信システムは、ル内を基地局を
中心とする複数のサブエリアに分割し、各サブエリアに
特定のタイムスロットを割り当てる構成とされたCDM
A移動通信システムであって、隣接するセル間で異なる
タイムスロット割当てを使用するものである。さらにま
た、本発明のさらに他のCDMA移動通信システムは、
セル内を基地局を中心とする複数のサブエリアに分割
し、各サブエリアに特定のタイムスロットを割り当てる
構成とされたCDMA移動通信システムであって、上り
回線と下り回線とで異なるサブエリア構成とされている
ものである。さらにまた、本発明のさらに他のCDMA
移動通信システムは、セル内を基地局を中心とする複数
のサブエリアに分割し、各サブエリアに特定のタイムス
ロットを割り当てる構成とされたCDMA移動通信シス
テムであって、同一セル内のセクタ間で異なるサブエリ
ア構成とされているものである。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は、本発明のCDMA移動通
信システムの最も基本的な実施の形態におけるセル構成
を示す図である。なお、図1では、1つのセルのみを想
定している。本発明のCDMA移動通信システムにおい
ては、図1に示すように、セルは基地局BSを中心とし
た複数のサブエリアに分割される。図示する例では、セ
ル内を基地局との距離に応じて3つのサブエリアに分割
しており、基地局に最も近いエリアをサブエリア1、そ
の外側のエリアをサブエリア2、最も外側のエリアをサ
ブエリア3としている。セル内の移動局は、その位置に
応じて、前記サブエリア1〜3のいずれかに配属され
る。また、各サブエリアには、それぞれ1つのタイムス
ロットを割り当てる。図示する例では、サブエリア1に
はタイムスロット1、サブエリア2にはタイムスロット
2、サブエリア3にはタイムスロット3を割り当ててい
る。各移動局は、その属するサブエリアに割り当てられ
たタイムスロットの期間を使用して基地局と通信を行な
う。なお、分割するサブエリアの数は、3に限られるこ
とはなく、適宜決定することができる。
【0011】図2は、前記タイムスロットの構成例を示
す図である。図2の(a)は、上下回線で異なる周波数
帯域を用いるシステムにおけるタイムスロット構成例を
示す図である。この図に示すように、上り回線と下り回
線でそれぞれ1フレームを3つのタイムスロットに分割
し、各タイムスロットを前記サブエリアで順番に使用す
る。すなわち、図1に示した例では、上り回線、下り回
線とも、サブエリア1にはタイムスロット1、サブエリ
ア2にはタイムスロット2、サブエリア3にはタイムス
ロット3が割り当てられ、各サブエリアに属する移動局
と基地局との通信は、そのサブエリアに割り当てられた
タイムスロットの期間において実行される。
【0012】図2の(b)は上下回線で共通の周波数帯
域を用いるシステムにおけるタイムスロットの構成例を
示す図である。この場合には、1フレームを上下回線の
6スロットが使用する。すなわち、1フレームを6つの
タイムスロットに分割し、上り回線と下り回線でそれぞ
れ3スロットずつ使用する。前記図1に示した例では、
サブエリア1に属する移動局は上り回線(アップリン
ク)のタイムスロット1の期間に、サブエリア2に属す
る移動局は上り回線のタイムスロット2に期間に、サブ
エリア3に属する移動局は上り回線のタイムスロット3
の期間に、それぞれ、基地局BSに対して信号を送信す
る。また、基地局は、下り回線(ダウンリンク)のタイ
ムスロット1の期間にサブエリア1に属する移動局に対
して、下り回線のタイムスロット2の期間にサブエリア
2に属する移動局に対して、下り回線のタイムスロット
3の期間にサブエリア3に属する移動局に対してそれぞ
れ信号を送信する。なお、上下回線間でのスロット配置
は、図2の(a)および(b)に示した例に限定される
ことなく、自由に設定可能である。また、以降の説明で
は、図2の(a)に示した上下回線で異なる周波数帯域
を用いるシステムを前提に説明する。また、通信の形態
としては、回線交換、パケット交換のどちらにも適用で
きる。
【0013】図2(a)に示した構成を例にとれば、サ
ブエリア1内にいる移動局は、タイムスロット1の区間
においてのみ、送信が許可される。このため、タイムス
ロット1の区間では、基地局近傍の移動局のみが送信す
るため、隣接セルには大きな干渉を与えない。同様に、
基地局はタイムスロット1の区間においてのみ、サブエ
リア1内にいる移動局に対して信号を送信する。タイム
スロット1の区間では、基地局近傍の移動局に対しての
み送信するため、基地局での送信電力は少なくなる。こ
のように、セル内を複数のサブエリアに分割し、各サブ
エリアごとに使用するタイムスロットを割り当てること
により、サブエリア毎の電力制御が可能となり、干渉量
を抑制することが可能となる。
【0014】次に、上述のようにセルをサブエリアに分
割するための構成について、図3および図4を用いて説
