JP2002154800A - 長尺物起立装置 - Google Patents

長尺物起立装置

Info

Publication number
JP2002154800A
JP2002154800A JP2000352904A JP2000352904A JP2002154800A JP 2002154800 A JP2002154800 A JP 2002154800A JP 2000352904 A JP2000352904 A JP 2000352904A JP 2000352904 A JP2000352904 A JP 2000352904A JP 2002154800 A JP2002154800 A JP 2002154800A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pair
mini
clad
long object
main
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000352904A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Yanagimori
浩 柳森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2000352904A priority Critical patent/JP2002154800A/ja
Publication of JP2002154800A publication Critical patent/JP2002154800A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Forklifts And Lifting Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明は、アンカーやチェーンブロックを
用いることなく、少人数で、短時間に長尺物を起立でき
る長尺物起立装置を得る。 【解決手段】 長尺物起立装置100は、一対の脚部1
1の後端側を脚連結部12により連結されたコ字状のベ
ースフレーム10と、一対の脚部11のそれぞれに鉛直
に立設された一対のサイドフレーム21、および、該一
対のサイドフレーム21間を連結する補強部材26を備
え、起立状態のミニクラッド1の収納空間20aおよび
横倒し状態のミニクラッド1の出し入れ口20bが構成
されるメインフレーム20と、一対のサイドフレーム2
1のそれぞれに鉛直方向に昇降自在に取り付けられ、ミ
ニクラッド1の両側部を支持する一対の昇降ユニット3
0と、メインフレーム20に取り付けられ、一対の昇降
ユニット30のそれぞれに連結されたワイヤ35を巻き
取り、繰り出す昇降機構40とから構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば屋内特高
受配電プラントにおけるミニクラッドの据付工事に使用
する長尺物起立装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】屋内特高受配電プラントに適用される小
型の室内用高圧配電盤であるミニクラッドは、背が高
く、重量が頭部に集中しているので、起立状態での搬送
は搬送時の安定性の問題や、搬送路の高さの問題があ
り、横倒し状態で搬送し、据え付け位置で起立させる方
法が採られていた。
【0003】ここで、従来のミニクラッドの搬送方法に
ついて図7を参照しつつ説明する。まず、現地に輸送さ
れてきたミニクラッド1は、図7の(a)に示されるよ
うに、ユニック車2によりトラック(図示せず)から吊
り降ろされる。この時、作業員Aが人力でミニクラッド
1を斜めにし、ミニクラッド1の脚部の縁部を平台車3
上に載置する。そして、ユニック車2によるミニクラッ
ド1のさらなる吊り降ろし動作により、ミニクラッド1
は平台車3上に載せられた脚部の縁部を支点として図7
の(a)中反時計回りに回動する。このミニクラッド1
の回動により平台車3が図7の(a)中右方向に移動
し、ミニクラッド1の頭部が下がる。そこで、ミニクラ
ッド1の頭部側にもう1台の平台車3を置き、ミニクラ
ッド1を2台の平台車3により横倒し状態に支持する。
【0004】ついで、図7の(b)に示されるように、
作業員Aが2台の平台車3に支持されたミニクラッド1
を手押しで据え付け位置まで搬送する。この時、搬送路
の高さが低くなっていても、ミニクラッド1が横倒しと
なっているので、何ら障害なく搬送される。そして、図
7の(c)に示されるように、ミニクラッド1が据え付
け位置まで搬送されると、天井4にアンカー5を打ち込
