JP2002158869A - 画像処理装置および画像表示装置、画像処理方法および画像表示方法 - Google Patents

画像処理装置および画像表示装置、画像処理方法および画像表示方法

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JP2002158869A JP2000354226A JP2000354226A JP2002158869A JP 2002158869 A JP2002158869 A JP 2002158869A JP 2000354226 A JP2000354226 A JP 2000354226A JP 2000354226 A JP2000354226 A JP 2000354226A JP 2002158869 A JP2002158869 A JP 2002158869A
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正樹 山川
Jun Someya
潤 染谷
Yoshiaki Okuno
好章 奥野
Hideki Yoshii
秀樹 吉井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像を拡大した場合に輪郭部分の先鋭度が低
下、あるいはその先鋭度を改善するためにアンダーシュ
ート(プリシュート)やオーバーシュートが発生し輪郭
の鮮鋭度が低下する問題点があった。 【解決手段】 画像の変化パターンを検出する変化パタ
ーン検出手段と画像を任意の倍率に変換する画素数変換
手段を有し、画像データの変化パターンに応じて変換倍
率をレベル変化部に対応する新たな画像データを生成す
るようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、元画像データか
ら新たな画像データを生成する、例えばデジタル画像を
任意の倍率に拡大あるいは縮小するのに用いられる画像
処理装置および画像表示装置、画像処理方法および画像
表示方法に係わる。
【0002】
【従来の技術】図14は、従来の画素数変換方法で画素
数を3倍に変換した場合を示す図である。図において横
軸は、画像の水平位置または垂直位置を示し、縦軸は、
画像データのレベル(明るさ)を示す。水平方向と垂直
方向の画素数の変換は、動作が同じであるので、水平方
向の画素数変換の動作のみ説明する。
【0003】図14のように入力画像データが平坦部
(h)とレベル変化(輪郭)部(j、k)で構成されて
いる場合、平坦部(h)もレベル変化部(j、k)も一
律に3倍に変換されるため、レベル変化部は、j1、k
1のように滑らかなレベル変化に変換される。
【0004】図15および図16は、従来の画素数変換
方法の詳細な動作を説明する図である。図においてp
(n)、p(n+1)は入力画像データの隣接した2画
素、q(m)は出力画像データの1画素、F(x)は画
素数変換に用いるフィルタのレスポンス特性の一例であ
る。
【0005】p(n)とp(n+1)の距離を1とし、
出力画像q(m)がp(n)から距離rの位置の場合、
出力画像q(m)は以下の式により求められる。 q(m)=F(r)×p(n)+F(1−r)×p(n
+1)
【0006】図16に示したように出力画像データの画
素ごと(q1からq7)に上記演算を実施することで画
素数を変換することができる。
【0007】上記実施の説明では、フィルタのレスポン
ス特性として図15に示した線形フィルタを用いた場合
を示したが、図17のようなレスポンス特性のフィルタ
を用いて、輪郭部(j1、k1)の鮮鋭度を改善する場
合もある。
【0008】また、図18に示すように複数のレスポン
ス特性のフィルタを用意し、画像に応じて切り替える方
式が、特開平9−266531号公報に開示されてい
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の画像処理方法
は、以上のように構成されているので、画像を拡大する
場合に輪郭部分の鮮鋭度の低下や鮮鋭度を改善するため
に新たにアンダーシュート(プリシュート)やオーバー
シュートが発生し、また、画像を縮小する場合に輪郭部
の画素が欠けるなどのいわゆる輪郭部の画質劣化が発生
するといった問題点がある。
【0010】また、画像に応じてフィルタを切り替える
ことで、フィルタの切り替わり部分で画像の連続性が損
なわれるといった問題点もある。
【0011】この発明は、以上のような問題点を解決す
るためになされたもので、例えば画像表示を行うに際し
任意の倍率に変倍する場合、画像の連続性を損なわずに
画像の鮮鋭度を保った(特に、輪郭部の画質劣化を抑え
た)画像処理を行うことを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係る画像処理装
置においては、表示画面上の一方向に連続する複数の画
素の内の互いに隣接する画素に対応する元画像データ間
のレベル変化を検出して前記元画像データ間における極
性情報を出力する画像データ比較手段と、該画像データ
比較手段から出力される前記極性情報に基づいて前記一
方向における新たな画像データを生成する際の生成条件
を生成する生成条件生成手段と、該生成条件生成手段か
ら出力される前記生成条件に基づいて前記元画像データ
から前記新たな画像データを生成する画像データ生成手
段とを備えることを特徴とする。
【0013】また、新たな画像データの総数が元画像デ
ータの総数に比して変更されることを特徴とする。
【0014】また、元画像データ間のそれぞれに対応す
る新たな画像データを生成する際の生成条件が前記それ
ぞれの元画像データ間において各々独立に与えられるこ
とを特徴とする。
【0015】また、複数の元画像データは表示画面上の
一方向に連続する第1、第2および第3画素の3つの画
素に対応するものであり、画像データ比較手段は、前記
第1画素に対応する元画像データと前記第2画素に対応
する元画像データとのレベルを比較して第1の極性情報
を出力すると共に、前記第2画素に対応する元画像デー
タと前記第3画素に対応する元画像データとのレベルを
比較して第2の極性情報を出力することを特徴とする。
【0016】また、画像データ比較手段は、更に、第1
画素に連続し当該第1画素よりも先行する画素に対応す
る元画像データと前記第1画素に対応する元画像データ
とのレベルを比較して第3の極性情報を出力すると共
に、第3画素に連続し当該第3画素に後続する画素に対
応する元画像データと前記第3画素に対応する元画像デ
ータとのレベルを比較して第4の極性情報を出力するこ
とを特徴とする。
【0017】また、極性情報はレベル変化量の情報を含
むことを特徴とする。
【0018】また、レベル変化検出手段は表示画面上の
水平方向に対応する元画像データ間のレベル変化を検出
し、生成条件生成手段は前記水平方向における新たな画
像データの生成条件を出力することを特徴とする。
【0019】また、レベル変化検出手段は表示画面上の
垂直方向に対応する元画像データ間のレベル変化を検出
し、生成条件生成手段は前記垂直方向における新たな画
像データの生成条件を出力することを特徴とする。
【0020】本発明に係る画像表示装置は、入力された
元画像データを記憶するメモリ手段と、該メモリ手段に
記憶された表示画面上の一方向に連続する複数の画素の
内の互いに隣接する画素に対応する元画像データ間のレ
ベル変化を検出して前記元画像データ間における極性情
報を出力する画像データ比較手段と、該画像データ比較
手段から出力される前記極性情報に基づいて前記一方向
における新たな画像データを生成する際の生成条件を生
成する生成条件生成手段と、該生成条件生成手段から出
力される前記生成条件に基づいて前記元画像データから
前記新たな画像データを生成する画像データ生成手段
と、該画像データ生成手段によって生成される新たな画
像データに対応する表示画像を表示する表示手段とを備
えることを特徴とする。
【0021】また、新たな画像データの総数が元画像デ
ータの総数に比して変更されることを特徴とする。
【0022】また、元画像データ間のそれぞれに対応す
る新たな画像データを生成する際の生成条件が前記それ
ぞれの元画像データ間において各々独立に与えられるこ
とを特徴とする。
【0023】また、複数の元画像データは表示画面上の
一方向に連続する第1、第2および第3画素の3つの画
素に対応するものであり、画像データ比較手段は、前記
第1画素に対応する元画像データと前記第2画素に対応
する元画像データとのレベルを比較して第1の極性情報
を出力すると共に、前記第2画素に対応する元画像デー
タと前記第3画素に対応する元画像データとのレベルを
比較して第2の極性情報を出力することを特徴とする。
【0024】また、画像データ比較手段は、更に、第1
画素に連続し当該第1画素よりも先行する画素に対応す
る元画像データと前記第1画素に対応する元画像データ
とのレベルを比較して第3の極性情報を出力すると共
に、第3画素に連続し当該第3画素に後続する画素に対
応する元画像データと前記第3画素に対応する元画像デ
ータとのレベルを比較して第4の極性情報を出力するこ
とを特徴とする。
【0025】また、極性情報はレベル変化量の情報を含
むことを特徴とする。
【0026】また、レベル変化検出手段は表示画面上の
水平方向に対応する元画像データ間のレベル変化を検出
し、生成条件生成手段は前記水平方向における新たな画
像データの生成条件を出力することを特徴とする。
【0027】また、レベル変化検出手段は表示画面上の
垂直方向に対応する元画像データ間のレベル変化を検出
し、生成条件生成手段は前記垂直方向における新たな画
像データの生成条件を出力することを特徴とする。
【0028】本発明に係る画像処理方法は、表示画面上
の一方向に連続する複数の画素の内の互いに隣接する画
素に対応する元画像データ間のレベル変化を検出して前
記元画像データ間における極性情報を得る画像データ比
較工程と、該画像データ比較工程により得られる前記極
性情報に基づいて前記一方向における新たな画像データ
を生成する際の生成条件を生成する生成条件生成工程
と、該生成条件生成工程により得られる前記生成条件に
基づいて前記元画像データから前記新たな画像データを
生成する画像データ生成工程とを含むことを特徴とす
る。
【0029】また、新たな画像データの総数が元画像デ
ータの総数に比して変更されることを特徴とする。
【0030】また、元画像データ間のそれぞれに対応す
る新たな画像データを生成する際の生成条件が前記それ
ぞれの元画像データ間において各々独立に与えられるこ
とを特徴とする。
【0031】また、複数の元画像データは表示画面上の
一方向に連続する第1、第2および第3画素の3つの画
素に対応するものであり、画像データ比較工程では、前
記第1画素に対応する元画像データと前記第2画素に対
応する元画像データとのレベルを比較して第1の極性情
報を出力すると共に、前記第2画素に対応する元画像デ
ータと前記第3画素に対応する元画像データとのレベル
を比較して第2の極性情報を出力することを特徴とす
る。
【0032】また、画像データ比較工程では、更に、第
1画素に連続し当該第1画素よりも先行する画素に対応
する元画像データと前記第1画素に対応する元画像デー
タとのレベルを比較して第3の極性情報を出力すると共
に、第3画素に連続し当該第3画素に後続する画素に対
応する元画像データと前記第3画素に対応する元画像デ
ータとのレベルを比較して第4の極性情報を出力するこ
とを特徴とする。
【0033】また、極性情報はレベル変化量の情報を含
むことを特徴とする。
【0034】また、レベル変化検出工程では表示画面上
の水平方向に対応する元画像データ間のレベル変化を検
出し、生成条件生成工程では前記水平方向における新た
な画像データの生成条件を出力することを特徴とする。
【0035】また、レベル変化検出工程では表示画面上
の垂直方向に対応する元画像データ間のレベル変化を検
出し、生成条件生成工程では前記垂直方向における新た
な画像データの生成条件を出力することを特徴とする。
【0036】本発明に係る画像表示方法は、入力された
元画像データを記憶する記憶工程と、該記憶工程におい
て記憶された表示画面上の一方向に連続する複数の画素
の内の互いに隣接する画素に対応する元画像データ間の
レベル変化を検出して前記元画像データ間における極性
情報を出力する画像データ比較工程と、該画像データ比
較工程により得られた前記極性情報に基づいて前記一方
向における新たな画像データを生成する際の生成条件を
生成する生成条件生成工程と、該生成条件生成工程によ
り得られる前記生成条件に基づいて前記元画像データか
ら前記新たな画像データを生成する画像データ生成工程
と、該画像データ生成工程によって生成される新たな画
像データに対応する表示画像を表示する表示工程とを含
むことを特徴とする。
【0037】また、新たな画像データの総数が元画像デ
