JP2002158965A - 情報処理装置および方法、記録媒体、プログラム、並びに記録媒体 - Google Patents

情報処理装置および方法、記録媒体、プログラム、並びに記録媒体

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JP2002158965A
JP2002158965A JP2001109340A JP2001109340A JP2002158965A JP 2002158965 A JP2002158965 A JP 2002158965A JP 2001109340 A JP2001109340 A JP 2001109340A JP 2001109340 A JP2001109340 A JP 2001109340A JP 2002158965 A JP2002158965 A JP 2002158965A
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  • Television Signal Processing For Recording (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 AVストリームの所望の位置に迅速且つ確実
にアクセスできるようにする。 【解決ステップ】 AVストリームを構成するClipのう
ち、プログラム(番組)の開始点は、mark_entry()に
記述され、プログラムのタイトルが表示されているピク
チャは、representative_picture_entry()に記述され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は情報処理装置および
方法、記録媒体、プログラム、並びに記録媒体に関し、
特に、AVストリームの所望の位置に、迅速にアクセス
することができるようにした情報処理装置および方法、
記録媒体、プログラム、並びに記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、記録可能で記録再生装置から取り
外し可能なディスク型媒体として、各種の光ディスクが
提案されている。このような記録可能な光ディスクは、
数ギガバイトの大容量メディアとして提案されており、
ビデオ信号等のAV(Audio Visual)信号を記録するメ
ディアとしての期待が高い。
【0003】この記録可能な光ディスクに記録するデジ
タルのAV信号のソース(供給源)としては、記録装置
自身が、アナログ入力のオーディオビデオ信号を、MPEG
-2方式で画像圧縮して作るビットストリームや、デジタ
ルテレビジョン放送の電波から直接得られるMPEG2方式
のビットストリームなどがある。一般に、デジタルテレ
ビジョン放送では、MPEG2トランスポートストリームが
使われる。トランスポートストリームは、トランスポー
トパケットが連続したストリームであり、トランスポー
トパケットは、例えば、MPEG2ビデオストリームやMPEG
1オーディオストリームがパケット化されたものであ
る。1つのトランスポートパケットのデータ長は188
バイトである。デジタルテレビジョン放送で受信される
トランスポートストリームのAVプログラムを記録装置
で光ディスクにそのまま記録すれば、ビデオやオーディ
オの品質を全く劣化させることなく記録することが可能
である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ユーザが、光ディスク
に記録されているトランスポートストリームの中から興
味のあるシーン、例えば番組の頭出し点などをサーチで
きるようにするために、再生装置はランダムアクセス再
生ができることが求められる。
【0005】一般に、MPEG2ビデオのストリームは、
0.5秒程度の間隔でIピクチャを符号化し、それ以外
のピクチャはPピクチャまたはBピクチャとして符号化
される。したがって、MPEG2ビデオのストリームが記録
された光ディスクから、ランダムアクセスし、ビデオ再
生する場合、はじめに、Iピクチャをサーチしなければ
ならない。
【0006】しかしながら、従来は、光ディスクに記録
されているトランスポートストリームに、ランダムアク
セスし、ビデオ再生する場合に、Iピクチャの開始バイ
トを効率よくサーチすることが困難であった。すなわ
ち、光ディスク上のトランスポートストリームのランダ
ムなバイト位置から、読み出したビデオストリームのシ
ンタクスを解析し、Iピクチャの開始バイトをサーチし
なければならず、Iピクチャのサーチに時間がかかり、
ユーザからの入力に対して応答の速いランダムアクセス
再生を行うことが困難であった。
【0007】本発明は、このような状況を鑑みてなされ
たものであり、ユーザのランダムアクセス再生の指示に
対して、記録媒体からのトランスポートストリームの読
み出し位置の決定とストリームの復号開始を速やかに行
えるようにするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の情報処理
装置は、入力されたAVストリームから抽出された特徴
的な画像を指し示すマークで構成されるClipMarkを、A
Vストリームを管理するための管理情報として生成する
とともに、AVストリーム中の所定の区間の組み合わせ
を定義するPlayListに対応する再生区間の中から、ユー
ザが任意に指定した画像を指し示すマークから構成され
るPlayListMarkを生成する生成手段と、ClipMark、およ
びPlayListMarkを各々独立したテーブルとして記録媒体
に記録する記録手段とを有することを特徴とする。
【0009】前記生成手段は、ClipMarkをClipMarkInfo
rmationファイルとして生成するとともに、PlayListをP
layListファイルとして生成するようにすることができ
る。
【0010】前記PlayListMarkは、PlayListを再生する
ときのResume点を示すマークをさらに含むようにするこ
とができる。
【0011】前記PlayListを再生するとき、PlayListの
再生区間に対応するAVストリームのClipMarkを構成す
るマークを参照するようにすることができる。
【0012】前記PlayListMarkのマークは、プレゼンテ
ーションタイムスタンプと、PlayListの再生経路を構成
するAVストリームデータ上の指定された1つの再生区
間を示す識別情報を含むようにすることができる。
【0013】前記ClipMarkを構成するマーク、または、
PlayListMarkを構成するマークは、エレメンタリースト
リームのエントリーポイントを特定する情報を含むよう
にすることができる。
【0014】前記PlayListMarkのマークは、ユーザが指
定したお気に入りのシーンの開始点またはPlayListのRe
sume点を少なくとも含むタイプの情報を含むようにする
ことができる。
【0015】前記ClipMarkを構成するマークとPlayList
Markを構成するマークは、AVストリームのエントリポ
イントに対応する相対的なソースパケットのアドレスで
表されるようにすることができる。
【0016】前記ClipMarkを構成するマークとPlayList
Markを構成するマークは、AVストリームのエントリポ
イントに対応する相対的なソースパケットの第1のアド
レスと、第1のアドレスからのオフセットのアドレスで
ある第2のアドレスで表されるようにすることができ
る。
【0017】前記第1の記録手段による記録の際に検出
された特徴的な画像のタイプを検出するタイプ検出手段
をさらに含み、第1の記録手段は、ClipMarkを構成する
マークと、タイプ検出手段により検出されたタイプとを
対応させて記録するようにすることができる。
【0018】前記ClipMarkのマークは、シーンチェンジ
点、コマーシャルの開始点、コマーシャルの終了点、ま
たはタイトルが表示されたシーンを含むようにすること
ができる。
【0019】本発明の第1の情報処理方法は、入力され
たAVストリームから抽出された特徴的な画像を指し示
すマークで構成されるClipMarkを、AVストリームを管
理するための管理情報として生成するとともに、AVス
トリーム中の所定の区間の組み合わせを定義するPlayLi
stに対応する再生区間の中から、ユーザが任意に指定し
た画像を指し示すマークから構成されるPlayListMarkを
生成する生成ステップと、ClipMark、およびPlayListMa
rkを各々独立したテーブルとして記録媒体に記録する際
の制御を行う記録制御ステップとを有することを特徴と
する。
【0020】本発明の第1の記録媒体のプログラムは、
入力されたAVストリームから抽出された特徴的な画像
を指し示すマークで構成されるClipMarkを、AVストリ
ームを管理するための管理情報として生成するととも
に、AVストリーム中の所定の区間の組み合わせを定義
するPlayListに対応する再生区間の中から、ユーザが任
意に指定した画像を指し示すマークから構成されるPlay
ListMarkを生成する生成ステップと、ClipMark、および
PlayListMarkを各々独立したテーブルとして記録媒体に
記録する際の制御を行う記録制御ステップとを含むこと
を特徴とする。
【0021】本発明の第1のプログラムは、入力された
AVストリームから抽出された特徴的な画像を指し示す
マークで構成されるClipMarkを、AVストリームを管理
するための管理情報として生成するとともに、AVスト
リーム中の所定の区間の組み合わせを定義するPlayList
に対応する再生区間の中から、ユーザが任意に指定した
画像を指し示すマークから構成されるPlayListMarkを生
成する生成ステップと、ClipMark、およびPlayListMark
を各々独立したテーブルとして記録媒体に記録する際の
制御を行う記録制御ステップとをコンピュータに実行さ
せる。
【0022】本発明の第2の情報処理装置は、AVスト
リームから抽出された特徴的な画像を指し示すマークで
構成されるClipMarkを含むAVストリームを管理するた
めの管理情報と、AVストリーム中の所定の区間の組み
合わせを定義するPlayListに対応する再生区間の中か
ら、ユーザが任意に指定した画像を指し示すマークから
構成されるPlayListMarkを読み出す読み出し手段と、読
み出し手段により読み出された管理情報とPlayLisMark
による情報を提示する提示手段と、提示手段により提示
された情報から、ユーザが再生を指示したPlayListに対
応するClipMarkを参照する参照手段と、参照手段により
参照されたClipMarkを含み、ClipMarkに対応する位置か
らAVストリームを再生する再生手段とを含むことを特
徴とする。
【0023】前記提示手段は、PlayLisMarkに対応する
サムネイル画像によるリストをユーザに提示するように
することができる。
【0024】前記ClipMarkを構成するマークとPlayList
Markを構成するマークは、AVストリームのエントリポ
イントに対応する相対的なソースパケットのアドレスで
表されるようにすることができる。
【0025】前記ClipMarkを構成するマークとPlayList
Markを構成するマークは、AVストリームのエントリポ
イントに対応する相対的なソースパケットの第1のアド
レスと、第1のアドレスからのオフセットのアドレスで
ある第2のアドレスで表されるようにすることができ
る。
【0026】前記ClipMarkのマークは、シーンチェンジ
点、コマーシャルの開始点、コマーシャルの終了点、ま
たはタイトルが表示されたシーンを含むようにすること
ができる。
【0027】本発明の第2の情報処理装置は、AVスト
リームから抽出された特徴的な画像を指し示すマークで
構成されるClipMarkを含むAVストリームを管理するた
めの管理情報と、AVストリーム中の所定の区間の組み
合わせを定義するPlayListに対応する再生区間の中か
ら、ユーザが任意に指定した画像を指し示すマークから
構成されるPlayListMarkの読み出しを制御する読み出し
制御ステップと、読み出し制御ステップの処理で読み出
しが制御された管理情報とPlayLisMarkによる情報を提
示する提示ステップと、提示ステップの処理で提示され
た情報から、ユーザが再生を指示したPlayListに対応す
るClipMarkを参照する参照ステップと、参照ステップの
処理で参照されたClipMarkを含み、ClipMarkに対応する
位置からのAVストリームの再生を制御する再生制御ス
テップとを含むことを特徴とする。
【0028】本発明の第2の記録媒体のプログラムは、
AVストリームから抽出された特徴的な画像を指し示す
マークで構成されるClipMarkを含むAVストリームを管
理するための管理情報と、AVストリーム中の所定の区
間の組み合わせを定義するPlayListに対応する再生区間
の中から、ユーザが任意に指定した画像を指し示すマー
クから構成されるPlayListMarkの読み出しを制御する読
み出し制御ステップと、読み出し制御ステップの処理で
読み出しが制御された管理情報とPlayLisMarkによる情
報を提示する提示ステップと、提示ステップの処理で提
示された情報から、ユーザが再生を指示したPlayListに
対応するClipMarkを参照する参照ステップと、参照ステ
ップの処理で参照されたClipMarkを含み、ClipMarkに対
応する位置からのAVストリームの再生を制御する再生
制御ステップとを含むことを特徴とする。
【0029】本発明のプログラムは、AVストリームか
ら抽出された特徴的な画像を指し示すマークで構成され
るClipMarkを含むAVストリームを管理するための管理
情報と、AVストリーム中の所定の区間の組み合わせを
定義するPlayListに対応する再生区間の中から、ユーザ
が任意に指定した画像を指し示すマークから構成される
PlayListMarkの読み出しを制御する読み出し制御ステッ
プと、読み出し制御ステップの処理で読み出しが制御さ
れた管理情報とPlayLisMarkによる情報を提示する提示
ステップと、提示ステップの処理で提示された情報か
ら、ユーザが再生を指示したPlayListに対応するClipMa
rkを参照する参照ステップと、参照ステップの処理で参
照されたClipMarkを含み、ClipMarkに対応する位置から
のAVストリームの再生を制御する再生制御ステップと
をコンピュータに実行させる。
【0030】本発明の第3の記録媒体には、AVストリ
ームから抽出された特徴的な画像を指し示すマークで構
成されるClipMarkを含むAVストリームを管理するため
の管理情報と、AVストリーム中の所定の区間の組み合
わせを定義するPlayListに対応する再生区間の中から、
ユーザが任意に指定した画像を指し示すマークから構成
されるPlayListMarkが、各々独立したテーブルとして記
録されていることを特徴とする。
【0031】本発明の第1の情報処理装置および方法、
並びにプログラムにおいては、入力されたAVストリー
ムから抽出された特徴的な画像を指し示すマークで構成
されるClipMarkを、AVストリームを管理するための管
理情報として生成するとともに、AVストリーム中の所
定の区間の組み合わせを定義するPlayListに対応する再
生区間の中から、ユーザが任意に指定した画像を指し示
すマークから構成されるPlayListMarkが生成され、Clip
Mark、およびPlayListMarkが各々独立したテーブルとし
て記録媒体に記録される。
【0032】本発明の第2の情報処理装置および方法、
並びにプログラムは、AVストリームから抽出された特
徴的な画像を指し示すマークで構成されるClipMarkを含
むAVストリームを管理するための管理情報と、AVス
トリーム中の所定の区間の組み合わせを定義するPlayLi
stに対応する再生区間の中から、ユーザが任意に指定し
た画像を指し示すマークから構成されるPlayListMarkが
読み出され、その読み出された管理情報とPlayLisMark
による情報が提示され、提示された情報から、ユーザが
再生を指示したPlayListに対応するClipMarkが参照さ
れ、参照されたClipMarkを含み、ClipMarkに対応する位
置からAVストリームが再生される。
【0033】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて、図面を参照して説明する。図1は、本発明を適用
した記録再生装置1の内部構成例を示す図である。ま
ず、外部から入力された信号を記録媒体に記録する動作
を行う記録部2の構成について説明する。記録再生装置
1は、アナログデータ、または、デジタルデータを入力
し、記録することができる構成とされている。
【0034】端子11には、アナログのビデオ信号が、
端子12には、アナログのオーディオ信号が、それぞれ
入力される。端子11に入力されたビデオ信号は、解析
部14とAVエンコーダ15に、それぞれ出力される。端
子12に入力されたオーディオ信号は、解析部14とAV
エンコーダ15に出力される。解析部14は、入力され
たビデオ信号とオーディオ信号からシーンチェンジなど
の特徴点を抽出する。
【0035】AVエンコーダ15は、入力されたビデオ信
号とオーディオ信号を、それぞれ符号化し、符号化ビデ
オストリーム(V)、符号化オーディオストリーム(A)、お
よびAV同期等のシステム情報(S)をマルチプレクサ16
に出力する。
【0036】符号化ビデオストリームは、例えば、MPEG
(Moving Picture Expert Group)2方式により符号化
されたビデオストリームであり、符号化オーディオスト
リームは、例えば、MPEG1方式により符号化されたオー
ディオストリームや、ドルビーAC3方式(商標)により
符号化されたオーディオストリーム等である。マルチプ
レクサ16は、入力されたビデオおよびオーディオのス
トリームを、入力システム情報に基づいて多重化して、
スイッチ17を介して多重化ストリーム解析部18とソ
ースパケッタイザ19に出力する。
【0037】多重化ストリームは、例えば、MPEG2トラ
ンスポートストリームやMPEG2プログラムストリームで
ある。ソースパケッタイザ19は、入力された多重化ス
トリームを、そのストリームを記録させる記録媒体10
0のアプリケーションフォーマットに従って、ソースパ
ケットから構成されるAVストリームに符号化する。AVス
トリームは、ECC(誤り訂正)符号化部20と変調部2
1でECC符号の付加と変調処理が施され、書き込み部2
2に出力される。書き込み部22は、制御部23から出
力される制御信号に基づいて、記録媒体100にAVスト
リームファイルを書き込む(記録する)。
【0038】デジタルインタフェースまたはデジタルテ
レビジョンチューナから入力されるデジタルテレビジョ
ン放送等のトランスポートストリームは、端子13に入
力される。端子13に入力されたトランスポートストリ
ームの記録方式には、2通りあり、それらは、トランス
ペアレントに記録する方式と、記録ビットレートを下げ
るなどの目的のために再エンコードをした後に記録する
方式である。記録方式の指示情報は、ユーザインターフ
ェースとしての端子24から制御部23へ入力される。
【0039】入力トランスポートストリームをトランス
ペアレントに記録する場合、端子13に入力されたトラ
ンスポートストリームは、スイッチ17を介して多重化
ストリーム解析部18と、ソースパケッタイザ19に出
力される。これ以降の記録媒体100へAVストリームが
記録されるまでの処理は、上述のアナログの入力オーデ
ィオ信号とビデオ信号を符号化して記録する場合と同一
の処理なので、その説明は省略する。
【0040】入力トランスポートストリームを再エンコ
ードした後に記録する場合、端子13に入力されたトラ
ンスポートストリームは、デマルチプレクサ26に入力
される。デマルチプレクサ26は、入力されたトランス
ポートストリームに対してデマルチプレクス処理を施
し、ビデオストリーム(V)、オーディオストリーム(A)、
およびシステム情報(S)を抽出する。
【0041】デマルチプレクサ26により抽出されたス
トリーム(情報)のうち、ビデオストリームはAVデコー
ダ27に、オーディオストリームとシステム情報はマル
チプレクサ16に、それぞれ出力される。AVデコーダ2
7は、入力されたビデオストリームを復号し、その再生
ビデオ信号をAVエンコーダ15に出力する。AVエンコー
ダ15は、入力ビデオ信号を符号化し、符号化ビデオス
トリーム(V)をマルチプレクサ16に出力する。
【0042】一方、デマルチプレクサ26から出力さ
れ、マルチプレクサ16に入力されたオーディオストリ
ームとシステム情報、および、AVエンコーダ15から出
力されたビデオストリームは、入力システム情報に基づ
いて、多重化されて、多重化ストリームとして多重化ス
トリーム解析部18とソースパケットタイザ19にスイ
ッチ17を介して出力される。これ以後の記録媒体10
0へAVストリームが記録されるまでの処理は、上述のア
ナログの入力オーディオ信号とビデオ信号を符号化して
記録する場合と同一の処理なので、その説明は省略す
る。
【0043】本実施の形態の記録再生装置1は、AVスト
リームのファイルを記録媒体100に記録すると共に、
そのファイルを説明するアプリケーションデータベース
情報も記録する。アプリケーションデータベース情報
は、制御部23により作成される。制御部23への入力
情報は、解析部14からの動画像の特徴情報、多重化ス
トリーム解析部18からのAVストリームの特徴情報、お
よび端子24から入力されるユーザからの指示情報であ
る。
【0044】解析部14から供給される動画像の特徴情
報は、AVエンコーダ15がビデオ信号を符号化する場合
において、解析部14により生成されるものである。解
析部14は、入力ビデオ信号とオーディオ信号の内容を
解析し、入力動画像信号の中の特徴的な画像(クリップ
マーク)に関係する情報を生成する。これは、例えば、
入力ビデオ信号の中のプログラムの開始点、シーンチェ
ンジ点やCMコマーシャルのスタート点・エンド点、タイ
トルやテロップなどの特徴的なクリップマーク点の画像
の指示情報であり、また、それにはその画像のサムネー
ルも含まれる。さらにオーディオ信号のステレオとモノ
ラルの切り換え点や、無音区間などの情報も含まれる。
【0045】これらの画像の指示情報は、制御部23を
介して、マルチプレクサ16へ入力される。マルチプレ
クサ16は、制御部23からクリップマークとして指定
される符号化ピクチャを多重化する時に、その符号化ピ
クチャをAVストリーム上で特定するための情報を制御部
23に返す。具体的には、この情報は、ピクチャのPT
S(プレゼンテーションタイムスタンプ)またはその符
号化ピクチャのAVストリーム上でのアドレス情報であ
る。制御部23は、特徴的な画像の種類とその符号化ピ
クチャをAVストリーム上で特定するための情報を関連付
けて記憶する。
【0046】多重化ストリーム解析部18からのAVスト
リームの特徴情報は、記録されるAVストリームの符号化
情報に関係する情報であり、解析部18により生成され
る。例えば、AVストリーム内のIピクチャのタイムスタ
ンプとアドレス情報、システムタイムクロックの不連続
点情報、AVストリームの符号化パラメータ、AVストリー
ムの中の符号化パラメータの変化点情報などが含まれ
る。また、端子13から入力されるトランスポートスト
リームをトランスペアレントに記録する場合、多重化ス
トリーム解析部18は、入力トランスポートストリーム
の中から前出のクリップマークの画像を検出し、その種
類とクリップマークで指定するピクチャを特定するため
の情報を生成する。
【0047】端子24からのユーザの指示情報は、AVス
トリームの中の、ユーザが指定した再生区間の指定情
報、その再生区間の内容を説明するキャラクター文字、
ユーザが好みのシーンにセットするブックマークやリジ
ューム点の情報などである。
【0048】制御部23は、上記の入力情報に基づい
て、AVストリームのデータベース(Clip)、 AVストリー
ムの再生区間(PlayItem)をグループ化したもの(PlayLi
st)のデータベース、記録媒体100の記録内容の管理
情報(info.dvr)、およびサムネイル画像の情報を作成す
る。これらの情報から構成されるアプリケーションデー
タベース情報は、AVストリームと同様にして、ECC符号
化部20、変調部21で処理されて、書き込み部22へ
入力される。書き込み部22は、制御部23から出力さ
れる制御信号に基づいて、記録媒体100へデータベー
スファイルを記録する。
【0049】上述したアプリケーションデータベース情
報についての詳細は後述する。
【0050】このようにして記録媒体100に記録され
たAVストリームファイル(画像データと音声データのフ
ァイル)と、アプリケーションデータベース情報が再生
部3により再生される場合、まず、制御部23は、読み
出し部28に対して、記録媒体100からアプリケーシ
ョンデータベース情報を読み出すように指示する。そし
て、読み出し部28は、記録媒体100からアプリケー
ションデータベース情報を読み出し、そのアプリケーシ
ョンデータベース情報は、復調部29とECC復号部30
の復調と誤り訂正処理を経て、制御部23へ入力され
る。
【0051】制御部23は、アプリケーションデータベ
ース情報に基づいて、記録媒体100に記録されている
PlayListの一覧を端子24のユーザインターフェースへ
出力する。ユーザは、PlayListの一覧から再生したいPl
ayListを選択し、再生を指定されたPlayListに関する情
報が制御部23へ入力される。制御部23は、そのPlay
Listの再生に必要なAVストリームファイルの読み出し
を、読み出し部28に指示する。読み出し部28は、そ
の指示に従い、記録媒体100から対応するAVストリー
ムを読み出し復調部29に出力する。復調部29に入力
されたAVストリームは、所定の処理が施されることによ
り復調され、さらにECC復号部30の処理を経て、ソー
スデパケッタイザ31出力される。
【0052】ソースデパケッタイザ31は、記録媒体1
00から読み出され、所定の処理が施されたアプリケー
ションフォーマットのAVストリームを、デマルチプレク
サ26が処理可能なストリームに変換する。デマルチプ
レクサ26は、制御部23により指定されたAVストリー
ムの再生区間(PlayItem)を構成するビデオストリーム
(V)、オーディオストリーム(A)、およびAV同期等のシス
テム情報(S)を、AVデコーダ27に出力する。AVデコー
ダ27は、ビデオストリームとオーディオストリームを
復号し、再生ビデオ信号と再生オーディオ信号を、それ
ぞれ対応する端子32と端子33から出力する。
【0053】また、ユーザインタフェースとしての端子
24から、ランダムアクセス再生や特殊再生を指示する
情報が入力された場合、制御部23は、AVストリームの
データベース(Clip)の内容に基づいて、記憶媒体100
からのAVストリームの読み出し位置を決定し、そのAVス
トリームの読み出しを、読み出し部28に指示する。例
えば、ユーザにより選択されたPlayListを、所定の時刻
から再生する場合、制御部23は、指定された時刻に最
も近いタイムスタンプを持つIピクチャからのデータを
読み出すように読み出し部28に指示する。
【0054】また、Clip Informationの中のClipMarkに
ストアされている番組の頭出し点やシーンチェンジ点の
中から、ユーザがあるクリップマークを選択した時(例
えば、この動作は、ClipMarkにストアされている番組の
頭出し点やシーンチェンジ点のサムネール画像リストを
ユーザーインタフェースに表示して、ユーザが、その中
からある画像を選択することにより行われる)、制御部
23は、Clip Informationの内容に基づいて、記録媒体
100からのAVストリームの読み出し位置を決定し、そ
のAVストリームの読み出しを読み出し部28へ指示す
る。すなわち、ユーザが選択した画像がストアされてい
るAVストリーム上でのアドレスに最も近いアドレスにあ
るIピクチャからのデータを読み出すように読み出し部
28へ指示する。読み出し部28は、指定されたアドレ
スからデータを読み出し、読み出されたデータは、復調
部29、ECC復号部30、ソースデパケッタイザ31の
処理を経て、デマルチプレクサ26へ入力され、AVデコ
ーダ27で復号されて、マーク点のピクチャのアドレス
で示されるAVデータが再生される。
【0055】また、ユーザによって高速再生(Fast-forw
ard playback)が指示された場合、制御部23は、AVス
トリームのデータベース(Clip)に基づいて、AVストリー
ムの中のI-ピクチャデータを順次連続して読み出すよう
に読み出し部28に指示する。
【0056】読み出し部28は、指定されたランダムア
クセスポイントからAVストリームのデータを読み出し、
読み出されたデータは、後段の各部の処理を経て再生さ
れる。
【0057】次に、ユーザが、記録媒体100に記録さ
れているAVストリームの編集をする場合を説明する。ユ
ーザが、記録媒体100に記録されているAVストリーム
の再生区間を指定して新しい再生経路を作成したい場
合、例えば、番組Aという歌番組から歌手Aの部分を再
生し、その後続けて、番組Bという歌番組の歌手Aの部
分を再生したいといった再生経路を作成したい場合、ユ
ーザインタフェースとしての端子24から再生区間の開
始点(イン点)と終了点(アウト点)の情報が制御部2
3に入力される。制御部23は、AVストリームの再生区
間(PlayItem)をグループ化したもの(PlayList)のデー
タベースを作成する。
【0058】ユーザが、記録媒体100に記録されてい
るAVストリームの一部を消去したい場合、ユーザインタ
フェースとしての端子24から消去区間のイン点とアウ
ト点の情報が制御部23に入力される。制御部23は、
必要なAVストリーム部分だけを参照するようにPlayList
のデータベースを変更する。また、AVストリームの不必
要なストリーム部分を消去するように、書き込み部22
に指示する。
【0059】ユーザが、記録媒体100に記録されてい
るAVストリームの再生区間を指定して新しい再生経路を
作成したい場合であり、かつ、それぞれの再生区間をシ
ームレスに接続したい場合について説明する。このよう
な場合、制御部23は、AVストリームの再生区間(PlayI
tem)をグループ化したもの(PlayList)のデータベース
を作成し、さらに、再生区間の接続点付近のビデオスト
リームの部分的な再エンコードと再多重化を行う。
【0060】まず、端子24から再生区間のイン点のピ
クチャの情報と、アウト点のピクチャの情報が制御部2
3へ入力される。制御部23は、読み出し部28にイン
点側ピクチャとアウト点側のピクチャを再生するために
必要なデータの読み出しを指示する。そして、読み出し
部28は、記録媒体100からデータを読み出し、その
データは、復調部29、ECC復号部30、ソースデパケ
ッタイザ31を経て、デマルチプレクサ26に出力され
る。
【0061】制御部23は、デマルチプレクサ26に入
力されたデータを解析して、ビデオストリームの再エン
コード方法(picture_coding_typeの変更、再エンコー
ドする符号化ビット量の割り当て)と、再多重化方式を
決定し、その方式をAVエンコーダ15とマルチプレクサ
16に供給する。
【0062】次に、デマルチプレクサ26は、入力され
たストリームをビデオストリーム(V)、オーディオスト
リーム(A)、およびシステム情報(S)に分離する。ビデオ
ストリームは、AVデコーダ27に入力されるデータとマ
ルチプレクサ16に入力されるデータがある。前者のデ
ータは、再エンコードするために必要なデータであり、
これはAVデコーダ27で復号され、復号されたピクチャ
はAVエンコーダ15で再エンコードされて、ビデオスト
リームにされる。後者のデータは、再エンコードをしな
いで、オリジナルのストリームからコピーされるデータ
である。オーディオストリーム、システム情報について
は、直接、マルチプレクサ16に入力される。
【0063】マルチプレクサ16は、制御部23から入
力された情報に基づいて、入力ストリームを多重化し、
多重化ストリームを出力する。多重化ストリームは、EC
C符号化部20、変調部21で処理されて、書き込み部
22に入力される。書き込み部22は、制御部23から
供給される制御信号に基づいて、記録媒体100にAVス
トリームを記録する。
【0064】以下に、アプリケーションデータベース情
報や、その情報に基づく再生、編集といった操作に関す
る説明をする。図2は、アプリケーションフォーマット
の構造を説明する図である。アプリケーションフォーマ
ットは、AVストリームの管理のためにPlayListとClipの
2つのレイヤをもつ。Volume Informationは、ディスク
内のすべてのClipとPlayListの管理をする。ここでは、
1つのAVストリームとその付属情報のペアを1つのオブ
ジェクトと考え、それをClipと称する。AVストリームフ
ァイルはClip AV stream fileと称し、その付属情報
は、Clip Information fileと称する。
【0065】1つのClip AV stream fileは、MPEG2トラ
ンスポートストリームをアプリケーションフォーマット
によって規定される構造に配置したデータをストアす
る。一般的に、ファイルは、バイト列として扱われる
が、Clip AV stream fileのコンテンツは、時間軸上に
展開され、Clipの中のエントリーポイント(Iピクチ
ャ)は、主に時間ベースで指定される。所定のClipへの
アクセスポイントのタイムスタンプが与えられた時、Cl
ip Information fileは、Clip AV stream fileの中でデ
ータの読み出しを開始すべきアドレス情報を見つけるた
めに役立つ。
【0066】PlayListについて、図3を参照して説明す
る。PlayListは、Clipの中からユーザが見たい再生区間
を選択し、それを簡単に編集することができるようにす
るために設けられている。1つのPlayListは、Clipの中
の再生区間の集まりである。所定のClipの中の1つの再
生区間は、PlayItemと呼ばれ、それは、時間軸上のイン
点(IN)とアウト点(OUT)の対で表される。従って、P
layListは、複数のPlayItemが集まることにより構成さ
れる。
【0067】PlayListには、2つのタイプがある。1つ
は、Real PlayListであり、もう1つは、Virtual PlayL
istである。Real PlayListは、それが参照しているClip
のストリーム部分を共有している。すなわち、Real Pla
yListは、それの参照しているClipのストリーム部分に
相当するデータ容量をディスクの中で占め、Real PlayL
istが消去された場合、それが参照しているClipのスト
リーム部分もまたデータが消去される。
【0068】Virtual PlayListは、Clipのデータを共有
していない。従って、Virtual PlayListが変更または消
去されたとしても、Clipの内容には何も変化が生じな
い。
【0069】次に、Real PlayListの編集について説明
する。図4(A)は、Real PlayListのクリエイト(crea
te:作成)に関する図であり、AVストリームが新しいCli
pとして記録される場合、そのClip全体を参照するReal
PlayListが新たに作成される操作である。
【0070】図4(B)は、Real PlayListのディバイ
ド(divide:分割)に関する図であり、Real PlayListが
所望な点で分けられて、2つのReal PlayListに分割さ
れる操作である。この分割という操作は、例えば、1つ
のPlayListにより管理される1つのクリップ内に、2つ
の番組が管理されているような場合に、ユーザが1つ1
つの番組として登録(記録)し直したいといったような
ときに行われる。この操作により、Clipの内容が変更さ
れる(Clip自体が分割される)ことはない。
【0071】図4(C)は、Real PlayListのコンバイ
