JP2002156667A - 光分岐/挿入装置 - Google Patents

光分岐/挿入装置

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JP2002156667A
JP2002156667A JP2000353479A JP2000353479A JP2002156667A JP 2002156667 A JP2002156667 A JP 2002156667A JP 2000353479 A JP2000353479 A JP 2000353479A JP 2000353479 A JP2000353479 A JP 2000353479A JP 2002156667 A JP2002156667 A JP 2002156667A
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reflection
optical
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JP2000353479A
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Futoshi Izumi
太 泉
Shota Mori
昌太 森
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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  • Optical Modulation, Optical Deflection, Nonlinear Optics, Optical Demodulation, Optical Logic Elements (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低損失で、しかも、アド/ドロップ波長(特
に、ドロップ波長)に変更が生じてもブラッグ反射フィ
ルタなどの光反射デバイスの交換や増設/減設を要する
ことなく、波長多重光信号から任意波長の光を自由に選
んでドロップすることのできる、光分岐/挿入装置を実
現する。 【解決手段】 入力された波長多重光に対する反射波長
が可変の反射波長可変型光反射部4と、この反射波長可
変型光反射部4による反射光を波長多重光の分岐光とし
て取り出す光分岐部3と、この反射波長可変型光反射部
4で反射されずに通過してきた通過光に、上記の分岐光
に対応する波長の光を挿入光として付加する光挿入部8
と、光分岐対象の波長に応じて反射波長可変型光反射部
4の反射波長を制御する反射波長制御部21aとをそな
えるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、WDM光伝送シス
テムに用いて好適な光分岐/挿入装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、大容量の光伝送手段として知られ
る波長多重(WDM:Wavelength Division Multiple
x)技術を利用した通信装置(以下、WDM装置といっ
たり、ノードといったりする)がネットワークの中に組
み込まれ、増加し続ける通信需要に見合う能力が得られ
つつある。
【0003】このようなWDM技術を利用したネットワ
ーク(WDM光伝送システム)では、通常、波長多重さ
れた光のうち、任意の1つあるいは複数の波長(チャン
ネル)を選んで分離(ドロップ)したり多重(アド)し
たりすることのできる光アド/ドロップ装置(OAD
M:Optical Add Drop Multiplexer)や任意波長の光を
任意の方路へスイッチすることのできる光クロスコネク
ト装置(OXC:Optical Cross-Connect)が必要にな
る。
【0004】ここで、例えば、OADMは図21に示す
ような構成が採られる。即ち、受信したWDM光信号を
光アンプ101にて増幅し、増幅後のWDM光信号を光
分離部102にてスルーする光とドロップする光とに分
離し、スルーする光をさらにアドする光と光多重部10
3にて波長多重し、光アンプ104で増幅して送信する
という構成である。
【0005】このように常に予め定められた波長をドロ
ップ、または、アドする光デバイス(光分離部102や
光多重部103)は比較的簡単に実現できるので、予め
ノードにおいて使用する波長を計画的に割り当ててネッ
トワークを構成すれば問題ない。しかし、もし、ネット
ワークを構築した後に、通信需要の変化などによって、
必要な波長数が予め定めた波長数で足りなくなったり、
ドロップ(スルー)光波長を変更しなければならなくな
ったりした場合には、光デバイスの増設や交換が必要に
なる。
【0006】このような場合、そのノード以外のノード
間の通信に供している波長(スルー光波長)を一旦切断
状態にせざるを得なくなってしまい、たった1カ所の変
更(工事)がネットワーク全体に大きな影響を与えるこ
とになる。また、この場合、回線を移転して工事を行な
う必要があるが、WDM装置は、1本の光ファイバで大
量の情報を通信するため、移転するにも莫大な費用/設
備を必要とする。
【0007】このため、任意の波長のアド/ドロップを
他の波長に影響を与えることなくダイナミックに変更で
きるOADMの要求が高まっている。なお、以上述べた
ことは、OXCについても同様である。そこで、最近
は、例えば図22に示すように、受信端ノード100と
送信端ノード200との間(TERM−TERM間)の
バック・ツー・バックでOADMを行なう方法が考えら
れている。
【0008】即ち、現状では、任意の波長を選んでその
波長のみを分離するような光デバイスが実現できないの
で、受信端ノード100において、WDM光信号の全波
長を光導波路型(AWG:Arrayed Wave Guide)フィル
タ113などによって分離し、その段階で波長毎に光ス
イッチ114によりスルーするかドロップするかを選択
し、送信端ノード200において、波長毎に光スイッチ
211によりスルーするかアドするかを選択し、AWG
フィルタ212などによって各波長の光を波長多重する
ことで、OADMと同等の機能を実現する方法である。
【0009】なお、この図22において、符号111
(214)は、受信(送信)WDM光信号を増幅する光
アンプ、符号112(213)は、通常、10Gbps
(ギガビット/秒)以上の変調速度で変調されたWDM
光信号を伝送する場合に設けられて、WDM光信号の波
長分散を補償するための分散補償ファイバ(DCF:Di
spersion Compensation Fiber)をそれぞれ表わす。
【0010】しかしながら、このように波長多重された
全ての波長を1波毎に分離して、光スイッチ114(2
11)で選択する方法では、AWGフィルタ113(2
12)での損失(挿入損失)が大きく、また、波長毎に
光スイッチ114(211)を挿入する必要があるた
め、挿入損失がさらに大きくなるばかりでなく装置規模
も大規模になる。DCF112(213)を設けた場合
は、さらに、挿入損失が大きくなる。特に、光伝送路に
シングルモードファイバ(SMF)を用いている場合に
は、分散補償量の大きいDCF112(213)が必要
なのでロスも大きくなる。
【0011】このような場合、全体の挿入損失は、16
dB以上になるため、光アンプ111,214間で補償
しなければならないゲインが非常に大きくなる。このた
め、光アンプ111には、大きな利得を得るために高出
力の励起レーザが複数必要になり、非常に不経済であ
る。また、各波長の光は、それぞれ、AWGフィルタ1
13(212)や光スイッチ114(211)を通過す
ることにより、それぞれ独立した別々の光導波路及び光
学経路を経由して再多重されるため、スルー方向の光パ
ワーに関しては均一な損失による減衰を期待できない。
