JP2002150918A - 保護素子 - Google Patents

保護素子

Info

Publication number
JP2002150918A
JP2002150918A JP2000340797A JP2000340797A JP2002150918A JP 2002150918 A JP2002150918 A JP 2002150918A JP 2000340797 A JP2000340797 A JP 2000340797A JP 2000340797 A JP2000340797 A JP 2000340797A JP 2002150918 A JP2002150918 A JP 2002150918A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuse
external connection
function
ptc
current
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000340797A
Other languages
English (en)
Inventor
Norika Yamauchi
のりか 山内
Fukuichi Takamatsu
福一 高松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daito Communication Apparatus Co Ltd
NEC Mobile Energy Corp
Original Assignee
Daito Communication Apparatus Co Ltd
NEC Mobile Energy Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daito Communication Apparatus Co Ltd, NEC Mobile Energy Corp filed Critical Daito Communication Apparatus Co Ltd
Priority to JP2000340797A priority Critical patent/JP2002150918A/ja
Publication of JP2002150918A publication Critical patent/JP2002150918A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Secondary Cells (AREA)
  • Connection Of Batteries Or Terminals (AREA)
  • Thermistors And Varistors (AREA)
  • Fuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で確実に保護できる保護素子を提
供する。 【解決手段】 PTCチップ12を挟み込むように平板状
の外部接続用端子13,14をPTCチップ12の両面に装着
する。外部接続用端子13,14の少なくともいずれか一方
には、ヒューズ機能を持たせる。ヒューズ機能の融点を
150℃以上とすることにより、PTCチップ12のPT
C発現温度である120℃以下の雰囲気中でヒューズ機
能が溶断することを防止する。PTCチップ12の耐圧を
超えてショートモードになるような電圧に対しては、ヒ
ューズでバックアップして電流を遮断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、復帰型エレメント
およびヒューズを有する保護素子に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、パーソナル電子機器のエネルギ源
として二次電池が普及しており、二次電池の中でもとり
わけ高出力が得られるリチウムイオン二次電池が普及し
つつある。
【0003】一方、リチウムイオン二次電池はリチウム
塩を溶解させた有機溶媒を電解質として用いているため
に、万が一、短絡や誤用などにより大電流が流れると、
電池温度が急上昇して可燃性の液体や分解ガスが噴出し
たり、発火するおそれがある。このため、リチウムイオ
ン二次電池を収納する電池パック内に過充電スイッチあ
るいは過放電スイッチとして、一般的にはMOS型の電
界効果トランジスタ(FET)を搭載した保護回路を内
蔵したり、電流遮断性能を有するPTC(Positive Tem
perture Coefficient)素子などの復帰型エレメントを
内蔵して少なくとも減流する必要がある。
【0004】そして、このような電界効果トランジスタ
あるいはPTC素子などの復帰型エレメントは、故障要
因を除去することにより通常の使用状態に復帰できるた
め、パーソナルユースに有効であり、いわゆるチェーン
ショートといわれる電池パックの正負を誤って短絡させ
るなどの一過性の事故に対応しやすい。
【0005】しかしながら、実使用環境を考えた場合、
定格以上の電圧が印加されたりしてスイッチとして使用