ン(combine:結合)に関する図であり、2つのReal Play
Listを結合して、1つの新しいReal PlayListにする操
作である。この結合という操作は、例えば、ユーザが2
つの番組を1つの番組として登録し直したいといったよ
うなときに行われる。この操作により、Clipが変更され
る(Clip自体が1つにされる)ことはない。
【0072】図5(A)は、Real PlayList全体のデリ
ート(delete:削除)に関する図であり、所定のReal Pla
yList全体を消去する操作がされた場合、削除されたRea
l PlayListが参照するClipの、対応するストリーム部分
も削除される。
【0073】図5(B)は、Real PlayListの部分的な
削除に関する図であり、Real PlayListの所望な部分が
削除された場合、対応するPlayItemが、必要なClipのス
トリーム部分だけを参照するように変更される。そし
て、Clipの対応するストリーム部分は削除される。
【0074】図5(C)は、Real PlayListのミニマイ
ズ(Minimize:最小化)に関する図であり、Real PlayLis
tに対応するPlayItemを、Virtual PlayListに必要なCli
pのストリーム部分だけを参照するようにする操作であ
る。Virtual PlayList にとって不必要なClipの、対応
するストリーム部分は削除される。
【0075】上述したような操作により、Real PlayLis
tが変更されて、そのReal PlayListが参照するClipのス
トリーム部分が削除された場合、その削除されたClipを
使用しているVirtual PlayListが存在し、そのVirtual
PlayListにおいて、削除されたClipにより問題が生じる
可能性がある。
【0076】そのようなことが生じないように、ユーザ
に、削除という操作に対して、「そのReal PlayListが
参照しているClipのストリーム部分を参照しているVirt
ual PlayListが存在し、もし、そのReal PlayListが消
去されると、そのVirtual PlayListもまた消去されるこ
とになるが、それでも良いか?」といったメッセージな
どを表示させることにより、確認(警告)を促した後
に、ユーザの指示により削除の処理を実行、または、キ
ャンセルする。または、Virtual PlayListを削除する代
わりに、Real PlayListに対してミニマイズの操作が行
われるようにする。
【0077】次にVirtual PlayListに対する操作につい
て説明する。Virtual PlayListに対して操作が行われた
としても、Clipの内容が変更されることはない。図6
は、アセンブル(Assemble) 編集 (IN-OUT 編集)に関す
る図であり、ユーザが見たいと所望した再生区間のPlay
Itemを作り、Virtual PlayListを作成するといった操作
である。PlayItem間のシームレス接続が、アプリケーシ
ョンフォーマットによりサポートされている(後述)。
【0078】図6(A)に示したように、2つのReal P
layList1,2と、それぞれのRealPlayListに対応するC
lip1,2が存在している場合に、ユーザがReal PlayLi
st1内の所定の区間(In1乃至Out1までの区間:PlayI
tem1)を再生区間として指示し、続けて再生する区間
として、Real PlayList2内の所定の区間(In2乃至Out
2までの区間:PlayItem2)を再生区間として指示した
とき、図6(B)に示すように、PlayItem1とPlayItem
2から構成される1つのVirtual PlayListが作成され
る。
【0079】次に、Virtual PlayList の再編集(Re-edi
ting)について説明する。再編集には、Virtual PlayLis
tの中のイン点やアウト点の変更、Virtual PlayListへ
の新しいPlayItemの挿入(insert)や追加(append)、Virt
ual PlayListの中のPlayItemの削除などがある。また、
Virtual PlayListそのものを削除することもできる。
【0080】図7は、Virtual PlayListへのオーディオ
のアフレコ(Audio dubbing (post recording))に関する
図であり、Virtual PlayListへのオーディオのアフレコ
をサブパスとして登録する操作のことである。このオー
ディオのアフレコは、アプリケーションフォーマットに
よりサポートされている。Virtual PlayListのメインパ
スのAVストリームに、付加的なオーディオストリーム
が、サブパスとして付加される。
【0081】Real PlayListとVirtual PlayListで共通
の操作として、図8に示すようなPlayListの再生順序の
変更(Moving)がある。この操作は、ディスク(ボリュー
ム)の中でのPlayListの再生順序の変更であり、アプリ
ケーションフォーマットにおいて定義されるTable Of P
layList(図20などを参照して後述する)によってサ
ポートされる。この操作により、Clipの内容が変更され
るようなことはない。
【0082】次に、マーク(Mark)について説明する。
マークは、図9に示されるように、ClipおよびPlayList
の中のハイライトや特徴的な時間を指定するために設け
られている。Clipに付加されるマークは、ClipMark(ク
リップマーク)と呼ばれる。ClipMarkは、AVストリーム
の内容に起因する特徴的なシーンを指定する、例えば番
組の頭だし点やシーンチェンジ点などである。ClipMark
は、図1の例えば解析部14によって生成される。Play
Listを再生する時、そのPlayListが参照するClipのマー
クを参照して、使用する事ができる。
【0083】PlayListに付加されるマークは、PlayList
Mark(プレイリストマーク)と呼ばれる。PlayListMark
は、主にユーザによってセットされる、例えば、ブック
マークやリジューム点などである。ClipまたはPlayList
にマークをセットすることは、マークの時刻を示すタイ
ムスタンプをマークリストに追加することにより行われ
る。また、マークを削除することは、マークリストの中
から、そのマークのタイムスタンプを除去する事であ
る。従って、マークの設定や削除により、AVストリーム
は何の変更もされない。
【0084】ClipMarkの別のフォーマットとして、Clip
Markが参照するピクチャをAVストリームの中でのアドレ
スベースで指定するようにしても良い。Clipにマークを
セットすることは、マーク点のピクチャを示すアドレス
ベースの情報をマークリストに追加することにより行わ
れる。また、マークを削除することは、マークリストの
中から、そのマーク点のピクチャを示すアドレスベース
の情報を除去する事である。従って、マークの設定や削
除により、AVストリームは何の変更もされない。
【0085】次にサムネイルについて説明する。サムネ
イルは、Volume、PlayList、およびClipに付加される静
止画である。サムネイルには、2つの種類があり、1つ
は、内容を表す代表画としてのサムネイルである。これ
は主としてユーザがカーソル(不図示)などを操作して
見たいものを選択するためのメニュー画面で使われるも
のである。もう1つは、マークが指しているシーンを表
す画像である。
【0086】Volumeと各Playlistは代表画を持つことが
できるようにする必要がある。Volumeの代表画は、ディ
スク(記録媒体100、以下、記録媒体100はディス
ク状のものであるとし、適宜、ディスクと記述する)を
記録再生装置1の所定の場所にセットした時に、そのデ
ィスクの内容を表す静止画を最初に表示する場合などに
用いられることを想定している。Playlistの代表画は、
Playlistを選択するメニュー画面において、Playlistの
内容を表すための静止画として用いられることを想定し
ている。
【0087】Playlistの代表画として、Playlistの最初
の画像をサムネイル(代表画)にすることが考えられる
が、必ずしも再生時刻0の先頭の画像が内容を表す上で
最適な画像とは限らない。そこで、Playlistのサムネイ
ルとして、任意の画像をユーザが設定できるようにす
る。以上Volumeを表す代表画としてのサムネイルと、Pl
ayListを表す代表画としてのサムネイルの2種類のサム
ネイルをメニューサムネイルと称する。メニューサムネ
イルは頻繁に表示されるため、ディスクから高速に読み
出される必要がある。このため、すべてのメニューサム
ネイルを1つのファイルに格納することが効率的であ
る。メニューサムネイルは、必ずしもボリューム内の動
画から抜き出したピクチャである必要はなく、図10に
示すように、パーソナルコンピュータやデジタルスチル
カメラから取り込こまれた画像でもよい。
【0088】一方、ClipとPlaylistには、複数個のマー
クを打てる必要があり、マーク位置の内容を知るために
マーク点の画像を容易に見ることが出来るようにする必
要がある。このようなマーク点を表すピクチャをマーク
サムネイル(Mark Thumbnails)と称する。従って、マ
ークサムネイルの元となる画像は、外部から取り込んだ
画像よりも、マーク点の画像を抜き出したものが主とな
る。
【0089】図11は、PlayListに付けられるマーク
と、そのマークサムネイルの関係について示す図であ
り、図12は、Clipに付けられるマークと、そのマーク
サムネイルの関係について示す図である。マークサムネ
イルは、メニューサムネイルと異なり、Playlistの詳細
を表す時に、サブメニュー等で使われるため、短いアク
セス時間で読み出されるようなことは要求されない。そ
のため、サムネイルが必要になる度に、記録再生装置1
がファイルを開き、そのファイルの一部を読み出すこと
で多少時間がかかっても、問題にはならない。
【0090】また、ボリューム内に存在するファイル数
を減らすために、すべてのマークサムネイルは1つのフ
ァイルに格納するのがよい。Playlistはメニューサムネ
イル1つと複数のマークサムネイルを有することができ
るが、Clipは直接ユーザが選択する必要性がない(通
常、Playlist経由で指定する)ため、メニューサムネイ
ルを設ける必要はない。
【0091】図13は、上述したことを考慮した場合の
メニューサムネイル、マークサムネイル、PlayList、お
よびClipの関係について示した図である。メニューサム
ネイルファイルには、PlayList毎に設けられたメニュー
サムネイルがファイルされている。メニューサムネイル
ファイルには、ディスクに記録されているデータの内容
を代表するボリュームサムネイルが含まれている。マー
クサムネイルファイルは、各PlayList毎と各Clip毎に作
成されたサムネイルがファイルされている。
【0092】次に、CPI(Characteristic Point Inform
ation)について説明する。CPIは、Clipインフォメーシ
ョンファイルに含まれるデータであり、主に、それはCl
ipへのアクセスポイントのタイムスタンプが与えられた
時、Clip AV stream fileの中でデータの読み出しを開
始すべきデータアドレスを見つけるために用いられる。
本実施の形態では、2種類のCPIを用いる。1つは、EP_
mapであり、もう一つは、TU_mapである。
【0093】EP_mapは、エントリーポイント(EP)データ
のリストであり、それはエレメンタリーストリームおよ
びトランスポートストリームから抽出されたものであ
る。これは、AVストリームの中でデコードを開始すべき
エントリーポイントの場所を見つけるためのアドレス情
報を持つ。1つのEPデータは、プレゼンテーションタイ
ムスタンプ(PTS)と、そのPTSに対応するアクセスユニ
ットのAVストリームの中のデータアドレスの対で構成さ
れる。
【0094】EP_mapは、主に2つの目的のために使用さ
れる。第1に、PlayListの中でプレゼンテーションタイ
ムスタンプによって参照されるアクセスユニットのAVス
トリームの中のデータアドレスを見つけるために使用さ
れる。第2に、ファーストフォワード再生やファースト
リバース再生のために使用される。記録再生装置1が、
入力AVストリームを記録する場合、そのストリームのシ
ンタクスを解析することができるとき、EP_mapが作成さ
れ、ディスクに記録される。
【0095】TU_mapは、デジタルインタフェースを通し
て入力されるトランスポートパケットの到着時刻に基づ
いたタイムユニット(TU)データのリストを持つ。これ
は、到着時刻ベースの時間とAVストリームの中のデータ
アドレスとの関係を与える。記録再生装置1が、入力AV
ストリームを記録する場合、そのストリームのシンタク
スを解析することができないとき、TU_mapが作成され、
ディスクに記録される。
【0096】STCInfoは、MPEG2トランスポートストリー
ムをストアしているAVストリームファイルの中にあるST
Cの不連続点情報をストアする。仮に、AVストリームがS
TCの不連続点を持つ場合、そのAVストリームファイルの
中で同じ値のPTSが現れる可能性がある。そのため、AV
ストリーム上の所定の時刻をPTSベースで指す場合、ア
クセスポイントのPTSだけではそのポイントを特定する
ためには不十分である。
【0097】更に、そのPTSを含むところの連続なSTC区
間のインデックスが必要である。連続なSTC区間を、こ
のフォーマットでは、STC-sequenceと呼び、そのインデ
ックスをSTC-sequence-idと記述する。STC-sequenceの
情報は、Clip Information fileのSTCInfoで定義され
る。STC-sequence-idは、EP_mapを持つAVストリームフ
ァイルで使用するものであり、TU_mapを持つAVストリー
ムファイルではオプションである。
【0098】プログラムは、エレメンタリストリームの
集まりであり、これらのストリームの同期再生のため
に、ただ1つのシステムタイムベースを共有するもので
ある。再生装置にとって、AVストリームのデコードに先
だち、そのAVストリームの内容がわかることは有用であ
る。例えば、ビデオやオーディオのエレメンタリースト
リームを伝送するトランスポートパケットのPIDの値
や、ビデオやオーディオのコンポーネント種類(例え
ば、HDTVのビデオとMPEG-2 AACのオーディオストリーム
など)などの情報である。
【0099】この情報はAVストリームを参照するところ
のPlayListの内容をユーザに説明するところのメニュー
画面を作成するのに有用であるし、また、AVストリーム
のデコードに先だって、再生装置のAVデコーダおよびデ
マルチプレクサの初期状態をセットするために役立つ。
この理由のために、Clip Information fileは、プログ
ラムの内容を説明するためのProgramInfoを持つ。
【0100】MPEG2トランスポートストリームをストア
しているAVストリームファイルは、ファイルの中でプロ
グラム内容が変化するかもしれない。例えば、ビデオエ
レメンタリーストリームを伝送するところのトランスポ
ートパケットのPIDが変化したり、ビデオストリームの
コンポーネント種類がSDTVからHDTVに変化するなどであ
る。
【0101】ProgramInfoは、AVストリームファイルの
中でのプログラム内容の変化点の情報をストアする。AV
ストリームファイルの中で、このフォーマットで定める
ところのプログラム内容が一定である区間をProgram-se
quenceと呼ぶ。Program-sequenceは、EP_mapを持つAVス
トリームファイルで使用するものであり、TU_mapを持つ
AVストリームファイルではオプションである。
【0102】本実施の形態では、セルフエンコードのス
トリームフォーマット(SESF)を定義する。SESFは、ア
ナログ入力信号を符号化する目的、およびデジタル入力
信号(例えばDV)をデコードしてからMPEG2トランスポ
ートストリームに符号化する場合に用いられる。
【0103】SESFは、MPEG-2トランスポートストリーム
およびAVストリームについてのエレメンタリーストリー
ムの符号化制限を定義する。記録再生装置1が、SESFス
トリームをエンコードし、記録する場合、EP_mapが作成
され、ディスクに記録される。
【0104】デジタル放送のストリームは、次に示す方
式のうちのいずれかが用いられて記録媒体100に記録
される。まず、デジタル放送のストリームをSESFストリ
ームにトランスコーディングする。この場合、記録され
たストリームは、SESFに準拠しなければならない。この
場合、EP_mapが作成されて、ディスクに記録されなけれ
ばならない。
【0105】あるいは、デジタル放送ストリームを構成
するエレメンタリーストリームを新しいエレメンタリス
トリームにトランスコーディングし、そのデジタル放送
ストリームの規格化組織が定めるストリームフォーマッ
トに準拠した新しいトランスポートストリームに再多重
化する。この場合、EP_mapが作成されて、ディスクに記
録されなければならない。
【0106】例えば、入力ストリームがISDB(日本のデ
ジタルBS放送の規格名称)準拠のMPEG-2トランスポート
ストリームであり、それがHDTVビデオストリームとMPEG
AACオーディオストリームを含むとする。HDTVビデオス
トリームをSDTVビデオストリームにトランスコーディン
グし、そのSDTVビデオストリームとオリジナルのAACオ
ーディオストリームをTSに再多重化する。SDTVストリー
ムと記録されるトランスポートストリームは、共にISDB
フォーマットに準拠しなければならない。
【0107】デジタル放送のストリームが、記録媒体1
00に記録される際の他の方式として、入力トランスポ
ートストリームをトランスペアレントに記録する(入力
トランスポートストリームを何も変更しないで記録す
る)場合であり、その時にEP_mapが作成されてディスク
に記録される。
【0108】または、入力トランスポートストリームを
トランスペアレントに記録する(入力トランスポートス
トリームを何も変更しないで記録する)場合であり、そ
の時にTU_mapが作成されてディスクに記録される。
【0109】次にディレクトリとファイルについて説明
する。以下、記録再生装置1をDVR(Digital Video Rec
ording)と適宜記述する。図14はディスク上のディレ
クトリ構造の一例を示す図である。DVRのディスク上に
必要なディレクトリは、図14に示したように、"DVR"
ディレクトリを含むrootディレクトリ、"PLAYLIST"ディ
レクトリ、"CLIPINF"ディレクトリ、"M2TS"ディレクト
リ、および"DATA"ディレクトリを含む"DVR"ディレクト
リである。rootディレクトリの下に、これら以外のディ
レクトリを作成されるようにしても良いが、それらは、
本実施の形態のアプリケーションフォーマットでは、無
視されるとする。
【0110】"DVR"ディレクトリの下には、 DVRアプリ
ケーションフォーマットによって規定される全てのファ
イルとディレクトリがストアされる。"DVR"ディレクト
リは、4個のディレクトリを含む。"PLAYLIST"ディレク
トリの下には、Real PlayListとVirtual PlayListのデ
ータベースファイルが置かれる。このディレクトリは、
PlayListが1つもなくても存在する。
【0111】"CLIPINF"ディレクトリの下には、Clipの
データベースが置かれる。このディレクトリも、Clipが
1つもなくても存在する。"M2TS"ディレクトリの下に
は、AVストリームファイルが置かれる。このディレクト
リは、AVストリームファイルが1つもなくても存在す
る。"DATA"ディレクトリは、デジタルTV放送などのデー
タ放送のファイルがストアされる。
【0112】"DVR"ディレクトリは、次に示すファイル
をストアする。"info.dvr"ファイルは、 DVRディレクト
リの下に作られ、アプリケーションレイヤの全体的な情
報をストアする。DVRディレクトリの下には、ただ一つ
のinfo.dvrがなければならない。ファイル名は、info.d
vrに固定されるとする。"menu.thmb"ファイルは、メニ
ューサムネイル画像に関連する情報をストアする。DVR
ディレクトリの下には、ゼロまたは1つのメニューサム
ネイルがなければならない。ファイル名は、memu.thmb
に固定されるとする。メニューサムネイル画像が1つも
ない場合、このファイルは、存在しなくても良い。
【0113】"mark.thmb"ファイルは、マークサムネイ
ル画像に関連する情報をストアする。DVRディレクトリ
の下には、ゼロまたは1つのマークサムネイルがなけれ
ばならない。ファイル名は、mark.thmbに固定されると
する。メニューサムネイル画像が1つもない場合、この
ファイルは、存在しなくても良い。
【0114】"PLAYLIST"ディレクトリは、2種類のPlay
Listファイルをストアするものであり、それらは、Real
PlayListとVirtual PlayListである。”xxxxx.rpls"
ファイルは、1つのReal PlayListに関連する情報をス
トアする。それぞれのReal PlayList毎に、1つのファ
イルが作られる。ファイル名は、"xxxxx.rpls"である。
ここで、"xxxxx"は、5個の0乃至9まで数字である。
ファイル拡張子は、"rpls"でなければならないとする。
【0115】"yyyyy.vpls"ファイルは、1つのVirtual
PlayListに関連する情報をストアする。それぞれのVirt
ual PlayList毎に、1つのファイルが作られる。ファイ
ル名は、"yyyyy.vpls"である。ここで、"yyyyy"は、5
個の0乃至9まで数字である。ファイル拡張子は、"vpl
s"でなければならないとする。
【0116】"CLIPINF"ディレクトリは、それぞれのAV
ストリームファイルに対応して、1つのファイルをスト
アする。"zzzzz.clpi" ファイルは、1つのAVストリー
ムファイル(Clip AV stream file または Bridge-Clip
AV stream file)に対応するClip Information fileであ
る。ファイル名は、"zzzzz.clpi"であり、"zzzzz"は、
5個の0乃至9までの数字である。ファイル拡張子
は、"clpi"でなければならないとする。
【0117】"M2TS"ディレクトリは、AVストリームのフ
ァイルをストアする。"zzzzz.m2ts"ファイルは、DVRシ
ステムにより扱われるAVストリームファイルである。こ
れは、Clip AV stream fileまたはBridge-Clip AV stre
amである。ファイル名は、"zzzzz.m2ts"であり、"zzzz
z"は、5個の0乃至9までの数字である。ファイル拡張
子は、"m2ts"でなければならないとする。
【0118】”DATA”ディレクトリは、データ放送から
伝送されるデータをストアするものであり、データと
は、例えば、XML fileやMHEGファイルなどである。
【0119】次に、各ディレクトリ(ファイル)のシン
タクスとセマンティクスを説明する。まず、”info.dv
r”ファイルについて説明する。図15は、”info.dv
r”ファイルのシンタクスを示す図である。”info.dv
r”ファイルは、3個のオブジェクトから構成され、そ
れらは、DVRVolume()、TableOfPlayLists()、およびMak
ersPrivateData()である。
【0120】図15に示したinfo.dvrのシンタクスにつ
いて説明するに、TableOfPlayLists_Start_addressは、
info.dvrファイルの先頭のバイトからの相対バイト数を
単位として、TableOfPlayList()の先頭アドレスを示
す。相対バイト数はゼロからカウントされる。
【0121】MakersPrivateData_Start_addressは、inf
o.dvrファイルの先頭のバイトからの相対バイト数を単
位として、MakersPrivateData()の先頭アドレスを示
す。相対バイト数はゼロからカウントされる。padding_
word(パディングワード)は、info.dvrのシンタクスに
従って挿入される。N1とN2は、ゼロまたは任意の正
の整数である。それぞれのパディングワードは、任意の
値を取るようにしても良い。
【0122】DVRVolume()は、ボリューム(ディスク)
の内容を記述する情報をストアする。図16は、DVRVol
ume()のシンタクスを示す図である。図16に示したDVR
Volume()のシンタクスを説明するに、version_number
は、このDVRVolume()のバージョンナンバを示す4個の
キャラクター文字を示す。version_numberは、ISO 646
に従って、"0045"と符号化される。
【0123】lengthは、このlengthフィールドの直後か
らDVRVolume()の最後までのDVRVolume()のバイト数を示
す32ビットの符号なし整数で表される。
【0124】ResumeVolume()は、ボリュームの中で最後
に再生したReal PlayListまたはVirtual PlayListのフ
ァイル名を記憶している。ただし、Real PlayListまた
はVirtual PlayListの再生をユーザが中断した時の再生
位置は、PlayListMark()において定義されるresume-mar
kにストアされる(図42、図43)。
【0125】図17は、ResumeVolume()のシンタクスを
示す図である。図17に示したResumeVolume()のシンタ
クスを説明するに、valid_flagは、この1ビットのフラ
グが1にセットされている場合、resume_PlayList_name
フィールドが有効であることを示し、このフラグが0に
セットされている場合、resume_PlayList_nameフィール
ドが無効であることを示す。
【0126】resume_PlayList_nameの10バイトのフィ
ールドは、リジュームされるべきReal PlayListまたはV
irtual PlayListのファイル名を示す。
【0127】図16に示したDVRVolume()のシンタクス
のなかの、UIAppInfoVolume は、ボリュームについての
ユーザインターフェースアプリケーションのパラメータ
をストアする。図18は、UIAppInfoVolumeのシンタク
スを示す図であり、そのセマンティクスを説明するに、
character_setの8ビットのフィールドは、Volume_name
フィールドに符号化されているキャラクター文字の符号
化方法を示す。その符号化方法は、図19に示される値
に対応する。
【0128】name_lengthの8ビットフィールドは、Volu
me_nameフィールドの中に示されるボリューム名のバイ
ト長を示す。Volume_nameのフィールドは、ボリューム
の名称を示す。このフィールドの中の左からname_lengt
h数のバイト数が、有効なキャラクター文字であり、そ
れはボリュームの名称を示す。Volume_nameフィールド
の中で、それら有効なキャラクター文字の後の値は、ど
んな値が入っていても良い。
【0129】Volume_protect_flagは、ボリュームの中
のコンテンツを、ユーザに制限することなしに見せてよ
いかどうかを示すフラグである。このフラグが1にセッ
トされている場合、ユーザが正しくPIN番号(パスワー
ド)を入力できたときだけ、そのボリュームのコンテン
ツを、ユーザに見せる事(再生される事)が許可され
る。このフラグが0にセットされている場合、ユーザが
PIN番号を入力しなくても、そのボリュームのコンテン
ツを、ユーザに見せる事が許可される。
【0130】最初に、ユーザが、ディスクをプレーヤへ
挿入した時点において、もしこのフラグが0にセットさ
れているか、または、このフラグが1にセットされてい
てもユーザがPIN番号を正しく入力できたならば、記録
再生装置1は、そのディスクの中のPlayListの一覧を表
示させる。それぞれのPlayListの再生制限は、volume_p
rotect_flagとは無関係であり、それはUIAppInfoPlayLi
st()の中に定義されるplayback_control_flagによって
示される。
【0131】PINは、4個の0乃至9までの数字で構成
され、それぞれの数字は、ISO/IEC 646に従って符号化
される。ref_thumbnail_indexのフィールドは、ボリュ
ームに付加されるサムネイル画像の情報を示す。ref_th
umbnail_indexフィールドが、0xFFFFでない値の場合、
そのボリュームにはサムネイル画像が付加されており、
そのサムネイル画像は、menu.thumファイルの中にスト
アされている。その画像は、menu.thumファイルの中でr
ef_thumbnail_indexの値を用いて参照される。ref_thum
bnail_indexフィールドが、0xFFFF である場合、そのボ
リュームにはサムネイル画像が付加されていないことを
示す。
【0132】次に図15に示したinfo.dvrのシンタクス
内のTableOfPlayLists()について説明する。TableOfPla
yLists()は、PlayList(Real PlayListとVirtual PlayLi
st)のファイル名をストアする。ボリュームに記録され
ているすべてのPlayListファイルは、TableOfPlayLis
t()の中に含まれる。TableOfPlayLists()は、ボリュー
ムの中のPlayListのデフォルトの再生順序を示す。
【0133】図20は、TableOfPlayLists()のシンタク
スを示す図であり、そのシンタクスについて説明する
に、TableOfPlayListsのversion_numberは、このTableO
fPlayListsのバージョンナンバーを示す4個のキャラク
ター文字を示す。version_numberは、ISO 646に従っ
て、"0045"と符号化されなければならない。
【0134】lengthは、このlengthフィールドの直後か
らTableOfPlayLists()の最後までのTableOfPlayLists()
のバイト数を示す32ビットの符号なしの整数である。
number_of_PlayListsの16ビットのフィールドは、Pla
yList_file_nameを含むfor-loopのループ回数を示す。
この数字は、ボリュームに記録されているPlayListの数
に等しくなければならない。PlayList_file_nameの10
バイトの数字は、PlayListのファイル名を示す。
【0135】図21は、TableOfPlayLists()のシンタク
スの別の構成を示す図である。図21に示したシンタク
スは、図20に示したシンタクスに、UIAppinfoPlayLis
t(後述)を含ませた構成とされている。このように、U
IAppinfoPlayListを含ませた構成とすることで、TableO
fPlayListsを読み出すだけで、メニュー画面を作成する
ことが可能となる。ここでは、図20に示したシンタク
スを用いるとして以下の説明をする。
【0136】図15に示したinfo.dvrのシンタクス内の
MakersPrivateDataについて説明する。MakersPrivateDa
taは、記録再生装置1のメーカが、各社の特別なアプリ
ケーションのために、MakersPrivateData()の中にメー
カのプライベートデータを挿入できるように設けられて
いる。各メーカのプライベートデータは、それを定義し
たメーカを識別するために標準化されたmaker_IDを持
つ。MakersPrivateData()は、1つ以上のmaker_IDを含
んでも良い。
【0137】所定のメーカが、プライベートデータを挿
入したい時に、すでに他のメーカのプライベートデータ
がMakersPrivateData()に含まれていた場合、他のメー
カは、既にある古いプライベートデータを消去するので
はなく、新しいプライベートデータをMakersPrivateDat
a()の中に追加するようにする。このように、本実施の
形態においては、複数のメーカのプライベートデータ
が、1つのMakersPrivateData()に含まれることが可能
であるようにする。
【0138】図22は、MakersPrivateDataのシンタク
スを示す図である。図22に示したMakersPrivateData
のシンタクスについて説明するに、version_numberは、
このMakersPrivateData()のバージョンナンバを示す4
個のキャラクター文字を示す。version_numberは、ISO
646に従って、"0045"と符号化されなければならない。l
engthは、このlengthフィールドの直後からMakersPriva
teData()の最後までのMakersPrivateData()のバイト数
を示す32ビットの符号なし整数を示す。
【0139】mpd_blocks_start_addressは、MakersPriv
ateData()の先頭のバイトからの相対バイト数を単位と
して、最初のmpd_block()の先頭バイトアドレスを示
す。相対バイト数はゼロからカウントされる。number_o
f_maker_entriesは、MakersPrivateData()の中に含まれ
ているメーカプライベートデータのエントリー数を与え
る16ビットの符号なし整数である。MakersPrivateDat
a()の中に、同じmaker_IDの値を持つメーカプライベー
トデータが2個以上存在してはならない。
【0140】mpd_block_sizeは、1024バイトを単位
として、1つのmpd_blockの大きさを与える16ビット
の符号なし整数である。例えば、mpd_block_size=1な
らば、それは1つのmpd_blockの大きさが1024バイ
トであることを示す。number_of_mpd_blocksは、Makers
PrivateData()の中に含まれるmpd_blockの数を与える1
6ビットの符号なし整数である。maker_IDは、そのメー
カプライベートデータを作成したDVRシステムの製造メ
ーカを示す16ビットの符号なし整数である。maker_IDに
符号化される値は、このDVRフォーマットのライセンサ
によって指定される。
【0141】maker_model_codeは、そのメーカプライベ
ートデータを作成したDVRシステムのモデルナンバーコ
ードを示す16ビットの符号なし整数である。maker_mo
del_codeに符号化される値は、このフォーマットのライ
センスを受けた製造メーカによって設定される。start_
mpd_block_numberは、そのメーカプライベートデータが
開始されるmpd_blockの番号を示す16ビットの符号な
し整数である。メーカプライベートデータの先頭データ
は、mpd_blockの先頭にアラインされなければならな
い。start_mpd_block_numberは、mpd_blockのfor-loop
の中の変数jに対応する。
【0142】mpd_lengthは、バイト単位でメーカプライ
ベートデータの大きさを示す32ビットの符号なし整数
である。mpd_blockは、メーカプライベートデータがス
トアされる領域である。MakersPrivateData()の中のす
べてのmpd_blockは、同じサイズでなければならない。
【0143】次に、Real PlayList fileとVirtual Play
List fileについて、換言すれば、xxxxx.rplsとyyyyy.v
plsについて説明する。図23は、xxxxx.rpls(Real Pl
ayList)、または、yyyyy.vpls(Virtual PlayList)の
シンタクスを示す図である。xxxxx.rplsとyyyyy.vpls
は、同一のシンタクス構成をもつ。xxxxx.rplsとyyyyy.