【0012】このため、再多重される光に波長毎の損失
差(チルト)が発生することになり、均一な光伝送(損
失)特性ではなく、各波長で偏った(波長依存性の)伝
送(損失)特性をもつことになる。特に、上述したよう
な構成のノードを複数経由するような場合には、上記チ
ルトが累積して増大する可能性が高くなるので、或る波
長(チャンネル)では問題ない伝送距離でも、他の波長
ではエラーが発生するといった現象が生じてしまうこと
になる。
【0013】そこで、従来は、例えば特開平9−243
957号公報などによって提案されているように、ブラ
ッグ反射フィルタと光サーキュレータとを用いて、OA
DMを実現することも考えられている。即ち、例えば図
23に示すように、波長λ1,λ2の光をそれぞれアド
/ドロップすることを想定した場合、光サーキュレータ
301,302,ブラッグ反射フィルタ321〜324
及びアイソレータ325をそなえてOADM300が構
成される。なお、「ブラッグ反射フィルタ」とは、光導
波路に特定の波長の光のみが高効率で反射するようグレ
ーティングを形成したもので、非常に挿入損失が低いこ
とが知られている。
【0014】ここで、上記の光サーキュレータ301
は、端子301aからの入力光(WDM光)を端子30
1bへ出力する一方、端子301bからの入力光を端子
301cへ出力する特性をもったものであり、光サーキ
ュレータ302は、端子302aからの入力光を端子3
02bへ出力する一方、端子302bからの入力光を端
子302cへ出力する特性をもったものである。
【0015】また、ブラッグ反射フィルタ321,32
3は、それぞれ、波長λ1の光のみを反射すべくグレー
ティングが形成されたものであり、ブラッグ反射フィル
タ322,324は、それぞれ、波長λ2の光のみを反
射すべくグレーティングが形成されたものであり、アイ
ソレータ325は、逆(光サーキュレータ302→30
1)方向への光の伝播を阻止する特性をもったものであ
る。
【0016】上述のごとく構成されたOADM300で
のアド/ドロップ動作は次のようになる。即ち、一方
(ドロップ用)の光サーキュレータ301の端子301
aへの入力光(WDM光)は、端子301bへ出力され
てブラッグ反射フィルタ321,322へ導かれ、それ
ぞれにおいて波長λ1,λ2の光が反射される。この反
射光は、光サーキュレータ301の端子301bに再入
力され、端子301cへ出力されてドロップ光として出
力される。
【0017】一方、他方(アド用)の光サーキュレータ
302の端子302aに入力された波長λ1,λ2のア
ド光は、端子302bへ出力されてブラッグ反射フィル
タ324,323に導かれ、それぞれにおいて反射され
て端子302bへ戻る。これにより、この反射光は、ブ
ラッグ反射フィルタ321〜324で反射されずに同じ
光学経路を通過してきた光(スルー光)と光サーキュレ
ータ302にて合波されて、端子302cから出力され
る。
【0018】さて、ここで、上記のブラッグ反射フィル
タ321,322で全ての波長λ1,λ2の成分を反射
できなかった場合、その漏れ成分が光サーキュレータ3
02側へ伝播することになるが、ブラッグ反射フィルタ
323,324で再度反射されてアイソレータ325へ
入力される。この結果、上記漏れ成分はアイソレータ3
25にて消失する。同様にして、アド光のブラッグ反射
フィルタ323,324での漏れ成分についてもアイソ
レータ325にて消失する。
【0019】このように、従来のOADM300では、
低挿入損失のブラッグ反射フィルタ321〜324と光
サーキュレータ301,302とを用いることにより、
AWGフィルタ113(212)や光スイッチ114
(211)を用いる場合に比して挿入損失を大幅に低減
することができ、また、スルー光の光学経路が各波長で
同じなのでスルー光にチルトも発生しない。さらに、こ
の場合は、アイソレータ325により、ドロップ光(ア
ド光)の漏れ成分のアド光(ドロップ光)に対する干渉
も抑制されるので、OADM300の伝送特性を向上す
ることができる。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のOADM300でも、通信需要の変化により
アド/ドロップ波長に変更が必要な場合には、ブラッグ
反射フィルタを交換したり増設あるいは減設したりする
必要がある。このため、やはり、スルー光を一旦切断状
態にせざるを得なくなってしまい、1カ所の変更(工
事)がネットワーク全体に大きな影響を与えしてしまう
という課題は残ることになる。
【0021】本発明は、このような課題に鑑み創案され
たもので、低損失で、しかも、ドロップ波長(分岐光波
長)に変更が生じてもブラッグ反射フィルタなどの光反
射デバイスの交換や増設/減設を要することなく、波長
多重光から任意波長の光を自由に選んでドロップするこ
とのできる、光分岐/挿入装置を提供することを目的と
する。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明の光分岐/挿入装置(請求項1)は、入力さ
れた波長多重光に対する反射波長が可変の反射波長可変
型光反射部と、この反射波長可変型光反射部による反射
光を該波長多重光の分岐光として取り出す光分岐部と、
この反射波長可変型光反射部で反射されずに通過してき
た通過光に、該分岐光に対応する波長の光を挿入光とし
て付加する光挿入部と、光分岐対象の波長に応じて上記
の反射波長可変型光反射部の反射波長を制御する反射波
長制御部とをそなえたことを特徴としている。
【0023】ここで、上記の反射波長可変型光反射部
は、それぞれ該波長多重光に対する反射波長が可変で該
波長多重光の波長多重数に応じた複数の可変光反射デバ
イスが相互に直列接続されて構成され、上記の反射波長
制御部が、該光分岐対象の波長に対応する可変光反射デ
バイスの反射波長を該光分岐対象の波長に制御するよう
に構成されていてもよい(請求項2)。
【0024】また、上記の各可変光反射デバイスは、そ
れぞれ、非電圧印加時において同じ反射波長を有し、印
加電圧に応じて該反射波長が変更される可変ブラッグ反
射フィルタとして構成されるとともに、上記の反射波長
制御部は、非光分岐時において上記可変ブラッグ反射フ
ィルタの反射波長がそれぞれ上記波長多重光の異なる波
長間に位置し、光分岐時おいて上記光分岐対象の波長を
含む波長間に反射波長が位置する可変ブラッグ反射フィ
ルタに電圧を印加してその反射波長を上記光分岐対象の
波長に変更するように構成されていてもよい(請求項
3)。
【0025】さらに、本光分岐/挿入装置には、上記の
光分岐部からの分岐光を入力とし、上記の反射波長可変
型光反射部がもつ反射位置特性とは逆の反射位置特性を
もった逆光反射部が設けられていてもよい。なお、上記
の「反射位置特性」は、上記の反射波長可変型光反射部
での可変光反射デバイスの接続順に応じて決まる(請求
項4)。
【0026】さらに、本光分岐/挿入装置には、上記の
光分岐部からの分岐光,上記の反射波長可変型光反射部
を通過した通過光及び上記の光挿入部からの波長多重光
のうちの一部もしくは全てのスペクトルをモニタするモ
ニタ手段が設けられていてもよく、この場合、上記の反
射波長制御部は、上記モニタ手段でのスペクトルモニタ
結果に基づいて上記の反射波長の制御を行なうように構
成されていてもよい(請求項5)。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1は本発明の一実施形態に係る
光分岐/挿入装置としてのOADMの構成を示すブロッ
ク図で、この図1に示すOADM1は、その要部に着目
すると、光アンプ2,10,光サーキュレータ(CI
R)3,可変ブラッグ反射フィルタ(T-BRF:Tunable-B
rag Reflection Filter)部4,光カプラ5,9,1
1,可変光減衰器(VAT)6,光シャッタ(ST)
7,12,光合波部(光カプラ)8,波長分離部13,