ータの総数に比して変更されることを特徴とする。
【0038】また、元画像データ間のそれぞれに対応す
る新たな画像データを生成する際の生成条件が前記それ
ぞれの元画像データ間において各々独立に与えられるこ
とを特徴とする。
【0039】また、複数の元画像データは表示画面上の
一方向に連続する第1、第2および第3画素の3つの画
素に対応するものであり、画像データ比較工程では、前
記第1画素に対応する元画像データと前記第2画素に対
応する元画像データとのレベルを比較して第1の極性情
報を出力すると共に、前記第2画素に対応する元画像デ
ータと前記第3画素に対応する元画像データとのレベル
を比較して第2の極性情報を出力することを特徴とす
る。
【0040】また、画像データ比較工程では、更に、第
1画素に連続し当該第1画素よりも先行する画素に対応
する元画像データと前記第1画素に対応する元画像デー
タとのレベルを比較して第3の極性情報を出力すると共
に、第3画素に連続し当該第3画素に後続する画素に対
応する元画像データと前記第3画素に対応する元画像デ
ータとのレベルを比較して第4の極性情報を出力するこ
とを特徴とする。
【0041】また、極性情報はレベル変化量の情報を含
むことを特徴とする。
【0042】また、レベル変化検出工程では表示画面上
の水平方向に対応する元画像データ間のレベル変化を検
出し、生成条件生成工程では前記水平方向における新た
な画像データの生成条件を出力することを特徴とする。
【0043】また、レベル変化検出工程では表示画面上
の垂直方向に対応する元画像データ間のレベル変化を検
出し、生成条件生成工程では前記垂直方向における新た
な画像データの生成条件を出力することを特徴とする。
【0044】
【発明の実施の形態】以下に、各実施の形態に説明する
ものは、画像の変化パターンを検出する変化パターン検
出手段と画像を任意の倍率に変換する画素数変換手段を
有し、画像データの変化パターンに応じて変換倍率を制
御することでレベル変化部に対応する新たな画像データ
を生成するようにしたものである。
【0045】実施の形態1.図1は、この発明の実施の
形態1における画像処理方法を説明するための説明図で
ある。図において横軸は、画像の水平位置あるいは垂直
位置、縦軸は、画像データのレベル(明るさ)を示して
いる。また、図中上段は、入力画像データ、下段は、前
記入力画像データを拡大した場合を示している。
【0046】次に動作について説明する。画素数の変換
において、垂直画素数の変換と水平画素数の変換は、同
様の動作によって実現されるので、ここでは、水平画素
数の変換の動作について説明する。
【0047】入力画像データから画像のレベルの変化を
検出し、平坦部(期間a)とレベル変化部に相当する輪
郭部(期間bおよびc)を判別する(以降、簡単のため
レベル変化部を輪郭部として説明する)。
【0048】さらに輪郭部は、画像のレベルが変化する
前部(期間b)および後部(期間c)を判別する(この
場合、入力画像データが元画像データであり、例えば水
平方向や垂直方向のような表示画面上の一方向に連続す
る複数の画素に対応する。この元画像データ間のレベル
変化より、元画像データにおける輪郭部を検出する(レ
ベル変化検出工程)。ここで検出された輪郭部は複数の
領域に分けられる)。
【0049】なお、後に詳述するように、レベル変化検
出を行うと共にレベル変化の形態を表わす極性情報も出
力されるように構成される(ここまでの動作を行う部分
までが画像データ比較工程)。
【0050】判別された画像の平坦部aは、一定の変換
倍率nで画素数を変換する。ここで、一定の変換倍率n
とは、画像のフォーマット変換や画像を任意の倍率で拡
大あるいは縮小するために必要な任意の倍率である。画
像のフォーマット変換の一例として、パーソナルコンピ
ュータ(PC)の出力フォーマットの1つである640
画素×480ラインの画像を1024画素×768ライ
ンの画像に変換する場合、変換倍率nは、1.6倍であ
る。
【0051】一方、画像の輪郭部(期間bおよびc)で
は、画像の変化量に応じて変換倍率を制御する。すなわ
ち、複数の領域に分けられた輪郭部では、それぞれの領
域に対応する新たな画像データを生成する際の生成条件
(ここでいう生成条件とは、例えば、変換倍率である)
が異なる。より具体的には、輪郭の前部bは、平坦部a
より高い倍率で変換し、後部cは、平坦部aより低い倍
率で画素数を変換する(画像データ比較工程により得ら
れる極性情報に基づいて輪郭部に対応する元画像データ
からレベル変化(輪郭)部に対応する新たな画像データ
を生成する際の生成条件を生成する生成条件生成工程、
生成条件に基づいてレベル変化(輪郭)部に対応する元
画像データからレベル変化(輪郭)部に対応する新たな
画像データを生成する画像データ生成工程を含む)。
【0052】図2は、入力画像データを縮小する場合を
示した図である。画像の平坦部aは、一定の変換倍率で
縮小し、輪郭の前部bは、平坦部aより高い倍率で変換
し、輪郭の後部cは、平坦部aより低い倍率で変換する
(輪郭部が複数の領域に分けられ、それぞれの領域に対
応する生成条件を異ならせている、あるいは生成条件が
異なっている)。この場合、複数の領域の内の、少なく
とも隣接する2つの領域に関して異なっていることが必
要である。
【0053】上記動作を画像の水平方向と垂直方向に実
施することで、画素数を変換することができる。
【0054】なお、水平方向の画素数変換と垂直方向の
画素数変換は、順次実施することも同時に実施すること
もできる。
【0055】また、水平方向の変換倍率と垂直方向の変
換倍率は、互いに異なる倍率でも良い。
【0056】なお、以上に説明した動作は、表示画面上
の水平方向について説明しているが、垂直方向に同様の
動作を施せば、垂直方向の画像処理を実現できる。
【0057】また、表示画面上の水平方向(垂直方向)
について輪郭部を検出した場合には、水平方向(輪郭部
の検出が垂直方向の場合には垂直方向)における新たな
画像データの生成条件を出力するが、輪郭検出を行う場
合に水平方向(垂直方向)に対応する互いに隣接する3
個または5個の元画像データ間のレベル変化を検出する
と、処理が単純化され、装置を簡略化することができ
る。
【0058】以下、さらに図面を参照しながら、より詳
細な形態について説明する。図3は、この発明の実施の
形態1における画像表示装置を表す図である。図におい
て、1は画像信号の入力端子、2は同期信号の入力端
子、3はA/D変換手段、4は画像調整手段、5は入力
された元画像データを記憶するメモリ手段、6は画素数
変換器、7は画像調整手段、8はD/A変換手段、9は
表示手段、10は制御手段である。
【0059】画像信号と同期信号が入力端子1、2に入
力される。制御手段10は、入力端子2に入力された同
期信号を基準に所定の周波数のサンプリングクロックと
画像調整手段4以降を制御するクロックやタイミング信
号を発生する。A/D変換手段3は、入力端子1に入力
された画像信号を制御手段10が出力したサンプリング
クロックでサンプリングし、デジタルの画像データに変
換する。A/D変換手段3で変換された画像データは、
画像調整手段4に入力され、所望の画像調整が施され
る。
【0060】ここで、所望の画像調整とは、例えばメモ
リ手段5以降を3原色のデータとして処理するに際し、
入力画像信号として輝度信号と色信号とが入力される場
合やコンポジット信号が入力される場合は、輝度信号と
色信号とから3原色のデータへの変換やコンポジット信
号から3原色のデータへの変換、あるいは、その逆に3
原色の信号が入力され、メモリ手段5以降を輝度信号と
色信号とで処理する場合は、3原色のデータから処理に
適した形式のデータへの変換などが考えられる。さら
に、明るさやコントラストの調整など、画素数変換とは
独立した任意の画像調整が施されても良い。
【0061】画像調整手段4で処理された画像データ
は、メモリ手段5に一時的に記憶される(記憶工程)。
ここで、メモリ手段5は、以降の画素数変換に必要な画
素を記憶できるだけ(少なくとも2ライン以上)の容量
を持つ。
【0062】次に、制御手段10の制御によって、メモ
リ手段5から所定のタイミングで画像データが読み出さ
れるが、必ずしもサンプリングクロックと同一のタイミ
ングでなくても良く、表示手段9を制御するのに必要な
任意の周波数で読み出すことができる。
【0063】メモリ手段5から読み出された画像データ
Piは、画素数変換器6に入力され、前述したように、
画像の輪郭部において、画像のレベルの変化量に応じて
変換倍率が制御されながら画素数の変換が行われ、変換
後の画像データPoが出力される。
【0064】画素数変換器6が出力した画像データは、
画像調整手段7に入力され、所望の画像調整が施され
る。ここで、所望の画像調整とは、明るさ、コントラス
ト、彩度の調整や階調制御などの画素数変換に独立した
各種処理および補正や、表示手段9に入力するための信
号形式の変換などが含まれる。
【0065】画像調整手段7で処理された画像データ
は、D/A変換手段8に入力され、アナログの画像信号
に変換される。D/A変換手段8で変換された画像信号
は、表示手段9に入力され、制御手段10の制御により
所定のタイミングで表示される。
【0066】なお、図3では、D/A変換手段8でアナ
ログの画像信号に変換して、表示手段9に入力する構成
について示したが、表示手段9がデジタルの画像データ
を直接入力して表示できる場合は、D/A変換手段8を
省略することができる(この表示手段9における動作が
表示工程に対応する)。
【0067】次に、画素数変換器6のより詳細な動作に
ついて説明する。ここで画素数変換器6は水平、垂直の
それぞれの方向に独立に画素数変換を行うように構成し
て良いが、ここでは垂直方向および水平方向の両方向に
対して画素数変換を行う場合について説明する。
【0068】図4は、この発明の実施の形態1における
画素数変換器6の詳細な構成を示す図である。図におい
て、11は垂直画素数変換手段、12は垂直変化パター
ン検出手段、13は垂直変換倍率制御手段、14は水平
画素数変換手段、15は水平変化パターン検出手段、1
6は水平変換倍率制御手段である。
【0069】垂直変化パターン検出手段12は、画像デ
ータPiの垂直方向の元画像データのレベルの変化パタ
ーンを検出して、垂直変化パターン検出結果vd1を出
力する。ここで、画像データPiは、図3に示したメモ
リ手段5から読み出された画像データで、垂直画素数変
換手段11および垂直変化パターン検出手段12が必要
とする複数の画素で構成される。
【0070】垂直変換倍率制御手段13は、垂直変化パ
ターン検出手段12が出力する垂直変化パターン検出結
果vd1から垂直方向の変換倍率vc1を求め、垂直画
素数変換手段11に出力する。垂直画素数変換手段11
は、垂直方向の変換倍率vc1に基づいて入力画像の垂
直方向の画素数を変換し、変換結果Pvを出力する。
【0071】次に、水平変化パターン検出手段15は、
垂直画素数変換手段11が出力した画像データPvの水
平方向の変化パターンを検出して、水平変化パターン検
出結果hd1を出力する。水平変換倍率制御手段16
は、水平変化パターン検出手段15が出力する水平変化
パターン検出結果hd1から水平方向の変換倍率hc1
を求め、水平画素数変換手段14に出力する。水平画素
数変換手段14は、水平方向の変換倍率hc1に基づい
て入力画像の水平方向の画素数を変換し、変換結果Po
を出力する。
【0072】上述の説明においては、垂直および水平の
両方向に画素数変換を施す構成例について述べたが、以
下では画素数変換の動作について述べる。なお、理解し
易くするために水平方向の画素数変換の動作について説
明する。
【0073】図4に示す構成において、垂直変化パター
ン検出手段12、水平変化パターン検出手段15は輪郭
検出手段として機能し、垂直変換倍率制御手段13、水
平変換倍率制御手段16は生成条件生成手段として機能
し、垂直画素数変換手段11、水平画素数変換手段14
は画像データ生成手段として機能する(もちろん、垂
直、水平のいずれか一方のデータ処理のための構成、例
えば垂直方向に対する新たな画像データ生成において
は、垂直変化パターン検出手段12、垂直変換倍率制御
手段13、垂直画素数変換手段11のみによって画像処
理系が構成されていても良く、水平方向に関しても同様
である)。
【0074】なお、図3、4に示した構成を参照して説
明したが、メモリ手段5から出力される画像データPi
に対して、垂直変化パターン検出手段12の直前に雑音
除去のための低域濾波器(ローパスフィルタ:LPF)
を設けても良い。この場合、垂直画素数変換手段11に
は画像データPiをそのまま入力し、垂直変化パターン
検出手段12にはこの直前に設けられるLPFの出力を
入力する。このようにすると、画像データPi上に存在
する雑音を輪郭部として処理することがなくなり、輪郭