vplsは、それぞれ、3個のオブジェクトから構成され、
それらは、PlayList()、PlayListMark()、およびMakers
PrivateData()である。
【0144】PlayListMark_Start_addressは、PlayList
ファイルの先頭のバイトからの相対バイト数を単位とし
て、PlayListMark()の先頭アドレスを示す。相対バイト
数はゼロからカウントされる。
【0145】MakersPrivateData_Start_addressは、Pla
yListファイルの先頭のバイトからの相対バイト数を単
位として、MakersPrivateData()の先頭アドレスを示
す。相対バイト数はゼロからカウントされる。
【0146】padding_word(パディングワード)は、Pl
ayListファイルのシンタクスにしたがって挿入され、N
1とN2は、ゼロまたは任意の正の整数である。それぞ
れのパディングワードは、任意の値を取るようにしても
良い。
【0147】ここで、既に、簡便に説明したが、PlayLi
stについてさらに説明する。ディスク内にあるすべての
Real PlayListによって、Bridge-Clip(後述)を除くす
べてのClipの中の再生区間が参照されていなければなら
ない。かつ、2つ以上のRealPlayListが、それらのPlay
Itemで示される再生区間を同一のClipの中でオーバーラ
ップさせてはならない。
【0148】図24を参照してさらに説明するに、図2
4(A)に示したように、全てのClipは、対応するReal
PlayListが存在する。この規則は、図24(B)に示
したように、編集作業が行われた後においても守られ
る。従って、全てのClipは、どれかしらのReal PlayLis
tを参照することにより、必ず視聴することが可能であ
る。
【0149】図24(C)に示したように、Virtual Pl
ayListの再生区間は、Real PlayListの再生区間またはB
ridge-Clipの再生区間の中に含まれていなければならな
い。どのVirtual PlayListにも参照されないBridge-Cli
pがディスクの中に存在してはならない。
【0150】Real PlayListは、PlayItemのリストを含
むが、SubPlayItemを含んではならない。Virtual PlayL
istは、PlayItemのリストを含み、PlayList()の中に示
されるCPI_typeがEP_map typeであり、かつPlayList_ty
peが0(ビデオとオーディオを含むPlayList)である場
合、Virtual PlayListは、ひとつのSubPlayItemを含む
事ができる。本実施の形態におけるPlayList()では、Su
bPlayIteはオーディオのアフレコの目的にだけに使用さ
れる、そして、1つのVirtual PlayListが持つSubPlayI
temの数は、0または1でなければならない。
【0151】次に、PlayListについて説明する。図25
は、PlayListのシンタクスを示す図である。図25に示
したPlayListのシンタクスを説明するに、version_numb
erは、このPlayList()のバージョンナンバーを示す4個
のキャラクター文字である。version_numberは、ISO 64
6に従って、"0045"と符号化されなければならない。len
gthは、このlengthフィールドの直後からPlayList()の
最後までのPlayList()のバイト数を示す32ビットの符
号なし整数である。PlayList_typeは、このPlayListの
タイプを示す8ビットのフィールドであり、その一例を
図26に示す。
【0152】CPI_typeは、1ビットのフラグであり、Pl
ayItem()およびSubPlayItem()によって参照されるClip
のCPI_typeの値を示す。1つのPlayListによって参照さ
れる全てのClipは、それらのCPI()の中に定義されるCPI
_typeの値が同じでなければならない。number_of_PlayI
temsは、PlayListの中にあるPlayItemの数を示す16ビ
ットのフィールドである。
【0153】所定のPlayItem()に対応するPlayItem_id
は、PlayItem()を含むfor-loopの中で、そのPlayItem()
の現れる順番により定義される。PlayItem_idは、0か
ら開始される。number_of_SubPlayItemsは、PlayListの
中にあるSubPlayItemの数を示す16ビットのフィール
ドである。この値は、0または1である。付加的なオー
ディオストリームのパス(オーディオストリームパス)
は、サブパスの一種である。
【0154】次に、図25に示したPlayListのシンタク
スのUIAppInfoPlayListについて説明する。UIAppInfoPl
ayListは、PlayListについてのユーザインターフェース
アプリケーションのパラメータをストアする。図27
は、UIAppInfoPlayListのシンタクスを示す図である。
図27に示したUIAppInfoPlayListのシンタクスを説明
するに、character_setは、8ビットのフィールドであ
り、PlayList_nameフィールドに符号化されているキャ
ラクター文字の符号化方法を示す。その符号化方法は、
図19に示したテーブルに準拠する値に対応する。
【0155】name_lengthは、8ビットフィールドであ
り、PlayList_nameフィールドの中に示されるPlayList
名のバイト長を示す。PlayList_nameのフィールドは、P
layListの名称を示す。このフィールドの中の左からnam
e_length数のバイト数が、有効なキャラクター文字であ
り、それはPlayListの名称を示す。PlayList_nameフィ
ールドの中で、それら有効なキャラクター文字の後の値
は、どんな値が入っていても良い。
【0156】record_time_and_dateは、PlayListが記録
された時の日時をストアする56ビットのフィールドで
ある。このフィールドは、年/月/日/時/分/秒につ
いて、14個の数字を4ビットのBinary Coded Decimal
(BCD)で符号化したものである。例えば、2001/12/23:0
1:02:03 は、"0x20011223010203"と符号化される。
【0157】durationは、PlayListの総再生時間を時間
/分/秒の単位で示した24ビットのフィールドであ
る。このフィールドは、6個の数字を4ビットのBinary
CodedDecimal(BCD)で符号化したものである。例えば、
01:45:30は、"0x014530"と符号化される。
【0158】valid_periodは、PlayListが有効である期
間を示す32ビットのフィールドである。このフィール
ドは、8個の数字を4ビットのBinary Coded Decimal(B
CD)で符号化したものである。例えば、記録再生装置1
は、この有効期間の過ぎたPlayListを自動消去する、と
いったように用いられる。例えば、2001/05/07 は、"0x
20010507"と符号化される。
【0159】maker_idは、そのPlayListを最後に更新し
たDVRプレーヤ(記録再生装置1)の製造者を示す16
ビットの符号なし整数である。maker_idに符号化される
値は、DVRフォーマットのライセンサによって割り当て
られる。maker_codeは、そのPlayListを最後に更新した
DVRプレーヤのモデル番号を示す16ビットの符号なし
整数である。maker_codeに符号化される値は、DVRフォ
ーマットのライセンスを受けた製造者によって決められ
る。
【0160】playback_control_flagのフラグが1にセ
ットされている場合、ユーザが正しくPIN番号を入力で
きた場合にだけ、そのPlayListは再生される。このフラ
グが0にセットされている場合、ユーザがPIN番号を入
力しなくても、ユーザは、そのPlayListを視聴すること
ができる。
【0161】write_protect_flagは、図28(A)にテ
ーブルを示すように、1にセットされている場合、writ
e_protect_flagを除いて、そのPlayListの内容は、消去
および変更されない。このフラグが0にセットされてい
る場合、ユーザは、そのPlayListを自由に消去および変
更できる。このフラグが1にセットされている場合、ユ
ーザが、そのPlayListを消去、編集、または上書きする
前に、記録再生装置1はユーザに再確認するようなメッ
セージを表示させる。
【0162】write_protect_flagが0にセットされてい
るReal PlayListが存在し、かつ、そのReal PlayListの
Clipを参照するVirtual PlayListが存在し、そのVirtua
l PlayListのwrite_protect_flagが1にセットされてい
ても良い。ユーザが、RealPlayListを消去しようとする
場合、記録再生装置1は、そのReal PlayListを消去す
る前に、上記Virtual PlayListの存在をユーザに警告す
るか、または、そのReal PlayListを"Minimize”する。
【0163】is_played_flagは、図28(B)に示すよ
うに、フラグが1にセットされている場合、そのPlayLi
stは、記録されてから一度は再生されたことを示し、0
にセットされている場合、そのPlayListは、記録されて
から一度も再生されたことがないことを示す。
【0164】archiveは、図28(C)に示すように、
そのPlayListがオリジナルであるか、コピーされたもの
であるかを示す2ビットのフィールドである。ref_thum
bnail_index のフィールドは、PlayListを代表するサム
ネイル画像の情報を示す。ref_thumbnail_indexフィー
ルドが、0xFFFFでない値の場合、そのPlayListには、Pl
ayListを代表するサムネイル画像が付加されており、そ
のサムネイル画像は、menu.thum ファイルの中にストア
されている。その画像は、menu.thumファイルの中でref
_thumbnail_indexの値を用いて参照される。ref_thumbn
ail_indexフィールドが、0xFFFF である場合、そのPlay
Listには、PlayListを代表するサムネイル画像が付加さ
れていない。
【0165】次にPlayItemについて説明する。1つのPl
ayItem()は、基本的に次のデータを含む。Clipのファイ
ル名を指定するためのClip_information_file_name、Cl
ipの再生区間を特定するためのIN_timeとOUT_timeのペ
ア、PlayList()において定義されるCPI_typeがEP_map t
ypeである場合、IN_timeとOUT_timeが参照するところの
STC_sequence_id、および、先行するPlayItemと現在のP
layItemとの接続の状態を示すところのconnection_cond
itionである。
【0166】PlayListが2つ以上のPlayItemから構成さ
れる時、それらのPlayItemはPlayListのグローバル時間
軸上に、時間のギャップまたはオーバーラップなしに一
列に並べられる。PlayList()において定義されるCPI_ty
peがEP_map typeであり、かつ現在のPlayItemがBridgeS
equence()を持たない時、そのPlayItemにおいて定義さ
れるIN_timeとOUT_timeのペアは、STC_sequence_idによ
って指定される同じSTC連続区間上の時間を指していな
ければならない。そのような例を図29に示す。
【0167】図30は、PlayList()において定義される
CPI_typeがEP_map typeであり、かつ現在のPlayItemがB
ridgeSequence()を持つ時、次に説明する規則が適用さ
れる場合を示している。現在のPlayItemに先行するPlay
ItemのIN_time (図の中でIN_time1と示されているもの)
は、先行するPlayItemのSTC_sequence_idによって指定
されるSTC連続区間上の時間を指している。先行するPla
yItemのOUT_time(図の中でOUT_time1と示されているも
の)は、現在のPlayItemのBridgeSequenceInfo()の中で
指定されるBridge-Clipの中の時間を指している。このO
UT_timeは、後述する符号化制限に従っていなければな
らない。
【0168】現在のPlayItemのIN_time(図の中でIN_ti
me2と示されているもの)は、現在のPlayItemのBridgeS
equenceInfo()の中で指定されるBridge-Clipの中の時間
を指している。このIN_timeも、後述する符号化制限に
従っていなければならない。現在のPlayItemのPlayItem
のOUT_time (図の中でOUT_time2と示されているもの)
は、現在のPlayItemのSTC_sequence_idによって指定さ
れるSTC連続区間上の時間を指している。
【0169】図31に示すように、PlayList()のCPI_ty
peがTU_map typeである場合、PlayItemのIN_timeとOUT_
timeのペアは、同じClip AVストリーム上の時間を指し
ている。
【0170】PlayItemのシンタクスは、図32に示すよ
うになる。図32に示したPlayItemのシンタクスを説明
するに、Clip_Information_file_nameのフィールドは、
ClipInformation fileのファイル名を示す。このClip I
nformation fileのClipInfo()において定義されるClip_
stream_typeは、Clip AV streamを示していなければな
らない。
【0171】STC_sequence_idは、8ビットのフィール
ドであり、PlayItemが参照するSTC連続区間のSTC_seque
nce_idを示す。PlayList()の中で指定されるCPI_typeが
TU_map typeである場合、この8ビットフィールドは何
も意味を持たず、0にセットされる。IN_timeは、32
ビットフィールドであり、PlayItemの再生開始時刻をス
トアする。IN_timeのセマンティクスは、図33に示す
ように、PlayList()において定義されるCPI_typeによっ
て異なる。
【0172】OUT_timeは、32ビットフィールドであ
り、PlayItemの再生終了時刻をストアする。OUT_timeの
セマンティクスは、図34に示すように、PlayList()に
おいて定義されるCPI_typeによって異なる。
【0173】Connection_Conditionは、図35に示した
ような先行するPlayItemと、現在のPlayItemとの間の接
続状態を示す2ビットのフィールドである。図36は、
図35に示したConnection_Conditionの各状態について
説明する図である。
【0174】次に、BridgeSequenceInfoについて、図3
7を参照して説明する。BridgeSequenceInfo()は、現在
のPlayItemの付属情報であり、次に示す情報を持つ。Br
idge-Clip AV streamファイルとそれに対応するClip In
formation file(図45)を指定するBridge_Clip_Info
rmation_file_nameを含む。
【0175】また、先行するPlayItemが参照するClip A
V stream上のソースパケットのアドレスであり、このソ
ースパケットに続いてBridge-Clip AV streamファイル
の最初のソースパケットが接続される。このアドレス
は、RSPN_exit_from_previous_Clipと称される。さらに
現在のPlayItemが参照するClip AV stream上のソースパ
ケットのアドレスであり、このソースパケットの前にBr
idge-Clip AV streamファイルの最後のソースパケット
が接続される。このアドレスは、RSPN_enter_to_curren
t_Clipと称される。
【0176】図37において、RSPN_arrival_time_disc
ontinuityは、the Bridge-Clip AVstreamファイルの中
でアライバルタイムベースの不連続点があるところのソ
ースパケットのアドレスを示す。このアドレスは、Clip
Info()(図46)の中において定義される。
【0177】図38は、BridgeSequenceinfoのシンタク
スを示す図である。図38に示したBridgeSequenceinfo
のシンタクスを説明するに、Bridge_Clip_Information_
file_nameのフィールドは、Bridge-Clip AV streamファ
イルに対応するClip Information fileのファイル名を
示す。このClip Information fileのClipInfo()におい
て定義されるClip_stream_typeは、'Bridge-Clip AV st
ream'を示していなければならない。
【0178】RSPN_exit_from_previous_Clipの32ビッ
トフィールドは、先行するPlayItemが参照するClip AV
stream上のソースパケットの相対アドレスであり、この
ソースパケットに続いてBridge-Clip AV streamファイ
ルの最初のソースパケットが接続される。RSPN_exit_fr
om_previous_Clipは、ソースパケット番号を単位とする
大きさであり、先行するPlayItemが参照するClip AV st
reamファイルの最初のソースパケットからClipInfo()に
おいて定義されるoffset_SPNの値を初期値としてカウン
トされる。
【0179】RSPN_enter_to_current_Clipの32ビット
フィールドは、現在のPlayItemが参照するClip AV stre
am上のソースパケットの相対アドレスであり、このソー
スパケットの前にBridge-Clip AV streamファイルの最
後のソースパケットが接続される。RSPN_exit_from_pre
vious_Clipは、ソースパケット番号を単位とする大きさ
であり、現在のPlayItemが参照するClip AV streamファ
イルの最初のソースパケットからClipInfo()において定
義されるoffset_SPNの値を初期値としてカウントされ
る。
【0180】次に、SubPlayItemについて、図39を参
照して説明する。SubPlayItem()の使用は、PlayList()
のCPI_typeがEP_map typeである場合だけに許される。
本実施の形態においては、SubPlayItemはオーディオの
アフレコの目的のためだけに使用されるとする。SubPla
yItem()は、次に示すデータを含む。まず、PlayListの
中のsub pathが参照するClipを指定するためのClip_inf
ormation_file_ nameを含む。
【0181】また、Clipの中のsub pathの再生区間を指
定するためのSubPath_IN_time と SubPath_OUT_timeを
含む。さらに、main pathの時間軸上でsub pathが再生
開始する時刻を指定するためのsync_PlayItem_id と sy
nc_start_PTS_of_PlayItemを含む。sub pathに参照され
るオーディオのClip AV streamは、STC不連続点(シス
テムタイムベースの不連続点)を含んではならない。su
b pathに使われるClipのオーディオサンプルのクロック
は、main pathのオーディオサンプルのクロックにロッ
クされている。
【0182】図40は、SubPlayItemのシンタクスを示
す図である。図40に示したSubPlayItemのシンタクス
を説明するに、Clip_Information_file_nameのフィール
ドは、Clip Information fileのファイル名を示し、そ
れはPlayListの中でsub pathによって使用される。この
Clip Information fileのClipInfo()において定義され
るClip_stream_typeは、Clip AV streamを示していなけ
ればならない。
【0183】SubPath_typeの8ビットのフィールドは、
sub pathのタイプを示す。ここでは、図41に示すよう
に、'0x00'しか設定されておらず、他の値は、将来のた
めに確保されている。
【0184】sync_PlayItem_idの8ビットのフィールド
は、main pathの時間軸上でsub pathが再生開始する時
刻が含まれるPlayItemのPlayItem_idを示す。所定のPla
yItemに対応するPlayItem_idの値は、PlayList()におい
て定義される(図25参照)。
【0185】sync_start_PTS_of_PlayItemの32ビット
のフィールドは、main pathの時間軸上でsub pathが再
生開始する時刻を示し、sync_PlayItem_idで参照される
PlayItem上のPTS(Presentaiotn Time Stamp)の上位32
ビットを示す。SubPath_IN_timeの32ビットフィール
ドは、Sub pathの再生開始時刻をストアする。SubPath_
IN_timeは、Sub Pathの中で最初のプレゼンテーション
ユニットに対応する33ビット長のPTSの上位32ビッ
トを示す。
【0186】SubPath_OUT_timeの32ビットフィールド
は、Sub pathの再生終了時刻をストアする。SubPath_OU
T_timeは、次式によって算出されるPresenation_end_TS
の値の上位32ビットを示す。Presentation_end_TS =
PTS_out + AU_durationここで、PTS_outは、SubPathの
最後のプレゼンテーションユニットに対応する33ビット
長のPTSである。AU_durationは、SubPathの最後のプレ
ゼンテーションユニットの90kHz単位の表示期間であ
る。
【0187】次に、図23に示したxxxxx.rplsとyyyyy.
