JP2002156083A - フレキシブルチューブ用継手 - Google Patents

フレキシブルチューブ用継手

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JP2002156083A
JP2002156083A JP2000338422A JP2000338422A JP2002156083A JP 2002156083 A JP2002156083 A JP 2002156083A JP 2000338422 A JP2000338422 A JP 2000338422A JP 2000338422 A JP2000338422 A JP 2000338422A JP 2002156083 A JP2002156083 A JP 2002156083A
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JP
Japan
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joint
flexible tube
packing
retaining ring
tube
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Pending
Application number
JP2000338422A
Other languages
English (en)
Inventor
Shozo Fujisawa
正造 藤沢
Hisao Onishi
久男 大西
Toshio Shibabuchi
利夫 柴渕
Mikio Nakaoka
幹夫 中岡
Kazuyoshi Kariki
和良 雁木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shinwa Sangyo Co Ltd
Osaka Gas Co Ltd
Original Assignee
Shinwa Sangyo Co Ltd
Osaka Gas Co Ltd
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Publication date
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  • Joints That Cut Off Fluids, And Hose Joints (AREA)
  • Gasket Seals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 釘打ちによるガス漏れの発生を発見できると
ともに、新規な選択透過部材を用いた、フレキシブルチ
ューブ用の継手を得る。 【解決手段】 コルゲイト管2が樹脂製の被覆体3にて
覆われた構成のフレキシブルチューブ1のための継手で
ある。継手10内への水などの異物の侵入を防止可能で
あるとともに、フレキシブルチューブ1のコルゲイト管
2から漏れ出した後に被覆体3とコルゲイト管2との隙
間を通って継手10内に入り込んだガスを継手10外に
逃がすことが可能なパッキン30が設けられる。このパ
ッキン30は、セラミック繊維にて形成された不織布に
よって構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガス管に使用され
るフレキシブルチューブ用継手に関する。
【0002】
【従来の技術】ガス管に使用されるフレキシブルチュー
ブ用の継手として、たとえば特開平9−166256号
公報によって開示されるものがある。
【0003】この継手に用いられるフレキシブルチュー
ブは、コルゲイト管が樹脂製の被覆体にて覆われた構成
であり、この継手を用いて、ガス器具などの他部材に接
続される。
【0004】このようなフレキシブルチューブと継手と
を用いてガス配管を施した家屋を建設する場合には、フ
レキシブルチューブを配管した後に釘打ち作業を行うこ
とが多い。このとき、誤って釘の先端がフレキシブルチ
ューブに到達してしまった場合には、釘がコルゲイト管
を突き破って、その部分でガス漏れが生じる。その一方