部のみ的確に処理することが可能となる(この場合に
は、垂直変化パターン検出手段12およびLPFにより
輪郭検出手段が構成される)。
【0075】もちろん、このようなLPFは水平変化パ
ターン検出手段15の直前に配置することもでき、垂直
方向のデータ処理と同様の効果を水平方向に対して得る
ことができる(この場合には、水平変化パターン検出手
段15およびLPFにより輪郭検出手段が構成され
る)。もちろん垂直方向、水平方向のいずれか一方向、
あるいは両方向に対してこれらの構成を採用することが
可能である。
【0076】なお、以上の説明においては、垂直方向に
は垂直変化パターン検出手段12あるいはその前段にL
PFを設けるものについて述べたが、垂直変換倍率制御
手段13の前段がバンドパスフィルタ(BPF)であっ
ても同様の効果を期待できる(これは言うまでもなく、
水平方向に対しても同様の構成を採用すれば同様の効果
を得ることができる)。この場合には、垂直変化パター
ン検出手段12およびBPF(あるいは水平変化パター
ン検出手段15およびBPF)により輪郭検出手段が構
成される。
【0077】図5は、この発明の実施の形態1における
水平変化パターン検出手段15の詳細な構成を示す図で
ある。図において、17および18は画像データを水平
方向に対応する画像データ単位(1画素分)で遅延する
画像データ遅延手段、19および20は2個の画像デー
タのレベルを比較する画像データ比較手段、21は画像
データ比較結果処理手段である。
【0078】画像データ遅延手段17は入力された画像
データPvを水平方向に対する画像データ単位(ここで
は、水平方向の1画素分)遅延し、1画素遅延画素デー
タPd1を出力する。画像データ遅延手段18は、画像
データ遅延手段17の1画素遅延画素データPd1を水
平方向に対する画像データ単位遅延し(すなわち、画像
データ遅延手段17および画像データ遅延手段18を経
由することにより、最大、水平方向の2画素分の遅延と
なる)、2画素遅延画素データPd2を出力する。
【0079】ここで、入力された画像データPvは、水
平方向に対する画像データ単位に遅延されていないので
0画素遅延画素データPd0(Pd0=Pv)と称する
と、2画素、1画素および0画素遅延画像データPd
2、Pd1およびPd0は、表示画面上の水平方向に対
応する互いに隣接する3個の元画像データの、第1画素
(Pd2)、第2画素(Pd1)および第3画素(Pd
0)の入力画像データに相当することになる。
【0080】画像データ比較手段19には、表示画面上
の水平方向に対応する互いに隣接する3個の元画像デー
タのうち第1画素(Pd2)および第2画素(Pd1)
の画像データが図中の入力(b)、(a)にそれぞれ入
力され、第1画素と第2画素間(第一区間)の画像デー
タのレベルを比較し、比較結果hcomp1を出力す
る。
【0081】画像データ比較手段20には、表示画面上
の水平方向に対応する互いに隣接する3個の元画像デー
タのうち第2画素(Pd1)および第3画素(Pd0)
の画像データが図中の入力(b)、(a)にそれぞれ入
力され、第2画素と第3画素間(第二区間)の画像デー
タのレベルを比較し、比較結果hcomp2を出力す
る。
【0082】図6は、画像データ比較手段19、20の
動作を説明する図である。図6中の、横軸は図5に示し
た画像データ比較手段19、20それぞれに示した入力
(a)、縦軸は図5に示した画像データ比較手段19、
20それぞれに示した入力(b)の画像データのレベル
(画像データの値)を示している。なお、図では、各入
力(a)、(b)において8bit(すなわち0〜25
5階調)の入力が行われる例を示している。
【0083】画像データ比較手段19、20は、入力
(a)、(b)間のレベルの大小比較を行い、図6に示
す様に比較結果(+)、(0)または(−)を出力す
る。すなわち、入力(b)のレベル>入力(a)のレベ
ル+dの時に比較結果(+)を、入力(a)のレベル−
d≦入力(b)のレベル≦入力(a)のレベル+dの時
に比較結果(0)を、入力(b)のレベル<入力(a)
のレベル−dの時に比較結果(−)を出力する。ここ
で、dは画像データのレベルの大小比較をする際の不感
帯の幅を決定する値であり、入力(a)、(b)の画像
データの間にレベル差があっても、その差が+dから−
dの範囲の時には、比較結果(0)を各々出力する(+
dから−dの範囲を不感帯と称し、以下の記述では±d
と表現する場合もある)。
【0084】この場合の不感帯±dは、例えば画像デー
タにノイズが含まれている時に、そのノイズにより水平
変化パターン検出手段15がノイズをパターンの変化と
して検出しないように設定する。
【0085】表1は、実施の形態1における画像データ
比較結果処理手段21の動作を説明するために元画像デ
ータの変化パターン比較結果hcomp1,hcomp
2、出力される水平変化パターンhd1および水平変換
倍率hc1を示している。
【0086】
【表1】
【0087】ここで、画像データ比較手段19、20の
各比較結果出力hcomp1およびhcomp2は、表
示画面上の水平方向に対応する互いに隣接する3個の元
画像データの第1画素と第2画素間(第一区間)、およ
び第2画素と第3画素間(第二区間)に対応する元画像
データ間の状態変化(極性変化)をそれぞれ検出するこ
とに相当する。
【0088】そして、画像データ比較結果処理手段21
は、表1に示した元画像データ間における変化パターン
に従い、これら第一区間の画素間における比較結果出力
hcomp1(第1の極性情報)および第二区間の画素
間における比較結果出力hcomp2(第2の極性情
報)の組み合わせに応じて水平変化パターンhd1を出
力する。
【0089】表1を参照すると理解できるように、元画
像データの変化パターンは基本的に9つの場合(水平変
化パターンhd1がA、B、C、D、E、F、G、Hお
よびJの場合)に分類することができる。
【0090】すなわち、 a)3つの画素間に亙ってレベル変動を生じていない場
合(水平変化パターンhd1がA。変換倍率にはnが与
えられる)。 b)第一区間でレベル変化を生じないが第二区間でレベ
ル増加を生じる場合(水平変化パターンhd1がB。変
換倍率にはn+αが与えられる)。
【0091】c)第一区間でレベル変化を生じないが第
二区間でレベル減少を生じる場合(水平変化パターンh
d1がC。変換倍率にはn+αが与えられる)。 d)第一区間でレベル増加を生じ第二区間でレベル変化
を生じない場合(水平変化パターンhd1がD。変換倍
率にはn−αが与えられる)。
【0092】e)第一区間でレベル減少を生じ第二区間
でレベル変化を生じない場合(水平変化パターンhd1
がE。変換倍率にはn−αが与えられる)。 f)第一区間および第二区間でレベル増加を生じる場合
(水平変化パターンhd1がF。変換倍率にはnが与え
られる)。
【0093】g)第一区間および第二区間でレベル減少
を生じる場合(水平変化パターンhd1がG。変換倍率
にはnが与えられる)。 h)第一区間でレベル増加を生じ第二区間でレベル減少
を生じる場合(水平変化パターンhd1がH。変換倍率
にはnが与えられる)。
【0094】i)第一区間でレベル減少を生じ第二区間
でレベル増加を生じる場合(水平変化パターンhd1が
J。変換倍率にはnが与えられる)の各場合である。
【0095】ここで、比較結果出力hcomp1,hc
omp2はそれぞれ第1、第2の極性情報であるが、こ
れら比較結果出力hcomp1,hcomp2の組み合
わせに対応して分類される水平変化パターンhd1(表
中のA、B、C、D、E、F、G、HおよびJ)におの
おの対応する、例えばコード情報を生成して以降の処理
がなされても良い。
【0096】図7は、水平画素数の変換の動作を詳細に
説明する図であり、表1に示された関係に従って元画像
データの各変化パターン(図7中(a))、水平変化パ
ターンhd1(図7中(b))および水平変換倍率(図
7中(c))および出力画像データ(図7中(d))に
ついて示している。
【0097】水平変換倍率制御手段16は、水平変化パ
ターン検出手段15の出力水平変化パターン検出結果h
d1に基づいて、表示画面上の水平方向に対応する互い
に隣接する3個の元画像データの第2画素に対する倍率
変化量(ここでは+αまたは−α。但し、αは0<α<
n。倍率変化量は変換倍率nの補正係数として機能す
る。)を、任意の変換倍率nに加算(あるいは減算)し
て出力する。
【0098】すなわち、第一区間および第二区間の変化
極性の検出結果に基づいてレベル変化を検出して変換倍
率nを補正するために変化状態に応じて変換倍率nの補
正係数として倍率変化量αの変化を与えると、任意の特
性を有する輪郭部分における最終的な変換倍率を自由に
制御することができるようになり、高性能な変換が実現
できる。
【0099】この結果、期間aでは変換倍率n、期間b
ではnより高い倍率(このときの変換倍率はn+α)、
期間cではnより低い倍率(このときの変換倍率はn−
α)で画素数が変換されることになる。ただし、以下の
式で示されるように1ラインにおける水平変換倍率hc
1の平均値は、nであるので、画像の変換倍率は局部的
に上下するが、画像全体の変換倍率はnとなる。 AVE(hc1)=n ただし、AVE(x)は変換倍率xの1ラインの平均値
を示す。
【0100】なお、垂直方向においても、上述の水平方
向の画素数変換と同様の動作であり、この垂直方向の場
合においても垂直方向の画素数の平均値はnとなる(垂
直方向の変換倍率がnの場合。もちろん水平方向、垂直
方向の変換倍率はそれぞれ独立に設定することができ
る)。
【0101】図8は、図7の輪郭部分における画素数変
換の動作をより詳細に説明するための説明図である。
【0102】画像データPvの画素の一部(p1、p
2、p3)は、上記動作によって、q11〜q17のよ
うに変換される。期間bでは、期間aより画素の密度が
高くなり、期間cでは、期間aより画素の密度が低くな
る。この結果(q11〜q17)が表示手段9では、s
11〜s17に示したように等しい間隔で表示されるの
で、画素密度が高い部分は、nより高い倍率で拡大さ
れ、画素密度の低い部分では、nより低い倍率で拡大さ
れることになる。
【0103】更に述べると、q11とq12の距離は、
p1とp2の距離(処理前の画素の間隔)を1とした場
合、q12における変換倍率の逆数で示される。また、
q11からq13の距離は、q11からq12の距離に
q13における変換倍率の逆数を加算すればよい。この
ように、水平変換倍率制御手段16が出力する変換倍率
hc1の逆数を水平方向に累積加算することで、各画素
の位置が求められる。
【0104】より具体的には、この累積加算した結果か
ら、処理に必要な画素(例えば、p1、p2、p3など
の画素が記憶されたメモリ手段のアドレス)やフィルタ
係数(フィルタ係数の番号(フィルタ係数がルックアッ
プテーブルの場合の番号(アドレス))やフィルタ係数
そのものを指し示す)を求めることができる。
【0105】上記動作によって、画像データPvの画素
の一部(p1、p2、p3)は、q11〜q17のよう
に変換される。図8に示されたものにおいて、期間bで
は、期間aより画素の密度が高くなり、期間cでは、期
間aより画素の密度が低くなる。より具体的には、この
結果(q11〜q17)が表示手段9では、s11〜s
17に示したように等しい間隔で表示されるので、画素
密度が高い部分ではnより高い倍率(変換倍率はn+
α)で拡大され、画素密度の低い部分ではnより低い倍
率(変換倍率はn−α)で拡大されることになる。
【0106】なお、上記動作の説明では画像を拡大する
場合について説明したが、画像を縮小する場合も同様
で、期間bではnより高い倍率で縮小され(nよりは縮
小されない)、期間cではnより低い倍率で縮小される
(nより縮小される)。
【0107】したがって、任意の変換倍率nが1より大
きい場合は、輪郭部の鮮鋭度を損なうことなく画像が拡
大され、1より小さい場合は、輪郭部の画像の欠けが減
るように画像が縮小される。すなわち、拡大、縮小の両
方において入力画像の輪郭情報を保存する効果がある。
【0108】また、倍率変化量αを大きく取ることで、
入力画像の輪郭の鮮鋭度を高くすることができ、倍率変
化量αによって輪郭部の鮮鋭度を制御することができ
る。
【0109】また、変換倍率nが1の時は、画像全体の
拡大・縮小は行われず、輪郭部の鮮鋭度のみが制御され
る。
【0110】また、変換倍率nと倍率変化量αとを、垂
直方向と水平方向とで独立に設定することにより、水平
方向の変換倍率と水平方向の輪郭の鮮鋭度、および垂直
方向の変換倍率と垂直方向の輪郭の鮮鋭度を独立に制御
することができる。
【0111】例えば、垂直方向の変換倍率nを2に設定
し、水平方向の変換倍率nを1に設定することで、イン
タレース画像からノンインタレース画像に変換(走査線