vplsのシンタクス内のPlayListMark()について説明す
る。PlayListについてのマーク情報は、このPlayListMa
rkにストアされる。図42は、PlayListMarkのシンタク
スを示す図である。図42に示したPlayListMarkのシン
タクスについて説明するに、version_numberは、このPl
ayListMark()のバージョンナンバを示す4個のキャラク
ター文字である。version_numberは、ISO 646に従っ
て、"0045"と符号化されなければならない。
【0188】lengthは、このlengthフィールドの直後か
らPlayListMark()の最後までのPlayListMark()のバイト
数を示す32ビットの符号なし整数である。number_of_
PlayList_marksは、PlayListMarkの中にストアされてい
るマークの個数を示す16ビットの符号なし整数であ
る。number_of_PlayList_marks は、0であってもよ
い。mark_typeは、マークのタイプを示す8ビットのフ
ィールドであり、図43に示すテーブルに従って符号化
される。
【0189】mark_time_stampの32ビットフィールド
は、マークが指定されたポイントを示すタイムスタンプ
をストアする。mark_time_stampのセマンティクスは、
図44に示すように、PlayList()において定義されるCP
I_typeによって異なる。PlayItem_idは、マークが置か
れているところのPlayItemを指定する8ビットのフィー
ルドである。所定のPlayItemに対応するPlayItem_idの
値は、PlayList()において定義される(図25参照)。
【0190】character_setの8ビットのフィールド
は、mark_nameフィールドに符号化されているキャラク
ター文字の符号化方法を示す。その符号化方法は、図1
9に示した値に対応する。name_lengthの8ビットフィ
ールドは、Mark_nameフィールドの中に示されるマーク
名のバイト長を示す。mark_nameのフィールドは、マー
クの名称を示す。このフィールドの中の左からname_len
gth数のバイト数が、有効なキャラクター文字であり、
それはマークの名称を示す。Mark_nameフィールドの中
で、それら有効なキャラクター文字の後の値は、どのよ
うな値が設定されても良い。
【0191】ref_thumbnail_indexのフィールドは、マ
ークに付加されるサムネイル画像の情報を示す。ref_th
umbnail_indexフィールドが、0xFFFFでない値の場合、
そのマークにはサムネイル画像が付加されており、その
サムネイル画像は、mark.thmbファイルの中にストアさ
れている。その画像は、mark.thmbファイルの中でref_t
humbnail_indexの値を用いて参照される(後述)。ref_
thumbnail_indexフィールドが、0xFFFF である場合、そ
のマークにはサムネイル画像が付加されていない事を示
す。
【0192】次に、Clip information fileについて説
明する。zzzzz.clpi(Clip information fileファイ
ル)は、図45に示すように6個のオブジェクトから構
成される。それらは、ClipInfo()、STC_Info()、Progra
mInfo()、CPI()、ClipMark()、およびMakersPrivateDat
a()である。AVストリーム(Clip AVストリームまたはBri
dge-Clip AV stream)とそれに対応するClip Informatio
nファイルは、同じ数字列の"zzzzz"が使用される。
【0193】図45に示したzzzzz.clpi(Clip informa
tion fileファイル)のシンタクスについて説明する
に、ClipInfo_Start_addressは、zzzzz.clpiファイルの
先頭のバイトからの相対バイト数を単位として、ClipIn
fo()の先頭アドレスを示す。相対バイト数はゼロからカ
ウントされる。
【0194】STC_Info_Start_addressは、zzzzz.clpiフ
ァイルの先頭のバイトからの相対バイト数を単位とし
て、STC_Info()の先頭アドレスを示す。相対バイト数は
ゼロからカウントされる。ProgramInfo_Start_address
は、zzzzz.clpiファイルの先頭のバイトからの相対バイ
ト数を単位として、ProgramInfo()の先頭アドレスを示
す。相対バイト数はゼロからカウントされる。CPI_Star
t_addressは、zzzzz.clpiファイルの先頭のバイトから
の相対バイト数を単位として、CPI()の先頭アドレスを
示す。相対バイト数はゼロからカウントされる。
【0195】ClipMark_Start_addressは、zzzzz.clpiフ
ァイルの先頭のバイトからの相対バイト数を単位とし
て、ClipMark()の先頭アドレスを示す。相対バイト数は
ゼロからカウントされる。MakersPrivateData_Start_ad
dressは、zzzzz.clpiファイルの先頭のバイトからの相
対バイト数を単位として、MakersPrivateData ()の先頭
アドレスを示す。相対バイト数はゼロからカウントされ
る。padding_word(パディングワード)は、zzzzz.clpi
ファイルのシンタクスにしたがって挿入される。N1,
N2,N3,N4、およびN5は、ゼロまたは任意の正
の整数でなければならない。それぞれのパディングワー
ドは、任意の値がとられるようにしても良い。
【0196】次に、ClipInfoについて説明する。図46
は、ClipInfoのシンタクスを示す図である。ClipInfo()
は、それに対応するAVストリームファイル(Clip AVス
トリームまたはBridge-Clip AVストリームファイル)の
属性情報をストアする。
【0197】図46に示したClipInfoのシンタクスにつ
いて説明するに、version_numberは、このClipInfo()の
バージョンナンバーを示す4個のキャラクター文字であ
る。version_numberは、ISO 646に従って、"0045"と符
号化されなければならない。lengthは、このlengthフィ
ールドの直後からClipInfo()の最後までのClipInfo()の
バイト数を示す32ビットの符号なし整数である。Clip
_stream_typeの8ビットのフィールドは、図47に示す
ように、Clip Informationファイルに対応するAVストリ
ームのタイプを示す。それぞれのタイプのAVストリーム
のストリームタイプについては後述する。
【0198】offset_SPNの32ビットのフィールドは、
AVストリーム(Clip AVストリームまたはBridge-Clip A
Vストリーム)ファイルの最初のソースパケットについ
てのソースパケット番号のオフセット値を与える。AVス
トリームファイルが最初にディスクに記録される時、こ
のoffset_SPNは0でなければならない。
【0199】図48に示すように、AVストリームファイ
ルのはじめの部分が編集によって消去された時、offset
_SPNは、ゼロ以外の値をとっても良い。本実施の形態で
は、offset_SPNを参照する相対ソースパケット番号(相
対アドレス)が、しばしば、RSPN_xxx(xxxは変形す
る。例.RSPN_EP_start)の形式でシンタクスの中に記
述されている。相対ソースパケット番号は、ソースパケ
ット番号を単位とする大きさであり、AVストリームファ
イルの最初のソースパケットからoffset_SPNの値を初期
値としてカウントされる。
【0200】AVストリームファイルの最初のソースパケ
ットから相対ソースパケット番号で参照されるソースパ
ケットまでのソースパケットの数(SPN_xxx)は、次式
で算出される。 SPN_xxx = RSPN_xxx - offset_SPN 図48に、offset_SPNが4である場合の例を示す。
【0201】TS_recording_rateは、24ビットの符号
なし整数であり、この値は、DVRドライブ(書き込み部
22)へまたはDVRドライブ(読み出し部28)からのA
Vストリームの必要な入出力のビットレートを与える。r
ecord_time_and_dateは、Clipに対応するAVストリーム
が記録された時の日時をストアする56ビットのフィー
ルドであり、年/月/日/時/分/秒について、14個
の数字を4ビットのBinary Coded Decimal(BCD)で符号
化したものである。例えば、2001/12/23:01:02:03は、"
0x20011223010203"と符号化される。
【0202】durationは、Clipの総再生時間をアライバ
ルタイムクロックに基づいた時間/分/秒の単位で示し
た24ビットのフィールドである。このフィールドは、
6個の数字を4ビットのBinary Coded Decimal(BCD)で
符号化したものである。例えば、01:45:30は、"0x01453
0"と符号化される。
【0203】time_controlled_flagのフラグは、AVスト
リームファイルの記録モードを示す。このtime_control
led_flagが1である場合、記録モードは、記録してから
の時間経過に対してファイルサイズが比例するようにし
て記録されるモードであることを示し、次式に示す条件
を満たさなければならない。 TS_average_rate*192/188*(t - start_time)−α <= si
ze_clip(t) <= TS_average_rate*192/188*(t - start_time)+α ここで、TS_average_rateは、AVストリームファイルの
トランスポートストリームの平均ビットレートをbytes/
second の単位で表したものである。
【0204】また、上式において、tは、秒単位で表さ
れる時間を示し、start_timeは、AVストリームファイル
の最初のソースパケットが記録された時の時刻であり、
秒単位で表される。size_clip(t)は、 時刻tにおけるA
Vストリームファイルのサイズをバイト単位で表したも
のであり、例えば、start_timeから時刻tまでに10個
のソースパケットが記録された場合、size_clip(t)は10
*192バイトである。αは、TS_average_rateに依存する
定数である。
【0205】time_controlled_flagが0にセットされて
いる場合、記録モードは、記録の時間経過とAVストリー
ムのファイルサイズが比例するように制御していないこ
とを示す。例えば、これは入力トランスポートストリー
ムをトランスペアレント記録する場合である。
【0206】TS_average_rateは、time_controlled_fla
gが1にセットされている場合、この24ビットのフィ
ールドは、上式で用いているTS_average_rateの値を示
す。time_controlled_flagが0にセットされている場
合、このフィールドは、何も意味を持たず、0にセット
されなければならない。例えば、可変ビットレートのト
ランスポートストリームは、次に示す手順により符号化
される。まずトランスポートレートをTS_recording_rat
eの値にセットする。次に、ビデオストリームを可変ビ
ットレートで符号化する。そして、ヌルパケットを使用
しない事によって、間欠的にトランスポートパケットを
符号化する。
【0207】RSPN_arrival_time_discontinuityの32
ビットフィールドは、Bridge-Clip AV streamファイル
上でアライバルタイムベースの不連続が発生する場所の
相対アドレスである。RSPN_arrival_time_discontinuit
yは、ソースパケット番号を単位とする大きさであり、B
ridge-Clip AV streamファイルの最初のソースパケット
からClipInfo() において定義されるoffset_SPNの値を
初期値としてカウントされる。そのBridge-Clip AV str
eamファイルの中での絶対アドレスは、上述した SPN_xxx = RSPN_xxx - offset_SPN に基づいて算出される。
【0208】reserved_for_system_useの144ビットのフ
ィールドは、システム用にリザーブされている。is_for
mat_identifier_validのフラグが1である時、format_i
dentifierのフィールドが有効であることを示す。is_or
iginal_network_ID_validのフラグが1である場合、ori
ginal_network_IDのフィールドが有効であることを示
す。is_transport_stream_ID_validのフラグが1である
場合、transport_stream_IDのフィールドが有効である
ことを示す。is_servece_ID_validのフラグが1である
場合、servece_IDのフィールドが有効であることを示
す。
【0209】is_ country_code_validのフラグが1であ
る時、country_codeのフィールドが有効であることを示
す。format_identifierの32ビットフィールドは、トラ
ンスポートストリームの中でregistration deascriotor
(ISO/IEC13818-1で定義されている)が持つformat_ide
ntifierの値を示す。original_network_IDの16ビット
フィールドは、トランスポートストリームの中で定義さ
れているoriginal_network_IDの値を示す。transport_s
tream_IDの16ビットフィールドは、トランスポートス
トリームの中で定義されているtransport_stream_IDの
値を示す。
【0210】servece_IDの16ビットフィールドは、ト
ランスポートストリームの中で定義されているservece_
IDの値を示す。country_codeの24ビットのフィールド
は、ISO3166によって定義されるカントリーコードを示
す。それぞれのキャラクター文字は、ISO8859-1で符号
化される。例えば、日本は"JPN"と表され、"0x4A 0x500
x4E"と符号化される。stream_format_nameは、トランス
ポートストリームのストリーム定義をしているフォーマ
ット機関の名称を示すISO-646の16個のキャラクター
コードである。このフィールドの中の無効なバイトは、
値'0xFF'がセットされる。
【0211】format_identifier、original_network_I
D、transport_stream_ID、 servece_ID,country_code
、およびstream_format_nameは、トランスポートスト
リームのサービスプロバイダを示すものであり、これに
より、オーディオやビデオストリームの符号化制限、SI
(サービスインフォメーション)の規格やオーディオビデ
オストリーム以外のプライベートデータストリームのス
トリーム定義を認識することができる。これらの情報
は、デコーダが、そのストリームをデコードできるか否
か、そしてデコードできる場合にデコード開始前にデコ
ーダシステムの初期設定を行うために用いることが可能
である。
【0212】次に、STC_Infoについて説明する。ここで
は、MPEG-2トランスポートストリームの中でSTCの不連
続点(システムタイムベースの不連続点)を含まない時
間区間をSTC_sequenceと称し、Clipの中で、STC_sequen
ceは、STC_sequence_idの値によって特定される。図5
0は、連続なSTC区間について説明する図である。同
じSTC_sequenceの中で同じSTCの値は、決して現れない
(ただし、後述するように、Clipの最大時間長は制限さ
れている)。従って、同じSTC_sequenceの中で同じPTS
の値もまた、決して現れない。AVストリームが、N(N>0)
個のSTC不連続点を含む場合、Clipのシステムタイムベ
ースは、(N+1)個のSTC_sequenceに分割される。
【0213】STC_Infoは、STCの不連続(システムタイ
ムベースの不連続)が発生する場所のアドレスをストア
する。図51を参照して説明するように、RSPN_STC_sta
rtが、そのアドレスを示し、最後のSTC_sequenceを除く
k番目(k>=0)のSTC_sequenceは、k番目のRSPN_STC_sta
rtで参照されるソースパケットが到着した時刻から始ま
り、(k+1)番目のRSPN_STC_startで参照されるソースパ
ケットが到着した時刻で終わる。最後のSTC_sequence
は、最後のRSPN_STC_startで参照されるソースパケット
が到着した時刻から始まり、最後のソースパケットが到
着した時刻で終了する。
【0214】図52は、STC_Infoのシンタクスを示す図
である。図52に示したSTC_Infoのシンタクスについて
説明するに、version_numberは、このSTC_Info()のバー
ジョンナンバーを示す4個のキャラクター文字である。
version_numberは、ISO 646に従って、"0045"と符号化
されなければならない。
【0215】lengthは、このlengthフィールドの直後か
らSTC_Info()の最後までのSTC_Info()のバイト数を示す
32ビットの符号なし整数である。CPI()のCPI_typeがT
U_map typeを示す場合、このlengthフィールドはゼロを
セットしても良い。CPI()のCPI_typeがEP_map typeを示
す場合、num_of_STC_sequencesは1以上の値でなければ
ならない。
【0216】num_of_STC_sequencesの8ビットの符号な
し整数は、Clipの中でのSTC_sequenceの数を示す。この
値は、このフィールドに続くfor-loopのループ回数を示
す。所定のSTC_sequenceに対応するSTC_sequence_id
は、RSPN_STC_startを含むfor-loopの中で、そのSTC_se
quenceに対応するRSPN_STC_startの現れる順番により定
義されるものである。STC_sequence_idは、0から開始
される。
【0217】RSPN_STC_startの32ビットフィールド
は、AVストリームファイル上でSTC_sequenceが開始する
アドレスを示す。RSPN_STC_startは、AVストリームファ
イルの中でシステムタイムベースの不連続点が発生する
アドレスを示す。RSPN_STC_startは、AVストリームの中
で新しいシステムタイムベースの最初のPCRを持つソー
スパケットの相対アドレスとしても良い。RSPN_STC_sta
rtは、ソースパケット番号を単位とする大きさであり、
AVストリームファイルの最初のソースパケットからClip
Info()において定義されるoffset_SPNの値を初期値とし
てカウントされる。そのAV streamファイルの中での絶
対アドレスは、既に上述したSPN_xxx = RSPN_xxx - off
set_SPNにより算出される。
【0218】次に、図45に示したzzzzz.clipのシンタ
クス内のProgramInfoについて説明する。図53を参照
しながら説明するに、ここでは、Clipの中で次の特徴を
もつ時間区間をprogram_sequenceと呼ぶ。まず、PCR_PI
Dの値が変わらない。次に、ビデオエレメンタリースト
リームの数が変化しない。また、それぞれのビデオスト
リームについてのPIDの値とそのVideoCodingInfoによっ
て定義される符号化情報が変化しない。さらに、オーデ
ィオエレメンタリーストリームの数が変化しない。ま
た、それぞれのオーディオストリームについてのPIDの
値とそのAudioCodingInfoによって定義される符号化情
報が変化しない。
【0219】program_sequenceは、同一の時刻におい
て、ただ1つのシステムタイムベースを持つ。program_
sequenceは、同一の時刻において、ただ1つのPMTを持
つ。ProgramInfo()は、program_sequenceが開始する場
所のアドレスをストアする。RSPN_program_sequence_st
artが、そのアドレスを示す。
【0220】図54は、ProgramInfoのシンタクスを示
す図である。図54に示したProgramInfoのシンタクを
説明するに、version_numberは、このProgramInfo()の
バージョンナンバーを示す4個のキャラクター文字であ
る。version_numberは、ISO 646に従って、"0045"と符
号化されなければならない。
【0221】lengthは、このlengthフィールドの直後か
らProgramInfo()の最後までのProgramInfo()のバイト数
を示す32ビットの符号なし整数である。CPI()のCPI_t
ypeがTU_map typeを示す場合、このlengthフィールドは
ゼロにセットされても良い。CPI()のCPI_typeがEP_map
typeを示す場合、number_of_programsは1以上の値でな
ければならない。
【0222】number_of_program_sequencesの8ビット
の符号なし整数は、Clipの中でのprogram_sequenceの数
を示す。この値は、このフィールドに続くfor-loopのル
ープ回数を示す。Clipの中でprogram_sequenceが変化し
ない場合、number_of_program_sequencesは1をセット
されなければならない。RSPN_program_sequence_start
の32ビットフィールドは、AVストリームファイル上で
プログラムシーケンスが開始する場所の相対アドレスで
ある。
【0223】RSPN_program_sequence_startは、ソース
パケット番号を単位とする大きさであり、AVストリーム
ファイルの最初のソースパケットからClipInfo()におい
て定義されるoffset_SPNの値を初期値としてカウントさ
れる。そのAVストリームファイルの中での絶対アドレス
は、 SPN_xxx = RSPN_xxx - offset_SPN により算出される。シンタクスのfor-loopの中でRSPN_p
rogram_sequence_start値は、昇順に現れなければなら
ない。
【0224】PCR_PIDの16ビットフィールドは、そのp
rogram_sequenceに有効なPCRフィールドを含むトランス
ポートパケットのPIDを示す。number_of_videosの8ビ
ットフィールドは、video_stream_PIDとVideoCodingInf
o()を含むfor-loopのループ回数を示す。number_of_aud
iosの8ビットフィールドは、audio_stream_PIDとAudio
CodingInfo()を含むfor-loopのループ回数を示す。vide
o_stream_PIDの16ビットフィールドは、そのprogram_
sequenceに有効なビデオストリームを含むトランスポー
トパケットのPIDを示す。このフィールドに続くVideoCo
dingInfo()は、そのvideo_stream_PIDで参照されるビデ
オストリームの内容を説明しなければならない。
【0225】audio_stream_PIDの16ビットフィールド
は、そのprogram_sequenceに有効なオーディオストリー
ムを含むトランスポートパケットのPIDを示す。このフ
ィールドに続くAudioCodingInfo()は、そのaudio_strea
m_PIDで参照されるビデオストリームの内容を説明しな
ければならない。
【0226】なお、シンタクスのfor-loopの中でvideo_
stream_PIDの値の現れる順番は、そのprogram_sequence
に有効なPMTの中でビデオストリームのPIDが符号化され
ている順番に等しくなければならない。また、シンタク
スのfor-loopの中でaudio_stream_PIDの値の現れる順番
は、そのprogram_sequenceに有効なPMTの中でオーディ
オストリームのPIDが符号化されている順番に等しくな
ければならない。
【0227】図55は、図54に示したPrograminfoの
シンタクス内のVideoCodingInfoのシンタクスを示す図
である。図55に示したVideoCodingInfoのシンタクス
を説明するに、video_formatの8ビットフィールドは、
図56に示すように、ProgramInfo()の中のvideo_strea
m_PIDに対応するビデオフォーマットを示す。
【0228】frame_rateの8ビットフィールドは、図5
7に示すように、ProgramInfo()の中のvideo_stream_PI
Dに対応するビデオのフレームレートを示す。display_a
spect_ratioの8ビットフィールドは、図58に示すよ
うに、ProgramInfo()の中のvideo_stream_PIDに対応す
るビデオの表示アスペクト比を示す。
【0229】図59は、図54に示したPrograminfoの
シンタクス内のAudioCodingInfoのシンタクスを示す図
である。図59に示したAudioCodingInfoのシンタクス
を説明するに、audio_codingの8ビットフィールドは、
図60に示すように、ProgramInfo()の中のaudio_strea
m_PIDに対応するオーディオの符号化方法を示す。
【0230】audio_component_typeの8ビットフィール
ドは、図61に示すように、ProgramInfo()の中のaudio
_stream_PIDに対応するオーディオのコンポーネントタ
イプを示す。sampling_frequencyの8ビットフィールド
は、図62に示すように、ProgramInfo()の中のaudio_s
tream_PIDに対応するオーディオのサンプリング周波数
を示す。
【0231】次に、図45に示したzzzzz.clipのシンタ
クス内のCPI (Characteristic Point Information)につ
いて説明する。CPIは、AVストリームの中の時間情報と
そのファイルの中のアドレスとを関連づけるためにあ
る。CPIには2つのタイプがあり、それらはEP_mapとTU_
mapである。図63に示すように、CPI()の中のCPI_type
がEP_map typeの場合、そのCPI()はEP_mapを含む。図6
4に示すように、CPI()の中のCPI_typeがTU_map typeの
場合、そのCPI()はTU_mapを含む。1つのAVストリーム
は、1つのEP_mapまたは一つのTU_mapを持つ。AVストリ
ームがSESFトランスポートストリームの場合、それに対
応するClipはEP_mapを持たなければならない。
【0232】図65は、CPIのシンタクスを示す図であ
る。図65に示したCPIのシンタクスを説明するに、ver
sion_numberは、このCPI()のバージョンナンバを示す4
個のキャラクター文字である。version_numberは、ISO
646に従って、"0045"と符号化されなければならない。l
engthは、このlengthフィールドの直後からCPI()の最後
までのCPI()のバイト数を示す32ビットの符号なし整
数である。CPI_typeは、図66に示すように、1ビット
のフラグであり、ClipのCPIのタイプを表す。
【0233】次に、図65に示したCPIのシンタクス内
のEP_mapについて説明する。EP_mapには、2つのタイプ
があり、それはビデオストリーム用のEP_mapとオーディ
オストリーム用のEP_mapである。EP_mapの中のEP_map_t
ypeが、EP_mapのタイプを区別する。Clipが1つ以上の
ビデオストリームを含む場合、ビデオストリーム用のEP
_mapが使用されなければならない。Clipがビデオストリ
ームを含まず、1つ以上のオーディオストリームを含む
場合、オーディオストリーム用のEP_mapが使用されなけ
ればならない。
【0234】ビデオストリーム用のEP_mapについて図6
7を参照して説明する。ビデオストリーム用のEP_map
は、stream_PID、PTS_EP_start、および、RSPN_EP_star
tというデータを持つ。stream_PIDは、ビデオストリー
ムを伝送するトランスポートパケットのPIDを示す。PTS
_EP_startは、ビデオストリームのシーケンスヘッダか
ら始まるアクセスユニットのPTSを示す。RSPN_EP_start
は、AVストリームの中でPTS_EP_startにより参照される
アクセスユニットの第1バイト目を含むソースパケット
のアドレスを示す。
【0235】EP_map_for_one_stream_PID()と呼ばれる
サブテーブルは、同じPIDを持つトランスポートパケッ
トによって伝送されるビデオストリーム毎に作られる。
Clipの中に複数のビデオストリームが存在する場合、EP
_mapは複数のEP_map_for_one_stream_PID()を含んでも
良い。
【0236】オーディオストリーム用のEP_mapは、stre
am_PID、PTS_EP_start、およびRSPN_EP_startというデ
ータを持つ。stream_PIDは、オーディオストリームを伝
送するトランスポートパケットのPIDを示す。PTS_EP_st
artは、オーディオストリームのアクセスユニットのPTS
を示す。RSPN_EP_startは、AVストリームの中でPTS_EP_
startで参照されるアクセスユニットの第1バイト目を
含むソースパケットのアドレスを示す。
【0237】EP_map_for_one_stream_PID()と呼ばれる
サブテーブルは、同じPIDを持つトランスポートパケッ
トによって伝送されるオーディオストリーム毎に作られ
る。Clipの中に複数のオーディオストリームが存在する
場合、EP_mapは複数のEP_map_for_one_stream_PID()を
含んでも良い。
【0238】EP_mapとSTC_Infoの関係を説明するに、1
つのEP_map_for_one_stream_PID()は、STCの不連続点に
関係なく1つのテーブルに作られる。RSPN_EP_startの
値とSTC_Info()において定義されるRSPN_STC_startの値
を比較する事により、それぞれのSTC_sequenceに属する
EP_mapのデータの境界が分かる(図68を参照)。・EP
_mapは、同じPIDで伝送される連続したストリームの範
囲に対して、1つのEP_map_for_one_stream_PIDを持た
ねばならない。図69に示したような場合、program#1
とprogram#3は、同じビデオPIDを持つが、データ範囲が
連続していないので、それぞれのプログラム毎にEP_map
_for_one_stream_PIDを持たねばならない。
【0239】図70は、EP_mapのシンタクスを示す図で
ある。図70に示したEP_mapのシンタクスを説明する
に、EP_typeは、4ビットのフィールドであり、図71
に示すように、EP_mapのエントリーポイントタイプを示
す。EP_typeは、このフィールドに続くデータフィール
ドのセマンティクスを示す。Clipが1つ以上のビデオス
トリームを含む場合、EP_typeは0('video')にセットさ
れなければならない。または、Clipがビデオストリーム
を含まず、1つ以上のオーディオストリームを含む場
合、EP_typeは1('audio')にセットされなければならな
い。
【0240】number_of_stream_PIDsの16ビットのフ
ィールドは、EP_map()の中のnumber_of_stream_PIDsを
変数にもつfor-loopのループ回数を示す。stream_PID
(k)の16ビットのフィールドは、EP_map_for_one_stre
am_PID(num_EP_entries(k))によって参照されるk番目の
エレメンタリーストリーム(ビデオまたはオーディオス
トリーム)を伝送するトランスポートパケットのPIDを
示す。EP_typeが0 ('video')に等しい場合、そのエレメ
ンタリストリームはビデオストリームでなけれならな
い。また、EP_typeが1('audio')に等しい場合、そのエ
レメンタリストリームはオーディオストリームでなけれ
ばならない。
【0241】num_EP_entries(k)の16ビットのフィー
ルドは、EP_map_for_one_stream_PID(num_EP_entries
(k))によって参照されるnum_EP_entries(k)を示す。EP_
map_for_one_stream_PID_Start_address(k): この32ビ
ットのフィールドは、EP_map()の中でEP_map_for_one_s