ドロップ(分岐)波長(n波長)分の光受信機14−1
〜14−n,スペクトラムアナライザ(SA)15〜1
7,アド(挿入)波長(n波長)分の光送信機18−1
〜18−n,可変光減衰器19−1〜19−n,波長多
重部20及びコントローラ21をそなえて構成されてい
る。
【0028】なお、この図1において、太実線で表わし
たライン(符号3aや3bなど参照)は、いずれも、光
伝送が行なわれる光学経路(光ライン)を表わし、細実
線で表したラインは電気信号での伝送が行なわれる電気
経路を表わす。また、符号22,23はいずれも光(フ
ァイバ)伝送路を表わす。ここで、上記の光アンプ2
は、光伝送路22からの受信WDM光を所要の光レベル
(パワー)にまで一括(共通)増幅(前置増幅)するた
めのものであり、光サーキュレータ3は、この光アンプ
2の出力(光ライン3aからのWDM光)を可変ブラッ
グ反射フィルタ部4側(光ライン3b)へ出力する一
方、可変ブラッグ反射フィルタ部4側(光ライン3b)
から入力される光を光ライン3cへ出力する特性をもっ
た光デバイスである。
【0029】また、T−BRF部(反射波長可変型光反
射部)4は、光サーキュレータ3からのWDM光に多重
されている複数の波長λ1〜λN(ただし、NはN>n
を満足する2以上の整数)から任意の1つの波長あるい
は複数(最大でn)波長の光のみを反射するもので、本
実施形態では、後述するようにコントローラ21からの
印加電圧に応じてその反射波長を変更できるようになっ
ている。
【0030】なお、このT−BRF部4による反射光は
光サーキュレータ3で光ライン3cへドロップ光として
出力され、反射されなかった残りの波長の光は通過(ス
ルー)光として光カプラ5側へ出力される。つまり、上
記の光サーキュレータ3は、可変反射部4による反射光
をWDM光のドロップ光として取り出す光分岐部として
の役割を果たしているのである。
【0031】さらに、光カプラ5は、T−BRF部4か
らのスルー光の一部をスペクトラムアナライザ15への
入力光(モニタ光)として取り出すためのものであり、
可変光減衰器6は、コントローラ21からの制御信号に
従ってスルー光の光レベル(減衰量)を調整することに
より、後段の光合波部8への入力光レベルを調整するた
めのものであり、光シャッタ(通過光出力禁止部)7
は、T−BRF4と光合波部8との間に設けられて、コ
ントローラ21からの制御信号に従ってそのON/OF
F状態が切り替えられることによって、スルー光の光合
波部8への出力を許可/停止(禁止)するためのもので
ある。
【0032】また、光合波部(光挿入部)8は、T−B
RF部4で反射されずに通過してきた上記のスルー光
と、波長多重部20からのアド光とを合波(波長多重)
することにより、スルー光にアド光を付加して送信WD
M光として出力するためのものであり、光カプラ9は、
この光合波部8の出力の一部をスペクトラムアナライザ
16へのモニタ光として取り出すためのものであり、光
アンプ10は、この光カプラ9からの送信WDM光を伝
送距離に応じた所定の光レベルにまで一括(共通)増幅
するためのもので、増幅後の送信WDM光は光伝送路2
3へ出力される。
【0033】さらに、光カプラ11は、光サーキュレー
タ3からのドロップ光の一部を取り出してスペクトラム
アナライザ17へのモニタ光として出力するためのもの
であり、光シャッタ(分岐光出力禁止部)12は、上記
の光シャッタ7と同様に、コントローラ21からの制御
に従ってそのON/OFF状態が切り替えられることに
よって、ドロップ光の波長分離部13への出力を許可/
停止(禁止)するためのものである。
【0034】また、波長分離部13は、光シャッタ12
からのドロップ光を1波毎に波長分離するためのもので
あり、光受信機14−i(ただし、i=1〜n)は、そ
れぞれ、この波長分離部13で1波毎に波長分離された
波長λ1〜λnのうち、対応する波長の光を受信して光
電変換などの所定の受信処理を実施するためのものであ
る。
【0035】さらに、スペクトラムアナライザ15〜1
7は、それぞれ、対応する上記の光カプラ5,9,11
から入力されるモニタ光のスペクトラムを解析して、そ
の解析結果(スペクトラムモニタ結果)を上記のT−B
RF部4の反射波長制御や可変光減衰器6,19−iの
減衰量制御のための情報としてコントローラ21へ出力
するものである。
【0036】つまり、これらのスペクトラムアナライザ
15〜17は、光サーキュレータ3からのドロップ光,
T−BRF部4を通過したスルー光及び光合波部8から
の送信WDM光の全てのスペクトルをモニタするモニタ
手段を形成しており、このモニタ手段でのスペクトルモ
ニタ結果に基づいてコントローラ21がT−BRF部4
の反射波長の制御を行なうようになっているのである。
なお、その制御の詳細については後述する。
【0037】次に、上記の光送信機18−iは、それぞ
れ、励起レーザなどによって上記スルー光に多重(ア
ド)すべきドロップ波長に対応する波長のアド光を生成
・出力するためのものであり、可変光減衰器19−i
は、それぞれ、対応する光送信機18−iからのアド光
の光レベルを波長多重部20及び光合波部8での波長多
重に適したレベルに調整するためのものである。なお、
これらの可変光減衰器19−iも、コントローラ21か
らの制御信号に従って制御されるようになっている。
【0038】また、波長多重部20は、これらの光可変
減衰器19−iによる光レベル調整後のアド光を波長多
重して上記の光合波部8へ出力するものである。そし
て、コントローラ21は、本OADM1の動作(アド/
ドロップ動作)を集中制御するもので、本実施形態で
は、その要部の機能に着目すると、次のような機能部を
有している。
【0039】(1)ドロップ対象の波長に応じてT−B
RF部4の反射波長を制御する反射波長制御部21aと
しての機能。具体的には、ドロップ対象の波長の光のみ
が正確にドロップされるようスペクトラムアナライザ1
5〜17での上記解析結果に基づいてこの反射波長制御
を行なう。 (2)電源投入時などにおいて光シャッタ7,12を制
御してスルー光,ドロップ光の出力を停止するための光
シャッタ制御部21bとしての機能。
【0040】(3)スペクトラムアナライザ15,16
での上記解析結果(つまり、スルー光,送信WDM光の
各スペクトラムモニタ結果)に基づいて可変光減衰器
6,19−iの減衰量をそれぞれ調整して、光合波部8
でのスルー光とアド光との合波レベル(パワー)及び送
信WDM光のレベルを最適な状態に調整するための可変
光減衰器制御部21cとしての機能。
【0041】さて、次に、上記のT−BRF部4の構成
について詳述する。図2は上記のT−BRF部4を模式
的に示す平面図、図3はこの図2に示すA−A矢視断面
を部分的に拡大して示す模式図で、これらの図2及び図
3に示すように、本実施形態のT−BRF部4は、入力
光(WDM光)を導波するコア層40aとこのコア層4
0aの両面部に設けられたクラッド層40b,40cと
を有して成る光導波路40と、この光導波路40の一方
(クラッド層40b側)の面部に光導波路40と交差す
るよう間隔x1毎にボンディング(接合)された幅x0
もつ線路状の複数の電極41−iと、他方(クラッド層
40c側)の面部に接合された基板状の電極42とをそ
なえて構成されている。
【0042】そして、上記の光導波路40のコア層40
aには、図3中に示すように、ドロップ対象の波長λi
に対応してグレーティング43−iが形成されており、
それぞれのグレーティング43−iにて、コア層40a
を伝播するWDM光のうち特定波長の光のみが散乱して
高効率で反射されるようになっている。つまり、グレー
ティング43−iの形成された部分の光導波路40がそ
れぞれブラッグ反射フィルタ(T−BRF)40−i
(図4参照)を形成していることになる。
【0043】ここで、上記の電極41−iに電圧を印加