補間)することができ、水平方向と垂直方向の輪郭を独
立に所望の鮮鋭度に制御できる。
【0112】なお、上記動作の説明では、画素数変換の
動作として垂直方向の画素数変換と水平方向の画素数変
換の動作を順次実施する場合について説明したが、水平
方向の画素数を変換した後に垂直方向の画素数を変換し
ても同様の効果を得ることができる。
【0113】また、垂直方向の画素数変換と水平方向の
画素数変換を同時に実施しても同様の効果を得ることが
できる。
【0114】また、上記動作の説明では、画素数の変換
に用いるフィルタとして線形フィルタの場合について説
明したが、非線形などの任意の形のフィルタを用いるこ
とができる。
【0115】図9は、画素数変換器6で垂直方向と水平
方向の画素数変換を同時に行う場合の構成を示す図であ
る。図において22は画素数変換手段、23は変化パタ
ーン検出手段、24は変換倍率制御手段である。変化パ
ターン検出手段23は画像データPiの垂直および水平
方向の変化パターンvd1、hd1を出力する。
【0116】変換倍率制御手段24は水平変化パターン
検出結果hd1と垂直変化パターン検出結果vd1に基
づいて変換倍率c1を決定し、画素数変換手段17に出
力する。画素数変換手段22は変換倍率c1に基づいて
垂直方向と水平方向の画素数を同時に二次元的に変換す
る。
【0117】なお、垂直変化パターン検出結果vd1、
水平変化パターン検出結果hd1および変換倍率c1の
関係は、表1に示す関係と同様であるので、詳細な説明
は省略する。
【0118】実施の形態2.実施の形態1においては、
表示画面上の水平方向に対応する互いに隣接する3個の
元画像データの第1画素と第2画素間(第一区間)、お
よび第2画素と第3画素(第二区間)の元画像データ変
化の極性をそれぞれ検出し、第一区間および第二区間の
変化極性の検出結果の組み合わせによりレベル変化を検
出していたが、変化極性だけでなく変化量も検出するよ
うな構成として、第一区間および第二区間の変化極性お
よび変化量の検出結果の組み合わせによりレベル変化を
検出して変換倍率nを補正するために、変化の状態に応
じて変換倍率nの補正係数として倍率変化量α、β(こ
こでは、倍率変化量αは実施の形態1に述べたものと同
様に与えられ、倍率変化量βは、変換倍率n−倍率変化
量α−ABS(β)>0なる条件を満足するように与え
られる。ABS(β)は倍率変化量βの絶対値。)の変
化を与えると、任意の特性を有する輪郭部分における最
終的な変換倍率を自由に制御することができるようにな
り、より高性能な変換が実現できる。
【0119】図10は、実施の形態2における画像デー
タ比較手段19、20の動作の一例を説明する図であ
る。図において、図6と同様に、横軸は図5に示した画
像データ比較手段19、20それぞれに示した入力
(a)、縦軸は図5に示した画像データ比較手段19、
20それぞれに示した入力(b)の画像データのレベル
(画像データの値)を示している。なお、図では、各入
力(a)、(b)において8bit(すなわち0〜25
5階調)の入力が行われる例を示している。
【0120】実施の形態2においては、画像データ比較
手段19、20は、入力(a)、(b)の画像データの
レベルの大小比較を行い、例えば、図10に示す様に比
較結果(2+)、(+)、(0)、(−)または(2
−)を出力する。
【0121】すなわち、2*(a)+d<(b)の時に
比較結果(2+)を、(a)+d<(b)≦2*(a)
+dの時に比較結果(+)を、(a)−d≦(b)≦
(a)+dの時に比較結果(0)を、0.5*(a)−
d≦(b)<(a)−dの時に比較結果(−)を、
(b)<0.5*(a)−dの時に比較結果(2−)を
出力する(これにより、以下に述べる所定の変化範囲が
決定される)。
【0122】ここで、dは実施の形態1と同様に画像デ
ータのレベルの大小比較をする際の不感帯の幅を決定す
る値であり、入力(a)、(b)の画像データの間にレ
ベル差があっても、その差が−dから+dの範囲の時に
は、比較結果(0)を各々出力する。
【0123】表2〜4は、実施の形態2における、画像
データ比較結果処理手段21の動作を説明するために、
元画像データの変化パターン、比較結果hcomp1,
hcomp2、出力される水平変化パターンhd1およ
び水平変換倍率hc1を示している。
【0124】
【表2】
【0125】
【表3】
【0126】
【表4】
【0127】ここで、画像データ比較手段19、20の
各比較結果出力hcomp1およびhcomp2は、表
示画面上の水平方向に対応する互いに隣接する3個の元
画像データの第1画素と第2画素間(第一区間)および
第2画素と第3画素間(第二区間)にそれぞれ対応する
元画像データ間の状態変化(極性の変化)と変化量をそ
れぞれ検出することに相当する。
【0128】そして、画像データ比較結果処理手段21
は表2〜表4に示した元画像データ間における変化パタ
ーンに従い、これら第一区間の画素間における比較結果
出力hcomp1および第二区間の画素間における比較
結果出力hcomp2の組み合わせに応じて、水平変化
パターンhd1を出力する。
【0129】表2〜4を参照すると理解できるように、
元画像データの変化パターンは実施の形態1に説明した
表1に示した基本的な9つの場合(水平変化パターンh
d1がA、B、C、D、E、F、G、HおよびJの場
合)およびレベル増加あるいはレベル減少の程度を考慮
した4つの場合(水平変化パターンhd1がB+、C
−、D+およびE−の場合)の合計13の場合に分類す
ることができる。
【0130】なお、水平変化パターンhd1がA、B、
B+、C、C−、D、D+、EおよびE−までを表2
に、水平変化パターンhd1がFおよびGを表3に、水
平変化パターンhd1がHおよびJを表4に各々示して
ある。
【0131】表2〜4を参照して、上記の分類について
以下説明する。 a)3つの画素間に亙ってレベル変動を生じていない場
合(水平変化パターンhd1がA。変換倍率にはnが与
えられる)。 b)第一区間でレベル変化を生じないが第二区間で所定
の変化範囲までのレベル増加を生じる場合(水平変化パ
ターンhd1がB。変換倍率にはn+αが与えられ
る)。
【0132】c)第一区間でレベル変化を生じないが第
二区間で所定の変化範囲を越えてレベル増加を生じる場
合(水平変化パターンhd1がB+。変換倍率にはn+
α+βが与えられる)。 d)第一区間でレベル変化を生じないが第二区間で所定
の変化範囲までのレベル減少を生じる場合(水平変化パ
ターンhd1がC。変換倍率にはn+αが与えられ
る)。
【0133】e)第一区間でレベル変化を生じないが第
二区間で所定の変化範囲を越えてレベル減少を生じる場
合(水平変化パターンhd1がC−。変換倍率にはn+
α+βが与えられる)。 f)第一区間で所定の変化範囲までのレベル増加を生じ
第二区間でレベル変化を生じない場合(水平変化パター
ンhd1がD。変換倍率にはn−αが与えられる)。
【0134】g)第一区間で所定の変化範囲を越えてレ
ベル増加を生じ第二区間でレベル変化を生じない場合
(水平変化パターンhd1がD+。変換倍率にはn−α
−βが与えられる)。 h)第一区間で所定の変化範囲までのレベル減少を生じ
第二区間でレベル変化を生じない場合(水平変化パター
ンhd1がE。変換倍率にはn−αが与えられる)。
【0135】i)第一区間で所定の変化範囲を越えてレ
ベル減少を生じ第二区間でレベル変化を生じない場合
(水平変化パターンhd1がE−。変換倍率にはn−α
−βが与えられる)。 j)第一区間および第二区間で所定の変化範囲までのレ
ベル増加を生じる場合、第一区間では所定の変化範囲を
越えてレベル増加を生じ第二区間では所定の変化範囲ま
でのレベル増加を生じる場合、第一区間では所定の変化
範囲までのレベル増加を生じ第二区間では所定の変化範
囲を越えてレベル増加を生じる場合、および第一区間な
らびに第二区間で所定の変化範囲を越えてレベル増加を
生じる場合(水平変化パターンhd1がF。変換倍率に
はnが与えられる)。
【0136】k)第一区間および第二区間で所定の変化
範囲までのレベル減少を生じる場合、第一区間では所定
の変化範囲を越えてレベル減少を生じ第二区間では所定
の変化範囲までのレベル減少を生じる場合、第一区間で
は所定の変化範囲までのレベル減少を生じ第二区間では
所定の変化範囲を越えてレベル減少を生じる場合、およ
び第一区間ならびに第二区間で所定の変化範囲を越えて
レベル減少を生じる場合(水平変化パターンhd1が
G。変換倍率にはnが与えられる)。 l)第一区間では所定の変化範囲までのレベル増加を生
じ第二区間では所定の変化範囲までのレベル減少を生じ
る場合、第一区間では所定の変化範囲を越えてレベル増
加を生じ第二区間では所定の変化範囲までのレベル減少
を生じる場合、第一区間では所定の変化範囲までのレベ
ル増加を生じ第二区間では所定の変化範囲を越えてレベ
ル減少を生じる場合、および第一区間では所定の変化範
囲を越えてレベル増加を生じ第二区間では所定の変化範
囲を越えてレベル減少を生じる場合(水平変化パターン
hd1がH。変換倍率にはnが与えられる)。
【0137】m)第一区間では所定の変化範囲までのレ
ベル減少を生じ第二区間では所定の変化範囲までのレベ
ル増加を生じる場合、第一区間では所定の変化範囲を越
えてレベル減少を生じ第二区間では所定の変化範囲まで
のレベル増加を生じる場合、第一区間では所定の変化範
囲までのレベル減少を生じ第二区間では所定の変化範囲
を越えてレベル増加を生じる場合、および第一区間では
所定の変化範囲を越えてレベル減少を生じ第二区間では
所定の変化範囲を越えてレベル増加を生じる場合(水平
変化パターンhd1がJ。変換倍率にはnが与えられ
る)の各場合である。
【0138】ここで、比較結果出力hcomp1,hc
omp2はそれぞれ第1、第2の極性情報であるが、こ
れら比較結果出力hcomp1,hcomp2の組み合
わせに対応して分類される水平変化パターンhd1(表
中のA、B、B+、C、C−、D、D+、E、E−、
F、G、HおよびJ)におのおの対応する、例えばコー
ド情報を生成して以降の処理がなされても良い。
【0139】この実施の形態2における倍率変化量β
は、実施の形態1に述べた倍率変化量αによって得られ
る画像における輪郭部でのレベル変化が急激である場合
に、そのレベル変化を更に大きくなるようにするか、逆
に、レベル変化を小さくなるようにするかのいずれかの
機能を実現するために用いられる(但し、先にも述べた
ように、倍率変化量βは、変換倍率n−倍率変化量α−
ABS(β)>0なる条件を満足するように与えられ
る。なお、倍率変化量βは正負いずれの値もとりう
る。)。
【0140】例えば、水平変化パターンhd1がBであ
るものとB+であるものとは比較結果出力hcomp2
において、所定の変化範囲までのレベル増加を生じてい
るか所定の変化範囲を越えてレベル増加を生じているか
の点で異なる。
【0141】水平変化パターンhd1がB+のように所
定の変化範囲を越えてレベル増加を生じている際、最終
的に得られる画像における輪郭部をさらに強調するため
に正の倍率変化量βを変換倍率n+αに加算し(実質、
与えられる変換倍率n+α+ABS(β))、輪郭部を
弱めるためには負の倍率変化量βを変換倍率n+αに加
算する(実質、与えられる変換倍率n+α−ABS
(β))。
【0142】このような手法は、同様に、水平変化パタ
ーンhd1がC−、D+およびE−である場合にも適用
される。
【0143】例えば、ディジタル画像信号を処理する場
合、簡単な構成としては倍率変化量αやβ等をそれぞれ
一つの値(データ)として記憶しておき参照することが
行われる(もちろん、より複雑には倍率変化量αやβ等
を複数記憶しておきレベル変化の状態によって選択する
ように構成することもできる)。
【0144】このような簡単な構成を採用する場合に
は、この実施の形態2に述べる手法が非常に有効であ
り、倍率変換を行う場合、簡単な構成で輪郭部を確実に
表現できる。
【0145】なお、実施の形態2は、画像データ比較手
段19、20の出力する検出結果と画像データ比較結果
処理手段21の出力する変化パターンが異なるが構成お
よび動作については実施の形態1と同様であるので、詳
細な説明は省略する。
【0146】実施の形態3.実施の形態1または2にお
いては、画像の変化パターンを表示画面上の互いに隣接
する3個の元画像データの第1画素と第2画素間(第一
区間)、および第2画素と第3画素(第二区間)に対応
する元画像データ変化を検出して、変化パターンを出力
していたが、表示画面上の互いに隣接する5個の元画像
データの第1画素に連続し、当該第1画素よりも先行す
る画素(先行画素)と第1画素間(先行区間)、第1画
素と第2画素(第一区間)、第2画素と第3画素(第二
区間)および第3画素と当該第3画素に後続する画素に
対応する後続画素(後続区間)の各元画像データ変化の