される復帰型エレメントが損傷されることも考慮せねば
ならない。このように、定格以上の電圧が印加され、復
帰型エレメントがショートモードを伴って損傷してしま
うと、発火するおそれもある。
【0006】そこで、このような復帰型エレメントがシ
ョートモードになった場合でも保護するために、復帰型
エレメントに対して電流ヒューズや温度ヒューズをバッ
クアップとして用いることがある。
【0007】ところが、電流ヒューズや温度ヒューズは
故障の要因を除去した後にも復帰しないため、電池パッ
ク自体のたとえば復帰型エレメントが損傷された状態の
ままで使用され続けることを防止できる。
【0008】一方、リチウムイオン二次電池の安全性
は、上述のように復帰型エレメントおよびこれら復帰型
エレメントのバックアップのための電流ヒューズあるい
は温度ヒューズなどの非復帰型エレメントの2段で保護
された保護回路により確保されている。なお、このよう
な保護回路は、電池パック内に組み込むか、または、電
池パックが装着される機器本体に組み込むか程度の選択
の余地はあるにしても、軽量化および小型化への対応
と、安価への移行とが進んでいる。
【0009】ここで、図16を参照してこのような保護
回路1を取り付けたリチウムイオン二次電池Bの回路に
ついて説明する。
【0010】図16に示すように、リチウムイオン二次
電池Bの端子に保護回路1が接続され、この保護回路1
は復帰型エレメントである電界効果トランジスタQ1,Q2
が直列に接続されるとともに、これら電界効果トランジ
スタQ1,Q2を制御する制御用IC2が接続され、これら
電界効果トランジスタQ1,Q2に対して直列に非復帰型エ
レメントである温度ヒューズあるいは電流ヒューズなど
のヒューズ3が接続されている。そして、これら電界効
果トランジスタQ1,Q2および電流ヒューズで構成された
ヒューズ3は、図示しない基板上に実装して、リチウム
イオン二次電池Bに電気的に接続して図示しない電池パ
ック内に収納して組み込まれる。
【0011】また、この図16に示す構成の場合、電界
効果トランジスタQ1,Q2は制御用IC2により制御され
るため、制御用IC2の動作の設定によりカスタム的な
ユースにも対応できるなどの利点は大きいが、部品点数
が多く、実装用の保護回路基板が必要などの制約もあ
る。
【0012】一方、リチウムイオン二次電池Bの安全性
が高いなど、使用目的および使用環境によっては、簡易
的な回路で十分保護できる。たとえば図17に示すよう
に、保護回路1は復帰型エレメントとしてのPTC素子
R1および温度ヒューズあるいは電流ヒューズなどのヒュ
ーズ3の直列回路をリチウムイオン二次電池Bに対して
直列に接続している。
【0013】そして、図17に示す構成の場合、部品点
数が少なく、安価に対応できる。
【0014】ここで、電界効果トランジスタQ1,Q2およ
び電流ヒューズで構成されたヒューズ3は、図示しない
基板上に実装して、リチウムイオン二次電池Bに電気的
に接続して図示しない電池パック内に収納して組み込ま
れるが、PTC素子R1および温度ヒューズなどのヒュー
ズ3について基板に搭載することは難しい。
【0015】まず、PTC素子R1については、リチウム
イオン二次電池Bの保護用に適する小型で低インピーダ
ンスの仕様が実現できない。また、基板実装時に加わる
半田付けの熱ストレスにより、インピーダンスが大きく
変化してしまう特性の影響が無視できない。
【0016】また、ヒューズ3に温度ヒューズを用いる
と、半田付け時の温度で温度ヒューズのエレメントが溶
融してしまうため半田付けが不可能である。また、温度
ヒューズは温度を感知して機能するものなので、リチウ
ムイオン二次電池B自体の感温ポイントに密着させる必
要がある。このため、図18に示すように、リチウムイ
オン二次電池Bに電極を形成するとともに、PTC素子
R1および温度ヒューズのヒューズ3に外部接続端子を形
成し、リチウムイオン二次電池Bの電極にPTC素子R1
または温度ヒューズのヒューズ3に形成した外部接続用
端子をスポット溶接するとともに、PTC素子R1と温度
ヒューズのヒューズ3との外部接続用端子の間もスポッ
ト溶接している。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
図18に示す構成では、PTC素子R1および温度ヒュー
ズのヒューズ3には、スポット溶接するための外部接続
用端子が必要となりそれぞれの構成が複雑になるととも
に、リチウムイオン二次電池Bの電極とPTC素子R1ま
たは温度ヒューズのヒューズ3に形成した外部接続用端
子、および、PTC素子R1と温度ヒューズのヒューズ3
との外部接続用端子の間の2ヵ所をスポット溶接しなけ
ればならず、製造工程も煩雑になる。
【0018】また、ヒューズ3に温度ヒューズを用いた
場合、実用雰囲気中でPTC素子R1より先にヒューズ3
が先に溶断してしまうおそれを有している。
【0019】本発明は、上記問題点に鑑みなされたもの
で、簡単な構成で確実に保護できる保護素子を提供する
ことを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の保護素子