して、グレーティング43−iの形成された部分の光導
波路40に対して電界を加えると、その電界によってそ
の部分の光導波路40の屈折率が変化し、それに応じて
グレーティング43−iでの反射波長も変化する。実際
には、10nm(ナノメートル)〜105nm程度の可
変幅が実現可能である。
【0044】なお、上記の電極41−iの幅x0は、図
3中に示すように、いずれもグレーティング長Lよりも
大きく(この場合は、2×Δx0分だけ)設定されてい
る。これは、電極41−iに電圧を印加したときに電極
41−iの縁端部分で生じる電界が一様にならないこと
で、グレーティング43−iにおける反射波長λiにず
れが生じることを防止するためである。
【0045】以上のように、本T−BRF部4は、入力
されたWDM光に対する反射波長がそれぞれ印加電圧に
よって可変の複数のT−BRF(可変光反射デバイス)
40−iが相互に直列接続されて構成されており、上述
したコントローラ21(反射波長制御部21a)から電
極41−iに対する印加電圧を変更することによって、
T−BRF40−iの反射波長を変更して任意の波長の
光をドロップ(スルー)することが可能になっている。
【0046】ただし、WDMでは、このように反射波長
(つまり、ドロップ/スルー波長)を変更する場合、反
射波長以外の他の波長に影響を与えてはならない(これ
をノンブロッキング条件という)。そこで、各T−BR
F40−iには、例えば図5に模式的に示すように、電
極41−iに対して印加電圧が無い状態(非ドロップ
時)での反射波長(以下、デフォルト反射波長という)
λi′がドロップ光の波長グリッド間に位置する(つま
り、λi−1<λi′<λiとなる)ようにそれぞれグ
レーティング43−iを形成しておき、ドロップしたい
波長λiを含む波長グリッド間にデフォルト反射波長λ
i′が設定されたT−BRF40−iに対応する電極4
1−iのみに電圧を印加してそのT−BRF40−iの
デフォルト反射波長λi′をドロップ波長λiに変更す
れば、上記ノンブロッキング条件を満足することができ
る。
【0047】即ち、例えば、波長λ1の光をドロップし
たい場合は電極41−1に所定電圧を印加してT−BR
F40−1のデフォルト反射波長λ1′を波長λ1に変
更し、波長λ2の光をドロップしたい場合は電極41−
2に所定電圧を印加してT−BRF40−2のデフォル
ト反射波長λ2′を波長λ2に変更するといった具合で
ある。
【0048】このようにデフォルト反射波長λi′を波
長グリッド間に設定すれば、ドロップ光(波長λi)以
外のスルー光〔波長λk(k=1〜nでk≠i)〕のそ
れぞれの近傍に雑音光として生じるASEを除去するこ
とも可能になる。なお、この場合は、1つのT−BRF
40−iを1つの波長λiに専用とした場合であるが、
1つのT−BRF40−iをデフォルト反射波長λiの
両サイドの2波長λi,λi+1に兼用としてもよい。
兼用にした場合は、ドロップ波長は1波おきになる。
【0049】ただし、上記のように波長グリッド間にそ
れぞれデフォルト反射波長λi′が位置するようにグレ
ーティング43−iを形成したT−BRF40−iを作
ることは製造性が良くない。また、それらを多段にアレ
イ化すると製造性はさらに悪化するため、コストが高く
なる。そこで、より安価に製造するため、各T−BRF
40−iのデフォルト反射波長は一律(例えば、λ′)
にしておき、印加電圧によって上記ノンブロッキング条
件を満足するよう調整してもよい。
【0050】即ち、各T−BRF40−iを、それぞ
れ、非電圧印加時において同じ反射波長λ′を有し、印
加電圧に応じてその反射波長が変更されるようにしてお
き、コントローラ21(反射波長制御部21a)から、
非ドロップ時においてはT−BRF40−iの反射波長
λ′がそれぞれWDM光の異なる波長グリッド間に位置
し、ドロップ時おいてはドロップ対象の波長を含む波長
間に反射波長λ′が位置するT−BRF40−iに所定
電圧を印加して反射波長λ′をドロップ対象の波長λi
に変更するようにするのである。
【0051】このようにすれば、各T−BRF40−i
に形成するグレーティング43−iは全て同じでよいの
で、製造性が大幅に向上するとともに、アレイ化が簡単
に実現できる。なお、印加電圧によって制御可能な波長
範囲を超える場合は、例えば図6に示すように、それぞ
れ図2〜図4により上述した基本構成を有し、非電圧印
加時において異なるデフォルト反射波長をもった複数種
類のT−BRF部4を多段接続すればよい。
【0052】ただし、上記のような製造性を重視したT
−BRF部4(T−BRF40−i)の構成では、電源
投入時において波長の衝突が発生する。このため、実用
上のOADM1として使用する場合は、印加電圧によっ
てノンブロッキング条件を満足するよう各T−BRF4
0−iの反射波長λ′の調整が済むまで、上述した光シ
ャッタ7,12によってスルー光及びドロップ光の出力
を停止させるようにする。これにより、OADM1の信
頼性および安全性が向上する。
【0053】なお、波長グリッド間にそれぞれデフォル
ト反射波長λi′が位置するようにグレーティング43
−iを予め形成したT−BRF40−iを作った場合に
は、上記の光シャッタ7,12は省略可能である。以上
のようにT−BRF部4をT−BRF40−iの多段接
続構成にすることで、スルー光は同じ光学経路を通過す
るため、WDM光を1波毎に分離する場合のような光学
経路の違いによる波長毎の損失差(チルト)は発生しな
い。しかしながら、ドロップ光には、次のようなチルト
が発生することになる。
【0054】即ち、図7に模式的に示すように、多段接
続されたT−BRF40−iで反射される波長λiの光
のうち、光サーキュレータ3に近い位置で反射される光
と遠い位置で反射される光とでは、伝送する光学経路が
異なりロスが違うことになる。このため、各光受信機1
4−iでの各波長λiの光パワーは均一でなくなるため
好ましくない。
【0055】そこで、例えば図8に示すように、光サー
キュレータ3のドロップ光側(光ライン3c上)に、光
サーキュレータ3と同様の光サーキュレータ3′を設け
るとともに、この光サーキュレータ3′の出力(光ライ
ン3b′)側に上記のT−BRF部4と同じものを逆向
きに接続する。なお、このように逆向きに接続したもの
を以下ではT−BRF部4と区別するために「T−BR
F部4′」と表記する。
【0056】このような構成を採ることにより、T−B
RF部4において光サーキュレータ3に近い位置で反射
された光ほど、T−BRF部4′においては光サーキュ
レータ3′から遠い位置で反射されることになり、結果
として、ドロップ光の光学経路の違いによるロスのばら
つきを吸収することが可能になる。つまり、上記のT−
BRF部4′は、光サーキュレータ3からのドロップ光
を入力とし、T−BRF部4でのT−BRF40−iの
接続順に応じて決まるそのT−BRF部4がもつ反射位
置特性とは逆の反射位置特性をもった逆光反射部として
機能するのである。これにより、ドロップ光の波長λi
毎のパワーを一様にすることができ、伝送距離に応じて
一部の波長にのみエラーが生じるような現象を回避する
ことができる。
【0057】以下、上述のごとく構成された本実施形態
のOADM1の動作について、図9及び図10を参照し
ながら詳述する。まず、OADM1の電源が投入される
と(図9に示すステップA1,図10に示すステップB
1)、コントローラ21によって、ドロップ(スルー)
方向についての立ち上げ制御(図9に示すステップA2
〜A8)と、アド方向についての立ち上げ制御(図10
に示すステップB2〜B5)が実施される。なお、電源
投入時において、光シャッタ7,12はそれぞれOFF
状態、可変光減衰器19−iはそれぞれ減衰量が無限大
の状態(つまり、アド光の非出力状態)となっているも
のとする。
【0058】ここで、ドロップ(スルー)方向に着目す