明する。図3は移動局における構成を示し、図4は基地
局における構成を示している。セルをサブエリアに分割
するために、図3および図4のいずれの構成を採用して
もよい。図3の場合には、基地局は、一定レベルのパイ
ロット信号とパイロット信号電力のしきい値情報を常時
報知する。しきい値情報には、3サブエリア構成の場合
には、2つのしきい値L1およびL2(L1>L2)が
含まれる。図3に示す移動局は、前記パイロット信号を
受信し、受信電力測定部11で、その受信電力を測定す
る。一般的には、基地局に近いほど受信電力は大きくな
る。位置判定部12において、前記基地局から報知され
るしきい値情報(L1、L2)と測定した受信電力とを
比較し、受信電力がしきい値L1以上であれば、自身は
サブエリア1にいると判定し、その位置情報を基地局に
通知する。あるいは、スロット要求部13を介して、基
地局に対し、そのサブエリアに割り当てられているタイ
ムスロットでの通信を要求する。また、受信電力がしき
い値L1以下、L2以上であれば、サブエリア2にいる
と判定し、L2以下であれば、サブエリア3にいると判
定する。このように、基地局から報知されるL1、L2
の値の設定により、サブエリアの構成が決定される。す
なわち、(分割するサブエリアの数−1)個のしきい値
によりサブエリア構成を決定することができる。
【0015】図4に示した例は、基地局が移動局からの
信号の受信電力を測定し、その大きさに基づいて移動局
の位置を判定するようにしたものである。この場合、移
動局からの送信電力は電力制御されており、送信電力値
が移動局ごとに違うことが考えられる。そこで、基地局
において、移動局に通知した送信電力制御情報(PC情
報)を記憶しておくことで、移動局の送信電力値を推定
することが出来る。図4において、移動局からの信号の
受信電力は、受信電力測定部21において測定される。
また、送信電力制御情報(PC情報)記憶部22には、
それまでに各移動局に対して通知した送信電力制御情報
が記憶されており、位置判定部23は、前記受信電力測
定部21からの現在の受信電力と前記送信電力制御情報
記憶部22からの送信電力制御情報から推定したその移
動局の送信電力値とに基づいて、移動局の位置を判定す
る。そして、この判定した移動局の位置に基づいてその
属するサブエリアを決定し、スロット割当て部24で、
その移動局に使用すべきタイムスロットを割り当てる。
なお、上記移動局からの信号の受信電力の他、基地局−
移動局間での伝搬時間を測定することで、移動局の位置
を判定することもできる。
【0016】以上は、セルがセクタ(扇形のゾーン)に
分割されていない場合であったが、セルをセクタ化した
場合においても、同様にサブエリア構成とすることが可
能である。すなわち、各セクタの内部を、前述のよう
に、基地局を中心としたサブエリアに分割する。そし
て、各セクタ内部のサブエリアごとにそれぞれ使用する
タイムスロットを割り当てる。
【0017】また、前記図2の(a)に示した例では、
上り回線と下り回線とで同一のスロット構成、すなわ
ち、各サブエリアに上り回線と下り回線とで同一のタイ
ムスロットを割り当てる構成としていたが、上下回線で
異なるスロット構成とすることも出来る。図5は、上下
回線で異なるタイムスロット構成とした実施の形態の一
例を示す図である。この図に示す例では、上り回線では
サブエリア1がタイムスロット1を使用し、下り回線で
はサブエリア3がタイムスロット1を使用する。また、
上り回線のタイムスロット2はサブエリア2が使用し、
下り回線のタイムスロット2はサブエリア1が使用す
る。そして、上り回線のタイムスロット3はサブエリア
3が使用し、下り回線のタイムスロット3はサブエリア
2が使用する。なお、図5において、ハッチングで示し
た部分は、サブエリア1に属する移動局が基地局と通信
を行なうタイムスロットを示している。このように、上
り回線と下り回線とで異なるタイムスロット割当てとす
ることにより、上りと下りとでトラヒック量や干渉量が
異なる場合に対応することが可能となる。
【0018】いままでの実施の形態は、1つのセルにつ
いてのサブエリアおよびタイムスロット構成に関するも
のであったが、隣接セルで異なるタイムスロット構成と
することが出来る。図6に示すタイムスロット割当て例
を参照して、隣接セルで異なるタイムスロット構成とし
た本発明の実施の形態について説明する。この実施の形
態では、隣接するセルA、B、Cで、異なるタイムスロ
ット割当てを用いる。例えば、図6に示すように、セル
Aにおいては、タイムスロット1を用いてサブエリア1
内の移動局のみ通信を行う。この時、セルBではサブエ
リア3を用い、セルCではサブエリア2を用いる。ま
た、タイムスロット2の期間には、セルAではサブエリ
ア2内の移動局、セルBではサブエリア1内の移動局、
セルCではサブエリア2内の移動局がそれぞれ通信を行
ない、タイムスロット3の期間には、セルAではサブエ