で、樹脂製の被覆体は釘の周囲に密着するので、この部
分から外側へガス漏れが生じることはない。このため、
コルゲイト管から漏れ出したガスは、コルゲイト管と被
覆体との隙間を通って継手の内部に流れ込み、この継手
に形成された貫通孔状の通気路を通って継手の外部に流
出する。これによって、釘打ちによるガス漏れの発生を
発見して適切に対処することが可能である。
【0005】貫通孔は、継手内から外へのガスの通過は
許容するが、外から継手内への水や塵芥の透過、侵入は
阻止する選択透過部材で塞がれている。この選択透過部
材は、熱可塑性樹脂粉体から成形した連続気孔を有する
多孔質体などによって形成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
釘打ちによるガス漏れの発生を発見できるようにしたフ
レキシブルチューブ用の継手であって、新規な選択透過
部材を用いた継手を得ることができるようにすることを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明は、コルゲイト管が樹脂製の被覆体にて覆われた
構成のフレキシブルチューブのための継手において、継
手内への水などの異物の侵入を防止可能であるととも
に、フレキシブルチューブのコルゲイト管から漏れ出し
た後に被覆体とコルゲイト管との隙間を通って前記継手
内に入り込んだガスを継手外に逃がすことが可能なパッ
キンが設けられ、このパッキンはセラミック繊維にて形
成された不織布によって構成されているようにしたもの
である。
【0008】このような構成であると、フレキシブルチ
ューブのコルゲイト管から漏れ出した後に被覆体とコル
ゲイト管との隙間を通って継手内に入り込んだガスを継
手外に逃がすためのパッキンであって、セラミック繊維
にて形成された不織布により構成された新規なパッキン
を備えたフレキシブルチューブ用継手が得られる。この
パッキンは、継手内への水や塵芥の透過、侵入は阻止す
る。
【0009】また本発明は、コルゲイト管が樹脂製の被
覆体にて覆われた構成のフレキシブルチューブのための
継手が、筒状本体と、先端部が前記筒状本体の内部にね
じ込まれる止輪と、前記筒状本体と止輪との間に設けら
れて、継手内への水などの異物の侵入を防止可能である
とともに、フレキシブルチューブのコルゲイト管から漏
れ出した後に被覆体とコルゲイト管との隙間を通って前
記継手内に入り込んだガスを継手外に逃がすことが可能
なパッキンとを有し、このパッキンはセラミック繊維に
て形成された不織布によって構成されているようにした
ものである。
【0010】また本発明は、コルゲイト管が樹脂製の被
覆体にて覆われた構成のフレキシブルチューブのための
継手が、筒状本体と、先端部が前記筒状本体の内部にね
じ込まれる止輪と、前記筒状本体と止輪との少なくとも
いずれかに形成されて、これら筒状本体および、または
止輪の内部とその外部とを連通させる貫通孔と、この貫
通孔を塞いだ状態で設けられて、この貫通孔を通しての
継手内への水などの異物の侵入を防止可能であるととも
に、フレキシブルチューブのコルゲイト管から漏れ出し
た後に被覆体とコルゲイト管との隙間を通って前記貫通
孔に入り込んだガスを継手外に逃がすことが可能なパッ
キンとを有し、このパッキンはセラミック繊維にて形成
された不織布によって構成されているようにしたもので
ある。
【0011】また本発明は、コルゲイト管が樹脂製の被
覆体にて覆われた構成のフレキシブルチューブのための
継手が、筒状本体と、先端部が前記筒状本体の内部にね
じ込まれる止輪と、筒状本体の内部における止輪の先端
部の近傍に設けられたリテーナとを有し、前記フレキシ
ブルチューブは、被覆体が取り除かれたコルゲイト管の
先端部が、止輪とリテーナと筒状本体との内部に抜け出
しを防止した状態で挿入されており、先端部が筒状本体
の内部にねじ込まれた止輪の基端部の端面と筒状本体の
端面との間に、継手内への水などの異物の侵入を防止可
能であるとともに、フレキシブルチューブのコルゲイト
管から漏れ出した後に被覆体とコルゲイト管との隙間を
通って前記継手内に入り込んだガスを継手外に逃がすこ
とが可能なパッキンが装着され、このパッキンはセラミ