ると、コントローラ21は、電源投入後、まず始めに、
T−BRF部4(4′)の温度制御回路(図示省略)を
駆動して、T−BRF部4(4′)の温度が一定になる
よう制御する(温度変化による反射波長λiの変動を防
止する;ステップA2)。次いで、コントローラ21
は、WDM光の波長多重状態(波長多重数など)やドロ
ップ(アド)対象の光波長λiについての情報設定を行
ない(ステップA3)、スルー光用の可変光減衰器6の
減衰量を無限大に制御する(ステップA4)。
【0059】かかる状態で、コントローラ21は、上記
の情報設定内容に基づいてドロップ波長λiに対応する
T−BRF40−iに対する印加電圧を制御してドロッ
プ波長λiの光がT−BRF40−iにて反射されるよ
うT−BRF部4(4′)の電圧制御(反射波長制御)
を行なう(ステップA5)。このとき、具体的に、コン
トローラ21は、スペクトラムアナライザ17によって
モニタされるドロップ光パワーが最大となり、且つ、ス
ペクトラムアナライザ15によってモニタされるスルー
光パワーが最大(ドロップ光パワーが最小)となるよう
に、上記の電圧制御を行なう。これにより、極めて正確
にドロップ波長の光のみをT−BRF部4(4′)にて
反射させることが可能となる。
【0060】一方、このとき、アド方向の立ち上げ制御
に着目すると、コントローラ21は、図10に示すよう
に、電源投入後、まず、波長多重部20の温度制御回路
(図示省略)を駆動して波長多重部20の温度が一定に
なるよう制御することによって、温度変化による波長多
重状態の変動を防止し(ステップB2)、次いで、コン
トローラ21は、WDM光の波長多重状態(波長多重数
など)やドロップ(アド)対象の光波長λiについての
情報設定を行なう(ステップB3)。
【0061】そして、OADM1の電源投入後のウォー
ムアップ完了が確認されると、コントローラ21は、光
シャッタ7,12をそれぞれON状態に制御し(ステッ
プA6)、スペクトラムアナライザ16でモニタされる
送信WDM光のスペクトルに基づいて、スルー光パワー
とアド光パワーとの比率が適切な値(同じパワー)とな
り、送信WDM光パワーが予め設定された最適な状態
(パワー)となるまで、帰還制御によって、可変光減衰
器6,19−iの減衰量を無限大の状態から徐々に減少
させてゆき(スロープ制御;ステップA7,ステップB
4)、その後は、上記の状態が維持されるよう上記帰還
制御状態が維持される(ステップA8,ステップB
5)。
【0062】このようにして、ドロップ(スルー)/ア
ド波長の設定が完了すると、OADM1は運用状態とな
る。即ち、光アンプ2で増幅された光伝送路22からの
WDM光は光サーキュレータ3を経由してT−BRF部
4に入力され、このT−BRF部4においてドロップ波
長λiの光が反射されて光サーキュレータ3に戻り、図
8により上述したように光サーキュレータ3′及びT−
BRF部4′を経由したのち、波長分離部13へ出力さ
れて、1波毎に分離され光受信機14−iにて受信され
る。
【0063】一方、T−BRF部4にて反射されなかっ
たスルー光は、光合波部8にて、波長多重部20からの
アド光と合波されたのち、光アンプ10で規定の送信パ
ワーにまで増幅されて光伝送路23へ送信される。そし
て、将来の通信需要の変化などによってドロップ(スル
ー)/アド波長λiに変更が必要となった場合は、該当
T−BRF40−iに対する印加電圧を制御するだけ
で、従来のように光デバイスの交換や増設/減設などを
必要とせずに、その変更に対応することができる。
【0064】以上のようにして、低損失で、しかも、任
意波長λiの光をその他の波長λkの光に影響を与えず
にアド/ドロップすることのできるOADM1が実現さ
れる。なお、上記のスペクトラムアナライザ15〜17
は、T−BRF部4(4′)の反射波長の微調整や、装
置環境の変化や経年変化などによって生じうる反射波長
のずれの補正などにも利用することができ、これによ
り、長期間の運用にも十分対応可能なOADM1を実現
できる。
【0065】また、上述した例では、スペクトラムアナ
ライザ15〜17により、ドロップ光,スルー光および
送信WDM光の全てをモニタしているが、これらの一部
のみをモニタするようにしてもよい。即ち、例えば、ス
ルー光用のスペクトラムアナライザ15は省略して、ド
ロップ光用のスペクトラムアナライザ17でモニタした
スペクトルによりドロップ波長λiのパワーピークが最
大となるようにT−BRF部4(4′)の印加制御を制
御してもよいし、逆に、ドロップ光用のスペクトラムア
ナライザ17は省略して、スルー光用のスペクトラムア
ナライザ15でモニタしたスペクトルによりドロップ波
長λiに該当するパワーピークが最小となるようにT−
BRF部4(4′)の印加制御を制御してもよい。ま
た、送信WDM光用のスペクトラムアナライザ16を省
略することも可能である。
【0066】さて、ここで、一般に、WDM光の各波長
の変調速度が10Gbps以上になると、分散補償を行
なう必要があるため、分散補償器(一般にはDCF)が
必要になる。この分散補償は、波長毎の群速度の差を補
償することができればよいので、これについてもT−B
RF部4の原理を利用すれば実現できる。即ち、各T−
BRF40−iにおける反射波長λiの反射位置を微妙
にずらすことで実現できる。例えば図11に示すよう
に、光導波路40の一方の面部に必要な分散補償量に応
じた複数の電極411を設け、これらの電極411間
を、或る抵抗値rをもつように接続してT−BRF4
0′−iを構成し、その複電極44に或る電位差(|V
1−V2|)をかけることで、光導波路40に対してス
ロープ状に電界を加えて反射波長と反射位置の関係を故
意にずらすことができる。
【0067】このように構成したT−BRF40′−i
は、特定波長の光が電極411に対応する複数の位置で
反射されることになるので、上記電位差を制御して電界
スロープ(分散スロープ)を調整すれば、1波長につい
ての分散を補償することも可能になる。従って、例えば
図12に示すように、このT−BRF40−iをドロッ
プ波長数(n)分だけ多段に直列接続すれば、入力WD
M光の各波長λiの分散をそれぞれ補償することが可能
となる。
【0068】つまり、この場合のT−BRF40′−i
は、印加電圧によって反射波長λiが可変の可変光反射
デバイスとしての機能と、その波長の分散を補償する分
散補償器としての機能とを兼用していることになる。従
って、10Gbps以上の変調速度で変調されたWDM
光について、DCFを個別に設けることなく、反射波長
(ドロップ波長)λiの光の分散を補償することが可能
となり、分散補償可能なOADM1を小型且つ安価に実
現することができる。また、この場合は、DCFを個別
に設けることによる挿入損失もないので、低損失性も維
持される。
【0069】以下、その具体的な実現手法について説明
する。図13は分散補償器としても機能するT−BRF
部4A(以下、分散補償T−BRF部4Aということが
ある)の構成を模式的に示す平面図、図14はこの図1
3に示す分散補償T−BRF部4AのB−B矢視断面を
部分的に拡大して示す模式図である。
【0070】これらの図13及び図14に示すように、
本分散補償T−BRF部4Aも、入力光(WDM光)を
導波するコア層40aとこのコア層40aの両面部に設
けられたクラッド層40b,40cとを有して成る光導
波路40をそなえるとともに、この光導波路40の一方
(クラッド層40b側)の面部に光導波路40と交差す
るよう間隔x1毎に設けられた複数の電極部44−i
と、他方(クラッド層40c側)の面部に接合された基
板状の電極42とをそなえて構成されている。
【0071】そして、上記の電極部44−iは、図15
に模式的に拡大して示すように、それぞれ所定の抵抗値
を有する1本の電極411がつづら折り状に折り曲げら
れて形成されており、この電極411の折り曲げ部分が