み、チェーンブロック6を設置する。ついで、ミニクラ
ッド1の側部の穴にアイボルト7を取り付け、チェーン
ブロック6のフックをアイボルト7に取り付ける。そし
て、作業者Aがチェーン6aを操作してミニクラッド1
を吊り上げる。この時、ミニクラッド1は頭部側が上げ
られ、脚部側が載せられている平台車3が図7の(c)
中左側に移動する。そして、ミニクラッド1が完全に浮
き上げられ、平台車3が取り去られた後、ミニクラッド
1を位置調整しつつ下げて据え付け位置に設置する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のミニクラッド1
は長尺物であることから、搬送安定性および搬送路の高
さの問題から横倒し状態で搬送し、据え付け位置にてミ
ニクラッド1を起立させていた。そこで、ミニクラッド
1の起立作業では、アンカー5を打ち込み、チェーンブ
ロック6を設置しなければならず、起立作業が煩雑とな
り、作業時間が長くなるという課題があった。また、ミ
ニクラッド1の据え付け位置が変わる毎にアンカー5を
打ち込み、チェーンブロック6を設置しなければなら
ず、その点においても、作業時間が長くなるという課題
があった。さらに、ミニクラッド1を起立させる際に、
ミニクラッド1が天井4から吊り下げられるので、ミニ
クラッド1が振れ易くなる。そこで、ミニクラッド1の
振れを防止するために、ミニクラッド1を押さえる作業
者が必要となり、作業者が多くなってしまうという課題
もあった。
【0006】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたもので、アンカーやチェーンブロックを
用いることなく、少人数で、短時間に長尺物を起立でき
る長尺物起立装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明に係る長尺物起
立装置は、水平方向に平行に延びる一対の脚部の後端側
を脚連結部により連結されたコ字状のベースフレーム
と、上記一対の脚部のそれぞれに鉛直に立設された一対
のサイドフレーム、および、該一対のサイドフレーム間
を連結する補強部材を備え、起立状態の長尺物の収納空
間が該一対のサイドフレーム間に構成されるとともに、
横倒し状態の該長尺物の出し入れ口が該一対のサイドフ
レーム間の前部下部側に構成されるメインフレームと、
上記一対のサイドフレームのそれぞれに鉛直方向に昇降
自在に取り付けられ、上記長尺物の両側部を支持する一
対の昇降ユニットと、上記メインフレームに取り付けら
れ、上記一対の昇降ユニットのそれぞれに連結されたワ
イヤを巻き取り、あるいは、繰り出して上記昇降ユニッ
トを昇降させる昇降機構とを備えたものである。
【0008】また、上記一対のサイドフレームは、上記
一対の脚部のそれぞれの中央部から鉛直に相対するよう
に立設された一対のメイン支柱を備え、該一対のメイン
支柱は切り溝が相対する対向面に鉛直方向に延設された
矩形中空体に形成され、上記一対の昇降ユニットは、所
定間隙を保って配置された一対の保持板と、外周面が該
一対の保持板の両側から突出するように該一対の保持板
に回転自在に保持されたローラと、一方の保持板の外周
面から突出するように該保持板に取り付けられた上記長
尺物の側部を支持するための支持金具とを備え、上記各
昇降ユニットは、上記支持金具を上記切り溝内に係合さ
せて上記各メイン支柱内に収納され、上記ローラが上記
メイン支柱の内壁面上を回転走行して昇降するように構
成されているものである。
【0009】また、上記一対の昇降ユニットは、上記一
対の保持板の上部側に回転自在に装着された滑車を備
え、上記昇降機構に巻かれた上記ワイヤの一端側が、上
記メイン支柱の上端に回転自在に装着された方向変換用
滑車に掛けられて該メイン支柱内に導かれ、上記滑車に
掛け渡されて折り返された上記ワイヤの一端が上記メイ
ン支柱の上端部に固定されているものである。
【0010】また、車輪が上記一対の脚部に設けられ走
行可能に構成されているものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
について説明する。 実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1に係る長
尺物起立装置を示す斜視図、図2はこの発明の実施の形
態1に係る長尺物起立装置における昇降ユニットの構成
を説明するための要部斜視図、図3はこの発明の実施の
形態1に係る長尺物起立装置におけるメイン支柱の上部
周りを示す要部斜視図である。図1乃至図3において、
長尺物起立装置100は、水平方向に平行に延びる一対