ック繊維にて形成された不織布によって構成されている
ようにしたものである。
【0012】本発明によると、パッキンを構成するセラ
ミック繊維がシリカとアルミナとを含むようにすること
ができる。また本発明によると、パッキンを形成する不
織布はセラミック繊維にパルプが混繊されたものである
ようにすることができる。
【0013】また本発明によると、パッキンを構成する
不織布は抄造されたものであるようにすることができ
る。また本発明によると、パッキンにはっ水処理が施さ
れているようにすることができる。
【0014】また本発明によると、パッキンは、その表
面のみならず、その内部においてもはっ水処理が施され
ているようにすることができる。また本発明によると、
パッキンの不織布の抄造の際に、セラミック繊維を含む
懸濁液にはっ水剤を添加するのが好適である。
【0015】
【発明の実施の形態】図1において、1はフレキシブル
チューブで、薄肉のステンレス製のコルゲイト管2と、
このコルゲイト管2の外周を覆う樹脂製のチューブ状の
被覆体3とによって構成されている。コルゲイト管2に
おいて、4は山部、5は谷部である。このフレキシブル
チューブ1は、コルゲイト管2の先端の数山分につき被
覆体3が取り除かれた状態で、本発明にもとづく継手1
0に接続される。
【0016】この継手10において、11は筒状本体
で、真鍮などの金属によって形成され、その一端に外ね
じ部12が形成されることで、ガス管などの被接続体に
接続することができるように構成されている。13は六
角部で、外ねじ部12のねじ込み操作のために用いられ
る。14は、その他端側の端面である。
【0017】筒状本体11の内周には、その他端の開口
側から順に、内ねじ部15と、この内ねじ部15のねじ
の谷部の内径と同等またはそれよりも若干大径の内周面
16と、内周面16よりも小径の環状のシール材収容部
17とが形成されている。シール材収容部17には、環
状のゴム製のシール材21が、ゆるい圧入状態で収容さ
れている。
【0018】継手10において、25は止輪で、真鍮な
どの金属によって筒状に形成されるとともに、その一端
側に、筒状本体11の内ねじ部15にねじ込み可能な外
ねじ部26を有する。止輪25の他端側の外周には、円
周状の外周面27が形成されている。この外周面27は
外ねじ部26よりも大径に形成され、したがって筒状本
体11の端面14に向かい合う端面28が形成されてい
る。止輪25における端面28の基端側の部分には、環
状のパッキン30が装着されている。このパッキン30
は、止輪25を筒状本体11にねじ込んだときにこの止
輪25の端面28と筒状本体11の端面14との間で圧
縮される。
【0019】止輪25には、フレキシブルチューブ1を
挿通させるための孔部31が貫通状態で形成されてい
る。この孔部31の奥側の位置となる止輪25の奥端部
の内周には、この止輪25の奥端に向かって拡径するテ
ーパ面37が形成されている。図示のように止輪25を
筒状本体11に完全にねじ込んだ状態においては、この
止輪25の内周のテーパ面37と筒状本体11の内周面
16とシール材21の端面とで囲まれる空間39が形成
される。この空間39には、環状のリテーナ40が配置
されている。
【0020】このリテーナ40は、真鍮などの金属材料
により形成され、その先端の内周には、径方向の内向き
に鋭角に突出した突部43が、周方向に沿って設けられ
ている。この突部43は、その内径が、コルゲイト管2
の山部4の外径よりも小さくかつその谷部5の外径と同
等以上の寸法となるように形成されて、谷部5に入り込
み可能とされている。リテーナ40の外周には、止輪2
5のテーパ面37と同じ方向の傾斜をもった外周テーパ
面44が形成されている。
【0021】図1および図2に示すように、パッキン3
0は、セラミック繊維にて形成されたリング状の不織布
によって構成されている。たとえば、シリカにて形成さ
れた第1のセラミック繊維と、アルミナにて形成された
第2のセラミック繊維とが混繊され、さらにこれにアク
リル系のバインダーが混合された状態で湿式法により抄
造されることによって、形成されている。また、たとえ
