JP2002153301A - 防水靴 - Google Patents

防水靴

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JP2002153301A
JP2002153301A JP2000352015A JP2000352015A JP2002153301A JP 2002153301 A JP2002153301 A JP 2002153301A JP 2000352015 A JP2000352015 A JP 2000352015A JP 2000352015 A JP2000352015 A JP 2000352015A JP 2002153301 A JP2002153301 A JP 2002153301A
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waterproof
shoe
cloth
shell
lower peripheral
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Yasuhiro Eto
保弘 江藤
Toshihiko Nakano
俊彦 中野
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Asahi Corp
Asahi Tsusho Co Ltd
Original Assignee
Asahi Corp
Asahi Tsusho Co Ltd
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  • Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、従来のセメンテッド方式の靴の製造
において、構造が簡単で防水機能を向上させた防水靴を
提供しようとするものである。 【解決手段】表胛被10の裏面に、防水層11を積層し
た裏布12を重ねた胛被1に靴底5を接着したセメンテ
ッド方式の防水靴において、裏布12の下周縁部を表胛
被10の下周縁部よりはみ出した吊り込み縁121を形
成し、その吊り込み縁121の防水層11に防水性シー
ト3を接着させて胛被1の下面をシールした。また、前
記裏布12の吊り込み縁121の防水層11に、さらに
表胛被10の下周縁部に付設したメッシュ部材を重層し
て介在させ防水性シート3を接着させて胛被1の下面を
シールした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、防水性能を向上さ
せた防水靴に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、靴内に水の侵入を防ぐ靴として、
特開昭63―117702号にアッパー部材と中底材と
中物材とが結合された底部分との接合部に、通気性を有
しかつ水密性の材料からなる防水層が設けられた防水層
を有する靴が開示されている。
【0003】また、防水靴としてゴアテックス(登録商
標)のような防水素材で袋状の裏布を縫合形成し、縫合
部をホットメルトテープでシールした裏布と表胛被とを
上周縁部で縫合して胛被を形成し、これをラストに吊り
込んで常用によってこれに靴底を接着した履物も従来か
ら提案されている。
【0004】しかしながら、特開昭63―117702
号では、靴内に水が細革とアッパー材との間隙からすく
い縫い部を通って侵入したり、また靴底とアッパー材の
端縁部との間隙から侵入したりする難点があり、防水性
能は完全ではなかった。特に、胛被底面部と靴底との接
着について、従来の接着加工では、胛被を構成する表胛
被と裏布との下周縁端部を一致させて吊り込みされてい
る為に爪先部および踵部においてイセが膨れ上がった
り、また接着糊の塗布ムラ等の原因によってアッパー材
と靴底との間に隙間ができ、毛管現象によって靴の内部
への水の侵入が引き起こされ避けられないものであっ
た。
【0005】また、後者の防水靴は、袋状の裏布を準備
するにあたって縫合したり、縫合部にホットメルトテー
プを熱融着したりしなければならず、裏布の準備が煩雑
であり、しかもこれを表胛被とともにラストに吊り込む
際、裏布がラストに馴染めず、その表面に皺が発生しや
すい難点があり、また複雑な工程や多い作業工数を要
し、製造コストでも難点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、これらの欠
点を除去し、従来のセメンテッド方式の靴の製造におい
て、構造が簡単で防水機能を向上させた防水靴を提供し
ようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この請求項1の発明は、
表胛被10の裏面に、防水層11を設けた裏布12を重
ね合わせた胛被1に靴底5を接着したセメンテッド方式
の防水靴において、裏布12の下周縁部を表胛被10の
下周縁部よりはみ出させて吊り込み縁121を形成し、
その吊り込み縁121の防水層11に防水性シート3を
接着させて胛被1の下面をシールしたこと特徴とする防
水靴を請求項1の発明の要旨とするものである。また、