は、電流値が所定値以上増加すると回路電流を少なくと
も減流する復帰型エレメントと、この復帰型エレメント
を挟み込み少なくともいずれか一方に融点が150℃以
上のヒューズ機能を持たせた対をなす外部接続用端子と
を具備したもので、復帰型エレメントを挟み込む外部接
続端子にヒューズ機能を持たせたので、復帰型エレメン
トには外部に接続する外部接続端子が必要なので、構成
を複雑にすることなく復帰型エレメントにより電流を遮
断したり電流値を小さくする少なくとも減流する機能に
加え電流を遮断するヒューズ機能を持たせ、また、ヒュ
ーズ機能の融点を150℃以上とすることにより、実用
雰囲気中で復帰型エレメントより、ヒューズ機能が先に
動作することを防止する。
【0021】請求項2記載の保護素子は、電流値が所定
値以上増加すると回路電流を少なくとも減流する復帰型
エレメントと、この復帰型エレメントを挟み込み少なく
ともいずれか一方に固相点が150℃以上のヒューズ機
能を持たせた対をなす外部接続用端子とを具備したもの
で、復帰型エレメントを挟み込む外部接続端子にヒュー
ズ機能を持たせたので、復帰型エレメントには外部に接
続する外部接続端子が必要なので、構成を複雑にするこ
となく復帰型エレメントにより電流を遮断したり電流値
を小さくする少なくとも減流する機能に加え電流を遮断
するヒューズ機能を持たせ、また、ヒューズ機能の固相
点を150℃以上とすることにより、実用雰囲気中で復
帰型エレメントより、ヒューズ機能が先に動作すること
を防止する。
【0022】請求項3記載の保護素子は、請求項1また
は2記載の保護素子において、復帰型エレメントが損傷
することなくオン、オフ動作可能な最大の電圧である復
帰型エレメントの定格電圧より、外部接続用端子のヒュ
ーズ機能が損傷することなく電流を遮断できる電圧であ
るヒューズの定格電圧が高いもので、復帰型エレメント
が損傷するおそれがある復帰型エレメントの定格電圧よ
りヒューズの定格電圧が高いため、復帰型エレメントが
損傷してショートモードになってもヒューズが機能す
る。
【0023】請求項4記載の保護素子は、請求項1ない
し3いずれか記載の保護素子において、−20℃ないし
120℃の雰囲気中では、復帰型エレメントよりヒュー
ズが遅断であるもので、−20℃ないし120℃の雰囲
気中では復帰型エレメントが動作し、動作復帰後もヒュ
ーズは機能を損傷していないため、復帰型エレメントの
復帰により再動作可能である。
【0024】請求項5記載の保護素子は、請求項1ない
し4いずれか記載の保護素子において、外部接続用端子
は、フレキシブルプリント基板にチップ型ヒューズを搭
載してヒューズ機能を持たせたもので、簡単な構成で外
部接続用端子にヒューズ機能を持たせることができる。
【0025】請求項6記載の保護素子は、請求項1ない
し4いずれか記載の保護素子において、外部接続端子
は、フレキシブルプリント基板の一部にヒューズパター
ンを形成してヒューズ機能を持たせたもので、簡単な構
成で外部接続用端子にヒューズ機能を持たせることがで
きる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の保護素子の一実施
の形態を図1および図2を参照して説明する。
【0027】図1および図2に示すように、保護素子11
は矩形平板状のPTC機能を有する復帰型エレメントと
してのPTCチップ12を有し、このPTCチップ12を挟
み込むように平板状の外部接続用端子13,14がPTCチ
ップ12の両面に装着されている。
【0028】そして、外部接続用端子13はPTCチップ
12の一端側から突出する状態でスポット溶接され、外部
接続用端子14はPTCチップ12の外部接続用端子13の突
出する一端側とは反対の他端側から突出する状態でPT
Cチップ12の外部接続用端子13とは反対の面にスポット
溶接されている。なお、外部接続用端子13,14をPTC
チップ12に接続するには、スポット溶接に限らず、他の
方法により接続してもよい。
【0029】また、外部接続用端子13,14は、従来の一
般のものは金属板を用いていたが、外部接続用端子13,
14の少なくともいずれか一方は、金属板に代えて融点が
150℃以上のヒューズ機能を持たせている。なお、外
部接続用端子13,14には、融点に代えて固相点が150
℃以上のヒューズ機能を持たせたても同様の効果を得る
ことができる。
【0030】そして、外部接続用端子13,14を、リチウ
ムイオン二次電池および負荷の間に接続する。
【0031】ここで、PTCチップ12と少なくとも外部
接続用端子13,14のいずれか一方に設けられたヒューズ
の機能の特性との協調について説明する。
【0032】基本的な動作としては、PTCチップ12の
抵抗値が急峻に上昇するPTC発現温度以下のたとえば
−20℃ないし120℃の雰囲気中の常温領域で所定電
流値以上の過電流が発生した場合には電流を遮断させた
り電流値を小さくするなど少なくとも減流させて、主た
る保護機能はPTCチップ12に持たせ、このPTCチッ