ばその繊維径は約3μm、坪量は110〜120g/m
2、密度は0.18〜0.20g/m3、通気度は0.1
秒/cc程度であるのが好適である。
【0022】そして、このパッキン30は、上述のアク
リル系のバインダー自体がはっ水性を有するうえに、た
とえばシリコン系のはっ水剤によってはっ水処理が施さ
れている。このはっ水処理は、パッキン30を形成する
不織布を成形した後にその表面にはっ水剤を塗布するこ
とによって、行うことができる。あるいは、湿式方によ
って不織布を抄造する際に、セラミック繊維やバインダ
ーを含む懸濁液にはっ水剤を添加することによって、は
っ水処理を行うこともできる。このように抄造の際には
っ水剤を添加する手法によると、パッキン30の表面に
はっ水剤を塗布する場合に比べ、パッキン30の内部に
も十分にはっ水剤が入り込んだ状態、すなわちパッキン
30を形成する不織布の構成繊維の全体にはっ水剤が付
着した状態でこのパッキン30が成形されるため、格段
のはっ水効果を期待することができる。
【0023】たとえば、シート状の不織布に打ち抜き加
工を施すことてで環状のパッキン30を成形する場合に
おいて、このシート状の不織布の表面にはっ水剤を塗布
した後に打ち抜き加工を行うと、得られたパッキン30
の内周端面と外周端面とは、はっ水剤が塗布されていな
い状態となってしまう。これに対し、抄造の際にはっ水
剤を添加する場合には、上述のように不織布の構成繊維
の全体にはっ水剤が付着することになるため、得られた
不織布に打ち抜き加工を施して環状のパッキン30を成
形する際に、その内周端面や外周端面にもはっ水剤が存
在したものを成形することができる。
【0024】またパッキン30は、止輪25と筒状本体
11との間で50〜80%の厚みとなるように圧縮され
る。これによって、パッキン30は、塵芥や水は通さな
いがガスは通すことができる状態にされる。なお、水を
通さない性能をさらに向上させるために、止輪25と筒
状本体11との該当部分にはっ水剤を塗布することもで
きる。
【0025】パッキン30を構成する不織布は、上述の
ようにシリカやアルミナにて形成されたセラミック繊維
を用いた構成となっているが、このセラミック繊維にさ
らにパルプを混繊させた構成とするのが好適である。パ
ルプはセラミック繊維に比べてすぐれた弾力性を呈する
ため、これを混繊させることによってパッキン30の機
械的な強度の向上が可能である。またこのように弾力性
を有するパルプを混繊させたパッキン30は良好な圧縮
性を有し、このため上述のように止輪25と筒状本体1
1との間で確実に所定の50〜80%の厚みとなるよう
に圧縮を受けることが可能となって、シール性を向上さ
せる効果も期待できる。
【0026】筒状本体11への止輪25のねじ込みによ
るパッキン30の圧縮は、継手10の製造工場において
行われる。すなわち、この製造工場において、止輪25
を筒状本体11にねじ込む際には、止輪25の外周面2
7が円柱状になっているため、この外周面27をチャッ
クなどにより掴んでそのねじ込みを行い、所定のトルク
で締め付ける。この締め付けは上述のように製造工場で
の作業となるため、その締め付けトルクが適正な一定値
になるように容易に管理することができる。そして、こ
のように筒状本体11への止輪25の締め付けトルクが
一定であると、パッキン30の圧縮が、その厚みの50
〜80%という適正値になるように、容易にコントロー
ルすることができる。その結果、それ以上に圧縮される
ことを防止できて、所要のシール性能、特にガスを通過
させるという性能に支障が生じることを確実に防止でき
る。
【0027】このようなものにおいて、継手10にフレ
キシブルチューブ1を接合する場合には、図示のように
コルゲイト管2の谷部で切断されかつコルゲイト管2の
先端の数山たとえば6山分につき被覆体3が取り除かれ
た状態のフレキシブルチューブ1を、止輪25の端部か
ら孔部31の中に挿入する。すると、コルゲイト管2の
先端の山部が4がリテーナ40を押し拡げて突部43の
内周を通過する。同様にしてコルゲイト管2の先端の数
山がリテーナ40の突部43を通過すると、このコルゲ
イト管2の先端の数山が、図1に示すようにシール材2