請求項2の発明は請求項1の発明の裏布12の吊り込み
縁121の防水層11に、さらに表胛被10の下周縁部
にメッシュ部材mを付設して介在させ防水性シート3を
接着させて胛被1の下面をシールしたことを要旨とする
ものである。
【0008】この発明において胛被1は、編布、織布な
どの布帛、皮革等の通気性の表胛被10の裏面に、ウレ
タン系あるいはフッソ系樹脂皮膜、またはエントラント
(登録商標)、ゴアテックス(登録商標)、ミクロテッ
クス(登録商標)のような透湿防水性を備えたものに伸
縮性編布等の保護布を貼り合わせた防水層11に編布、
織布、不織布、皮革等を単独または複合積層させた裏布
12を、その下周縁部を表胛被10の下周縁部より3〜
10mm幅はみ出させて重ね合わせ、胛被の上縁部を縫
着して形成される。裏布12は、必要によっては踵部等
を縫合し、縫合部にホットメルトテープのような防水テ
ープ、または防水性の接着剤を接着してなる接着防水層
を形成して造られる。
【0009】裏布12の吊り込み縁121の幅は3mm
以下となれば、ラストへの吊り込み不具合により防水性
シート3との接合面積が狭くなる為接着が不充分とな
り、また10mm以上となれば、裏布12の吊り込み幅
が広くなって吊り込み作業が難くなり、また裏布の採れ
高が悪くなつて製造コスト高の要因となる。
【0010】この発明において中底2は、ゴム、合成樹
脂、不織布、織布、編布、パルプボード、レザーボー
ド、ファイバーボードまたはこれらの2種以上を積層し
たり、中継ぎしたもので形成されている。
【0011】この発明において、防水性シート3は防水
性能を有するものであればよく、その素材として、例え
ば不織布、綿布、織布等の片面にホットメルト接着剤を
塗布したもの、またポリウレタン系、塩化ビニル系等の
熱可塑性樹脂フイルムを布地にコーティングしたもの
や、他に塩化ビニル、合成皮革、ゴムシート等が使用で
きる。そして、防水性シート3は胛被1の下面全面を覆
う形状でもよく、また吊り込みイセができる爪先部や踵
部など底面の一部を覆う形状でもよい。
【0012】メッシュ部材mは、裏布12の吊り込み縁
121とほぼ同じ広さの形状からなり、その上縁部を表
胛被10に、下縁部を裏布12に縫着して取り付けられ
る。メッシュ部材mは、素材として金属製、合成樹脂製
等が使用でき、メッシュのサイズ(隙間)は接着糊が入
り込む大きさで、1〜2mm程度が好ましい。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態とし
て、図面に基づいて説明する。図1はこの請求項1の発
明に係る防水靴の踏み付け部の横断面である。図2は胛
被の底部に防水性シートを接着する前の胛被吊り込み部
を示す斜視図である。図3は請求項2の発明に係る防水
靴に係るもので、表胛被の下周縁部にメッシュ部材を付
設した胛被を吊り込んだその胛被の底部に防水性シート
を接着する前の胛被吊り込み部を示す斜視図である。図
1、図2及び図3において、1は胛被、2は中底、3は
防水シート、4はラスト、5は靴底、mはメッシュ部材
である。
【0014】本発明の胛被1は、表胛被10と裏布12
とから構成され、表胛被10にポリエステル繊維を用
い、必要に応じてその裏面に綿布を部分的に接着糊で点
接着して補強してもよい。裏布12は片面に伸縮性編布
を貼り合わせたゴアテックスの防水層11に、前記伸縮
性編布と反対の面に不織布を積層したものを用い、その
下周端部を表胛被より5mm程度幅広にした形状のもの
からなる。
【0015】胛被1は、表胛被10の裏面に防水層(ゴ
アテックス)11を介して裏布12を重ね合わせ、裏布
12の下周縁部を表胛被の下周縁部より5mm程度はみ
出させた状態で、履き口等の上縁部を縫って形成され
る。胛被1は請求項2の実施例として、さらに表胛被1
0の下周縁部に前記はみ出し部分を被覆するメッシュ部
材mを縫着して付設させてもよい。
【0016】本発明の防水靴6は、ラスト4の底面に中
底2を置いた後胛被1をラスト4に被せ、表胛被10と
裏布12を同時に吊り込んで、裏布12の吊り込み縁1
21を形成し、胛被1の下周縁部が中底2と接着糊で接
着される。胛被1は、胛被の下周縁部に予め接着糊を塗
布して準備しておけば、吊り込み後のイセの谷間も接着
でき、隙間を無くすことができる。次に、胛被1の裏布
12の吊り込み縁121及び中底2との全面に接着糊を
塗布し、防水性シート3を吊り込み縁121の防水層1
1に接着して胛被底面の全面をシールする。その後、ヒ
ートセッターで踵カウンターなどを型付けを行い、胛被
1の底面に接着糊を塗布して靴底5を圧着し底付けした
後、ラスト4を抜いて防水靴6が造られる。
【0017】本発明の防水靴6は、請求項2の実施例と
して、表胛被10にメッシュ部材mを付設した胛被1を
使用した場合では、胛被1をラスト4に吊り込み後、胛
被の底面に塗布された接着糊がメッシュの隙間に充填さ
れるとともにメッシュを通して裏布側に導入されること
によって接着糊をムラなく付着させることができ、これ
によって防水性シート3がメッシュ部材mを介して吊り
込み縁121の防水層11に重なった状態で強固に接着