tream_PID(num_EP_entries(k))が始まる相対バイト位置
を示す。この値は、EP_map()の第1バイト目からの大き
さで示される。
【0242】padding_wordは、EP_map()のシンタクスに
したがって挿入されなければならない。XとYは、ゼロま
たは任意の正の整数でなければならない。それぞれのパ
ディングワードは、任意の値を取っても良い。
【0243】図72は、EP_map_for_one_stream_PIDの
シンタクスを示す図である。図72に示したEP_map_for
_one_stream_PIDのシンタクスを説明するに、PTS_EP_st
artの32ビットのフィールドのセマンティクスは、EP_
map()において定義されるEP_typeにより異なる。EP_typ
eが0 ('video')に等しい場合、このフィールドは、ビデ
オストリームのシーケンスヘッダで始まるアクセスユニ
ットの33ビット精度のPTSの上位32ビットを持つ。E
P_typeが1 ('audio')に等しい場合、このフィールド
は、オーディオストリームのアクセスユニットの33ビ
ット精度のPTSの上位32ビットを持つ。
【0244】RSPN_EP_startの32ビットのフィールド
のセマンティクスは、EP_map()において定義されるEP_t
ypeにより異なる。EP_typeが0 ('video')に等しい場
合、このフィールドは、AVストリームの中でPTS_EP_sta
rtにより参照されるアクセスユニットのシーケンスヘッ
ダの第1バイト目を含むソースパケットの相対アドレス
を示す。または、EP_typeが1 ('audio')に等しい場合、
このフィールドは、AVストリームの中でPTS_EP_startに
より参照されるアクセスユニットのオーディオフレーム
の第一バイト目を含むソースパケットの相対アドレスを
示す。
【0245】RSPN_EP_startは、ソースパケット番号を
単位とする大きさであり、AVストリームファイルの最初
のソースパケットからClipInfo()において定義されるof
fset_SPNの値を初期値としてカウントされる。そのAVス
トリームファイルの中での絶対アドレスは、 SPN_xxx = RSPN_xxx - offset_SPN により算出される。シンタクスのfor-loopの中でRSPN_E
P_startの値は、昇順に現れなければならない。
【0246】次に、TU_mapについて、図73を参照して
説明する。TU_mapは、ソースパケットのアライバルタイ
ムクロック(到着時刻ベースの時計)に基づいて、1つ
の時間軸を作る。その時間軸は、TU_map_time_axisと呼
ばれる。TU_map_time_axisの原点は、TU_map()の中のof
fset_timeによって示される。TU_map_time_axisは、off
set_timeから一定の単位に分割される。その単位を、ti
me_unitと称する。
【0247】AVストリームの中の各々のtime_unitの中
で、最初の完全な形のソースパケットのAVストリームフ
ァイル上のアドレスが、TU_mapにストアされる。これら
のアドレスを、RSPN_time_unit_startと称する。TU_map
_time_axis上において、k (k>=0)番目のtime_unitが始
まる時刻は、TU_start_time(k)と呼ばれる。この値は次
式に基づいて算出される。 TU_start_time(k) = offset_time + k*time_unit_size TU_start_time(k)は、45kHzの精度を持つ。
【0248】図74は、TU_mapのシンタクスを示す図で
ある。図74に示したTU_mapのシンタクスを説明する
に、offset_timeの32bit長のフィールドは、TU_map_t
ime_axisに対するオフセットタイムを与える。この値
は、Clipの中の最初のtime_unitに対するオフセット時
刻を示す。offset_timeは、27MHz精度のアライバルタ
イムクロックから導き出される45kHzクロックを単位
とする大きさである。AVストリームが新しいClipとして
記録される場合、offset_timeはゼロにセットされなけ
ればならない。
【0249】time_unit_sizeの32ビットフィールド
は、time_unitの大きさを与えるものであり、それは2
7MHz精度のアライバルタイムクロックから導き出され
る45kHzクロックを単位とする大きさである。time_unit
_sizeは、1秒以下(time_unit_size<=45000)にするこ
とが良い。number_of_time_unit_entriesの32ビット
フィールドは、TU_map()の中にストアされているtime_u
nitのエントリー数を示す。
【0250】RSPN_time_unit_startの32ビットフィー
ルドは、AVストリームの中でそれぞれのtime_unitが開
始する場所の相対アドレスを示す。RSPN_time_unit_sta
rtは、ソースパケット番号を単位とする大きさであり、
AV streamファイルの最初のソースパケットからClipInf
o()において定義されるoffset_SPNの値を初期値として
カウントされる。そのAV streamファイルの中での絶対
アドレスは、 SPN_xxx = RSPN_xxx - offset_SPN により算出される。シンタクスのfor-loopの中でRSPN_t
ime_unit_startの値は、昇順に現れなければならない。
(k+1)番目のtime_unitの中にソースパケットが何もない
場合、(k+1)番目のRSPN_time_unit_startは、k番目のRS
PN_time_unit_startと等しくなければならない。
【0251】図45に示したzzzzz.clipのシンタクス内
のClipMarkについて説明する。ClipMarkは、クリップに
ついてのマーク情報であり、ClipMarkの中にストアされ
る。このマークは、記録器(記録再生装置1)によって
セットされるものであり、ユーザによってセットされる
ものではない。
【0252】図75は、ClipMarkのシンタクスを示す図
である。図75に示したClipMarkのシンタクスを説明す
るに、version_numberは、このClipMark()のバージョン
ナンバーを示す4個のキャラクター文字である。versio
n_numberは、ISO 646に従って、"0045"と符号化されな
ければならない。
【0253】lengthは、このlengthフィールドの直後か
らClipMark()の最後までのClipMark()のバイト数を示す
32ビットの符号なし整数である。number_of_Clip_mar
ksは、 ClipMarkの中にストアされているマークの個数
を示す16ビットの符号なし整数。number_of_Clip_mar
ks は、0であってもよい。mark_typeは、マークのタイ
プを示す8ビットのフィールドであり、図76に示すテ
ーブルに従って符号化される。
【0254】mark_time_stampは、32ビットフィール
ドであり、マークが指定されたポイントを示すタイムス
タンプをストアする。mark_time_stampのセマンティク
スは、図77に示すように、PlayList()の中のCPI_type
により異なる。
【0255】STC_sequence_idは、CPI()の中のCPI_type
がEP_map typeを示す場合、この8ビットのフィールド
は、mark_time_stampが置かれているところのSTC連続区
間のSTC_sequence_idを示す。CPI()の中のCPI_typeがTU
_map typeを示す場合、この8ビットのフィールドは何
も意味を持たず、ゼロにセットされる。character_set
の8ビットのフィールドは、mark_nameフィールドに符
号化されているキャラクター文字の符号化方法を示す。
その符号化方法は、図19に示される値に対応する。
【0256】name_lengthの8ビットフィールドは、Mar
k_nameフィールドの中に示されるマーク名のバイト長を
示す。mark_nameのフィールドは、マークの名称を示
す。このフィールドの中の左からname_length数のバイ
ト数が、有効なキャラクター文字であり、それはマーク
の名称を示す。mark_nameフィールドの中で、それら有
効なキャラクター文字の後の値は、どんな値が入ってい
ても良い。
【0257】ref_thumbnail_indexのフィールドは、マ
ークに付加されるサムネイル画像の情報を示す。ref_th
umbnail_indexフィールドが、0xFFFFでない値の場合、
そのマークにはサムネイル画像が付加されており、その
サムネイル画像は、mark.thmbファイルの中にストアさ
れている。その画像は、mark.thmbファイルの中でref_t
humbnail_indexの値を用いて参照される。ref_thumbnai
l_indexフィールドが、0xFFFF である場合、そのマーク
にはサムネイル画像が付加されていない。
【0258】図78は、図75に代わるClipMarkの他の
シンタクスを示す図であり、図79は、その場合におけ
る、図76に代わるmark_typeのテーブルの例を示す。r
eserved_for_maker_IDは、mark_typeが、0xC0から0xFF
の値を示す時に、その mark_typeを定義しているメーカ
ーのメーカーIDを示す16ビットのフィールドである。
メーカーIDは、DVRフォーマットライセンサーが指
定する。mark_entry()は、マーク点に指定されたポイン
トを示す情報であり、そのシンタクスの詳細は後述す
る。representative_picture_entry()は、mark_entry()
によって示されるマークを代表する画像のポイントを示
す情報であり、そのシンタクスの詳細は後述する。
【0259】ClipMarkは、ユーザーがAVストリームを再
生するときに、その内容を視覚的に検索できるようにす
るために用いられる。DVRプレーヤは、GUI(グラフィカ
ルユーザーインターフェース)を使用して、ClipMarkの
情報をユーザーに提示する。ClipMarkの情報を視覚的に
表示するためには、mark_entry()が示すピクチャよりも
むしろrepresentative_picture_entry()が示すピクチャ
を示したほうが良い。
【0260】図80に、mark_entry()とrepresentative
_picture_entry()の例を示す。例えば、あるプログラム
が開始してから、しばらくした後(数秒後)、そのプロ
グラムの番組名(タイトル)が表示されるとする。Clip
Markを作るときは、mark_entry()は、そのプログラムの
開始ポイントに置き、representative_picture_entry()
は、そのプログラムの番組名(タイトル)が表示される
ポイントに置くようにしても良い。
【0261】DVRプレーヤは、representative_picture_
entryの画像をGUIに表示し、ユーザーがその画像を指定
すると、DVRプレーヤは、mark_entryの置かれたポイン
トから再生を開始する。
【0262】mark_entry() および representative_pic
ture_entry()のシンタクスを、図81に示す。
【0263】mark_time_stampは、32ビットフィール
ドであり、mark_entry()の場合はマークが指定されたポ
イントを示すタイムスタンプをストアし、またrepresen
tative_picture_entry()の場合、mark_entry()によって
示されるマークを代表する画像のポイントを示すタイム
スタンプをストアする。
【0264】次に、ClipMarkを指定するために、PTSに
よるタイムスタンプベースの情報を使用するのではな
く、アドレスベースの情報を使用する場合のmark_entry
() とrepresentative_picture_entry()のシンタクスの
例を図82に示す。
【0265】RSPN_ref_EP_startは、 mark_entry()の場
合、AVストリームの中でマーク点のピクチャをデコード
するためのストリームのエントリーポイントを示すソー
スパケットの相対アドレスを示す。また、representati
ve_picture_entry()の場合、mark_entry()によって示さ
れるマークを代表するピクチャをデコードするためのス
トリームのエントリーポイントを示すソースパケットの
相対アドレスを示す。RSPN_ref_EP_startの値は、EP_ma
pの中にRSPN_EP_startとしてストアされていなければな
らず、かつ、そのRSPN_EP_startに対応するPTS_EP_star
tの値は、EP_mapの中で、マーク点のピクチャのPTSより
過去で最も近い値でなければならない。
【0266】offset_num_picturesは、32ビットのフィ
ールドであり、RSPN_ref_EP_startにより参照されるピ
クチャから表示順序でマーク点で示されるピクチャまで
のオフセットのピクチャ数を示す。この数は、ゼロから
カウントされる。図83の例の場合、offset_num_pictu
resは6となる。
【0267】次に、ClipMarkを指定するために、アドレ
スベースの情報を使用する場合のmark_entry() と repr
esentative_picture_entry()のシンタクスの別の例を図
84に示す。
【0268】RSPN_mark_pointは、mark_entry()の場
合、AVストリームの中で、そのマークが参照するアクセ
スユニットの第1バイト目を含むソースパケットの相対
アドレスを示す。また、representative_picture_entry
()の場合、mark_entry()によって示されるマークを代表
する符号化ピクチャの第1バイト目を含むソースパケッ
トの相対アドレスを示す。
【0269】RSPN_mark_pointは、ソースパケット番号
を単位とする大きさであり、AVストリームファイルの最
初のソースパケットからClip Information fileにおい
て定義されるoffset_SPNの値を初期値としてカウントさ
れる。
【0270】図85を用いて、ClipMarkとEP_mapの関係
を説明する。この例の場合、EP_mapが、エントリーポイ
ントのアドレスとしてI0, I1, Inを指定しており、これ
らのアドレスからシーケンスヘッダに続くIピクチャが
開始しているとする。ClipMarkが、あるマークのアドレ
スとして、M1を指定している時、そのソースパケットか
ら開始しているピクチャをデコードできるためには、M1
のアドレスより前で最も近いエントリーポイントである
I1からデータを読み出し開始すれば良い。
【0271】MakersPrivateDataについては、図22を
参照して既に説明したので、その説明は省略する。
【0272】次に、サムネイルインフォメーション(Th
umbnail Information)について説明する。サムネイル
画像は、menu.thmbファイルまたはmark.thmbファイルに
ストアされる。これらのファイルは同じシンタクス構造
であり、ただ1つのThumbnail()を持つ。menu.thmbファ
イルは、メニューサムネイル画像,すなわちVolumeを代
表する画像、および、それぞれのPlayListを代表する画
像をストアする。すべてのメニューサムネイルは、ただ
1つのmenu.thmbファイルにストアされる。
【0273】mark.thmbファイルは、マークサムネイル
画像,すなわちマーク点を表すピクチャをストアする。
すべてのPlayListおよびClipに対するすべてのマークサ
ムネイルは、ただ1つのmark.thmbファイルにストアさ
れる。サムネイルは頻繁に追加、削除されるので、追加
操作と部分削除の操作は容易に高速に実行できなければ
ならない。この理由のため、Thumbnail()はブロック構
造を有する。画像のデータはいくつかの部分に分割さ
れ、各部分は一つのtn_blockに格納される。1つの画像
データはは連続したtn_blockに格納される。tn_blockの
列には、使用されていないtn_blockが存在してもよい。
1つのサムネイル画像のバイト長は可変である。
【0274】図86は、menu.thmbとmark.thmbのシンタ
クスを示す図であり、図87は、図86に示したmenu.t
hmbとmark.thmbのシンタクス内のThumbnailのシンタク
スを示す図である。図87に示したThumbnailのシンタ
クスについて説明するに、version_numberは、このThum
bnail()のバージョンナンバーを示す4個のキャラクタ
ー文字である。version_numberは、ISO 646に従って、"
0045"と符号化されなければならない。
【0275】lengthは、このlengthフィールドの直後か
らThumbnail()の最後までのMakersPrivateData()のバイ
ト数を示す32ビットの符号なし整数である。tn_block
s_start_addressは、Thumbnail()の先頭のバイトからの
相対バイト数を単位として、最初のtn_blockの先頭バイ
トアドレスを示す32ビットの符号なし整数である。相
対バイト数はゼロからカウントされる。number_of_thum
bnailsは、Thumbnail()の中に含まれているサムネイル
画像のエントリー数を与える16ビットの符号なし整数
である。
【0276】tn_block_sizeは、1024バイトを単位とし
て、1つのtn_blockの大きさを与える16ビットの符号な
し整数である。例えば、tn_block_size=1ならば、そ
れは1つのtn_blockの大きさが1024バイトであることを
示す。number_of_tn_blocksは、このThumbnail()中のtn
_blockのエントリ数を表す116ビットの符号なし整数
である。thumbnail_indexは、このthumbnail_indexフィ
ールドから始まるforループ一回分のサムネイル情報で
表されるサムネイル画像のインデクス番号を表す16ビ
ットの符号なし整数である。thumbnail_index として、
0xFFFFという値を使用してはならない。thumbnail_inde
x はUIAppInfoVolume()、UIAppInfoPlayList()、 PlayL
istMark()、およびClipMark()の中のref_thumbnail_ind
exによって参照される。
【0277】thumbnail_picture_formatは、サムネイル
画像のピクチャフォーマットを表す8ビットの符号なし
整数で、図88に示すような値をとる。表中のDCFとPNG
は”menu.thmb”内でのみ許される。マークサムネイル
は、値"0x00" (MPEG-2 Video I-picture)をとらなけれ
ばならない。
【0278】picture_data_sizeは、サムネイル画像の
バイト長をバイト単位で示す32ビットの符号なし整数
である。start_tn_block_numberは、サムネイル画像の
データが始まるtn_blockのtn_block番号を表す16ビッ
トの符号なし整数である。サムネイル画像データの先頭
は、tb_blockの先頭と一致していなければならない。tn
_block番号は、0から始まり、tn_blockのfor-ループ中
の変数kの値に関係する。
【0279】x_picture_lengthは、サムネイル画像のフ
レーム画枠の水平方向のピクセル数を表す16ビットの
符号なし整数である。y_picture_lengthは、サムネイル
画像のフレーム画枠の垂直方向のピクセル数を表す16
ビットの符号なし整数である。tn_blockは、 サムネイ
ル画像がストアされる領域である。Thumbnail()の中の
すべてのtn_blockは、同じサイズ(固定長)であり、そ
の大きさはtn_block_sizeによって定義される。
【0280】図89は、サムネイル画像データがどのよ
うにtn_blockに格納されるかを模式的に表した図であ
る。図89のように、各サムネイル画像データはtn_blo
ckの先頭から始まり、1 tn_blockを超える大きさの場合
は、連続する次のtn_blockを使用してストアされる。こ
のようにすることにより、可変長であるピクチャデータ
が、固定長のデータとして管理することが可能となり、
削除といった編集に対して簡便な処理により対応する事
ができるようになる。
【0281】次に、AVストリームファイルについて説明
する。AVストリームファイルは、"M2TS"ディレクトリ
(図14)にストアされる。AVストリームファイルに
は、2つのタイプがあり、それらは、Clip AVストリー
ムとBridge-Clip AVストリームファイルである。両方の
AVストリーム共に、これ以降で定義されるDVR MPEG-2ト
ランスポートストリームファイルの構造でなければなら
ない。
【0282】まず、DVR MPEG-2 トランスポートストリ
ームについて説明する。DVR MPEG-2トランスポートスト
リームの構造は、図90に示すようになっている。AVス
トリームファイルは、DVR MPEG2トランスポートストリ
ームの構造を持つ。DVR MPEG2トランスポートストリー
ムは、整数個のAligned unitから構成される。Alignedu
nitの大きさは、6144 バイト (2048*3 バイト)である。
Aligned unitは、ソースパケットの第1バイト目から始
まる。ソースパケットは、192バイト長である。一つの
ソースパケットは、TP_extra_headerとトランスポート
パケットから成る。TP_extra_headerは、4バイト長で
あり、またトランスポートパケットは、188バイト長で
ある。
【0283】1つのAligned unitは、32個のソースパ
ケットから成る。DVR MPEG2トランスポートストリーム
の中の最後のAligned unitも、また32個のソースパケ
ットから成る。よって、DVR MPEG2トランスポートスト
リームは、Aligned unitの境界で終端する。ディスクに
記録される入力トランスポートストリームのトランスポ
ートパケットの数が32の倍数でない時、ヌルパケット
(PID=0x1FFFのトランスポートパケット)を持ったソー
スパケットを最後のAligned unitに使用しなければなら
ない。ファイルシステムは、DVR MPEG2トランスポート
ストリームに余分な情報を付加してはならない。
【0284】図91に、DVR MPEG-2トランスポートスト
リームのレコーダモデルを示す。図91に示したレコー
ダは、レコーディングプロセスを規定するための概念上
のモデルである。DVR MPEG-2トランスポートストリーム
は、このモデルに従う。
【0285】MPEG-2トランスポートストリームの入力タ
イミングについて説明する。入力MPEG2トランスポート
ストリームは、フルトランスポートストリームまたはパ
ーシャルトランスポートストリームである。入力される
MPEG2トランスポートストリームは、ISO/IEC13818-1ま
たはISO/IEC13818-9に従っていなければならない。MPEG
2トランスポートストリームのi番目のバイトは、T-STD
(ISO/IEC 13818-1で規定されるTransport stream syste
m target decoder)51とソースパケッタイザー(sourse
packetizer)54へ、時刻t(i)に同時に入力される。Rp
kは、トランスポートパケットの入力レートの瞬時的な
最大値である。
【0286】27MHz PLL52は、27MHzクロックの周
波数を発生する。27MHzクロックの周波数は、MPEG-2
トランスポートストリームのPCR (Program Clock Refer
ence)の値にロックされる。アライバルタイムクロック
カウンタ(arrival time clock counter)53は、27
MHzの周波数のパルスをカウントするバイナリーカウン
ターである。Arrival_time_clock(i)は、時刻t(i)にお
けるarrival time clockcounter53のカウント値であ
る。
【0287】source packetizer54は、すべてのトラ
ンスポートパケットにTP_extra_headerを付加し、ソー
スパケットを作る。Arrival_time_stampは、トランスポ
ートパケットの第1バイト目がT-STD51とソースパケ
ッタイザー54の両方へ到着する時刻を表す。Arrival_
time_stamp(k)は、次式で示されるようにArrival_time_
clock(k)のサンプル値であり、ここで、kはトランスポ
ートパケットの第1バイト目を示す。 arrival_time_stamp(k) = arrival_time_clock(k)% 230
【0288】2つの連続して入力されるトランスポート
パケットの時間間隔が、230/27000000秒(約40秒)以上
になる場合、その2つのトランスポートパケットのarri
val_time_stampの差分は、230/27000000秒になるよう
にセットされるべきである。レコーダは、そのようにな
る場合に備えてある。
【0289】スムージングバッファ(smoothing buffe
r)55は、入力トランスポートストリームのビットレ
ートをスムージングする。スムージングバッファ55
は、オーバーフローしてはならない。Rmaxは、スムージ
ングバッファ55が空でない時のスムージングバッファ
55からのソースパケットの出力ビットレートである。
スムージングバッファ55が空である時、スムージング
バッファ55からの出力ビットレートはゼロである。
【0290】次に、DVR MPEG-2トランスポートストリー
ムのレコーダモデルのパラメータについて説明する。Rm
axという値は、AVストリームファイルに対応するClipIn
fo()において定義されるTS_recording_rateによって与
えられる。この値は、次式により算出される。 Rmax = TS_recording_rate * 192/188 TS_recording_rateの値は、bytes/secondを単位とする
大きさである。
【0291】入力トランスポートストリームがSESFトラ
ンスポートストリームの場合、Rpkは、AVストリームフ
ァイルに対応するClipInfo()において定義されるTS_rec
ording_rateに等しくなければならない。入力トランス
ポートストリームがSESFトランスポートストリームでな
い場合、この値はMPEG-2 transport streamのデスクリ
プター,例えばmaximum_bitrate_descriptorやpartial_
transport_stream_descriptorなど、において定義され
る値を参照しても良い。
【0292】入力トランスポートストリームがSESFトラ
ンスポートストリームの場合、スムージングバッファ5
5の大きさ(smoothing buffer size)はゼロである。
入力トランスポートストリームがSESFトランスポートス
トリームでない場合、スムージングバッファ55の大き
さはMPEG-2 transport streamのデスクリプター、例え
ばsmoothing_buffer_descriptor、short_smoothing_buf
fer_descriptor、partial_transport_stream_descripto
rなどにおいて定義される値を参照しても良い。
【0293】記録機(レコーダ)および記録再生装置1
(プレーヤ)は、十分なサイズのバッファを用意しなけ
ればならない。デフォールトのバッファサイズは、1536
bytes である。
【0294】次に、DVR MPEG-2トランスポートストリー
ムのプレーヤモデルについて説明する。図92は、DVR
MPEG-2トランスポートストリームのプレーヤモデルを示
す図である。これは、再生プロセスを規定するための概
念上のモデルである。DVR MPEG-2トランスポートストリ
ームは、このモデルに従う。
【0295】27MHz X-tal(クリスタル発振器)61
は、27MHzの周波数を発生する。27MHz周波数の誤差
範囲は、+/-30 ppm (27000000 +/- 810 Hz)でなければ
ならない。arrival time clock counter62は、27MH
zの周波数のパルスをカウントするバイナリーカウンタ
ーである。arrival_time_clock(i)は、時刻t(i)におけ
るarrival time clock counter62のカウント値であ
る。
【0296】smoothing buffer64において、Rmaxは、
スムージングバッファ64がフルでない時のスムージン
グバッファ64へのソースパケットの入力ビットレート
である。スムージングバッファ64がフルである時、ス
ムージングバッファ64への入力ビットレートはゼロで
ある。
【0297】MPEG-2トランスポートストリームの出力タ
イミングを説明するに、現在のソースパケットのarriva
l_time_stampがarrival_time_clock(i)のLSB 30ビッ
トの値と等しい時、そのソースパケットのトランスポー
トパケットは、スムージングバッファ64から引き抜か
れる。Rpkは、トランスポートパケットレートの瞬時的
な最大値である。スムージングバッファ64は、アンダ
ーフローしてはならない。
【0298】DVR MPEG-2トランスポートストリームのプ
レーヤモデルのパラメータについては、上述したDVR MP
EG-2トランスポートストリームのレコーダモデルのパラ
メータと同一である。
【0299】図93は、Source packetのシンタクスを
示す図である。transport_packet()は、ISO/IEC 13818-
1で規定されるMPEG-2トランスポートパケットである。
図93に示したSource packetのシンタクス内のTP_Extr
a_headerのシンタクスを図94に示す。図94に示した
TP_Extra_headerのシンタクスについて説明するに、cop
y_permission_indicatorは、トランスポートパケットの
ペイロードのコピー制限を表す整数である。コピー制限
は、copy free、no more copy、copy once、またはcopy
prohibitedとすることができる。図95は、copy_perm
ission_indicatorの値と、それらによって指定されるモ
ードの関係を示す。
【0300】copy_permission_indicatorは、すべての
トランスポートパケットに付加される。IEEE1394デジタ
ルインターフェースを使用して入力トランスポートスト
リームを記録する場合、copy_permission_indicatorの
値は、IEEE1394 isochronouspacket headerの中のEMI
(Encryption Mode Indicator)の値に関連付けても良
い。IEEE1394デジタルインターフェースを使用しないで
入力トランスポートストリームを記録する場合、copy_p
ermission_indicatorの値は、トランスポートパケット
の中に埋め込まれたCCIの値に関連付けても良い。アナ
ログ信号入力をセルフエンコードする場合、copy_permi
ssion_indicatorの値は、アナログ信号のCGMS-Aの値に
関連付けても良い。
【0301】arrival_time_stampは、次式 arrival_time_stamp(k) = arrival_time_clock(k)% 2
30 において、arrival_time_stampによって指定される値を
持つ整数値である。
【0302】Clip AVストリームの定義をするに、Clip
AVストリームは、上述したような定義がされるDVR MPEG
-2トランスポートストリームの構造を持たねばならな
い。arrival_time_clock(i)は、Clip AVストリームの中
で連続して増加しなければならない。Clip AVストリー
ムの中にシステムタイムベース(STCベース)の不連続
点が存在したとしても、そのClip AVストリームのarriv
al_time_clock(i)は、連続して増加しなければならな
い。
【0303】Clip AVストリームの中の開始と終了の間
のarrival_time_clock(i)の差分の最大値は、26時間
でなければならない。この制限は、MPEG2トランスポー
トストリームの中にシステムタイムベース(STCベー
ス)の不連続点が存在しない場合に、Clip AVストリー
ムの中で同じ値のPTS(Presentation Time Stamp)が決し
て現れないことを保証する。MPEG2システムズ規格は、P
TSのラップアラウンド周期を233/90000秒(約26.5時間).