の脚部11の後端部が脚連結部12により連結されたコ
字状のベースフレーム10と、一対の脚部11のそれぞ
れに鉛直に立設された一対のサイドフレーム21および
一対のサイドフレーム20間を連結する補強部材26か
らなるメインフレーム20と、各サイドフレーム21に
鉛直方向に昇降自在に装着された一対の昇降ユニット3
0と、昇降ユニット30をワイヤ39を用いて昇降させ
る昇降機構40と、一対の脚部11に複数配設された車
輪13とを備えている。
【0012】一対のサイドフレーム21は、一対の脚部
のそれぞれの中央部から鉛直に相対するように立設され
た一対のメイン支柱22と、各メイン支柱22の上端部
から水平に前方に延設された一対の第1連結部材23
と、各第1連結部材23の前端から前方下方に斜めに延
設された一対の第2連結部材24と、各第2連結部材2
4の前端から下方に延設されて上記脚部11の前端部に
連結された一対のサブ支柱25とから構成されている。
そして、一対の第2連結部材24間の後端側同士および
前端側同士が補強部材26により連結されて、またメイ
ン支柱22と脚部11とが梁材27により連結されて、
さらにサブ支柱25と第2連結部材24との連結部とメ
イン支柱22との間が横架材28により連結されて、メ
インフレーム20の強度が確保されている。また、メイ
ン支柱22は、四角形断面の中空体であり、切り溝22
aが一側面に長さ方向に延設されている。そして、メイ
ン支柱22は切り溝22aが相対するように脚部11に
立設されている。ここで、一対の脚部11から鉛直に、
かつ、互いに平行に立設された一対のサイドフレーム2
1と、一対の第2連結部材24間の後端側同士および前
端側同士を連結する補強部材26とで構成される空間
が、起立状態のミニクラッド収納空間20aを構成して
いる。また、一対のサブ支柱25と、一対の第2連結部
材24間の前端側同士を連結する補強部材26とで構成
される空間が、横倒し状態のミニクラッド出し入れ口2
0bを構成している。
【0013】一対の昇降ユニット30は、一対の保持板
31と、外周面が保持板31の両側から延出するように
一対の保持板31間に片側2列に回転自在に保持された
ローラ32と、一方の保持板31の外周面に固着された
支持金具としてのナット33と、一対の保持板31の上
端側に回転自在に保持された滑車34とから構成されて
いる。この昇降ユニット30は、ナット33を切り溝2
2a内に係合させてメイン支柱22内に収納されてい
る。そして、ローラ32がメイン支柱22の内壁面上を
回転走行するようになっている。
【0014】昇降機構40は、連結部材26の両端部に
固着された取付金具41と、取付金具41に回転自在に
装着されたワイヤ巻取部42と、両ワイヤ巻取部42間
を連結する連結ロッド43と、連結ロッド43に装着さ
れた操作ハンドル44とから構成されている。そして、
ワイヤ35が一端をメイン支柱22の上端に固着された
ピン36に締結され、滑車34に掛け渡され、メイン支
柱22の上端に回転自在に装着された方向変換用の第1
滑車37に掛けられ、さらに第1連結部材23と第2連
結部材24との連結部に回転自在に装着された方向変換
用の第2滑車38に掛けられて、他端側をワイヤ巻取部
42に巻き付けられている。そこで、操作ハンドル44
を操作することにより、昇降ユニット30がローラ32
をメイン支柱22の内壁面上を回転走行しながら、メイ
ン支柱22内を昇降することになる。
【0015】ついで、この長尺物起立装置100を用い
たミニクラッド1の搬入方法について図4乃至図6およ
び図7の(a)(b)を参照しつつ説明する。まず、現
地に輸送されてきたミニクラッド1は、図7の(a)に
示されるように、ユニック車2によりトラック(図示せ
ず)から吊り降ろされる。この時、作業員Aが人力でミ
ニクラッド1を斜めにし、ミニクラッド1の脚部の縁部
を平台車3上に載置する。そして、ユニック車2による
ミニクラッド1のさらなる吊り降ろし動作により、ミニ
クラッド1は平台車3上に載せられた脚部の縁部を支点
として図7の(a)中反時計回りに回動する。このミニ
クラッド1の回動により平台車3が図7の(a)中右方
向に移動し、ミニクラッド1の頭部が下がる。そこで、
ミニクラッド1の頭部側にもう1台の平台車3を置き、
ミニクラッド1を2台の平台車3により横倒し状態に支
持する。
【0016】ついで、図7の(b)に示されるように、
作業員Aが2台の平台車3に支持されたミニクラッド1
を手押しで据え付け位置まで搬送する。この時、搬送路
の高さが低くなっていても、ミニクラッド1が横倒しと
なっているので、何ら障害なく搬送される。そして、ミ
ニクラッド1が据え付け位置まで搬送されると、図4に