プ12により電流を遮断する。PTCチップ12が損傷して
ショートモードになった場合には、ヒューズが溶断して
電流を遮断する。このように、バックアップ機能をヒュ
ーズに持たせる必要があるため、PTCチップ12の動作
に比べて外部接続用端子13,14の少なくともいずれか一
方に設けられたヒューズ機能を遅断させる必要がある。
【0033】このため、図3に示すように、ヒューズ機
能の動作時間に対する電流値に比較してPTCチップ12
の動作時間に対する電流値は常に小さいことが要求され
る。
【0034】たとえば図4に示すように、動作時間の早
い間でヒューズ機能の動作時間に対する電流値に比較し
てPTCチップ12の動作時間に対する電流値が大きく電
流Ic1で特性がクロスしている場合、Ic1以上の電流で
はヒューズ機能が先に動作して溶断することにより非復
帰の状態で電流を遮断してしまうので、PTCチップ12
の復帰の機能が用いられなくなる。
【0035】反対に、図5に示すように、動作時間の早
い間でヒューズ機能の動作時間に対する電流値に比較し
てPTCチップ12の動作時間に対する電流値が小さく電
流Ic2で特性がクロスしている場合、Ic2以下の電流で
はヒューズが先に動作してしまい、結果的に図4に示す
場合と同様な不具合が生ずる。
【0036】一方、リチウムイオン二次電池の充電回路
が故障して、充電回路の入力電圧に相当するたとえばD
C24V程度の電圧が加わった場合には、PTCチップ
12の耐圧を超え、PTCチップ12がショートモードを伴
う損傷を受けることになってしまうおそれがあるためで
ある。ただし、この場合にはPTCチップ12にショート
モードが発生した後に、ヒューズが動作する。
【0037】また、PTCチップ12が損傷することなく
オン、オフ動作可能な最大の電圧であるPTCチップ12
の定格電圧より、外部接続用端子13,14のヒューズ機能
が損傷することなく電流を遮断できる電圧であるヒュー
ズ機能の定格電圧を高くし、ヒューズ機能でPTCチッ
プ12を確実にバックアップできるようにする。
【0038】さらに、ヒューズの動作温度は150℃で
あり、PTCチップ12のPTC発現温度は釣120℃で
あるので、実用温度範囲中では、PTCチップ12が先に
動作するため動作温度が150℃の外部接続用端子13,
14の少なくともいずれか一方に持たせたヒューズ機能は
バックアップとして動作するので、リチウムイオン二次
電池の温度が上昇しても、外部接続用端子13,14の少な
くともいずれか一方に持たせたヒューズ機能が溶断など
の動作をしてしまうことを防止できるため問題は生じな
い。
【0039】さらに、車のダッシュボード内に放置した
場合でも外部接続用端子13,14のいずれかに設けたヒュ
ーズ機能としての温度ヒューズが溶断してしまうことを
防止できる。なお、リチウムイオン二次電池内のセパレ
ータ材の有するシャットダウン機能が働く温度が、PT
Cチップ12のPTC発現温度と等しいか、それ以上であ
ることを考慮すると、温度に対する安全機能はPTCチ
ップ12のPTC機能で充分と考えられる。したがって、
この実施の形態の場合には、ヒューズの融点はPTCチ
ップ12のPTCの発現温度である120℃以上より高い
150℃以上であることが必要である。
【0040】また、保護素子11は、いずれの方式におい
てもリチウムイオン二次電池を外部から電気的に切り離
すためのものであるので、単なる外部からの一方的な加
熱の場合には、たとえPTCチップ12のPTCが発現し
ても外部接続用端子13,14のヒューズが溶断しても保護
機能としては十分でない。このことから、保護回路11の
機能は電流を基準とし、通常用いられる温度ヒューズ機
能も温度によるバックアップとするのではなく、溶断し
た際に確実な絶縁が保たれることを中心に考える必要が
ある。
【0041】このように、外部接続用端子13,14の少な
くともいずれか一方にヒューズ機能を持たせることによ
り、保護素子11の小型化も図れる。また、外部接続用端
子13,14の少なくともいずれか一方に持たせたヒューズ
機能の融点を150℃以上としたことにより、必要以上
にヒューズ機能の温度ヒューズが溶断することを防止で
き、ヒューズ機能をバックアップとすることができる。
【0042】
【実施例】次に、保護素子11の具体的な第1の実施例に
ついて図6ないし図8を参照して説明する。
【0043】この図6ないし図8に示す保護素子11の基
本的な構成は、図1および図2に示す保護素子11と同様
である。
【0044】そして、外部接続用端子13は、フレキシブ
ル基板材(三井化学製:製品名エッチャーフレックス)
21を用い、このフレキシブル基板材21の両面の銅をエッ
チングして対向するランド22,22を一対形成し、これら
ランド22,22間にチップ部品であるチップヒューズ(大
東通信機株式会社製:製品番号KMZ80)23,23を2
個並列にリフロー層を用いて実装したものである。
【0045】このようにして、外部接続用端子13にヒュ
ーズ機能を持たせている。
【0046】また、保護素子11の第2の実施例について
図9ないし図11を参照して説明する。