極性をそれぞれ検出して、変化パターンを出力するよう
に構成して、第一区間〜第四区間における変化極性の検
出結果の組み合わせによりレベル変化を検出して変換倍
率nを補正するために、変化の状態に応じて変換倍率n
の補正係数として倍率変化量α、γ分の変化(ここで
は、倍率変化量αは実施の形態1に述べたものと同様に
与えられ、倍率変化量γは、変換倍率n−倍率変化量α
−ABS(γ)>0なる条件を満足するように与えられ
る。ABS(γ)は倍率変化量γの絶対値。)を与える
と、任意の特性を有する輪郭部分における最終的な変換
倍率を自由に制御することができるようになり、全体構
成の簡略性を維持しながら、さらに高性能な変換を実現
することができるようになる。
【0147】図11は、実施の形態3における水平変化
パターン検出手段5の詳細な構成を示す図である。図に
おいて、17、18、25および26は画像データを水
平方向に対応する画像データ単位で遅延する画像データ
遅延手段、19、20、27および28は2個の画像デ
ータのレベルを比較する画像データ比較手段、29は画
像データ比較結果処理手段である。なお、図中において
図5と同じ符号を付した部分は、同一の動作を行う部分
である。
【0148】画像データ遅延手段25は、入力された画
像データPvを水平方向に対する画像データ単位(ここ
では、水平方向の1画素分)遅延し、1画素遅延画素デ
ータPd1を出力する。画像データ遅延手段17は、画
像データ遅延手段25の1画素遅延画素データPd1を
水平方向に対する画像データ単位遅延し、2画素遅延画
素データPd2を出力する。画像データ遅延手段18
は、画像データ遅延手段17の1画素遅延画素データP
d2を水平方向に対する画像データ単位遅延し、3画素
遅延画素データPd3を出力する。画像データ遅延手段
26は、画像データ遅延手段18の1画素遅延画素デー
タPd3を水平方向に対する画像データ単位遅延し(す
なわち、画像データ遅延手段25、17、18、26を
経由することにより、最大で水平方向の4画素分の遅延
となる)、4画素遅延画素データPd4を出力する。
【0149】ここで、入力された画像データPvは、水
平方向に対する画像データ単位に遅延されていないので
0画素遅延画素データPd0(Pd0=Pv)と称する
と、4画素、3画素、2画素、1画素および0画素遅延
画像データPd4、Pd3、Pd2、Pd1およびPd
0は、表示画面上の水平方向に対応する互いに隣接する
5個の元画像データの、先行画素(Pd4)、第1画素
(Pd3)、第2画素(Pd2)、第3画素(Pd1)
および後続画素(Pd0)の入力画像データに相当する
ことになる。
【0150】画像データ比較手段19には、表示画面上
の水平方向に対応する互いに隣接する5個の元画像デー
タのうち第1画素(Pd3)および第2画素(Pd2)
の画像データが入力され、第1画素と第2画素間(第一
区間)の画像データのレベルを比較し、第1の極性情報
としての比較結果hcomp1を出力する。
【0151】画像データ比較手段20には、表示画面上
の水平方向に対応する互いに隣接する5個の元画像デー
タのうち第2画素(Pd2)および第3画素(Pd1)
の画像データが入力され、第2画素と第3画素間(第二
区間)の画像データのレベルを比較し、第2の極性情報
としての比較結果hcomp2を出力する。
【0152】画像データ比較手段27には、表示画面上
の水平方向に対応する互いに隣接する5個の元画像デー
タのうち先行画素(Pd4)および第1画素(Pd3)
の画像データが入力され、先行画素と第1画素間(先行
区間)の画像データのレベルを比較し、第3の極性情報
としての比較結果hcomp0を出力する。
【0153】画像データ比較手段28には、表示画面上
の水平方向に対応する互いに隣接する5個の元画像デー
タのうち第3画素(Pd1)および後続画素(Pd0)
の画像データが入力され、第3画素と後続画素間(後続
区間)の画像データのレベルを比較し、第4の極性情報
としての比較結果hcomp3を出力する。
【0154】以上のように構成すると、実施の形態3と
実施の形態1および2との関係は以下の通りとなる。
【0155】実施の形態3における第1画素、第2画素
および第3画素は、それぞれ実施の形態1および2の第
1画素、第2画素、および第3画素に対応する。また、
実施の形態3における第一区間および第二区間は、実施
の形態1および2における第一区間および第二区間に対
応する。
【0156】表5は、実施の形態3における、画像デー
タ比較結果処理手段29の動作を説明するために、元画
像データの変化パターン、比較結果hcomp1,hc
omp2,hcomp0およびhcomp3、出力され
る水平変化パターンhd1および水平変換倍率hc1を
示している。
【0157】
【表5】
【0158】ここで、画像データ比較手段27、19、
20および28の各比較結果出力hcomp0、hco
mp1、hcomp2およびhcomp3は、表示画面
上の水平方向に対応する互いに隣接する5個の元画像デ
ータの先行画素と第1画素間(先行区間)、第1画素と
第2画素(第一区間)、第2画素と第3画素(第二区
間)および第3画素と後続画素(後続区間)の元画像デ
ータ間の状態変化(極性変化)の極性をそれぞれ検出す
ることに相当する。
【0159】そして、画像データ比較結果処理手段29
は表5に示した元画像データ間における変化パターンに
従い、これら、第一区間の画素間における比較結果出力
hcomp1、第二区間の画素間における比較結果出力
hcomp2、先行区間の画素間における比較結果出力
hcomp0および後続区間の画素間における比較結果
出力hcomp3の組み合わせに応じて水平変化パター
ンhd1を出力する。
【0160】表5を参照すると理解できるように、元画
像データの変化パターンは実施の形態1に説明した表1
に示した基本的な9つの場合(水平変化パターンhd1
がA、B、C、D、E、F、G、HおよびJの場合)お
よびこれら9つの場合をさらに水平変化パターンの前後
の変化の状態を考慮した4つの場合(水平変化パターン
hd1がBF、CG、DFおよびEGの場合)の合計1
3の場合に分類することができる。
【0161】この実施の形態においては、比較結果出力
hcomp1およびhcomp2を表1に示したような
基本的な変化パターン(すなわち、隣接する3画素間の
変化パターン)とみて、当該基本的な変化パターンの時
間的に前の変化を表わす比較結果出力hcomp0およ
び基本的な変化パターンの時間的に後の変化を表わす比
較結果出力hcomp3に応じて(すなわち、先の3画
素の前後の2画素分の変化)水平変換倍率hc1を設定
する。
【0162】すなわち、 a)第一区間および第二区間においてレベル変化を生じ
ていない場合(水平変化パターンhd1がA。このとき
は先行区間および後続区間における変化パターンは無関
係。変換倍率にはnが与えられる)。
【0163】b)第一区間においてレベル変化を生じて
おらず第二区間でレベル増加を生じ、かつ後続区間でレ
ベル減少を生じているかレベル変化を生じていない場合
(水平変化パターンhd1がB。このときは先行区間に
おける変化パターンは無関係。変化倍率にはn+αが与
えられる)。 c)第一区間においてレベル変化を生じておらず第二区
間でレベル増加を生じ、かつ後続区間でレベル増加を生
じている場合(水平変化パターンhd1がBF。このと
きは先行区間における変化パターンは無関係。変化倍率
にはn+α+γが与えられる)。
【0164】d)第一区間においてレベル変化を生じて
おらず第二区間でレベル減少を生じ、かつ後続区間でレ
ベル減少を生じている場合(水平変化パターンhd1が
CG。このときは先行区間における変化パターンは無関
係。変化倍率にはn+α+γが与えられる)。 e)第一区間においてレベル変化を生じておらず第二区
間でレベル減少を生じ、かつ後続区間でレベル変化を生
じていないかレベル増加を生じている場合(水平変化パ
ターンhd1がC。このときは先行区間における変化パ
ターンは無関係。変化倍率にはn+αが与えられる)。
【0165】f)第一区間においてレベル増加を生じ第
二区間でレベル変化を生じておらず、かつ先行区間でレ
ベル減少を生じているかレベル変化を生じていない場合
(水平変化パターンhd1がD。このときは後続区間に
おける変化パターンは無関係。変化倍率にはn−αが与
えられる)。 g)第一区間においてレベル増加を生じ第二区間でレベ
ル変化を生じておらず、かつ先行区間でレベル増加を生
じている場合(水平変化パターンhd1がDF。このと
きは後続区間における変化パターンは無関係。変化倍率
にはn−α−γが与えられる)。
【0166】h)第一区間においてレベル減少を生じ第
二区間でレベル変化を生じておらず、かつ先行区間でレ
ベル減少を生じている場合(水平変化パターンhd1が
EG。このときは後続区間における変化パターンは無関
係。変化倍率にはn−α−γが与えられる)。 i)第一区間においてレベル減少を生じ第二区間でレベ
ル変化を生じておらず、かつ先行区間でレベル変化を生
じていないかレベル増加を生じている場合(水平変化パ
ターンhd1がE。このときは後続区間における変化パ
ターンは無関係。変化倍率にはn−αが与えられる)。
【0167】j)第一区間および第二区間の各区間にお
いてレベル増加を生じている場合(水平変化パターンh
d1がF。このときは先行区間および後続区間における
変化パターンは無関係。変化倍率にはnが与えられ
る)。 k)第一区間および第二区間の各区間においてレベル減
少を生じている場合(水平変化パターンhd1がG。こ
のときは先行区間および後続区間における変化パターン
は無関係。変化倍率にはnが与えられる)。
【0168】l)第一区間ではレベル増加を生じ、第二
区間ではレベル減少を生じている場合(水平変化パター
ンhd1がH。このときは先行区間および後続区間にお
ける変化パターンは無関係。変化倍率にはnが与えられ
る)。 m)第一区間ではレベル減少を生じ、第二区間ではレベ
ル増加を生じている場合(水平変化パターンhd1が
J。このときは先行区間および後続区間における変化パ
ターンは無関係。変化倍率にはnが与えられる)の各場
合である。
【0169】ここで、比較結果出力hcomp1,hc
omp2,hcomp0およびhcomp3はそれぞれ
第1、第2、第3および第4の極性情報であるが、これ
ら比較結果出力hcomp1,hcomp2,hcom
p0およびhcomp3の組み合わせに対応して分類さ
れる水平変化パターンhd1(表中のA、B、BF、C
G、C、D、DF、EG、E、F、G、HおよびJ)に
おのおの対応する、例えばコード情報を生成して以降の
処理がなされても良い。
【0170】この実施の形態3における倍率変化量β
は、実施の形態1に述べた倍率変化量αによって得られ
る画像における輪郭部でのレベル変化が急激である場合
に、そのレベル変化を更に大きくなるようにするか、逆
に、レベル変化を小さくなるようにするかのいずれかの
機能を実現するために用いられる(但し、先にも述べた
ように、倍率変化量γは、変換倍率n−倍率変化量α−
ABS(γ)>0なる条件を満足するように与えられ
る。なお、倍率変化量γは正負いずれの値もとりう
る。)。
【0171】例えば、水平変化パターンhd1がBであ
るものとBFであるものとは比較結果出力hcomp3
において、後続区間においてレベル増加を生じている
(または、レベル変化が生じていない)か、当該区間に
おいてレベル増加を生じているかの点で異なる。
【0172】水平変化パターンhd1がBFのように後
続区間においてレベル増加を生じている際、最終的に得
られる画像における輪郭部をさらに強調するために正の
倍率変化量γを変換倍率n+αに加算し(実質、与えら
れる変換倍率n+α+ABS(γ))、輪郭部を弱める
ためには負の倍率変化量γを変換倍率n+αに加算する
(実質、与えられる変換倍率n+α−ABS(γ))。
【0173】このような手法は、同様に、水平変化パタ
ーンhd1がCG、DFおよびEGである場合にも適用
される。
【0174】例えば、ディジタル画像信号を処理する場
合、簡単な構成としては倍率変化量αやγ等をそれぞれ
一つの値(データ)として記憶しておき参照することが
行われる(もちろん、より複雑には倍率変化量αやγ等
を複数記憶しておきレベル変化の状態によって選択する
ように構成することもできる)。
【0175】このような簡単な構成を採用する場合に
は、この実施の形態3に述べる手法が非常に有効であ
り、倍率変換を行う場合、簡単な構成で輪郭部を確実に
表現できる。
【0176】また、画像データ比較手段27、19、2
0および28から出力される比較結果出力hcomp
0、hcomp1、hcomp2およびhcomp3、
すなわち表示画面上の水平方向に対応する互いに隣接す
る5個の画素に対応する5つの元画像データの第1画素
に連続し当該第1画素よりも先行する画素(先行画素)