リア3内の移動局、セルBではサブエリア2内の移動
局、セルCではサブエリア1内の移動局が、それぞれ通
信を行なうようにする。このように、隣接するセルで異
なるタイムスロット構成とすることにより、隣接セルに
対する干渉を抑制することができる。
【0019】また、隣接するセル間ではなく、1つのセ
ル内のセクタ間で異なるタイムスロット割当てを用いる
ことも可能である。図7は、セクタ間で異なるタイムス
ロット割当てを用いる実施の形態の例を示す図である。
図示するように、この例では、1セルを3セクタに分け
ている。そして、セクタ1と2が同一のスロット構成を
用い、セクタ3は異なるスロット構成を用いている。す
なわち、セクタ1とセクタ2においては、サブエリア1
はタイムスロット3、サブエリア2はタイムスロット
2、サブエリア3はタイムスロット1をそれぞれ使用す
るが、セクタ3のサブエリア1はタイムスロット2、サ
ブエリア2はタイムスロット1、サブエリア3はタイム
スロット3を使用するようになされている。このように
セクタ間で異なるタイムスロット割当てとすることによ
り、セクタ間でトラヒック量や干渉量に偏りがある場合
に対応することが可能となる。
【0020】次に、本発明のCDMA移動通信システム
における各サブエリア毎の電力制御について、隣接セル
間で異なるタイムスロット割当てとした場合を例にとっ
て説明する。図8は、隣接セル間で異なるスロット割当
てとした場合の上り回線における電力設定の様子を示す
図である。ここでは、基地局BSAのサブエリア1と隣
接する基地局BSBのサブエリア3がタイムスロット1
を使用し、BSAのサブエリア2とBSBのサブエリア1
がタイムスロット2を使用し、BSAのサブエリア3と
BSBのサブエリア2がタイムスロット3を使用するも
のとする。タイムスロット1においては、基地局BSA
に対し、隣接するBSBのサブエリア3に属する移動局
よりIT3の干渉が入る。サブエリア3はセルの外側にあ
るため、IT3は大きく、BSAでの品質を劣化させる。
このため、BSAではサブエリア1内の移動局MSjに対
する要求電力Sr1を大きく設定する。一方、サブエリア
1はセルの内側にあるため、この要求電力の増加は隣接
セル(BSB)に対し、大きな干渉とはならない。タイ
ムスロット3においては、基地局BSAに対し、隣接セ
ル(BSBのサブエリア2)よりIT2の干渉が入る。こ
の干渉は、IT3より小さい。このため、BSAのサブエ
リア3内の移動局MSkに対する要求電力Sr3は小さく
すむ。サブエリア3内の移動局に対する要求電力を小さ
くすることで、BSBに対する干渉を抑制できる。この
ように、サブエリア毎に電力制御を行うことで、全体と
しての干渉を抑制することが可能となる。
【0021】図9は、下り回線での電力設定の例を示す
図である。タイムスロット構成は前記図8の場合と同様
である。タイムスロット1においては、隣接基地局BS
Bでは、サブエリア3内の移動局に対し送信するため、
送信出力は大きくなる。しかし、BSAではサブエリア
1を用いるため、干渉電力IT3の伝搬減衰が大きい。ま
た、サブエリア1はセルの内側であるため、BSAから
の送信電力St1は少なくすむ。タイムスロット3におい
ては、隣接基地局BSBでは、サブエリア2内の移動局
に対し送信するため、送信出力は低くなる。BSAでの
サブエリア3はセルの外側であるため、BSAからの送
信電力St3は大きくなるが、干渉が小さいため、St3は
少なくすむ。このように、サブエリア毎に電力制御を行
うことで、全体としての干渉を抑制することが可能とな
る。
【0022】以上の実施の形態においては、上り回線と
下り回線とでサブエリアの構成は同一の構成とされてい
たが、上下回線で異なるサブエリア構成とすることも可
能である。即ち、サブエリアを区切る境界線位置を上下
回線で異なるように設定する。上下回線では、トラヒッ
ク量が異なることが考えられ、上下回線各々に適したサ
ブエリア構成を設計することが可能である。図10は、
上下回線で異なるサブエリア構成とするための基地局構
成の一例を示す図である。図10において、基地局は、
位置判定部31により、自基地局が管轄する移動局の位
置を判定する。この判定方法は、前記図4に関して説明
した手法を使用する。そして、上り回線制御部32およ
び下り回線制御部33では、各々のサブエリア構成に従
い、前記判定した移動局の位置に基づいて、上り回線に
おいて属するサブエリアおよび下り回線において属する
サブエリアをそれぞれ決定し、それに基づいて、スロッ
ト割当て部34で、上下回線でのタイムスロットを各移
動局に割り当てる。移動局が上下回線で異なるサブエリ
アに属する場合には、異なるタイムスロットを使用する
ことになる。
【0023】また、セクタ間で異なるサブエリア構成と
することも可能である。即ち、サブエリアを区切る境界
線位置をセクタごとに異なるように設定する。トラヒッ
クの偏りの影響は、セクタ毎に異なるため、これによ