【0047】この図9ないし図11に示す保護素子11の
基本的な構成も、図1および図2に示す保護素子11と同
様である。
【0048】そして、外部接続用端子13は、フレキシブ
ル基板材(三井化学製:製品名エッチャーフレックス)
21を用い、このフレキシブル基板材21の両面の銅をエッ
チングしてヒューズパターンの下地26を形成し、すず
(Sn)を所望の厚さでめっきしてヒューズエレメント
27を形成し、10ms以下の領域のヒューズ特性が実施
例1と同様になるようにした。
【0049】さらに、ヒューズエレメント27にシリコン
樹脂をコーティングして保護膜28を形成した。
【0050】そして、これら実施例1および実施例2の
動作特性を、温度−20℃、温度25℃、90℃および
130℃で比較した結果を図12ないし図15を参照し
て説明する。
【0051】まず、PTC発現となる120℃より低い
図12に示す−20℃、図13に示す25℃および図1
4に示す90℃ではPTCチップ12が先に動作してお
り、図15に示す130℃ではPTC素子が高抵抗状態
を維持したままの状態となる。
【0052】また、PTCチップ12の定格電圧以上であ
るDC50Vを印加した結果について説明する。
【0053】実施例1および実施例2を用い、規約短絡
電流は40Aで試験をしたところ、PTCチップ12は破
損してショートモードに至ったがチップヒューズ23また
はヒューズエレメント27が溶断して回路が開放し、バッ
クアップ機能が果たされたことが確認できた。
【0054】
【発明の効果】請求項1記載の保護素子によれば、復帰
型エレメントを挟み込む外部接続端子に融点が150℃
以上のヒューズ機能を持たせたので、復帰型エレメント
には外部に接続する外部接続端子が必要なので、構成を
複雑にすることなく復帰型エレメントにより電流を遮断
したり電流値を小さくする少なくとも減流する機能に加
え電流を遮断するヒューズ機能を持たせることができる
とともに、ヒューズ機能の融点を150℃以上として実
用雰囲気中で復帰型エレメントよりヒューズ機能が先に
動作することを防止できる。
【0055】請求項2記載の保護素子によれば、復帰型
エレメントを挟み込む外部接続端子に固相点が150℃
以上のヒューズ機能を持たせたので、復帰型エレメント
には外部に接続する外部接続端子が必要なので、構成を
複雑にすることなく復帰型エレメントにより電流を遮断
したり電流値を小さくする少なくとも減流する機能に加
え電流を遮断するヒューズ機能を持たせることができる
とともに、ヒューズ機能の固相点を150℃以上として
実用雰囲気中で復帰型エレメントよりヒューズ機能が先
に動作することを防止できる。
【0056】請求項3記載の保護素子によれば、請求項
1または2記載の保護素子に加え、復帰型エレメントが
損傷するおそれがある復帰型エレメントの定格電圧より
ヒューズの定格電圧が高いため、復帰型エレメントが損
傷してもヒューズが機能し、確実に過電流から保護でき
る。
【0057】請求項4記載の保護素子によれば、請求項
1ないし3いずれか記載の保護素子に加え、−20℃な
いし120℃の雰囲気中では復帰型エレメントが動作
し、動作復帰後もヒューズは機能を損傷していないた
め、復帰型エレメントの復帰により再動作できる。
【0058】請求項5記載の保護素子によれば、請求項
1ないし4いずれか記載の保護素子に加え、外部接続用
端子は、フレキシブルプリント基板にチップ型ヒューズ
を搭載してヒューズ機能を持たせたもので、簡単な構成
で外部接続用端子にヒューズ機能を持たせることができ
る。
【0059】請求項6記載の保護素子によれば、請求項
1ないし4いずれか記載の保護素子に加え、外部接続端
子は、フレキシブルプリント基板の一部にヒューズパタ
ーンを形成してヒューズ機能を持たせたもので、簡単な
構成で外部接続用端子にヒューズ機能を持たせることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の保護素子を示す平面図
である。
【図2】同上側面図である。
【図3】同上PTCとヒューズの動作関係を示すグラフ
である。
【図4】同上PTCとヒューズの動作関係を示すグラフ
である。
【図5】同上PTCとヒューズの動作関係を示すグラフ
である。
【図6】同上第1の実施例の保護素子を示す平面図であ
る。
【図7】同上側面図である。
【図8】同上外部接続用端子を示す平面図である。
【図9】同上第2の実施例の保護素子を示す平面図であ
る。
【図10】同上側面図である。
【図11】同上外部接続用端子を示す平面図である。
【図12】同上温度−20℃の実験結果の動作を示すグ
ラフである。
【図13】同上温度25℃の実験結果の動作を示すグラ
フである。
【図14】同上温度90℃の実験結果の動作を示すグラ
フである。
【図15】同上温度130℃の実験結果の動作を示すグ
ラフである。
【図16】従来例のリチウムイオン二次電池に保護回路
を接続した状態を示す回路図である。
【図17】他の従来例のリチウムイオン二次電池に保護
回路を接続した状態を示す回路図である。