示されるように、横倒し状態のミニクラッド1は、出し
入れ口20bから長尺物起立装置100内に押し入れら
れる。これにより、ミニクラッド1の頭部側が脚連結部
12の近傍まで押し入れられる。ついで、操作ハンドル
44を繰り出し方向に回転させ、両ワイヤ巻取部42を
回転させてワイヤ35を繰り出し、昇降ユニット30を
下降させる。そこで、ミニクラッド1の側面穴(図示せ
ず)からボルト(図示せず)を遊貫させ、該ボルトを各
昇降ユニット30のナット33に締着する。これによ
り、ミニクラッド1が昇降ユニット30に回動可能に支
持される。
【0017】つぎに、操作ハンドル44を巻き取り方向
に回転させ、両ワイヤ巻取部42を回転させてワイヤ3
5を巻き取る。これにより、昇降ユニット30がメイン
支柱22に沿って上昇され、ミニクラッド1の頭部側が
図5に示されるように上昇される。この昇降ユニット3
0の上昇に伴って、ミニクラッド1の脚部側が平台車3
とともに図5中左側に移動する。なお、ミニクラッド1
の頭部が浮き上がった際に、前方の平台車3が取り外さ
れる。ついで、操作ハンドル44を巻き取り方向にさら
に回転させることにより、ミニクラッド1の脚部側が一
対の脚部11間を通ってメインフレーム20内に入り込
み、ついには図6に示されるように、ミニクラッド1は
起立状態となってミニクラッド収納空間20a内に収納
される。さらに、操作ハンドル44を巻き取り方向に回
転させ、ミニクラッド1を完全に浮き上げ、平台車3を
取り去る。そして、長尺物起立装置100を移動してミ
ニクラッド1の位置を微調整し、位置決めした後、操作
ハンドル44を繰り出し方向に回転させてミニクラッド
1を下げて据え付け位置に設置する。
【0018】このように、この長尺物起立装置100
は、ミニクラッド1を簡易に起立させることができる。
そこで、この長尺物起立装置100をミニクラッド1の
搬入作業に適用すれば、アンカー5を打ち込み、チェー
ンブロック6を設置することなく、ミニクラッド1を起
立させることができるので、アンカー5を打ち込み、チ
ェーンブロック6を設置する煩雑な作業が不要となり、
作業時間を著しく短縮できる。また、ミニクラッド1の
据え付け位置が変わっても、アンカー5を打ち込み、チ
ェーンブロック6を設置する必要がなく、その点におい
ても、作業時間を著しく短縮できる。さらに、ミニクラ
ッド1を起立させる際に、ミニクラッド1は両側から昇
降ユニット30に支持されているので、ミニクラッド1
の振れがない。そこで、ミニクラッド1の振れを防止す
るために、従来必要であったミニクラッド1を押さえる
作業者が不要となり、据え付け作業者の人数を削減でき
る。
【0019】また、一対の脚部11に車輪13が装着さ
れているので、ミニクラッド1を完全に浮き上げた状態
で長尺物起立装置100を移動させることにより、据え
付け位置に対するミニクラッド1の位置調整が容易にで
き、ミニクラッド1の据え付け作業が容易となる。ま
た、一対のサイドフレーム21は、一対の脚部11のそ
れぞれの中央部から鉛直に相対するように立設された一
対のメイン支柱22を備え、一対のメイン支柱22は切
り溝22aが相対する対向面に鉛直方向に延設された矩
形中空体に形成され、一対の昇降ユニット30は、所定
間隙を保って配置された一対の保持板31と、外周面が
一対の保持板31の両側から突出するように一対の保持
板31に回転自在に保持されたローラ32と、一方の保
持板31の外周面から突出するように保持板31に取り
付けられたナット33とを備え、各昇降ユニット30
は、ナット33を切り溝22a内に係合させて各メイン
支柱22内に収納され、ローラ32がメイン支柱22の
内壁面上を回転走行して昇降するように構成されている
ので、昇降ユニット30がメイン支柱22に案内されて
スムーズに昇降するようになり、操作ハンドル44によ
るミニクラッド1の昇降動作が低負荷となり、作業者の
作業負荷が軽減される。同時に、昇降ユニット30がメ
イン支柱22に案内されて安定して昇降するようにな
り、昇降時のミニクラッド1の振れが抑えられ、作業の
安全性が向上される。
【0020】また、昇降ユニット30は、一対の保持板
31の上部側に回転自在に装着された滑車34を備え、
ワイヤ35の一端側が、メイン支柱22の上端に回転自
在に装着された第1滑車37に掛けられてメイン支柱2
2内に導かれ、滑車34に掛け渡されて折り返されたワ
イヤ35の一端がメイン支柱22の上端部に固定されて
いるので、ワイヤ35の移動量に対して昇降ユニット3
0の昇降量が半分となる。そこで、ミニクラッド1を据
え付け位置に衝撃を抑えて降ろすことができ、据え付け
時のミニクラッド1の損傷事故を未然に防止することが