周期的にクラッド層40b側の面部にボンディングされ
て形成されている。なお、図14において、符号412
は電極411間にむき出しになっているクラッド層40
cを保護するための保護被膜を表わす。
【0072】このような構成を採ることで、図11及び
図12に示す構成と等価の構成が実現される。なお、図
14中に拡大して示すように、上記の電極411はそれ
ぞれV字エッチング(カット)などによって形成するこ
とも可能である。ただし、この場合、V字エッチングの
頂点は、コア層40aを伝播する光に影響を与えぬよう
少なくともコア層40aとクラッド層40bの境界面か
ら十分な距離を保つよう形成する必要がある。
【0073】また、他の構成法としては、例えば図16
に示すように、或る抵抗値(率)ρをもつ導体410上
に、電位をかける端部410a,410bを残して複数
の電極411を周期的にボンディングすることが考えら
れる。このようにしても、図11及び図12に示す構成
と等価の構成を実現することが可能である。なお、この
図16においてV1〜V5は導体410の両端部410
a,410bに電位をかけたときに導体410上の電位
がスロープ上に変化していることを表わしている。
【0074】また、この場合も、WDM光の波長多重数
が多くなると図7により前述したように波長毎の光学経
路の違いによってロスが異なり波長依存性の損失差(チ
ルト)が生じるため、図8により前述したものと同様
に、図17に示すように、分散補償T−BRF部4Aと
同じものを逆に〔分散補償T−BRF部(分散補償逆光
反射部)4Bとして〕光サーキュレータ3′を介して接
続して、上記チルトをキャンセルするようにしてもよ
い。
【0075】さて、これまで、OADM1(アド/ドロ
ップ/スルー機能)に限定して説明を行なったが、光ク
ロスコネクト機能を実現する場合においても、上述した
ようなT−BRFを利用して実現できる。即ち、図18
(A)に示すように上述したT−BRF部4を用いて構
成された複数(この場合は4つ)のOAD(Optical Ad
d Drop)回路31A〜31Dを、図18(B)に示すよ
うに、図19に示す構成を有する光クロスコネクト回路
32に対して接続して、光クロスコネクト装置1′を光
分岐/挿入装置の一種として構成する。
【0076】ここで、図19に示す光クロスコネクト回
路32において、32a〜32cはそれぞれ光サーキュ
レータ3と同様の特性を有する光サーキュレータ、33
は入力光を3分岐する光カプラを表わす。なお、本光ク
ロスコネクト回路32の構成はOAD回路31Aとの接
続関係に着目した構成であり、OAD回路31B〜31
Cとの接続関係に着目した構成も同様に構成されている
ものとする。
【0077】このような構成により、光クロスコネクト
回路32では、例えば、OAD回路31AのT−BRF
部4で反射された反射(ドロップ)光が、入力ポート
“D”を通じて光カプラ33に入力され、この光カプラ
33にて3分岐されてそれぞれ光サーキュレータ32a
〜32c経由でT−BRF部4′へ入力され、そのT−
BRF部4′で反射されて出力ポート“A”〜“C”へ
出力される。
【0078】そして、図18(B)に示すように、出力
ポート“A”から出力された光は受信波長(チャンネ
ル)として受信され、出力ポート“B”から出力された
光はアド光としてOAD回路31Dの光カプラ8に入力
され、出力ポート“C”から出力された光はアド光とし
てOAD回路31Bの光カプラ8に入力される。ここ
で、各T−BRF部4′に対する印加電圧を制御してT
−BRF部4′での反射波長λiを制御すれば、任意の
波長λiを出力ポート“A”〜“C”へ出力することが
可能になる。つまり、OAD回路31A〜31Dへの入
力光(WDM光)のうち任意の波長λiの光を任意の4
方路のいずれかへクロスコネクトすることが可能とな
る。
【0079】しかも、この場合は、T−BRF部4を用
いることで、低損失で将来の通信需要の変化によるクロ
スコネクト波長(反射波長)λiの変更に対しても、T
−BRF部4に対する印加電圧制御のみで柔軟に対応す
ることが可能である。なお、上記のT−BRF部4,
4′は、分散補償器としても機能するT−BRF部4
A,4Bに置き換えてもよい。このようにすれば、光ク
ロスコネクト装置1′においても、DCFなどを個別に
設けずに、10Gbps以上の変調速度で変調されたW
DM光にも対応できる。また、図18(A)に示すT−
BRF部4(4A)についても、前述した図6や図8
(図17)に示す構成にしてもよく、それぞれ、前記と
同様の作用効果を得ることができる。
【0080】ところで、上記の出力ポート“A”からの
光は、その局での受信のために各波長に分離する必要が
ある(例えば、前記のOADM1における波長分離部1
3に相当する回路が必要である)。このため、前述した
AWG(アレイ導波路)フィルタなどを用いて波長毎に
分離することも考えられるが、このようにパッシブなA
WGフィルタなどの光デバイスを用いる場合、WDM光
の波長多重数が100波長分あると仮定すると、100
種類の波長のどの波長をドロップしてもよいように、1
00波長分の波長分離が可能な光デバイスを用意しなけ
ればならならず、また、100波長分のドロップポート
のために100個の光コネクタを用意しなければならな
くなる。従って、この部分だけでかなりの実装スペース
を費やしてしまう。
【0081】しかし、実際にOADM1や光クロスコネ
クト装置1′としての機能を有するノードを用いて構成
されるWDMネットワークにおいて、WDM光の最大波
長多重数が100波長であったとすると、通常、各ノー
ドでドロップすべき波長数は、100波長よりも少ない
波長数でよい。なお、このことは、アド側においても同
様である。
【0082】つまり、例えば、各ノードの最大アド/ド
ロップ波長数を仮に最大16波長とすれば、T−BRF
部4での反射波長を任意に変更できることから、その1
6波長分の分離ができ16ポート分の光コネクタを用意
すれば良いことになる。そこで、例えば図20に示すよ
うに、波長分離部13a及び波長多重部20a(図1に
示すOADM1では波長分離部13及び波長多重部20
に相当)をそれぞれ、必要波長数分(16個)の光サー
キュレータ34を介してT−BRF部4′をカスケード
接続した構成にすれば、必要なアド/ドロップ波長数の
みの光コネクタを配置すればよくなる。
【0083】これにより、波長多重/分離に必要な回路
規模をAWGフィルタなどのパッシブな光デバイスを用
いる場合に比して大幅に縮小することができて、光クロ
スコネクト装置1′やOADM1の大幅な小型化を図る
ことができる。なお、図20に示す構成においても、T
−BRF部4や4′は、T−BRF部4A,4Bに置き
換えて、分散補償機能をもたせるようにしてもよい。ま
た、波長分離部13a(13)や波長多重部20a(2
0)に用いるT−BRF部4′(4B)については必ず
しも反射波長が可変のものである必要はなく、固定のも
のでもよい。
【0084】・その他 上述した実施形態では、T−BRF部4(4′,4A,
4B)が複数波長対応になっているが、アド/ドロップ
対象の光が1波のみであれば、1波対応のものでよい。
つまり、T−BRF部4(4′,4A,4B)には、T
−BRF40−i(40′−i)が1つだけ設けられて
いればよい。
【0085】また、上述した実施形態では、T−BRF
部4AのT−BRF40′−iが、可変光反射デバイス
としての機能と、その波長の分散を補償する分散補償器
としての機能とを兼用しているが、勿論、分散補償機能
に特化して使用することも可能である。そして、本発明
は上述した実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱
しない範囲で種々変形して実施することができる。
【0086】・付記 〔付記1〕 入力された波長多重光に対する反射波長が