と規定している。
【0304】Bridge-Clip AVストリームの定義をする
に、Bridge-Clip AVストリームは、上述したような定義
がされるDVR MPEG-2トランスポートストリームの構造を
持たねばならない。Bridge-Clip AVストリームは、1つ
のアライバルタイムベースの不連続点を含まなければな
らない。アライバルタイムベースの不連続点の前後のト
ランスポートストリームは、後述する符号化の制限に従
わなければならず、かつ後述するDVR-STDに従わなけれ
ばならない。
【0305】本実施の形態においては、編集におけるPl
ayItem間のビデオとオーディオのシームレス接続をサポ
ートする。PlayItem間をシームレス接続にすることは、
プレーヤ/レコーダに"データの連続供給"と"シームレ
スな復号処理"を保証する。"データの連続供給"とは、
ファイルシステムが、デコーダにバッファのアンダーフ
ロウを起こさせる事のないように必要なビットレートで
データを供給する事を保証できることである。データの
リアルタイム性を保証して、データをディスクから読み
出すことができるように、データが十分な大きさの連続
したブロック単位でストアされるようにする。
【0306】"シームレスな復号処理"とは、プレーヤ
が、デコーダの再生出力にポーズやギャップを起こさせ
る事なく、ディスクに記録されたオーディオビデオデー
タを表示できることである。
【0307】シームレス接続されているPlayItemが参照
するAVストリームについて説明する。先行するPlayItem
と現在のPlayItemの接続が、シームレス表示できるよう
に保証されているかどうかは、現在のPlayItemにおいて
定義されているconnection_conditionフィールドから判
断することができる。PlayItem間のシームレス接続は、
Bridge-Clipを使用する方法と使用しない方法がある。
【0308】図96は、Bridge-Clipを使用する場合の
先行するPlayItemと現在のPlayItemの関係を示してい
る。図96においては、プレーヤが読み出すストリーム
データが、影をつけて示されている。図96に示したTS
1は、Clip1(Clip AVストリーム)の影を付けられたス
トリームデータとBridge-ClipのRSPN_arrival_time_dis
continuityより前の影を付けられたストリームデータか
ら成る。
【0309】TS1のClip1の影を付けられたストリームデ
ータは、先行するPlayItemのIN_time(図96においてI
N_time1で図示されている)に対応するプレゼンテーシ
ョンユニットを復号する為に必要なストリームのアドレ
スから、RSPN_exit_from_previous_Clipで参照されるソ
ースパケットまでのストリームデータである。TS1に含
まれるBridge-ClipのRSPN_arrival_time_discontinuity
より前の影を付けられたストリームデータは、Bridge-C
lipの最初のソースパケットから、RSPN_arrival_time_d
iscontinuityで参照されるソースパケットの直前のソー
スパケットまでのストリームデータである。
【0310】また、図96におけるTS2は、Clip2(Clip
AVストリーム)の影を付けられたストリームデータとB
ridge-ClipのRSPN_arrival_time_discontinuity以後の
影を付けられたストリームデータから成る。TS2に含ま
れるBridge-ClipのRSPN_arrival_time_discontinuity以
後の影を付けられたストリームデータは、RSPN_arrival
_time_discontinuityで参照されるソースパケットか
ら、Bridge-Clipの最後のソースパケットまでのストリ
ームデータである。TS2のClip2の影を付けられたストリ
ームデータは、RSPN_enter_to_current_Clipで参照され
るソースパケットから、現在のPlayItemのOUT_time(図
96においてOUT_time2で図示されている)に対応する
プレゼンテーションユニットを復号する為に必要なスト
リームのアドレスまでのストリームデータである。
【0311】図97は、Bridge-Clipを使用しない場合
の先行するPlayItemと現在のPlayItemの関係を示してい
る。この場合、プレーヤが読み出すストリームデータ
は、影をつけて示されている。図97におけるTS1は、C
lip1 (Clip AVストリーム)の影を付けられたストリーム
データから成る。TS1のClip1の影を付けられたストリー
ムデータは、先行するPlayItemのIN_time(図97にお
いてIN_time1で図示されている)に対応するプレゼンテ
ーションユニットを復号する為に必要なストリームのア
ドレスから始まり、Clip1の最後のソースパケットまで
のデータである。また、図97におけるTS2は、Clip2
(Clip AVストリーム)の影を付けられたストリームデー
タから成る。
【0312】TS2のClip2の影を付けられたストリームデ
ータは、Clip2の最初のソースパケットから始まり、現
在のPlayItemのOUT_time(図97においてOUT_time2で
図示されている)に対応するプレゼンテーションユニッ
トを復号する為に必要なストリームのアドレスまでのス
トリームデータである。
【0313】図96と図97において、TS1とT2は、ソ
ースパケットの連続したストリームである。次に、TS1
とTS2のストリーム規定と、それらの間の接続条件につ
いて考える。まず、シームレス接続のための符号化制限
について考える。トランスポートストリームの符号化構
造の制限として、まず、TS1とTS2の中に含まれるプログ
ラムの数は、1でなければならない。TS1とTS2の中に含
まれるビデオストリームの数は、1でなければならな
い。TS1とTS2の中に含まれるオーディオストリームの数
は、2以下でなければならない。TS1とTS2の中に含まれ
るオーディオストリームの数は、等しくなければならな
い。TS1および/またはTS2の中に、上記以外のエレメン
タリーストリームまたはプライベートストリームが含ま
れていても良い。
【0314】ビデオビットストリームの制限について説
明する。図98は、ピクチャの表示順序で示すシームレ
ス接続の例を示す図である。接続点においてビデオスト
リームをシームレスに表示できるためには、OUT_time1
(Clip1のOUT_time)の後とIN_time2(Clip2のIN_tim
e)の前に表示される不必要なピクチャは、接続点付近
のClipの部分的なストリームを再エンコードするプロセ
スにより、除去されなければならない。
【0315】図98に示したような場合において、Brid
geSequenceを使用してシームレス接続を実現する例を、
図99に示す。RSPN_arrival_time_discontinuityより
前のBridge-Clipのビデオストリームは、図98のClip1
のOUT_time1に対応するピクチャまでの符号化ビデオス
トリームから成る。そして、そのビデオストリームは先
行するClip1のビデオストリームに接続され、1つの連
続でMPEG2規格に従ったエレメンタリーストリームとな
るように再エンコードされている。
【0316】同様にして、RSPN_arrival_time_disconti
nuity以後のBridge-Clipのビデオストリームは、図98
のClip2のIN_time2に対応するピクチャ以後の符号化ビ
デオストリームから成る。そして、そのビデオストリー
ムは、正しくデコード開始する事ができて、これに続く
Clip2のビデオストリームに接続され、1つの連続でMPE
G2規格に従ったエレメンタリーストリームとなるように
再エンコードされている。Bridge-Clipを作るために
は、一般に、数枚のピクチャは再エンコードしなければ
ならず、それ以外のピクチャはオリジナルのClipからコ
ピーすることができる。
【0317】図98に示した例の場合にBridgeSequence
を使用しないでシームレス接続を実現する例を図100
に示す。Clip1のビデオストリームは、図98のOUT_tim
e1に対応するピクチャまでの符号化ビデオストリームか
ら成り、それは、1つの連続でMPEG2規格に従ったエレ
メンタリーストリームとなるように再エンコードされて
いる。同様にして、Clip2のビデオストリームは、図9
8のClip2のIN_time2に対応するピクチャ以後の符号化
ビデオストリームから成り、それは、一つの連続でMPEG
2規格に従ったエレメンタリーストリームとなるように
再エンコードされている。
【0318】ビデオストリームの符号化制限について説
明するに、まず、TS1とTS2のビデオストリームのフレー
ムレートは、等しくなければならない。TS1のビデオス
トリームは、sequence_end_codeで終端しなければなら
ない。TS2のビデオストリームは、Sequence Header、GO
P Header、そしてI-ピクチャで開始しなければならな
い。TS2のビデオストリームは、クローズドGOPで開始し
なければならない。
【0319】ビットストリームの中で定義されるビデオ
プレゼンテーションユニット(フレームまたはフィール
ド)は、接続点を挟んで連続でなければならない。接続
点において、フレームまたはフィールドのギャップがあ
ってはならない。接続点において、トップ―ボトムのフ
ィールドシーケンスは連続でなければならない。3-2プ
ルダウンを使用するエンコードの場合は、"top_field_f
irst" および "repeat_first_field"フラグを書き換え
る必要があるかもしれない,またはフィールドギャップ
の発生を防ぐために局所的に再エンコードするようにし
ても良い。
【0320】オーディオビットストリームの符号化制限
について説明するに、TS1とTS2のオーディオのサンプリ
ング周波数は、同じでなければならない。TS1とTS2のオ
ーディオの符号化方法(例.MPEG1レイヤ2, AC-3, SESF
LPCM, AAC)は、同じでなければならない。
【0321】次に、MPEG-2トランスポートストリームの
符号化制限について説明するに、TS1のオーディオスト
リームの最後のオーディオフレームは、TS1の最後の表
示ピクチャの表示終了時に等しい表示時刻を持つオーデ
ィオサンプルを含んでいなければならない。TS2のオー
ディオストリームの最初のオーディオフレームは、TS2
の最初の表示ピクチャの表示開始時に等しい表示時刻を
持つオーディオサンプルを含んでいなければならない。
【0322】接続点において、オーディオプレゼンテー
ションユニットのシーケンスにギャップがあってはなら
ない。図101に示すように、2オーディオフレーム区
間未満のオーディオプレゼンテーションユニットの長さ
で定義されるオーバーラップがあっても良い。TS2のエ
レメンタリーストリームを伝送する最初のパケットは、
ビデオパケットでなければならない。接続点におけるト
ランスポートストリームは、後述するDVR-STDに従わな
くてはならない。
【0323】ClipおよびBridge-Clipの制限について説
明するに、TS1とTS2は、それぞれの中にアライバルタイ
ムベースの不連続点を含んではならない。
【0324】以下の制限は、Bridge-Clipを使用する場
合にのみ適用される。TS1の最後のソースパケットとTS2
の最初のソースパケットの接続点においてのみ、Bridge
-ClipAVストリームは、ただ1つのアライバルタイムベ
ースの不連続点を持つ。ClipInfo()において定義される
RSPN_arrival_time_discontinuityが、その不連続点の
アドレスを示し、それはTS2の最初のソースパケットを
参照するアドレスを示さなければならない。
【0325】BridgeSequenceInfo()において定義される
RSPN_exit_from_previous_Clipによって参照されるソー
スパケットは、Clip1の中のどのソースパケットでも良
い。それは、Aligned unitの境界である必要はない。Br
idgeSequenceInfo()において定義されるRSPN_enter_to_
current_Clipによって参照されるソースパケットは、Cl
ip2の中のどのソースパケットでも良い。それは、Align
ed unitの境界である必要はない。
【0326】PlayItemの制限について説明するに、先行
するPlayItemのOUT_time(図96、図97において示さ
れるOUT_time1)は、TS1の最後のビデオプレゼンテーシ
ョンユニットの表示終了時刻を示さなければならない。
現在のPlayItemのIN_time(F図96、図97において示
されるIN_time2)は、TS2の最初のビデオプレゼンテー
ションユニットの表示開始時刻を示さなければならな
い。
【0327】Bridge-Clipを使用する場合のデータアロ
ケーションの制限について、図102を参照して説明す
るに、シームレス接続は、ファイルシステムによってデ
ータの連続供給が保証されるように作られなければなら
ない。これは、Clip1(ClipAVストリームファイル)とC
lip2(Clip AVストリームファイル)に接続されるBridg
e-Clip AVストリームを、データアロケーション規定を
満たすように配置することによって行われなければなら
ない。
【0328】RSPN_exit_from_previous_Clip以前のClip
1(Clip AVストリームファイル)のストリーム部分が、
ハーフフラグメント以上の連続領域に配置されているよ
うに、RSPN_exit_from_previous_Clipが選択されなけれ
ばならない。Bridge-Clip AVストリームのデータ長は、
ハーフフラグメント以上の連続領域に配置されるよう
に、選択されなければならない。RSPN_enter_to_curren
t_Clip以後のClip2(Clip AVストリームファイル)のス
トリーム部分が、ハーフフラグメント以上の連続領域に
配置されているように、RSPN_enter_to_current_Clipが
選択されなければならない。
【0329】Bridge-Clipを使用しないでシームレス接
続する場合のデータアロケーションの制限について、図
103を参照して説明するに、シームレス接続は、ファ
イルシステムによってデータの連続供給が保証されるよ
うに作られなければならない。これは、Clip1(Clip AV
ストリームファイル)の最後の部分とClip2(Clip AVス
トリームファイル)の最初の部分を、データアロケーシ
ョン規定を満たすように配置することによって行われな
ければならない。
【0330】Clip1(Clip AVストリームファイル)の最
後のストリーム部分が、ハーフフラグメント以上の連続
領域に配置されていなければならない。Clip2(Clip AV
ストリームファイル)の最初のストリーム部分が、ハー
フフラグメント以上の連続領域に配置されていなければ
ならない。
【0331】次に、DVR-STDについて説明する。DVR-STD
は、DVR MPEG2トランスポートストリームの生成および
検証の際におけるデコード処理をモデル化するための概
念モデルである。また、DVR-STDは、上述したシームレ
ス接続された2つのPlayItemによって参照されるAVスト
リームの生成および検証の際におけるデコード処理をモ
デル化するための概念モデルでもある。
【0332】DVR-STDモデルを図104に示す。図10
4に示したモデルには、DVR MPEG-2トランスポートスト
リームプレーヤモデルが構成要素として含まれている。
n, TBn, MBn, EBn, TBsys, Bsys, Rxn, Rbxn, Rxsys, D
n, Dsys, OnおよびPn(k)の表記方法は、ISO/IEC13818-1
のT-STDに定義されているものと同じである。すなわ
ち、次の通りである。nは、エレメンタリーストリーム
のインデクス番号である。TBnは、エレメンタリースト
リームnのトランスポートバッファでる。
【0333】MBnは、エレメンタリーストリームnの多重
バッファである。ビデオストリームについてのみ存在す
る。EBnは、エレメンタリーストリームnのエレメンタリ
ーストリームバッファである。ビデオストリームについ
てのみ存在する。TBsysは、復号中のプログラムのシス
テム情報のための入力バッファである。Bsysは、復号中
のプログラムのシステム情報のためのシステムターゲッ
トデコーダ内のメインバッファである。Rxnは、データ
がTBnから取り除かれる伝送レートである。Rbxnは、PES
パケットペイロードがMBnから取り除かれる伝送レート
である。ビデオストリームについてのみ存在する。
【0334】Rxsysは、データがTBsysから取り除かれる
伝送レートである。Dnは、エレメンタリーストリームn
のデコーダである。Dsysは、復号中のプログラムのシス
テム情報に関するデコーダである。Onは、ビデオストリ
ームnのre-ordering bufferである。Pn(k)は、エレメン
タリーストリームnのk番目のプレゼンテーションユニッ
トである。
【0335】DVR-STDのデコーディングプロセスについ
て説明する。単一のDVR MPEG-2トランスポートストリー
ムを再生している間は、トランスポートパケットをTB1,
TBnまたはTBsysのバッファへ入力するタイミングは、
ソースパケットのarrival_time_stampにより決定され
る。TB1, MB1, EB1, TBn, Bn, TBsysおよびBsysのバッ
ファリング動作の規定は、ISO/IEC 13818-1に規定され
ているT-STDと同じである。復号動作と表示動作の規定
もまた、ISO/IEC 13818-1に規定されているT-STDと同じ
である。
【0336】シームレス接続されたPlayItemを再生して
いる間のデコーディングプロセスについて説明する。こ
こでは、シームレス接続されたPlayItemによって参照さ
れる2つのAVストリームの再生について説明をすること
にし、以後の説明では、上述した(例えば、図96に示
した)TS1とTS2の再生について説明する。TS1は、先行
するストリームであり、TS2は、現在のストリームであ
る。
【0337】図105は、あるAVストリーム(TS1)か
らそれにシームレスに接続された次のAVストリーム(TS
2)へと移る時のトランスポートパケットの入力,復
号,表示のタイミングチャートを示す。所定のAVストリ
ーム(TS1)からそれにシームレスに接続された次のAV
ストリーム(TS2)へと移る間には、TS2のアライバルタ
イムベースの時間軸(図105においてATC2で示され
る)は、TS1のアライバルタイムベースの時間軸(図1
05においてATC1で示される)と同じでない。
【0338】また、TS2のシステムタイムベースの時間
軸(図105においてSTC2で示される)は、TS1のシス
テムタイムベースの時間軸(図105においてSTC1で示
される)と同じでない。ビデオの表示は、シームレスに
連続していることが要求される。オーディオのプレゼン
テーションユニットの表示時間にはオーバーラップがあ
っても良い。
【0339】DVR-STD への入力タイミングについて説明
する。時刻T1までの時間、すなわち、TS1の最後のビデ
オパケットがDVR-STDのTB1に入力終了するまでは、DVR-
STDのTB1、TBn またはTBsysのバッファへの入力タイミ
ングは、TS1のソースパケットのarrival_time_stampに
よって決定される。
【0340】TS1の残りのパケットは、TS_recording_ra
te(TS1)のビットレートでDVR-STDのTBnまたはTBsysのバ
ッファへ入力されなければならない。ここで、TS_recor
ding_rate(TS1)は、Clip1に対応するClipInfo()におい
て定義されるTS_recording_rateの値である。TS1の最後
のバイトがバッファへ入力する時刻は、時刻T2であ
る。従って、時刻T1からT2までの区間では、ソースパ
ケットのarrival_time_stampは無視される。
【0341】N1をTS1の最後のビデオパケットに続くTS1
のトランスポートパケットのバイト数とすると、時刻T
1乃至T2までの時間DT1は、N1バイトがTS_recording_ra
te(TS1)のビットレートで入力終了するために必要な時
間であり、次式により算出される。 ΔT1=T2−T1=N1 / TS_recording_rate (TS1) 時刻T1乃至T2までの間は、RXnとRXsysの値は共に、TS
_recording_rate(TS1)の値に変化する。このルール以外
のバッファリング動作は、T-STDと同じである。
【0342】T2の時刻において、arrival time clock
counterは、TS2の最初のソースパケットのarrival_time
_stampの値にリセットされる。DVR-STDのTB1, TBn また
はTBsysのバッファへの入力タイミングは、TS2のソース
パケットのarrival_time_stampによって決定される。RX
nとRXsysは共に、T-STDにおいて定義されている値に変
化する。
【0343】付加的なオーディオバッファリングおよび
システムデータバッファリングについて説明するに、オ
ーディオデコーダとシステムデコーダは、時刻Tから
T2までの区間の入力データを処理することができるよう
に、T-STDで定義されるバッファ量に加えて付加的なバ
ッファ量(約1秒分のデータ量)が必要である。
【0344】ビデオのプレゼンテーションタイミングに
ついて説明するに、ビデオプレゼンテーションユニット
の表示は、接続点を通して、ギャップなしに連続でなけ
ればならない。ここで、STC1は、TS1のシステムタイム
ベースの時間軸(図105ではSTC1と図示されている)
とし、STC2は、TS2のシステムタイムベースの時間軸
(図97ではSTC2と図示されている。正確には、STC2
は、TS2の最初のPCRがT-STDに入力した時刻から開始す
る。)とする。
【0345】STC1とSTC2の間のオフセットは、次のよう
に決定される。PTS1 endは、TS1の最後のビデオプレゼン
テーションユニットに対応するSTC1上のPTSであり、PTS
2 sta rtは、TS2の最初のビデオプレゼンテーションユニ
ットに対応するSTC2上のPTSであり、Tppは、TS1の最後
のビデオプレゼンテーションユニットの表示期間とする
と、2つのシステムタイムベースの間のオフセットSTC_
deltaは、次式により算出される。 STC_delta = PTS1 end + Tpp - PTS2 start
【0346】オーディオのプレゼンテーションのタイミ
ングについて説明するに、接続点において、オーディオ
プレゼンテーションユニットの表示タイミングのオーバ
ーラップがあっても良く、それは0乃至2オーディオフ
レーム未満である(図105に図示されている"audio o
verlap"を参照)。どちらのオーディオサンプルを選択
するかということと、オーディオプレゼンテーションユ
ニットの表示を接続点の後の補正されたタイムベースに
再同期することは、プレーヤ側により設定されることで
ある。
【0347】DVR-STDのシステムタイムクロックについ
て説明するに、時刻T5において、TS1の最後のオーディ
オプレゼンテーションユニットが表示される。システム
タイムクロックは、時刻T2からT5の間にオーバーラッ
プしていても良い。この区間では、DVR-STDは、システ
ムタイムクロックを古いタイムベースの値(STC1)と新
しいタイムベースの値(STC2)の間で切り替える。STC2
の値は、次式により算出される。 STC2=STC1−STC_delta
【0348】バッファリングの連続性について説明す
る。STC11 video_endは、TS1の最後のビデオパケットの
最後のバイトがDVR-STDのTB1へ到着する時のシステムタ
イムベースSTC1上のSTCの値である。STC22 video_start
は、TS2の最初のビデオパケットの最初のバイトがDVR-S
TDのTB1へ到着する時のシステムタイムベースSTC2上のS
TCの値である。STC21 video_endは、STC11 video_end
値をシステムタイムベースSTC2上の値に換算した値であ
る。STC21 video_endは、次式により算出される。 STC21 video_end = STC11 video_end - STC_delta
【0349】DVR-STDに従うために、次の2つの条件を
満たす事が要求される。まず、TS2の最初のビデオパケ
ットのTB1への到着タイミングは、次に示す不等式を満
たさなければならない。そして、次に示す不等式を満た
さなければならない。 STC22 video_start > STC21 video_end + ΔT1 この不等式が満たされるように、Clip1および、また
は、Clip2の部分的なストリームを再エンコードおよ
び、または、再多重化する必要がある場合は、その必要
に応じて行われる。
【0350】次に、STC1とSTC2を同じ時間軸上に換算し
たシステムタイムベースの時間軸上において、TS1から
のビデオパケットの入力とそれに続くTS2からのビデオ
パケットの入力は、ビデオバッファをオーバーフローお
よびアンダーフローさせてはならない。
【0351】このようなシンタクス、データ構造、規則
に基づく事により、記録媒体に記録されているデータの
内容、再生情報などを適切に管理することができ、もっ
て、ユーザが再生時に適切に記録媒体に記録されている
データの内容を確認したり、所望のデータを簡便に再生
できるようにすることができる。
【0352】なお、本実施の形態は、多重化ストリーム
としてMPEG2トランスポートストリームを例にして説明
しているが、これに限らず、MPEG2プログラムストリー
ムや米国のDirecTVサービス(商標)で使用されているD
SSトランスポートストリームについても適用することが
可能である。
【0353】次に、mark_entry()およびrepresentative
_picture_entry()のシンタクスが、図81に示される
ような構成である場合における、マーク点で示されるシ
ーンの頭出し再生を行う場合の処理について、図106
のフローチャートを参照して、説明する。
【0354】最初にステップS1において、記録再生装
置1の制御部23は、記録媒体100から、DVRトラン
スポートストリームファイルのデータデースであるEP_M
ap(図70)、STC_Info(図52)、Program_Info(図
54)、およびClipMark(図78)を読み出す。
【0355】ステップS2において、制御部23は、Cl
ipMark(図78)のrepresentative_picture_entry(図
81)、またはref_thumbnail_indexで参照されるピク
チャからサムネイルのリストを作成し、ユーザインター
フェース入出力としての端子24から出力し、GUIのメ
ニュー画面上に表示させる。この場合、ref_thumbnail_
indexが有効な値を持つ場合、representative_picture_
entryよりref_thumbnail_indexが優先される。
【0356】ステップS3において、ユーザが再生開始
点のマーク点を指定する。これは、例えば、GUIとして
表示されたメニュー画面上の中からユーザがサムネイル
画像を選択することで行われる。制御部23は、この選
択操作に対応して、指定されたサムネイルに対応づけら
れているマーク点を取得する。
【0357】ステップS4において、制御部23は、ス
テップS3で指定されたmark_entry(図81)のmark_t
ime_stampのPTSと、STC_sequence_idを取得する。
【0358】ステップS5において、制御部23は、ST
C_Info(図52)から、ステップS4で取得したSTC_se
quence_idに対応するSTC時間軸が開始するソースパケッ
ト番号を取得する。
【0359】ステップS6において、制御部23は、ス
テップS5で取得したSTC時間軸が開始するパケット番
号と、ステップS4で取得したマーク点のPTSから、マ
ーク点のPTSより時間的に前で、かつ、最も近いエント
リーポイント(Iピクチャ)のあるソースパケット番号を
取得する。
【0360】ステップS7において、制御部23は、ス
テップS6で取得したエントリーポイントのあるソース
パケット番号から、トランスポートストリームのデータ
を読み出し、AVデコーダ27に供給させる。
【0361】ステップS8において、制御部23は、AV
デコーダ27を制御し、ステップS4で取得したマーク
点のPTSのピクチャから表示を開始させる。
【0362】以上の動作を、図107乃至109を参照
してさらに説明する。
【0363】いま、図107に示されているように、DV
Rトランスポートストリームファイルは、STC_sequence_
id=id0のSTC時間軸を有し、その時間軸が開始するソー
スパケット番号は、シーン開始点Aのソースパケット番
号より小さいものとする。そして、ソースパケット番号
BからCまでの間に、CM(コマーシャル)が挿入されて
いるものとする。
【0364】このとき、図70に示されるEP_Mapに対応
するEP_Mapには、図108に示されるように、RSPN_EP_
startで示されるA,B,Cに対応して、それぞれのPTS
が、PTS_EP_startとして、PTS(A),PTS(B),PTS(C)とし
て登録される。
【0365】また、図109に示されるように、図78
のClipMarkに対応するClipMarkには、図109に示され
るように、シーンスタート、CMスタート、およびCMエン
ドを表すマークタイプ(図79)0x92,0x94,0
x95の値に対応して、mark_entryとrepresentative_pi
cture_entryが記録される。
【0366】mark_entryのMark_Time_stampとしては、
シーンスタート、CMスタート、およびCMエンドに対応し
て、それぞれPTS(a1),PTS(b0),PTS(c0)が登録されてお
り、それぞれのSTC_sequence_idは、いずれもid0とさ
れている。
【0367】同様に、Representative_picture_entryの
Mark_Time_stampとして、シーンスタート、CMスター
ト、およびCMエンドに対応して、それぞれPTS(a2),PTS
(b0),PTS(c0)が登録されており、それらはいずれもSTC_
sequence_idが、id0とされている。
【0368】PTS(A)< PTS(a1)の場合、ステップS6に
おいて、パケット番号Aが取得され、ステップS7にお
いて、パケット番号Aから始まるトランスポートストリ
ームが、AVデコーダ27に供給され、ステップS8にお
いて、PTS(a1)のピクチャから表示が開始される。
【0369】次に、図110のフローチャートを参照し
て、mark_entryとrepresentative_picture_entryのシン
タクスが、図81に示されるような構成である場合にお
けるCMスキップ再生の処理について、図110のフロー
チャートを参照して説明する。
【0370】ステップS21において、制御部23は、
EP_map(図70)、STC_Info(図52)、Program_Info
(図54)、およびClipMark(図78)を記録媒体10
0から読み出す。ステップS22において、ユーザは、
ユーザインタフェース入出力としての端子24からCMス
キップ再生を指定する。
【0371】ステップS23において、制御部23は、
マークタイプ(図79)がCM開始点(0x94)である
マーク情報のPTSと、CM終了点(0x95)であるマー
ク情報のPTS、並びに対応するSTC_sequence_idを取得す
る(図81)。
【0372】ステップS24において、制御部23は、
STC_Info(図52)からCM開始点と終了点の、STC_sequ
ence_idに対応するSTC時間軸が開始するソースパケット
番号を取得する。
【0373】ステップS25において、制御部23は、
記録媒体100からトランスポートストリームを読み出
させ、それをAVデコーダ27に供給し、デコードを開始
させる。
【0374】ステップS26において、制御部23は、
現在の表示画像がCM開始点のPTSの画像か否かを調べ
る。現在の表示画像がCM開始点のPTSの画像でない場合
には、ステップS27に進み、制御部23は、画像の表
示が継続される。その後、処理はステップS25に戻
り、それ以降の処理が繰り返し実行される。
【0375】ステップS26において、現在の表示画像
がCM開始点のPTSの画像であると判定された場合、ステ
ップS28に進み、制御部23は、AVデコーダ27を制
御し、デコードおよび表示を停止させる。
【0376】次に、ステップS29において、制御部2
3は、CM終了点のSTC_sequence_idに対応するSTC時間軸
が開始するパケット番号を取得し、そのパケット番号
と、ステップS23の処理で取得したCM終了点のPTSと
から、その点のPTSより時間的に前で、かつ、最も近い
エントリーポイントのあるソースパケット番号を取得す
る。
【0377】ステップS30において、制御部23は、
ステップS29の処理で取得したエントリーポイントの
あるソースパケット番号から、トランスポートストリー
ムのデータを読み出し、AVデコーダ27に供給させる。
【0378】ステップS31において、制御部23は、
AVデコーダ27を制御し、CM終了点のPTSのピクチャか
ら表示を再開させる。
【0379】図107乃至図109を参照して、以上の
動作をさらに説明すると、CM開始点とCM終了点は、この
例の場合、STC_sequence_id=id0という共通のSTC時間軸
上に存在し、そのSTC時間軸が開始するソースパケット
番号は、シーンの開始点のソースパケット番号Aより小
さいものとされている。
【0380】トランスポートストリームがデコードさ
れ、ステップS26で、表示時刻がPTS(b0)になったと
判定された場合(CM開始点であると判定された場合)、
AVデコーダ27により表示が停止される。そして、PTS
(C)<PTS(c0)の場合、ステップS30でパケット番号C
のデータから始まるストリームからデコードが再開さ
れ、ステップS31において、PTS(c0)のピクチャから
表示が再開される。
【0381】なお、この方法は、CMスキップ再生に限ら
ず、一般的にClipMarkで指定される2点間のシーンをス
キップして再生する場合にも、適用可能である。
【0382】次に、mark_entryとrepresentative_pictu
re_entryが、図82に示すシンタクス構造である場合に
おける、マーク点で示されるCMの頭出し再生処理につい
て、図112のフローチャートを参照して説明する。
【0383】ステップS41において、制御部23は、
EP_map(図70)、STC_Info(図52)、Program_Info
(図54)、およびClipMark(図78)の情報を取得す
る。
【0384】次にステップS42において、制御部23
は、ステップS41で読み出したClipMark(図78)に
含まれるrepresentative_picture_entry(図82)また
はref_thumbnail_indexで参照されるピクチャからサム