できる。
【0021】ここで、長尺物起立装置100に走行を規
制するストッパを備えれば、ミニクラッド1に起立動作
時の長尺物起立装置100の移動が阻止されるので、安
定した起立作業を行えるようになる。また、操作ハンド
ル44にラチェット機構を装着すれば、巻き上げ時に誤
って操作ハンドル44から手をはなしても、ミニクラッ
ド1が落下することが未然に防止される。
【0022】なお、上記実施の形態1では、ミニクラッ
ド1を横倒し状態で据え付け位置まで搬送し、そこで長
尺物起立装置100でミニクラッド1を起立させるもの
としているが、ミニクラッド1を横倒し状態で据え付け
位置の近傍まで搬送し、そこで長尺物起立装置100で
ミニクラッド1を起立させ、長尺物起立装置100で起
立状態のミニクラッド1を据え付け位置まで搬送するよ
うにしてもよい。また、搬送路の天井が長尺物起立装置
100の走行を許す高さである場合には、ミニクラッド
1を横倒し状態で長尺物起立装置100に支持させ、長
尺物起立装置100でミニクラッド1を据え付け位置ま
で搬送するようにしても良い。即ち、この長尺物起立装
置100はミニクラッド1の起立装置としてだけではな
く、搬送装置としても機能する。さらに、上記実施の形
態1では、長尺物起立装置100を横倒し状態のミニク
ラッド1を起立させる場合に適用するものとして説明し
ているが、上述の起立手順を逆にすることで、起立状態
のミニクラッド1を横倒しさせる場合にも適用できるの
で、長尺物起立装置100は、ミニクラッド1の起立・
転倒装置として機能する。
【0023】また、上記実施の形態1では、サイドフレ
ーム21がメイン支柱22、第1および第2連結部材2
3、24およびサブ支柱25からなる枠状に構成されて
いるものとしているが、全体を一体とした平板状に構成
してもよい。この場合、平板の内壁面にガイド部材を鉛
直に延設し、昇降ユニットをガイド部材に沿って昇降さ
せるように構成すればよい。また、上記実施の形態1で
は、ワイヤ35の一端側が、メイン支柱22の上端に回
転自在に装着された第1滑車37に掛けられてメイン支
柱22内に導かれ、滑車34に掛け渡されて折り返され
たワイヤ35の一端がメイン支柱22の上端部に固定さ
れているものとしているが、メイン支柱22の上端に回
転自在に装着された第1滑車37に掛けられてメイン支
柱22内に導かれたワイヤ35の一端が昇降ユニットの
上端部に直接固定されるようにしてもよい。また、上記
実施の形態1では、ミニクラッド1に適用するものとし
て説明しているが、長尺物起立装置100が適用できる
長尺物はミニクラッド1に限定されるものではないこと
はいうまでもないことである。
【0024】
【発明の効果】この発明は、以上のように構成されてい
るので、以下に記載されているような効果を奏する。
【0025】この発明によれば、水平方向に平行に延び
る一対の脚部の後端側を脚連結部により連結されたコ字
状のベースフレームと、上記一対の脚部のそれぞれに鉛
直に立設された一対のサイドフレーム、および、該一対
のサイドフレーム間を連結する補強部材を備え、起立状
態の長尺物の収納空間が該一対のサイドフレーム間に構
成されるとともに、横倒し状態の該長尺物の出し入れ口
が該一対のサイドフレーム間の前部下部側に構成される
メインフレームと、上記一対のサイドフレームのそれぞ
れに鉛直方向に昇降自在に取り付けられ、上記長尺物の
両側部を支持する一対の昇降ユニットと、上記メインフ
レームに取り付けられ、上記一対の昇降ユニットのそれ
ぞれに連結されたワイヤを巻き取り、あるいは、繰り出
して上記昇降ユニットを昇降させる昇降機構とを備えた
ので、アンカーおよびチェーンブロックを用いることな
く、少人数で、短時間に長尺物を起立できる長尺物起立
装置が得られる。
【0026】また、上記一対のサイドフレームは、上記
一対の脚部のそれぞれの中央部から鉛直に相対するよう
に立設された一対のメイン支柱を備え、該一対のメイン
支柱は切り溝が相対する対向面に鉛直方向に延設された
矩形中空体に形成され、上記一対の昇降ユニットは、所
定間隙を保って配置された一対の保持板と、外周面が該
一対の保持板の両側から突出するように該一対の保持板
に回転自在に保持されたローラと、一方の保持板の外周
面から突出するように該保持板に取り付けられた上記長
尺物の側部を支持するための支持金具とを備え、上記各
昇降ユニットは、上記支持金具を上記切り溝内に係合さ
せて上記各メイン支柱内に収納され、上記ローラが上記
メイン支柱の内壁面上を回転走行して昇降するように構
成されているので、昇降ユニットがメイン支柱内をスム
ーズに昇降し、作業者による操作ハンドルの巻き取り負
荷が軽減される。