可変の反射波長可変型光反射部と、該反射波長可変型光
反射部による反射光を該波長多重光の分岐光として取り
出す光分岐部と、該反射波長可変型光反射部で反射され
ずに通過してきた通過光に、該分岐光に対応する波長の
光を挿入光として付加する光挿入部と、該反射波長可変
型光反射部の反射波長を光分岐対象の波長に制御する反
射波長制御部とをそなえたことを特徴とする、光分岐/
挿入装置。
【0087】〔付記2〕 該反射波長可変型光反射部
が、それぞれ該波長多重光に対する反射波長が可変で該
波長多重光の波長多重数に応じた複数の可変光反射デバ
イスが相互に直列接続されて構成されるとともに、該反
射波長制御部が、該光分岐対象の波長に対応する可変光
反射デバイスの反射波長を該光分岐対象の波長に制御す
るように構成されたことを特徴とする、付記1記載の光
分岐/挿入装置。
【0088】〔付記3〕 該可変光反射デバイスが、そ
れぞれ、非電圧印加時において該反射波長が該波長多重
光の異なる波長間に位置し、印加電圧に応じて該反射波
長が変更される可変ブラッグ反射フィルタとして構成さ
れるとともに、該反射波長制御部が、光分岐時において
該光分岐対象の波長を含む波長間に該反射波長が位置す
る可変ブラッグ反射フィルタに電圧を印加して該反射波
長を該光分岐対象の波長に変更するように構成されてい
ることを特徴とする、付記2記載の光分岐/挿入装置。
【0089】〔付記4〕 該可変光反射デバイスが、そ
れぞれ、非電圧印加時において同じ反射波長を有し、印
加電圧に応じて該反射波長が変更される可変ブラッグ反
射フィルタとして構成されるとともに、該反射波長制御
部が、非光分岐時において該可変ブラッグ反射フィルタ
の該反射波長がそれぞれ該波長多重光の異なる波長間に
位置し、光分岐時おいて該光分岐対象の波長を含む波長
間に該反射波長が位置する可変ブラッグ反射フィルタに
電圧を印加して該反射波長を該光分岐対象の波長に変更
するように構成されていることを特徴とする、付記2記
載の光分岐/挿入装置。
【0090】〔付記5〕 該分岐光の出力を禁止する分
岐光出力禁止部が設けられたことを特徴とする、付記4
記載の光分岐/挿入装置。 〔付記6〕 該反射波長可変型光反射部と該光挿入部と
の間に、該通過光の出力を禁止する通過光出力禁止部が
設けられたことを特徴とする、付記4記載の光分岐/挿
入装置。
【0091】〔付記7〕 該光分岐部からの該分岐光を
入力とし、該反射波長可変型光反射部での該可変光反射
デバイスの接続順に応じて決まる該反射波長可変型光反
射部がもつ反射位置特性とは逆の反射位置特性をもった
逆光反射部が設けられたことを特徴とする、付記2〜6
のいずれか1項に記載の光分岐/挿入装置。 〔付記8〕 該光分岐部からの該分岐光,該反射波長可
変型光反射部を通過した通過光及び該光挿入部からの波
長多重光のうちの一部もしくは全てのスペクトルをモニ
タするモニタ手段が設けられるとともに、該反射波長制
御部が、該モニタ手段でのスペクトルモニタ結果に基づ
いて該反射波長の制御を行なうように構成されたことを
特徴とする、付記2〜7のいずれか1項に記載の光分岐
/挿入装置。
【0092】〔付記9〕 該可変光反射デバイスに、波
長依存性の反射位置特性をもたせたことを特徴とする、
付記2〜8のいずれか1項に記載の光分岐/挿入装置。 〔付記10〕 該可変光反射デバイスが、それぞれ、該
波長多重光を導波するとともに該反射波長の光を反射す
る光導波路と、該光導波路の近傍において該光導波路の
導波方向にそれぞれ抵抗を介して相互に直列接続された
複数の電極とをそなえて構成されるとともに、該反射波
長制御部が、該複数の電極に対して所定の電位差をかけ
ることで、該反射波長の光を該複数の電極に対応する複
数の位置で反射させるように構成されたことを特徴とす
る、付記9記載の光分岐/挿入装置。
【0093】〔付記11〕 入力された波長多重光を導
波するとともに或る波長の光を反射する光導波路と、該
光導波路の近傍において該光導波路の導波方向にそれぞ
れ抵抗を介して相互に直列接続された複数の電極とをそ
なえて構成されたことを特徴とする、光反射デバイス。
【0094】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
入力された波長多重光に対する反射波長が可変の反射波
長可変型光反射部の反射波長を、光分岐対象の波長に応
じて制御することによって、分岐光の波長を変更するこ
とができるので、通信需要の変化などによって分岐光波
長に変更が生じても従来のように光反射デバイスの交換
や増設/減設を要することなく、波長多重光信号から任
意波長の光を自由に選んで分岐することができる。
【0095】ここで、上記の反射波長可変型光反射部に
用いる可変光反射デバイスを、それぞれ、非電圧印加時
において反射波長が上記波長多重光の異なる波長間に位
置し、印加電圧に応じてその反射波長が変更される可変
ブラッグ反射フィルタとして構成して、光分岐時におい
て光分岐対象の波長を含む波長間に反射波長が位置する
可変ブラッグ反射フィルタに電圧を印加してその反射波
長を光分岐対象の波長に変更するようにすれば、低損失
で、しかも、任意波長の光をその他の波長の光に影響を
与えずに分岐することのできる光分岐/挿入装置が実現
される。
【0096】なお、上記の可変光反射デバイスは、それ
ぞれ、非電圧印加時において同じ反射波長を有し、印加
電圧に応じて反射波長が変更される可変ブラッグ反射フ
ィルタとして構成して、非光分岐時においてこれらの各
可変ブラッグ反射フィルタの反射波長がそれぞれ上記波
長多重光の異なる波長間に位置し、光分岐時おいて光分
岐対象の波長を含む波長間に反射波長が位置する可変ブ
ラッグ反射フィルタに電圧を印加してその反射波長を光
分岐対象の波長に変更することもできる。このようにす
れば、可変ブラッグ反射フィルタの初期の反射波長は全
て同じでよいので、反射波長が異なるものを個別に製造
する場合よりも、その製造コストを大幅に削減すること
ができる。
【0097】また、本発明では、分岐光の出力を禁止す
る第1光出力禁止部を設けてもよいし、反射波長可変型
光反射部と光挿入部との間に、波長多重光の出力を禁止
する第2光出力禁止部を設けてもよく、このようにすれ
ば、電源投入時などにおいて上記の反射波長の衝突が起
こってもそのときの分岐光や反射されずに通過する波長
多重光を出力しないようにすることができるので、信頼
性及び安全性の向上に大きく寄与する。
【0098】さらに、本発明では、光分岐部からの分岐
光を入力とし、上記の可変光反射デバイスの接続順に応
じて決まる反射位置特性とは逆の反射位置特性をもった
逆光反射部を設けてもよい。この逆光反射部を設けるこ
とで、反射波長の反射位置の違いによって分岐光に生じ
る波長毎の損失差を逆光反射部でキャンセルすることが
できるので、分岐光の波長毎のパワーを一様にすること
ができる。従って、伝送距離に応じて一部の波長にのみ
エラーが生じるような現象を回避することができる。
【0099】また、本発明では、光分岐部からの分岐
光,反射波長可変型光反射部を通過した通過光及び光挿
入部からの波長多重光のうちの一部もしくは全てのスペ
クトルをモニタして、そのスペクトルモニタ結果に基づ
いて上記の反射波長の制御を行なうようにしてもよく、
このようにすれば、極めて正確に光分岐対象の波長の光
のみを反射波長可変型光反射部にて反射させたり、光挿
入部からの送信すべき波長多重光のパワーを最適な状態
に調整したりすることができる。また、可変光反射デバ
イスの反射波長の微調整や、装置環境の変化や経年変化
などによって生じうる反射波長のずれの補正などを行な
うこともでき、長期間の運用にも十分対応可能な光分岐
/挿入装置を実現できる。
【0100】なお、上記の可変光反射デバイスには、波
長依存性の反射位置特性をもたせてもよい。具体的に
は、例えば、光導波路の近傍において導波方向にそれぞ
れ抵抗を介して相互に直列接続された複数の電極に対し