1の内部に入り込む。このとき、リテーナ44は、弾性
によって元の縮径状態に戻っており、突部43がコルゲ
イト管2の一つの谷部5にはまり込んで係り合う。この
とき、コルゲイト管2がシール材21の内周に入り込む
ことで、所要のシール機能が発揮される。
【0028】図1は、このようにしてフレキシブルチュ
ーブ1のコルゲイト管2を継手10へ接合する作業が完
了した状態を示す。このように継手10が接合されたフ
レキシブルチューブ1を用いてガス配管を施した家屋を
建築する場合において、釘打ち作業時に誤って釘の先端
がフレキシブルチューブ1に到達してしまった場合は、
コルゲイト管2から漏れ出したガスは、コルゲイト管2
と被覆体3との隙間を通って継手の内部に流れ込み、各
部の隙間を通ってパッキン30に達する。
【0029】このとき、上述のようにパッキン30はガ
スを通すため、このパッキン30から外部へのガス漏れ
が生じ、したがって、釘打ちによるガス漏れが発生して
いることを、釘打ち作業の直後に発見することができ
る。このため、家屋の建築中に、すなわち家屋がまだ完
成していない工事中の段階で、ガス漏れの発生を早期に
発見して適切に対処することができる。
【0030】継手10に接合されたフレキシブルチュー
ブ1に抜け出し力が作用した場合には、図示のようにコ
ルゲイト管2の一つの谷部5に突部43が係り合ってい
るリテーナ40の外周テーパ面44が止輪25のテーパ
面37に当たり、リテーナ40は止輪25から径方向内
向きの反力を受ける。すると、リテーナ40の突部43
が全周にわたってコルゲイト管2の一つの谷部5の外周
を押さえ付けることになって、これらリテーナ40とコ
ルゲイト管2との係り合いが確実なものになり、これに
よって継手10からのフレキシブルチューブ1の抜け出
しが確実に防止される。
【0031】図3は、本発明の他の実施の形態のフレキ
シブルチューブ用継手を示す。ここでは、止輪25の端
面28にパッキン収容溝32が形成され、このパッキン
収容溝32に図2に示される環状のパッキン30が収容
されている。収容溝32と外ねじ部26との間には、径
方向の端面33と、この端面33を形成するための径方
向の突部34とが形成されている。端面33は、止輪2
5を筒状本体11にねじ込んだときに、図示のように筒
状本体11の内ねじ部15の端面35に接し、これによ
って筒状本体11と止輪25との間におけるパッキン3
0の圧縮が、その厚みの70〜80%という適正値にな
るようにされている。
【0032】パッキン30は、このように収容溝32に
収容されることで、圧縮時に径方向の外向きに逃げるこ
とが防止される。また突部34が形成されているため、
収容溝32に収容されたパッキン30がこの収容溝32
から外ねじ部26の方へ脱落することが防止される。
【0033】図4および図5は、本発明のさらに他の実
施の形態のフレキシブルチューブ用継手を示す。ここで
は、止輪51の先端にリテーナ52が回転自在に取り付
けられており、図5に示すように筒状本体11に止輪5
1をゆるくねじ込んだ状態でコルゲイト管2の先端の数
山をリテーナ52よりも奥側に押し込み、その後に止輪
51を回転操作させることによって、図4に示すように
リテーナ52と筒状本体11の奥端面53との間でコル
ゲイト管2の先端の数山を押しつぶす。すると、これに
よって、筒状本体11とコルゲイト管2との間がシール
される。このとき、コルゲイト管2をOリング54に押
し当てることによっても、同様のシールが行われる。ま
た、このようにコルゲイト管2の先端の数山を押しつぶ
すと、それと同時に、筒状本体11の端面14と止輪5
1の端面55との間で、図2に示される環状のパッキン
30が圧縮される。
【0034】図4はこのときの状態を示す。このように
リテーナ52によってコルゲイト管2の先端の数山を押
しつぶすことで、この押しつぶされたコルゲイト管2の
部分とリテーナ52とがかかり合い、それによって継手
10からのフレキシブルチューブ1の抜け出しが阻止さ
れる。
【0035】図6は、本発明のさらに他の実施の形態の
フレキシブルチューブ用継手を示す。ここでは、止輪5
1の内部においてシール材61によって被覆体3の外周