ネイルのリストを生成し、GUIのメニュー画面上に表示
させる。ref_thumbnail_indexが有効な値を有する場
合、representative_picture_entryよりref_thumbnail_
indexが優先される。
【0385】ステップS43において、ユーザは再生開
始点のマーク点を指定する。この指定は、例えば、ステ
ップS42の処理で表示されたメニュー画面上の中か
ら、ユーザがサムネイル画像を選択し、そのサムネイル
に対応づけられいるマーク点を指定することで行われ
る。
【0386】ステップS44において、制御部23は、
ステップS43の処理で指定されたマーク点のRSPN_ref
_EP_startとoffset_num_pictures(図82)を取得す
る。
【0387】ステップS45において、制御部23は、
ステップS44で取得したRSPN_ref_EP_startに対応す
るソースパケット番号からトランスポートストリームの
データを読み出し、AVデコーダ27に供給させる。
【0388】ステップS46において、制御部23は、
AVデコーダ27を制御し、RSPN_ref_EP_startで参照さ
れるピクチャから(表示はしないで)、表示すべきピク
チャをカウントアップしていき、カウント値がoffset_n
um_picturesになったとき、そのピクチャから表示を開
始させる。
【0389】以上の処理を、図113乃至図115を参
照して、さらに説明する。この例においては、DVRトラ
ンスポートストリームファイルは、ソースパケット番号
Aからシーンが開始しており、ソースパケット番号Bか
らソースパケットCまでCMが挿入されている。このた
め、図114に示されるように、EP_mapには、RSPN_EP_
startとしてのA,B,Cに対応して、PTS_EP_startと
して、PTS(A),PTS(B),PTS(C)が登録されている。
【0390】また、図115に示されるように、シーン
スタート、CMスタート、およびCMエンドのマークタイプ
に対応して、mark_entryとrepresentative_picture_ent
ryが登録されている。mark_entryには、シーンスター
ト、CMスタート、およびCMエンドに対応して、RSPN_ref
_EP_startとして、それぞれA,B,Cが登録され、off
set_num_picturesとして、M1,N1,N2が登録され
ている。同様に、representative_picture_entryには、
RSPN_ref_EP_startとして、シーンスタート、CMスター
ト、およびCMエンドに対応して、それぞれA,B,Cが
登録され、offset_num_picturesとして、M2,N1,
N2がそれぞれ登録されている。
【0391】シーンスタートに当たるピクチャから頭出
して再生が指令された場合、パケット番号Aのデータか
ら始まるストリームからデコードが開始され、PTS(A)の
ピクチャから(表示をしないで)表示すべきピクチャを
カウントアップをしていき、offset_num_picturesが、
M1の値になったとき、そのピクチャから表示が開始さ
れる。
【0392】さらに、mark_entryとrepresentative_pic
ture_entryのシンタクスが、図82に示される構成であ
る場合におけるCMスキップ再生の処理について、図11
6のフローチャートを参照して説明する。
【0393】ステップS61において、制御部23は、
EP_map(図70)、STC_Info(図52)、Program_Info
(図54)、およびClipMark(図78)の情報を取得す
る。
【0394】ステップS62において、ユーザがCMスキ
ップ再生を指令すると、ステップS63において、制御
部23は、マークタイプ(図79)がCM開始点とCM終了
点である各点のマーク情報として、RSPN_ref_EP_START
とoffset_num_pictures(図82)を取得する。そし
て、CM開始点のデータは、RSPN_ref_EP_start(1),offse
t_num_pictures(1)とされ、CM終了点のデータは、RSPN_
ref_EP_start(2),offset_num_pictures(2)とされる。
【0395】ステップS64において、制御部23は、
RSPN_ref_EP_start(1),RSPN_ref_EP_start(2)に対応す
るPTSをEP_map(図70)から取得する。
【0396】ステップS65において、制御部23は、
トランスポートストリームを記録媒体100から読み出
させ、AVデコーダ27に供給させる。
【0397】ステップS66において、制御部23は、
現在の表示画像がRSPN_ref_EP_start(1)に対応するPTS
のピクチャであるか否かを判定し、現在の表示画像がRS
PN_ref_EP_start(1)に対応するPTSのピクチャでない場
合には、ステップS67に進み、ピクチャをそのまま継
続的に表示させる。その後、処理はステップS65に戻
り、それ以降の処理が繰り返し実行される。
【0398】ステップS66において、現在の表示画像
がRSPN_ref_EP_start(1)に対応するPTSのピクチャであ
ると判定された場合、ステップS68に進み、制御部2
3は、AVデコーダ27を制御し、RSPN_ref_EP_start(1)
に対応するPTSのピクチャから表示するピクチャをカウ
ントアップしていき、カウント値がoffset_num_picture
s(1)になったとき、表示を停止させる。
【0399】ステップS69において、制御部23は、
RSPN_ref_EP_start(2)のソースパケット番号からトラン
スポートストリームのデータを読み出し、AVデコーダ2
7に供給させる。
【0400】ステップS70において、制御部23は、
AVデコーダ27を制御し、RSPN_ref_EP_start(2)に対応
するPTSのピクチャから(表示をしないで)表示すべき
ピクチャをカウントアップしていき、カウント値がoffs
et_num_pictures(2)になったとき、そのピクチャから表
示を開始させる。
【0401】以上の動作を、図113乃至図115を参
照してさらに説明すると、まず、EP_map(図114)を
もとに、パケット番号B,Cに対応する時刻PTS(B),PTS
(C)が得られる。そして、Clip AV streamがデコードさ
れていき、表示時刻がPTS(B)になったとき、PTS(B)のピ
クチャから表示ピクチャがカウントアップされ、その値
がN1(図115)になったとき、表示が停止される。
【0402】さらに、パケット番号Cのデータから始ま
るストリームからデコードが再開され、PTS(C)のピクチ
ャから(表示をしないで)表示すべきピクチャをカウン
トアップしていき、その値がN2(図115)になった
とき、そのピクチャから表示が再開される。
【0403】以上の処理は、CMスキップ再生に限らず、
ClipMarkで指定された2点間のシーンをスキップさせて
再生する場合にも、適用可能である。
【0404】次に、mark_entryとrepresentative_pictu
re_entryのシンタクスが、図84に示すような構成であ
る場合における、マーク点で示されるシーンの頭出し再
生処理について、図118のフローチャートを参照して
説明する。
【0405】ステップS81において、EP_map(図7
0)、STC_Info(図52)、Program_Info(図54)、
並びにClipMark(図78)の情報が取得される。
【0406】ステップS82において、制御部23は、
ClipMark(図78)のrepresentative_picture_entryま
たはref_thumbnail_indexで参照されるピクチャからサ
ムネイルのリストを生成し、GUIのメニュー画面として
表示させる。ref_thumbnail_indexが有効な値を有する
場合、representative_picture_entryよりref_thumbnai
l_indexが優先される。
【0407】ステップS83において、ユーザは再生開
始点のマーク点を指定する。この指定は、例えば、メニ
ュー画面上の中からユーザがサムネイル画像を選択し、
そのサムネイルに対応づけられているマーク点を指定す
ることで行われる。
【0408】ステップS84において、制御部23は、
ユーザから指定されたmark_entryのRSPN_mark_point
(図84)を取得する。
【0409】ステップS85において、制御部23は、
マーク点のRSPN_mark_pointより前にあり、かつ、最も
近いエントリーポイントのソースパケット番号を、EP_m
ap(図70)から取得する。
【0410】ステップS86において、制御部23は、
ステップS85で取得したエントリーポイントに対応す
るソースパケット番号からトランスポートストリームの
データを読み出し、AVデコーダ27に供給させる。
【0411】ステップS87において、制御部23は、
AVデコーダ27を制御し、RSPN_mark_pointで参照され
るピクチャから表示を開始させる。
【0412】以上の処理を、図119乃至図121を参
照してさらに説明する。この例においては、DVRトラン
スポートストリームファイルが、ソースパケットAでシ
ーンスタートし、ソースパケット番号BからCまでCMが
挿入されている。このため、図120のEP_mapには、RS
PN_EP_startとしてのA,B,Cに対応して、PTS_EP_st
artがそれぞれPTS(A),PTS(B),PTS(C)として登録されて
いる。また、図121に示されるClipMarkに、シーンス
タート、CMスタート、およびCMエンドに対応して、mark
entryのRSPN_mark_pointとして、a1,b1,c1が、
また、representative_picture_entryのRSPN_mark_poin
tとして、a2,b1,c1が、それぞれ登録されてい
る。
【0413】シーンスタートにあたるピクチャから頭出
して再生する場合、パケット番号A<a1とすると、パ
ケット番号Aのデータから始まるストリームからデコー
ドが開始され、ソースパケット番号a1に対応するピク
チャから表示が開始される。
【0414】次に、mark_entryとrepresentative_pictu
re_entryのシンタクスが、図84に示されるような構成
である場合におけるCMスキップ再生の処理について、図
122と図123のフローチャートを参照して説明す
る。
【0415】ステップS101において、制御部23
は、EP_map(図70)、STC_Info(図52)、Program_
Info(図54)、並びにClipMark(図70)の情報を取
得する。
【0416】ステップS102において、ユーザは、CM
スキップ再生を指定する。
【0417】ステップS103において、制御部23
は、マークタイプ(図79)がCM開始点とCM終了点であ
る各点のマーク情報のRSPN_mark_point(図84)を取
得する。そして、制御部23は、CM開始点のデータをRS
PN_mark_point(1)とし、CM終了点のデータをRSPN_ma
rk_point(2)とする。
【0418】ステップS104において、制御部23
は、記録媒体100からトランスポートストリームを読
み出させ、AVデコーダ27に出力し、デコードさせる。
【0419】ステップS105において、制御部23
は、現在の表示画像がRSPN_mark_point(1)に対応す
るピクチャであるか否かを判定し、現在の表示画像がRS
PN_mark_point(1)に対応するピクチャでない場合に
は、ステップS106に進み、そのままピクチャを継続
的に表示させる。その後、処理はステップS104に戻
り、それ以降の処理が繰り返し実行される。
【0420】ステップS105において、現在の表示画
像がRSPN_mark_point(1)に対応するピクチャである
と判定された場合、ステップS107に進み、制御部2
3はAVデコーダ27を制御し、デコードおよび表示を停
止させる。
【0421】次に、ステップS108において、RSPN_m
ark_point(2)より前にあり、かつ、最も近いエント
リーポイントのあるソースパケット番号がEP_map(図7
0)から取得される。
【0422】ステップS109において、制御部23
は、ステップS108で取得したエントリーポイントに
対応するソースパケット番号からトランスポートストリ
ームのデータを読み出し、AVデコーダ27に供給させ
る。
【0423】ステップS110において、制御部23
は、AVデコーダ27を制御し、RSPN_mark_point(2)
で参照されるピクチャから表示を再開させる。
【0424】以上の処理を図119乃至図121の例で
さらに説明すると、Clip AV streamをデコードして行
き、ソースパケット番号b1(図121)に対応する表
示ピクチャになったとき、表示が停止される。そして、
ソースパケット番号C<ソースパケット番号c1とする
と、パケット番号Cのデータから始まるストリームから
デコードが再開され、ソースパケット番号c1に対応す
るピクチャになったとき、そのピクチャから表示が再開
される。
【0425】以上のようにして、図124に示されるよ
うに、PlayList上で、タイムスタンプにより所定の位置
を指定し、このタイムスタンプを各ClipのClip Informa
tionにおいて、データアドレスに変換し、Clip AV stre
amの所定の位置にアクセスすることができる。
【0426】より具体的には、図125に示されるよう
に、PlayList上において、PlayListMarkとしてブックマ
ークやリジューム点を、ユーザが時間軸上のタイムスタ
ンプとして指定すると、そのPlayListは再生するとき、
そのPlayListが参照しているClipのClipMarkを使用し
て、Clip AV streamのシーン開始点やシーン終了点にア
クセスすることができる。
【0427】なお、ClipMarkのシンタクスは、図78の
例に替えて、図126に示すようにすることもできる。
【0428】この例においては、RSPN_markが、図78
のreserved_for_MakerID, mark_entry()、およびrepr
esetative_picture_entry()に替えて挿入されてい
る。このRSPN_markの32ビットのフィールドは、AVス
トリームファイル上で、そのマークが参照するアクセス
ユニットの第1バイト目を含むソースパケットの相対ア
ドレスを示す。RSPN_markは、ソースパケット番号を単
位とする大きさであり、AVストリームファイルの最初の
ソースパケットからClip Information fileにおいて定
義され、offset_SPNの値を初期値としてカウントされ
る。
【0429】その他の構成は、図78における場合と同
様である。
【0430】ClipMarkのシンタクスは、さらに図127
に示すように構成することもできる。この例において
は、図126におけるRSPN_markの代わりに、RSPN_ref_
EP_startとoffset_num_picturesが挿入されている。こ
れらは、図82に示した場合と同様のものである。
【0431】図128は、アナログAV信号をエンコー
ドして記録する場合、図81に示したシンタクスのClip
Markの作成について説明するフローチャートである。図
1の記録再生装置1のブロック図を参照しながら説明す
る。ステップS200において、解析部14は端子1
1,12からの入力AV信号を解析して、特徴点を検出
する。特徴点は、AVストリームの内容に起因する特徴
的なシーンを指定し、例えば、番組の頭だし点やシーン
チェンジ点などである。
【0432】ステップS201のおいて、制御部23は
特徴点の画像のPTSを取得する。ステップS202に
おいて、制御部23は、特徴点の情報をClipMarkにスト
アする。具体的には、本実施の形態のClipMarkのシンタ
クスとセマンティクスで説明した情報をストアする。ス
テップS203において、Clip Information fileとCli
p AV stream fileがディスクに記録される。
【0433】図129は、ディジタルインタフェースか
ら入力されたトランスポートストリームを記録する場
合、図81に示したシンタクスのClipMarkの作成につい
て説明するフローチャートである。図1の記録再生装置
1のブロック図を参照しながら説明する。ステップS2
11において、デマルチプレクサ26、および、制御部
23は、記録するプログラムのエレメンタリストリーム
PIDを取得する。解析対象のエレメンタリストリーム
が複数ある場合、全てのエレメンタリストリームPID
が取得される。
【0434】ステップS212で、デマルチプレクサ2
6は、端子13から入力されるトランスポートストリー
ムのプログラムからエレメンタリストリームを分離し、
それをAVデコーダ27がAV信号にデコードする。ス
テップS213において、解析部14は、上記AV信号
を解析して特徴点を検出する。
【0435】ステップS214において、制御部23
は、特徴点の画像のPTSと、それが属するSTCのST
C-sequence-idを取得する。ステップS215で、制御
部23は、特徴点の情報をClipMarkにストアする。具体
的には、本実施の形態におけるClipMarkのシンタクスと
セマンティクスで説明した情報をストアする。
【0436】ステップS216において、Clip Informa
tion fileとClip AV stream fileがディスクに記録され
る。
【0437】図128に示したフローチャート、およ
び、図129に示したフローチャートのようにして、A
Vストリームファイル、すなわちClip AVストリームフ
ァイルの中の特徴的な画像を指し示すマークをストアす
るClipMarkが、前記AVストリームの管理情報データファ
イル、すなわちClip Informationファイルに記録され
る。
【0438】図130は、Real PlayListの作成につい
て説明するフローチャートである。図1の記録再生装置
1のブロック図を参照しながら説明する。ステップS2
21において、制御部23はClip AVストリームを記録
する。ステップS222において、制御部23は、上記
Clipの全ての再生可能範囲をカバーするPlayItemからな
るPlayList()を作成する。Clipの中にSTC不連続点が
あり、PlayList()が2つ以上のPlayItemからなる場合、
PlayItem間のconnection_conditionもまた決定される。
【0439】ステップS223において、制御部23
は、UIAppInfoPlayList()を作成する。ステップS22
4において、制御部23は、PlayListMarkを作成する。
ステップS225において、制御部23は、MakersPriv
ateDataを作成する。ステップS226において、制御
部23は、Real PlayListファイルを記録する。
【0440】このようにして、新規にClip AVストリー
ムを記録する毎に、1つのReal PlayListファイルが作
られる。
【0441】図131は、Virtual PlayListの作成につ
いて説明するフローチャートである。ステップS231
において、ユーザーインターフェースを通して、ディス
クに記録されている1つのReal PlayListの再生が指定
される。そして、そのReal PlayListの再生範囲の中か
ら、ユーザーインターフェースを通して、IN点とOUT点
で示される再生区間が指定される。
【0442】ステップS232において、制御部23
は、ユーザによる再生範囲の指定操作がすべて終了した
か否かを判断する。ステップS232において、ユーザ
による再生範囲の指定操作はまだ終了していないと判断
された場合、ステップS231に戻り、それ以降の処理
が繰り返され、終了したと判断された場合、ステップS
233に進む。
【0443】ステップS233において、連続して再生
される2つの再生区間の間の接続状態(connection_cond
ition)が、ユーザーがユーザーインタフェースを通して
決定されるか、または制御部23により決定される。ス
テップS234において、ユーザーインタフェースを通
して、ユーザがサブパス(アフレコ用オーディオ)情報を
指定する。ユーザーがサブパスを作成しない場合、ステ
ップS234における処理はスキップされる。
【0444】ステップS235において、制御部23
は、ユーザが指定した再生範囲情報、およびconnection
_conditionに基づいて、PlayList()を作成する。ステッ
プS236において、制御部23はUIAppInfoPlayLis
t()を作成する。ステップS237において、制御部2
3は、PlayListMarkを作成する。ステップS238にお
いて、制御部23は、MakersPrivateDataを作成する。
ステップS239において、制御部23は、Virtual Pl
ayListファイルを、ディスクに記録させる。
【0445】このようにして、ディスクに記録されてい
るReal PlayListの再生範囲の中から、ユーザが、見た
い再生区間を選択し、その再生区間をグループ化したも
の毎に、1つのVirtual PlayListファイルが作成され
る。
【0446】図132は、PlayListの再生について説明
するフローチャートである。図1の記録再生装置1のブ
ロック図を参照しながら説明する。ステップS241に
おいて、制御部23は、Info.dvr, Clip Information f
ile, PlayList fileおよびサムネールファイルの情報を
取得し、ディスクに記録されているPlayListの一覧を示
すGUI画面を作成し、ユーザーインタフェースを通し
て、GUIに表示する。
【0447】ステップS242において、ユーザーイン
タフェースを通して、ユーザが1つのPlayListの再生を
制御部23に指示する。ステップS243において、制
御部23は、現在のPlayItemのSTC-sequence-idとIN_ti
meのPTSから、IN_timeより時間的に前で最も近いエ
ントリーポイントのあるソースパケット番号を取得す
る。ステップS244において、制御部23は、上記エ
ントリーポイントのあるソースパケット番号からAVス
トリームのデータを読み出し、AVデコーダ27へ供給
する。
【0448】上記PlayItemの時間的に前にPlayItemの再
生があった場合、ステップS245において、制御部2
3は、そのPlayItemとの表示の接続処理をconnection_c
onditionに従って行なわれるように制御を行う。ステッ
プS246において、AVデコーダ27は、IN_timeの
PTSのピクチャから表示を開始する。
【0449】ステップS247において、AVデコーダ
27は、AVストリームのデコードを継続的に行う。ス
テップS248において、制御部23は、現在表示の画
像が、OUT_timeのPTSの画像か否かを判断する。ステ
ップS248において、現在表示の画像は、OUT_timeの
PTSの画像であると判断された場合、ステップS25
0に進み、PTSの画像ではないと判断された場合、ス
テップS249に進む。
【0450】ステップS249において、PTSの画像
であると判断された画像を表示するための処理が実行さ
れ、その後ステップS247に戻り、それ以降の処理が
繰り返される。一方、ステップS250においては、制
御部23により、現在のPlayItemがPlayListの中で最後
のPlayItemか否かが判断される。ステップS250にお
いて、現在のPlayItemがPlayListの中で最後のPlayItem
であると判断された場合、図132に示したフローチャ
ートの処理は終了され、最後のPlayItemではないと判断
された場合、ステップS243に戻り、それ以降の処理
が繰り返される。
【0451】図133は、PlayListMarkの作成について
説明するフローチャートである。図1の記録再生装置1
のブロック図を参照しながら説明する。ステップS26
1において、制御部23は、Info.dvr, Clip Informati
on file, PlayList fileおよびThumbnail fileの情報を
取得し、ディスクに記録されているPlayListの一覧を示
すGUI画面を作成し、ユーザーインタフェースを通し
て、GUIに表示する。
【0452】ステップS262において、ユーザーイン
タフェースを通して、ユーザにより1つのPlayListの再
生が制御部23に指示される。ステップS263におい
て、再生部3は、指示されたPlayListの再生を開始する
(図132のフローチャートを参照して説明したように
行われる)。
【0453】ステップS264において、ユーザーイン
タフェースを通して、ユーザにより、お気に入りのシー
ンのところにマークのセットが制御部23に指示され
る。ステップS265において、制御部23は、マーク
のPTSと、それが属するPlayItemのPlayItem_idを取
得する。
【0454】ステップS266において、制御部23
は、マークの情報をPlayListMark()にストアする。ステ
ップS267において、PlayListファイルがディスクに
記録される。
【0455】このようにして、PlayListの再生範囲の中
からユーザが指定したマーク点、または、そのPlayList
を再生するときのResume点を示すマークをストアするPl
ayListMarkを、PlayListファイルに記録される。
【0456】図134は、PlayListが再生される時、Pl
ayListMarkおよびそのPlayListが参照するClipのClipMa
rkが使用された頭だし再生について説明するフローチャ
ートである。ClipMark()のシンタクスは、図81に示す
ものとする。図1の記録再生装置1のブロック図を参照
しながら説明する。
【0457】ステップS271において、制御部23
は、Info.dvr, Clip Information file, PlayList file
およびThumbnail fileの情報を取得し、ディスクに記録
されているPlayListの一覧を示すGUI画面を作成し、
ユーザーインタフェースを通して、GUIに表示する。
【0458】ステップS272において、ユーザーイン
タフェースを通して、ユーザにより1つのPlayListの再
生が指示される。ステップS273において、制御部2
3は、PlayListMark、および、そのPlayListが参照する
ClipのClipMarkで参照されるピクチャから生成したサム
ネールのリストを、ユーザーインタフェースを通して、
GUIに表示する。
【0459】ステップS274において、ユーザーイン
タフェースを通して、制御部23に、ユーザにより再生
開始点のマーク点が指定される。ステップS275にお
いて、制御部23は、ステップS274における処理で
選択されたマークがPlayListMarkにストアされているマ
ークか否かを判断する。ステップS275において、選
択されたマークがPlayListMarkにストアされているマー
クであると判断された場合、ステップS276に進み、
ストアされていないマークであると判断された場合、ス
テップS278に進む。
【0460】ステップS276において、制御部23
は、マークのPTSと、それが属するPlayItem_idを取
得する。ステップS277において、制御部23はPlay
Item_idが指すPlayItemが参照するAVストリームのSTC
-sequence-idを取得する。
【0461】ステップS278において、制御部23
は、STC-sequence-idとマークのPTSに基づいて、A
VストリームをAVデコーダ27へ入力させる。具体的
には、このSTC-sequence-idとマーク点のPTSを用いて、
図132のフローチャートのステップS243, S24
4と同様の処理が行なわれる。ステップS279におい
て、再生部3は、マーク点のPTSのピクチャから表示
を開始する。
【0462】図9を参照して説明したように、PlayList
が再生される時、そのPlayListが参照するClipのClipMa
rkにストアされているマークを参照する事ができる。従
って、1つのClipを、Real PlayListや複数のVirtual P
layListによって参照している場合、それらのPlayList
は、その1つのClipのClipMarkを共有することができる
ので、マークのデータを効率良く管理することができ
る。
【0463】仮に、ClipにClipMarkを定義しないで、Pl
ayListだけにPlayListMarkとClipMarkを合わせたものを
定義するようにした場合、上記の例のように1つのClip
をReal PlayListや複数のVirtual PlayListによって参
照している場合、それぞれのPlayListが同じ内容のClip
のマーク情報を持つことになり、データの記録の効率が
悪い。
【0464】図135は、PlayListMark()のシンタクス
の別例を示す図である。lengthは、このlengthフィール
ドの直後のバイトからPlayListMark()の最後のバイトま
でのバイト数を示す。number_of_PlayList_marksは、Pl
ayListMarkの中にストアされているマークのエントリー
数を示す。
【0465】mark_invalid_flagは、1ビットのフラグ
であり、これの値がゼロにセットされている時、このマ
ークは有効な情報を持っていることを示し、また、これ
の値が1にセットされている時、このマークは無効であ
ることを示す。
【0466】ユーザがユーザーインタフェース上で1つ
のマークのエントリーを消去するオペレーションをした
時、記録再生装置1は、PlayListMarkからそのマークの
エントリーを消去する代わりに、そのmark_invalid_fla
gの値を1に変更するようにしても良い。
【0467】mark_typeは、マークのタイプを示し、図
136に示す意味を持つ。mark_name_lengthは、Mark_n
ameフィールドの中に示されるマーク名のバイト長を示
す。このフィールドの値は32以下である。ref_to_PlayI
tem_idは、マークが置かれているところのPlayItemを指
定するところのPlayItem_idの値を示す。あるPlayItem
に対応するPlayItem_idの値は、PlayList()において定
義される。
【0468】mark_time_stampは、そのマークが指定さ
れたポイントを示すタイムスタンプをストアする。mark
_time_stampは、ref_to_PlayItem_idで示されるPlayIte
mの中で定義されているところのIN_timeとOUT_timeで特
定される再生範囲の中の時間を指す。タイムスタンプの
意味は、図44と同じである。
【0469】entry_ES_PIDが、0xFFFFにセットされてい
る場合、そのマークはPlayListによって使用されるすべ
てのエレメンタリーストリームに共通の時間軸上へのポ
インターである。entry_ES_PIDが、0xFFFFでない値にセ
ットされている場合、entry_ES_PIDは、そのマークによ
って指されるところのエレメンタリーストリームを含ん
でいるところのトランスポートパケットのPIDの値を
示す。
【0470】ref_thumbnail_indexは、マークに付加さ
れるサムネール画像の情報を示す。その意味は、図42
のref_thumbnail_indexと同じである。mark_nameは、マ
ークの名前を示す。このフィールドの中の左からmark_n
ame_lengthで示されるバイト数が、有効なキャラクター
文字であり、名前を示す。このキャラクター文字は、UI
AppInfoPlayListの中でcharacter_setによって示される
方法で符号化されている。
【0471】mark_nameフィールドの中で、それら有効
なキャラクター文字に続くバイトの値は、どんな値が入
っていても良い。このシンタクスの場合、マークが特定
のエレメンタリーストリームを指すことができる。例え
ば、PlayListが、プログラムの中に複数のビデオストリ
ームを持つマルチビュープログラムを参照している時、
entry_ES_PIDは、そのプログラムの中の1つのビデオス
トリームを示すビデオPIDをセットする為に使われる。
【0472】ユーザがマルチビュープログラムを参照す
るところのPlayListを再生しており、そのユーザは、マ
ルチビュー中の1つのビューを見ているとする。今、ユ
ーザが記録再生装置1に対して、次のマーク点に再生を
スキップするようにコマンドを送ったとする。この場
合、記録再生装置1は、ユーザが現在見ているビューの
ビデオPIDと同じ値であるところのentry_ES_PIDのマ
ークを使用するべきであり、記録再生装置1は、勝手に
ビューを変更すべきでない。記録再生装置1は、また、
entry_ES_PIDが0xFFFFにセットされているマークを使用
しても良い。この場合も記録再生装置1は、勝手にビュ
ーを変更しない。
【0473】図137は、図81に示すシンタクスのCl
ipMark()の別例を示す図である。lengthは、このlength
フィールドの直後のバイトからClipMark()の最後のバイ
トまでのバイト数を示す。maker_IDは、mark_typeが0x6
0から0x7Fの値を示す時に、そのmark_typeを定義してい
るメーカーのメーカーIDを示す。
【0474】number_of_Clip_marksは、ClipMarkの中に
ストアされているマークのエントリー数を示す。mark_i
nvalid_flagは、1ビットのフラグであり、これの値が
ゼロにセットされている時、このマークは有効な情報を
持っていることを示し、また、これの値が1にセットさ
れている時、このマークは無効であることを示す。
【0475】ユーザが、ユーザーインタフェース上で1
つのマークのエントリーを消去するオペレーションをし
た時、記録機はClipMarkからそのマークのエントリーを
消去する代わりに、そのmark_invalid_flagの値が1に
変更されるようにしても良い。mark_typeは、マークの
タイプを示し、図138に示す意味を持つ。
【0476】ref_to_STC_idは、mark_time_stampとrepr
esentative_picture_time_stampの両方が置かれている
ところのSTC-sequenceを指定するところのSTC-sequence
-idを示す。STC-sequence-idの値は、STCInfo()の中で
定義される。mark_time_stampは、図81のmark_entr
y()の場合でのmark_time_stampと同じ意味である。
【0477】entry_ES_PIDが、0xFFFFにセットされてい
る場合、そのマークはClipの中のすべてのエレメンタリ
ーストリームに共通の時間軸上へのポインターである。
entry_ES_PIDが、0xFFFFでない値にセットされている場
合、entry_ES_PIDは、そのマークによって指されるとこ
ろのエレメンタリーストリームを含んでいるところのト
ランスポートパケットのPIDの値を示す。
【0478】ref_to_thumbnail_indexは、マークに付加
されるサムネール画像の情報を示す。その意味は、図7
8のref_thumbnail_indexと同じである。representativ