【図18】従来例のリチウム二次電池にPTCおよびヒ
ューズを接続した状態を説明する説明図である。
【符号の説明】
11 保護素子 12 復帰型エレメントとしてのPTCチップ 13,14 外部接続用端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高松 福一 栃木県宇都宮市針ヶ谷町484番地 エヌイ ーシーモバイルエナジー株式会社内 Fターム(参考) 5E034 AA10 DA02 DB01 DC01 DD03 5G502 AA01 BA08 BB13 EE04 EE10 5H022 AA09 CC09 KK01 5H029 AJ12 BJ27 DJ05 HJ14 HJ17 HJ18

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電流値が所定値以上増加すると回路電流
    を少なくとも減流する復帰型エレメントと、 この復帰型エレメントを挟み込み少なくともいずれか一
    方に融点が150℃以上のヒューズ機能を持たせた対を
    なす外部接続用端子とを具備したことを特徴とする保護
    素子。
  2. 【請求項2】 電流値が所定値以上増加すると回路電流
    を少なくとも減流する復帰型エレメントと、 この復帰型エレメントを挟み込み少なくともいずれか一
    方に固相点が150℃以上のヒューズ機能を持たせた対
    をなす外部接続用端子とを具備したことを特徴とする保
    護素子。
  3. 【請求項3】 復帰型エレメントが損傷することなくオ
    ン、オフ動作可能な最大の電圧である復帰型エレメント
    の定格電圧より、外部接続用端子のヒューズ機能が損傷
    することなく電流を遮断できる電圧であるヒューズの定
    格電圧が高いことを特徴とする請求項1または2記載の
    保護素子。
  4. 【請求項4】 −20℃ないし120℃の雰囲気中で
    は、復帰型エレメントよりヒューズが遅断であることを
    特徴とする請求項1ないし3いずれか記載の保護素子。
  5. 【請求項5】 外部接続用端子は、フレキシブルプリン
    ト基板にチップ型ヒューズを搭載してヒューズ機能を持
    たせたことを特徴とする請求項1ないし4いずれか記載
    の保護素子。
  6. 【請求項6】 外部接続端子は、フレキシブルプリント
    基板の一部にヒューズパターンを形成してヒューズ機能
    を持たせたことを特徴とする請求項1ないし4いずれか
    記載の保護素子。
JP2000340797A 2000-11-08 2000-11-08 保護素子 Pending JP2002150918A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000340797A JP2002150918A (ja) 2000-11-08 2000-11-08 保護素子

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000340797A JP2002150918A (ja) 2000-11-08 2000-11-08 保護素子

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002150918A true JP2002150918A (ja) 2002-05-24

Family

ID=18815656

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000340797A Pending JP2002150918A (ja) 2000-11-08 2000-11-08 保護素子

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002150918A (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004079852A1 (ja) * 2003-03-07 2004-09-16 Tyco Electronics Raychem K.K. ポリマーptc素子
WO2007015418A1 (ja) * 2005-08-04 2007-02-08 Tyco Electronics Raychem K.K. 電気複合素子
US7354677B2 (en) 2003-01-27 2008-04-08 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Battery pack
US7388030B2 (en) 2001-05-31 2008-06-17 Ajinomoto Co., Inc. Suppressors of anemia and appetite suppressors and methods for suppressing anemia and suppressing appetite
CN100448068C (zh) * 2004-07-28 2008-12-31 三星Sdi株式会社 用于二次电池的二次保护元件