がシールされており、このシール材61よりも奥側の部
分において、止輪51の内外を連通させる径方向の貫通
孔状の通気路62が設けられている。この通気路62に
おける止輪51の外表面側の端部は拡径部63として形
成されており、この拡径部63に円盤状のパッキン30
が装填されている。このパッキン30は、同様にセラミ
ック繊維にて形成され、拡径部63に圧入されるととも
に、その周面が接着剤によって拡径部63の内周面に接
着されている。なお、筒状本体11の端部64と止輪5
1の端部65との間は、Oリングなどのパッキン66に
よってシールされている。
【0036】このような構成によると、同様にパッキン
30によって継手10の内部への水などの異物の侵入を
防止可能であるとともに、コルゲイト管2から漏れ出し
た後に継手10の内部に入り込んだガスを継手外に逃が
すことができる。
【0037】なお、このようなパッキン30を備えた貫
通孔状の通気路62は、止輪51の代わりに筒状本体1
1に設けることもできるし、止輪51と筒状本体11と
の双方に設けることもできる。また、図示のようにコル
ゲイト管2の先端の数山を押しつぶすタイプの継手のみ
ならず、図1などに示すようないわゆるワンタッチ接合
タイプの継手に、パッキン30を備えた貫通孔状の通気
路62を設けることもできる。
【0038】
【発明の効果】以上のように本発明によると、コルゲイ
ト管が樹脂製の被覆体にて覆われた構成のフレキシブル
チューブのための継手において、継手内への水などの異
物の侵入を防止可能であるとともに、フレキシブルチュ
ーブのコルゲイト管から漏れ出した後に被覆体とコルゲ
イト管との隙間を通って前記継手内に入り込んだガスを
継手外に逃がすことが可能なパッキンが設けられ、この
パッキンはセラミック繊維にて形成された不織布によっ
て構成されているようにしたため、セラミック繊維にて
形成された不織布により構成されるとともにガスもれを
起こさせるように構成された新規なパッキンを備えたフ
レキシブルチューブ用継手を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のフレキシブルチューブ用
継手を示す図である。
【図2】図1におけるパッキンの斜視図である。
【図3】本発明の他の実施の形態のフレキシブルチュー
ブ用継手を示す図である。
【図4】本発明のさらに他の実施の形態のフレキシブル
チューブ用継手を示す図である。
【図5】図4のフレキシブルチューブ用継手の組み立て
前の状態を示す要部の断面図である。
【図6】本発明のさらに他の実施の形態のフレキシブル
チューブ用継手を示す図である。
【符号の説明】
1 フレキシブルチューブ 2 コルゲイト管 3 被覆体 10 継手 11 筒状本体 14 端面 25 止輪 28 端面 30 パッキン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大西 久男 大阪府大阪市中央区平野町四丁目1番2号 大阪瓦斯株式会社内 (72)発明者 柴渕 利夫 大阪府大阪市住之江区南加賀屋2丁目10番 16号 新和産業株式会社内 (72)発明者 中岡 幹夫 大阪府大阪市住之江区南加賀屋2丁目10番 16号 新和産業株式会社内 (72)発明者 雁木 和良 大阪府大阪市住之江区南加賀屋2丁目10番 16号 新和産業株式会社内 Fターム(参考) 3H017 CA07 CA11 3J040 AA01 AA12 BA01 EA16 FA13 HA15

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コルゲイト管が樹脂製の被覆体にて覆わ
    れた構成のフレキシブルチューブのための継手であっ
    て、継手内への水などの異物の侵入を防止可能であると
    ともに、フレキシブルチューブのコルゲイト管から漏れ
    出した後に被覆体とコルゲイト管との隙間を通って前記
    継手内に入り込んだガスを継手外に逃がすことが可能な
    パッキンが設けられ、このパッキンはセラミック繊維に
    て形成された不織布によって構成されていることを特徴
    とするフレキシブルチューブ用継手。