e_picture_time_stampは、図81のrepresentative_pic
ture_entry()の場合でのmark_time_stampと同じ意味で
ある。
【0479】図137に示したシンタクスの場合、マー
クが、特定のエレメンタリーストリームを指すことがで
きる。例えば、Clipが、プログラムの中に複数のビデオ
ストリームを持つマルチビュープログラムを含んでいる
とき、entry_ES_PIDは、そのプログラムの中の1つのビ
デオストリームを示すビデオPIDをセットする為に使
われる。
【0480】ユーザが、マルチビュープログラムを参照
するところのPlayListを再生しており、そのユーザは、
マルチビュー中の1つのビューを見ているとする。今、
ユーザが記録再生装置1に対して、次のマーク点に再生
をスキップするようにコマンドを送ったとする。この場
合、記録再生装置1は、ユーザが現在見ているビューの
ビデオPIDと同じ値であるところのentry_ES_PIDのマ
ークを使用するべきであり、記録再生装置1は、勝手に
ビューを変更すべきでない。記録再生装置1は、また、
entry_ES_PIDが0xFFFFにセットされているマークを使用
しても良い。この場合も記録再生装置1は、勝手にビュ
ーを変更しない。
【0481】このようなシンタクス、データ構造、規則
に基づく事により、記録媒体100に記録されているデ
ータの内容、再生情報などを適切に管理することがで
き、もって、ユーザが、再生時に適切に記録媒体に記録
されているデータの内容を確認したり、所望のデータを
簡便に再生できるようにすることができる。
【0482】本実施の形態のデータベース構成によれ
ば、PlayListファイルやClip Informationファイルを別
々に分離して記録するので、編集などによって、所定の
PlayListやClipの内容が変更されたとき、そのファイル
に関係のない他のファイルを変更する必要がない。従っ
て、ファイルの内容の変更が容易に行え、またその変更
および記録にかかる時間を小さくできる。
【0483】また、最初にInfo.dvrだけを読み出して、
ディスクの記録内容をユーザーインタフェースへ提示
し、ユーザが再生指示したPlayListファイルと、それに
関連するClip Informationファイルだけをディスクから
読み出すようにすれば、ユーザの待ち時間を小さくする
ことができる。
【0484】仮に、すべてのPlayListファイルやClip I
nformationファイルを1つのファイルにまとめて記録す
ると、そのファイルサイズは非常に大きくなる。そのた
めに、そのファイルの内容を変更して、それを記録する
ためにかかる時間は、個々のファイルを別々に分離して
記録する場合に比べて、非常に大きくなる。本発明を適
用することにより、このようなことを防ぐことが可能と
なる。
【0485】上述したように、AVストリームファイ
ル、すなわちClip AVストリームファイルの中の特徴
的な画像を指し示すマークをストアするClipMarkを、前
記AVストリームの管理情報データファイル、すなわち
Clip Informationファイルに記録し、また、AVストリ
ーム中の指定された区間の組み合わせにより定義される
1つの再生手順の情報を持つオブジェクト、すなわちPl
ayListの再生範囲の中から、ユーザが指定したマーク
点、または、そのオブジェクトを再生するときのResume
点を示すマークをストアするPlayListMarkを、オブジェ
クトに記録する。
【0486】このようにすることにより、PlayListが再
生される時、そのPlayListが参照するClipのClipMarkに
ストアされているマークを参照する事ができる。従っ
て、1つのClipをReal PlayListや複数のVirtual PlayL
istによって参照している場合、それらのPlayListは、
その1つのClipのClipMarkを共有することができるの
で、マークのデータを効率良く管理することができる。
【0487】仮に、ClipにClipMarkを定義しないで、Pl
ayListだけにPlayListMarkとClipMarkを合わせたものを
定義するようにした場合、上記の例のように1つのClip
をReal PlayListや複数のVirtual PlayListによって参
照している場合、それぞれのPlayListが同じ内容のClip
のマーク情報を持つことになり、データの記録の効率が
悪い。本発明を適用することにより、このようなことを
防ぐことが可能となる。
【0488】以上のように、AVストリームの付属情報と
して、エントリーポイントのアドレスをストアするため
のEP_mapと、マーク点のピクチャのタイプ(例えば番組
の頭出し点)とそのピクチャのAVストリームの中のアド
レスをストアするためのClipMarkを、Clip Information
Fileとしてファイル化して記録媒体100に記録する
ことにより、AVストリームの再生に必要なストリームの
再生に必要なストリームの符号化情報を適切に管理する
ことが可能である。
【0489】このClip Information file情報により、
ユーザが、記録媒体100に記録されているAVストリー
ムの中から興味のあるシーン、例えば番組の頭出し点な
ど、をサーチすることができ、ユーザのランダムアクセ
スや特殊再生の指示に対して、記録媒体100からのAV
ストリームの読み出し位置の決定が容易になり、またス
トリームの復号開始を速やかに行うことができる。
【0490】上述した一連の処理は、ハードウエアによ
り実行させることもできるが、ソフトウエアにより実行
させることもできる。この場合、例えば、記録再生装置
1は、図139に示されるようなパーソナルコンピュー
タにより構成される。
【0491】図139において、CPU(Central Process
ing Unit)201は、ROM(Read Only Memory)202
に記憶されているプログラム、または記憶部208から
RAM(Random Access Memory)203にロードされたプ
ログラムに従って各種の処理を実行する。RAM203に
はまた、CPU201が各種の処理を実行する上において
必要なデータなども適宜記憶される。
【0492】CPU201、ROM202、およびRAM203
は、バス204を介して相互に接続されている。このバ
ス204にはまた、入出力インタフェース205も接続
されている。
【0493】入出力インタフェース205には、キーボ
ード、マウスなどよりなる入力部206、CRT、LCDなど
よりなるディスプレイ、並びにスピーカなどよりなる出
力部207、ハードディスクなどより構成される記憶部
208、モデム、ターミナルアダプタなどより構成され
る通信部209が接続されている。通信部209は、ネ
ットワークを介しての通信処理を行う。
【0494】入出力インタフェース205にはまた、必
要に応じてドライブ210が接続され、磁気ディスク2
21、光ディスク222、光磁気ディスク223、或い
は半導体メモリ224などが適宜装着され、それらから
読み出されたコンピュータプログラムが、必要に応じて
記憶部208にインストールされる。
【0495】上述した一連の処理は、ハードウェアによ
り実行させることもできるが、ソフトウェアにより実行
させることもできる。一連の処理をソフトウェアにより
実行させる場合には、そのソフトウェアを構成するプロ
グラムが専用のハードウェアに組み込まれているコンピ
ュータ、または、各種のプログラムをインストールする
ことで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎
用のパーソナルコンピュータなどに、記録媒体からイン
ストールされる。
【0496】この記録媒体は、図139に示すように、
コンピュータとは別に、ユーザにプログラムを提供する
ために配布される、プログラムが記録されている磁気デ
ィスク221(フロッピディスクを含む)、光ディスク
222(CD-ROM(Compact Disk-Read Only Memory),D
VD(Digital Versatile Disk)を含む)、光磁気ディス
ク223(MD(Mini-Disk)を含む)、若しくは半導体
メモリ224などよりなるパッケージメディアにより構
成されるだけでなく、コンピュータに予め組み込まれた
状態でユーザに提供される、プログラムが記憶されてい
るROM202や記憶部208が含まれるハードディスク
などで構成される。
【0497】なお、本明細書において、媒体により提供
されるプログラムを記述するステップは、記載された順
序に従って、時系列的に行われる処理は勿論、必ずしも
時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実
行される処理をも含むものである。
【0498】また、本明細書において、システムとは、
複数の装置により構成される装置全体を表すものであ
る。
【0499】
【発明の効果】以上の如く本発明の第1の情報処理装置
および方法、並びにプログラムにおいては、入力された
AVストリームから抽出された特徴的な画像を指し示す
マークで構成されるClipMarkを、AVストリームを管理
するための管理情報として生成するとともに、AVスト
リーム中の所定の区間の組み合わせを定義するPlayList
に対応する再生区間の中から、ユーザが任意に指定した
画像を指し示すマークから構成されるPlayListMarkを生
成し、ClipMark、およびPlayListMarkを各々独立したテ
ーブルとして記録媒体に記録するようにしたので、AV
ストリームの所望の位置に、迅速且つ確実にアクセスす
ることが可能となる。
【0500】また本発明の第2の情報処理装置および方
法、並びにプログラムは、AVストリームから抽出され
た特徴的な画像を指し示すマークで構成されるClipMark
を含むAVストリームを管理するための管理情報と、A
Vストリーム中の所定の区間の組み合わせを定義するPl
ayListに対応する再生区間の中から、ユーザが任意に指
定した画像を指し示すマークから構成されるPlayListMa
rkを読み出し、その読み出された管理情報とPlayLisMar
kによる情報を提示し、提示された情報から、ユーザが
再生を指示したPlayListに対応するClipMarkを参照し、
参照されたClipMarkを含み、ClipMarkに対応する位置か
らAVストリームを再生するようにしたので、AVスト
リームの所望の位置に、迅速且つ確実にアクセスするこ
とが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した記録再生装置の一実施の形態
の構成を示す図である。
【図2】記録再生装置1により記録媒体に記録されるデ
ータのフォーマットについて説明する図である。
【図3】Real PlayListとVirtual PlayListについて説
明する図である。
【図4】Real PlayListの作成について説明する図であ
る。
【図5】Real PlayListの削除について説明する図であ
る。
【図6】アセンブル編集について説明する図である。
【図7】Virtual PlayListにサブパスを設ける場合につ
いて説明する図である。
【図8】PlayListの再生順序の変更について説明する図
である。
【図9】PlayList上のマークとClip上のマークについて
説明する図である。
【図10】メニューサムネイルについて説明する図であ
る。
【図11】PlayListに付加されるマークについて説明す
る図である。
【図12】クリップに付加されるマークについて説明す
る図である。
【図13】PlayList、Clip、サムネイルファイルの関係
について説明する図である。
【図14】ディレクトリ構造について説明する図であ
る。
【図15】info.dvrのシンタクスを示す図である。
【図16】DVR volumeのシンタクスを示す図である。
【図17】Resumevolumeのシンタクスを示す図である。
【図18】UIAppInfovolumeのシンタクスを示す図であ
る。
【図19】Character set valueのテーブルを示す図で
ある。
【図20】TableOfPlayListのシンタクスを示す図であ
る。
【図21】TableOfPlayListの他のシンタクスを示す図
である。
【図22】MakersPrivateDataのシンタクスを示す図で
ある。
【図23】xxxxx.rplsとyyyyy.vplsのシンタクスを示す
図である。
【図24】PlayListについて説明する図である。
【図25】PlayListのシンタクスを示す図である。
【図26】PlayList_typeのテーブルを示す図である。
【図27】UIAppinfoPlayListのシンタクスを示す図で
ある。
【図28】図27に示したUIAppinfoPlayListのシンタ
クス内のフラグについて説明する図である。
【図29】PlayItemについて説明する図である。
【図30】PlayItemについて説明する図である。
【図31】PlayItemについて説明する図である。
【図32】PlayItemのシンタクスを示す図である。
【図33】IN_timeについて説明する図である。
【図34】OUT_timeについて説明する図である。
【図35】Connection_Conditionのテーブルを示す図で
ある。
【図36】Connection_Conditionについて説明する図で
ある。
【図37】BridgeSequenceInfoを説明する図である。
【図38】BridgeSequenceInfoのシンタクスを示す図で
ある。
【図39】SubPlayItemについて説明する図である。
【図40】SubPlayItemのシンタクスを示す図である。
【図41】SubPath_typeのテーブルを示す図である。
【図42】PlayListMarkのシンタクスを示す図である。
【図43】Mark_typeのテーブルを示す図である。
【図44】Mark_time_stampを説明する図である。
【図45】zzzzz.clipのシンタクスを示す図である。
【図46】ClipInfoのシンタクスを示す図である。
【図47】Clip_stream_typeのテーブルを示す図であ
る。
【図48】offset_SPNについて説明する図である。
【図49】offset_SPNについて説明する図である。
【図50】STC区間について説明する図である。
【図51】STC_Infoについて説明する図である。
【図52】STC_Infoのシンタクスを示す図である。
【図53】ProgramInfoを説明する図である。
【図54】ProgramInfoのシンタクスを示す図である。
【図55】VideoCondingInfoのシンタクスを示す図であ
る。
【図56】Video_formatのテーブルを示す図である。
【図57】frame_rateのテーブルを示す図である。
【図58】display_aspect_ratioのテーブルを示す図で
ある。
【図59】AudioCondingInfoのシンタクスを示す図であ
る。
【図60】audio_codingのテーブルを示す図である。
【図61】audio_component_typeのテーブルを示す図で
ある。
【図62】sampling_frequencyのテーブルを示す図であ
る。
【図63】CPIについて説明する図である。
【図64】CPIについて説明する図である。
【図65】CPIのシンタクスを示す図である。
【図66】CPI_typeのテーブルを示す図である。
【図67】ビデオEP_mapについて説明する図である。
【図68】EP_mapについて説明する図である。
【図69】EP_mapについて説明する図である。
【図70】EP_mapのシンタクスを示す図である。
【図71】EP_type valuesのテーブルを示す図である。
【図72】EP_map_for_one_stream_PIDのシンタクスを
示す図である。
【図73】TU_mapについて説明する図である。
【図74】TU_mapのシンタクスを示す図である。
【図75】ClipMarkのシンタクスを示す図である。
【図76】mark_typeのテーブルを示す図である。
【図77】mark_type_stampのテーブルを示す図であ
る。
【図78】ClipMarkのシンタクスの他の例を示す図であ
る。
【図79】Mark_typeのテーブルの他の例を示す図であ
る。
【図80】mark_entry()とrepresentative_picture_ent
ry()の例を示す図である。
【図81】mark_entry()とrepresentative_picture_ent
ry()のシンタクスを示す図である。
【図82】mark_entry()とrepresentative_picture_ent
ry()のシンタクスの他の例を示す図である。
【図83】RSPN_ref_EP_startとoffset_num_picturesの
関係を説明する図である。
【図84】mark_entry()とrepresentative_picture_ent
ry()のシンタクスの他の例を示す図である。
【図85】ClipMarkとEP_mapの関係を説明する図であ
る。
【図86】menu.thmbとmark.thmbのシンタクスを示す図
である。
【図87】Thumbnailのシンタクスを示す図である。
【図88】thumbnail_picture_formatのテーブルを示す
図である。
【図89】tn_blockについて説明する図である。
【図90】DVR MPEG2のトランスポートストリームの構
造について説明する図である。
【図91】DVR MPEG2のトランスポートストリームのレ
コーダモデルを示す図である。
【図92】DVR MPEG2のトランスポートストリームのプ
レーヤモデルを示す図である。
【図93】source packetのシンタクスを示す図であ
る。
【図94】TP_extra_headerのシンタクスを示す図であ
る。
【図95】copy permission indicatorのテーブルを示
す図である。
【図96】シームレス接続について説明する図である。
【図97】シームレス接続について説明する図である。
【図98】シームレス接続について説明する図である
【図99】シームレス接続について説明する図である。
【図100】シームレス接続について説明する図である
【図101】オーディオのオーバーラップについて説明
する図である。
【図102】BridgeSequenceを用いたシームレス接続に
ついて説明する図である。
【図103】BridgeSequenceを用いないシームレス接続
について説明する図である。
【図104】DVR STDモデルを示す図である。
【図105】復号、表示のタイミングチャートを示す図
である。
【図106】図81のシンタクスの場合におけるマーク
点で示されるシーンの頭出し再生を説明するフローチャ
ートである。
【図107】図81のシンタクスの場合における再生の
動作を説明する図である。
【図108】EP_mapの例を示す図である。
【図109】ClipMarkの例を示す図である。
【図110】図81のシンタクスの場合におけるCMスキ
ップ再生処理を説明するフローチャートである。
【図111】図81のシンタクスの場合におけるCMスキ
ップ再生処理を説明するフローチャートである。
【図112】図82のシンタクスの場合におけるマーク
点で示されるシーンの頭出し再生を説明するフローチャ
ートである。
【図113】図82のシンタクスの場合における再生を
説明する図である。
【図114】EP_mapの例を示す図である。
【図115】ClipMarkの例を示す図である。
【図116】図82のシンタクスの場合におけるCMスキ
ップ再生を説明するフローチャートである。
【図117】図82のシンタクスの場合におけるCMスキ
ップ再生を説明するフローチャートである。
【図118】図84のシンタクスの場合におけるマーク
点で示されるシーンの頭出し再生を説明するフローチャ
ートである。
【図119】図84のシンタクスの場合における再生を
説明する図である。
【図120】EP_mapの例を示す図である。
【図121】ClipMarkの例を示す図である。
【図122】図84のシンタクスの場合におけるCMスキ
ップ再生を説明するフローチャートである。
【図123】図84のシンタクスの場合におけるCMスキ
ップ再生を説明するフローチャートである。
【図124】アプリケーションフォーマットを示す図で
ある。
【図125】PlayList上のマークとClip上のマークを説
明する図である。
【図126】ClipMarkのシンタクスの他の例を示す図で
ある。
【図127】ClipMarkのシンタクスのさらに他の例を示
す図である。
【図128】アナログAV信号をエンコードして記録す
る場合のClipMarkの作成について説明するフローチャー
トである。
【図129】トランスポートストリームを記録する場合
のClipMarkの作成について説明するフローチャートであ
る。
【図130】RealPlayListの作成について説明するフロ
ーチャートである。
【図131】VirtualPlayListの作成について説明する
フローチャートである。
【図132】PlayListの再生について説明するフローチ
ャートである。
【図133】PlayListMarkの作成について説明するフロ
ーチャートである。
【図134】PlayListを再生する際の頭出し再生につい
て説明するフローチャートである。
【図135】PlayListMarkのシンタクスを示す図であ
る。
【図136】PlayListMarkのMark_typeを説明するため
の図である。
【図137】ClipMarkの他のシンタクスを示す図であ
る。
【図138】ClipMarkのMark_typeを説明するための図
である。
【図139】媒体を説明する図である。
【符号の説明】
1 記録再生装置, 11乃至13 端子, 14 解
析部, 15 AVエンコーダ, 16 マルチプレク
サ, 17 スイッチ, 18 多重化ストリーム解析
部, 19 ソースパケッタイザ, 20 ECC符号化
部, 21 変調部, 22 書き込み部, 23 制
御部, 24 ユーザインタフェース,25 スイッ
チ, 26 デマルチプレクサ, 27 AVデコーダ,
28 読み出し部, 29 復調部, 30 ECC復
号部, 31 ソースパケッタイザ, 32,33 端
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C052 AA02 AB03 AB04 AC08 CC06 CC11 DD04 5C053 FA14 FA23 GB05 GB38 HA29 JA16 JA22 JA24 LA04 LA05 LA11

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力されたAVストリームから抽出され
    た特徴的な画像を指し示すマークで構成されるClipMark
    を、前記AVストリームを管理するための管理情報とし
    て生成するとともに、 前記AVストリーム中の所定の区間の組み合わせを定義
    するPlayListに対応する再生区間の中から、ユーザが任
    意に指定した画像を指し示すマークから構成されるPlay
    ListMarkを生成する生成手段と、 前記ClipMark、およびPlayListMarkを各々独立したテー
    ブルとして記録媒体に記録する記録手段とを有すること
    を特徴とする情報処理装置。
  2. 【請求項2】 前記生成手段は、前記ClipMarkをClipMa
    rkInformationファイルとして生成するとともに、前記P
    layListをPlayListファイルとして生成することを特徴
    とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 【請求項3】 前記PlayListMarkは、前記PlayListを再
    生するときのResume点を示すマークをさらに含む ことを特徴とすることを特徴とする請求項1に記載の情
    報処理装置。
  4. 【請求項4】 前記PlayListを再生するとき、前記Play
    Listの再生区間に対応する前記AVストリームのClipMa
    rkを構成する前記マークを参照することを特徴とする請
    求項1に記載の情報処理装置。
  5. 【請求項5】 前記PlayListMarkの前記マークは、プレ
    ゼンテーションタイムスタンプと、前記PlayListの再生
    経路を構成する前記AVストリームデータ上の指定され
    た1つの再生区間を示す識別情報を含むことを特徴とす
    る請求項1に記載の情報処理装置。
  6. 【請求項6】 前記ClipMarkを構成する前記マーク、ま
    たは、前記PlayListMarkを構成する前記マークは、エレ
    メンタリーストリームのエントリーポイントを特定する
    情報を含むことを特徴とする請求項1に記載の情報処理
    装置。
  7. 【請求項7】 前記PlayListMarkの前記マークは、ユー
    ザが指定したお気に入りのシーンの開始点またはPlayLi
    stのResume点を少なくとも含むタイプの情報を含む ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  8. 【請求項8】 前記ClipMarkを構成する前記マークと前
    記PlayListMarkを構成する前記マークは、前記AVスト
    リームのエントリポイントに対応する相対的なソースパ
    ケットのアドレスで表されることを特徴とする請求項1
    に記載の情報処理装置。
  9. 【請求項9】 前記ClipMarkを構成する前記マークと前
    記PlayListMarkを構成する前記マークは、前記AVスト
    リームのエントリポイントに対応する相対的なソースパ
    ケットの第1のアドレスと、前記第1のアドレスからの
    オフセットのアドレスである第2のアドレスで表される
    ことを特徴とする請求項8に記載の情報処理装置。
  10. 【請求項10】 前記第1の記録手段による記録の際に
    検出された前記特徴的な画像のタイプを検出するタイプ
    検出手段をさらに含み、 前記第1の記録手段は、前記ClipMarkを構成する前記マ
    ークと、前記タイプ検出手段により検出された前記タイ
    プとを対応させて記録することを特徴とする請求項1に
    記載の情報処理装置。
  11. 【請求項11】 前記ClipMarkの前記マークは、シーン
    チェンジ点、コマーシャルの開始点、コマーシャルの終
    了点、またはタイトルが表示されたシーンを含むことを
    特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  12. 【請求項12】 入力されたAVストリームから抽出さ
    れた特徴的な画像を指し示すマークで構成されるClipMa
    rkを、前記AVストリームを管理するための管理情報と
    して生成するとともに、 前記AVストリーム中の所定の区間の組み合わせを定義
    するPlayListに対応する再生区間の中から、ユーザが任
    意に指定した画像を指し示すマークから構成されるPlay
    ListMarkを生成する生成ステップと、 前記ClipMark、およびPlayListMarkを各々独立したテー
    ブルとして記録媒体に記録する際の制御を行う記録制御
    ステップとを有することを特徴とする情報処理方法。
  13. 【請求項13】 入力されたAVストリームから抽出さ
    れた特徴的な画像を指し示すマークで構成されるClipMa
    rkを、前記AVストリームを管理するための管理情報と
    して生成するとともに、 前記AVストリーム中の所定の区間の組み合わせを定義
    するPlayListに対応する再生区間の中から、ユーザが任
    意に指定した画像を指し示すマークから構成されるPlay
    ListMarkを生成する生成ステップと、 前記ClipMark、およびPlayListMarkを各々独立したテー
    ブルとして記録媒体に記録する際の制御を行う記録制御
    ステップとを含むことを特徴とするコンピュータが読み
    取り可能なプログラムが記録されている記録媒体。
  14. 【請求項14】 入力されたAVストリームから抽出さ
    れた特徴的な画像を指し示すマークで構成されるClipMa
    rkを、前記AVストリームを管理するための管理情報と
    して生成するとともに、 前記AVストリーム中の所定の区間の組み合わせを定義
    するPlayListに対応する再生区間の中から、ユーザが任
    意に指定した画像を指し示すマークから構成されるPlay
    ListMarkを生成する生成ステップと、 前記ClipMark、およびPlayListMarkを各々独立したテー
    ブルとして記録媒体に記録する際の制御を行う記録制御
    ステップとをコンピュータに実行させるプログラム。
  15. 【請求項15】 AVストリームから抽出された特徴的
    な画像を指し示すマークで構成されるClipMarkを含む前
    記AVストリームを管理するための管理情報と、前記A
    Vストリーム中の所定の区間の組み合わせを定義するPl
    ayListに対応する再生区間の中から、ユーザが任意に指
    定した画像を指し示すマークから構成されるPlayListMa
    rkを読み出す読み出し手段と、 前記読み出し手段により読み出された前記管理情報と前
    記PlayLisMarkによる情報を提示する提示手段と、 前記提示手段により提示された前記情報から、ユーザが
    再生を指示した前記PlayListに対応する前記ClipMarkを
    参照する参照手段と、 前記参照手段により参照された前記ClipMarkを含み、前
    記ClipMarkに対応する位置から前記AVストリームを再
    生する再生手段とを含むことを特徴とする情報処理装
    置。
  16. 【請求項16】 前記提示手段は、前記PlayLisMarkに
    対応するサムネイル画像によるリストをユーザに提示す
    ることを特徴とする請求項15に記載の情報処理装置。
  17. 【請求項17】 前記ClipMarkを構成する前記マークと
    前記PlayListMarkを構成する前記マークは、前記AVス
    トリームのエントリポイントに対応する相対的なソース
    パケットのアドレスで表されることを特徴とする請求項
    15に記載の情報処理装置。
  18. 【請求項18】 前記ClipMarkを構成する前記マークと
    前記PlayListMarkを構成する前記マークは、前記AVス
    トリームのエントリポイントに対応する相対的なソース
    パケットの第1のアドレスと、前記第1のアドレスから
    のオフセットのアドレスである第2のアドレスで表され
    ることを特徴とする請求項17に記載の情報処理装置。
  19. 【請求項19】 前記ClipMarkの前記マークは、シーン
    チェンジ点、コマーシャルの開始点、コマーシャルの終
    了点、またはタイトルが表示されたシーンを含むことを
    特徴とする請求項15に記載の情報処理装置。
  20. 【請求項20】 AVストリームから抽出された特徴的
    な画像を指し示すマークで構成されるClipMarkを含む前
    記AVストリームを管理するための管理情報と、前記A
    Vストリーム中の所定の区間の組み合わせを定義するPl
    ayListに対応する再生区間の中から、ユーザが任意に指
    定した画像を指し示すマークから構成されるPlayListMa
    rkの読み出しを制御する読み出し制御ステップと、 前記読み出し制御ステップの処理で読み出しが制御され
    た前記管理情報と前記PlayLisMarkによる情報を提示す
    る提示ステップと、 前記提示ステップの処理で提示された前記情報から、ユ
    ーザが再生を指示した前記PlayListに対応する前記Clip
    Markを参照する参照ステップと、 前記参照ステップの処理で参照された前記ClipMarkを含
    み、前記ClipMarkに対応する位置からの前記AVストリ
    ームの再生を制御する再生制御ステップとを含むことを
    特徴とする情報処理方法。
  21. 【請求項21】 AVストリームから抽出された特徴的
    な画像を指し示すマークで構成されるClipMarkを含む前
    記AVストリームを管理するための管理情報と、前記A
    Vストリーム中の所定の区間の組み合わせを定義するPl
    ayListに対応する再生区間の中から、ユーザが任意に指
    定した画像を指し示すマークから構成されるPlayListMa
    rkの読み出しを制御する読み出し制御ステップと、 前記読み出し制御ステップの処理で読み出しが制御され
    た前記管理情報と前記PlayLisMarkによる情報を提示す
    る提示ステップと、 前記提示ステップの処理で提示された前記情報から、ユ
    ーザが再生を指示した前記PlayListに対応する前記Clip
    Markを参照する参照ステップと、 前記参照ステップの処理で参照された前記ClipMarkを含
    み、前記ClipMarkに対応する位置からの前記AVストリ
    ームの再生を制御する再生制御ステップとを含むことを
    特徴とするコンピュータが読み取り可能なプログラムが
    記録されている記録媒体。
  22. 【請求項22】 AVストリームから抽出された特徴的
    な画像を指し示すマークで構成されるClipMarkを含む前
    記AVストリームを管理するための管理情報と、前記A
    Vストリーム中の所定の区間の組み合わせを定義するPl
    ayListに対応する再生区間の中から、ユーザが任意に指
    定した画像を指し示すマークから構成されるPlayListMa
    rkの読み出しを制御する読み出し制御ステップと、 前記読み出し制御ステップの処理で読み出しが制御され
    た前記管理情報と前記PlayLisMarkによる情報を提示す
    る提示ステップと、 前記提示ステップの処理で提示された前記情報から、ユ
    ーザが再生を指示した前記PlayListに対応する前記Clip
    Markを参照する参照ステップと、 前記参照ステップの処理で参照された前記ClipMarkを含
    み、前記ClipMarkに対応する位置からの前記AVストリ
    ームの再生を制御する再生制御ステップとをコンピュー
    タに実行させるプログラム。
  23. 【請求項23】 AVストリームから抽出された特徴的
    な画像を指し示すマークで構成されるClipMarkを含む前
    記AVストリームを管理するための管理情報と、前記A
    Vストリーム中の所定の区間の組み合わせを定義するPl
    ayListに対応する再生区間の中から、ユーザが任意に指
    定した画像を指し示すマークから構成されるPlayListMa
    rkが、各々独立したテーブルとして記録されていること
    を特徴とする記録媒体。
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