JP2012099307A (ja) * 2010-11-01 2012-05-24 Sony Corp 組電池及び電力消費機器
US20130047421A1 (en) * 2009-03-24 2013-02-28 Tyco Electronics Corporation Reflowable Thermal Fuse
JP2013507724A (ja) * 2009-10-07 2013-03-04 リサーチ イン モーション リミテッド 低ノイズバッテリ
WO2015186687A1 (ja) * 2014-06-03 2015-12-10 デクセリアルズ株式会社 ヒューズ素子
KR20170097660A (ko) 2014-12-26 2017-08-28 에프디케이 가부시키가이샤 외부 부착 ptc 소자, 및 통형 전지
KR20180040668A (ko) * 2015-10-07 2018-04-20 데쿠세리아루즈 가부시키가이샤 스위치 소자, 전자 부품, 배터리 시스템
CN114730679A (zh) * 2019-11-21 2022-07-08 力特保险丝公司 具有正温度系数装置和备用熔断器的电路保护装置

Cited By (30)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7388030B2 (en) 2001-05-31 2008-06-17 Ajinomoto Co., Inc. Suppressors of anemia and appetite suppressors and methods for suppressing anemia and suppressing appetite
US7354677B2 (en) 2003-01-27 2008-04-08 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Battery pack
US7652860B2 (en) 2003-03-07 2010-01-26 Naofumi Miyasaka Polymer PTC device
CN100373683C (zh) * 2003-03-07 2008-03-05 泰科电子雷伊化学株式会社 聚合物ptc元件
JPWO2004079852A1 (ja) * 2003-03-07 2006-06-08 タイコ エレクトロニクス レイケム株式会社 ポリマーptc素子
EP1603184A1 (en) * 2003-03-07 2005-12-07 Tyco Electronics Raychem K.K. Polymer ptc device
EP1603184A4 (en) * 2003-03-07 2008-10-01 Tyco Electronics Raychem Kk POLYMER PTC DEVICE
WO2004079852A1 (ja) * 2003-03-07 2004-09-16 Tyco Electronics Raychem K.K. ポリマーptc素子
JP5073204B2 (ja) * 2003-03-07 2012-11-14 タイコエレクトロニクスジャパン合同会社 ポリマーptc素子
CN100448068C (zh) * 2004-07-28 2008-12-31 三星Sdi株式会社 用于二次电池的二次保护元件
WO2007015418A1 (ja) * 2005-08-04 2007-02-08 Tyco Electronics Raychem K.K. 電気複合素子
US9343253B2 (en) * 2009-03-24 2016-05-17 Tyco Electronics Corporation Method of placing a thermal fuse on a panel
US20130047421A1 (en) * 2009-03-24 2013-02-28 Tyco Electronics Corporation Reflowable Thermal Fuse
KR101441214B1 (ko) * 2009-10-07 2014-09-17 블랙베리 리미티드 낮은 노이즈 배터리
JP2013507724A (ja) * 2009-10-07 2013-03-04 リサーチ イン モーション リミテッド 低ノイズバッテリ
JP2012099307A (ja) * 2010-11-01 2012-05-24 Sony Corp 組電池及び電力消費機器
US9608248B2 (en) 2010-11-01 2017-03-28 Sony Corporation Assembled battery and power consumption apparatus
WO2015186687A1 (ja) * 2014-06-03 2015-12-10 デクセリアルズ株式会社 ヒューズ素子
JP2015228354A (ja) * 2014-06-03 2015-12-17 デクセリアルズ株式会社 ヒューズ素子