されるので、浸水を確実に防止することができる。
【0018】本発明の防水靴6は、胛被1の吊り込みイ
セが裏布12と表胛被10との下周縁の長さの相違によ
りずれた位置に形成され段階的にイセの膨れを減少させ
ることができ、これによって胛被1と靴底5との間の隙
間を無くし密着した状態で接着できる為、水の侵入防止
の効果が図られる。そして、本発明の実施例の防水靴6
は、防水層11を設けた裏布12と胛被底面を全面被覆
する防水性シート3との接合によって胛被1が防水素材
で袋状に形成されるので、胛被の下面を完全にシールす
ることができる。防水靴6は必要に応じて靴底と中底と
の間隙に中物を埋設してもよい。
【0019】この発明の防水靴6は、靴内に着色した水
を入れ、これを靴底を外向きにして垂直に立てた状態で
セットし、水平方向に15分間高速回転させて、靴外部
への水の染み出し試験を行ったが、水の染み出しは全く
見られなかった。
【0020】
【発明の効果】この請求項1の発明の防水靴6は、胛被
1を構成する裏布12の下周縁部を表胛被10の下周縁
部よりはみ出させて吊り込み縁121を形成し、その吊
り込み縁121の防水層11に防水性シート3を直接当
接し密着した状態で接着できる為、靴内への水の侵入が
防止される。また請求項2の発明は、請求項1の発明の
防水靴6に、さらに表胛被10の下周縁部に裏布12の
吊り込み縁121を被覆するメッシュ部材mを付設した
ことによって、胛被1の底面に塗布された接着糊がメッ
シュの隙間に充填されるとともにメッシュを通して裏布
側に導入され、防水性シート3がメッシュ部材mを介し
て吊り込み縁121の防水層11により強固に接着され
るので、胛被1の下面を靴外部と完全にシールでき、従
来より簡単な構造で防水性能に優れた防水靴を提供でき
る。さらに、この発明の防水靴6は、裏布12の吊り込
み縁121の幅を3〜10mmに設定することによっ
て、裏布12の防水層11と防水性シート3との接合面
積の確保でき、より確実に防水効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の発明に係る防水靴の踏み付け部の横
断面である。
【図2】胛被の底部に防水性シートを接着する前の胛被
吊り込み部を示す斜視図である。
【図3】請求項2の発明に係る防水靴で、表胛被の下周
縁部にメッシュ部材を付設した胛被を吊り込んだその胛
被の底部に防水性シートを接着する前の胛被吊り込み部
を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 胛被 10 表胛被 11 防水層 12 裏布 121 吊り込み
縁 2 中底 3 防水シート 4 ラスト 5 靴底 6 防水靴 m メッシュ部材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表胛被10の裏面に、防水層11を設け
    た裏布12を重ね合わせた胛被1に靴底5を接着したセ
    メンテッド方式の防水靴において、裏布12の下周縁部
    を表胛被10の下周縁部よりはみ出させて吊り込み縁1
    21を形成し、その吊り込み縁121の防水層11に防
    水性シート3を接着させて胛被1の下面をシールしたこ
    とを特徴とする防水靴。
  2. 【請求項2】 表胛被10の裏面に、防水層11を設け
    た裏布12を重ね合わせた胛被1に靴底5を接着したセ
    メンテッド方式の防水靴において、裏布12の下周縁部
    を表胛被10の下周縁部よりはみ出させて吊り込み縁1
    21を形成するとともに、表胛被10の下周縁部に付設
    したメッシュ部材mを吊り込み縁121に重層して、そ
    の吊り込み縁121の防水層11にメッシュ部材mを介
    在させ防水性シート3を接着させて胛被1の下面をシー
    ルしたことを特徴とする防水靴。
  3. 【請求項3】 裏布12の吊り込み縁121の幅を3〜
    10mmにしたことを特徴とする請求項1乃至2記載の
    防水靴。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006218154A (ja) * 2005-02-14 2006-08-24 Daiyu Shoji:Kk 防水靴及びその製造方法
JP2007117312A (ja) * 2005-10-26 2007-05-17 Midori Anzen Co Ltd 靴のアッパー体用シートおよび靴
JP2008194370A (ja) * 2007-02-15 2008-08-28 Shimano Inc 釣り用履き物
JP2009219786A (ja) * 2008-03-18 2009-10-01 Japan Gore Tex Inc ランニングシューズ
KR101117964B1 (ko) * 2009-02-24 2012-02-15 박경수 집중력 강화 신발
CN101627843B (zh) * 2008-07-16 2012-11-07 Bha控股公司 用于一体式鞋类构成的方法和设备

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