【0027】また、上記一対の昇降ユニットは、上記一
対の保持板の上部側に回転自在に装着された滑車を備
え、上記昇降機構に巻かれた上記ワイヤの一端側が、上
記メイン支柱の上端に回転自在に装着された方向変換用
滑車に掛けられて該メイン支柱内に導かれ、上記滑車に
掛け渡されて折り返された上記ワイヤの一端が上記メイ
ン支柱の上端部に固定されているので、長尺物を吊り上
げて据え付け位置に着地させる際に、長尺物に加わる衝
撃が抑えられる。
【0028】また、車輪が上記一対の脚部に設けられ走
行可能に構成されているので、長尺物を支持した状態で
の搬送が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係る長尺物起立装
置を示す斜視図である。
【図2】 この発明の実施の形態1に係る長尺物起立装
置における昇降ユニットの構成を説明する要部斜視図で
ある。
【図3】 この発明の実施の形態1に係る長尺物起立装
置におけるメイン支柱の上部周りを示す要部斜視図であ
る。
【図4】 この発明の実施の形態1に係る長尺物起立装
置によるミニクラッドの起立動作を説明する斜視図であ
る。
【図5】 この発明の実施の形態1に係る長尺物起立装
置によるミニクラッドの起立動作を説明する斜視図であ
る。
【図6】 この発明の実施の形態1に係る長尺物起立装
置によるミニクラッドの起立動作を説明する斜視図であ
る。
【図7】 従来のミニクラッドの据え付け方法を説明す
る図である。
【符号の説明】
10 ベースフレーム、11 脚部、12 脚連結部、
13 車輪、20 メインフレーム、20a ミニクラ
ッド収納空間、20b ミニクラッド出し入れ口、21
サイドフレーム、22 メイン支柱、22a 切り
溝、26 補強部材、30 昇降ユニット、31 保持
板、32 ローラ、33 ナット(支持金具)、34
滑車、35 ワイヤ、37 第1滑車(方向変換用滑
車)、40昇降機構。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平方向に平行に延びる一対の脚部の後
    端側を脚連結部により連結されたコ字状のベースフレー
    ムと、 上記一対の脚部のそれぞれに鉛直に立設された一対のサ
    イドフレーム、および、該一対のサイドフレーム間を連
    結する補強部材を備え、起立状態の長尺物の収納空間が
    該一対のサイドフレーム間に構成されるとともに、横倒
    し状態の該長尺物の出し入れ口が該一対のサイドフレー
    ム間の前部下部側に構成されるメインフレームと、 上記一対のサイドフレームのそれぞれに鉛直方向に昇降
    自在に取り付けられ、上記長尺物の両側部を支持する一
    対の昇降ユニットと、 上記メインフレームに取り付けられ、上記一対の昇降ユ
    ニットのそれぞれに連結されたワイヤを巻き取り、ある
    いは、繰り出して上記昇降ユニットを昇降させる昇降機
    構とを備えたことを特徴とする長尺物起立装置。
  2. 【請求項2】 上記一対のサイドフレームは、上記一対
    の脚部のそれぞれの中央部から鉛直に相対するように立
    設された一対のメイン支柱を備え、該一対のメイン支柱
    は切り溝が相対する対向面に鉛直方向に延設された矩形
    中空体に形成され、上記一対の昇降ユニットは、所定間
    隙を保って配置された一対の保持板と、外周面が該一対
    の保持板の両側から突出するように該一対の保持板に回
    転自在に保持されたローラと、一方の保持板の外周面か
    ら突出するように該保持板に取り付けられた上記長尺物
    の側部を支持するための支持金具とを備え、上記各昇降
    ユニットは、上記支持金具を上記切り溝内に係合させて
    上記各メイン支柱内に収納され、上記ローラが上記メイ
    ン支柱の内壁面上を回転走行して昇降するように構成さ
    れていることを特徴とする請求項1記載の長尺物起立装
    置。
  3. 【請求項3】 上記一対の昇降ユニットは、上記一対の
    保持板の上部側に回転自在に装着された滑車を備え、上
    記昇降機構に巻かれた上記ワイヤの一端側が、上記メイ
    ン支柱の上端に回転自在に装着された方向変換用滑車に
    掛けられて該メイン支柱内に導かれ、上記滑車に掛け渡
    されて折り返された上記ワイヤの一端が上記メイン支柱
    の上端部に固定されていることを特徴とする請求項2記
    載の長尺物起立装置。
  4. 【請求項4】 車輪が上記一対の脚部に設けられ走行可
    能に構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求