CN106463315A (zh) * 2014-06-03 2017-02-22 迪睿合株式会社 熔丝单元
TWI670743B (zh) * 2014-06-03 2019-09-01 日商迪睿合股份有限公司 熔絲元件
US10658777B2 (en) 2014-12-26 2020-05-19 Fdk Corporation Externally-attached PTC element and tubular battery
KR20170097660A (ko) 2014-12-26 2017-08-28 에프디케이 가부시키가이샤 외부 부착 ptc 소자, 및 통형 전지
US10797419B2 (en) 2014-12-26 2020-10-06 Fdk Corporation Externally-attached PTC element and tubular battery
KR102005205B1 (ko) 2015-10-07 2019-07-29 데쿠세리아루즈 가부시키가이샤 스위치 소자, 전자 부품, 배터리 시스템
KR20180040668A (ko) * 2015-10-07 2018-04-20 데쿠세리아루즈 가부시키가이샤 스위치 소자, 전자 부품, 배터리 시스템
TWI709153B (zh) * 2015-10-07 2020-11-01 日商迪睿合股份有限公司 開關元件、電子零件、電池系統
CN114730679A (zh) * 2019-11-21 2022-07-08 力特保险丝公司 具有正温度系数装置和备用熔断器的电路保护装置
JP2023502570A (ja) * 2019-11-21 2023-01-25 リテルフューズ、インコーポレイテッド Ptcデバイスとバックアップヒューズとを有する回路保護装置
JP7347771B2 (ja) 2019-11-21 2023-09-20 リテルフューズ、インコーポレイテッド Ptcデバイスとバックアップヒューズとを有する回路保護装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6994926B2 (en) Battery pack and method of producing the same
EP1107344B1 (en) Circuit and device for protecting secondary battery
US9496709B2 (en) Protective circuit module for secondary battery and battery pack using the same
EP1353429B1 (en) Protection circuit-equipped secondary battery
JP2002150918A (ja) 保護素子
EP1102338B1 (en) Ptc element, ptc element-mounted pcb board, secondary cell protection circuit device and secondary cell assembly
WO2006038412A1 (ja) 保護回路
JP5952674B2 (ja) 保護素子及びバッテリパック
CN110050323B (zh) 保护元件
US20030064257A1 (en) Secondary batteries having a protective circuit
CN109937464B (zh) 保护元件
JP2003051304A (ja) 非水電解質二次電池
KR20180082748A (ko) 고온에서 단전을 유도하는 온도 퓨즈가 장착된 전극리드를 포함하는 전지셀
JPH11339766A (ja) 電池パック
JP4191469B2 (ja) 角形電池
JP5073204B2 (ja) ポリマーptc素子
CN114600328B (zh) 保护电路、电池组以及保护电路的工作方法
JP2002358939A (ja) 電 池
TWI700719B (zh) 保護元件及其電路保護裝置
JP7390825B2 (ja) 保護素子、バッテリパック
TW202145276A (zh) 保護元件及電池組
JP6231323B2 (ja) 保護素子、及びこれを用いた保護回路基板
JP2001283828A (ja) ポリマーリチウム二次電池
JP2002095154A (ja) 電子デバイス保護回路
KR102676890B1 (ko) 보호 회로, 배터리 팩 및 보호 회로의 동작 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050318

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20061219

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080220

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080702