て所定の電位差をかけて、上記反射波長の光を上記複数
の電極に対応する複数の位置で反射させるようにする。
このようにすれば、可変光反射デバイスにおいて、1波
長についての分散を補償することも可能になり、分散補
償も可能な光分岐/挿入装置を、分散補償ファイバなど
を別個に設ける場合に比して、小型且つ安価に実現する
ことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る光分岐/挿入装置と
してのOADMの構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示すチューナブルブラッグ反射フィルタ
(T−BRF)部を模式的に示す平面図である。
【図3】図2に示すT−BRF部のA−A矢視断面を部
分的に拡大して示す模式図である。
【図4】図2及び図3に示すT−BRF部の構成を簡略
化して示すブロック図である。
【図5】図3に示すグレーティングのデフォルト反射波
長の波長配置を説明するための図である。
【図6】図4に示すT−BRF部を多段接続した構成を
示すブロック図である。
【図7】図4に示すT−BRF部においてドロップ光パ
ワーに波長毎のチルトが発生することを説明するための
ブロック図である。
【図8】図7に示すドロップ光パワーのチルトをキャン
セルための構成を示すブロック図である。
【図9】図1に示すOADMの動作(ドロップ/スルー
方向)を説明するためのフローチャートである。
【図10】図1に示すOADMの動作(アド方向)を説
明するためのフローチャートである。
【図11】本実施形態に係る分散補償機能をもったT−
BRF部の構成を模式的に示すブロック図である。
【図12】図11に示すT−BRF部を多段接続した構
成を示すブロック図である。
【図13】図11に示すT−BRF部を実現する構成の
一つを模式的に示す平面図である。
【図14】図13に示すT−BRF部のB−B矢視断面
を部分的に拡大して示す模式図である。
【図15】図13に示す電極部を拡大して示す模式的平
面図である。
【図16】図11に示すT−BRF部を実現する他の構
成を説明するための模式的平面図である。
【図17】図11に示すT−BRF部において生じる波
長毎の光パワーのチルトをキャンセルための構成を示す
ブロック図である。
【図18】(A),(B)はいずれも本実施形態に係る
光クロスコネクト装置の構成を示すブロック図である。
【図19】図18に示す光クロスコネクト回路の構成例
を示すブロック図である。
【図20】本実施形態に係る光クロスコネクト装置(O
ADM)の光波長多重分離機能に着目した構成を示すブ
ロック図である。
【図21】従来のOADMの構成例を示すブロック図で
ある。
【図22】従来のOADMの他の構成例を示すブロック
図である。
【図23】ブラッグ反射フィルタを用いた従来のOAD
Mの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 OADM(Optical Add Drop Multiplexer;光分岐
/挿入装置) 1′ 光クロスコネクト装置 2,10 光アンプ 3 光サーキュレータ(光分岐部) 3′,32a〜32c,34 光サーキュレータ 3a〜3c 光ライン 4 チューナブルブラッグ反射フィルタ(T−BRF)
部(反射波長可変型光反射部) 4′ チューナブルブラッグ反射フィルタ(T−BR
F)部(逆光反射部) 4A (分散補償)T−BRF部 4B (分散補償)T−BRF部(分散補償逆光反射
部) 5,9,11,33 光カプラ 6,19−1〜19−n 可変光減衰器 7 光シャッタ(通過光出力禁止部) 8 光合波部(光カプラ;光挿入部) 12 光シャッタ(分岐光出力禁止部) 13,13a 波長分離部 14−1〜14−n 光受信機 15〜17 スペクトラムアナライザ(モニタ手段) 18−1〜18−n 光送信機 20,20a 光波長多重部 21 コントローラ 21a 反射波長制御部 21b 光シャッタ制御部 21c 可変光減衰器制御部 22,23 光伝送路 31A〜31D OAD(Optical Add Drop)回路 32 光クロスコネクト回路 40 光導波路 40a コア層 40b,40c クラッド層 40−1〜40−n,40′−1〜40′−n チュー
ナブルブラッグ反射フィルタ(T−BRF) 41−1〜41−n,42,411 電極 43−1〜43−n グレーティング 44 複電極 44−1〜44−n 電極部 410 導体 410a,410b 端部 412 保護被膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04J 14/02 Fターム(参考) 2H079 AA02 AA12 BA01 CA07 DA02 EA03 EB15 FA04 GA01 HA07 KA08 KA20 2K002 AA02 AB34 BA06 DA06 EA07 EB12 HA03 5K002 AA01 AA03 BA02 BA04 BA05 BA21 CA01 CA14 DA02 FA01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力された波長多重光に対する反射波長
    が可変の反射波長可変型光反射部と、 該反射波長可変型光反射部による反射光を該波長多重光
    の分岐光として取り出す光分岐部と、 該反射波長可変型光反射部で反射されずに通過してきた
    通過光に、該分岐光に対応する波長の光を挿入光として
    付加する光挿入部と、 光分岐対象の波長に応じて該反射波長可変型光反射部の
    反射波長を制御する反射波長制御部とをそなえたことを
    特徴とする、光分岐/挿入装置。
  2. 【請求項2】 該反射波長可変型光反射部が、それぞれ
    該波長多重光に対する反射波長が可変で該波長多重光の
    波長多重数に応じた複数の可変光反射デバイスが相互に
    直列接続されて構成されるとともに、 該反射波長制御部が、該光分岐対象の波長に対応する可
    変光反射デバイスの反射波長を該光分岐対象の波長に制
    御するように構成されたことを特徴とする、請求項1記
    載の光分岐/挿入装置。
  3. 【請求項3】 該可変光反射デバイスが、それぞれ、非
    電圧印加時において同じ反射波長を有し、印加電圧に応
    じて該反射波長が変更される可変ブラッグ反射フィルタ
    として構成されるとともに、 該反射波長制御部が、 非光分岐時において該可変ブラッグ反射フィルタの該反
    射波長がそれぞれ該波長多重光の異なる波長間に位置
    し、光分岐時おいて該光分岐対象の波長を含む波長間に
    該反射波長が位置する可変ブラッグ反射フィルタに電圧
    を印加して該反射波長を該光分岐対象の波長に変更する
    ように構成されていることを特徴とする、請求項2記載
    の光分岐/挿入装置。
  4. 【請求項4】 該光分岐部からの該分岐光を入力とし、
    該反射波長可変型光反射部での該可変光反射デバイスの
    接続順に応じて決まる該反射波長可変型光反射部がもつ
    反射位置特性とは逆の反射位置特性をもった逆光反射部
    が設けられたことを特徴とする、請求項2又は請求項3
    に記載の光分岐/挿入装置。
  5. 【請求項5】 該光分岐部からの該分岐光,該反射波長
    可変型光反射部を通過した通過光及び該光挿入部からの
    波長多重光のうちの一部もしくは全てのスペクトルをモ
    ニタするモニタ手段が設けられるとともに、 該反射波長制御部が、 該モニタ手段でのスペクトルモニタ結果に基づいて該反
    射波長の制御を行なうように構成されたことを特徴とす
    る、請求項2〜4のいずれか1項に記載の光分岐/挿入
    装置。
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