り、セクタでの状況に合わせた設定が可能となる。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のCDMA
移動通信システムによれば、セル内をサブエリアに分割
し、各サブエリアにタイムスロットを割り当てること
で、サブエリア毎の電力制御が可能となり、干渉量を抑
制することが可能となる。また、セル内のトラヒックの
偏りに応じたシステム設計が可能となる。さらに、隣接
するセル間で異なるタイムスロット割当てとする本発明
によれば、セル間での干渉を抑制することが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のCDMA移動通信システムの基本的
な実施の形態におけるセル構成を示す図である。
【図2】 タイムスロット構成について説明する図であ
り、(a)は上下回線で異なる周波数帯域を用いるシス
テムの場合、(b)は上下回線で共通の周波数帯域を用
いるシステム場合を示す。
【図3】 セルをサブエリアに分割するための移動局に
おける構成の一例を示す図である。
【図4】 セルをサブエリアに分割するための基地局に
おける構成の一例を示す図である。
【図5】 上下回線で異なるタイムスロット構成とした
例を示す図である。
【図6】 隣接セル間で異なるタイムスロット割当てと
した実施の形態の一例を示す図である。
【図7】 セクタ間で異なるタイムスロット割当てを用
いる実施の形態の一例を示す図である。
【図8】 上り回線における電力設定の例を示す図であ
る。
【図9】 下り回線における電力設定の例を示す図であ
る。
【図10】 上下回線で異なるサブエリア構成とするた
めの基地局の構成の一例を示す図である。
【図11】 セル内におけるトラヒックの偏りについて
説明する図である。
【図12】 従来提案されている方式の一例を説明する
図である。
【符号の説明】
11 受信電力測定部 12、23、31 位置判定部 13 スロット要求部 21 受信電力測定部 22 送信電力制御情報記憶部 24、34 スロット割当て部 32 上り回線制御部 33 下り回線制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5K022 EE01 EE21 EE31 5K067 AA03 CC10 DD44 EE02 EE10 EE43 EE46 EE71 FF16 GG03 GG08 HH22 JJ52 JJ53

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セル内を基地局を中心とする複数のサブ
    エリアに分割し、各サブエリア内に存在する移動局に対
    し、そのサブエリアに対して割り当てられたタイムスロ
    ットの区間だけ送信を許可するようにしたことを特徴と
    するCDMA移動通信システム。
  2. 【請求項2】 セル内を基地局を中心とする複数のサブ
    エリアに分割し、基地局は、各サブエリア内に存在する
    移動局に対し、そのサブエリアに対して割り当てられた
    タイムスロットの区間に信号を送信することを特徴とす
    るCDMA移動通信システム。
  3. 【請求項3】 前記セルは複数のセクタに分割されてお
    り、各セクタは前記複数のサブエリアに分割されている
    ことを特徴とする請求項1あるいは2記載のCDMA移
    動通信システム。
  4. 【請求項4】 セル内を基地局を中心とする複数のサブ
    エリアに分割し、各サブエリアに特定のタイムスロット
    を割り当てる構成とされたCDMA移動通信システムで
    あって、上り回線と下り回線とで異なるタイムスロット
    を使用することを特徴とするCDMA移動通信システ
    ム。
  5. 【請求項5】 セル内を基地局を中心とする複数のサブ
    エリアに分割し、各サブエリアに特定のタイムスロット
    を割り当てる構成とされたCDMA移動通信システムで
    あって、隣接するセル間で異なるタイムスロット割当て
    を使用することを特徴とするCDMA移動通信システ
    ム。
  6. 【請求項6】 セル内を基地局を中心とする複数のサブ
    エリアに分割し、各サブエリアに特定のタイムスロット
    を割り当てる構成とされたCDMA移動通信システムで
    あって、上り回線と下り回線とで異なるサブエリア構成
    とされていることを特徴とするCDMA移動通信システ
    ム。
  7. 【請求項7】 セル内を基地局を中心とする複数のサブ
    エリアに分割し、各サブエリアに特定のタイムスロット
    を割り当てる構成とされたCDMA移動通信システムで
    あって、同一セル内のセクタ間で異なるサブエリア構成
    とされていることを特徴とするCDMA移動通信システ
    ム。
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