と第1画素間(先行区間)、第1画素と第2画素間(第
一区間)、第2画素と第3画素間(第二区間)および第
3画素と当該第3画素に後続する画素に対応する後続画
素間(後続区間)のそれぞれに対応する各元画像データ
間の状態変化(極性変化)とその変化量をそれぞれ検出
して、第一区間の画素間における比較結果出力hcom
p1、第二区間の画素間における比較結果出力hcom
p2、先行区間の画素間における比較結果出力hcom
p0および後続区間の画素間における比較結果出力hc
omp3の組み合わせを予めルックアップテーブル等に
用意しておき、この用意されたルックアップテーブル等
を参照して比較結果出力に対応する水平変化パターンh
d1を出力するように構成しても良い。
【0177】なお、実施の形態3は、実施の形態1およ
び2とは水平変化パターン検出手段15の構成が異なる
が、その他の構成および動作については実施の形態1お
よび2と同様であるので、詳細な説明は省略する。
【0178】また、変化パターンによる分類において、
実施の形態3の説明のために用いた表5に示された例
に、さらに実施の形態2の説明のために用いた表2〜4
に示された例の考え方を適用し、各区間のレベル変化の
度合いを考慮して与える水平変換倍率hc1を設定する
ことができることは説明するまでもない。
【0179】実施の形態4.なお、上記実施の形態1か
ら3においては、入力される画像信号がアナログ信号の
場合について示したが、これに限るものではなく、デジ
タルの画像データが入力されても良い。
【0180】図12は、この発明の実施の形態4におけ
る画像表示装置を示す図である。図において、30はデ
ジタル画像データの入力端子、31は画像調整手段7か
らの出力データを表示するデジタルデータを直接入力す
ることのできる表示手段、32は制御手段である。
【0181】次に動作について説明する。デジタルの画
像データが入力端子30に入力され、この入力端子30
に入力された画像データは画像調整手段4に入力され
る。また、同期信号が入力端子2に入力され、この入力
端子2に入力された同期信号は制御手段32に入力され
る。
【0182】画像調整手段4、メモリ手段5、画素数変
換器6および画像調整手段7は、制御手段32から出力
される制御信号に基づいて、実施の形態1および実施の
形態2と同様の動作により、画素数の変換とその他の画
像処理を行う。
【0183】画像調整手段7が出力した画像データは、
表示手段31に直接入力され、制御手段32から出力さ
れる制御信号に基づいて所定のタイミングで表示され
る。その他の詳細な動作の説明は、実施の形態1、実施
の形態2および実施の形態3に述べた動作と基本的に同
様であるので、説明は省略する。
【0184】なお、上記実施の形態4における動作の説
明では、デジタル画像データを直接入力できる表示手段
31を用いて説明したが、表示手段31の代わりに実施
の形態1に示したD/A変換手段8および表示手段9を
用いて構成することもできる。
【0185】以上、実施の形態1から4について、主に
水平方向の画像データの画像処理について説明したが、
垂直方向の画像データの画像処理に適用できることは敢
えて説明するまでもなく、それにより得られる効果も同
様のものが垂直方向についても得られる。
【0186】実施の形態5.なお、上記実施の形態1か
ら4では、ハードウエアによって画素数を変換する構成
について説明したが、ソフトウエアによって画素数の変
換を行うこともできる。図13は、ソフトウエア処理
(もちろん、ソフトウェア、ハードウェアが混在してい
ても良い)による画素数変換の動作(画像処理方法・画
像表示方法)を説明するフローチャートである。
【0187】次に動作について説明する。ここで、画素
数変換は、水平、垂直のそれぞれの方向に独立に画素数
変換を行うように構成して良いが、ここでは垂直方向お
よび水平方向の両方向に対して画素数変換を行う場合に
ついて説明する。
【0188】(図中Aのフローによる垂直方向のデータ
生成動作の開始)理解を容易にするため図4を参照する
ならば、垂直変化パターン検出手段12は下記に述べる
ようなデータ抽出部と垂直変化パターン検出部とを含
む。データ抽出部において、画素数を変換する画像デー
タ(図4のPiに相当)から着目画素に対する垂直変化
パターンの検出とフィルタ演算に必要な複数の画素デー
タを抽出する。
【0189】垂直変化パターン検出部12において、デ
ータ抽出部で抽出された複数の画素データから垂直方向
の変化パターン検出結果(図4のvd1に相当)を算出
する(ここまでがレベル変化検出工程に相当する)。
【0190】垂直変換倍率算出部(図4の垂直変換倍率
制御手段13に相当)では、垂直変化パターン検出部で
算出された変化パターン検出結果および画像全体の変換
倍率(図7のnに相当)から着目画素に対する垂直方向
の変換倍率(図4のvc1に相当)を算出する(生成条
件生成工程)。
【0191】フィルタ演算部(図4を参照するならば、
垂直画素数変換手段11)では、垂直変換倍率演算部で
算出された変換倍率とデータ抽出部で抽出された複数の
画素データからフィルタ演算を実施し、演算結果を保存
する(画像データ生成工程)。
【0192】上記動作を着目画素が画像の端に達するま
で繰り返す。ここで、画像の端とは、画像の左側から演
算する場合は、画像の右端を示す。
【0193】着目画素が画像の端に達した場合は、着目
画素を次のラインに移動し上記演算を実施する。この動
作を全画素に実施することで、垂直方向の画素数の変換
が完了する(図中Aのフローによる動作の終了)。
【0194】(図中Bのフローによる水平方向のデータ
生成動作の開始)理解を容易にするために図4を参照す
るならば水平変換パターン検出手段15は下記に述べる
ようなデータ抽出部と水平変化パターン検出部とを備え
る。次のデータ抽出部では、垂直方向の画素数が変換さ
れた画像データ(図4のPvに相当)から、着目画素に
対する水平変化パターンの検出とフィルタ演算に必要な
複数の画素データを抽出する。
【0195】水平変化パターン検出部において、データ
抽出部で抽出された複数の画素データから水平方向の変
化パターン検出結果(図4のhd1に相当)を算出す
る。水平変換倍率算出部(図4の水平変換倍率制御手段
16に相当)では、水平変化パターン検出部で算出され
た水平変化パターン検出結果および画像全体の変換倍率
(図5のnに相当)から着目画素に対する水平方向の変
換倍率(図4のhc1に相当)を算出する。
【0196】フィルタ演算部(図4の水平画素数変換手
段14に相当)では、水平変換倍率演算部で算出された
変換倍率(新たな画像データを生成する際の生成条件)
とデータ抽出部で抽出された複数の画素データからフィ
ルタ演算を実施し、演算結果を保存する。
【0197】次に上記動作を着目画素が画像の端に達す
るまで繰り返す。
【0198】着目画素が画像の端に達した場合は、着目
画素を次のラインに移動し上記演算を実施する。この動
作を全着目画素に実施することで、画素数の変換が完了
する(図中Bのフローによる動作の終了)。
【0199】なお、上記動作の説明では、垂直方向の画
素数を変換した後に水平方向の画素数を変換する場合に
ついて示したが、水平方向の画素数を変換した後に垂直
方向の画素数を変換しても良い(すなわち、図中Bのフ
ローによる動作を先に実施した後、図中Aのフローによ
る動作が行われても良い)。また、先に述べたように、
図中Aのフローによる動作と、図中Bのフローによる動
作のいずれか一方の動作が実施されても良い。
【0200】また、上記動作の説明では、垂直および水
平の画素数を変換する際に着目画素を画像の左から右、
上から下の順番で演算する場合について示したが、この
限りではなく、任意の方向から演算しても同様の結果を
得ることができる。
【0201】なお、先に述べた変換倍率に対応する1ラ
インの平均値n(垂直、水平のいずれかの方向の変換倍
率がnのとき。もちろん、垂直、水平各方向の変換倍率
はそれぞれ独立に設定することができる)は、垂直、水
平の両方向(両方向に変換倍率がnであるとき)あるい
はいずれか一方の方向において成立するように構成す
る。
【0202】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているので、以下に示すような効果を奏する。
【0203】本発明に係る画像処理装置においては、表
示画面上の一方向に連続する複数の画素の内の互いに隣
接する画素に対応する元画像データ間のレベル変化を検
出して前記元画像データ間における極性情報を出力する
画像データ比較手段と、該画像データ比較手段から出力
される前記極性情報に基づいて前記一方向における新た
な画像データを生成する際の生成条件を生成する生成条
件生成手段と、該生成条件生成手段から出力される前記
生成条件に基づいて前記元画像データから前記新たな画
像データを生成する画像データ生成手段とを備えること
を特徴とするので、元画像データのレベル変化に適合す
るように新たな画像データを生成する、例えば画像の拡
大または縮小を行う場合に画像の連続性を損なわずに画
像の鮮鋭度を保つことができる。
【0204】また、新たな画像データの総数が元画像デ
ータの総数に比して変更されることを特徴とするので、
簡単な構成で画像の拡大や縮小を実現することができ
る。
【0205】また、元画像データ間のそれぞれに対応す
る新たな画像データを生成する際の生成条件が前記それ
ぞれの元画像データ間において各々独立に与えられるこ
とを特徴とするので、画像の連続性を損なうことがな
い。
【0206】また、複数の元画像データは表示画面上の
一方向に連続する第1、第2および第3画素の3つの画
素に対応するものであり、画像データ比較手段は、前記
第1画素に対応する元画像データと前記第2画素に対応
する元画像データとのレベルを比較して第1の極性情報
を出力すると共に、前記第2画素に対応する元画像デー
タと前記第3画素に対応する元画像データとのレベルを
比較して第2の極性情報を出力することを特徴とするの
で、3つの画素により特徴づけられる変化パターンに基
づいて表示画面上の一方向における新たな画像データの
生成を適切に行うことができ、画像の連続性を損なうこ
とがなく、新たな画像データの生成を簡単な構成で実現
できる。
【0207】また、画像データ比較手段は、更に、第1
画素に連続し当該第1画素よりも先行する画素に対応す
る元画像データと前記第1画素に対応する元画像データ
とのレベルを比較して第3の極性情報を出力すると共
に、第3画素に連続し当該第3画素に後続する画素に対
応する元画像データと前記第3画素に対応する元画像デ
ータとのレベルを比較して第4の極性情報を出力するこ
とを特徴とするので、3つの画素と、それに先行する画
素および後続する画素により特徴づけられる変化パター
ンに基づいて表示画面上の一方向における新たな画像デ
ータの生成を行うことができ、より画像の連続性を損な
うことがなく、新たな画像データの生成を簡単な構成で
実現できる。
【0208】また、極性情報はレベル変化量の情報を含
むことを特徴とするので、更に、より画像の連続性を損
なうことがなく、新たな画像データの生成を行うことが
できる。
【0209】また、レベル変化検出手段は表示画面上の
水平方向に対応する元画像データ間のレベル変化を検出
し、生成条件生成手段は前記水平方向における新たな画
像データの生成条件を出力することを特徴とするので、
水平方向における画像の連続性を確保しつつ新たな画像
データの生成を行うことができる。
【0210】また、レベル変化検出手段は表示画面上の
垂直方向に対応する元画像データ間のレベル変化を検出
し、生成条件生成手段は前記垂直方向における新たな画
像データの生成条件を出力することを特徴とするので、
垂直方向における画像の連続性を確保しつつ新たな画像
データの生成を行うことができる。
【0211】本発明に係る画像表示装置は、入力された
元画像データを記憶するメモリ手段と、該メモリ手段に
記憶された表示画面上の一方向に連続する複数の画素の
内の互いに隣接する画素に対応する元画像データ間のレ
ベル変化を検出して前記元画像データ間における極性情
報を出力する画像データ比較手段と、該画像データ比較
手段から出力される前記極性情報に基づいて前記一方向
における新たな画像データを生成する際の生成条件を生
成する生成条件生成手段と、該生成条件生成手段から出
力される前記生成条件に基づいて前記元画像データから
前記新たな画像データを生成する画像データ生成手段
と、該画像データ生成手段によって生成される新たな画
像データに対応する表示画像を表示する表示手段とを備
えることを特徴とするので、元画像データのレベル変化
に適合するように新たな画像データを生成する、例えば
画像の拡大または縮小を行う場合に画像の連続性を損な
わずに画像の鮮鋭度を保つことができる。
【0212】また、新たな画像データの総数が元画像デ
ータの総数に比して変更されることを特徴とするので、