  2. 【請求項2】 コルゲイト管が樹脂製の被覆体にて覆わ
    れた構成のフレキシブルチューブのための継手であっ
    て、筒状本体と、先端部が前記筒状本体の内部にねじ込
    まれる止輪と、前記筒状本体と止輪との間に設けられ
    て、継手内への水などの異物の侵入を防止可能であると
    ともに、フレキシブルチューブのコルゲイト管から漏れ
    出した後に被覆体とコルゲイト管との隙間を通って前記
    継手内に入り込んだガスを継手外に逃がすことが可能な
    パッキンとを有し、このパッキンはセラミック繊維にて
    形成された不織布によって構成されていることを特徴と
    するフレキシブルチューブ用継手。
  3. 【請求項3】 コルゲイト管が樹脂製の被覆体にて覆わ
    れた構成のフレキシブルチューブのための継手であっ
    て、筒状本体と、先端部が前記筒状本体の内部にねじ込
    まれる止輪と、前記筒状本体と止輪との少なくともいず
    れかに形成されて、これら筒状本体および、または止輪
    の内部とその外部とを連通させる貫通孔と、この貫通孔
    を塞いだ状態で設けられて、この貫通孔を通しての継手
    内への水などの異物の侵入を防止可能であるとともに、
    フレキシブルチューブのコルゲイト管から漏れ出した後
    に被覆体とコルゲイト管との隙間を通って前記貫通孔に
    入り込んだガスを継手外に逃がすことが可能なパッキン
    とを有し、このパッキンはセラミック繊維にて形成され
    た不織布によって構成されていることを特徴とするフレ
    キシブルチューブ用継手。
  4. 【請求項4】 コルゲイト管が樹脂製の被覆体にて覆わ
    れた構成のフレキシブルチューブのための継手であっ
    て、筒状本体と、先端部が前記筒状本体の内部にねじ込
    まれる止輪と、筒状本体の内部における止輪の先端部の
    近傍に設けられたリテーナとを有し、 前記フレキシブルチューブは、被覆体が取り除かれたコ
    ルゲイト管の先端部が、止輪とリテーナと筒状本体との
    内部に抜け出しを防止した状態で挿入されており、 先端部が筒状本体の内部にねじ込まれた止輪の基端部と
    筒状本体の端部との間に、継手内への水などの異物の侵
    入を防止可能であるとともに、フレキシブルチューブの
    コルゲイト管から漏れ出した後に被覆体とコルゲイト管
    との隙間を通って前記継手内に入り込んだガスを継手外
    に逃がすことが可能なパッキンが装着され、 このパッキンはセラミック繊維にて形成された不織布に
    よって構成されていることを特徴とするフレキシブルチ
    ューブ用継手。
  5. 【請求項5】 パッキンを構成するセラミック繊維はシ
    リカとアルミナとを含むことを特徴とする請求項1から
    4までのいずれか1項記載のフレキシブルチューブ用継
    手。
  6. 【請求項6】 パッキンを形成する不織布はセラミック
    繊維にパルプが混繊されたものであることを特徴とする
    請求項1から5までのいずれか1項記載のフレキシブル
    チューブ用継手。
  7. 【請求項7】 パッキンを構成する不織布は抄造された
    ものであることを特徴とする請求項1から6までのいず
    れか1項記載のフレキシブルチューブ用継手。
  8. 【請求項8】 パッキンにはっ水処理が施されているこ
    とを特徴とする請求項1から7までのいずれか1項記載
    のフレキシブルチューブ用継手。
  9. 【請求項9】 パッキンは、その表面のみならず、その
    内部においてもはっ水処理が施されていることを特徴と
    する請求項8記載のフレキシブルチューブ用継手。
  10. 【請求項10】 請求項7から9までのいずれか1項に
    記載のフレキシブルチューブ用継手に用いられるパッキ
    ンを製造するための方法であって、不織布の抄造の際
    に、セラミック繊維を含む懸濁液にはっ水剤を添加する
    ことを特徴とする。
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