    項3のいずれかに記載の長尺物起立装置。
JP2000352904A 2000-11-20 2000-11-20 長尺物起立装置 Pending JP2002154800A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000352904A JP2002154800A (ja) 2000-11-20 2000-11-20 長尺物起立装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000352904A JP2002154800A (ja) 2000-11-20 2000-11-20 長尺物起立装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002154800A true JP2002154800A (ja) 2002-05-28

Family

ID=18825737

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000352904A Pending JP2002154800A (ja) 2000-11-20 2000-11-20 長尺物起立装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002154800A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102344103A (zh) * 2011-08-24 2012-02-08 三一电气有限责任公司 一种风机的护持装置及风机抱举机构
ES2479892A1 (es) * 2013-01-24 2014-07-24 Minetec S.A. Equipo volteador de tolvas
CN107055413A (zh) * 2017-05-12 2017-08-18 安徽江淮汽车集团股份有限公司 一种高度差输送装置及高度差输送***

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102344103A (zh) * 2011-08-24 2012-02-08 三一电气有限责任公司 一种风机的护持装置及风机抱举机构
ES2479892A1 (es) * 2013-01-24 2014-07-24 Minetec S.A. Equipo volteador de tolvas
CN107055413A (zh) * 2017-05-12 2017-08-18 安徽江淮汽车集团股份有限公司 一种高度差输送装置及高度差输送***

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100703766B1 (ko) 리프트용 독립 지주식 가이드레일
CN114837434A (zh) 一种用于玻璃幕墙的快速安装辅助装置
JP4067096B2 (ja) 建屋外壁作業用の電動式バランスアーム装置
JP4316514B2 (ja) 機械式駐車装置における作業装置とその作業方法
KR20040097542A (ko) 커튼월 설치용 이동대차 및 이를 이용한 커튼월 설치방법
JP2002154800A (ja) 長尺物起立装置
JP7168409B2 (ja) 移動式リフト
JP2007113345A (ja) 駐車装置と昇降装置
JP2884023B2 (ja) 台車式クレーン
JP2002046951A (ja) エレベーターの保守用足場装置
JP3260029B2 (ja) 荷揚げリフト
JPH0628548Y2 (ja) 自走式高所作業台車の吊り装置
KR102590849B1 (ko) 이중레일구조의 곤돌라장치
CN219193348U (zh) 仓内走道板运送机
KR0148135B1 (ko) 톱크레인을 탑재한 케이지를 상하로 승강시킬 수 있는 크레인의 클라이밍 장치 및 원리
JP3241864B2 (ja) 壁の建て起こし装置
JPH0745716Y2 (ja) 二段式駐車装置
JPH11292483A (ja) 旋回式高所作業台
JP2549491B2 (ja) ユニット式建物の構築方法および建物ユニットの支持具
JPH0570085A (ja) 成形版建込み用クレーン
JP2002180670A (ja) パネル搬入用リフト
JPH05330797A (ja) 高所作業台車装置
JPH0428697A (ja) 工事用リフト
WO1996027730A1 (en) A hoisting device
JP2000318805A (ja) ロール類用自動貯蔵設備