簡単な構成で画像の拡大や縮小を実現することができ
る。
【0213】また、元画像データ間のそれぞれに対応す
る新たな画像データを生成する際の生成条件が前記それ
ぞれの元画像データ間において各々独立に与えられるこ
とを特徴とするので、画像の連続性を損なうことがな
い。
【0214】また、複数の元画像データは表示画面上の
一方向に連続する第1、第2および第3画素の3つの画
素に対応するものであり、画像データ比較手段は、前記
第1画素に対応する元画像データと前記第2画素に対応
する元画像データとのレベルを比較して第1の極性情報
を出力すると共に、前記第2画素に対応する元画像デー
タと前記第3画素に対応する元画像データとのレベルを
比較して第2の極性情報を出力することを特徴とするの
で、3つの画素により特徴づけられる変化パターンに基
づいて表示画面上の一方向における新たな画像データの
生成を適切に行うことができ、画像の連続性を損なうこ
とがなく、新たな画像データの生成を簡単な構成で実現
できる。
【0215】また、画像データ比較手段は、更に、第1
画素に連続し当該第1画素よりも先行する画素に対応す
る元画像データと前記第1画素に対応する元画像データ
とのレベルを比較して第3の極性情報を出力すると共
に、第3画素に連続し当該第3画素に後続する画素に対
応する元画像データと前記第3画素に対応する元画像デ
ータとのレベルを比較して第4の極性情報を出力するこ
とを特徴とするので、3つの画素と、それに先行する画
素および後続する画素により特徴づけられる変化パター
ンに基づいて表示画面上の一方向における新たな画像デ
ータの生成を行うことができ、より画像の連続性を損な
うことがなく、新たな画像データの生成を簡単な構成で
実現できる。
【0216】また、極性情報はレベル変化量の情報を含
むことを特徴とするので、更に、より画像の連続性を損
なうことがなく、新たな画像データの生成を行うことが
できる。
【0217】また、レベル変化検出手段は表示画面上の
水平方向に対応する元画像データ間のレベル変化を検出
し、生成条件生成手段は前記水平方向における新たな画
像データの生成条件を出力することを特徴とするので、
水平方向における画像の連続性を確保しつつ新たな画像
データの生成を行うことができる。
【0218】また、レベル変化検出手段は表示画面上の
垂直方向に対応する元画像データ間のレベル変化を検出
し、生成条件生成手段は前記垂直方向における新たな画
像データの生成条件を出力することを特徴とするので、
垂直方向における画像の連続性を確保しつつ新たな画像
データの生成を行うことができる。
【0219】本発明に係る画像処理方法は、表示画面上
の一方向に連続する複数の画素の内の互いに隣接する画
素に対応する元画像データ間のレベル変化を検出して前
記元画像データ間における極性情報を得る画像データ比
較工程と、該画像データ比較工程により得られる前記極
性情報に基づいて前記一方向における新たな画像データ
を生成する際の生成条件を生成する生成条件生成工程
と、該生成条件生成工程により得られる前記生成条件に
基づいて前記元画像データから前記新たな画像データを
生成する画像データ生成工程とを含むことを特徴とする
ので、元画像データのレベル変化に適合するように新た
な画像データを生成する、例えば画像の拡大または縮小
を行う場合に画像の連続性を損なわずに画像の鮮鋭度を
保つことができる。
【0220】また、新たな画像データの総数が元画像デ
ータの総数に比して変更されることを特徴とするので、
簡単な構成で画像の拡大や縮小を実現することができ
る。
【0221】また、元画像データ間のそれぞれに対応す
る新たな画像データを生成する際の生成条件が前記それ
ぞれの元画像データ間において各々独立に与えられるこ
とを特徴とするので、画像の連続性を損なうことがな
い。
【0222】また、複数の元画像データは表示画面上の
一方向に連続する第1、第2および第3画素の3つの画
素に対応するものであり、画像データ比較工程では、前
記第1画素に対応する元画像データと前記第2画素に対
応する元画像データとのレベルを比較して第1の極性情
報を出力すると共に、前記第2画素に対応する元画像デ
ータと前記第3画素に対応する元画像データとのレベル
を比較して第2の極性情報を出力することを特徴とする
ので、3つの画素により特徴づけられる変化パターンに
基づいて表示画面上の一方向における新たな画像データ
の生成を適切に行うことができ、画像の連続性を損なう
ことがなく、新たな画像データの生成を簡単な構成で実
現できる。
【0223】また、画像データ比較工程では、更に、第
1画素に連続し当該第1画素よりも先行する画素に対応
する元画像データと前記第1画素に対応する元画像デー
タとのレベルを比較して第3の極性情報を出力すると共
に、第3画素に連続し当該第3画素に後続する画素に対
応する元画像データと前記第3画素に対応する元画像デ
ータとのレベルを比較して第4の極性情報を出力するこ
とを特徴とするので、3つの画素と、それに先行する画
素および後続する画素により特徴づけられる変化パター
ンに基づいて表示画面上の一方向における新たな画像デ
ータの生成を行うことができ、より画像の連続性を損な
うことがなく、新たな画像データの生成を簡単な構成で
実現できる。
【0224】また、極性情報はレベル変化量の情報を含
むことを特徴とするので、更に、より画像の連続性を損
なうことがなく、新たな画像データの生成を行うことが
できる。
【0225】また、レベル変化検出工程では表示画面上
の水平方向に対応する元画像データ間のレベル変化を検
出し、生成条件生成工程では前記水平方向における新た
な画像データの生成条件を出力することを特徴とするの
で、水平方向における画像の連続性を確保しつつ新たな
画像データの生成を行うことができる。
【0226】また、レベル変化検出工程では表示画面上
の垂直方向に対応する元画像データ間のレベル変化を検
出し、生成条件生成工程では前記垂直方向における新た
な画像データの生成条件を出力することを特徴とするの
で、垂直方向における画像の連続性を確保しつつ新たな
画像データの生成を行うことができる。
【0227】本発明に係る画像表示方法は、入力された
元画像データを記憶する記憶工程と、該記憶工程におい
て記憶された表示画面上の一方向に連続する複数の画素
の内の互いに隣接する画素に対応する元画像データ間の
レベル変化を検出して前記元画像データ間における極性
情報を出力する画像データ比較工程と、該画像データ比
較工程により得られた前記極性情報に基づいて前記一方
向における新たな画像データを生成する際の生成条件を
生成する生成条件生成工程と、該生成条件生成工程によ
り得られる前記生成条件に基づいて前記元画像データか
ら前記新たな画像データを生成する画像データ生成工程
と、該画像データ生成工程によって生成される新たな画
像データに対応する表示画像を表示する表示工程とを含
むことを特徴とするので、元画像データのレベル変化に
適合するように新たな画像データを生成する、例えば画
像の拡大または縮小を行う場合に画像の連続性を損なわ
ずに画像の鮮鋭度を保つことができる。
【0228】また、新たな画像データの総数が元画像デ
ータの総数に比して変更されることを特徴とするので、
簡単な構成で画像の拡大や縮小を実現することができ
る。
【0229】また、元画像データ間のそれぞれに対応す
る新たな画像データを生成する際の生成条件が前記それ
ぞれの元画像データ間において各々独立に与えられるこ
とを特徴とするので、画像の連続性を損なうことがな
い。
【0230】また、複数の元画像データは表示画面上の
一方向に連続する第1、第2および第3画素の3つの画
素に対応するものであり、画像データ比較工程では、前
記第1画素に対応する元画像データと前記第2画素に対
応する元画像データとのレベルを比較して第1の極性情
報を出力すると共に、前記第2画素に対応する元画像デ
ータと前記第3画素に対応する元画像データとのレベル
を比較して第2の極性情報を出力することを特徴とする
ので、3つの画素により特徴づけられる変化パターンに
基づいて表示画面上の一方向における新たな画像データ
の生成を適切に行うことができ、画像の連続性を損なう
ことがなく、新たな画像データの生成を簡単な構成で実
現できる。
【0231】また、画像データ比較工程では、更に、第
1画素に連続し当該第1画素よりも先行する画素に対応
する元画像データと前記第1画素に対応する元画像デー
タとのレベルを比較して第3の極性情報を出力すると共
に、第3画素に連続し当該第3画素に後続する画素に対
応する元画像データと前記第3画素に対応する元画像デ
ータとのレベルを比較して第4の極性情報を出力するこ
とを特徴とするので、3つの画素と、それに先行する画
素および後続する画素により特徴づけられる変化パター
ンに基づいて表示画面上の一方向における新たな画像デ
ータの生成を行うことができ、より画像の連続性を損な
うことがなく、新たな画像データの生成を簡単な構成で
実現できる。
【0232】また、極性情報はレベル変化量の情報を含
むことを特徴とするので、更に、より画像の連続性を損
なうことがなく、新たな画像データの生成を行うことが
できる。
【0233】また、レベル変化検出工程では表示画面上
の水平方向に対応する元画像データ間のレベル変化を検
出し、生成条件生成工程では前記水平方向における新た
な画像データの生成条件を出力することを特徴とするの
で、水平方向における画像の連続性を確保しつつ新たな
画像データの生成を行うことができる。
【0234】また、レベル変化検出工程では表示画面上
の垂直方向に対応する元画像データ間のレベル変化を検
出し、生成条件生成工程では前記垂直方向における新た
な画像データの生成条件を出力することを特徴とするの
で、垂直方向における画像の連続性を確保しつつ新たな
画像データの生成を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1における画像処理動作を示す図
である。
【図2】 実施の形態1における画像処理動作を示す図
である。
【図3】 実施の形態1における画像表示装置の構成を
示す図である。
【図4】 実施の形態1における画像処理装置の構成を
示す図である。
【図5】 実施の形態1における画像処理動作の構成を
示す図である。
【図6】 実施の形態1における画像処理動作を示す図
である。
【図7】 実施の形態1における画像処理動作を示す図
である。
【図8】 実施の形態1における画像処理動作を示す図
である。
【図9】 実施の形態1における画像処理動作の別の構
成を示す図である。
【図10】 実施の形態2における画像処理動作を示す
図である。
【図11】 実施の形態3における画像表示装置の構成
を示す図である。
【図12】 実施の形態4における画像表示装置の構成
を示す図である。
【図13】 実施の形態5における画像処理動作のフロ
ーチャートである。
【図14】 従来の画像処理動作を示す図である。
【図15】 従来の画像処理動作を示す図である。
【図16】 従来の画像処理動作を示す図である。
【図17】 従来の画像処理手段のレスポンス特性の一
例を示す図である。
【図18】 従来の画像処理手段のレスポンス特性の一
例を示す図である。
【符号の説明】 6 画素数変換器、12 垂直変化パターン検出手段、
13 垂直変換倍率制御手段、11 垂直画素数変換手
段、15 水平変化パターン検出手段、16水平変換倍
率制御手段、14 水平画素数変換手段、17,18,
25,26遅延手段、19,20,27,28 画像デ
ータ比較手段、22 画素数変換手段、23 変化パタ
ーン検出手段、24 変換倍率制御手段、29 画像デ
ータ比較結果処理手段、hcomp1,hcomp2,
hcomp3,hcomp4比較結果出力、hd1 水
平変化パターン検出結果、vd1 垂直変化パターン検
出結果、hc1 水平変換倍率、vc1 垂直変換倍
率。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 奥野 好章 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 吉井 秀樹 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5B057 CA08 CA12 CA16 CB08 CB12 CB16 CC01 CD06 CH01 CH11 5C076 AA21 AA22 BA06 BB04 BB15 CA02 CB01 5C082 AA01 BA12 CA22 CA33 CA34 CA54 MM10

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表示画面上の一方向に連続する複数の画
    素の内の互いに隣接する画素に対応する元画像データ間
    のレベル変化を検出して前記元画像データ間における極
    性情報を出力する画像データ比較手段と、 該画像データ比較手段から出力される前記極性情報に基
    づいて前記一方向における新たな画像データを生成する
    際の生成条件を生成する生成条件生成手段と、 該生成条件生成手段から出力される前記生成条件に基づ
    いて前記元画像データから前記新たな画像データを生成
    する画像データ生成手段とを備えることを特徴とする画
    像処理装置。
  2. 【請求項2】 新たな画像データの総数が元画像データ
    の総数に比して変更されることを特徴とする請求項1に
    記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 元画像データ間のそれぞれに対応する新
    たな画像データを生成する際の生成条件が前記それぞれ
    の元画像データ間において各々独立に与えられることを
    特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 複数の元画像データは表示画面上の一方
    向に連続する第1、第2および第3画素の3つの画素に
    対応するものであり、画像データ比較手段は、前記第1
    画素に対応する元画像データと前記第2画素に対応する
    元画像データとのレベルを比較して第1の極性情報を出
    力すると共に、前記第2画素に対応する元画像データと
    前記第3画素に対応する元画像データとのレベルを比較
    して第2の極性情報を出力することを特徴とする請求項
    1に記載の画像処理装置。
  5. 【請求項5】 画像データ比較手段は、更に、第1画素
    に連続し当該第1画素よりも先行する画素に対応する元
    画像データと前記第1画素に対応する元画像データとの
    レベルを比較して第3の極性情報を出力すると共に、第
    3画素に連続し当該第3画素に後続する画素に対応する
    元画像データと前記第3画素に対応する元画像データと
    のレベルを比較して第4の極性情報を出力することを特
    徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 【請求項6】 極性情報はレベル変化量の情報を含むこ
    とを特徴とする請求項4または5に記載の画像処理装
    置。
  7. 【請求項7】 レベル変化検出手段は表示画面上の水平
    方向に対応する元画像データ間のレベル変化を検出し、
    生成条件生成手段は前記水平方向における新たな画像デ
    ータの生成条件を出力することを特徴とする請求項1乃
    至6のいずれかに記載の画像処理装置。
  8. 【請求項8】 レベル変化検出手段は表示画面上の垂直
    方向に対応する元画像データ間のレベル変化を検出し、
    生成条件生成手段は前記垂直方向における新たな画像デ
    ータの生成条件を出力することを特徴とする請求項1乃
    至6のいずれかに記載の画像処理装置。
  9. 【請求項9】 入力された元画像データを記憶するメモ
    リ手段と、 該メモリ手段に記憶された表示画面上の一方向に連続す
    る複数の画素の内の互いに隣接する画素に対応する元画
    像データ間のレベル変化を検出して前記元画像データ間
    における極性情報を出力する画像データ比較手段と、 該画像データ比較手段から出力される前記極性情報に基
    づいて前記一方向における新たな画像データを生成する
    際の生成条件を生成する生成条件生成手段と、 該生成条件生成手段から出力される前記生成条件に基づ
    いて前記元画像データから前記新たな画像データを生成
    する画像データ生成手段と、 該画像データ生成手段によって生成される新たな画像デ
    ータに対応する表示画像を表示する表示手段とを備える
    ことを特徴とする画像表示装置。
  10. 【請求項10】 新たな画像データの総数が元画像デー
    タの総数に比して変更されることを特徴とする請求項9
    に記載の画像表示装置。
  11. 【請求項11】 元画像データ間のそれぞれに対応する
    新たな画像データを生成する際の生成条件が前記それぞ
    れの元画像データ間において各々独立に与えられること
    を特徴とする請求項9または10に記載の画像表示装
    置。
  12. 【請求項12】 複数の元画像データは表示画面上の一
    方向に連続する第1、第2および第3画素の3つの画素
    に対応するものであり、画像データ比較手段は、前記第
    1画素に対応する元画像データと前記第2画素に対応す
    る元画像データとのレベルを比較して第1の極性情報を
    出力すると共に、前記第2画素に対応する元画像データ
    と前記第3画素に対応する元画像データとのレベルを比
    較して第2の極性情報を出力することを特徴とする請求
    項9に記載の画像表示装置。
  13. 【請求項13】 画像データ比較手段は、更に、第1画
    素に連続し当該第1画素よりも先行する画素に対応する
    元画像データと前記第1画素に対応する元画像データと
    のレベルを比較して第3の極性情報を出力すると共に、
    第3画素に連続し当該第3画素に後続する画素に対応す
    る元画像データと前記第3画素に対応する元画像データ
    とのレベルを比較して第4の極性情報を出力することを
    特徴とする請求項12に記載の画像表示装置。
  14. 【請求項14】 極性情報はレベル変化量の情報を含む
    ことを特徴とする請求項12または13に記載の画像表
    示装置。
  15. 【請求項15】 レベル変化検出手段は表示画面上の水
    平方向に対応する元画像データ間のレベル変化を検出
    し、生成条件生成手段は前記水平方向における新たな画
    像データの生成条件を出力することを特徴とする請求項
    9乃至14のいずれかに記載の画像表示装置。
  16. 【請求項16】 レベル変化検出手段は表示画面上の垂
    直方向に対応する元画像データ間のレベル変化を検出
    し、生成条件生成手段は前記垂直方向における新たな画
    像データの生成条件を出力することを特徴とする請求項
    9乃至14のいずれかに記載の画像表示装置。
  17. 【請求項17】 表示画面上の一方向に連続する複数の
    画素の内の互いに隣接する画素に対応する元画像データ
    間のレベル変化を検出して前記元画像データ間における
    極性情報を得る画像データ比較工程と、 該画像データ比較工程により得られる前記極性情報に基
    づいて前記一方向における新たな画像データを生成する
    際の生成条件を生成する生成条件生成工程と、 該生成条件生成工程により得られる前記生成条件に基づ
    いて前記元画像データから前記新たな画像データを生成
    する画像データ生成工程とを含むことを特徴とする画像
    処理方法。
  18. 【請求項18】 新たな画像データの総数が元画像デー
    タの総数に比して変更されることを特徴とする請求項1
    7に記載の画像処理方法。
  19. 【請求項19】 元画像データ間のそれぞれに対応する
    新たな画像データを生成する際の生成条件が前記それぞ
    れの元画像データ間において各々独立に与えられること
    を特徴とする請求項17または18に記載の画像処理方
    法。
  20. 【請求項20】 複数の元画像データは表示画面上の一
    方向に連続する第1、第2および第3画素の3つの画素
    に対応するものであり、画像データ比較工程では、前記
    第1画素に対応する元画像データと前記第2画素に対応
    する元画像データとのレベルを比較して第1の極性情報
    を出力すると共に、前記第2画素に対応する元画像デー
    タと前記第3画素に対応する元画像データとのレベルを
    比較して第2の極性情報を出力することを特徴とする請
    求項17に記載の画像処理方法。
  21. 【請求項21】 画像データ比較工程では、更に、第1
    画素に連続し当該第1画素よりも先行する画素に対応す
    る元画像データと前記第1画素に対応する元画像データ
    とのレベルを比較して第3の極性情報を出力すると共
    に、第3画素に連続し当該第3画素に後続する画素に対
    応する元画像データと前記第3画素に対応する元画像デ
    ータとのレベルを比較して第4の極性情報を出力するこ
    とを特徴とする請求項20に記載の画像処理方法。
  22. 【請求項22】 極性情報はレベル変化量の情報を含む
    ことを特徴とする請求項20または21に記載の画像処
    理方法。
  23. 【請求項23】 レベル変化検出工程では表示画面上の
    水平方向に対応する元画像データ間のレベル変化を検出
    し、生成条件生成工程では前記水平方向における新たな
    画像データの生成条件を出力することを特徴とする請求
    項17乃至22のいずれかに記載の画像処理方法。
  24. 【請求項24】 レベル変化検出工程では表示画面上の
    垂直方向に対応する元画像データ間のレベル変化を検出
    し、生成条件生成工程では前記垂直方向における新たな
    画像データの生成条件を出力することを特徴とする請求
    項17乃至22のいずれかに記載の画像処理方法。
  25. 【請求項25】 入力された元画像データを記憶する記
    憶工程と、 該記憶工程において記憶された表示画面上の一方向に連
    続する複数の画素の内の互いに隣接する画素に対応する
    元画像データ間のレベル変化を検出して前記元画像デー
    タ間における極性情報を出力する画像データ比較工程
    と、 該画像データ比較工程により得られた前記極性情報に基
    づいて前記一方向における新たな画像データを生成する
    際の生成条件を生成する生成条件生成工程と、 該生成条件生成工程により得られる前記生成条件に基づ
    いて前記元画像データから前記新たな画像データを生成
    する画像データ生成工程と、 該画像データ生成工程によって生成される新たな画像デ
    ータに対応する表示画像を表示する表示工程とを含むこ
    とを特徴とする画像表示方法。
  26. 【請求項26】 新たな画像データの総数が元画像デー
    タの総数に比して変更されることを特徴とする請求項2
    5に記載の画像表示方法。
  27. 【請求項27】 元画像データ間のそれぞれに対応する
    新たな画像データを生成する際の生成条件が前記それぞ
    れの元画像データ間において各々独立に与えられること
    を特徴とする請求項25または26に記載の画像表示方
    法。
  28. 【請求項28】 複数の元画像データは表示画面上の一
    方向に連続する第1、第2および第3画素の3つの画素
    に対応するものであり、画像データ比較工程では、前記
    第1画素に対応する元画像データと前記第2画素に対応
    する元画像データとのレベルを比較して第1の極性情報
    を出力すると共に、前記第2画素に対応する元画像デー
    タと前記第3画素に対応する元画像データとのレベルを
    比較して第2の極性情報を出力することを特徴とする請
    求項25に記載の画像表示方法。
  29. 【請求項29】 画像データ比較工程では、更に、第1
    画素に連続し当該第1画素よりも先行する画素に対応す
    る元画像データと前記第1画素に対応する元画像データ
    とのレベルを比較して第3の極性情報を出力すると共
    に、第3画素に連続し当該第3画素に後続する画素に対
    応する元画像データと前記第3画素に対応する元画像デ
    ータとのレベルを比較して第4の極性情報を出力するこ
    とを特徴とする請求項28に記載の画像表示方法。
  30. 【請求項30】 極性情報はレベル変化量の情報を含む
    ことを特徴とする請求項28または29に記載の画像表
    示方法。
  31. 【請求項31】 レベル変化検出工程では表示画面上の
    水平方向に対応する元画像データ間のレベル変化を検出
    し、生成条件生成工程では前記水平方向における新たな
    画像データの生成条件を出力することを特徴とする請求
    項25乃至30のいずれかに記載の画像表示方法。
  32. 【請求項32】 レベル変化検出工程では表示画面上の
    垂直方向に対応する元画像データ間のレベル変化を検出
    し、生成条件生成工程では前記垂直方向における新たな
    画像データの生成条件を出力することを特徴とする請求
    項25乃至30のいずれかに記載の画像表示方法。
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